JP2000272076A - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JP2000272076A
JP2000272076A JP11080492A JP8049299A JP2000272076A JP 2000272076 A JP2000272076 A JP 2000272076A JP 11080492 A JP11080492 A JP 11080492A JP 8049299 A JP8049299 A JP 8049299A JP 2000272076 A JP2000272076 A JP 2000272076A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着色プラスチックシートを押し出して化粧材基
材を構成する際に、添加する着色剤または充填剤が、ス
リットの出口に堆積・剥落して、プラスチックシート上
に付着し欠点となることを回避する。 【解決手段】着色剤および充填剤を添加混練したシート
2を押し出す際に、表裏に少なくとも充填剤を添加しな
いプラスチックの薄層3、3’を同時に押し出して、3
層構造としたシートを基材1とすることにより、課題を
解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックシー
トを基材とする積層構造からなる化粧材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建築物の内外装用、もしくは家具、家電
製品、またはその他の雑貨等の表面化粧用として、合成
樹脂製シートを基材とし、化粧を施したものがあり、中
でも、ポリ塩化ビニル樹脂製シートを基材とした、通称
「塩ビ化粧シート」がよく使われている。なお、本明細
書においては、化粧シートの基材が厚くなったものや裏
打したものも含めて「化粧材」と称することとする。
【0003】ポリ塩化ビニル樹脂製シートの基材を構成
するポリ塩化ビニル樹脂は、通常、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体の形態であり、接着性に寄与する酢酸ビニ
ル部分を有するために、ポリ塩化ビニル樹脂製シート
は、印刷やラミネートに適している。また、ポリ塩化ビ
ニル樹脂製シートは、加熱により軟化し、エンボス等の
加工が容易である事、可塑剤の添加量により硬軟の度合
いを自在に調整できる事、火災の際にも自身では燃え出
さない、即ち自燃性がない事等の多くの利点があり、か
つ、汎用樹脂であるために、価格的にも安定していると
いう経済上の利点をも有している。ただ、ポリ塩化ビニ
ル樹脂シートは、数々の利点を有する反面、欠点もあ
る。ポリ塩化ビニル樹脂は、構造中に塩素を含んでいる
ため、経時的に変褪色することが避けられない。また、
燃焼時には有毒ガスや煙が発生する可能性が発生し、更
にはまた、可塑剤を含んでいることに起因する種々の問
題もある。
【0004】そこで、ポリ塩化ビニル樹脂製シートの特
性を維持し、使用する樹脂をポリオレフィン樹脂に変更
した、ポリオレフィン化粧材の検討が行われている。ポ
リオレフィン樹脂は、汎用樹脂であるものが多く、価格
的には安定しているが、シートとした場合には、熱接着
性はあるものの、インキの付着性や、化粧シートとした
後に他の基材に接着する際の接着性がポリ塩化ビニル樹
脂製シートにくらべると劣るため、種々の改良が行われ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラスチッ
クシートを基材として化粧材を構成する際には、プラス
チックシート自身に隠蔽性を持たせる意味で、着色剤ま
たは充填剤を添加することが普通であるが、カレンダー
法によって製造するポリ塩化ビニル樹脂シートでは問題
ないが、Tダイ等の狭いスリットから、溶融した樹脂を
押し出してプラスチックシートを製造する、溶融押し出
し法において、着色剤、充填剤がスリットの出口に堆積
し、剥落して押し出されたプラスチックシート上に付着
する現象が起こり、化粧シートを構成する際に、欠点を
生じる。本発明においては、溶融押し出し法によって化
粧材の基材を製造する際の着色剤、充填剤の堆積、剥
落、プラスチックシート上への付着を防止し得る構造の
基材を使用した化粧材を提供することを課題とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者が検討した結果、
着色剤を多量に添加混練したシートを押し出す際に、表
裏に着色剤を全く添加しないプラスチックの薄層を同時
に押し出して、3層構造とすることにより、上記の課題
が解決されることが判明したため、このことに基づいて
さらに検討し、本発明に到達した。
【0007】請求項1の発明は、溶融押し出し可能なプ
ラスチックシートを基材として、表面に化粧が施してあ
り、前記基材は、着色剤および充填剤を混練してなる中
心層と、前記中心層の表裏に積層された充填剤を含まな
い表面層からなることを特徴とする化粧材に関するもの
である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、基
材上に着色層または模様層が積層されているか、もしく
は凹凸が形成されていることを特徴とする化粧材に関す
るものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、中心層が着色されている着色基材上に模様層が積
層されており、前記模様層上に接着剤層を介して透明シ
ートと表面保護層とが順に積層されていることを特徴と
する化粧材に関するものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか
において、プラスチックシートがポリオレフィン系樹脂
シートであることを特徴とする化粧材に関するものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の実施態様の
断面構造を示す図である。本発明の化粧材に用いる基材
1は、図1に示すような三層構造を有しており、着色剤
および充填剤を混練してなる中心層2と、前記中心層2
の表裏に積層された少なくとも充填剤を含まない表面層
3および3’とからなるものである。従って、表面層と
しては、着色剤を含むことがある。
【0012】要は、基材1が欠点を生じないためには、
表裏に積層する層が粒子系の大きい粒子を含まないこと
がポイントで、一般に着色剤(この場合、ほとんど顔料
である。)は粒子が小さく、また、樹脂によく混練して
一様な組成物となるため、剥落してシートに付着すれ
ば、目立ちやすいが、実際上、溶融押し出し上のトラブ
ルは少ない。一方、充填剤を添加混練した場合には、堆
積、剥落、および付着のトラブルにつながりやすい。な
お、溶融押し出しする際に樹脂に添加されるもののう
ち、溶解するものや、溶解しなくても、添加量が極く少
ないものは、トラブルにつながらないので、事実上、充
填材についてのみ注意すればよい。
【0013】図1に示すような構造の基材1は、中心層
2となる部分を作るための組成物と、表面層3および
3’を作るための組成物を別々に溶融混練し、Tダイの
部分で層状に重ねて押し出す共押し出し法により、3層
が互いに熱融着した積層構造とすることができる。な
お、共押し出し法により、充填剤を含まない表面層を片
側にのみ積層する場合でも、表面層を積層する側におい
ては、着色剤、充填剤がスリットの出口に堆積し、剥落
して押し出されたプラスチックシートに付着する現象が
回避できるので、表面層を積層しない側の表面性状や外
観が問題にならない場合には、片側にのみ表面層を積層
することもできる。
【0014】なお、中心層2を構成する樹脂組成物中の
樹脂成分と、表面層3および3’を構成する樹脂組成物
中の樹脂成分の両者は、同種である方が製造上または接
着力の向上の意味で望ましいが、ポリオレフィン系樹脂
の範囲であれば、異種であってもよい。また、表面層3
および3’を構成する樹脂組成物中の樹脂成分は、接着
性のあるものとして知られている樹脂であってもよい。
【0015】図2は、図1に示すような基材を使用した
化粧材の例を示すものである。図2のものは、基材1上
に模様層4が積層され、模様層4上に表面保護層5が積
層され、さらに、最表面に凹凸6を有するものである。
代表的な化粧は、印刷等による模様層4の積層である。
模様層4を設けただけの化粧材は、ともすれば、平板な
感じがしやすいので、模様層4の上に塗装を施すと、深
みが増す。塗装は、ニトロセルロース系塗料等による単
なるニス塗りでもよいが、表面の保護の意味も兼ねて、
熱硬化性樹脂の塗料によって塗装し、表面保護層を積層
形成してもよい。
【0016】模様層4の積層に代えて、表面に凹凸6を
形成しても化粧になる。例えば、白色の無地のシートの
表面に布目の凹凸6を付与すれば、布の柔らかな感じが
生じ、落ちついた雰囲気を与える。凹凸6は、模様層4
と併用すると、さらに複雑な印象を与え、例えば、木目
の模様と、板の表面の細かい凹凸6を組み合わせると、
印刷だけでは出ない、本物の木目の感じに近づけること
ができる。さらに、模様層4および表面保護層5の積
層、ならびに凹凸6の形成の3つの要素を組み合わせた
化粧を施すと、なお、一層、深みと本物らしさが増す。
【0017】図2に示したものは、基材1上に模様層4
を積層する等して、化粧を施したものであるが、図3に
示すものは、模様層4の保護の意味で、模様層4上に透
明シート7を積層した、いわゆるダブリングシートと呼
ばれるものである。透明シート7は、プラスチックシー
トの熱融着によって積層してもよいが、接着剤層8を介
して積層してあってもよい。透明シート7の積層によ
り、模様層4の深みが増す。さらに一層の表面強化のた
めに、表面保護層5を積層してもよく。その上から凹凸
6が形成されていてもよい。
【0018】図4に示すものは、図3に示すものを改良
したものであり、透明シート7を積層するに当たって、
接着性が乏しく、積層しにくいポリオレフィン系樹脂等
を透明シート7として使用する場合等に、予め、透明シ
ート7の下面に、接着性樹脂層9を積層しておき、接着
力を増すようにしたものである。なお、図4に示すもの
の最下面には、化粧材を他の基板や物品に貼ることを想
定し、一般的な接着剤と接着しやすくなることを目的と
した裏面プライマー層10が積層してある。
【0019】以下に、基材1、模様層4、表面保護層
5、透明シート7、接着性樹脂層9、接着剤層8、裏面
プライマー層10について説明する。
【0020】本発明の化粧材の基材1は、溶融押し出し
可能なプラスチックシートである。具体的な素材として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルブチラール、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリビニルア
ルコール、エチレン/ビニルアルコール、フッ素樹脂等
のポリマーが該当する。ただし、性能、価格を考慮する
と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリメチルメタクリレート、またはフッ素樹脂等の樹脂
のシートが使いやすい基材1として挙げられる。
【0021】基材1の中心層2は、樹脂100重量部に
対し、着色剤5〜80重量部を添加するか、および/ま
たは充填剤を同じ基準で5〜80重量部して溶融混練し
て押し出したものである。表面層3および3’について
は、制約はないが、着色剤は、中心層2と同様、5〜8
0重量部程度の添加量とするのがよい。基材1の合計の
厚みは用途にもよるが、20μm〜100μm程度であ
り、このうち、中心層2の厚みと表面層3または3’の
厚みの比は、中心層/表面層=2/1〜10/1程度で
ある。
【0022】基材1を構成し得る上記の重量のうち、ポ
リ塩化ビニル樹脂は、前記したように、一方で利点があ
るものの、欠点も有しており、現在、他の樹脂のシート
に置き換える検討が各所でなされている。ポリメチルメ
タクリレートは耐候性を上げることができるため、ま
た、フッ素樹脂フィルムは、表面の耐汚染性が優れてい
るため、各々、化粧材の最表層を構成するフィルムとし
て使用が可能であるが、いずれも利用例はそれほど多く
はない。従って、特殊な使用方法を除くと、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、および、それらを主体とする共重
合体も含めたポリオレフィン系樹脂のシートが化粧材の
用途に適している。
【0023】化粧材の用途に適したポリオレフィン系樹
脂には、さらに詳しく言うと、大別して、非エラストマ
ーであるポリオレフィン系樹脂と、ポリオレフィン系熱
可塑性エラストマーの2つのタイプがある。
【0024】ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオ
レフィン系樹脂の1つのタイプは非エラストマーである
が、具体的にはポリエチレン(低密度、又は高密度)、
ポリプロピレン(イソタクチック型、シンジオタクチッ
ク型、又はこれらの混合型)、ポリメチルペンテン、ポ
リブテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロピレン
/ブテン共重合体等の高結晶質のものである。
【0025】ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオ
レフィン系樹脂のもう1つのタイプは、ポリオレフィン
系熱可塑性エラストマーであって、次の(1)〜(8)
のようなものである。
【0026】(1)主原料がハードセグメントである高
密度ポリエチレン、又はアイソタクチックポリプロピレ
ン等からなり、更に、ソフトセグメントとしてのエラス
トマー及び、必要に応じて無機充填剤を添加したもの。
ここで、エラストマーとしては、ジエン系ゴム、水素添
加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等が用いられ
る。ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、ブチルゴム、プロピレン/ブタジエンゴム、ア
クリロニトリル/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/
イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム等がある。
水素添加ジエンゴムは、上記のジエン系ゴム分子の二重
結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるも
ので、ポリオレフィン系樹脂(本発明においては、高密
度ポリエチレン又はポリプロピレン)の結晶化を抑え、
柔軟性を向上させたものである。オレフィンエラストマ
ーとしては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重
合しうるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体
であり、オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、α
−オレフィン等が使用され、ポリエンとしては、1,4
−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用さ
れる。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとしては、例
えばエチレン/プロピレン共重合体ゴム等のオレフィン
を主成分とする弾性共重合体が挙げられる。なお、これ
らのエラストマーは、必要に応じて有機過酸化物、硫黄
等の架橋剤を用いて、適量架橋させてもよい。
【0027】(2)ハードセグメントがアイソタクチッ
クポリプロピレン、ソフトセグメントがアタクチックポ
リプロピレンであるもので、好ましくは、後者の割合が
5重量%未満のもの(特公平6−23278号公報記
載)。
【0028】(3)エチレン/プロピレン/ブテンの共
重合体で、ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、ま
たはイソブチレンの3種の構造異性体の1種を含むも
の。次の(3a)〜(3c)が代表的である。 (3a)エチレン/プロピレン/ブテンの3元のランダ
ム共重合体であり、モノマー中のプロピレンが、好まし
くは90重量%であるもの(特開平9−111055号
公報記載)。 (3b)プロピレン成分含有率が50重量%以上であ
る、エチレン/プロピレン/ブテンの3元の共重合体か
らなる非晶質と、結晶質ポリプロピレンからなるもの
(特開平5−77371号公報記載)。 (3c)プロピレン及び/又は1−ブテンの含有量が5
0重量%以上の低結晶質と、アイソタクチックポリプロ
ピレン等の結晶性ポリオレフィンを含むものに、更に、
油ゲル化剤を0.5重量%添加したもの(特開平7−3
16358号公報記載)。
【0029】(4)ハードセグメントがポリエチレン、
ポリプロピレン又はポリメチルペンテン等の結晶質であ
り、ソフトセグメントが部分架橋したエチレン/プロピ
レン非共役ジエン3元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムであるもの(特公昭53−21021号公
報記載)。
【0030】(5)ハードセグメントとしてのオレフィ
ン系共重合体(結晶質)とソフトセグメントとしての未
架橋モノオレフィン共重合体ゴムとを加熱しつつ剪断応
力を加え、部分架橋させてあるもの(特公昭53−34
210号公報記載)。
【0031】(6)過酸化物と混合・加熱すると分子量
が減って流動性が増す過酸化物分解型オレフィン重合
体、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レン/エチレン共重合体、又はプロピレン/ブテン−1
共重合体をハードセグメントとし、同様な操作で流動性
が減る過酸化物架橋型モノオレフィン重合体、例えば、
エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピ
レン/非共役ジエン3元共重合体ゴム等をソフトセグメ
ントとし、更には、同様な操作で架橋せず、流動性も変
わらない過酸化物非架橋型炭化水素ゴム、等を過酸化物
の存在下で混合・加熱して得られるもの(特公昭56−
15741号公報記載)。
【0032】(7)エチレン/スチレン/ブタジエン共
重合体(特開平2−139232号公報記載)。
【0033】(8)水酸基又はカルボキシル基を持たせ
た上記(1)〜(7)のオレフィン系エラストマー。
【0034】模様層4は本発明の化粧材に、外観意匠的
な価値を与えるためのものであり、通常、インキを用い
る印刷法により形成する。印刷法としては、接着性を考
慮した場合のバインダーの選択範囲が広い、グラビア印
刷法が適しているが、これ以外の手法によってもよい。
現在、あまり利用実績はない電子写真法やインキジェッ
ト等も、原則的には模様層4の形成手段として使用可能
である。
【0035】模様層4の絵柄模様は任意のものでよく、
用途に合わせて選択する。印刷する位置が印刷対象のシ
ートの裏側の場合は、左右のある絵柄模様は、左右を逆
に作成した、いわゆる逆版を用いて印刷するのがよい。
図4に示したような基材1上に模様層4等を介して透明
シート7を積層するような場合には、透明シート7の裏
面への印刷があり得る。ダブリングシートの場合であっ
て、着色シート4側に印刷するときは、模様層2の絵柄
模様左右の向きを考慮しなくてよいが、上側の透明ポリ
オレフィン系樹脂シートの裏側の面に印刷するときは、
上記のような逆版を用いて印刷するのがよい。
【0036】印刷法で模様層2を形成する際には、特に
ポリオレフィン樹脂シートが印刷対象である場合には、
インキの接着性が問題になる。インキのバインダーとし
ては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、またはセルロ
ース系樹脂等の単独、または混合したものがポリオレフ
ィン樹脂層に対する接着性の良好なものとして挙げられ
る。
【0037】本発明の化粧材は最表層をポリオレフィン
樹脂層そのままにしておくと、表面の物理的、化学的性
状が不足することがある。このため、表面保護層5を透
明シート1aの上面に形成するのがよい。表面保護層5
は、アクリルウレタン樹脂系のものや紫外線又は電子線
の照射により硬化する電離放射線硬化性の樹脂組成物を
用いて形成し、それぞれに応じて硬化の手段を施す。表
面保護層5には、表面の耐擦傷性を向上させる意味での
耐摩耗剤、表面の艶を調整する意味での艶消し剤等を含
ませてもよい。前者の例としては、アルミナ、シリカ、
または炭酸カルシウム等を、後者の例としては、シリ
カ、または炭酸カルシウム、シラスバルーン、樹脂ビー
ズ等がある。
【0038】透明シート7は、基材と同様に、種々のプ
ラスチックシートであり得るが、価格、性状を考慮し、
特殊なケースを除けば、中心的なものは、やはり、ポリ
オレフィン系樹脂のシートである。透明シート7の厚み
は、基材1と同様、20μm〜100μmである。
【0039】本発明においては、透明シート7がポリオ
レフィン系樹脂シートである場合等には、その下層に接
着性樹脂層9として接着性ポリオレフィン系樹脂層9を
予め積層しておき、それらの下層との接着性を向上させ
ることができる。ここで、接着性ポリオレフィン系樹脂
層とは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、また
はエチレン/プロピレン共重合体、もしくはこれらと他
のα−オレフィンや酢酸ビニル等との共重合体である広
義のポリオレフィン類に、マレイン酸、アクリル酸、も
しくはフマル酸を10-4〜10重量%、好ましくは10
-3〜5重量%の範囲でグラフト共重合させてなる樹脂の
層である。グラフト共重合させる物質の中でも、マレイ
ン酸が好ましい。
【0040】透明シート7、および接着性樹脂層9は、
別々に成膜して接着剤でラミネートしても、本発明の化
粧材を構成する目的で使用し得る。ただ、別個のラミネ
ーションの工程を必要とするし、接着剤も必要になるた
め、必ずしも得策とは言えない。透明シート7、および
接着性樹脂層9の積層体を効率よく構成するには、透明
シート7を構成するポリオレフィン系樹脂層と接着性樹
脂層9を構成する接着性ポリオレフィン系樹脂層とを別
々に加熱溶融して最終的には1つのTダイから押し出
す、溶融押し出し法によるか、いずれか一方の樹脂層を
成膜した後に、他方の樹脂層をエクストルージョンコー
ティングにより積層するとよい。
【0041】本発明において使用する基材1、透明シー
ト7、および接着性樹脂層9としては、延伸シート、未
延伸シートのいずれも使用可能である。透明シート7、
接着性樹脂層9には、必要に応じて、充填剤、艶消し
剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、または光安定剤等の各種の添加剤を添加する。透明
シート7と接着性樹脂層9の厚みは、それらの合計が2
0〜100μmであり、透明シート7と接着性樹脂層9
の厚みの比は、透明シート7/接着性樹脂層9=2/1
〜20/1である。好ましい一例は、透明シート7が5
0μmであり、接着性樹脂層9が10μmである。
【0042】なお、透明シート7、接着性樹脂層9、お
よび基材1は、印刷又は接着に関与する面にコロナ放電
処理を行なって、接着性を改善しておくとよい。透明シ
ート7の上面は、表面保護層5を積層することが多いの
で、コロナ放電処理を施しておく方がよい。透明シート
7および接着性樹脂層9の内面は、製造方法にもよる
が、必要に応じて、コロナ放電処理を施す。基材1は、
上面は模様層2または接着剤層3が接着するし、下面
は、装飾を施す対象に貼る際の接着力確保の意味で、コ
ロナ放電処理を施しておく方がよい。
【0043】また、同様の主旨で、好ましくは、コロナ
放電処理を施した後の面に、プライマー層を形成してお
いてもよい。プライマー層を構成する樹脂としては、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセルロース樹脂
等が使用できるほか、アルキルチタネート系やエチレン
イミン系の化合物も使用できる。これらの樹脂やふ化合
物は、単独、若しくは混合して塗料組成物、又はインキ
組成物とし、適宜な塗布手段、又は印刷手段を用いてプ
ライマー層とする。
【0044】ダブリングシートの場合には、塩ビ化粧シ
ートであれば、熱融着で貼ることが通常行なわれるが、
表面側がポリオレフィン樹脂層であるときは、接着剤を
使用したラミネーションによる方が、接着が確実であ
る。 基材1(あるいはその上のプライマー層)と、透明シー
ト7の下面の模様層4(あるいは、模様層4上に形成し
た透明樹脂層)との間、または、基材1上に形成した模
様層4(あるいは、模様層4上に形成した透明樹脂層)
と透明シート7(あるいはその下のプライマー層)との
下面との間を接着剤を使用してラミネートする。接着剤
としては、ポリエステルポリオールとイソシアネート化
合物からなるポリウレタン樹脂性接着剤が適しており、
接着する2つの面の片方、または両方に塗布し、通常、
一旦乾燥した後に、両者を重ね合わせ、加熱および加圧
して接着する。
【0045】本発明の化粧材では、基材1も最表層もポ
リオレフィン樹脂層とすることが好ましいため、化粧材
を実際に使用する際に、透明シート7側から入射する太
陽光等の紫外線の悪影響がある。この悪影響は、積層し
てある各層間の接着性の低下や甚だしい場合には剥離を
も伴なうため、このための対策を講じておくのがよい。
このため、本発明の化粧材においては、化粧材の各層の
うち、剥離の起きやすい部分の上層に、好ましくは、紫
外線吸収剤と光安定剤とからなる添加剤を含ませてお
く。
【0046】ダブリングシートの場合には、表面保護層
5、透明シート7、接着性樹脂層9、もしくは、模様層
2または接着剤層3の少なくともいずれかに、上記の添
加剤を添加しておく。添加材を添加する部位は、剥離が
おきやすい部位の上層が好ましく、また、1つの層に添
加剤を添加するよりも、2つの層に添加した方が、化粧
材全体としての添加効果があり、さらに、添加材を添加
する層をふやしてよい。
【0047】紫外線吸収剤と光安定剤とからなる添加剤
を適用するには、対象となる層を形成するための樹脂組
成物、塗料組成物又はインキ組成物中に適量を混練又は
分散させた後、それらを用いて成膜、塗布又は印刷によ
って行なう。透明シート7や基材1に添加剤を添加する
場合には、樹脂のペレットと共に添加剤を加熱溶融して
混合するか、あるいは、少量の樹脂ペレットに予め、添
加剤を溶融混合しておいたものを必要な量の樹脂ペレッ
トと溶融混合する方法によってもよい。
【0048】紫外線吸収剤としては、次の(1)〜
(5)のようなものが使用できる。 (1)ベンゾフェノン系;2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン
−5−スルホン酸。 (2)ベンゾトリアゾール系;2−(2’−ヒドロキシ
−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)フェニル
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−
ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェノール]。 (3)アクリレート系;エチル−2−シアノ−3,3’
−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−
シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート。 (4)サリシレート系;フェニルサリシレート、4−t
−ブチルフェニルサリシレート。 (5)オキザニリド系;2−エトキシ−2’−エチルオ
キザリックアシドビスアニリド、2−エトキシン−5−
t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシドビスアニ
リド。 これらの紫外線吸収剤を添加する割合は、添加する対象
の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重量%の
範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏しく、
2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0049】光安定材としては、ヒンダードアミン系の
光安定材(Hindered Amine Light
Stabilizerの英語名の頭文字を取って、H
ALSと通称される、次のような化合物が使用できる。
ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ニル)セバケート、ビス−(N−メチル、2,2,6,
6,−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、
[コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−
4−ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチルピペ
リジン]縮合物、ポリ{[6−(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノー
ル]}。これらの光安定剤を添加する割合は、添加する
対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重量
%の範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏し
く、2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0050】なお、紫外線吸収剤と光安定剤は、それぞ
れを単独で使用した場合でも効果はあるが、併用した方
が、理由は定かではないが、相乗的に効果が向上するた
め、併用する事が望ましい。紫外線吸収剤と光安定剤
は、使用中のブリードが避けがたいために、種々の方策
が講じられているが、上記のHALSについては、層を
構成する樹脂に対し、例えば、4−アクリロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、あるいは
4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン等の(メタ)アクリロイルオキシ基等の
官能基を持つ環状アミン化合物をグラフト共重合させた
樹脂を使用して、ブリードを防止する技術の実用が開始
されており、この方式を利用するとなおよい。
【0051】本発明の化粧材は、別の接着剤層を介し
て、種々の基板に積層して使用することができる。基板
としては、比較的厚いものを想定しているが、これに限
定されるものではない。
【0052】基板としては、通常、化粧材を貼る対象と
して用いられている素材であれば、いずれも使用可能で
あり、大別すれば、各種の紙類、プラスチックフィルム
又はプラスチックシート、金属箔、金属シート、又は金
属板、木材などの木質系の板、各種の窯業系素材等の各
群である。これら各群に含まれる素材は単独で使用して
もよいが、紙同士の複合体や紙とプラチスチックフィル
ムの複合体等、これら素材の任意の組合わせによる積層
体も利用できる。これらの基体は、色彩を整える意味で
塗装を施されていたり、デザイン的な観点で通常の模様
が予め形成されていてもよい。塗装や通常の模様形成に
先立って表面が平滑化されていたり、模様の密着度を上
げるために下地処理が施されていてもよい。塗装や通常
の模様形成後には、後の加工を容易にするための接着性
改善処理を施すことも差し支えない。
【0053】上記の基板との接着のため、化粧材7の最
下面の接着性を向上させる目的の裏面プライマー層10
を形成するとよい。コロナ処理を行なってから形成する
と、なおよい。裏面プライマー層10を構成する樹脂と
しては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、
またはセルロース系樹脂等が適している。また、これら
樹脂とイソシアネート化合物を含む2液硬化型のものが
より好ましい。
【0054】
【実施例】(実施例1)基材シートの中心層用としてポ
リプロピレン樹脂100重量部に対し、着色剤として二
酸化チタンおよび酸化第2鉄、充填剤として炭酸カルシ
ウムを添加し、表裏の表面層用として、同じポリプロピ
レン樹脂のみで着色剤および充填剤を含まない素材を準
備した。
【0055】上記の2種類の素材を溶融混練し、中心層
の厚みが30μmであり、表裏両面に着色剤および充填
剤を含まない、各々の厚みが15μmの層を伴なった合
計厚み60μmの3層構造のシートを溶融共押し出し法
により作成した後、表裏両面をコロナ放電処理した。な
お、上記の中心層を構成したのと同じ組成で、中心層の
みを押し出した場合には、押し出し成膜中に、スリット
出口付近に滓がたまり、その滓がときどき、シート上に
剥落したが、この実施例における共押し出し法において
は、滓の発生は見られなかった。
【0056】次に、この基材シートの片面にアクリルウ
レタン系樹脂の2液硬化型インキを使用して、グラビア
印刷により模様層を形成して、印刷シートを得た。得ら
れた印刷シートの印刷面に、2液硬化型のアクリルウレ
タン系樹脂接着剤を6g/m2 塗布し、塗布機に設けら
れた乾燥フードにより乾燥した後、乾燥フードの出口側
において、マレイン酸成分を3%含むポリプロピレン樹
脂層、およびエチレン−プロピレン−ブテン3元共重合
体樹脂層の二つの層を、前者の厚みが10μm、後者の
厚みが50μmになるよう共押し出しして、ポリウレタ
ン系樹脂接着剤の塗布面に、マレイン酸成分を含むポリ
プロピレン樹脂層側が接するようにして重ね、ニップロ
ーラ間で加圧して、ラミネートを行なった。
【0057】ラミネートされた積層体を、ニップローラ
の出口側に設置された予熱機により加熱し、直ちに、エ
ンボスロールを使用して、エンボス加工を行なった。エ
ンボス加工後、表側の全面に、グラビアロールコータを
使用して、アクリルウレタン系樹脂を使用し、最上層で
ある、エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂
層のさらに上に、トップコート層を形成した。得られた
化粧材のラミネート部分の剥離強度は2.6Kg/cm
であった。
【0058】(比較例1)実施例1と同様に、ただし、
マレイン酸成分を3%含むポリプロピレン樹脂層、およ
びエチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層の
二つの層を形成する代わりに、エチレン−プロピレン−
ブテン3元共重合体樹脂層のみを厚み60μmになるよ
う形成して積層し、また、エチレン−プロピレン−ブテ
ン3元共重合体樹脂層の接着性が低い点を補うため、接
着剤の塗布量を実施例1の2倍とした。この比較例1で
得られた化粧材は、剥離強度が2.0Kg/cmであ
り、接着性が低かった。
【0059】
【発明の効果】着色したプラスチックシート基材を使用
して化粧材を構成する際に、基材を着色剤および充填剤
を混練してなる中心層と、表裏に積層した少なくとも充
填剤を含まない表面層からなる構造としたために、着色
したプラスチックシートの単独の層で化粧材を構成する
際のシートの欠点に基づく不良品の発生がない。
【0060】請求項1記載の発明の効果に加え、着色
層、模様層、または凹凸を伴なったことによる、変化に
富んだ化粧材が提供できる。
【0061】請求項1または2記載の発明の効果に加
え、透明シートの存在により模様層の絵柄模様の深み
(=奥行き感)が増し、かつ、表面が強化された化粧材
を提供することができる。
【0062】請求項1〜3いずれか記載の発明の効果に
加え、基材がポリオレフィン系樹脂で構成されているた
め、従来のポリ塩化ビニル樹脂を使用した化粧材の欠点
を少なくすることができる。なお、透明シートをもポリ
オレフィン系樹脂で構成したときは、その効果が更に助
長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する基材の断面図である。
【図2】本発明の化粧材の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の化粧材の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の化粧材の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 中心層 3 表面層 4 模様層 5 表面保護層 6 凹凸 7 透明シート 8 接着材層 9 接着性樹脂層 10 裏面プライマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA08A AA21A AA23A AK01A AK01B AK01C AK03A AK07A AK07B AK07C AK51G AK75B AK75C AL05B AL05C AL07B AL07C BA03 BA06 BA10B BA10C CA13A CA23A CB00 DD01A EH17A EH20 EJ40 GB48 GB81 HB00A HB31A JL10A JN01B JN01C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融押し出し可能なプラスチックシート
    を基材として、表面に化粧が施してあり、前記基材は、
    着色剤および充填剤を混練してなる中心層と、前記中心
    層の表裏に積層された少なくとも充填剤を含まない表面
    層からなることを特徴とする化粧材。
  2. 【請求項2】 基材上に着色層または模様層が積層され
    ているか、もしくは凹凸が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の化粧材。
  3. 【請求項3】 中心層が着色されている着色基材上に模
    様層が積層されており、前記模様層上に接着剤層を介し
    て透明シートと表面保護層とが順に積層されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の化粧材。
  4. 【請求項4】 プラスチックシートがポリオレフィン系
    樹脂シートであることを特徴とする請求項1〜3いずれ
    か記載の化粧材。
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