JP3052138B1 - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JP3052138B1
JP3052138B1 JP11070997A JP7099799A JP3052138B1 JP 3052138 B1 JP3052138 B1 JP 3052138B1 JP 11070997 A JP11070997 A JP 11070997A JP 7099799 A JP7099799 A JP 7099799A JP 3052138 B1 JP3052138 B1 JP 3052138B1
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Abstract

【要約】 【課題】変褪色、微細なクラックの発生、または積層部
分の剥離等の劣化を紫外線吸収剤や光安定剤で抑制する
効果が経時的に低下しないポリオレフィン化粧材を提供
する。 【解決手段】例えば、基材1、模様層2、および透明な
基材1’が順に積層されており、好ましくは表面に透明
保護層5や凹凸3を有する化粧材の基材1、1’を、側
鎖に紫外線吸収剤または/および光安定剤を有するポリ
オレフィン系樹脂で構成する事により課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
樹脂を基材とし、耐候性の改善された化粧材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】建築物の内外装用、もしくは家具、家電
製品、またはその他の雑貨等の表面化粧用として、合成
樹脂製シートを基材とし、化粧を施したものがあり、中
でも、ポリ塩化ビニル樹脂製シートを基材とした、通称
「塩ビ化粧シート」がよく使われている。なお、本明細
書においては、比較的基材が薄いものを指す化粧シート
と、基材が厚くなったものや裏打ちしたものも含めて
「化粧材」と称することとする。
【0003】ポリ塩化ビニル樹脂製シートの基材を構成
するポリ塩化ビニル樹脂は、通常、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体の形態であり、接着性に寄与する酢酸ビニ
ル部分を有するために、ポリ塩化ビニル樹脂製シート
は、印刷やラミネートに適している。また、ポリ塩化ビ
ニル樹脂製シートは、加熱により軟化し、エンボス等の
加工が容易である事、可塑剤の添加量により硬軟の度合
いを自在に調整できる事、火災の際にも自身では燃え出
さない、即ち自燃性がない事等の多くの利点があり、か
つ、汎用樹脂であるために、価格的にも安定していると
いう経済上の利点をも有している。ただ、ポリ塩化ビニ
ル樹脂シートは、数々の利点を有する反面、欠点もあ
る。ポリ塩化ビニル樹脂は、構造中に塩素を含んでいる
ため、経時的に変褪色することが避けられない。また、
燃焼時には有毒ガスや煙が発生する可能性が発生し、更
にはまた、可塑剤を含んでいることに起因する種々の問
題もある。
【0004】そこで、使用する樹脂をポリオレフィン樹
脂に変更しつつも、ポリ塩化ビニル樹脂製シートの持つ
特性を維持したポリオレフィン化粧材を実現するための
検討が行われている。ポリオレフィン樹脂は、汎用樹脂
であるものが多く、価格的には安定しているが、シート
とした場合には、熱接着性はあるものの、インキの付着
性や、化粧シートとした後に他の基材に接着する際の接
着性がポリ塩化ビニル樹脂製シートにくらべると劣るた
め、これらの点については、一方で改良が行われてい
る。他方、建築物の内外装用、もしくは家具、家電製
品、またはその他の雑貨等の表面化粧用として使用する
化粧材の基材を構成する材料として、このポリオレフィ
ン系樹脂を検討して見ると、その耐候性が甚だ不十分で
ある。
【0005】ところで、屋外で使用され、耐候性の要求
度合いの強いものとして、ポリオレフィン農業用フィル
ムがあり、やはり、耐候性の向上が種々検討されてい
る。しかし、ポリオレフィン農業用フィルムとポリオレ
フィン化粧材とを比較すると、前者がフィルム単独で使
用され、化粧等の加工を施されていないのに対し、後者
は、種々の化粧を施されているのて、そのことに基づく
化粧材特有の様々な欠点を有している。例えば、着色や
模様層が積層されていることにより適用される着色剤
が、太陽光等による基材の劣化に際して触媒的に作用し
て、変褪色を起こしたり、凹凸加工により生じる厚みの
薄い部分が早く劣化して、微細なクラックを生じる点で
ある。また、ほとんどの化粧材が積層構造を有してお
り、各積層界面が光劣化により接着強度の低下を起こ
し、使用状況によっては、積層部分の剥離の恐れがある
点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】今までに、ポリオレフ
ィン樹脂の一般的な改善や、農業用フィルム用途におけ
る改善の一つとして、耐候性の向上が検討されてきた
が、いずれも、化粧材の持つ、上記の特徴的な欠点を考
慮して行われたものはなかった。従って、本発明におい
ては、ポリオレフィン化粧材における上記の欠点を解消
し、変褪色、微細なクラックの発生、または積層部分の
剥離を十分抑制し得る化粧材を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者が検討した結果、
従来のように、紫外線吸収剤や光安定剤を単に添加する
方式では、それらがブリードして経時的に失われ、効果
が減少するため、紫外線吸収剤や光安定剤として働く化
学的成分をポリオレフィン系樹脂の構造内に取り込むこ
とにより、上記の課題が解決され、また添加量を減らせ
ることが判明した。
【0008】第1の発明は、基材が、裏面側の着色基材
と表面側の透明基材との2層の積層構造からなってお
り、少なくとも前記透明基材が、側鎖の一部にヒンダー
ドアミン系光安定剤を有するポリオレフィン系樹脂によ
り構成されたポリオレフィン樹脂シートからなってお
り、前記2層の間に模様層が積層されているか、または
透明基材の表面側に凹凸を有することを特徴とする化粧
材に関するものである。第2の発明は、第1の発明にお
いて、基材の最表面にさらに透明保護層が積層されてい
ることを特徴とする請求項1記載の化粧材に関するもの
である。第3の発明は、第1または第2の発明におい
て、最表面にさらに凹凸を有することを特徴とする化粧
材に関するものである。第4の発明は、第3の発明にお
いて、最表面の凹凸の凹部に着色材が充填されているこ
とを特徴とする化粧材に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の実施態様の
断面構造を示す図である。本発明は、化粧材の基材を構
成するポリオレフィン樹脂素材に特徴を有するものであ
るが、以下に述べるような構造の化粧材に適用し得るも
のである。
【0010】図1に示すように、本発明の化粧材は、基
材1の上面側に、別の透明な基材1’が積層されたもの
であって、基材1と透明な基材1’との間には、模様層
2が積層されており、さらに、図1においては、最上面
に凹凸3を有し、しかも、凹凸3の凹部内に着色材4が
充填されたものである。図2に示すように、凹凸3は模
様層2を伴わず、単独で形成されていてもよい。また、
凹凸3は、着色材4の充填を伴なわなくてもよい。
【0011】図3は、図1に示したものの最上面に、透
明保護層5を積層したものに相当するものであって、さ
らに、透明保護層5から基材1’に及ぶ凹凸3が施さ
れ、凹凸3の凹部には着色材4が充填されている。着色
材4を充填すると凹凸の高低差に加えて色相差が生じる
ので、立体感が増す。図4に示すように、凹凸3は模様
層2を伴わず、単独で形成されていてもよい。また、凹
凸3は、着色材4の充填を伴なわなくてもよい。
【0012】図1〜図4を引用して説明した本発明の化
粧材の構造において、必要に応じ、基材1’や基材1に
対する接着性を向上させる意味で、基材1’または/お
よび基材1の片面または両面に、コロナ放電処理を施し
たり、プライマー塗布を行ったり、積層のための接着剤
層を積層する等してもよい。プライマー層を構成する樹
脂としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ア
クリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、ニトロセ
ルロース樹脂等が使用できるほか、アルキルチタネート
系やエチレンイミン系の化合物も使用できる。これらの
樹脂や化合物は、単独、若しくは混合して塗料組成物、
又はインキ組成物とし、適宜な塗布手段、又は印刷手段
を用いてプライマー層とする。
【0013】上記したように、化粧材における化粧と
は、模様層2が積層されていることや、凹凸の形成を指
す。代表的な化粧は、印刷等による模様層2の積層であ
るが、模様層2を設けただけの化粧材は、ともすれば、
平板な感じがしやすい。そこで、模様層2の上に塗装を
施して透明保護層5を積層すると、深みが増す。塗装
は、ニトロセルロース系塗料等による単なるニス塗りで
もよいが、表面の保護の意味も兼ねて、熱硬化性樹脂の
塗料によって塗装し、透明保護層5を積層形成してもよ
い。
【0014】模様層2の積層に代えて、表面に凹凸3を
形成しても化粧になる。例えば、白色の無地のシートの
表面に布目の凹凸3を付与すれば、布の柔らかな感じが
生じ、落ちついた雰囲気を与える。凹凸3は、模様層4
と併用すると、さらに複雑な印象を与え、例えば、木目
の模様と、板の表面の細かい凹凸3を組み合わせると、
印刷だけでは出ない、本物の木目の感じに近づけること
ができる。さらに、模様層2および透明保護層5の積
層、ならびに凹凸3の形成の3つの要素を組み合わせる
と、なお、一層、深みと本物らしさが増す。
【0015】図1〜4に示したものは、模様層2の保護
の意味で、模様層2上に透明な基材1’を積層した、い
わゆるダブリングシートと呼ばれるものである。透明な
基材1’は、プラスチックシートの熱融着によって積層
してもよいが、接着剤層を介して積層してあってもよ
い。透明な基材1’の積層により、模様層2の深みが増
す。さらに一層の表面強化のために、透明保護層5を積
層してもよく、その上から凹凸3が形成されていてもよ
い。
【0016】基材1を着色する場合には、多くの場合、
充填剤が添加されているが、基材1の成膜の際に、充填
剤が押し出し口のスリット近傍に堆積し、支障を生じる
ことがあるため、充填剤を含む層の両面を充填剤を含ま
ない層で被覆するようにして共押し出しして成膜する
と、充填剤の堆積による支障が発生せず、好ましい。基
材1’の下面には、予め、接着性樹脂層を積層してお
き、接着力を増すようにしてもよい。また、図1〜図4
を引用して説明したすべての化粧材の最下面には、化粧
材を他の基板や物品に貼ることを想定し、一般的な接着
剤と接着しやすくなることを目的とした裏面プライマー
層が積層してあってもよい。
【0017】以下に、基材1および基材1’、模様層
2、凹凸3、着色材4、透明保護層5について説明す
る。
【0018】本発明の化粧材の基材1および基材1’
は、ポリオレフィン系樹脂を主体とするものである。ポ
リオレフィン系樹脂以外も含めて、溶融押し出し可能な
プラスチックで、利用可能なものとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
ビニルブチラール、ポリエーテルスルホン、ポリエーテ
ルイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチ
レン/ビニルアルコール、フッ素樹脂等のポリマーがあ
る。ただし、入手の容易さ、性能、および価格を考慮す
ると、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、またはフッ素樹脂等の
樹脂のシートが使いやすい。しかし、ポリ塩化ビニル樹
脂は、前記したように、一方で利点があるものの、欠点
も有しており、現在、他の樹脂のシートに置き換える検
討が各所でなされている。ポリメチルメタクリレートは
耐候性を上げることができるため、また、フッ素樹脂フ
ィルムは、表面の耐汚染性が優れているため、各々、化
粧材の最表層を構成するフィルムとして使用が可能であ
るが、いずれも利用例はそれほど多くはない。従って、
特殊な使用方法を除くと、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、および、それらを主体とする共重合体も含めたポリ
オレフィン系樹脂のシートが化粧材の用途に適してい
る。
【0019】化粧材の用途に適したポリオレフィン系樹
脂には、さらに詳しく言うと、大別して、非エラストマ
ーであるポリオレフィン系樹脂と、ポリオレフィン系熱
可塑性エラストマーの2つのタイプがある。
【0020】ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオ
レフィン系樹脂の1つのタイプは非エラストマーである
が、具体的にはポリエチレン(低密度、又は高密度)、
ポリプロピレン(イソタクチック型、シンジオタクチッ
ク型、又はこれらの混合型)、ポリメチルペンテン、ポ
リブテン、エチレン/プロピレン共重合体、プロピレン
/ブテン共重合体等の高結晶質のものである。
【0021】ポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオ
レフィン系樹脂のもう1つのタイプは、ポリオレフィン
系熱可塑性エラストマーであって、次の(1)〜(8)
のようなものである。
【0022】(1)主原料がハードセグメントである高
密度ポリエチレン、又はアイソタクチックポリプロピレ
ン等からなり、更に、ソフトセグメントとしてのエラス
トマー及び、必要に応じて無機充填剤を添加したもの。
ここで、エラストマーとしては、ジエン系ゴム、水素添
加ジエン系ゴム、オレフィンエラストマー等が用いられ
る。ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、ブチルゴム、プロピレン/ブタジエンゴム、ア
クリロニトリル/ブタジエンゴム、アクリロニトリル/
イソプレンゴム、スチレン/ブタジエンゴム等がある。
水素添加ジエンゴムは、上記のジエン系ゴム分子の二重
結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させてなるも
ので、ポリオレフィン系樹脂(本発明においては、高密
度ポリエチレン又はポリプロピレン)の結晶化を抑え、
柔軟性を向上させたものである。オレフィンエラストマ
ーとしては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重
合しうるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体
であり、オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、α
−オレフィン等が使用され、ポリエンとしては、1,4
−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用さ
れる。好ましいオレフィン系共重合体ゴムとしては、例
えばエチレン/プロピレン共重合体ゴム等のオレフィン
を主成分とする弾性共重合体が挙げられる。なお、これ
らのエラストマーは、必要に応じて有機過酸化物、硫黄
等の架橋剤を用いて、適量架橋させてもよい。
【0023】(2)ハードセグメントがアイソタクチッ
クポリプロピレン、ソフトセグメントがアタクチックポ
リプロピレンであるもので、好ましくは、後者の割合が
5重量%未満のもの(特公平6−23278号公報記
載)。
【0024】(3)エチレン/プロピレン/ブテンの共
重合体で、ブテンとして、1−ブテン、2−ブテン、ま
たはイソブチレンの3種の構造異性体の1種を含むも
の。次の(3a)〜(3c)が代表的である。 (3a)エチレン/プロピレン/ブテンの3元のランダ
ム共重合体であり、モノマー中のプロピレンが、好まし
くは90重量%であるもの(特開平9−111055号
公報記載)。 (3b)プロピレン成分含有率が50重量%以上であ
る、エチレン/プロピレン/ブテンの3元の共重合体か
らなる非晶質と、結晶質ポリプロピレンからなるもの
(特開平5−77371号公報記載)。 (3c)プロピレン及び/又は1−ブテンの含有量が5
0重量%以上の低結晶質と、アイソタクチックポリプロ
ピレン等の結晶性ポリオレフィンを含むものに、更に、
油ゲル化剤を0.5重量%添加したもの(特開平7−3
16358号公報記載)。
【0025】(4)ハードセグメントがポリエチレン、
ポリプロピレン又はポリメチルペンテン等の結晶質であ
り、ソフトセグメントが部分架橋したエチレン/プロピ
レン非共役ジエン3元共重合体ゴム等のモノオレフィン
共重合体ゴムであるもの(特公昭53−21021号公
報記載)。
【0026】(5)ハードセグメントとしてのオレフィ
ン系共重合体(結晶質)とソフトセグメントとしての未
架橋モノオレフィン共重合体ゴムとを加熱しつつ剪断応
力を加え、部分架橋させてあるもの(特公昭53−34
210号公報記載)。
【0027】(6)過酸化物と混合・加熱すると分子量
が減って流動性が増す過酸化物分解型オレフィン重合
体、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レン/エチレン共重合体、又はプロピレン/ブテン−1
共重合体をハードセグメントとし、同様な操作で流動性
が減る過酸化物架橋型モノオレフィン重合体、例えば、
エチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピ
レン/非共役ジエン3元共重合体ゴム等をソフトセグメ
ントとし、更には、同様な操作で架橋せず、流動性も変
わらない過酸化物非架橋型炭化水素ゴム、等を過酸化物
の存在下で混合・加熱して得られるもの(特公昭56−
15741号公報記載)。
【0028】(7)エチレン/スチレン/ブタジエン共
重合体(特開平2−139232号公報記載)。
【0029】(8)水酸基又はカルボキシル基を持たせ
た上記(1)〜(7)のオレフィン系エラストマー。
【0030】本発明の化粧材では、基材1および透明な
基材1’はポリオレフィン樹脂で構成されたものである
ことが好ましいため、化粧材を実際に使用する際に、太
陽光等の紫外線の悪影響がある。従って、これを回避す
る目的で、ポリオレフィン系樹脂として、ポリオレフィ
ン系のモノマーに加えて、紫外線吸収剤または光安定剤
の添加剤を、それらがポリオレフィン系のモノマーと重
合し得る場合にはそのままで、単独では重合し得ない場
合には、アクリロイル基等の重合可能な官能基を導入し
たものを配合して共重合体を生成させ、得られた共重合
体樹脂を主成分として基材1および基材1’を構成する
ことが好ましい。基材1’、および、場合により使用す
る透明な基材1’の厚みは、20μm〜100μmであ
る。
【0031】ダブリングシートの場合には、基材1、透
明な基材1’、模様層2、透明保護層5、または着色材
4のうち、少なくとも透明な基材1’を上記の添加剤が
適用された樹脂で構成する。要は、添加剤を添加する部
位は、変褪色や剥離等の欠点が生じやすい部位の上層が
好ましく、また、1つの層に添加剤を添加するよりも、
2つの層に添加した方が、化粧材全体としての添加効果
があり、さらに、添加剤を適用する層をふやしてよいの
で、ダブリングシートにおける下層である基材1にも適
用した方が、より効果が上がる。基材1、透明な基材
1’以外の層に上記の添加剤を適用するには、対象とな
る層を形成するための塗料組成物又はインキ組成物中に
適量を混練又は分散させた後、それらを用いて塗布又は
印刷する。
【0032】紫外線吸収剤としては、次の(1)〜
(5)のようなものが使用できる。 (1)ベンゾフェノン系;2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン
−5−スルホン酸。 (2)ベンゾトリアゾール系;2−(2’−ヒドロキシ
−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)フェニル
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−
ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェノール]。 (3)アクリレート系;エチル−2−シアノ−3,3’
−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−
シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート。 (4)サリシレート系;フェニルサリシレート、4−t
−ブチルフェニルサリシレート。 (5)オキザニリド系;2−エトキシ−2’−エチルオ
キザリックアシドビスアニリド、2−エトキシン−5−
t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシドビスアニ
リド。これらの紫外線吸収剤を適用する割合は、添加す
る対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重
量%の範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏
しく、2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0033】光安定材としては、ヒンダードアミン系の
光安定材(Hindered Amine Light
Stabilizerの英語名の頭文字を取って、H
ALSと通称される、次のような化合物が使用できる。
ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ニル)セバケート、ビス−(N−メチル、2,2,6,
6,−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、
[コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−
4−ヒドロキシ−2,2,6,6,−テトラメチルピペ
リジン]縮合物、ポリ{[6−(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノー
ル]}。これらの光安定剤を添加する割合は、添加する
対象の層の樹脂分に対し、好ましくは、0.1〜2重量
%の範囲である。0.1重量%未満では添加効果が乏し
く、2重量%を超えても、効果の向上が見られない。
【0034】なお、紫外線吸収剤と光安定剤は、それぞ
れを単独で使用した場合でも効果はあるが、併用した方
が、理由は定かではないが、相乗的に効果が向上するた
め、併用する事が望ましい。紫外線吸収剤と光安定剤
は、単に混合しただけでは、使用中のブリードが避けが
たいために、上記のヒンダードアミン系の光安定材に代
えて、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1−プロピル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、または4−
(メタ)アクリロイルオキシ−1−ブチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン等の(メタ)アクリロ
イルオキシ基を持つ化合物、もしくは4−クロトノイル
オキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ま
たは4−クロトノイルオキシ−1−プロピル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン等のクロトノイルオキ
シ基を持つ化合物をグラフト共重合させた樹脂を使用し
て、ブリードを防止することが望ましい。
【0035】本発明においては透明な基材1’がポリオ
レフィン系樹脂シートである場合、その下層に接着性樹
脂層接着性ポリオレフィン系樹脂層を予め積層してお
き、それらの下層との接着性を向上させることができ
る。ここで、接着性ポリオレフィン系樹脂層とは、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン/
プロピレン共重合体、もしくはこれらと他のα−オレフ
ィンや酢酸ビニル等との共重合体である広義のポリオレ
フィン類に、マレイン酸、アクリル酸、もしくはフマル
酸を10-4〜10重量%、好ましくは10-3〜5重量%
の範囲でグラフト共重合させてなる樹脂の層である。グ
ラフト共重合させる物質の中では、マレイン酸が好まし
い。
【0036】透明な基材1’および接着性樹脂層は、別
々に成膜して接着剤でラミネートしても、本発明の化粧
材を構成する目的で使用し得る。ただ、別個のラミネー
ションの工程を必要とする上に、接着剤も必要になるた
め、必ずしも得策とは言えない。透明な基材1’、およ
び接着性樹脂層の積層体を効率よく構成するには、透明
な基材1’を構成するポリオレフィン系樹脂層と接着性
樹脂層を構成する接着性ポリオレフィン系樹脂層とを別
々に加熱溶融して、最終的には1つのTダイから押し出
す、溶融押し出し法によるか、いずれか一方の樹脂層を
成膜した後に、他方の樹脂層をエクストルージョンコー
ティングにより積層するとよい。
【0037】模様層2は本発明の化粧材に、外観意匠的
な価値を与えるためのものであり、通常、インキを用い
る印刷法により形成する。印刷法としては、接着性を考
慮した場合のバインダーの選択範囲が広い、グラビア印
刷法が適しているが、これ以外の手法によってもよい。
現在、あまり利用実績はない電子写真法やインキジェッ
ト等も、原則的には模様層2の形成手段として使用可能
である。
【0038】模様層2の絵柄模様は任意のものでよく、
用途に合わせて選択する。印刷する位置が印刷対象のシ
ートの裏側の場合は、左右のある絵柄模様は、左右を逆
に作成した、いわゆる逆版を用いて印刷するのがよい。
図3または図4に示したような基材1上に模様層2等を
介して透明な基材1’を積層するような場合には、透明
な基材1’の裏面への印刷があり得る。ダブリングシー
トの場合であって、基材1側に印刷するときは、模様層
2の絵柄模様左右の向きを考慮しなくてよいが、上側の
透明な基材1’の裏側の面に印刷するときは、上記のよ
うな逆版を用いて印刷するのがよい。
【0039】印刷法で模様層2を形成する際には、ポリ
オレフィン樹脂シートが印刷対象である場合には、イン
キの接着性が問題になる。インキのバインダーとして
は、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂等が使用でき、密着性の点で、塩素化ポリプロピ
レン系樹脂、アクリル−ウレタン系樹脂、ビニル重合体
系の樹脂を一液または二液タイプとして使用することが
好ましい。なお、模様層2をインキで形成する場合に
は、インキに含まれる顔料や染料等の着色剤は、接着性
についてはマイナスに働く傾向があるので、模様層2の
表面に、模様層2を形成するのに用いるインキのバイン
ダーと同じバインダーを含み、着色剤を含まない無色の
レジューサー(エキステンダー、メジュウム等とも呼ば
れる。)を塗布して、透明樹脂層を形成しておくと、模
様層2上の接着性が改善され、好ましい。
【0040】本発明の化粧材は最表層のポリオレフィン
樹脂層を露出させておくと、表面の物理的、化学的性状
が不足することがある。このため、透明保護層5をさら
に最上面に形成するのがよい。透明保護層5は、アクリ
ルウレタン樹脂系のものや紫外線又は電子線の照射によ
り硬化する電離放射線硬化性の樹脂組成物を用いて形成
し、それぞれに応じて硬化の手段を施す。透明保護層5
には、表面の耐擦傷性を向上させる意味での耐摩耗剤、
表面の艶を調整する意味での艶消し剤等を含ませてもよ
い。前者の例としては、アルミナ、シリカ、または炭酸
カルシウム等を、後者の例としては、シリカ、または炭
酸カルシウム、シラスバルーン、樹脂ビーズ等がある。
【0041】本発明において使用する基材1、透明シー
ト1’、および接着性樹脂層としては、延伸シート、未
延伸シートのいずれも使用可能である。透明シート
1’、接着性樹脂層には、必要に応じて、充填剤、艶消
し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、または光安定剤等の各種の添加剤を添加する。透明
シート1’と接着性樹脂層の厚みは、それらの合計が2
0〜100μmであり、透明シート1’と接着性樹脂層
の厚みの比は、透明シート1’/接着性樹脂層=2/1
〜10/1である。好ましい一例は、透明シート1’が
50μmであり、接着性樹脂層が10μmである。
【0042】ダブリングシートの場合には、塩ビ化粧シ
ートであれば、熱融着で貼ることが通常行なわれるが、
表面側がポリオレフィン樹脂層であるときは、ドライラ
ミネート用接着剤のような接着剤を使用したラミネーシ
ョンによる方が、接着が確実である。基材1(あるいは
その上のプライマー層)と、透明な基材1’の下面の模
様層2(あるいは、模様層2上に形成した透明樹脂層)
との間、または、基材1上に形成した模様層2(あるい
は、模様層2上に形成した透明樹脂層)と透明な基材
1’(あるいはその下のプライマー層)の下面との間を
接着剤を使用してラミネートする。
【0043】接着剤としては、ポリエステルポリオール
とイソシアネート化合物からなるポリウレタン樹脂性接
着剤が適しており、接着する2つの面の片方、または両
方に塗布し、通常、一旦乾燥した後に、両者を重ね合わ
せ、加熱および加圧して接着する。
【0044】本発明の化粧材は、別の接着剤層を介し
て、種々の基板に積層して使用することができる。基板
としては、比較的厚いものを想定しているが、これに限
定されるものではない。
【0045】基板としては、通常、化粧材を貼る対象と
して用いられている素材であれば、いずれも使用可能で
あり、大別すれば、各種の紙類、プラスチックフィルム
又はプラスチックシート、金属箔、金属シート、又は金
属板、木材などの木質系の板、各種の窯業系素材等の各
群である。これら各群に含まれる素材は単独で使用して
もよいが、紙同士の複合体や紙とプラチスチックフィル
ムの複合体等、これら素材の任意の組合わせによる積層
体も利用できる。これらの基体は、色彩を整える意味で
塗装を施されていたり、デザイン的な観点で通常の模様
が予め形成されていてもよい。塗装や通常の模様形成に
先立って表面が平滑化されていたり、模様の密着度を上
げるために下地処理が施されていてもよい。塗装や通常
の模様形成後には、後の加工を容易にするための接着性
改善処理を施すことも差し支えない。
【0046】
【実施例】基材シートとして、三菱化成ビニル社製、ポ
リプロピレン樹脂系着色フィルム、PB013、厚み6
0μm)を準備し、両面にコロナ放電処理を行なった。
ここで使用したポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレ
ン樹脂、水素添加ブタジエン・スチレンゴム、充填材と
して炭酸カルシウム、および着色材として二酸化チタ
ン、酸化第2鉄を添加し、溶融混練してスリットから押
し出してシート化したものである。
【0047】次に、この基材シートの片面にアクリルウ
レタン系樹脂の2液硬化型インキを使用して、グラビア
印刷により模様層を形成して、印刷シートを得た。得ら
れた印刷シートの印刷面に、先に合成した2液硬化型の
ポリウレタン系樹脂接着剤を10g/m2 塗布した後、
塗布機に設けられた乾燥フードにより乾燥した。
【0048】次に、接着剤塗布面上に積層する透明シー
トを次のように準備した。まず、4−(メタ)アクリロ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
(光安定剤)の溶液とエチレンとをオートクレーブを用
いて重合させ、得られたヒンダードアミンを側鎖に有す
るエチレン系共重合体と、エチレン−プロピレン−ブテ
ンの3元ランダム共重合体(プロピレン含有率;90重
量%)とを光安定剤の含有率が0.3重量%になるよ
う、添加し、溶融混練して、押し出しし、先に得られた
印刷シート上の接着剤塗布面上に重ね、ニップローラ間
で加圧して、ラミネートを行ない、基材シート/模様層
/接着剤/透明シートの各層からなり、透明シートの厚
みが60μmである積層体とした。
【0049】得られた積層体を、ニップローラの出口側
に設置された予熱機により加熱し、直ちに、エンボスロ
ールを使用して、エンボス加工を行なった。エンボス加
工後、表側の全面に、グラビアロールコータを使用し
て、アクリルウレタン系樹脂を使用し、最上層である、
エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体樹脂層のさ
らに上に、トップコート層を形成した。
【0050】(比較例) 実施例と同様に、ただし、透明シートを製造する際に、
光安定剤としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジニル)セバケートをエチレン−プロ
ピレン−ブテンの3元ランダム共重合体に対して、0.
3重量%を単に添加して、溶融混練して使用した。
【0051】実施例で得られた化粧材と比較例で得られ
た化粧材とを比較すると、次のようである。 (1)オーブン中でのブリード促進;40℃、60℃、
80℃、および100℃のオーブン中に2日間放置し、
表面を観察したところ、実施例のものは、いずれのオー
ブン中のものも、ブリードアウトが認められなかった
が、比較例のものでは、いずれにおいてもブリードアウ
トが認められた。 (2)サンシャインUV試験;比較例のものの方が、紫
外線劣化が速かった。 (3)サンシャインウェザオメーターによる試験;
(2)と同様。 (4)エンボス加工;比較例のものをエンボス加工する
際には、エンボス加工m数が3000mを越えるとエン
ボス版の表面に汚れが発生し、エンボスの艶ムラを起こ
したために、約3,000mごとにエンボス版を拭かざ
るを得なかったが、実施例のものをエンボス加工する際
には、エンボス加工m数が10,000mを越えても、
エンボス版の汚れが生じなかった。 (5)押し出しラミネート時のミスト発生;比較例のも
のを製造する際に、Tダイを使用したところ、ミスト
(煙)が発生し、Tダイ、ロール、オゾン管等に付着し
たが、実施例のものを製造する際に、同様にTダイを使
用しても、Tダイ、ロール、オゾン管等におけるミスト
付着は少なかった。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、裏面側の着色
基材と表面側の透明基材との間に模様層が積層されてい
るか、または透明基材の表面側に凹凸を有することによ
る意匠感が付与されており、ヒンダードアミン系光安定
剤を側鎖の一部に有するポリオレフィン系樹脂を少なく
とも透明基材を構成する素材として使用するので、紫外
線吸収剤、光安定剤を単に混合して使用するのにくら
べ、ブリードアウトによる効果の減少が極めて少なく、
従って、変退色や剥離等の欠点が生じにくい上、製造装
置の汚れやミストの付着がおきにくい製造上の利点をも
有した化粧材を提供できる。請求項2の発明によれば、
請求項1の発明の効果に加え、最表面にさらに透明保護
層が積層されたことによる下層の保護効果、および深み
のある化粧材を提供できる。請求項3の発明によれば、
請求項1または2いずれかの発明の効果に加え、最表面
の凹凸によるリアル感のある化粧材を提供できる。請求
項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、最
表面の凹凸の凹部に充填された着色材により、立体感が
増した化粧材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】模様層を有するダブリングシートの断面図であ
る。
【図2】ダブリングシートの断面図である。
【図3】透明保護層と模様層を有するダブリングシート
の断面図である。
【図4】透明保護層で覆ったダブリングシートの断面図
である。
【符号の説明】
1 基材(1’は透明な基材) 2 模様層 3 凹凸 4 着色材 5 透明保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材が、裏面側の着色基材と表面側の透
    明基材との2層の積層構造からなっており、少なくとも
    前記透明基材が、側鎖の一部にヒンダードアミン系光安
    定剤を有するポリオレフィン系樹脂により構成されたポ
    リオレフィン樹脂シートからなっており、前記2層の間
    に模様層が積層されているか、または透明基材の表面側
    に凹凸を有することを特徴とする化粧材。
  2. 【請求項2】 基材の最表面にさらに透明保護層が積層
    されていることを特徴とする請求項1記載の化粧材。
  3. 【請求項3】 最表面にさらに凹凸を有することを特徴
    とする請求項1または2記載の化粧材。
  4. 【請求項4】 最表面の凹凸の凹部に着色材が充填され
    ていることを特徴とする請求項3記載の化粧材。
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