JP2002337296A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP2002337296A
JP2002337296A JP2001142899A JP2001142899A JP2002337296A JP 2002337296 A JP2002337296 A JP 2002337296A JP 2001142899 A JP2001142899 A JP 2001142899A JP 2001142899 A JP2001142899 A JP 2001142899A JP 2002337296 A JP2002337296 A JP 2002337296A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩化ヒ゛ニル樹脂を使用しない環境に優しい化粧シー
トでありながら、優れた折曲げ加工適性や真空成形加工
適性を有し、しかも製造過程における印刷済フィルムのフ゛ロッ
キンク゛や接着面のフクレ等の問題を発生することなく、高品
質の各種化粧部材を生産性良く安定的に製造可能な化粧
シートを提供する。 【解決手段】非結晶性ホ゜リエステル樹脂からなる基層11の
少なくとも絵柄層2形成面に、非晶状態の結晶性ホ゜リエステ
ル樹脂からなる層12を有する積層ホ゜リエステル樹脂フィルムを、
基材シート1として使用する。表面に更に透明熱可塑性樹
脂層4を設けても良い。層12は基層11よりも耐溶剤
性に優れているので、絵柄層2の印刷形成時の溶剤が基
材シート1中に残留しにくく、印刷済の基材シート1の巻取り
保存時のフ゛ロッキンク゛や、透明熱可塑性樹脂層4との積層面
のフクレ等を、効果的に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの建築物
の内装や、造作材、建具等の建築資材、家具什器類、住
設機器や家電製品等の表面化粧に使用するための化粧シ
ートに関するものである。更に詳しくは、平面状基材へ
の貼着は勿論のこと、該貼着後のVカット折り曲げ加
工、凹凸基材へのラッピング加工や基材端部へのエッジ
加工、更には複雑な三次元立体形状を有する基材への真
空成形加工にも適用可能な化粧シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な化粧シートとしては塩化
ビニル樹脂系化粧シートが使用されてきたが、近年、塩
化ビニル樹脂は燃焼時に塩化水素ガスやダイオキシン等
の有害物質を発生する可能性があるとして、非塩化ビニ
ル系樹脂からなる化粧シートが求められる様になった。
これを受けて、塩化ビニル樹脂系化粧シートの代替品と
して、例えば熱可塑性オレフィン系樹脂を使用した化粧
シートなどが開発されている。
【0003】しかしながら、熱可塑性オレフィン系樹脂
は、非晶質のマトリックスの中に結晶部が分散した海島
構造に起因して、Vカット加工やラッピング加工等の折
り曲げ加工の際に、非晶質部と結晶部との間の微細な剥
離による白化や亀裂等を発生し易いことや、複雑な三次
元立体形状を有する基材の表面への真空成形加工の際
に、非晶質部と結晶部とで熱軟化挙動が異なる為の不均
一な変形による成形不良や、結晶部を十分に軟化させる
温度では非晶質部が軟化し過ぎることによるドローダウ
ン、高伸長部分における非晶質部と結晶部との間の微細
な剥離による白化や亀裂などといった種々の問題を発生
し易く、従来の塩化ビニル樹脂系化粧シートの代替品と
して種々の用途に十分に対応できる状況にはないのが実
情である。
【0004】そこで、真空成形の用途にも十分に対応可
能な非塩化ビニル系化粧シートとして、上記熱可塑性オ
レフィン系樹脂に替えて、所謂共重合ポリエステル樹脂
等の、均一な内部構造に起因して優れた熱成形性を有す
る非結晶性ポリエステル樹脂を使用した化粧シートも既
に提案されている。ところが、非結晶性ポリエステル樹
脂は、オレフィン系樹脂等と比較して、耐溶剤性に著し
く劣っているので、非結晶性ポリエステル樹脂フィルム
の表面に常用のグラビア印刷法等により通常の印刷イン
キを使用して着色層や絵柄層を形成して巻き取ると、印
刷インキ中の希釈用の有機溶剤が印刷中にフィルムを膨
潤させてフィルム内に残留し、これがフィルムの巻き取
りにより印刷面に接触した1周前又は後のフィルムの裏
面を侵すことにより、フィルム同士が印刷面を介して固
く接着してしまって、フィルムの再度の引き取り(巻き
取ってあったフィルムを巻きほぐすこと)ができなくな
ったり、巻き取り後のロールを平置きした場合に、置き
跡部でフィルム同士の剥離性が低下したり、絵柄層が反
対面に取られる等の、所謂ブロッキング現象が発生し易
いという問題がある。
【0005】また、基材シートの印刷面側に透明熱可塑
性樹脂層が積層された所謂ダブリングタイプの化粧シー
トにあっては、溶剤分が残留した印刷済フィルムの印刷
面に透明熱可塑性樹脂層を積層すると、フィルム内に残
留していた溶剤分が積層後に気化して界面に気泡を形成
する所謂フクレ現象や、該気泡部をきっかけとして積層
したフィルム同士がその界面で分離してしまう剥離現象
などを発生し易いという問題もある。こうした問題を回
避するためには、印刷後に十分に乾燥を行うこと、すな
わち、印刷速度を低下させることによって印刷後のフィ
ルムの乾燥機内での滞留時間を長く確保するか、若しく
は、通常の印刷速度で印刷して一旦巻き取った後、これ
を再度巻きほぐしつつ乾燥機に通す再乾燥を行う等の対
策が必要となる。しかし、この様な対策は、作業時間の
増大および作業性の低下につながるので、生産性上の大
きな負荷となる。
【0006】こうした問題を解消するために、所謂共重
合ポリエステル樹脂等の非結晶性ポリエステル樹脂に替
えて、それよりも耐溶剤性に優れた非晶状態の結晶性ポ
リエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂等の
結晶性ポリエステル樹脂を結晶化させない熱的条件下で
成形したもの)を使用することも考えられ、結晶性のオ
レフィン系樹脂フィルムや通常の結晶化した二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルム等に比較すれば
折り曲げ加工性や真空成形性に優れた化粧シートが得ら
れることが解っている。しかしながら、この非晶状態の
結晶性ポリエステル樹脂を基材シートに使用した化粧シ
ートは、折り曲げ加工性や真空成形性の面では非結晶性
ポリエステル樹脂を使用したものにはなお及ばず、急角
度での折り曲げ加工や高低差の大きい複雑な三次元立体
形状への真空成形加工等の用途への適用は困難であるの
が実情であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記したような問題点を解決するためになされ
たものであって、その課題とするところは、塩化ビニル
樹脂を使用しない環境に優しい化粧シートでありなが
ら、優れた折り曲げ加工適性や真空成形加工適性を有
し、しかも、製造過程における印刷済みフィルムのブロ
ッキングや接着面のフクレ等の問題を発生することな
く、高品質の各種化粧部材を生産性良く安定的に製造可
能な化粧シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートは、
非結晶性ポリエステル樹脂を主体とする基材シートの少
なくとも片面に絵柄層を具備する化粧シートにおいて、
前記基材シートが、非結晶性ポリエステル樹脂からなる
基層の少なくとも絵柄層形成面に、非晶状態の結晶性ポ
リエステル樹脂からなる層を具備することを特徴とする
ものである。
【0009】特に、上記化粧シートにおいて、前記基材
シートが、基層の両面に非晶状態の結晶性ポリエステル
樹脂からなる層を具備することを特徴とするものであ
る。
【0010】また特に、上記化粧シートにおいて、前記
基材シートの表面側に、オレフィン系樹脂、アクリル系
樹脂及びポリエステル系樹脂のいずれか1種からなる
層、若しくはそれらから選ばれる1種以上からなる複数
層の積層体によって構成される透明熱可塑性樹脂層を具
備することを特徴とするものである。
【0011】また特に、上記化粧シートにおいて、前記
透明熱可塑性樹脂層が、非結晶性ポリエステル樹脂及び
/又は非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなること
を特徴とするものである。
【0012】また特に、上記化粧シートにおいて、前記
透明熱可塑性樹脂層が、絵柄層側から順に、非結晶性ポ
リエステル樹脂からなる下層と、非晶状態の結晶性ポリ
エステル樹脂からなる上層との、2層のポリエステル樹
脂層の積層体であることを特徴とするものである。
【0013】また特に、上記化粧シートにおいて、前記
透明熱可塑性樹脂層が、非晶状態の結晶性ポリエステル
樹脂からなる下層及び上層の間に、非結晶性ポリエステ
ル樹脂からなる中層が挟持されてなる、3層のポリエス
テル樹脂層の積層体であることを特徴とするものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図10は、そ
れぞれ本発明の実施の形態を示す模式断面図である。
【0015】本発明の化粧シートは、例えば図1に示す
様に、非結晶性ポリエステル樹脂を主体とする基材シー
ト1の表面に絵柄層2が設けられてなる化粧シートであ
って、基材シート1が、非結晶性ポリエステル樹脂から
なる基層11の絵柄層2形成面すなわち表面側に、非晶
状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる表層12を具備
して構成されるものである。この例では、絵柄層2の表
面には絵柄層2や基材シート1を保護するためのトップ
コート層5が設けられており、一方、基材シート1の裏
面には、被貼着基材への貼着の際の接着性を向上するた
めのプライマー層7が設けられている。
【0016】絵柄層2は、基材シート1の表面に設ける
代わりに、基材シート1の裏面に設けることも可能であ
る。その例を示したのが図2で、この例では、非晶状態
の結晶性ポリエステル樹脂からなる層は、非結晶性ポリ
エステル樹脂からなる基層11の表面側ではなく、裏面
側に裏層13として設けられている。
【0017】図1に示す例におけるプライマー層7又は
図2に示す例におけるトップコート層5を設けない場合
や、これらを溶剤を使用せずに(例.転写法、無溶剤型
塗料の使用等)、若しくは非結晶性ポリエステル樹脂を
侵さない溶剤を使用して(例.水性塗料の使用等)設け
る場合には、図1又は図2に示す形態で何ら支障はない
のであるが、これらを非結晶性ポリエステル樹脂を侵す
溶剤を使用して設ける場合には、図3又は図4に示す様
に、基材シート1としては、非結晶性ポリエステル樹脂
からなる基層11の両面に、非晶状態の結晶性ポリエス
テル樹脂からなる層である表層12及び裏層13を有し
てなる、3層構成の基材シート1を使用することが望ま
しい。特に、基材シート1を材質面及び構造面から表裏
対称の構成とすると、熱伸縮等による反りが発生しにく
く、取扱性に優れる利点がある。
【0018】非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からな
る裏層13は、本発明の化粧シートを溶剤型接着剤を使
用して被貼着基材の表面に貼着する際に、非結晶性ポリ
エステル樹脂からなる基層12が接着剤に含有される溶
剤によって膨潤し、これが貼着後に気化することによる
貼着界面での気泡の発生(フクレ)や、該気泡をきっか
けとした界面剥離等の現象を防止する上でも有効であ
る。
【0019】なお、必要に応じて、化粧シートの表面に
凹凸模様のエンボス6を施したり(図4)、該エンボス
6の凹部にワイピング法等により着色剤を充填するなど
の、各種の装飾加工を本発明の化粧シートに付加するこ
とも、勿論可能である。
【0020】本発明の化粧シートにおいて、基材シート
1の主たる構成層である非結晶性ポリエステル樹脂から
なる基層11は、本発明の化粧シート1に、Vカット加
工やラッピング加工等の折り曲げ加工は勿論のこと、真
空成形加工等の三次元成形加工にも十分対応可能な、優
れた柔軟性や熱成形性を付与する目的で設けられるもの
である。非結晶性ポリエステル樹脂は、均一な非晶質構
造のために極めて均一な成形性が得られ、折り曲げ加工
時や熱成形加工時にネッキングや破断、白化、不均一な
伸長による柄伸び等の成形不良を発生することが殆どな
いからである。
【0021】上記非結晶性ポリエステル樹脂とは、通常
の成形条件下では殆ど結晶化することのない程度に結晶
化速度を遅くしたポリエステル樹脂であり、具体的には
例えば、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸又はそのエステルと、エチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール等の脂肪族ジオールとの
縮合重合反応において、ジカルボン酸成分として例えば
セバシン酸、エイコ酸、ドデカンジオン酸、ダイマー
酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の長鎖脂肪族ジカル
ボン酸及び/又は脂環族ジカルボン酸を導入したり、及
び/又は、ジオール成分としてポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、シクロヘキサンジ
メタノール等の両末端に水酸基を有するポリエーテル系
ジオール及び/又は脂環族ジオールを導入する等して製
造された共重合ポリエステル樹脂等がある。
【0022】中でも最も代表的なものは、通称PET−
Gとして市販されている1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂であり、
該樹脂からなるシートとして具体的には例えば長瀬産業
株式会社製「NAGASEA−PET」、理研ビニル工
業株式会社製「リベスター」等として市販されているも
のなどを挙げることができる。この1,4−シクロヘキ
サンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹
脂は、柔軟で成形性に優れ、複雑な三次元立体形状の化
粧材用基材2に対しても十分に追従可能であることは勿
論のこと、ガラス転移温度が約80℃であることから、
真空成形等の熱成形において、従来のポリ塩化ビニル樹
脂製の化粧シートの場合と同様の成形条件で良好に成形
可能である利点がある。
【0023】上記基層11の絵柄層2形成面側に設けら
れている非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる表
層12及び/又は裏層13は、基材シート1の表面及び
/又は裏面に、柔軟性や熱成形性を阻害することなく、
絵柄層2等の印刷形成時の溶剤の攻撃に耐える良好な耐
溶剤性を付与する目的で設けられるものである。すなわ
ち非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂とは、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート
−イソフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート等の、本来は結晶性であ
る通常の熱可塑性ポリエステル樹脂を、結晶化させない
(好ましくは結晶化度5%以下)成形条件でシート状に
製膜したものであり、結晶部を殆ど含まないことから、
折り曲げ加工時や熱成形時等の変形によっても、結晶部
と非結晶部との相のずれが発生しにくく、非結晶性ポリ
エステル樹脂よりは若干劣るものの比較的均一な成形性
が得られ、ネッキングや破断、白化、柄伸び等の成形不
良を発生しにくいことに加え、非結晶性ポリエステル樹
脂よりも耐溶剤性には優れているからである。
【0024】上記非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂と
しては、ガラス転移温度(樹脂種のほか製膜条件にも依
存する)が65〜85℃程度のものを使用すると、真空
成形等の熱成形において、従来のポリ塩化ビニル樹脂製
の化粧シートの場合と同様の成形条件で良好に成形可能
である利点がある。従ってこの目的には、ホモポリエチ
レンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート−
イソフタレート共重合体等の、ポリエチレンテレフタレ
ート系ポリエステル樹脂が最も適している。
【0025】係る非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂と
しては、通称A−PET樹脂として市販されている純粋
又は純粋に近いポリエチレンテレフタレート樹脂からな
るものが最も一般的であり、具体的には例えば帝人株式
会社製「テイジンテトロンシート(A−PET)」、東
洋紡績株式会社製「東洋紡PETMAXシートAシリー
ズ」、鐘紡株式会社製「カネボウA−PETシート」等
として市販されているものなどを挙げることができる。
【0026】本発明の化粧シートにおいて、基材シート
1の厚さには特に制限はなく、従来の同種の化粧シート
におけると同様であり、具体的には10〜1000μm
程度の範囲内とされるのが一般的であり、中でも50〜
500μm程度の範囲内が種々の用途に最も好適であ
る。この基材シート1を構成する各層の内、非晶状態の
結晶性ポリエステル樹脂からなる層(表層12及び/又
は裏層13)の厚さが薄過ぎると、絵柄層2等の印刷形
成の際に要求される耐溶剤性が不十分となるので、その
厚さは少なくとも1μm以上、より好ましくは5μm以
上とするのが良い。但し、厚くしすぎると、相対的に非
結晶性ポリエステル樹脂からなる基層11の厚さの比率
が低下し、化粧シートの折り曲げ加工性や真空成形加工
性の低下の原因となるので、一般的には、基材シート1
の全厚に占める非結晶性ポリエステル樹脂からなる基層
11の厚さの比率が少なくとも40%以上、より好まし
くは60%以上となるように、各層の厚さを適宜設計す
ることが望ましい。
【0027】基材シート1を構成する各層の積層手段に
は特に制限はなく、例えば適宜の接着剤を介したウェッ
トラミネート法又はドライラミネート法、感熱接着剤を
介した又は介さない熱ラミネート法、いずれかの層の片
面又は両面に他の層を溶融状態で押し出すと同時に積層
する押出ラミネート法、各層を構成する樹脂をそれぞれ
溶融して押し出すと同時に積層する共押出法等、従来公
知の任意の手段が採用可能である。非結晶性ポリエステ
ル樹脂と非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂とは相溶性
が高く、積層界面において容易に強固な接着を形成する
ので、生産性に優れた共押出法が最も適していると言え
よう。
【0028】基材シート1には、必要に応じて例えば紫
外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、可塑剤、滑剤、帯電
防止剤、難燃剤、充填剤等の各種の添加剤から選ばれる
1種以上が添加されていてもよい。また、基材シート1
は透明や半透明であってもよいし、着色剤の添加により
着色透明や着色不透明とされていてもよいが、特に目的
とする化粧シートに被貼着基材の表面の好ましくない色
彩や欠陥等に対する隠蔽性が要求される場合には、基材
シート1は例えば酸化チタン系顔料や酸化鉄系顔料、カ
ーボンブラック等の不透明性顔料の添加により隠蔽性と
されていることが望ましい。これらの添加物は、基材シ
ート1を構成する全ての層に添加されていても良いし、
一部の層のみに添加されていても良く、必要とされる特
性に合わせて所望により適宜設計することが可能であ
る。
【0029】絵柄層2は、所望の意匠の絵柄を印刷等に
よって表現したものであり、その絵柄の種類や構成材
料、形成方法等に関しては一切制限はない。一般的に
は、絵柄としては例えば木目柄や石目柄、布目柄、抽象
柄、幾何学模様、文字又は記号、或いはそれらの組み合
わせ等であるが、単色無地(ベタ)であっても勿論構わ
ない。基材シート1の隠蔽性が不十分である場合には、
意匠絵柄と併用して若しくは単独で、不透明顔料を大量
に含有する隠蔽ベタを設けることもできる。構成材料
は、染料又は顔料等の着色剤を合成樹脂等の展色剤と共
に適宜の溶剤中に溶解又は分散した印刷インキ又は塗料
等を使用するのが一般的である。本発明の化粧シートに
おいては、折り曲げ加工時や真空成形加工時のシートの
伸びに追従可能な柔軟性を備えた材料によって構成する
ことが望ましく、具体的には例えばウレタン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ビニル系樹脂、繊維素誘導体等を展色剤
とする印刷インキ又は塗料を使用することが望ましい。
【0030】絵柄層2の形成方法としては、例えばグラ
ビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印
刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、凸版印刷
法、インクジェット印刷法、転写印刷法等の公知の印刷
方法や、ベタ状の場合には例えばグラビアコート法、マ
イクログラビアコート法、ロールコート法、ナイフコー
ト法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコ
ート法、コンマコート法、ディップコート法、フローコ
ート法、スプレーコート法等の公知の塗工方法等を用い
ることができる。また、絵柄層2の印刷形成前に、被印
刷面に予め例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、火炎
処理、電離放射線処理、酸処理、アルカリ処理、アンカ
ー処理又はプライマー処理等の易接着処理を施すことに
よって接着性を向上させることも、必要に応じて任意に
実施することができる。
【0031】本発明の化粧シートには、必要に応じて、
表面に凹凸模様のエンボス6を施すことにより立体的な
意匠感を付与することもできる。エンボス6の凹凸模様
の種類にも特に制限はなく、例えば木目調(特に導管溝
模様状)、石目調、布目調、和紙調、幾何学模様状等の
各種の模様状であっても良いし、或いは例えば砂目状、
梨地状等の艶消状や、スウェード状、皮革状、ヘアライ
ン状、平行直線群又は平行直線群若しくはそれらの組み
合わせ等であっても良い。また、これらのエンボス6の
凹凸模様を絵柄層2の絵柄模様と同調させることによっ
て更なる意匠性の向上を図ることもできるが、その必要
がなければ非同調であっても良く、また、絵柄層2の絵
柄と同調した模様と同調しない模様との両者を含む模様
状のエンボス6を設けることもできる。なお、エンボス
6の凹部には、必要に応じてワイピング法等の手法によ
り着色剤を充填してもよく、これによってエンボス6に
よる凹凸模様と同調した色彩模様を有する意匠性に優れ
た化粧シートを得ることができる。
【0032】また、本発明の化粧シートには、必要に応
じて、絵柄層2や基材シート1を外部からの物理的又は
化学的刺激から保護するためのトップコート層5を設け
ることもできる。トップコート層5の材質は本発明にお
いて特に限定されるものではないが、各種表面物性の観
点からは硬化型樹脂を使用することが望ましい。具体的
には、例えばウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、
メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル
系樹脂、尿素系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化型樹
脂や、不飽和ポリエステル系樹脂、アクリレート系樹
脂、メタクリレート系樹脂等の電離放射線硬化型樹脂等
を用いることができる。
【0033】中でも、表面硬度や耐摩耗性等の表面物性
と、折り曲げ加工や三次元成形加工等に適した可撓性と
のバランスに優れた、2液硬化型ウレタン系樹脂、すな
わち、アクリルポリオール又はアクリルポリエーテルを
主剤とし、イソシアネート硬化剤を添加して架橋硬化さ
せる熱硬化型樹脂等が、本発明の目的には最も適してい
る。トップコート層5の膜厚は、本発明において特に制
限されるものではないが、物性面及び可撓性面の兼ね合
いから、通常3〜20μm程度とするのが適当である。
【0034】トップコート層5には必要に応じて、例え
ば紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、艶調整剤、滑
剤、帯電防止剤、結露防止剤、抗菌剤、防黴剤、減摩
剤、着色剤、充填剤等の各種の添加剤から選ばれる1種
以上を添加しても良い。また、トップコート層5は同種
又は異種の2層以上から構成しても良く、例えば、シリ
カ、アルミナ、炭化珪素等の高硬度耐摩耗性粒子を含有
する第1の層の上に、係る粒子を含有しない第2の層を
設けて、耐摩耗性や耐傷付き性と表面光沢や表面平滑性
との両立を図ったり、全面に設けられた第1の層の上
に、それとは艶状態の異なる第2の層を任意の模様状に
設けて、艶変化による視覚的な立体感を表現する等の応
用も可能である。
【0035】本発明の化粧シートを、各種の被貼着基材
の表面に積層貼着した後に塗装を施す用途に供する場合
には、トップコート層5としてリコート性(後塗装適
性)を有する樹脂を選択するか、若しくはトップコート
層5に代えて易接着層を設けておくといった応用も可能
である。具体的には、例えば水酸基やカルボキシル基、
アミノ基等の活性官能基を分子の末端又は側鎖に有する
樹脂を採用したり、硬化性樹脂にあっては、硬化剤が不
足又は過剰となる配合とするか、又は、硬化不完全な状
態とすることによって、架橋反応性の官能基を残存させ
る等の手法が採用される。例えば、従来より屡々行われ
ている様に、三次元立体形状を有する被貼着基材の表面
に、真空成形法により化粧シートを成形積層貼着した後
に、紫外線硬化型塗料による塗装を施す場合などに有用
である。
【0036】プライマー層7は、本発明の化粧シートを
使用して各種の化粧材を作製するために、各種の被貼着
基材の表面に積層貼着する際に使用される、例えばイソ
シアネート硬化型ウレタン樹脂系や変性酢酸ビニル樹脂
エマルジョン系等の各種のラミネート用接着剤との接着
性を十分に確保する目的で、必要に応じて設けられるも
のである。その材質としては、例えばウレタン系、アク
リル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体系、ポリエステル系、ポリアミド
系等の各種のプライマー塗工剤が知られており、これら
の中から基材シート1の材質及びラミネート用接着剤の
種類に合わせたものを選んで使用する。例えば、ラミネ
ート用接着剤として変性酢酸ビニル樹脂エマルジョン系
接着剤を使用する場合には、ウレタン系プライマー剤で
良好な接着が得られる。なお、プライマー層7に例えば
シリカ等の無機質微粉末を添加しておくと、プライマー
層7の表面が粗面化することにより、化粧シートの巻取
保存時のブロッキングが防止できる他、投錨効果による
ラミネート用接着剤との接着性の向上を図ることもでき
る。
【0037】本発明の化粧シートは上記の他、例えば図
5に示す様に、上述した基材シート1の表面側に、さら
に透明熱可塑性樹脂層4を設けた構成とすることもでき
る。この様に構成すると、透明熱可塑性樹脂層4は、塗
工法によって設けられるトップコート層5と比較して、
十分に厚く設けることが可能であり、またその材質も、
高分子量のため強靱性に優れ、しかも熱可塑性のため柔
軟性にも優れた材質を用いることができるので、外的な
物理的又は化学的刺激からの絵柄層2や基材シート1の
保護の為にはより有効である。
【0038】上記透明熱可塑性樹脂層4は、基材シート
1上に接着剤層3を介してウェットラミネート法、ドラ
イラミネート法又は熱ラミネート法等によって積層して
も良いし、図6に示す様に、接着剤層3を介さずに直接
(但し、基材シート1の表面側に絵柄層2が形成される
場合には該絵柄層2を介して)熱ラミネート法、溶融押
出ラミネート法等によって積層しても良い。
【0039】なお、この透明熱可塑性樹脂層4の形成
は、基材シート1が非結晶性ポリエステル樹脂からなる
基層11の絵柄層2面側にのみ非晶状態の結晶性ポリエ
ステル樹脂からなる層(図5及び図6では表層12)を
有している場合にも、両面に有している場合(図7)に
も、共に適用可能であることは言うまでもない。また、
透明熱可塑性樹脂層4を溶融押出ラミネート法によって
基材シート1上に積層形成する場合には、必要に応じ
て、図8に示す様に、基材シート1上に予めアンカー層
31を形成しておいたり、及び/又は、透明熱可塑性樹
脂層4の主たる構成層である上層41と基材シート1と
の間に、共押出法等の適宜の手段により、例えば不飽和
カルボン酸(無水物)変性オレフィン系樹脂等の接着性
樹脂層44を介在させることによって、基材シート1と
透明熱可塑性樹脂層4との間での強固な密着性を確保す
ることもできる。
【0040】上記透明熱可塑性樹脂層4を構成する熱可
塑性樹脂の種類には特に制限はなく、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチ
ルペンテン等のポリオレフィン樹脂、又はエチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合
体、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体金属水和物
(所謂アイオノマー)等のオレフィン系共重合体樹脂等
のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト−イソフタレート共重合体、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステ
ル系樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニト
リル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアク
リル系樹脂、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重
合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のスチレン
系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−
ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ブチラール等のビニル系樹脂、アセチルセルロース、ニ
トロセルロース等の繊維素誘導体等、或いはこれらの2
種以上の混合物、共重合体、積層体、複合体等からなる
フィルム乃至シート状物を使用することができる。
【0041】但し、近年頓に社会問題化しつつある環境
問題への適応を考慮すると、例えばポリ塩化ビニル樹脂
やポリフッ化ビニル樹脂等の様に塩素やフッ素等のハロ
ゲン元素を含有する樹脂の使用は好ましくなく、非ハロ
ゲン系樹脂を使用することが望ましい。中でも、市場で
の価格や流通量、調達の容易性を始め、化粧シートの構
成材料としての適度の柔軟性と強度のバランスや、折曲
や切断・切削、熱成形等の加工適性、耐摩耗性や耐溶剤
性等の表面物性、耐候性等の各種の側面から見て、オレ
フィン系樹脂、アクリル系樹脂又はポリエステル系樹脂
を採用することが最も好ましい。
【0042】上記オレフィン系樹脂としては、上掲した
ものを始め、種々の単独重合体や共重合体が知られてい
るが、中でも化粧シート用素材として最も好適なのはポ
リプロピレン系樹脂、すなわちポリプロピレンを主成分
とする単独又は共重合体であり、具体的には、例えばホ
モポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、
ブロックポリプロピレン樹脂、及び、ポリプロピレン結
晶部を有し、且つプロピレン以外の炭素数2〜20のα
−オレフィン、好ましくはエチレン、ブテン−1、4−
メチルペンテン−1、ヘキセン−1又はオクテン−1、
のコモノマーを15モル%以上含有するプロピレン−α
−オレフィン共重合体などを例示することができる。ま
た、通常ポリプロピレン系樹脂の柔軟化に用いられるエ
チレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレ
ン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン
共重合体ゴム、アタクチックポリプロピレン等の改質剤
を添加することもできる。
【0043】上記ポリプロピレン系樹脂の他に使用可能
なオレフィン系樹脂としては、柔軟性や成形性と強度や
腰とのバランスに優れた高密度ポリエチレンや、結晶性
ポリオレフィン成分と非結晶性エラストマー成分との単
純ブレンド、ブロック共重合体又は架橋体などからなり
熱可塑性樹脂としての性質とエラストマーとしての性質
とを兼ね備えたオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂
(TPO)等を挙げることができる。
【0044】また、上記アクリル系樹脂としては、例え
ばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル又はメタクリル
酸エステル等のアクリル酸誘導体を主成分として単独又
は共重合して得られる熱可塑性樹脂を使用することがで
きる。特に好ましくは、メチルメタクリレート等のメタ
クリル酸エステルを主成分とする樹脂であって、柔軟性
や熱成形性の改善を目的として、例えばメタクリル酸ブ
チル等のメタクリル酸の長鎖アルキルエステルや、アク
リル酸メチル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸又
はアクリル酸等から選ばれる単量体が共重合成分として
添加され、所望の適宜の物性のフィルムが調製される。
勿論、更に物性改善等の目的で他の適宜の共重合成分や
添加剤等を併用することも差し支えない。
【0045】また、上記ポリエステル系樹脂としては、
前記したポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート等の汎用の結
晶性のポリエステル樹脂であっても良いが、特に、折り
曲げ加工や真空成形加工等の用途には、本発明において
基材シート1に採用したものと同様の、柔軟性や熱成形
性に優れた非結晶性ポリエステル樹脂や非晶状態の結晶
性ポリエステル樹脂を好適に使用することができる。
【0046】透明熱可塑性樹脂層4には、必要に応じて
例えば紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止
剤、可塑剤、充填剤、難燃剤、艶調整剤、帯電防止剤、
結露防止剤、滑剤、抗菌剤、防黴剤等の各種の添加剤か
ら選ばれる1種以上が添加されていても良い。紫外線吸
収剤としては例えばベンゾトリアゾール系、ベンゾフェ
ノン系等、光安定剤としては例えばヒンダードアミン系
等、酸化防止剤としては例えばフェノール系、リン系や
それらの混合系等がそれぞれ代表的なものである。ま
た、基材シート1と透明熱可塑性樹脂層4との間に絵柄
層2が設けられる場合にあっても、少なくとも絵柄層2
が透視可能な限りにおいて、透明熱可塑性樹脂層4に染
料又は顔料等の着色剤が添加されて着色されていても良
い。これらの各種の添加剤は、透明熱可塑性樹脂層4が
複数層の積層体によって構成される場合には、それらの
全ての層に添加されていても一部の層のみに添加されて
いても良く、所望の特性に応じて適宜設計すれば良い。
【0047】透明熱可塑性樹脂層4の厚さには特に制限
はないが、一般的には10〜500μm程度であり、中
でも50〜300μm程度の範囲内が最も好適である。
なお、この場合、化粧シート全体の厚さが50〜100
0μm程度、より好ましくは100〜500μm程度の
範囲内となる様に、基材シート1の厚さが設計される。
【0048】透明熱可塑性樹脂層4を構成する樹脂の種
類は、目的の化粧シートの用途や要求物性等に応じて適
宜選定すれば良い。例えば、折り曲げ加工性や真空成形
加工性等の後加工性の要求はさほど強くないが耐溶剤性
や耐薬品性、耐擦傷性等の表面物性が強く要求される用
途にはオレフィン系樹脂、後加工性に加えて高透明性や
高耐候性が強く要求される用途にはアクリル系樹脂、後
加工性に加え経済性やリサイクル適性が強く要求される
用途にはポリエステル系樹脂、といった選択が考えられ
る。また、必要に応じて、これらオレフィン系樹脂、ア
クリル系樹脂及びポリエステル系樹脂から選ばれる同種
又は異種の複数層を積層して構成することによって、そ
れぞれの樹脂の利点を活かし欠点を補い合って、全体的
にバランスの取れた特性を有する化粧シートを得ること
も可能である。
【0049】例えば、透明熱可塑性樹脂層4の材質とし
てポリエステル系樹脂を採用する場合、目的とする用途
によっては、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂では折
り曲げ加工性や真空成形加工性が不十分である一方、非
結晶性ポリエステル樹脂では表面硬度や耐傷付き性、耐
溶剤性等が不十分であるため、いずれを採用しても十分
に満足すべき特性の化粧シートを得ることができないこ
とがある。この様な場合には、図9に示す様に、透明熱
可塑性樹脂層4を、加工性にはやや劣るが表面物性に優
れた非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる上層4
1と、表面物性にはやや劣るが加工性に優れた非結晶性
ポリエステル樹脂からなる下層42との2層から構成し
たり、或いは、図10に示す様に、非晶状態の結晶性ポ
リエステル樹脂からなる上層41、非結晶性ポリエステ
ル樹脂からなる中層43及び非晶状態の結晶性ポリエス
テル樹脂からなる下層43の3層から構成したりするこ
とによって、加工性及び表面物性の両面で十分な特性を
有する化粧シートを容易に実現することができる。
【0050】例えば図1、図3、図4、図9、図10に
示す様に、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる
層を表面側に有する構成の化粧シートにあっては、被貼
着基材の表面への貼着前、貼着時、貼着後の折り曲げ加
工時又は折り曲げ加工後のいずれかの時点において、加
熱処理により表面側の非晶状態の結晶性ポリエステル樹
脂からなる層を部分的に結晶化(加熱条件にもよるが通
常30〜60%程度)させると、表面硬度や耐傷付き
性、耐溶剤性、耐薬品性等の各種表面物性を更に向上さ
せることができる。特に、三次元立体形状を有する被貼
着基材の表面に沿って真空成形法により熱成形すると同
時に積層貼着する手法による場合には、該熱成形時の熱
により、また該熱成形時に延伸される場合には熱及び延
伸の効果により、成形・積層貼着と同時に表面側の非晶
状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる層を部分的に結
晶化させて、優れた表面物性を発現させることができる
ので、各種表面物性に優れた化粧材を最も効率的に生産
することができる利点がある。
【0051】
【実施例】以下に本発明の化粧シートの具体的な実施例
及び比較例を示し、本発明を更に詳細に説明する。
【0052】<実施例1>非結晶性1,4−シクロヘキ
サンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹
脂からなる厚さ60μmの基層の両面に、非晶状態の結
晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる厚さ20
μmの表層及び裏層を有する、厚さ100μmの着色3
層共押出ポリエステル樹脂フィルムを基材シートとし、
その表面に、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコ
ール及び酢酸エチルを主成分とする溶剤分を50重量%
含有するウレタン系グラビア印刷インキを使用して、グ
ラビア印刷法により木目柄の連続印刷を施して絵柄層を
形成し、ロールの状態で1,000mを直径約15cm
の紙管に巻き取った。
【0053】次に、上記基材シートをロールから巻き出
しつつ、その印刷面に、イソシアネート硬化型ウレタン
系ドライラミネート接着剤を介して、厚さ100μmの
透明ポリプロピレン樹脂フィルムを積層した。しかる
後、該透明ポリプロピレン樹脂フィルム面に、熱ロール
エンボス法により梨地状のエンボスを施し、さらに、2
液硬化型ウレタン系樹脂を乾燥後の塗布量5g/m2
塗工してトップコート層を形成すると共に、裏面にはウ
レタン系易接着プライマーを乾燥後の塗布量1g/m2
に塗工してプライマー層を形成して、本発明の化粧シー
トを作製した。
【0054】<実施例2>非結晶性1,4−シクロヘキ
サンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹
脂からなる厚さ140μmの基層の両面に、非晶状態の
結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる厚さ3
0μmの表層及び裏層を有する、厚さ200μmの着色
3層共押出ポリエステル樹脂フィルムを基材シートと
し、これに上記実施例1と同一の要領にて絵柄層を形成
し、ロール状に巻き取った。
【0055】次に、上記基材シートをロールから巻き出
しつつ、その印刷面に、上記実施例1と同一の要領に
て、厚さ500μmの透明ポリメチルメタクリレート樹
脂フィルムを積層した。しかる後、該透明ポリメチルメ
タクリレート樹脂フィルム面に、熱ロールエンボス法に
より木目導管溝状のエンボスを施し、さらに、上記実施
例1と同一の要領にてトップコート層及びプライマー層
を形成して、本発明の化粧シートを作製した。
【0056】<実施例3>上記実施例2に用いたものと
同一の絵柄印刷済基材シートの印刷面に、上記実施例1
と同一の要領にて、非結晶性1,4−シクロヘキサンジ
メタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂から
なる厚さ80μmの下層と、非晶状態の結晶性ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルムからなる厚さ20μm
の上層とからなる、厚さ100μmの透明2層共押出ポ
リエステル樹脂フィルムの下層面を貼り合わせた。しか
る後、熱ロールエンボス法により木目導管溝状のエンボ
スを施し、さらに、上記実施例1と同一の要領にてトッ
プコート層及びプライマー層を形成して、本発明の化粧
シートを作製した。
【0057】<実施例4>上記実施例3において、透明
2層共押出ポリエステル樹脂フィルムに代えて、非結晶
性1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチ
レンテレフタレート樹脂からなる厚さ140μmの中層
の表裏に、非晶状態の結晶性ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂からなる厚さ各30μmの上層及び下層を有す
る、厚さ200μmの透明3層共押出ポリエステル樹脂
フィルムを用い、その他は上記実施例3と全く同一の要
領にて本発明の化粧シートを作製した。
【0058】<実施例5>上記実施例3において、透明
2層共押出ポリエステル樹脂フィルムに代えて、非晶状
態の結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる厚
さ100μmの透明ポリエステル樹脂フィルムを用い、
その他は上記実施例3と全く同一の要領にて本発明の化
粧シートを作製した。
【0059】<実施例6>上記実施例3において、透明
2層共押出ポリエステル樹脂フィルムに代えて、非結晶
性1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチ
レンテレフタレート樹脂からなる厚さ100μmの透明
ポリエステル樹脂フィルムを用い、その他は上記実施例
3と全く同一の要領にて本発明の化粧シートを作製し
た。
【0060】<比較例1>上記実施例1において、着色
3層共押出ポリエステル樹脂フィルムに代えて、非結晶
性1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチ
レンテレフタレート樹脂からなる厚さ100μmの着色
ポリエステル樹脂フィルムを基材シートとし、その他は
上記実施例1と全く同一の要領にて化粧シートを作製し
た。
【0061】<比較例2>上記実施例1において、着色
3層共押出ポリエステル樹脂フィルムに代えて、厚さ1
00μmの着色ポリオレフィン系樹脂フィルムを基材シ
ートとし、その他は上記実施例1と全く同一の要領にて
化粧シートを作製した。
【0062】<性能比較>上記実施例1〜6及び比較例
1〜2の化粧シートについて、以下の2通りの条件で被
貼着基材の表面に貼着し、その仕上がり状態を評価し
た。 (1)真空成形加工:予めエマルジョン系接着剤(CV
C555:コニシ株式会社製)をスプレー塗布し指触乾
燥させた、4方2R曲面加工済みの中密度繊維板に、メ
ンブレンプレス型の真空成形機にて真空成形積層貼着。 (2)ラッピング加工:化粧シートの裏面に溶剤系接着
剤(5210:ノーテープ工業株式会社製)をナイフ塗
布し指触乾燥後、角柱状基材の4面にラッピング積層貼
着。その結果を以下の表に示す。但し、剥離強度は被貼
着基材と化粧シートとの間での180度剥離強度(単位
[N/m])である。
【0063】 <評価結果> 真空成形加工 ラッピング加工 外観状態 剥離強度 外観状態 剥離強度 実施例1 良好 900 良好 860 実施例2 良好 820 良好 1100 実施例3 良好 820 良好 900 実施例4 良好 1100 良好 1020 実施例5 良好 980 良好 940 実施例6 良好 940 良好 862 比較例1 フクレ有 900 フクレ有 430 比較例2 白化有 860 白化有 900
【0064】なお、上表において、比較例1の化粧シー
トで発生したフクレは、貼着前の化粧シートの状態で既
に基材シートと透明ポリプロピレン樹脂フィルムとの界
面に認められると共に、ラッピング加工にあっては、被
貼着基材と化粧シートとの界面においても認められた
(被貼着基材と化粧シートとの間の部分的なウキ)。ま
た、比較例1の化粧シートは、印刷済基材シートを巻き
取った際のブロッキングのため、一部に絵柄の不良(柄
取られ)が認められた。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の化粧
シートは、非結晶性ポリエステル樹脂を主体とする基材
シートに絵柄層を設けた化粧シートにおいて、前記基材
シートとして、非結晶性ポリエステル樹脂からなる基層
の絵柄層形成面に、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂
からなる層を有する積層ポリエステル樹脂フィルムを採
用したことにより、柔軟性や熱成形性に優れた非結晶性
ポリエステル樹脂からなる基層を備えたことで、Vカッ
ト加工やラッピング加工、真空成形加工等にも十分に適
用可能な後加工適性を備えると同時に、該基層の絵柄層
形成側の面に、非結晶性ポリエステル樹脂よりも耐溶剤
性に優れた非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる
層を備えたことで、基材シートに絵柄層を印刷形成する
際の印刷インキに含有される溶剤による基材シートの膨
潤が抑えられ、基材シート中に溶剤分が残留しにくいの
で、印刷後のシートをロール状に巻き取った際のブロッ
キングや、ダブリングタイプの場合における積層界面で
のフクレの発生や剥離等の問題を効果的に防止し、仕上
がりに外観上の問題のない各種化粧部材を容易且つ安定
的に製造することができるという顕著な効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図2】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図3】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図4】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図5】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図6】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図7】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図8】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図9】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図10】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式
断面図。
【符号の説明】
1 基材シート 11 基層 12 表層 13 裏層 2 絵柄層 3 接着剤層 31 アンカー層 4 透明熱可塑性樹脂層 41 上層 42 下層 43 中層 44 接着性樹脂層 5 トップコート層 6 エンボス 7 プライマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荷田 崇 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 澤田 英範 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK01E AK03E AK07 AK25 AK25E AK41A AK41D AK41E AK42 AK42J AK51G AK62E AK66E AL01 AT00A BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10B BA10C BA10E BA13 CB00 EH20 EH46 EJ40 EJ65 GB07 GB08 GB48 GB81 HB00B HB00C HB01 HB31 HB35B HB35C JA12A JA12E JB07 JK06 JL01 JL02 JN01E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非結晶性ポリエステル樹脂を主体とする基
    材シートの少なくとも片面に絵柄層を具備する化粧シー
    トにおいて、前記基材シートが、非結晶性ポリエステル
    樹脂からなる基層の少なくとも絵柄層形成面に、非晶状
    態の結晶性ポリエステル樹脂からなる層を具備すること
    を特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】前記基材シートが、基層の両面に非晶状態
    の結晶性ポリエステル樹脂からなる層を具備することを
    特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】前記基材シートの表面側に、オレフィン系
    樹脂、アクリル系樹脂及びポリエステル系樹脂のいずれ
    か1種からなる層、若しくはそれらから選ばれる1種以
    上からなる複数層の積層体によって構成される透明熱可
    塑性樹脂層を具備することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】前記透明熱可塑性樹脂層が、非結晶性ポリ
    エステル樹脂及び/又は非晶状態の結晶性ポリエステル
    樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載の化粧シ
    ート。
  5. 【請求項5】前記透明熱可塑性樹脂層が、絵柄層側から
    順に、非結晶性ポリエステル樹脂からなる下層と、非晶
    状態の結晶性ポリエステル樹脂からなる上層との、2層
    のポリエステル樹脂層の積層体であることを特徴とする
    請求項4に記載の化粧シート。
  6. 【請求項6】前記透明熱可塑性樹脂層が、非晶状態の結
    晶性ポリエステル樹脂からなる下層及び上層の間に、非
    結晶性ポリエステル樹脂からなる中層が挟持されてな
    る、3層のポリエステル樹脂層の積層体であることを特
    徴とする請求項4に記載の化粧シート。
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