JP2000266213A - インチング操作型電動弁制御装置 - Google Patents

インチング操作型電動弁制御装置

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JP2000266213A
JP2000266213A JP11066129A JP6612999A JP2000266213A JP 2000266213 A JP2000266213 A JP 2000266213A JP 11066129 A JP11066129 A JP 11066129A JP 6612999 A JP6612999 A JP 6612999A JP 2000266213 A JP2000266213 A JP 2000266213A
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透 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ方式のインチング操作型電動弁制御
ロジックの特長とディスクリート方式のインチング操作
型電動弁制御ロジックの特長の双方を備え持ち、優れた
制御特性を得ることができるインチング操作型電動弁制
御装置を提供することである。 【解決手段】 弁開度異常検出回路16から弁開度異常
信号が出力されると、操作指令信号切換器15は開指令
押しボタン1Eからの開指令を開方向インターロック演
算回路9に出力すると共に閉指令押しボタン1Fからの
閉指令を閉方向インターロック演算回路10に出力す
る。また、接点信号ブロック回路17は下方制限検出器
7の出力信号が閉方向インターロック演算回路10へ出
力されることを禁止すると共に上方制限検出器8の出力
信号も開方向インターロック演算回路9へ出力されるこ
とを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汽力発電プラン
ト、コンバインドサイクル発電プラントにおける電動弁
を制御するインチング操作型電動弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動弁の駆動タイプには、全開
全閉操作型とインチング操作型とに大分される。全開全
開操作型の電動弁は、オペレータ又はオペレータ以外の
開指令または閉指令に応じて、弁開度がそれぞれ全開又
は全閉に至る駆動動作を有する。一方、インチング操作
型の電動弁は、オペレータ又はオペレータ以外の開指令
または閉指令に応じて、指令が発行されている期間のみ
弁開度方向がそれぞれ開方向または開方向の駆動動作を
行う。
【0003】また、インチング操作型電動弁に対する制
御形態は、電動弁の実開度を制御量として制御装置に入
力するか否かで、それぞれアナログ方式かディスクリー
ト方式に区分される。アナログ方式では電動弁の実開度
を制御量として制御装置に入力し、ディスクリート方式
では電動弁の実開度を制御量として制御装置に入力せず
に、開指令または閉指令に応じて電動弁を駆動する。近
年の汽力発電プラントまたはコンバインドサイクル発電
プラント等におけるプラント情報の高度化を考えると、
インチング操作型電動弁に関しては、アナログ方式の制
御形態が主流を占めるようになっている。
【0004】図11に、従来のアナログ方式インチング
操作型電動弁制御装置の一例を示す。ヒューマンインタ
ーフェース機能部50の表示操作計器1には、インチン
グ操作型電動弁14の開度指令値を表示するための開度
指令値表示器1A、インチング操作型電動弁14の弁開
度を表示するための弁開度指示器1B、インチング操作
型電動弁14の全開状態を表示するための全開表示器1
C、インチング操作型電動弁14の全閉状態を表示する
ための全閉表示器1D、インチング操作型電動弁14に
開指令を与えるための開指令押しボタン1E、閉指令を
与えるための閉指令押しボタン1Fがそれぞれ設けられ
ている。
【0005】オペレータ操作時には、表示操作計器1の
開指令押しボタン1Eまたは閉指令押しボタン1Fが操
作されることにより、開度指令値演算回路4に対して、
弁開操作指令jまたは弁閉操作指令kが入力される。開
度指令値演算回路4では、それぞれの入力指令の継続時
間を基準として、アナログ量(0〜100%)たる開度
指令値aが演算される。
【0006】また、開度指令値演算回路4においては、
弁開度bをトラッキング値として、開度指令値aを弁開
度bにより置換するべく演算される。すなわち、弁開操
作指令jと弁閉操作指令kとをOR回路2の入力とし、
OR回路2の出力に対して完了遅延タイマ3を作用させ
ることで得られるオペレータ操作完了信号をトラッキン
グ条件とするトラッキング回路52を有し、弁開度bを
開度指定値演算回路4にフィードバックし、オペレータ
操作完了の所定の時間後には、開度指令値aが弁開度b
により置換されるべく演算される。また、開度指令値演
算回路4で算出された開度指令値aは、開度指令値指示
器1Aに表示される。
【0007】一方、開度指令値演算回路4で算出された
開度指令値aは、フィールドコントロール機能部51の
偏差演算器5に入力され、この偏差演算器5よって開度
指令値aと弁開度検出器13によって得られた弁開度b
との偏差eが演算される。この偏差信号eは、不感帯制
限器6で所定の値に制限され、さらに下方制限検出器7
と上方制限検出器8とにて、開度指令値aと弁開度bと
の偏差eの拡大を抑制して制御するような操作信号に変
換される。
【0008】そして、開方向インターロック演算回路9
と閉方向インターロック演算回路10とにて、それぞれ
図示省略の種々のインターロックが作用され、弁開指令
信号cと弁閉指令信号dとしてインチング操作型電動弁
14に出力される。この場合、弁全開ならば開指令を発
行しない。また弁全閉ならば閉指令を発行しない。さら
に弁開指令信号cと弁閉指令信号dとが同時には発生し
ないようにしている。
【0009】インチング操作型電動弁14は、弁開指令
信号cと弁閉指令信号dとによって動作制御を受ける。
また、弁開度bは弁開度検出器13で検出されて弁開度
指示器1Bに表示される。また、全開検出器11にて検
出されたインチング操作型電動弁14の全開信号は全開
表示器1Cに表示され、同様に、全閉検出器12にて検
出されたインチング操作型電動弁14の全閉信号は全閉
表示器1Dに表示される。
【0010】図12に、従来のディスクリート方式のイ
ンチング操作型電動弁制御装置の一例を示す。これは、
図11に示したアナログ方式インチング操作型電動弁制
御装置に対して、開方向インターロック演算回路9と閉
方向インターロック演算回路10とに、それぞれ弁開操
作指令jと弁閉操作指令kが直接的に入力されるように
なっている。
【0011】オペレータ操作時には、ヒューマンインタ
ーフェイス機能部50の表示計器1’の開指令押しボタ
ン1E’または開指令押しボタン1F’が操作されるこ
とにより、フィールドコントロール機能部51の開方向
インターロック演算回路9と閉方向インターロック演算
回路10とに、それぞれ弁開操作指令jと弁閉操作指令
kが入力される。
【0012】開方向インターロック演算回路9と閉方向
インターロック演算回路10とにおいては、それぞれ図
示省略の種々のインターロックが作用され、弁開指令信
号cと弁閉指令信号dとしてインチング操作型電動弁1
4に出力される。この場合、弁全開ならば開指令を発行
しない。また弁全閉ならば閉指令を発行しない。さらに
弁開指令信号cと弁閉指令信号dとが同時には発生しな
いようにしている。
【0013】インチング操作型電動弁14は、弁開指令
信号cと弁閉指令信号dとによって動作制御を受ける。
また、全開検出器11にて検出された全開信号は全開表
示器1Cに表示され、全閉検出器12にて検出された全
閉信号は全閉表示器1Dに表示される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すアナログ方式のインチング操作型電動弁制御装置
によれば、以下のような問題がある。すなわち、弁開度
検出器13の故障またはそれ以外の要因による弁開度b
の異常により、誤った弁開閉信号が演算されることがあ
り、また、不感帯制限器6の制限域内では弁開閉信号は
算出されることがないので、恒常的にオペレータの所望
の弁開度が得られないことがある。
【0015】また、開度指令値aは、開度指令値演算回
路4にてオペレータ操作完了所定時間後にトラッキング
操作を作用されて算出されているので、表示操作計器1
に対する操作継続時間、すなわち開度指令値演算回路4
の繰り返し加減算演算実行の出力値と弁開度bとに関し
て在近傍点保障がない限り、開度指令値指示器1Aがオ
ペレータの意図に反して不連続に大きく変動することが
ある。さらに、偏差演算器5に入力される開度指令値a
は、開指令押しボタン1Eおよび閉指令押しボタン1F
以外の要因の故障により不正な値になることがあるの
で、フィールドコントロール機能部51にて誤った弁開
閉信号が算出されることがある。
【0016】また、図12に示すディスクリート方式の
インチング操作型電動弁制御装置によれば、以下のよう
な問題がある。すなわち、インチング操作型電動弁14
に対して開度計測機能を付与していないので、オペレー
タが開度を判断することが不可能となることがあり、ま
た、ディスクリート方式おいて開度計測機能を付与した
場合においても、ヒューマンインターフェイス機能部5
0とフィールドコントロール機能部51と間の情報伝達
時間遅れに起因する図示省略の要因により、オペレータ
の所望する開度が得られないことがある。
【0017】本発明の目的は、アナログ方式のインチン
グ操作型電動弁制御ロジックの特長とディスクリート方
式のインチング操作型電動弁制御ロジックの特長の双方
を備え持ち、優れた制御特性を得ることができるインチ
ング操作型電動弁制御装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
インチング操作型電動弁制御装置は、開指令押しボタン
から与えられた開指令または閉指令押しボタンから与え
られた閉指令に基づいてインチング操作型電動弁の開度
指令値を演算する開度指令値演算回路と、前記開度指令
値を所定の時間後に弁開度にトラッキングさせるための
トラッキング回路と、前記開度指令値と前記インチング
操作型電動弁の弁開度との偏差を演算する偏差演算器
と、不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて下方
制限を加える下方制限検出器と、下方制限が加えられた
前記偏差に基づいて弁閉指令信号を出力する閉方向イン
ターロック演算回路と、前記不感帯制限器で制限された
前記偏差に基づいて上方制限を加える上方制限検出器
と、上方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁開指令
信号を出力する開方向インターロック演算回路とを備え
たインチング操作型電動弁制御装置において、前記弁開
度が異常となったことを検出する弁開度異常検出回路
と、前記弁開度が異常になったときは前記開指令押しボ
タンからの開指令を前記開方向インターロック演算回路
に出力すると共に前記閉指令押しボタンからの閉指令を
閉方向インターロック演算回路に出力する操作指令信号
切換回路と、前記弁開度が異常になったときは前記下方
制限検出器の出力信号が前記閉方向インターロック演算
回路へ出力されることを禁止すると共に前記上方制限検
出器の出力信号も前記開方向インターロック演算回路へ
出力されることを禁止する接点信号ブロック回路とを備
えたことを特徴とする。
【0019】請求項1の発明によると、弁開度異常検出
回路から弁開度異常信号が出力されると、操作指令信号
切換器は開指令押しボタンからの開指令を開方向インタ
ーロック演算回路に出力すると共に閉指令押しボタンか
らの閉指令を閉方向インターロック演算回路に出力す
る。また、接点信号ブロック回路は下方制限検出器の出
力信号が閉方向インターロック演算回路へ出力されるこ
とを禁止すると共に上方制限検出器の出力信号も開方向
インターロック演算回路へ出力されることを禁止する。
【0020】請求項2の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、前記開度指令値が異常になった
ことを検出する開度指令値異常検出回路と、前記開度指
令値が異常になったときは前記開指令押しボタンからの
開指令を前記開方向インターロック演算回路に出力する
と共に前記閉指令押しボタンからの閉指令を閉方向イン
ターロック演算回路に出力する操作指令信号切換回路
と、前記開度指令値が異常になったときは前記下方制限
検出器の出力信号が前記閉方向インターロック演算回路
へ出力されることを禁止すると共に前記上方制限検出器
の出力信号も前記開方向インターロック演算回路へ出力
されることを禁止する接点信号ブロック回路とを備えた
ことを特徴とする。
【0021】請求項2の発明によると、開度指令値異常
検出回路から開度指令値の異常信号が出力されると、操
作指令信号切換器は開指令押しボタンからの開指令を開
方向インターロック演算回路に出力すると共に閉指令押
しボタンからの閉指令を閉方向インターロック演算回路
に出力する。また、接点信号ブロック回路は下方制限検
出器の出力信号が閉方向インターロック演算回路へ出力
されることを禁止すると共に上方制限検出器の出力信号
も開方向インターロック演算回路へ出力されることを禁
止する。
【0022】請求項3の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、ディスクリート方式のインチン
グ操作を選択するためのディスクリート方式指令押しボ
タンと、アナログ方式のインチング操作を選択するため
のアナログ方式指令押しボタンと、前記ディスクリート
方式指令押しボタンを押すことで信号をセットし前記ア
ナログ方式指令押しボタンを押すことでその信号をリセ
ットさせるフリップフロップ回路と、前記フリップフロ
ップ回路のセット信号を入力したときは前記開指令押し
ボタンからの開指令を前記開方向インターロック演算回
路に出力すると共に前記閉指令押しボタンからの閉指令
を閉方向インターロック演算回路に出力する操作指令信
号切換回路と、前記フリップフロップ回路のセット信号
を入力したときは前記下方制限検出器の出力信号が前記
閉方向インターロック演算回路へ出力されることを禁止
すると共に前記上方制限検出器の出力信号も前記開方向
インターロック演算回路へ出力されることを禁止する接
点信号ブロック回路とを備えたことを特徴とする。
【0023】請求項3の発明によると、ディスクリート
方式指令押しボタンを押すことで開指令押しボタン(閉
指令押しボタン)の出力指令は、弁開操作指令(弁閉操
作指令)からディスクリート方式の弁開操作指令(弁閉
操作指令)に切り換わり、操作指令信号切換器は開指令
押しボタン(閉指令押しボタン)からの開指令(閉指
令)を開方向インターロック演算回路(閉方向インター
ロック演算回路)に出力する。また、接点信号ブロック
回路は下方制限検出器(上方制限検出器)の出力信号が
閉方向インターロック演算回路(開方向インターロック
演算回路)へ出力されることを禁止する。逆にアナログ
方式指令押しボタンを押すと、開指令押しボタン(閉指
令押しボタン)の出力指令はディスクリート方式の弁開
操作指令(弁閉操作指令)からアナログ方式の弁開操作
指令(弁閉操作指令)へ切り換わる。これにより、制御
手段を自由に切り換えることができ、適正な制御を実現
することができる。
【0024】請求項4の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、前記インチング操作型電動弁へ
出力する弁開指令信号または弁閉指令信号に基づいて前
記インチング操作型電動弁の弁開度を模擬し模擬弁開度
を演算する弁開度演算回路と、前記弁開度が異常となっ
たことを検出する弁開度異常検出回路と、前記弁開度が
異常になったときは前記偏差演算器に入力される信号を
弁開度から前記弁開度演算回路で得られる模擬弁開度に
切り換える弁開度信号切換回路とを備えたことを特徴と
する。
【0025】請求項4の発明によると、弁開度演算回路
はインチング操作型電動弁へ出力する弁開操作指令と弁
閉操作指令とを入力することで弁開度を模擬する。弁開
度異常検出回路が弁開度の異常を検出し弁開度異常信号
を出力すると、弁開度信号切換器は偏差演算器に入力さ
れる信号を実弁開度から弁模擬開度に信号を切り換え
る。これによって弁開度に異常が起こっても弁開度から
弁模擬開度に信号を切り換え、制御を続行することがで
きる。
【0026】請求項5の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回
値との偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分
回路と、前記開度指令値変化分が負の値のときは前記閉
方向インターロック演算回路へ信号を出力する下方制限
検出手段と、前記開度指令値変化分が正の値のときは前
記開方向インターロック演算回路へ信号を出力する上方
制限検出手段と、前記開度指令値演算回路で開度指令値
が弁開度にトラッキングされたことを検知したとき1演
算回数のみ前記開度指令値変化分を前記上方制限検出手
段および前記下方制限検出手段に出力することを禁止す
る信号ブロック回路とを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項5の発明によると、前回値保持器と
偏差演算器とで構成される指令値微分回路は、開度指令
値の前回値と今回値との偏差を演算することで開度指令
値の変化率を求め、開度指令値演算回路で開度指令値が
弁開度にトラッキングされると開度指令値の変化率が所
望の値とは逆方向に生成されるので、この演算信号を信
号ブロック回路で1演算回数のみ出力することを禁止す
る。これによって、逆方向の演算信号を下方制限検出器
と上方制限検出器に出力することがなくなる。また、上
記の処理が施された出力信号は下方制限検出器に入力さ
れると負の値であれば閉方向インターロック演算回路へ
出力され、また出力信号が上方制限検出器に入力される
と正の値であれば開方向インターロック演算回路へ出力
される。これにより、開度指令値の変化率でインチング
操作型電動弁の開度の微調整ができ、制御性を良好にす
ることができる。
【0028】請求項6の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回
値との偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分
回路と、前記開度指令値変化分が負の値のときは前記閉
方向インターロック演算回路へ信号を出力する下方制限
検出手段と、前記開度指令値変化分が正の値のときは前
記開方向インターロック演算回路へ信号を出力する上方
制限検出手段と、前記開度指令値演算回路で開度指令値
が弁開度にトラッキングされたことを検知したとき1演
算回数のみ零の開度指令値変化分を前記上方制限検出手
段および前記下方制限検出手段に出力する信号出力回路
とを備えたことを特徴とする。
【0029】請求項6の発明によると、前回値保持器と
偏差演算器とで構成される指令値微分回路は、開度指令
値の前回値と今回値との偏差を演算することで開度指令
値の変化率を求め、開度指令値演算回路で開度指令値が
実弁開度にトラッキングされると開度指令値の変化率が
所望の値とは逆方向に生成されるので、信号出力回路に
よって1演算回数のみ前回値保持器が保持する開度指令
値を今回の開度指令値に書き換えることで逆方向の演算
をなくす。上記の処理が施された出力信号は下方制限検
出器に入力されると負の値であれば閉方向インターロッ
ク演算回路へ信号を出力され、また出力信号が上方制限
検出器に入力されると正の値であれば開方向インターロ
ック演算回路へ信号を出力される。これにより、開度指
令値の変化率でインチング操作型電動弁の開度の微調整
ができ、制御性を良好にすることができる。
【0030】請求項7の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回
値との偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分
回路と、前記偏差演算器で演算された開度指令値と弁開
度との偏差が前記不感帯制限器の不感帯領域内に存在す
ることが検出されたとき前記開度指令値を前記指令値微
分回路に出力する信号切換回路と、前記開度指令値変化
分が負の値のときは前記閉方向インターロック演算回路
へ信号を出力する下方制限検出手段と、前記開度指令値
変化分が正の値のときは前記開方向インターロック演算
回路へ信号を出力する上方制限検出手段と、前記開度指
令値演算回路で開度指令値が弁開度にトラッキングされ
たことを検知したとき1演算回数のみ前記開度指令値変
化分を前記上方制限検出手段および前記下方制限検出手
段に出力することを禁止する信号ブロック回路とを備え
たことを特徴とする。
【0031】請求項7の発明によると、領域内存在検知
信号を入力すると信号切換器は開度指令値を指令値微分
回路に出力する。前回値保持器と偏差演算器とで構成さ
れる指令値微分回路は、開度指令値の前回値と今回値と
の偏差を演算することで開度指令値の変化率を求め、開
度指令値演算回路で開度指令値が実弁開度にトラッキン
グされると開度指令値の変化率が所望の値とは逆方向に
生成されるので、この出力信号を信号ブロック回路で1
演算回数のみ出力することを禁止する。これによって逆
方向の演算信号を下方制限検出器と上方制限検出器に出
力することがなくなる。上記の処理が施された出力信号
は方制限検出器に入力されると負の値であれば開方向イ
ンターロック演算回路へ出力され、また出力信号が上方
制限検出器に入力されると正の値であれば開方向インタ
ーロック演算回路へ出力される。これにより、不感帯領
域内でもインチング操作型電動弁の開度調整ができ、制
御性を良好にすることができる。
【0032】請求項8の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回
値との偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分
回路と、前記偏差演算器で演算された開度指令値と弁開
度との偏差が前記不感帯制限器の不感帯領域内に存在す
ることが検出されたとき前記開度指令値を前記指令値微
分回路に出力する信号切換回路と、前記開度指令値変化
分が負の値のときは前記閉方向インターロック演算回路
へ信号を出力する下方制限検出手段と、前記開度指令値
変化分が正の値のときは前記開方向インターロック演算
回路へ信号を出力する上方制限検出手段と、前記開度指
令値演算回路で開度指令値が弁開度にトラッキングされ
たことを検知したとき1演算回数のみ零の開度指令値変
化分を前記上方制限検出手段および前記下方制限検出手
段に出力する信号出力回路とを備えたことを特徴とす
る。
【0033】請求項8の発明によると、領域内存在検知
の信号を入力すると信号切換回路は開度指令値を指令値
微分回路に出力する。前回値保持器と偏差演算器とで構
成される指令値微分回路は、開度指令値の前回値と今回
値との偏差を演算することで開度指令値の変化率を求
め、開度指令値演算回路で開度指令値が弁開度にトラッ
キングされると開度指令値の変化率が所望の値とは逆方
向に生成されるので、信号出力回路によって1演算回数
のみ前回値保持器が保持する開度指令値を今回の開度指
令値に書き換えることで逆方向の演算をなくす。上記の
処理が施された出力信号は下方制限検出器に入力される
と負の値であれば閉方向インターロック演算回路へ出力
され、また出力信号が上方制限検出器に入力されると正
の値であれば関方向インターロック演算回路へ出力され
る。これにより、不感帯領域内でもインチング操作型電
動弁の開度調整ができ、制御性を良好にすることができ
る。
【0034】請求項9の発明に係わるインチング操作型
電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた開
指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基
づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する
開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後
に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
動弁制御装置において、前記トラッキング回路に代え
て、前記開度指令値と弁開度との偏差が前記不感帯制限
器の不感帯領域に入ったときその不感帯領域内存在検知
信号を所定時間遅延させて前記開度指令値演算回路にト
ラッキング指令として出力する開始遅延タイマを設けた
ことを特徴とする。
【0035】請求項9の発明によると、不感帯領域内存
在検知の信号を入力して開始遅延タイマでその信号を遅
らせて出力し、その出力信号を開度指令値演算回路のト
ラッキング指令に使用すると弁開度が開度指令値に接近
していき、接近することが止まってから所定時間後、開
度指令値が大きく不連続に変動して弁開度にトラッキン
グされることがないことが保証でき、それによってオペ
レータに与える心理的負担を軽減させることができる。
【0036】請求項10の発明に係わるインチング操作
型電動弁制御装置は、開指令押しボタンから与えられた
開指令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に
基づいてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算す
る開度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間
後に弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回
路と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の
弁開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器
で制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方
制限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づい
て弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回
路と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づい
て上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加え
られた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方
向インターロック演算回路とを備えたインチング操作型
電動弁制御装置において、前記インチング操作型電動弁
への弁開指令信号または弁閉指令信号と前記インチング
操作型電動弁の弁開度とを入力し前記インチング操作型
電動弁の動作変化率を演算するレート演算回路と、前記
レート演算回路が出力する弁動作変化率信号を開度指令
値演算回路のレート設定値に書き込むための信号を出力
する信号出力回路とを備えたことを特徴とする。
【0037】請求項10の発明によると、レート演算回
路でインチング操作型電動弁の動作変化率を演算し、そ
の弁動作変化率を開度指令値演算回路のレート設定値に
書き込むとオペレータが操作指令を出力したとき、開度
指令値と弁開度との差は一定間隔で動作し、インチング
操作型電動弁が実際に開度指令値の出力信号によって動
作していることが確認でき、開度指令値が大きく不連続
に変動して弁開度にトラッキングされることがないこと
が保証でき、それによってオペレータに与える心理的負
担を軽減させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるインチ
ング操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0039】この第1の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、弁開度bが異常となったことを検出する
弁開度異常検出回路16と、弁開度bが異常になったと
きは開指令押しボタン1Eからの開指令を開方向インタ
ーロック演算回路9に入力すると共に閉指令押しボタン
1Fからの閉指令を閉方向インターロック演算回路10
に入力する操作指令信号切換回路15と、弁開度bが異
常になったときは下方制限検出器7の出力信号が閉方向
インターロック演算回路10へ出力されることを禁止す
ると共に上方制限検出器8の出力信号も開方向インター
ロック演算回路9へ出力されることを禁止する接点信号
ブロック回路17とを追加して設けたものである。その
他の構成は、図11に示した従来例と同一であるので、
同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0040】図1において、弁開度異常検出回路16は
弁開度bが異常になったことを検出したときは、その弁
開度異常信号xを操作指令信号切換回路15および接点
信号ブロック回路17へ出力する。操作指令信号切換器
15は弁開度異常信号xを入力すると、弁開操作指令j
をディスクリート方式の弁開操作指令nに切り換え、弁
閉操作指令kもディスクリート方式の弁閉操作指令mに
切り換える。また、接点信号ブロック回路17は弁開度
異常信号xを入力すると、下方制限検出器7の出力信号
を閉方向インターロック演算回路10へ出力することを
禁止し、かつ上方制限検出器8の出力信号も開方向イン
ターロック演算回路9へ出力することを禁止する。
【0041】表示操作計器1にある開指令押しボタン1
Eまたは閉指令押しボタン1Fからの操作指令は、操作
指令信号切換器15に入力される。そして、弁開度bが
異常でなく、かつ偏差演算器5の出力値が不感帯制限器
6の不感帯領域内に入ってないときは、下方制限検出器
7から閉方向インターロック演算回路10へ信号が出力
され、または上方制限検出器8から開方向インターロッ
ク演算回路9へ信号が出力される。そして、その出力信
号を演算して閉方向インク一ロック演算回路10または
開方向インターロック演算回路9はインチング操作型電
動弁14へ指令を出力する。
【0042】一方、弁開度異常検出回路16により弁開
度bの異常が検出されると、弁開度異常検出回路16は
弁開度異常信号xを操作指令信号切換回路15および接
点信号ブロック回路17に出力する。接点信号ブロック
回路17は弁開度異常信号xを入力すると接点を開き、
下方制限検出器7から閉方向インターロック演算回路1
0へ出力される信号と上方制限検出器8から開方向イン
ターロック演算回路9へ出力される信号との出力を禁止
する。
【0043】操作指令信号切換器15においても、同様
に、この弁開度異常信号xを入力すると、開指令押しボ
タン1Eの開指令を弁開操作指令jからディスクリート
方式の弁開操作指令nに切り換え、閉指令押しボタン1
Fの閉指令を弁閉操作指令kからディスクリート方式の
弁閉操作指令mにそれぞれ切り換える。
【0044】そして、直接、開指令押しボタン1Eの操
作指令の信号はディスクリート方式の弁開操作指令nと
して出力され、開方向インターロック演算回路9に入力
される。閉指令押しボタン1Fの操作指令の信号はディ
スクリート方式の弁閉操作指令mとして出力され、閉方
向インターロック演算回路10に入力される。
【0045】閉方向インターロック演算回路10または
開方向インターロック演算回路9は、弁開操作指令nま
たは弁閉操作指令mに基づいてインチング操作型電動弁
14へ指令を出力する。これにより、インチング操作型
電動弁14は開方向または閉方向に操作される。
【0046】このように、本発明の第1の実施の形態に
よれば、弁開度異常検出回路16から弁開度異常信号x
が出力されると、操作指令信号切換器15は弁開操作指
令をディスクリート方式の弁開操作指令に切り換え、か
つ弁閉操作指令をもディスクリート方式の弁開操作指令
に切り換える。また接点信号ブロック回路17も下方制
限検出器7の出力信号を閉方向インターロック演算回路
10に出力することを禁止し、かつ上方制限検出器8の
出力信号も開方向インターロック演算回路9へ出力する
ことを禁止する。よって弁開度bに異常が起こっても制
御方式を切り換えて制御を続行することができるので、
制御の信頼性が向上する。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0048】この第2の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、開度指令値aが異常となったことを検出
する開度指令値異常検出回路18と、開度指令値aが異
常になったときは開指令押しボタン1Eからの開指令を
開方向インターロック演算回路9に入力すると共に閉指
令押しボタン1Fからの閉指令を閉方向インターロック
演算回路10に入力する操作指令信号切換回路15と、
開度指令値aが異常になったときは下方制限検出器7の
出力信号が閉方向インターロック演算回路10へ出力さ
れることを禁止すると共に上方制限検出器8の出力信号
も開方向インターロック演算回路9へ出力されることを
禁止する接点信号ブロック回路17とを追加して設けた
ものである。その他の構成は、図11に示した従来例と
同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する
説明は省略する。
【0049】図2において、開度指令値異常検出回路1
8は開度指令値aが異常になったことを検出したとき
は、その開度指令値異常信号pを操作指令信号切換回路
15および接点信号ブロック回路17へ出力する。操作
指令信号切換器15は開度指令値異常信号pを入力する
と、弁開操作指令jをディスクリート方式の弁開操作指
令nに切り換え、弁閉操作指令kもディスクリート方式
の弁閉操作指令mに切り換える。また、接点信号ブロッ
ク回路17は開度指令値異常信号pを入力すると、下方
制限検出器7の出力信号を閉方向インターロック演算回
路10へ出力することを禁止し、かつ上方制限検出器8
の出力信号も開方向インターロック演算回路9へ出力す
ることを禁止する。
【0050】表示操作計器1にある開指令押しボタン1
Eまたは閉指令押しボタン1Fからの操作指令は、操作
指令信号切換器15に入力される。そして、開度指令値
aが異常でなく、かつ偏差演算器5の出力値が不感帯制
限器6の不感帯領域内に入ってないときは、下方制限検
出器7から閉方向インターロック演算回路10へ信号が
出力され、または上方制限検出器8から開方向インター
ロック演算回路9へ信号が出力される。そして、その出
力信号を演算して閉方向インク一ロック演算回路10ま
たは開方向インターロック演算回路9はインチング操作
型電動弁14へ指令を出力する。
【0051】一方、開度指令値異常検出回路18により
開度指令値aの異常が検出されると、開度指令値異常検
出回路18は開度指令値異常信号pを操作指令信号切換
回路15および接点信号ブロック回路17に出力する。
接点信号ブロック回路17は開度指令値異常信号pを入
力すると接点を開き、下方制限検出器7から閉方向イン
ターロック演算回路10へ出力される信号と上方制限検
出器8から開方向インターロック演算回路9へ出力され
る信号との出力を禁止する。
【0052】操作指令信号切換器15においても、同様
に、この開度指令値異常信号pを入力すると、開指令押
しボタン1Eの開指令を弁開操作指令jからディスクリ
ート方式の弁開操作指令nに切り換え、閉指令押しボタ
ン1Fの閉指令を弁閉操作指令kからディスクリート方
式の弁閉操作指令mにそれぞれ切り換える。
【0053】そして、直接、開指令押しボタン1Eの操
作指令の信号はディスクリート方式の弁開操作指令nと
して出力され、開方向インターロック演算回路9に入力
される。閉指令押しボタン1Fの操作指令の信号はディ
スクリート方式の弁閉操作指令mとして出力され、閉方
向インターロック演算回路10に入力される。
【0054】閉方向インターロック演算回路10または
開方向インターロック演算回路9は、弁開操作指令nま
たは弁閉操作指令mに基づいてインチング操作型電動弁
14へ指令を出力する。これにより、インチング操作型
電動弁14は開方向または閉方向に操作される。
【0055】この第2の実施の形態によれば、開度指令
値異常検出回路18から開度指令値異常信号pが出力さ
れると、操作指令信号切換器15は弁開操作指令をディ
スクリート方式の弁開操作指令に切り換え、かつ弁閉操
作指令をもディスクリート方式弁の閉操作指令に切り換
える。また接点信号ブロック回路17も下方制限検出器
7の出力信号を閉方向インターロック演算回路10へ出
力することを禁止し、かつ上方制限検出器8の出力信号
も開方向インターロック演算回路9へ出力することを禁
止する。よって、開度指令値aに異常が起こっても制御
手段を切り換えて制御を続行することができ、制御の信
頼性が向上する。
【0056】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0057】この第3の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、ディスクリート方式のインチング操作を
選択するためのディスクリート方式指令押しボタン1G
と、アナログ方式のインチング操作を選択するためのア
ナログ方式指令押しボタン1Hと、ディスクリート方式
指令押しボタン1Gを押すことで信号をセットしアナロ
グ方式指令押しボタン1Hを押すことでその信号をリセ
ットさせるフリップフロップ回路19と、フリップフロ
ップ回路19のセット信号を入力したときは開指令押し
ボタン1Eからの開指令を開方向インターロック演算回
路9に出力すると共に閉指令押しボタン1Fからの閉指
令を閉方向インターロック演算回路10に出力する操作
指令信号切換回路15と、フリップフロップ回路19の
セット信号を入力したときは下方制限検出器7の出力信
号が閉方向インターロック演算回路10へ出力されるこ
とを禁止すると共に上方制限検出器8の出力信号も開方
向インターロック演算回路9へ出力されることを禁止す
る接点信号ブロック回路17とを追加して設けたもので
ある。その他の構成は、図11に示した従来例と同一で
あるので、同一要素には同一符号を付し重複する説明は
省略する。
【0058】図3において、ディスクリート方式指令押
しボタン1Gおよびアナログ方式指令押しボタン1Hは
表示操作計器1に設けられ、ディスクリート方式指令押
しボタン1Gは、ディスクリート方式の弁開操作指令n
とディスクリート方式の弁閉操作指令mとを選択し、ア
ナログ方式指令押しボタン1Hは弁開操作指令jと弁閉
操作指令kとを選択する。
【0059】また、フリップフロップ回路19はディス
クリート方式指令押しボタン1Gが押されると、セット
信号を操作指令信号切換器15および接点信号ブロック
回路17に出力し、アナログ方式指令押しボタン1Hが
押されるとリセット信号を操作指令信号切換器15およ
び接点信号ブロック回路17に出力する。
【0060】操作指令信号切換器15はフリップフロッ
プ回路19からのセット信号を入力すると、弁開操作指
令jをディスクリート方式弁開操作指令nに切り換え、
かつ弁閉操作指令kもディスクリート方式弁閉操作指令
mに切り換える。同様に、接点信号ブロック回路17
は、フリップフロップ回路19からのセット信号を入力
すると接点を開き、下方制限検出器7の出力信号を閉方
向インターロック演算回路10へ出力することを禁止す
ると共に、上方制限検出器8の出力信号も開方向インタ
ーロック演算回路9へ出力することを禁止する。
【0061】初期状態として表示操作計器1のアナログ
方式指令押しボタン1Hが押されているものとする。こ
の状態ではフリップフロップ回路19はリセット信号を
出力している。従って、この状態で開指令押しボタン1
Eまたは閉指令押しボタン1Fが押されると、弁開操作
指令jまたは弁閉操作指令kが選択される。
【0062】例えば、開指令押しボタン1Eが押された
とすると、その開指令は操作指令信号切換器15を通っ
て弁開操作指令jとして出力され、その出力信号は開度
指令値演算回路4で演算されて、偏差演算器5によりそ
の演算結果の開度指令値aと弁開度bとの偏差eが演算
される。その演算出力値である偏差eが不感帯制限器6
の不感帯領域内に入ってないときは、下方制限検出器7
から閉方向インターロック演算回路10へ信号が出力さ
れ、または上方制限検出器8から開方向インターロック
演算回路9へ信号が出力される。そして、その出力信号
を演算して閉方向インク一ロック演算回路10または開
方向インターロック演算回路9はインチング操作型電動
弁14へ指令を出力する。
【0063】一方、ディスクリート方式指令押しボタン
1Gが押されると、フリップフロップ回路19はセット
信号を出力する。そのセット信号を接点信号ブロック回
路17が入力すると、接点信号ブロック回路17は下方
制限検出器7から閉方向インターロック演算回路10へ
出力する信号と上方制限検出器8から開方向インターロ
ック演算回路9へ出力する信号との出力を禁止し、アナ
ログ方式の操作指令信号j、kは遮断される。操作指令
信号切換器15もこのセット信号を入力すると、開指令
押しボタン1Eの開指令の信号を弁開操作指令jからデ
ィスクリート方式の弁開操作指令nに切り換え、閉指令
押しボタン1Fの閉指令の信号も弁閉操作指令kからデ
ィスクリート方式の弁閉操作指令mにそれぞれ切り換え
る。
【0064】そして開指令押しボタン1Eの開指令の信
号はディスクリート方式の弁開操作指令nとして出力さ
れ、直接開方向インターロック演算回路9に入力され
る。また閉指令押しボタン1Fの操作指令の信号もディ
スクリート方式の弁閉操作指令mとして出力され、直接
閉方向インターロック演算回路10に入力される。
【0065】閉方向インターロック演算回路10または
開方向インターロック演算回路9は、ディスクリート方
式の弁開操作指令nまたは弁閉操作指令mに基づいてイ
ンチング操作型電動弁へ指令を出力する。
【0066】このように、第3の実施の形態では、ディ
スクリート方式指令押しボタン1Gを押すことで開指令
押しボタン1Eの出力指令は弁開操作指令jからディス
クリート方式の弁開操作指令nに切り換わり、かつ閉指
令押しボタン1Fの出力指令も弁閉操作指令kからディ
スクリート方式の弁閉操作指令mへ切り換わる。反対に
アナログ方式指令押しボタン1Hを押すと、開指令押し
ボタン1Eの出力指令はディスクリート方式の弁開操作
指令nから弁開操作指令jへ切り換わり、かつ閉指令押
しボタン1Fの出力指令もディスクリート方式の弁閉操
作指令mから弁閉操作指令kへ切り換わる。
【0067】また、ディスクリート方式指令押しボタン
1Gを押すことで接点信号ブロック回路17は、下方制
限検出器7の出力信号を閉方向インターロック演算回路
10へ出力することを禁止し、かつ上方制限検出器8の
出力信号も開方向インターロック演算回路9へ出力する
ことを禁止することができる。
【0068】従って、オペレータの任意選択によってア
ナログ方式とディスクリート方式のいずれかの制御タイ
プに切り換えることができるので、適正な制御を選択す
ることができ操作性が向上する。
【0069】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第4の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0070】この第4の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、インチング操作型電動弁14へ出力する
弁開指令信号cまたは弁閉指令信号dに基づいてインチ
ング操作型電動弁14の弁開度を模擬し模擬弁開度qを
演算する弁開度演算回路20と、弁開度bが異常となっ
たことを検出する弁開度異常検出回路16と、弁開度b
が異常になったときは偏差演算器5に入力される信号を
弁開度bから弁開度演算回路20で得られた模擬弁開度
qに切り換える弁開度信号切換回路15aとを追加して
設けたものである。その他の構成は、図11に示した従
来例と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重
複する説明は省略する。
【0071】図4において、弁開度異常検出回路16は
弁開度bが異常になったことを検出したときは、その弁
開度異常信号xを弁開度演算回路20に出力する。弁開
度演算回路20は、弁開度bの正常には弁開度bと弁開
指令信号cまたは弁閉指令信号dとを入力して、インチ
ング操作型電動弁14の開度を模擬演算しており模擬弁
開度qを弁開度信号切換器15aに出力している。
【0072】一方、弁開度異常信号xを入力すると、弁
開度演算回路20は弁開度切換信号rを弁開度信号切換
器15aに出力する。弁開度信号切換器15aは弁開度
切換信号rを入力すると、偏差演算器5に入力する信号
を弁開度bから模擬弁開度qに切り換える。
【0073】いま、初期状態として弁開度bが異常でな
く、表示操作計器1にある開指令押しボタン1Eまたは
閉指令押しボタン1Fからの操作指令があるとする。こ
の場合、偏差演算器5は開度指令値演算回路4の開度指
令値aと弁開度bとの偏差eを演算し、この演算信号で
ある偏差eが不感帯制限器6の不感帯領域に入ってない
ときは、下方制限検出器7を介して閉方向インターロッ
ク演算回路10にて、または上方制限検出器8を介して
開方向インターロック演算回路9にて、それぞれ演算さ
れる。そして、その演算結果の弁開指令信号cまたは弁
閉指令信号dがインチング操作型電動弁に指令として出
力される。
【0074】一方、弁開度bが異常になると、弁開度異
常検出回路16は弁開度bが異常になったことを検出
し、弁開度異常信号xを弁開度演算回路20に出力す
る。弁開度演算回路20はその弁開度異常信号xを入力
すると、弁開度切換信号rを弁開度信号切換器15aに
出力する。
【0075】弁開度信号切換器15aでは、弁開度切換
信号rを入力すると、偏差演算器5に入力していた弁開
度bを弁開度演算回路20で演算された模擬弁開度qに
切り換える。そして、偏差演算器5は弁開度bの代わり
にこの模擬弁開度qを用いて偏差eを演算し、その演算
出力値が不感帯制限器6の不感帯領域内に入ってないと
きは、下方制限検出器7から閉方向インターロック演算
回路10へ信号が出力され、または上方制限検出器8か
ら開方向インターロック演算回路9へ信号が出力され
る。そして、これらの出力信号を演算して閉方向インタ
ーロック演算回路10または開方向インターロック演算
回路9はインチング操作型電動弁14へ指令を出力す
る。
【0076】この第4の実施の形態によれば、弁開度演
算回路20はインチング操作型電動弁14へ出力する弁
開操作指令cと弁閉操作指令dとを入力することで弁開
度を模擬することができ、また弁開度異常検出回路16
が弁開度bの異常を検出し、弁開度異常信号xを出力す
ると弁開度信号切換器は偏差演算器に入力される信号を
実弁開度から模擬弁開度qに切り換えることができる。
従って、弁開度bに異常が起こっても弁開度bから弁模
擬開度qに信号を切り換えることで、制御を続行するこ
とができ、制御の信頼性が向上する。
【0077】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第5の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0078】この第5の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、開度指令値aの前回値と今回値との偏差
から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路53
と、開度指令値変化分が負の値のときは閉方向インター
ロック演算回路10へ信号を出力する下方制限検出手段
7aと、開度指令値変化分が正の値のときは開方向イン
ターロック演算回路9へ信号を出力する上方制限検出手
段8aと、開度指令値演算回路4で開度指令値aが弁開
度bにトラッキングされたことを検知したとき1演算回
数のみ開度指令値変化分を上方制限検出手段8aおよび
下方制限検出手段7aに出力することを禁止する信号ブ
ロック回路17aとを追加して設けたものである。その
他の構成は、図11に示した従来例と同一であるので、
同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0079】図5において、指令値微分回路53は前回
値保持器21と偏差演算器5aとで構成され、前回値保
持器21で保持された前回の開度指令値ai-1と今回の
開度指令値aiとの偏差を偏差演算器5aで求め、開度
指令値変化分を求めるものである。
【0080】信号ブロック回路17aは、開度指令値演
算回路4で開度指令値aが弁開度bにトラッキングされ
たことを検知したとき、指令値微分回路53での1演算
回数のみ、開度指令値変化分を下方制限検出手段7aと
上方制限検出手段8aとに出力しないものである。
【0081】下方制限検出手段7aは開度指令値変化分
を入力して、その値が負の値であれば接点信号を閉方向
インターロック演算回路10に出力するものであり、上
方制限検出器8aは開度指令値変化分を入力して、その
値が正の値であれば接点信号を開方向インターロック演
算回路9に出力するものである。
【0082】初期状態として開度指令値aと弁開度bと
を偏差演算器5で演算し、この演算信号である偏差eが
不感帯領域に入るまでは不感帯制限器6から信号を出力
する。この信号は下方制限検出器7または上方制限検出
器8で検出され、検出された信号は閉方向インターロッ
ク演算回路10または開方向インターロック演算回路9
で演算されて、その演算結果として弁開指令信号cまた
は弁閉指令信号dがインチング操作型電動弁14に指令
として出力される。
【0083】次に、偏差演算器5の演算信号である偏差
eが不感帯領域に入ると不感帯制限器6から信号が出力
されないので、不感帯領域内に入ったらインチング操作
型電動弁14は指令値微分回路53からの指令で制御さ
れるようになる。この指令値微分回路53は前回値保持
器21で保持されている開度指令値aの前回値ai-1
今回値aiとの偏差を偏差演算器5aで演算して開度指
令値変化分を求め、信号ブロック回路17aに出力す
る。
【0084】この信号は下方制限検出手段7aまたは上
方制限検出手段8aで検出され、検出された信号は閉方
向インターロック演算回路10または開方向インターロ
ック演算回路9で演算されて、その演算結果の弁開指令
信号cまたは弁開指令信号dがインチング操作型電動弁
に指令として出力される。
【0085】ここで、開指令押しボタン1Eまたは閉指
令押しボタン1Fからの操作指令が出力された後、完了
遅延タイマ3の設定された所定時間によって開度指令値
演算回路4の開度指令値aが弁開度bにトラッキングさ
れると、開度指令値aの変化率が所望の値とは逆方向に
生成されるので、信号ブロック回路17aによって1演
算回数のみ出力することを禁止する。これによって、逆
方向の演算信号を下方制限検出手段7aと上方制限検出
手段8aに出力することがなくなる。
【0086】このように、開度指令値aと弁開度bとの
偏差をとってインチング操作型電動弁に指令を出力し調
整する方法と、開度指令値aの前回値ai-1と今回値ai
との偏差をとってインチング操作型電動弁に指令を出力
し微調整する方法との2つの方法でインチング操作型電
動弁を制御することができ、制御性の向上を図ることが
できる。
【0087】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第6の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0088】この第6の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、開度指令値aの前回値と今回値との偏差
から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路53
と、開度指令値変化分が負の値のときは閉方向インター
ロック演算回路10へ信号を出力する下方制限検出手段
7aと、開度指令値変化分が正の値のときは開方向イン
ターロック演算回路9へ信号を出力する上方制限検出手
段8aと、開度指令値演算回路4で開度指令値aが弁開
度bにトラッキングされたことを検知したとき1演算回
数のみ零の開度指令値変化分を上方制限検出手段8aお
よび下方制限検出手段7aに出力する信号出力回路17
bとを追加して設けたものである。その他の構成は、図
11に示した従来例と同一であるので、同一要素には同
一符号を付し重複する説明は省略する。
【0089】図6において、指令値微分回路53は前回
値保持器21と偏差演算器5aとで構成され、前回値保
持器21で保持された前回の開度指令値ai-1と今回の
開度指令値aiとの偏差を偏差演算器5aで求め、開度
指令値変化分を求めるものである。
【0090】信号出力回路17bは、開度指令値演算回
路4で開度指令値aが弁開度bにトラッキングされたこ
とを検知したとき、指令値微分回路53での1演算回数
のみ、零の開度指令値変化分を下方制限検出手段7aと
上方制限検出手段8aとに出力するものである。すなわ
ち、指令値微分回路53の前回値保持器21で保持され
ている開度指令値aの前回値ai-1を今回値a1に書き換
え、1演算回数のみ偏差演算器5aの出力を零とするも
のである。
【0091】下方制限検出手段7aは開度指令値変化分
を入力して、その値が負の値であれば接点信号を閉方向
インターロック演算回路10に出力するものであり、上
方制限検出器8aは開度指令値変化分を入力して、その
値が正の値であれば接点信号を開方向インターロック演
算回路9に出力するものである。
【0092】初期状態として開度指令値aと弁開度bと
を偏差演算器6で演算し、この演算信号である偏差eが
不感帯領域に入るまでは不感帯制限器6から信号を出力
する。この信号は下方制限検出器7または上方制限検出
器8で検出され、検出された信号は閉方向インターロッ
ク演算回路10または開方向インターロック演算回路9
で演算され、その演算結果の弁開指令信号cまたは弁閉
指令信号dがインチング操作型電動弁14に指令として
出力される。
【0093】次に、偏差演算器5の演算信号である偏差
eが不感帯領域に入ると不感帯制限器6から信号が出力
されないので、不感帯領域内に入ったらインチング操作
型電動弁14は指令値微分回路53からの指令で制御さ
れるようになる。この指令値微分回路53は前回値保持
器21で保持されている開度指令値aの前回値ai-1
今回値aiとの偏差を偏差演算器5aで演算して開度指
令値変化分を求め、信号ブロック回路17aに出力す
る。
【0094】この信号は下方制限検出手段7aまたは上
方制限検出手段8aで検出され、検出された信号は閉方
向インターロック演算回路10または開方向インターロ
ック演算回路9で演算され、この演算結果の弁開指令信
号cまたは弁閉指令信号dがインチング操作型電動弁に
指令として出力される。
【0095】ここで、開指令押しボタン1Eまたは閉指
令押しボタン1Fからの操作指令が出力された後、完了
遅延タイマ3の設定された所定時間によって開度指令値
演算回路4の開度指令値aが弁開度bにトラッキングさ
れると、開度指令値aの変化率が所望の値とは逆方向に
生成されるので、信号出力回路17bによって1演算回
数のみ前回値保持器21で保持されている開度指令値a
の前回値ai-1を今回値aiに書き換える。これにより、
1演算回数のみ開度指令値変化分が零となり、指令値微
分回路53は逆方向の演算信号を下方制限検出手段7a
と上方制限検出手段8aに出力することがなくなる。
【0096】このように、開度指令値aと弁開度bとの
偏差をとってインチング操作型電動弁に指令を出力し調
整する方法と、開度指令値aの前回値ai-1と今回値ai
との偏差をとってインチング操作型電動弁14に指令を
出力し微調整する方法との2つの方法でインチング操作
型電動弁14を制御することができ、制御性の向上を図
ることができる。
【0097】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第7の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0098】この第7の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、開度指令値aの前回値と今回値との偏差
から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路53
と、偏差演算器5で演算された開度指令値aと弁開度b
との偏差eが不感帯制限器6の不感帯領域内に存在する
ことが検出されたとき開度指令値aを指令値微分回路5
3に出力する信号切換回路17cと、開度指令値変化分
が負の値のときは閉方向インターロック演算回路10へ
信号を出力する下方制限検出手段7aと、開度指令値変
化分が正の値のときは開方向インターロック演算回路9
へ信号を出力する上方制限検出手段8aと、開度指令値
演算回路4で開度指令値aが弁開度bにトラッキングさ
れたことを検知したとき1演算回数のみ開度指令値変化
分を上方制限検出手段8aおよび下方制限検出手段7a
に出力することを禁止する信号ブロック回路17aとを
追加して設けたものである。その他の構成は、図11に
示した従来例と同一であるので、同一要素には同一符号
を付し重複する説明は省略する。
【0099】図7において、指令値微分回路53は前回
値保持器21と偏差演算器5aとで構成され、前回値保
持器21で保持された前回の開度指令値ai-1と今回の
開度指令値aiとの偏差を偏差演算器5aで求め、開度
指令値変化分を求めるものである。
【0100】信号切数器17cは、偏差演算器5で演算
された開度指令値aと弁開度bとの偏差eが不感帯制限
器6の不感帯領域内に存在することが検出されたとき
に、開度指令値aを指令値微分回路53に出力するもの
である。また、信号ブロック回路17aは、開度指令値
演算回路4で開度指令値aが弁開度bにトラッキングさ
れたことを検知したとき、指令値微分回路53での1演
算回数のみ、開度指令値変化分を下方制限検出手段7a
と上方制限検出手段8aとに出力しないものである。
【0101】下方制限検出手段7aは開度指令値変化分
を入力して、その値が負の値であれば接点信号を閉方向
インターロック演算回路10に出力するものであり、上
方制限検出器8aは開度指令値変化分を入力して、その
値が正の値であれば接点信号を開方向インターロック演
算回路9に出力するものである。
【0102】初期状態として開度指令値aと弁開度bと
を偏差演算器5で演算し、この演算信号である偏差eが
不感帯領域に入るまでは不感帯制限器6から信号を出力
する。この信号は下方制限検出器7または上方制限検出
器8で検出され、検出された信号は閉方向インターロッ
ク演算回路10または開方向インターロック演算回路9
で演算され、その演算結果として弁関指令信号cまたは
弁閉指令信号dがインチング操作型電動弁14に指令と
して出力される。
【0103】次に、偏差演算器5の演算信号である偏差
eが不感帯領域に入ると不感帯制限器6から信号が出力
されないので、不感帯領域内に入ったらインチング操作
型電動弁14は指令値微分回路53からの指令で制御さ
れるようになる。
【0104】そして、不感帯領域に入ると不感帯制限器
6から信号切換器17cに領域内存在検知信号sが出力
され、この領域内存在検知信号sを信号切換器17cが
入力すると、信号切換器17cは接点を閉じ開度指令値
aを指令値微分回路53に出力する。指令値微分回路5
3では、信号切換器17cを介して開度指令値aが入力
されると、前回値保持器21に保持されている開度指令
値aの前回値ai-1と今回値aiとの偏差を偏差演算器5
aで演算し、その偏差を信号ブロック回路17aに出力
する。
【0105】この信号は下方制限検出手段7aまたは上
方制限検出手段8aで検出され、検出された信号は閉方
向インターロック演算回路10または開方向インターロ
ック演算回路9で演算されて、その演算結果の弁開指令
信号cまたは弁閉指令信号dがインチング操作型電動弁
14に指令として出力される。
【0106】ここで、開指令押しボタン1Eまたは閉指
令押しボタン1Fからの操作指令が出力された後、完了
遅延タイマ3の設定された所定時間によって開度指令値
演算回路4の開度指令値aが弁開度bにトラッキングさ
れると、開度指令値aの変化率が所望の値とは逆方向に
生成されるので、信号ブロック回路17aによって1演
算回数のみ出力することを禁止する。これによって、逆
方向の演算信号を下方制限検出手段7aと上方制限検出
手段8aに出力することがなくなる。
【0107】このように、第7の実施の形態では、不感
帯制限器6の領域範囲で制御方法を切り換えるので、偏
差eが不感帯領域内に入ると制御不可能な動作範囲が存
在したが、指令値微分回路53を適用することによって
不感帯領域内の制御が可能となり、インチング操作型電
動弁14の微調整を容易にすることができ、制御性の向
上を得ることができる。
【0108】次に、本発明の第8の実施の形態を説明す
る。図8は本発明の第8の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0109】この第8の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、開度指令値aの前回値と今回値との偏差
から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路53
と、偏差演算器5で演算された開度指令値aと弁開度b
との偏差eが不感帯制限器6の不感帯領域内に存在する
ことが検出されたとき開度指令値aを指令値微分回路5
3に出力する信号切換回路17cと、開度指令値変化分
が負の値のときは閉方向インターロック演算回路10へ
信号を出力する下方制限検出手段7aと、開度指令値変
化分が正の値のときは開方向インターロック演算回路9
へ信号を出力する上方制限検出手段8aと、開度指令値
演算回路4で開度指令値aが弁開度bにトラッキングさ
れたことを検知したとき1演算回数のみ零の開度指令値
変化分を上方制限検出手段8aおよび下方制限検出手段
7aに出力する信号出力回路17bとを追加して設けた
ものである。その他の構成は、図11に示した従来例と
同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する
説明は省略する。
【0110】図8において、指令値微分回路53は前回
値保持器21と偏差演算器5aとで構成され、前回値保
持器21で保持された前回の開度指令値ai-1と今回の
開度指令値aiとの偏差を偏差演算器5aで求め、開度
指令値変化分を求めるものである。
【0111】信号切換回路17cは、偏差演算器5で演
算された開度指令値aと弁開度bとの偏差eが不感帯制
限器6の不感帯領域内に存在することが検出されたとき
に開度指令値aを指令値微分回路53に出力するもので
ある。
【0112】信号出力回路17bは、開度指令値演算回
路4で開度指令値aが弁開度bにトラッキングされたこ
とを検知したとき、指令値微分回路53での1演算回数
のみ、零の開度指令値変化分を下方制限検出手段7aと
上方制限検出手段8aとに出力するものである。すなわ
ち、指令値微分回路53の前回値保持器21で保持され
ている開度指令値aの前回値ai-1を今回値aiに書き換
え、1演算回数のみ偏差演算器5aの出力を零とするも
のである。
【0113】下方制限検出手段7aは開度指令値変化分
を入力して、その値が負の値であれば接点信号を閉方向
インターロック演算回路10に出力するものであり、上
方制限検出器8aは開度指令値変化分を入力して、その
値が正の値であれば接点信号を開方向インターロック演
算回路9に出力するものである。
【0114】初期状態として開度指令値aと弁開度bと
を偏差演算器6で演算し、この演算信号である偏差eが
不感帯領域に入るまでは不感帯制限器6から信号を出力
する。この信号は下方制限検出器7または上方制限検出
器8で検出され、検出された信号は閉方向インターロッ
ク演算回路10または開方向インターロック演算回路9
で演算され、その演算結果の弁開指令信号cまたは弁閉
指令信号dがインチング操作型電動弁14に指令として
出力される。
【0115】次に、偏差演算器5の演算信号である偏差
eが不感帯領域に入ると、不感帯制限器6から信号が出
力されないので、不感帯領域内に入ったらインチング操
作型電動弁14は指令値微分回路53からの指令で制御
されるようになる。不感帯領域に入ると、不感帯制限器
6から信号切換器17cに領域内存在検知信号sが出力
され、この領域内存在検知信号sを信号切換器17cが
入力すると、信号切換器17cは接点を閉じ開度指令値
aを指令値微分回路53に出力する。
【0116】指令値微分回路53では、信号切換器17
cを介して開度指令値aが入力されると、前回値保持器
21に保持されている開度指令値aの前回値ai-1と今
回値aiとの偏差を偏差演算器5aで演算し、その偏差
を信号ブロック回路17aに出力する。この信号は下方
制限検出手段7aまたは上方制限検出手段8aで検出さ
れ、検出された信号は閉方向インターロック演算回路1
0または開方向インターロック演算回路9で演算され
て、その演算結果の弁開指令信号cまたは弁閉指令信号
dがインチング操作型電動弁14に指令として出力され
る。
【0117】ここで、開指令押しボタン1Eまたは閉指
令押しボタン1Fからの操作指令が出力された後、完了
遅延タイマ3の設定された所定時間によって開度指令値
演算回路4の開度指令値aが弁開度bにトラッキングさ
れると、開度指令値aの変化率が所望の値とは逆方向に
生成されるので、1演算回数のみ信号出力回路17bに
よって前回値保持器21の開度指令値aの前回値ai-1
を今回値aiに書き換える。これにより、指令値微分回
路53の出力信号である1演算回数のみ開度指令値変化
分は零となり、指令値微分回路53は逆方向の演算信号
を下方制限検出器7と上方制限検出器8に出力すること
がない。
【0118】このように、第8の実施の形態では、開度
指令値aと弁開度bとの偏差をとってインチング操作型
電動弁14に指令を出力し調整する方法と、開度指令値
aの前回値ai-1と今回値aiとの偏差をとってインチン
グ操作型電動弁14に指令を出力し微調整する方法との
2つの方法で、インチング操作型電動弁14を制御する
ことができ、制御性の向上を得ることができる。
【0119】次に、本発明の第9の実施の形態を説明す
る。図9は本発明の第9の実施の形態に係わるインチン
グ操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0120】この第9の実施の形態は、図11に示した
従来例に対し、トラッキング回路52に代えて、開度指
令値aと弁開度bとの偏差eが不感帯制限器6の不感帯
領域に入ったとき、その不感帯の領域内存在検知信号s
を所定時間遅延させて開度指令値演算回路4にトラッキ
ング指令として出力する開始遅延タイマ3aを設けたも
のである。その他の構成は、図11に示した従来例と同
一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する説
明は省略する。
【0121】図9において、開始遅延タイマ3aは開度
指令値aと弁開度bとの偏差eが不感帯制限器6の不感
帯領域に入ったとき、所定時間後に不感帯の領域内存在
検知信号sを出力するものである。
【0122】初期状態として、開度指令値aと弁開度b
とを偏差演算器5で演算し、この演算信号である偏差e
が不感帯領域に入るまで不感帯制限器6は信号を出力し
続ける。この信号は下方制限検出器7または上方制限検
出器8で検出され、検出された信号は閉方向インターロ
ック演算回路10または開方向インターロック演算回路
9で演算され、その演算結果の弁開指指令信号cまたは
弁閉指令信号dがインチング操作型電動弁14に指令と
して出力される。
【0123】次に、偏差eが不感帯領域内に入るとイン
チング操作型電動弁14に指令を出すことが止む。同時
に不感帯制限器6から領域内存在検知信号sが出力さ
れ、この信号を開始遅延タイマ3aが入力して所定時間
後にトラッキング指令信号tを出力する。この信号tが
開度指令値演算回路4に入力されると、開度指令値aが
弁開度bにトラッキングされる。これによって、開度指
令値aがオペレータ操作完了後の所定時間経過時点で大
きく不連続に変動することがないことが保証でき、オペ
レータに与える心理的負担を軽減させることができる。
【0124】次に、本発明の第10の実施の形態を説明
する。図10は本発明の第10の実施の形態に係わるイ
ンチング操作型電動弁制御装置の構成図である。
【0125】この第10の実施の形態は、図11に示し
た従来例に対し、インチング操作型電動弁14への弁開
指令信号cまたは弁閉指令信号dとインチング操作型電
動弁14の弁開度bとを入力しインチング操作型電動弁
14の弁動作変化率uを演算するレート演算回路22
と、レート演算回路22が出力する弁動作変化率信号u
を開度指令値演算回路4のレート設定値に書き込むため
の信号を出力する信号出力回路17bとを追加して設け
たものである。
【0126】図10おいて、レート演算回路22は弁開
指令信号cと弁閉指令信号dと弁開度bとを入力するこ
とで、測定時間の開始時の弁開度bの位置と測定時間後
の弁開度bの位置と測定時間と無駄時間とを求め、これ
を使って弁動作変化率uを演算する。信号出力回路17
bは開度指令値演算回路4のレート設定値をレート演算
回路22の弁動作変化率信号uに書き換えるものであ
る。
【0127】初期状態として、開度指令値演算回路4は
インチング操作型電動弁14の動作変化率よりも大きい
値が設定されているので、開度指令値aは弁開度bが変
化するよりも早く変化する。従って、開度指令値aと弁
開度bとの差は大きくなる。そして、開度指令値aに対
する指令が止み、後は開度指令値aと弁開度bとの差が
不感帯領域に入るまで不感帯制限器6は信号を出力し続
け、その間、弁開度bがその開度指令値aに近づいてい
く。しかし、不感帯制限器6の不感帯領域内に入ってか
ら所定時間後に開度指令値演算回路4の開度指令値aが
弁開度bにトラッキングされ、開度指令値aが大きく不
連続に変動する。
【0128】次に、インチング操作型電動弁14の動作
レートに開度指令値aを合わせると、信号出力回路17
bはレート演算回路22で演算された弁動作変化率信号
uを開度指令値演算回路4のレート設定値に書き換え
る。これによって、オペレータが操作指令を出力したと
き、開度指令値aと弁開度bとの差は一定間隔で動作
し、インチング操作型電動弁14が実際に開度指令値a
の出力信号によって動作していることが確認でき、開度
指令値aがオペレータ操作完了後の所定時間経過時点で
大きく不連続に変動することがないことが保証でき、そ
れによってオペレータに与える心理的負担を軽減させる
ことができる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インチング操作型電動弁の制御において、アナログ方式
の制御ロジックの特長とディスクリート方式の制御ロジ
ックの特長の双方を備え持つので、優れた制御特性を得
ることができる。請求項1、請求項2の発明によれば、
インチング操作型電動弁の弁開度の異常や開度指令値の
異常が発生したとき、アナログ方式からディスクリート
方式に制御タイプを切り換えられるので、制御を継続す
ることができる。また、請求項3の発明によれば、オペ
レータが任意に制御タイプを選択することができるので
操作性が向上する。
【0130】請求項4の発明によれば、弁開度が異常に
なっても実弁開度から模擬弁開度に切り換えられるので
制御を継続することができる。請求項5乃至請求項8の
発明によれば、インチング操作型電動弁の微調整制御や
不感帯領域内の制御が可能となり、制御性の向上を得る
ことができる。請求項9、請求項10の発明によれば、
開度指令値がオペレータ操作完了後の所定時間経過時点
で大きく不連続に変動することがないことが保証でき、
それによってオペレータに与える心理的負担を軽減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図9】本発明の第9の実施の形態に係わるインチング
操作型電動弁制御装置の構成図。
【図10】本発明の第10の実施の形態に係わるインチ
ング操作型電動弁制御装置の構成図。
【図11】従来のアナログ式のインチング操作型電動弁
制御装置の構成図。
【図12】従来のディスクリート式のインチング操作型
電動弁制御装置の構成図。
【符号の説明】
1 表示操作計器 2 OR回路 3 完了遅延タイマ 3a 開始遅延タイマ 4 開度指令値演算回路 5 偏差演算器 6 不感帯制限器 7 下方制限検出器 7a 下方制限検出手段 8 上方制限検出器 8a 情報制限検出手段 9 開方向インターロック演算回路 10 閉方向インターロック演算回路 11 全開検出器 12 全閉検出器 13 弁開度検出器 14 インチング操作型電動弁 15 操作指令信号切換回路 15a 弁開度信号切換器 16 弁開度異常検出回路 17 接点信号ブロック回路 17a 信号ブロック回路 17b 信号出力回路 17c 信号切換器 18 開度指令値異常検出回路 19 フリップフロップ回路 20 弁開度演算回路 21 前回値保持回路 22 レート演算回路 50 ヒューマンインターフェース機能部 51 フィールドコントロール機能部 52 トラッキング回路 53 指令値微分回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 透 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 齋藤 圭伸 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 加藤 拡史 東京都府中市晴見町二丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 3H062 CC01 CC15 DD01 FF07 HH10 3H106 FB07 5H209 AA02 BB01 CC01 DD02 DD05 GG04 HH13 HH35 JJ05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記弁開度が異常となったことを検
    出する弁開度異常検出回路と、前記弁開度が異常になっ
    たときは前記開指令押しボタンからの開指令を前記開方
    向インターロック演算回路に出力すると共に前記閉指令
    押しボタンからの閉指令を閉方向インターロック演算回
    路に出力する操作指令信号切換回路と、前記弁開度が異
    常になったときは前記下方制限検出器の出力信号が前記
    閉方向インターロック演算回路へ出力されることを禁止
    すると共に前記上方制限検出器の出力信号も前記開方向
    インターロック演算回路へ出力されることを禁止する接
    点信号ブロック回路とを備えたことを特徴とするインチ
    ング操作型電動弁制御装置。
  2. 【請求項2】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記開度指令値が異常になったこと
    を検出する開度指令値異常検出回路と、前記開度指令値
    が異常になったときは前記開指令押しボタンからの開指
    令を前記開方向インターロック演算回路に出力すると共
    に前記閉指令押しボタンからの閉指令を閉方向インター
    ロック演算回路に出力する操作指令信号切換回路と、前
    記開度指令値が異常になったときは前記下方制限検出器
    の出力信号が前記閉方向インターロック演算回路へ出力
    されることを禁止すると共に前記上方制限検出器の出力
    信号も前記開方向インターロック演算回路へ出力される
    ことを禁止する接点信号ブロック回路とを備えたことを
    特徴とするインチング操作型電動弁制御装置。
  3. 【請求項3】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、ディスクリート方式のインチング操
    作を選択するためのディスクリート方式指令押しボタン
    と、アナログ方式のインチング操作を選択するためのア
    ナログ方式指令押しボタンと、前記ディスクリート方式
    指令押しボタンを押すことで信号をセットし前記アナロ
    グ方式指令押しボタンを押すことでその信号をリセット
    させるフリップフロップ回路と、前記フリップフロップ
    回路のセット信号を入力したときは前記開指令押しボタ
    ンからの開指令を前記開方向インターロック演算回路に
    出力すると共に前記閉指令押しボタンからの閉指令を閉
    方向インターロック演算回路に出力する操作指令信号切
    換回路と、前記フリップフロップ回路のセット信号を入
    力したときは前記下方制限検出器の出力信号が前記閉方
    向インターロック演算回路へ出力されることを禁止する
    と共に前記上方制限検出器の出力信号も前記開方向イン
    ターロック演算回路へ出力されることを禁止する接点信
    号ブロック回路とを備えたことを特徴とするインチング
    操作型電動弁制御装置。
  4. 【請求項4】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記インチング操作型電動弁へ出力
    する弁開指令信号または弁閉指令信号に基づいて前記イ
    ンチング操作型電動弁の弁開度を模擬し模擬弁開度を演
    算する弁開度演算回路と、前記弁開度が異常となったこ
    とを検出する弁開度異常検出回路と、前記弁開度が異常
    になったときは前記偏差演算器に入力される信号を弁開
    度から前記弁開度演算回路で得られる模擬弁開度に切り
    換える弁開度信号切換回路とを備えたことを特徴とする
    インチング操作型電動弁制御装置。
  5. 【請求項5】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回値と
    の偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路
    と、前記開度指令値変化分が負の値のときは前記閉方向
    インターロック演算回路へ信号を出力する下方制限検出
    手段と、前記開度指令値変化分が正の値のときは前記開
    方向インターロック演算回路へ信号を出力する上方制限
    検出手段と、前記開度指令値演算回路で開度指令値が弁
    開度にトラッキングされたことを検知したとき1演算回
    数のみ前記開度指令値変化分を前記上方制限検出手段お
    よび前記下方制限検出手段に出力することを禁止する信
    号ブロック回路とを備えたことを特徴とするインチング
    操作型電動弁制御装置。
  6. 【請求項6】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回値と
    の偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路
    と、前記開度指令値変化分が負の値のときは前記閉方向
    インターロック演算回路へ信号を出力する下方制限検出
    手段と、前記開度指令値変化分が正の値のときは前記開
    方向インターロック演算回路へ信号を出力する上方制限
    検出手段と、前記開度指令値演算回路で開度指令値が弁
    開度にトラッキングされたことを検知したとき1演算回
    数のみ零の開度指令値変化分を前記上方制限検出手段お
    よび前記下方制限検出手段に出力する信号出力回路とを
    備えたことを特徴とするインチング操作型電動弁制御装
    置。
  7. 【請求項7】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回値と
    の偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路
    と、前記偏差演算器で演算された開度指令値と弁開度と
    の偏差が前記不感帯制限器の不感帯領域内に存在するこ
    とが検出されたとき前記開度指令値を前記指令値微分回
    路に出力する信号切換回路と、前記開度指令値変化分が
    負の値のときは前記閉方向インターロック演算回路へ信
    号を出力する下方制限検出手段と、前記開度指令値変化
    分が正の値のときは前記開方向インターロック演算回路
    へ信号を出力する上方制限検出手段と、前記開度指令値
    演算回路で開度指令値が弁開度にトラッキングされたこ
    とを検知したとき1演算回数のみ前記開度指令値変化分
    を前記上方制限検出手段および前記下方制限検出手段に
    出力することを禁止する信号ブロック回路とを備えたこ
    とを特徴とするインチング操作型電動弁制御装置。
  8. 【請求項8】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記開度指令値の前回値と今回値と
    の偏差から開度指令値変化分を演算する指令値微分回路
    と、前記偏差演算器で演算された開度指令値と弁開度と
    の偏差が前記不感帯制限器の不感帯領域内に存在するこ
    とが検出されたとき前記開度指令値を前記指令値微分回
    路に出力する信号切換回路と、前記開度指令値変化分が
    負の値のときは前記閉方向インターロック演算回路へ信
    号を出力する下方制限検出手段と、前記開度指令値変化
    分が正の値のときは前記開方向インターロック演算回路
    へ信号を出力する上方制限検出手段と、前記開度指令値
    演算回路で開度指令値が弁開度にトラッキングされたこ
    とを検知したとき1演算回数のみ零の開度指令値変化分
    を前記上方制限検出手段および前記下方制限検出手段に
    出力する信号出力回路とを備えたことを特徴とするイン
    チング操作型電動弁制御装置。
  9. 【請求項9】 開指令押しボタンから与えられた開指令
    または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づい
    てインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開度
    指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に弁
    開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路と、
    前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁開度
    との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で制限
    された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制限検
    出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて弁閉
    指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路と、
    前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて上方
    制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えられた
    前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向イン
    ターロック演算回路とを備えたインチング操作型電動弁
    制御装置において、前記トラッキング回路に代えて、前
    記開度指令値と弁開度との偏差が前記不感帯制限器の不
    感帯領域に入ったときその不感帯領域内存在検知信号を
    所定時間遅延させて前記開度指令値演算回路にトラッキ
    ング指令として出力する開始遅延タイマを設けたことを
    特徴とするインチング操作型電動弁制御装置。
  10. 【請求項10】 開指令押しボタンから与えられた開指
    令または閉指令押しボタンから与えられた閉指令に基づ
    いてインチング操作型電動弁の開度指令値を演算する開
    度指令値演算回路と、前記開度指令値を所定の時間後に
    弁開度にトラッキングさせるためのトラッキング回路
    と、前記開度指令値と前記インチング操作型電動弁の弁
    開度との偏差を演算する偏差演算器と、不感帯制限器で
    制限された前記偏差に基づいて下方制限を加える下方制
    限検出器と、下方制限が加えられた前記偏差に基づいて
    弁閉指令信号を出力する閉方向インターロック演算回路
    と、前記不感帯制限器で制限された前記偏差に基づいて
    上方制限を加える上方制限検出器と、上方制限が加えら
    れた前記偏差に基づいて弁開指令信号を出力する開方向
    インターロック演算回路とを備えたインチング操作型電
    動弁制御装置において、前記インチング操作型電動弁へ
    の弁開指令信号または弁閉指令信号と前記インチング操
    作型電動弁の弁開度とを入力し前記インチング操作型電
    動弁の動作変化率を演算するレート演算回路と、前記レ
    ート演算回路が出力する弁動作変化率信号を開度指令値
    演算回路のレート設定値に書き込むための信号を出力す
    る信号出力回路とを備えたことを特徴とするインチング
    操作型電動弁制御装置。
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