JP2000265647A - グレーチングの止め金具 - Google Patents

グレーチングの止め金具

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JP2000265647A
JP2000265647A JP11066804A JP6680499A JP2000265647A JP 2000265647 A JP2000265647 A JP 2000265647A JP 11066804 A JP11066804 A JP 11066804A JP 6680499 A JP6680499 A JP 6680499A JP 2000265647 A JP2000265647 A JP 2000265647A
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hook
screw
rack
hole
grating
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Koji Yoshida
浩司 吉田
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Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定作業が容易で,かつ,安定した固定力が
得られるグレーチングの止め金具を提供すること。 【解決手段】 フック部11と貫通穴15を有するフッ
ク部材10と,上板部21と底板部22と側板部23と
よりなると共にねじ穴25を設けてなるU字部材2と,
フック部材10の貫通穴15に遊貫可能であると共にU
字部材2のねじ穴25に螺着可能なねじ部材32と,フ
ック部材10の貫通穴15に挿入されたねじ部材32に
固定され,フック部材10とねじ部材32の係合状態を
維持するための固定部材31とよりなる。ラック部71
をねじ部材32と底板部22との間においてU字部材2
のばね力により挟持し,骨材81をフック部11とラッ
ク部71との間においてフック部材10のばね力により
挟持するよう構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,歩廊を構成するグレーチングを
固定するための止め金具に関する。
【0002】
【従来技術】例えば工場等における歩廊は,いわゆるグ
レーチングを天板として構成する場合が多い。後述する
図2に示すごとく,上記グレーチング8は,複数の帯状
の骨材81を,その幅方向を上下方向(高さ方向)に向
けて平行に並べ,これらに直角方向に配置した複数の鋼
線83等を溶接して格子状に組んだものである。そし
て,このグレーチング8を,アングル等の架構7上に載
置,固定することにより歩廊が構成される。
【0003】上記架構7は,後述する図2に示すごと
く,例えばアングルの一辺部あるいはH形鋼の一辺部等
を利用して板状のラック部71とし,これに止め金具を
用いてグレーチングを固定する。従来の止め金具として
は,図5〜図7に示すごとく,種々のタイプのものが用
いられてきた。
【0004】例えば,第1の従来品91は,図5に示す
ごとく,グレーチング8の2つの骨材81に係合可能な
2つのフック部911を有するフック部材910と,ラ
ック部71を挿入可能なU字部材912とを溶接部91
9において一体的に溶接してなる。また,従来品91に
は,フック部材910およびU字部材912を貫通した
ボルト915が取り付けられている。このボルト915
は,U字部材912の底板部の裏面に溶接されたナット
916に螺合している。
【0005】そして,この従来品91を用いてグレーチ
ング8を固定する場合には,まず,上記フック部911
にグレーチングの骨材81を係合させると共にU字部材
912の内部にラック部71を挿入配置させる。次い
で,上記ボルト915をねじ込んでU字部材912の開
口間隔を狭くする。これにより,U字部材912により
ラック部71が挟持されると共に,骨材81がラック部
71に押しつけられ,グレーチングの固定が完了する。
【0006】また,第2の従来品92は,図6に示すご
とく,ラック部71の上面の溶接部929に予め溶接さ
れたボルト925と,グレーチング8の2つの骨材81
に係合可能な2つのフック部921を有するフック部材
920とよりなる。そして,フック部材920に設けた
貫通穴922を上記ボルト925に通すと共に骨材81
をフック部921に係合させ,次いで,ボルト925に
ナット926を螺合させることにより固定が完了する。
【0007】また,第3の従来品93は,図7に示すご
とく,ラック部71に予め貫通穴710を設けておき,
上記と同様のフック部931を有すると共に貫通穴93
2を有するフック部材930と,ボルト935およびナ
ット936を用いるタイプのものである。そして,フッ
ク部材930のフック部931を骨材81に係合させた
状態で,フック部材930の貫通穴932とラック部7
1の貫通穴710とにボルト935を通してラック部7
1の裏側からボルト935にナット936を螺着するこ
とにより固定が完了する。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の止
め金具(従来品91〜93)においては,次の問題があ
る。即ち,第1の従来品91においては,上記U字形状
部912の上板部913と底板部914との間にラック
部71を挟持している。また,上記ボルト915の締め
付け力は,ラック部71から離れた位置で間接的に作用
している。それ故,U字形状部912の経時的な応力緩
和等によりラック部の挟持力が低下しやすい。また,ボ
ルト915を締め付け力を強くしすぎるとU字形状部9
12の開口部が開いてしまい,十分な挟持力が得られな
い場合がある。
【0009】また,第2の従来品92においては,ラッ
ク部71へのボルトの溶接作業が必要なので固定作業の
効率が悪く,またボルト劣化時の交換が困難であるとい
う問題がある。また,第3の従来品93においては,ラ
ック部71への穴あけ作業が必要なので固定作業の効率
が悪く,またナットの取付がラック部71の裏側となる
ため,その取付取外しが困難であるという問題がある。
【0010】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,固定作業が容易で,かつ,安定した固定
力が得られるグレーチングの止め金具を提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,複数の骨材を略
平行に配してなるグレーチングを,板状のラック部を有
する架構に固定するための止め金具において,上記グレ
ーチングにおける隣合う2つの骨材に係合可能なフック
部を左右に有すると共に中央部に貫通穴を有するフック
部材と,上板部と底板部とこれらをつなぐ側板部とより
なる断面U字形状を有すると共に上記上板部にねじ穴を
設けてなるU字部材と,上記フック部材の上記貫通穴に
遊貫可能であると共に上記U字部材の上記ねじ穴に螺着
可能なねじ部材と,上記フック部材の上記貫通穴に挿入
された上記ねじ部材に固定され,上記フック部材と上記
ねじ部材の係合状態を維持するための固定部材とよりな
り,上記U字部材の上記上板部と上記底板部との間に上
記ラック部を挿入配置した状態で上記ねじ部材を上記ね
じ穴に螺着してねじ込むことにより,上記ラック部を上
記ねじ部材と上記底板部との間において上記U字部材の
ばね力により挟持し,かつ,上記骨材を上記フック部と
上記ラック部との間に配置した状態で,上記ねじ部材を
上記フック部材の上記貫通穴に挿通すると共に上記固定
部材により上記ねじ部材と上記フック部材との係合状態
を維持することにより,上記骨材を上記フック部と上記
ラック部との間において上記フック部材のばね力により
挟持するよう構成してあることを特徴とするグレーチン
グの止め金具にある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,上
記フック部材,U字部材,ねじ部材,および固定部材と
いう4つの部品よりなり,かつ,上記ラック部を上記ね
じ部材と底板部との間において挟持すると共にその挟持
力を上記U字部材のばね力により生じさせ,上記骨材を
上記フック部と上記ラック部との間に挟持すると共にそ
の挟持力を上記フック部材のばね力により生じさせるよ
う構成したことである。
【0013】なお,上記U字部材のばね力による上記挟
持力あるいは上記フック部材のばね力による上記挟持力
とは,いずれも,上記各ばね力が100%の挟持力とな
る場合だけでなく,他の応力により補われる場合も含む
概念である。また,上記ねじ部材および固定部材として
は,後述するごとく両者が一体的に形成された部品を用
いることもできる。
【0014】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の止め金具を用いてグレーチングを架構に固定するに
当たっては,まず,上記U字部材の内部に架構のラック
部を位置させると共に,上記フック部材のフック部を2
つの骨材に係合させる。このとき,U字部材内部でのラ
ック部の挿入位置は,ねじ穴の位置よりも十分奥にくる
ようにする。
【0015】次いで,上記ねじ部材をU字部材のねじ穴
に螺合させてねじ込む。次いで,ねじ部材をさらにねじ
込んでいくことにより,ねじ部材の先端をラック部に当
接させ,該ラック部をねじ部材と上記底板部との間に挟
持する。次いで,さらにねじ部材をねじ込むことによ
り,上記U字部材を開こうとする応力に抗して生ずるU
字部材のばね力(弾性力)が徐々に大きくなり,これが
ラック部に作用する。それ故,ラック部は,上記ねじ部
材と上記底板部との間において上記U字部材のばね力に
より挟持される。
【0016】一方,上記フック部材の上記貫通穴に上記
ねじ部材を挿入した状態で,ねじ部材に上記固定部材を
固定する。なお,上記ねじ部材と上記固定部材とは予め
固定しておいてもよい。そして,上記固定部材の固定位
置は,フック部材が骨材を挟持した自然状態よりも若干
U字部材に押される位置に設定する。この固定部材の固
定位置の設定は,次のように行う。即ち,上記ねじ部材
と固定部材とが別個独立した部材であって分離可能であ
る場合には,互いを係合させた後に上記位置関係を最適
な状態に調整する。一方,ねじ部材と固定部材とが後述
するごとく一体的に構成されている場合には,上記ねじ
部材の長さを予め調整しておくことにより,上記固定位
置の設定を行うことができる。
【0017】そして,上記固定部材の固定位置の設定に
より,フック部材に曲げ応力が作用し,この曲げ応力に
抗してフック部材にばね力(弾性力)が発生する。この
ばね力により,上記骨材は,上記フック部と上記ラック
部との間に挟持される。
【0018】このように,本発明の止め金具は,上記ラ
ック部を挟持する挟持力と,上記骨材を挟持する挟持力
とを,別個の部材のばね力により発生させることができ
る。即ち,上記ラック部の挟持は,上記のごとく,主に
U字部材のばね力により行うことができる。一方,上記
骨材の挟持は,上記のごとく,主にフック部材のばね力
により行うことができる。
【0019】そして更に,上記U字部材のばね力は,上
記ねじ部材のねじ込み量により容易に調整することがで
きる。一方,上記フック部材のばね力は,上記固定部材
の固定位置により容易に調整することができる。それ
故,上記2箇所の挟持箇所における挟持力は容易に最適
状態とすることができ,安定した固定力を得ることがで
きる。
【0020】また,上記止め金具においては,上記フッ
ク部材とU字部材とが別個に構成されているので,骨材
へのフック部材の装着作業,およびラック部へのU字部
材の装着作業を非常に容易に行うことができる。また,
ラック部に対する溶接,穴あけ等の加工は一切必要な
い。また,上記止め金具による固定は,上記ねじ部材を
ねじ込んで締付けたことと,該ねじ部材と固定部材との
固定を行うだけで容易に行うことができる。それ故,グ
レーチングのラック部への固定作業が非常に容易であ
る。
【0021】従って,本発明によれば,固定作業が容易
で,かつ,安定した固定力が得られるグレーチングの止
め金具を提供することができる。
【0022】次に,請求項2の発明のように,上記U字
部材の上記上板部と底板部との間に挿入する上記ラック
部の厚さは,上記上板部と底板部の間の間隔よりも小さ
い任意の大きさに設定できるよう構成することもでき
る。例えば,上記止め金具を適用しようとするラック部
の厚さが5〜30mmの任意の厚さである場合には,上
記U字部材の上板部と底板部の間の間隔を30mm以上
に設定しておく。これにより,ラック部の厚さは30m
m以下の範囲内において任意の大きさに設定することが
できる。
【0023】即ち,U字部材に挿入するラック部の厚さ
は,これに物理的に挿入可能であれば,任意の大きさに
設定することができる。また,上記ラック部を挟持する
力と上記骨材を挟持する力は,いずれもラック部の厚さ
に関係なく設定されるので,ラック部の厚さに関係なく
最適な挟持力を得ることもできる。それ故,上記止め金
具は,ラック部の種類にあまり左右されず,広い適用範
囲を有するものとなり,凡用性(オールマイティー性)
に優れたものとなる。
【0024】次に,請求項3の発明のように,上記ねじ
部材は上記ラック部に当接する当接端と反対の端部に回
転工具挿入穴を有すると共に少なくとも両端にねじ山を
設けたねじ切り棒であり,かつ,上記固定部材は該ねじ
切り棒に螺着可能なナットであることが好ましい。
【0025】この場合には,上記U字部材へのねじ部材
(ねじ切り棒)のねじ込み作業と,上記ねじ部材への固
定部材(ナット)の固定作業を完全に切り離して別個に
行うことができる。それ故,上記ねじ部材のねじ込み量
の調整と,固定部材の固定位置の調整をそれぞれ単独で
行うことができ,上記2箇所の挟持力の調整を容易かつ
精度よく行うことができる。
【0026】また,上記ねじ切り棒の端部には上記回転
工具挿入穴を設けてある。そのため,この回転工具挿入
穴に工具を挿入することにより容易に回転作業を行うこ
とができる。なお。この回転工具挿入穴としては,六角
レンチ等の多角形レンチに対応した多角形穴,プラス又
はマイナスドライバーに対応したドライバー穴等,種々
の形状にすることができる。
【0027】また,請求項4の発明のように,上記ねじ
部材および上記固定部材は,一体的に形成されたボルト
の軸部および頭部とすることもできる。この場合には,
上記ねじ部材と固定部材とが一体であるので,固定作業
を更に容易にすることができる。
【0028】即ち,上記フック部材のフック部を2つの
骨材に係合させると共に,上記U字部材の内部に架構の
ラック部を位置させると共に,上記フック部材の貫通穴
から挿入した上記ボルトをU字部材のねじ穴にねじ込
む。そして,このボルトのねじ込みにより,ねじ部材と
一体となった固定部材(頭部)の固定位置も自動的に変
更される。そのため,ねじ部材(ボルト)と上記底板部
との間におけるラック部の挟持と,フック部とラック部
との間における骨材の挟持の挟持力の向上を並行して行
うことができる。
【0029】また,この場合には,請求項5の発明のよ
うに,上記骨材の高さをH,上記フック部材の底面から
みたフック部の深さをD,上記ボルトを上記フック部材
の貫通穴に挿入した際にその底面から突出するボルト長
さをLとした場合に,D+L≦Hとすることが好まし
い。
【0030】特にD+L=Hとした場合には,上記ボル
トのねじ込みによって骨材の挟持力とラック部の挟持力
の向上を同時に開始することができ,固定力のバランス
をよくすることができる。一方,D+L>Hとした場合
には,ボルト頭部とフック部材との間に座金等を入れて
調整しなければ,上記フック部材による挟持力が得られ
ないと言う問題がある。
【0031】また,請求項6の発明のように,上記止め
金具はステンレス鋼よりなることが好ましい。この場合
には,止め金具の腐食による劣化を防止することがで
き,止め金具の耐久性を向上させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるグレーチングの止め金具に
つき,図1,図2を用いて説明する。本例のグレーチン
グの止め金具1は,図1,図2に示すごとく,複数の骨
材81を略平行に配してなるグレーチング8を,板状の
ラック部71を有する架構7に固定するための止め金具
である。
【0033】この止め金具1は,後述するフック部材1
0,U字部材2,ねじ部材32,及び固定部材31より
なる。フック部材10は,図1(a)〜(c)に示すご
とく,上記グレーチング8における隣合う2つの骨材8
1に係合可能なフック部11を左右に有すると共に中央
部に貫通穴15を有する。
【0034】U字部材2は,上板部21と底板部22と
これらをつなぐ側板部23とよりなる断面U字形状を有
すると共に上記上板部21にねじ穴25を設けてなる。
ねじ部材31は,上記フック部材10の上記貫通穴15
に遊貫可能であると共に上記U字部材2の上記ねじ穴2
5に螺着可能な部材である。固定部材31は,上記フッ
ク部材10の上記貫通穴15に挿入された上記ねじ部材
32に固定され,上記フック部材10と上記ねじ部材3
2の係合状態を維持するための部材である。
【0035】そして,止め金具1は,上記U字部材2の
上記上板部21と上記底板部23との間に上記ラック部
71を挿入配置した状態で上記ねじ部材32を上記ねじ
穴25に螺着させてねじ込むことにより,上記ラック部
71を上記ねじ部材32と上記底板部22との間におい
て上記U字部材2のばね力により挟持するよう構成され
ている。
【0036】さらに,止め金具1は,上記骨材81を上
記フック部11と上記ラック部71との間に配置した状
態で,上記ねじ部材32を上記フック部材10の上記貫
通穴15に挿通すると共に上記固定部材31により上記
ねじ部材32と上記フック部材10との係合状態を維持
することにより,上記骨材81を上記フック部11と上
記ラック部71との間において上記フック部材10のば
ね力により挟持するよう構成されている。
【0037】以下,これを詳説する。まず,本例により
固定するグレーチング8は,図2(a)(b)に示すご
とく,厚みがt,幅(高さ)がHの骨材81を,一定間
隔dを開けて平行に並べ,これを枠材82と鋼線83と
により繋いで格子状に設けたものである。
【0038】また,このグレーチング8を固定する架構
7は,アングル材(山形鋼)であり,その一辺部を水平
方向に向けて配置し,これをラック部71としてある。
また,図2(b)に示すごとく,このラック部71の先
端厚みTは,様々な種類がある。なお,本例の止め金具
1は,複数種類のラック部に対応できるように,後述す
るごとく,U字部材2の間隔を十分大きく設けてある。
【0039】次に,上記フック部材10は,図1(a)
(b)に示すごとく,ステンレス鋼板を加工して作製し
たものであり,略U字状を有する2つのフック部11を
中板部12によりつないだ形状を有している。このフッ
ク部11の大きさ及び間隔は,上記グレーチング8の骨
材81の大きさ及び配置間隔に対応させてある。また,
中板部12の中央には,上記ねじ部材32を挿入するた
めの貫通穴15を設けてある。
【0040】上記U字部材2は,図1(a)(b)に示
すごとく,ステンレス鋼板を加工してU字形状に設け,
上板部21,底板部22,及びこれらをつなぐ側板部2
3を形成してなる。また,U字形状の内側の間隔及び奥
行きは,架構7のラック部71を容易かつ確実に挿入で
きる寸法にしてある。さらに,U字部材2の上板部21
と底板部22との間の間隔は,止め金具1の凡用性を確
保するために,十分に大きく設定してある。また,上記
上板部21には,上記ねじ部材32を螺着可能なねじ穴
25を直接ねじ切りして設けた。
【0041】上記ねじ部材32としては,図1(a)〜
(c)に示すごとく,棒対の全長にねじ山を設けたねじ
切り棒を用いた。また,図1(c)に示すごとく,ねじ
部材32の上端部には,六角ボルトを係合可能な六角穴
321を設けた。一方,上記固定部材31としては,上
記ねじ部材32に螺着可能なナットを用いた。
【0042】次に,本例の作用につき説明する。本例の
グレーチングの止め金具1を用いてグレーチング8を架
構7に固定するに当たっては,まず,上記フック部材1
0のフック部11を2つの骨材81に係合させると共
に,上記U字部材2の内部に架構7のラック部71を位
置させる。このとき,U字部材2の内部でのラック部7
1の挿入位置は,ねじ穴25の位置よりも十分奥にくる
ようにする。なお,上記フック部材10の配設は,後で
別途行ってもよい。
【0043】次いで,フック部材10の貫通穴15とU
字部材2のねじ穴25とを対面させて同一軸線上に位置
させた状態で,フック部材10の貫通穴15からねじ部
材32を差し込み,これをU字部材2のねじ穴25にね
じ込む。なお,フック部材10の配設を後から行う場合
には,上記ねじ部材32をフック部材10を介さずに直
接U字部材2のねじ穴25にねじ込む。また,このとき
のねじ部材32の回動は,六角穴321に差し込んだ六
角レンチを用いることにより容易に行うことができる。
【0044】ねじ部材32のねじ込みにより,その先端
がラック部71に当接し,該ラック部71はねじ部材3
2とU字部材2の底板部22との間に挟持される。次い
で,さらにねじ部材32をねじ込むことにより,上記U
字部材2を開こうとする応力に抗して生ずるばね力(弾
性力)が徐々に大きくなってこれがラック部71に作用
する。それ故,ラック部71は,ねじ部材32と底板部
22との間においてU字部材2のばね力により挟持され
る。
【0045】次に,フック部材10をまだ配設していな
い場合には,上記ねじ部材32の上端を貫通穴15に通
すと共に,2つのフック部11を骨材81と係合させる
ようにフック部材10を配置する。次に,上記ねじ部材
32の上端から固定部材31としてのナットを螺着す
る。そして,この固定部材31をねじ込んで,フック部
材10を固定する。
【0046】さらに固定部材31をねじ込んでいくこと
により,該固定部材31の固定位置を,フック部材10
が骨材81を挟持した自然状態よりも若干U字部材10
に近づく位置に移動させる。これにより,フック部材1
0には曲げ応力が作用し,これに抗してフック部材10
にばね力(弾性力)が発生する。そして,このばね力に
より,上記骨材82は,フック部10とラック部71と
の間に挟持される。
【0047】このように,本例の止め金具1は,ラック
部71を挟持する挟持力と,骨材81を挟持する挟持力
とを,主に上記2つの別個の部材2,10のばね力によ
り発生させることができる。そして,U字部材2のばね
力は,ねじ部材32のねじ込み量により容易に調整する
ことができる。一方,フック部材10のばね力は,固定
部材31の固定位置により容易に調整することができ
る。それ故,上記2箇所の挟持箇所における挟持力は容
易に最適状態とすることができ,安定した固定力を得る
ことができる。
【0048】また,上記ラック部71を挟持する力と上
記骨材81を挟持する力は,いずれもラック部71の厚
さTに関係なく設定することができる。そのため,U字
部材2に挿入するラック部71の厚さTは,これに物理
的に挿入可能であれば,任意の大きさに設定することが
できる。そのため,本例の止め金具1は,ラック部71
の種類のあまり左右されず,広い適用範囲を有するもの
となり,凡用性(オールマイティー性)に優れたものと
なる。
【0049】また,止め金具1においては,フック部材
10とU字部材2とが別個に構成されているので,骨材
81へのフック部材10の装着作業,およびラック部7
1へのU字部材2の装着作業を非常に容易に行うことが
できる。また,ラック部71に対する溶接,穴あけ等の
加工は一切必要ない。また,上記止め金具1による固定
は,上記ねじ部材32をねじ込んで締付けことと,該ね
じ部材32と固定部材31との固定を行うだけで容易に
行うことができる。それ故,グレーチング8のラック部
71への固定作業が非常に容易である。
【0050】また,上記止め金具1を構成するすべての
構成部品はステンレス鋼よりなる。そのため,腐食によ
る劣化を防止することができ,止め金具1は優れた耐久
性を発揮する。
【0051】実施形態例2 本例は,図3に示すごとく,実施形態例1のねじ部材3
2および固定部材31に代えて,一体的に形成されたボ
ルト6の軸部62および頭部61を,それぞれ上記ねじ
部材および固定部材として適用した例である。この例に
つき,寸法関係の具体例を含めて詳説する。
【0052】まず,本例により固定するグレーチング8
は,図2(a)(b)に示すごとく,厚みtが2.5m
m,幅(高さ)Hが25mmの骨材81を,26.5m
m間隔dを開けて平行に並べたものである。また,架構
7の先端厚みTは,5mmである。
【0053】次に,上記フック部材10は,図1(a)
(b)に示すごとく,厚み2.5mm,幅15mmのス
テンレス鋼板を加工して作製したものである。全体の寸
法は,上記フック部11の外幅W1が10mm,中板部
12の幅W2が21mmとなるように設けた。また,フ
ック部11は,内幅W3が5mm,深さDが7.5mm
に設た。また,中板部12の中央には,上記貫通穴15
として,内径10mmの穴を設けた。
【0054】上記U字部材2は,図3(a)(b)に示
すごとく,厚み3.0mm,幅21mmのステンレス鋼
板を加工してU字形状に設けたものである。また,その
内側の間隔は9mm,奥行きは22mmに設け,架構7
のラック部71を容易に挿入できるようにしてある。
【0055】上記ボルト6としては,図3(a)(b)
に示すごとく,ねじ部材としての胴部62の長さが20
mm,固定部材としての頭部61のサイズがM8であ
り,かつ,ステンレス鋼製のものを用いる。なお,この
ボルト6の胴部62の長さは,上記グレーチング8の骨
材81の高さに応じて変更する。
【0056】上記寸法関係を整理すると,骨材81の高
さHは25mm,フック部材10の底面からみたフック
部11の深さDは7.5mm,ボルト6をフック部材1
1の貫通穴に挿入した際にその底面から突出するボルト
長さLは17.5mmであるので,上記D+L=H=2
5mmの関係にある。その他は実施形態例1と同様であ
る。
【0057】次に,本例の作用につき説明する。本例の
グレーチングの止め金具1を用いてグレーチング8を架
構7に固定するに当たっては,まず,上記フック部材1
0のフック部11を2つの骨材81に係合させると共
に,上記U字部材2の内部に架構7のラック部71を位
置させる。このとき,U字部材2の内部でのラック部7
1の挿入位置は,ねじ穴25の位置よりも十分奥にくる
ようにする。
【0058】次いで,フック部材10の貫通穴15とU
字部材2のねじ穴25とを対面させて同一軸線上に位置
させた状態で,フック部材10の貫通穴15からボルト
6を差し込み,これをU字部材2のねじ穴25にねじ込
む。次いで,ボルト6をねじ込んでいく。
【0059】これにより,本例においては,ねじ部材6
2と上記底板部22との間におけるラック部71の挟持
と,フック部11とラック部71との間における骨材8
1の挟持の挟持力の向上を並行して行うことができる。
特に,本例では,止め金具1の各部の寸法関係が,上記
のごとく,D+L=Hの関係にある。そのため,ボルト
6のねじ込みによって,骨材81の挟持力とラック部7
1の挟持力とを同時にバランスよく向上させることがで
きる。その他は,実施形態例1と同様の作用効果が得ら
れる。
【0060】実施形態例3 本例は,図4に示すごとく,実施形態例2におけるU字
部材2のねじ穴25を,U字部材2に溶接したナット2
7を用いて構成した例である。具体的には,U字部材2
の上板部21の中央にボルト6の頭部61よりも小さく
胴部62よりも大きい貫通穴26を設け,これと同一軸
芯上に上記ナット27を溶接配置した。また,本例にお
いては,上記実施形態例2における寸法関係を,D+L
<Hとすべく,ボルト6の頭部61とフック部材10と
の間にワッシャー38を配置した。その他は実施形態例
1と同様である。
【0061】この場合においては,上記ナット27を配
設することにより,U字部材2におけるねじ穴25のね
じ切り作業を省略することができ,U字部材2の作製作
業を簡単にすることができる。また,上記ワッシャー3
8による寸法関係の変更により,ボルト6の長さを変え
ることなく上記フック部材10のばね力を実施形態例2
の場合よりも大きく設定することができる。その他は,
実施形態例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0062】なお,上記実施形態例2,3においては,
グレーチング8における骨材81の高さHが変化した場
合には,上記と同様なワッシャーの介在あるいは,ボル
ト6の長さの変更等により,上記寸法関係を調整するこ
とにより,止め金具1による固定力維持を図ることがで
きる。また,実施形態例1の場合には,上記各挟持力の
変更を行う際にワッシャー等による調整を何ら行う必要
はない。
【0063】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,固定作
業が容易で,かつ,安定した固定力が得られるグレーチ
ングの止め金具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,(a)止め金具の正面
図,(b)止め金具の側面図,(c)止め金具の平面
図。
【図2】実施形態例1における,グレーチングを架構に
載せた状態の,(a)平面図,(b)A−A線矢視断面
図。
【図3】実施形態例2における,(a)止め金具の正面
図,(b)止め金具の側面図。
【図4】実施形態例3における,止め金具の正面図。
【図5】従来例における,(a)止め金具の正面図,
(b)止め金具の側面図。
【図6】従来例における,他の止め金具の正面図。
【図7】従来例における,さらに他の止め金具の正面
図。
【符号の説明】
1...グレーチングの止め金具, 10...フック部材, 11...フック部, 15...貫通穴, 2...U字部材, 21...上板部, 22...底板部, 23...側板部, 25...ねじ穴, 31...固定部材, 32...ねじ部材, 6...ボルト, 61...頭部(固定部材), 62...胴部(ねじ部材), 7...架構, 71...ラック部, 8...グレーチング, 81...骨材,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の骨材を略平行に配してなるグレー
    チングを,板状のラック部を有する架構に固定するため
    の止め金具において,上記グレーチングにおける隣合う
    2つの骨材に係合可能なフック部を左右に有すると共に
    中央部に貫通穴を有するフック部材と,上板部と底板部
    とこれらをつなぐ側板部とよりなる断面U字形状を有す
    ると共に上記上板部にねじ穴を設けてなるU字部材と,
    上記フック部材の上記貫通穴に遊貫可能であると共に上
    記U字部材の上記ねじ穴に螺着可能なねじ部材と,上記
    フック部材の上記貫通穴に挿入された上記ねじ部材に固
    定され,上記フック部材と上記ねじ部材の係合状態を維
    持するための固定部材とよりなり,上記U字部材の上記
    上板部と上記底板部との間に上記ラック部を挿入配置し
    た状態で上記ねじ部材を上記ねじ穴に螺着してねじ込む
    ことにより,上記ラック部を上記ねじ部材と上記底板部
    との間において上記U字部材のばね力により挟持し,か
    つ,上記骨材を上記フック部と上記ラック部との間に配
    置した状態で,上記ねじ部材を上記フック部材の上記貫
    通穴に挿通すると共に上記固定部材により上記ねじ部材
    と上記フック部材との係合状態を維持することにより,
    上記骨材を上記フック部と上記ラック部との間において
    上記フック部材のばね力により挟持するよう構成してあ
    ることを特徴とするグレーチングの止め金具。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記U字部材の上記
    上板部と底板部との間に挿入する上記ラック部の厚さ
    は,上記上板部と底板部の間の間隔よりも小さい任意の
    大きさに設定できるよう構成してあることを特徴とする
    グレーチングの止め金具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記ねじ部材
    は上記ラック部に当接する当接端と反対の端部に回転工
    具挿入穴を有すると共に少なくとも両端にねじ山を設け
    たねじ切り棒であり,かつ,上記固定部材は該ねじ切り
    棒に螺着可能なナットであることを特徴とするグレーチ
    ングの止め金具。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において,上記ねじ部材
    および上記固定部材は,一体的に形成されたボルトの軸
    部および頭部であることを特徴とするグレーチングの止
    め金具。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記骨材の高さを
    H,上記フック部材の底面からみたフック部の深さを
    D,上記ボルトを上記フック部材の貫通穴に挿入した際
    にその底面から突出するボルト長さをLとした場合に,
    D+L≦Hであることを特徴とするグレーチングの止め
    金具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記止め金具はステンレス鋼よりなることを特徴とする
    グレーチングの止め金具。
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