JP2000264588A - 伸縮マスト - Google Patents

伸縮マスト

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JP2000264588A
JP2000264588A JP11074943A JP7494399A JP2000264588A JP 2000264588 A JP2000264588 A JP 2000264588A JP 11074943 A JP11074943 A JP 11074943A JP 7494399 A JP7494399 A JP 7494399A JP 2000264588 A JP2000264588 A JP 2000264588A
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JP
Japan
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mast
mast member
pulley
wire rope
pulleys
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JP11074943A
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Masayoshi Terao
正義 寺尾
Yasushi Kojima
保士 小島
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Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑車およびワイヤロープにより複数本のマス
ト部材を伸縮させる伸縮マストにおいて、マスト部材を
上昇させる際のワイヤロープの張力を低減する。 【解決手段】 第1マスト部材31の上部に2つの滑車4
1,43、第2マスト部材32、第3マスト部材33および第
4マスト部材34の上部および下部にそれぞれ2つの滑車
42,44,45,46,47,48,49,51,52,53,55、第5マ
スト部材35の下部に1つの滑車54を設ける。第5マスト
部材35の下部に一端を固定したワイヤロープ56を滑車4
1,…,55に掛け渡す。その際、隣接するマスト部材3
1,…,35の上部および下部の滑車41,…,55に交互に
ワイヤロープ56を掛け渡す。したがって、各マスト部材
32,33,34,35が上昇するとき3点でワイヤロープ56の
張力が作用することにより、このワイヤロープ56の張力
が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮マストに係わ
り、例えば投光機などに利用されるものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、例えば土木工事
現場などで夜間照明に用いられる投光機においては、ラ
ンプの高さを調整できるように、上下方向に伸縮するマ
ストの上端部にランプを設けている。従来のこの種の伸
縮マストの一例について、その概略を示す図16に基づ
いて説明する。この伸縮マスト1は、段階的に細くなる
4本の筒状の第1マスト部材2、第2マスト部材3、第
3マスト部材4および第4マスト部材5からなり、太い
マスト部材2,3,4の内側に細いマスト部材3,4,
5を順次挿入して上下方向に伸縮自在に構成してある。
そして、伸縮マスト1を伸縮させるために、例えば台車
に固定した最下段の第1マスト部材2の上部と、中間部
の第2マスト部材3および第3マスト部材4の下部およ
び上部に滑車6,7,8,9,10がそれぞれ設けられて
いる。また、最上段の第4マスト部材5内の下部の固定
部11に一端が固定されたワイヤロープ12が、第3マスト
部材4の上部の滑車10、第3マスト部材4の下部の滑車
9、第2マスト部材3の上部の滑車8、第2マスト部材
3の下部の滑車7および第1マスト部材2の上部の滑車
6の順に掛け渡されている。ワイヤロープ12の他端は、
図示していないウインチに連結されている。
【0003】そして、伸縮マスト1が縮小した状態から
ワイヤロープ12をウインチに巻き取っていくと、まず最
内側の第4マスト部材5が上昇し、ついで第3マスト部
材4、第2マスト部材3がこの順に順次上昇して、伸縮
マスト1が伸長する。逆に伸縮マスト1が伸長した状態
からワイヤロープ12をウインチから繰り出していくと、
重力によりまず第2マスト部材3が下降し、ついで第3
マスト部材4、第4マスト部材5がこの順に順次下降し
て、伸縮マスト1が縮小する。
【0004】従来の伸縮マスト1の滑車6,7,8,
9,10およびワイヤロープ12の構成では、マスト部材
3,4,5を上昇させるときのワイヤロープ12の張力T
が摩擦がないものとすれば上昇するマスト部材3,4,
5の重量と等しくなる。第1マスト部材2の重量をW1、
第2マスト部材3の重量をW2、第3マスト部材4の重量
をW3、第4マスト部材5の重量をW4とすると、例えば第
2マスト部材3の上昇時にはT=W2+W3+W4となる。
【0005】また投光機の伸縮マストは、使用時に広範
囲を照らせるようにできるだけ高く(例えば約10m)伸
ばす必要があり、逆に、運搬時には道路交通法施行令第
22条の規定によりトラック等の荷台に積載した状態で地
面から3.8m以下の高さにすべき制約があったり、ある
いは保管・格納時に天井や梁などにぶつけることを防止
しなければならないから、できるだけ低く縮める必要が
ある。そのために伸縮マストの段数を増やして対応する
ことが考えられるが、そうすると伸縮マストの各段に使
う部品点数が増えたり、各段間のマスト部材のラップ箇
所が多くなり、その分伸縮マストの重量が重くなってし
まう。その他、トラック等の積載重量や荷台スペースに
も制約があるから、荷台を少しでも有効に使えるよう小
型軽量とすることが望まれている。
【0006】このように従来の伸縮マスト1では、ウイ
ンチを廻して伸縮マスト1を伸長させるとき、上昇する
マスト部材3,4,5全部の重量をワイヤロープ12によ
り引張る必要があるため、ウインチを廻すのに大きな力
を必要とし、手動ウインチの場合、作業者の疲労が大き
くなるという問題がある。また、前記手動ウインチを電
動モータで駆動するウインチに代えたとしても大型の電
動モータが必要となり、投光機の場合、照明装置用の電
源である発電機に前記電動モータを接続し電源を共用す
ることになるが、任意の高さまで伸縮マスト1を伸長し
照明装置を点灯した状態からさらに伸縮マスト1を伸長
しようとすると、ワイヤロープ12にはすでに伸長したマ
スト部材3,4,5の重量が加わっており、前記ウイン
チを回転させるにはこのワイヤロープ12の張力に抗する
だけの電動モータの起動トルクが必要になるため、多く
の起動電流が流れ、前記発電機から供給される電圧が一
瞬低下する。これにより、前記照明装置が点滅したり消
灯したりすることがある。特に水銀灯を照明装置に使用
していた場合、電圧降下により照明装置が消灯すると、
再度照明装置が点灯するまでにかなりの時間が掛かって
いた。また、ウインチや電動モータ等が大型化すると、
その配置も難しくなる。さらに、ワイヤロープ12の張力
に抗するために、各部の強度を上げる必要がある。すな
わち、ワイヤロープ12自体を太くする必要があり、ワイ
ヤロープ12の端部および滑車6,7,8,9,10の固定
を強固なものにする必要があるとともに、ウインチを固
定するブラケットの強度も上げなければならず、そのた
め各構成部品が大型化し、投光機全体を大型化させる原
因にもなっていた。
【0007】特に、昇降マスト1の上部に設けられる照
明装置部分に、ランプを水平に旋回させる旋回機構や、
ランプを垂直に回動させる仰俯角調整機構を設けた場合
には、これらの機構がない場合に比べて照明装置部分の
重量が大幅に増大するため、前記の問題はよりいっそう
重大なものとなる。
【0008】なお、特開平10−59684号公報に
は、手動ウインチにおいてマスト部材の上昇時にウイン
チを廻すのに要する力を低減できるように、ぜんまいを
設けることが記載されているが、これは、ワイヤロープ
の張力自体を低減させるものではなく、したがってワイ
ヤロープの張力が大きいことによる問題を解決できるも
のではない。
【0009】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、マスト部材を上昇させる際のワイヤロー
プの張力を低減できる伸縮マストを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の伸縮マ
ストは、前記目的を達成するために、上下方向に互いに
摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これ
らマスト部材の上部および/または下部に回動自在に支
持された複数の滑車およびこれら滑車に掛け渡されると
ともに一端が最上段のマスト部材の下部に固定され他端
が最下段のマスト部材の上部の滑車を介してウインチに
連結されたワイヤロープからなり前記複数本のマスト部
材全体を伸縮させる伸縮機構とを備え、最上段のマスト
部材から最下段のマスト部材に至るワイヤロープの経路
は、上段のマスト部材の下部の滑車から下段のマスト部
材の上部の滑車に掛けた後、前記上段のマスト部材の前
記下部の滑車と別の下部の滑車から前記下段のマスト部
材の前記上部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分
を有するものである。
【0011】ワイヤロープをウインチに巻き取っていく
と、下段のマスト部材に対して上段のマスト部材が順次
上昇していき、伸縮マストが伸長する。逆に、ワイヤロ
ープをウインチから繰り出していくと、重力により各マ
スト部材が順次下降していき、伸縮マストが縮小する。
前述のようにワイヤロープの経路が、上段のマスト部材
の下部の滑車から下段のマスト部材の上部の滑車に掛け
た後、前記上段のマスト部材の前記下部の滑車と別の下
部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上部の滑車と
別の上部の滑車に掛け渡した部分を有することにより、
前記上段のマスト部材が前記下段のマスト部材に対して
昇降するとき、前記上段のマスト部材の前記下部の滑車
と別の下部の滑車が下段のマスト部材の前記上部の滑車
および別の上部の滑車で支持されるため、上昇するマス
ト部材の重量に比してワイヤロープの張力が小さくな
る。
【0012】請求項2の発明は、上下方向に互いに摺動
自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマ
スト部材の上部および/または下部に回動自在に支持さ
れた複数の滑車およびこれら滑車に掛け渡されるととも
に一端が最上段のマスト部材の下部に固定され他端が最
下段のマスト部材の上部の滑車を介してウインチに連結
されたワイヤロープからなり前記複数本のマスト部材全
体を伸縮させる伸縮機構とを備え、最上段のマスト部材
から最下段のマスト部材に至るワイヤロープの経路は、
最上段のマスト部材のワイヤロープの固定部から下段の
マスト部材の上部の滑車に掛けた後、前記最上段のマス
ト部材の下部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上
部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分を有するも
のである。
【0013】ワイヤロープをウインチに巻き取っていく
と、下段のマスト部材に対して上段のマスト部材が順次
上昇していき、伸縮マストが伸長する。逆に、ワイヤロ
ープをウインチから繰り出していくと、重力により各マ
スト部材が順次下降していき、伸縮マストが縮小する。
前述のようにワイヤロープの経路が、最上段のマスト部
材のワイヤロープの固定部から下段のマスト部材の上部
の滑車に掛けた後、前記最上段のマスト部材の下部の滑
車から前記下段のマスト部材の前記上部の滑車と別の上
部の滑車に掛け渡した部分を有することにより、前記最
上段のマスト部材が前記下段のマスト部材に対して昇降
するとき、前記最上段のマスト部材の前記固定部と下部
の滑車が下段のマスト部材の前記上部の滑車および別の
上部の滑車で支持されるため、上昇するマスト部材の重
量に比してワイヤロープの張力が小さくなる。
【0014】請求項3の発明は、上下方向に互いに摺動
自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマ
スト部材の上部および/または下部に回動自在に支持さ
れた複数の滑車およびこれら滑車に掛け渡されるととも
に一端が最上段のマスト部材の下部に固定され他端が最
下段のマスト部材の上部の滑車を介してウインチに連結
されたワイヤロープからなり前記複数本のマスト部材全
体を伸縮させる伸縮機構とを備え、最上段のマスト部材
から最下段のマスト部材に至るワイヤロープの経路は、
最上段のマスト部材のワイヤロープの固定部から下段の
マスト部材の上部の滑車に掛けた後、前記最上段のマス
ト部材の下部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上
部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分と、上段の
マスト部材の下部の滑車から下段のマスト部材の上部の
滑車に掛けた後、前記上段のマスト部材の前記下部の滑
車と別の下部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上
部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分とを有する
ものである。
【0015】ワイヤロープをウインチに巻き取っていく
と、下段のマスト部材に対して上段のマスト部材が順次
上昇していき、伸縮マストが伸長する。逆に、ワイヤロ
ープをウインチから繰り出していくと、重力により各マ
スト部材が順次下降していき、伸縮マストが縮小する。
前述のようにワイヤロープの経路が、最上段のマスト部
材のワイヤロープの固定部から下段のマスト部材の上部
の滑車に掛けた後、前記最上段のマスト部材の下部の滑
車から前記下段のマスト部材の前記上部の滑車と別の上
部の滑車に掛け渡した部分を有することにより、前記最
上段のマスト部材が前記下段のマスト部材に対して昇降
するとき、前記最上段のマスト部材の前記固定部と下部
の滑車が下段のマスト部材の前記上部の滑車および別の
上部の滑車で支持されるため、上昇するマスト部材の重
量に比してワイヤロープの張力が小さくなる。また、ワ
イヤロープの経路が、上段のマスト部材の下部の滑車か
ら下段のマスト部材の上部の滑車に掛けた後、前記上段
のマスト部材の前記下部の滑車と別の下部の滑車から前
記下段のマスト部材の前記上部の滑車と別の上部の滑車
に掛け渡した部分を有することにより、前記上段のマス
ト部材が前記下段のマスト部材に対して昇降するとき、
前記上段のマスト部材の前記下部の滑車と別の下部の滑
車が下段のマスト部材の前記上部の滑車および別の上部
の滑車で支持されるため、上昇するマスト部材の重量に
比してワイヤロープの張力が小さくなる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れかの発明の伸縮マストにおいて、隣接するマスト部材
のうち上段のマスト部材の下部に滑車を2つ設けるとと
もに、下段のマスト部材の上部に滑車を2つ設け、前記
ワイヤロープの経路は、前記上段のマスト部材の下部の
一方の滑車、前記下段のマスト部材の上部の一方の滑
車、前記上段のマスト部材の下部の他方の滑車、前記下
段のマスト部材の上部の他方の滑車の順に掛け渡したも
のである。
【0017】このように隣接するマスト部材のうち上段
のマスト部材の下部に滑車を2つ設けるとともに、下段
のマスト部材の上部に滑車を2つ設けることにより、伸
縮マストの段数が多い場合でも、各マスト部材をその下
段側のマスト部材に対してそれぞれ3点で支持しなが
ら、マスト部材間にワイヤロープを掛け渡していくこと
が可能になる。
【0018】請求項5の発明は、請求項4の発明の伸縮
マストにおいて、マスト部材を筒状にして、上段のマス
ト部材を下段のマスト部材の内側に挿入し、前記上段の
マスト部材の下部の2つの滑車および前記下段のマスト
部材の上部の2つの滑車をこの下段のマスト部材の内部
に位置させるとともに、マスト部材の上部または下部の
2つの滑車は、このマスト部材の異なる側面に各々配設
したものである。
【0019】このように滑車をマスト部材内に位置させ
れば、ワイヤロープもマスト部材内に位置し、安全性が
向上する。また、マスト部材の異なる側面に2つの滑車
を各々配設することにより、伸縮機構をコンパクトに構
成できる。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明の伸縮マストの第1実
施例について、図1から図10を参照しながら説明す
る。本伸縮マスト21は、例えば図10に示すように土木
工事現場で夜間照明などに用いられる投光機に利用され
る。図10において、22は台車で、この台車22は、複数
の車輪23を有している。また、台車22には、照明装置24
の電源である発電機25が搭載されているとともに、伸縮
マスト21が立設されており、この伸縮マスト21の上端部
に前記照明装置24が設けられている。この照明装置24
は、複数のランプ26を有しているとともに、このランプ
26を水平に回転させるランプ旋回機構27および垂直に回
動させるランプ仰俯角調整機構28を有している。
【0021】つぎに、伸縮マスト21の構成を説明する。
伸縮マスト21は、段階的に細くなる5本の四角筒状の第
1マスト部材31、第2マスト部材32、第3マスト部材3
3、第4マスト部材34および第5マスト部材35を互いに
摺動自在に組み合わせてなるもので、太いマスト部材3
1,32,33,34の内側に細いマスト部材32,33,34,35
を順次挿入して上下方向に伸縮自在に構成してある。そ
のうち最下段のマスト部材である第1マスト部材31が台
車22に固定されるとともに、最上段のマスト部材である
第5マスト部材35の上端部に照明装置24が取り付けら
れ、内側のマスト部材32,33,34,35ほど上段のマスト
部材をなす。そして、伸縮マスト21は、滑車41,42,4
3,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53,54,5
5、ワイヤロープ56およびウインチ57(図10に図示)か
らなる伸縮機構58により駆動されて伸縮するようになっ
ている。なお、図示していないが、マスト部材31,32,
33,34に対するその内側のマスト部材32,33,34,35の
上昇限は、マスト部材31,32,33,34の上部に設けられ
たストッパ受けにマスト部材32,33,34,35の下部に設
けられたストッパが下方から当接することにより規定さ
れる。
【0022】前記滑車41,…,55は、第1マスト部材31
の上部に2つ(滑車41,43)、第2マスト部材32、第3
マスト部材33および第4マスト部材34の上部および下部
に2つずつ(滑車42,44,…,53,55)、第5マスト部
材35の下部に1つ(滑車54)設けられている。いずれの
滑車41,…,55も、マスト部材31,…,35に固定された
ブラケット61,62,63に回動自在に支持されており、そ
の回動軸方向は水平である。
【0023】第1マスト部材31の上部の一方の滑車41
は、第1マスト部材31の外面側に固定されたブラケット
61により支持されており、第1マスト部材31の周壁に形
成された通孔64を通って一部が第1マスト部材31内に位
置し、他の部分が外部に位置している。また、滑車41の
軸方向は、この滑車41が設けられたマスト部材31の側面
と平行である。
【0024】また、第1マスト部材31の上部の他方の滑
車43および他のマスト部材32,33,34の上部の滑車43,
45,47,49,51,53,55は、マスト部材31,32,33,34
の外面側に固定されたブラケット62により支持されてお
り、マスト部材31,32,33,34の周壁に形成された通孔
65を通ってマスト部材31,32,33,34の内部に位置して
いる。また、滑車43,…,55の軸方向は、この滑車43,
…,55が設けられたマスト部材31,32,33,34の側面と
垂直である。
【0025】また、マスト部材32,33,34,35の下部の
滑車42,44,46,48,50,52,54は、マスト部材32,3
3,34,35の下端に固定された底板66上に固定されたブ
ラケット63により支持されている。そして、中間部のマ
スト部材32,33,34の下部の一方の滑車42,46,50およ
び第5マスト部材35の下部の滑車54は、この滑車42,4
6,50,54が設けられたマスト部材32,33,34,35の外
部に位置しているとともに、軸方向が滑車42,46,50,
54の設けられたマスト部材32,33,34,35の側面と垂直
である。一方、マスト部材32,33,34の下部の他方の滑
車44,48,52は、この滑車44,48,52が設けられたマス
ト部材32,33,34の側面に対して軸方向が傾斜してお
り、この側面をなすマスト部材32,33,34の周壁下部に
形成された切欠き状の通孔67を通って、半分がマスト部
材32,33,34内に位置しているとともに、残り半分がマ
スト部材32,33,34外に位置している。これらの滑車4
4,48,52は、後述のように同じマスト部材32,33,34
内の上部の滑車45,49,53との間にワイヤロープ56が掛
け渡されるものである。
【0026】さらに、前記滑車41,…,52は、マスト部
材31,32,33,34において隣接する2つの側面に配設さ
れている。
【0027】そして、ワイヤロープ56は、第5マスト部
材35の下部の固定部68に一端が固定され、そこから第4
マスト部材34の上部の一方の滑車55、第5マスト部材35
の下部の滑車54、第4マスト部材34の上部の他方の滑車
53、第4マスト部材34の下部の一方の滑車52、第3マス
ト部材33の上部の一方の滑車51、第4マスト部材34の下
部の他方の滑車50、第3マスト部材33の上部の他方の滑
車49、第3マスト部材33の下部の一方の滑車48、第2マ
スト部材32の上部の一方の滑車47、第3マスト部材33の
下部の他方の滑車46、第2マスト部材32の上部の他方の
滑車45、第2マスト部材32の下部の一方の滑車44、第1
マスト部材31の上部の一方の滑車43、第2マスト部材32
の下部の他方の滑車42、第1マスト部材31の上部の他方
の滑車41の順序で掛け渡されている。ワイヤロープ56
は、マスト部材31,32,33,34内に位置しているが、滑
車41において外部に導出され、他端が手動式のウインチ
57に連結されている。
【0028】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。図1に示すように伸縮マスト21が縮小した状態
からウインチ57にワイヤロープ56を巻き取っていくと、
つまりワイヤロープ56を伸縮マスト21外へ引き出してい
くと、まず最内側の第5マスト部材35が上昇し、ついで
第4マスト部材34、第3マスト部材33、第2マスト部材
32がこの順に順次上昇して、図2に示すように伸縮マス
ト21が伸長する。逆に、伸縮マスト21が伸長した状態か
らワイヤロープ56をウインチ57から繰り出していくと、
つまりワイヤロープ56を伸縮マスト21内へ戻すと、重力
によりまず第2マスト部材32、第3マスト部材33、第4
マスト部材34の順に順次下降していき、最後に最内側の
第5マスト部材35が下降して伸縮マスト21が縮小する。
【0029】第1マスト部材31の重量をW1、第2マスト
部材32の重量をW2、第3マスト部材33の重量をW3、第4
マスト部材34の重量をW4、第5マスト部材35の重量をW5
とすると、摩擦抵抗を無視すれば、第5マスト部材35が
重力に抗して上昇するとき、この第5マスト部材35は、
その下段の第4マスト部材34の上部に設けられた2つの
滑車53,55によって支持され、前記2つの滑車53,55に
対して第5マスト部材35の下部に設けられた滑車54およ
び固定部68が上昇し、固定部68と滑車55との間、滑車55
と滑車54との間、滑車54と滑車53との間の3箇所それぞ
れの相対距離が一律に縮小されるので、ワイヤロープ56
の張力TはW5/3になる。また、第4マスト部材34が第
5マスト部材35とともに重力に抗して上昇するとき、こ
の第4マスト部材34は、その下段の第3マスト部材33の
上部に設けられた2つの滑車49,51によって支持され、
前記2つの滑車49,51に対して第4マスト部材34の下部
に設けられた滑車50,52が上昇し、滑車52と滑車51との
間、滑車51と滑車50との間、滑車50と滑車49との間との
間の3箇所それぞれの相対距離が一律に縮小されるの
で、ワイヤロープ56の張力Tは(W3+W4)/3になる。
また、第3マスト部材33が第4マスト部材34および第5
マスト部材35とともに重力に抗して上昇するとき、この
第3マスト部材33は、その下段の第2マスト部材32の上
部に設けられた2つの滑車45,47によって支持され、前
記2つの滑車45,47に対して第3マスト部材33の下部に
設けられた滑車46,48が上昇し、滑車48と滑車47との
間、滑車47と滑車46との間、滑車46と滑車45との間との
間の3箇所それぞれの相対距離が一律に縮小されるの
で、ワイヤロープ56の張力Tは(W2+W3+W4)/3にな
る。さらに、第2マスト部材32が第3マスト部材33、第
4マスト部材34および第5マスト部材35とともに重力に
抗して上昇するとき、この第2マスト部材32は、その下
段の第1マスト部材31の上部に設けられた2つの滑車4
1,43によって支持され、前記2つの滑車41,43に対し
て第3マスト部材33の下部に設けられた滑車42,44が上
昇し、滑車44と滑車43との間、滑車43と滑車42との間、
滑車42と滑車41との間との間の3箇所それぞれの相対距
離が一律に縮小されるので、ワイヤロープ56の張力Tは
(W1+W2+W3+W4)/3になる。以上のようにワイヤロ
ープ56により引き上げる力は、従来の伸縮マスト1に比
べて1/3で済む。実際には摩擦抵抗があるため、若干
大きな力が必要であるが、それでも大幅に力を低減でき
る。
【0030】したがって、ウインチ57の操作に要する力
が少なくて済み、作業者の疲労を低減できる。また、ワ
イヤロープ56の張力が小さくなることにより、このワイ
ヤロープ56を細くできる。あるいは、同じ太さのワイヤ
ロープ56であっても、従来よりワイヤロープ56の破断が
生じにくくなり、安全性も向上する。また、ウインチ57
がより小型のものでよくなる。したがって、設計上ウイ
ンチ57の配置が容易になる。また、ウインチ57の固定用
のブラケット、ワイヤロープ56の固定部68あるいは滑車
41,…,55の支持用のブラケット61,62,63など、ワイ
ヤロープ56を支持する各部の強度を大きくとらなくて済
む。さらに、伸縮マスト21の上部に、旋回機構27あるい
は仰俯角調整機構28などの重量物を設けることも容易に
なる。
【0031】また、ワイヤロープ56がマスト部材31,3
2,33,34内に位置しており、第1マスト部材31からの導
出部以外、外部に露出していないため、作業者がワイヤ
ロープ56に巻き込まれたりする危険性がなく、安全性も
向上する。
【0032】また、各マスト部材31,32,33,34の上部
または下部にある2つの滑車41,…,55をマスト部材3
1,32,33,34の異なる側面に配設したので、伸縮機構5
8をコンパクトに構成できるから、例えば投光機に本発
明の伸縮マスト21を採用した場合には、伸縮マスト21の
伸長高さが高く照明装置24の投光範囲を広くできるとと
もに、伸縮マスト21を縮小したときに投光機の全高を低
くして輸送時等の安定性を高めたり、保管、格納時に天
井や梁などにぶつけて破損することなどを防止できる。
【0033】また、マスト部材32,33,34の周壁下部に
通孔67を形成し、この通孔67に、マスト部材32,33,34
の外部から内部にワイヤロープ56を導く滑車44,48,52
を配設したので、マスト部材32,33,34においてその外
部から内部にワイヤロープ56を導くための通孔67を小さ
くできる。すなわち、ワイヤロープ56の通る通孔を上下
方向に長いスリットにする必要がない。したがって、マ
スト部材32,33,34の強度的強度を損なわずに済む。
【0034】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、ウインチ57として手動式のものを用い
たが、ワイヤロープの駆動手段はそれに限るものではな
く、電動モータで駆動するウインチであってもよい。例
えば、投光機に電動モータで駆動するウインチを用い、
照明装置用の電源である発電機に前記電動モータを接続
し、任意の高さまで伸縮マスト21を伸長し照明装置24を
点灯した状態からさらに伸縮マスト21を伸長しようとし
た場合でも、従来の伸縮マスト1に比べてワイヤロープ
56を巻き上げる力は小さくて済むので、強力な電動モー
タ(大型の電動モータ)を必要とせず、小型の電動モー
タで伸縮マスト21を伸長させることができる。よって、
伸縮マスト21の伸長時に前記発電機から供給される電圧
が降下することによる照明装置24の点滅や消灯を防止で
きる。
【0035】また、前記実施例では、伸縮マスト21の段
数つまりマスト部材31,…,35の数を5にしたが、段数
は、図9および図10に示す第2実施例のように4にす
ることも可能であり、その他3にすることも、また、6
以上にすることも可能である。なお、第2実施例は、第
4マスト部材34がワイヤロープ56の固定部68を有する最
上段のマスト部材をなすもので、基本的な構成は前記第
1実施例と同様であり、作用効果も同様である。
【0036】また、前記実施例では、昇降する全てのマ
スト部材32,33,34,35の支持に動滑車を利用したが、
図11に示す第3実施例または図12に示す第4実施例
のように一部のマスト部材(第3実施例ではマスト部材
32、第4実施例ではマスト部材33)の支持にのみ動滑車
を利用してもよい。なお、図11および図12において
は複数の滑車に共通の参照符号71を付してある。
【0037】さらに、前記実施例では、マスト部材31,
…,34の上部および下部に2つずつ滑車41,…,52を設
けたが、図13に示す第5実施例のように3つずつ滑車
71を設け、隣接するマスト部材31,…,33の上部および
下部の滑車71に交互にワイヤロープ56を掛け渡すこと
も、4つ以上ずつ滑車を設けることも可能である。本発
明に基づいて滑車を増やせば、ワイヤロープの張力を低
減できる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複数本のマス
ト部材と、複数の滑車およびワイヤロープからなる伸縮
機構とを備えた伸縮マストにおいて、最上段のマスト部
材から最下段のマスト部材に至るワイヤロープの経路
は、上段のマスト部材の下部の滑車から下段のマスト部
材の上部の滑車に掛けた後、前記上段のマスト部材の前
記下部の滑車と別の下部の滑車から前記下段のマスト部
材の前記上部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分
を有するので、前記上段のマスト部材が上昇するときこ
のマスト部材の複数点にワイヤロープの張力が作用する
ことにより、このマスト部材を上昇させる際のワイヤロ
ープの張力を低減でき、したがって、作業者の疲労を低
減でき、ワイヤロープを細くできるとともにその破断を
防止でき、ワイヤロープを支持する各部の強度を低減で
き、また、伸縮マストの上部に重量物を設けることが容
易になるなどの効果が得られる。
【0039】請求項2の発明によれば、複数本のマスト
部材と、複数の滑車およびワイヤロープからなる伸縮機
構とを備えた伸縮マストにおいて、最上段のマスト部材
から最下段のマスト部材に至るワイヤロープの経路は、
最上段のマスト部材のワイヤロープの固定部から下段の
マスト部材の上部の滑車に掛けた後、前記最上段のマス
ト部材の下部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上
部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分を有するの
で、前記最上段のマスト部材が上昇するときこのマスト
部材の複数点にワイヤロープの張力が作用することによ
り、このマスト部材を上昇させる際のワイヤロープの張
力を低減でき、したがって、作業者の疲労を低減でき、
ワイヤロープを細くできるとともにその破断を防止で
き、ワイヤロープを支持する各部の強度を低減でき、ま
た、伸縮マストの上部に重量物を設けることが容易にな
るなどの効果が得られる。
【0040】請求項3の発明によれば、複数本のマスト
部材と、複数の滑車およびワイヤロープからなる伸縮機
構とを備えた伸縮マストにおいて、最上段のマスト部材
から最下段のマスト部材に至るワイヤロープの経路は、
最上段のマスト部材のワイヤロープの固定部から下段の
マスト部材の上部の滑車に掛けた後、前記最上段のマス
ト部材の下部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上
部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分と、上段の
マスト部材の下部の滑車から下段のマスト部材の上部の
滑車に掛けた後、前記上段のマスト部材の前記下部の滑
車と別の下部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上
部の滑車と別の上部の滑車に掛け渡した部分とを有する
ので、前記最上段のマスト部材あるいは前記上段のマス
ト部材が上昇するときこのマスト部材の複数点にワイヤ
ロープの張力が作用することにより、このマスト部材を
上昇させる際のワイヤロープの張力を低減でき、したが
って、作業者の疲労を低減でき、ワイヤロープを細くで
きるとともにその破断を防止でき、ワイヤロープを支持
する各部の強度を低減でき、また、伸縮マストの上部に
重量物を設けることが容易になるなどの効果が得られ
る。
【0041】請求項4の発明の伸縮マストによれば、請
求項1から3のいずれかの発明の効果に加えて、隣接す
るマスト部材のうち上段のマスト部材の下部に滑車を2
つ設けるとともに、下段のマスト部材の上部に滑車を2
つ設け、前記ワイヤロープの経路は、前記上段のマスト
部材の下部の一方の滑車、前記下段のマスト部材の上部
の一方の滑車、前記上段のマスト部材の下部の他方の滑
車、前記下段のマスト部材の上部の他方の滑車の順に掛
け渡したので、伸縮マストの段数が多い場合でも、各マ
スト部材をその下段側のマスト部材に対してそれぞれ3
点で支持しながら、マスト部材間にワイヤロープを掛け
渡していくことができる。
【0042】請求項5の発明の伸縮マストによれば、請
求項4の発明の効果に加えて、筒状のマスト部材内に滑
車を位置させたので、安全性が向上し、また、マスト部
材の上部または下部の2つの滑車をこのマスト部材の異
なる側面に各々配設したので、伸縮機構をコンパクトに
構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮マストの第1実施例を示す縮小し
た状態の説明図である。
【図2】同上伸長した状態の説明図である。
【図3】同上縮小した状態の側面図である。
【図4】同上伸長した状態の一部を断面にした側面図で
ある。
【図5】同上伸長した状態の一部を断面にした正面図で
ある。
【図6】同上図4の一部の拡大図である。
【図7】同上図5の一部の拡大図である。
【図8】同上マスト部材の上部の滑車の平面配置を示す
説明図である。
【図9】同上マスト部材の下部の滑車の平面配置を示す
説明図である。
【図10】同上伸縮マストを用いた投光機の側面図であ
る。
【図11】本発明の伸縮マストの第2実施例を示す縮小
した状態の説明図である。
【図12】同上伸長した状態の説明図である。
【図13】本発明の伸縮マストの第3実施例を示す説明
図である。
【図14】本発明の伸縮マストの第4実施例を示す説明
図である。
【図15】本発明の伸縮マストの第5実施例を示す説明
図である。
【図16】従来の伸縮マストの一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
21 伸縮マスト 31 第1マスト部材 32 第2マスト部材 33 第3マスト部材 34 第4マスト部材 35 第5マスト部材(最上段のマスト部材) 41 滑車 42 滑車 43 滑車 44 滑車 45 滑車 46 滑車 47 滑車 48 滑車 49 滑車 50 滑車 51 滑車 52 滑車 53 滑車 54 滑車 55 滑車 56 ワイヤロープ 57 ウインチ 58 伸縮機構 68 固定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に互いに摺動自在に組み合わさ
    れた複数本のマスト部材と、これらマスト部材の上部お
    よび/または下部に回動自在に支持された複数の滑車お
    よびこれら滑車に掛け渡されるとともに一端が最上段の
    マスト部材の下部に固定され他端が最下段のマスト部材
    の上部の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロー
    プからなり前記複数本のマスト部材全体を伸縮させる伸
    縮機構とを備え、最上段のマスト部材から最下段のマス
    ト部材に至るワイヤロープの経路は、上段のマスト部材
    の下部の滑車から下段のマスト部材の上部の滑車に掛け
    た後、前記上段のマスト部材の前記下部の滑車と別の下
    部の滑車から前記下段のマスト部材の前記上部の滑車と
    別の上部の滑車に掛け渡した部分を有することを特徴と
    する伸縮マスト。
  2. 【請求項2】 上下方向に互いに摺動自在に組み合わさ
    れた複数本のマスト部材と、これらマスト部材の上部お
    よび/または下部に回動自在に支持された複数の滑車お
    よびこれら滑車に掛け渡されるとともに一端が最上段の
    マスト部材の下部に固定され他端が最下段のマスト部材
    の上部の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロー
    プからなり前記複数本のマスト部材全体を伸縮させる伸
    縮機構とを備え、最上段のマスト部材から最下段のマス
    ト部材に至るワイヤロープの経路は、最上段のマスト部
    材のワイヤロープの固定部から下段のマスト部材の上部
    の滑車に掛けた後、前記最上段のマスト部材の下部の滑
    車から前記下段のマスト部材の前記上部の滑車と別の上
    部の滑車に掛け渡した部分を有することを特徴とする伸
    縮マスト。
  3. 【請求項3】 上下方向に互いに摺動自在に組み合わさ
    れた複数本のマスト部材と、これらマスト部材の上部お
    よび/または下部に回動自在に支持された複数の滑車お
    よびこれら滑車に掛け渡されるとともに一端が最上段の
    マスト部材の下部に固定され他端が最下段のマスト部材
    の上部の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロー
    プからなり前記複数本のマスト部材全体を伸縮させる伸
    縮機構とを備え、最上段のマスト部材から最下段のマス
    ト部材に至るワイヤロープの経路は、最上段のマスト部
    材のワイヤロープの固定部から下段のマスト部材の上部
    の滑車に掛けた後、前記最上段のマスト部材の下部の滑
    車から前記下段のマスト部材の前記上部の滑車と別の上
    部の滑車に掛け渡した部分と、上段のマスト部材の下部
    の滑車から下段のマスト部材の上部の滑車に掛けた後、
    前記上段のマスト部材の前記下部の滑車と別の下部の滑
    車から前記下段のマスト部材の前記上部の滑車と別の上
    部の滑車に掛け渡した部分とを有することを特徴とする
    伸縮マスト。
  4. 【請求項4】 隣接するマスト部材のうち上段のマスト
    部材の下部に滑車を2つ設けるとともに、下段のマスト
    部材の上部に滑車を2つ設け、前記ワイヤロープの経路
    は、前記上段のマスト部材の下部の一方の滑車、前記下
    段のマスト部材の上部の一方の滑車、前記上段のマスト
    部材の下部の他方の滑車、前記下段のマスト部材の上部
    の他方の滑車の順に掛け渡したことを特徴とする請求項
    1から3のいずれか1項に記載の伸縮マスト。
  5. 【請求項5】 マスト部材を筒状にして、上段のマスト
    部材を下段のマスト部材の内側に挿入し、前記上段のマ
    スト部材の下部の2つの滑車および前記下段のマスト部
    材の上部の2つの滑車をこの下段のマスト部材の内部に
    位置させるとともに、マスト部材の上部または下部の2
    つの滑車は、このマスト部材の異なる側面に各々配設し
    たことを特徴とする請求項4記載の伸縮マスト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106895332A (zh) * 2017-01-25 2017-06-27 东莞产权交易中心 一种便于更换的路灯
CN110510538A (zh) * 2019-08-12 2019-11-29 中国石油集团渤海石油装备制造有限公司 一种钻机起升大绳绕绳系统

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