JPH10139385A - 昇降旋回器 - Google Patents

昇降旋回器

Info

Publication number
JPH10139385A
JPH10139385A JP29913396A JP29913396A JPH10139385A JP H10139385 A JPH10139385 A JP H10139385A JP 29913396 A JP29913396 A JP 29913396A JP 29913396 A JP29913396 A JP 29913396A JP H10139385 A JPH10139385 A JP H10139385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
seat
transformer
support
cubicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29913396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Matoba
弘 的場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP29913396A priority Critical patent/JPH10139385A/ja
Publication of JPH10139385A publication Critical patent/JPH10139385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変成器を設置し又は取り外す際に安定して変
成器を昇降させる。 【解決手段】 支柱2と該支柱2を鉛直に固定させる取
付手段4と支柱2に嵌合して該支柱2に沿って摺動可能
な座7とを備える昇降旋回器1において、取付手段4は
開口状態の扉枠又は壁若しくは柱の縁部に係止する係止
部6を備え、座7は支柱2に回転可能に取り付けられる
と共に座7の台座部8は支柱2の径方向に摺動可能とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇降旋回器に関す
る。更に詳述すると、本発明は、変成器等の重量物を狭
く仕切られたキュービクルや建築物に埋設されたメータ
ーボックスなどの筐体や建築物の部屋(本明細書ではこ
れらを総称して筐体等と呼ぶ)内へ持ち上げてから搬入
あるいは搬入してから持ち上げて吊り下げなどの取付作
業を行う際に、若しくは狭い筐体等に吊り下げられた変
成器などの重量物を降ろして搬出するのに使用される昇
降旋回器に関する。
【0002】
【従来の技術】相当重量のある物を狭い筐体等に持ち上
げてから搬入して筐体等の上の方に吊り下げたり据え付
ける作業、またこの逆に吊り下げられている重量物を取
り外して持ち出す作業は、危険を伴う困難なものであ
る。例えば、ビルや工事現場等においては、電力が高圧
で供給されるためその使用量を計算しメータに表示する
高圧変成器(MF)が使用されている。この高圧変成器
は、一般にキュービクルと呼ばれる筐体内に高圧変圧器
などと一緒に収められてビルの屋上や地下などに据え付
けられている。この際、数百kgもある変圧器に比べると
軽量(せいぜい90kg程度)と言える高圧変成器は変圧
器の上に吊り下げられることが通常である。
【0003】即ち、高圧変圧器の近傍に変成器を併設す
るに当たり、狭く仕切られたキュービクル内に設置する
場合には、これらを上下に設置することが多い。このと
き、変圧器は300kg程度あるいはそれ以上の重量を
有するので床面に置かれ、その上に間隔を設けて変成器
が設置される場合が殆どである。そして、変成器はキュ
ービクルの天井の梁や桁にボルト等によって吊られて設
置される。この吊り下げ作業は、多くの場合には二人で
担ぎ上げたり背中に背負って移動させるという人力を用
いた方法によって変成器を設置しあるいは取り外してい
るのが現状である。そのため設置作業は重労働であり、
さらには危険が伴う。それにもかかわらず変成器設置の
ための機械、器具類は従来特に存在せず、開発が望まれ
ている。
【0004】この要望に応えるものとして、キュービク
ルそのものに電動ホイストを備えることが考えられてい
る。電動ホイストはキュービクルの天井の梁に設置さ
れ、変成器を吊り上げ可能とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変成器
の新設あるいは取替え時にしか使わない電動ホイストを
キュービクルに備え付けることはあまり有用であると言
えないばかりかキュービクル設備を高価なものとする。
しかも、電動ホイストを操作するのに免許を必要とする
ため電気工事者の誰でもが取り扱えるものではない。加
えて、変成器は変圧器に比べれば軽いとは言っても80
〜90kg程度の重量物であるため、下に変圧器が設置
されている状態で変成器の取り替えや新設を行う場合に
は、電動ホイストの真下の僅かな空間でしか電動ホイス
トが使用できず、結局人手によって変成器を持ち上げて
から搬入あるいは搬出することとなる。この種の問題は
変成器特有の問題ではなく、その他の機器類などでも狭
く仕切られた室内や筐体などの中の上の方に吊り下げ若
しくは設置する場合などには起こる。
【0006】そこで、本発明は、変成器などの重量のあ
る被取付物をキュービクル等の中の上の部分に吊り下げ
ないし設置する場合又はそのような位置から取出す際に
安全かつ簡単な操作で被取付物を持ち上げて搬入・搬出
させ得る昇降旋回器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、変成器等の被取付物を吊り
下げあるいは上方に設置する筐体等に沿って設置される
支柱と、この支柱に対して上下、旋回可能に支持されて
いる座とを備え、かつ座が支柱を軸に回転可能に取り付
けられると共に座の台座部が支柱の径方向に突出するよ
うにスライド可能としている。
【0008】したがって、変成器などの被取付物を床面
から離して設置する際には、該被取付物を座の台座部に
載置して昇降させることができる。そして、任意の高さ
で座を旋回させてから更に必要に応じて台座部をスライ
ドさせれば、たとえ間口の狭いキュービクル等の中であ
っても被取付物を支障なく搬入できる。また、被取付物
を取り外す際にも該被取付物の下に台座部を配置してか
ら被取付物を降ろせば、台座部がそれを支持する。そこ
で、台座部を必要に応じて引き戻してから旋回させるこ
とによって狭い間口のキュービクル等の外に搬出でき
る。その後、座を降下させることによって被取付物を床
面あるいは作業者などが取り扱い容易な位置まで被取付
物を移動できる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、支柱が筐体等の開口部の扉枠又は壁
若しくは柱の縁部等に係脱可能に取り付けられる係止部
を有する支柱取付手段を備え、この支柱取付手段によっ
て筐体に取り付けられて鉛直に据え付けられることを特
徴としている。この場合、支柱の設置のために特殊な装
置や器具などを必要とせずに、作業現場のキュービクル
などを利用して支柱を立てることができる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の発明において、座を支柱に沿って昇降させ
る昇降手段を備えるようにしている。ここで、昇降手段
としては、電気工事関係者のほとんどのものが一般に所
有している張線器(電線に張力を与えるときに一般的に
用いられる器具)あるいはチェンを巻き取ることによっ
て張力を与える器具(チェンレバーホイストなどと呼ば
れている)を使用することが好ましい。この場合、変成
器などの被取付物が載置された座を動力あるいは手動巻
き取りなどで昇降させると共に座を所望の高さに適宜保
持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1に本発明の昇降旋回器の一実施形態を
示す。この昇降旋回器1は、支柱2と、この支柱2を支
える支柱台3と、支柱2をキュービクル26に取り付け
る支柱取付手段4及び座7とから成る。なお、符号25
は変圧器、27はキュービクル・設置室26の扉を示
す。
【0013】支柱2は中空であっても中実であっても差
し支えないが、本実施形態では軽量にするためスティー
ルパイプが採用されている。この支柱2は変成器24等
の重量物が載置された座7を支持し得る限りにおいて軽
金属から成っていてもよく、その剛性を有する範囲内に
おいて軽量であることが望ましい。また、本実施形態に
おける支柱2は、長手方向に適宜に分割可能とされてお
り、例えば3本の支柱2c,2d,2eに分割されてお
り、それらの分割部分に継ぎ手例えばインロー継部2
a、2bが設けられている。したがって、運搬の際には
分割して場所を取らない便宜を図り、また継ぎ数を変え
ることによって支柱2の全長を変更することができる。
さらに、3分割された支柱2のうちの一つ、例えば真ん
中の支柱2dにフランジ2fを設けることによって座7
をそれよりも下に降下させないようにしている。また、
フランジ2fに隣接させて軸方向に突起部2g,2gが
形成されている。他方、座7の中空パイプ12側には、
フランジ2fと当接する面に矩形状の切り欠き部12a
が形成されている。これによって、支柱2に沿って昇降
する座7の中空パイプ12部分がフランジ2fに当接す
ることによって受け支えられかつ切り欠き部12aと突
起部2gとが係合することによって座7の旋回動を阻止
して固定させることができる。フランジ2fの位置は特
に限定されるものではないが、例えば図7に示すよう
に、支柱2dの中央から外れた端部寄りの位置に設ける
ことが好ましい。この場合、支持台3に支持された最下
段の支柱2eに差し込む支柱2dの向きを変えることに
よって、フランジ2fの高さを変えることが可能であ
る。したがって、座7の最も降下可能な位置を支持台3
寄りの低い位置と支持台3から離れた比較的高い位置と
に切り替えることができる。
【0014】支柱台3は、支柱2の下端部が嵌合される
継部3aと床面や地面等に当接する当接部3bとから成
る。当接部3bは支柱2の断面積より大きな円形や矩形
のプレートから成り、支柱2が地面にめり込んだり滑っ
て倒れるのを防止する。
【0015】支柱取付手段4は、支柱2に少なくとも一
つ好ましくは2つ以上取り付けられて支柱台3と共に支
柱2を鉛直に固定させるものである。この支柱取付手段
4は支柱2に嵌合するリング状の支持部5と扉枠等に固
定される係止部6とを備える。なお、支柱取付手段4に
伸縮機能を持たせることによりその伸縮可能な範囲内に
おいて支柱2の位置を作業に好適なところに移して固定
可能とすることも場合によってはある。
【0016】本実施形態における支持部5は支柱2の断
面と相似形状の短い円筒で構成されている。この場合、
支柱2を安定させて固定させるために支柱2と密接でか
つ摺接可能に嵌合するので好ましい。しかし、円形以外
の形状でも構わない。また、支柱2と隙間をもって嵌合
する支持部5であっても良く、この場合には締め付けボ
ルトなどの装備により支柱2をがたつきなく固定させる
ことができる。
【0017】また、係止部6はキュービクル26の開口
部の扉枠32又は壁若しくは柱の縁等の剛性十分な固定
部に支柱取付手段4を係止させるものであり、本実施形
態の場合脱着が容易なねじ締め構造が採用されている。
通常、変成器24等を設置するキュービクル26の出入
口を形成する扉枠の縁の形状は、詳しくは図示していな
いが、L字形やコの字形に折り曲げられて雨や塵埃等の
侵入を阻止すると共に扉27が止め付けられるように設
けられているので、この縁部分を係止部6に挟持するこ
とによって支柱2延いては昇降旋回器1をキュービクル
26の出入口に設置することができる。具体的には、係
止部6は、コの字形の溝型鋼とその中を横切る蝶形ねじ
やボルト等の締め付け手段で構成されている。ただし、
係止部6の構造・形状はこれに特に限られず他の取付構
造や機構を用いても構わない。
【0018】また、支柱2の支持は上述の支柱取付手段
4,4と支持台3とで充分に行われるが、より安全を確
保するために場合によっては図示するターンバックルを
利用した支柱取付手段4aが使用されることもある。こ
の支柱取付手段4aは、ターンバックルの両端に上述の
支持部5と係止部6とを備えたもので、扉枠32の支柱
取付手段4が取り付けた部分から離れた反対側の扉枠部
分に取り付けられて斜交いとして機能し、支持強度を強
化するものである。
【0019】座7は、台座部8と支持部11と支軸1
5,15とから成る。台座部8はその上に変成器24等
が載置される中空円形のプレートである。ただし台座形
状はこれに限られない。この台座部8の上面には変成器
24を載置する際に指が挟まれるのを防ぐために少なく
とも3つ好ましくは4つの突出部9が設けられている。
また、台座部8の周縁には変成器24等の滑り落ちを防
ぐための爪28が90度おきに設けられ、いずれの方向
に変成器24等が滑っても少なくとも1つの爪28に当
接してそれ以上の滑り即ち落下を防ぐように設けられて
いる。尚、変成器24等の落下をより防ぐため、場合に
よっては図1に示すようにゴムバンド29を掛けるよう
にしても良い。
【0020】台座部8の下部には支軸15,15と嵌合
する平行な2本の中空のガイド部材10,10が溶接な
どで固着されている。ガイド部材10,10としては例
えばパイプの使用が好ましい。このガイド部材10,1
0は台座部8を支軸15,15に対しスライド自在に取
り付けると共に伸長時(支柱の径方向に突出するとき)
にも水平を保って支持されるのに充分な長さを有してい
る。
【0021】また、支持部11は、支柱2に対して上下
動可能に嵌合する中空パイプ12とそれに直交するよう
に固着された水平板13とで一体に形成されて成る。こ
のパイプ12と水平板13とには、さらに必要に応じて
板又は棒やパイプからなる補強部材14,14が斜に取
り付けられて補強されている。水平板13の下部には台
座部8を支持する支軸15,15が互いに平行となるよ
うに固着されている。更に、中空パイプ12には昇降手
段を取り付けるためのフック18が設けられている。そ
して台座部8にチェーン取付部20が、水平板13には
フック19が設けられ、それらの間にはチェーン23が
掛けられている。したがって、台座部8がチェーン23
が張り詰めるまで支軸15,15上をスライド可能とな
る。また、中空パイプ12の下端縁にはフランジ2fの
突起部2gと係合する切り欠き部12aが少なくとも1
つ形成されている。
【0022】更に、台座部8と支持部11側の水平板1
3の裏面側にはそれぞれ2個ずつのリング31,31が
設けられている。リング31,31はガイド部材10,
10と平行にかつ台座部8と水平板13の各リング3
1,31が同軸に配置されるように設けられている。こ
のリング31,31は昇降旋回器1を分解して運搬する
際に使用されるもので、分解した支柱2を支柱取付手段
4,4などを嵌合した状態で通すことによって、構成部
品が四散するのを防ぐと共に運搬を容易にすることがで
きる。
【0023】なお、支柱2の上端部には座7を支柱に沿
って昇降させる昇降手段22、例えば電気工事関係者に
おいて「シメラー」と呼ばれている手巻き式の張線器あ
るいは「チェーンレバーホイスト」と呼ばれているチェ
ーン巻き締め器などを引っかけるためのフック17が固
着されたキャップ部材30が被せられている。ここで、
昇降手段22たる張線器あるいはチェーン巻き締め器は
支柱2の上端部に設けられるフック17に直接引っかけ
ても良いが、定滑車16を介して取り付けるようにして
もよい。
【0024】昇降手段22としては本実施形態の場合上
述の手巻き式の張線器あるいはチェーンレバーホイスト
を用いて行う。張線器は電線に張力を与えるために使用
される一般的なもので、例えば株式会社永木精機の張線
器「商品名:バンノーカムラー(1000kg用)」を本
発明者は使用して本発明の昇降旋回器の作動を確認し
た。また、チェーン巻き締め器としては、例えば象印チ
ェンブロック株式会社の「象印チェンレバーホイスト
(500kg)」を使用して本発明の昇降旋回器の作動を
確認した。この場合、張線器と異なって昇降量(ストロ
ーク)を大きくとれるため、フランジ2fが低い位置と
なるように支柱2bを繋いで床面近くで変成器24の積
載あるいは積み降ろし作業を行うことができる。なお、
張線器やチェンレバーホイストなどの手動式の昇降手段
22の代わりにモータを使用して台座部8を昇降させる
こともできる。例えば座7の支持部10に取り付けられ
たモータのギアが支柱2の外周面に軸方向に設けられた
溝と噛み合うことにより座7を昇降させるようにしても
よく、あるいは支柱2の上端部に設けられたモータがワ
イヤを介して座7を昇降させるようにすることもでき
る。更に、支柱2の上端のフック17に取り付けた定滑
車16に掛けたロープなどの一端を座7のフック18に
引っかけ、他端側を作業員によって引っ張って昇降させ
るようにしても良い。その場合、座7を所定高さまで引
き上げた後はロープなどを支柱2やその他の固定物にく
くりつけることによって座7を一定高さ位置に保持した
状態で旋回可能とできる。
【0025】以上のように構成された昇降旋回器1によ
ると、重量のある被取付物の昇降・搬入が以下のように
行われる。なお、以下においては変成器24をキュービ
クル26内に設置する場合について説明する。
【0026】まず、支柱2をキュービクル26の扉枠3
2に取り付けて開口部の前に設置する。支柱2は、分割
された支柱2c,2d,2eを支柱取付手段4や座7の
中空パイプ12を通しながら継いで1本とする。このと
き、ストロークの比較的大きなチェンレバーホイストを
使用する場合には中間の支柱2dのフランジ2fが下側
に位置するように繋ぎ、ストロークが比較的小さなシメ
ラーを使用する場合には中間の支柱2dのフランジが上
側に位置するように繋ぐ。また、支柱2の頂部にはフッ
ク17を有するキャップ30が被せられる。それから、
最も下の支柱2eをコンクリート床面などの上の適宜位
置に置いた支柱台3の継部3aに差し込む。そして、支
柱取付手段4の係止部6をキュービクル26の扉枠32
の縁部に挟み込みねじ止めすることによって取り付け
る。また、支柱2の揺れや傾倒をより確実に防止するた
めには、長さが調整可能な支柱取付手段4aにより支柱
2と反対側の扉枠の縁とも連結したり、また図示してい
ないが支柱取付手段4の係止部6とキュービクル26の
扉枠32の縁あるいは柱などとをロープなどでくくるよ
うにしても良い。このとき使われるロープは電気工事関
係者が常用している一端にフック、他端にループを有す
るロープの使用が好ましい。このとき、3箇所に設けら
れる支柱取付手段4,4aの支持部5を設置する位置に
留意し、支柱2を上下動する座7の可動範囲を十分に確
保するようにする。
【0027】次に、上下動可能に支柱2に取り付けられ
た座7の支軸15,15にパイプ10,10を摺動可能
に嵌合させることにより台座部8を支柱2の径方向にス
ライド自在にセットする。そして、フック19とチェー
ン取付部20とにチェーン21を掛けて台座部8の可動
範囲を制限して抜け落ちを防止する。そして、支柱頂部
のフック17とフック18との間にチェンレバーホイス
トあるいは張線器などの手動式の昇降手段22を掛け
る。これにより、昇降旋回器1の設置が完了する。尚、
本実施形態では下部のフック18に昇降手段例えば張線
器22を取り付け、フック17に設けられた定滑車16
に張線器22のワイヤ23を引っ掛けるようにしてい
る。
【0028】次いで、変成器24を持ち上げて台座部8
の上に載置する。ここで、台座部8の位置は、図上多く
のキュービクルの高さと昇降手段22例えば一般に多く
の電気工事関係者が携帯している手巻き式張線器(シメ
ラー)のストロークに合わせて約75cm程度の高さに
初期位置が設定されるが、チェンレバーホイストを使用
する場合には床の直ぐ上の低い位置まで降すことができ
る。そしてその位置で変成器の移し替えが行われる。な
お、このときに支柱2dのフランジ2fの突出部2gと
座7側の切り欠き部12aとを係合させるようにすれ
ば、台座部8の不用意な旋回・揺動を防いで、変成器2
4の落下などの危険を回避することができる。
【0029】台座部8の上に変成器24を載せた後、必
要に応じてゴムバンド29などを掛けて更に落下し難く
する。その後、昇降手段22を操作してワイヤあるいは
チェンを巻き上げて座7を引き上げる。昇降手段22を
用いて変成器24を所望の高さまで移動させたら、昇降
手段22をロックしてその位置で座7を保持する。そし
て、座7を支柱2を中心に旋回させて変成器24をキュ
ービクル26の開口部へ向ける。それから、台座部8を
キュービクル26内へ向けてスライドさせ、変成器24
の吊り下げ位置の真下にまで送り込む。この台座部8の
旋回とスライドによって変成器24の微妙な位置合わせ
を行う。その状態で変成器24をボルト、ナット等を用
いてキュービクル26の梁(図示省略)などに固定させ
る。その後、ゴムバンド29を外して変成器24の吊り
下げを完了する。
【0030】作業完了後、台座部8を引き込めてから座
7を旋回させてキュービクル26の外に移動させる。そ
の後、チェーン21を外して台座部8を座7の支軸1
5,15から取り外す。そして、昇降手段22を外すと
共に各支柱取付手段4,4aをキュービクル26から外
して支柱2を分解する。勿論、台座部8と座7の支持部
11とは分解せずに連結した状態のまま支柱2から取り
外してもよい。更に運搬などを容易にするため必要に応
じて座8の裏面側のリング31,31を利用して分解さ
れた支柱2や支柱取付手段4などを座8に収める。
【0031】また、キュービクル26内に吊り下げられ
ている変成器24を取り外すには昇降旋回器1の組立・
分解の手順を除いて作業手順は逆に行えばよい。すなわ
ち、台座部8の可動範囲内で変成器24を載置できるよ
うに昇降旋回器1を設置し、台座部8により支えながら
変成器24を取り外して降ろすようにする。
【0032】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、本実施形態では台座部8が支柱2の径
方向へ突出するようにスライド可能に取り付けられてい
るが、これに特に限られず、場合によってはスライドせ
ずに単に支柱2を中心にして旋回可能とされることもあ
るし、更に場合によっては台座部8にターンテーブルを
備えて台座部8そのものを回転可能に設けることにより
変成器24の取付作業を簡単にすることもできる。
【0033】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明
は、変成器等の被取付物を吊り下げあるいは上方に設置
する筐体等に沿って設置される支柱と、この支柱に対し
て上下、旋回可能に支持されている座とを備え、かつ座
が支柱を軸に回転可能に取り付けられると共に座の台座
部が支柱の径方向に突出するようにスライド可能として
いるので、台座部に載置された変成器などの被取付物を
任意の高さまで持ち上げてから座の旋回と更に必要に応
じた台座部のスライドにより、たとえ間口の狭いキュー
ビクル等の中であっても被取付物を支障なく容易に搬入
できる。また、被取付物を取り外す際にも該被取付物の
下に台座部を配置してから被取付物を降ろせば、台座部
でそれを支持することができ、更に台座部を必要に応じ
て引き戻してから旋回させることによって狭い間口のキ
ュービクル等の外に搬出でき、更に被取付物を床面ある
いは作業者などが取り扱い容易な位置まで被取付物を移
動できる。したがって、変成器などの重量のある被取付
物のキュービクル等への狭い空間への搬入・吊り下げあ
るいはその逆の作業が安全かつ容易にしかも極めて軽い
労力で実施できる。
【0034】また、請求項2記載の発明においては、支
柱が筐体等の開口部の扉枠又は壁若しくは柱の縁部等に
係脱可能に取り付けられる係止部を有する支柱取付手段
を備え、この支柱取付手段によって筐体に取り付けられ
て鉛直に据え付けられるようにしているので、支柱の設
置のために特殊な装置や器具などを必要とせずに、作業
現場のキュービクルなどを利用して支柱を立てることが
できる。
【0035】また、請求項3記載の発明は、座を支柱に
沿って昇降させる昇降手段を備えるようにしているの
で、変成器などの被取付物が載置された座を動力あるい
は手動巻き取りなどで昇降させると共に座を所望の高さ
に適宜保持することができる。したがって作業の省力化
と確実性の向上化とが図られ、さらには作業中の安全が
確保される。しかも、昇降手段として電気工事関係者の
ほとんどのものが一般に所有している手巻き式張線器や
チェンレバーホイストなどを使用することによって昇降
旋回器の座を昇降させることができる。これら器具は電
気関連業者の多くが保有していたり、市販されている器
具であるため、昇降旋回器の使用において特別の昇降手
段を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の昇降旋回器を用いた変成器の吊り下げ
作業の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の昇降旋回器の一実施形態を示す側面図
である。
【図3】座の支持部を拡大して示す側面図である。
【図4】本発明の昇降旋回器の座を示す平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った断面図である。
【図6】本発明の昇降旋回器の支柱取付手段を示す平面
図である。
【図7】中間の支柱を示す正面図である。
【符号の説明】
1 昇降旋回器 2 支柱 4 支柱取付手段 5 支持部 6 係止部 7 座 8 台座部 22 昇降手段 24 変成器(被取付物) 26 キュービクル(筐体等)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変成器等の被取付物を吊り下げあるいは
    上方に設置する筐体等に沿って設置される支柱と、この
    支柱に対して上下、旋回可能に支持されている座とを備
    え、かつ前記座は前記支柱を軸に回転可能に取り付けら
    れると共に前記座の台座部は前記支柱の径方向に突出す
    るようにスライド可能であることを特徴とする昇降旋回
    器。
  2. 【請求項2】 前記支柱は前記筐体等の開口部の扉枠又
    は壁若しくは柱の縁部等に係脱可能に取り付けられる係
    止部を有する支柱取付手段を備え、該支柱取付手段によ
    って前記筐体に前記支柱を取り付けて鉛直に据え付けら
    れることを特徴とする請求項1記載の昇降旋回器。
  3. 【請求項3】 前記座を前記支柱に沿って昇降させる昇
    降手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載
    の昇降旋回器。
JP29913396A 1996-11-11 1996-11-11 昇降旋回器 Pending JPH10139385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29913396A JPH10139385A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 昇降旋回器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29913396A JPH10139385A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 昇降旋回器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10139385A true JPH10139385A (ja) 1998-05-26

Family

ID=17868558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29913396A Pending JPH10139385A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 昇降旋回器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10139385A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526585A (ja) * 2000-01-19 2003-09-09 マルクス レイニッカ、 モータサイクルのためのリフティング装置およびファスナ
CN102491227A (zh) * 2011-11-16 2012-06-13 深圳日海通讯技术股份有限公司 适于通信人井使用的交接箱升降装置
CN110562880A (zh) * 2018-09-07 2019-12-13 宋协翠 一种令克摘挂装置
CN112875562A (zh) * 2021-01-16 2021-06-01 葛凯 一种变压器安装用可减少高空作业时间自锁型安装架
CN114105036A (zh) * 2021-11-15 2022-03-01 国网山东省电力公司经济技术研究院 一种用于变压器检修的辅助拆装平台

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526585A (ja) * 2000-01-19 2003-09-09 マルクス レイニッカ、 モータサイクルのためのリフティング装置およびファスナ
CN102491227A (zh) * 2011-11-16 2012-06-13 深圳日海通讯技术股份有限公司 适于通信人井使用的交接箱升降装置
CN110562880A (zh) * 2018-09-07 2019-12-13 宋协翠 一种令克摘挂装置
CN112875562A (zh) * 2021-01-16 2021-06-01 葛凯 一种变压器安装用可减少高空作业时间自锁型安装架
CN114105036A (zh) * 2021-11-15 2022-03-01 国网山东省电力公司经济技术研究院 一种用于变压器检修的辅助拆装平台
CN114105036B (zh) * 2021-11-15 2023-02-28 国网山东省电力公司经济技术研究院 一种用于变压器检修的辅助拆装平台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5427356A (en) Lift and portable lift
US5772183A (en) Portable lifting apparatus for demountable positioning in an overhead location
US11274450B2 (en) System and method of assembling and installing commercial roofing
US3951236A (en) Mountable hoist
US5393245A (en) Overhead electrical fixture and portable lowering tool therefor
JP2007120286A (ja) 水平軸型風力発電システムに用いられる円柱形状の鉄塔のメンテナンス用ゴンドラ吊り機構と、円柱形状の鉄塔のメンテナンス用ゴンドラ吊り方法
CN211056577U (zh) 管廊管材起吊装置
JP5822220B1 (ja) 電気機器の高所取付装置
JP2013159444A (ja) 電柱装着用架台及びこの電柱装着用架台を用いた吊荷の電柱装着工法
JPH10139385A (ja) 昇降旋回器
US3788424A (en) Hoist assembly for use on scaffolds
JP2012055156A (ja) 揚重装置
JPS6160947B2 (ja)
US7367461B2 (en) Movable girder mounted jib
US4718564A (en) Portable construction hoist
JP3142741B2 (ja) 重量物移動装置
US5147013A (en) Confined space entry apparatus
RU202754U1 (ru) Грузоподъемный механизм для спуска и подъема кассет огнепреградителей на резервуарах вертикальных стальных
JP2003077332A (ja) 昇降式架台付き照明柱及びその架台昇降方法並びにウインチ運搬用キャリヤー
JP2004293136A (ja) 鉄塔外付型台棒装置及びこれを用いた鉄塔の建設方法
JPH10139373A (ja) 簡易クレーン
JP2004263498A (ja) 防護柵の施工方法及び施工装置
JP2515215B2 (ja) 簡易作業台
KR101826166B1 (ko) 로프 수평 확장 유닛
JP2002037589A (ja) 地下埋設設備の吊上装置、及び該設備の吊上作業方法