JPH10139373A - 簡易クレーン - Google Patents
簡易クレーンInfo
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- JPH10139373A JPH10139373A JP8312875A JP31287596A JPH10139373A JP H10139373 A JPH10139373 A JP H10139373A JP 8312875 A JP8312875 A JP 8312875A JP 31287596 A JP31287596 A JP 31287596A JP H10139373 A JPH10139373 A JP H10139373A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バルコニーや開放廊下の手摺り壁よりも内側
で組立、解体を行えるため、安全確保が容易で、簡単に
組立、解体の作業を行うことができ、しかも、据付けに
あたって、堅牢な手摺り壁を原理的に必要とせず、片持
ちスラブの鼻先にアルミやスチール製の手摺りを立設し
たバルコニーや開放廊下にも適用が可能となる簡易クレ
ーンを提供する。 【解決手段】 筒状の固定ポスト8とそれに上下位置調
節自在に挿通支持された昇降ポスト9とによって構成さ
れた1本の支柱4を、固定ポストと床面との間に介装し
た手動式油圧ジャッキ1で突き上げることにより、床面
と天井面との間に突っ張り状態に固定し、前記固定ポス
トに対して旋回自在ならびに分解自在に支持された旋回
フレーム16と当該旋回フレームに分解自在に連結され
た旋回アーム21とによってブーム5を構成し、前記旋
回フレームに電動ウインチ6を着脱自在に搭載して簡易
クレーンを構成する。
で組立、解体を行えるため、安全確保が容易で、簡単に
組立、解体の作業を行うことができ、しかも、据付けに
あたって、堅牢な手摺り壁を原理的に必要とせず、片持
ちスラブの鼻先にアルミやスチール製の手摺りを立設し
たバルコニーや開放廊下にも適用が可能となる簡易クレ
ーンを提供する。 【解決手段】 筒状の固定ポスト8とそれに上下位置調
節自在に挿通支持された昇降ポスト9とによって構成さ
れた1本の支柱4を、固定ポストと床面との間に介装し
た手動式油圧ジャッキ1で突き上げることにより、床面
と天井面との間に突っ張り状態に固定し、前記固定ポス
トに対して旋回自在ならびに分解自在に支持された旋回
フレーム16と当該旋回フレームに分解自在に連結され
た旋回アーム21とによってブーム5を構成し、前記旋
回フレームに電動ウインチ6を着脱自在に搭載して簡易
クレーンを構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、バルコニ
ーや開放廊下などに設置して使用するのに好適な簡易ク
レーンに関するものである。
ーや開放廊下などに設置して使用するのに好適な簡易ク
レーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バルコニーや開放廊下に設置して、外部
足場解体時の荷降ろし作業などに使用する簡易クレーン
としては、例えば、バルコニーや開放廊下を構成する片
持ちスラブの鼻先に立設された鉄筋コンクリート造の手
摺り壁に架台を、当該手摺り壁を挟持する万力機構によ
り固定し、前記架台に、ブームおよび電動ウインチを取
り付けるように構成したものが知られている。
足場解体時の荷降ろし作業などに使用する簡易クレーン
としては、例えば、バルコニーや開放廊下を構成する片
持ちスラブの鼻先に立設された鉄筋コンクリート造の手
摺り壁に架台を、当該手摺り壁を挟持する万力機構によ
り固定し、前記架台に、ブームおよび電動ウインチを取
り付けるように構成したものが知られている。
【0003】この簡易クレーンは、各部材に分解するこ
とより、本設常用エレベーターや工事用リフトに乗せる
ことができるという利点を有しているが、簡易クレーン
の組立および解体の作業が手摺り壁の上方で行われるの
で、クレーン構成部材が外部に落下しないように十分に
注意しつつ作業を進める必要があり、安全確保上、組立
や解体がかなり面倒である。
とより、本設常用エレベーターや工事用リフトに乗せる
ことができるという利点を有しているが、簡易クレーン
の組立および解体の作業が手摺り壁の上方で行われるの
で、クレーン構成部材が外部に落下しないように十分に
注意しつつ作業を進める必要があり、安全確保上、組立
や解体がかなり面倒である。
【0004】また、簡易クレーンの据付けには、鉄筋コ
ンクリート造の手摺り壁のような堅牢な手摺り壁が必要
不可欠であり、片持ちスラブの鼻先にアルミやスチール
製の手摺りを立設したバルコニーや開放廊下には、適用
が不可能である。
ンクリート造の手摺り壁のような堅牢な手摺り壁が必要
不可欠であり、片持ちスラブの鼻先にアルミやスチール
製の手摺りを立設したバルコニーや開放廊下には、適用
が不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来欠点に鑑
み、本発明は、バルコニーや開放廊下の手摺り壁よりも
内側で組立、解体を行えるため、安全確保が容易で、簡
単に組立、解体の作業を行うことができ、しかも、据付
けにあたって、堅牢な手摺り壁を原理的に必要とせず、
片持ちスラブの鼻先にアルミやスチール製の手摺りを立
設したバルコニーや開放廊下にも適用が可能となる簡易
クレーンを提供するものである。
み、本発明は、バルコニーや開放廊下の手摺り壁よりも
内側で組立、解体を行えるため、安全確保が容易で、簡
単に組立、解体の作業を行うことができ、しかも、据付
けにあたって、堅牢な手摺り壁を原理的に必要とせず、
片持ちスラブの鼻先にアルミやスチール製の手摺りを立
設したバルコニーや開放廊下にも適用が可能となる簡易
クレーンを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、簡易クレーンをバルコニーや開放廊
下などに設置するにあたり、1本の支柱をジャッキによ
り床面と天井面とにわたって突っ張り状態に固定し、こ
の支柱に旋回自在にブームを支持させ、ブームに電動ウ
インチを連設するようにしている。換言すれば、簡易ク
レーンを手摺り壁の上部に据え付けるのではなく、手摺
り壁よりも内側に据え付けられるようにしているのであ
る。
めに、本発明では、簡易クレーンをバルコニーや開放廊
下などに設置するにあたり、1本の支柱をジャッキによ
り床面と天井面とにわたって突っ張り状態に固定し、こ
の支柱に旋回自在にブームを支持させ、ブームに電動ウ
インチを連設するようにしている。換言すれば、簡易ク
レーンを手摺り壁の上部に据え付けるのではなく、手摺
り壁よりも内側に据え付けられるようにしているのであ
る。
【0007】従って、簡易クレーンの組立、解体時の安
全確保が容易であり、簡単に組立、解体の作業を行うこ
とができるのである。また、簡易クレーンの支柱を、床
面と天井面とにわたって突っ張り状態に固定するので、
簡易クレーンの据付けにあたって、堅牢な手摺り壁を原
理的に必要とせず、片持ちスラブの鼻先にアルミやスチ
ール製の手摺りを立設したバルコニーや開放廊下にも適
用が可能となる。
全確保が容易であり、簡単に組立、解体の作業を行うこ
とができるのである。また、簡易クレーンの支柱を、床
面と天井面とにわたって突っ張り状態に固定するので、
簡易クレーンの据付けにあたって、堅牢な手摺り壁を原
理的に必要とせず、片持ちスラブの鼻先にアルミやスチ
ール製の手摺りを立設したバルコニーや開放廊下にも適
用が可能となる。
【0008】また、1本の支柱をジャッキにより床面と
天井面とにわたって突っ張り状態に固定し、この支柱に
旋回自在にブームを支持させ、ブームに電動ウインチを
連設する簡易クレーンであるため、バルコニーや開放廊
下の他、連窓を有する建物の内部に設置し、ブームを支
柱まわりに旋回させて、連窓から外側に突出させるよう
にすることも可能となる。
天井面とにわたって突っ張り状態に固定し、この支柱に
旋回自在にブームを支持させ、ブームに電動ウインチを
連設する簡易クレーンであるため、バルコニーや開放廊
下の他、連窓を有する建物の内部に設置し、ブームを支
柱まわりに旋回させて、連窓から外側に突出させるよう
にすることも可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、筒状の固定ポストと当
該固定ポストに上下位置調節自在に挿通支持された昇降
ポストとによって構成された1本の支柱と、前記固定ポ
ストと床面との間に介装される手動式油圧ジャッキと、
前記固定ポストに対して旋回自在ならびに分解自在に支
持された旋回フレームと当該旋回フレームに分解自在に
連結された旋回アームとによって構成されたブームと、
前記旋回フレームに着脱自在に搭載された電動ウインチ
とを備えて成る簡易クレーンとして、実施できる。
該固定ポストに上下位置調節自在に挿通支持された昇降
ポストとによって構成された1本の支柱と、前記固定ポ
ストと床面との間に介装される手動式油圧ジャッキと、
前記固定ポストに対して旋回自在ならびに分解自在に支
持された旋回フレームと当該旋回フレームに分解自在に
連結された旋回アームとによって構成されたブームと、
前記旋回フレームに着脱自在に搭載された電動ウインチ
とを備えて成る簡易クレーンとして、実施できる。
【0010】この簡易クレーンによれば、固定ポストと
床面との間に介装した手動式油圧ジャッキを伸長させる
ことにより、昇降ポストの上端が天井面に突き当たり、
支柱がジャッキにより床面と天井面とにわたって突っ張
り状態に固定されることになる。そして、固定ポストに
対して旋回フレームを旋回させることにより、ブーム先
端側、つまり、旋回フレームに連結された旋回アームが
建物外方に張り出すことになる。
床面との間に介装した手動式油圧ジャッキを伸長させる
ことにより、昇降ポストの上端が天井面に突き当たり、
支柱がジャッキにより床面と天井面とにわたって突っ張
り状態に固定されることになる。そして、固定ポストに
対して旋回フレームを旋回させることにより、ブーム先
端側、つまり、旋回フレームに連結された旋回アームが
建物外方に張り出すことになる。
【0011】このように、簡易クレーンを手摺り壁より
も内側に据え付けるので、組立、解体時の安全確保が容
易であり、手摺り壁の上部で組立、解体を行う場合に比
して、簡易クレーンの組立、解体の作業を容易かつ安全
に行うことができる。
も内側に据え付けるので、組立、解体時の安全確保が容
易であり、手摺り壁の上部で組立、解体を行う場合に比
して、簡易クレーンの組立、解体の作業を容易かつ安全
に行うことができる。
【0012】また、簡易クレーンの支柱を、床面と天井
面とにわたって突っ張り状態に固定するので、簡易クレ
ーンの据付けにあたって、堅牢な手摺り壁を原理的に必
要としない。従って、片持ちスラブの鼻先にアルミやス
チール製の手摺りを立設したバルコニーや開放廊下にも
適用が可能となり、連窓を有する建物の内部に設置して
使用することも可能である。
面とにわたって突っ張り状態に固定するので、簡易クレ
ーンの据付けにあたって、堅牢な手摺り壁を原理的に必
要としない。従って、片持ちスラブの鼻先にアルミやス
チール製の手摺りを立設したバルコニーや開放廊下にも
適用が可能となり、連窓を有する建物の内部に設置して
使用することも可能である。
【0013】また、上記の簡易クレーンは、支柱の固定
ポストと床面との間に介装されている手動式油圧ジャッ
キを取り外し、支柱を固定ポストと昇降ポストに分解
し、固定ポストと旋回フレームを分解し、旋回フレーム
と旋回アームとを分解することが可能であるため、各部
材に分解することより、本設常用エレベーターや工事用
リフトに乗せることができ、設置場所への持ち運びが容
易である。
ポストと床面との間に介装されている手動式油圧ジャッ
キを取り外し、支柱を固定ポストと昇降ポストに分解
し、固定ポストと旋回フレームを分解し、旋回フレーム
と旋回アームとを分解することが可能であるため、各部
材に分解することより、本設常用エレベーターや工事用
リフトに乗せることができ、設置場所への持ち運びが容
易である。
【0014】また、本発明は、上記構成の簡易クレーン
に次の構成部材を付加して、実施することもできる。即
ち、互いに平行な2本の水平な固定筒と、当該固定筒に
スライド自在に挿通支持され且つねじ機構により固定筒
からの突出長さを調節可能に構成された2本の可動杆と
から構成した一対のサイドストッパーと、両サイドスト
ッパーにおける固定筒の両端部間に架設された2本の水
平な連結杆とで方形枠体を構成し、当該方形枠体の中央
部に固定ポストの下端が挿抜自在に挿入される筒部を配
置すると共に、当該筒部と方形枠体とにわたって放射状
に連結杆を架設し、前記方形枠体を支持する複数本のジ
ャッキボルトを設けてベースフレームを構成し、当該ベ
ースフレームの前記筒部に固定ポストの下端を挿入する
と共に、ベースフレームと固定ポストとにわたってブレ
ースを着脱自在に連結し、前記ねじ機構により可動杆を
突出方向にスライドさせて、サイドストッパーの両端を
相対向する立ち上がり面間にわたって突っ張り状態に固
定するように構成するのである。
に次の構成部材を付加して、実施することもできる。即
ち、互いに平行な2本の水平な固定筒と、当該固定筒に
スライド自在に挿通支持され且つねじ機構により固定筒
からの突出長さを調節可能に構成された2本の可動杆と
から構成した一対のサイドストッパーと、両サイドスト
ッパーにおける固定筒の両端部間に架設された2本の水
平な連結杆とで方形枠体を構成し、当該方形枠体の中央
部に固定ポストの下端が挿抜自在に挿入される筒部を配
置すると共に、当該筒部と方形枠体とにわたって放射状
に連結杆を架設し、前記方形枠体を支持する複数本のジ
ャッキボルトを設けてベースフレームを構成し、当該ベ
ースフレームの前記筒部に固定ポストの下端を挿入する
と共に、ベースフレームと固定ポストとにわたってブレ
ースを着脱自在に連結し、前記ねじ機構により可動杆を
突出方向にスライドさせて、サイドストッパーの両端を
相対向する立ち上がり面間にわたって突っ張り状態に固
定するように構成するのである。
【0015】この構成によれば、支柱が床面と天井面と
の間にわたって突っ張り状態に固定されるだけでなく、
ブレースおよびベースフレームにより支柱の転倒に対す
る補強がなされ、ベースフレームの不測な移動は、相対
向する床面からの立ち上がり面間にわたって突っ張り状
態に固定された一対のサイドストッパーによって阻止さ
れることになり、簡易クレーンの吊り能力を増大させる
ことが可能である。また、ベースフレームが、方形枠体
と放射状連結杆等で形成された隙間の多い構造であるか
ら、ベースフレームが手動式油圧ジャッキのレバー操作
の邪魔になることもない。
の間にわたって突っ張り状態に固定されるだけでなく、
ブレースおよびベースフレームにより支柱の転倒に対す
る補強がなされ、ベースフレームの不測な移動は、相対
向する床面からの立ち上がり面間にわたって突っ張り状
態に固定された一対のサイドストッパーによって阻止さ
れることになり、簡易クレーンの吊り能力を増大させる
ことが可能である。また、ベースフレームが、方形枠体
と放射状連結杆等で形成された隙間の多い構造であるか
ら、ベースフレームが手動式油圧ジャッキのレバー操作
の邪魔になることもない。
【0016】尚、旋回フレームには、固定ポストと直角
な直杆状の旋回用ハンドルを複数本突設しておくことが
望ましい。このようにすれば、ブームを建物外方へ旋回
させる際や建物外方へ張り出したブームを建物内方へ旋
回させる際、ブームと反対側へ突出したハンドルを操作
してブームの旋回を行えるので、ブームを手で掴んで旋
回させる場合のように、建物から身を乗り出さずに済
み、安全性が大である。また、吊り荷のためにブームの
旋回に大きな操作力が必要とされる場合は、ハンドルが
直杆状であるため、これに適当長さの単管を套嵌して継
ぎ足すことができ、ハンドルの実質的な長さを延長し
て、大きな回転操作力を得ることができる。
な直杆状の旋回用ハンドルを複数本突設しておくことが
望ましい。このようにすれば、ブームを建物外方へ旋回
させる際や建物外方へ張り出したブームを建物内方へ旋
回させる際、ブームと反対側へ突出したハンドルを操作
してブームの旋回を行えるので、ブームを手で掴んで旋
回させる場合のように、建物から身を乗り出さずに済
み、安全性が大である。また、吊り荷のためにブームの
旋回に大きな操作力が必要とされる場合は、ハンドルが
直杆状であるため、これに適当長さの単管を套嵌して継
ぎ足すことができ、ハンドルの実質的な長さを延長し
て、大きな回転操作力を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図面は、本発明に係る簡易クレーンを示す。この
簡易クレーンは、耐用荷重が5トンに設定された手動式
油圧ジャッキ1により床面2と天井面3との間にわたっ
て突っ張り状態に固定される1本の支柱4と、当該支柱
4に旋回自在に支持されたブーム5と、ブーム5に連設
された電動ウインチ6とを備えており、集合住宅等の建
築に使用した枠組外部足場Aの解体時の荷降ろし作業に
供し得るように、作業半径(ブーム5の長さ)が約4
m、吊り能力が200kg(枠組外部足場A用の建枠10
枚+α)に設定されている。図1に示す7aは、バルコ
ニー又は開放廊下を構成する片持ちスラブ7の鼻先に立
設された鉄筋コンクリート造の手摺り壁、図2の7bは
片持ちスラブ7の鼻先立ち上がり部7c上に立設された
アルミやスチール製の手摺りを示す。
する。図面は、本発明に係る簡易クレーンを示す。この
簡易クレーンは、耐用荷重が5トンに設定された手動式
油圧ジャッキ1により床面2と天井面3との間にわたっ
て突っ張り状態に固定される1本の支柱4と、当該支柱
4に旋回自在に支持されたブーム5と、ブーム5に連設
された電動ウインチ6とを備えており、集合住宅等の建
築に使用した枠組外部足場Aの解体時の荷降ろし作業に
供し得るように、作業半径(ブーム5の長さ)が約4
m、吊り能力が200kg(枠組外部足場A用の建枠10
枚+α)に設定されている。図1に示す7aは、バルコ
ニー又は開放廊下を構成する片持ちスラブ7の鼻先に立
設された鉄筋コンクリート造の手摺り壁、図2の7bは
片持ちスラブ7の鼻先立ち上がり部7c上に立設された
アルミやスチール製の手摺りを示す。
【0018】前記支柱4は、筒状の固定ポスト8と当該
固定ポスト8に上下位置調節自在に挿通支持された昇降
ポスト9とによって構成されている。固定ポスト8の上
下方向の中程には、1個のピン孔8aが形成されてお
り、昇降ポスト9には、前記ピン孔8aに対応するピン
孔9aが50mmピッチで上下複数段に形成されている。
固定ポスト8に上下位置調節自在に挿通支持された昇降
ポスト9とによって構成されている。固定ポスト8の上
下方向の中程には、1個のピン孔8aが形成されてお
り、昇降ポスト9には、前記ピン孔8aに対応するピン
孔9aが50mmピッチで上下複数段に形成されている。
【0019】そして、図1、図2に示すように、階高に
応じて、昇降ポスト9を固定ポスト8に対して上下に位
置調節し、固定ポスト8側のピン孔8aと昇降ポスト9
側のピン孔9aの任意に選択された1個とにわたって鍔
10a付きのロックピン10を挿入して、昇降ポスト9
を固定ポスト8に固定するようになっている。従って、
手動式油圧ジャッキ1として伸縮ストロークの小さいも
のを使用して、階高の大きな変化に対応できることにな
る。また、昇降ポスト9の上端には、上下に長い操作棒
11が垂設されている。従って、作業員は、脚立等に乗
らなくても、床面2に立ったまま、固定ポスト8に対す
る昇降ポスト9の昇降操作を行うことができる。
応じて、昇降ポスト9を固定ポスト8に対して上下に位
置調節し、固定ポスト8側のピン孔8aと昇降ポスト9
側のピン孔9aの任意に選択された1個とにわたって鍔
10a付きのロックピン10を挿入して、昇降ポスト9
を固定ポスト8に固定するようになっている。従って、
手動式油圧ジャッキ1として伸縮ストロークの小さいも
のを使用して、階高の大きな変化に対応できることにな
る。また、昇降ポスト9の上端には、上下に長い操作棒
11が垂設されている。従って、作業員は、脚立等に乗
らなくても、床面2に立ったまま、固定ポスト8に対す
る昇降ポスト9の昇降操作を行うことができる。
【0020】固定ポスト8と床面2との間に介装される
手動式油圧ジャッキ1としては、シリンダー1aに対し
て昇降動作するロッド1bの上端に、シリンダー1aの
ベースプレート1cと対向する板部を持ったクランク状
の爪1dを固着し、レバー1eの操作により伸長動作す
るように構成された市販の既製品が使用されている。
手動式油圧ジャッキ1としては、シリンダー1aに対し
て昇降動作するロッド1bの上端に、シリンダー1aの
ベースプレート1cと対向する板部を持ったクランク状
の爪1dを固着し、レバー1eの操作により伸長動作す
るように構成された市販の既製品が使用されている。
【0021】そして、手動式油圧ジャッキ1を固定ポス
ト8と床面2との間に介装した状態で伸長動作させ、爪
1dの下端側板部で固定ポスト8の下端を押し上げるこ
とにより、支柱4が床面2と天井面3との間にわたって
突っ張り状態に固定されるようになっている。
ト8と床面2との間に介装した状態で伸長動作させ、爪
1dの下端側板部で固定ポスト8の下端を押し上げるこ
とにより、支柱4が床面2と天井面3との間にわたって
突っ張り状態に固定されるようになっている。
【0022】尚、図4、図8に示すように、手動式油圧
ジャッキ1は、手摺り壁7a等の立ち上がり面W1 ,W
2 がレバー1e操作の邪魔にならないような向きに置い
て使用されるが、図1、図2、図7では、クランク状の
爪1dの形状が分かりやすいように、支柱4周りで90
度回転させた状態に図示した。
ジャッキ1は、手摺り壁7a等の立ち上がり面W1 ,W
2 がレバー1e操作の邪魔にならないような向きに置い
て使用されるが、図1、図2、図7では、クランク状の
爪1dの形状が分かりやすいように、支柱4周りで90
度回転させた状態に図示した。
【0023】固定ポスト8の前記ピン孔8aの近傍位置
外面には、平面視において放射状をなすように、4枚の
ブレース用ブラケット12が溶接により固着され、その
上端には、固定ポスト8が嵌まり込む貫通孔を有する水
平な受け板13が溶接により固着され、受け板13の上
面には、図9に示すように、リング状に形成されたスラ
イドプレート14が載置され、両者14,13を貫通す
る複数本のボルト15aとそれに螺合するナット15b
によって固定されている。
外面には、平面視において放射状をなすように、4枚の
ブレース用ブラケット12が溶接により固着され、その
上端には、固定ポスト8が嵌まり込む貫通孔を有する水
平な受け板13が溶接により固着され、受け板13の上
面には、図9に示すように、リング状に形成されたスラ
イドプレート14が載置され、両者14,13を貫通す
る複数本のボルト15aとそれに螺合するナット15b
によって固定されている。
【0024】固定ポスト8には、前記ブーム5の付け根
部を構成する旋回フレーム16が旋回自在ならびに分解
自在に支持されている。この旋回フレーム16は、図5
に示すように、固定ポスト8に対し挿抜自在に套嵌する
円筒部17と、当該円筒部17の上下両端近傍から片側
へ突設された2個のアーム連結部18a,18bと、前
記電動ウインチ6を着脱自在に搭載する架台部19と、
縦リブ状の補強板部20とを備え、円筒部17を固定ポ
スト8に上方から套嵌することにより、円筒部17の下
端に設けられたフランジ部17aが前記スライドプレー
ト14で受け止められ、スライド自在に支持されるよう
になっている。
部を構成する旋回フレーム16が旋回自在ならびに分解
自在に支持されている。この旋回フレーム16は、図5
に示すように、固定ポスト8に対し挿抜自在に套嵌する
円筒部17と、当該円筒部17の上下両端近傍から片側
へ突設された2個のアーム連結部18a,18bと、前
記電動ウインチ6を着脱自在に搭載する架台部19と、
縦リブ状の補強板部20とを備え、円筒部17を固定ポ
スト8に上方から套嵌することにより、円筒部17の下
端に設けられたフランジ部17aが前記スライドプレー
ト14で受け止められ、スライド自在に支持されるよう
になっている。
【0025】アーム連結部18a,18bの先端には、
長手方向の中程で2分割され、突き合わせ端のフランジ
部同士を図外のボルト・ナットにより連結した旋回アー
ム21が図外のボルト・ナットにより分解自在に連結さ
れ、当該旋回アーム21と前記旋回フレーム16とによ
って前記ブーム5を構成している。旋回アーム21の先
端には、スイベル機構付きの滑車22がシャックル23
を介して着脱自在に取り付けられている。
長手方向の中程で2分割され、突き合わせ端のフランジ
部同士を図外のボルト・ナットにより連結した旋回アー
ム21が図外のボルト・ナットにより分解自在に連結さ
れ、当該旋回アーム21と前記旋回フレーム16とによ
って前記ブーム5を構成している。旋回アーム21の先
端には、スイベル機構付きの滑車22がシャックル23
を介して着脱自在に取り付けられている。
【0026】旋回フレーム16における円筒部17の外
面には、ブーム5の突出方向と反対方向およびブーム5
の突出方向に対して直角な両側方に突出した3本の直杆
状の旋回用ハンドル24が片持ち状に突設されている。
従って、この旋回用ハンドル24を操作して、ブーム5
の旋回を行うことができ、手摺り壁7aの外に身を乗り
出してブーム5を旋回させる必要がない。ブーム5の旋
回に大きな操作力を要する場合には、建築現場では手近
にある、適当な長さの単管を何れかのハンドル24に套
嵌して継ぎ足し、ハンドル24の実質的な長さを延長し
て、大きな回転操作力を得ることができる。
面には、ブーム5の突出方向と反対方向およびブーム5
の突出方向に対して直角な両側方に突出した3本の直杆
状の旋回用ハンドル24が片持ち状に突設されている。
従って、この旋回用ハンドル24を操作して、ブーム5
の旋回を行うことができ、手摺り壁7aの外に身を乗り
出してブーム5を旋回させる必要がない。ブーム5の旋
回に大きな操作力を要する場合には、建築現場では手近
にある、適当な長さの単管を何れかのハンドル24に套
嵌して継ぎ足し、ハンドル24の実質的な長さを延長し
て、大きな回転操作力を得ることができる。
【0027】また、円筒部17の外面には、下段側のア
ーム連結部18bの直下位置、つまり、ブーム5の突出
している側の円筒部17の下端近傍部に、前記フランジ
部17aと適当な上下幅の隙間を隔てて対向位置する水
平板片25が溶接により固着されている。水平板片25
とフランジ部17aには、上下に対向するピン孔が2個
ずつ形成されており、水平板片25とフランジ部17a
の隙間に配置したベアリング26のインナーレース(又
は、コロ)を貫通するベアリングピン27の上下両端部
を、これらのピン孔で支承するようなっている。さら
に、円筒部17には、水平板片25とフランジ部17a
との隙間に対面する部位にベアリング26に対応する2
個の切欠きが形成されており、各ベアリング26のアウ
ターレース(又は、コロ)は、前記切欠きの内部におい
て、固定ポスト8の外面と当接可能になっている。
ーム連結部18bの直下位置、つまり、ブーム5の突出
している側の円筒部17の下端近傍部に、前記フランジ
部17aと適当な上下幅の隙間を隔てて対向位置する水
平板片25が溶接により固着されている。水平板片25
とフランジ部17aには、上下に対向するピン孔が2個
ずつ形成されており、水平板片25とフランジ部17a
の隙間に配置したベアリング26のインナーレース(又
は、コロ)を貫通するベアリングピン27の上下両端部
を、これらのピン孔で支承するようなっている。さら
に、円筒部17には、水平板片25とフランジ部17a
との隙間に対面する部位にベアリング26に対応する2
個の切欠きが形成されており、各ベアリング26のアウ
ターレース(又は、コロ)は、前記切欠きの内部におい
て、固定ポスト8の外面と当接可能になっている。
【0028】そして、ブーム5に吊り荷の荷重が作用し
ても、2本のベアリングピン27で回転自在に支持され
た2個のベアリング26のアウターレース(又は、コ
ロ)が固定ポスト8の外周面を転がり移動することによ
り、固定ポスト8と円筒部17との間のこじれを防止
し、ブーム5の旋回を軽快に行えるようになっている。
ても、2本のベアリングピン27で回転自在に支持され
た2個のベアリング26のアウターレース(又は、コ
ロ)が固定ポスト8の外周面を転がり移動することによ
り、固定ポスト8と円筒部17との間のこじれを防止
し、ブーム5の旋回を軽快に行えるようになっている。
【0029】尚、各ベアリングピン27の上端近傍に
は、水平板片25から上方へ突出する部位に切込みを形
成し、当該切込みに嵌入するキープレート28を水平板
片25の上面にボルト29締めして固定することによ
り、前記ベアリングピン27を、その下端がスライドプ
レート14よりも僅かに浮いた状態に固定し且つ抜止め
するようになっている。
は、水平板片25から上方へ突出する部位に切込みを形
成し、当該切込みに嵌入するキープレート28を水平板
片25の上面にボルト29締めして固定することによ
り、前記ベアリングピン27を、その下端がスライドプ
レート14よりも僅かに浮いた状態に固定し且つ抜止め
するようになっている。
【0030】支柱4の下端側には、中央部に筒部30を
有し、両側に一対のサイドストッパー31を有するベー
スフレーム32を配置し、前記筒部30に固定ポスト8
の下端を挿入すると共に、ベースフレーム32と固定ポ
スト8とにわたって4本のブレース33を連結して、支
柱4の転倒に対する補強を行うと共に、サイドストッパ
ー31の両端を相対向する床面2からの立ち上がり面W
1 ,W2 間にわたって突っ張り状態に固定することによ
り、ベースフレーム32の不測な移動を阻止するように
構成してある。
有し、両側に一対のサイドストッパー31を有するベー
スフレーム32を配置し、前記筒部30に固定ポスト8
の下端を挿入すると共に、ベースフレーム32と固定ポ
スト8とにわたって4本のブレース33を連結して、支
柱4の転倒に対する補強を行うと共に、サイドストッパ
ー31の両端を相対向する床面2からの立ち上がり面W
1 ,W2 間にわたって突っ張り状態に固定することによ
り、ベースフレーム32の不測な移動を阻止するように
構成してある。
【0031】ベースフレーム32は、次のように構成さ
れている。即ち、互いに平行な2本の水平な固定筒34
と、当該固定筒34にスライド自在に挿通支持され且つ
ねじ機構35により固定筒34からの突出長さを調節可
能に構成された2本の可動杆36とから構成した一対の
サイドストッパー31と、両サイドストッパー31にお
ける固定筒34の両端部間に架設された2本の水平な連
結杆37とで方形枠体38を構成し、当該方形枠体38
の中央部に固定ポスト8の下端が挿抜自在に嵌合する短
寸の筒部30を配置すると共に、当該筒部30と方形枠
体38の四隅部とにわたって放射状に連結杆39を架設
し、前記方形枠体38の四隅部に当該方形枠体38を支
持する4本のジャッキボルト40a及びキャスター40
bを設けて前記ベースフレーム32を構成してある。4
1は、ベースフレーム32の四隅部に突設されたブレー
ス用ブラケットである。
れている。即ち、互いに平行な2本の水平な固定筒34
と、当該固定筒34にスライド自在に挿通支持され且つ
ねじ機構35により固定筒34からの突出長さを調節可
能に構成された2本の可動杆36とから構成した一対の
サイドストッパー31と、両サイドストッパー31にお
ける固定筒34の両端部間に架設された2本の水平な連
結杆37とで方形枠体38を構成し、当該方形枠体38
の中央部に固定ポスト8の下端が挿抜自在に嵌合する短
寸の筒部30を配置すると共に、当該筒部30と方形枠
体38の四隅部とにわたって放射状に連結杆39を架設
し、前記方形枠体38の四隅部に当該方形枠体38を支
持する4本のジャッキボルト40a及びキャスター40
bを設けて前記ベースフレーム32を構成してある。4
1は、ベースフレーム32の四隅部に突設されたブレー
ス用ブラケットである。
【0032】そして、前記筒部30に固定ポスト8の下
端を挿入すると共に、ベースフレーム32の四隅部に突
設された前記ブレース用ブラケット41と、固定ポスト
8に突設されたブレース用ブラケット12とにわたっ
て、前記ブレース33をボルト・ナットを介して着脱自
在に連結し、前記ねじ機構35により可動杆36を突出
方向にスライドさせて、各サイドストッパー31の両端
を相対向する立ち上がり面W1 ,W2 間にわたって突っ
張り状態に固定するように構成してある。
端を挿入すると共に、ベースフレーム32の四隅部に突
設された前記ブレース用ブラケット41と、固定ポスト
8に突設されたブレース用ブラケット12とにわたっ
て、前記ブレース33をボルト・ナットを介して着脱自
在に連結し、前記ねじ機構35により可動杆36を突出
方向にスライドさせて、各サイドストッパー31の両端
を相対向する立ち上がり面W1 ,W2 間にわたって突っ
張り状態に固定するように構成してある。
【0033】ねじ機構35としては、種々の構造を採用
できるが、この実施例では、次の構造を採用している。
即ち、図13に示すように、固定筒34の上下両面部に
軸線方向の長孔42を形成する一方、この長孔42を含
む固定筒外面にねじ溝43を形成し、このねじ溝43に
螺合するハンドル45付きのナット状部材46を設けて
ある。一方、可動杆36には、複数個のピン孔47を所
定間隔おきに形成し、ピン孔47に挿通したピン48を
長孔42から上下に突出させ、この突出部分を前記ナッ
ト状部材46で押圧して、可動杆36を固定筒34に対
して伸長方向に押し動かすようになっている。
できるが、この実施例では、次の構造を採用している。
即ち、図13に示すように、固定筒34の上下両面部に
軸線方向の長孔42を形成する一方、この長孔42を含
む固定筒外面にねじ溝43を形成し、このねじ溝43に
螺合するハンドル45付きのナット状部材46を設けて
ある。一方、可動杆36には、複数個のピン孔47を所
定間隔おきに形成し、ピン孔47に挿通したピン48を
長孔42から上下に突出させ、この突出部分を前記ナッ
ト状部材46で押圧して、可動杆36を固定筒34に対
して伸長方向に押し動かすようになっている。
【0034】そして、簡易クレーンを設置するバルコニ
ーや開放廊下の幅に応じて、先ず、ピン48を差し込む
ピン孔47を選択して、図1に示すように、バルコニー
又は開放廊下の幅が狭い場合には、可動杆36の突出長
さを短くし、図2に示すように、バルコニー又は開放廊
下の幅が広い場合には、可動杆36の突出長さを長く
し、しかる後、ナット状部材46でピン48を押圧し
て、サイドストッパー31の両端を相対向する立ち上が
り面W1 ,W2 間にわたって突っ張り状態に固定するの
である。従って、ねじ溝43を形成する長さ(ナット状
部材46の軸線方向への移動ストローク)が短くても、
バルコニーや開放廊下の幅の大きな変化に対応できるの
である。
ーや開放廊下の幅に応じて、先ず、ピン48を差し込む
ピン孔47を選択して、図1に示すように、バルコニー
又は開放廊下の幅が狭い場合には、可動杆36の突出長
さを短くし、図2に示すように、バルコニー又は開放廊
下の幅が広い場合には、可動杆36の突出長さを長く
し、しかる後、ナット状部材46でピン48を押圧し
て、サイドストッパー31の両端を相対向する立ち上が
り面W1 ,W2 間にわたって突っ張り状態に固定するの
である。従って、ねじ溝43を形成する長さ(ナット状
部材46の軸線方向への移動ストローク)が短くても、
バルコニーや開放廊下の幅の大きな変化に対応できるの
である。
【0035】ピン48の上端近傍には、長孔42の両側
縁と係合する抜落ち防止用のピン49が突設されてい
る。また、ピン48の上端には、紛失防止用の番線50
が連結されており、この番線50を、図12に示すよう
に、放射状の連結杆39にくくりつけてある。ナット状
部材46のハンドル45は、各々、ナット状部材46に
対して軸51周りで揺動自在に構成されている。これ
は、ナット状部材46を長孔42の先端側まで移動させ
る際、ハンドル45が放射状の連結杆39に当たらない
ようにしたものである。
縁と係合する抜落ち防止用のピン49が突設されてい
る。また、ピン48の上端には、紛失防止用の番線50
が連結されており、この番線50を、図12に示すよう
に、放射状の連結杆39にくくりつけてある。ナット状
部材46のハンドル45は、各々、ナット状部材46に
対して軸51周りで揺動自在に構成されている。これ
は、ナット状部材46を長孔42の先端側まで移動させ
る際、ハンドル45が放射状の連結杆39に当たらない
ようにしたものである。
【0036】尚、手動式油圧ジャッキ1の破損等に備え
て、図1に仮想線で示すように、単管とクランプを用い
て、手摺り壁7aと支柱4の固定ポスト8とを連結する
補強枠52を構成してもよく、図2に示すように、支柱
4の上端側と建物に設けられたアンカー部材53等にわ
たってワイヤーロープ54を斜めに張りわたして、補強
を行ってもよいが、これらは省略してもよい。
て、図1に仮想線で示すように、単管とクランプを用い
て、手摺り壁7aと支柱4の固定ポスト8とを連結する
補強枠52を構成してもよく、図2に示すように、支柱
4の上端側と建物に設けられたアンカー部材53等にわ
たってワイヤーロープ54を斜めに張りわたして、補強
を行ってもよいが、これらは省略してもよい。
【0037】上記の簡易クレーンは、図5に示すよう
に、個々の部材に分解できるので、適当な寸法と重量に
なるように、幾つかに分割して、本設常用エレベーター
や工事用リフトに乗せることができ、持ち運びが容易で
ある。
に、個々の部材に分解できるので、適当な寸法と重量に
なるように、幾つかに分割して、本設常用エレベーター
や工事用リフトに乗せることができ、持ち運びが容易で
ある。
【0038】バルコニーや開放廊下に簡易クレーンを据
え付けるにあたっては、図1や図2に示したように、手
摺り壁7aや手摺り7bよりも内側に据え付けるので、
組立、解体時の安全確保が容易であり、手摺り壁の上部
で組立、解体を行う場合に比して、簡易クレーンの組
立、解体の作業を容易かつ安全に行うことができる。
え付けるにあたっては、図1や図2に示したように、手
摺り壁7aや手摺り7bよりも内側に据え付けるので、
組立、解体時の安全確保が容易であり、手摺り壁の上部
で組立、解体を行う場合に比して、簡易クレーンの組
立、解体の作業を容易かつ安全に行うことができる。
【0039】しかも、簡易クレーンの支柱4を、床面2
と天井面3とにわたって突っ張り状態に固定するので、
簡易クレーンの据付けにあたって、堅牢な手摺り壁7a
を原理的に必要としない。従って、図2に示したよう
に、片持ちスラブの鼻先にアルミやスチール製の手摺り
7bを立設したバルコニーや開放廊下にも適用が可能と
なる。
と天井面3とにわたって突っ張り状態に固定するので、
簡易クレーンの据付けにあたって、堅牢な手摺り壁7a
を原理的に必要としない。従って、図2に示したよう
に、片持ちスラブの鼻先にアルミやスチール製の手摺り
7bを立設したバルコニーや開放廊下にも適用が可能と
なる。
【0040】また、上記の簡易クレーンは、作業半径
(ブーム5の長さ)が約4m、吊り能力が200kgに設
定されているので、図4に示すように、建枠a等の足場
材料を吊り下げた状態で、ブーム5を枠組外部足場Aの
外側にまで旋回させ、足場材料の荷降ろし作業を効率良
く行うことができる。
(ブーム5の長さ)が約4m、吊り能力が200kgに設
定されているので、図4に示すように、建枠a等の足場
材料を吊り下げた状態で、ブーム5を枠組外部足場Aの
外側にまで旋回させ、足場材料の荷降ろし作業を効率良
く行うことができる。
【0041】図示しないが、上記の簡易クレーンは、枠
組外部足場Aの解体時の荷降ろし作業だけでなく、定格
荷重以内であれば、躯体や仕上げ材料等の荷上げ、荷降
ろし用クレーンとしても、十分に使用できる。
組外部足場Aの解体時の荷降ろし作業だけでなく、定格
荷重以内であれば、躯体や仕上げ材料等の荷上げ、荷降
ろし用クレーンとしても、十分に使用できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バルコニーや開放廊下の手摺り壁よりも内側で組立、解
体を行えるため、安全確保が容易で、簡単に組立、解体
の作業を行うことができ、しかも、据付けにあたって、
堅牢な手摺り壁を原理的に必要とせず、片持ちスラブの
鼻先にアルミやスチール製の手摺りを立設したバルコニ
ーや開放廊下にも適用が可能となる等の効果がある。
バルコニーや開放廊下の手摺り壁よりも内側で組立、解
体を行えるため、安全確保が容易で、簡単に組立、解体
の作業を行うことができ、しかも、据付けにあたって、
堅牢な手摺り壁を原理的に必要とせず、片持ちスラブの
鼻先にアルミやスチール製の手摺りを立設したバルコニ
ーや開放廊下にも適用が可能となる等の効果がある。
【図1】本発明に係る簡易クレーンの使用状態を示す概
略側面図である。
略側面図である。
【図2】上記簡易クレーンの他の使用状態を示す概略側
面図である。
面図である。
【図3】上記簡易クレーンの概略平面図である。
【図4】上記簡易クレーンの使用状態を示す概略平面図
である。
である。
【図5】上記簡易クレーンの構成部材を説明する概略分
解図である。
解図である。
【図6】ブーム先端部の構造を説明する要部の正面図で
ある。
ある。
【図7】支柱の固定ポストと手動式油圧ジャッキとベー
スフレームとの関係を説明するための要部の側面図であ
る。
スフレームとの関係を説明するための要部の側面図であ
る。
【図8】要部の横断平面図である。
【図9】要部の縦断側面図である。
【図10】図9のA−A線断面拡大図である。
【図11】図9のB−B線断面拡大図である。
【図12】ベースフレームの平面図である。
【図13】サイドストッパーの縦断側面図である。
1…手動式油圧ジャッキ、2…床面、3…天井面、4…
支柱、5…ブーム、6…電動ウインチ、8…固定ポス
ト、9…昇降ポスト、16…旋回フレーム、21…旋回
アーム。
支柱、5…ブーム、6…電動ウインチ、8…固定ポス
ト、9…昇降ポスト、16…旋回フレーム、21…旋回
アーム。
Claims (4)
- 【請求項1】 ジャッキにより床面と天井面との間にわ
たって突っ張り状態に固定される1本の支柱と、当該支
柱に旋回自在に支持されたブームと、ブームに連設され
た電動ウインチとを備えて成る簡易クレーン。 - 【請求項2】 筒状の固定ポストと当該固定ポストに上
下位置調節自在に挿通支持された昇降ポストとによって
構成された1本の支柱と、前記固定ポストと床面との間
に介装される手動式油圧ジャッキと、前記固定ポストに
対して旋回自在ならびに分解自在に支持された旋回フレ
ームと当該旋回フレームに分解自在に連結された旋回ア
ームとによって構成されたブームと、前記旋回フレーム
に着脱自在に搭載された電動ウインチとを備えて成る簡
易クレーン。 - 【請求項3】 互いに平行な2本の水平な固定筒と、当
該固定筒にスライド自在に挿通支持され且つねじ機構に
より固定筒からの突出長さを調節可能に構成された2本
の可動杆とから構成した一対のサイドストッパーと、両
サイドストッパーにおける固定筒の両端部間に架設され
た2本の水平な連結杆とで方形枠体を構成し、当該方形
枠体の中央部に固定ポストの下端が挿抜自在に挿入され
る筒部を配置すると共に、当該筒部と方形枠体とにわた
って放射状に連結杆を架設し、前記方形枠体を支持する
複数本のジャッキボルトを設けてベースフレームを構成
し、当該ベースフレームの前記筒部に固定ポストの下端
を挿入すると共に、ベースフレームと固定ポストとにわ
たってブレースを着脱自在に連結し、前記ねじ機構によ
り可動杆を突出方向にスライドさせて、サイドストッパ
ーの両端を相対向する立ち上がり面間にわたって突っ張
り状態に固定するように構成してあることを特徴とする
請求項2に記載の簡易クレーン。 - 【請求項4】 前記旋回フレームには、固定ポストと直
角な直杆状の旋回用ハンドルが複数本突設されているこ
とを特徴とする請求項2又は3に記載の簡易クレーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8312875A JPH10139373A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 簡易クレーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8312875A JPH10139373A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 簡易クレーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10139373A true JPH10139373A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18034500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8312875A Pending JPH10139373A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 簡易クレーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10139373A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3031974U (ja) * | 1996-04-15 | 1996-12-13 | 光夫 中村 | 携帯小型クレーン |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP8312875A patent/JPH10139373A/ja active Pending
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Legal Events
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