JP3047093B2 - 投光機 - Google Patents

投光機

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JP3047093B2
JP3047093B2 JP7161034A JP16103495A JP3047093B2 JP 3047093 B2 JP3047093 B2 JP 3047093B2 JP 7161034 A JP7161034 A JP 7161034A JP 16103495 A JP16103495 A JP 16103495A JP 3047093 B2 JP3047093 B2 JP 3047093B2
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wire rope
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勝彦 田中
米七 高橋
雅彦 河野
勇記 大和
甚一 黒井
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和光機械工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、土木工事現場などの
夜間照明用に使用される投光機に関する。
【0002】
【従来の技術】道路等の新設、修復工事は、交通規制等
のため夜間施行されることが度々であり、又工事の性質
上移動が伴うので移動性のある夜間照明が所望され、移
動車台を備えた投光機が用いられている。
【0003】従来のこの種の投光機は、前後輪を備えた
車台上に、複数段の昇降杆からなる昇降装置を固定載置
し、その最上段の上端部に照明灯を取付けてなり、ウイ
ンチによりワイヤロープを巻き解きすることにより昇降
杆を介して照明灯を昇降させるようになっている。
【0004】ところで、このような従来の投光機にあっ
ては、昇降杆を上昇させて照明灯を上げている状態で万
一、ワイヤロープが切損したりすると、昇降杆が自重で
降下し、この昇降杆の降下に伴って照明灯が降下する。
【0005】照明灯はかなりの重量物であるため、これ
が降下して作業者の人体に接触したりすると、大変危険
なものであった。
【0006】そこで、本願出願人は、特願平6−276
211により、照明灯を上げた状態で、万一、ワイヤロ
ープが切損した場合でも、照明灯を取付けた最上段の昇
降杆が最下段位置まで降下することがなく、照明灯によ
る人体等に対する危険を回避することができる投光機を
提案している。
【0007】この投光機1は、図4、図5に示すよう
に、左右一対の前輪2と後輪3とを備えて移動自在の車
台4と、この車台4上に固定載置した発電機5及び照明
装置6とから構成されている。
【0008】照明装置6は、昇降装置7と、この昇降装
置7の上方に設けた照明灯8とからなり、照明灯8はケ
ーブル(図示せず)によりランプ安定器9を介して発電
機5に接続されており、この発電機5を電源として点灯
する。
【0009】車台4には、前・後輪2、3の方向変換用
のハンドル10を設けると共に、図示しないブレーキ装
置を設けている。
【0010】昇降装置7は、車台4上に重設された第1
マスト11と、該第1マスト11内に伸縮自在に収納さ
れた第2マスト12、第3マスト13及び第4マスト1
4とからなり、図6に示すように、第2マスト12は第
1マスト11内に内装され、第3マスト13は第2マス
ト12内に内装され、さらに第4マスト14は第3マス
ト13内に内装されており、それぞれ第1マスト11、
第2マスト12、第3マスト13の上端から突出した状
態で伸縮自在に内装されている。
【0011】第1マスト11、第2マスト12及び第3
マスト13のそれぞれの上端には第2マスト12、第3
マスト13及び第4マスト14をそれぞれガイドするガ
イド部材15、16、17が設けられており、第4マス
ト14の頂部には照明灯取付部18が設けられ、この照
明灯取付部18に照明灯8が取り付けられている。
【0012】第1マスト11、第2マスト12及び第3
マスト13のそれぞれの上端には、第2マスト12、第
3マスト13及び第4マスト14のそれぞれの最上昇位
置を規制するストッパ部材19、20、21が設けら
れ、一方、第2マスト12、第3マスト13及び第4マ
スト14のそれぞれの下端部には、前記第1マスト1
1、第2マスト12及び第3マスト13のストッパ部材
19、20、21にそれぞれ係合する係合部材22、2
3、24が設けられている。
【0013】第2マスト12及び第3マスト13には、
図7に示すように、それぞれ滑車25、26及び滑車2
7、28が設けられている。滑車25と滑車27はそれ
ぞれ第2マスト12と第3マスト13の上方内壁に取付
けられ、滑車26と滑車28はそれぞれ第2マスト12
と第3マスト13の下方壁面に穿設した取付孔29、3
0部に各マスト12、13の杆壁を横切って取付けられ
ている。
【0014】ワイヤロ−プ31は、一端が第4マスト1
4の下端部に係止され、以後滑車27、滑車28、滑車
25、滑車26の順にガイドされ、つぎに、第1マスト
11の上方壁面に穿設した取付孔32部に第1マスト1
1の杆壁を横切って取付けられた滑車33により第1マ
スト11の外方へガイドされて、第1マスト11の外壁
に取付けられたウインチ34に他端が係止されている。
【0015】第3マスト13のガイド部材17の下方位
置には、図8に示すように第4マスト14を最上昇位置
において固定するマストロック装置35が設けられてい
る。
【0016】マストロック装置35は、図8に示すよう
に、第3マスト13の上端部の杆壁に穿設されたピン貫
通孔36と、第4マスト14の下端部の杆壁に穿設さ
れ、該第4マスト14が最上昇位置で前記ピン貫通孔3
6と貫通状態になるピン貫通孔37と、これらピン貫通
孔36、37に伸縮自在のピン38とから構成されてい
る。
【0017】ピン38は、第3マスト13の外壁面に取
付けられたケ−ス39内に内装したコイルスプリング等
からなる付勢部材40により、常時前記ピン貫通孔3
6、37に挿入方向へ付勢されている。ピン38には連
結杆41が延設され、この連結杆41はケ−ス39の貫
通孔42より外部へ突出されており、この突出端部にノ
ブ43が螺着等により取付けられている。
【0018】上記構成による投光機1によれば、照明灯
8を上昇させる場合は、ウインチ34のハンドル44を
廻してワイヤロ−プ31を巻き取ることにより行われ
る。
【0019】ワイヤロ−プ31の先端は第4マスト14
の下端に係止されているから、ワイヤロ−プ31を巻き
取ると、まず、第4マスト14が上昇移動する。そし
て、第4マスト14が最上昇位置まで上昇すると、すな
わち、第4マスト14の係合部材24が第3マスト13
のストッパ部材21に係合すると、図8に示すようにマ
ストロック装置35のピン38がスプリング40の付勢
力によって第3マスト13のピン貫通孔36を通って第
4マスト14のピン貫通孔37に挿入され、第4マスト
14の下端部は第3マスト13の上端部にロックされ
る。
【0020】さらに、ウインチ34のハンドル44を廻
してワイヤロ−プ31を巻き取ると、つぎに、第3マス
ト13が上昇移動し、これが最上昇位置まで上昇する
と、続いて第2マスト12が上昇移動する。
【0021】このように、まず上方の第4マスト14が
上昇し、続いて段階的に下方の第3マスト13、第2マ
スト12が上昇し、各マスト14、13、12がそれぞ
れ最上昇位置まで上昇した状態で、照明灯8が最高の高
さになる。
【0022】また、照明灯8の高さは、ワイヤロ−プ3
1の巻き取り量を調整することにより、任意の高さに調
整することができる。
【0023】つぎに、上昇している照明灯8を下降させ
る場合は、ウインチ34のハンドル44を逆回転してワ
イヤロ−プ31を繰り出すことにより行われる。
【0024】ワイヤロ−プ31を繰り出すと、まず、第
2マスト12が重力により下降移動する。そして、第2
マスト12が最下降位置まで下降し、さらに、ワイヤロ
−プ31を繰り出すと、第3マスト13が重力により下
降移動をはじめ、最下降位置まで下降する。
【0025】第3マスト13が最下降位置まで下降する
と、つぎに、第4マスト14を下降させるのであるが、
第4マスト14はマストロック装置35により第3マス
ト13にロックされているので、ノブ43を付勢部材4
0の付勢力に抗して外方へ引っ張り連結杆41を介して
ピン38をピン貫通孔37から引き抜いてロックを解除
した後、ウインチ34のハンドル44を逆回転してワイ
ヤロ−プ31を繰り出すと第4マスト14が重力により
下降移動をはじめ、最下降位置まで下降する。このよう
にして、各マスト14、13、12は収納される。この
投光機1は、最上段の第4マスト14の下端部を、次段
の第3マスト13の上端部にマストロック装置35によ
ってロックするようにしているから、照明灯8を上げた
状態で、万一、ワイヤロ−プ31が切損した場合でも、
第2マスト12及び第3マスト13は、最下降位置まで
降下するが、第4マスト14は最下降位置まで降下する
ことがない。従って、マストの降下を原因として生じる
最上段のマストに取付けられた照明灯8による人体等に
対する危険を回避することができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
投光機にあっては、上昇している照明灯8を下降させる
場合は、ウインチ34のハンドル44を逆回転してワイ
ヤロープ31を繰り出すことにより行われるが、第3マ
スト13が最下降位置まで下降し、つぎに第4マスト1
4を下降させるときには、第4マスト14はマストロッ
ク装置35により第3マスト13にロックされているの
で、ノブ43を付勢部材40の付勢力に抗して外方へ引
っ張り連結杆41を介してピン38を貫通孔37から引
き抜いてロックを解除した後、ウインチ34のハンドル
44を逆回転してワイヤロープ31を繰り出さなければ
ならないため、第4マスト14の収納操作が煩雑なもの
であった。
【0027】そこでこの発明は、照明灯の不測の降下に
対する安全性を確保することができると共に、該照明灯
の下降操作を簡易化することができる投光機を提供する
ことを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の投光機は、移動自在の車台と、この車台
上に固定載置した発電機と上端部に照明灯を装備した伸
縮自在の昇降装置とからなり、前記昇降装置が、下方か
ら上方へ逐次段階的に細くなして互いに嵌挿している複
数のマストからなり、最下段のマストの適宜中途位置に
ウインチを、上端部に滑車を配設し、逐次段階的にその
内に嵌挿しているマストの上端部と下端部にそれぞれ滑
車を配設し、最上段のマストの下端部に一端を係止した
ワイヤロ−プを互いに嵌挿し合っているマストの上端部
の滑車から下端部の滑車へ順次掛け回して最下段のマス
トの上端部の滑車を介してウインチに他端を係止してな
る投光機において、最上段のマストが最上段位置で該マ
ストを固定するマストロック部と、前記最上段のマスト
を収納時に前記マストロック部のロック状態を解除さ
せ、不測の事態により最上段のマストが降下するときに
は前記マストロック部をロック状態のままに保持させる
ロック解除部とからなるマストロック装置を設けたこと
を特徴とする。
【0029】請求項2の投光機は、請求項1記載の投光
機において、前記マストロック部は、最上段のマストの
下端部に穿設したピン貫通孔と、最上段のマストを嵌挿
する次段のマストの上端部に設けられ、前記ピン貫通孔
に挿脱自在のピンと、前記ピンを前記ピン貫通孔に挿入
する方向へ弾力付勢する付勢部材と前記ピンを前記ピン
貫通孔から離脱する方向へ移動させるロック解除レバー
とからなることを特徴とする。
【0030】請求項3の投光機は、請求項1又は2記載
の投光機において、前記ロック解除部は、最下段のマス
トに設けられ該最下段のマストの上段部に配設した滑車
とウインチの間でワイヤロープの張力を受けるテンショ
ンプーリを備えたテンションアームとこのテンションア
ームに連動連結され、前記マストロック部のロック解除
レバーに係合・離脱位置へ移動可能なロック解除部材
と、前記テンションアームをワイヤロープとの係合方向
に付勢する付勢部材とからなり、テンションプーリがワ
イヤロープの張力を受けているときロック解除部材がロ
ック解除レバーと係合位置に位置し、テンションプーリ
がワイヤロープからの張力を失ったときにロック解除部
材がロック解除レバーとの係合位置から離脱位置へ移動
するようにしたことを特徴とする。
【0031】
【作用】請求項1の投光機は、照明灯を取付けた最上段
のマストが最上昇位置まで上昇すると該マストはマスト
ロック部の作用によってロックされる。
【0032】そして、最上段のマストを収納時には、前
記マストロック部のロックをロック解除部の作用によっ
て自動的に解除する。従って全てのマストを自動的に収
納することができる。また、最上段のマストが最上昇位
置でロックされているとき、万一、ワイヤロープが切損
したような場合には、ロック解除部が作用しないため最
上段のマストはマストロック部によりロック状態のまま
に保持され、最下降位置まで降下することがない。従っ
て、最上段に取付けられた照明灯による人体等に対する
危険を回避することができる。
【0033】請求項2の投光機は、請求項1の投光機に
おいて、最上段のマストが最上昇位置まで上昇すると、
自動的にピンがピン貫通孔に挿入されるため、該マスト
を自動的にロックすることができる。
【0034】請求項3の投光機は、請求項1又は2の投
光機において、テンションプーリがワイヤロープの張力
を受けているときロック解除部材がマストロック部のロ
ック解除レバーと係合位置に位置しているため、マスト
ロック部でロックされた状態の最上段のマストを収納す
るときには、前記マストロック部のロック解除レバーに
ロック解除部材が係合することにより、マストロック部
のロックを自動的に解除する。従って、全てのマストを
自動的に収納することができる。
【0035】また、テンションプーリがワイヤロープか
らの張力を失ったときにロック解除部材がマストロック
部のロック解除レバーとの係合位置から離脱位置へ移動
するため、最上段のマストが最上昇位置でロックされて
いるとき、万一、ワイヤロープが切損したような場合に
は、ロック解除部材がマストロック部のロック解除レバ
ーに係合しないので、最上段のマストはマストロック部
によりロック状態に保持され最下降位置まで降下するこ
とがない。
【0036】従って、最上段に取付けられた照明灯によ
る人体等に対する危険を回避することができる。
【0037】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0038】図1は、この発明の一実施例に係る投光機
のマストロック装置を示す側面図、図2は同正面図、図
3はロック装置のマストロック部を示す断面図である。
【0039】なお、上記特願平6−276211におけ
る実施例と同機能部材には同符号を付し、重複説明は省
略する。
【0040】この実施例の投光機1は、上記特願平6−
276211の実施例と同様に移動自在の車台4とこの
車台4上に固定載置した発電機5及び照明装置6とから
構成され、照明装置6は、昇降装置7とこの昇降装置7
の上方に設けた照明灯8とからなる。
【0041】昇降装置7は、車台4上に重設された第1
マスト11と、該第1マスト11内に伸縮自在に収納さ
れた第2マスト12、第3マスト13及び第4マスト1
4とからなり、第2マスト12は第1マスト11内に内
装され、第3マスト13は第2マスト12内に内装さ
れ、さらに、第4マスト14は第3マスト13内に内装
されており、それぞれ第1マスト11、第2マスト1
2、第3マスト13の上端から突出した状態で伸縮自在
に内装されている。
【0042】第2マスト12及び第3マスト13には、
それぞれ滑車25、26及び滑車27、28が設けられ
ている。滑車25と滑車27はそれぞれ第2マスト12
と第3マスト13の上方内壁に取付けられ、滑車26と
滑車28はそれぞれ第2マスト12と第3マスト13の
下方壁面に穿設した取付孔29、30部に各マスト1
2、13の杆壁を横切って取付けられている。
【0043】ワイヤロ−プ31は、一端が第4マスト1
4の下端部に係止され、以後滑車27、滑車28、滑車
25、滑車26の順にガイドされ、つぎに、第1マスト
11の上方壁面に穿設した取付孔32部に第1マスト1
1の杆壁を横切って取付けられた滑車33により第1マ
スト11の外方へガイドされて、第1マスト11の外壁
に取付けられたウインチ34に他端が係止されている。
【0044】この実施例の投光機1には、図1、2に示
すようにマストロック装置100が設けられている。マ
ストロック装置100は、第4マスト14を最上昇位置
において固定するマストロック部100aと、第4マス
ト14を収納時に前記マストロック部100aのロック
状態を解除させ、不測の事態により第4マスト14が下
降するときには、前記マストロック部100aをロック
状態に保持させるロック解除部100bとから構成され
ている。
【0045】マストロック部100aは、図3に示すよ
うに、第3マスト13の上端部の杆壁に穿設されたピン
貫通孔36と、第4マスト14の下端部の杆壁に穿設さ
れ、該第4マスト14が最上昇位置で前記ピン貫通孔3
6と貫通状態になるピン貫通孔37と、これらピン貫通
孔36、37に伸縮自在のピン38とから構成されてい
る。
【0046】ピン38は、第3マスト13の外壁面に取
付けられたケ−ス39内に内装したコイルスプリング等
からなる付勢部材40により、常時前記ピン貫通孔3
6、37に挿入方向へ付勢されている。ピン38には連
結杆41が延設され、この連結杆41はケ−ス39の貫
通孔42より外部へ突出されており、この突出端部にロ
ック解除レバー51とノブ43が取付けられている。
【0047】ロック解除レバー51は、下端部を外方へ
屈曲させた屈曲部を有しその内面に後述するロック解除
部100bのロック解除部材52が係合する係合面51
bが形成されている。
【0048】一方、ロック解除部100bは、図1、2
に示すように、第1マスト11の壁面に支持部材53が
ウインチ34と共に取付けられており、この支持部材5
3の上端部に一体に設けられた軸受部54に支持軸55
が回転自在に支持されている。支持軸55には、テンシ
ョンアーム56が一体的に固設され、その先端部にテン
ションプーリ57が軸58を介して回転自在に設けられ
ている。テンションプーリ57は、滑車33とウインチ
34との間で、ワイヤロープ31の張力を受けるように
配設されている。
【0049】支持軸55の一側端部は、第1マスト11
の側壁より外方へ突出しており、この突出端部にロック
解除部材52が一体的に固設されている。ロック解除部
材52の先端部には、前記マストロック部100aのロ
ック解除レバー51の係合面51aに係脱可能な係合部
59が設けられている。
【0050】ロック解除部材52は、テンションプーリ
57がワイヤロープ31の張力を受けているとき係合部
59がロック解除レバー51の係合面51aに係合可能
な位置にくるようになっている。
【0051】また、支持軸55には、略水平方向のアー
ム60が一体的に固設されており、このアーム60とば
ね受け部材61との間に、テンションプーリ57をワイ
ヤロープ31との係合方向に付勢するコイルスプリング
等の付勢部材が介装されている。
【0052】ばね受け部材61は支持部材53に固設さ
れた支持アーム63に上下調節可能に設けられ、ロック
ナット64の螺合位置を調整することによって付勢部材
62の付勢力を調整できるようになっている。
【0053】つぎに、上記一実施例の作用について説明
する。
【0054】照明灯8を上昇させる場合は、ウインチ3
4のハンドル44を廻してワイヤロ−プ31を巻き取る
ことにより行われる。
【0055】ワイヤロ−プ31も先端は第4マスト14
の下端に係止されているから、ワイヤロ−プ31を巻き
取ると、まず、第4マスト14が上昇移動する。そし
て、第4マスト14が最上昇位置まで上昇すると、すな
わち、第4マスト14の係合部材24が第3マスト13
のストッパ部材21に係合すると、図3に示すようにマ
ストロック部100aのピン38がスプリング40の付
勢力によって第3マスト13のピン貫通孔37を通って
第4マスト14のピン貫通孔36に挿入され、第4マス
ト14の下端部は第3マスト13の上端部にロックされ
る。
【0056】さらに、ウインチ34のハンドル44を廻
してワイヤロ−プ31を巻き取ると、つぎに、第3マス
ト13が上昇移動し、これが最上昇位置まで上昇する
と、続いて第2マスト12が上昇移動する。
【0057】このように、まず上方の第4マスト14が
上昇し、続いて段階的に下方の第3マスト13、第2マ
スト12が上昇し、各マスト14、13、12がそれぞ
れ最上昇位置まで上昇した状態で、照明灯8が最高の高
さになる。
【0058】また、照明灯8の高さは、ワイヤロ−プ3
1の巻き取り量を調整することにより、任意の高さに調
整することができる。
【0059】このとき、ロック解除部100bのテンシ
ョンプーリ57がワイヤロープ31の張力を受けている
ので、ロック解除部材52はその係合部59がマストロ
ック部100aのロック解除レバー51の係合面51a
に係合可能に位置されている。
【0060】つぎに、上昇している照明灯8を下降させ
る場合は、ウインチ34のハンドル44を逆回転してワ
イヤロ−プ31を繰り出すことにより行われる。
【0061】ワイヤロ−プ31を繰り出すと、まず、第
2マスト12が重力により下降移動する。そして、第2
マスト12が最下降位置まで下降し、さらに、ワイヤロ
−プ31を繰り出すと、第3マスト13が重力により下
降移動をはじめる。
【0062】第3マスト13が最下降位置付近まで下降
してくると、ロック解除部材52の係合部59がロック
解除レバー51の係合面51aに係合し、ロック解除レ
バー51を付勢部材40の付勢力に抗して外方へ(図1
の矢印dの方向)へ移動させ、連結杆41を介してピン
38をピン貫通孔36から引き抜いて第4マスト14の
ロックを解除する。
【0063】こうして、第4マスト14のロックが解除
されると、ワイヤロープ31の繰り出しにより第4マス
ト14が重力により下降移動はじめ、最下降位置まで下
降する。
【0064】このようにして、各マスト14、13、1
2は自動的に収納される。
【0065】また、第4マスト14が最上昇位置にロッ
クされているとき、万一、ワイヤロープ31が切損した
ような場合には、テンションプーリ57がワイヤロープ
31からの張力を失うため、付勢部材62の付勢力によ
ってアーム60が図1の矢印a方向に回動し、支持軸5
5を介してテンションアーム56と共にテンションプー
リ57が矢印b方向に回動すると共に、ロック解除部材
52が矢印c方向に回動して、該ロック解除部材52の
係合部59がロック解除レバー51との係合位置から離
脱位置へ移動する。こうして、ロック解除部材52がロ
ック解除レバー51に係合しなくなり、第4マスト14
はマストロック部100aによりロック状態のままに保
持される。
【0066】このように、照明灯8を上げた状態で、万
一、ワイヤロ−プ31が切損した場合でも、第2マスト
12及び第3マスト13は、最下降位置まで降下する
が、第4マスト14は最下降位置まで降下することがな
い。従って、マストの降下を原因として生じる最上段の
マストに取付けられた照明灯8による人体等に対する危
険を回避することができる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、請求
項1の投光機は、照明灯を取付けた最上段のマストが最
上昇位置で該マストをロックするマストロック部を設け
たので、最上段のマストが最上昇位置まで上昇すると、
該マストはマストロック部の作用によりロックされる。
【0068】また、前記最上段のマストを収納時に前記
マストロック部のロック状態を解除させ、不測の事態に
より最上段のマストが降下するときには前記マストロッ
ク部をロック状態のままに保持させるロック解除部を設
けたので、最上段のマストを収納時には、前記マストロ
ック部のロックをロック解除部の作用によって、自動的
に解除する。従って、全てのマストを自動的に収納する
ことができる。
【0069】万一、ワイヤロープが切損したような場合
には、ロック解除部が作用しないため、最上段のマスト
はマストロック部によりロック状態に保持され最下降位
置まで降下することがない。従って、最上段に取付けら
れた照明灯による人体等に対する危険を回避することが
できる。
【0070】請求項2の投光機は、請求項1の投光機に
おいて、発明によれば、最上段のマストの下端部にピン
貫通孔を穿設し、最上段のマストを嵌挿する次段のマス
トの上端部に前記ピン貫通孔に挿脱自在のピンを設け、
このピンを付勢部材によりピン貫通孔に挿入する方向に
弾力付勢させているため、最上段のマストが最上昇位置
にくると自動的にピンがピン貫通孔に挿入される。従っ
て、最上段のマストを自動的にロックすることができ
る。
【0071】請求項3の投光機は、請求項1又は2の投
光機において、テンションプーリがワイヤロープの張力
を受けているときロック解除部材がマストロック部のロ
ック解除レバーと係合位置に位置しているため、マスト
ロック部でロックされた状態の最上段のマストを収納す
るときには、前記マストロック部のロック解除レバーに
ロック解除部材が係合することにより、マストロック部
のロックを自動的に解除する。従って、全てのマストを
自動的に収納することができる。
【0072】また、テンションプーリがワイヤロープか
らの張力を失ったときにロック解除部材がマストロック
部のロック解除レバーとの係合位置から離脱位置へ移動
するため、最上段のマストが最上昇位置でロックされて
いるとき、万一、ワイヤロープが切損したような場合に
は、ロック解除部材がマストロック部のロック解除レバ
ーに係合しないので、最上段のマストはマストロック部
によりロック状態に保持され最下降位置まで降下するこ
とがない。
【0073】従って、最上段に取付けられて照明灯によ
る人体等に対する危険を回避することができ、安全性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマストロック装置を
示す側面図である。
【図2】この発明の一実施例に係るマストロック装置を
示す正面図である。
【図3】この発明の一実施例に係るマストロック装置の
マストロック部を示す断面図である。
【図4】特願平6−276211の実施例に係る投光機
の正面図である。
【図5】特願平6−276211の実施例に係る投光機
の側面図である。
【図6】特願平6−276211の実施例に係る投光機
のマストの関係を示す断面図である。
【図7】特願平6−276211の実施例に係る投光機
のマストの昇降装置を示す断面図である。
【図8】特願平6−276211の実施例に係る投光機
のマストロック装置の一例を示す断面図である。
【符合の説明】
4 車台 5 発電機 7 昇降装置 8 照明灯 11〜14 マスト 25〜28 滑車 31 ワイヤロ−プ 33 滑車 34 ウインチ 37 ピン貫通孔 38 ピン 40 コイルスプリング(付勢部材) 51 ロック解除レバー 52 ロック解除部材 56 テンションアーム 57 テンションプーリ 62 コイルスプリング 100 マストロック装置 100a マストロック部 100b ロック解除部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大和 勇記 埼玉県川口市東内野272番地 和光機械 工業株式会社内 (72)発明者 黒井 甚一 埼玉県川口市東内野272番地 和光機械 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−331926(JP,A) 実開 昭61−54622(JP,U) 実開 昭49−122631(JP,U) 実開 平3−5864(JP,U) 特公 平6−63383(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 21/22 B66F 7/02 E04H 12/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在の車台と、この車台上に固定載
    置した発電機と上端部に照明灯を装備した伸縮自在の昇
    降装置とからなり、前記昇降装置が、下方から上方へ逐
    次段階的に細くなして互いに嵌挿している複数のマスト
    からなり、最下段のマストの適宜中途位置にウインチ
    を、上端部に滑車を配設し、逐次段階的にその内に嵌挿
    しているマストの上端部と下端部にそれぞれ滑車を配設
    し、最上段のマストの下端部に一端を係止したワイヤロ
    −プを互いに嵌挿し合っているマストの上端部の滑車か
    ら下端部の滑車へ順次掛け回して最下段のマストの上端
    部の滑車を介してウインチに他端を係止してなる投光機
    において、最上段のマストが最上段位置で該マストを固
    定するマストロック部と、前記最上段のマストを収納時
    に前記マストロック部のロック状態を解除させ、不測の
    事態により最上段のマストが降下する時には前記マスト
    ロック部をロック状態のままに保持させるロック解除部
    とからなるマストロック装置を設けたことを特徴とする
    投光機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投光機において、前記マ
    ストロック部は、最上段のマストの下端部に穿設したピ
    ン貫通孔と、最上段のマストを嵌挿する次段のマストの
    上端部に設けられ、前記ピン貫通孔に挿脱自在のピン
    と、前記ピンを前記ピン貫通孔に挿入する方向へ弾力付
    勢する付勢部材と前記ピンを前記ピン貫通孔から離脱す
    る方向へ移動させるロック解除レバーとからなることを
    特徴とする投光機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の投光機において、
    前記ロック解除部は、最下段のマストに設けられ該最下
    段のマストの上段部に配設した滑車とウインチの間でワ
    イヤロープの張力を受けるテンションプーリを備えたテ
    ンションアームと、このテンションアームに連動連結さ
    れ、前記マストロック部のロック解除レバーに係合・離
    脱位置へ移動可能なロック解除部材と、前記テンション
    アームをワイヤロープとの係合方向に付勢する付勢部材
    とからなり、テンションプーリがワイヤロープの張力を
    受けているときロック解除部材がロック解除レバーと係
    合位置に位置し、テンションプーリがワイヤロープから
    の張力を失ったときにロック解除部材がロック解除レバ
    ーとの係合位置から離脱位置へ移動するようにしたこと
    を特徴とする投光機。
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