JP2000264448A

JP2000264448A - 給紙装置

Info

Publication number: JP2000264448A
Application number: JP11070380A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Nishimura; 安弘西村
Original assignee: Riso Kagaku Corp
Current assignee: Riso Kagaku Corp
Priority date: 1999-03-16
Filing date: 1999-03-16
Publication date: 2000-09-26
Also published as: EP1036661A2; EP1036661A3; US6213658B1

Abstract

(57)【要約】【課題】記録シートの画像形成位置を左右調整する際
に、記録シートの擦れ等を防止して印刷品質を保つこと
ができる給紙装置を提供することを目的としている。ま
た、左右調整を給紙動作に応じて制御することにより、
常時安定した給紙が行えること。【解決手段】給紙台３上には印刷用紙Ｐが積載され、
最上面の印刷用紙Ｐから１枚づつスクレーパローラ１１
によって画像形成装置２に供給される。印刷用紙Ｐ上で
の画像形成位置は左右移動キーの操作で左右調整でき
る。左右移動キーの押下により、制御手段はエレベータ
モータ７を駆動し給紙台３を下降させた後、左右移動モ
ータ１８を操作に対応する方向に駆動し給紙台３を左右
移動させる。この後、エレベータモータ７を駆動し給紙
台３を上昇させ最上面の印刷用紙Ｐをスクレーパ１１ロ
ーラに接触させて給紙可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置で用
いる記録シートを給紙する給紙装置に係り、特に、多数
枚の記録シートが積載され昇降自在な給紙台を左右に移
動させて記録シートに対する画像形成位置を可変できる
給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】記録シート、例えば汎用の印刷用紙を用
いて画像形成する画像形成装置は、印刷用紙を給紙台上
に積載して用いる。特に、孔版印刷機では、孔版原紙を
内部の版胴に装着して回転しながら印刷するため、高速
な印刷が可能である。対応して給紙台上には比較的多数
枚の印刷用紙が積載され、印刷速度に対応して短時間で
多数枚の印刷用紙を連続的に給紙可能な構成となってい
る。

【０００３】上記給紙台は、最上面の給紙位置にある印
刷用紙を、１枚づつ印刷機内部の印刷部に給紙する構成
である。この給紙位置には、給紙部のスクレーパローラ
（給紙ローラ）が設けられ、このスクレーパローラの回
転により印刷用紙を連続して装置内部に給紙することが
できる。また、この印刷用紙の給紙に対応して給紙台が
上昇制御され、最上面の印刷用紙が常時スクレーパロー
ラに接触する構成となっている。

【０００４】上記の印刷用紙は、給紙台から印刷部に給
紙する際の左右位置（搬送方向と直交する幅方向）を可
変させることにより、印刷用紙上の左右方向に画像形成
位置を移動させることができる。例えば、孔版印刷機に
おいては、版胴に対する印刷用紙の左右方向の搬送位置
を可変することにより、版胴に装着された孔版原紙の画
像位置に対する印刷用紙の接触位置を左右に可変でき、
印刷用紙上での画像形成位置を左右方向に移動させるこ
とができる。

【０００５】図９は、給紙装置を示す斜視図である。印
刷用紙が積載される給紙台５０には給紙台５０を左右方
向に移動させるダイヤル５１が設けられている。このダ
イヤル５１を手動調整することにより、ネジ軸５２が回
転し、給紙台５０に固定されたナット部５３が左右方向
に移動して給紙台５０は同方向に移動する。これによ
り、印刷用紙Ｐ上の画像形成位置を左右方向に移動調整
可能となっている。

【０００６】給紙台５０に積載された最上面の印刷用紙
Ｐは、給紙台５０上方に設けられた給紙手段５７のスク
レーパローラ５７ａに接触しており、このスクレーパロ
ーラ５７ａの回転で最上面から１枚づつ印刷部に給紙さ
れる。給紙台５０は、印刷用紙Ｐの給紙に合わせて次第
に上昇制御され、常に印刷用紙Ｐの最上面がスクレーパ
ローラ５７ａに接触し印刷部に給紙できるよう構成され
ている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では印刷用紙Ｐ上の画像形成位置を左右方向に移動さ
せる為に、印刷用紙Ｐがスクレーパローラ５７ａと接触
状態のままで給紙台５０を左右に移動させると、スクレ
ーパローラ５７ａと印刷用紙Ｐの接触部分が擦れ、印刷
用紙Ｐが斜行し、次回の印刷動作時に給紙による印刷用
紙Ｐの給紙ジャムが発生してしまう。また、スクレーパ
ローラ５７ａもダメージを受けてしまい、印刷性能の低
下を早く招いてしまう。

【０００８】さらに、従来は、印刷機の印刷動作に関わ
らず上記の左右移動が行える構成であったため、例え
ば、印刷動作中に給紙台を左右移動させると、給紙途中
の印刷用紙に斜行する力の搬送力が加えられ、印刷用紙
のジャムが生じることもあった。

【０００９】ところで、給紙台の左右移動を上記手動操
作に代えてモータ等を用いた電動で行なうことも考えら
れる。しかし、単純にモータの動力で給紙台を左右移動
させる構成としただけでは、上記課題は何ら解決できな
い。加えて、スクレーパローラと印刷用紙が接触してい
る状態のままモータを作動させると、これらスクレーパ
ローラと印刷用紙との間の摩擦の為に、摩擦がない時に
比べ余計に電力を消費することとなり、効率が悪くモー
ターの発熱及び寿命短縮を招いた。

【００１０】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたものであり、記録シートの画像形成位置を左右調整
する際に、記録シートの擦れ等を防止して印刷品質を保
つことができる給紙装置を提供することを目的としてい
る。また、左右調整を給紙動作に応じて制御することに
より、常時安定した給紙が行える給紙装置を提供するこ
とを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の給紙装置は、請求項１記載のように、画像
形成装置に記録シートを供給する給紙装置において、前
記記録シートを積載する給紙台と、前記給紙台を昇降さ
せる昇降手段と、前記給紙台の上方に設けられ、前記記
録シートの最上面に接触して１枚づつ画像形成装置に供
給する給紙手段と、前記記録シートが前記給紙手段に接
触する給紙位置にあるか否か検知する紙給紙位置検知手
段と、前記給紙台を前記記録シートの搬送方向と直交す
る方向に移動させることを指示する左右移動指示手段
と、前記左右移動指示手段の指示に応じて、前記給紙台
を移動させる左右移動手段と、前記左右移動移動指示手
段により指示があった場合には、前記昇降手段により給
紙台を下降させる制御を実行する制御手段と、を具備し
たことを特徴とする。

【００１２】また、請求項２記載のように、前記制御手
段は、前記昇降手段により給紙台を下降させる制御の実
行後に、前記左右移動手段により給紙台を左右移動させ
る制御を実行する構成としてもよい。

【００１３】また、請求項３記載のように、前記制御手
段は、前記給紙台を左右移動させる制御の実行後に、前
記昇降手段を上昇させ前記記録シートを前記給紙位置に
位置させる制御を実行する構成としてもよい。

【００１４】また、請求項４記載のように、前記左右移
動指示手段は、前記給紙台を所望する左右いずれかの方
向に移動させるための左右移動キーを備え、前記制御手
段は、前記左右移動キーの１回の押下毎に前記給紙台を
対応する方向に一定量左右移動させる構成としてもよ
い。

【００１５】また、請求項５記載のように、前記制御手
段は、給紙手段が不実行である期間中に前記給紙台の昇
降及び左右移動を制御する構成とすることもできる。

【００１６】また、請求項６記載のように、前記制御手
段は、前記給紙台の昇降及び左右移動の制御期間中は、
実行中の給紙手段を一時停止させる構成としてもよい。

【００１７】上記構成の給紙装置の給紙台には記録シー
トが積載され、この給紙台上の最上面の記録シートは給
紙手段に接触して１枚づつ画像形成装置に供給される。
給紙動作に対応して給紙台は昇降手段で上昇制御され、
常時最上面の記録シートが給紙位置から１枚づつ供給さ
れる。左右移動キーの押下により、記録シート上の画像
位置を左右移動させる指示が入力されると、制御手段
は、給紙台を下降させ給紙手段を記録シートから離すた
めに給紙台を下降させる。この後に左右移動手段により
給紙台を左右移動させる。これにより、記録シートが給
紙手段と離れた状態で左右移動させることができ、擦れ
を生じない。この後、給紙台が上昇制御され、記録シー
トの最上面が給紙位置に位置すると、給紙動作を再開で
きる。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の給紙装置を示す
図である。図１（ａ）は側面図、図１（ｂ）は平面図で
ある。この給紙装置１は、画像形成装置２の一側部（図
中では左側）に設けられ、所定枚数の記録シート（以
下、印刷用紙と称す）Ｐを積載可能な給紙台３を備えて
いる。

【００１９】給紙台３は、保持枠４上に設けられ、昇降
手段５により上下動自在である。昇降手段５は、画像形
成装置２側に設けられ上下方向に延びる一対のラックギ
ヤ６ａと、給紙台３側に設けられラックギヤ６ａに歯合
するピニオンギヤ６ｂで構成されている。このピニオン
ギヤ６ｂはエレベータモータ７によって回転駆動され、
これにより給紙台３は昇降移動可能である。また、下限
センサ８は、給紙台３下降時におけるこの給紙台３の下
限位置を検知する。

【００２０】また、画像形成装置２には、給紙台３上の
最上面の印刷用紙Ｐに接触可能な給紙手段１０が設けら
れている。この給紙手段１０は、スクレーパローラ１１
とピックアップローラ１２で構成され、印刷動作に同期
して間欠的に回転駆動され、給紙位置にある印刷用紙Ｐ
を１枚づつ画像形成装置２内部に供給する。

【００２１】この給紙手段１０のスクレーパローラ１１
には、給紙台３の上昇制御により印刷用紙Ｐがこの給紙
位置で所定圧力で接触するようになっている。この接触
圧は、印刷用紙Ｐの厚さ等、種類別に異なる。給紙手段
１０の接触圧は上限センサ（給紙位置検知手段）１４で
検知され制御部に出力され、制御部は常時最適な接触圧
で給紙できるよう給紙台３を昇降制御する。これにより
印刷用紙Ｐの給紙時の重送、空送を防止して安定した供
給が行える。

【００２２】また、給紙台３は左右移動手段１５によっ
て保持枠４内で画像形成装置２に対し左右方向（印刷用
紙Ｐの搬送方向と直交する方向：印刷用紙Ｐの幅方向）
に移動自在である。即ち、給紙台３側には、ラックギヤ
１６が設けられ、保持枠４側にはこのラックギヤ１６に
歯合するピニオンギヤ１７、及び駆動用の左右移動モー
タ１８が設けられている。左右移動モータ１８の回転駆
動により、保持枠４に対し給紙台３が左右移動する。な
お、保持枠４には、この左右方向に延びる支持軸１９
ａ、１９ｂによって左右移動自在に保持されている。う
ち、支持軸１９ａの両端には、前記昇降手段５のピニオ
ンギヤ６ｂ，６ｂが固定されている。

【００２３】この給紙台３の左右位置の原点（ホームポ
ジション）は原点検知手段２０によって検知される。こ
の原点検知手段２０は、保持枠４の左右方向（幅方向）
の中央位置に固定された投受光一体型の原点用センサ２
１と、給紙台３側に設けられ給紙台３が左右方向の中央
位置に位置したときに原点用センサ２１の光を遮蔽（あ
るいは透過）させる遮蔽板２２で構成されている。

【００２４】また、保持枠４には、この保持枠４上での
給紙台３の左右限度位置を検出する右リミットスイット
２３ａと、左リミットスイッチ２３ｂが設けられてい
る。

【００２５】図２は、画像形成装置２に設けられる操作
パネル２５を示す図である。この操作パネル２５には、
印刷枚数等の設定キー２６、印刷動作スタートキー２
７、ストップキー２８、設定内容や印刷状態を表示する
表示部２９が設けられている。

【００２６】また、印刷用紙Ｐ上の画像の形成位置を調
整する画像位置調整手段３０が設けられる。画像位置調
整手段３０は、印刷用紙Ｐに対する画像の天地位置（上
下位置）を調整するための天地移動キー３０ａと、この
天地位置と直交する左右位置を調整するための左右移動
キー（左右移動指示手段）３０ｂで構成されている。天
地移動キー３０ａの操作に対応して画像形成装置２内で
は、印刷用紙Ｐの搬送状態を可変して印刷用紙Ｐに対す
る画像の天地位置を調整する。この天地調整の状態はＬ
ＥＤ等からなる天地位置表示部３１ａに表示される。

【００２７】左右移動キー３０ｂは、給紙台３を左に移
動させるキー、右に移動させるキー、原点に復帰させる
キーで構成されている。左右移動キー３０ｂが操作され
ると、給紙台３の左右移動モータ１８が駆動され、給紙
台３を左右方向に移動させ、印刷用紙Ｐに対する画像の
左右位置を調整する。この左右調整の状態はＬＥＤ等か
らなる左右位置表示部３１ｂに表示される。これらの調
整は、後述する制御手段によって動作制御される。ま
た、左右位置の調整時には、左右移動モータ１８の駆動
制御に加えて、エレベータモータ７が駆動制御されるよ
うになっている（詳細は後述する）。

【００２８】図３は、本装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。制御手段３５は、マイクロプロセッサ（Ｃ
ＰＵ）で構成され、ＲＯＭ３６に格納されている制御プ
ログラムを実行し、ＲＡＭ３７を一時データ格納用に用
いて後述する給紙制御を実行する。以下、本発明の要部
である左右移動制御を主に説明する。

【００２９】この制御手段３５に対しては、前述した下
限センサ８、上限センサ１４、原点用センサ２１、右リ
ミットスイッチ２３ａ、左リミットスイッチ２３ｂの検
知信号が入力される。また、左右移動キー３０ｂの操作
信号が入力される。制御手段３５は、これら検知信号及
び操作信号に基づき、エレベータモータ７、左右移動モ
ータ１８を駆動制御して給紙台３の左右位置を調整す
る。

【００３０】次に、上記構成による給紙台３の左右移動
の制御内容を図４，図５に示すフローチャート１，２、
及び図６のタイミングチャートを用いて説明する。左右
移動キー３０ｂが１回押下操作されると（図６（ａ）の
期間ｔ１）、制御手段３５は左右移動制御を開始する。
この際、通常は印刷用紙Ｐの最上面が給紙手段１０に接
触しており、上限センサ１４はＯＮ状態にある（図６
（ｂ））。始めに、印刷用紙Ｐが給紙位置にあるか否か
を検知する（ＳＰ１）。この給紙位置とは、給紙台３上
に積載される印刷用紙Ｐに給紙手段１０のスクレーパロ
ーラ１１が所定圧で接触し、上限センサ１４がＯＮ状態
にあり、給紙可能な状態を指している。

【００３１】具体的には、上限センサ１４のＯＮ／ＯＦ
Ｆを検知し、ＯＮであれば給紙位置である（印刷用紙Ｐ
がスクレーパローラ１１に所定圧で接触している）と判
断し（ＳＰ１−ＹＥＳ）、ＯＦＦであれば給紙位置では
ない（印刷用紙Ｐがスクレーパローラ１１に接触してい
ない）と判断する。

【００３２】給紙位置（ＳＰ１−ＹＥＳ）の場合には、
給紙台３を所定量下降させる制御を行なう（ＳＰ２）。
具体的には、エレベータモータ７を上限センサ８がＯＦ
Ｆするまで正転させて給紙台３を所定量下降させる。こ
の際、印刷用紙Ｐが給紙位置にあるものの給紙台３が下
限センサ８で下限検知されているときには（ＳＰ３−Ｙ
ＥＳ）、給紙台３が下降できない状態にあるためエラー
処理を実行する。即ち、この状態は、給紙台３上に規定
以上の印刷用紙Ｐが積載されているときに生じ、印刷用
紙Ｐがスクレーパローラ１１に接触したままであり、左
右移動できないと判断しエラー処理する（ＳＰ４）。エ
ラー処理は、例えば表示部２９に左右移動できない状態
を表示したり、印刷用紙Ｐが異常積載状態にある旨を表
示したりする。

【００３３】一方、この給紙台３を下降させる際に下限
センサ８で下限検知されていないときには（ＳＰ３−Ｎ
Ｏ）、再度、給紙位置を検知する（ＳＰ５）。即ち、上
限センサ１４のＯＦＦを確認する。ここで、給紙位置で
あるときには（ＳＰ５−ＹＥＳ）、ＳＰ２に復帰して給
紙台３を下降させる。また、給紙位置でないときには
（ＳＰ５−ＮＯ）、給紙台３を下降制御する（ＳＰ
６）。

【００３４】そして、給紙台３の下限位置が検出される
と（ＳＰ７−ＹＥＳ）、エレベータモータ７を停止させ
下降制御が停止される（ＳＰ９）。ここで、給紙台３の
下限位置が検出されないときには（ＳＰ７−ＮＯ）、少
なくとも上記所定時間ｔ２経過するまで給紙台３を下降
制御させる（ＳＰ８のループ）。ここで、所定時間ｔ２
（図６（ｃ））は、給紙台３上の印刷用紙Ｐとスクレー
パローラ１１とが非接触状態となるに十分な時間に設定
されている。上記制御により、給紙台３は下降制御され
て下限位置あるいは上下限の中間位置に位置することと
なり、スクレーパローラ１１に対し印刷用紙Ｐが下方に
離れた状態となる。

【００３５】次に、制御手段３５は、左右移動制御を実
行する（ＳＰ１０）。図５は、この左右移動の制御内容
の詳細を示すフローチャートである。始めに、左右移動
キー３０ｂの操作が右、左のいずれであるかを判別する
（ＳＰ２０）。右方向の操作であれば（ＳＰ２０−ＹＥ
Ｓ）、右リミットスイッチ２３ａで検知される迄の期間
（ＳＰ２１−ＮＯ）、左右移動モータ１８を正転させて
給紙台３を右方向に移動させる（ＳＰ２２）。

【００３６】この給紙台３が右に移動できる期間中、左
右移動キー３０ｂの１回の押下で一定時間ｔ３（図６
（ｅ））経過するまで左右移動モータ１８を連続的に正
転させるようになっている（ＳＰ２３のループ）。例え
ばこの一定時間ｔ３は給紙台３を０．５ｍｍ移動させる
時間に設定されている。

【００３７】給紙台３の移動が一定時間ｔ３経過する
と、左右移動モータ１８の正転が停止し、給紙台３の右
移動が停止する（ＳＰ２４）。この後、さらに左右移動
キー３０ｂが継続して押下されている場合には（ＳＰ２
５−ＹＥＳ）、ＳＰ２０に復帰して上記処理を繰り返
す。一方、ＳＰ２５にて左右移動キー３０ｂの押下が解
除された状態が検出された場合（ＳＰ２５−ＮＯ）、及
び右リミットスイッチ２３ａで給紙台３が右限度位置に
達したことが検知された場合（ＳＰ２１−ＹＥＳ）に
は、いずれも左右移動の制御処理（ＳＰ１０）を終了
し、図４のフロー（ＳＰ１１）に移行する。

【００３８】また、上記左右移動制御において、左方向
の操作時（ＳＰ２０−ＮＯ）は、ＳＰ２１〜ＳＰ２５の
各処理がそれぞれ左方向の処理に変わる点を除いて同様
であり、説明を省略する。この処理時、右リミットスイ
ッチ２３ａの検知処理（ＳＰ２１）は、左リミットスイ
ッチ２３ｂの検知処理となる。以上の処理により、左右
移動キー３０ｂの押下操作時には、給紙台３が一旦下降
して給紙手段１０から印刷用紙Ｐが離れた後に、給紙台
３が左右方向に移動する為、印刷用紙Ｐとスクレーパロ
ーラ１１との接触を解除した状態で印刷用紙Ｐを左右方
向に移動でき、印刷用紙Ｐの斜行は発生せず、また、印
面へのダメージを少なくできる。

【００３９】上記給紙台３の左右移動後は、図４のＳＰ
１１以降の処理が実行される。給紙台３が左右移動した
状態で、この給紙台３は下限位置あるいは上下限の中間
位置に位置している。したがって、この後の印刷実行の
ためにエレベータモータ７を逆転させ給紙台３を上昇制
御する（ＳＰ１１）（図６（ｄ））。この上昇制御は、
上限センサ１４が検知（ＯＮ）するまで、即ち、印刷用
紙Ｐが給紙手段１０のスクレーパローラ１１に所定圧で
接触する給紙位置になるまで継続される（ＳＰ１２のル
ープ）。

【００４０】そして、上限センサ１４が給紙位置を検知
すると（ＳＰ１２−ＹＥＳ）、エレベータモータ７を停
止させ給紙台３の上昇を停止させる（ＳＰ１３）。以上
の上昇制御の終了で上記全体の左右移動制御が終了す
る。そして、左右移動調整後の印刷用紙Ｐを直ちに給紙
でき、印刷を実行できるようになる。

【００４１】次に、図７は左右移動キー３０ｂの継続押
下時における制御状態を示すタイミングチャートであ
る。図７（ａ）に示すように、左右移動キー３０ｂが比
較的長く連続して押下操作（期間ｔ１）されることがあ
る。この操作は、給紙台３の左右移動長が長いときに生
じる。

【００４２】この操作がなされた時においても、制御手
段３５は、上記図４記載のフローチャートに沿ってＳＰ
１〜ＳＰ１０までの制御処理を実行することに変わりは
ない。しかし、図５記載の左右移動制御（ＳＰ２０〜Ｓ
Ｐ２５）の実行時には、左右移動キー３０ｂが連続して
押下されたままの状態であるため、ＳＰ２５の判断処理
において左右移動キー３０ｂが押されたままの状態であ
ると判断する（ＳＰ２５−ＹＥＳ）。

【００４３】これにより、ＳＰ２０に復帰して左右移動
キー３０ｂが押下されている期間中は、左右移動が継続
動作し左右移動モータ１８が同操作方向に連続駆動され
る（図７（ｅ））。即ち、左右移動モータ１８を連続的
に駆動する時間ｔ３は、この左右移動キー３０ｂの押下
解除されるまでの期間で可変することとなる。そして、
左右移動キー３０ｂの押下解除によりこの左右移動が停
止し（ＳＰ２５−ＮＯ）、ＳＰ１１以降の給紙台３上昇
制御に移行する。

【００４４】以上説明した、給紙台３の左右移動制御
は、給紙中（印刷中）あるいは給紙不実行中（印刷不実
行中）のいずれにおいても実現できる。但し、給紙中の
場合には、給紙台３を下降させる制御により給紙（印
刷）を一時停止するよう制御している。

【００４５】次に、上記制御手段３５の他の制御処理例
を図８のフローチャートを用いて説明する。このフロー
チャートには、左右移動キー３０ｂで給紙台３の左右移
動操作がなされたとき、印刷中であるか否かを判断して
適した制御を行なうための内容が示されている。給紙手
段１０のスクレーパローラ１１、及びピックアップロー
ラ１２は、いずれも画像形成装置２の印刷動作に同期し
て回転駆動され、印刷用紙Ｐを画像形成装置２内部に給
紙する構成である。この給紙手段１０は、不図示である
が給紙クラッチ（電磁クラッチ）が間欠的にＯＮ／ＯＦ
Ｆすることにより、印刷速度に対応して１枚づつ印刷用
紙Ｐを給紙するようになっている。

【００４６】まず、左右移動キー３０ｂが押下されたと
き、制御手段３５は印刷中であるか否かを判断する（Ｓ
Ｐ３０）。印刷不実行中である場合には（ＳＰ３０−Ｎ
Ｏ）、図４，５に記載した一連の左右移動制御（ＳＰ１
以降）が開始される。一方、左右移動キー３０ｂが押下
されたとき、印刷中である場合には（ＳＰ３０−ＹＥ
Ｓ）、給紙手段１０による給紙動作を一時停止させる処
理を実行する（ＳＰ３１）。

【００４７】具体的には、画像形成装置２の印刷動作に
同期してＯＮ／ＯＦＦされる給紙クラッチを強制的にＯ
ＦＦさせて、スクレーパローラ１１、及びピックアップ
ローラ１２による印刷用紙Ｐの給紙（搬送）動作を一時
停止させる。

【００４８】そして、この給紙手段１０の給紙動作が停
止している状態で図４，５に記載した一連の左右移動処
理（ＳＰ１以降）を開始させる。ＳＰ１〜ＳＰ１３まで
の各処理を実行した後、左右移動処理が終了すると（Ｓ
Ｐ３２−ＹＥＳ）、給紙動作停止を解除する（ＳＰ３
３）。即ち、給紙クラッチのＯＦＦ状態を解除させる。
上記制御により、給紙手段１０による印刷用紙Ｐの給紙
一時停止状態が解除され、給紙動作（印刷動作）を再開
することができる。このように給紙装置の給紙動作の停
止制御、及びこの給紙動作に連動して画像形成装置２の
印刷動作を停止制御させることもできる。

【００４９】

【発明の効果】本発明の請求項１によれば、記録シート
の画像形成位置を左右調整する際には、給紙台が下降制
御する構成であり、記録シートと給紙手段の擦れを防止
した状態で給紙台を左右に移動できるようになる。そし
て、記録シートが斜行することによる給紙ジャムの発生
を防止でき、また、記録シートにダメージを与えずに画
像形成位置を左右に移動させることができる。さらに、
左右移動手段の動力負荷を軽減できる。

【００５０】請求項２によれば、記録シートの画像形成
位置を左右調整する指示に基づき、給紙台が下降して給
紙手段と記録シートの接触が解かれた状態で給紙台が指
示された左右方向に移動する一連の動作が実行されつつ
上記効果を得ることができる。これにより、画像形成位
置の左右調整を迅速かつ確実に行えるようになる。請求
項３によれば、左右調整後に給紙台を上昇制御すること
により、直ちに給紙可能状態に復帰できる。請求項４に
よれば、左右移動キーの１回の押下で左右調整の移動量
を規定でき、左右調整を微細かつ短時間で調整できるよ
うになる。また、給紙動作の一時停止期間を短縮化で
き、給紙再開までの時間を短縮化できるようになる。請
求項５によれば、給紙台の左右調整は、給紙動作の不実
行中に制御される構成であり、給紙動作に影響なく左右
調整できるようになり、効率良く記録シートの擦れや搬
送不良等を防止できるようになる。請求項６によれば、
本発明の給紙装置を用いることによって、給紙動作より
も給紙台を左右調整させる制御を優先させることがで
き、所望する画像形成位置の左右調整を迅速かつ円滑に
行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給紙装置の実施の形態を示す図。

【図２】操作パネルを示す図。

【図３】給紙装置の電気的構成を示すブロック図。

【図４】給紙台の左右移動制御内容を示すフローチャー
ト（その１）。

【図５】給紙台の左右移動制御内容を示すフローチャー
ト（その２）。

【図６】給紙台の左右移動制御内容を示すタイミングチ
ャート（その１）。

【図７】給紙台の左右移動制御内容を示すタイミングチ
ャート（その２）。

【図８】給紙台の左右移動制御の他の例を示すフローチ
ャート。

【図９】給紙装置を示す斜視図。

【符号の説明】

１…給紙装置、２…画像形成装置、３…給紙台、４…保
持枠、５…昇降手段、７…エレベータモータ、８…下限
センサ、１０…給紙手段、１１…スクレーパローラ、１
４…上限センサ、１５…左右移動手段、１８…左右移動
モータ、２０…原点検知手段、２３ａ…右リミットスイ
ッチ、２３ｂ…左リミットスイッチ、２５…操作パネ
ル、２９…表示部、３０ｂ…左右移動指示手段（左右移
動キー）、３５…制御手段、３６…ＲＯＭ、３７…ＲＡ
Ｍ、Ｐ…記録シート（印刷用紙）。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像形成装置に記録シートを供給する給
紙装置において、前記記録シートを積載する給紙台と、前記給紙台を昇降させる昇降手段と、前記給紙台の上方に設けられ、前記記録シートの最上面
に接触して１枚づつ画像形成装置に供給する給紙手段
と、前記記録シートが前記給紙手段に接触する給紙位置にあ
るか否か検知する紙給紙位置検知手段と、前記給紙台を前記記録シートの搬送方向と直交する方向
に移動させることを指示する左右移動指示手段と、前記左右移動指示手段の指示に応じて、前記給紙台を移
動させる左右移動手段と、前記左右移動移動指示手段により指示があった場合に
は、前記昇降手段により給紙台を下降させる制御を実行
する制御手段と、を具備したことを特徴とする給紙装置。
【請求項２】前記制御手段は、前記昇降手段により給
紙台を下降させる制御の実行後に、前記左右移動手段に
より給紙台を左右移動させる制御を実行する請求項１記
載の給紙装置。
【請求項３】前記制御手段は、前記給紙台を左右移動
させる制御の実行後に、前記昇降手段を上昇させ前記記
録シートを前記給紙位置に位置させる制御を実行する請
求項１記載の給紙装置。
【請求項４】前記左右移動指示手段は、前記給紙台を
所望する左右いずれかの方向に移動させるための左右移
動キーを備え、前記制御手段は、前記左右移動キーの１回の押下毎に前
記給紙台を対応する方向に一定量左右移動させる構成で
ある請求項１記載の給紙装置。
【請求項５】前記制御手段は、給紙手段が不実行であ
る期間中に前記給紙台の昇降及び左右移動を制御する構
成である請求項１から３のいずれかに記載の給紙装置。
【請求項６】前記制御手段は、前記給紙台の昇降及び
左右移動の制御期間中は、実行中の給紙手段を一時停止
させる構成とした請求項１から３のいずれかに記載の給
紙装置。