JP2006143346A - 画像形成装置用の給紙装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 種類の異なる用紙を適切に給紙し得る画像形成装置用の給紙装置を提供する。
【解決手段】 用紙Pを積載する載置板2を上下動自在に備えて、トレイ収容部52に装着自在な給紙トレイと、横方向に沿う揺動軸心A周りに揺動自在な状態でトレイ収容部52の上方に支持された枠体3と、給紙トレイ内の用紙Pの上面に当接するように枠体3に支持されて、用紙Pを送出するピックアップローラ4と、載置板2を昇降させる昇降手段5と、その昇降手段5の作動を制御する制御手段とが備えられ、枠体3が、弾性体9にて下方側に向けて付勢され、枠体3の上下方向における位置を検出する枠体位置検出手段6と、給紙トレイに収容された用紙Pの種類を設定する紙種設定手段とが設けられ、制御手段は、枠体位置検出手段6の検出情報及び紙種設定手段の設定情報に基づいて、昇降手段5の昇降作動を制御するように構成されている。
【選択図】 図5
【解決手段】 用紙Pを積載する載置板2を上下動自在に備えて、トレイ収容部52に装着自在な給紙トレイと、横方向に沿う揺動軸心A周りに揺動自在な状態でトレイ収容部52の上方に支持された枠体3と、給紙トレイ内の用紙Pの上面に当接するように枠体3に支持されて、用紙Pを送出するピックアップローラ4と、載置板2を昇降させる昇降手段5と、その昇降手段5の作動を制御する制御手段とが備えられ、枠体3が、弾性体9にて下方側に向けて付勢され、枠体3の上下方向における位置を検出する枠体位置検出手段6と、給紙トレイに収容された用紙Pの種類を設定する紙種設定手段とが設けられ、制御手段は、枠体位置検出手段6の検出情報及び紙種設定手段の設定情報に基づいて、昇降手段5の昇降作動を制御するように構成されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、用紙を積載する載置板を上下動自在に備えて、その載置板上の用紙の給紙方向に直交する方向での移動により画像形成装置のトレイ収容部に装着自在な給紙トレイと、
横方向に沿う揺動軸心周りに揺動自在な状態で前記トレイ収容部の上方に支持された枠体と、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイ内の用紙の上面に当接するように前記枠体に支持されて、用紙を送出するピックアップローラと、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイの前記載置板を昇降させる昇降手段と、
その昇降手段の作動を制御する制御手段とが備えられた画像形成装置用の給紙装置に関する。
横方向に沿う揺動軸心周りに揺動自在な状態で前記トレイ収容部の上方に支持された枠体と、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイ内の用紙の上面に当接するように前記枠体に支持されて、用紙を送出するピックアップローラと、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイの前記載置板を昇降させる昇降手段と、
その昇降手段の作動を制御する制御手段とが備えられた画像形成装置用の給紙装置に関する。
かかる画像形成装置用の給紙装置(以下、単に給紙装置と称する場合がある)は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、その画像形成部にて画像を形成するための用紙を1枚ずつ給紙するために用いるものである。
つまり、昇降手段により、画像形成装置のトレイ収容部に装着された状態の給紙トレイの載置板を上昇させて、その給紙トレイ内の用紙の上面をピックアップローラに当接させることにより、ピックアップローラにより用紙を押圧する状態で、ピックアップローラを回転させて、給紙トレイ内の用紙を1枚ずつ送出するように構成してある。
つまり、昇降手段により、画像形成装置のトレイ収容部に装着された状態の給紙トレイの載置板を上昇させて、その給紙トレイ内の用紙の上面をピックアップローラに当接させることにより、ピックアップローラにより用紙を押圧する状態で、ピックアップローラを回転させて、給紙トレイ内の用紙を1枚ずつ送出するように構成してある。
このような給紙装置において、従来は、図7に示すように、枠体3における揺動軸心Aに対してピックアップローラ4が設けられている側と同じ側に、錘11を設けて、その錘11の作用により、ピックアップローラ4により一定の押圧力にて用紙Pの上面を押圧する状態で、ピックアップローラ4を回転させて、用紙Pを1枚ずつ送出するように構成していた。
この従来の給紙装置について説明を加えると、枠体3を、トレイ収容部52の上方に水平方向に沿う揺動軸心A周りに揺動自在に設け、その枠体3における前記揺動軸心Aに対して同じ側に、ピックアップローラ4及び錘11を錘11の方が揺動軸心Aから離れた位置に位置する状態で設け、給紙ローラ10を揺動軸心Aと同軸心状に設け、給紙ローラ10とピックアップローラ4とをギア機構13を用いて連動連結し、給紙用モータ(図示省略)にて給紙ローラ10を回転駆動するに伴って、ピックアップローラ4を回転させるように構成してある。
図7中の5は、昇降用モータ5aとその出力軸5bに取り付けた昇降用アーム5cとを備えて構成した昇降手段であり、その昇降手段5を、昇降用アーム5cによりトレイ収容部52に装着された状態の給紙トレイ(図示省略)の載置板2を押し上げることが可能なように設けて、昇降用モータ5aを正転及び逆転することにより、昇降用アーム5cを正転及び逆転させて、載置板2を昇降させるように構成していた。
そして、制御手段(図示省略)にて、給紙トレイ内の用紙Pの上面をピックアップローラ4に当接させて更に枠体3を持ち上げる状態にまで載置板2を上昇させるように、昇降手段5の作動を制御するようにして、ピックアップローラ4により一定の押圧力にて用紙Pの上面を押圧するように構成していた。
そして、制御手段(図示省略)にて、給紙トレイ内の用紙Pの上面をピックアップローラ4に当接させて更に枠体3を持ち上げる状態にまで載置板2を上昇させるように、昇降手段5の作動を制御するようにして、ピックアップローラ4により一定の押圧力にて用紙Pの上面を押圧するように構成していた。
尚、上述のような従来技術に関しては、当業者の間で広く知られているものであるが、このような従来技術に関して詳しく言及した特許文献などは見当たらないので、先行技術文献は示していない。
ところで、このような給紙装置にて給紙する用紙には、密度の異なる種類、厚さの異なる種類、滑り易さの異なる種類等、種々の種類がある。
しかしながら、従来の給紙装置は、ピックアップローラにより一定の押圧力にて用紙の上面を押圧するように構成していたことから、以下に説明するように種類の異なる用紙を適切に送出することができないという問題があった。
例えば、密度の高い用紙を送出する場合と密度の低い用紙を送出する場合を例にして、説明すると、密度の高い用紙を送出する場合と密度の低い用紙を送出する場合とでは、密度の高い用紙を送出する場合の方が、ピックアップローラにて用紙を搬送するために大きい搬送力を必要とする。
例えば、密度の高い用紙を送出する場合と密度の低い用紙を送出する場合を例にして、説明すると、密度の高い用紙を送出する場合と密度の低い用紙を送出する場合とでは、密度の高い用紙を送出する場合の方が、ピックアップローラにて用紙を搬送するために大きい搬送力を必要とする。
そして、密度の高い用紙を1枚ずつ適切に送出することが可能なようにピックアップローラにて用紙に押圧力を印加すべく、錘の重さを重く設定すると、密度の低い用紙を送出する場合には、ピックアップローラによる押圧力が大き過ぎて、複数枚の用紙を同時に送出する複数枚送りが生じる場合があり、適切に送出することができない。
逆に、密度の低い用紙を1枚ずつ適切に送出することが可能なようにピックアップローラにて用紙に押圧力を印加すべく、錘の重さを軽く設定すると、密度の高い用紙を給紙する場合には、ピックアップローラによる押圧力が不足して、用紙を送出できない不送りが生じる場合があり、適切に送出することができない。
逆に、密度の低い用紙を1枚ずつ適切に送出することが可能なようにピックアップローラにて用紙に押圧力を印加すべく、錘の重さを軽く設定すると、密度の高い用紙を給紙する場合には、ピックアップローラによる押圧力が不足して、用紙を送出できない不送りが生じる場合があり、適切に送出することができない。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、種類の異なる用紙を適切に給紙し得る画像形成装置用の給紙装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置用の給紙装置は、用紙を積載する載置板を上下動自在に備えて、その載置板上の用紙の給紙方向に直交する方向での移動により画像形成装置のトレイ収容部に装着自在な給紙トレイと、
横方向に沿う揺動軸心周りに揺動自在な状態で前記トレイ収容部の上方に支持された枠体と、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイ内の用紙の上面に当接するように前記枠体に支持されて、用紙を送出するピックアップローラと、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイの前記載置板を昇降させる昇降手段と、
その昇降手段の作動を制御する制御手段とが備えられたものであって、
第1特徴構成は、前記枠体が、弾性体にて下方側に向けて付勢され、
前記枠体の上下方向における位置を検出する枠体位置検出手段と、
前記給紙トレイに収容された用紙の種類を設定する紙種設定手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記枠体位置検出手段の検出情報及び前記紙種設定手段の設定情報に基づいて、前記昇降手段の昇降作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
横方向に沿う揺動軸心周りに揺動自在な状態で前記トレイ収容部の上方に支持された枠体と、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイ内の用紙の上面に当接するように前記枠体に支持されて、用紙を送出するピックアップローラと、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイの前記載置板を昇降させる昇降手段と、
その昇降手段の作動を制御する制御手段とが備えられたものであって、
第1特徴構成は、前記枠体が、弾性体にて下方側に向けて付勢され、
前記枠体の上下方向における位置を検出する枠体位置検出手段と、
前記給紙トレイに収容された用紙の種類を設定する紙種設定手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記枠体位置検出手段の検出情報及び前記紙種設定手段の設定情報に基づいて、前記昇降手段の昇降作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
即ち、枠体が弾性体により下方側に向けて付勢される状態で、制御手段により、枠体位置検出手段にて検出される枠体の上下方向における位置(以下、上下位置と記載する場合がある)が、紙種設定手段にて設定された用紙の種類に対応した位置になるように、昇降手段の昇降作動が制御される。
つまり、弾性体により枠体が下方側に向けて付勢されているので、昇降手段により載置板を上昇させることにより、給紙トレイ内の用紙の上面をピックアップローラに当接させて弾性体の付勢力に抗して枠体を持ち上げた状態では、枠体の上下位置が高くなるほど弾性体による付勢力が大きくなってその弾性体によりピックアップローラが給紙トレイ内の用紙の上面に押し付けられる力が大きくなるので、ピックアップローラにより給紙トレイ内の用紙の上面を押圧する押圧力が大きくなって、ピックアップローラによる用紙の搬送力が大きくなる。
そして、予め、紙種設定手段により設定される用紙の種類の夫々に対応させて、枠体を位置させるべき設定上下位置を設定して制御手段に記憶させておく。
例えば、紙種設定手段にて密度の異なる種類を設定する場合は、密度が高い用紙の方が大きい搬送力が必要になるので、密度の高い種類の方が密度の低い種類よりもピックアップローラによる押圧力が大きくなるように、設定上下位置を密度の高い種類の方が密度の低い種類よりも高くなる形態で設定する。
そして、予め、紙種設定手段により設定される用紙の種類の夫々に対応させて、枠体を位置させるべき設定上下位置を設定して制御手段に記憶させておく。
例えば、紙種設定手段にて密度の異なる種類を設定する場合は、密度が高い用紙の方が大きい搬送力が必要になるので、密度の高い種類の方が密度の低い種類よりもピックアップローラによる押圧力が大きくなるように、設定上下位置を密度の高い種類の方が密度の低い種類よりも高くなる形態で設定する。
すると、紙種設定手段にて密度の高い種類が設定されたときは、密度の低い種類が設定された場合に比べて枠体の上下位置が高くなるように、昇降手段により載置板を持ち上げて、ピックアップローラによる押圧力を、密度の低い種類が設定された場合よりも大きくて密度の高い用紙に適合した押圧力にすることが可能になるので、ピックアップローラにより、密度の高い用紙を1枚ずつ適切に送出することが可能となる。
又、紙種設定手段にて密度の低い種類が設定されたときは、密度の高い種類が設定された場合に比べて枠体の上下位置が低くなるように、昇降手段により載置板を持ち上げて、ピックアップローラによる押圧力を、密度の高い種類が設定された場合よりも小さくて密度の低い用紙に適合した押圧力にすることが可能となるので、ピックアップローラにより、密度の低い用紙を1枚ずつ適切に送出することが可能となる。
又、紙種設定手段にて密度の低い種類が設定されたときは、密度の高い種類が設定された場合に比べて枠体の上下位置が低くなるように、昇降手段により載置板を持ち上げて、ピックアップローラによる押圧力を、密度の高い種類が設定された場合よりも小さくて密度の低い用紙に適合した押圧力にすることが可能となるので、ピックアップローラにより、密度の低い用紙を1枚ずつ適切に送出することが可能となる。
ちなみに、紙種設定手段にて厚さの異なる種類を設定する場合は、厚さの厚い用紙の方が大きい搬送力が必要になるので、厚さの厚い種類の方が厚さの薄い種類よりもピックアップローラによる押圧力が大きくなるように、設定上下位置を厚さの厚い種類の方が厚さの薄い種類よりも高くなる形態で設定し、又、紙種設定手段にて滑り易さの異なる種類を設定する場合は、滑り易い用紙の方が大きい搬送力が必要になるので、滑り易い種類の方が、滑り難い種類よりもピックアップローラによる押圧力が大きくなるように、設定上下位置を高くなる形態で設定する。
すると、先に、紙種設定手段にて密度の異なる種類を設定する場合について説明したのと同様に、厚さの厚い種類、厚さの薄い種類、滑り易い種類、滑り難い種類等、各種の用紙を、ピックアップローラにて1枚ずつ適切に送出することが可能となる。
従って、種類の異なる用紙を適切に給紙し得る画像形成装置用の給紙装置を提供することできるようになった。
すると、先に、紙種設定手段にて密度の異なる種類を設定する場合について説明したのと同様に、厚さの厚い種類、厚さの薄い種類、滑り易い種類、滑り難い種類等、各種の用紙を、ピックアップローラにて1枚ずつ適切に送出することが可能となる。
従って、種類の異なる用紙を適切に給紙し得る画像形成装置用の給紙装置を提供することできるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記紙種設定手段が、人為操作により前記用紙の種類を設定するように構成されている点を特徴とする。
前記紙種設定手段が、人為操作により前記用紙の種類を設定するように構成されている点を特徴とする。
即ち、紙種設定手段が、人為操作により用紙の種類を設定するように構成されているので、使用者が、給紙トレイに収容する用紙の種類を識別して、識別した用紙の種類を紙種設定手段により設定する。
つまり、給紙対象の用紙の種類としては、上述したように、密度の異なる種類、厚さの異なる種類、滑り易さの異なる種類等、種々の種類がある。
そして、紙種設定手段を、人為操作により用紙の種類を設定するように構成することにより、紙種設定手段をスイッチ等を用いた簡単な構成とすることが可能であり、又、使用者により用紙の種類を適正に識別することが可能であるので、各種の用紙の種類を簡単な構成にて且つ間違いがないように適正に設定することができるようになる。
そして、紙種設定手段を、人為操作により用紙の種類を設定するように構成することにより、紙種設定手段をスイッチ等を用いた簡単な構成とすることが可能であり、又、使用者により用紙の種類を適正に識別することが可能であるので、各種の用紙の種類を簡単な構成にて且つ間違いがないように適正に設定することができるようになる。
ちなみに、紙種設定手段を、用紙の種類を自動的に設定するように構成することが想定される。
しかしながら、以下に説明するように、各種の用紙の種類を簡単な構成にて且つ間違いがないように適正に自動的に設定するようにするのは難しい。
例えば、載置板上に積載されている用紙の重量を検出する重量センサ、及び、載置板上に積載されている用紙の高さを検出する積載高さセンサを設けて、それら重量センサ及び積載高さセンサ夫々の検出情報と予め設定した用紙の厚さとに基づいて、用紙の密度を検出することにより、密度の異なる種類を設定するようにすることが可能である。しかしながら、この場合は、重量センサ及び積載高さセンサを設ける必要があって構成が複雑になると共に、用紙の厚さが予め設定した用紙の厚さと異なる場合は、用紙の密度の検出誤差が大きくなり易く、密度の異なる種類を適正に設定し難い。
又、用紙の厚さや滑り易さを簡単な構成にて検出することは難しいので、厚さの異なる種類や滑り易さの異なる種類を簡単な構成にて自動的に設定するように構成することは難しい。
しかしながら、以下に説明するように、各種の用紙の種類を簡単な構成にて且つ間違いがないように適正に自動的に設定するようにするのは難しい。
例えば、載置板上に積載されている用紙の重量を検出する重量センサ、及び、載置板上に積載されている用紙の高さを検出する積載高さセンサを設けて、それら重量センサ及び積載高さセンサ夫々の検出情報と予め設定した用紙の厚さとに基づいて、用紙の密度を検出することにより、密度の異なる種類を設定するようにすることが可能である。しかしながら、この場合は、重量センサ及び積載高さセンサを設ける必要があって構成が複雑になると共に、用紙の厚さが予め設定した用紙の厚さと異なる場合は、用紙の密度の検出誤差が大きくなり易く、密度の異なる種類を適正に設定し難い。
又、用紙の厚さや滑り易さを簡単な構成にて検出することは難しいので、厚さの異なる種類や滑り易さの異なる種類を簡単な構成にて自動的に設定するように構成することは難しい。
従って、構成の簡略化により低廉化を図りながら、用紙の種類を適正に設定することができるようになった。
第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記ピックアップローラにて用紙が前記給紙トレイから設定距離送出されるのに要する送出時間を計測する送出時間計測手段が設けられ、
前記制御手段が、前記送出時間計測手段にて計測される送出時間に基づいて前記昇降手段の昇降作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
前記ピックアップローラにて用紙が前記給紙トレイから設定距離送出されるのに要する送出時間を計測する送出時間計測手段が設けられ、
前記制御手段が、前記送出時間計測手段にて計測される送出時間に基づいて前記昇降手段の昇降作動を制御するように構成されている点を特徴とする。
即ち、送出時間計測手段により、ピックアップローラにて用紙が給紙トレイから設定距離送出されるのに要する送出時間が計測され、制御手段により、送出時間計測手段にて計測される送出時間に基づいて昇降手段の昇降作動が制御される。
つまり、紙種設定手段にて設定された種類に対応する上下位置に枠体が位置するように、昇降手段の昇降作動が制御されているものの、そのような上下位置では、ピックアップローラによる押圧力が多少不足して、ピックアップローラにて用紙が送出されるときに滑りが生じる場合がある。
そして、そのようにピックアップローラにて用紙が送出されるときに滑りが生じると、送出時間計測手段にて計測される送出時間が長くなる。
そして、そのようにピックアップローラにて用紙が送出されるときに滑りが生じると、送出時間計測手段にて計測される送出時間が長くなる。
そこで、送出時間計測手段にて計測される送出時間が長くなると、枠体の上下位置が高くなるように昇降手段の昇降作動を制御するようにすることにより、紙種設定手段にて設定された種類に対応する枠体の上下位置では、ピックアップローラによる押圧力が多少不足するときに、その押圧力を大きくして、給紙対象の用紙に一層適合させるようにすることが可能となり、用紙を1枚ずつ適切に送出することが可能となる。
従って、用紙の搬送力を給紙対象の用紙に一層適合するように自動的に設定することができるので、種類の異なる用紙を一層適切に給紙することができるようになった。
従って、用紙の搬送力を給紙対象の用紙に一層適合するように自動的に設定することができるので、種類の異なる用紙を一層適切に給紙することができるようになった。
以下、図面に基づいて、本発明を画像形成装置としての電子複写機用の給紙装置に適用した場合の実施の形態を説明する。
電子複写機の構成は公知であるので、詳細な説明を省略して簡単に説明すると、図1に示すように、電子複写機のケーシング50に、夫々装着口51を備えた複数のトレイ収容部52を形成し、給紙装置を、給紙トレイ1等を備えた給紙部Sを前記複数のトレイ収容部52の夫々に対して備える形態で設けてある。そして、トレイ選択部(図示省略)にて選択された給紙トレイ1から1枚ずつ用紙Pを送出して、その送出された用紙Pを画像形成部(図示省略)に搬送して、その画像形成部にて用紙Pに画像を形成するように構成してある。
電子複写機の構成は公知であるので、詳細な説明を省略して簡単に説明すると、図1に示すように、電子複写機のケーシング50に、夫々装着口51を備えた複数のトレイ収容部52を形成し、給紙装置を、給紙トレイ1等を備えた給紙部Sを前記複数のトレイ収容部52の夫々に対して備える形態で設けてある。そして、トレイ選択部(図示省略)にて選択された給紙トレイ1から1枚ずつ用紙Pを送出して、その送出された用紙Pを画像形成部(図示省略)に搬送して、その画像形成部にて用紙Pに画像を形成するように構成してある。
図2及び図3に示すように、給紙装置は、各トレイ収容部52に対応して夫々設けた複数の給紙部S、各給紙部Sの給紙トレイ1に収容された用紙Pの種類を設定する紙種設定手段としての紙種設定部20、及び、給紙装置の運転を制御する制御部30(制御手段の一例)等を備えて構成してある。
前記複数の給紙部Sは夫々同様の構成であるので、以下、1台の給紙部Sを対象にして説明を加える。
図2及び図5に示すように、給紙部Sは、用紙Pを積載する載置板2を上下動自在に備えてその載置板2上の用紙Pの給紙方向D1に直交するトレイ移動方向D2での移動により電子複写機のトレイ収容部52に装着自在な前記給紙トレイ1、水平方向に沿う揺動軸心A周りに揺動自在な状態でトレイ収容部52の上方に支持した枠体3、トレイ収容部52に装着された状態の給紙トレイ1内の用紙Pの上面に当接するように枠体3に支持して、用紙Pを送出するピックアップローラ4、トレイ収容部52に装着された状態の給紙トレイ1の載置板2を昇降させる昇降手段としての昇降部5、及び、枠体3の上下方向における位置を検出する枠体位置検出手段としての枠体位置検出センサ6等を備えて構成してある。
図2及び図5に示すように、給紙部Sは、用紙Pを積載する載置板2を上下動自在に備えてその載置板2上の用紙Pの給紙方向D1に直交するトレイ移動方向D2での移動により電子複写機のトレイ収容部52に装着自在な前記給紙トレイ1、水平方向に沿う揺動軸心A周りに揺動自在な状態でトレイ収容部52の上方に支持した枠体3、トレイ収容部52に装着された状態の給紙トレイ1内の用紙Pの上面に当接するように枠体3に支持して、用紙Pを送出するピックアップローラ4、トレイ収容部52に装着された状態の給紙トレイ1の載置板2を昇降させる昇降手段としての昇降部5、及び、枠体3の上下方向における位置を検出する枠体位置検出手段としての枠体位置検出センサ6等を備えて構成してある。
図2に示すように、前記枠体3を、ハウジング7に前記揺動軸心A周りに揺動自在に支持し、そのように枠体3を揺動自在に支持したハウジング7を、複写機側に取り付けた支持枠8に、前記揺動軸心Aが水平方向を向き且つその揺動軸心A周りに揺動自在に支持してある。
このハウジング7は、下方側の給紙位置及び上方側の退避位置の夫々に位置決めされるように構成されている。
尚、図2は、ハウジング7を前記退避位置に位置させた状態を示し、図5及び図6は、ハウジング7を前記給紙位置に位置させた状態を示している。
このハウジング7は、下方側の給紙位置及び上方側の退避位置の夫々に位置決めされるように構成されている。
尚、図2は、ハウジング7を前記退避位置に位置させた状態を示し、図5及び図6は、ハウジング7を前記給紙位置に位置させた状態を示している。
図4及び図5に示すように、枠体3のばね支持部3sと、そのばね支持部3sの上方に位置するハウジング7のばね支持部7sとの間に、弾性体としてのコイルばね9を収縮状態で支持して、ハウジング7が前記給紙位置に位置決めされた状態で、コイルばね9にて枠体3をハウジング7に対して下方側に向けて付勢するように構成してある。
又、図示は省略するが、前記ハウジング7には、枠体3の下方側への揺動を規制する下限位置決め部を設けてある。
そして、枠体3が前記コイルばね9の付勢力により前記下限位置決め部にて位置決めされた状態で、ハウジング7が枠体3と一体的に前記給紙位置と前記退避位置との間で揺動自在なように構成してある。
又、ハウジング7が前記給紙位置に位置決めされた状態で、枠体3を前記コイルばね9の付勢力に抗して上昇させることが可能なように構成してある。
そして、枠体3が前記コイルばね9の付勢力により前記下限位置決め部にて位置決めされた状態で、ハウジング7が枠体3と一体的に前記給紙位置と前記退避位置との間で揺動自在なように構成してある。
又、ハウジング7が前記給紙位置に位置決めされた状態で、枠体3を前記コイルばね9の付勢力に抗して上昇させることが可能なように構成してある。
図2、図4及び図5に示すように、前記枠体3には、前記揺動軸心Aと同軸心にて回転自在に給紙ローラ10を設け、更に、ピックアップローラ4に対して揺動軸心A側とは反対側に位置させて、錘11を設けてある。
又、前記ハウジング7には、給紙ローラ10に連結した回転軸12を前記揺動軸心Aと同軸心状に支持させ、その回転軸12とピックアップローラ4とを3個のギア13a,13b,13cから成るギア機構13にて連動連結してある。
そして、給紙用モータ14にて回転軸12を回転させることにより、給紙ローラ10とピックアップローラ4とを回転させるように構成してある。
又、前記ハウジング7には、給紙ローラ10に連結した回転軸12を前記揺動軸心Aと同軸心状に支持させ、その回転軸12とピックアップローラ4とを3個のギア13a,13b,13cから成るギア機構13にて連動連結してある。
そして、給紙用モータ14にて回転軸12を回転させることにより、給紙ローラ10とピックアップローラ4とを回転させるように構成してある。
図2及び図5に示すように、前記支持枠8には、前記ハウジング7が前記給紙位置に位置決めされた状態で、前記給紙ローラ10に当接するように従動ローラ15を設けてある。
そして、給紙用モータ14を作動させて、給紙ローラ10及びピックアップローラ4を回転させると共に、その給紙ローラ10の回転に従動させて従動ローラ15を回転させることにより、ピックアップローラ4にて用紙Pを給紙ローラ10と従動ローラ15との間に向けて送出して、その用紙Pを給紙ローラ10と従動ローラ15とにより搬送するように構成してある。
そして、給紙用モータ14を作動させて、給紙ローラ10及びピックアップローラ4を回転させると共に、その給紙ローラ10の回転に従動させて従動ローラ15を回転させることにより、ピックアップローラ4にて用紙Pを給紙ローラ10と従動ローラ15との間に向けて送出して、その用紙Pを給紙ローラ10と従動ローラ15とにより搬送するように構成してある。
図5及び図6に示すように、昇降部5は、昇降用モータ5aとその出力軸5bに取り付けた昇降用アーム5cとを備えて構成して、その昇降部5を、昇降用アーム5cによりトレイ収容部52に装着された状態の給紙トレイ1の載置板2を押し上げることが可能なように設けて、昇降用モータ5aを正転及び逆転することにより、昇降用アーム5cを正転及び逆転させて、載置板2を昇降させるように構成してある。
次に、図4ないし図6に基づいて、前記枠体位置検出センサ6により前記枠体3の上下位置を検出するための構成について説明する。
枠体3における前記揺動軸心A側とは反対側の端部に、上方に延びる状態で位置検知体16を設けてある。
その位置検知体16における前記揺動軸心A側とは反対側の側部は、上方側から順に、枠体3が低位位置に位置することを検出するための低位位置検知用凸部16a、枠体3が前記低位位置よりも高い中間位置に位置することを検出するための中間位置検知用凹部16b、枠体3が前記中間位置よりも高い高位位置に位置することを検出するための高位位置検知用凸部16cを備えさせるように、凹凸状に形成してある。
枠体3における前記揺動軸心A側とは反対側の端部に、上方に延びる状態で位置検知体16を設けてある。
その位置検知体16における前記揺動軸心A側とは反対側の側部は、上方側から順に、枠体3が低位位置に位置することを検出するための低位位置検知用凸部16a、枠体3が前記低位位置よりも高い中間位置に位置することを検出するための中間位置検知用凹部16b、枠体3が前記中間位置よりも高い高位位置に位置することを検出するための高位位置検知用凸部16cを備えさせるように、凹凸状に形成してある。
前記枠体位置検出センサ6は、反射型の光センサにて構成してあり、前記枠体3の揺動に伴って上下方向に移動する前記低位位置検知用凸部16a、中間位置検知用凹部16b及び高位位置検知用凸部16c夫々に対して検知作用するように、前記ハウジング7に設けてある。
そして、前記昇降部5により、載置板2上の用紙Pの上面がピックアップローラ4に当接した状態で、載置板2と共に枠体3がコイルばね9の付勢力に抗して持ち上げられて、図5に示すように、位置検知体16の低位位置検知用凸部16aが枠体位置検出センサ6の検出域に位置すると、その枠体位置検出センサ6がオン状態になり、そのことに基づいて、枠体3が低位位置に位置することが検出される。
又、図示は省略するが、昇降部5により、載置板2上の用紙Pの上面がピックアップローラ4に当接した状態で、載置板2と共に枠体3がコイルばね9の付勢力に抗して前記低位位置よりも上に持ち上げられて、位置検知体16の中間位置検知用凹部16bが枠体位置検出センサ6の検出域に位置することにより、その枠体位置検出センサ6がオフ状態になり、そのことに基づいて、枠体3が中間位置に位置することが検出される。
又、図6に示すように、昇降部5により、載置板2上の用紙Pの上面がピックアップローラ4に当接した状態で、載置板2と共に枠体3がコイルばね9の付勢力に抗して前記中間位置よりも上に持ち上げられて、位置検知体16の高位位置検知用凹部16cが枠体位置検出センサ6の検出域に位置することにより、その枠体位置検出センサ6がオン状態になり、そのことに基づいて、枠体3が高位位置に位置することが検出される。
そして、前記昇降部5により、載置板2上の用紙Pの上面がピックアップローラ4に当接した状態で、載置板2と共に枠体3がコイルばね9の付勢力に抗して持ち上げられて、図5に示すように、位置検知体16の低位位置検知用凸部16aが枠体位置検出センサ6の検出域に位置すると、その枠体位置検出センサ6がオン状態になり、そのことに基づいて、枠体3が低位位置に位置することが検出される。
又、図示は省略するが、昇降部5により、載置板2上の用紙Pの上面がピックアップローラ4に当接した状態で、載置板2と共に枠体3がコイルばね9の付勢力に抗して前記低位位置よりも上に持ち上げられて、位置検知体16の中間位置検知用凹部16bが枠体位置検出センサ6の検出域に位置することにより、その枠体位置検出センサ6がオフ状態になり、そのことに基づいて、枠体3が中間位置に位置することが検出される。
又、図6に示すように、昇降部5により、載置板2上の用紙Pの上面がピックアップローラ4に当接した状態で、載置板2と共に枠体3がコイルばね9の付勢力に抗して前記中間位置よりも上に持ち上げられて、位置検知体16の高位位置検知用凹部16cが枠体位置検出センサ6の検出域に位置することにより、その枠体位置検出センサ6がオン状態になり、そのことに基づいて、枠体3が高位位置に位置することが検出される。
つまり、この実施形態においては、昇降部5により、枠体3の上下位置を低位位置、中間位置及び高位位置の三段階に変更調節すべく載置板2を昇降させるように構成してある。
設置状態の図示は省略するが、反射型光センサにて構成した用紙検出センサ17(図3参照)を、前記ピックアップローラ10により送出される用紙Pが検出域に入ることによりオン状態になるように設けてある。
そして、前記制御部30を、前記給紙用モータ14の作動を開始して、前記ピックアップローラ4により用紙Pの送出を開始した時点から、前記用紙検出センサ17がオン状態になるまでの時間を、ピックアップローラ4により用紙Pが給紙トレイ1から設定距離送出されるのに要する時間(以下、用紙送出時間と記載する場合がある)として計測するように構成してあり、図3に示すように、これら制御部30と用紙検出センサ17とにより、前記用紙送出時間を計測する送出時間計測手段としての送出時間計測部Mを構成してある。
そして、前記制御部30を、前記給紙用モータ14の作動を開始して、前記ピックアップローラ4により用紙Pの送出を開始した時点から、前記用紙検出センサ17がオン状態になるまでの時間を、ピックアップローラ4により用紙Pが給紙トレイ1から設定距離送出されるのに要する時間(以下、用紙送出時間と記載する場合がある)として計測するように構成してあり、図3に示すように、これら制御部30と用紙検出センサ17とにより、前記用紙送出時間を計測する送出時間計測手段としての送出時間計測部Mを構成してある。
次に、前記制御部30の制御動作について説明する。
図3に示すように、制御部30は、枠体位置検出センサ6の検出情報、用紙検出センサ17の検出情報及び紙種設定部20の設定情報に基づいて、昇降用モータ5aの作動を制御するように構成してある。尚、制御部30による給紙用モータ14の制御形態は公知であるので、説明を省略する。
図3に示すように、制御部30は、枠体位置検出センサ6の検出情報、用紙検出センサ17の検出情報及び紙種設定部20の設定情報に基づいて、昇降用モータ5aの作動を制御するように構成してある。尚、制御部30による給紙用モータ14の制御形態は公知であるので、説明を省略する。
前記紙種設定部20は、人為操作により用紙の種類を設定するように構成してある。
その紙種設定部20には、図示は省略するが、密度の異なる用紙の種類を設定する密度設定部、及び、厚さの異なる用紙の種類を設定する厚さ設定部を設けてあり、それら密度設定部及び厚さ設定部のうちからいずれか一つを選択して、用紙の種類を設定することが可能なように構成してある。
そして、密度設定部により、高密度用紙及び低密度用紙の2種類のうちのいずれか1種類を選択して設定し、厚さ設定部により、厚紙及び薄紙の2種類のうちのいずれかを1種類を選択して設定するように構成してある。
尚、前記密度設定部により高密度用紙が設定されたときと前記厚さ設定部により厚紙が設定されたときの制御部30の制御動作は同様であり、又、前記密度設定部により低密度用紙が設定されたときと前記厚さ設定部により薄紙が設定されたときの制御部30の制御動作は同様であるので、以下では、紙種設定部20により高密度用紙、低密度用紙のいずれかが設定される場合を対象にして説明する。
その紙種設定部20には、図示は省略するが、密度の異なる用紙の種類を設定する密度設定部、及び、厚さの異なる用紙の種類を設定する厚さ設定部を設けてあり、それら密度設定部及び厚さ設定部のうちからいずれか一つを選択して、用紙の種類を設定することが可能なように構成してある。
そして、密度設定部により、高密度用紙及び低密度用紙の2種類のうちのいずれか1種類を選択して設定し、厚さ設定部により、厚紙及び薄紙の2種類のうちのいずれかを1種類を選択して設定するように構成してある。
尚、前記密度設定部により高密度用紙が設定されたときと前記厚さ設定部により厚紙が設定されたときの制御部30の制御動作は同様であり、又、前記密度設定部により低密度用紙が設定されたときと前記厚さ設定部により薄紙が設定されたときの制御部30の制御動作は同様であるので、以下では、紙種設定部20により高密度用紙、低密度用紙のいずれかが設定される場合を対象にして説明する。
制御部30は、給紙トレイ1がトレイ収容部52に収容されているか否かを検出する装着検出センサ(図示省略)により、給紙トレイ1がトレイ収容部52に装着されていないことが検出されている状態では、前記昇降用アーム5cが、トレイ収容部52に装着するための装着経路を通過する給紙トレイ1の下端よりも下方に設定された基準位置に位置するように、給紙用モータ5aの作動を制御し、前記装着検出センサにより給紙トレイ1がトレイ収容部52に装着されていることが検出されると、枠体3を紙種設定部20により設定されている用紙の種類に対応した上下位置に位置させるように載置板2を持ち上げるべく、昇降用モータ5aの作動を制御する。
説明を加えると、制御部30は、紙種設定部20にて低密度用紙が設定されているときは、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の低位位置検知用凸部16aが位置して、枠体位置検出センサ6が最初にオン状態になるまで、昇降用モータ5aを作動させる。
つまり、紙種設定部20にて低密度用紙が設定されると、枠体3を低位位置に位置させるように構成してある。
そして、前記低位位置は、低密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することが可能な押圧力をピックアップローラ4により印加できる位置に設定してあるので、ピックアップローラ4により、給紙トレイ1の載置板2に積載されている低密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することができる。
つまり、紙種設定部20にて低密度用紙が設定されると、枠体3を低位位置に位置させるように構成してある。
そして、前記低位位置は、低密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することが可能な押圧力をピックアップローラ4により印加できる位置に設定してあるので、ピックアップローラ4により、給紙トレイ1の載置板2に積載されている低密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することができる。
又、制御部30は、紙種設定部20にて高密度用紙が設定されているときは、枠体位置検出センサ6の検出域を位置検知体16の低位位置検知用凸部16aが通過して枠体位置検出センサ6がオン状態になった後、その検出域に中間位置検知用凹部16bが位置して枠体位置検出センサ6がオフ状態になるまで、昇降用モータ5aを作動させる。
つまり、紙種設定部20にて高密度用紙が設定されると、枠体3を前記低位位置よりも高い中間位置に位置させて、紙種設定部20にて低密度用紙が設定されたときよりも大きい押圧力を、ピックアップローラ4により印加できるように構成してある。
そして、前記中間位置は、高密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することが可能な押圧力をピックアップローラ4により印加できる位置に設定してあるので、ピックアップローラ4により、給紙トレイ1の載置板2に積載されている高密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することができる。
つまり、紙種設定部20にて高密度用紙が設定されると、枠体3を前記低位位置よりも高い中間位置に位置させて、紙種設定部20にて低密度用紙が設定されたときよりも大きい押圧力を、ピックアップローラ4により印加できるように構成してある。
そして、前記中間位置は、高密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することが可能な押圧力をピックアップローラ4により印加できる位置に設定してあるので、ピックアップローラ4により、給紙トレイ1の載置板2に積載されている高密度の用紙Pを1枚ずつ適切に送出することができる。
更に、制御部30は、紙種設定部20にて低密度用紙が設定されているときは、用紙Pを送出する毎に前記用紙送出時間を計測して、その用紙送出時間が設定用紙送出時間よりも短い間は、用紙Pを送出することに伴って載置板2上の用紙Pの積載高さが低くなっても、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の低位位置検知用凸部16aが位置して枠体位置検出センサ6がオン状態である状態を維持するように、昇降用モータ5aの作動を制御し、前記用紙送出時間が前記設定用紙送出時間以上になると、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の中間位置検知用凹部16bが位置して枠体位置検出センサ6がオフ状態になるまで、昇降用モータ5aを作動させ、以降は、用紙Pを送出することに伴って載置板2上の用紙Pの積載高さが低くなっても、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の中間位置検知用凹部16bが位置して枠体位置検出センサ6がオフ状態である状態を維持するように、昇降用モータ5aの作動を制御する。
ちなみに、前記設定用紙送出時間は、ピックアップローラ4にて用紙Pが滑りが無い状態で適切に送出されている状態における前記用紙送出時間、即ち、前記ピックアップローラ4により用紙Pの送出を開始した時点から前記用紙検出センサ17がオン状態になるまでの時間に設定してある。
つまり、紙種設定部20にて低密度用紙が設定されて、枠体3を低位位置に位置させているときに、ピックアップローラ4にて用紙Pを送出するときに滑りが発生して、前記用紙送出時間が前記設定用紙送出時間以上になると、枠体3を前記低位位置よりも高い中間位置に位置させて、ピックアップローラ4による押圧力を大きくすることにより、滑りを抑制して、用紙Pを1枚ずつ適切に送出することが可能なようにしてある。
又、制御部30は、紙種設定部20にて高密度用紙が設定されているときは、用紙Pを送出する毎に前記用紙送出時間を計測して、その用紙送出時間が設定用紙送出時間よりも短い間は、用紙Pを送出することに伴って載置板2上の用紙Pの積載高さが低くなっても、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の中間位置検知用凹部16bが位置して枠体位置検出センサ6がオフ状態である状態を維持するように、昇降用モータ5aの作動を制御し、前記用紙送出時間が前記設定用紙送出時間以上になると、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の高位位置検知用凸部16cが位置して枠体位置検出センサ6がオン状態になるまで、昇降用モータ5aを作動させ、以降は、用紙Pを送出することに伴って載置板2上の用紙Pの積載高さが低くなっても、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の高位位置検知用凸部16cが位置して枠体位置検出センサ6がオン状態である状態を維持するように、昇降用モータ5aの作動を制御する。
つまり、紙種設定部20にて高密度用紙が設定されて、枠体3を中間位置に位置させているときに、ピックアップローラ4にて用紙Pを送出するときに滑りが発生して、前記用紙送出時間が前記設定用紙送出時間以上になると、枠体3を前記中間位置よりも高い高位位置に位置させて、ピックアップローラ4による押圧力を大きくすることにより、滑りを抑制して、用紙Pを1枚ずつ適切に送出することが可能なようにしてある。
又、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の低位位置検知用凸部16aが位置して枠体位置検出センサ6がオン状態である状態を維持するように、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の中間位置検知用凹部16bが位置して枠体位置検出センサ6がオフ状態である状態を維持するように、あるいは、枠体位置検出センサ6の検出域に位置検知体16の高位位置検知用凸部16cが位置して枠体位置検出センサ6がオン状態である状態を維持するように、前記制御部30により昇降用モータ5aの作動を制御するように構成してあるので、用紙Pを送出することに伴って載置板2上の用紙Pの積載高さが低くなっても、ピックアップローラ4による押圧力が略一定に維持されることになる。
従って、載置板2上の用紙Pの積載量の変動に拘らず、用紙Pを1枚ずつ適切に送出することができる。
従って、載置板2上の用紙Pの積載量の変動に拘らず、用紙Pを1枚ずつ適切に送出することができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態においては、紙種設定部20にて用紙の種類を設定するに、密度の異なる種類を設定する場合、及び、厚さの異なる種類を設定する場合の夫々において、2種類を設定する場合について例示したが、3種類以上を設定するように構成しても良い。
この場合、昇降部5にて載置板2を昇降することにより調節する枠体3の上下位置は、上記の実施形態において例示した3段階よりも多い段数にするのが好ましい。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態においては、紙種設定部20にて用紙の種類を設定するに、密度の異なる種類を設定する場合、及び、厚さの異なる種類を設定する場合の夫々において、2種類を設定する場合について例示したが、3種類以上を設定するように構成しても良い。
この場合、昇降部5にて載置板2を昇降することにより調節する枠体3の上下位置は、上記の実施形態において例示した3段階よりも多い段数にするのが好ましい。
(ロ) 上記の実施形態においては、送出時間計測部Mにて計測した用紙送出時間が設定用紙送出時間以上になると、枠体3の高さを1段高くするように構成する場合について例示したが、枠体3の高さを1段高くしても、送出時間計測部Mにて計測した用紙送出時間が設定用紙送出時間よりも短くならないときは、枠体3の高さを更に1段高くする形態で、送出時間計測部Mにて計測した用紙送出時間が設定用紙送出時間よりも短くなるまで、枠体3の高さを1段ずつ高くするように構成しても良い。
この場合、昇降部5にて載置板2を昇降することにより調節する枠体3の上下位置は、上記の実施形態において例示した3段階よりも多い段数にするのが好ましい。
この場合、昇降部5にて載置板2を昇降することにより調節する枠体3の上下位置は、上記の実施形態において例示した3段階よりも多い段数にするのが好ましい。
(ハ) 上記の実施形態においては、送出時間計測部Mを設けて、制御部30を、枠体位置検出センサ6の検出情報及び紙種設定部20の設定情報に加えて送出時間計測部Mの計測情報に基づいて昇降部5の昇降作動を制御するように構成したが、送出時間計測部Mを省略して、制御部30を、枠体位置検出センサ6の検出情報及び紙種設定部20の設定情報に基づいて昇降部5の昇降作動を制御するように構成しても良い。
(ニ) 上記の実施形態においては、紙種設定手段20を、人為操作にて用紙の種類を設定するように構成する場合について例示したが、自動的に用紙の種類を設定するように構成しても良い。
この場合、例えば、載置板2上に積載されている用紙の重量を検出する重量センサ、及び、載置板2上に積載されている用紙の高さを検出する積載高さセンサを設けて、それら重量センサ及び積載高さセンサ夫々の情報と予め設定した用紙の厚さとに基づいて、用紙の密度を検出することにより、密度の異なる種類を設定するように構成する。
この場合、例えば、載置板2上に積載されている用紙の重量を検出する重量センサ、及び、載置板2上に積載されている用紙の高さを検出する積載高さセンサを設けて、それら重量センサ及び積載高さセンサ夫々の情報と予め設定した用紙の厚さとに基づいて、用紙の密度を検出することにより、密度の異なる種類を設定するように構成する。
(ホ) 上記の実施形態においては、弾性体としてのコイルばね9を枠体3の上昇に伴って収縮されるように設けることにより、そのコイルばね9の収縮により枠体3を下方側に向けて付勢するように構成したが、これに代えて、弾性体としてのコイルばねを枠体3の上昇に伴って伸ばされるように設けることにより、前記コイルばねの伸びにより枠体3を下方側に向けて付勢するように構成しても良い。
(ヘ) 紙種設定手段20にて設定する用紙の種類は、上記の実施形態において例示した種類に限定されるものではなく、例えば、滑り易さの異なる種類等、種々の種類を設定することが可能である。
(ト) 本発明は、上記の実施形態において例示した電子複写機用の給紙装置以外に、プリンタ、ファクシミリ等の種々の画像形成装置用の給紙装置に適用することができる。
1 給紙トレイ
2 載置板
3 枠体
4 ピックアップローラ
5 昇降手段
6 枠体位置検出手段
9 弾性体
20 紙種設定手段
30 制御手段
52 トレイ収容部
A 揺動軸心
M 送出時間計測手段
P 用紙
2 載置板
3 枠体
4 ピックアップローラ
5 昇降手段
6 枠体位置検出手段
9 弾性体
20 紙種設定手段
30 制御手段
52 トレイ収容部
A 揺動軸心
M 送出時間計測手段
P 用紙
Claims (3)
- 用紙を積載する載置板を上下動自在に備えて、その載置板上の用紙の給紙方向に直交する方向での移動により画像形成装置のトレイ収容部に装着自在な給紙トレイと、
横方向に沿う揺動軸心周りに揺動自在な状態で前記トレイ収容部の上方に支持された枠体と、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイ内の用紙の上面に当接するように前記枠体に支持されて、用紙を送出するピックアップローラと、
前記トレイ収容部に装着された状態の前記給紙トレイの前記載置板を昇降させる昇降手段と、
その昇降手段の作動を制御する制御手段とが備えられた画像形成装置用の給紙装置であって、
前記枠体が、弾性体にて下方側に向けて付勢され、
前記枠体の上下方向における位置を検出する枠体位置検出手段と、
前記給紙トレイに収容された用紙の種類を設定する紙種設定手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記枠体位置検出手段の検出情報及び前記紙種設定手段の設定情報に基づいて、前記昇降手段の昇降作動を制御するように構成されている画像形成装置用の給紙装置。 - 前記紙種設定手段が、人為操作により前記用紙の種類を設定するように構成されている請求項1記載の画像形成装置用の給紙装置。
- 前記ピックアップローラにて用紙が前記給紙トレイから設定距離送出されるのに要する送出時間を計測する送出時間計測手段が設けられ、
前記制御手段が、前記送出時間計測手段にて計測される送出時間に基づいて前記昇降手段の昇降作動を制御するように構成されている請求項1又は2記載の画像形成装置用の給紙装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004331796A JP2006143346A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 画像形成装置用の給紙装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9302863B1 (en) * | 2015-04-14 | 2016-04-05 | Lexmark International, Inc. | System and method for adjusting a pick height of a pick mechanism in an image forming device |
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-
2004
- 2004-11-16 JP JP2004331796A patent/JP2006143346A/ja active Pending
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