JP2000264026A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000264026A
JP2000264026A JP11073227A JP7322799A JP2000264026A JP 2000264026 A JP2000264026 A JP 2000264026A JP 11073227 A JP11073227 A JP 11073227A JP 7322799 A JP7322799 A JP 7322799A JP 2000264026 A JP2000264026 A JP 2000264026A
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tire
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bead
tire axial
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雅之 坂本
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/02Seating or securing beads on rims
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    • B60C15/023Supplementary means for securing the bead the bead being secured by bead extensions which extend over and wrap around the rim flange
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T152/00Resilient tires and wheels
    • Y10T152/10Tires, resilient
    • Y10T152/10036Cushion and pneumatic combined
    • Y10T152/10117Integral

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リム組性を損なうことなくリム外れを防止す
る。 【解決手段】 正規リムJにリム組みし正規内圧を充填
した無負荷の正規状態において、ビード部4に、ビード
部4とサイドウォール部3との外表面を滑らかに接続す
る仮想ビード輪郭線Nよりもタイヤ軸方向外側に突出し
てタイヤ周方向にのびるリムプロテクタ9を設ける。リ
ムプロテクタ9は、正規リムJのリムフランジJFのタ
イヤ軸方向の外方端に沿って垂下する突部9aを含む。
この突部のタイヤ半径方向の長さを2mm以上とする。ま
た、リムプロテクタ9に、そのタイヤ軸方向の外端10
で開口し内方にのびる細溝12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リム組性を損なう
ことなくリム外れを効果的に防止しうる空気入りタイヤ
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】タイ
ヤの内圧が低下すると、ビード部がリムフランジの上を
動きやすくなり、特にパンク状態などで車両の旋回等を
行うと、ひどい場合にはタイヤがリムから外れる虞があ
る。従来、このようなリム外れ等を防止することを目的
として、リム形状等に改良を施した特殊なリムが提案さ
れているが、これらのリムは一般的にタイヤを組み込ん
だり、また取り外したりするのが容易ではないため、現
在のところ市場には殆ど普及していない。
【0003】本発明は、このような問題点に鑑み案出な
されたもので、リム組み作業性を損なうことなくリム外
れを効果的に防止しうる空気入りタイヤを提供すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタ
イヤであって、正規リムにリム組みし正規内圧を充填し
た無負荷の正規状態において、前記ビード部に、ビード
部と前記サイドウォール部との外表面を滑らかに接続す
る仮想ビード輪郭線よりもタイヤ軸方向外側に突出して
タイヤ周方向にのびかつ前記正規リムのリムフランジの
タイヤ軸方向の外方端に沿って垂下する突部を有するリ
ムプロテクタを具えるとともに、前記突部のタイヤ半径
方向の長さを2mm以上とし、かつ該リムプロテクタに、
そのタイヤ軸方向の外端で開口し内方にのびる細溝を形
成したことを特徴としている。
【0005】上述のリムプロテクタは、リムのリムフラ
ンジのタイヤ軸方向の外方端に沿って垂下する突部を有
するため、リムとの摩擦力を高めるとともにリムフラン
ジの外方端と係合できる。したがって、リムプロテクタ
は、ビード部がリムフランジから離間しようとするのを
妨げることができ、リム外れを効果的に抑制しうる。ま
たリムプロテクタに、そのタイヤ軸方向の外端で開口し
内方にのびる細溝を形成しているため、トレッド部に横
力が作用した場合にはリムプロテクタが細溝を広げる向
きの変形をなす。このような変形は、前記突部へのリム
外れ力の伝達を低減し、より一層効果的にリム外れが抑
制される。
【0006】また、リムプロテクタは、この細溝によっ
て剛性を低下させることが可能となるため、例えばビー
ド部をリムに組み込む際のビード部の変形を確保するこ
とができ、ビードローテーションなどを容易に行うこと
を可能とするなどリム組み作業性の低下を防止できる。
【0007】ここで細溝のタイヤ軸方向の内端は、前記
仮想ビード輪郭線よりもタイヤ軸方向内側にあり、かつ
前記カーカスのタイヤ軸方向最外側面から2mm以上の距
離Dを隔てるのが望ましい。このように細溝の深さを規
制することにより、リムプロテクタの剛性を最適なもの
として、リムプロテクタの十分な変形が確保されかつ同
時にビード部の耐久性が維持される。
【0008】さらに前記細溝は、タイヤ軸方向線に対し
て45〜80゜の角度θで傾く傾斜部を含むことが好ま
しいものである。例えばタイヤのリム組み時等、リムプ
ロテクタをタイヤ軸方向外側から押し込むタイヤ軸方向
力を与える。このとき、前記タイヤ軸方向力は、細溝の
傾斜部の溝壁面に、溝壁面に沿った力と、溝壁面を垂直
に押す力とを作用させる。したがって、細溝が上述のよ
うに比較的大きな角度θで傾く傾斜部を含む場合、溝壁
面と直交する成分の力が大きくなるため、ビード部を容
易に変形させてビードローテーションをより一層容易な
ものとしうる。
【0009】このような細溝は、例えばリムプロテクタ
のタイヤ軸方向の外端から略直線状でのびる水平部と、
この水平部の端で折れ曲がり前記内端までのびる前記傾
斜部とを含むことが望ましいものである。
【0010】また、本明細書において「正規リム」と
は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系におい
て、当該規格などがタイヤ毎に定めるリムであり、例え
ばJATMAであれば "標準リム”、TRAであれば "
Measuring Rim"、或いはETRTOであれば "Measurin
g Rim"とする。また「正規内圧」とは、タイヤが基づい
ている規格を含む規格体系において、各規格などがタイ
ヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "
最高空気圧”、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS A
T VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大
値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である
が、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。図1には、正規リムJにリム組み
されかつ正規内圧が充填されるとともに無負荷である正
規状態の空気入りタイヤ1と正規リムJとの組立体を例
示している。なお本例では左半分の断面は図示していな
いが、右半分の断面とほぼ対称に現れる。
【0012】図1において、本実施形態の空気入りタイ
ヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビ
ード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド
部2の内部かつ前記カーカス6のタイヤ半径方向外側に
配されたベルト層7とを具えた乗用車用タイヤを例示し
ている。なお図示の例では、扁平率が50%以下のもの
が示されている。
【0013】前記カーカス6は、例えばカーカスコード
をタイヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列し
たラジアル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプ
ライ6Aから構成されている。前記カーカスプライ6A
は、例えばトレッド部2からサイドウォール部3を経て
ビード部4のビードコア5に至るトロイド状の本体部6
aと、この本体部6aに一体に連なりかつ前記ビードコ
ア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返される
折返し部6bとを有する。なおカーカスコードとして
は、ポリエステル、ナイロン、レーヨン等の有機繊維コ
ードが好ましく採用されるが、タイヤによってはスチー
ルコードをも採用しうる。
【0014】また前記カーカスプライ6Aの本体部6a
と折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイ
ヤ半径方向外側にのびかつ例えば硬質ゴムからなるビー
ドエーペックス8が配され、ビード部4を補強してい
る。
【0015】また前記ベルト層7は、例えば金属コード
などの高弾性コードをタイヤ赤道Cに対して10〜40
°の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本例では
内、外2枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが互
いに交差する向きに重ね合わせて構成している。なお図
示していないが、ベルト層7のタイヤ半径方向外側に
は、低弾性の有機繊維コードを実質的にタイヤ周方向に
配したいわゆるバンド層などを適宜配することもでき
る。
【0016】また、空気入りタイヤ1は、前記ビード部
4に、タイヤ軸方向外側に突出してタイヤ周方向に連続
する環状のリムプロテクタ9を形成している。このよう
なリムプロテクタ9は、図2に拡大して示す如く、ビー
ド部4と前記サイドウォール部3との外表面を滑らかに
接続する仮想ビード輪郭線Nよりもさらにタイヤ軸方向
外側に突出している。なお仮想ビード輪郭線Nは、本例
ではリムフランジ上の点Pへ連なるものが示される。
【0017】前記正規リムJのリムフランジJF(図1
に示す)は、リム巾をなしてタイヤ半径方向外側にのび
るフランジ基部JF1と、このフランジ基部JF1に連
なり円弧状をなすフランジ円弧部JF2とを含む。そし
て本例のリムプロテクタ9は、フランジ円弧部JF2の
タイヤ半径方向外側を覆うようにかつ小隙間を隔てて或
いは隔てることなく密着して延在しており、例えば路肩
の縁石等からリムフランジJFを保護するのに役立つ。
またリムプロテクタ9が、フランジ円弧部JF2のタイ
ヤ半径方向外側と小隙間を隔てて設けられたものであっ
ても、横力作用時や少なくともパンク時等には、リムプ
ロテクタ9は、リムフランジJFの外面と密着してリム
外れを防止できる。
【0018】前記リムプロテクタ9の表面は、本例で
は、タイヤ軸方向外側に最も突出した部分である外端1
0と、この外端10の両端からタイヤ半径方向内、外に
滑らかにのびて前記仮想ビード輪郭線Nに滑らかに連な
るタイヤ半径方向の外向き面14及び内向き面15とを
含むものが示されている。このようなリムプロテクタ9
は、例えばリムフランジのフランジ基部JF1と接する
耐摩耗性、耐外傷性に優れた硬質のクリンチゴムなどを
タイヤ半径方向に延在させて形成するのが好ましい。
【0019】また本実施形態のリムプロテクタ9は、前
記リムフランジJFのタイヤ軸方向の外方端Tに沿って
垂下する突部9aを有している。このような突部9a
は、リムフランジJFとの摩擦力をより一層高める他、
リムフランジJFの外方端Tに引っかかって係合でき
る。したがって、リムプロテクタ9は、ビード部4がリ
ムフランジJFから離間するのを妨げることができ、リ
ム外れを効果的に抑制しうる。
【0020】また前記突部9aのタイヤ半径方向の長さ
hは2mm以上に設定することが必要である。ここで、
「突部のタイヤ半径方向の長さ」は、図2に示すよう
に、前記正規状態において、リムプロテクタ9の内向き
面15がタイヤ半径方向最外側となる位置から突部9a
のタイヤ半径方向最内側までのタイヤ半径方向の長さh
として測定する。突部9aを、このような長さに設定す
ることにより、特にタイヤがパンクした場合に、リムフ
ランジJFの前記外方端Tと十分な係合をうることがで
き、リム外れの防止効果をより一層高めうる。なお突部
9aのタイヤ半径方向の長さhが2mm未満であると、突
部を設けたにも拘わらず、リムフランジJFの外方端T
との係合が不十分となって効果的なリム外れ防止をなし
得ない。
【0021】本実施形態では、前記リムプロテクタ9
に、そのタイヤ軸方向の外端10で開口し内方にのびる
細溝12を形成したものを示しており、本例ではこの細
溝12はタイヤ周方向に連続して形成されたものが示さ
れる。これにより、リムプロテクタ9は、この細溝12
によって区分されるタイヤ半径方向の外側部9oと内側
部9iとを含む。なおリムフランジJFの外方端Tと係
合する内側部9iの最小厚さtは、特に限定されるもの
ではないが例えば1.5mm以上とするのが特に好まし
い。
【0022】図3に示す如く、トレッド部2に横力が作
用した場合、リムプロテクタ9に形成された細溝12
は、リムプロテクタ9の外側部9oに該細溝12を広げ
る向きの変形を促進させる。このような変形は、前記突
部9aへの前記横力(リム外れ力)の伝達を低減して突
部9aとリムフランジとの係合を維持させることがで
き、より一層リム外れを抑制しうる。加えて、リムプロ
テクタ9は、この細溝12によって剛性を低下させるこ
とが可能となるため、例えばビード部4をリムJに組み
込む際のビード部4の変形を確保することができ、ビー
ドローテーションなどを容易に行えリム組み作業性の低
下を防止できる。
【0023】また、前記細溝12のタイヤ軸方向の内端
eは、例えば仮想ビード輪郭線Nよりもタイヤ軸方向内
側にあり、かつカーカス6のタイヤ軸方向最外側面から
2mm以上の距離Dを隔てることが望ましい。このように
細溝12の深さを規制することで、リムプロテクタ9の
剛性を最適なものとして、リムプロテクタ9の十分な変
形が確保されかつ同時にビード部4の耐久性が維持され
る。特に前記細溝12の内端eが、仮想ビード輪郭線N
よりもタイヤ軸方向外側にあると、リムプロテクタ9の
上述した変形作用が相対的に小となる傾向があり、逆に
カーカス6のタイヤ軸方向最外側面から2mm以上の距離
Dを隔てない場合には、この部分のゴム厚さが小となっ
てビード部4の耐久性が相対的に低下する傾向がある。
【0024】本実施形態の細溝12は、水平部12aと
傾斜部12bとを含むものが示されている。前記水平部
12aは、リムプロテクタ9の外端10から略タイヤ軸
方向に沿って直線状でのびる。また前記傾斜部12b
は、本例では水平部12aに連なってタイヤ半径方向外
側かつタイヤ軸方向内側へ向けて折れ曲がり、かつ細溝
12の内端eまでのびる。またこの傾斜部12bは、タ
イヤ軸方向線に対して45〜80゜の角度θ(小角度側
で測定する)で傾くものが示されている。
【0025】タイヤのリム組み時等では、図4に示す如
く、リムプロテクタ9の外端10に、タイヤ軸方向外側
から押し込むタイヤ軸方向力Fを与えてビード部を順次
リムウエルへと落とし込むビードローテションを行う。
このとき、細溝12が上述のような大きな角度θで傾く
傾斜部12bを含む場合、この傾斜部12bの溝壁面に
て前記軸方向力を受け止めうるため、ビード部4を容易
に変形させることができ、前記ビードローテーションを
より一層容易なものとしうる。
【0026】ここで、前記傾斜部12bの角度θが、4
5°を下回ると、前述のビード部への軸方向力の伝達効
果が小さくなってリム組み性が相対的に低下する傾向が
あり、逆に80°を超えると、横力作用時の円滑なプロ
テクタ9の変形が損なわれ易い。好ましくは、前記角度
θを50〜65°とするのが望ましい。
【0027】なお本例の細溝12は、溝巾がリムプロテ
クタ9の外端10から細溝の内端eまで一定としたもの
が示されている。この細溝12の溝巾は、例えば0.3
〜3.0mmとするのが好ましい。この細溝12の溝巾が
3.0mmを超えると、リムプロテクタの剛性が相対的に
低下する傾向がある。
【0028】図5には、本発明の他の実施形態を示して
いる。本実施形態ではリムプロテクタ9の細溝12が、
タイヤ軸方向外側からタイヤ軸方向内側に向けて溝幅が
徐々に減少する断面略くさび状部分16を含んでいる。
このような細溝12は、断面略くさび状部分16により
ビードローテーション時におけるリムプロテクタ9の変
形スペースが十分に確保され、タイヤのリム組みないし
取り外しをより一層向上させることもできる。また通常
走行時などにおいても、リムプロテクタ9の変形による
衝撃吸収効果を発揮して乗り心地が悪化するのを好適に
防止できる。
【0029】さらに図6には、本発明の他の実施形態を
示している。図6(a)では、リムプロテクタ9の細溝
12は、水平部12aと傾斜部12bとが円弧部12c
を介して接続されている。また細溝12の内端eは、該
内端eでの応力集中を緩和するべく断面円形の底部17
が形成されたものを例示している。
【0030】また図6(b)においては、リムプロテク
タ9の細溝12は、第1の水平部12a1と、これに連
なる第1の傾斜部12b1と、これに連なる第2の水平
部12a2と、これに連なる第2の傾斜部12b2とを
含むものが示されている。前記第1の傾斜部12b1と
第2の傾斜部12b2とは、本実施形態では傾斜の向き
を逆方向としており、第2の傾斜部12b2は、タイヤ
半径方向外側かつ軸方向内側に向けてのび前記内端eに
至る。このため、トレッド部2に作用する横力が比較的
小さい間は、リムプロテクタ9の外側部9oと内側部9
iは、第1の傾斜部12b1で互いに係合し第1の水平
部12a1だけが拡巾する。さらに大きな横力が作用し
た場合には、第1の傾斜部12b1での外側部と内側部
の係合が外れ、第2の水平部12a2等にまで至って細
溝12が拡巾でき、段階的な変形をなしうる。
【0031】また図6(c)には、細溝12が傾斜部1
2bのみからなるものが示され、また図6(d)には、
傾斜部12bが、タイヤ半径方向内側かつ軸方向内側に
向かって水平部12aから折れ曲がるものが示される。
【0032】以上本発明の実施形態について詳述した
が、細溝12は、2本以上形成されても良いし、またタ
イヤ周方向に途切れる部分を含むことができる。
【0033】
【実施例】タイヤサイズが225/50R16でありか
つ図1の基本構造を有しかつ表1に示す仕様にて空気入
りタイヤを試作するとともに(実施例1〜4)、耐リム
外れ性能とリム組み性能とを調べた。なおリムプロテク
タを有しない従来タイヤ(従来例1)や、リムプロテク
タは有するが突部を有しない従来タイヤ(従来例2)に
ついても同様にテストを行い性能を比較した。テスト方
法は次の通りである。
【0034】(1)耐リム外れ性能 供試タイヤをリム組みしかつ低内圧状態(0.5kgf/
cm2 )としてテスト車両に装着し、進入速度40km/
Hで半径25mのUターンを10回繰り返して行いリム
外れの有無を調べた。
【0035】(2)リム組み性能 供試タイヤをタイヤレバーを用いて正規リムに手組み
し、その装着容易性に関して作業者の官能評価を行い、
良好(容易)なものを「○」、少し難がある程度を
「△」、非常に困難なものを「×」とした。テストの結
果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】テストの結果、実施例のタイヤは、リム組
み性を損なうことなくリム外れを効果的に防止している
ことが確認できた。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは、リムのリムフランジのタイヤ軸方向の外方端
に沿って垂下する突部を有するリムプロテクタを具える
ことにより、リムとの摩擦力を高めつつリムフランジの
外方端に前記突部を係合できる。従って、リムプロテク
タは、ビード部がリムフランジから離間しようとするの
を妨げてリム外れを効果的に抑制しうる。またリムプロ
テクタに、そのタイヤ軸方向の外端で開口し内方にのび
る細溝を形成しているため、トレッド部に横力が作用し
た場合にはリムプロテクタが細溝を広げる向きの変形を
なし、前記突部へのリム外れ力の伝達を低減し、より一
層効果的にリム外れを抑制しうる。
【0039】またリムプロテクタは、この細溝によって
剛性を低下させることが可能となるため、例えばビード
部をリムに組み込む際のビード部の変形を確保すること
ができ、ビードローテーションなどを容易に行うことを
可能とするなどリム組み作業性の低下を防止できる。
【0040】また細溝のタイヤ軸方向の内端を、仮想ビ
ード輪郭線よりもタイヤ軸方向内側とし、かつ前記カー
カスのタイヤ軸方向最外側面から2mm以上の距離Dを隔
てたときには、リムプロテクタの剛性を最適なものとし
て、リムプロテクタの十分な変形を確保しつつビード部
の耐久性を維持しうる。
【0041】さらに前記細溝は、タイヤ軸方向線に対し
て45〜80゜の角度θで傾く傾斜部を含む場合には、
例えばタイヤのリム組み時等、リムプロテクタをタイヤ
軸方向外側から押し込むタイヤ軸方向力に対して、傾斜
部の溝壁面がこれを確実に受け止めてビード部を容易に
変形させるなど、ビードローテーションをより一層容易
なものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す空気入りタイヤの
右半分断面図である。
【図2】ビード部を拡大して示す断面図である。
【図3】横力が作用した場合のビード部の変形状態を示
す概略図である。
【図4】リムプロテクの部分拡大断面図である。
【図5】リムプロテクタの他の例を示す部分拡大断面図
である。
【図6】(a)〜(d)は、リムプロテクタの他の例を
示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 6A カーカスプライ 6a カーカスプライの本体部 6b カーカスプライの折返し部 9 リムプロテクタ 10 リムプロテクタの外端 12 細溝 12a 水平部 12b 傾斜部 14 リムプロテクタの外向き面 15 リムプロテクタの内向き面 e 細溝の内端 N 仮想ビード輪郭線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアに至るカーカスを具えた空気入りタ
    イヤであって、 正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷の正規
    状態において、 前記ビード部に、ビード部と前記サイドウォール部との
    外表面を滑らかに接続する仮想ビード輪郭線よりもタイ
    ヤ軸方向外側に突出してタイヤ周方向にのびかつ前記正
    規リムのリムフランジのタイヤ軸方向の外方端に沿って
    垂下する突部を有するリムプロテクタを具えるととも
    に、 前記突部のタイヤ半径方向の長さを2mm以上とし、 かつ該リムプロテクタに、そのタイヤ軸方向の外端で開
    口し内方にのびる細溝を形成したことを特徴とする空気
    入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記細溝のタイヤ軸方向の内端は、前記仮
    想ビード輪郭線よりもタイヤ軸方向内側にあり、かつ前
    記カーカスのタイヤ軸方向外側面から2mm以上の距離D
    を隔てるとともに、 この細溝は、タイヤ軸方向線に対して45〜80゜の角
    度θで傾く傾斜部を含むことを特徴とする請求項1記載
    の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記細溝は、前記リムプロテクタのタイヤ
    軸方向の外端から略タイヤ軸方向に沿ってのびる水平部
    と、 この水平部の端で折れ曲がり前記内端までのびる前記傾
    斜部とを含むことを特徴とする請求項2記載の空気入り
    タイヤ。
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