JP2000263802A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2000263802A
JP2000263802A JP7608999A JP7608999A JP2000263802A JP 2000263802 A JP2000263802 A JP 2000263802A JP 7608999 A JP7608999 A JP 7608999A JP 7608999 A JP7608999 A JP 7608999A JP 2000263802 A JP2000263802 A JP 2000263802A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク飛散を発生させるような現象を解消
し、記録装置内部の広範囲の汚染、特に記録用紙の汚染
の問題を解決したインクジェット式記録装置を提供す
る。 【解決手段】往復移動可能となるようにキャリッジ上に
装填され、印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するイ
ンクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記
録装置において、インク付着可能性を有する第1、第2
の部材40、41と、第1の部材40と第2の部材41
が当接する際の速度を抑える傾斜面43aが形成された
干渉部材43とを備えることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動する記録ヘッドを有し、印刷デ−タに基づいてイ
ンク滴を記録用紙に吐出して画像を印刷するインクジェ
ット式記録装置に関し、より詳細にはキャッピング装置
周りにおけるインクの飛散による汚染を未然に防止し得
るようにしたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パ−ソナルコンピュ−タの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラ−画像のハ
−ドコピ−を高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。
【0003】このような要求に応えるためにインクジェ
ット式記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されてい
る。このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が
比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成で
きるため、カラ−印刷を含めた多くの印刷に使用されて
いる。
【0004】このようなインクジェット式記録装置は、
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。
【0005】このようにインクという液体を扱う関係
上、記録ヘッドへのインクの充填や、またインク溶媒の
揮散による目詰まりを防止するために、記録ヘッドから
インクを強制的に吸引排出させる処理や、また印字デ−
タに関係がない駆動信号を供給してヘッドのノズル開口
からインク滴を吐出させる操作が行われている。
【0006】記録ヘッドの目詰まり解消のために行うイ
ンクの強制的な排出処理は、通常クリ−ニング操作と呼
ばれ、長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユ
−ザが記録ヘッドの目詰まりを解消するためにクリ−ニ
ングスイッチを押下した場合に、記録ヘッドをキャッピ
ング手段により封止して負圧を作用させてインク滴を排
出させ、その後にゴムなどの弾性板からなるクリ−ニン
グ部材により払拭するワイピング操作が伴う処理であ
る。
【0007】なお、記録ヘッドに駆動信号を印加してイ
ンク滴を吐出させる操作は、通常フラッシング操作と呼
ばれ、クリ−ニング操作時にワイピング等でヘッドのノ
ズル開口近傍の不揃いのメニスカスを回復させたり、ま
た印刷中にインク滴の吐出が少ないノズル開口の目詰ま
りを防止する目的で一定周期ごとに実行させる操作であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな記録ヘッドのクリ−ニング機能を備えたインクジェ
ット式記録装置においては、記録ヘッドがキャッピング
手段から離れる際、あるいは記録ヘッドがクリ−ニング
部材から離れる際に、インクが飛散することがある。こ
のインクの飛散は、キャッピング手段あるいはクリ−ニ
ング部材近傍の狭い範囲に限定され、記録用紙等を汚す
ことはない。しかしながら、飛散したインクが、前記キ
ャッピング手段の側壁、クリ−ニング部材の側壁等に付
着することがあった。
【0009】一方、近年のインクジェット式記録装置に
あっては小型化の要請から、キャッピング手段とクリ−
ニング部材を近接して配置し、記録ヘッドをキャッピン
グ手段により封止して負圧を作用させてインク滴を排出
させ、その後記録ヘッドをキャッピング手段から離し、
記録ヘッドを移動させゴムなどの弾性板からなるクリ−
ニング部材によりワイピング操作を行っている。
【0010】このとき、記録ヘッドから離れたキャッピ
ング手段は、クリ−ニング部材の側壁に当接させること
により、その位置が規定されるように構成されている。
【0011】したがって、キャッピング手段の側壁、ク
リ−ニング部材の側壁にインクが付着した状態におい
て、ワイピング動作に移ると、キャッピング手段はクリ
−ニング部材に当接するため、それら側壁に付着したイ
ンクは瞬間的に押圧され、より遠くに飛散する。その結
果、機器内部を広範囲に汚染するのみならず、記録用紙
を汚すことがあった。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、前記したようなインク飛散を発生させ
るような現象を解消し、記録装置内部の広範囲の汚染、
特に記録用紙の汚染の問題を解決したインクジェット式
記録装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明は、往復移動可能となるようにキャリ
ッジ上に装填され、印刷デ−タに対応してインク滴を吐
出するインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェ
ット式記録装置において、インク付着可能性を有する第
1、第2の部材と、第1の部材と第2の部材が当接する
際の速度を抑える傾斜面が形成された干渉部材とを備え
ることを特徴としている。
【0014】このように、第1の部材と第2の部材が当
接する際の速度を抑える傾斜面が形成された干渉部材が
設けられているため、第1、第2の部材が当接する際の
衝撃を緩和することができると共に、接触面積を小さく
することができる。
【0015】その結果、第1、第2の部材、干渉部材に
付着したインクが遠くに飛散することはなく、機器内部
の広範囲の汚染を防止でき、記録用紙の汚染を防止する
ことができる。
【0016】ここで、前記干渉部材が水平もしくは上下
動に移動する際に、第1の部材あるいは第2の部材の端
部が前記傾斜面に当接した状態で、移動することが望ま
しい。また、前記干渉部材の傾斜面の角度が、水平もし
くは上下動の移動方向に対して30°乃至60°なされ
ていることが望ましい。
【0017】前記干渉部材の傾斜面の角度が60°を越
えると、第1の部材あるいは第2の部材の移動方向にお
ける干渉部材の幅が大きくなり、装置全体が大型化す
る。一方、干渉部材の傾斜面の角度が30°未満になる
と、干渉部材が干渉部材の移動方向に大きくなり、装置
全体が大型化する。そのため、前記したように前記干渉
部材の傾斜面の角度は30°乃至60°であることが好
ましい。
【0018】また、前記干渉部材は、記録ヘッドの移動
経路上に進退可能となるように配置され、記録ヘッドの
移動経路上に進入した状態において記録ヘッドのノズル
開口面をワイピングするクリ−ニング部材であり、第1
の部材は、前記記録ヘッドを封止すると共に、吸引ポン
プからの負圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引する
ためのキャッピング手段であり、第2の部材は、プラテ
ンであり、前記キャッピング手段の側壁が当接するクリ
−ニング部材の側壁を傾斜面としたことが望ましい。
【0019】このように、キャッピング手段の側壁が当
接するクリ−ニング部材の側壁を傾斜面としたため、キ
ャッピング手段がクリ−ニング部材に当接する際の衝撃
を緩和することができると共に、接触面積を小さくする
ことができる。
【0020】その結果、キャッピング手段側壁、クリ−
ニング部材側壁に付着したインクが遠くに飛散すること
はなく、機器内部の広範囲の汚染を防止でき、記録用紙
の汚染を防止することができる。
【0021】ここで、前記記録ヘッドの移動経路に沿っ
たクリ−ニング部材の幅が後端部側から先端部側に向か
って徐々に狭くなるように、前記クリ−ニング部材側壁
の傾斜面が形成されていることが望ましい。
【0022】このような傾斜面が形成されているため、
クリ−ニング部材が記録ヘッドの移動経路から待避する
際、機械的な抵抗をあまり受けることなく、クリ−ニン
グ部材を移動させることができる。
【0023】また、前記傾斜面には側壁の高さ方向に延
設された溝が形成されていることが望ましく、また前記
キャッピング手段が当接するプラテン側端部に、側壁の
高さ方向に延設された溝が形成されていることが望まし
い。
【0024】このようにクリ−ニング部材の側壁、プラ
テン側端部の側壁に、側壁の高さ方向に延設された溝が
形成されているため、クリ−ニング部材の側壁、プラテ
ン側端部の側壁に付着したインクは下方に流れるため、
インクの飛散を抑制することができる。
【0025】更に、前記溝は、断面形状が矩形形状、あ
るいはV字形状に形成されていることが望ましい。特
に、溝の断面形状がV字形状の場合には、インクはより
下方に流れ易いため、インクの飛散を抑制することがで
きる。
【0026】また、前記クリ−ニング部材の傾斜面、プ
ラテン側端部にはインク吸収部材が形成されていること
が望ましい。このようにインク吸収部材が形成されてい
るため、インクの飛散量を抑制することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図1乃至図8に示す実施の形態
に基づいて説明する。
【0028】図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置において、ヘッドクリ−ニングを実行する状
態を示したものであり、記録ヘッドがキャップ部材によ
って封止されている状態を示している。なお、図1及び
以下の図5、7中、記録ヘッドの図示は省略されてい
る。また図2は図1の側面図である。図3はクリ−ニン
グ部材の斜視図であり、図4はプラテン側端部の斜視図
である。図5は、ワイピング動作におけるキャッピング
手段の位置関係を示した平面図である。図6は図5の側
面図である。図7は、印字時におけるキャッピング手段
の位置関係を示した平面図である。図8は図7の側面図
である。
【0029】符号1はキャリッジであり、このキャリッ
ジ1はガイドロッド2に案内されてプラテン(用紙ガイ
ド板)3に対向して平行に移動するように構成されてい
る。
【0030】そして、キャリッジ1はキャリッジモ−タ
(図示せず)により駆動されるタイミングベルト(図示
せず)の一部に結合されて、ガイドロッド2に沿って往
復移動されるように構成されている。
【0031】前記キャリッジ1には、記録ヘッド5がプ
ラテン3の上面に配置された記録媒体としての記録用紙
4に対向するように搭載されており、記録ヘッド5に対
してインクが導入され、印刷デ−タに対応してプラテン
3上の記録用紙4にインク滴を吐出して印刷することが
できるように構成されている。
【0032】前記記録ヘッド5を封止するキャッピング
手段としてのキャッピング装置6は、記録装置の非印刷
領域に配置されており、記録ヘッド5のノズル開口面を
密封空間で封止できるサイズのキャップ部材7を備え、
非印字時に記録ヘッド5のノズルプレ−トを封止してノ
ズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吐出能力回
復操作時にポンプユニット(図示せず)から負圧の供給
を受けて記録ヘッド5からインクを強制的に排出させる
機能とを備えている。
【0033】前記キャッピング装置6に配置されたキャ
ップ部材7には、図1に示すようにインク吸引口7aが
形成され、前記インク吸引口7aにはチュ−ブ(図示せ
ず)の一端が接続され、前記チュ−ブの他端は、図示し
ない吸引ポンプに接続されている。また、キャップ部材
7には、大気開放口7bが形成され、その大気開放口7
bにはチュ−ブ17の一端が接続され、チュ−ブ17の
他端はバルブ18に接続されている。
【0034】これにより、非印字時には記録ヘッド5の
ノズル開口を封止し、またクリ−ニング指令を受けた場
合にはそれぞれ吸引ポンプとしてのポンプユニット(図
示せず)による負圧が適宜印加され、記録ヘッド5から
インクを強制的に排出させることができ、またインクの
強制的排出終了後には前記負圧を解除することができる
ように構成されている。
【0035】なお、前記キャップ部材7にはインク吸収
シ−ト7cが収容され、吸引したインクが飛散しないよ
うに構成されている。
【0036】また、キャップ部材7は、圧縮バネ16
a、16b、16c、16dを介して上下動可能に取付
けられたキャップ受け部材8に収容されている。このキ
ャップ受け部材8の係合部8a、8bがスライダ9の係
止部材9c、9dに係止されることにより、キャップ受
け部材8の上方向の移動は規制される。更にキャップ受
け部材8の印刷領域側には、クリ−ニング部材20と当
接する当接部8dが設けられている。
【0037】また、前記スライダ9には長穴13が形成
され、前記長穴13にはフレ−ム10に対して回動可能
なア−ム11に設けられた軸12が移動可能に収容され
ている。これにより、スライダ9はフレ−ム10に対し
てア−ム11を介して円弧状軌跡をもって立ち上げるこ
とができる。
【0038】また、前記スライダ9には非印刷領域側の
端部両側にガイド片9aが形成されていて、フレ−ム1
0の案内面14に支持されている。
【0039】前記フレ−ム10の案内面14は、先端側
に低所部14aが、また後端部に水平な高所部14b
が、さらにこれらを接続する傾斜部14cの3つの領域
が形成されている。
【0040】更に、図1に示すように一方のガイド片9
aには、一端がフレ−ム10に固定された引っ張りバネ
15の他端が固定されていて、常時印刷領域方向で、か
つ記録ヘッド5から離反する方向、この実施例では下方
に付勢されている。
【0041】そして、図2に示すようにキャリッジ1が
キャッピング装置6の直上に移動した際、キャリッジ1
に配置された係合体1aがスライダ9の一部に取り付け
られた係合部9bに当接することで、スプリング15の
引張力に抗しながら、スライダ9はア−ム11を介して
立ち上がり、キャップ受け部材8上に搭載されたキャッ
プ部材7がキャリッジ1に配置された記録ヘッド5を封
止することができるように構成されている。
【0042】また、スライダ9には、前記したようにバ
ルブ18が搭載され、このバルブ18は弁体19aによ
って開閉がなされるように構成されている。この弁体1
9aは、スプリング19bによって常時バルブ18を閉
塞する状態になしている。また前記弁体19aは弁棒1
9cと一体に形成され、前記弁棒19cの端部がフレ−
ム10に当接することにより、スプリング19bの反発
力に抗しながら、バルブ18を開放するように構成され
ている。
【0043】また、図1に示すようにキャッピング装置
7に隣接する印字領域側には、キャリッジ1の移動に伴
ってキャリッジ1に搭載された前記記録ヘッド5のノズ
ル開口面をワイピングする、例えばゴム性のワイパ−ブ
レ−ド21を備えたクリ−ニング部材20が樹立されて
いる。
【0044】ヘッドクリ−ニング時において、前記記録
ヘッド5はこのクリ−ニング部材20により、そのイン
ク吸引前においてノズルプレ−トに付着している塵埃や
紙粉などが除去され、またインク吸引後においてノズル
プレ−トに付着しているインクが払拭される。
【0045】このクリ−ニング部材20は、クリ−ニン
グ部材駆動ユニット(図示せず)により記録ヘッド5の
移動経路上のワイピング位置に対して侵入または退避で
きるように構成されている。
【0046】また、図3に示すように、記録ヘッドの移
動経路に沿ったクリ−ニング部材2の幅が後端部側20
bから先端部側20cに向かって徐々に狭くなるよう
な、傾斜面20aがクリ−ニング部材側壁に形成されて
いる。すなわち、キャップ受け部材8の当接部8dは、
クリ−ニング部材20の前記傾斜面20aの一部と当接
するように構成されている。
【0047】このように、キャップ受け部材8の当接部
8dが傾斜面20aに当接するように構成されているた
め、キャップ受け部材8の当接時の衝撃を緩和すること
ができる。また、キャップ受け部材8の当接部8dは、
クリ−ニング部材20の傾斜面20aの一部と当接する
ため、キャップ受け部材8の側壁とクリ−ニング部材2
0の側壁(傾斜面)に付着したインクの挟込み(押圧)
を抑制することができる。その結果、付着したインクの
飛散量を少なくすることができると共に、飛散範囲を限
定された狭い範囲とすることができる。
【0048】また、図4に示すように、プラテン3の非
印字側端部3aには、プラテンの端部3aの側壁の高さ
方向に延設された複数の溝30が形成されている。前記
溝30の断面は、矩形形状になされている。この溝30
の上端部は、プラテン3の上面に臨んでいる。また溝3
0の下端部は、キャップ受け部材8が当接する部分より
下方まで形成されている。
【0049】このように、キャップ受け部材8の側壁8
dが当接するプラテン端部3aの側壁に溝30が設けら
れているため、プラテン端部3aの側壁に付着したイン
クは溝30によって下方に流れる。また前記溝30によ
って、キャップ受け部材8の側壁8dと当接する面積は
減少する。
【0050】その結果、キャップ受け部材8の側壁、プ
ラテン端部3aの側壁に付着したインクの飛散量を少な
くできる共に、飛散する範囲を限定された狭い範囲とす
ることができる。
【0051】次にこの実施形態の動作について説明す
る。
【0052】キャリッジ1が非印字領域に移動すると、
図2に示すように、スライダ9は引っ張りバネ15の張
力に抗してア−ム11を回動させながら斜め方向に移動
する。このとき、案内面14の高所部14bによりキャ
ップ受け部材8が、記録ヘッド5の面に平行となるよう
に位置決めされるため、キャリッジ1に設けられた記録
ヘッド5の面に若干の段差が存在しても、圧縮バネ16
a〜16dが縮むことによってキャップ部材7が記録ヘ
ッド5を確実に封止する。
【0053】このようにして、キャップ部材7による封
止が完了した段階で、常時バルブ18は閉じられている
ため、キャップ部材7は大気との連通が断たれて気密状
態となり、ノズル開口からのインクの蒸発を抑制して長
時間の間、目づまりを防止する。このとき、クリ−ニン
グ部材は図2に示すように記録ヘッド5の移動経路上に
進入した状態に配置されている。
【0054】一方記録ヘッド5のノズル開口に目づまり
が生じた場合や、またカ−トリッジの交換等により、記
録ヘッド5から強制的にインクを排出する場合には、前
記キャッピング状態でポンプユニットを作動させる。こ
れにより、キャップ部材7内に負圧が作用して、ノズル
開口からインクが吸い出される。これによりノズル開口
の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらには
記録ヘッド5内の気泡がインクと共にキャップ部材7に
排出される。記録ヘッド5から排出されたインクはイン
ク吸収シ−ト7cに吸収され、記録ヘッド5へのインク
付着を防止すると共に、また強制吐出時のインクの跳ね
返りを減少させることができる。
【0055】記録ヘッド5からのインクの強制排出が終
了した後、キャリッジ1を更に印字領域と反対側に移動
させて、弁体19を移動させることにより、バルブ18
を開放してキャップ部材7の大気開放口7bを大気に連
通させる。
【0056】続いて、図示しないポンプユニットを作動
させるとキャップ部材7に作用した負圧は大気開放口7
bから空気を取り込んで、記録ヘッド5のノズル開口に
無用な負圧を作用させることなく、インク吸収シ−ト7
cやまたキャップ部材7に残留しているインクをポンプ
ユニットに連通するインク吸引口7aに吸い寄せて外部
に排出する。
【0057】キャップ部材7内の廃インクの排出が終了
した段階でポンプユニットを停止させ、記録ヘッド5を
印刷領域方向に移動させると、この移動の過程でスライ
ダ9は、フレ−ム10の斜面14にガイドされて中央部
をア−ム11の回動で支持されながら降下する。そし
て、キャップ受け部材8の側壁が、図5、6に示すよう
に記録ヘッド5の移動経路上に進入したクリ−ニング部
材20に当接することによって、スライダ9の移動は停
止し、その位置に規制される。
【0058】このとき、キャップ受け部材8の側壁(当
接部8d)は、クリ−ニング部材20の前記傾斜面20
aの一部と当接するため、キャップ受け部材8の当接時
の衝撃は緩和される。また、キャップ受け部材8の当接
部8dは、クリ−ニング部材20の前記傾斜面20aの
一部と当接するため、キャップ受け部材8の側壁とクリ
−ニング部材20の側壁(傾斜面)に付着したインクの
挟込み(押圧)を抑制することができる。その結果、付
着したインクの飛散量を少なくすることができると共
に、飛散範囲を限定された狭い範囲とすることができ
る。
【0059】そして更に、記録ヘッド5が印刷領域側を
移動することによって、記録ヘッド5のノズルプレ−ト
面の清掃がなされる。
【0060】そしてまた、記録ヘッド5のクリ−ニング
が終了し、クリ−ニング部材20が記録ヘッド5の移動
経路上から待避すると、図7、8に示すように、スライ
ダ9はキャップ受け部材8の側壁が、プラテン端部3a
に当接することによって、スライダ9の移動は停止し、
その位置に規制される。
【0061】前記クリ−ニング部材20が記録ヘッド5
の移動経路上から待避する際、キャップ受け部材8の側
壁は傾斜面20aと当接しているため、キャップ受け部
材8から機械的抵抗を受けることなく、クリ−ニング部
材20は移動する。
【0062】また、プラテン端部3aとキャップ受け部
材8の側壁との当接する部分には溝30が設けられてい
るため、たとえプラテン端部3aとキャップ受け部材8
の側壁とにインクが付着したとしても、付着したインク
は下方に流れるため、インクの飛散量は抑制される。ま
た、プラテン端部3aとキャップ受け部材8の側壁との
接触面積が前記溝30によって減少するため、飛散範囲
も限定されたものとなる。その結果、機器内部の広範囲
の汚染を防止でき、記録用紙を汚すこともない。
【0063】次に、他の実施形態について、図9、図1
0に基づいて説明する。
【0064】図9に示した実施形態は、クリ−ニング部
材20側壁(傾斜面20a)の高さ方向に複数の溝31
が形成されている点に特徴がある。前記溝31の断面は
矩形形状になされている。そして、この溝31の上端部
は、クリ−ニング部材20のワイパ−ブレイド21の取
付面に臨んでいる。また溝31の下端部は、キャップ受
け部材8が当接する部分より下方まで形成されている。
【0065】したがって、ワイパ−ブレード21の取付
面、クリ−ニング部材20側壁(傾斜面20a)に付着
下インクは、前記溝31を伝わって下方に流れるため、
飛散インク量を減少させることができる。
【0066】また、図9に示した溝31の断面形状は矩
形形状であるが、その断面形状が開拡したV字形状とし
ても良い。このようなV字形状の溝にあっては、矩形形
状の溝に比べて側壁に付着したインクがより下方に流れ
易く、クリ−ニング部材側壁に付着するインク量を減少
させることができる。
【0067】また、図10に示した実施形態は、クリ−
ニング部材20側壁(傾斜面20a)にインク吸収部材
32を貼付け等の手段によって形成したものである。こ
のようにインク吸収部材が形成されているため、クリ−
ニング部材20側壁に付着したインクを吸収でき、イン
クの飛散量を抑制できると共に、その飛散範囲を減少さ
せることができる。
【0068】また、上記実施形態にあっては、クリ−ニ
ング部材に当接する部材として、キャップ受け部材が当
接する場合について説明したが、例えばクリ−ニング部
材に対して、スライダの端部が当接する場合にも適用す
ることができる。また本発明は、図11に示すように、
インク付着可能性を有する第1、第2の部材40、41
を有し、第1の部材40と第2の部材41が当接する構
成を備えるインクジェット式記録装置に適用することが
できる。即ち、図11に示すインクジェット式記録装置
にあっては、インク付着可能性を有する第1、第2の部
材40、41と、第1の部材40と第2の部材41が当
接する際の速度を抑える傾斜面43aが形成された干渉
部材43とを備えている。そして、バネ42によって第
2の部材41が移動すると、第2の部材41の端部は干
渉部材43の傾斜面43aに当接し、その後、第2の部
材41の端部が前記傾斜面43aに当接した状態で、干
渉部材43と第2の部材41移動し、第2の部材41の
移動速度は抑えられる。
【0069】その結果、第1、第2の部材が当接する際
の衝撃を緩和することができると共に、接触面積を小さ
くすることができ、第1、第2の部材、干渉部材に付着
したインクが遠くに飛散することはなく、機器内部の広
範囲の汚染を防止でき、記録用紙の汚染を防止すること
ができる。
【0070】前記干渉部材の傾斜面の角度θが、移動方
向に対して30°乃至60°なされている。前記干渉部
材の傾斜面の角度が60°を越えると、第1の部材ある
いは第2の部材の移動方向における干渉部材の幅が大き
くなり、装置全体が大型化する。一方、干渉部材の傾斜
面の角度が30°未満になると、干渉部材が干渉部材の
移動方向に大きくなり、装置全体が大型化する。そのた
め、前記したように前記干渉部材の傾斜面の角度は30
°乃至60°に形成されている。また前記干渉部材は、
第2の部材41の移動面と同一面、即ち水平方向に移動
するものであってもよく、また第2の部材41の移動面
と垂直面、即ち上下方向に移動するものであってもよ
い。
【0071】上記実施形態にあっては、記録ヘッドが1
つのインクジェット式記録装置を用いて説明したが、本
発明は特にこれに限定されるものではなく、2以上の記
録ヘッド、2以上のキャップ部材を備えたインクジェッ
ト式記録装置に適用することができる。
【0072】また、上記実施形態にあっては、キャップ
受け部材が圧縮バネを介してスライダに装着されている
インクジェット式記録装置を用いて説明したが、特にこ
れに限定されるものではなく、キャップ受け部材が圧縮
バネを介してホルダ−に装着され、そのホルダ−がスラ
イダに装着されるインクジェット式記録装置にも適用す
ることができる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によれば、第1の部材
と第2の部材が当接する際の速度を抑える傾斜面が形成
された干渉部材が設けられているため、第1の部材と第
2の部材との当接時の衝撃を緩和することができる。
【0074】その結果、インクの飛散を抑制でき、機器
内部の広範囲の汚染を防止でき、記録用紙を汚すことも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット式記録装置
におけるキャッピング手段の構成を示した平面図であ
る。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1に示されたクリ−ニング部材の斜視図であ
る。
【図4】図1に示されたプラテン側端部の斜視図であ
る。
【図5】ワイピング動作におけるキャッピング手段の位
置関係を示した平面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】印字時におけるキャッピング手段の位置関係を
示した平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】他の実施形態を示す斜視図である。
【図10】他の実施形態を示す斜視図である。
【図11】他の実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 ガイドロッド 3 プラテン 3a プラテン端部 4 記録用紙 5 記録ヘッド 6 キャッピング装置 7 キャップ部材 8 キャップ受け部材 9 スライダ 10 フレ−ム 11 ア−ム 14 案内面 15 引っ張りバネ 16a 圧縮バネ 16b 圧縮バネ 16c 圧縮バネ 16d 圧縮バネ 17 チュ−ブ 18 バルブ 20 クリ−ニング部材 21 ワイパ−ブレ−ド 30 溝 31 溝 32 インク吸収部材 40 第1の部材 41 第2の部材 42 バネ 43 干渉部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能となるようにキャリッジ上
    に装填され、印刷デ−タに対応してインク滴を吐出する
    インクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式
    記録装置において、インク付着可能性を有する第1、第
    2の部材と、第1の部材と第2の部材が当接する際の速
    度を抑える傾斜面が形成された干渉部材とを備えること
    を特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記干渉部材が水平もしくは上下動に移
    動する際に、第1の部材あるいは第2の部材の端部が前
    記傾斜面に当接した状態で、移動することを特徴とする
    請求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記干渉部材の傾斜面の角度が、水平も
    しくは上下動の移動方向に対して30°乃至60°なさ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載されたインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記干渉部材は、記録ヘッドの移動経路
    上に進退可能となるように配置され、記録ヘッドの移動
    経路上に進入した状態において記録ヘッドのノズル開口
    面をワイピングするクリ−ニング部材であり、 第1の部材は、前記記録ヘッドを封止すると共に、吸引
    ポンプからの負圧を受けて記録ヘッドからインクを吸引
    するためのキャッピング手段であり、 第2の部材は、プラテンであり、前記キャッピング手段
    の側壁が当接するクリ−ニング部材の側壁を傾斜面とし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載されたインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドの移動経路に沿ったクリ
    −ニング部材の幅が後端部側から先端部側に向かって徐
    々に狭くなるように、前記クリ−ニング部材側壁の傾斜
    面が形成されていることを特徴とする請求項4に記載さ
    れたインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜面には側壁の高さ方向に延設さ
    れた溝が形成されていることを特徴とする請求項4また
    は請求項5に記載されたインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記キャッピング手段が当接するプラテ
    ン側端部に、側壁の高さ方向に延設された溝が形成され
    ていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載
    されたインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記溝は、断面形状が矩形形状、あるい
    はV字形状に形成されていることを特徴とする請求項6
    または請求項7に記載されたインクジェット式記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記傾斜面にはインク吸収部材が形成さ
    れていることを特徴とする請求項4または請求項5に記
    載されたインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記キャッピング手段が当接するプラ
    テン側端部には、インク吸収部材が形成されていること
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載されたイン
    クジェット式記録装置。
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