JP2000263787A - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドプリンタ並びにインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドプリンタ並びにインクジェットヘッドの製造方法

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JP2000263787A
JP2000263787A JP34548099A JP34548099A JP2000263787A JP 2000263787 A JP2000263787 A JP 2000263787A JP 34548099 A JP34548099 A JP 34548099A JP 34548099 A JP34548099 A JP 34548099A JP 2000263787 A JP2000263787 A JP 2000263787A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速で、しかも高画質の画像記録を行うことが
可能で、かつ電極を設ける作業が容易で低コストで高精
度なインクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの
製造方法を提供することである。 【解決手段】電極105、106に電圧を印加して、イ
ンク室102を構成する空間形状を変形させて、インク
をノズル穴108から吐出させるインクジェットヘッド
であって、インク室102が相対する分極性を付与した
圧電性材料基板103、103と、別途に相対する非圧
電性材料基板104、104とで囲まれて形成されてお
り、さらに圧電性材料基板103、103は、少なくと
も圧電性材料からなる2層が積層されてなり、その積層
面が非圧電性材料基板104、104と略平行に積層さ
れてなり、この圧電性材料からなる層の分極方向が相反
するように構成され、圧電性材料基板103、103及
び非圧電性材料基板104のインク室102に面する面
に電極105を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極に電圧を印加
して、インク室を構成する空間形状を変形させて、イン
クをノズル孔から吐出させるインクジェットヘッド及び
インクジェットヘッドプリンタ並びにインクジェットヘ
ッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式の印字装置には、電
極に電圧を印加してインク室を区画する隔壁を変形させ
てインクをノズル孔から吐出するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
ヘッドで、高速で、しかも高画質の画像記録を行なおう
とすると、多数のノズル孔をライン状に有するインクジ
ェットヘッドが要望される。このような多ノズルをライ
ン状に有するインクジェットヘッドは、実用的な見地か
ら、駆動効率が高く、軽量、安価で、加工性が良好でし
かも強度の高いものが望まれている。
【0004】また、分極した圧電性セラミックスは製造
上長さに制限があるため、分極した圧電性セラミックス
隔壁によって区画された複数のインク室を形成し、この
複数のインク室を有する分極した圧電性セラミックスを
非圧電性セラミックス基板上に並べて接着することが行
われるが、複数の分極した圧電性セラミックスの接続で
は、接続部においてインク室の間隔を一定に位置合わせ
することが困難であり、高精度なインクジェットヘッド
を得ることが難しい。
【0005】また、インク室を変形させてインクを吐出
させるシェアモード型のインクジェットヘッドで、高速
で、しかも高画質の画像記録を行うために好ましいシェ
ブロン型のインクジェットヘッドが知られているが、従
来のシェブロン型の作り方では、圧電性セラミックス基
板上に複数の溝を有する分極した圧電性セラミックスを
重ねて並べて配置して隔壁によって区画された複数のイ
ンク室を有するインクジェットヘッドを製造することに
なり、2枚の圧電性セラミックスを位置合わせして製造
することが困難であり、高精度なインクジェットヘッド
を得ることが難しい。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、高速で、しかも高画質の画像記録を行うことが可能
で、かつ電極を設ける作業が容易で低コストで高精度な
インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドプリン
ター並びにインクジェットヘッドの製造方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、本発明は、以下のように構成し
た。
【0008】請求項1に記載の発明は、『電極に電圧を
印加して、インク室を構成する空間形状を変形させて、
インクをノズル孔から吐出させるインクジェットヘッド
であって、前記インク室が相対する分極性を付与した圧
電性材料基板と、別途に相対する非圧電性材料基板とで
囲まれて形成されており、さらに前記圧電性材料基板
は、少なくとも圧電性材料からなる2層が積層され、そ
の積層面が前記非圧電性材料基板と略平行に積層されて
なり、この圧電性材料からなる層の分極方向が相反する
ように構成され、前記圧電性材料基板及び前記非圧電性
材料基板のインク室に面する面に電極を設けたことを特
徴とするインクジェットヘッド。』である。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、イン
ク室が相対する分極性を付与した圧電性材料基板と、別
途に相対する非圧電性材料基板とで囲まれて形成されて
おり、さらに圧電性材料基板は、すくなくとも圧電性材
料からなる2層が積層されてなり、その積層面が非圧電
性材料基板と略平行に積層されてなり、この圧電性材料
からなる層の分極方向が相反するように構成され、圧電
性材料基板及び非圧電性材料基板のインク室に面する面
に電極を設けるから、非圧電性材料基板には電極を設け
ないようにして圧電性材料基板のみに電極を設ける場合
に比べて電極を設ける作業が容易で低コストであり、圧
電性材料基板を低電圧で駆動可能で、しかも圧電性材料
基板の変形量が大きく、高効率駆動であり、さらに多ノ
イズに対応可能であるとともに、高周波駆動可能で小液
滴多階調吐出可能であることで、高速で、しかも高画質
の画像記録を行うことができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、『前記相対する
分極性を付与した圧電性材料基板のそれぞれの基板の前
記インク室に面する面と、前記相対する非圧電性材料基
板のうちのいずれか1つの非圧電性材料基板の前記イン
ク室に面する面に電極を設けたことを特徴とする請求項
1項に記載のインクジェットヘッド。』である。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、相対
する分極性を付与した圧電性材料基板のそれぞれの基板
のインク室に面する面と、相対する非圧電性材料基板の
うちのいずれか1つの非圧電性材料基板のインク室に面
する面に電極を設けるから、非圧電性材料基板には電極
を設けないようにして圧電性材料基板のみに電極を設け
る場合に比べて電極を設ける作業が容易で低コストであ
り、圧電性材料基板を低電圧で駆動可能で、しかも圧電
性材料基板の変形量が大きく、高効率駆動であり、さら
に多ノイズに対応可能であるとともに、高周波駆動可能
で小液滴多階調吐出可能であることで、高速で、しかも
高画質の画像記録を行うことができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、『前記インク室
は、多段に形成されていることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載のインクジェットヘッド。』であ
る。この請求項3に記載の発明によれば、多段のインク
室により多ノイズ化され、より高速で、高画質の画像記
録を行うことができ解像度が向上する。
【0013】請求項4に記載の発明は、『前記圧電性材
料基板は、平面形状または曲面形状であることを特徴と
する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のイン
クジェットヘッド。』である。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、圧電
性材料基板が平面形状で低コストであり、または曲面形
状でよりインク室を構成する空間形状の変形量が大き
く、高速で、高画質の画像記録を行うことができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、『前記圧電性材
料基板は、少なくとも2層の積層方向の長さが異なるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載のインクジェットヘッド。』である。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば、圧電
性材料基板は、少なくとも2層の積層方向の長さが異な
ることで、インク室を構成する空間形状をノズル孔の位
置に応じて変形させることができ、より効率的にノズル
孔からインクを吐出させることができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、『前記圧電性材
料基板が、少なくとも1層の非圧電性材料からなる層を
有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
か1項に記載のインクジェットヘッド。』である。
【0018】この請求項6に記載の発明によれば、圧電
性材料基板が、少なくとも1層の非圧電性材料からなる
層を有することで、インク室を構成する空間形状を種々
に変形させて、インクを効率的にノズル孔から吐出させ
ることができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、『電極に電圧を
印加して隔壁で区画されたインク室を変形させて、イン
クをノズル孔から吐出するインクジェットヘッドであっ
て、非圧電性材料基板上に、複数枚の分極性を付与した
圧電性材料基板を並べて設けた後、前記圧電性材料基板
に複数の溝を設け、更にこの圧電性材料基板上に別途に
非圧電性材料基板を設けることにより、隔壁によって区
画された複数のインク室を備えるようにしたことを特徴
とするインクジェットヘッド。』である。
【0020】この請求項7に記載の発明によれば、非圧
電性材料基板上に、複数枚の分極性を付与した圧電性材
料基板を並べて設けた後、圧電性材料基板に複数の溝を
設け、更にこの圧電性材料基板上に別途に非圧電性材料
基板を設けることにより、隔壁によって区画された複数
のインク室を傭えることで、位置精度が低下することな
くインク室を形成することができ、低コストで高精度な
長手方向に長い長尺状のラインヘッドを得ることが可能
で、高速で、しかも高画質の画像記録を行うことができ
る。
【0021】請求項8に記載の発明は、『前記複数枚の
圧電性材料基板同士の接続部に、溝を形成することを特
徴とする請求項7に記載のインクジェットヘッド。』で
ある。
【0022】この請求項8に記載の発明によれば、複数
枚の圧電性材料基板同士の接続部に溝を形成すること
で、より一層インク室の位置精度を向上することができ
る。請求項9に記載の発明は、『前記圧電性材料基板
が、少なくとも圧電性材料からなる2層が積層されてな
ることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットヘ
ッド。』である。
【0023】この請求項9に記載の発明によれば、圧電
性材料基板が、少なくとも圧電性材料からなる2層が積
層されてなり、低コストで高精度なラインヘッドを得る
ことが可能である。
【0024】請求項10に記載の発明は、『前記圧電性
材料基板が、非金属材料であることを特徴とする請求項
1乃至請求項9のいずれか1項に記載のインクジェット
ヘッド。』である。
【0025】この請求項10に記載の発明によれば、圧
電性材料基板が非金属材料であり、インク室の隔壁を確
実に変形させることができる。
【0026】請求項11に記載の発明は、『前記非圧電
性材料基板が、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニ
ア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイド、石
英の少なくとも1つから選ばれることを特徴とする請求
項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のインクジェッ
トヘッド。』である。
【0027】この請求項11に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板が、アルミナ、窒化アルミニウム、ジル
コニア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイ
ド、石英の少なくとも1つから選ばれることで、インク
室の隔壁を変形させても圧電性材料基板を確実に支持す
ることができる。
【0028】請求項12に記載の発明は、『前記非圧電
性材料基板と前記圧電性材料基板との間の接着表面の表
面粗さは、1.0μm以下であることを特徴とする請求
項7乃至請求項11のいずれか1項に記載のインクジェ
ットヘッド。』である。
【0029】この請求項12に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板と圧電性材料基板との間の接着面の表面
粗さを、1.0μm以下とすることで、接着面の凹部に
柔軟性の高分子接着剤(例えばエポキシ樹脂)の入り込
みを防止することにより、実効的に接着面の膜厚を最小
にとどめ、圧電性材料基板の駆動力が低下し、感度低
下、電圧上昇を引き起こすことがないようにすることが
できる。
【0030】請求項13に記載の発明は、『前記少なく
とも2層の圧電性材料を有する圧電性材料基板の圧電性
材料間の接着表面の表面粗さは、1.0μm以下である
ことを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1
項に記載のインクジェットヘッド。』である。
【0031】この請求項13に記載の発明によれば、少
なくとも2層の圧電性材料を有する圧電性材料基板間の
接着面の表面粗さを、1.0μm以下とすることで、接
着面の凹部に柔軟性の高分子接着剤(例えばエポキシ樹
脂)の入り込みを防止することにより、実効的に接着面
の膜厚を最小にとどめ、圧電性材料基板の駆動力が低下
し、感度低下、電圧上昇を引き起こすことがないように
することができる。
【0032】請求項14に記載の発明は、『前記非圧電
性材料基板と前記圧電性材料基板との間の接着表面は、
プラズマ処理またはUV処理されていることを特徴とす
る請求項7乃至請求項13のいずれか1項に記載のイン
クジェットヘッド。』である。
【0033】この請求項14に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板と前記圧電性材料基板との間の接着表面
をプラズマ処理及びUV処理することにより、有機物汚
染を洗浄除去でき、表面全体への接着剤のぬれ性を向上
させ、微小な泡残り等の接着不良を排除でき、それによ
り圧電性材料基板の駆動不良をなくすことができる。請
求項15に記載の発明は、『前記少なくとも2層の圧電
性材料を有する圧電性材料基板の圧電性材料間の接着表
面は、プラズマ処理またはUV処理されていることを特
徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に記載
のインクジェットヘッド。』である。
【0034】この請求項15に記載の発明によれば、少
なくとも2層の圧電性材料を有する圧電性材料基板の圧
電性材料間の接着表面をプラズマ処理及びUV処理をす
ることにより、有機物汚染を洗浄除去でき、表面全体へ
の接着剤のぬれ性を向上させ、微小な泡残り等の接着不
良を排除でき、それにより、圧電性材料基板の駆動不良
をなくすことができる。
【0035】請求項16に記載の発明は、『前記請求項
1乃至請求項15のいずれかに記載のインクジェットヘ
ッドを備えることを特徴とするインクジェットヘッドプ
リンタ。』である。
【0036】この請求項16に記載の発明によれば、高
速で、しかも高画質の画像記録を行うことが可能であ
る。
【0037】請求項17に記載の発明は、『電極に電圧
を印加して、インク室を構成する空間形状を変形させ
て、インクをノズル孔から吐出させるインクインクジェ
ットヘッドの製造方法であって、前記インク室が相対す
る分極性を付与した圧電性材料基板と、別途に相対する
非圧電性材料基板とで囲んで形成し、前記圧電性材料基
板に電極を設け、さらに前記圧電性材料基板は、少なく
とも2層の圧電性材料からなり、その積層面が前記非圧
電性材料基板と略平行に積層され、この圧電性材料から
なる層の分極方向が相反することを特徴とするインクジ
ェットヘッドの製造方法。』である。
【0038】この請求項17に記載の発明によれば、イ
ンク室が相対する分極性を付与した圧電性材料基板と、
別途に相対する非圧電性材料基板とで囲んで形成し、圧
電性材料基板に電極を設け、さらに圧電性材料基板は、
少なくとも2層の圧電性材料からなり、その積層面が非
圧電性材料基板と略平行に積層され、この圧電性材料か
らなる層の分極方向が相反するから、低コストで、圧電
性材料基板を低電圧で駆動可能で、しかも圧電性材料基
板の変形量が大きく、高効率駆動であり、さらに多ノイ
ズに対応可能であるとともに、高周波駆動可能で小液滴
多諧調吐出可能であることで、高速で、しかも高画質の
画像記録を行うインクジェットヘッドを製造することが
できる。
【0039】請求項18に記載の発明は、『前記インク
室を、少なくとも2層の圧電性材料基板を非圧電性材料
基板に貼り合わせ、この貼り合わせた後圧電性材料基板
に溝加工し、もう一枚の非圧電性材料基板を前記圧電性
材料基板に貼り合わせて成形することを特徴とする請求
項17に記載のインクジェットヘッドの製造方法。』で
ある。
【0040】この請求項18に記載の発明によれば、イ
ンク室を、少なくとも2層の圧電性材料基板を非圧電性
材料基板に貼り合わせ、この貼り合わせた後圧電性材料
基板に溝加工し、もう一枚の非圧電性材料基板を圧電性
材料基板に貼り合わせて成形することで、インク室を低
コストで、かつインク室の位置合わせが容易で高精度に
形成することができる。
【0041】請求項19に記載の発明は、『前記インク
室を、溝加工した少なくとも2層の圧電性材料基板を1
枚の非圧電性材料基板に貼り合わせ、もう1枚の非圧電
性材料基板を前記圧電性材料基板に貼り合わせて成形す
ることを特徴とする請求項17に記載のインクジェット
ヘッドの製造方法。』である。
【0042】この請求項19に記載の発明によれば、イ
ンク室を溝加工した少なくとも2層の圧電性材料基板を
1枚の非圧電性材料基板に貼り合わせ、もう1枚の非圧
電性材料基板を圧電性材料基板に貼り合わせて成形する
ことで、インク室を低コストで、かつインク室の位置合
わせが容易で高精度に形成することができる。
【0043】請求項20に記載の発明は、『前記非圧電
性材料基板に、電極を設けることを特徴とする請求項1
7乃至請求項19のいずれか1項に記載のインクジェッ
トヘッドの製造方法。』である。
【0044】この請求項20に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板に電極を設けることで、圧電性材料基板
の電極への電気的接続が非圧電性材料基板の電極を介し
て行うことができ、外部の電源との電気的接続が容易
で、作業性も向上する。
【0045】請求項21に記載の発明は、『前記インク
室は、多段に形成することを特徴とする請求項17乃至
請求項20のいずれか1項に記載のインクジェットヘッ
ドの製造方法。』である。
【0046】この請求項21に記載の発明によれば、多
段のインク室を形成することで、多ノイズ化され、より
高速で、高画質の画像記録を行うことができる解像度が
向上するインクジェットヘッドを製造することができ
る。
【0047】請求項22に記載の発明は、『前記圧電性
材料基板は、平面形状または曲面形状であることを特徴
とする請求項17乃至請求項21のいずれか1項に記載
のインクジェットヘッドの製造方法。』である。
【0048】この請求項23に記載の発明によれば、圧
電性材料基板が平面形状で低コストで、または曲面形状
でよりインク室を構成する空間形状の変形量が大きく、
高速で、高画質の画像記録を行なうインクジェットヘッ
ドを製造することができる。
【0049】請求項23に記載の発明は、『前記圧電性
材料基板は、少なくとも2層の積層方向の長さが異なる
ことを特徴とする請求項17乃至請求項22のいずれか
1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。』であ
る。
【0050】この請求項24に記載の発明によれば、圧
電性材料基板は、少なくとも2層の積層方向の長さが異
なることで、インク室を構成する空間形状をノズル孔の
位置に応じて変形させ、より効率的にノズル孔からイン
クを吐出させることが可能なインクジェットヘッドを製
造することができる。
【0051】請求項24に記載の発明は、『前記圧電性
材料基板が、少なくとも1層の非圧電性材料からなる層
を有することを特徴とする請求項17乃至請求項23の
いずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方
法。』である。
【0052】この請求項24に記載の発明によれば、圧
電性材料基板が、少なくとも1層の非圧電性材料からな
る層を有することで、インク室を構成する空間形状を種
々に変形させて、インクを効率的にノズル孔から吐出さ
せることが可能なインクジェットヘッドを製造すること
ができる。
【0053】請求項25に記載の発明は、『電極に電圧
を印加して隔壁で区画されたインク室を変形させてイン
クをノズル孔から吐出するインクジェットヘッドの製造
方法であって、非圧電性材料基板上に複数枚の分極性を
付与した圧電性材料基板を並べて設けた後、前記圧電性
材料基板に複数の溝を設け、更にその後圧電性材料基板
上に別途に非圧電性材料基板を設けることにより、隔壁
によって区画された複数のインク室を備えるようにした
ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。』
である。
【0054】この請求項25に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板上に複数枚の分極性を付与した圧電性材
料基板を並べて設けた後、圧電性材料基板に複数の溝を
設け、更にその後圧電性材料基板上に別途に非圧電性材
料基板を設けることにより、隔壁によって区画された複
数のインク室を備えることで、位置精度が低下すること
なくインク室を形成することができ、低コストで高精度
な長手方向に長い長尺状のラインヘッドを得ることが可
能である。
【0055】請求項26に記載の発明は、『前記複数枚
の圧電性材料基板同士の接続部に、溝を形成することを
特徴とする請求項25に記載のインクジェットヘッドの
製造方法。』である。
【0056】この請求項26に記載の発明によれば、複
数枚の圧電性材料基板同士の接続部に溝を形成すること
で、より一層インク室の位置精度が向上する。
【0057】請求項27に記載の発明は、『前記圧電性
材料基板が、少なくとも圧電性材料からなる2層が積層
されてなることを特徴とする請求項25に記載のインク
ジェットヘッド。』である。
【0058】この請求項27に記載の発明によれば、圧
電性材料基板が、少なくとも圧電性材料からなる2層が
積層されてなり、低コストで高精度なラインヘッドを得
ることが可能である。
【0059】請求項28に記載の発明は、『前記圧電性
材料基板が、非金属材料であることを特徴とする請求項
17乃至請求項27のいずれか1項に記載のインクジェ
ットヘッドの製造方法。』である。
【0060】この請求項28に記載の発明によれば、圧
電性材料基板が非金属材料であり、インク室の隔壁を確
実に変形させることができるインクジェットヘッドを製
造することができる。
【0061】請求項29に記載の発明は、『前記非圧電
性材料基板が、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニ
ア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイド、石
英の少なくとも1つから選ばれることを特徴とする請求
項17乃至請求項27のいずれか1項に記載のインクジ
ェットヘッドの製造方法。』である。
【0062】この請求項29に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板が、アルミナ、窒化アルミニウム、ジル
コニア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイ
ド、石英の少なくとも1つから選ばれることで、インク
室の隔壁を変形させても圧電性材料基板を確実に支持可
能なインクジェットヘッドを製造することができる。
【0063】請求項30に記載の発明は、『前記非圧電
性材料基板と前記圧電性材料基板との間の接着表面の表
面粗さは、1.0μm以下であることを特徴とする請求
項17乃至請求項29のいずれか1項に記載のインクジ
ェットヘッドの製造方法。』である。
【0064】この請求項30に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板と圧電性材料基板との間の接着表面の表
面粗さは、1.0μm以下であり、接着面の凹部に柔軟
性の高分子接着剤(例えばエポキシ樹脂)の入り込みを
防止することにより、実効的に接着面の膜厚を最小にと
どめ、圧電性材料基板の駆動力が低下し、感度低下、電
圧上昇を引き起こすことがないようにすることが可能な
インクジェットヘッドを製造することができる。
【0065】請求項31に記載の発明は、『前記少なく
とも2層の圧電性材料を有する圧電性材料基板の圧電性
材料間の接着表面の表面粗さは、1.0μm以下である
ことを特徴とする請求項17乃至請求項29のいずれか
1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。』であ
る。
【0066】この請求項31に記載の発明によれば、少
なくとも2層の圧電性材料を有する圧電性材料基板の圧
電性材料間の接着表面の表面粗さは、1.0μm以下で
あり、接着面の凹部に柔軟性の高分子接着剤(例えばエ
ポキシ樹脂)の入り込みを防止することにより、実効的
に接着面の膜厚を最小にとどめ、圧電性材料基板の駆動
力が低下し、感度低下、電圧上昇を引き起こすことがな
いようにすることが可能なインクジェットヘッドを製造
することができる。
【0067】請求項32に記載の発明は、『前記非圧電
性材料基板と前記圧電性材料基板との間の接着表面は、
プラズマ処理またはUV処理されていることを特徴とす
る請求項17乃至請求項31のいずれか1項に記載のイ
ンクジェットヘッドの製造方法。』である。
【0068】この請求項32に記載の発明によれば、非
圧電性材料基板と前記圧電性材料基板との間の接着表面
をプラズマ処理及びUV処理をすることにより、有機物
汚染を洗浄除去でき、表面全体への接着剤のぬれ性を向
上させ、微小な泡残り等の接着不良を排除でき、それに
より、圧電性材料基板の駆動不良をなくすことができ
る。
【0069】請求項33に記載の発明は、『前記少なく
とも2層の圧電性材料を有する圧電性材料基板の圧電性
材料間の接着表面は、プラズマ処理またはUV処理され
ていることを特徴とする請求項17乃至請求項31のい
ずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方
法。』である。
【0070】この請求項33に記載の発明によれば、少
なくとも2層の圧電性材料を有する圧電性材料基板の圧
電性材料間の接着表面をプラズマ処理およびUV処理を
することにより、有機物汚染を洗浄除去でき、表面全体
への接着剤のぬれ性を向上させ、微小な泡残り等の接着
不良を排除でき、それにより、圧電性材料基板の駆動不
良をなくすことができる。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェットヘ
ッド及びインクジェットヘッドプリンタ並びにインクジ
ェットヘッドの製造方法の実施の形態を挙げて説明する
が、この発明の態様はこれに限定されない。
【0072】図1乃至図11はインクジェットヘッドを
示し、図1は斜視図、図2は正面図、図3は断面図であ
る。この実施形態のインクジェットヘッド101は、イ
ンクジェットヘッドプリンターに備えられ、電極に電圧
を印加して、インク室102を構成する空間形状を変形
させて、インクをノズル孔108から吐出させる。この
インクジェットヘッド101は、インク室102が相対
する2層の分極性を付与した圧電性材料基板103、1
03と、別途に相対する非圧電性材料基板104、10
4とで囲まれて形成されている。この圧電性材料基板1
03、103は、2層103a、103bの圧電性材料
からなり、その積層面が非圧電性材料基板104、10
4を略平行に積層され、この圧電性材料からなる層10
3a、103bの分極方向が相反するように構成されて
いる。圧電性材料基板とは、実質的に圧電性材料からな
る基板を言う。実質的とは、該基板の90%以上、好ま
しくは95%以上が圧電性材料であることを言う。ま
た、非圧電性材料基板とは、実質的に非圧電性材料から
なる基板を言う。実質的にとは、該基板の90%以上、
好ましくは95%が、非圧電性材料であることを言う。
分極方向とは、電界をかけた際に分極する方向であり、
圧電性材料にあらかじめ分極処理を施すことにより、決
まるものである。また、圧電性材料基板103、103
の2層103a、103bが貼り合わせて形成され、こ
の層の貼り合わせ方法として、例えば接着(熱硬化、熱
可塑、熱UV硬化)、溶着、膜成長等がある。
【0073】圧電性材料基板103、103には、裏表
の両面に電極105、106が設けられ、一方の非圧電
性材料基板104の内側面にも電極105が設けられて
いる。電極105、106は、蒸着、スパッタリング、
あるいはメッキ等によって圧電性材料基板103、10
3に設けられ、蒸着、スパッタリングによれば、高純
度、かつ高機能膜に形成でき、メッキでは安価で、細部
に形成することができる。電極105、106となる金
属は、金、銀、アルミニウム、パラジウム、ニッケル、
タンタル、チタンを用いることができ、特に、電気的特
性、加工性の点から、金、アルミニウムが良く、メッ
キ、蒸着、スパッタで形成される。
【0074】インク室を形成する一方の非圧電性材料基
板104に電極105を設けることができ、これにより
圧電性材料基板103、103の電極105、106へ
の電気的接続が非圧電性材料基板104の電極を介して
行うことができ、外部の電源との電気的接続が容易で、
作業性も向上する。インク室を形成する相対する非圧電
性材料基板104、104のいずれにも電極を設けるこ
とができる。
【0075】このインクジェットヘッド101には、図
3に示すようにインク供給口107よりインクがインク
室102に供給され、インク供給口107はノズル孔1
08と対向する位置に形成されている。
【0076】このようにインク室102が相対する分極
性を付与した圧電性材料基板103、103と、別途に
相対する非圧電性材料基板104、104とで囲まれて
形成されており、さらに圧電性材料基板103、103
は、圧電性材料からなる2層103a、103bが積層
され、その積層面が非圧電性材料基板104、104と
略平行に積層されてなり、この圧電性材料からなる層1
03a、103bの分極方向が相反するように構成さ
れ、圧電性材料基板103、103及び一方の非圧電性
材料基板104のインク室102に面する面に電極10
5を設けるから、非圧電性材料基板104には電極10
5を設けないようにして圧電性材料基板103、103
のみに電極105を設ける場合に比べて電極105を設
ける作業が容易で低コストであり、圧電性材料基板10
3、103を低電圧で駆動可能である。しかも圧電性材
料基板103、103の変形量が大きく、高効率駆動で
あり、さらに多ノイズに対応可能であるとともに、高周
波駆動可能で小液滴多階調吐出可能であることで、高速
で、しかも高画質の画像記録を行うことができる。
【0077】このインク室102は、図4に示すよう
に、2層103a、103bの圧電性材料を有する圧電
性材料基板103を非圧電性材料基板104に貼り合わ
せ(図4(a))、この貼り合わせた後圧電性材料基板
103に溝190を加工し(図4(b))、この溝加工
した圧電性材料基板103に別途に別の非圧電性材料基
板104を貼り合わせて形成する(図4(c))。圧電
性材料基板103及び非圧電性材料基板104のインク
室120に面する面には、別途に別の非圧電性材料基板
104を貼り合わせる前に電極105を設ける。
【0078】このように2層103a、103bの圧電
性材料を有する圧電性材料基板103を非圧電性材料基
板104に貼り合わせ、この貼り合わせた後溝加工する
ことで、インク室102を低コストで、かつインク室の
位置合わせが容易で高精度に形成することができる。こ
のように非圧電性材料基板104上に圧電性基板103
の一部を残して形成したものも、本発明のインクジェッ
トヘッドのインク室を構成する圧電性材料基板に該当
し、本発明のインクジェットヘッドの一態様を成すもの
である。
【0079】この発明のインクジェットヘッドの製造で
は、圧電性材料基板103を非圧電性材料基板104に
重ねて設けた後に、この圧電性材料基板103に溝19
0を設けて、インク室102を形成するが、この溝19
0を設ける際、溝190は非圧電性材料基板104が、
露出する溝190をつくっても良いし、少し非圧電性材
料基板104上に圧電性材料基板103の一部を残して
形成しても良い。
【0080】また、インク室102は、図5に示すよう
に、2層103a、103bの圧電性材料を有する圧電
性材料基板103を非圧電性材料基板104に貼り合わ
せ(図5(a))、この貼り合わせた後、別途に別の非
圧電性材料基板104を貼り合わせて形成することもで
きる(図5(b))。
【0081】このように一方の非圧電性材料基板10
4、2層103a、103bの圧電性材料を有する圧電
性材料基板103、別の非圧電性材料基板104を順に
貼り合わせることで、インク室102を低コストで形成
でき、かつ組み付け性がよい。この実施の形態でも、圧
電性材料基板103及び非圧電性材料基板104のイン
ク室120に面する面には、別途に別の非圧電性材料基
板104を貼り合わせる前に電極105を設ける。
【0082】また、インクジェットヘッド101は、図
6に示すように、インク室102を多段に形成すること
ができ、多段のインク室102により多ノズル化され、
より高速で、高画質の画像記録を行うことができ解像度
が向上する。図6(a)の実施の形態では、1段目に空
気室120の両側にインク室102が形成され、2段目
でも同様に空気室120の両側にインク室102が形成
され、インク室102が1段目と2段目で同じ位置に対
応して形成されている。
【0083】図6(b)の実施の形態では、1段目に空
気室120の間にインク室120が形成され、2段目で
は空気室120の両側にインク室102が形成され、1
段目のインク室102には2段目の空気室120が対応
して形成され、1段目の空気室120には2段目のイン
ク室102が対応して形成されており、より解像度が向
上する。
【0084】空気室120は、インク室102とは隔離
されたインクの入らない部屋で、この両側にインク室1
02を設ける場合、両側の隔壁が独立して駆動し、両側
のインク室102がインクを射出することを可能とし、
高速駆動に対応が可能となる。
【0085】また、インクジェットヘッド101は、図
1乃至図6に示すように圧電性材料基板103は、平面
形状に形成されるが、図7に示すように、曲面形状に形
成することができる。図1乃至図6に示すように圧電性
材料基板103が平面形状の場合には、低コストであ
り、また図7に示すように曲面形状の場合には、図7
(a)に示す状態から図7(b)に示す状態に変形し、
平面形状の場合に比べてよりインク室120を構成する
空間形状の変形量が大きくなり、高速で、高画質の画像
記録を行うことができる。
【0086】さらに、インクジェットヘッド101は、
図8に示すように、圧電性材料基板103、103は2
層103a、103bの積層方向の長さL1、L2が異
なるように形成することができる。このように2層10
3a、103bの積層方向の長さL1、L2が異なるこ
とで、インク室102を構成する空間形状をノズル孔1
08の位置に応じて変形させることができ、より効率的
にノズル孔108からインクを吐出させることができ
る。
【0087】また、インクジェットヘッド101は、図
9乃至図11に示すように構成することができる。図9
のインクジェットヘッド101は、2枚の圧電性材料基
板103、103は、それぞれ3層103e、103
f、103gを有し、層103eと層103gは圧電性
非金属無機材料からなり、層103fは非圧電性非金属
無機材料からなり、図9(a)に示すように層103e
と層103gは分極方向が矢印で示すように相反してお
り、図9(b)に示すように変形する。層103fは、
非圧電性非金属無機材料に限定されることなく、圧電性
非金属無機材料、あるいは有機材料でもよい。
【0088】図10のインクジェットヘッド101は、
2枚の圧電性材料基板103、103は、それぞれ4層
103h、103i、103j、103kを有し、各層
103h、103i、103j、103kは圧電性非金
属無機材料からなり、図10(a)に示すように分極方
向が矢印で示すように相反しており、図10(b)に示
すように変形する。層103i、103jは、圧電性非
金属無機材料に限定されることなく、非圧電性非金属無
機材料、あるいは有機材料でもよい。
【0089】図11のインクジェットヘッド101は、
2枚の圧電性材料基板103、103は、それぞれ4層
103l、103m、103n、103oを有し、各層
103l、103m、103n、103oは圧電性非金
属無機材料からなり、図10(a)に示すように分極方
向が矢印で示すように相反しており、図11(b)に示
すように変形する。層103m、103nは、圧電性非
金属無機材料に限定されることなく、非圧電性非金属無
機材料、あるいは有機材料でもよい。
【0090】このように図9乃至図11の実施形態で
は、2枚の圧電性材料基板103、103は、3層以上
有し、この3層以上のうちの中側の層が圧電性非金属無
機材料、非圧電性非金属無機材料、有機材料のいずれか
であり、インク室102を構成する空間形状を種々に変
形させて、インクをノズル孔から吐出させることができ
る。
【0091】図12は多ノズル型のインクジェットヘッ
ドを示す図であり、図12(a)は非圧電性材料基板に
圧電性材料基板を接着した状態を示し、図12(b)は
圧電性材料基板に溝加工した状態を示し、図12(c)
はインク室と空気室とを形成した状態を示している。
【0092】この実施の形態のインクジェットヘッド1
は、非圧電性材料基板2上に、分極方向が相反する2層
積層した圧電性材料基板3を端面を突合せて複数並べて
設け(図12(a))、この接着した後、2層を通して
溝3aを所定間隔で複数形成し(図12(b))、別途
に別の非圧電性材料基板8を圧電性材料基板3に接着す
ることで、2層積層の隔壁3bで区画された複数のイン
ク室4と空気室5を交互に備える。
【0093】このように複数の分極した圧電性材料基板
3を並べて配置する際に、この圧電性材料基板3の端面
を突合せた接続部20(接続部とは、圧電性材料基板を
並べて配置する際のつなぎ目のことである。)に溝3a
を形成することが好ましく、この場合接続部20にわず
かな隙間があってもより一層位置精度が低下することな
くインク室4と空気室5を形成することができる。この
実施の形態では、非圧電性材料基板2、8は、1枚を示
しているが、複数枚であっても良い。
【0094】その後、インク室4と空気室5とを区画す
る隔壁3bのインク室及び空気室に面する面の全面に電
極6、7を設け、非圧電性材料基板2のインク室4に面
する面に電極6を設ける。その後非圧電性材料基板8を
隔壁3bに接着してインク室4を空気室5を形成し、イ
ンク室4の一方側にはノズル孔9が形成されたノズルプ
レートが貼られ、他方側にインク供給口10が形成され
る(12(c))。
【0095】図13は多ノズル型のインクジェットヘッ
ドを示す断面図、図14は多ノズル型のインクジェット
ヘッドの駆動状態を示し、図14(a)は変形前の状態
を示し、図14(b)はインク室の変形状態を示し、図
14(c)は変形後の状態を示す図である。
【0096】このインクジェットヘッド1には、インク
供給口10よりインクがインク室に供給され、インク供
給口10はノズル孔9と対向する位置に形成されてい
る。このインクジェットヘッド1の電極6、7に電圧を
印加すると、インク室を区画する隔壁3bが変形して、
インク室4内のインクがノズル孔9から吐出する。
【0097】このようにインクジェットヘッド1は、非
圧電性材料基板2上に、分極方向が相反する2層の圧電
性材料基板3を積層して設け、この2層の積層の圧電性
材料基板3に溝を所定間隔で複数形成して2層積層の隔
壁3bによって区画された複数のインク室4を備えてお
り、分極した圧電性材料基板3は製造上長さに制限があ
っても、分極した圧電性材料基板3を複数個非圧電性材
料基板2上に並べて接着した後に、溝加工するから複数
の分極した圧電性材料基板3の接続部20において位置
精度が低下することなくインク室4を形成することがで
き、低コストで高精度なラインヘッドを得ることが可能
で、高速で、しかも高画質の画像記録を行うことができ
る。
【0098】また、図15のインクジェットヘッドの製
造工程に示すように、図15(a)の非圧電性材料基板
2上に、分極した2層を有する圧電性材料基板3を複数
並べて設け、この分極した圧電性材料基板3の接続部2
0に、図15(b)の接続部の拡大図に示すように、僅
かな隙間21があっても、この接続部20に溝3aを形
成することで(図15(c))、より一層位置精度が低
下することなくインク室4を形成することができる。
【0099】図16及び図17はシェブロン型のインク
ジェットヘッドの積層された2層の圧電性材料からなる
層の分極方向が相反する態様を示す図である。図16の
実施の形態では、図16(a)に示すように、分極方向
が相反する圧電性材料からなる層203a、203bを
有する圧電性材料基板203、203は層203a、2
03bの分極方向が非圧電性材料基板2及び非圧電性材
料基板8に対して互いに向かう方向に形成され、また図
16(a)に示すように、層203a、203bの分極
方向が非圧電性材料基板2及び非圧電性材料基板8に対
して互いに離れる方向に形成される。
【0100】このインクジェットヘッド1は、インク室
4が相対する2層の分極性を付与した圧電性材料基板2
03、203と、別途に相対する2枚の非圧電性材料基
板2、8とで囲まれて形成され、圧電性材料基板20
3、203には、裏表の両面に電極6、7が設けられ、
また一方の非圧電性材料基板2のインク室4に面する面
に電極6が設けられる。
【0101】図17の実施の形態では、図17(a)に
示すように、分極方向が相反する圧電性材料からなる層
203a、203bを有する圧電性材料基板203、2
03は、層203a、203bの分極方向が非圧電性材
料基板2及び非圧電性材料基板8に対して水平で、かつ
互いに逆向方向に形成される。また、図17(b)に示
すように、層203aと層203bとの間に電極7が設
けられ、層203a及び層203bと非圧電性材料基板
2との間に電極6が層203aと層203b間に連続し
て形成され、同様に層203a及び層203bと非圧電
性材料基板8との間に電極6が層203aと層203b
間に連続して形成されている。
【0102】この発明において圧電性材料基板の圧電性
材料は、電圧を加えることにより応力変化を生じるもの
であれば特に限定されず、公知のものが用いられ、有機
材料からなる基板であっても良いが、圧電性非金属材料
からなる基板が好ましく、この圧電性非金属材料からな
る基板として、例えば成形、焼成等の工程を経て形成さ
れるセラミックス基板、又は成形、焼成を必要としない
で形成される基板等がある。有機材料としては、有機ポ
リマー、有機ポリマーと無機物とのハイブリッド材料が
挙げられる。
【0103】セラミックス基板としては、PZT(Pb
ZrO3−PbTiO3、第三成分添加PZTがあり、第
三成分としてはPb(Mg1/2Nb2/3)O3、Pb(M
1/3Sb2/3)O3、Pb(Co1/3Nb2/3)O3等があ
り、さらにBaTiO3、ZnO、LiNbO3、LiT
aO3等を用いて形成することができる。
【0104】また、成形、焼成を必要としないで形成さ
れる基板として、例えば、ゾルゲール法、積層基板コー
ティング等で形成することができる。ゾルゲール法によ
れば、ゾルは所定の化学組成を持つ均質な溶液に、水、
酸あるいはアルカリを添加し、加水分解等の化学変化を
起こさせることによって調整される。さらに、溶媒の蒸
発や冷却等の処理を加えることによって、目的組成の微
粒子あるいは非金属無機微粒子の前躯体を分散したゾル
が作成され、基板とすることができる。異種元素の微量
添加も含めて、化学組成の均一な化合物を得ることがで
き、出発原料には一般にケイ酸ナトリウム等の水に可溶
な金属塩あるいは金属アルコキシドが用いられ、金属ア
ルコキシドは、一般式M(OR)nで表される化合物
で、OR基が強い塩基性を持つため容易に加水分解さ
れ、有機高分子のような縮合過程を経て、金属酸化物あ
るいはその水和物に変化する。
【0105】また、積層基板コーティングとして、気相
から蒸着させる方法があり、気相からセラミックの基板
を作成する方法には、物理的手段による蒸着方法と、気
相あるいは基板表面の化学反応による製法の二通りに分
類され、さらに、物理蒸着方(PVD)は、真空蒸着
法、スパッター法、イオンプレーティング法等に細分さ
れ、また化学的方法にも気相化学反応法(CVD)、プ
ラズマCVD法などがある。物理蒸着法(PVD)とし
ての真空蒸着法は、真空中で対象とする物質を加熱して
蒸発させ、その蒸気を基板上に付着させる方法で、スパ
ッター法は目的物質(ターゲット)に高エネルギー粒子
を衝突させ、ターゲット表面の原子・分子が衝突粒子と
運動量を交換して、表面からはじきだされるスパッタリ
ング現象を利用する方法である。またイオンプレーティ
ング法、イオン化したガス雰囲気中で蒸着を行う方法で
ある。また、CVD法では、膜を構成する原子・分子あ
るいはイオンを含む化合物を気相上体にしたのち、適当
なキャリヤーガスで反応部に導き、加熱した基板上で反
応あるいは反応析出させることによって膜を形成し、プ
ラズマCVD法はプラズマエネルギーで気相状態を発成
させ、400℃〜500℃までの比較的低い温度範囲の
気相化学反応で、膜を析出させる。
【0106】この発明において非圧電性材料基板として
は、基板の材料は特に限定されず、有機材料からなる基
板であっても良いが、非圧電性非金属材料からなる基板
が好ましく、この非圧電性非金属材料からなる基板とし
て、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニア、シリコ
ン、窒化シリコン、シリコンカーバイド、石英の少なく
とも1つから選ばれることが好ましい。
【0107】この非圧電性材料基板は、例えば成形、焼
成等の工程をへて形成されるセラミックス基板、又は成
形、焼成を必要としないで形成される基板等があり、焼
成等の工程をへて形成されるセラミックス基板として、
例えばAl23、SiO2、それらの混合、混融体、さ
らにZrO2、BeO、AeN、SiC等を用いること
ができる。有機材料としては、有機ポリマー、有機ポリ
マーと有機物とのハイブリッド材料が挙げられる。
【0108】次に、非圧電性材料基板と圧電性材基板の
物性値について説明する。
【0109】圧電性材料基板の密度[g/cm2 ]は、
特に限定されないが、3〜10が好ましく、非圧電性材
料基板の密度[g/cm2]は、特に限定されないが、
0.8〜10が好ましい。非圧電性材料基板の密度と圧
電性材料基板の密度との関係は特に限定されないが、前
者が後者に比べて、より好ましくは半分以下であり、ヘ
ッド全体が軽くなり、コンパクトなヘッドができる。
【0110】圧電性材料基板のヤング率又は弾性係数
[GPa]は、特に限定されないが、50〜200が好
ましく、非圧電性材料基板のヤング率[GPa]は、特
に限定されないが、100〜400が好ましい。非圧電
性材料基板のヤング率と圧電性材料基板のヤング率との
関係は特に限定されないが、前者は、後者に比べてより
大きいことが好ましく、前者はより好ましくは200以
上である。圧電性材料基板の隔壁の変位を強固に変える
ことができ、かつ自身の変形が少ないために、効率的な
駆動ができ、低電圧化が可能である。
【0111】圧電性材料基板の熱膨張係数[ppm/d
eg]は、特に限定されないが、7〜8が好ましく、非
圧電性材料基板の熱膨張係数[ppm/deg]は、特
に限定されないが、0.6〜7が好ましい。両者の差
は、特に限定されないが、5以下、より好ましくは3以
下であり、駆動時の発熱や、環境温度の変化に伴い、基
板間の膨張によるそりやストレスでの破壊を防止でき
る。
【0112】圧電性材料基板の熱伝導率[W/cm・d
eg]は、特に限定されないが、0.005〜0.1が
好ましく、非圧電性材料基板の熱伝導率[W/cm・d
eg]は、特に限定されないが、0.03〜0.3が好
ましい。非圧電性材料基板の熱伝導率と圧電性材料基板
の熱伝導率との関係は特に限定されないが、前者は後者
に比べて大きいほど好ましく、圧電性材料基板の駆動時
に発生する熱を非圧電性材料基板を通して外部に逃がす
ことができる。
【0113】圧電性材料基板の誘電率は、特に限定され
ないが、1000〜4000が好ましく、非圧電性材料
基板の誘電率は、特に限定されないが、4〜100が好
ましい。非圧電性材料基板の誘電率と圧電性材料基板の
誘電率との関係は特に限定されないが、前者は後者に比
べて小さいほど好ましく、より好ましくは10以下であ
り、圧電性材料基板を駆動するための電極パターンを非
圧電性材料基板上に設置することにより、圧電性材料基
板自身の容量に加えて付加的な容量を発生させるので、
インク室の容量を増大させ、発熱量を増大させ、駆動効
率を低下させる。したがって非圧電性材料基板の誘電率
が小さいほど付加容量を小さくできる。
【0114】圧電性基板の硬度[Hv1.0/GPa]
は、特に限定されないが、2〜10が好ましく、非圧電
性材料基板の硬度[Hv1.0/GPa]は、特に限定
されないが、2〜20が好ましい。非圧電性材料基板の
硬度と、圧電性材料基板の硬度との関係は特に限定され
ないが、前者が後者に比べて大きいことが好ましく、よ
り好ましくは、前者が後者の1.5倍以上であり、製造
工程での欠けを防止でき、歩留まり劣化を防止できる。
【0115】圧電性材料基板の曲げ強さ[Kgf/cm
2]は、特に限定されないが、500〜2000が好ま
しく、非圧電性材料基板の曲げ強さ[Kgf/cm2
は、特に限定されないが、3000〜9000が好まし
い。非圧電性材料基板の曲げ強さと、圧電性材料基板の
曲げ強さとの関係は特に限定されないが、前者が後者に
比べて大きいことが好ましく、より好ましくは、前者が
後者の2倍以上であり、長尺のインクジェットヘッドを
安定して製造できる。
【0116】圧電性材料基板の体積抵抗率[Ω・cm]
は、特に限定されないが、0.5〜10が好ましく、非
圧電性材料基板の体積抵抗率[Ω・cm]は、特に限定
されないが、7〜10が好ましい。非圧電性材料基板の
体積抵抗率と圧電性材料基板の体積抵抗率との関係は特
に限定されないが、電子デバイスとしてのリーク電流を
減らす観点で、前者が後者に比べて大きいことが好まし
い。
【0117】また、非圧電性材料基板と圧電性材料基板
との間の接着表面の表面粗さRaは、非圧電性材料基板
と圧電性材料基板とを引き剥し、それぞれの剥離面の表
面粗さを測定し、その両方の値の平均値を採用し、その
値が1.0μm以下が好ましく、更に好ましくは0.3
μm以下、より好ましくは0.1μmが好ましく、接着
方面の表面粗さRaが1.0μmを越えると、接着面に
柔軟性の高分子接着剤(例えばエポキシ樹脂)が多数入
り込み、圧電性非金属材料を有する基板の駆動力が低下
し、感度低下、電圧上昇を引き起こし、好ましくない。
【0118】この非圧電性材料基板と圧電性材料基板の
接着表面の表面粗さRaと駆動電圧値との関係を表1に
表す。 表1 表1で、◎は接着面の凹部に柔軟性の高分子接着剤(例
えばエポキシ樹脂)が入り込みがなく、駆動電圧が低
く、劣電力化が達成されている場合、○は入り込みが僅
かである場合、×は多数入り込みがある場合を示してい
る。
【0119】また、非圧電性材料基板と圧電性材料基板
との間の接着表面は、プラズマ処理またはUV処理され
る。プラズマ処理は、真空チャンバーの中に非圧電性材
料基板や圧電性材料基板を置き、Ar、N2、O2の1つ
または混合ガスを注入し、外部からの電磁界で、プラズ
マ状態にする処理であり、表面のエッチング性を高める
ために、CF4等のフッ素系炭化水素ガスを用いても良
い。また、UV処理は紫外線発光ランプを直接非圧電性
材料基板や圧電性材料基板に照射する処理であり、オゾ
ンでのクリーニング効果を出すために、O2雰囲気下で
も良い。
【0120】このように接着表面をプラズマ処理及びU
V処理することにより、有機物汚染を洗浄除去でき、表
面全体への接着剤のぬれ性を向上させ、微小な泡残り等
の接着不良を排除でき、それにより、圧電性材料基板の
駆動不良をなくし、安定なインクジェットヘッドを製造
できる。
【0121】次に、この発明の実施の形態についての実
施例を以下に説明する。 [図1乃至図5の実施例]非圧電性材料基板としてアル
ミナ基板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用
いた。アルミナ基板とPZT基板の接着すべき面は、ア
セトン超音波洗浄を3分間行ない、IPA超音波洗浄を
3分間行ない、さらに純水超音波洗浄を3分間行ない、
2ブロー乾燥後、UVランプ(ウシオ電気製)の照射
を3分間行ない清浄化した。
【0122】40×50mm角、厚さ0.9mmのアル
ミナ基板(日本特殊陶業製)を準備し、このアルミナ基
板上に2液性エポシキ接着剤を薄く塗布した。また、4
0×50mm角、厚さ0.155mmのPZT基板を重
ね、その上に更に2液性エポキシ接着剤を薄く塗布し、
同様のPZT基板を重ね、120℃、5kg/cm2
加熱プレス機で、20分間加圧接着硬化させた。各々接
着剤厚みは2μmであった。
【0123】上記3層接着基板上に、40×50mm
角、30μm厚のドライフィルム(デュポン製FX−1
30)をラミネーターで圧着する。
【0124】次に、ディスコ製ダイシングソーDFD−
641にて幅70.5μmの溝を、141μmピッチで
短辺方向に、256本加工する。この溝はドライフィル
ムと2枚の積層PZTを加工して形成する。
【0125】上記、溝加工済み基板を真空蒸着器に入れ
て2回の斜め蒸着により、4μm厚のアルミ電極膜を壁
の側面と底部に設ける。
【0126】上側に位置するPZT基板上のドライフィ
ルムと、その上に形成されたアルミ電極膜をN−メチル
ピロリドン溶液に浸漬して、除去する。
【0127】その後、上記基板上に2液性エポキシ接着
剤を薄く塗布した(40×50×0.9t)アルミナ基
板を重ね、120℃、5kg/cm2、20分間で加熱
加圧接着し、アクチュエータを形成する。
【0128】上記組立て済みアクチュエータ基板を、デ
ィスコ製ダイシングソーDFD−641にて、長辺方向
に6mm幅に切断し、7個のアクチュエータチップを製
造した。
【0129】上記アクチュエータに、2液式エポキシ接
着剤を転写印刷し、図3に示すノズルプレートと裏面プ
レートを位置合わせし、120℃、10分間で接着す
る。
【0130】ノズルプレートは表面にテフロン系微粒子
を分散した0.3μm厚の撥インク層を設けた38mm
×2.1mm×75μm厚のポリイミドフィルム(宇部
興産製ユーピレックス)にエキシマレーザー加工で外径
20μm、内径30μmのノズル孔を256+8=26
4個設けた。
【0131】裏面プレートは38mm×21mm角、7
5μm厚のポリイミドフィルム(宇部興産製ユーピレッ
クス)にエキシマレーザー加工で50μm×37.2m
mの矩形のインク流入口を設けた。
【0132】前記アクチュエータチップの電極膜はアル
ミナ基板の後端部または別途設けられたビアホールを経
由して外部駆動回路基板へ接続される。接続方法は、後
端部へアルミ蒸着するか無電解Niメッキや金メッキ電
極を設けた後ワイヤボンディングや異方性導電膜で行わ
れる。
【0133】[図6の実施例]非圧電性材料基板として
アルミナ基板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板
を用い、図1乃至図5の実施例と同様にして1段目の空
気室及びインク室を形成し、その後2段目の空気室及び
インク室を形成した。
【0134】[図7の実施例]図1乃至図5の実施例と
同様にして、ディスコ製ダイシングソーDFD−641
にて幅70.5μmの溝を、141μmピッチで短辺方
向に、256本加工し、この溝はドライフィルムと2枚
の積層PZTを加工して形成した後に、溝内をサンドプ
ラストすることにより壁部材をわん曲形状に加工した。
その他は、図1乃至図5の実施例と同様である。 [図8の実施例]非圧電性材料基板としてアルミナ基板
を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用い、2層
のPZT基板の長さが下側のPZT基板が長く、上側の
PZT基板が短い以外は、図1乃至図5の実施例と同様
である。 [図9の実施例]非圧電性材料基板としてアルミナ基板
を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用い、図1
乃至図5の実施例と同様であるが、40×50mm角、
厚さ0.155mmのPZT基板と、PZT基板の間
に、40×50mm角、厚さ0.155のアルミナ基板
をはさみ、同様に加圧接着した。 [図10の実施例]非圧電性材料基板としてアルミナ基
板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用い、図
1乃至図5の実施例と同様であるが、PZT基板を4層
作成した。下2層のPZT基板の分極方向が相反し、上
2層のPZT基板の分極方向が相反する。 [図11の実施例]非圧電性材料基板としてアルミナ基
板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用い、図
1乃至図5の実施例と同様であるが、PZT基板を4層
作成した。下2層のPZT基板の分極方向が同方向で、
上2層のPZT基板の分極方向が同方向で、下2層と上
2層の分極方向が相反する。 [図12乃至図14の実施例]非圧電性材料基板として
アルミナ基板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板
を用い、図1乃至図5の実施例と同様であるが、40×
300mm角、厚さ0.9mmのアルミナ基板上に、4
0×50角、厚さ0.155のPZT基板を6枚そろえ
て重ね、更に6枚を重ね同様の接着剤を用いて加圧接着
硬化させた。
【0135】上記組立て済みアクチュエータ基板を、デ
ィスコ製ダイシングソーDFD−641にて、長辺方向
に6mm幅に切断し6×300mmのラインヘッドチッ
プを製造する。 [図15の実施例]非圧電性材料基板としてアルミナ基
板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用い、図
1乃至図5の実施例と同様であるが、PZT基板の接続
部に溝を形成した。 [図16の実施例]非圧電性材料基板としてアルミナ基
板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用い、図
1乃至図5の実施例と同様であるが、PZT基板の裏表
両面に電極を形成した。 [図17の実施例]非圧電性材料基板としてアルミナ基
板を用い、圧電性材料基板としてPZT基板を用いた。
アルミナ基板とPZT基板の接着すべき面は、アセトン
超音波洗浄を3分間行ない、IPA超音波洗浄を3分間
行ない、さらに純水超音波洗浄を3分間行ない、N2
ロー乾燥後、UVランプ(ウシオ電気製)の照射を3分
間行ない清浄化した。
【0136】アルミ電極を真空蒸着で形成した40×5
0mm角、厚さ0.9mmのアルミナ基板(日本特殊陶
業製)を準備し、このアルミナ基板上に2液性エポシキ
接着剤を薄く塗布した。また、40×50mm角、厚さ
0.155mmのPZT基板を重ね、その上に更に銀ペ
ースト導電性接着剤を薄く塗布し、同様のPZT基板を
重ね、120℃、5kg/cm2の加熱プレス機で、2
0分間加圧接着硬化させた。各々接着剤厚みは2μmで
あった。
【0137】次に、ディスコ製ダイシングソーDFD−
641にて幅70.5μmの溝を、141μmピッチで
短辺方向に、256本加工する。この溝はドライフィル
ムと2枚の積層PZTを加工して形成する。
【0138】その後、上記基板上に2液性エポキシ接着
剤を薄く塗布したアルミ電極を真空蒸着で形成した(4
0×50×0.9t)アルミナ基板を重ね、120℃、
5kg/cm2、20分間で加熱加圧接着し、アクチュ
エータを形成する。
【0139】上記組立て済みアクチュエータ基板を、デ
ィスコ製ダイシングソーDFD−641にて、長辺方向
に6mm幅に切断し、7個のアクチュエータチップを製
造し、その他は図1乃至図5の実施例と同様である。
【0140】
【発明の効果】請求項1乃至36に記載の発明は、課題
を解決するための手段の欄でそれぞれ記載した効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】シェブロン型のインクジェットヘッドの斜視図
である。
【図2】シェブロン型のインクジェットヘッドの正面図
である。
【図3】シェブロン型のインクジェットヘッドの断面図
である。
【図4】シェブロン型のインクジェットヘッドの製造を
示す図である。
【図5】シェブロン型のインクジェットヘッドの他の実
施形態の製造を示す図である。
【図6】シェブロン型のインクジェットヘッドの他の実
施形態の正面図である。
【図7】シェブロン型のインクジェットヘッドのさらに
他の実施形態の正面図である。
【図8】シェブロン型のインクジェットヘッドの他の実
施形態の正面図である。
【図9】シェブロン型のインクジェットヘッドの他の実
施形態の正面図である。
【図10】シェブロン型のインクジェットヘッドの他の
実施形態の正面図である。
【図11】シェブロン型のインクジェットヘッドの他の
実施形態の正面図である。
【図12】多ノズル型のインクジェットヘッドを示す図
である。
【図13】多ノズル型のインクジェットヘッドを示す断
面図である。
【図14】多ノズル型のインクジェットヘッドの駆動状
態を示す図である。
【図15】インクジェットヘッドの製造工程に示す図で
ある。
【図16】シェブロン型のインクジェットヘッドの積層
された2枚の圧電性材料からなる層の分極方向が相反す
る態様を示す図である。
【図17】シェブロン型のインクジェットヘッドの積層
された2枚の圧電性材料からなる層の分極方向が相反す
る態様を示す図である。
【符号の説明】
1、101 インクジェットヘッド 2、8、104 非圧電性材料基板 3a 溝 4、102 インク室 5、120 空気室 6、7、105、106 電極 9、108 ノズル孔 10、107 インク供給口 20 接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 隆雄 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 山内 邦裕 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 竹内 良夫 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C057 AF21 AF93 AG14 AG45 AP02 AP14 AP22 AP25 AP51 AP61 AP75 AQ02 AQ10 BA05 BA14

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極に電圧を印加して、インク室を構成す
    る空間形状を変形させて、インクをノズル孔から吐出さ
    せるインクジェットヘッドであって、前記インク室が相
    対する分極性を付与した圧電性材料基板と、別途に相対
    する非圧電性材料基板とで囲まれて形成されており、さ
    らに前記圧電性材料基板は、少なくとも圧電性材料から
    なる2層が積層され、その積層面が前記非圧電性材料基
    板と略平行に積層されてなり、この圧電性材料からなる
    層の分極方向が相反するように構成され、前記圧電性材
    料基板及び前記非圧電性材料基板のインク室に面する面
    に電極を設けたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】前記相対する分極性を付与した圧電性材料
    基板のそれぞれの基板の前記インク室に面する面と、前
    記相対する非圧電性材料基板のうちのいずれか1つの非
    圧電性材料基板の前記インク室に面する面に電極を設け
    たことを特徴とする請求項1項に記載のインクジェット
    ヘッド。
  3. 【請求項3】前記インク室は、多段に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインク
    ジェットヘッド。
  4. 【請求項4】前記圧電性材料基板は、平面形状または曲
    面形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】前記圧電性材料基板は、少なくとも2層の
    積層方向の長さが異なることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載のインクジェットヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】前記圧電性材料基板が、少なくとも1層の
    非圧電性材料からなる層を有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のインクジェッ
    トヘッド。
  7. 【請求項7】電極に電圧を印加して隔壁で区画されたイ
    ンク室を変形させて、インクをノズル孔から吐出するイ
    ンクジェットヘッドであって、非圧電性材料基板上に、
    複数枚の分極性を付与した圧電性材料基板を並べて設け
    た後、前記圧電性材料基板に複数の溝を設け、更にこの
    圧電性材料基板上に別途に非圧電性材料基板を設けるこ
    とにより、隔壁によって区画された複数のインク室を備
    えるようにしたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】前記複数枚の圧電性材料基板同士の接続部
    に、溝を形成することを特徴とする請求項7に記載のイ
    ンクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】前記圧電性材料基板が、少なくとも圧電性
    材料からなる2層が積層されてなることを特徴とする請
    求項7に記載のインクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】前記圧電性材料基板が、非金属材料であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1
    項に記載のインクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】前記非圧電性材料基板が、アルミナ、窒
    化アルミニウム、ジルコニア、シリコン、窒化シリコ
    ン、シリコンカーバイド、石英の少なくとも1つから選
    ばれることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれ
    か1項に記載のインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】前記非圧電性材料基板と前記圧電性材料
    基板との間の接着表面の表面粗さは、1.0μm以下で
    あることを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれ
    か1項に記載のインクジェットヘッド。
  13. 【請求項13】前記少なくとも2層の圧電性材料を有す
    る圧電性材料基板の圧電性材料間の接着表面の表面粗さ
    は、1.0μm以下であることを特徴とする請求項9乃
    至請求項11のいずれか1項に記載のインクジェットヘ
    ッド。
  14. 【請求項14】前記非圧電性材料基板と前記圧電性材料
    基板との間の接着表面は、プラズマ処理またはUV処理
    されていることを特徴とする請求項7乃至請求項13の
    いずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  15. 【請求項15】前記少なくとも2層の圧電性材料を有す
    る圧電性材料基板の圧電性材料間の接着表面は、プラズ
    マ処理またはUV処理されていることを特徴とする請求
    項9乃至請求項13のいずれか1項に記載のインクジェ
    ットヘッド。
  16. 【請求項16】前記請求項1乃至請求項15のいずれか
    に記載のインクジェットヘッドを備えることを特徴とす
    るインクジェットヘッドプリンタ。
  17. 【請求項17】電極に電圧を印加して、インク室を構成
    する空間形状を変形させて、インクをノズル孔から吐出
    させるインクインクジェットヘッドの製造方法であっ
    て、前記インク室が相対する分極性を付与した圧電性材
    料基板と、別途に相対する非圧電性材料基板とで囲んで
    形成し、前記圧電性材料基板に電極を設け、さらに前記
    圧電性材料基板は、少なくとも2層の圧電性材料からな
    り、その積層面が前記非圧電性材料基板と略平行に積層
    され、この圧電性材料からなる層の分極方向が相反する
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  18. 【請求項18】前記インク室を、少なくとも2層の圧電
    性材料基板を非圧電性材料基板に貼り合わせ、この貼り
    合わせた後圧電性材料基板に溝加工し、もう一枚の非圧
    電性材料基板を前記圧電性材料基板に貼り合わせて成形
    することを特徴とする請求項17に記載のインクジェッ
    トヘッドの製造方法。
  19. 【請求項19】前記インク室を、溝加工した少なくとも
    2層の圧電性材料基板を1枚の非圧電性材料基板に貼り
    合わせ、もう1枚の非圧電性材料基板を前記圧電性材料
    基板に貼り合わせて成形することを特徴とする請求項1
    7に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  20. 【請求項20】前記非圧電性材料基板に、電極を設ける
    ことを特徴とする請求項17乃至請求項19のいずれか
    1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  21. 【請求項21】前記インク室は、多段に形成することを
    特徴とする請求項17乃至請求項20のいずれか1項に
    記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  22. 【請求項22】前記圧電性材料基板は、平面形状または
    曲面形状であることを特徴とする請求項17乃至請求項
    21のいずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製
    造方法。
  23. 【請求項23】前記圧電性材料基板は、少なくとも2層
    の積層方向の長さが異なることを特徴とする請求項17
    乃至請求項22のいずれか1項に記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  24. 【請求項24】前記圧電性材料基板が、少なくとも1層
    の非圧電性材料からなる層を有することを特徴とする請
    求項17乃至請求項23のいずれか1項に記載のインク
    ジェットヘッドの製造方法。
  25. 【請求項25】電極に電圧を印加して隔壁で区画された
    インク室を変形させてインクをノズル孔から吐出するイ
    ンクジェットヘッドの製造方法であって、非圧電性材料
    基板上に複数枚の分極性を付与した圧電性材料基板を並
    べて設けた後、前記圧電性材料基板に複数の溝を設け、
    更にその後圧電性材料基板上に別途に非圧電性材料基板
    を設けることにより、隔壁によって区画された複数のイ
    ンク室を備えるようにしたことを特徴とするインクジェ
    ットヘッドの製造方法。
  26. 【請求項26】前記複数枚の圧電性材料基板同士の接続
    部に、溝を形成することを特徴とする請求項25に記載
    のインクジェットヘッドの製造方法。
  27. 【請求項27】前記圧電性材料基板が、少なくとも圧電
    性材料からなる2層が積層されてなることを特徴とする
    請求項25に記載のインクジェットヘッド。
  28. 【請求項28】前記圧電性材料基板が、非金属材料であ
    ることを特徴とする請求項17乃至請求項27のいずれ
    か1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  29. 【請求項29】前記非圧電性材料基板が、アルミナ、窒
    化アルミニウム、ジルコニア、シリコン、窒化シリコ
    ン、シリコンカーバイド、石英の少なくとも1つから選
    ばれることを特徴とする請求項17乃至請求項27のい
    ずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  30. 【請求項30】前記非圧電性材料基板と前記圧電性材料
    基板との間の接着表面の表面粗さは、1.0μm以下で
    あることを特徴とする請求項17乃至請求項29のいず
    れか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  31. 【請求項31】前記少なくとも2層の圧電性材料を有す
    る圧電性材料基板の圧電性材料間の接着表面の表面粗さ
    は、1.0μm以下であることを特徴とする請求項17
    乃至請求項29のいずれか1項に記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  32. 【請求項32】前記非圧電性材料基板と前記圧電性材料
    基板との間の接着表面は、プラズマ処理またはUV処理
    されていることを特徴とする請求項17乃至請求項31
    のいずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方
    法。
  33. 【請求項33】前記少なくとも2層の圧電性材料を有す
    る圧電性材料基板の圧電性材料間の接着表面は、プラズ
    マ処理またはUV処理されていることを特徴とする請求
    項17乃至請求項31のいずれか1項に記載のインクジ
    ェットヘッドの製造方法。
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