JP4525779B2 - インクジェットヘッド - Google Patents
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請求項2の発明は、インク室を形成する部材の少なくとも一部に、PZT基板とPZT基板以外のセラミックス基板とを用い、前記PZT基板と前記セラミックス基板とが接合された状態で共に切断された切断面又は切削された切削面を有し、該切断面又は切削面が前記インク室の壁面を形成しているインクジェットヘッドであって、前記セラミックス基板の粒径は前記PZT基板の粒径よりも小さいことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記供給プレートは接着剤を介して前記切断面に接合されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの発明において、前記セラミックス基板はアルミナ基板であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかの発明において、前記セラミックス基板の粒径は2μm以下であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記PZT基板の粒径は4μm以上7μm以下であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかの発明において、前記PZT基板は前記インク室の両側壁を構成し、前記セラミックス基板は前記インク室の底板又は天板、あるいは底板及び天板を構成していることを特徴とする。
請求項2の発明では、切断や切削によってセラミックス基板の破片が脱落しても、その破片により製造時の検査で不良製品となるような傷等がPZT基板に発生することを低下できる。
請求項4の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかの発明の効果に加えて、安価なインクジェットヘッドを提供できる。
請求項5の発明では、請求項1〜請求項4のいずれかの発明の効果に加えて、インクの射出スピードに悪影響を与えるような傷等がPZT基板に発生することを低下でき、安定した吐出性能を有するインクジェットヘッドを得ることができる。
請求項6の発明では、請求項5の発明の効果に加えて、高速化に対応可能で高精細なインクの射出が可能なインクジェットヘッドを容易に製造し得る。
請求項7の発明では、請求項1〜請求項6のいずれかの発明の効果に加えて、いわゆるシェアモードのピエゾ型インクジェットヘッドを安価に提供することが可能となる。
図1にシェブロンタイプのインクジェットヘッドの主要部の分解斜視図を示す。同図に示すように、このインクジェットヘッド10は底板1、互いに逆方向に分極された圧電素子である2枚のPZT基板2a、2b、天板4、ノズルプレート5、供給プレート6を備える。これらの部材が貼り合わされた状態で、溝A、B部分はそれぞれインク室、空気室として用いられる。
次に、円板状の砥石(ダイヤモンドブレード)にて幅70.5μmの溝(インク室用の溝Aと空気室用の溝B)を、141μmピッチで長辺方向に、256本加工する。この溝は2枚の積層PZT基板2a、2bを加工して形成する。尚、図1のインクジェットヘッドにおいては溝Aと溝Bとを異なる幅としているが、図2では同じ幅で示した。このように溝の幅は適宜選択することができる。こうして溝状加工が施され、溝A、Bが形成された状態を図2中の(2)に示す。また、ダイヤモンドブレードを備えた装置としては、例えば、ディスコ社製ダイシングソーDFD−641を用いることができる。
第1実施形態における底板1と2枚の積層PZT基板2a、2bとを接着接合した状態で、PZT基板2a、2bを溝状加工することに代えて、底板1の上方部までダイヤモンドブレードにて溝状加工を施してして溝A、Bを形成した以外は、第1実施形態と同様にしてインクジェットヘッドを製造した。この第2実施形態においても、同様にPZT基板表面に接着不良やインク漏れを起こすような傷や欠けの発生はなく、性能の安定したインクジェットヘッドを得ることができた。
第1実施形態においては、底板1とPZT基板2aとが別部材であり、それら部材およびPZT基板2bを積層して接着剤を介して接合する構成であったが、その構成に代えて、図3に示すように、底板1とPZT基板2aとが一体的なPZT基板3aを準備し、このPZT基板3aとPZT基板3bとを積層し接着剤を介して接合する以外は、第1実施形態と同様にしてインクジェットヘッド20を製造した。この第3実施形態においても、天板4のセラミックス基板(実施形態ではアルミナ基板)の破片や粒塊により、PZT基板表面に接着不良やインク漏れを起こすような傷や欠けの発生はなく、性能の安定したインクジェットヘッドを得ることができた。これにより、不良製品の発生を抑えることができ、製造コストを低下することができる。尚、図3において、図1と同様な部材は同一符号を用いた。
図4に概略を示すシェブロンタイプのインクジェットヘッド30は、ダイヤモンドブレードにて切削され溝加工が施された2枚のPZT基板32a、32bを、セラミックス基板33を介して各PZT基板32a、32bに形成された溝が対向するように積層して接着剤を用いて接合し、更に、それに接着剤を用いてノズルプレート35と供給プレート36を接合して構成される多段ノズル孔35aを備えたインクジェットヘッドの一例である。第1実施形態と同様に、溝A、Bの部分はそれぞれインク室、空気室として用いられる部分を示す。また、溝の側面部となるPZT基板表面への電極の形成や水系インクを使用する場合のその電極上への有機絶縁膜といった保護膜形成等は、公知の種々の態様とすることができるので、ここではそれらの説明は省略する。
以上、具体的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明はそれら実施形態に限定されるものではなく、種々の形態のインクジェットヘッドに適用できる。
2a、2b、32a、32b PZT基板
33 セラミックス基板
4 天板
5、35 ノズルプレート
6、36 供給プレート
10、20、30 インクジェットヘッド
Claims (7)
- インク室を形成する部材の少なくとも一部に、PZT基板とPZT基板以外のセラミックス基板とを用い、前記PZT基板と前記セラミックス基板とが接合された状態で共に切断された切断面と、前記インク室にインクを供給するためのインク導入口が設けられた供給プレートとを有し、前記切断面に前記供給プレートが接合されているインクジェットヘッドであって、前記セラミックス基板の粒径は前記PZT基板の粒径よりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
- インク室を形成する部材の少なくとも一部に、PZT基板とPZT基板以外のセラミックス基板とを用い、前記PZT基板と前記セラミックス基板とが接合された状態で共に切断された切断面又は切削された切削面を有し、該切断面又は切削面が前記インク室の壁面を形成しているインクジェットヘッドであって、前記セラミックス基板の粒径は前記PZT基板の粒径よりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
- 前記供給プレートは接着剤を介して前記切断面に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
- 前記セラミックス基板はアルミナ基板であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
- 前記セラミックス基板の粒径は2μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
- 前記PZT基板の粒径は4μm以上7μm以下であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。
- 前記PZT基板は前記インク室の両側壁を構成し、前記セラミックス基板は前記インク室の底板又は天板、あるいは底板及び天板を構成していることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
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