JP2000301719A - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法

Info

Publication number
JP2000301719A
JP2000301719A JP2000038927A JP2000038927A JP2000301719A JP 2000301719 A JP2000301719 A JP 2000301719A JP 2000038927 A JP2000038927 A JP 2000038927A JP 2000038927 A JP2000038927 A JP 2000038927A JP 2000301719 A JP2000301719 A JP 2000301719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink chamber
wiring
drive
printed wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000038927A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Yamauchi
邦裕 山内
Shinichi Nishi
眞一 西
Etsuichi Maekawa
悦一 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000038927A priority Critical patent/JP2000301719A/ja
Publication of JP2000301719A publication Critical patent/JP2000301719A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14491Electrical connection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/18Electrical connection established using vias

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速駆動が可能で、しかも高画質の画像記録を
行なうことが可能で、かつ駆動電極の取出が簡単且つ確
実であり、低コストでコンパクト化が可能である。 【解決手段】圧電素子20,21にインク室26を設
け、このインク室26を区画する隔壁に駆動電極50を
設け、この駆動電極50に電圧を印加してインク室26
を区画する隔壁をせん断変形させてインクをノズル孔2
8から吐出するインクジェットヘッド2であって、隔壁
に設けられた駆動電極50をインク室26の底部側に設
けられた駆動回路からの配線41に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インク室の隔壁
をせん断変形させて、インクをノズル孔から吐出するイ
ンクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】せん断変形モードを使用するドロップ・
オン・デマンド型のインクジェット方式の印字装置に
は、電極に電圧を印加してインク室を区画する隔壁をせ
ん断変形させてインクをノズル孔から吐出するものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のせん断変形(シ
ェアモード)型のインクジェットヘッドでは、通常隔壁
をせん断変形させる駆動電極が、インク室を形成する溝
加工時に形成される屈曲部を利用し隔壁に沿って外部配
線まで配線される。この方法では、インク室の内壁に設
けられた駆動電極からの引き出し方法が難しく、インク
ジェットヘッドのコンパクト設計ができなかった。
【0004】また、圧電素子のインク室の内壁に設けら
れた駆動電極からの引き出し配線が長く、圧電素子の誘
電率が高く駆動している電極部分の静電容量に対し無視
できない静電容量ができ駆動負荷が大きくなる。例え
ば、駆動負荷が実駆動部分の2〜4倍になり、駆動時の
発熱が問題であり、特に高速、多ノズルを有するインク
ジェットプリンタの実現するときの障害となっている。
【0005】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、高速駆動が可能で、しかも高画質の画像記録を行
なうことが可能で、かつ駆動電極の取出が簡単且つ確実
であり、低コストでコンパクト化が可能なインクジェッ
トヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1に記載の発明は、『圧電素子にイ
ンク室を設け、このインク室を区画する隔壁に駆動電極
を設け、この駆動電極に電圧を印加して前記インク室を
区画する隔壁をせん断変形させてインクをノズル孔から
吐出するインクジェットヘッドであって、前記隔壁に設
けられた駆動電極をインク室の底部側に設けられた駆動
回路からの配線に接続したことを特徴とするインクジェ
ットヘッド。』である。
【0008】この請求項1に記載の発明によれば、駆動
電極をインク室の底部側に設けられた駆動回路からの配
線に接続し、駆動部分の直下にて外部の駆動回路と接続
するので接続による静電容量は無視でき、発熱量が少な
いことから駆動電源の軽減ができて高速駆動が可能で、
高画質の画像記録を行なうことが可能な高集積ノズルヘ
ッドのラインヘッドが実現可能、プリンタの電源の小型
化・小電力となる。また、駆動電極の取出が簡単且つ確
実であり、低コストでコンパクトであり、高速、高精細
高画質の小型プリンタとなる。
【0009】請求項2に記載の発明は、『前記駆動回路
からの配線にプリント配線基板を用い、このプリント配
線基板上に前記圧電素子を設け、前記インク室を配線位
置に合わせて配線が露出するように形成し、前記駆動電
極を隔壁に形成する時に駆動電極と配線を接続したこと
を特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッ
ド。』である。
【0010】この請求項2に記載の発明によれば、プリ
ント配線基板上に圧電素子を設け、インク室を配線位置
に合わせて配線が露出するように形成し、駆動電極を隔
壁に形成する時に駆動電極と配線を接続するから、従来
のようにワイヤーボンディングや半田付けといった工程
が不要で、駆動電極を付ける時に同時に駆動回路との配
線の接続ができるので配線工程を省くことができ、駆動
電極の取出が簡単且つ確実であり、低コストでコンパク
トである。
【0011】請求項3に記載の発明は、『前記プリント
配線基板は前記インク室と対応する位置に貫通孔を有
し、この貫通孔に設けた配線と前記駆動電極を接続した
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッ
ド。』である。
【0012】この請求項3に記載の発明によれば、プリ
ント配線基板はインク室と対応する位置に貫通孔を有
し、この貫通孔に設けた配線と駆動電極を接続するか
ら、インク室の加工時の深さ誤差でプリント配線基板の
配線パターンを加工する時に削り取り接続不良となるの
を防止できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、『前記プリント
配線基板はヤング率が圧電素子より大きな材料で形成さ
れたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
インクジェットヘッド。』である。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、ヤン
グ率が圧電素子より大きな材料でプリント配線基板を形
成したから、インク室の隔壁をせん断変形させても圧電
素子を確実に支持することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、『前記プリント
配線基板は非圧電性セラミックスで形成されたことを特
徴とする請求項2または請求項4に記載のインクジェッ
トヘッド。』である。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば、プリ
ント配線基板を非圧電性セラミックスで形成したから、
インク室の隔壁をせん断変形させても圧電素子を確実に
支持することができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、『前記非圧電性
セラミックスは、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコ
ニア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイド、
石英の少なくとも1つから選ばれることを特徴とする請
求項5に記載のインクジェットヘッド。』である。
【0018】この請求項6に記載の発明によれば、非圧
電性セラミックスが、アルミナ、窒化アルミニウム、ジ
ルコニア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイ
ド、石英の少なくとも1つから選ばれ、圧電素子を確実
に支持することができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、『前記プリント
配線基板の少なくともインク室の底となる面を、平滑面
としたことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれ
か1項に記載のインクジェットヘッド。』である。
【0020】この請求項7に記載の発明によれば、プリ
ント配線基板のインク室の底となる面が平滑面であるか
ら、プリント配線基板と圧電素子とを接着する接着剤層
を薄くでき、両者の剛体を維持でき、吐出効率を高めら
れる。
【0021】請求項8に記載の発明は、『前記プリント
配線基板と、このプリント配線基板とは別に設けた駆動
回路基板を接続し、この駆動回路基板に駆動回路を実装
したことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか
1項に記載のインクジェットヘッド。』である。
【0022】この請求項8に記載の発明によれば、プリ
ント配線基板に別に設けた駆動回路基板を接続し、この
駆動回路基板に駆動回路を実装することで、駆動回路の
組付性が向上すると共に設計の自由度が拡大する。
【0023】請求項9に記載の発明は、『前記プリント
配線基板上に駆動回路を実装し、この駆動回路と前記駆
動電極とを接続したことを特徴とする請求項1乃至請求
項7のいずれかに記載のインクジェットヘッド。』であ
る。
【0024】この請求項9に記載の発明によれば、プリ
ント配線基板上に駆動回路を実装し、この駆動回路と駆
動電極とを接続するから、駆動電極の取出が簡単且つ確
実であり、低コストでコンパクトである。
【0025】請求項10に記載の発明は、『前記プリン
ト配線基板に前記インク室と連通するインク供給路を形
成したことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれ
かに記載のインクジェットヘッド。』である。
【0026】この請求項10に記載の発明によれば、プ
リント配線基板にインク室と連通するインク供給路を形
成したから、インクの供給配管が容易である。
【0027】請求項11に記載の発明は、『貫通孔に配
線を設けたプリント配線基板と、圧電素子とを接着し、
この接着後に圧電素子側からインク室を加工し前記プリ
ント配線基板の表面を薄く切削し、前記貫通孔の配線を
露出させ、前記インク室の内壁に駆動電極を形成して前
記配線と接続し、前記圧電素子にカバー体を接着してイ
ンク室を塞ぐことを特徴とするインクジェットヘッドの
製造方法。』である。
【0028】この請求項11に記載の発明によれば、駆
動部分の直下にて外部の駆動回路と接続するので接続に
よる静電容量は無視でき、駆動電源の軽減ができ、しか
も駆動電極を付ける時に同時に駆動回路の配線に接続で
きるので、特別の接続工程を省くことができ、高速駆動
が可能で、しかも高画質の画像記録を行なうことが可能
で、かつ駆動電極の取出が簡単且つ確実であり、低コス
トでコンパクト化が可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明のインクジェット
ヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法の実施の形
態を挙げて説明するが、この発明の態様はこれに限定さ
れない。
【0030】図1はシェブロン型のインクジェットヘッ
ドを備えるプリンタを示す図、図2はシェブロン型のイ
ンクジェットヘッドの駆動電極の取出を示す図である。
【0031】この実施の形態のプリンタ1は、インクジ
ェットヘッド2、インク供給部3及び駆動部4を備えて
いる。インクジェットヘッド2は、圧電素子20,2
1、プリント配線基板22、カバー体23、ノズルプレ
ート24及び隔壁シート25を有している。圧電素子2
0,21には、インク室26と空気室27が交互に形成
され、このノズルプレート24にはインク室26と対応
する位置にノズル孔28が形成され、また隔壁シート2
5にはインク室26と対応する位置にインク供給孔29
が形成されている。
【0032】インク供給部3には、インク溜り30が備
えられ、このインク溜り30からインクがフィルタ3
1、インク供給通路32を介してインク供給孔29に導
かれる。プリント配線基板22には、インク室26と空
気室27と対応する位置に貫通孔40が形成され、この
貫通孔40には配線41が設けられている。インク室2
6と空気室27を区画する隔壁20a,21aには、駆
動電極50が設けられ、この駆動電極50は底部まで設
けられ、プリント配線基板22に設けられた取出配線4
2と接続されている。
【0033】駆動部4には、駆動回路基板51が設けら
れ、この駆動回路基板51はフレキシブル配線基板で構
成されて取出配線42に接続されている。駆動回路基板
51には駆動回路52が実装され、駆動回路52は駆動
ICで構成されている。駆動回路52は保護シート53
によりカバーされている。
【0034】このシェブロン型のインクジェットヘッド
2の製造は、予めプリント配線基板22の貫通孔40に
配線41を設け、また予め圧電素子20と圧電素子21
とを接着し、このプリント配線基板22と圧電素子20
とを接着する。この接着後に、圧電素子20,21側か
ら所定間隔で溝を形成し、インク室26と空気室27と
を交互に形成する加工を行なう。この所定間隔で溝を形
成する加工でプリント配線基板22の表面を薄く切削
し、貫通孔40の配線41を露出させる。
【0035】インク室26と空気室27を区画する隔壁
20a,21aに駆動電極50を形成し、この駆動電極
50を配線41と接続する。その後に、圧電素子21に
カバー体23を接着し、さらにノズルプレート24及び
隔壁シート25を接着してインク室26と空気室27を
塞ぐ。
【0036】駆動電極50及び配線41となる金属は、
金、銀、アルミニウム、パラジウム、ニッケル、タンタ
ル、チタンを用いることができ、特に、電気的特性、加
工性の点から、金、アルミニウムが良く、メッキ、蒸
着、スパッタで形成される。なお、配線41は、プリン
ト配線基板22の貫通孔40を電極金属ペーストをスク
リーン印刷で埋めた後、乾燥・焼成させて形成すること
が好ましい。また、基板22を複数のセラミックグリー
ンシートを重ねて焼成して作成する場合は、焼成前にス
クリーン印刷で貫通孔40を埋めることにより形成する
ことが好ましい。駆動電極51は、溝加工された20,
21の壁面にアルミの斜方蒸着で形成することが好まし
く、その際に、露出されたされた配線41の表面上へも
被膜が形成されるので自動的に強固な接続ができる。ま
た、駆動電極51を無電解Niメッキ+Auメッキで形
成する際も、同様に強固な接続ができる。メッキが不要
な部分は、マスキングテープまたは、メッキ後のレーザ
ーカッティングで除去できる。
【0037】このプリンタ1では、インク供給部3のイ
ンクタンク30からインクがインクジェットヘッド2の
インク供給孔29よりインク室26に供給され、インク
供給孔29はノズル孔28と対向する位置に形成されて
いる。
【0038】駆動部4の駆動回路52を駆動し、駆動回
路基板51から取出配線42、配線41を介して駆動電
極50に電圧を印加すると、インク室26と空気室27
を区画する隔壁20a,21aがせん断変形して、イン
ク室26内のインクがノズル孔28から吐出する。
【0039】このように駆動電極50をインク室26と
空気室27の底部側に設けられた駆動回路52からの配
線41に接続し、駆動部分の直下にて外部の駆動回路5
2と接続するので接続による静電容量は無視でき、発熱
量が少ないことから駆動電源の軽減ができて高速駆動が
可能で、高画質の画像記録を行なうことが可能な高集積
ノズルヘッドのラインヘッドが実現可能、プリンタの電
源の小型化・小電力となる。また、駆動電極50の取出
が簡単且つ確実であり、低コストでコンパクトであり、
高速、高精細高画質の小型プリンタとなる。
【0040】また、駆動回路52からの配線にプリント
配線基板22を用い、このプリント配線基板22上に圧
電素子20,21を設け、インク室26と空気室27を
配線位置に合わせて配線41が露出するように形成し、
駆動電極50を隔壁20a,21aに形成する時に駆動
電極50と配線41を接続するから、従来のようにワイ
ヤーボンディングや半田付けといった工程が不要で、駆
動電極50を付ける時に同時に駆動回路52との配線4
1の接続ができるので配線工程を省くことができ、駆動
電極50の取出が簡単且つ確実であり、低コストでコン
パクトである。
【0041】インク室26でも空気室27でも、溝加工
時に基板22の配線41の上表面一部を同時に削り取る
ことにより、削る深さがバラツイていても必ず露出させ
ることができるので接続不良を確実に防止できる。
【0042】プリント配線基板22はヤング率が圧電素
子20,21より大きな材料で形成され、例えば非圧電
性セラミックスで形成され、インク室26と空気室27
の隔壁20a,21aをせん断変形させても圧電素子2
0,21を確実に支持することができる。非圧電性セラ
ミックスとして、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコ
ニア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイド、
石英の少なくとも1つから選ばれ、圧電素子を確実に支
持することができる。
【0043】また、プリント配線基板22は、インク室
の底となる面が平滑面としており、プリント配線基板2
2と圧電素子20とを接着する接着剤層を薄くでき、両
者の剛体を維持でき、吐出効率を高められる。
【0044】また、プリント配線基板22と、このプリ
ント配線基板22とは別に設けた駆動回路基板51を接
続し、この駆動回路基板51に駆動回路52を実装する
ことで、駆動回路52の組付性が向上すると共に設計の
自由度が拡大する。
【0045】また、カバー体23は、非圧電性セラミッ
クスで形成され、この非圧電性セラミックスとして例え
ばアルミナが用いられる。
【0046】次に、プリント配線基板22上に駆動回路
52を実装し、この駆動回路52と駆動電極50とを接
続する実施の形態を図3及び図4に示す。図3はシェブ
ロン型のインクジェットヘッドを備えるプリンタを示す
図、図4はシェブロン型のインクジェットヘッドの駆動
電極の取出を示す図である。
【0047】この実施の形態では、厚いプリント配線基
板22と薄いプリント配線基板22を2枚積層し、この
薄いプリント配線基板22にはインク室26と空気室2
7とに対向する位置に凹部22bが形成され、この凹部
22bに配線41が形成されている。圧電素子20,2
1に溝加工してインク室26と空気室27を配線位置に
合わせて配線41が露出するように形成し、駆動電極5
0を隔壁20a,21aに形成する時に駆動電極50と
配線41を接続する。厚いプリント配線基板22に駆動
回路52を実装し、この駆動回路52を配線41と接続
し、駆動回路52が配線41を介して駆動電極50に接
続される。ガラスエポキシ構造のプリント回路基板22
の厚い層、薄い層の2層構成とすることにより、0.3
−3mm厚の厚い基板に容易に低コストで精度良くパタ
ーン電極41を設けることができ、また、0.05−
0.3mmの薄い基板に凹部22bを加工し、接着する
ことにより、駆動電極50との接続を容易に、且つ確実
に行える。
【0048】このようにプリント配線基板22上に駆動
回路52を実装し、この駆動回路52と駆動電極50と
を接続するから、駆動電極50の取出が簡単且つ確実で
あり、低コストでコンパクトである。
【0049】次に、プリント配線基板22上に駆動回路
52を実装し、この駆動回路52と駆動電極50とを接
続する他の実施の形態を図5に示す。図5はシェブロン
型のインクジェットヘッドを備えるプリンタを示す図で
ある。
【0050】この実施の形態では、プリント配線基板2
2には駆動電極50と反対側に取出配線55が形成さ
れ、プリント配線基板22に実装された駆動回路52が
取出配線55に接続されている。取出配線55は、プリ
ント配線基板22の貫通孔40に設けられた配線41に
接続されている。さらに、駆動回路52には外部取出配
線56が接続され、この外部取出配線56にはフレキシ
ブル基板57が接続され、このフレキシブル基板57は
外部の制御部等に接続される。駆動ICを直接回路基板
へ実装することにより、別途該ICをフレキシブル基板
やプリント基板と2次接続をせずにコンパクトなヘッド
が提供できる。コンパクトなヘッドにより、プリンタに
搭載する時のキャリッジの寸法や重さを軽減することが
でき、高速、小型、かつ軽量なプリンタを構成すること
が可能となる。このようにプリント配線基板22上に駆
動回路52を実装し、この駆動回路52と駆動電極50
とを接続するから、駆動電極50の取出が簡単且つ確実
であり、低コストでコンパクトである。
【0051】次に、プリント配線基板22上に駆動回路
52を実装し、この駆動回路52と駆動電極50とを接
続するさらに他の実施の形態を図6に示す。図6(a)
はシェブロン型のインクジェットヘッドの平面図、図6
(b)はシェブロン型のインクジェットヘッドの断面図
である。
【0052】この実施の形態では、プリント配線基板2
2には駆動電極50と反対側に取出配線57が形成さ
れ、プリント配線基板22に実装された駆動回路52が
取出配線57に接続されている。取出配線57は、プリ
ント配線基板22の貫通孔40に設けられた配線41に
接続されている。さらに、駆動回路52には外部取出配
線58が接続されている。
【0053】駆動回路52と、取出配線57及び外部取
出配線58とは、図6(b)に示すように異方性導電膜
59を介して接続され、プリント配線基板22上に駆動
回路52を実装し、この駆動回路52と駆動電極50と
を接続するから、駆動電極50の取出が簡単且つ確実で
あり、低コストでコンパクトである。
【0054】次に、プリント配線基板22に駆動回路5
2を実装し、この駆動回路52と駆動電極50とを接続
するさらに他の実施の形態を図7に示す。図7はシェブ
ロン型のインクジェットヘッドの断面図である。
【0055】この実施の形態では、プリント配線基板2
2が3層の多層構成であり、この3層のプリント配線基
板22には貫通孔40に設けられ、この貫通孔40に設
けた配線41が駆動電極50に接続されている。
【0056】下側と内側のプリント配線基板22の間に
駆動回路52を構成する駆動ICが埋め込まれている。
また、内側のプリント配線基板22には、抵抗体80や
コンデンサ81が埋め込まれ、さらに内側及び下側のプ
リント配線基板22には接続配線48が設けられ、さら
に下側のプリント配線基板22には接続配線48に接続
してコネクタ82が組付けられている。配線41bは、
配線基板22aと22bの界面Aに設けられた電極パタ
ーン(図示せず)と接続され、配線基板22bの配線4
8を経て配線基板22bと22cの界面Bに設けられた
電極パターン(図示せず)に接続されて配線基板22c
中にざぐって埋め込まれた駆動IC52と接続される。
同様に配線41bは配線基板22bと22cの界面Bに
設けられた電極パターン(図示せず)と接続され、配線
基板22c中にざぐって埋め込まれた駆動ICと接続さ
れる。
【0057】このようにプリント配線基板22を多層構
成にし、駆動回路52を構成する駆動ICを多層構成の
プリント配線基板22に埋め込むことで、ヘッド駆動に
必要な駆動IC、及び抵抗、コンデンサ、サーミスタ、
コイル、コネクタ等のあらゆる電子部品を含む駆動回路
を、一体の構造に組み立てることができる。これによ
り、駆動電極50の取出が簡単且つ確実であり、低コス
トでコンパクトであり、信頼性の高いヘッドとすること
ができる。
【0058】次に、プリント配線基板22にインク室2
6と連通するインク供給路70を形成した実施の形態を
図8に示す。図8はシェブロン型のインクジェットヘッ
ドを備えるプリンタを示す図である。
【0059】この実施の形態では、図1及び図2と同じ
符号を付した部材は同様に構成されるから説明を省略す
る。この実施の形態では、プリント配線基板22にイン
ク室26と連通するインク供給路70を形成し、このイ
ンク供給路70にインク供給体71に形成したインク供
給通路72を接続し、さらにインク供給通路72にイン
クチューブ73を接続している。
【0060】このインク供給路70の径は、10〜50
0μmが好ましく、さらに100〜200μmがより好
ましい。また、インク供給路70の内壁は有機保護層で
覆われ、プリント配線基板22がインクにより腐食され
ないようになっている。このようにプリント配線基板2
2にインク室26と連通するインク供給路70を形成し
たから、インクの供給配管が容易である。
【0061】次に、プリント配線基板22の実施例を図
9に示す。図9(a)はプリント配線基板の平面図、図
9(b)はプリント配線基板の断面図、図9(c)はプ
リント配線基板の底面図である。
【0062】この実施の形態のプリント配線基板は、L
TCC無収縮基板が用いられ、板厚が0.635mmで
ある。配線パターンは、ラインピッチが140±5μ
m、貫通孔の配線ピッチが140±5μm、ライン幅7
0±10μm、貫通孔の配線径70±5μmである。
【0063】LTCC無収縮基板は、例えばデュポンg
reen tape #951が用いられる。収縮率は
0.1±0.005%以下であり、配線パターンの精
度、位置累積は±1〜±5μmである。平滑性は10μ
m/10mm以下であり、接着性、接着強度、圧電素子
感度がある。また、LTCC無収縮基板は、多層配線が
可能でり、回路基板内に抵抗、コンデンサを埋め込むこ
とができ、またサグリで凹部を形成し、駆動ICを設け
ることができる。ここで、平滑性が10μm/10mm
以下とは、触針式表面粗さ計(例えば、タリステップ社
製)で測定し、任意の方向の10mm長の測定幅で表面
粗さRaが10μm以下であることをいう。
【0064】LTCC無収縮基板の特性値として、誘電
率は7.8at10MHz、熱膨張係数は、好ましくは
10ppm/deg以下、より好ましくは、6ppm/
deg以下であり(本実施の形態例では5.8ppm/
deg)、熱伝導率は30w/m−deg、ヤング率は
200GPaである。パターン導体の厚さは30μm
以下、好ましく10μm以下、より好ましくは5μm以
下であり、接着性が得られる。
【0065】前記の実施の形態では、シェブロン型のイ
ンクジェットヘッドについて説明たが、カンチレバー型
のインクジェットヘッドにも同様に実施することができ
る。また、インク室と空気室とを交互に形成した実施の
形態について説明したが、空気室を設けないでインク室
を形成したインクジェットヘッドにも同様に実施するこ
とができる。
【0066】このカンチレバー型のインクジェットヘッ
ド及びシェブロン型のインクジェットヘッドでは、非圧
電性セラミックス基板として、アルミナ、窒化アルミニ
ウム、ジルコニア、シリコン、窒化シリコン、シリコン
カーバイド、石英の少なくとも1つから選ばれることが
好ましく、インク室の隔壁をせん断変形させても分極し
た圧電性セラミックスを確実に支持することができる。
【0067】また、圧電性セラミックスとして、PZ
T、PLZT等のセラミックスで、主にPbOx、Zr
Ox、TiOxの混合微結晶体に、ソフト化剤又はハー
ド化剤として知られる微量の金属酸化物、例えばNb、
Zn、Mg、Sn、Ni、La、Cr等の酸化物を含む
ものが好ましい。
【0068】PZTは、チタン酸ジルコン酸鉛であり、
充填密度が大きく、圧電性定数が大きく、加工性が良い
ので好ましい。PZTは、焼成後、温度を下げると、急
に結晶構造が変化して、原子がズレ、片側がプラス、反
対側がマイナスという双極子の形の、細かい結晶の集ま
りになる。こうした自発分極は方向がランダムで、極性
を互いに打ち消しあっているので、更に分極処理が必要
となる。
【0069】分極処理は、PZTの薄板を電極で挟み、
シリコン油中に漬けて、10〜35kv/cm程度の高
電界を掛けて、分極する。分極したPZTに分極方向に
直角に電圧を掛けると、側壁が圧電滑り効果により、斜
め方向に、くの宇形に、剪断変形して、インク室の容積
が膨張する。
【0070】次に、非圧電性セラミックス基板と圧電性
セラミックスの物性値について説明する。
【0071】圧電性セラミックスの密度〔g/cm2
は、8.2であり、非圧電性セラミックス基板の密度
〔g/cm2〕は、3以下としているが、非圧電性セラ
ミックス基板の密度〔g/cm2〕は、より小さく例え
ば半分以下が好ましく、ヘッド全体が軽くなり、コンパ
クトなヘッドができる。
【0072】圧電性セラミックスのヤング率又は弾性係
数〔GPa〕は、65であり、非圧電性セラミックス基
板のヤング率〔GPa〕は、190〜390としている
が、非圧電性セラミックス基板のヤング率〔GPa〕
は、より大きく例えば200以上が好ましく、圧電性セ
ラミックスの隔壁の変位を強固に支えることができ、か
つ自身の変形が少ないために、効率的な駆動ができ、低
電圧化が可能である。
【0073】圧電性セラミックスの熱膨張係数〔ppm
/deg〕は、2であり、非圧電性セラミックス基板の
熱膨張係数〔ppm/deg〕は、 0.6〜7として
いるが、両者の差が5以下、より好ましくは3以下であ
り、駆動時の発熱や、環境温度の変化に伴い、基板間の
膨張によるそりやストレスでの破壊を防止できる。
【0074】圧電性セラミックスの熱伝導率〔W/cm
・deg〕は、 0.01であり、非圧電性セラミック
ス基板の熱伝導率〔W/cm・deg〕は、0.03〜
0.3としているが、非圧電性セラミックス基板の熱伝
導率〔W/cm・deg〕は、より大きく、大きいほど
好ましく、圧電性セラミックスの駆動時に発生する熱を
非圧電性セラミックス基板を通して外部へ逃がすことが
できる。
【0075】圧電性セラミックスの誘電率は、3,00
0であり、非圧電性セラミックス基板の誘電率は、4.
0〜50 としているが、非圧電性セラミックス基板の
誘電率は、小さいほど好ましく、好ましくは10以下で
あり、圧電性セラミックスを駆動するための電極パター
ンを非圧電性セラミックス基板上に設置することによ
り、圧電性セラミックス自身の容量に加えて付加的な容
量を発生させるので、インク室の容量を増大させ、発熱
量を増大させ、駆動効率を低下させる。従って、非圧電
性セラミックスの誘電率が小さい程付加容量を小さくで
きる。
【0076】圧電性セラミックスの硬度〔Hv〕は、5
00であり、非圧電性セラミックス基板の誘電率は、
1,000以上としているが、非圧電性セラミックス基
板の誘電率は、より大きく、好ましくは1倍以上、より
好ましくは1.5倍以上であり、製造工程での欠け等で
歩溜り劣化を防止できる。
【0077】圧電性セラミックスの曲げ強さ〔Kgf/
cm2〕は、1,000であり、非圧電性セラミックス
基板の曲げ強さ〔Kgf/cm2〕は、 3,000〜
9,000としているが、非圧電性セラミックス基板の
曲げ強さ〔Kgf/cm2〕は、より大きく、好ましく
は2倍以上以上であり、非圧電性セラミックス基板のそ
りや曲げに強い程、長尺のインクジェットヘッドを安定
して作成できる。
【0078】圧電性セラミックスの体積抵抗率〔Ω・c
m〕は、1であり、非圧電性セラミックス基板の体積抵
抗率〔Ω・cm〕は、 7〜10としているが、非圧電
性セラミックス基板の体積抵抗率〔Ω・cm〕は、より
大きいことが好ましく、電子デバイスとしてのリーク電
流を減らすために大きい程良い。
【0079】また、非圧電性セラミックス基板と圧電性
セラミックスとの間の接着表面の表面粗さRaは、1.
0μm以下であり、好ましくは0.3μm以下、更に好
ましくは0.1μmが好ましく、接着表面の表面粗さR
aが1.0μmを越えると、接着面に柔軟性の高分子接
着剤(例えばエポキシ樹脂)が多数入り込み、圧電性セ
ラミックスの駆動力が低下し、感度低下、電圧上昇を引
き起こし、好ましくない。
【0080】また、非圧電性セラミックス基板と圧電性
セラミックスとの間の接着表面は、プラズマ処理または
UV処理される。プラズマ処理は、真空チャンバー中に
非圧電性セラミックス基板や圧電性セラミックスを置
き、Ar、N2、O2 の1つまたはは混合ガスを注入
し、外部からの電磁界で、プラズマ状態にする処理であ
り、表面のエッチング性を高めるために、CF4等のフ
ッ素系炭化水素ガスを用いても良い。また、UV処理は
紫外線発光ランプを直接非圧電性セラミックス基板や圧
電性セラミックスに照射する処理であり、オゾンでのク
リーニング効果を出すために、O2雰囲気下でも良い。
【0081】このように接着表面をプラズマ処理及びU
V処理をすることにより、有機物汚染を洗浄除去でき、
表面全体への接着剤のぬれ性を向上させ、微小な泡残り
等の接着不良を排除でき、それにより、圧電性セラミッ
クスの駆動不良をなくし、安定なインクジェットヘッド
を製造できる。なお、上記実施の形態においては、イン
クジェットヘッドが、インク室26と空気室27を有す
る場合について説明したが、空気室27を設けずにイン
ク室26のみを設け、3相で駆動するインクジェットヘ
ッドにも適用可能である。
【0082】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、駆動電極をインク室の底部側に設けられた駆動回
路からの配線に接続し、駆動部分の直下にて外部の駆動
回路と接続するので接続による静電容量は無視でき、発
熱量が少ないことから駆動電源の軽減ができて高速駆動
が可能で、高画質の画像記録を行なうことが可能な高集
積ノズルヘッドのラインヘッドが実現可能、プリンタの
電源の小型化・小電力となる。また、駆動電極の取出が
簡単且つ確実であり、低コストでコンパクトであり、高
速、高精細高画質の小型プリンタとなる。
【0083】請求項2に記載の発明では、プリント配線
基板上に圧電素子を設け、インク室を配線位置に合わせ
て配線が露出するように形成し、駆動電極を隔壁に形成
する時に駆動電極と配線を接続するから、従来のように
ワイヤーボンディングや半田付けといった工程が不要
で、駆動電極を付ける時に同時に駆動回路との配線の接
続ができるので配線工程を省くことができ、駆動電極の
取出が簡単且つ確実であり、低コストでコンパクトであ
る。
【0084】請求項3に記載の発明では、プリント配線
基板はインク室と対応する位置に貫通孔を有し、この貫
通孔に設けた配線と駆動電極を接続するから、インク室
の加工時の深さ誤差でプリント配線基板の配線パターン
を加工する時に削り取り接続不良となるのを防止でき
る。
【0085】請求項4に記載の発明では、ヤング率が圧
電素子より大きな材料でプリント配線基板を形成したか
ら、インク室の隔壁をせん断変形させても圧電素子を確
実に支持することができる。
【0086】請求項5に記載の発明では、プリント配線
基板を非圧電性セラミックスで形成したから、インク室
の隔壁をせん断変形させても圧電素子を確実に支持する
ことができる。
【0087】請求項6に記載の発明では、非圧電性セラ
ミックスが、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニ
ア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイド、石
英の少なくとも1つから選ばれ、圧電素子を確実に支持
することができる。
【0088】請求項7に記載の発明では、プリント配線
基板のインク室の底となる面が平滑面であるから、プリ
ント配線基板と圧電素子とを接着する接着剤層を薄くで
き、両者の剛体を維持でき、吐出効率を高められる。
【0089】請求項8に記載の発明では、プリント配線
基板に別に設けた駆動回路基板を接続し、この駆動回路
基板に駆動回路を実装することで、駆動回路の組付性が
向上すると共に設計の自由度が拡大する。
【0090】請求項9に記載の発明では、プリント配線
基板上に駆動回路を実装し、この駆動回路と駆動電極と
を接続するから、駆動電極の取出が簡単且つ確実であ
り、低コストでコンパクトである。
【0091】請求項10に記載の発明では、プリント配
線基板にインク室と連通するインク供給路を形成したか
ら、インクの供給配管が容易である。
【0092】請求項11に記載の発明では、駆動部分の
直下にて外部の駆動回路と接続するので接続による静電
容量は無視でき、駆動電源の軽減ができ、しかも駆動電
極を付ける時に同時に駆動回路の配線に接続できるの
で、特別の接続工程を省くことができ、高速駆動が可能
で、しかも高画質の画像記録を行なうことが可能で、か
つ駆動電極の取出が簡単且つ確実であり、低コストでコ
ンパクト化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】シェブロン型のインクジェットヘッドを備える
プリンタを示す図である。
【図2】シェブロン型のインクジェットヘッドの駆動電
極の取出を示す図である。
【図3】シェブロン型のインクジェットヘッドを備える
プリンタを示す図である。
【図4】シェブロン型のインクジェットヘッドの駆動電
極の取出を示す図である。
【図5】シェブロン型のインクジェットヘッドを備える
プリンタを示す図である。
【図6】シェブロン型のインクジェットヘッドを示す図
である。
【図7】シェブロン型のインクジェットヘッドの断面図
である。
【図8】シェブロン型のインクジェットヘッドを備える
プリンタを示す図である。
【図9】プリント配線基板の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 インクジェットヘッド 3 インク供給部 4 駆動部 20,21 圧電素子 22 プリント配線基板 23 カバー体 24 ノズルプレート 25 隔壁シート 26 インク室 27 空気室 28 ノズル孔 29 インク供給孔 40 貫通孔 41 配線 42 取出配線 50 駆動電極 51 駆動回路基板 52 駆動回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2C057 AF35 AG45 AG84 AG91 AG98 AP02 AP52 AP54 AP55 AP57 AQ02 AQ06 AQ10 BA03 BA14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子にインク室を設け、このインク室
    を区画する隔壁に駆動電極を設け、この駆動電極に電圧
    を印加して前記インク室を区画する隔壁をせん断変形さ
    せてインクをノズル孔から吐出するインクジェットヘッ
    ドであって、前記隔壁に設けられた駆動電極をインク室
    の底部側に設けられた駆動回路からの配線に接続したこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】前記駆動回路からの配線にプリント配線基
    板を用い、このプリント配線基板上に前記圧電素子を設
    け、前記インク室を配線位置に合わせて配線が露出する
    ように形成し、前記駆動電極を隔壁に形成する時に駆動
    電極と配線を接続したことを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】前記プリント配線基板は前記インク室と対
    応する位置に貫通孔を有し、この貫通孔に設けた配線と
    前記駆動電極を接続したことを特徴とする請求項2に記
    載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】前記プリント配線基板はヤング率が圧電素
    子より大きな材料で形成されたことを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】前記プリント配線基板は非圧電性セラミッ
    クスで形成されたことを特徴とする請求項2または請求
    項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】前記非圧電性セラミックスは、アルミナ、
    窒化アルミニウム、ジルコニア、シリコン、窒化シリコ
    ン、シリコンカーバイド、石英の少なくとも1つから選
    ばれることを特徴とする請求項5に記載のインクジェッ
    トヘッド。
  7. 【請求項7】前記プリント配線基板の少なくともインク
    室の底となる面を、平滑面としたことを特徴とする請求
    項2乃至請求項6のいずれか1項に記載のインクジェッ
    トヘッド。
  8. 【請求項8】前記プリント配線基板と、このプリント配
    線基板とは別に設けた駆動回路基板を接続し、この駆動
    回路基板に駆動回路を実装したことを特徴とする請求項
    2乃至請求項7のいずれか1項に記載のインクジェット
    ヘッド。
  9. 【請求項9】前記プリント配線基板上に駆動回路を実装
    し、この駆動回路と前記駆動電極とを接続したことを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッド。
  10. 【請求項10】前記プリント配線基板に前記インク室と
    連通するインク供給路を形成したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項9のいずれかに記載のインクジェットヘ
    ッド。
  11. 【請求項11】貫通孔に配線を設けたプリント配線基板
    と、圧電素子とを接着し、この接着後に圧電素子側から
    インク室を加工し前記プリント配線基板の表面を薄く切
    削し、前記貫通孔の配線を露出させ、前記インク室の内
    壁に駆動電極を形成して前記配線と接続し、前記圧電素
    子にカバー体を接着してインク室を塞ぐことを特徴とす
    るインクジェットヘッドの製造方法。
JP2000038927A 1999-02-17 2000-02-17 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 Pending JP2000301719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000038927A JP2000301719A (ja) 1999-02-17 2000-02-17 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3814299 1999-02-17
JP11-38142 1999-02-17
JP2000038927A JP2000301719A (ja) 1999-02-17 2000-02-17 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000301719A true JP2000301719A (ja) 2000-10-31

Family

ID=26377345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000038927A Pending JP2000301719A (ja) 1999-02-17 2000-02-17 インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000301719A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001822A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Kyocera Corp インクジェット記録ヘッド
JP2006035453A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットヘッドの製造方法
KR100802868B1 (ko) * 2005-01-25 2008-02-13 세이코 엡슨 가부시키가이샤 디바이스 설치 구조, 액체 방울 토출 헤드, 반도체 장치,커넥터 및 디바이스 설치 방법
JP2008238462A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Brother Ind Ltd 駆動回路付き配線基板の構造および液滴吐出ヘッド
JP2009248568A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Samsung Electro Mech Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法
JP2009274328A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットヘッド
JP2012131175A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットヘッド
GB2525489A (en) * 2014-03-12 2015-10-28 Sll Printek Inc Liquid jet head and liquid jet apparatus

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001822A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Kyocera Corp インクジェット記録ヘッド
JP2006035453A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットヘッドの製造方法
KR100802868B1 (ko) * 2005-01-25 2008-02-13 세이코 엡슨 가부시키가이샤 디바이스 설치 구조, 액체 방울 토출 헤드, 반도체 장치,커넥터 및 디바이스 설치 방법
US7595562B2 (en) 2005-01-25 2009-09-29 Seiko Epson Corporation Device package structure, device packaging method, droplet ejection head, connector, and semiconductor device
US7944060B2 (en) 2005-01-25 2011-05-17 Seiko Epson Corporation Device package structure, device packaging method, droplet ejection head, connector, and semiconductor device
JP2008238462A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Brother Ind Ltd 駆動回路付き配線基板の構造および液滴吐出ヘッド
JP2009248568A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Samsung Electro Mech Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法
JP2009274328A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットヘッド
JP2012131175A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Konica Minolta Ij Technologies Inc インクジェットヘッド
GB2525489A (en) * 2014-03-12 2015-10-28 Sll Printek Inc Liquid jet head and liquid jet apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6568797B2 (en) Ink jet head
JP5760475B2 (ja) インクジェットヘッド
JP2006231909A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
WO1994015791A1 (en) Ink jet head
JP4930678B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2017124540A (ja) 配線基板、memsデバイス及び液体噴射ヘッド
JP2000301719A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法
JP2012106342A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2006044083A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射ヘッド
JP4639724B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2007245589A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4442486B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2011088311A (ja) アクチュエーターの製造方法および液体噴射ヘッドの製造方法
JP4457649B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4645024B2 (ja) アクチュエータ装置の製造方法
JP2005219243A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射ヘッド
JP2004224035A (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2006082529A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP4456357B2 (ja) 圧電アクチュエータおよびインクジェット記録ヘッド
US20090152236A1 (en) Method for manufacturing liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
JP2015150793A (ja) 配線実装構造の製造方法、液体噴射ヘッドの製造方法及び配線実装構造
JP5019027B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2006272659A (ja) 液体噴射ヘッド、その製造方法、及び印刷装置
JP4433787B2 (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2000301722A (ja) インクジェットヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Effective date: 20061204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070515