JP5019027B2 - 液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドの製造方法に関する。
インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。そして、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものとしては、例えば、振動板の表面全体に亘って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが知られている。
このようなインクジェット式記録ヘッドは、ノズル開口の多列化を図るために同時に複数個用いられている。しかしながら、各インクジェット式記録ヘッドの圧電素子は、変位量にばらつきがあるため、複数のインクジェット式記録ヘッドを組み合わせると、インク吐出量などのインク特性にばらつきが生じ、高精度及び高品質な印刷を行うことができない。
このため、圧電素子の静電容量を測定することにより、その特性を識別するようにしたアクチュエータ装置の検査方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ウェハの圧力発生室内に設ける耐液保護膜の厚さを変更することで、圧電素子の変位量を確保したものが提案されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
特開2003−326723号公報(第6及び7頁、第5図) 特開2004−90279号公報(第5及び6頁、第3図) 特開2006−224609号公報(第5〜9頁、第5〜7図)
しかしながら、複数のインクジェット式記録ヘッドを組み合わせてヘッドユニットを製造する際に、特許文献1のようにインクジェット式記録ヘッドの製造後に圧電素子の静電容量を測定してインクジェット式記録ヘッドのランク分けを行うことで、インク吐出特性をある程度均一化することができるものの、ランク毎に同じ圧電素子の変位量となるインクジェット式記録ヘッドの過不足が生じてしまうため、歩留まりが低下してしまうという問題がある。
また、特許文献3のように、振動板の振動周波数を測定して、耐液保護膜の厚さを変更する場合、圧力発生室の形成後にしか振動周波数を測定することができないため、測定するタイミングが制限されてしまい煩雑であるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑み、液体噴射特性を均一化して高精度及び高品質な印刷を行うことができると共に歩留まりを向上することができる液体噴射ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が設けられる流路形成基板の一方面側に下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子を形成する工程と、前記圧電素子を覆う絶縁体からなる保護膜を形成すると共に該保護膜の前記上電極に相対向する領域に開口部を形成する工程と、前記圧電素子及び前記保護膜が形成された前記流路形成基板に前記圧力発生室を形成する工程とを具備し、前記保護膜及び前記開口部を形成する工程では、前記圧電素子毎又は複数の圧電素子からなる圧電素子群毎の中から選定した少なくとも1つ毎の当該圧電体層の静電容量を測定し、測定した静電容量に基づいて前記保護膜前記開口部の開口面積を前記圧電素子毎又は前記圧電素子群毎に変更して形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる態様では、圧電素子毎又は複数の圧電素子群毎に保護膜開口部の開口面積を変更することで、圧電素子毎又は複数の圧電素子群毎の変位量を均一化することができる。これにより、液体噴射ヘッドを複数組み合わせて液体噴射ヘッドユニットを製造する際に、液体噴射ヘッドの液体噴射特性を均一化することができ、液体噴射ヘッドユニットに高精度及び高品質な印刷を行わせることができる。また、液体噴射ヘッドを製造後、圧電素子の変位量に基づいてランク分けする必要がなく、ランク毎の液体噴射ヘッドの過不足が生じることがないため、歩留まりを向上することができる。
ここで、前記圧電素子を形成する工程では、前記流路形成基板が複数個一体的に形成される流路形成基板用ウェハに前記圧電素子を形成すると共に、前記保護膜及び前記開口部を形成する工程では、各流路形成基板となる領域毎に選定した少なくとも1つの前記圧電体層の静電容量を測定し、測定した静電容量に基づいて前記保護膜前記開口部の開口面積を各流路形成基板の前記圧電素子毎又は前記圧電素子群毎に変更して形成し、その後、前記流路形成基板用ウェハを前記流路形成基板毎に分割する工程をさらに有することが好ましい。これによれば、1枚の流路形成基板用ウェハから同じ変位量の圧電素子を有する液体噴射ヘッドを製造することができるため、液体噴射ヘッドを複数組み合わせて液体噴射ヘッドユニットを製造する際に、液体噴射ヘッドの液体噴射特性を均一化することができると共に、歩留まりを向上することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの概略構成を示す分解斜視図であり、図2は、流路形成基板の平面図及びインクジェット式記録ヘッドの圧力発生室の長手方向の断面図であり、図3は、図2のA−A′断面の要部を拡大した図である。
図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では板厚方向の結晶面方位が(110)面のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化によって二酸化シリコンからなる厚さ0.5〜2μmの弾性膜50が形成されている。
流路形成基板10には、他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12がその短手方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向一端部側には、インク供給路14と連通路15とが隔壁11によって区画されている。また、連通路15の一端には、各圧力発生室12の共通のインク室(液体室)となるリザーバ100の一部を構成する連通部13が形成されている。すなわち、流路形成基板10には、圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15からなる液体流路が設けられている。
インク供給路14は、圧力発生室12の長手方向一端部側に連通し且つ圧力発生室12より小さい断面積を有する。例えば、本実施形態では、インク供給路14は、リザーバ100と各圧力発生室12との間の圧力発生室12側の流路を幅方向に絞ることで、圧力発生室12の幅より小さい幅で形成されている。なお、このように、本実施形態では、流路の幅を片側から絞ることでインク供給路14を形成したが、流路の幅を両側から絞ることでインク供給路を形成してもよい。また、流路の幅を絞るのではなく、厚さ方向から絞ることでインク供給路を形成してもよい。さらに、各連通路15は、インク供給路14の圧力発生室12とは反対側に連通し、インク供給路14の幅方向(短手方向)より大きい断面積を有する。本実施形態では、連通路15を圧力発生室12と同じ断面積で形成した。
すなわち、流路形成基板10には、圧力発生室12と、圧力発生室12の短手方向の断面積より小さい断面積を有するインク供給路14と、このインク供給路14に連通すると共にインク供給路14の短手方向の断面積よりも大きい断面積を有する連通路15とが複数の隔壁11により区画されて設けられている。
ここで、流路形成基板10の圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15の内壁表面には、耐インク性(耐液体性)を有する材料、例えば、五酸化タンタル(Ta25)等の酸化タンタルからなる耐液保護膜16が、約50nmの厚さで設けられている。なお、ここで言う耐インク性とは、アルカリ性のインクに対する耐エッチング性のことである。また、このような耐液保護膜16の材料は、酸化タンタルに限定されず、使用するインクのpH値によっては、例えば、酸化ジルコニウム(ZrO2)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等を用いてもよい。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。
一方、流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、二酸化シリコンからなり厚さが例えば、約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、酸化ジルコニウム(ZrO2)等からなり厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が積層形成されている。また、この絶縁体膜55上には、厚さが約0.1〜0.5μmの下電極膜60と、圧電体膜の一例であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなり厚さが例えば、約1.1μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60を圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせてアクチュエータ装置と称する。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55及び下電極膜60が振動板として作用するが、弾性膜50、絶縁体膜55を設けずに、下電極膜60のみを残して下電極膜60を振動板としてもよい。また、圧電素子300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
このような圧電素子300を構成する圧電体層70の材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料や、これにニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイットリウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等が用いられる。
また、圧電素子300は、耐湿性を有する絶縁材料からなる保護膜200によって覆われている。本実施形態では、保護膜200を圧電体層70の側面と上電極膜80の側面及び上面の周縁部を覆い、且つ複数の圧電素子300に亘って連続して設けるようにした。すなわち、上電極膜80の上面の略中心領域である主要部は、保護膜200が設けられておらず、上電極膜80の上面の主要部を開口する開口部201が設けられている。
開口部201は、保護膜200を厚さ方向に貫通して圧電素子300の長手方向に沿って矩形状に開口するものであり、例えば、流路形成基板10上の全面に亘って保護膜200を形成した後、選択的にパターニングすることで形成することができる。
このように圧電素子300を保護膜200で覆うことにより、大気中の水分等に起因する圧電素子300の破壊を防止することができる。ここで、このような保護膜200の材料としては、耐湿性を有する材料であればよいが、例えば、酸化シリコン(SiOx)、酸化タンタル(TaOx)、酸化アルミニウム(AlOx)等の無機絶縁材料、または、ポリイミド(PI)等の有機絶縁材料を用いることができる。
また、保護膜200に開口部201を設けることにより、圧電素子300(圧電体能動部)の変位を阻害することなく、インク吐出特性を良好に保持することができる。
なお、保護膜200は、圧電素子300の少なくとも圧電体層70の表面を覆うように設ければよく、各圧電素子300毎に保護膜を設け、複数の圧電素子300に亘って不連続となるようにしてもよい。
この保護膜200上には、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が設けられている。リード電極90は、保護膜200に設けられた連通孔202を介して一端部が上電極膜80に接続されると共に、他端部が流路形成基板10のインク供給路14側まで延設され、延設された先端部は、後述する圧電素子300を駆動する駆動回路120と接続配線121を介して接続されている。
さらに、圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、連通部13に対向する領域にリザーバ部31が設けられた保護基板30が接着剤35を介して接合されている。このリザーバ部31は、上述したように、流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通の液体室となるリザーバ100を構成している。また、流路形成基板10の連通部13を圧力発生室12毎に複数に分割して、リザーバ部31のみをリザーバとしてもよい。さらに、例えば、流路形成基板10に圧力発生室12のみを設け、流路形成基板10と保護基板30との間に介在する部材(例えば、弾性膜50、絶縁体膜55等)にリザーバと各圧力発生室12とを連通するインク供給路14を設けるようにしてもよい。
また、保護基板30には、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。なお、圧電素子保持部32は、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有していればよく、当該空間は密封されていても、密封されていなくてもよい。
さらに、保護基板30の圧電素子保持部32とリザーバ部31との間の領域には、保護基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が設けられ、この貫通孔33内に下電極膜60の一部及びリード電極90の先端部が露出されている。
また、保護基板30上には、圧電素子300を駆動するための駆動回路120が実装されている。この駆動回路120としては、例えば、回路基板や半導体集積回路(IC)等を用いることができる。そして、駆動回路120とリード電極90とはボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる接続配線121を介して電気的に接続されている。
保護基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料の面方位(110)のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路120からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、絶縁体膜55、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
ここで、インクジェット式記録ヘッドの製造方法について、図4〜図10を参照して説明する。なお、図4〜図8、図10は、圧力発生室の短手方向の断面図であり、図9は、圧電素子の変位特性を示すグラフである。まず、図4(a)に示すように、流路形成基板10が複数個一体的に形成されるシリコンウェハである流路形成基板用ウェハ110を約1100℃の拡散炉で熱酸化し、その表面に弾性膜50を構成する二酸化シリコン膜51を形成する。なお、本実施形態では、流路形成基板用ウェハ110として、膜厚が約625μmと比較的厚く剛性の高いシリコンウェハを用いている。
次いで、図4(b)に示すように、弾性膜50(二酸化シリコン膜51)上に、酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜55を形成する。具体的には、弾性膜50(二酸化シリコン膜51)上に、例えば、スパッタ法等によりジルコニウム(Zr)層を形成後、このジルコニウム層を、例えば、500〜1200℃の拡散炉で熱酸化することにより酸化ジルコニウム(ZrO2)からなる絶縁体膜55を形成する。
次いで、図4(c)に示すように、例えば、白金とイリジウムとを絶縁体膜55上に積層することにより下電極膜60を形成した後、この下電極膜60を所定形状にパターニングする。なお、下電極膜60は、白金(Pt)とイリジウム(Ir)とを積層したものに限定されず、これらを合金化させたものを用いるようにしてもよい。また、下電極膜60として、白金(Pt)とイリジウム(Ir)の何れか一方の単層として用いるようにしてもよく、さらに、これらの材料以外の金属又は金属酸化物等を用いるようにしてもよい。
次に、図5(a)に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層70と、例えば、イリジウムからなる上電極膜80とを流路形成基板10の全面に形成後、図5(b)に示すように、各圧力発生室12に対向する領域にパターニングして圧電素子300を形成する。圧電素子300を構成する圧電体層70の材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料や、これにニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイットリウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等が用いられる。また、圧電体層70の形成方法は、本実施形態では、金属有機物を溶媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電体層70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用いて圧電体層70を形成した。なお、圧電体層70の形成方法は、特に限定されず、例えば、MOD法やスパッタリング法等を用いるようにしてもよい。
次に、図5(c)に示すように、流路形成基板用ウェハ110の全面に亘って保護膜200を形成した後、保護膜200を所定形状にパターニングすることにより、開口部201及び連通孔202(図示なし)を形成する。
次いで、図6(a)に示すように、流路形成基板用ウェハ110の全面に亘って金(Au)からなるリード電極90を形成後、各圧電素子300毎にパターニングする。
次に、図6(b)に示すように、保護基板用ウェハ130を、流路形成基板用ウェハ110上に接着剤35を介して接着する。ここで、この保護基板用ウェハ130は、保護基板30が複数一体的に形成されたものであり、保護基板用ウェハ130には、リザーバ部31及び圧電素子保持部32が予め形成されている。なお、この保護基板用ウェハ130は、例えば、400μm程度の厚さを有するため、保護基板用ウェハ130を接合することによって流路形成基板用ウェハ110の剛性は著しく向上することになる。
次いで、図7(a)に示すように、流路形成基板用ウェハ110を所定の厚みに薄くする。
次に、図7(b)に示すように、流路形成基板用ウェハ110上にマスク52を新たに形成し、所定形状にパターニングする。そして、図8に示すように、流路形成基板用ウェハ110をマスク52を介してKOH等のアルカリ溶液を用いた異方性エッチング(ウェットエッチング)することにより、圧電素子300に対応する圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15等を形成する。
具体的には、流路形成基板用ウェハ110の各流路形成基板10となる領域の中の1つの圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定し、測定した静電容量に基づいて、図8に示すように、各流路形成基板10の圧力発生室12の群毎に圧力発生室12の短手方向の幅w1、w2を変更して形成する。
本実施形態では、流路形成基板用ウェハ110の各流路形成基板10の複数の圧電素子300の中から、中央の圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定するようにした。なお、静電容量の測定はこれに限定されず、例えば、各流路形成基板10の複数の圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定し、これらの平均を各流路形成基板10の静電容量としてもよい。また、圧電素子300の圧電体層70の静電容量の測定は、例えば、所定周波数の交流電圧を用いて、測定する圧電素子300の上電極膜80(リード電極90)と下電極膜60とに正負の電荷を与え、電極間の電位差を測定することで測定することができる。さらに、圧力発生室12の幅w1、w2の変更は、マスク52に設けられた開口の開口面積を変更することで容易に行うことができる。
ここで、流路形成基板用ウェハ110上に弾性膜50、絶縁体膜55及び圧電素子300を形成した後、流路形成基板用ウェハ110に圧力発生室12を形成し、1つの流路形成基板用ウェハ110に図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10を同時に37個形成したサンプルを用意し、各チップ(各流路形成基板10)毎の圧電体層70の平均の静電容量と圧電素子300の平均の変位量とを測定した。この結果を図9(a)に示す。図9(a)に示すように、圧電体層70の静電容量と圧電素子300の変位量とは相関性が高いことから、圧電体層70の静電容量を測定することで、圧電素子300の変位量を推定することができる。
また、圧力発生室12の短手方向の幅を変更したサンプルを複数用意し、圧力発生室12の短手方向の幅と圧電素子300の変位量とを測定した。この結果を図9(b)に示す。図9(b)に示すように、圧力発生室12の短手方向の幅と圧電素子300の変位量とは相関性が高いことから、圧力発生室12の短手方向の幅を変更することで、圧電素子300の変位量を所望の値にすることができる。
したがって、圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定して圧電素子300の変位量を推定すると共に、圧電素子300の変位量が所望の値となるように圧力発生室12の短手方向の幅を変更して形成することで、1枚の流路形成基板用ウェハ110に設けられた複数のインクジェット式記録ヘッドの圧電素子300の変位量を均一化することができる。すなわち、変位量の低い圧電素子300に対応する圧力発生室12は、その幅を広げて形成し、変位量の高い圧電素子300に対応する圧力発生室12は、変位量の低い圧電素子300と同じ変位量となるように圧力発生室12の幅を狭くする。これにより、流路形成基板用ウェハ110の各流路形成基板10の圧電素子300の変位量を均一化することができる。したがって、1枚の流路形成基板用ウェハ110から同じ変位量の圧電素子300を有するインクジェット式記録ヘッドを製造することができるため、インクジェット式記録ヘッドを複数組み合わせてインクジェット式記録ヘッドユニットを製造する際に、インクジェット式記録ヘッドのインク吐出特性(液体噴射特性)を均一化することができ、インクジェット式記録ヘッドユニットに高精度及び高品質な印刷を行わせることができる。
また、1枚の流路形成基板用ウェハ110から形成された複数のインクジェット式記録ヘッドを組み合わせて1つのヘッドユニットを形成することができるため、歩留まりを向上することができる。すなわち、複数のインクジェット式記録ヘッドを製造後、圧電素子300の変位量に基づいてランク分けする必要がなく、ランク毎のインクジェット式記録ヘッドの過不足が生じることがない。
その後は、流路形成基板用ウェハ110表面のマスク52を除去し、図10に示すように、例えば、二酸化シリコン(SiO2)等の酸化物又は窒化シリコン(SiN)等の窒化物などの耐インク性(耐液体性)を有する材料、本実施形態では、五酸化タンタルからなる耐液保護膜16を圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15の内面に亘って形成する。なお、耐液保護膜16の形成方法は、特に限定されず、例えば、スパッタリング法やCVD法等を用いることができる。
そして、流路形成基板用ウェハ110及び保護基板用ウェハ130の外周縁部の不要部分を、例えば、ダイシング等により切断することによって除去した後、流路形成基板用ウェハ110の保護基板用ウェハ130とは反対側の面にノズル開口21が穿設されたノズルプレート20を接合すると共に、保護基板用ウェハ130にコンプライアンス基板40を接合し、流路形成基板用ウェハ110等を図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10等に分割することによって、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドとする。
このように形成された複数のインクジェット式記録ヘッドは、各インクジェット式記録ヘッドのインク吐出特性が揃っているため、複数のインクジェット式記録ヘッドを組み合わせて用いて多列化しても、印刷精度及び印刷品質が劣化することがない。また、同時に複数形成したインクジェット式記録ヘッドのランク分けを行う必要がなく、複数のインクジェット式記録ヘッドを容易に組み合わせることができる。
なお、本実施形態では、圧電素子300の圧電体層70の静電容量の測定を、圧力発生室12が形成される直前に行うようにしたが、圧電素子300の圧電体層70の静電容量の測定は、圧電素子300を形成した後であれば、何れのタイミングで行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、圧力発生室12の短手方向の幅を変更するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、圧力発生室12の長手方向の幅(長さ)を変更するようにしてもよい。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
上述した実施形態1の図4(a)〜図5(b)に示す工程と同様に、流路形成基板用ウェハ110に弾性膜50(二酸化シリコン膜51)、絶縁体膜55及び圧電素子300を形成する。
次に、図11に示すように、流路形成基板用ウェハ110の全面に亘って保護膜200を形成した後、保護膜200を所定形状にパターニングすることにより、開口部201及び連通孔202(図示なし)を形成する。
具体的には、流路形成基板用ウェハ110の各流路形成基板10となる領域の中の1つの圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定し、測定した静電容量に基づいて、図11に示すように、各流路形成基板10の圧電素子300毎に保護膜200の開口部201の開口面積を変更する。本実施形態では、圧電素子300の並設方向における開口部201の短手方向の幅d1、d2を変更するようにした。これは、圧電素子300は、短手方向の撓み変形によって圧力発生室12に圧力変化を生じさせるため、圧電素子300の短手方向の撓み変形に影響を及ぼす開口部201の幅d1、d2を変更することにより、圧電素子300の変位量を変更することができるからである。すなわち、変位の低い圧電素子300には、保護膜200の開口部201の幅d1を広げて圧電素子300の変位量を大きくし、変位の高い圧電素子300には、保護膜200の開口部201の幅d2を狭めて圧電素子300の変位量を小さくしている。なお、本実施形態では、圧電体層70の静電容量に基づいて開口部201の幅d1、d2を変更するようにしたが、特にこれに限定されず、開口部201の長手方向の長さを変更するようにしてもよく、開口部201の幅及び長さの両方を変更するようにしてもよい。また、保護膜200の開口部201の幅の変更は、保護膜200をパターニングする際のマスクの開口を変更することで容易に且つ高精度に行うことができる。
その後は、上述した実施形態1と同様に、リード電極90を形成する工程、流路形成基板用ウェハ110に保護基板用ウェハ130を接合する工程、流路形成基板用ウェハ110を薄くする工程、流路形成基板用ウェハ110に圧力発生室12等を形成する工程、圧力発生室12等の内面に耐液保護膜16を形成する工程を行う。なお、圧力発生室12を形成する際は、上述した実施形態1のように圧力発生室12の幅を変更することなく、同一の幅で形成する。
このように、本実施形態では、圧電素子300の圧電体層70の静電容量に応じて、保護膜200の開口部201の開口面積を変更して形成するようにしたため、1枚の流路形成基板用ウェハ110に設けられた複数のインクジェット式記録ヘッドの圧電素子300の変位量を均一化することができる。1枚の流路形成基板用ウェハ110から同じ変位量の圧電素子300を有するインクジェット式記録ヘッドを製造することができるため、インクジェット式記録ヘッドを複数組み合わせてインクジェット式記録ヘッドユニットを製造する際に、インクジェット式記録ヘッドのインク吐出特性(液体噴射特性)を均一化することができ、インクジェット式記録ヘッドユニットの高精度及び高品質な印刷を行わせることができる。
なお、本実施形態では、圧電素子300の圧電体層70の静電容量に基づいて、保護膜200の開口部201の開口面積を変更するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、開口部201の開口面積を同じにして、保護膜200の厚さを変更するようにしてもよい。勿論、保護膜200の厚さと開口部201の開口面積の両方を変更するようにしてもよい。
また、本実施形態では、圧電素子300の圧電体層70の静電容量に基づいて、保護膜200の開口部201の開口面積を変更する際に、開口部201の短手方向の幅を変更するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、開口部201の長手方向の幅(長さ)を変更するようにしてもよい。
(実施形態3)
図12は、本発明の実施形態3に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
上述した実施形態1と同様に、流路形成基板用ウェハ110に弾性膜50(二酸化シリコン膜51)、絶縁体膜55、圧電素子300及びリード電極90を形成した後、流路形成基板用ウェハ110に保護基板用ウェハ130を接合し、その後、流路形成基板用ウェハ110に圧力発生室12等を異方性エッチングにより形成する。なお、圧力発生室12を形成する際は、上述した実施形態1のように圧力発生室12の幅を変更することなく、同一の幅で形成する。
次に、流路形成基板用ウェハ110の表面のマスク52を除去し、図12に示すように、例えば、酸化物(一例に過ぎないが、例えば、酸化シリコン)又は窒化物(一例に過ぎないが、例えば、窒化シリコン)等の耐インク性(耐液体性)を有する材料、本実施形態では、五酸化タンタルからなる耐液保護膜16を、CVD法、スパッタリング法等によって圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15の内面に亘って形成する。
具体的には、流路形成基板用ウェハ110の各流路形成基板10となる領域の中の1つの圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定し、測定した静電容量に基づいて、図12に示すように、各流路形成基板10の圧電素子300毎に耐液保護膜16の厚さt1、t2を変更して形成する。すなわち、変位の低い圧電素子300には、耐液保護膜16の厚さt1を薄くして圧電素子300の変位量を大きくし、変位の高い圧電素子300には、耐液保護膜16の厚さt2を厚くして圧電素子300の変位量を小さくしている。
なお、耐液保護膜16の厚さの変更は、CVD法、スパッタリング法で耐液保護膜16を形成するのであれば、耐液保護膜16の成膜回数を変更することで容易に行うことができる。すなわち、薄く耐液保護膜16を形成したい領域には、少ない回数の成膜を行い、厚く耐液保護膜16を形成したい領域には、多く成膜を行うことで、耐液保護膜16の厚さを変更することができる。
なお、本実施形態では、圧電素子300の圧電体層70の静電容量の測定を耐液保護膜16が形成される直前に行うようにしたが、圧電素子300の圧電体層70の静電容量の測定は、圧電素子300を形成した後であれば、何れのタイミングで行うようにしてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1〜3では、流路形成基板用ウェハ110の流路形成基板10となる領域の少なくとも1つの圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定し、測定結果に基づいて各流路形成基板10の圧電素子300の群毎に圧電素子300の群に対応する圧力発生室12の幅、保護膜200の開口部201の開口面積又は耐液保護膜16の厚さを変更して形成するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、各圧電素子300の圧電体層70の静電容量を測定し、各圧電素子300毎に対応する圧力発生室12の幅、保護膜200の開口部201の開口面積又は耐液保護膜16の厚さを変更して形成するようにしてもよい。勿論、静電容量の測定は、流路形成基板10の少なくとも1つの圧電素子300毎に限定されず、例えば、任意の複数の圧電素子300の1つ以上の圧電体層70の静電容量を測定し、任意の複数の圧電素子300の群毎に圧力発生室12の幅、保護膜200の開口部201の開口面積又は耐液保護膜16の厚さを変更するようにしてもよく、勿論、任意の複数の圧電素子300の平均の静電容量を測定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態1〜3では、圧電素子300の静電容量に基づいて、それぞれ圧力発生室12の幅、保護膜200の開口部201の開口面積又は耐液保護膜16の厚さを変更するようにしたが、勿論、これらの実施形態1〜3から選択される少なくとも2つの形態を組み合わせるようにしてもよい。すなわち、実施形態1及び2、実施形態1及び3、実施形態2及び3、実施形態1、2及び3を組み合わせるようにしてもよい。
このように実施形態1〜3を組み合わせることで、さらに圧電素子300の変位特性を均一化する範囲を広げることができ、さらにインク吐出特性(液体噴射特性)の均一化を図ることができる。すなわち、例えば、実施形態1のように圧力発生室12の幅を変更する場合、圧力発生室12の幅を広げすぎると、隔壁11の剛性が低下すると共にコンプライアンスが発生したり、隔壁11のノズルプレート20との接合面積が減少して、流路形成基板10とノズルプレート20との接合強度が低下してしまうなどの不具合が発生する。また、例えば、圧力発生室12の幅を大きく変更すると、圧力発生室12の体積が増減し、この圧力発生室12の体積の増減に伴いインク吐出特性(液体噴射特性)にも著しい変化が発生してしまう。また、保護膜200の開口部201は、上電極膜80に相対向する領域内に設けられるため、上電極膜80よりも大きな面積で形成することができない。さらに、耐液保護膜16についても、厚さを変更することで圧力発生室12の体積が増減する。したがって、それぞれの制限によって圧電素子300の変位特性を均一化できない場合であっても、圧力発生室12の幅の変更と、保護膜200の開口部201の開口面積の変更と、耐液保護膜16の厚さの変更とを適宜組み合わせることで、圧電素子300の変位特性を均一化してインク吐出特性(液体噴射特性)を均一化することができ、インクジェット式記録ヘッドユニットに高精度及び高品質な印刷を行わせることができる。
なお、上述した実施形態1〜3では、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
実施形態1に係る記録ヘッドの概略構成を示す分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 本実施形態1に係る圧電素子の変位量特性を示すグラフである。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。 実施形態3に係る記録ヘッドの製造方法を示す断面図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 13 連通部、 14 インク供給路、 15 連通路、 16 耐液保護膜、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 31 リザーバ部、 32 圧電素子保持部、 40 コンプライアンス基板、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 100 リザーバ、 120 駆動回路、 121 接続配線、 200 保護膜、 201 開口部、 300 圧電素子

Claims (2)

  1. 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が設けられる流路形成基板の一方面側に下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子を形成する工程と、前記圧電素子を覆う絶縁体からなる保護膜を形成すると共に該保護膜の前記上電極に相対向する領域に開口部を形成する工程と、前記圧電素子及び前記保護膜が形成された前記流路形成基板に前記圧力発生室を形成する工程とを具備し、
    前記保護膜及び前記開口部を形成する工程では、前記圧電素子毎又は複数の圧電素子からなる圧電素子群毎の中から選定した少なくとも1つ毎の当該圧電体層の静電容量を測定し、測定した静電容量に基づいて前記保護膜の前記開口部の開口面積を前記圧電素子毎又は前記圧電素子群毎に変更して形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  2. 前記圧電素子を形成する工程では、前記流路形成基板が複数個一体的に形成される流路形成基板用ウェハに前記圧電素子を形成すると共に、前記保護膜及び前記開口部を形成する工程では、各流路形成基板となる領域毎に選定した少なくとも1つの前記圧電体層の静電容量を測定し、測定した静電容量に基づいて前記保護膜の前記開口部の開口面積を各流路形成基板の前記圧電素子毎又は前記圧電素子群毎に変更して形成し、その後、前記流路形成基板用ウェハを前記流路形成基板毎に分割する工程をさらに有することを特徴とする請求項記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
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