JP4433787B2 - 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4433787B2
JP4433787B2 JP2003425604A JP2003425604A JP4433787B2 JP 4433787 B2 JP4433787 B2 JP 4433787B2 JP 2003425604 A JP2003425604 A JP 2003425604A JP 2003425604 A JP2003425604 A JP 2003425604A JP 4433787 B2 JP4433787 B2 JP 4433787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead electrode
electrode
piezoelectric element
flow path
path forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003425604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005178292A (ja
Inventor
昭仁 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003425604A priority Critical patent/JP4433787B2/ja
Publication of JP2005178292A publication Critical patent/JP2005178292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4433787B2 publication Critical patent/JP4433787B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置に関し、特に、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置に関する。
インクを吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインクを吐出させるインクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。
そして、たわみ振動モードのアクチュエータを使用したものとしては、例えば、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものがある。このような圧電素子は、例えば、湿気等の外部環境に起因して破壊され易いという問題を有する。
そこで、このような圧電素子の破壊を防止するヘッド構造として、例えば、圧力発生室が形成される流路形成基板に、圧電素子保持部を有する接合基板を接合し、この圧電素子保持部内に圧電素子を密封したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このように圧電素子を密封しても、例えば、接合基板と流路形成基板との接合部分から圧電素子保持部内に水分が入り込むこと等により、圧電素子保持部内の湿気が徐々に上昇し、最終的にはこの湿気により圧電素子が破壊されてしまうという問題がある。なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけではなく、勿論、インク以外の液体を噴射する他の液体噴射ヘッドにおいても、同様に存在する。
特開2003−246065号公報(第1−2図)
本発明は、このような事情に鑑み、圧電素子の破壊を長期間に亘って確実に防止することができる液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する圧力
発生室が形成される流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けら
れる下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子とを具備する液体噴射ヘッドにおいて
、前記圧電素子から引き出されるリード電極を具備し、少なくとも前記圧電素子及び前記
リード電極が絶縁材料からなる絶縁膜によって覆われ、且つ前記リード電極は、前記流路
形成基板側に形成される第1リード電極と、当該第1リード電極上に形成される第2リード電極とを有し、前記第1リード電極は、前記第2リード電極との接合領域から外側に突出した突出領域を有することを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第1の態様では、第1の電極に第2リード電極との接合領域から外側に突出した突出領域を有していることにより、リード電極に対して絶縁膜が形成され難い部分が殆ど無く、圧電素子及びリード電極を絶縁膜によって確実に覆うことができる。したがって、水分による圧電体層の破壊を長期に亘って確実に防止することができ、ヘッドの信頼性を向上することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記絶縁膜が酸化アルミニウムからなることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第2の態様では、水分透過率の極めて低い材料である酸化アルミニウムによって圧電素子及びリード電極を覆うことにより、水分による圧電体層の破壊をより確実に防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記第1リード電極の前記第2リ
ード電極と接合する接合領域から前記第1リード電極の短手方向に突出した突出領域が前記接合領域の厚さよりも薄い薄膜部となっており、前記第1リード電極と前記第2リード電極の接合面近傍から当該薄膜部の端部近傍までの形状がR形状となっていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第3の態様では、絶縁膜が形成され難い部分の1つである第1リード電極と第2
リード電極との接合面近傍から薄膜部の端部近傍までの形状がR形状となっているため、
このような部分を絶縁膜によって確実に覆うことができる。したがって、比較的膜厚の薄
い絶縁膜を形成する場合でも、圧電素子と共にリード電極を絶縁膜によって確実に覆うこ
とができる。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる第4の態様では、信頼性を向上した液体噴射装置を比較的容易に且つ確実に実現することができる。
本発明の第5の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が形成される
流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧電体
層及び上電極からなる圧電素子とを具備する液体噴射ヘッドの製造方法において、前記流
路形成基板の一方面側に前記振動板を介して圧電素子を形成する工程と、前記圧電素子か
ら引き出され前記流路形成基板側に形成される第1リード電極と該第1リード電極上に形
成される第2リード電極とを有するリード電極を形成する工程と、少なくとも前記圧電素
子及び前記リード電極上に絶縁材料からなる絶縁膜を形成する工程とを具備し、且つ前記
リード電極を形成する工程では、前記流路形成基板の一方面側に前記第1リード電極を形
成すると共に当該第1リード電極上に前記第2リード電極を形成して当該第2リード電極
を所定のマスクパターンを介してウェットエッチングした後に、前記マスクパターン及び
前記第2リード電極を介して前記第1リード電極をウェットエッチングし、さらに、前記
マスクパターンを介して少なくとも前記第2リード電極をウェットエッチングすることに
よって前記第1リード電極に前記第2リード電極との接合領域から外側に突出した突出領域を形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第5の態様では、前記第1リード電極に前記第2リード電極との接合領域から外側に突出した突出領域を比較的容易に且つ確実に形成することができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記絶縁膜をCVD法によって形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第6の態様では、比較的膜厚の薄い絶縁膜を容易に形成することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図である。また、図2は、図1の要部を示す平面図及びA−A’断面図である。さらに、図3は、図2の要部を示す平面図及びB−B’断面図である。図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化によって二酸化シリコンからなる厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、各圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14を介して連通されている。なお、連通部13は、後述する保護基板のリザーバ部と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバの一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
また、流路形成基板10の開口面側には、圧力発生室12を形成する際のマスクとなるマスク膜51を介して、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又は不錆鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60を圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55及び下電極膜60が振動板として作用する。
ここで、圧電体層70は、圧電性セラミックスの結晶であり、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料や、これにニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイッテルビウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等が用いられる。その組成は、圧電素子300の特性、用途等を考慮して適宜選択すればよいが、例えば、PbTiO(PT)、PbZrO(PZ)、Pb(ZrTi1−x)O(PZT)、Pb(Mg1/3Nb2/3)O−PbTiO(PMN−PT)、Pb(Zn1/3Nb2/3)O−PbTiO(PZN−PT)、Pb(Ni1/3Nb2/3)O−PbTiO(PNN−PT)、Pb(In1/2Nb1/2)O−PbTiO(PIN−PT)、Pb(Sc1/3Ta1/2)O−PbTiO(PST−PT)、Pb(Sc1/3Nb1/2)O−PbTiO(PSN−PT)、BiScO−PbTiO(BS−PT)、BiYbO−PbTiO(BY−PT)等が挙げられる。
また、このような圧電素子300のそれぞれには、図3に示すように、リード電極90が接続されている。具体的には、リード電極90は、上電極膜80の一端部近傍から圧力発生室12の周壁に対向する領域まで引き出されている。なお、このようなリード電極90の先端部、すなわち、圧電素子300側とは反対側の端部は、後述する駆動IC120から延設された接続配線130が接続される接続部90aとなっている。
さらに、このようなリード電極90は、上電極膜80から絶縁体膜55上まで引き出された第1リード電極91と、第1リード電極91上にこの第1リード電極91よりも狭い幅で形成された第2リード電極92とを有する。また、本実施形態では、第2リード電極92が第1リード電極91の幅方向中央部に設けられている。すなわち、第1リード電極91は、第2リード電極92との接合領域からその外側に所定量突出した突出領域を有する。
ここで、第1リード電極91の材料としては、例えば、ニッケル(Ni)、チタン(T
i)、銅(Cu)、ニッケルクロム合金(NiCr)、チタンタングステン合金(TiW
)等が挙げられる。一方、第2リード電極92の材料としては、例えば、金(Au)、ア
ルミニウム合金等が挙げられるが、特に、アルミニウム合金を用いるのが好ましい。これ
により、第2リード電極92の表面が比較的平坦となるため、後述する絶縁膜100との
密着性を高めることができる。本実施形態では、リード電極90は、チタンタングステン
(TiW)からなる第1リード電極91と、アルミニウム合金からなる第2リード電極9
2とで形成されている。なお、第1リード電極91は、第2リード電極92と絶縁体膜5
5等とを密着させる密着層としての役割と、第2リード電極92と上電極膜80とを形成
する金属同士が化学的に反応するのを防止するバリア層としての役割とがある。
また、圧電素子300は、絶縁性を有する材料からなる絶縁膜100によって覆われている。例えば、圧電素子300を構成する各層及びリード電極90のパターン領域が、リード電極90の接続部90aに対向する領域を除いて、絶縁膜100によって覆われている。そして、第2リード電極92が第1リード電極91よりも狭い幅となっているため、このような絶縁膜100によって第1リード電極91及び第2リード電極92が良好に被覆される(図3(b)参照)。
例えば、第1リード電極が第2リード電極よりも狭い幅で形成されていると、第1リード電極の周縁には第2リード電極と絶縁体膜とで挟まれた隙間(空間)が形成されてしまう。そして、この上から例えば、CVD法(化学蒸着法)等によって絶縁膜を形成すると、第1リード電極の周縁には絶縁膜が形成され難く、この部分から水分が透過して圧電体層が破壊され易くなってしまう。しかしながら、本発明のように、第2リード電極92を第1リード電極91よりも狭い幅で形成することによって、このような絶縁膜100が形成され難い部分が無くなるため、圧電素子300及びリード電極90を絶縁膜100によって確実に覆うことができる。また、第1リード電極91が絶縁膜100によって確実に覆われるため、水分がリード電極90の接続部90a側から第1リード電極91の外縁に沿って圧電素子300側に達するのを防止することができる。したがって、水分(湿気)等による圧電体層70の破壊を確実に防止することができ、ヘッドの信頼性を向上することができる。
ここで、このような圧電素子300及びリード電極90を覆う絶縁膜100の材料としては、無機絶縁材料であるのが好ましい。この無機絶縁材料としては、例えば、酸化アルミニウム(Al)、五酸化タンタル(Ta)、二酸化ケイ素(SiO)等が挙げられるが、これら無機絶縁材料の中でも特に水分透過率の低い材料である酸化アルミニウムを用いるのが好ましい。すなわち、酸化アルミニウムを用いた場合、絶縁膜100が、100nm以下の薄膜で形成されていても、高湿度環境下での水分透過を十分に防ぐことができる。なお、絶縁膜の材料として、例えば、樹脂等の有機絶縁材料を用いるとなると、上記無機絶縁材料の絶縁膜と同程度の薄さでは、水分透過を十分に防ぐことができない。また、水分透過を防ぐために絶縁膜の膜厚を厚くすると、圧電素子の運動を妨げるという事態を招く虞がある。このような無機絶縁材料、特に、酸化アルミニウムからなる絶縁膜100は、薄膜でも水分の透過性が極めて低いため、この絶縁膜100によって、下電極膜60、圧電体層70、上電極膜80及びリード電極90を覆うことにより、圧電体層70の水分に起因する破壊を防止することができる。
また、絶縁膜100の材料としては、第1リード電極91との密着性の面で、第1リード電極91と同系の材料であるのが好ましく、本実施形態では、第1リード電極91の材料としてアルミニウム合金を用いていることから、酸化アルミニウムを用いている。これにより、水分透過を確実に防止しつつ、第1リード電極91と絶縁膜100との密着性を高めて膜剥がれ等を防止することができる。
なお、流路形成基板10上の圧電素子300側の面には、圧電素子300に対向する領域にその運動を阻害しない程度の空間を確保可能な圧電素子保持部31を有する保護基板30が接着剤35を介して接着されている。圧電素子300は、この圧電素子保持部31内に形成されているため、外部環境の影響を殆ど受けない状態で保護されている。さらに、保護基板30には、流路形成基板10の連通部13に対応する領域にリザーバ部32が設けられている。このリザーバ部32は、本実施形態では、保護基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の並設方向に沿って設けられており、上述したように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ110を構成している。
また、保護基板30の圧電素子保持部31とリザーバ部32との間の領域には、保護基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が設けられ、この貫通孔33内に上述したリード電極90の接続部90aが露出されている。そして、これら接続部90aには、保護基板30上に実装された駆動IC120の端子に一端が接続されたボンディングワイヤ等からなる接続配線130の他端が接続されている。
なお、保護基板30の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、樹脂等が挙げられるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成されていることがより好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部32の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ110に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ110の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ110からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC120からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、圧電素子300及び振動板をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインクが吐出する。
ここで、このようなインクジェット式記録ヘッドの製造方法について、図4〜図7を参照して説明する。なお、図4及び図5、図7は、圧力発生室の長手方向の断面図であり、図6は、圧力発生室の幅方向の断面図である。まず、図4(a)に示すように、シリコン単結晶基板である流路形成基板10を約1100℃の拡散炉で熱酸化し、流路形成基板10の表面に弾性膜50及びマスク膜51を構成する二酸化シリコン膜52を形成する。次いで、図4(b)に示すように、弾性膜50(二酸化シリコン膜52)上に、ジルコニウム(Zr)層を形成後、例えば、500〜1200℃の拡散炉で熱酸化して酸化ジルコニウム(ZrO)からなる絶縁体膜55を形成する。次いで、図4(c)に示すように、例えば、白金とイリジウムとを絶縁体膜55上に積層することにより下電極膜60を形成後、この下電極膜60を所定形状にパターニングする。次に、図4(d)に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層70と、例えば、イリジウムからなる上電極膜80とを流路形成基板10の全面に形成し、圧電体層70及び上電極膜80を、各圧力発生室12に対向する領域にパターニングして圧電素子300を形成する。
次に、リード電極90を形成する。具体的には、図5(a)及び図6(a)に示すように、流路形成基板10の全面に亘って、例えば、チタンタングステン合金からなる第1リード電極91を形成後、この上からアルミニウム合金からなる第2リード電極92を形成し、例えば、レジスト等からなるマスクパターン200を介して第2リード電極91を所定のエッチング液によって選択的にウェットエッチングして所定形状にパターニングする。次に、図6(b)に示すように、マスクパターン200及び第2リード電極92を介して第1リード電極91を、第2リード電極92をエッチングする際に使用したものとは異なる所定のエッチング液によって選択的にウェットエッチングして所定形状にパターニングする。このとき、第1リード電極91は、サイドエッチングされて第2リード電極92の幅よりも幅が狭く形成される。次いで、図6(c)に示すように、マスクパターン200を介して第2リード電極92をサイドエッチングする。これにより、第2リード電極92が第1リード電極91の幅よりも全体的に狭い幅となる。その後、マスクパターン200を除去することにより、図5(b)に示すように、第1リード電極91よりも狭い幅の第2リード電極92を有するリード電極90が形成される。このように、本発明では、第1リード電極91をウェットエッチングした後に、さらに第2リード電極92をウェットエッチング(サイドエッチング)することにより、第1リード電極91よりも狭い幅の第2リード電極92を比較的容易に且つ確実に形成することができる。
次に、図5(c)及び図6(d)に示すように、例えば、酸化アルミニウムからなる絶縁膜100を形成すると共に所定形状にパターニングする。すなわち、絶縁膜100を流路形成基板10の全面に形成する。このとき、第2リード電極92を第1リード電極91よりも狭い幅で形成しているので、リード電極90に対して絶縁膜100が形成され難い部分が殆ど無く、圧電素子300と共にリード電極90を絶縁膜100によって確実に覆うことができる。なお、その後は、絶縁膜100のリード電極90の接続部90aに対向する領域と共に、圧電素子300を構成する各層及びリード電極90のパターン領域以外も除去する。この絶縁膜100の除去方法は、特に限定されないが、例えば、イオンミリング等のドライエッチングを用いることが好ましい。これにより、絶縁膜100を選択的に良好に除去することができる。
次に、図7(a)に示すように、流路形成基板10の圧電素子300側に保護基板30を接着剤35によって接着した後、図7(b)に示すように、所定形状にパターニングしたマスク膜51を介して流路形成基板10を異方性エッチングすることにより圧力発生室12等を形成する。
なお、実際には、上述した一連の膜形成及び異方性エッチングによって一枚のウェハ上に多数のチップを同時に形成し、プロセス終了後、図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割する。その後は、流路形成基板10にマスク膜51を介してノズルプレート20を接合し、保護基板30上に駆動IC120を実装すると共にコンプライアンス基板40を接合した後、ワイヤボンディングによって駆動IC120と各圧電素子300とを接続配線130を介して接続することにより、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドとなる。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの要部を示す断面図である。また、図9は、本発明の実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの製造工程を示す要部断面図である。本実施形態では、図8に示すように、第1リード電極91Aの第2リード電極92Aに相対向する接合領域からその幅方向両側に突出した突出領域が、第2リード電極92Aに相対向する接合領域の厚さよりも薄い薄膜部95となっている。そして、第1リード電極91Aと第2リード電極92Aの接合面近傍から薄膜部95の端部近傍までの形状をR形状とした以外、上述した実施形態1と同様である。
ここで、薄膜部95は、図9に示すように、マスクパターン200を介して第2リード電極92Aをウェットエッチングするのと同時に、第1リード電極91Aの周縁部を厚さ方向にウェットエッチングすることによって形成している。なお、本実施形態では、例えば、エッチング溶液やエッチング条件等を予め調整することで、第2リード電極92Aと共に第1リード電極91Aをウェットエッチングして薄膜部95が形成されるように制御している。また、このように薄膜部95をウェットエッチングによって形成する際には、第1リード電極91Aの幅方向中央部の外周面と薄膜部95の上面とで挟まれた角部も同時にエッチングされ、第1リード電極91Aと第2のリード電極92Aの接合面近傍、すなわち、第1リード電極91Aの外周面と第2リード電極92Aの薄膜部95の表面との境界部分96の近傍から、薄膜部95の端部近傍までの形状がR形状となる。そして、このようなリード電極90A及び圧電素子上に、例えば、CVD法等によって絶縁膜100を形成する場合には、少なくとも第1リード電極91Aと第2のリード電極92Aの接合面近傍である境界部分96の近傍の形状がR形状となっているため、この部分に絶縁材料が略均一に蒸着し、このような境界部分96を絶縁膜100によってより確実に覆うことができる。したがって、比較的膜厚の薄い絶縁膜を形成する場合でも、圧電素子と共にリード電極90Aを絶縁膜100によって確実に覆うことができる。これにより、圧電体層70の水分に起因する破壊をより確実に防止することができ、ヘッドの信頼性をさらに高めることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、第1リード電極91の幅方向中央部に第2リード電極92を設けたが、これに限定されず、例えば、第1リード電極の幅方向両端部の何れか一方の上面に第2リード電極を設けてもよい。
また、上述した実施形態1では、第1リード電極91及び第2リード電極92からなる2層のリード電極90を例示したが、これに限定されず、第2リード電極上に、例えば、第3、第4リード電極等を設けて3層以上のリード電極としてもよい。但し、例えば、第2リード電極上に第3リード電極を設けて3層のリード電極とする場合には、第3リード電極を第2リード電極よりも狭い幅で且つその第2リード電極に相対向する領域内に形成する必要がある。リード電極を絶縁膜によって確実に覆うためである。
さらに、上述した実施形態1では、上電極膜80の面上から引き出されたリード電極90(上電極用リード電極)に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されず、下電極膜から保護基板の貫通孔内に引き出されるリード電極(下電極用リード電極)に本発明を適用するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図10は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。図10に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
また、上述した実施形態においては、本発明の液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを説明したが、液体噴射ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。本発明は、広く液体噴射ヘッドの全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射するものにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及びA−A′断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部を示す平面図及びB−B′断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの要部を示す断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの製造工程を示す要部断面図である。 一実施形態に係る記録装置の概略図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 31 圧電素子保持部、 32 リザーバ部、 33 貫通孔、 40 コンプライアンス基板、 50 弾性膜、 55 絶縁体膜、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 91 第1リード電極、 92 第2リード電極、 95 薄膜部、 100 絶縁膜、 110 リザーバ、 120 駆動IC、 130 接続配線、 300 圧電素子

Claims (6)

  1. 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が形成される流路形成基板と、該流路形
    成基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素子とを具備する液体噴射ヘッドにおいて、
    前記圧電素子から引き出されるリード電極を具備し、少なくとも前記圧電素子及び前記
    リード電極が絶縁材料からなる絶縁膜によって覆われ、且つ前記リード電極は、前記流路
    形成基板側に形成される第1リード電極と、当該第1リード電極上に形成される第2リード電極とを有し、
    前記第1リード電極は、前記第2リード電極との接合領域から外側に突出した突出領域を有することを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1において、
    前記絶縁膜が酸化アルミニウムからなることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1リード電極の前記第2リード電極と接合する接合領域から前記第1リード電極の短手方向に突出した突出領域が、前記接合領域における厚さよりも薄い薄膜部となっており、
    前記第1リード電極と前記第2リード電極との接合面近傍から当該薄膜部の端部近傍までの形状がR形状となっていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1〜3の何れかの液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
  5. 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が形成される流路形成基板と、該流路形
    成基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電
    素子とを具備する液体噴射ヘッドの製造方法において、
    前記流路形成基板の一方面側に前記振動板を介して圧電素子を形成する工程と、前記圧
    電素子から引き出され前記流路形成基板側に形成される第1リード電極と該第1リード電
    極上に形成される第2リード電極とを有するリード電極を形成する工程と、少なくとも前
    記圧電素子及び前記リード電極上に絶縁材料からなる絶縁膜を形成する工程とを具備し、
    且つ前記リード電極を形成する工程では、前記流路形成基板の一方面側に前記第1リード
    電極を形成すると共に当該第1リード電極上に前記第2リード電極を形成して当該第2リード電極を所定のマスクパターンを介してウェットエッチングした後に、前記マスクパターン及び前記第2リード電極を介して前記第1リード電極をウェットエッチングし、さら
    に、前記マスクパターンを介して少なくとも前記第2リード電極をウェットエッチングすることによって、前記第1リード電極に前記第2リード電極との接合領域から外側に突出した突出領域を形成することを特徴する液体噴射ヘッドの製造方法。
  6. 請求項5において、前記絶縁膜をCVD法によって形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
JP2003425604A 2003-12-22 2003-12-22 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置 Expired - Fee Related JP4433787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003425604A JP4433787B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003425604A JP4433787B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005178292A JP2005178292A (ja) 2005-07-07
JP4433787B2 true JP4433787B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=34785437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003425604A Expired - Fee Related JP4433787B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4433787B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6756099B2 (ja) * 2015-11-18 2020-09-16 コニカミノルタ株式会社 アクチュエータ、インクジェットヘッドおよびインクジェット装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005178292A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4450238B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2010042683A (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
EP1685962A2 (en) Liquid-jet head and liquid-jet apparatus
US20090289999A1 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus including the same
JP4614068B2 (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2006255972A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4702553B2 (ja) 液体噴射ヘッドの圧電素子部分の形成方法
JP4442486B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP4457649B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4734831B2 (ja) アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置
JP4623287B2 (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2005178293A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4645024B2 (ja) アクチュエータ装置の製造方法
JP4591005B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2005119199A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4433787B2 (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2007050673A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2005219243A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射ヘッド
JP2006205427A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4553130B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP4475042B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2009061729A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2006123212A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射ヘッド
JP4352851B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2007116004A (ja) アクチュエータ装置の製造方法、及び液体噴射ヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090610

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4433787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees