JP2000262190A - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP2000262190A
JP2000262190A JP11074061A JP7406199A JP2000262190A JP 2000262190 A JP2000262190 A JP 2000262190A JP 11074061 A JP11074061 A JP 11074061A JP 7406199 A JP7406199 A JP 7406199A JP 2000262190 A JP2000262190 A JP 2000262190A
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JP
Japan
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rod
prepreg
fishing rod
small
diameter rod
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Pending
Application number
JP11074061A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Takamatsu
伸秋 高松
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも継合部の前節の小径竿管が中実に構
成された釣竿において、継合部における塑性曲がりや剛
性の低下を防止し、継合状態の向上を図った釣竿を提供
することを目的とする。 【解決手段】本発明の釣竿は、大径竿管20と小径竿管
10を継合する継合部30を具備し、少なくとも継合部
における前節の小径竿管10が中実である釣竿に関し、
前記継合部30は、強化繊維を傾斜方向にした補強プリ
プレグ31を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大径竿管と小径竿
管との継合部における前節の小径竿管が中実に構成され
ている釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、釣竿1は、大径の竿
管に対して小径の竿管を継合する構成(継合部を符号3
で示す)となっており、各竿管は、強化繊維を引き揃
え、これに合成樹脂を含浸したプリプレグを巻回するこ
とで構成されたものが一般的である。この場合、各竿管
は、それが用いられる個所に応じて、上記プリプレグに
用いられる強化繊維の引揃方向、弾性率、および樹脂含
浸量、巻回数等が設定されている。
【0003】通常、釣竿を構成する竿管は中空状に形成
される場合が多いが、大撓みしても潰れたり、破損が防
止できる構成として、中実の竿管を用いることがある。
すなわち、中実の竿管では、中空竿管と同じ材料、同じ
曲げ剛性を有する場合、細身にすることができ操作性が
良くなるという特徴が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の釣竿の
各竿管同士の継合部は、その強度や剛性が充分でなく、
繰り返して使用すると、せん断力による変形が生じた
り、塑性曲がりが生じたりして、継合状態が悪くなると
いう問題がある。このため、継合部をある程度長くする
必要があるが、継合部をあまり長くし過ぎると、撓みバ
ランスが悪くなったり、重量が重くなる等、上記した中
実竿管の特性すなわち細身でありながら大撓みでき操作
性に優れる、という効果が低減されてしまう。
【0005】この発明は、少なくとも継合部の前節の小
径竿管が中実に構成された釣竿において、継合部におけ
る塑性曲がりや剛性の低下を防止し、継合状態の向上を
図った釣竿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の釣竿は、大径竿管と小径竿管を継合する継
合部を具備し、少なくとも継合部における前節の小径竿
管が中実に構成されており、前記継合部は、強化繊維を
傾斜方向にした補強プリプレグを有することを特徴とし
ている。
【0007】上記のように、継合部に、強化繊維を傾斜
方向にした補強プリプレグを巻装することで、せん断力
による変形が防止されるようになり、継合部の強度の向
上が図れ、必要強度を維持して継合部を短く構成するこ
とができる。このため、釣竿が大撓みしても、それに応
じてしなることができ、しかも破損しにくい釣竿とな
る。
【0008】また、本発明の釣竿は、大径竿管と小径竿
管を継合する継合部を具備し、少なくとも継合部におけ
る前節の小径竿管が中実に構成されており、前記継合部
は、強化繊維を傾斜方向にした補強プリプレグを有する
と共に、前記小径竿管の基端部及び/又は大径竿管の先
端部に、強化繊維を交差状に引き揃えたプリプレグを巻
装したことを特徴としている。
【0009】上記のように、継合部に補強プリプレグを
巻装することで、継合部の強度の向上が図れると共に、
最もせん断力が作用する小径竿管の基端部及び/又は大
径竿管の先端部に、別途、強化繊維を交差状に引き揃え
たプリプレグを巻装することで、継合部がより効果的に
補強される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の釣竿は、すべての竿管が
中実構造になったもの、あるいは中空竿管がある場合
は、それより前節の竿管が中実構造となっているものが
対象となる。ここで、中空竿管は、強化繊維に合成樹脂
を含浸した繊維強化プリプレグを芯金に巻回した後、加
熱、脱芯、研磨等、常法にしたがった工程を経ることで
形成される。この場合、用いられる繊維強化プリプレグ
の構成(繊維の引揃方向、樹脂含浸量、層数、強化繊維
の構成等)については限定されることはない。また、中
実の竿管は、例えばエポキシ樹脂をマトリックスとして
炭素繊維等の強化繊維を軸長方向に束ね、これを管状体
の内部に充填して、熱硬化した後に引き抜いたり、ある
いは炭素繊維等によって構成されている芯材を用意し、
これにプリプレグを巻回して熱硬化することによって形
成することができる。勿論このような構成においても、
束状にする際の強化繊維の使用本数、繊維径や、巻回す
るプリプレグにおける強化繊維の引揃方向、合成樹脂の
含浸量等に関しては限定されることはない。
【0011】以下、図1に示される、大径竿管と小径竿
管を連結する継合部3の好ましい構成について説明す
る。
【0012】図2において、符号10は小径竿管、符号
20は大径竿管を示しており、いずれも中実構造となっ
ている。各竿管は、それぞれ先細状の芯材10a,20
aの外周に、強化繊維を周方向に引き揃えたプリプレグ
10b,20bを巻装して構成されており、両中実竿管
10,20は継合部30によって継合される。なお、プ
リプレグ10b,20bを巻回しない構成であっても良
い継合部30は、中空のパイプ状に形成されており、こ
れを大径竿管20の先端部に固定することで構成され
る。すなわち、継合部30は、各竿管と別個に形成され
た後、大径竿管20の先端部に固定されてパイプ状に構
成される。なお、継合部30は、小径竿管10の基端部
に固定されていても良く、この場合、小径竿管10が継
合部の前節となる。
【0013】継合部30は、強化繊維を傾斜方向に引揃
えた補強プリプレグ31を巻装することで構成されてお
り、具体的には、軸長方向に対して強化繊維を+45°
に引き揃えたプリプレグに、強化繊維を−45°に引き
揃えたプリプレグを重ね合わせることで、強化繊維が交
差状に引き揃えられた構成となっている。
【0014】このように、両竿管の継合部に、強化繊維
が交差状に引き揃えられた補強プリプレグ31を用いる
ことで、継合部でのせん断弾性率の向上が図れ、せん断
変形や塑性曲がり(くの字曲がり)が効果的に抑制さ
れ、継合部の強度の向上が図れる。また、このように強
度の向上が図れることから、必要強度を維持したまま継
合部を短くすることが可能となり、釣竿全体の軽量化が
図れる。
【0015】ここで、上記したような継合部に設けられ
る補強プリプレグの具体的な構成、並びに各種変形例に
ついて説明する。
【0016】(1)補強プリプレグは31は、強化繊維
が交差状になるように重ねられていたが、強化繊維を傾
斜方向に引き揃えただけのプリプレグであっても良い。
また、強化繊維を交差状にするに際しては、強化繊維を
一方向に引き揃えたシートを重ね合わせる以外にも、強
化繊維を上下に交差状に重ねたものや、予め平織りされ
た構成であっても良い。
【0017】(2)補強プリプレグ31の強化繊維の傾
斜角度については、せん断弾性率が極大となる方向が4
5°であることから、±45°にするのが最も好ましい
が、巻き付け時の作業性やつぶれ防止の必要性等を考慮
すると、±30°〜±60°の範囲であっても良く、従
来の構成よりも望ましい効果が発揮できることから、±
15°〜±75°の範囲であっても良い。
【0018】(3)補強プリプレグ31に、別のプリプ
レグを巻装しても良い。例えば、継合部31の先端側
は、釣竿が大きく撓んだ際につぶれ易いため、この部分
に図2に示すように、強化繊維を周方向に引き揃えたプ
リプレグ32を巻装することが好ましい。あるいは、つ
ぶれをより効果的に防止できるように、例えば、図3に
示すように、強化繊維を周方向に引き揃えたプリプレグ
33,34を別途、付加しても良い。この場合、補強プ
リプレグ31をプリプレグ33,34に介在させた構造
としているが、外側のプリプレグ33は省略しても良
い。また、補強プリプレグ31の肉厚は、せん断応力に
対する強度や補強効果を考えた場合、0.02mm以上
にするのが良く、偏肉や繊維の蛇行が防止されるよう
に、1.5mm以下にするのが良い。また、巻回数は多
すぎると成形状態が不安定であり、少なすぎると継目が
不安定であることから、2〜10程度にするのが良い。
【0019】(4)補強プリプレグ31の長さ方向にお
ける配置態様については、図2および図3に示すよう
に、継合部の全てに(100%)亘って巻装しても良い
し、あるいは図4に示すように、補強効果を考慮して、
部分的に巻装しても良い。具体的には、釣竿が撓んだ
際、継合部31では、各竿管10,20の端面部が当た
り、この部分に最も応力が作用する。このため、強化繊
維を周方向に引き揃えたプリプレグ33に対し、各竿管
の端面が当接する中央領域に、補強プリプレグ31を重
ね、それ以外の部分については、強化繊維を周方向に引
き揃えたプリプレグ36を重ねた構成であっても良い。
このように、補強プリプレグ31は、継合部30におい
て、軸方向の様々な位置に巻装することが可能である。
また、補強プリプレグを有する継合部は、大径竿管、あ
るいは小径竿管と一体的に形成しても良い。
【0020】なお、以上の(1)〜(4)の構成につい
ては、適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0021】図5は、中空の大径竿管50の先端に、中
実の小径竿管40の基端を継合部30によって継合した
ものである。中空の竿管50を用いる場合、その先端側
はつぶれ易いため、強化繊維を軸長方向に引き揃えたプ
リプレグ51の外周側に、強化繊維を交差状にしたプリ
プレグ52を巻装することが望ましい。また、中実の竿
管40についても、その基端部に大きい力が作用してつ
ぶれ易いため、芯材41の外周側に、強化繊維を交差状
にしたプリプレグ42を巻装することが望ましい。な
お、図5に示す構成例における継合部30は、図2に示
した構成と同一であるが、図3や図4に示すように構成
しても良い。
【0022】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
上述した実施の形態において、竿管本体を構成するプリ
プレグの枚数、樹脂含浸量、肉厚、巻回数、用いられる
強化繊維の方向、繊維量、弾性率等の構成は種々変形す
ることが可能である。また、上述した実施の形態では、
並み継ぎ式の竿について説明したが、インロー継ぎ、
や、中空竿管がある場合の振り出し構造部分にも適用す
ることが可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも継合部にお
ける前節の小径竿管が中実に構成されている釣竿の継合
部において、強化繊維を傾斜方向に引き揃えたプリプレ
グを配設しているため、継合部の強度が向上し、塑性曲
がりや、せん断変形等が生じることが抑制され、全体と
して撓みのバランスが向上した釣竿が得られる。また、
継合部の長さを短くすることが可能となって、釣竿全体
の軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】釣竿の全体形状を示す図。
【図2】本発明に係る釣竿において、その継合部分を示
す図。
【図3】本発明に係る釣竿において、その継合部分の別
の構成を示す図。
【図4】本発明に係る釣竿において、その継合部分の別
の構成を示す図。
【図5】本発明に係る釣竿において、その継合部分の別
の構成を示す図。
【符号の説明】
1…釣竿、10,40…小径竿管、30…継合部、31
…補強プリプレグ 20,50…大径竿管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径竿管と小径竿管を継合する継合部を
    具備し、少なくとも継合部における前節の小径竿管が中
    実である釣竿において、前記継合部は、強化繊維を傾斜
    方向にした補強プリプレグを有することを特徴とする釣
    竿。
  2. 【請求項2】 前記補強プリプレグの強化繊維は、交差
    状に引き揃えられていることを特徴とする請求項1に記
    載の釣竿。
  3. 【請求項3】 前記強化繊維は、軸長方向に対して略±
    45°に引き揃えられていることを特徴とする請求項2
    に記載の釣竿。
  4. 【請求項4】 大径竿管と小径竿管を継合する継合部を
    具備し、少なくとも継合部における前節の小径竿管が中
    実である釣竿において、前記継合部は、強化繊維を傾斜
    方向にした補強プリプレグを有すると共に、前記小径竿
    管の基端部及び/又は大径竿管の先端部に、強化繊維を
    交差状に引き揃えたプリプレグを巻装したことを特徴と
    する釣竿。
JP11074061A 1998-12-25 1999-03-18 釣 竿 Pending JP2000262190A (ja)

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JP11074061A JP2000262190A (ja) 1999-03-18 1999-03-18 釣 竿
DE69912385T DE69912385T2 (de) 1998-12-25 1999-12-23 Angelrute
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095302A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Shimano Inc 釣り竿用竿体及び釣り竿

Cited By (1)

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