JP2000260952A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000260952A
JP2000260952A JP11058750A JP5875099A JP2000260952A JP 2000260952 A JP2000260952 A JP 2000260952A JP 11058750 A JP11058750 A JP 11058750A JP 5875099 A JP5875099 A JP 5875099A JP 2000260952 A JP2000260952 A JP 2000260952A
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JP
Japan
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insulating film
element isolation
isolation insulating
region
source
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Application number
JP11058750A
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English (en)
Inventor
Masato Nishigori
正人 西郡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピタキシャル層の横方向成長を制限し、集
積度の向上を図る。 【解決手段】 2つのMOSFETの間には、STI構
造の素子分離絶縁膜14が配置される。素子分離絶縁膜
14の表面は、シリコン基板11の表面に実質的に等し
い。素子分離絶縁膜14上には、素子分離絶縁膜14の
幅と同じか又はそれよりも狭い幅を有するストッパ絶縁
膜35が配置される。各MOSFETは、エレベーテッ
ド・ソース/ドレイン構造を有し、ソース/ドレイン領
域として機能するエピタキシャル層21,29の表面
は、各MOSFETのチャネルよりも高い位置に存在す
る。選択エピタキシャル成長時、エピタキシャル層2
1,29は、ストッパ絶縁膜35が壁になって横方向の
成長が制限される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に選
択的に形成されるエピタキシャル層を有する半導体装置
に関し、例えば、エレベーテッド・ソース/ドレイン
( elevated source/drain )構造を有するMISFE
Tに使用される。
【0002】
【従来の技術】(1) 従来、MISFET(一般に
は、MOSFET)の性能向上を目的として、いわゆる
エレベーテッド・ソース/ドレイン構造が提案されてい
る。エレベーテッド・ソース/ドレイン構造とは、シリ
コン基板の表面(MOSFETのチャネル)よりも高い
位置にソース/ドレイン領域の表面を配置した構造のこ
とである。
【0003】図54は、エレベーテッド・ソース/ドレ
イン構造を有するMOSFETから構成される従来のC
MOS集積回路を示している。
【0004】単結晶シリコン基板11内には、p型ウェ
ル領域12及びn型ウェル領域13が形成される。シリ
コン基板11は、n型であっても、又はp型であっても
よい。p型ウェル領域12とn型ウェル領域13の間に
は、STI(shallow trenchisolation)構造の素子分
離絶縁膜14が形成される。
【0005】ここで、シリコン基板11の表面と素子分
離絶縁膜14の表面は、概ね一致している。素子分離絶
縁膜14の表面をシリコン基板11の表面に一致させれ
ば、例えば、シリコン基板11及び素子分離絶縁膜14
に跨って形成されるゲート電極の加工が容易に行えるた
めである。
【0006】p型ウェル領域12上には、nチャネル型
MOSFETが形成される。
【0007】即ち、p型ウェル領域12上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)15及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)16が形成される。ポリシリコ
ン膜16上には、例えば、ポリシリコン膜16を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
17が形成される。また、ポリシリコン膜16の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)18が形成
される。
【0008】p型ウェル領域12内には、n型ソース/
ドレイン領域19及びこのソース/ドレイン領域19よ
りも低濃度のn型エクステンション領域20が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域19は、ポリシリコン
膜16の両側のp型ウェル領域12内に形成され、n型
エクステンション領域20は、シリコン窒化膜18の直
下のp型ウェル領域12内に形成される。
【0009】シリコン基板11(ソース/ドレイン領域
19)上には、エピタキシャル層21が選択的に形成さ
れる。エピタキシャル層21は、シリコン基板11(ソ
ース/ドレイン領域19)と同様に、単結晶シリコンか
ら構成され、かつ、n型の不純物を含んでいるため、ソ
ース/ドレイン領域19の一部となっている。
【0010】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)21上には、高融点金属シリサイド層(タングステ
ンシリサイド層、チタンシリサイド層など)22が形成
される。本例では、高融点金属シリサイド層22は、ポ
リシリコン膜(ゲート電極)16上に形成されていない
が、シリコン酸化膜(キャップ酸化膜)17を除去し、
ポリシリコン膜16上に形成してもよい(サリサイド構
造)。
【0011】n型ウェル領域13上には、pチャネル型
MOSFETが形成される。
【0012】即ち、n型ウェル領域13上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)23及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)24が形成される。ポリシリコ
ン膜24上には、例えば、ポリシリコン膜24を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
25が形成される。また、ポリシリコン膜24の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)26が形成
される。
【0013】n型ウェル領域13内には、p型ソース/
ドレイン領域27及びこのソース/ドレイン領域27よ
りも低濃度のp型エクステンション領域28が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域27は、ポリシリコン
膜24の両側のn型ウェル領域13内に形成され、p型
エクステンション領域28は、シリコン窒化膜26の直
下のn型ウェル領域13内に形成される。
【0014】シリコン基板11(ソース/ドレイン領域
27)上には、エピタキシャル層29が選択的に形成さ
れる。エピタキシャル層29は、シリコン基板11(ソ
ース/ドレイン領域27)と同様に、単結晶シリコンか
ら構成され、かつ、p型の不純物を含んでいるため、ソ
ース/ドレイン領域27の一部となっている。
【0015】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)29上には、高融点金属シリサイド層(タングステ
ンシリサイド層、チタンシリサイド層など)30が形成
される。本例では、高融点金属シリサイド層30は、ポ
リシリコン膜(ゲート電極)24上に形成されていない
が、シリコン酸化膜(キャップ酸化膜)25を除去し、
ポリシリコン膜24上に形成してもよい(サリサイド構
造)。
【0016】層間絶縁膜31は、nチャネル型MOSト
ランジスタ及びpチャネル型MOSトランジスタを完全
に覆うようにしてシリコン基板11上に形成される。層
間絶縁膜31は、例えば、シリコン酸化膜から構成され
る。層間絶縁膜31には、例えば、ポリシリコン膜(ゲ
ート電極)16及び高融点金属シリサイド層22に達す
るコンタクトホールが設けられる。
【0017】導電性材料(金属、高融点金属シリサイド
など)から構成されるコンタクトプラグ32a,32b
は、コンタクトホール内に埋め込まれる。また、配線3
3a,33bは、層間絶縁膜31上に形成され、その一
端は、コンタクトプラグ32a,32bに接続される。
【0018】層間絶縁膜31上には、例えば、配線33
a,33bを覆うようなパッシベーション膜34が形成
される。パッシベーション膜34は、シリコン窒化膜な
どの絶縁膜から構成される。
【0019】次に、上述のCMOS集積回路の製造方法
について説明する。
【0020】まず、図55に示すように、例えば、単結
晶シリコン基板11内にSTI構造の素子分離絶縁膜1
4を形成する。
【0021】素子分離絶縁膜14は、例えば、シリコン
窒化膜をマスクにしてシリコン基板にトレンチを形成
し、シリコン窒化膜上にトレンチ内を完全に満たすシリ
コン酸化膜を形成した後、CMP(chemical mechanica
l polishing)でシリコン酸化膜を研磨及びエッチング
することにより形成される。
【0022】シリコン窒化膜は、CMP時のストッパと
して機能し、CMP工程が終了した後に除去される。
【0023】なお、素子分離絶縁膜14の表面をシリコ
ン基板11の表面に概ね等しくするためには、例えば、
CMP時にシリコン酸化膜をオーバーエッチングする
か、又はCMP後に別の方法でシリコン酸化膜をさらに
エッチングすればよい。
【0024】次に、図56に示すように、例えば、イオ
ン注入法により、シリコン基板11内にp型不純物をイ
オン注入してp型ウェル領域12を形成し、かつ、シリ
コン基板11内にn型不純物をイオン注入してn型ウェ
ル領域13を形成する。この後、例えば、熱酸化法によ
り、素子分離絶縁膜14に取り囲まれた素子領域上にシ
リコン酸化膜(ゲート酸化膜)15,23を形成する。
【0025】例えば、CVD法を用いて、素子分離絶縁
膜14上及びシリコン酸化膜15,23上に不純物を含
んだポリシリコン膜16,24を形成する。続けて、例
えば、CVD法により、ポリシリコン膜16,24上に
シリコン酸化膜(キャップ酸化膜)17,25を形成す
る。この後、PEP(写真蝕刻工程)を行い、シリコン
酸化膜17,25上に所定のパターンを有するレジスト
膜を形成する。
【0026】このレジスト膜をマスクにして、RIEに
より、シリコン酸化膜17,25をエッチングする。こ
の後、レジスト膜は、剥離される。また、シリコン酸化
膜17,25をマスクにして、RIEにより、ポリシリ
コン膜16,24をエッチングする。その結果、ポリシ
リコン膜16,24からなるMOSFETのゲート電極
が出来上がる。
【0027】この後、シリコン酸化膜17,25は、除
去しても、又は除去しなくてもよい。本例では、シリコ
ン酸化膜17,25は、そのまま残しておくことにす
る。
【0028】また、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜(ゲート電極)16をマスクにして、セルフアライ
ンにより、p型ウェル領域12内にn型不純物をイオン
注入する。その結果、p型ウェル領域12内には、浅く
かつ低濃度のn型不純物領域、即ち、n型エクステンシ
ョン領域20が形成される。
【0029】同様に、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜(ゲート電極)24をマスクにして、セルフアラ
インにより、n型ウェル領域13内にp型不純物をイオ
ン注入する。その結果、n型ウェル領域13内には、浅
くかつ低濃度のp型不純物領域、即ち、p型エクステン
ション領域28が形成される。
【0030】この後、熱酸化を行い、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24の表面にシリコン酸化膜を形
成する。
【0031】また、例えば、CVD法により、素子分離
絶縁膜14上及び素子領域上の全体に、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24を完全に覆うようなシリコン
窒化膜18,26を形成する。また、RIEにより、シ
リコン窒化膜18,26をエッチングし、このシリコン
窒化膜18,26をポリシリコン膜16,24の側壁の
みに残存させる。
【0032】この後、ポリシリコン膜16,24の両側
のシリコン酸化膜15,23を除去し、シリコン基板1
1、即ち、n型エクステンション領域20及びp型エク
ステンション領域28を露出させる。
【0033】次に、図57に示すように、選択エピタキ
シャル成長により、剥き出しになったn型エクステンシ
ョン領域20(シリコン基板11)上にエピタキシャル
層(単結晶シリコン層)21を選択的に形成すると共
に、剥き出しになったp型エクステンション領域28
(シリコン基板11)上にエピタキシャル層(単結晶シ
リコン層)29を選択的に形成する。
【0034】なお、選択エピタキシャル成長法とは、原
料ガスや成膜温度などを調節することにより、選択的
(例えば、シリコン上のみ)にエピタキシャル層を形成
する技術のことである。
【0035】本例では、ポリシリコン膜16,24上に
はシリコン酸化膜17,25が存在するため、ポリシリ
コン膜16,24上にエピタキシャル層は成長しない。
しかし、シリコン酸化膜17,25を予め除去しておく
場合には、選択エピタキシャル成長時、ポリシリコン膜
16,24上にはポリシリコンエピタキシャル層が成長
する。
【0036】次に、図58に示すように、イオン注入法
を用いて、ポリシリコン膜16及びシリコン窒化膜18
をマスクにして、セルフアラインにより、p型ウェル領
域12内及びエピタキシャル層21内にn型不純物をイ
オン注入する。また、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜24及びシリコン窒化膜26をマスクにして、セ
ルフアラインにより、n型ウェル領域13内及びエピタ
キシャル層29内にp型不純物をイオン注入する。
【0037】その結果、p型ウェル領域12内及びエピ
タキシャル層21内には、n型エクステンション領域2
0よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即ち、n型ソー
ス/ドレイン領域19が形成され、n型ウェル領域13
内及びエピタキシャル層29内には、p型エクステンシ
ョン領域28よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即
ち、p型ソース/ドレイン領域27が形成される。
【0038】また、例えば、CVD法により、エピタキ
シャル層21,29上を含むシリコン基板11の全面上
に高融点金属膜(タングステン、チタンなど)を形成す
る。この後、アニール(熱工程)を行うと、エピタキシ
ャル層21,29内のシリコンと高融点金属膜が化学反
応し、エピタキシャル層21,29の上部に高融点金属
シリサイド層22,30が形成される。
【0039】この後、未反応の高融点金属膜が除去され
る。
【0040】ここで、ポリシリコン膜(ゲート電極)1
6,24上のシリコン酸化膜17,25を予め除去して
おく場合には、アニール時に、ポリシリコン膜16,2
4と高融点金属膜が化学反応し、ポリシリコン膜16,
24の上部にも高融点金属シリサイド層が形成される
(サリサイド構造)。
【0041】次に、図59に示すように、例えば、CV
D法により、シリコン基板11上の全体に層間絶縁膜3
1を形成する。また、例えば、PEP及びエッチング技
術を用いて、層間絶縁膜31にポリシリコン膜16に達
するコンタクトホール及び高融点金属シリサイド層22
に達するコンタクトホールを形成する。
【0042】また、例えば、CVD及びCMP技術を用
いて、これらコンタクトホール内にコンタクトプラグ3
2a,32bを形成する。この後、層間絶縁膜31上に
配線33a,33bを形成する。最後に、例えば、CV
D法により、層間絶縁膜31上に、パッシベーション膜
34を形成する。
【0043】以上の工程により、エレベーテッド・ソー
ス/ドレイン構造を有するMOSFETから構成される
CMOS集積回路が完成する。
【0044】次に、エレベーテッド・ソース/ドレイン
構造の利点について説明する。
【0045】図60は、エレベーテッド・ソース/ドレ
イン構造を有しない通常のMOSFETの構造を示して
いる。図61は、エレベーテッド・ソース/ドレイン構
造を有するMOSFETの構造を示している。
【0046】図60に示すように、通常のMOSFET
では、一般に、寄生抵抗を低減させるために、ソース/
ドレイン領域19上に低抵抗のシリサイド層22が形成
される。このシリサイド層22は、ソース/ドレイン領
域(シリコン基板)19と高融点金属膜の化学反応によ
り形成されるものである。このため、シリサイド層22
は、ソース/ドレイン領域19内に形成される。
【0047】しかし、シリサイド層22がソース/ドレ
イン領域19内に進入し過ぎると、シリサイド層22が
接合界面(ウェル領域12とソース/ドレイン領域19
の接合界面)又はその近傍に発生する空乏層に接触し、
リーク電流や耐圧不良の原因となる。
【0048】よって、通常のMOSFETでは、ソース
/ドレイン領域19の深さxj1(チャネル(基板表
面)から接合界面までの距離xj2に等しい)を大きく
設定し(例えば、xj=0.15〜0.1μm)、シリ
サイド層22の進入によるリーク電流や耐圧不良を防い
でいる。
【0049】ところが、ソース/ドレイン領域19の深
さxj1が大きくなり、チャネル(基板表面)から接合
界面までの距離xj2が大きくなると、ショートチャネ
ル効果が発生し易くなる。また、ウェル領域12の濃度
を高くすることによりショートチャネル効果を抑制する
ことができるが、反面、MOSFETの閾値が高くなっ
たり、寄生容量が増加するなどの問題が生じる。
【0050】これに対し、図61に示すように、エレベ
ーテッド・ソース/ドレイン構造を有するMOSFET
では、エピタキシャル層21もソース/ドレイン領域1
9の一部として機能するため、ソース/ドレイン領域の
深さxj1を十分に大きくできる。このため、シリサイ
ド層22によるリーク電流や耐圧不良などの問題を回避
できる。
【0051】また、チャネル(基板表面)から接合界面
までの距離xj2は、ソース/ドレイン領域の深さxj
1よりも小さく設定できる。このため、ショートチャネ
ル効果を抑制できる。
【0052】次に、MOSFETの寄生容量の低減につ
いて検討する。
【0053】図62に示すように、通常のMOSFET
の場合、ウェル領域12とソース/ドレイン領域19の
間の寄生容量は、ソース/ドレイン領域19を小さくす
る、即ち、ウェル領域12とソース/ドレイン領域19
の接合界面の面積を小さくすることにより低減できる。
【0054】しかし、ソース/ドレイン領域19上に
は、配線に対するコンタクト領域が設けられる。このコ
ンタクト領域は、縮小することができないので、実際に
は、ソース/ドレイン領域19を小さくすることができ
ず、寄生容量の低減が十分にできない問題がある。
【0055】これに対し、図63に示すように、エレベ
ーテッド・ソース/ドレイン構造を有するMOSFET
では、ソース/ドレイン領域に対するコンタクト領域
は、素子分離膜14上のエピタキシャル層21上に設け
られる。このため、コンタクト領域とは無関係に、シリ
コン基板11内のソース/ドレイン領域19を小さくす
る、即ち、ウェル領域12とソース/ドレイン領域19
の接合界面の面積を小さくすることが可能であり、寄生
容量の大幅な低減が可能である。
【0056】(2) 従来、エピタキシャル層内にMI
SFET(一般には、MOSFET)を形成し、MIS
FETの性能向上を達成する構造が提案されている。
【0057】図64は、エピタキシャル層内に形成され
たMOSFETから構成される従来のCMOS集積回路
を示している。
【0058】単結晶シリコン基板11上には、エピタキ
シャル層21,29が形成される。エピタキシャル層2
1,29は、シリコン基板11と同様に、単結晶シリコ
ンから構成される。シリコン基板11内及びエピタキシ
ャル層21内には、p型ウェル領域12が形成され、シ
リコン基板11内及びエピタキシャル層29内には、n
型ウェル領域13が形成される。
【0059】シリコン基板11は、n型であっても、又
はp型であってもよい。p型ウェル領域12とn型ウェ
ル領域13の間には、STI構造の素子分離絶縁膜14
が形成される。シリコン基板11の表面と素子分離絶縁
膜14の表面は、概ね一致している。
【0060】p型ウェル領域12上には、nチャネル型
MOSFETが形成される。
【0061】即ち、p型ウェル領域12上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)15及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)16が形成される。ポリシリコ
ン膜16上には、例えば、ポリシリコン膜16を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
17が形成される。また、ポリシリコン膜16の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)18が形成
される。
【0062】p型ウェル領域12内には、n型ソース/
ドレイン領域19及びこのソース/ドレイン領域19よ
りも低濃度のn型エクステンション領域20が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域19は、ポリシリコン
膜16の両側のp型ウェル領域12内に形成され、n型
エクステンション領域20は、シリコン窒化膜18の直
下のp型ウェル領域12内に形成される。
【0063】ソース/ドレイン領域19の一部は、素子
分離絶縁膜14上に存在している。このため、p型ウェ
ル領域12とn型ソース/ドレイン領域19の接合界面
の面積が小さくなるため、ソース/ドレイン領域19に
おける寄生容量を小さくすることができる。また、素子
分離絶縁膜14上のエピタキシャル層21もソース/ド
レイン領域として機能するため、コンタクト領域も確保
することができる。
【0064】n型ウェル領域13上には、pチャネル型
MOSFETが形成される。
【0065】即ち、n型ウェル領域13上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)23及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)24が形成される。ポリシリコ
ン膜24上には、例えば、ポリシリコン膜24を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
25が形成される。また、ポリシリコン膜24の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)26が形成
される。
【0066】n型ウェル領域13内には、p型ソース/
ドレイン領域27及びこのソース/ドレイン領域27よ
りも低濃度のp型エクステンション領域28が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域27は、ポリシリコン
膜24の両側のn型ウェル領域13内に形成され、p型
エクステンション領域28は、シリコン窒化膜26の直
下のn型ウェル領域13内に形成される。
【0067】ソース/ドレイン領域27の底面の一部
は、素子分離絶縁膜14に接触している。このため、n
型ウェル領域13とp型ソース/ドレイン領域27の接
合界面の面積を小さくできるため、ソース/ドレイン領
域27における寄生容量を小さくできる。また、素子分
離絶縁膜14上のエピタキシャル層29もソース/ドレ
イン領域として機能するため、コンタクト領域も確保す
ることができる。
【0068】層間絶縁膜31は、nチャネル型MOSト
ランジスタ及びpチャネル型MOSトランジスタを完全
に覆うようにしてシリコン基板11上に形成される。層
間絶縁膜31は、例えば、シリコン酸化膜から構成され
る。層間絶縁膜31には、例えば、ポリシリコン膜(ゲ
ート電極)16及びn型ソース/ドレイン領域19に達
するコンタクトホールが設けられる。
【0069】導電性材料(金属、高融点金属シリサイド
など)から構成されるコンタクトプラグ32a,32b
は、コンタクトホール内に埋め込まれる。また、配線3
3a,33bは、層間絶縁膜31上に形成され、その一
端は、コンタクトプラグ32a,32bに接続される。
【0070】層間絶縁膜31上には、例えば、配線33
a,33bを覆うようなパッシベーション膜34が形成
される。パッシベーション膜34は、シリコン窒化膜な
どの絶縁膜から構成される。
【0071】次に、上述のCMOS集積回路の製造方法
について説明する。
【0072】まず、図65に示すように、例えば、単結
晶シリコン基板11内にSTI構造の素子分離絶縁膜1
4を形成する。
【0073】素子分離絶縁膜14は、例えば、シリコン
窒化膜をマスクにしてシリコン基板にトレンチを形成
し、シリコン窒化膜上にトレンチ内を完全に満たすシリ
コン酸化膜を形成した後、CMPでシリコン酸化膜を研
磨及びエッチングすることにより形成される。
【0074】シリコン窒化膜は、CMP時のストッパと
して機能し、CMP工程が終了した後に除去される。
【0075】なお、素子分離絶縁膜14の表面をシリコ
ン基板11の表面に概ね等しくするためには、例えば、
CMP時にシリコン酸化膜をオーバーエッチングする
か、又はCMP後に別の方法でシリコン酸化膜をさらに
エッチングすればよい。
【0076】次に、図66に示すように、選択エピタキ
シャル成長法により、シリコン基板11上に選択的にエ
ピタキシャル層(単結晶シリコン層)21,29を形成
する。この選択エピタキシャル成長では、原料ガスや成
膜温度などを調節することにより、素子分離絶縁膜14
上にエピタキシャル層を成長させずに、シリコン基板1
1上のみにエピタキシャル層を成長させることができ
る。
【0077】但し、エピタキシャル層21,29は、横
方向にも成長するため、最終的には、エピタキシャル層
21,29は、素子分離絶縁膜14上にも形成される。
【0078】次に、図67に示すように、例えば、イオ
ン注入法により、シリコン基板11内及びエピタキシャ
ル層21内にp型不純物をイオン注入してp型ウェル領
域12を形成し、かつ、シリコン基板11内及びエピタ
キシャル層29内にn型不純物をイオン注入してn型ウ
ェル領域13を形成する。この後、例えば、熱酸化法に
より、エピタキシャル層21,29上、即ち、p型ウェ
ル領域12上及びn型ウェル領域13上にシリコン酸化
膜(ゲート酸化膜)15,23を形成する。
【0079】また、例えば、CVD法を用いて、素子分
離絶縁膜14上及びシリコン酸化膜15,23上に不純
物を含んだポリシリコン膜16,24を形成する。続け
て、例えば、CVD法により、ポリシリコン膜16,2
4上にシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)17,25を
形成する。この後、PEP(写真蝕刻工程)を行い、シ
リコン酸化膜17,25上に所定のパターンを有するレ
ジスト膜を形成する。
【0080】このレジスト膜をマスクにして、RIEに
より、シリコン酸化膜17,25をエッチングする。こ
の後、レジスト膜は、剥離される。また、シリコン酸化
膜17,25をマスクにして、RIEにより、ポリシリ
コン膜16,24をエッチングする。その結果、ポリシ
リコン膜16,24からなるMOSFETのゲート電極
が出来上がる。
【0081】また、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜(ゲート電極)16をマスクにして、セルフアライ
ンにより、p型ウェル領域12内にn型不純物をイオン
注入する。その結果、p型ウェル領域12内には、浅く
かつ低濃度のn型不純物領域、即ち、n型エクステンシ
ョン領域20が形成される。
【0082】同様に、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜(ゲート電極)24をマスクにして、セルフアラ
インにより、n型ウェル領域13内にp型不純物をイオ
ン注入する。その結果、n型ウェル領域13内には、浅
くかつ低濃度のp型不純物領域、即ち、p型エクステン
ション領域28が形成される。
【0083】この後、熱酸化を行い、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24の表面にシリコン酸化膜を形
成する。
【0084】また、例えば、CVD法により、素子分離
絶縁膜14上及び素子領域上の全体に、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24を完全に覆うようなシリコン
窒化膜18,26を形成する。また、RIEにより、シ
リコン窒化膜18,26をエッチングし、このシリコン
窒化膜18,26をポリシリコン膜16,24の側壁の
みに残存させる。
【0085】この後、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜16及びシリコン窒化膜18をマスクにして、セ
ルフアラインにより、p型ウェル領域12にn型不純物
をイオン注入する。また、イオン注入法を用いて、ポリ
シリコン膜24及びシリコン窒化膜26をマスクにし
て、セルフアラインにより、n型ウェル領域13にp型
不純物をイオン注入する。
【0086】その結果、p型ウェル領域12内には、n
型エクステンション領域20よりも深くかつ高濃度の不
純物領域、即ち、n型ソース/ドレイン領域19が形成
され、n型ウェル領域13内には、p型エクステンショ
ン領域28よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即ち、
p型ソース/ドレイン領域27が形成される。
【0087】次に、図68に示すように、例えば、CV
D法により、シリコン基板11上の全体に層間絶縁膜3
1を形成する。また、例えば、PEP及びエッチング技
術を用いて、層間絶縁膜31にポリシリコン膜16に達
するコンタクトホール及びソース/ドレイン領域19に
達するコンタクトホールを形成する。
【0088】また、例えば、CVD及びCMP技術を用
いて、これらコンタクトホール内にコンタクトプラグ3
2a,32bを形成する。この後、層間絶縁膜31上に
配線33a,33bを形成する。最後に、例えば、CV
D法により、層間絶縁膜31上に、パッシベーション膜
34を形成する。
【0089】以上の工程により、エピタキシャル層2
1,29内に形成されたMOSFETから構成されるC
MOS集積回路が完成する。
【0090】このCMOS集積回路の特徴は、図69に
示すように、エピタキシャル層21内にMOSFETが
形成されると共に、ソース/ドレイン領域19の一部が
素子分離絶縁膜14上に配置されている点にある。この
ため、ウェル領域12とソース/ドレイン領域19の接
合界面の面積を小さくすることが可能であり、寄生容量
の大幅な低減が可能である。
【0091】
【発明が解決しようとする課題】上述の(1)及び
(2)に示す従来例では、それぞれシリコン基板11上
に選択的にエピタキシャル層21,29が形成される。
ここで、選択エピタキシャル成長時において、エピタキ
シャル層21,29は、シリコン基板11の表面から縦
方向及び横方向に等しく成長が進行する。このため、エ
ピタキシャル層21,29は、素子分離絶縁膜14上に
も形成されることになる。
【0092】この場合、図70に示すように、素子分離
幅は、エピタキシャル層21,29を形成する前では、
A(素子分離絶縁膜14の幅)であるのに対し、エピタ
キシャル層21,29を形成した後では、B(=A−2
t)となる。但し、tは、エピタキシャル層21,29
の厚さである。つまり、素子分離幅は、最終的に、素子
分離絶縁膜14の幅よりも狭くなる。
【0093】従って、図71に示すように、例えば、特
性上要求される最小の素子分離幅、即ち、最終的な素子
分離幅をaと仮定し、エピタキシャル層21,29の厚
さ、即ち、エピタキシャル層21,29が素子分離絶縁
膜14上に入り込む幅をtと仮定した場合、素子分離絶
縁膜14の幅bは、(a+2t)に設定しておかなけれ
ばならない。
【0094】また、最終的な素子領域の幅(エピタキシ
ャル層の幅)をcと仮定した場合、エピタキシャル層を
形成する前の素子領域の幅dは、(c−2t)に設定し
ておかなければならない。
【0095】しかし、エピタキシャル層を形成する前の
素子領域の幅dは、フォトリソグラフィにおける最小加
工寸法hに影響を受ける。つまり、幅dは、この最小加
工寸法hよりも狭くすることはできない。よって、計算
上、幅dが最小加工寸法hよりも狭くなるような場合で
も、実際は、幅dは、最小加工寸法hまでしか狭められ
ないため、結果として、素子領域が大きくなり、素子の
集積度の低下の原因となる。
【0096】また、エピタキシャル層の成長速度は、下
地の種類や大きさによって変わる。例えば、p型ウェル
領域上に形成するエピタキシャル層の成長速度とn型ウ
ェル領域上に形成するエピタキシャル層の成長速度は、
互いに異なる。また、素子領域(シリコン基板の露出面
積)が小さくなると、素子領域上に形成するエピタキシ
ャル層の成長速度は遅くなり、素子領域が大きくなる
と、素子領域上に形成するエピタキシャル層の成長速度
は速くなる。
【0097】このように、エピタキシャル層の成長速度
が下地の種類や大きさによって異なるため、実際は、最
も成長速度が遅い箇所に合わせてエピタキシャル層の成
長時間を決定している。この場合、最も成長速度の速い
箇所では、素子分離幅が理想の値aよりも狭くなった
り、最悪の場合には、隣接する2つの素子領域でエピタ
キシャル層同士が結合し、両素子領域が短絡してしまう
事態が生じる。
【0098】このような事態を回避するためには、エピ
タキシャル層の成長速度のばらつきを考慮して、素子分
離絶縁膜14の幅bに、さらにΔbのマージンを設定し
ておかなければならない。しかし、素子分離絶縁膜14
の幅をさらに広くすることは、素子の集積度の低下やチ
ップサイズの増大をもたらす。
【0099】このように、従来のエレベーテッド・ソー
ス/ドレイン構造を有するMISFETやエピタキシャ
ル層内に形成されるMISFETから構成されるCMO
S集積回路では、エピタキシャル層が縦方向及び横方向
に等方的に成長するため、エピタキシャル層は素子分離
絶縁膜上にも形成される。
【0100】このため、素子分離絶縁膜の幅を広めに設
定し、エピタキシャル成長前の素子領域の幅を狭めに設
定しておく必要があり、また、素子分離絶縁膜について
は、エピタキシャル層の成長速度のばらつきを考慮し
て、所定のマージン幅Δbだけさらに広めに設定してお
く必要がある。
【0101】よって、従来のエレベーテッド・ソース/
ドレイン構造を有するMISFETやエピタキシャル層
内に形成されるMISFETから構成されるCMOS集
積回路では、素子の集積度が低下したり、また、チップ
サイズが増大するなどの問題があった。
【0102】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、その目的は、エレベーテッド・ソース/ドレ
イン構造のMISFETやエピタキシャル層内に形成さ
れるMISFETなどから構成される半導体装置におい
て、素子の集積度の向上及びチップサイズの縮小を図る
ことができる新規な構造を提案することである。
【0103】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体装置は、半導体基板上に形成される
第1及び第2MISFETと、前記第1及び第2MIS
FETを電気的に分離する素子分離絶縁膜とを備え、前
記第1及び第2MISFETは、ソース/ドレイン領域
の表面が前記半導体基板の表面に形成されるチャネルよ
りも高い位置に配置されるエレベーテッド・ソース/ド
レイン構造を有し、前記素子分離絶縁膜上には、前記素
子分離絶縁膜の幅以下の幅を有するストッパ絶縁膜が配
置されている。
【0104】前記ストッパ絶縁膜の幅が前記素子分離絶
縁膜の幅と実質的に同じで、前記半導体基板の表面から
前記ストッパ絶縁膜の上面までの高さが、前記半導体基
板の表面から前記ソース/ドレイン領域の表面までの高
さ以上である。
【0105】前記ストッパ絶縁膜の幅が前記素子分離絶
縁膜の幅よりも狭く、前記半導体基板の表面から前記ス
トッパ絶縁膜の上面までの高さHと前記半導体基板の表
面から前記ソース/ドレイン領域の表面までの高さT’
は、H+X≧T’(但し、Xは、前記素子分離絶縁膜の
エッジ部から前記ストッパ絶縁膜のエッジ部までの距離
とする。)なる関係を有している。
【0106】本発明の半導体装置は、半導体基板上に形
成されるMISFETと、前記MISFETを取り囲む
素子分離絶縁膜とを備え、前記素子分離絶縁膜上には、
前記素子分離絶縁膜が前記MISFETを取り囲む範囲
よりも広い範囲で前記MISFETを取り囲むストッパ
絶縁膜が配置され、前記ストッパ絶縁膜が前記MISF
ETを取り囲む範囲内には、前記MISFETのソース
/ドレイン領域となる半導体層が満たされ、前記素子分
離絶縁膜上の前記半導体層が前記ソース/ドレイン領域
に対するコンタクト領域を構成している。
【0107】前記MISFETのゲート電極が延びる方
向では、前記ストッパ絶縁膜が前記MISFETを取り
囲む範囲の幅は、前記素子分離絶縁膜が前記MISFE
Tを取り囲む範囲の幅に実質的に等しく、前記MISF
ETのゲート電極が延びる方向に交差する方向では、前
記ストッパ絶縁膜が前記MISFETを取り囲む範囲の
幅は、前記素子分離絶縁膜が前記MISFETを取り囲
む範囲の幅よりも広くなっている。
【0108】本発明の半導体装置は、半導体基板内に配
置される第1及び第2素子領域と、前記第1及び第2素
子領域の間に形成される素子分離絶縁膜と、前記素子分
離絶縁膜の幅よりも狭い幅を有し、前記素子分離絶縁膜
上に配置されるストッパ絶縁膜と、前記第1及び第2素
子領域上並びに前記ストッパ絶縁膜上を除く前記素子分
離絶縁膜上に形成される半導体層と、前記第1素子領域
上の前記半導体層に形成され、ソース/ドレイン領域の
底面の一部が前記素子分離絶縁膜に接触する第1MIS
FETと、前記第2素子領域上の前記半導体層に形成さ
れ、ソース/ドレイン領域の底面の一部が前記素子分離
絶縁膜に接触する第2MISFETとを備える。
【0109】前記半導体基板の表面から前記ストッパ絶
縁膜の上面までの高さHと前記半導体基板の表面から前
記半導体層の表面までの高さT’は、H+X≧T’(但
し、Xは、前記素子分離絶縁膜のエッジ部から前記スト
ッパ絶縁膜のエッジ部までの距離とする。)なる関係を
有している。
【0110】本発明の半導体装置は、半導体基板上に形
成される第1及び第2MISFETと、前記第1及び第
2MISFETを電気的に分離する素子分離絶縁膜とを
備え、前記第1及び第2MISFETは、ソース/ドレ
イン領域の表面が前記半導体基板の表面に形成されるチ
ャネルよりも高い位置に配置されるエレベーテッド・ソ
ース/ドレイン構造を有し、前記素子分離絶縁膜上に
は、前記第1及び第2MISFETのソース/ドレイン
領域となると共に、前記第1及び第2MISFETを電
気的に接続する半導体層が形成される。
【0111】本発明の半導体装置は、半導体基板内に配
置される第1及び第2素子領域と、前記第1及び第2素
子領域の間に形成される素子分離絶縁膜と、前記第1及
び第2素子領域上及び前記素子分離絶縁膜上に形成され
る半導体層と、前記第1素子領域上の前記半導体層に形
成される第1MISFETと、前記第2素子領域上の前
記半導体層に形成される第2MISFETとを備え、前
記第1及び第2MISFETのソース/ドレイン領域
は、前記素子分離絶縁膜上の前記半導体層で互いに結合
されている。
【0112】上述の各半導体装置において、前記ストッ
パ絶縁膜は、前記素子分離絶縁膜に対してエッチング選
択比を有する材料から構成される。また、前記半導体基
板の表面と前記素子分離絶縁膜の表面は、実質的に一致
している。
【0113】本発明の半導体装置は、半導体基板上に形
成される第1及び第2MISFETと、前記第1及び第
2MISFETを電気的に分離するSTI構造の素子分
離絶縁膜とを備え、前記第1及び第2MISFETは、
ソース/ドレイン領域の表面が前記半導体基板の表面に
形成されるチャネルよりも高い位置に配置されるエレベ
ーテッド・ソース/ドレイン構造を有し、前記素子分離
絶縁膜のエッジ部には窪みが設けられ、前記窪み内に
は、前記第1及び第2MISFETのソース/ドレイン
領域となる半導体層が満たされる。
【0114】本発明の半導体装置は、半導体基板内に配
置される第1及び第2素子領域と、前記第1及び第2素
子領域の間に形成され、エッジ部に窪みを有するSTI
構造の素子分離絶縁膜と、前記第1及び第2素子領域上
及び前記素子分離絶縁膜の窪み内に形成される半導体層
と、前記第1素子領域上の前記半導体層に形成され、ソ
ース/ドレイン領域の底面の一部が前記素子分離絶縁膜
に接触する第1MISFETと、前記第2素子領域上の
前記半導体層に形成され、ソース/ドレイン領域の底面
の一部が前記素子分離絶縁膜に接触する第2MISFE
Tとを備えている。
【0115】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の半導体装置について詳細に説明する。
【0116】図1は、本発明の第1実施の形態に関わる
半導体装置を示している。
【0117】この半導体装置は、CMOS集積回路を構
成するエレベーテッド・ソース/ドレイン構造を有する
MOSFETに関する。
【0118】単結晶シリコン基板11内には、p型ウェ
ル領域12及びn型ウェル領域13が形成される。シリ
コン基板11は、n型であっても、又はp型であっても
よい。p型ウェル領域12とn型ウェル領域13の間に
は、STI構造の素子分離絶縁膜14が形成される。素
子分離絶縁膜14の表面は、シリコン基板11の表面に
概ね一致している。
【0119】p型ウェル領域12上には、nチャネル型
MOSFETが形成される。
【0120】即ち、p型ウェル領域12上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)15及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)16が形成される。ポリシリコ
ン膜16上には、例えば、ポリシリコン膜16を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
17が形成される。また、ポリシリコン膜16の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)18が形成
される。
【0121】p型ウェル領域12内には、n型ソース/
ドレイン領域19及びこのソース/ドレイン領域19よ
りも低濃度のn型エクステンション領域20が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域19は、ポリシリコン
膜16の両側のp型ウェル領域12内に形成され、n型
エクステンション領域20は、シリコン窒化膜18の直
下のp型ウェル領域12内に形成される。
【0122】シリコン基板11(ソース/ドレイン領域
19)上には、エピタキシャル層21が選択的に形成さ
れる。エピタキシャル層21は、シリコン基板11(ソ
ース/ドレイン領域19)と同様に、単結晶シリコンか
ら構成され、かつ、n型の不純物を含んでいるため、ソ
ース/ドレイン領域19の一部となっている。
【0123】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)21上には、高融点金属シリサイド層(タングステ
ンシリサイド層、チタンシリサイド層など)22が形成
される。本例では、高融点金属シリサイド層22は、ポ
リシリコン膜(ゲート電極)16上に形成されていない
が、シリコン酸化膜(キャップ酸化膜)17を除去し、
ポリシリコン膜16上に形成してもよい。
【0124】n型ウェル領域13上には、pチャネル型
MOSFETが形成される。
【0125】即ち、n型ウェル領域13上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)23及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)24が形成される。ポリシリコ
ン膜24上には、例えば、ポリシリコン膜24を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
25が形成される。また、ポリシリコン膜24の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)26が形成
される。
【0126】n型ウェル領域13内には、p型ソース/
ドレイン領域27及びこのソース/ドレイン領域27よ
りも低濃度のp型エクステンション領域28が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域27は、ポリシリコン
膜24の両側のn型ウェル領域13内に形成され、p型
エクステンション領域28は、シリコン窒化膜26の直
下のn型ウェル領域13内に形成される。
【0127】シリコン基板11(ソース/ドレイン領域
27)上には、エピタキシャル層29が選択的に形成さ
れる。エピタキシャル層29は、シリコン基板11(ソ
ース/ドレイン領域27)と同様に、単結晶シリコンか
ら構成され、かつ、p型の不純物を含んでいるため、ソ
ース/ドレイン領域27の一部となっている。
【0128】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)29上には、高融点金属シリサイド層(タングステ
ンシリサイド層、チタンシリサイド層など)30が形成
される。本例では、高融点金属シリサイド層30は、ポ
リシリコン膜(ゲート電極)24上に形成されていない
が、シリコン酸化膜(キャップ酸化膜)25を除去し、
ポリシリコン膜24上に形成してもよい。
【0129】素子分離絶縁膜14上には、ストッパ絶縁
膜35が形成される。ストッパ絶縁膜35は、シリコン
基板11上から見た場合に、例えば、素子分離絶縁膜1
4と同じサイズ及び同じパターンを有している。
【0130】また、ストッパ絶縁膜35は、選択エピタ
キシャル成長時におけるエピタキシャル層21,29の
横方向の成長をストップさせるものである。よって、シ
リコン基板11の表面からストッパ絶縁膜35の上面ま
での高さは、シリコン基板11の表面から高融点金属シ
リサイド層22,30の上面までの高さと同じか又はそ
れよりも高くなっている。
【0131】上記構成の半導体装置によれば、素子分離
絶縁膜14上にストッパ絶縁膜35が配置されているた
め、エピタキシャル層21とエピタキシャル層29が素
子分離領域14上において互いに接触することがない。
また、エピタキシャル層21とエピタキシャル層29
は、ストッパ絶縁膜35の幅だけ互いに離れることにな
るため、ストッパ絶縁膜35の幅を特性上要求される最
小の素子分離幅aに設定しておけば、素子分離特性が悪
化することもない。
【0132】次に、上述の第1実施の形態の半導体装置
の製造方法を説明する。
【0133】まず、図2に示すように、単結晶シリコン
基板11内にSTI構造の素子分離絶縁膜14を形成す
る。また、シリコン基板11内にp型ウェル領域12及
びn型ウェル領域13を形成し、素子分離絶縁膜14に
取り囲まれた素子領域上にシリコン酸化膜(ゲート酸化
膜)15,23を形成する。
【0134】また、従来と同様にして、p型ウェル領域
12上には、ポリシリコン膜(ゲート電極)16、シリ
コン酸化膜(キャップ酸化膜)17及びシリコン窒化膜
(側壁絶縁膜)18を形成し、p型ウェル領域12内に
は、浅くかつ低濃度のn型不純物領域、即ち、n型エク
ステンション領域20を形成する。
【0135】また、n型ウェル領域13上には、ポリシ
リコン膜(ゲート電極)24、シリコン酸化膜(キャッ
プ酸化膜)25及びシリコン窒化膜(側壁絶縁膜)26
を形成し、n型ウェル領域13内には、浅くかつ低濃度
のp型不純物領域、即ち、p型エクステンション領域2
8を形成する。
【0136】この後、例えば、CVD法により、シリコ
ン基板11上の全体にストッパ絶縁膜35を形成する。
ストッパ絶縁膜35は、絶縁性を有する材料であればど
のようなものから構成してもよいが、例えば、シリコン
窒化膜、シリコン酸化膜などが現実的である。
【0137】また、PEP(写真蝕刻工程)を行い、素
子分離絶縁膜14上のストッパ絶縁膜35上に、素子分
離絶縁膜14と同じパターン及び同じサイズのレジスト
膜36を形成する。レジスト膜36を形成するに当たっ
ては、例えば、シリコン基板11にSTIのためのトレ
ンチを形成するために用いたマスク(レチクル)のパタ
ーンを利用することができる。
【0138】このレジスト膜36をマスクにして、RI
Eにより、ストッパ絶縁膜35をエッチングし、素子分
離絶縁膜14上に、素子分離絶縁膜14と同じパターン
及び同じサイズのストッパ絶縁膜35を形成する。この
後、レジスト膜36は、剥離される。
【0139】なお、本例では、素子分離絶縁膜14の幅
及びストッパ絶縁膜35の幅が、それぞれ特性上要求さ
れる最小の素子分離幅aとなっている。
【0140】次に、図3に示すように、ポリシリコン膜
16,24の両側に存在するシリコン酸化膜15,23
を除去し、シリコン基板11、即ち、n型エクステンシ
ョン領域20及びp型エクステンション領域28を露出
させる。
【0141】次に、図4に示すように、選択エピタキシ
ャル成長により、剥き出しになったn型エクステンショ
ン領域20(シリコン基板11)上にエピタキシャル層
(単結晶シリコン層)21を選択的に形成すると共に、
剥き出しになったp型エクステンション領域28(シリ
コン基板11)上にエピタキシャル層(単結晶シリコン
層)29を選択的に形成する。
【0142】本例では、ポリシリコン膜16,24上に
はシリコン酸化膜17,25が存在するため、ポリシリ
コン膜16,24上にエピタキシャル層は成長しない。
しかし、シリコン酸化膜17,25を予め除去しておく
場合には、選択エピタキシャル成長時、ポリシリコン膜
16,24上にはポリシリコンエピタキシャル層が成長
する。
【0143】また、エピタキシャル層21,29の高さ
(厚さ)t2は、シリコン基板11の表面からストッパ
絶縁膜35の上面までの高さt1、即ち、素子分離絶縁
膜14の表面とシリコン基板11の表面が実質的に等し
い場合にはストッパ絶縁膜35の高さと同じか又はそれ
よりも低くなるように調整される。
【0144】これにより、互いに隣接する2つの素子
(MOSFET)において、特性上要求される最小の素
子分離幅aが確保される。
【0145】次に、図5に示すように、イオン注入法を
用いて、ポリシリコン膜16及びシリコン窒化膜18を
マスクにして、セルフアラインにより、p型ウェル領域
12内及びエピタキシャル層21内にn型不純物をイオ
ン注入する。また、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜24及びシリコン窒化膜26をマスクにして、セル
フアラインにより、n型ウェル領域13内及びエピタキ
シャル層29内にp型不純物をイオン注入する。
【0146】その結果、p型ウェル領域12内及びエピ
タキシャル層21内には、n型エクステンション領域2
0よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即ち、n型ソー
ス/ドレイン領域19が形成され、n型ウェル領域13
内及びエピタキシャル層29内には、p型エクステンシ
ョン領域28よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即
ち、p型ソース/ドレイン領域27が形成される。
【0147】また、例えば、CVD法により、エピタキ
シャル層21,29上を含むシリコン基板11の全面上
に高融点金属膜(タングステン、チタンなど)を形成す
る。この後、アニール(熱工程)を行うと、エピタキシ
ャル層21,29内のシリコンと高融点金属膜が化学反
応し、エピタキシャル層21,29の上部に高融点金属
シリサイド層22,30が形成される。
【0148】この後、未反応の高融点金属膜が除去され
る。
【0149】ここで、ポリシリコン膜(ゲート電極)1
6,24上のシリコン酸化膜17,25を予め除去して
おく場合には、アニール時に、ポリシリコン膜16,2
4と高融点金属膜が化学反応し、ポリシリコン膜16,
24の上部にも高融点金属シリサイド層が形成される。
【0150】以上の工程により、CMOS集積回路を構
成するエレベーテッド・ソース/ドレイン構造を有する
MOSFETが完成する。
【0151】図6は、本発明の第2実施の形態に関わる
半導体装置を示している。
【0152】この半導体装置は、CMOS集積回路を構
成するエレベーテッド・ソース/ドレイン構造を有する
MOSFETに関する。
【0153】本実施の形態に関わる半導体装置は、上述
の第1実施の形態に関わる半導体装置と比較すると、素
子分離絶縁膜14上のストッパ絶縁膜35及びエピタキ
シャル層21,29の構成が異なっている。即ち、この
他の点については、上述の第1実施の形態の半導体装置
と同じになっている。
【0154】以下、本実施の形態の半導体装置につい
て、上述の第1実施の形態に関わる半導体装置と異なる
部分及びこれに関連する部分を説明する。
【0155】素子分離絶縁膜14上には、ストッパ絶縁
膜35が形成される。ストッパ絶縁膜35の幅は、シリ
コン基板11上から見た場合に、例えば、素子分離絶縁
膜14の幅よりも狭くなっている。即ち、ストッパ絶縁
膜35の幅は、特性上要求される最小の素子分離幅aと
なっており、素子分離絶縁膜14の幅は、特性上要求さ
れる最小の素子分離幅aよりも広くなっている。
【0156】また、シリコン基板11の表面からストッ
パ絶縁膜35の上面までの高さは、シリコン基板11の
表面から高融点金属シリサイド層22,30の上面まで
の高さと同じか又はそれよりも高くなっている。よっ
て、ストッパ絶縁膜35は、選択エピタキシャル成長時
におけるエピタキシャル層21,29の横方向の成長を
ストップさせる。
【0157】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)21,29は、素子分離絶縁膜14上にも形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域に対するコンタクト領
域は、エピタキシャル層21,29上に設けられるた
め、コンタクト領域とは無関係に、ソース/ドレイン領
域19,27とウェル領域12,13の接合面積を小さ
くすることができる。
【0158】上記構成の半導体装置においても、素子分
離絶縁膜14上にストッパ絶縁膜35が配置されている
ため、エピタキシャル層21とエピタキシャル層29が
素子分離領域14上において互いに接触することがな
い。また、エピタキシャル層21とエピタキシャル層2
9は、ストッパ絶縁膜35の幅だけ互いに離れることに
なるため、ストッパ絶縁膜35の幅を特性上要求される
最小の素子分離幅aに設定しておけば、素子分離特性が
悪化することもない。
【0159】次に、上述の第2実施の形態の半導体装置
の製造方法を説明する。
【0160】まず、図7に示すように、単結晶シリコン
基板11内にSTI構造の素子分離絶縁膜14を形成す
る。また、シリコン基板11内にp型ウェル領域12及
びn型ウェル領域13を形成し、素子分離絶縁膜14に
取り囲まれた素子領域上にシリコン酸化膜(ゲート酸化
膜)15,23を形成する。
【0161】また、従来と同様にして、p型ウェル領域
12上には、ポリシリコン膜(ゲート電極)16、シリ
コン酸化膜(キャップ酸化膜)17及びシリコン窒化膜
(側壁絶縁膜)18を形成し、p型ウェル領域12内に
は、浅くかつ低濃度のn型不純物領域、即ち、n型エク
ステンション領域20を形成する。
【0162】また、n型ウェル領域13上には、ポリシ
リコン膜(ゲート電極)24、シリコン酸化膜(キャッ
プ酸化膜)25及びシリコン窒化膜(側壁絶縁膜)26
を形成し、n型ウェル領域13内には、浅くかつ低濃度
のp型不純物領域、即ち、p型エクステンション領域2
8を形成する。
【0163】この後、例えば、CVD法により、シリコ
ン基板11上の全体にストッパ絶縁膜35を形成する。
ストッパ絶縁膜35は、絶縁性を有する材料であればど
のようなものから構成してもよいが、例えば、シリコン
窒化膜、シリコン酸化膜などが現実的である。
【0164】また、PEP(写真蝕刻工程)を行い、素
子分離絶縁膜14上のストッパ絶縁膜35上に、素子分
離絶縁膜14の幅Wよりも狭い幅aを有するレジスト膜
36を形成する。このレジスト膜36をマスクにして、
RIEにより、ストッパ絶縁膜35をエッチングし、素
子分離絶縁膜14上に、素子分離絶縁膜14の幅Wより
も狭い幅を有するストッパ絶縁膜35を形成する。この
後、レジスト膜36は、剥離される。
【0165】なお、本例では、ストッパ絶縁膜35の幅
が特性上要求される最小の素子分離幅aとなっている。
【0166】次に、図8に示すように、ポリシリコン膜
16,24の両側に存在するシリコン酸化膜15,23
を除去し、シリコン基板11、即ち、n型エクステンシ
ョン領域20及びp型エクステンション領域28を露出
させる。
【0167】次に、図9に示すように、選択エピタキシ
ャル成長により、剥き出しになったn型エクステンショ
ン領域20(シリコン基板11)上にエピタキシャル層
(単結晶シリコン層)21を選択的に形成すると共に、
剥き出しになったp型エクステンション領域28(シリ
コン基板11)上にエピタキシャル層(単結晶シリコン
層)29を選択的に形成する。
【0168】選択エピタキシャル成長時、エピタキシャ
ル層21,29は、等方的、即ち、縦方向及び横方向に
成長するため、エピタキシャル層21,29は、素子分
離絶縁膜14上にも形成されることになる。
【0169】しかし、エピタキシャル層21,29の間
にはストッパ絶縁膜35が存在する。よって、互いに隣
接する2つの素子(MOSFET)に関しては、特性上
要求される最小の素子分離幅aが確保される。
【0170】次に、図10に示すように、イオン注入法
を用いて、ポリシリコン膜16及びシリコン窒化膜18
をマスクにして、セルフアラインにより、p型ウェル領
域12内及びエピタキシャル層21内にn型不純物をイ
オン注入する。また、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜24及びシリコン窒化膜26をマスクにして、セ
ルフアラインにより、n型ウェル領域13内及びエピタ
キシャル層29内にp型不純物をイオン注入する。
【0171】その結果、p型ウェル領域12内及びエピ
タキシャル層21内には、n型エクステンション領域2
0よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即ち、n型ソー
ス/ドレイン領域19が形成され、n型ウェル領域13
内及びエピタキシャル層29内には、p型エクステンシ
ョン領域28よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即
ち、p型ソース/ドレイン領域27が形成される。
【0172】また、例えば、CVD法により、エピタキ
シャル層21,29上を含むシリコン基板11の全面上
に高融点金属膜(タングステン、チタンなど)を形成す
る。この後、アニール(熱工程)を行うと、エピタキシ
ャル層21,29内のシリコンと高融点金属膜が化学反
応し、エピタキシャル層21,29の上部に高融点金属
シリサイド層22,30が形成される。
【0173】この後、未反応の高融点金属膜が除去され
る。
【0174】なお、ポリシリコン膜(ゲート電極)1
6,24上のシリコン酸化膜17,25を予め除去して
おき、アニール時に、ポリシリコン膜16,24の上部
に高融点金属シリサイド層を形成してもよい。
【0175】以上の工程により、CMOS集積回路を構
成するエレベーテッド・ソース/ドレイン構造を有する
MOSFETが完成する。
【0176】次に、上述の第2実施の形態における半導
体装置において、エピタキシャル層の厚さとエピタキシ
ャル層の横方向の成長をストップさせるストッパ絶縁膜
の高さの関係について検討する。
【0177】まず、ストッパ絶縁膜35の幅が素子分離
絶縁膜14の幅よりも狭く、素子分離絶縁膜14のエッ
ジ部(シリコン基板11と素子分離絶縁膜14の境界)
からストッパ絶縁膜35のエッジ部までの幅は、Xとす
る。
【0178】また、シリコン基板11の表面からストッ
パ絶縁膜35の上面までの高さをHとする。本例では、
シリコン基板11の表面と素子分離絶縁膜14の上面
は、互いに一致しているものと仮定する。よって、シリ
コン基板11の表面からストッパ絶縁膜35の上面まで
の高さHは、ストッパ絶縁膜35の高さとなる。
【0179】このような条件の下で、エピタキシャル層
21の厚さTは、最大、どの位に設定できるかについて
検討する。
【0180】エピタキシャル層21の横方向における先
端部に注目する。
【0181】まず、図11及び図12に示すように、エ
ピタキシャル成長が等方的に進行するものとすると、エ
ピタキシャル層21の横方向における先端部は、エピタ
キシャル層21の厚さが増えるに従ってストッパ絶縁膜
35に近づいていき、エピタキシャル層21の膜厚がX
になった時点で、ストッパ絶縁膜35の根元(下面のエ
ッジ)に到達する。
【0182】エピタキシャル層21の先端部がストッパ
絶縁膜35の根元に到達すると、ここからは、エピタキ
シャル層21は、横方向に成長することができない。よ
って、エピタキシャル層21の先端部は、ストッパ絶縁
膜35の側壁に沿って縦方向に成長する。
【0183】エピタキシャル層21の成長は等方的であ
るため、図13に示すように、エピタキシャル層21の
厚さTが、T’(>X)になった時点では、エピタキシ
ャル層21の先端は、ストッパ絶縁膜35の根元から
(T’−X)だけ這い上がっている。
【0184】従って、エピタキシャル層21がストッパ
絶縁膜35を乗り越えないためには、(T’−X)≦
H、即ち、エピタキシャル層21の厚さTは、 T = T’≦(H+X) …(1) なる条件を満たす必要がある。
【0185】なお、上述の第1実施の形態では、X=0
であるから、上記(1)式より、T= T’≦ Hとな
る。つまり、ストッパ絶縁膜35の高さは、エピタキシ
ャル層21の厚さと同じか又はそれよりも高くなってい
る。
【0186】次に、選択エピタキシャル成長におけるエ
ピタキシャル層の成膜速度について検討する。
【0187】エピタキシャル層の成膜速度は、従来の技
術においても説明したように、下地の種類や大きさなど
により変化する。このような成膜速度のばらつきに対し
ては、一般に、成膜速度の最も遅い箇所において十分な
厚さが得られるような条件でエピタキシャル層を形成す
ることで対処している。
【0188】ここで、エピタキシャル層の成長が最も遅
い箇所での成膜速度をEr’とし、エピタキシャル層の
成長が最も速い箇所での成膜速度をEr”とする。ま
た、成膜時間をte、エピタキシャル層の成長が最も遅
い箇所でのエピタキシャル層の厚さをTm(設定値)と
すると、エピタキシャル層の成長が最も遅い箇所におい
て、 Er’×te = Tm …(2) となればよいことになる。
【0189】一方、エピタキシャル層の成長が最も速い
箇所においては、エピタキシャル層の厚さは、 T” = Er”×te = (Er”/Er’)×Tm …(3) となる。
【0190】つまり、上記(1)式より、エピタキシャ
ル層の成長が最も速い箇所でのエピタキシャル層の厚さ
T”が T = T”≦(H+X) …(4) を満たしていればよいことになる。
【0191】従って、上記(3)及び(4)式より、 (Er”/Er’)×Tm ≦ (H+X) …(5) なる条件が導かれる。
【0192】なお、下地の種類や大きさなどによらず、
エピタキシャル成長の成膜速度がウェハ上で常に一定で
あると仮定した場合、Er”=Er’=Er 、 Tm
=Er×teとなるため、上記(5)式は、 Tm = Er×te ≦ (H+X) …(6) となる。
【0193】図14及び図15は、本発明の第3実施の
形態に関わる半導体装置を示している。図15は、図1
4のXV−XV線に沿う断面図である。
【0194】この半導体装置は、エレベーテッド・ソー
ス/ドレイン構造を有するMOSFETに関する。以下
の説明は、nチャネル型MOSFETについて行うが、
pチャネル型MOSFETについても当然適用できる。
【0195】単結晶シリコン基板11内には、STI構
造の素子分離絶縁膜14が形成される。素子分離絶縁膜
14に取り囲まれた素子領域(シリコン基板11の表面
部)には、p型ウェル領域12が形成される。シリコン
基板11は、n型であっても、又はp型であってもよ
い。
【0196】シリコン基板11の表面と素子分離絶縁膜
14の表面は、概ね一致している。素子分離絶縁膜14
の表面をシリコン基板11の表面に概ね一致させれば、
例えば、シリコン基板11及び素子分離絶縁膜14に跨
って形成されるゲート電極の加工が容易に行えるためで
ある。
【0197】p型ウェル領域12上には、nチャネル型
MOSFETが形成される。
【0198】即ち、p型ウェル領域12上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)15及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)16が形成される。ポリシリコ
ン膜16上には、例えば、ポリシリコン膜16を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
17が形成される。また、ポリシリコン膜16の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)18が形成
される。
【0199】ポリシリコン膜(ゲート電極)16は、ラ
インパターンを有し、例えば、素子領域(p型ウェル領
域)上から素子分離絶縁膜14上まで延びている。ま
た、ポリシリコン膜16は、素子分離絶縁膜14上にお
いてコンタクト領域37を有している。
【0200】p型ウェル領域12内には、n型ソース/
ドレイン領域19及びこのソース/ドレイン領域19よ
りも低濃度のn型エクステンション領域20が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域19は、ポリシリコン
膜16の両側のp型ウェル領域12内に形成され、n型
エクステンション領域20は、シリコン窒化膜18の直
下のp型ウェル領域12内に形成される。
【0201】シリコン基板11(ソース/ドレイン領域
19)上には、エピタキシャル層21が選択的に形成さ
れる。エピタキシャル層21は、ソース/ドレイン領域
19上に形成されると共に素子分離絶縁膜14上にも形
成される。エピタキシャル層21は、シリコン基板11
(ソース/ドレイン領域19)と同様に、単結晶シリコ
ンから構成され、かつ、n型の不純物を含んでいるた
め、ソース/ドレイン領域19の一部となっている。
【0202】素子分離絶縁膜14上には、ストッパ絶縁
膜35が形成される。ストッパ絶縁膜35は、素子領域
を取り囲むように配置される。但し、ストッパ絶縁膜3
5が取り囲む領域の大きさは、素子領域よりも一回り大
きくなっている。例えば、ポリシリコン膜(ゲート電
極)16が延びる方向においては、ストッパ絶縁膜35
が取り囲む領域の幅と素子領域の幅は等しくなってい
る。また、ポリシリコン膜16が延びる方向に垂直な方
向においては、ストッパ絶縁膜35が取り囲む領域の幅
は素子領域の幅よりも大きくなっている。
【0203】エピタキシャル層21は、ストッパ絶縁膜
35が取り囲む領域内に満たされた状態になっている。
つまり、エピタキシャル層21は、ストッパ絶縁膜35
が取り囲む領域の外部に形成されることはない。
【0204】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)21上には、高融点金属シリサイド層(タングステ
ンシリサイド層、チタンシリサイド層など)22が形成
される。本例では、高融点金属シリサイド層22は、ポ
リシリコン膜(ゲート電極)16上に形成されていない
が、シリコン酸化膜(キャップ酸化膜)17を除去し、
ポリシリコン膜16上に形成してもよい。
【0205】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)21に対するコンタクト領域38は、素子分離絶縁
膜14上のエピタキシャル層21に設けられている。こ
れにより、コンタクト領域38の大きさとは無関係に、
p型ウェル領域12とn型ソース/ドレイン領域19の
接合面積を減らすことができる。
【0206】次に、上述の第3実施の形態の半導体装置
の製造方法を説明する。
【0207】まず、図16及び図17に示すように、例
えば、単結晶シリコン基板11内にSTI構造の素子分
離絶縁膜14を形成する。
【0208】次に、図18及び図19に示すように、イ
オン注入法により、シリコン基板11内にp型不純物を
イオン注入してp型ウェル領域12を形成する。この
後、例えば、熱酸化法により、素子分離絶縁膜14に取
り囲まれた素子領域上にシリコン酸化膜(ゲート酸化
膜)15を形成する。
【0209】また、例えば、CVD法を用いて、素子分
離絶縁膜14上及びシリコン酸化膜15上に不純物を含
んだポリシリコン膜16を形成する。続けて、例えば、
CVD法により、ポリシリコン膜16上にシリコン酸化
膜(キャップ酸化膜)17を形成する。この後、シリコ
ン酸化膜17をパターニングし、さらに、このシリコン
酸化膜17をマスクにして、RIEにより、ポリシリコ
ン膜16をエッチングし、MOSFETのゲート電極を
形成する。
【0210】また、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜(ゲート電極)16をマスクにして、セルフアライ
ンにより、p型ウェル領域12内にn型不純物をイオン
注入する。その結果、p型ウェル領域12内には、浅く
かつ低濃度のn型不純物領域、即ち、n型エクステンシ
ョン領域20が形成される。
【0211】この後、熱酸化を行い、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16の表面にシリコン酸化膜を形成す
る。
【0212】また、例えば、CVD法により、素子分離
絶縁膜14上及び素子領域上の全体に、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16を完全に覆うようなシリコン窒化膜
18を形成する。また、RIEにより、シリコン窒化膜
18をエッチングし、このシリコン窒化膜18をポリシ
リコン膜16の側壁のみに残存させる。
【0213】この後、例えば、CVD法により、シリコ
ン基板11上の全体にストッパ絶縁膜35を形成する。
ストッパ絶縁膜35は、絶縁性を有する材料であればど
のようなものから構成してもよいが、例えば、シリコン
窒化膜、シリコン酸化膜などが現実的である。
【0214】また、PEP(写真蝕刻工程)を行い、素
子分離絶縁膜14上のストッパ絶縁膜35上に、素子領
域を取り囲むパターンを有するレジスト膜を形成する。
このレジスト膜をマスクにして、RIEにより、ストッ
パ絶縁膜35をエッチングし、素子分離絶縁膜14上
に、素子領域を取り囲むストッパ絶縁膜35を形成す
る。この後、レジスト膜は、剥離される。
【0215】なお、ストッパ絶縁膜35が取り囲む領域
は、素子領域よりも一回り大きくなっており、ポリシリ
コン膜16が延びる方向に垂直な方向においては、素子
領域のエッジ(素子領域と素子分離絶縁膜14の境界)
からストッパ絶縁膜35のエッジまでの幅は、Xとなっ
ている。
【0216】また、ポリシリコン膜16の両側に存在す
るシリコン酸化膜15を除去し、シリコン基板11、即
ち、n型エクステンション領域20を露出させる。
【0217】次に、図20及び図21に示すように、選
択エピタキシャル成長により、剥き出しになったn型エ
クステンション領域20(シリコン基板11)上にエピ
タキシャル層(単結晶シリコン層)21を選択的に形成
する。
【0218】この時、ポリシリコン膜16上にエピタキ
シャル層は成長しない。しかし、シリコン酸化膜17を
予め除去しておき、選択エピタキシャル成長時、ポリシ
リコン膜16上にポリシリコンエピタキシャル層を成長
させてもよい。
【0219】また、選択エピタキシャル成長では、エピ
タキシャル層21は、等方的、即ち、横方向にも成長す
る。このため、エピタキシャル層21は、素子分離絶縁
膜14上にも形成される。しかし、素子領域は、ストッ
パ絶縁膜35により取り囲まれている。よって、エピタ
キシャル層21は、ストッパ絶縁膜35に取り囲まれた
領域内に満たされるが、ストッパ絶縁膜35に取り囲ま
れた領域の外部に形成されることはない。
【0220】この後、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜16及びシリコン窒化膜18をマスクにして、セ
ルフアラインにより、p型ウェル領域12内及びエピタ
キシャル層21内にn型不純物をイオン注入する。その
結果、p型ウェル領域12内及びエピタキシャル層21
内には、エクステンション領域20よりも深くかつ高濃
度の不純物領域、即ち、n型ソース/ドレイン領域19
が形成される。
【0221】また、例えば、CVD法により、エピタキ
シャル層21上を含むシリコン基板11の全面上に高融
点金属膜(タングステン、チタンなど)を形成する。こ
の後、アニール(熱工程)を行うと、エピタキシャル層
21内のシリコンと高融点金属膜が化学反応し、エピタ
キシャル層21の上部に高融点金属シリサイド層22が
形成される。
【0222】この後、未反応の高融点金属膜が除去され
る。
【0223】以上の工程により、エレベーテッド・ソー
ス/ドレイン構造を有するMOSFETが完成する。
【0224】図22乃至図24は、本発明の第4実施の
形態に関わる半導体装置を示している。図23は、図2
2のXXIII−XXIII線に沿う断面図、図24
は、図22のXXIV−XXIV線に沿う断面図であ
る。
【0225】この半導体装置は、エレベーテッド・ソー
ス/ドレイン構造を有するMOSFETに関する。
【0226】単結晶シリコン基板11内には、STI構
造の素子分離絶縁膜14が形成される。素子分離絶縁膜
14に取り囲まれた素子領域(シリコン基板11の表面
部)には、p型ウェル領域12及びn型ウェル領域13
が形成される。シリコン基板11は、n型であっても、
又はp型であってもよい。素子分離絶縁膜14の表面
は、シリコン基板11の表面に概ね一致している。
【0227】p型ウェル領域12上には、nチャネル型
MOSFETが形成される。
【0228】即ち、p型ウェル領域12上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)15及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)16が形成される。ポリシリコ
ン膜16上には、例えば、ポリシリコン膜16を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
17が形成される。また、ポリシリコン膜16の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)18が形成
される。
【0229】ポリシリコン膜(ゲート電極)16は、ラ
インパターンを有し、例えば、素子領域(p型ウェル領
域)上から素子分離絶縁膜14上まで延びている。ま
た、ポリシリコン膜16は、素子分離絶縁膜14上にお
いてコンタクト領域37を有している。
【0230】p型ウェル領域12内には、n型ソース/
ドレイン領域19及びこのソース/ドレイン領域19よ
りも低濃度のn型エクステンション領域20が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域19は、ポリシリコン
膜16の両側のp型ウェル領域12内に形成され、n型
エクステンション領域20は、シリコン窒化膜18の直
下のp型ウェル領域12内に形成される。
【0231】シリコン基板11(ソース/ドレイン領域
19)上には、エピタキシャル層21が選択的に形成さ
れる。エピタキシャル層21は、ソース/ドレイン領域
19上に形成されると共に素子分離絶縁膜14上にも形
成される。素子分離絶縁膜14上のエピタキシャル層2
1は、ソース/ドレイン領域に対するコンタクト領域3
8を構成している。
【0232】エピタキシャル層21は、シリコン基板1
1(ソース/ドレイン領域19)と同様に、単結晶シリ
コンから構成され、かつ、n型の不純物を含んでいるた
め、ソース/ドレイン領域19の一部となっている。
【0233】n型ウェル領域13上には、pチャネル型
MOSFETが形成される。
【0234】即ち、n型ウェル領域13上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)23及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)24が形成される。ポリシリコ
ン膜24上には、例えば、ポリシリコン膜24を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
25が形成される。また、ポリシリコン膜24の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)26が形成
される。
【0235】ポリシリコン膜(ゲート電極)24は、ラ
インパターンを有し、例えば、素子領域(n型ウェル領
域)上から素子分離絶縁膜14上まで延びている。ま
た、ポリシリコン膜24は、素子分離絶縁膜14上にお
いてコンタクト領域37を有している。
【0236】n型ウェル領域13内には、p型ソース/
ドレイン領域27及びこのソース/ドレイン領域27よ
りも低濃度のp型エクステンション領域28が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域27は、ポリシリコン
膜24の両側のn型ウェル領域13内に形成され、p型
エクステンション領域28は、シリコン窒化膜26の直
下のn型ウェル領域13内に形成される。
【0237】シリコン基板11(ソース/ドレイン領域
27)上には、エピタキシャル層29が選択的に形成さ
れる。エピタキシャル層29は、ソース/ドレイン領域
27上に形成されると共に素子分離絶縁膜14上にも形
成される。素子分離絶縁膜14上のエピタキシャル層2
9は、ソース/ドレイン領域に対するコンタクト領域3
8を構成している。
【0238】エピタキシャル層29は、シリコン基板1
1(ソース/ドレイン領域27)と同様に、単結晶シリ
コンから構成され、かつ、p型の不純物を含んでいるた
め、ソース/ドレイン領域27の一部となっている。
【0239】素子分離絶縁膜14上には、ストッパ絶縁
膜35が形成される。ストッパ絶縁膜35は、素子領域
を取り囲むように配置される。また、ストッパ絶縁膜3
5が取り囲む領域には、ソース/ドレイン領域に対する
コンタクト領域38も含まれる。例えば、ポリシリコン
膜16が延びる方向に垂直な方向において、素子分離絶
縁膜14上には、ソース/ドレイン領域に対するコンタ
クト領域38が設けられる。
【0240】エピタキシャル層21,29は、ストッパ
絶縁膜35が取り囲む領域内に満たされた状態になって
いる。つまり、エピタキシャル層21,29は、ストッ
パ絶縁膜35が取り囲む領域の外部に形成されることは
ない。
【0241】本例では、互いに隣接するMOSFETの
コンタクト領域38が重ならないように、コンタクト領
域38を交互にずらして配置している。また、互いに隣
接するMOSFETに関して、特性上要求される最小の
素子分離幅aは、完全に確保されている。
【0242】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)21,29上には、高融点金属シリサイド層(タン
グステンシリサイド層、チタンシリサイド層など)2
2,30が形成される。本例では、高融点金属シリサイ
ド層22,30は、ポリシリコン膜(ゲート電極)1
6,24上に形成されていないが、シリコン酸化膜(キ
ャップ酸化膜)17,25を予め除去しておけば、ポリ
シリコン膜16,24上にもシリサイド層が形成され
る。
【0243】エピタキシャル層(ソース/ドレイン領
域)21,29に対するコンタクト領域38は、素子分
離絶縁膜14上のエピタキシャル層21,29に設けら
れている。これにより、コンタクト領域38の大きさと
は無関係に、ウェル領域12,13とソース/ドレイン
領域19,27の接合面積を減らすことができる。
【0244】次に、上述の第4実施の形態の半導体装置
の製造方法を説明する。
【0245】まず、図25及び図26に示すように、例
えば、単結晶シリコン基板11内にSTI構造の素子分
離絶縁膜14を形成する。
【0246】次に、図27乃至図29に示すように、イ
オン注入法により、シリコン基板11内にp型不純物を
イオン注入してp型ウェル領域12を形成し、かつ、シ
リコン基板11内にn型不純物をイオン注入してn型ウ
ェル領域13を形成する。この後、例えば、熱酸化法に
より、素子分離絶縁膜14に取り囲まれた素子領域上に
シリコン酸化膜(ゲート酸化膜)15,23を形成す
る。
【0247】また、例えば、CVD法を用いて、素子分
離絶縁膜14上及びシリコン酸化膜15,23上に不純
物を含んだポリシリコン膜16,24を形成する。続け
て、例えば、CVD法により、ポリシリコン膜16,2
4上にシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)17,25を
形成する。この後、シリコン酸化膜17,25をパター
ニングし、さらに、このシリコン酸化膜17,25をマ
スクにして、RIEにより、ポリシリコン膜16,24
をエッチングし、MOSFETのゲート電極を形成す
る。
【0248】また、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜(ゲート電極)16をマスクにして、セルフアライ
ンにより、p型ウェル領域12内にn型不純物をイオン
注入する。同様に、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜(ゲート電極)24をマスクにして、セルフアライ
ンにより、n型ウェル領域13内にp型不純物をイオン
注入する。
【0249】その結果、p型ウェル領域12内には、浅
くかつ低濃度のn型不純物領域、即ち、n型エクステン
ション領域20が形成され、n型ウェル領域13内に
は、浅くかつ低濃度のp型不純物領域、即ち、p型エク
ステンション領域28が形成される。
【0250】この後、熱酸化を行い、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24の表面にシリコン酸化膜を形
成する。
【0251】また、例えば、CVD法により、素子分離
絶縁膜14上及び素子領域上の全体に、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24を完全に覆うようなシリコン
窒化膜18,26を形成する。また、RIEにより、シ
リコン窒化膜18,26をエッチングし、このシリコン
窒化膜18,26をポリシリコン膜16,24の側壁の
みに残存させる。
【0252】この後、例えば、CVD法により、シリコ
ン基板11上の全体にストッパ絶縁膜35を形成する。
ストッパ絶縁膜35は、絶縁性を有する材料であればど
のようなものから構成してもよいが、例えば、シリコン
窒化膜、シリコン酸化膜などが現実的である。
【0253】また、PEP(写真蝕刻工程)を行い、素
子分離絶縁膜14上のストッパ絶縁膜35上に、素子領
域を取り囲むパターンを有するレジスト膜を形成する。
このレジスト膜をマスクにして、RIEにより、ストッ
パ絶縁膜35をエッチングし、素子分離絶縁膜14上
に、素子領域を取り囲むストッパ絶縁膜35を形成す
る。この後、レジスト膜は、剥離される。
【0254】なお、ストッパ絶縁膜35が取り囲む領域
には、素子分離絶縁膜14上のコンタクト領域も含まれ
る。
【0255】また、ポリシリコン膜16,24の両側に
存在するシリコン酸化膜15,23を除去し、シリコン
基板11、即ち、n型エクステンション領域20及びp
型エクステンション領域28を露出させる。
【0256】次に、図30乃至図32に示すように、選
択エピタキシャル成長により、剥き出しになったn型エ
クステンション領域20(シリコン基板11)上にエピ
タキシャル層(単結晶シリコン層)21を選択的に形成
し、剥き出しになったp型エクステンション領域28
(シリコン基板11)上にエピタキシャル層(単結晶シ
リコン層)29を選択的に形成する。
【0257】選択エピタキシャル成長では、エピタキシ
ャル層21,29は、等方的、即ち、横方向にも成長す
る。このため、エピタキシャル層21,29は、素子分
離絶縁膜14上にも形成される。しかし、素子領域は、
ストッパ絶縁膜35により取り囲まれている。よって、
エピタキシャル層21,29は、ストッパ絶縁膜35に
取り囲まれた領域内に満たされるが、ストッパ絶縁膜3
5に取り囲まれた領域の外部に形成されることはない。
【0258】この後、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜16及びシリコン窒化膜18をマスクにして、セ
ルフアラインにより、p型ウェル領域12内及びエピタ
キシャル層21内にn型不純物をイオン注入する。同様
に、イオン注入法を用いて、ポリシリコン膜24及びシ
リコン窒化膜26をマスクにして、セルフアラインによ
り、n型ウェル領域13内及びエピタキシャル層29内
にp型不純物をイオン注入する。
【0259】その結果、p型ウェル領域12内及びエピ
タキシャル層21内には、エクステンション領域20よ
りも深くかつ高濃度の不純物領域、即ち、n型ソース/
ドレイン領域19が形成され、n型ウェル領域13内及
びエピタキシャル層29内には、エクステンション領域
28よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即ち、p型ソ
ース/ドレイン領域27が形成される。
【0260】また、例えば、CVD法により、エピタキ
シャル層21,29上を含むシリコン基板11の全面上
に高融点金属膜(タングステン、チタンなど)を形成す
る。この後、アニール(熱工程)を行うと、エピタキシ
ャル層21,29内のシリコンと高融点金属膜が化学反
応し、エピタキシャル層21,29の上部に高融点金属
シリサイド層22,30が形成される。
【0261】この後、未反応の高融点金属膜が除去され
る。
【0262】以上の工程により、エレベーテッド・ソー
ス/ドレイン構造を有するMOSFETが完成する。
【0263】図33は、本発明の第5実施の形態に関わ
る半導体装置を示している。
【0264】この半導体装置は、エピタキシャル層内に
形成されるMOSFETに関する。
【0265】単結晶シリコン基板11内には、STI構
造の素子分離絶縁膜14が形成される。素子分離絶縁膜
14上には、素子分離絶縁膜14の幅よりも狭い幅を有
するストッパ絶縁膜35が形成される。ストッパ絶縁膜
35の幅は、特性上要求される最小の素子分離幅aに設
定されている。
【0266】シリコン基板11上には、エピタキシャル
層21,29が形成される。エピタキシャル層21,2
9は、素子分離絶縁膜14上にも形成されている。しか
し、エピタキシャル層21,29は、ストッパ絶縁膜3
5により互いに分離されている。エピタキシャル層2
1,29の高さ(厚さ)は、ストッパ絶縁膜35の高さ
と同じか又はそれよりも低く設定されているため、エピ
タキシャル層21,29は、特性上要求される最小の素
子分離幅aだけ離れている。
【0267】エピタキシャル層21内及びシリコン基板
11内には、p型ウェル領域12が形成され、エピタキ
シャル層29内及びシリコン基板11内には、n型ウェ
ル領域13が形成される。
【0268】p型ウェル領域12上(エピタキシャル層
21上)には、nチャネル型MOSFETが形成され
る。
【0269】即ち、p型ウェル領域12上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)15及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)16が形成される。ポリシリコ
ン膜16上には、例えば、ポリシリコン膜16を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
17が形成される。また、ポリシリコン膜16の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)18が形成
される。
【0270】p型ウェル領域12内には、n型ソース/
ドレイン領域19及びこのソース/ドレイン領域19よ
りも低濃度のn型エクステンション領域20が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域19は、ポリシリコン
膜16の両側のp型ウェル領域12内に形成され、n型
エクステンション領域20は、シリコン窒化膜18の直
下のp型ウェル領域12内に形成される。
【0271】ソース/ドレイン領域19の底面の一部
は、素子分離絶縁膜14に接触している。よって、p型
ウェル領域12とn型ソース/ドレイン領域19の接合
面積を小さくすることができ、ソース/ドレイン領域1
9の寄生容量を低減できる。
【0272】同様に、n型ウェル領域13上(エピタキ
シャル層29上)には、pチャネル型MOSFETが形
成される。
【0273】即ち、n型ウェル領域13上には、シリコ
ン酸化膜(ゲート絶縁膜)23及び不純物を含むポリシ
リコン膜(ゲート電極)24が形成される。ポリシリコ
ン膜24上には、例えば、ポリシリコン膜24を加工す
る際のマスクとなるシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)
25が形成される。また、ポリシリコン膜24の側壁に
は、例えば、シリコン窒化膜(側壁絶縁膜)26が形成
される。
【0274】n型ウェル領域13内には、p型ソース/
ドレイン領域27及びこのソース/ドレイン領域27よ
りも低濃度のp型エクステンション領域28が形成され
る。即ち、ソース/ドレイン領域27は、ポリシリコン
膜24の両側のn型ウェル領域13内に形成され、p型
エクステンション領域28は、シリコン窒化膜26の直
下のn型ウェル領域13内に形成される。
【0275】ソース/ドレイン領域27の底面の一部
は、素子分離絶縁膜14に接触している。よって、n型
ウェル領域13とp型ソース/ドレイン領域27の接合
面積を小さくすることができ、ソース/ドレイン領域2
7の寄生容量を低減できる。
【0276】次に、上述の第5実施の形態の半導体装置
の製造方法を説明する。
【0277】まず、図34に示すように、例えば、単結
晶シリコン基板11内にSTI構造の素子分離絶縁膜1
4を形成する。また、例えば、CVD法により、シリコ
ン基板11上の全体にストッパ絶縁膜35を形成する。
ストッパ絶縁膜35は、絶縁性を有する材料であればど
のようなものから構成してもよいが、例えば、シリコン
窒化膜、シリコン酸化膜などが現実的である。
【0278】また、PEP(写真蝕刻工程)を行い、素
子分離絶縁膜14上のストッパ絶縁膜35上に、素子分
離絶縁膜14の幅よりも狭い幅を有するレジスト膜を形
成する。このレジスト膜をマスクにして、RIEによ
り、ストッパ絶縁膜35をエッチングし、素子分離絶縁
膜14上にストッパ絶縁膜35を形成する。この後、レ
ジスト膜は、剥離される。
【0279】本例では、ストッパ絶縁膜35の幅が特性
上要求される最小の素子分離幅aとなっている。
【0280】次に、図35に示すように、選択エピタキ
シャル成長により、剥き出しになったシリコン基板11
上にエピタキシャル層(単結晶シリコン層)21,29
を選択的に形成する。選択エピタキシャル成長では、原
料ガスや成膜温度などを調節し、シリコン基板11上の
みにシリコンエピタキシャル層を形成する。
【0281】なお、エピタキシャル層21,29は、等
方的、即ち、縦方向及び横方向に成長するため、エピタ
キシャル層21,29は、素子分離絶縁膜14上にも形
成される。
【0282】エピタキシャル層21,29の高さは、シ
リコン基板11の表面からストッパ絶縁膜35の上面ま
での高さ、即ち、素子分離絶縁膜14の表面とシリコン
基板11の表面が実質的に等しい場合にはストッパ絶縁
膜35の高さと同じか又はそれよりも低くなるように調
整される。
【0283】次に、図36に示すように、イオン注入法
により、エピタキシャル層21内及びシリコン基板11
内にp型不純物をイオン注入してp型ウェル領域12を
形成し、かつ、エピタキシャル層29内及びシリコン基
板11内にn型不純物をイオン注入してn型ウェル領域
13を形成する。
【0284】この後、例えば、熱酸化法により、p型ウ
ェル領域12上にシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)15
を形成し、n型ウェル領域13上にシリコン酸化膜(ゲ
ート酸化膜)23を形成する。
【0285】また、例えば、CVD法を用いて、シリコ
ン酸化膜15,23上に不純物を含んだポリシリコン膜
16,24を形成する。続けて、例えば、CVD法によ
り、ポリシリコン膜16,24上にシリコン酸化膜(キ
ャップ酸化膜)17,25を形成する。この後、シリコ
ン酸化膜17,25をパターニングし、さらに、このシ
リコン酸化膜17,25をマスクにして、RIEによ
り、ポリシリコン膜16,24をエッチングし、MOS
FETのゲート電極を形成する。
【0286】また、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜(ゲート電極)16をマスクにして、セルフアライ
ンにより、p型ウェル領域12内にn型不純物をイオン
注入する。その結果、p型ウェル領域12内には、浅く
かつ低濃度のn型不純物領域、即ち、n型エクステンシ
ョン領域20が形成される。
【0287】同様に、イオン注入法を用いて、ポリシリ
コン膜(ゲート電極)24をマスクにして、セルフアラ
インにより、n型ウェル領域13内にp型不純物をイオ
ン注入する。その結果、n型ウェル領域13内には、浅
くかつ低濃度のp型不純物領域、即ち、p型エクステン
ション領域28が形成される。
【0288】この後、熱酸化を行い、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24の表面にシリコン酸化膜を形
成する。
【0289】また、例えば、CVD法により、素子分離
絶縁膜14上及び素子領域上の全体に、ポリシリコン膜
(ゲート電極)16,24を完全に覆うようなシリコン
窒化膜18,26を形成する。また、RIEにより、シ
リコン窒化膜18,26をエッチングし、このシリコン
窒化膜18,26をポリシリコン膜16,24の側壁の
みに残存させる。
【0290】次に、イオン注入法を用いて、ポリシリコ
ン膜16及びシリコン窒化膜18をマスクにして、セル
フアラインにより、p型ウェル領域12内にn型不純物
をイオン注入する。また、イオン注入法を用いて、ポリ
シリコン膜24及びシリコン窒化膜26をマスクにし
て、セルフアラインにより、n型ウェル領域13内にp
型不純物をイオン注入する。
【0291】その結果、p型ウェル領域12内には、n
型エクステンション領域20よりも深くかつ高濃度の不
純物領域、即ち、n型ソース/ドレイン領域19が形成
され、n型ウェル領域13内には、p型エクステンショ
ン領域28よりも深くかつ高濃度の不純物領域、即ち、
p型ソース/ドレイン領域27が形成される。
【0292】以上の工程により、エピタキシャル層2
1,29内に形成され、ソース/ドレイン領域19,2
7の底面の一部が素子分離絶縁膜14に接触するような
MOSFETが完成する。
【0293】図37は、本発明の第6実施の形態に関わ
る半導体装置を示している。
【0294】本実施の形態の半導体装置は、図1の第1
実施の形態に関わる半導体装置の変形例であり、その特
徴は、素子分離領域Aにおける素子分離絶縁膜14上に
は、ストッパ絶縁膜35を配置し、素子分離領域Bにお
ける素子分離絶縁膜14上には、ストッパ絶縁膜35を
配置しない点にある。
【0295】この場合、素子分離領域Bにおいては、素
子分離絶縁膜14を跨るようにエピタキシャル層29が
形成される。即ち、MOSFET T1のソース/ドレ
イン領域27aとMOSFET T2のソース/ドレイ
ン領域27bが電気的に接続されることになる。
【0296】本実施の形態の半導体装置は、MOSFE
T T1とMOSFET T2を電気的に接続するに際
して、MOSFETの上層に形成される配線層を用いる
場合に比べ、素子の集積度向上に貢献できる。即ち、本
実施の形態の半導体装置では、MOSFET T1,T
2の電気的接続に関し、ソース/ドレイン領域に対する
コンタクト領域が不要となる。
【0297】図38は、本発明の第7実施の形態に関わ
る半導体装置を示している。
【0298】本実施の形態の半導体装置は、図33の第
5実施の形態に関わる半導体装置の変形例であり、その
特徴は、素子分離領域Bにおける素子分離絶縁膜14上
にストッパ絶縁膜35が配置されていない点にある。
【0299】この場合、素子分離領域Bの素子分離絶縁
膜14上において、エピタキシャル層29aとエピタキ
シャル層29bが互いに結合される。即ち、MOSFE
TT1のソース/ドレイン領域27aとMOSFET
T2のソース/ドレイン領域27bが電気的に接続され
ることになる。
【0300】本実施の形態の半導体装置は、MOSFE
T T1とMOSFET T2を電気的に接続するに際
して、MOSFETの上層に形成される配線層を用いる
場合に比べ、素子の集積度向上に貢献できる。即ち、本
実施の形態の半導体装置では、MOSFET T1,T
2の電気的接続に関し、ソース/ドレイン領域に対する
コンタクト領域が不要となる。
【0301】図39及び図40は、図37及び図38の
半導体装置を製造する際に適用される手法を示してい
る。
【0302】この手法は、選択エピタキシャル成長によ
り、シリコン基板11からエピタキシャル層29a,2
9bを成長させ、このエピタキシャル層29a,29b
を素子分離絶縁膜14上において互いに結合させるもの
である。
【0303】この手法では、エピタキシャル層29a,
29bの成長が等方的に行われるとすると、素子分離絶
縁膜14の幅をHとしたとき、エピタキシャル層29
a,29bは、H/2以上の厚さで形成する必要があ
る。
【0304】図41は、素子分離絶縁膜上のエピタキシ
ャル層のコンタクト領域に対してコンタクトホールを形
成するときの様子を示している。
【0305】コンタクトホール39の形成は、PEP
(写真蝕刻工程)とエッチング工程により行われる。し
かし、PEPでは、通常、マスク(レチクル)とウェハ
(シリコン基板)の間で合せずれが生じ、コンタクトホ
ール39の位置がエピタキシャル層21のコンタクト領
域からずれる場合がある。
【0306】この場合、エッチング工程により、層間絶
縁膜31にコンタクトホール39を形成すると、素子分
離絶縁膜14に深い溝39aが形成される。これは、通
常、素子分離絶縁膜14と層間絶縁膜31が同じ材料
(例えば、シリコン酸化膜)から構成され、素子分離絶
縁膜14は、層間絶縁膜31に対してエッチング選択比
を有しないためである。
【0307】素子分離絶縁膜14に形成された深い溝3
9aは、例えば、シリコン基板11まで達すると、ソー
ス/ドレイン領域からウェル領域12へのリーク電流を
発生させる。また、この深い溝39aは、例えば、スパ
ッタ法により、コンタクトホール39内にバリアメタル
を形成する際に、バリアメタルの成膜不良を生じさせ
る。
【0308】このような事態を回避するためには、マス
クとウェハの間で合せずれが生じても、コンタクトホー
ルがエピタキシャル層のコンタクト領域から外れないよ
うに、エピタキシャル層のコンタクト領域に十分なマー
ジン幅を持たせたレイアウトが必要となる。しかし、こ
のマージン幅は、素子の集積度の向上には悪影響を与え
る。
【0309】そこで、従来は、図42に示すように、シ
リサイド層22(エピタキシャル層21)上及び素子分
離絶縁膜14上に予めエッチングストッパ層40を形成
し、コンタクトホール39の形成時に、エッチングの進
行をエッチングストッパ層40で止めるようにしてい
る。
【0310】エッチングストッパ層40は、エッチング
の進行を止めるものであるから、素子分離絶縁膜14及
び層間絶縁膜31に対してエッチング選択比を有する材
料(例えば、シリコン窒化膜)から構成される。
【0311】よって、コンタクトホール39を形成した
後、コンタクトホール39の底部のエッチングストッパ
層40のみをエッチングにより除去すれば、素子分離絶
縁膜14に深い溝を形成することなく、コンタクトホー
ル39を形成することができる(フィールドセルフアラ
インコンタクト)。
【0312】ところで、図43に示すように、本発明の
場合、素子分離絶縁膜14上には、選択エピタキシャル
成長時のエピタキシャル層21の横方向の成長をストッ
プさせるストッパ絶縁膜35が形成される。
【0313】そこで、このストッパ絶縁膜35を、素子
分離絶縁膜14及び層間絶縁膜31に対してエッチング
選択比を有する材料(例えば、シリコン窒化膜)から構
成すれば、コンタクトホール39の形成時に、エッチン
グの進行をストッパ絶縁膜35で止めることができる。
【0314】つまり、本発明によれば、コンタクトホー
ル39の形成時に、エッチングストッパ層を設けなくて
も、素子分離絶縁膜14に深い溝が形成されることがな
いため、エッチングストッパ層なしで、フィールドセル
フアラインコンタクトを実現できる。
【0315】次に、上述の第1乃至第4実施の形態の半
導体装置(エレベーテッド・ソース/ドレイン構造を有
するMOSFETに関するもの)に適用できる製造方法
について説明する。
【0316】上述した各実施の形態における製造方法で
は、ストッパ絶縁膜35は、独自の工程により製造して
いた。本例では、ストッパ絶縁膜35の形成工程を、他
の工程(側壁絶縁膜の形成工程)に含め、製造工程数の
削減を図る。
【0317】まず、図44に示すように、単結晶シリコ
ン基板11内にSTI構造の素子分離絶縁膜14を形成
する。また、シリコン基板11内にp型ウェル領域12
及びn型ウェル領域13を形成し、素子分離絶縁膜14
に取り囲まれた素子領域上にシリコン酸化膜(ゲート酸
化膜)15,23を形成する。
【0318】また、従来と同様にして、p型ウェル領域
12上には、ポリシリコン膜(ゲート電極)16及びシ
リコン酸化膜(キャップ酸化膜)17を形成し、n型ウ
ェル領域13上には、ポリシリコン膜(ゲート電極)2
4及びシリコン酸化膜(キャップ酸化膜)25を形成す
る。
【0319】次に、図45に示すように、p型ウェル領
域12内には、浅くかつ低濃度のn型不純物領域、即
ち、n型エクステンション領域20を形成し、n型ウェ
ル領域13内には、浅くかつ低濃度のp型不純物領域、
即ち、p型エクステンション領域28を形成する。
【0320】この後、シリコン基板11上の全面に、絶
縁膜(例えば、シリコン窒化膜)41を形成する。ま
た、PEP(写真蝕刻工程)を行い、素子分離絶縁膜1
4上の絶縁膜41上にレジスト膜42を形成する。レジ
スト膜42をマスクにして、異方性エッチングにより絶
縁膜41をエッチングした後、レジスト膜42を除去す
る。
【0321】その結果、図46に示すように、絶縁膜4
1は、ポリシリコン膜(ゲート電極)16,24の側壁
及び素子分離絶縁膜14上に残存する。ポリシリコン膜
16,24の側壁の絶縁膜41は、ソース/ドレイン領
域を形成する際のマスクとなる側壁絶縁膜となり、素子
分離絶縁膜14上の絶縁膜41(35)は、ストッパ絶
縁膜となる。
【0322】この後、ポリシリコン膜16,24の両側
に存在するシリコン酸化膜15,23を除去し、選択エ
ピタキシャル成長が行われる。また、ソース/ドレイン
領域及びシリサイド層を形成すると、エレベーテッド・
ソース/ドレイン構造を有するMOSFETが完成す
る。
【0323】このような製造方法では、ゲート電極の側
壁絶縁膜とストッパ絶縁膜が同時に形成されるため、従
来に比べて製造工程数の増加が抑えられる。
【0324】図47及び図48は、本発明の第8実施の
形態に関わる半導体装置を示している。
【0325】図47は、図6の第2実施の形態に関わる
半導体装置の改良例、図48は、図33の第5実施の形
態に関わる半導体装置の改良例であり、ストッパ絶縁膜
を用いることなく、素子分離絶縁膜14の形状を変える
ことで、第2及び第5実施の形態の半導体装置と同様の
効果を得ることができるようにしたものである。
【0326】この半導体装置の特徴は、素子分離絶縁膜
14の縁部に窪みを設け、素子分離絶縁膜が凸型となる
ようにした点にある。エピタキシャル層21,29は、
シリコン基板11上及び素子分離絶縁膜14の窪み内に
形成され、素子分離絶縁膜14の凸部を超えることがな
い。
【0327】即ち、素子分離絶縁膜14の凸部は、スト
ッパ絶縁膜とほぼ同様の機能を有し、エピタキシャル層
21,29の横方向の成長の進行速度を実質的に遅くす
る。よって、エピタキシャル層21,29の成長後にお
いて、エピタキシャル層21,29が短絡することがな
く、また、特性上要求される素子分離幅aも確保するこ
とができる。
【0328】また、本実施の形態の半導体装置では、ス
トッパ絶縁膜が不要であるため、製造工程が簡略化され
ると共に、素子分離絶縁膜14に凸部を形成する際に、
ストッパ絶縁膜のパターニング時に生じるような合せず
れを考慮する必要がない。
【0329】図49乃至図51は、図47及び図48の
半導体装置を製造する際に適用される手法を示してい
る。
【0330】この手法は、素子分離絶縁膜14の縁部に
溝を形成し、素子分離絶縁膜14を凸型にするものであ
る。
【0331】まず、図49に示すように、単結晶シリコ
ン基板11内にSTI構造の素子分離絶縁膜(例えば、
シリコン酸化膜)14を形成する。素子分離絶縁膜14
の表面は、シリコン基板の表面に概ね等しくなっている
ものとする。
【0332】次に、図50に示すように、例えば、NH
4 Fを用いて、素子分離絶縁膜14のウェットエッチン
グを行う。一般に、素子分離絶縁膜14のエッチングレ
ートは、素子分離絶縁膜14の中央部に比べて縁部の方
が高くなるため、素子分離絶縁膜14のウェットエッチ
ングにより、素子分離絶縁膜14の縁部には窪み(溝)
43が形成される。
【0333】次に、図51に示すように、選択エピタキ
シャル成長により、シリコン基板11上に選択的にエピ
タキシャル層(単結晶シリコン層)21,29を形成す
る。この時、例えば、エピタキシャル層21の横方向の
先端は、矢印に示すような経路で素子分離絶縁膜14上
を移動する。つまり、エピタキシャル層21の先端がシ
リコン基板11から素子分離絶縁膜14の凸部まで移動
する距離は、溝がある場合の方が溝がない場合よりも長
くなる。
【0334】よって、エピタキシャル層21,29の成
長後において、エピタキシャル層21,29が短絡する
事態を防止でき、また、特性上要求される素子分離幅a
も確保することができる。
【0335】また、ストッパ絶縁膜が不要であるため、
製造工程が簡略化されると共に、素子分離絶縁膜14の
凸部は、自己整合的に形成されるため、ストッパ絶縁膜
のパターニング時に生じるような合せずれを考慮する必
要がない。
【0336】図52及び図53は、エレベーテッド・ソ
ース/ドレイン構造を有するMOSFET(第1乃至第
4実施の形態に対応)に適用できる素子分離絶縁膜の形
成工程を示している。
【0337】まず、例えば、CVD法を用いて、単結晶
シリコン基板11上にシリコン酸化膜44及びシリコン
窒化膜45を順次形成する。PEP(写真蝕刻工程)に
より、レジストパターンを形成し、このレジストパター
ンをマスクにして、RIEにより、シリコン窒化膜45
をエッチングする。
【0338】また、レジストパターンを除去した後、シ
リコン窒化膜45をマスクにして、RIEにより、シリ
コン酸化膜44及びシリコン基板11をエッチングし、
シリコン基板11内にトレンチを形成する。
【0339】また、シリコン窒化膜45上にトレンチを
完全に埋め込むようなシリコン酸化膜を形成する。そし
て、CMPにより、このシリコン酸化膜を研磨及びエッ
チングし、トレンチ内のみにシリコン酸化膜を残存さ
せ、STI構造の素子分離絶縁膜14を形成する。
【0340】この後、シリコン酸化膜44及びシリコン
窒化膜45が除去される。
【0341】上述の素子分離絶縁膜14の形成工程によ
れば、素子分離絶縁膜14の上面は、シリコン基板11
の表面よりも高くなっている。このため、この素子分離
絶縁膜14の凸部に、エピタキシャル層の横方向の成長
をストップさせるストッパ絶縁膜と同様の機能を持たせ
ることができる。
【0342】しかし、素子分離絶縁膜14を形成した後
に、シリコン基板(素子領域)11上及び素子分離絶縁
膜(素子分離領域)14上にMOSFETのゲート電極
が形成される。即ち、素子分離絶縁膜14がシリコン基
板11から突出していると、シリコン基板11と素子分
離絶縁膜14の境界に段差部が生じ、この段差部におい
て、MOSFETのゲート電極の加工が非常に困難とな
る。
【0343】そこで、上述の第1乃至第4実施の形態の
半導体装置では、素子分離絶縁膜14の上面をシリコン
基板11の表面に概ね等しくし、この状態でMOSFE
Tのゲート電極を形成するようにし、この後、素子分離
絶縁膜14上にストッパ絶縁膜を設け、選択エピタキシ
ャル成長を行っている。
【0344】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の半導体
装置によれば、素子分離絶縁膜上に配置されたストッパ
絶縁膜により、選択エピタキシャル成長時におけるエピ
タキシャル層の横方向の成長を阻止できるようになる。
つまり、ストッパ絶縁膜は、エピタキシャル層の横方向
の成長を阻止する壁としての機能を有するため、最低
限、ストッパ絶縁膜の幅だけは素子分離幅を確保するこ
とができる。
【0345】よって、十分な素子分離特性を得ることが
できると共に、互いに隣接する素子同士が短絡すること
もなくなる。また、素子の集積度の向上及びチップサイ
ズの縮小を図ることができる。
【0346】また、素子分離絶縁膜上にストッパ絶縁膜
を配置しない場合には、素子分離絶縁膜上で互いに隣接
する素子同士をエピタキシャル層により電気的に接続す
ることができる。
【0347】また、ストッパ絶縁膜を、素子分離絶縁膜
に対してエッチング選択比を有する材料から構成するこ
とで、コンタクトホール形成時に素子分離絶縁膜に深い
溝が形成されることもない。
【0348】さらに、素子分離絶縁膜上にストッパ絶縁
膜を設けなくても、素子分離絶縁膜のエッジ部に溝を形
成し、素子分離絶縁膜を凸型にすることにより、ストッ
パ絶縁膜を設けた場合と同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に関わる半導体装置を
示す断面図。
【図2】図1の半導体装置の製造方法の一工程を示す断
面図。
【図3】図1の半導体装置の製造方法の一工程を示す断
面図。
【図4】図1の半導体装置の製造方法の一工程を示す断
面図。
【図5】図1の半導体装置の製造方法の一工程を示す断
面図。
【図6】本発明の第2実施の形態に関わる半導体装置を
示す断面図。
【図7】図6の半導体装置の製造方法の一工程を示す断
面図。
【図8】図6の半導体装置の製造方法の一工程を示す断
面図。
【図9】図6の半導体装置の製造方法の一工程を示す断
面図。
【図10】図6の半導体装置の製造方法の一工程を示す
断面図。
【図11】エピタキシャル層の厚さとストッパ絶縁膜の
高さの関係を示す図。
【図12】エピタキシャル層の厚さとストッパ絶縁膜の
高さの関係を示す図。
【図13】エピタキシャル層の厚さとストッパ絶縁膜の
高さの関係を示す図。
【図14】本発明の第3実施の形態に関わる半導体装置
を示す平面図。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図。
【図16】図14の半導体装置の製造方法の一工程を示
す平面図。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う断面
図。
【図18】図14の半導体装置の製造方法の一工程を示
す平面図。
【図19】図18のXIX−XIX線に沿う断面図。
【図20】図14の半導体装置の製造方法の一工程を示
す平面図。
【図21】図20のXXI−XXI線に沿う断面図。
【図22】本発明の第4実施の形態に関わる半導体装置
を示す平面図。
【図23】図22のXXIII−XXIII線に沿う断
面図。
【図24】図22のXXIV−XXIV線に沿う断面
図。
【図25】図22の半導体装置の製造方法の一工程を示
す平面図。
【図26】図25のXXVI−XXVI線に沿う断面
図。
【図27】図22の半導体装置の製造方法の一工程を示
す平面図。
【図28】図27のXXVIII−XXVIII線に沿
う断面図。
【図29】図27のXXIX−XXIX線に沿う断面
図。
【図30】図22の半導体装置の製造方法の一工程を示
す平面図。
【図31】図30のXXXI−XXXI線に沿う断面
図。
【図32】図30のXXXII−XXXII線に沿う断
面図。
【図33】本発明の第5実施の形態に関わる半導体装置
を示す断面図。
【図34】図33の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図35】図33の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図36】図33の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図37】本発明の第6実施の形態に関わる半導体装置
を示す断面図。
【図38】本発明の第7実施の形態に関わる半導体装置
を示す断面図。
【図39】図37及び図38の半導体装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図40】図37及び図38の半導体装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図41】コンタクトホール形成時の問題点を示す図。
【図42】図41の問題点をエッチングストッパにより
解決した例を示す図。
【図43】図41の問題点をストッパ絶縁膜により解決
した例を示す図。
【図44】第1乃至第4実施の形態の装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図45】第1乃至第4実施の形態の装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図46】第1乃至第4実施の形態の装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図47】本発明の第8実施の形態に関わる半導体装置
を示す断面図。
【図48】本発明の第8実施の形態に関わる半導体装置
を示す断面図。
【図49】図47及び図48の半導体装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図50】図47及び図48の半導体装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図51】図47及び図48の半導体装置に適用できる
製造方法の一工程を示す図。
【図52】STI構造の素子分離絶縁膜の形成工程を示
す断面図。
【図53】STI構造の素子分離絶縁膜の形成工程を示
す断面図。
【図54】従来の半導体装置を示す断面図。
【図55】図54の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図56】図54の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図57】図54の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図58】図54の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図59】図54の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図60】従来の半導体装置を示す図。
【図61】エレベーテッド・ソース/ドレイン構造の半
導体装置を示す図。
【図62】従来の半導体装置の欠点を示す図。
【図63】エレベーテッド・ソース/ドレイン構造の半
導体装置の利点を示す図。
【図64】従来の半導体装置を示す断面図。
【図65】図64の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図66】図64の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図67】図64の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図68】図64の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図69】従来の半導体装置の利点を示す図。
【図70】従来の半導体装置の欠点を示す図。
【図71】従来の半導体装置の欠点を示す図。
【符号の説明】
11 :単結晶シリコン基
板、 12 :p型ウェル領域、 13 :n型ウェル領域、 14 :素子分離絶縁膜、 15,23 :シリコン酸化膜(ゲ
ート絶縁膜)、 16,24 :ポリシリコン膜(ゲ
ート電極)、 17,25 :シリコン酸化膜(キ
ャップ酸化膜)、 18,26,41 :シリコン窒化膜(側
壁絶縁膜)、 19 :n型ソース/ドレイ
ン領域、 20 :n型エクステンショ
ン領域、 21 :エピタキシャル層
(n型ソース/ドレイン領域)、 27 :p型ソース/ドレイ
ン領域、 28 :p型エクステンショ
ン領域、 29 :エピタキシャル層
(p型ソース/ドレイン領域)、 22,30 :高融点金属シリサイ
ド層、 31 :層間絶縁膜、 32a,32b :コンタクトプラグ、 33a,33b :配線、 34 :パッシベーション
膜、 35 :ストッパ絶縁膜、 36,42 :レジスト膜、 37,38,39 :コンタクトホール、 40 :エッチングストッパ
層。 43 :窪み、 44 :シリコン酸化膜、 45 :シリコン窒化膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F032 AA35 AA44 AA77 AA82 BA01 BA02 CA03 CA11 CA17 DA02 DA16 DA33 DA53 5F048 AA01 AA07 AC03 BA01 BA20 BB05 BB08 BB09 BC01 BC05 BC06 BC15 BC16 BD09 BE03 BF03 BF06 BF15 BF16 BG00 BG01 BG13 DA27

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成される第1及び第2
    MISFETと、前記第1及び第2MISFETを電気
    的に分離する素子分離絶縁膜とを備え、 前記第1及び第2MISFETは、ソース/ドレイン領
    域の表面が前記半導体基板の表面に形成されるチャネル
    よりも高い位置に配置されるエレベーテッド・ソース/
    ドレイン構造を有し、 前記素子分離絶縁膜上には、前記素子分離絶縁膜の幅以
    下の幅を有するストッパ絶縁膜が配置されていることを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ絶縁膜の幅が前記素子分離
    絶縁膜の幅と実質的に同じで、前記半導体基板の表面か
    ら前記ストッパ絶縁膜の上面までの高さが、前記半導体
    基板の表面から前記ソース/ドレイン領域の表面までの
    高さ以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ絶縁膜の幅が前記素子分離
    絶縁膜の幅よりも狭く、前記半導体基板の表面から前記
    ストッパ絶縁膜の上面までの高さHと前記半導体基板の
    表面から前記ソース/ドレイン領域の表面までの高さ
    T’は、H+X≧T’(但し、Xは、前記素子分離絶縁
    膜のエッジ部から前記ストッパ絶縁膜のエッジ部までの
    距離とする。)なる関係を有していることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に形成されるMISFET
    と、前記MISFETを取り囲む素子分離絶縁膜とを備
    え、 前記素子分離絶縁膜上には、前記素子分離絶縁膜が前記
    MISFETを取り囲む範囲よりも広い範囲で前記MI
    SFETを取り囲むストッパ絶縁膜が配置され、前記ス
    トッパ絶縁膜が前記MISFETを取り囲む範囲内に
    は、前記MISFETのソース/ドレイン領域となる半
    導体層が満たされ、前記素子分離絶縁膜上の前記半導体
    層が前記ソース/ドレイン領域に対するコンタクト領域
    を構成していることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記MISFETのゲート電極が延びる
    方向では、前記ストッパ絶縁膜が前記MISFETを取
    り囲む範囲の幅は、前記素子分離絶縁膜が前記MISF
    ETを取り囲む範囲の幅に実質的に等しく、前記MIS
    FETのゲート電極が延びる方向に交差する方向では、
    前記ストッパ絶縁膜が前記MISFETを取り囲む範囲
    の幅は、前記素子分離絶縁膜が前記MISFETを取り
    囲む範囲の幅よりも広いことを特徴とする請求項4記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板内に配置される第1及び第2
    素子領域と、 前記第1及び第2素子領域の間に形成される素子分離絶
    縁膜と、 前記素子分離絶縁膜の幅よりも狭い幅を有し、前記素子
    分離絶縁膜上に配置されるストッパ絶縁膜と、 前記第1及び第2素子領域上並びに前記ストッパ絶縁膜
    上を除く前記素子分離絶縁膜上に形成される半導体層
    と、 前記第1素子領域上の前記半導体層に形成され、ソース
    /ドレイン領域の底面の一部が前記素子分離絶縁膜に接
    触する第1MISFETと、 前記第2素子領域上の前記半導体層に形成され、ソース
    /ドレイン領域の底面の一部が前記素子分離絶縁膜に接
    触する第2MISFETとを具備することを特徴とする
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板の表面から前記ストッパ
    絶縁膜の上面までの高さHと前記半導体基板の表面から
    前記半導体層の表面までの高さT’は、H+X≧T’
    (但し、Xは、前記素子分離絶縁膜のエッジ部から前記
    ストッパ絶縁膜のエッジ部までの距離とする。)なる関
    係を有していることを特徴とする請求項6記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ストッパ絶縁膜は、前記素子分離絶
    縁膜に対してエッチング選択比を有する材料から構成さ
    れることを特徴とする請求項1、4及び6のいずれか1
    項に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に形成される第1及び第2
    MISFETと、前記第1及び第2MISFETを電気
    的に分離する素子分離絶縁膜とを備え、 前記第1及び第2MISFETは、ソース/ドレイン領
    域の表面が前記半導体基板の表面に形成されるチャネル
    よりも高い位置に配置されるエレベーテッド・ソース/
    ドレイン構造を有し、 前記素子分離絶縁膜上には、前記第1及び第2MISF
    ETのソース/ドレイン領域となると共に、前記第1及
    び第2MISFETを電気的に接続する半導体層が形成
    されることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板内に配置される第1及び第
    2素子領域と、 前記第1及び第2素子領域の間に形成される素子分離絶
    縁膜と、 前記第1及び第2素子領域上並びに前記素子分離絶縁膜
    上に形成される半導体層と、 前記第1素子領域上の前記半導体層に形成される第1M
    ISFETと、 前記第2素子領域上の前記半導体層に形成される第2M
    ISFETとを備え、 前記第1及び第2MISFETのソース/ドレイン領域
    は、前記素子分離絶縁膜上の前記半導体層で互いに結合
    されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体基板の表面と前記素子分離
    絶縁膜の表面は、実質的に一致していることを特徴とす
    る請求項1、4、6、9及び10のいずれか1項に記載
    の半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に形成される第1及び第
    2MISFETと、前記第1及び第2MISFETを電
    気的に分離するSTI構造の素子分離絶縁膜とを備え、 前記第1及び第2MISFETは、ソース/ドレイン領
    域の表面が前記半導体基板の表面に形成されるチャネル
    よりも高い位置に配置されるエレベーテッド・ソース/
    ドレイン構造を有し、 前記素子分離絶縁膜のエッジ部には窪みが設けられ、前
    記窪み内には、前記第1及び第2MISFETのソース
    /ドレイン領域となる半導体層が満たされることを特徴
    とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板内に配置される第1及び第
    2素子領域と、 前記第1及び第2素子領域の間に形成され、エッジ部に
    窪みを有するSTI構造の素子分離絶縁膜と、 前記第1及び第2素子領域上及び前記素子分離絶縁膜の
    窪み内に形成される半導体層と、 前記第1素子領域上の前記半導体層に形成され、ソース
    /ドレイン領域の底面の一部が前記素子分離絶縁膜に接
    触する第1MISFETと、 前記第2素子領域上の前記半導体層に形成され、ソース
    /ドレイン領域の底面の一部が前記素子分離絶縁膜に接
    触する第2MISFETとを具備することを特徴とする
    半導体装置。
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