JP2000260270A - 遮断器の操作装置 - Google Patents

遮断器の操作装置

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JP2000260270A
JP2000260270A JP11057224A JP5722499A JP2000260270A JP 2000260270 A JP2000260270 A JP 2000260270A JP 11057224 A JP11057224 A JP 11057224A JP 5722499 A JP5722499 A JP 5722499A JP 2000260270 A JP2000260270 A JP 2000260270A
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Toru Matsuda
徹 松田
Takayoshi Aoyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラを介するレバーと遮断ラッチの係合時
におけるローラの係合位置を規正して、遮断ラッチに所
定の荷重を働かせることで、安定した開閉動作が行える
信頼性の高い遮断器の操作装置を提供する。 【解決手段】 モータにより蓄勢される投入ばねと、前
記投入ばねの付勢力で蓄勢されて遮断器に操作力を与え
る遮断ばねと、前記投入ばねと前記遮断ばねの間で駆動
力を伝達する伝達機構の一部として、遮断ばね蓄勢用の
メインレバーと、前記メインレバーに回動自在に取り付
けられたレバーと、前記レバーをローラを介して係止す
る遮断ラッチとを設け、前記係止時の力の作用線が同一
平面内になるようにメインレバー、レバー、ローラ、お
よび遮断ラッチを配置した遮断器の操作装置において、
レバーと係合するローラが適正な位置で係合するよう
に、レバー外周に突起部を設け、ローラの係合位置の規
正を機械的に行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遮断器の開閉操
作を行う電動操作形操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遮断器の操作装置の一例を図3、
図4に示す。図3は遮断器が閉じられ、投入ばねおよび
遮断ばねが蓄勢された状態を示した図であり、図4はこ
の時の要部断面図である。操作装置は次のように構成さ
れている。投入カム1は、その内部にカムローラ2が回
転自在に設けてあり、図中カムシャフト3を軸として回
動自在に支持され、投入ばね30の蓄勢により時計方向
の作用荷重を受け、それをカムローラ2を介して投入ラ
ッチ4およびキャッチ6で係止されている。またカムシ
ャフト3は、歯車減速機構28を介してモータ29に連
動する。キャッチ6は、投入コイル26に連動する支持
ピン7と一体となって回動可能となるように図示しない
指示具で支持されている。キャッチ6を包むように配置
されキャッチ6と回動軸を同じくするキャッチケース9
は、ばね10によりキャッチ6との位置を保持されてい
る。またキャッチケース9のケース内には、回転可能な
ローラ8が投入ラッチ4との係合部に設けられている。
投入ラッチ4は、支持ピン5に回動可能に支持されてお
り、一端をカムローラ2に、他端をローラ8を介しキャ
ッチ6に係合し、投入カム1を蓄勢位置に保持してい
る。この時投入ラッチ4は、投入ばね30の蓄勢による
作用荷重を投入カム1よりカムローラ2を介して受け、
時計方向に付勢されている。
【0003】メインレバー11は、その内部に回転自在
のローラ12および、一端をローラ12に係合するよう
ばね15によって保持されているレバー14を有し、シ
ャフト13により回動可能に支持されている。メインレ
バー11には、遮断ばね31の蓄勢による作用荷重がシ
ャフト13を軸として反時計方向に付勢されており、そ
の力をレバー14、遮断ラッチ16を介してキャッチ2
1で受け止め、メインレバー11を蓄勢位置に保持して
いる。シャフト13と遮断ばね31を連結する連結ロッ
ド33には、遮断器投入・開放用の操作レバー34が連
結されている。キャッチ21は、遮断コイル27に連動
する支持ピン22と一体となって回動可能となるように
図示しない指示具で支持されている。キャッチ21を包
み込むように配置されキャッチ21と回動軸を同じくす
るキャッチケース24は、ばね25によりキャッチ21
との位置を保持されている、またキャッチケース24に
は、回転可能なローラ23が遮断ラッチ16との係合部
に設けられている。遮断ラッチ16は、支持ピン17に
回動可能に支持されており、一端をローラ23を介しキ
ャッチ21に、他端をローラ18を介しレバー14に係
合し、遮断ばね31の蓄勢による作用荷重を受け、反時
計方向に付勢されている。遮断ラッチ16を包むように
配置され遮断ラッチ16と回動軸を同じくするラッチケ
ース19は、ばね20により遮断ラッチ16との位置が
保持されている。またラッチケース19には、ローラ1
8がレバー14と係合する位置に回転可能に設けられて
いる。
【0004】次に動作を説明する。図5に開路状態にお
ける要部断面図を示す。開路動作を行う場合には、遮断
コイル27を励磁させ、キャッチ21を時計方向に回転
させる。するとローラ23を介したキャッチ21と遮断
ラッチ16との係合が外れ、遮断ラッチ16は付勢され
ていた作用荷重により反時計方向に回転し、ローラ18
を介したレバー14との係合が外れる。これによりメイ
ンレバー11は、遮断ばね31の開放による遮断ばね力
によって急激に反時計方向に回転し、同時に操作ロッド
33は図3の左方向へ急激に引張られ、遮断器の開路が
完了する。この時メインレバー11は、これと同一平面
内で回転する投入カム1の外周面にローラ12の外周面
が係合した位置で回転移動を停止する。
【0005】閉路動作を行う場合には、投入コイル26
を励磁させ、キャッチ6を反時計方向に回転させる。す
るとローラ8を介したキャッチ6と投入ラッチ4との係
合がはずれ、投入カム1は投入ばね30の荷重により時
計方向に急激に回転される。投入カム1は、メインレバ
ー11のローラ12に係合しており、回転運動を行うと
きに同時にローラ12を押し上げ、メインレバー11が
レバー14、ローラ18を介し遮断ラッチ16に係止さ
れる位置で投入完了となる。これにより、遮断器の投入
完了と同時に遮断ばね31も同時に蓄勢された状態とな
る。なお、投入完了と同時にモータ29に電源が供給さ
れ、歯車減速機構28、カムシャフト3および連結ロッ
ド32を介して投入ばね30が蓄勢され、また投入カム
1は投入ラッチ4、キャッチ6と係合して投入ばね30
を蓄勢状態に保持し、次の遮断器の操作に備える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】遮断器の閉路状態にお
いて、図6に示すように遮断ラッチ16がローラ18を
介してレバー14を係止している時、遮断ラッチ16は
遮断ばね31の蓄勢による作用荷重Fを受ける。この作
用荷重Fの分力である反時計方向に回転させようとする
作用荷重P1が遮断ラッチ16に働き、遮断ラッチ16
よりキャッチ21へローラ23を介し荷重P2が働く。
この時、遮断ラッチ16とローラ18が適正な位置で係
合することで、P1からP2へ設計値通りの荷重が伝達
され、キャッチ21および支持ピン22で連結された遮
断コイル27の必要トルクTは一定となる。従って、安
定した遮断器の遮断時間(開極時間)が得られ、「20
±1ms」ときわめて厳しい動作時間責務に対応するこ
とができる。
【0007】しかし、上述の如き従来の遮断器の操作装
置では、遮断ラッチ16とローラ18に不適正な係合が
生じる場合がある。閉路動作時、投入カム1がメインレ
バー11を押し上げる途中で、レバー14の外周部がロ
ーラ18に接触し、オーバーランに入る瞬間ローラ18
がはじかれ、遮断ラッチ16の係合面上で振動する。メ
インレバー11が上死点を越えた後オーバーランが終了
し、レバー14と遮断ラッチ16がローラ18を介し係
合する。この係合時にローラ18の振動が続いている
と、図7に示すような、ローラ18と遮断ラッチ16が
不適正な位置で係合することがあり得る。この係合点の
位置のずれdにより、遮断ラッチ16に働く作用荷重P
1が変動し、キャッチ21へ荷重P2が適正に伝達され
ず減少してしまう。これにより、少しの振動でキャッチ
21と遮断ラッチ16の係合がはずれたり、遮断コイル
27のトルクTに対してキャッチ21が不安定な動作を
することで遮断時間(開極時間)が不安定となってしま
うという問題があった。
【0008】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、レバー14と遮断ラッチ16の係合時に
おけるローラ18の係合位置を規正して、遮断ラッチ1
6に所定の荷重を働かせることで、安定した開閉動作が
行える信頼性の高い遮断器の操作装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、減速機構を介してモータにより蓄
勢される投入ばねと、前記投入ばねの付勢力で蓄勢され
て遮断器に操作力を与える遮断ばねと、前記投入ばねと
前記遮断ばねの間で駆動力を伝達する伝達機構の一部と
して、遮断ばね蓄勢用のメインレバーと、前記メインレ
バーに回動自在に取り付けられたレバーと、前記レバー
をローラを介して係止する遮断ラッチとを設け、前記係
止時の力の作用線が同一平面内になるようにメインレバ
ー、レバー、ローラ、および遮断ラッチを配置した遮断
器の操作装置において、レバーと係合するローラが適正
な位置で係合するように、レバー外周に突起部を設け
て、ローラの係合位置の規正を機械的に行うようにす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。本発明に係わる遮断器の操作装置の開路動
作、および投入ばねの蓄勢動作については従来技術と同
様であるので省略し、本発明の目的である閉路動作時の
作用、および効果について説明する。図1は閉路状態で
の要部断面図、図2は閉路動作時でのオーバーラン時の
要部断面図である。本発明の実施の形態に係わる構成
は、レバー14を除いては従来技術と同じであるが、本
発明の実施の形態においてはレバー14の外周部に突起
部50を設け、従来不安定な動きをしていたローラ18
の係合位置を規正して、遮断ラッチ16に所定の荷重を
働かせることで、安定した開閉動作を行えるようにした
ものである。閉路動作時に、従来技術と同様に投入カム
1がメインレバー11を押し上げる途中で、レバー14
の外周部がローラ18に接触し、オーバーランに入る瞬
間ローラ18がはじかれ、遮断ラッチ16の係合面上で
振動するが、直ちにレバー14の外周部に設けられた突
起部50により振動範囲が規正される。メインレバー1
1が上死点を越えた後レバー14のオーバーランが終了
し、レバー14と遮断ラッチ16がローラ18を介し係
合する。この間ずっと、突起部50によりローラ18の
振動範囲は規正され続けて、ローラ18は適正な位置で
係合される。これよりレバー14から遮断ラッチ16へ
所定の作用荷重を伝達することができ、遮断コイル27
の必要トルクTを一定とすることで、安定した開閉動作
を実現することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、遮断器の閉路動作時に
おけるレバーと遮断ラッチの係合において、ローラの係
合位置をレバー外周部に設けた突起部で規正できるよう
にして、適正な位置での係合を実現し、遮断ラッチに所
定の作用荷重を働かせ、安定した開閉動作を行う信頼性
の高い遮断器の操作装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮断器の操作装置の閉路状態での要部
断面図である。
【図2】本発明の遮断器の操作装置の閉路動作でのオー
バーラン時の要部断面図である。
【図3】従来の遮断器の操作装置の閉路状態で、かつ投
入ばね蓄勢状態での概略説明図である。
【図4】従来の遮断器の操作装置の閉路状態での要部断
面図である。
【図5】従来の遮断器の操作装置の開路状態での要部断
面図である。
【図6】従来の遮断器の操作装置における要部の適正な
係合状態を示す概略図である。
【図7】従来の遮断器の操作装置における要部の不適正
な係合状態を示す概略図である。
【符号の説明】 1 投入カム 3 カムシャフト 11 メインレバー 12 ローラ 13 シャフト 14 レバー 15 ばね 16 遮断ラッチ 17 支持ピン 18 ローラ 19 ラッチケース 20 ばね 21 キャッチ 22 支持ピン 23 ローラ 24 キャッチケース 25 ばね 50 突起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減速機構を介してモータにより蓄勢され
    る投入ばねと、前記投入ばねの付勢力で蓄勢されて遮断
    器に操作力を与える遮断ばねと、前記投入ばねと前記遮
    断ばねの間で駆動力を伝達する伝達機構の一部として、
    遮断ばね蓄勢用のメインレバーと、前記メインレバーに
    回動自在に取り付けられたレバーと、前記レバーをロー
    ラを介して係止する遮断ラッチとを設け、前記係止時の
    力の作用線が同一平面内になるようにメインレバー、レ
    バー、ローラ、および遮断ラッチを配置した遮断器の操
    作装置において、前記レバーの外周部にレバーと係合す
    るローラの移動を拘束させる方向へ突起部を設けたこと
    を特徴とする遮断器の操作装置。
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