JPH09180593A - 遮断器用電動ばね操作機構 - Google Patents

遮断器用電動ばね操作機構

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JPH09180593A
JPH09180593A JP33944595A JP33944595A JPH09180593A JP H09180593 A JPH09180593 A JP H09180593A JP 33944595 A JP33944595 A JP 33944595A JP 33944595 A JP33944595 A JP 33944595A JP H09180593 A JPH09180593 A JP H09180593A
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JP
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trigger lever
roller
breaking
closing
spring
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Application number
JP33944595A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tanaka
田中  勉
Juji Koga
重次 古賀
Yoshinobu Taniguchi
嘉信 谷口
Kenichi Inoue
健一 井野上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリガレバーと支えの係合の具合を常に最適
な状態で容易に調整可能な、安定した動作特性を有する
遮断器用電動ばね操作機構を提供する。 【解決手段】 遮断ばね11は、遮断用のエネルギーの
蓄勢状態で遮断用支え30によって保持される。投入ば
ね25は、投入用のエネルギーの蓄勢状態で投入用支え
40によって保持される。遮断用トリガレバー31に
は、遮断用支え30のローラ33に係合する係合面51
と基準面52が設けられる。係合面51は、予め設定さ
れた最適の位置関係でローラ33と係合する。基準面5
2は、係合面51とローラ33とが最適の位置関係で係
合した場合に、ローラ33の円柱外周面の接面と同一平
面をなす。投入用トリガレバー41についても、同様
に、投入用支え40のローラ43に係合する係合面51
と、ローラ43の円柱外周面の接面と同一平面をなす基
準面52が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用遮断器に係
り、特にその接点を開閉するための電動ばね操作機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要の増大と電力消費の都市
集中が強まっており、電力供給に不可欠な開閉所を都市
部に設ける必要が高まっているが、都市部において十分
な開閉所敷地を確保することは困難であるため、開閉所
の小型・大容量化と、それを構成する開閉機器の小型・
大容量化が進められている。このような開閉機器のう
ち、特に、遮断器は、電力系統に事故が発生した場合、
高速で動作して電力系統を保護するという重要な責務を
持つ機器である。電力系統の故障除去時間が短い程、電
力系統の安全性は向上するため、遮断器の動作に対する
高速性の要求は高い。
【0003】ところで、このような遮断器の操作機構と
しては、従来、空気圧操作機構や油圧操作機構が使用さ
れていたが、近年では、これらの機構に代わって、より
高速の動作が可能な電動ばね操作機構が広く普及しつつ
ある。この電動ばね操作機構は、電動機でばねを蓄勢
し、このばねの蓄勢エネルギーを解放して開閉操作を短
時間で行う機構である。
【0004】図9と図10は、従来から用いられている
遮断器用電動ばね操作機構の一例を示す構成図であり、
図9は遮断動作途中状態、図10は投入動作途中状態を
示している。以下には、この従来の遮断器用電動ばね操
作機構の構成と動作について説明する。
【0005】[1.従来の遮断器用電動ばね操作機構の
構成]図9と図10において、10は、遮断器の図示し
ない主接点を開閉する駆動レバーであり、回転自在に設
けられている。この駆動レバー10には、遮断器の主接
点に遮断動作を行わせるためのエネルギーを蓄勢する遮
断ばね11が連結されている。また、駆動レバー10に
は、爪12が回転自在に取り付けられており、この爪1
2には、この爪12を復帰方向に付勢する爪復帰ばね1
3が連結されており、また、駆動レバー10における爪
12の近傍には、この爪12の復帰方向の位置を規制す
る位置決めピン14が設けられている。さらに、駆動レ
バー10には、カムフォロワとして機能するローラ15
が回転自在に取り付けられている。
【0006】一方、図中20は、図示しない電動機の駆
動力によって回転するカム軸である。このカム軸20に
は、図示しない電動機と歯車によって構成される図示し
ない投入ばね蓄勢機構が接続されると共に、投入カム2
1とクランクレバー22が一体的に固定されている。こ
のうち、投入カム21は、投入動作時に駆動レバー10
のローラ15を駆動する機能を有している。また、クラ
ンクレバー22にはロッド23を介して投入ばね受け2
4が連結され、この投入ばね受け24には、遮断器の主
接点に投入動作を行わせるためのエネルギーを蓄勢する
投入ばね25が連結されている。さらに、クランクレバ
ー22には、ローラ26が回転自在に取り付けられてい
る。
【0007】駆動レバー10の近傍には、遮断器の投入
状態においてこの駆動レバー10を図10に示す投入位
置に保持する遮断用支え30が回転自在に設けられ、こ
の遮断用支え30の近傍には、遮断器の投入状態におい
てこの遮断用支え30を復帰位置に保持する遮断用トリ
ガレバー31が回転自在に設けられている。このうち、
遮断用支え30には、この遮断用支え30を保持側であ
る復帰方向に付勢する遮断用支え復帰ばね32が連結さ
れると共に、2個のローラ33,34が回転自在に取り
付けられている。すなわち、この遮断用支え30は、遮
断器の投入状態において、一方のローラ33と遮断用ト
リガレバー31との係合によって復帰位置に保持される
と共に、他方のローラ34と駆動レバー10の爪12と
の係合によって駆動レバー10を図10に示す投入位置
に保持するように構成されている。
【0008】また、遮断用トリガレバー31には、この
遮断用トリガレバー31を保持側である復帰方向に付勢
する遮断用トリガ復帰ばね35が連結されており、この
遮断用トリガレバー31の近傍には、この遮断用トリガ
レバー31を復帰位置に規制する遮断用トリガストッパ
36が設けられている。この遮断用トリガストッパ36
にはネジ部37が設けられ、このネジ部37により遮断
用トリガストッパ36の復帰位置を調整できるようにな
っている。さらに、遮断用トリガレバー31には、遮断
器の遮断動作時においてこの遮断用トリガレバー31を
解除方向(復帰方向と反対側)に駆動する遮断用電磁石
38が連結されている。この遮断用電磁石38は、コイ
ルの内部にプランジャ39が摺動自由に設けられて構成
されており、このプランジャ39の一端で遮断用トリガ
レバー31に連結されている。
【0009】クランクレバー22の近傍には、図9に示
す投入ばね25の蓄勢状態においてこのクランクレバー
22を図9に示す投入動作待機位置に保持する投入用支
え40が回転自在に設けられ、この投入用支え40の近
傍には、投入ばね25の蓄勢状態においてこの投入用支
え40を復帰位置に保持する投入用トリガレバー41が
回転自在に設けられている。このうち、投入用支え40
には、この投入用支え40を保持側である復帰方向に付
勢する投入用支え復帰ばね42が連結されると共に、ロ
ーラ43が回転自在に取り付けられている。すなわち、
この投入用支え40は、投入ばね25の蓄勢状態におい
て、そのローラ43と投入用トリガレバー41との係合
によって復帰位置に保持されると共に、その一部とクラ
ンクレバー22のローラ26との係合によってクランク
レバー22を図9に示す投入動作待機位置に保持するよ
うに構成されている。
【0010】また、投入用トリガレバー41には、前述
した遮断用トリガレバー31と同様に、この投入用トリ
ガレバー41を保持側である復帰方向に付勢する投入用
トリガ復帰ばね45が連結されており、この投入用トリ
ガレバー41の近傍には、この投入用トリガレバー41
を復帰位置に規制する投入用トリガストッパ46が設け
られている。この投入用トリガストッパ46にはネジ部
47が設けられ、このネジ部47により投入用トリガス
トッパ46の復帰位置を調整できるようになっている。
さらに、投入用トリガレバー41には、遮断器の投入動
作時においてこの投入用トリガレバー41を解除方向
(復帰方向と反対側)に駆動する投入用電磁石48が連
結されている。この投入用電磁石48は、コイルの内部
にプランジャ49が摺動自由に設けられて構成されてお
り、このプランジャ49の一端で投入用トリガレバー4
1に連結されている。
【0011】[2.従来の遮断器用電動ばね操作機構の
作用]以上のように構成された図9および図10の遮断
器用電動ばね操作機構は、以下に述べるように作用す
る。
【0012】[2−1.投入動作待機状態の保持]投入
動作待機状態においては、図示しない電動機の駆動力
が、図示しない投入ばね蓄勢機構を介してカム軸20に
伝達され、さらに、クランクレバー22、ロッド23を
介して投入ばね受け24に伝達されており、図9に示す
ように、この駆動力によって投入ばね25にエネルギー
が蓄勢されている。この状態において、クランクレバー
22は、投入ばね25により、投入動作方向である図中
時計方向の回転力を受けると同時に、投入用支え40に
より、そのローラ26を介し、図9に示す投入動作待機
位置に保持されている。この状態において、投入用支え
40は、ローラ26から解除方向である図中時計方向に
力のモーメントを受けると同時に、投入用トリガレバー
41により、ローラ43を介し、図9に示す復帰位置に
保持されている。この状態において、投入用トリガレバ
ー41は、ローラ43から復帰方向である図中反時計方
向に力のモーメントを受けると同時に、投入用トリガス
トッパ46に当接することにより、図9に示す復帰位置
に規制されている。
【0013】また、この状態において、駆動レバー10
は、遮断ばね11により、図9に示す遮断位置に保持さ
れている。なお、遮断動作途中状態を示す図9中では、
遮断用トリガレバー31および遮断用支え30は解除位
置にあるが、投入動作待機状態においては、遮断用トリ
ガレバー31は遮断用トリガ復帰ばね35により、ま
た、遮断用支え30は遮断用支え復帰ばね32により、
それぞれ、図10に示す復帰位置に復帰している。
【0014】[2−2.投入動作]上記のような投入動
作待機状態において、投入指令が与えられると、投入用
電磁石48が励磁される。その結果、プランジャ49が
図9の状態から左斜め上方へ移動し、投入用トリガレバ
ー41が、解除方向である図中時計方向に回転して投入
用支え40から離れ、投入用支え40の保持が解除され
る。そして、投入用支え40が、ローラ26から働く力
により、解除方向である図中時計方向に回転して、クラ
ンクレバー22の保持が解除される。さらに、クランク
レバー22が、投入ばね25から働く力により、投入動
作方向である図中時計方向に回転して、カム軸20を介
し、投入カム21が図中時計方向に回転する。この投入
カム21は、駆動レバー10のローラ15と接触しなが
ら回転し、駆動レバー10を投入方向である図中反時計
方向へ回転させる。この結果、駆動レバー10は、図1
0に示す投入位置に達し、遮断ばね11にエネルギーが
蓄勢される。駆動レバー10は、この回転により図示し
ない主接点を駆動し、遮断器が投入状態となる。
【0015】なお、投入動作途中状態においては、前述
したように、投入用トリガレバー41および投入用支え
40は図10の解除位置に移動するが、投入動作の終了
後においては、投入用トリガレバー41は投入用トリガ
復帰ばね45により、また、投入用支え40は投入用支
え復帰ばね42により、それぞれ、図9に示す復帰位置
に復帰する。
【0016】[2−3.投入状態の保持]上記のような
投入動作終了後の投入状態においては、遮断ばね11
は、前述したように、駆動レバー10の回転によって蓄
勢されている。この状態において、駆動レバー10は、
爪12を介して復帰位置にある遮断用支え30に保持さ
れる。この状態において、遮断用支え30は、爪12か
ら解除方向である図中時計方向に力のモーメントを受け
ると同時に、遮断用トリガレバー31により、ローラ3
3を介し、図10に示す復帰位置に保持される。この状
態において、遮断用トリガレバー31は、ローラ33か
ら復帰方向である図中反時計方向に力のモーメントを受
けると同時に、遮断用トリガストッパ36に接すること
により、図10に示す復帰位置に規制される。
【0017】[2−4.遮断動作]上記のような投入状
態において、遮断指令が与えられると、遮断用電磁石3
8が励磁される。その結果、プランジャ39が図10の
状態から左方向に移動し、遮断用トリガレバー31が、
解除方向である図中時計方向に回転して遮断用支え30
から離れ、遮断用支え30の保持が解除される。そし
て、遮断用支え30が、爪12から働く力により、解除
方向である図中時計方向に回転して、駆動レバー10の
保持が解除される。さらに、駆動レバー10が、遮断ば
ね11から働く力により、遮断方向である図中時計方向
に回転して、図示しない主接点を駆動し、遮断器が遮断
状態となる。図9は、このような遮断動作途中の状態を
示している。なお、遮断動作の終了後においては、遮断
用トリガレバー31は遮断用トリガ復帰ばね35によ
り、また、遮断用支え30は遮断用支え復帰ばね32に
より、それぞれ、図10に示す復帰位置に復帰する。
【0018】[3.トリガレバーと支えの係合の調整]
以上のような遮断器用電動ばね操作機構においては、遮
断用と投入用のトリガレバー31,41の各々と、遮断
用と投入用の支え30,40の各々との係合の具合を高
精度に調整することが重要である。
【0019】すなわち、投入動作待機状態においては、
投入用トリガレバー41と投入用支え40のローラ43
の係合の具合を高精度に調整することが必要である。こ
のような調整は、投入用トリガストッパ46のネジ部4
7を調整して、投入用トリガストッパ46の長さを変化
させることによって行っている。この場合、投入用トリ
ガストッパ46を長くすれば投入用トリガレバー41と
投入用支え40のローラ43の係合が浅くなり、投入用
トリガストッパ46を短くすれば係合が深くなる。
【0020】同様に、投入状態においても、遮断用トリ
ガレバー31と遮断用支え30のローラ33の係合の具
合を、遮断用トリガストッパ36の長さの調整によって
調整している。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な図9および図10の遮断器用電動ばね操作機構におい
ては、投入あるいは遮断の動作指令が与えられ、電磁石
が励磁されてからの一連の動作は、全て機械的な摩擦を
伴うものである。特に、トリガレバー31,41と支え
30,40の係合の具合が深いか浅いかにより、トリガ
レバー31,41と支え30,40の係合が外れるまで
の時間や係合を外すのに必要な駆動力が著しく異なって
くる。その結果、遮断器の開極時間や閉極時間、電磁石
に流れる電流、最低動作電圧などが著しく異なってく
る。そのため、前述したように、トリガレバー31,4
1と支え30,40の係合の具合を高精度に調整するこ
とが必要となるが、トリガレバーと支えの係合の具合を
常に一定に調整することは難しく、どうしても作業者毎
あるいは作業毎によるばらつきが発生してしまう。その
結果、試験をしながら係合の具合を再調整する必要が生
じている。
【0022】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解決するために提案されたものであり、その目的
は、トリガレバーと支えの係合の具合を常に最適な状態
で容易に調整可能な、安定した動作特性を有する遮断器
用電動ばね操作機構を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動機と、こ
の電動機の駆動力を利用して遮断器の接点を開閉するた
めのエネルギーを蓄勢するばねと、このばねを蓄勢状態
で保持する支えと、この支えに回転自在に取り付けられ
たローラと、前記支えを前記ばねの蓄勢状態で保持する
トリガレバーを備え、このトリガレバーを前記ローラに
係合させて前記ばねを蓄勢状態で保持するように構成さ
れた遮断器用電動ばね操作機構において、前記トリガレ
バー周辺が次のように構成されたことを特徴としてい
る。
【0024】請求項1記載の発明は、前記トリガレバー
が、予め設定された最適の位置関係で前記ローラと係合
する係合面と、前記最適の位置関係で前記ローラと係合
した場合にこのローラの円柱外周面の接面と同一平面を
なす基準面とを有することを特徴としている。以上のよ
うな構成を有する請求項1記載の発明によれば、次のよ
うな作用効果が得られる。すなわち、前述したように、
電動ばね操作機構を組み立てる場合には、支えのローラ
とトリガレバーの係合の具合を調整する必要がある。こ
れに対して、本発明においては、トリガレバーに設けた
基準面とローラの円柱外周面の接面とが同一平面をなす
ように調整することにより、トリガレバーと支えとの係
合を具合を最適な状態で容易に調整することができる。
例えば、トリガレバーの基準面に平らな板を密着させ、
この板の基準面との接触面にローラもまた接するように
調整することにより、係合の具合を常に最適な状態で容
易に調整することができる。その結果、開極時間や閉極
時間、電磁石に流れる電流、最低動作電圧などの動作特
性を安定させることができ、試験を行いながらの再調整
が不要となる。
【0025】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、前記トリガレバーが次のように構成さ
れたことを特徴としている。すなわち、請求項2記載の
発明において、前記トリガレバーには、その前記基準面
と接触する主平面を有するスライド部材が、その基準面
に対して摺動可能に設けられる。そして、前記スライド
部材は、その前記主平面が前記ローラの前記円柱外周面
と接触可能な位置まで移動可能に構成される。以上のよ
うな構成を有する請求項2記載の発明によれば、前記請
求項1記載の発明の作用効果に加えて、さらに次のよう
な作用効果が得られる。すなわち、ローラとトリガレバ
ーの係合の具合を調整する場合には、スライド部材を摺
動させてその主平面がローラと接するように調整するこ
とにより、係合の具合を容易に最適な状態に調整するこ
とができる。しかも、係合の具合を確認したい場合には
いつでも、このようなスライド部材の摺動操作のみによ
り、係合の具合を容易かつ迅速に確認することができ
る。
【0026】請求項3記載の発明は、前記請求項2記載
の発明において、前記スライド部材が、前記トリガレバ
ーに対して着脱可能に構成されたことを特徴としてい
る。以上のような構成を有する請求項3記載の発明によ
れば、前記請求項2記載の発明の作用効果に加えて、さ
らに次のような作用効果が得られる。すなわち、組立時
および調整時にのみスライド部材をトリガレバーに取り
付け、運転時にはスライド部材を取り外しておくことに
より、トリガレバーの軽量化を図り、トリガレバーの動
作性を向上することができる。
【0027】請求項4記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、前記トリガレバーが次のように構成さ
れたことを特徴としている。すなわち、請求項4記載の
発明において、前記トリガレバーには、その前記基準面
と接触する主平面を有する固定部材が、その基準面に対
して着脱可能に固定される。そして、前記固定部材は、
その前記主平面が前記ローラの前記円柱外周面と接触可
能な位置まで伸びるようにして、トリガレバーから突出
して配置される。以上のような請求項4記載の発明によ
れば、前記請求項1記載の発明の作用効果に加えて、さ
らに次のような作用効果が得られる。すなわち、組立時
および調整時に固定部材をトリガレバーに取り付けて
も、運転時に不要であれば取り外すことができる。ま
た、固定部材をトリガレバーに取り付けた状態で運転し
た場合でも、固定部材はトリガレバーに固定されるた
め、固定部材が遮断器運転中に移動するなどして動作不
適合を生じる可能性はない。したがって、トリガレバー
の動作信頼性を向上することができる。
【0028】請求項5記載の発明は、前記請求項4記載
の発明において、前記固定部材が、前記トリガレバーに
一体的に設けられたことを特徴としている。以上のよう
な請求項5記載の発明によれば、前記請求項4記載の発
明の作用効果に加えて、さらに次のような作用効果が得
られる。すなわち、トリガレバーとローラの調整作業
に、前述したようなスライド部材や固定部材などの別部
材が不要となり、調整作業が容易になるか、もしくは不
要となる。また、トリガレバー周辺の構造を簡略化する
ことができる。
【0029】請求項6記載の発明は、前記トリガレバー
が次のように構成されたことを特徴としている。すなわ
ち、請求項6記載の発明において、前記トリガレバー
は、前記ローラの円柱底面と平行な主表面と、予め設定
された最適の位置関係で前記ローラと係合する係合面と
を有する。そして、前記トリガレバーの前記主表面と前
記ローラの前記円柱底面には、前記最適の位置関係でト
リガレバーとローラとが係合した場合に、このトリガレ
バーとローラの接点とローラの回転中心を結ぶ直線がそ
れぞれ表示される。以上のような構成を有する請求項6
記載の発明によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、ローラとトリガレバーの係合を調整する場合
には、トリガレバーの主表面上に表示された直線と、前
記ローラの円柱底面に表示された直線が一直線となるよ
うに調整することにより、係合の具合を容易に最適な状
態に調整することができる。しかも、係合の具合を確認
したい場合にはいつでも、このようなローラとトリガレ
バーの直線の位置合わせのみにより、係合の具合を容易
かつ迅速に確認することができる。また、トリガレバー
周辺の構造を簡略化することができる。
【0030】請求項7記載の発明は、前記請求項6記載
の発明において、前記トリガレバーが次のように構成さ
れたことを特徴としている。すなわち、前記トリガレバ
ーの前記主表面には、前記直線を境として段差が設けら
れる。以上のような構成を有する請求項7記載の発明に
よれば、前記請求項6記載の発明の作用効果に加えて、
さらに次のような作用効果が得られる。すなわち、トリ
ガレバーに段差を設けたことによって、直線をより明瞭
に表示することができるため、調整作業時の目視性が良
くなり、調整をより容易に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下には、本発明による遮断器用
電動ばね操作機構の複数の実施の形態について、図1〜
図8を参照して具体的に説明する。なお、図9および図
10に示す従来例と同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0032】[1.第1の実施の形態]図1は、本発明
による第1の実施の形態として、請求項1記載の発明を
適用した遮断器用電動ばね操作機構の一つの実施の形態
を示す構成図であり、図2は、図1の遮断用トリガレバ
ー周辺を示す構成図である。ここで、図1は、実際の動
作状態とは関係なしに、遮断ばね11の蓄勢状態および
投入ばね25の蓄勢状態の両方を示している。さらに、
復帰位置にある遮断用トリガレバー31および遮断用支
え30とこの遮断用支え30による駆動レバー10の保
持状態を示すと共に、復帰位置にある投入用トリガレバ
ー41および投入用支え40とこの投入用支え40によ
るクランクレバー22の保持状態を示している。
【0033】図1に示すように、遮断用トリガレバー3
1における、両側の主表面50の間の側面部分には、遮
断用支え30のローラ33に係合する係合面51、およ
びこの係合面51に隣接する基準面52が設けられてい
る。このうち、係合面51は、予め設定された最適の位
置関係でローラ33と係合するように構成されている。
また、基準面52は、係合面51とローラ33とが最適
の位置関係で係合した場合に、ローラ33の円柱外周面
の接面と同一平面をなすように構成された平面である。
【0034】そして、投入用トリガレバー41について
も、以上のような遮断用トリガレバー31と同様に、投
入用支え40のローラ43に係合する係合面51、およ
びローラ43の円柱外周面の接面と同一平面をなす基準
面52が設けられている。
【0035】なお、これらの遮断用トリガレバー31と
投入用トリガレバー41以外の部分については、前述し
た図9および図10の従来例と全く同様に構成されてい
るため、ここでは説明を省略する。
【0036】以上のような構成を有する第1の実施の形
態の遮断器用電動ばね操作機構によれば、遮断用支え3
0のローラ33と遮断用トリガレバー31との係合の具
合、および投入用支え40のローラ43と投入用トリガ
レバー41との係合の具合を容易に調整することができ
る。この場合の作用は、遮断用と投入用のいずれのトリ
ガレバー31,41においても同様であるため、ここで
は、一例として、図2に示す遮断用トリガレバー31の
調整についてのみ説明する。
【0037】図2に示すように、第1の実施の形態の遮
断用トリガレバー31による保持状態においては、駆動
レバー10は遮断用支え30により保持され、さらに、
遮断用支え30は遮断用トリガレバー31によって保持
されている。この場合、遮断用トリガレバー31は、遮
断用支え30のローラ33から解除方向である図中反時
計方向に力のモーメントを受けると同時に、遮断用トリ
ガストッパ36に接することにより、図2に示す復帰位
置に規制されている。
【0038】この状態において、遮断用トリガレバー3
1の係合面51は、遮断用支え30のローラ33と最適
な位置関係で係合している。そして、この状態におい
て、遮断用トリガレバー31の基準面52は、ローラ3
3の円柱外周面の接面と同一平面上にある。そのため、
遮断用トリガレバー31と遮断用支え30のローラ33
との係合の具合を、このような最適な状態に調整する場
合には、図2に示すように、遮断用トリガレバー31の
基準面52に平らな板60の平らな主平面61を密着さ
せ、遮断用トリガストッパ36の長さをそのネジ部37
によって調整し、板60がローラ33の円柱外周面に接
するように調整することにより、遮断用トリガレバー3
1とローラ33の係合の具合を容易に最適な状態にする
ことができる。なお、図示していないが、このような調
整方法は、投入用トリガレバー41においても同様に行
うことができる。
【0039】以上のように、第1の実施の形態の遮断器
用電動ばね操作機構によれば、遮断用、投入用の各トリ
ガレバー31,41の各基準面52が、それぞれ、遮断
用、投入用の各支え30,40の各ローラ33,43の
接面と同一平面上に位置した場合に、トリガレバーと支
えの係合の具合が、最適の状態となるように設定してい
るため、平らな板60などの別部材を利用することによ
り、トリガレバーと支えの係合の具合を、容易に、しか
も常に一定に調整することができる。その結果、このよ
うな調整作業に要する時間を従来に比べて大幅に短縮で
き、さらに、遮断器の動作特性を十分に安定させること
ができる。
【0040】[2.第2の実施の形態]図3は、本発明
による第2の実施の形態として、請求項2記載の発明を
適用した遮断用トリガレバーの一つの実施の形態を示す
斜視図である。なお、この第2の実施の形態は、前記第
1の実施の形態の遮断用トリガレバーの変形例に相当す
る。すなわち、図3に示すように、遮断用トリガレバー
31の基準面52には、この基準面52に沿って伸びる
スライドレバー(スライド部材)70が設けられてい
る。このスライドレバー70は、遮断用トリガレバー3
1の基準面52に接触する主平面71を備えている。ま
た、遮断用トリガレバー31の両側の主表面50の縁部
には、基準面52に沿って伸びる一対の溝72が設けら
れており、スライドレバー70は、この一対の溝72と
係合し、かつ、その主平面71を遮断用トリガレバー3
1の基準面52に密着させながら摺動可能に構成されて
いる。なお、このスライドレバー70周辺以外の部分に
ついては、前記第1の実施の形態の遮断用トリガレバー
31と全く同様に構成されている。
【0041】以上のような構成を有する第2の実施の形
態の遮断用トリガレバー31においては、この遮断用ト
リガレバー31と遮断用支え30のローラ33の係合の
具合を容易に調整することができる。すなわち、スライ
ドレバー70を、遮断用トリガレバー31の基準面52
に沿ってローラ33と接触する方向(図3中のA方向)
へ摺動させ、このスライドレバー70の主平面71とロ
ーラ33の円柱外周面が接するように調整することによ
り、遮断用トリガレバー31とローラ33の係合の具合
を容易に最適な状態にすることができる。また、このよ
うな調整の終了後は、スライドレバー70を、ローラ3
3から離れる方向(図3中のB方向)へ摺動させて、こ
のスライドレバー70を、その端部が遮断用トリガレバ
ー31の係合面51から突出しない復帰位置まで移動さ
せることにより、遮断用トリガレバー31の慣性モーメ
ントを減らすことができ、遮断用トリガレバー31の操
作性を向上できる。
【0042】以上のように、第2の実施の形態によれ
ば、遮断用トリガレバー31に設けたスライドレバー7
0によって、この遮断用トリガレバー31とローラ33
の係合の具合を、容易に、しかも常に一定に調整するこ
とができる。特に、係合の具合を確認したい場合にはい
つでも、このようなスライドレバー70の摺動操作のみ
により、係合の具合を容易かつ迅速に確認することがで
きる。なお、本実施の形態においては、遮断用トリガレ
バー31のみについて説明したが、投入用トリガレバー
41においても同様な構成が可能であり、同様の作用効
果が得られる。
【0043】[3.第3の実施の形態]図4は、本発明
による第3の実施の形態として、請求項3記載の発明を
適用した遮断用トリガレバーの一つの実施の形態を示す
斜視図である。なお、この第3の実施の形態は、前記第
2の実施の形態の遮断用トリガレバーの変形例に相当す
る。すなわち、図4に示すように、遮断用トリガレバー
31に設けられた一対の溝72は、遮断用トリガレバー
31における係合面51と反対側の側面まで達し、この
側面に開口している。また、この部分以外の構成につい
ては、スライドレバー70を含め、前記第2の実施の形
態の遮断用トリガレバー31と全く同様に構成されてい
る。
【0044】以上のような構成を有する第3の実施の形
態においては、前記第2の実施の形態と同様の作用効果
に加えて、さらに次のような作用効果が得られる。すな
わち、遮断用トリガレバー31の一対の溝72が係合面
51と反対側の側面まで達し、この側面に開口している
ため、この開口部分により、スライドレバー70を遮断
用トリガレバー31に対して容易に着脱可能である。
【0045】したがって、組立時および調整時には、遮
断用トリガレバー31にスライドレバー70を取り付け
て調整作業を行い、調整作業の終了後は、スライドレバ
ー70を取り外すことにより、遮断用トリガレバー31
を軽量化することができ、その動作性を向上することが
できる。なお、本実施の形態においては、遮断用トリガ
レバー31のみについて説明したが、投入用トリガレバ
ー41においても同様な構成が可能であり、同様の作用
効果が得られる。
【0046】[4.第4の実施の形態]図5は、本発明
による第4の実施の形態として、請求項4記載の発明を
適用した遮断用トリガレバー周辺の一つの実施の形態を
示す構成図である。なお、この第2の実施の形態は、前
記第1の実施の形態の遮断用トリガレバーの変形例に相
当する。すなわち、図5に示すように、遮断用トリガレ
バー31の基準面52には、この基準面52に沿って伸
びるプレート(固定部材)80が設けられている。この
プレート80は、遮断用トリガレバー31の基準面52
に接触する主平面81を備えており、この主平面81を
基準面52に密着させた状態でボルト82により遮断用
トリガレバー31に固定されている。なお、このプレー
ト80以外の部分については、前記第1の実施の形態の
遮断用トリガレバー31と全く同様に構成されている。
【0047】以上のような構成を有する第4の実施の形
態の遮断用トリガレバー31においては、プレート80
の主平面81とローラ33の円柱外周面が接するように
調整することにより、遮断用トリガレバー31とローラ
33の係合の具合を容易に最適な状態にすることができ
る。また、ボルト82によってプレート80を固定して
いるため、前記第3の実施の形態と同様に、プレート8
0を遮断用トリガレバー31に対して容易に着脱可能で
ある。したがって、組立時および調整時には、遮断用ト
リガレバー31にプレート80を取り付けて調整作業を
行い、調整作業の終了後は、プレート80を取り外すこ
とにより、遮断用トリガレバー31を軽量化することが
でき、その動作性を向上することができる。
【0048】特に、本実施の形態においては、プレート
80を遮断用トリガレバー31に固定しているため、こ
のプレート80が遮断器運転中に移動するなどして遮断
用トリガレバー31の動作に悪影響を与える可能性はな
い。したがって、遮断用トリガレバー31の動作信頼性
を向上することができる。なお、本実施の形態において
は、遮断用トリガレバー31のみについて説明したが、
投入用トリガレバー41においても同様な構成が可能で
あり、同様の作用効果が得られる。
【0049】[5.第5の実施の形態]図6は、本発明
による第5の実施の形態として、請求項5記載の発明を
適用した遮断用トリガレバー周辺の一つの実施の形態を
示す構成図である。なお、この第5の実施の形態は、前
記第4の実施の形態の遮断用トリガレバーの変形例に相
当する。すなわち、図6に示すように、遮断用トリガレ
バー31には、前記第4の実施の形態のプレート80に
相当するプレート部90が一体的に設けられており、こ
のプレート部90が、遮断用トリガレバー31の基準面
52に接触する主平面91を備えている。なお、このプ
レート部90以外の部分については、前記第4の実施の
形態の遮断用トリガレバー31と全く同様に構成されて
いる。
【0050】以上のような構成を有する第5の実施の形
態の遮断用トリガレバー31においては、プレート部9
0の主平面91とローラ33の円柱外周面が接するよう
に調整することにより、遮断用トリガレバー31とロー
ラ33の係合を容易に最適な状態にすることができる。
特に、本実施の形態においては、遮断用トリガ復帰ばね
35から遮断用トリガレバー31に加えられる復帰方向
(図6中反時計方向)への力のモーメントによって、遮
断用トリガレバー31に一体的に設けたプレート部90
の主平面91がローラ33の円柱外周面に常に接するこ
とになる。そのため、このプレート部90によって、遮
断用トリガレバー31とローラ33の係合の具合を自動
的に最適な状態にすることができる。その結果、調整作
業を行う必要がなくなると共に、前記第1の実施の形態
において使用していた遮断用トリガストッパ36やその
調整用のネジ部37が不要となる。
【0051】このように、本実施の形態においては、プ
レート80を別に設けた場合に比べて、遮断用トリガレ
バー31の構成が簡略化されている上、遮断用トリガス
トッパ36やその調整用のネジ部37が不要であるた
め、機構全体の構成を簡略化することができる。なお、
本実施の形態においては、遮断用トリガレバー31のみ
について説明したが、投入用トリガレバー41において
も同様な構成が可能であり、同様の作用効果が得られ
る。
【0052】[6.第6の実施の形態]図7は、本発明
による第6の実施の形態として、請求項6記載の発明を
適用した遮断用トリガレバーおよびローラ周辺の一つの
実施の形態を示す構成図である。なお、この第6の実施
の形態は、前記第1の実施の形態の遮断用トリガレバー
およびローラの変形例に相当する。この第6の実施の形
態においては、図7に示すように、遮断用トリガレバー
31の片側の主表面50と、遮断用支え30のローラ3
3の同じ側の円柱底面には、遮断用トリガレバー31と
ローラ33が最適の位置関係で係合した場合に、遮断用
トリガレバー31とローラ33の接点P1 と、ローラ3
3の回転中心P2 を結ぶ直線に沿って、直線100,1
10がそれぞれ描かれている。すなわち、遮断用支え3
0のローラ33の円柱底面には、その回転中心P2 を通
る直線110が描かれている。一方、ローラ33の円柱
底面と平行となる遮断用トリガレバー31の主表面50
には、最適の位置関係で係合した場合に、接点P1 を介
してローラ33の直線110と一直線をなす直線100
が描かれている。
【0053】以上のような構成を有する第6の実施の形
態の遮断用トリガレバー31およびローラ33において
は、両者の係合の具合を容易に調整することができる。
すなわち、調整時にはまず、遮断用トリガストッパ36
の長さをそのネジ部37で調整し、遮断用トリガレバー
31の直線100の端部が遮断用トリガレバー31とロ
ーラ33の接点P1 に位置するように調整する。この状
態で、すでに係合の具合は最適な状態となっているが、
さらにローラ33を回転させてその直線110の端部を
遮断用トリガレバー31の直線100の端部と位置合わ
せする。この状態で、この2つの直線100,110が
一直線となっているかどうかを確認し、一直線であれ
ば、遮断用トリガレバー31とローラ33の係合の具合
は最適の状態であると判断できる。
【0054】以上のように、第6の実施の形態によれ
ば、遮断用トリガレバー31とローラ33に表示した直
線100,110によって、この遮断用トリガレバー3
1とローラ33の係合の具合を、容易に、しかも常に一
定に調整することができる。特に、係合の具合を確認し
たい場合にはいつでも、このような直線100,110
の位置合わせのみにより、係合の具合を容易かつ迅速に
確認することができる。さらに、本実施の形態において
は、遮断用トリガレバー31とローラ33に直線10
0,110を表示するだけであり、別部材を個別にある
いは一体的に設ける必要がないため、遮断用トリガレバ
ー31周辺の構成が簡略化されている。なお、本実施の
形態においては、遮断用トリガレバー31周辺の構成の
みについて説明したが、投入用トリガレバー41周辺に
おいても同様な構成が可能であり、同様の作用効果が得
られる。
【0055】[7.第7の実施の形態]図8は、本発明
による第7の実施の形態として、請求項7記載の発明を
適用した遮断用トリガレバーおよびローラの一つの実施
の形態を示す斜視図である。なお、この第7の実施の形
態は、前記第6の実施の形態の遮断用トリガレバーおよ
びローラの変形例に相当する。この第7の実施の形態に
おいては、図8に示すように、前記第6の実施の形態と
同様に、遮断用トリガレバー31の片側の主表面50
と、ローラ33の同じ側の円柱底面には、遮断用トリガ
レバー31とローラ33の係合の具合が最適な場合に一
直線となる直線100,110がそれぞれ描かれてい
る。特に、本実施の形態においては、遮断用トリガレバ
ー31の主表面50に、直線100を境として段差部1
01が設けられている。
【0056】以上のような構成を有する第7の実施の形
態の遮断用トリガレバー31およびローラ33において
は、遮断用トリガレバー31に表示した直線100が段
差部101の境となっているため、単に直線100を描
いた場合に比べてより明瞭に表示される。すなわち、調
整作業時の目視性が良いため、前記第6の実施の形態に
比べて、係合状態の確認がより容易になる。したがっ
て、調整をより容易に行うことができ、調整に要する時
間を短縮できる。なお、本実施の形態においては、遮断
用トリガレバー31のみについて説明したが、投入用ト
リガレバー41においても同様な構成が可能であり、同
様の作用効果が得られる。
【0057】[8.他の実施の形態]本発明は、前記各
実施の形態に限定されるものではなく、他にも多種多様
な実施の形態を考えることができる。例えば、トリガレ
バーの具体的な形状や、スライド部材、固定部材などの
具体的な形状は、適宜選択可能である。また、トリガレ
バーやローラに設ける直線の表示方法も自由に選択可能
である。さらに、トリガレバー周辺の支えやストッパな
どの具体的な形状についても、部材間に要求される所定
の係合関係が得られる限り、自由に選択可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トリガレバーとローラとの係合の具合が最適な状態にお
いてローラの接面と同一平面をなす基準面をトリガレバ
ーに設けたり、あるいは、トリガレバーとローラとの係
合の具合が最適な状態において一直線をなす直線を両者
に表示することにより、トリガレバーと支えの係合の具
合を常に最適な状態で容易に調整可能な、安定した動作
特性を有する遮断器用電動ばね操作機構を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の遮断器用電動ばね
操作機構を示す構成図。
【図2】図1の遮断用トリガレバー周辺を示す構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の遮断用トリガレバ
ーを示す斜視図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の遮断用トリガレバ
ーを示す斜視図。
【図5】本発明の第4の実施の形態の遮断用トリガレバ
ー周辺を示す構成図。
【図6】本発明の第5の実施の形態の遮断用トリガレバ
ー周辺を示す構成図。
【図7】本発明の第6の実施の形態の遮断用トリガレバ
ーおよびローラ周辺を示す構成図。
【図8】本発明の第7の実施の形態の遮断用トリガレバ
ーおよびローラを示す斜視図。
【図9】従来の遮断器用電動ばね操作機構の一例を示す
図であり、特に、遮断動作途中状態を示す構成図。
【図10】図9の遮断器用電動ばね操作機構の投入動作
途中状態を示す構成図。
【符号の説明】
10:駆動レバー 11:遮断ばね 12:爪 13:爪復帰ばね 14:位置決めピン 15:ローラ 20:カム軸 21:投入カム 22:クランクレバー 23:ロッド 24:投入ばね受け 25:投入ばね 26:ローラ 30:遮断用支え 31:遮断用トリガレバー 32:遮断用支え復帰ばね 33,34:ローラ 35:遮断用トリガ復帰ばね 36:遮断用トリガストッパ 37:ネジ部 38:遮断用電磁石 39:プランジャ 40:投入用支え 41:投入用トリガレバー 42:投入用支え復帰ばね 43:ローラ 45:投入用トリガ復帰ばね 46:投入用トリガストッパ 47:ネジ部 48:投入用電磁石 49:プランジャ 50:主表面 51:係合面 52:基準面 60:板 61:主平面 70:スライドレバー 71:主平面 72:溝部 80:プレート 81:主平面 82:ボルト 90:プレート部 91:主平面 100,110:直線 101:段差部 P1 :接点 P2 :回転中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井野上 健一 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機と、この電動機の駆動力を利用し
    て遮断器の接点を開閉するためのエネルギーを蓄勢する
    ばねと、このばねを蓄勢状態で保持する支えと、この支
    えに回転自在に取り付けられたローラと、前記支えを前
    記ばねの蓄勢状態で保持するトリガレバーを備え、この
    トリガレバーを前記ローラに係合させて前記ばねを蓄勢
    状態で保持するように構成された遮断器用電動ばね操作
    機構において、 前記トリガレバーは、予め設定された最適の位置関係で
    前記ローラと係合する係合面と、前記最適の位置関係で
    前記ローラと係合した場合にこのローラの円柱外周面の
    接面と同一平面をなす基準面とを有することを特徴とす
    る遮断器用電動ばね操作機構。
  2. 【請求項2】 前記トリガレバーには、その前記基準面
    と接触する主平面を有するスライド部材が、その基準面
    に対して摺動可能に設けられ、 前記スライド部材は、その前記主平面が前記ローラの前
    記円柱外周面と接触可能な位置まで移動可能に構成され
    たことを特徴とする請求項1記載の遮断器用電動ばね操
    作機構。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材は、前記トリガレバー
    に対して着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項
    2記載の遮断器用電動ばね操作機構。
  4. 【請求項4】 前記トリガレバーには、その前記基準面
    と接触する主平面を有する固定部材が、その基準面に対
    して着脱可能に固定され、 前記固定部材は、その前記主平面が前記ローラの前記円
    柱外周面と接触可能な位置まで伸びるようにして、トリ
    ガレバーから突出して配置されたことを特徴とする請求
    項1記載の遮断器用電動ばね操作機構。
  5. 【請求項5】 前記固定部材は、前記トリガレバーに一
    体的に設けられたことを特徴とする請求項4記載の遮断
    器用電動ばね操作機構。
  6. 【請求項6】 電動機と、この電動機の駆動力を利用し
    て遮断器の接点を開閉するためのエネルギーを蓄勢する
    ばねと、このばねを蓄勢状態で保持する支えと、この支
    えに回転自在に取り付けられたローラと、前記支えを前
    記ばねの蓄勢状態で保持するトリガレバーを備え、この
    トリガレバーを前記ローラに係合させて前記ばねを蓄勢
    状態で保持するように構成された遮断器用電動ばね操作
    機構において、 前記トリガレバーは、前記ローラの円柱底面と平行な主
    表面と、予め設定された最適の位置関係で前記ローラと
    係合する係合面とを有し、 前記トリガレバーの前記主表面と前記ローラの前記円柱
    底面には、前記最適の位置関係でトリガレバーとローラ
    とが係合した場合に、このトリガレバーとローラの接点
    とローラの回転中心を結ぶ直線がそれぞれ表示されたこ
    とを特徴とする遮断器用電動ばね操作機構。
  7. 【請求項7】 前記トリガレバーの前記主表面には、前
    記直線を境として段差が設けられたことを特徴とする請
    求項6記載の遮断器用電動ばね操作機構。
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