JP2000259015A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2000259015A
JP2000259015A JP11060824A JP6082499A JP2000259015A JP 2000259015 A JP2000259015 A JP 2000259015A JP 11060824 A JP11060824 A JP 11060824A JP 6082499 A JP6082499 A JP 6082499A JP 2000259015 A JP2000259015 A JP 2000259015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
fixing device
fixing
temperature
heat generating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11060824A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Sakata
志朗 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11060824A priority Critical patent/JP2000259015A/ja
Publication of JP2000259015A publication Critical patent/JP2000259015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体の発熱温度が定格温度以上に急激に上
昇した時でも、それに追従して発熱体への電力供給を緊
急遮断できるようにする。 【解決手段】 フィルム加熱方式の定着装置において、
セラミックヒータ32の長手方向と交差する方向にセラ
ミックヒータ32に近接又は接触するようにして、セラ
ミックヒータ32への給電線に低融点で溶断する線状又
は細帯状の導電性のヒューズワイヤ70を接続し、ヒュ
ーズワイヤ70の凹部70aに上方から圧力付与部材7
1で弾性力を付与することにより、セラミックヒータ3
2の発熱温度が定格温度以上に急激に上昇した場合に
は、ヒューズワイヤ70の凹部70aが溶断して離れる
ことによって、セラミックヒータ32への電力供給が緊
急遮断され、セラミックヒータ32の発熱温度が定格温
度以上に上昇するのが抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写材に転写され
た未定着のトナー像を加熱して定着させる定着装置、及
び該定着装置を備えた電子写真方式を利用して画像形成
を行う複写機、プリンター等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた複写機、プ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、転写
材や感光紙等の被記録材上に転写方式あるいは直接方式
で形成担持させた未定着画像(トナー像)を熱定着させ
る熱定着装置としては熱ローラ式の装置が多用されてい
る。
【0003】この熱ローラ式の装置は、ハロゲンヒータ
等を熱源にして所定の定着温度に加熱・温調された加熱
ローラ(定着ローラ)と、弾性層を有して前加熱ローラ
に圧接する加圧ローラを基本構成とし、該両ローラの圧
接ニップ部(定着ニップ部)に被加熱材としての被記録
材を導入して挟持搬送させることで、加熱ローラの熱と
圧接ニップ部の圧力とで未定着画像を被記録材面に定着
させるものある。
【0004】また、最近では、フィルム加熱方式の加熱
装置が提案され、熱定着装置として実用化もされている
(例えば、特開昭63−313182号公報等)。
【0005】この加熱装置は、被加熱材を加熱体に耐熱
性フィルム材を介して密着させ、加熱体と耐熱性フィル
ム材とを総体移動させて、加熱体の熱を耐熱性フィルム
材を介して被加熱材に与える方式・構成のものである。
【0006】このようなフィルム加熱方式の定着装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱体や薄膜のフィルム材を
用いることができるため、省電力化や待ち時間の短縮化
(クイックスタート性)が可能になり、画像形成装置等
の装置本体内の昇温を抑えることができる等の利点を有
し、効果的なものである。
【0007】加熱体としては、耐熱性・絶縁性のセラミ
ック基板(絶縁基板)と、該基板に印刷・焼成を経て形
成された通電発熱体(厚膜抵抗体)を基本構成とし、該
通電発熱体に電力を供給して発熱させる低熱容量・高速
昇温の所謂セラミックヒータが用いられている。
【0008】一般的に、前記セラミックヒータは、トラ
イアック等のスイッチング素子を介して交流電源に接続
されており、この交流電源により電力が供給される。セ
ラミックヒータ近傍には温度検出素子、例えばサーミス
タ感温素子が設けられており、この温度検出素子により
セラミックヒータの発熱温度が検出され、その検出温度
情報を基に、エンジンコントローラがスイッチング素子
をオン/オフ制御することにより、セラミックヒータへ
の電源供給をオン/オフし、セラミックヒータの発熱に
よる定着温度が目標の一定温度に温度制御される。セラ
ミックヒータのオン/オフ制御は、商用電源の波数制御
又は位相制御により行われる。
【0009】熱源となるセラミックヒータは、絶縁基板
上に発熱体パターンと、温度検出素子が接続される配線
パターンが独立に形成されている。一般に発熱体パター
ンは一次AC電圧が供給され、温度検出素子、例えばサ
ーミスタ感温素子が接続される配線パターン(サーミス
タパターン)は、二次のDC電圧が供給されている。
【0010】従って、発熱体パターンとサーミスタパタ
ーンの間で沿面距離を確保する必要があり、発熱パター
ンとサーミスタパターンは絶縁基板上の異なる面で構成
される、或いは絶縁基板の長手方向に距離を保って形成
される、或いは絶縁基板上に印刷された発熱パターン上
に設けた絶縁体上にサーミスタ感温素子を設けることに
よって形成される。
【0011】また、通常、上記したフィルム加熱方式の
定着装置には、加熱体(セラミックヒータ)の発熱温度
が定格温度以上に上昇するのを防止するための安全対策
といて、加熱体に近接若しくは接触させて温度ヒュー
ズ、サーモスイッチ等の給電遮断部材を設置し、加熱体
の発熱温度が定格温度以上に上昇した場合に、給電遮断
部材の作動により加熱体への電力供給を緊急遮断する手
段が採られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たフィルム加熱方式の加熱装置等のように加熱体(セラ
ミックヒータ)として、低熱容量のものを用いた場合、
加熱体の発熱温度が定格温度以上に急激に上昇した時に
は、上記した温度ヒューズ・サーモスイッチ等の給電遮
断部材の作動が追従できない場合がある。
【0013】これは、加熱体(セラミックヒータ)に比
べて、温度ヒューズ・サーモスイッチ等の給電遮断部材
の熱容量が大きいためである。
【0014】そこで本発明は、加熱体の発熱温度が定格
温度以上に急激に上昇した時でも、それに追従して給電
遮断部材を作動させて、加熱体への電力供給を緊急遮断
することができる定着装置及び画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、耐熱性の回転自在な定着フィルムを回転自
在な加圧回転体により発熱手段に押し付けて、前記定着
フィルムと前記加圧回転体との間に定着ニップ部を構成
し、未定着のトナー像を担持した転写材を前記定着ニッ
プ部にて挟持搬送しつつ前記発熱手段による加熱で、前
記未定着のトナー像を前記転写材に熱定着する定着装置
において、前記発熱手段の長手方向又は該発熱手段の長
手方向と交差する方向に該発熱手段に近接又は接触する
ように配置され、前記発熱手段への給電線に接続された
低融点で溶断する線状又は細帯状の導電性の給電遮断部
材を有することを特徴としている。
【0016】また、前記給電遮断部材の一部に凹部に設
け、該凹部に弾性力を付与して前記給電遮断部材を前記
発熱手段に近接又は接触させることを特徴としている。
【0017】また、前記給電遮断部材は、前記発熱手段
の発熱温度が定格温度以上に上昇すると前記凹部で溶断
することを特徴としている。
【0018】また、前記発熱手段の表側又は裏側に突起
部材を設け、該突起部材を跨ぐように前記給電遮断部材
を配置することを特徴としている。
【0019】また、前記給電遮断部材は、前記発熱手段
の発熱温度が定格温度以上に上昇すると前記突起部材上
で溶断することを特徴としている。
【0020】また、前記定着ニップ部を挟んで上側に前
記加圧回転体を、下側に内部に前記発熱手段を設けた前
記定着フィルムを配置し、前記発熱手段に近接又は接触
するように配置した前記給電遮断部材の下部に開口部を
形成して、該開口部の下方に受け皿部材を設けることを
特徴としている。
【0021】また、前記給電遮断部材は、前記発熱手段
の発熱温度が定格温度以上に上昇すると溶断し、溶断し
て落下する前記給電遮断部材を前記受け皿部材で回収す
ることを特徴としている。
【0022】また、本発明に係る画像形成装置は、転写
材にトナー像を形成する画像形成部と、該画像形成部に
て前記転写材上に担持された未定着のトナー像を該転写
材上に熱定着させる定着装置を備え、定着装置が、請求
項1、2、3、4、5、6、又は7記載の定着装置であ
ることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0024】〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態に
係る定着装置を備えた画像形成装置(本実施の形態では
電子写真方式のプリンタ)を示す概略構成図である。
【0025】本画像形成装置は、像担持体であるドラム
状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムという)1、
感光体ドラム1表面を一様に帯電するための帯電ローラ
2、感光体ドラム1上にレーザ光を照射して静電潜像を
形成する露光装置(レーザスキャナ部)3、感光体ドラ
ム1上に形成された静電潜像をトナーにて現像する現像
装置(現像ローラ)4、現像装置4にて現像されたトナ
ー像を用紙などの転写材Pに転写する転写ローラ5、転
写材Pに転写されたトナー像を熱にて融着させるフィル
ム加熱式の定着装置6などを備えている。
【0026】露光装置3は、入力される画像情報に基づ
いて 光源としての半導体レーザ3a、スキャナモータ
3bにて回転する回転多面鏡3c等を有しており、帯電
された感光体ドラム1表面を入力される画像情報に基づ
いて露光Lして静電潜像を形成する。
【0027】定着装置6は、定着フィルム6aと加圧ロ
ーラ6b等を有しており、定着フィルム6aと加圧ロー
ラ6b間の定着ニップ部で転写材P上に転写された未定
着トナー像を加熱加圧して定着する(定着装置6の詳細
な構成については後述する)。
【0028】次に、上記した画像形成装置による画像形
成動作について説明する。
【0029】感光体ドラム1は駆動手段(不図示)によ
り所定の回転速度で駆動され、帯電ローラ2によってそ
の表面が一様に帯電される。そして、感光体ドラム1表
面に露光装置3から画像情報に応じた露光Lを行い、露
光部分の電荷を除去して静電潜像を形成する。この静電
潜像は現像装置4によりトナーが付着されて現像され、
トナー像として顕像化される。
【0030】そして、感光体ドラム1上のトナー像が感
光体ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部に到達す
ると、このタイミングに合わせてカセット7内の転写材
Pが、給紙ローラ8、搬送ローラ9、10、及び転写前
ローラ11等によりこの転写ニップ部に搬送され、転写
バイアスが印加された転写ローラ5によりトナー像が転
写材Pに転写される。転写前ローラ11の転写材搬送方
向上流側には、給紙された転写材Pの先端と後端を検出
するためのプレフィードセンサ12を有し、転写前ロー
ラ11の転写材搬送方向下流側には、給紙された転写材
Pに対し、感光体ドラム1への画像書き込み(記録/印
字)と転写材搬送の同期を取ると共に、給紙された転写
材Pの搬送方向の長さを測定するためのトップセンサ1
3を有している。また、転写材Pは、手差し給紙ローラ
14により手差し給紙口からも搬送することができる。
【0031】トナー像が転写された転写材Pは定着装置
6に搬送され、定着フィルム6aと加圧ローラ6b間の
定着ニップ部で転写材P上に転写された未定着トナー像
を加熱加圧して定着させた後、排出ローラ15によりト
ナー像が定着された転写材Pを外部に排出する。
【0032】図2は、上記画像形成装置の制御系のブロ
ック図である。
【0033】この図において、20は不図示のホストコ
ンピュータ等の外部機器から送られる画像コードデータ
を印字に必要なビットデータに展開すると共に、画像形
成情報を読み取りそれを表示するためのプリンタコント
ローラである。
【0034】21は画像形成部(感光体ドラム1、帯電
ローラ2、現像装置4、転写ローラ5など)の各部をプ
リンタコントローラ20の指示に従って動作制御すると
共に、プリンタコントローラ20へ画像形成情報を報知
するためのエンジン制御部である。
【0035】22はエンジン制御部21の指示に従って
用紙などの転写材Pの搬送のためにモータ/ローラ等の
駆動/停止を行う用紙搬送制御部、23は帯電、現像、
転写等各工程における各高圧出力制御をエンジン制御部
21の指示に従って行う高圧制御部である。
【0036】24はスキャナモータ3bの駆動/停止、
レーザ光の点灯をエンジン制御部21の指示に従って制
御する光学系制御部、25はプレフィードセンサ12、
トップセンサ13等からセンサ情報をエンジン制御部2
1に入力するセンサ入力部、26は定着装置6の温調制
御をエンジン制御部21の指示に従って行う定着器温調
制御部である。
【0037】次に、本実施の形態に係る定着装置6の構
成について説明する。
【0038】図3は、定着装置6の概略断面図である。
この図において、6aは円筒状の耐熱材製の定着フィル
ム、31は定着フィルム6a内に設けた加熱体支持部材
としての、横断面が略半円弧状樋形の耐熱・断熱材製
(例えば液晶ポリマー・フェノール樹脂・PPS・PE
EK等の成形体)のヒータステー(フィルムガイド)で
ある。定着フィルム6aは、熱容量を小さくしてクイッ
クスタート性を向上させるために膜厚は総厚100μm
以下、より好ましくは40μm以下20μm以上の耐熱
性・離型性・強度・耐久性を備えたPTFE、PFA、
PPSの単層フィルム又はポリイミド、ポリアミドイ
ド、PEEK、PES等のフィルム表面にPTFE、P
FA、FEPを離型性層としてコーティングした複合層
フィルムで構成されている。このヒータステー31のス
テー長手に沿って設けた溝部31aに、加熱体として面
状のセラミックヒータ32を配置し接触して支持してい
る(セラミックヒータ3の詳細な構成については後述す
る)。
【0039】そして、ヒータステー31の下面のセラミ
ッタヒータ32と、加圧部材としての加圧ローラ6bと
を、定着フィルム6aに挟ませて加圧ローラ6bの弾性
に抗して所定の押圧力(例えば総圧4〜15kgf程度
の加圧力)をもって圧接させて加熱部としての所定幅の
定着ニップ部Nを形成している。
【0040】加圧ローラ6bは、芯金33と、その外周
に例えばシリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるい
はシリコンゴムを発泡して形成した弾性層34を有して
おり、駆動装置35により矢印方向(反時計方向)に回
転駆動される。なお、弾性層34の外側にPFA、PT
FE、FEP等の離型性層を形成してもよい。
【0041】この加圧ローラ6bの回転駆動による該加
圧ローラ6bと定着フィルム6aの外面との定着ニップ
部Nにおける接触摩擦力で円筒状の定着フィルム6aに
回転力が作用し、該定着フィルム6aがヒータステー3
1の外回りを定着ニップ部Nにおいて、定着フィルム6
aの内面がセラミックヒータ32の下向き表面に密着し
て摺動しながら矢印方向(時計方向)に回転する。な
お、定着フィルム6aを低トルクかつスムーズに回転さ
せるために、セラミックヒータ32及びヒータステー3
1と定着フィルム6aの間に耐熱性のグリース等の潤滑
剤を少量介在させるとよい。
【0042】セラミックヒータ32は、電力供給により
発熱する通電発熱体を含み、該通電発熱体の発熱により
昇温し、後述する温度検出素子を含む温度制御回路によ
り通電発熱体への電力供給が制御されて所定の温度に温
調管理される。
【0043】そして、定着ニップ部Nによって、定着フ
ィルム6aと加圧ローラ6bとの間に未定着トナー画像
tを担持した用紙などの転写材Pが挟持搬送される。そ
して、転写材Pのトナー画像tを担持した面が定着フィ
ルム6aの外面に密着して、定着フィルム6aと一緒に
定着ニップ部Nを通過することで、セラミックヒータ3
2の発熱による熱が定着フィルム6aを介して転写材P
に付与されて、未定着トナー画像tが転写材Pに加熱定
着される。定着ニップ部Nを通った転写材Pは、定着フ
ィルム6aの面から曲率分離されて、外部に排出搬送さ
れる。
【0044】次に、セラミックヒータ32の構成につい
て説明する。
【0045】図4(a)はセラミックヒータ32の一部
切り欠き平面(表面側)図、図4(b)は、その背面
(裏側面)図、図4(c)は、図4(b)のC−C線断
面図である。
【0046】これらの図において、40はヒータ基板
(絶縁基板)であり、定着ニップ部Nにおける定着フィ
ルム6aの移動方向に対して直交方向に設置されてい
る。ヒータ基板40は、細長薄肉板状の耐熱性で低熱容
量のAl23 、AlN、SiCなどのセラミック等の
電気絶縁部材で形成されている。
【0047】ヒータ基板40の一方の面側(表面側)に
は、その長手方向に沿ってAg/pd(銀パラジウ
ム)、RuO2 、Ta2 N等からなる線状或は細帯状の
発熱体41が、スクリーン印刷等によって形成具備され
ている。本実施の形態では、往復折り返しパターンの並
行2条の発熱体41として構成されている。
【0048】41aは発熱体41に電力を供給するため
の発熱体電極部であり、往復折り返しパターンの並行2
条の発熱体41の端末部にそれぞれ接続されている。発
熱体電極部41aはコネクタ(不図示)を介して、図5
に示す温度制御回路の発熱体41(セラミックヒータ3
2)へのACライン(電力供給線)に接続されている。
発熱体電極部41aは、例えば銀ペーストを用いたスク
リーン印刷等によって形成されている。
【0049】42はヒータ基板40の発熱体41を被覆
して、発熱体41を保護するガラス等の保護層(電気絶
縁性オーバーコート層)である。
【0050】ヒータ基板40の他方の面側(裏面側)に
は、その長手方向の途中にヒータ基板40の背面に接触
させて、温度検出素子(サーミスタ感温素子)60を設
けてある。温度検出素子60の両端には、サーミスタリ
ード配線(サーミスタパターン)43がヒータ基板40
の長手方向に沿って形成されており、温度検出素子60
で検出した発熱体41の発熱温度情報が、サーミスタリ
ード配線43の端末部に接続されたサーミスタ電極部4
3aをコネクタ(不図示)介してエンジン制御部21に
入力される。サーミスタ電極部43aは、例えば銀ペー
ストを用いたスクリーン印刷等によって形成されてい
る。発熱体電極部41aはヒータ基板40の一方の面側
(表面側)に配置され、サーミスタ電極部404aはヒ
ータ基板40の他方の面側(裏面側)に配置されてい
る。
【0051】ヒータ基板40の表面側に設けた発熱体4
1が一次回路(AC回路)であり、ヒータ基板40の裏
面側に設けたサーミスタ電極43が二次回路(DC回
路)である。この一次回路と二次回路間では沿面距離を
確保する必要があるため、一次回路と二次回路は、上記
のようにヒータ基板40の表裏側に分けて形成具備させ
たり、距離を大きくへだてたり、間に保護層(電気絶縁
性オーバーコート層)を入れたりして配せられる。
【0052】上記のように構成されたセラミックヒータ
32は、図3に示すようにヒータステー31の下面にそ
の長手方向に沿って設けた溝部31aに、定着フィルム
6aの内面接触摺動面である表面側を外側にして嵌入
し、接着して支持されている。
【0053】図5は、上記定着装置6のセラミックヒー
タ32の温度制御回路である。
【0054】この図において、50は交流電源であり、
本画像形成装置は商用電源をACフィルタ51を介して
セラミックヒータ32へ供給することによりセラミック
ヒータ32を発熱させる。セラミックヒータ32への電
力の供給は、トライアック52により通電、遮断を行
う。
【0055】抵抗53、54は、トライアック52のた
めのバイアス抵抗で、フォトトライアックカプラ55
は、一次回路(AC回路)、二次回路(DC回路)間の
沿面距離を確保するためのデバイスである。フォトトラ
イアックカプラ55の発光ダイオードに通電することに
よりトライアック52をONする。抵抗56は、フォト
トライアックカプラ55の電流を制限するための抵抗で
あり、トランジスタ57によりON/OFFする。トラ
ンジスタ57は抵抗58を介して上記エンジン制御部2
1からのON信号にしたがって動作する。
【0056】また、ACフィルタ51を介して交流電源
50は、ゼロクロス検出回路59に入力される。ゼロク
ロス検出回路59では、商用電源電圧があるしきい値以
下の電圧になっていることをエンジン制御部21に対し
てパルス信号として報知する。エンジン制御部21に送
出されるこの信号を、ZEROX信号という。エンジン
制御部21は、上記ZEROX信号のパルスのエッジを
検知し、位相制御又は波数制御によりトライアック52
をON/OFFする。
【0057】60は、セラミックヒータ32の温度を検
知するための温度検出素子(例えばサーミスタ感温素
子)である。この温度検出素子60によって検出される
温度は、抵抗61と、温度検出素子60との分圧として
検出され、エンジン制御部21にTH信号としてA/D
入力される。
【0058】セラミックヒータ32の温度は、上記TH
信号としてエンジン制御部21において監視され、エン
ジン制御部21の内部で設定されているセラミックヒー
タ32の設定温度と比較することによって、セラミック
ヒータ32に供給するべき電力を算出し、その供給する
電力に対応した位相角(位相制御)又は波数(波数制
御)に換算し、その制御条件によりエンジン制御部21
がトランジスタ57にON信号を送出する。
【0059】70は、セラミックヒータ32の発熱温度
が定格温度以上に上昇するのを防止するための給電線遮
断部材としてのヒューズワイヤであり、セラミックヒー
タ32の発熱温度が定格温度以上に上昇した場合に、セ
ラミックヒータ32への電力供給を緊急遮断する(ヒュ
ーズワイヤ70の詳細な構成については後述する)。
【0060】図6は、定着装置6のヒューズワイヤ70
を設けた位置での概略断面図である。
【0061】ヒューズワイヤ70は、ヒータステー31
の短手方向(図の左右方向)に沿ってヒータステー31
の内側に配置され、ヒータステー31に設けた切り欠き
部31aにヒューズワイヤ70の凹部70aが位置して
おり、ヒューズワイヤ70の凹部70aがセラミックヒ
ータ32の面上に接触或は近接している。ヒューズワイ
ヤ70は、低融点で溶断する線状あるいは細帯状の電線
(低融点溶断電線)で形成されており、上記発熱体41
の発熱温度が定格温度以上に上昇した時に凹部が溶断す
るように構成されている。
【0062】ヒューズワイヤ70に形成した突起部70
aには、ヒータステー31の上部31bに一端側が支持
された圧力付与部材71によって所定の圧力が上方から
付与される。圧力付与部材71は、コイルバネ部71a
と凹部70aとの接触部71bを有している。
【0063】そして、本実施の形態では、発熱体41の
発熱による定着動作時に、上述した温度制御にもかかわ
らず発熱体41の発熱温度が定格温度以上に上昇した場
合には、発熱体41に接触或は近接しているヒューズワ
イヤ70の突起部70aが溶断する。よって、発熱体4
1への電力供給が確実に緊急遮断されることにより、発
熱体41の発熱温度が定格温度以上に上昇するのが抑え
られ、信頼性の高い定着装置を得ることができる。
【0064】〈実施の形態2〉図7(a)は、本実施の
形態におけるセラミックヒータの横断面図である。
【0065】この実施の形態では、ヒータ基板40の裏
面に基板短手方向(図の左右方向)に沿って線状或は細
帯状のヒューズワイヤ80を接触或は近接するようにし
て配置し、ヒューズワイヤ80は、ヒータ基板40裏面
に設けた断面円形状の突起片81を跨ぐようにして配置
されている。ヒューズワイヤ80は、低融点で溶断する
線状あるいは細帯状の電線(低融点溶断電線)で形成さ
れており、発熱体41の発熱温度が定格温度以上に上昇
した時にヒューズワイヤ80の突起片81上の部分で溶
断するように構成されている。突起片81の配設位置
は、図4(b)に示したヒータ裏面側のサーミスタ電極
部43a以外であれば何処でもよい。他の構成は、実施
の形態1と同様である。
【0066】図7(b)は、本実施の形態の他の例にお
けるセラミックヒータの横断面図である。
【0067】この実施の形態では、ヒータ基板40の裏
面に保護層42で保護した発熱体41を基板長手方向
(紙面と垂直方向)に沿って設けたセラミックヒータの
場合であり、ヒータ基板40裏面の保護層42に基板短
手方向(図の左右方向)に沿って線状或は細帯状のヒュ
ーズワイヤ80を接触或は近接するようにして配置し、
ヒューズワイヤ80はヒータ基板40裏面に設けた断面
円形状の突起部材81に沿って形成されている。ヒュー
ズワイヤ80は、低融点で溶断する線状あるいは細帯状
の電線(低融点溶断電線)で形成されており、発熱体4
1の発熱温度が定格温度以上に上昇した時にヒューズワ
イヤ80の突起部材81上の部分で溶断するように構成
されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0068】そして、本実施の形態では、発熱体41の
発熱による定着動作時に、上述した温度制御にもかかわ
らず発熱体41の発熱温度が定格温度以上に上昇した場
合には、ヒータ基板40裏面の発熱体41と対向する位
置に設けたヒューズワイヤ80の突起部材81の部分が
溶断する。よって、発熱体41への電力供給が確実に緊
急遮断されることにより、発熱体41の発熱温度が定格
温度以上に上昇するのが抑えられ、信頼性の高い定着装
置を得ることができる。
【0069】〈実施の形態3〉図8は、本実施の形態に
おける定着装置のヒューズワイヤを設けた位置での断面
図である。
【0070】本実施の形態では、図6に示した実施の形
態1に対して定着フィルム6aと加圧ローラ6bの位置
を上下逆にし、定着フィルム6aを下側に配置した例で
ある。ヒューズワイヤ90は、ヒータステー31内の短
手方向(図の左右方向)に沿ってセラミックヒータ32
裏面に接触或は近接して配置され、セラミックヒータ3
2の下部に面したヒータステー31に設けた開口部であ
る切り欠き部31aの下方に受け皿部材91を設けた構
成である。ヒューズワイヤ90は、低融点で溶断する線
状あるいは細帯状の電線(低融点溶断電線)で形成され
ており、上記発熱体41の発熱温度が定格温度以上に上
昇した時に溶断して落下するように構成されている。他
の構成は、実施の形態1と同様である。
【0071】そして、本実施の形態では、発熱体41
(セラミックヒータ32)の発熱による定着動作時に、
上述した温度制御にもかかわらず発熱体41の発熱温度
が定格温度以上に上昇した場合には、セラミックヒータ
32裏面に設けたヒューズワイヤ90が溶断する。ヒュ
ーズワイヤ90の溶断した部分は自重によって落下し
て、発熱体41(セラミックヒータ32)への電力供給
が確実に緊急遮断されることにより、発熱体41の発熱
温度が定格温度以上に上昇するのが抑えられ、信頼性の
高い定着装置を得ることができる。
【0072】また、ヒューズワイヤ90の溶断して落下
した部分は受け皿部材91に回収され、飛散するのを防
止することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発熱手段の長手方向又は発熱手段の長手方向と交差する
方向に発熱手段に近接又は接触するようにして、発熱手
段への給電線に低融点で溶断する線状又は細帯状の導電
性の給電遮断部材を接続したことにより、発熱手段の発
熱温度が定格温度以上に上昇した場合に、給電遮断部材
が溶断することによって、発熱手段への電力供給が確実
に緊急遮断されることにより、発熱手段の発熱温度が定
格温度以上に上昇するのが抑えられ、信頼性の高い定着
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る定着装置を備えた画
像形成装置を示す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御
系を示すブロック図。
【図3】本発明の実施の形態に係る定着装置を示す概略
断面図。
【図4】図4(a)は、セラミックヒータの一部切り欠
き平面(表面側)図、図4(b)は、その背面(裏面
側)図、図4(c)は、図4(b)図のC−C線断面
図。
【図5】定着装置のセラミックヒータの温度制御回路。
【図6】実施の形態1における定着装置のヒューズワイ
ヤを設けた位置での概略断面図。
【図7】図7(a)は、実施の形態2におけるセラミッ
クヒータのヒューズワイヤを設けた位置での概略断面
図、図7(b)は、実施の形態2の他の例におけるセラ
ミックヒータのヒューズワイヤを設けた位置での概略断
面図。
【図8】実施の形態3における定着装置のヒューズワイ
ヤを設けた位置での概略断面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ローラ 3 露光装置 4 現像装置 5 転写ローラ 6 定着装置 6a 定着フィルム 6b 加圧ローラ(加圧回転体) 20 プリンタコントローラ 21 エンジン制御部 31 ヒータステー 32 セラミックヒータ(発熱手段) 40 ヒータ基板 41 発熱体(発熱手段) 42 保護層 43 サーミスタ電極 50 交流電源 60 温度検出素子 70、80、90 ヒューズワイヤ(給電遮断部
材) 70a 突起部 71 圧力付与部材 81 突起部材 91 受け皿部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性の回転自在な定着フィルムを回転
    自在な加圧回転体により発熱手段に押し付けて、前記定
    着フィルムと前記加圧回転体との間に定着ニップ部を構
    成し、未定着のトナー像を担持した転写材を前記定着ニ
    ップ部にて挟持搬送しつつ前記発熱手段による加熱で、
    前記未定着のトナー像を前記転写材に熱定着する定着装
    置において、 前記発熱手段の長手方向又は該発熱手段の長手方向と交
    差する方向に該発熱手段に近接又は接触するように配置
    され、前記発熱手段への給電線に接続された低融点で溶
    断する線状又は細帯状の導電性の給電遮断部材を有す
    る、 ことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記給電遮断部材の一部に凹部に設け、
    該凹部に弾性力を付与して前記給電遮断部材を前記発熱
    手段に近接又は接触させる、 請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記給電遮断部材は、前記発熱手段の発
    熱温度が定格温度以上に上昇すると前記凹部で溶断す
    る、 請求項2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記発熱手段の表側又は裏側に突起部材
    を設け、該突起部材を跨ぐように前記給電遮断部材を配
    置する、 請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記給電遮断部材は、前記発熱手段の発
    熱温度が定格温度以上に上昇すると前記突起部材上で溶
    断する、 請求項4記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記定着ニップ部を挟んで上側に前記加
    圧回転体を、下側に内部に前記発熱手段を設けた前記定
    着フィルムを配置し、 前記発熱手段に近接又は接触するように配置した前記給
    電遮断部材の下部に開口部を形成して、該開口部の下方
    に受け皿部材を設ける、 請求項1記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記給電遮断部材は、前記発熱手段の発
    熱温度が定格温度以上に上昇すると溶断し、溶断して落
    下する前記給電遮断部材を前記受け皿部材で回収する、 請求項6記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 転写材にトナー像を形成する画像形成部
    と、該画像形成部にて前記転写材上に担持された未定着
    のトナー像を該転写材上に熱定着させる定着装置を備え
    た画像形成装置において、 前記定着装置が、請求項1、2、3、4、5、6、又は
    7記載の定着装置である、 ことを特徴とする画像形成装置。
JP11060824A 1999-03-08 1999-03-08 定着装置及び画像形成装置 Pending JP2000259015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11060824A JP2000259015A (ja) 1999-03-08 1999-03-08 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11060824A JP2000259015A (ja) 1999-03-08 1999-03-08 定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000259015A true JP2000259015A (ja) 2000-09-22

Family

ID=13153503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11060824A Pending JP2000259015A (ja) 1999-03-08 1999-03-08 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000259015A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7209696B2 (en) * 2003-11-28 2007-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus with elastic conductive member contacting internal surface of rotation member

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7209696B2 (en) * 2003-11-28 2007-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus with elastic conductive member contacting internal surface of rotation member

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3372811B2 (ja) 加熱定着装置
US9829839B2 (en) Image heating apparatus having an electric power shut-off member, thermal fuse, or thermal switch operable in response to an abnormal temperature rise
US6075228A (en) Image heating device with bimetal thermoprotector
JPH10207266A (ja) 画像形成装置
JP3885485B2 (ja) 熱定着装置および画像形成装置
JP2006039362A (ja) 画像形成装置
JP6594047B2 (ja) 定着装置
JP4546233B2 (ja) 像加熱装置
JP2000259015A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2002110313A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JPH0619343A (ja) 定着装置
JP2584848B2 (ja) 定着装置
JP4684449B2 (ja) 定着装置
JP3252652B2 (ja) ヒータアセンブリ、加熱装置、及び画像形成装置
JP4928293B2 (ja) 定着装置
JP7263022B2 (ja) 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JPH08305191A (ja) 加熱装置
JP2000260553A (ja) 加熱装置、加熱定着装置および画像形成装置
JP2002365959A (ja) 画像形成装置
JP2000259037A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2003282219A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2021131418A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JPH08314325A (ja) ヒータ、加熱装置、及び画像形成装置
JP2001008358A (ja) 温度検知方法、通電遮断方法、定着装置及び画像形成装置
JPH03194879A (ja) 定着装置