JP6594047B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真技術を用いた複写機やプリンターなどの画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
電子写真式の複写機やプリンターに使用する定着装置として、外部加熱方式の定着装置が知られている。このタイプの定着装置は、ローラと、ローラの外部からローラを加熱する加熱ユニットと、ローラと共にニップ部を形成するバックアップユニットと、を有するものが一般的である(特許文献1)。
ところで、この定着装置は、中央処理装置(CPU)の暴走や加熱ユニットが有するヒータへ供給する電力を制御するトライアックのショートなど、電力制御回路の故障により、ヒータが制御不能になったときのための安全装置が設けられている。その安全装置としては、サーモスイッチや温度ヒューズなどの安全素子、サーミスタなどで異常温度を検出してヒータへの電力供給を停止する手段が知られている。従来、これらのサーモスイッチ、温度ヒューズ、サーミスタ等は、装置の異常昇温に対して感度良く反応できるように、熱源であるヒータの近傍、つまり加熱ユニット側に設けられている。
特開2004−258536
しかしながら、外部加熱方式の定着装置は、バックアップユニットが加熱ユニットから遠い位置に設けられる構成になる。従って、装置が暴走して異常昇温した場合、加熱ユニットに設けた安全装置を使用してバックアップユニットが耐熱温度を超えないようにすることが難しい場合があるという課題がある。
上述の課題を解決するための本発明は、熱源を有していないローラと、電力供給により発熱し、前記ローラの外部から前記ローラを加熱する加熱ユニットと、熱源を有していないユニットであって、前記ローラと共にニップ部を形成するバックアップユニットと、前記加熱ユニットの温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱ユニットに供給する電力を制御する制御部と、を備え、前記ニップ部で画像が形成された記録材を搬送しながら加熱し前記画像を記録材に定着する定着装置において、所定の作動温度に達すると回路を開放するように作動する安全素子、又は温度検知素子、を用いて前記加熱ユニットへの電力供給を遮断する安全装置を有し、前記安全素子又は前記温度検知素子が前記バックアップユニットの異常昇温による熱を受ける位置又は前記バックアップユニットの温度を検知する位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、外部加熱方式の定着装置において、装置が暴走したときであっても、加圧ユニットが耐熱温度を超えないようにすることができる。
(a)実施例1に係る定着装置の短手方向の概略構成を表す模式断面図、(b)実施例1に係る定着装置の長手方向の概略構成を表す模式断面図 画像形成装置の横断側面の概略構成を表す模式断面図 実施例1に係る定着装置に用いられるヒータと電力制御系とを表す説明図 実施例1に係る定着装置の記録材Pを定着する際のヒータ、定着ローラ、加圧フィルムの温度推移を示す図 実施例1に係る定着装置における異常温度暴走の際のヒータ、定着ローラ、加圧フィルムの温度推移を示す図 (a)比較例に係る定着装置の短手方向の概略構成を表す模式断面図、(b)比較例に係る定着装置の長手方向の概略構成を表す模式断面図 比較例に係る定着装置における通常温度暴走の際のヒータ、定着ローラ、加圧フィルムの温度推移を示す図 実施例1に係る定着装置における通常温度暴走の際のヒータ、定着ローラ、加圧フィルムの温度推移を示す図 (a)実施例2に係る定着装置の短手方向の概略構成を表す模式断面図、(b)実施例2に係る定着装置の長手方向の概略構成を表す模式断面図 実施例3に係る定着装置の電力制御系を表す説明図 実施例4に係る定着装置の電力制御系を表す説明図 実施例4の変形例に係る定着装置の手方向の概略構成を表す模式断面図 実施例4の変形例に係る定着装置の電力制御系を表す説明図
[実施例1]
(1)画像形成装置例
図2は本実施例に係る定着装置を搭載する画像形成装置の模式断面図である。この画像形成装置は電子写真式のレーザビームプリンタである。
本実施例に示す画像形成装置は、現像剤としてのシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のトナーを用いてトナー画像を形成する第1から第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを所定の方向に一列に並設したインライン方式の装置である。各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ、像担持体としての電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)117を有している。
各画像形成部Pa〜Pdにおいて、感光ドラム117の外周面の周囲には、帯電部材としてのドラム帯電器119と、露光手段としての走査露光装置107と、が設けられている。また感光ドラム117の表面の周囲には、現像手段としての現像器120と、ドラムクリーナ122が設けられている。そして感光ドラム117に跨るように中間像担持体としての中間転写ベルト123が設けてある。この中間転写ベルト123は、駆動ローラ125aと、二次転写対向ローラ125bとで張架されている。
中間転写ベルト123の内周面側には、各感光ドラム117と、中間転写ベルト123を挟んで一次転写ローラ124が設けられている。中間転写ベルト123の外周面側には、二次転写対向ローラ125bと、中間転写ベルト123を挟んで二次転写ローラ121が設けられている。
本実施例の画像形成装置は、ホストコンピュータ、ネットワーク上の端末機、外部スキャナなどの外部装置(不図示)から出力されるプリント指令に応じて制御部101が所定の画像形成シーケンスを実行する。制御部101はCPUとROMやRAMなどのメモリとからなり、メモリには画像形成シーケンスや画像形成に必要な各種プログラムなどが記憶されている。
本実施例の画像形成装置の画像形成動作を、図2を参照して説明する。制御部101は、プリント指令に応じて実行される画像形成シーケンスに従い各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを順次駆動する。先ず、各感光ドラム117が所定の周速度(プロセススピード)で矢印方向へ回転されると共に、駆動ローラ125aにより中間転写ベルト123が各感光ドラム117の回転周速度と対応した周速度で矢印方向へ回転される。
1色目のシアンの画像形成部Paにおいて、感光ドラム117の表面はドラム帯電器119によって所定の極性及び電位に一様に帯電される。次に走査露光装置107が外部装置から出力される画像情報に応じたレーザ光を感光ドラム117の帯電面に対し走査露光する。これにより感光ドラム117表面の帯電面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。そしてこの静電潜像が現像器120によってシアンのトナーを用いて現像される。これによって感光ドラム117表面上にシアンのトナー画像が形成される。
同様の帯電、露光、現像の各工程が、2色目のマゼンタの画像形成部Pb、3色目のシアンのイエローの画像形成部Pc、4色目のブラックの画像形成部Pdにおいても行われる。各感光ドラム117の表面に形成された各色のトナー画像は感光ドラム117の表面と中間転写ベルト123の表面とが接触して形成される一次転写ニップ部で中間転写ベルト123の表面に順番に重ねて転写される。これにより中間転写ベルト123の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
トナー画像が転写された後の感光ドラム117表面は、感光ドラム117表面に残留する転写残トナーがドラムクリーナ122により除去され次の画像形成に供される。
一方、給送カセット102から記録紙等の記録材Pが繰り出しローラ105により1枚ずつ繰り出されレジストローラ106に搬送される。この記録材Pはレジストローラ106によって中間転写ベルト123の表面と二次転写ローラ121の表面とが接触して形成される二次転写ニップ部に搬送される。
この搬送過程において二次転写ニップ部において中間転写ベルト123表面のトナー画像が記録材P上に転写される。これにより記録材P上に未定着のフルカラーのトナー画像が担持される。
フルカラーのトナー画像を担持した記録材Pは定着装置109の後述する定着ニップ部N1に導入される。そして、この定着ニップ部N1で記録材Pを搬送しつつトナー像に熱と圧力を印加し、これにより記録材P上のトナー像は記録材Pに定着される。
定着ニップ部N1を出た記録材Pは排出ローラ111により排出トレイ112上に排出される。
(2)定着装置
以下の説明において、定着装置及び定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。短手方向とは記録材搬送方向と平行な方向である。長さとは長手方向の寸法である。幅とは短手方向の寸法である。
図1(a)は実施例1に係る定着装置の短手方向の概略構成を表す模式断面図である。図1(b)は実施例1に係る定着装置の長手方向の概略構成を表す模式断面図である。また、図1(a)は図1(b)の一点鎖線S2における断面図となっており、図1(b)は図1(a)の一点鎖線S1における断面図となっている。図3はセラミックヒータ15と通電制御系とを表す説明図である。この定着装置109は外部加熱方式の定着装置である。
本実施例に係る定着装置109は、定着ローラ30と、加熱部としての加熱ユニット10と、バックアップユニットしての加圧ユニット50と、を有している。定着ローラ30は長手方向に長い部材である。
定着ローラ30は、鉄、SUS、アルミニウム等の金属材料からなる丸軸状の芯金30Aを有している。そしてこの芯金30Aの外周面上にシリコーンゴムなどを主成分とする弾性層30Bが形成され、この弾性層30Bの外周面上にPTFE、PFA又はFEPなどを主成分とする離型層20Cが形成されている。ここで、PTFEはポリテトラフルオロエチレン、PFAはテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、FEPはテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体の略称である。
この定着ローラ30は、芯金30Aの長手方向の両端部が装置フレーム(不図示)の長手方向両側の側板(不図示)に軸受(不図示)を介して回転可能に支持されている。
加熱ユニット10は、加熱源としてのセラミックヒータ(以下、ヒータと記す)15と、筒状の加熱フィルム16と、加熱フィルムガイド19と、第2の安全素子としての温度ヒューズ40と、を有する。加熱フィルムガイド19は、所定の耐熱性材料を用いて横断面が略凹字形状になるように形成されている。そして加熱フィルムガイド19の長手方向の両端部が装置フレームの長手方向の両側の側板に支持されている。ヒータ15は加熱フィルムガイド19の長手方向に沿って加熱フィルムガイド19の平坦面に設けられた溝19Aに支持され、ヒータ15を支持させた加熱フィルムガイド19に加熱フィルム16をルーズに外嵌させている。ヒータ15と、加熱フィルム16と、加熱フィルムガイド19は、何れも長手方向に長い部材である。
ヒータ15は、アルミナ、窒化アルミ等のセラミックを主成分とする薄板状の基板15Aを有している。この基板15Aの加熱フィルム16側の面上には、銀及びパラジウム等を主成分とした発熱抵抗体15Bが基板15Aの長手方向に沿って設けられている。また、この基板15Aの面上には、ガラス又はフッ素樹脂、ポリイミド等の耐熱樹脂を主成分とする保護層15Cが発熱抵抗体15Bを覆うように設けられている。
温度ヒューズ40は加熱ユニット10の内部に設けられている。具体的には、温度ヒューズ40は配線17によって加熱フィルム16内に引き込まれ、加熱フィルムガイド19のヒータ15とは反対側の面に加熱フィルムガイド19と接触させた状態で設置されている。温度ヒューズ40は必ずしも本実施例のように設置する必要はなく、後述する異常温度によって作動できる位置であれば加熱ユニットの何処に設置しても良い。温度ヒューズ40はヒータ15に近づけるほど、異常温度に対して迅速に作動できるものの、ヒータ15から温度ヒューズ40へ熱が流れやすくなることでヒータ15の温度の立ち上がりが遅くなる場合がある。よって、温度ヒューズ40は異常温度によって作動できる範囲で、ヒータ15から離れた位置に設置することが望ましい。
温度ヒューズ40の作動温度は275℃(第2の閾値温度)とした。つまり、温度ヒューズ40は通常時においては両端の電極間の電気的導通を保っているものの、温度ヒューズ40の温度が275℃まで昇温すると温度ヒューズ40の両端の電極間の電気的導通が物理的に遮断される。
加熱フィルム16は、加熱フィルム16の内周長が加熱フィルムガイド19の外周長より所定長だけ長くなるように形成され、加熱フィルムガイド19に無張力にてルーズに外嵌されている。加熱フィルム16の層構成として、ポリイミドを主成分とする無端帯状の基層の外周面を、PFAを主成分とする無端帯状の表面層により被覆する二層構造が採用されている。本実施例の加熱フィルム16の基層は、ポリイミド(polyimide)で形成されている。
この加熱ユニット10は、定着ローラ30と平行に配置されている。そして加熱フィルムガイド19の長手方向の両端部を加圧バネ(不図示)によって、定着ローラ30に対しての加熱フィルム16の母線方向と直交する方向へ付勢する。ヒータ24の保護層15Cの外表面を加熱フィルム16を介して定着ローラ30の外周面に押圧する。これにより定着ローラ30の弾性層30Bがヒータ24の保護層15Cの外表面に対応する位置で潰れて弾性変形し、定着ローラ30表面と加熱フィルム16の外周面とで所定幅の加熱圧接部N2(圧接部)が形成される。このようにして、ヒータ24が加熱フィルム16を介して定着ローラ30と共に加熱圧接部N2を形成する。従って、ヒータ24は圧接部形成部材としての役割も担っている。
加圧ユニット50は、筒状の加圧フィルム51と、加圧フィルムガイド52と、ニップ部形成部材60と、第1の安全素子としての温度ヒューズ41と、を有している。加圧フィルムガイド52は、所定の耐熱性材料を用いて横断面が略凹字形状になるように形成されている。
ニップ部形成部材60は加圧フィルムガイド52の長手方向に沿って加圧フィルムガイド52の平坦面に設けられた溝52Aに支持されている。
温度ヒューズ41は加圧ユニット50の外部に、加圧ユニット50とは非接触の状態で設けられている。具体的には、温度ヒューズ41は配線57によって加圧フィルム51付近に引き込まれ、加圧フィルム51の外表面とは非接触の状態で設置されている。温度ヒューズ41と加圧ユニット50は必ずしも非接触である必要はないものの、非接触とすることで、加圧フィルム51が温度ヒューズと接触して傷ついてしまうことを防止できる。また、温度ヒューズ41と加圧フィルム51を非接触とすることで、定着装置の立ち上げ動作の時間を短縮できるというメリットがある。なぜならば、温度ヒューズ41が加圧フィルム51に接触している場合は、立ち上げ動作時に温度ヒューズ41が加圧フィルム51の熱を奪ってしまうため、定着ローラ30が定着可能な温度に達するまでの時間が長くなってしまうからである。
温度ヒューズ41の作動温度は155℃(第1の閾値温度)とした。つまり、温度ヒューズ41は通常時においては両端の電極間の電気的導通を保っているものの、温度ヒューズ41の温度が155℃まで昇温すると温度ヒューズ40の両端の電極間の電気的導通が物理的に遮断される。そして加圧フィルムガイド52の長手方向の両端部が装置フレームの長手方向の両側の側板に支持されている。そして、加圧フィルム51は、この加圧フィルムガイド52に外嵌されている。加圧フィルム51及び加圧フィルムガイド52は、何れも長手方向に長い部材である。
加圧フィルム51は、加圧フィルム51の内周長が加圧フィルムガイド52の外周長より所定長だけ長くなるように形成され、加圧フィルムガイド52に無張力にてルーズに外嵌されている。加圧フィルム51は、熱可塑性樹脂であるPEKEKK(Victrex社製、ガラス遷移点Tg=162℃)を主成分とする無端帯状の基層の外側を、PFAを主成分とする無端帯状の表面層により被覆するという二層構造が採用されている。加圧フィルム51の基層の主成分は、ポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)等の熱可塑性樹脂を用いる。加圧フィルム51は、熱可塑性樹脂に限定されるものではなく、ポリイミド(PI)等の熱硬化樹脂やSUS等の金属で形成されてもよい。しかしながら、熱可塑性樹脂を主成分とする加圧フィルム51の基層は熱硬化樹脂と比較して耐熱性に劣るものの、押出し成型法等の製造方法が可能であるため、安価に生産できるというメリットがある。
この加圧ユニット50は定着ローラ30と略平行に配置されている。そして加圧フィルムガイド52の長手方向の両端部を加圧バネ(不図示)によって、定着ローラ30の母線方向と直交する方向へ付勢する。加圧ユニット50のニップ部形成部材60を、加圧フィルム51を介して定着ローラ30の外周面に押圧する。これにより定着ローラ30の弾性層30Bがニップ部形成部材60の表面に対応する位置で潰れて弾性変形し、定着ローラ30の表面と加圧フィルム51の外周面とで所定幅の定着ニップ部N1が形成される。このように、ニップ部形成部材60は、加圧フィルム51を介して定着ローラ30と共に定着ニップ部N1を形成する。
図1及び図を参照して、定着装置109の動作を説明する。制御部101は、プリント指令に応じて実行される画像形成シーケンスに従い駆動源としての駆動モータMを回転駆動する。この駆動モータMの出力軸の回転は所定のギア列(不図示)を介して定着ローラ30の芯金30Aに伝達される。これにより定着ローラ30は矢印方向へ所定の周速度(プロセススピード)で回転する。定着ローラ30の回転は、定着ニップ部N1において定着ローラ30の表面と加圧フィルム51の表面との間に生じる摩擦力によって加圧フィルム51に伝わる。これにより加圧フィルム51は加圧フィルム51の内周面が加圧フィルムガイド52のニップ部形成部材60と摺動しながら定着ローラ30と共に矢印方向へ従動回転する。また定着ローラ30の駆動力は加熱圧接部N2において定着ローラ30の表面と加熱フィルム16の表面との間に生じる摩擦力として加熱フィルム16に伝わる。
これにより加熱フィルム16は加熱フィルム16の内周面がヒータ15の保護層15Cの外表面と摺動しながら定着ローラ30と共に矢印方向へ従動回転する。
また、制御部101は、画像形成シーケンスに従いトライアック20をオンする。トライアック20は第1の電力供給部としてのAC電源21から印加される電力を制御し、温度ヒューズ40及び温度ヒューズ41を介してヒータ15の発熱抵抗体15Bへ電力供給を開始する。発熱抵抗体15Bは、電力が供給されることによって発熱しヒータ15は急速に昇温し加熱フィルム16を加熱する。ヒータ15の温度は基板15Aの加熱フィルムガイド19側の面上に設けられた温度検知部としてのサーミスタ18により検知される。制御部101は、サーミスタ18からの出力信号(温度検知信号)をA/D変換回路22を介して取り込み、この出力信号に基づいてサーミスタ18の検知温度が所定の目標温度に維持されるようにトライアック20を制御する。
定着ローラ30の表面は回転しながら加熱圧接部N2においてヒータ15の熱が加熱フィルム16を介して供給されて加熱される。ヒータ15から加熱フィルム16を介して定着ローラ30の表面に供給される熱量は、記録材Pが担持する未定着のトナー像Tを定着するために必要十分な熱量である。駆動モータMを回転駆動し、かつヒータ15が目標温度に維持されている状態において、未定着のトナー像Tを担持した記録材Pがトナー像の担持面が定着ローラ30に対向する向きで定着ニップ部N1に導入されて、搬送される。この記録材の定着ニップ部N1にける搬送過程においてトナー像Tが加熱されて溶融すると共に、この溶融したトナー像Tに圧力が印加されて、トナー像Tが記録材Pの上に定着される。
定着処理時のヒータ15の目標温度は、記録材Pの厚みやサイズ等によって変わる。本実施例における目標温度の範囲は120℃から250℃である。例としてヒータ15を250℃の目標温度に制御して記録材Pを1枚定着した場合の動作と各部材の温度プロファイルについて図4を用いて説明する。まず、立ち上げ動作ではヒータ15に電力が供給され、ヒータ15、定着ローラ30、加圧フィルム51の温度は初期状態の23℃から昇温し始める。定着ローラ30が定着可能温度である160℃に達した後に定着処理に移行し、記録材Pを定着ニップ部N1へ導入する。記録材Pが定着ニップ部N1において搬送されている間は、ヒータ15の温度が250℃に保たれるようにヒータ15への供給電力を制御する。記録材Pが定着ニップ部N1を抜けた後に立ち下げ動作に移行する。立ち下げ動作ではヒータ15への電力供給を停止することで、ヒータ15、定着ローラ30、加圧フィルム51の温度が低下する。今回説明した一例では、各部材の最高温度は、ヒータ15は250℃、定着ローラ30は160℃、加圧フィルム51は100℃となっている。ただし、通常使用時には、これらの部材の温度はさらに高くなる場合がある。例えば、ヒータ15の温度はオーバーシュート等により目標温度を超えることがある。また、ヒータ15の温度が目標温度になるように電力を制御しているため、定着ローラ30や加圧フィルム51の温度は記録材Pの厚み、環境温度、気流等の影響を受けて変動しやすい。その結果、本実施例の定着装置における通常使用時の各部材の最高温度は、ヒータ15は270℃、定着ローラ30は200℃、加圧フィルム51は140℃となっている。温度ヒューズ40及び温度ヒューズ41の作動温度は、それぞれ、ヒータ15及び加圧フィルム51の通常使用時の最高温度よりも高く設定している。これにより、通常使用時に温度ヒューズ40及び温度ヒューズ41が作動し、ヒータ15への電力供給が遮断されることを防いでいる。
(3)異常温度暴走
定着装置が異常温度暴走した時の安全装置の動作について説明する。異常温度暴走とは、故障等によりヒータ15の温度が通常の使用時の想定温度を超えてヒータ15に電力供給されている状態のことである。異常温度暴走が発生した際の安全装置として、ヒータ15付近に温度ヒューズ40を設けている。異常温度暴走時には温度ヒューズ40の温度が作動温度に達して作動しヒータ15への電力供給が遮断され、加熱ユニット10や定着ローラ30が破損することを抑制できる。
本実施例において、故障等により記録材Pを定着ニップ部N1で搬送していない状態で定着ローラ30が回転駆動され、サーミスタ18の検知温度に関わらずヒータ15に電力供給された状態となる場合について説明する。この場合の各部材の温度上昇プロファイルを図5に示す。図5に示すように、記録材Pによって加圧ユニット50の熱が奪われることがないため、ヒータ15の温度は通常使用時の最高温度である270℃を超える場合がある。その後、ヒータ15の温度がヒューズ40の作動温度である275℃(第2の閾値温度)に達した時にヒューズ40が作動し、ヒータ15への電力供給が遮断された。その結果、加熱ユニット10や定着ローラ30が破壊されることはなかった。尚、サーミスタ18の目標温度の範囲は120℃から250℃であるから、第2の閾値温度は目標温度よりも高い温度に設定されている。
以上説明したように、温度ヒューズ40の作動温度を275℃とすることで、通常の使用時にはヒータ15への通電を遮断することなく、異常温度暴走時には温度ヒューズ40が作動し加熱ユニット10や定着ローラ30が破損することを抑制している。
(4)通常温度暴走時の加圧フィルム51の破損
次に、定着装置が通常温度暴走した時の安全装置の動作について説明する。通常温度暴走は、ヒータ15の温度は通常の使用時の想定温度内で制御されているものの、記録材Pを定着ニップ部N1で搬送していない状態が続き加圧ユニット50が通常の使用時の温度を超える暴走のことである。
ここで、図6の比較例を参照しながら外部加熱方式の定着装置における通常温度暴走時の加圧フィルム51の破損について説明する。比較例の定着装置は、第1の安全素子である温度ヒューズ41を定着ローラ30の表面近辺に非接触状態で配置したという点と、温度ヒューズ41の作動温度を201℃にしたことを除いて、本実施例と同じ構成である。
温度ヒューズ41の作動温度は定着ローラ30の通常使用時の最高温度200℃で温度ヒューズ41が作動しない範囲で異常検知の感度が最も高くなるように設定している。比較例において、故障等により記録材Pを定着ニップ部N1で搬送していない状態で定着ローラ30が回転駆動され、サーミスタ18が200℃に維持されるようにヒータ15に電力が供給されている場合について説明する。この場合の各部材の温度上昇プロファイルを図7に示す。加圧ユニット50の温度は記録材Pによって加圧ユニット50の熱が奪われることがないため、通常使用時(記録材をニップ部で搬送して定着処理する時)の温度を超えやすくなる。
しかしながら、ヒータ15の温度は温度ヒューズ40の作動温度である275℃(第2の閾値温度)には達していないため、加熱ユニット10に設けられた温度ヒューズ40は作動しない。更に、定着ローラ30の温度は温度ヒューズ41の作動温度である201℃には達していないため、温度ヒューズ41も作動しない。そのため、加圧フィルム51の温度は上昇し続け、加圧フィルム51の温度が162℃に達したところで円筒状を保つことができなくなり破損した。特に、実施例及び本比較例で使用する加圧フィルム51は熱可塑性樹脂で形成されているのでガラス遷移点Tg付近を超えて昇温すると急激に弾性率が低下し破損しやすくなる。また、熱可塑性樹脂のガラス遷移点Tgは熱硬化性樹脂よりも低いので熱可塑性樹脂で形成された加圧フィルム51は破損しやすいと言える。
本比較例のように温度ヒューズ41を定着ローラ30の近傍に設けた構成では、通常温度暴走時に加圧フィルム51が破損する前に温度ヒューズ41を作動させることが難しい。その理由を説明する。加熱ユニット10のヒータ15の温度は目標温度(200℃)に維持されるように制御されているものの、定着ローラ30の表面の温度は直接的に制御されていない。従って、温度ヒューズ41の作動温度は定着ローラ30の表面温度の振れを考慮して通常時に作動しないように高めに設定しなければならない。更に、温度ヒューズ41は、定着ローラ30を介して間接的に加圧フィルム51と熱のやりとりをしているため、加圧フィルム51の温度が温度ヒューズ40に反映されにくいからである。
(5)本実施例の加圧フィルム51の破損抑制
次に、本実施例における加圧ユニット50の破損抑制メカニズムについて、図1を参照して説明する。本実施例の定着装置は、温度ヒューズ41を加圧ユニット50の近傍に設けていることが特徴である。具体的には、温度ヒューズ41は、図1に示すように加圧フィルム51の表面に非接触で対向するように設けている。実施例において、故障等により記録材Pを定着ニップ部N1で搬送していない状態で定着ローラ30が回転駆動され、サーミスタ18が200℃となるようにヒータ15に電力供給された状態である通常温度暴走の場合について説明する。この通常温度暴走時における各部材の温度上昇プロファイルを図8に示す。本実施例では、温度ヒューズ41の作動温度を加圧フィルム51がガラス遷移点Tgに達する前に作動するように155℃(第1の閾値温度)に設定しても定着ニップ部N1で記録材が搬送される通常使用時には作動しない。よって、通常使用時に誤作動することなく、通常温度暴走時において加圧フィルム51が破損する前に温度ヒューズ41を作動させることができる。
尚、本実施例では、加圧ユニット50のうち加圧フィルム51の破損について述べたが、加圧フィルム51以外の部材の破損抑制にも効果がある。
以上説明したように、本実施例によると、通常温度暴走時において加圧ユニット50の破損を抑制することができる。
[実施例2]
実施例2に係る定着装置について、図9を用いて説明する。図9(a)は実施例2に係る定着装置の短手方向の概略構成を表す模式断面図である。図9(b)は実施例2に係る定着装置の長手方向の概略構成を表す模式断面図である。また、図9(a)は図9(b)の一点鎖線S6における断面図となっており、図9(b)は図9(a)の一点鎖線S5における断面図となっている。
実施例1では第1の安全素子としての温度ヒューズ41を加圧ユニット50の外部に配置する構成としたが、本実施例ではヒューズ41を加圧ユニット50の内部に配置する構成とした。温度ヒューズ41の位置以外は実施例1と同一の構成である。実施例1と共通の構成については同一符号を付して説明を省略する。
温度ヒューズ41は、加圧ユニット50の内部に設けられている。温度ヒューズ41は、配線57によって加圧フィルム51内部に引き込まれ、温度ヒューズ41は加圧フィルムガイド52のニップ部形成部材60がある側と反対側の面に加圧フィルム51や加圧フィルムガイド52とは非接触の状態で設置されている。
温度ヒューズ41と加圧フィルム51、または、温度ヒューズ41と加圧フィルムガイド52は必ずしも非接触である必要はなく、温度ヒューズ41は加圧フィルム51の内側であれば何処に設置してもよい。本実施例のように温度ヒューズ41と加圧フィルム51を非接触とすることで、定着装置のウォームアップ時間を短縮することができる。温度ヒューズ41が加圧フィルムガイド52に接触している場合、加圧ユニット50としての熱容量が大きくなりその分だけ温めるのに時間を要するからである。
本実施例においても、故障等により記録材Pを定着ニップ部N1で搬送していない状態で定着ローラ30が回転駆動され、サーミスタ18の検知温度が200℃に維持されるようにヒータ15に通電されている通常温度暴走時における試験を行った。その結果、温度ヒューズ41は、加圧フィルム51が破損する前に作動し、加圧ユニット50の破損を抑制できた。
また、本実施例では、加圧ユニット50の内側に温度ヒューズ41を設けることで次のようなメリットがある。温度ヒューズ41が加圧ユニット50の外側の雰囲気温度や気流等の影響を受けにくいため、温度ヒューズ41を加圧ユニット50の温度をより正確に反映して作動させることができる。更に、温度ヒューズ41が記録材Pの破片やトナー像Tで汚れにくいので、加圧ユニット50の温度をより正確に反映して作動させることができる。記録材Pを定着ニップ部N1で搬送する際に、記録材Pから記録材Pの破片やトナー像Tが離脱し、定着装置内を浮遊することがある。これらの浮遊する記録材Pの破片やトナー像Tの量は、これらの発生源である記録材Pの近くで多い傾向がある。そのため、加圧ユニット50の内側は加圧ユニット50の外側よりも、温度ヒューズ41が記録材Pの破片やトナー像Tで汚れる可能性が低くなる。
以上説明したように、本実施例によると、通常温度暴走時においても加圧ユニット50の破損を抑制することができる。
[実施例3]
実施例1、2では加圧ユニット50にある温度ヒューズ41(第1の安全素子)をヒータ15と、ヒータ15に電力を供給するAC電源21と、が設けられたAC回路上に設ける構成とした(図3)。本実施例では、その温度ヒューズ41を第2の電力供給部としてのDC電源25と、ヒータ15とAC電源21との間にあるリレー61を駆動する電磁コイル610と、が設けられたDC回路上に設ける構成とした。本実施例は、この電力制御系の構成を除くと実施例2と同一の構成であり、共通の構成については同一符号を付して説明を省略する。
本実施例の電力制御系の構成について図10を用いて説明する。本実施例では、AC電源21からヒータ15に電力が供給され、AC回路上には、トライアック20、加熱ユニット10にある温度ヒューズ40(第2の安全素子)、リレー61が設けられている。そして、温度ヒューズ41には、DC電源25から電力が供給され、温度ヒューズ41が作動するとリレー61の電気的導通が遮断されるようになっている。つまり、通常使用時にリレー61は電気的導通が保たれており、ヒータ15への電力供給は妨げられないものの、温度ヒューズ41の作動温度である155℃に達するとリレー61によってヒータ15への電力供給が物理的に遮断される。
本実施例の定着装置を用いて、通常温度暴走時における試験を行ったところ、加圧フィルム51が破損する前に温度ヒューズ41が作動しヒータ15への電力供給が遮断され、加圧ユニット50の破損を抑制できた。
本実施例の更なる効果について説明する。温度ヒューズ41に電力を供給するDC電源25の電圧は小さいので、温度ヒューズ41に流れる電流は実施例1よりも小さい。そのために温度ヒューズ41が自己昇温の影響をほとんど受けないため、加圧ユニット50の温度をより正確に反映して温度ヒューズ41を作動させることができる。
また、本実施例において温度ヒューズ41に流れる電流は実施例1、2の構成よりも小さいので、温度ヒューズ41の配線57の線径をより細くできる。その結果、定着装置を小型にすることができるという効果がある。特に、外部加熱方式の定着装置においてはこの効果は大きい。実施例1及び2においては、加熱ユニット10と、加圧ユニット50と、が定着ローラ30を挟んで離れて設けられている。よって、加熱ユニット10にある温度ヒューズ40と、加圧ユニット50にある温度ヒューズ41と、を太い配線を用いて繋ぐ必要があり大型化しやすいからである。
以上説明したように、本実施例によると、通常温度暴走時においても加圧ユニット50の破損を抑制することができる。
尚、本実施例では、加熱ユニット10にある温度ヒューズ40をヒータとAC電源21とが設けられたAC回路上に設ける構成としたが、リレーを駆動するDC回路上に設けてヒータ15への電力供給を遮断する構成としてもよい。また、本実施例では温度ヒューズ40、温度ヒューズ41を用いた構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、温度ヒューズの代わりにサーモスイッチやサーモスタット等他の安全素子を用いてもよい。
[実施例4]
実施例1では温度ヒューズ41をヒータ15と、AC電源21と、が設けられたAC回路上に設ける構成とした(図3)。本実施例では、温度ヒューズ41の代わりに、サーミスタ43と、保護回路63と、リレー62と、を有する電力供給停止手段を用いる構成とした。電力制御系の構成以外は、実施例2と同一の構成であり、共通の構成に関しては同一符号を付して説明を省略する。
本実施例の電力制御系の構成について図11を参照して説明する。加圧ユニット50は、実施例1の加圧ユニット50において温度ヒューズ41を設けた位置と同じ位置にサーミスタ43を設けている。保護回路63は、コンパレータ等を用いたアナログ回路であり、入力されたサーミスタ43の検知温度が所定温度(155℃)を超えた場合に、AC電源21とヒータ15との間に設けられたリレー62を遮断する。これにより、実施例1と同様に、通常温度暴走時に加圧フィルム51が破損する前にヒータ15への電力供給を遮断できる。
以上説明したことから、本実施例によると、通常温度暴走時においても加圧フィルム51の温度異常を検知し、加圧ユニット50の破損を抑制することができる。本実施例の変形例として、加熱ユニット10の温度ヒューズ40を設けない構成について説明する。
本変形例の定着装置の断面図を図12に示し、電力制御系を図13に示す。本実施例は、加圧ユニット50には温度ヒューズ41を設ける。温度ヒューズ41の電力制御系は、DC回路上に温度ヒューズ41を設ける実施例3と同じ構成である。加熱ユニット10には、温度ヒューズを設けずに、ヒータ15の温度を検知するサーミスタ18を利用する。本変形例は、図13に示すように、加圧ユニット50の温度ヒューズ41が設けられたDC回路上に安全回路(セパレータ)63を設ける。そして、安全回路63においてサーミスタ18の検知温度と所定温度(275℃)との比較がなされる。サーミスタ18の検知温度が所定温度を超えた場合にリレー61が電磁コイル610によって駆動されてヒータ15への電力供給が遮断される。つまり、本変形例は、サーミスタ18と、安全回路63と、電磁コイル610と、リレー61と、を有する安全装置を加圧ユニット50に設ける構成である。本変形例の構成において、サーミスタ18は安全装置のために追加したものではなく、ヒータ15への電力供給に用いられているものであるから、既存の構成を利用できるというメリットがある。尚、サーミスタ18とは別の安全装置専用のサーミスタを設けても良い。
以上述べたことから、本変形例によっても、通常温度暴走時における加圧ユニット10が破損を抑制できる。
尚、本実施例及び変形例、実施例1〜3のいずれにおいても加熱ユニット10はヒータがフィルムの内面に接触する構成に限定されない。例えば、加熱フィルム16を有さずにヒータ15が定着ローラ30と直接接触して圧接部N2を形成する構成でも良い。また、例えばヒータ15の代わりにハロゲンヒータ等を加熱ユニット10内に設ける構成でも良いし、加熱フィルム16に直接通電することで、フィルム16自身が自己発熱する構成でもよい。
10 加熱ユニット
15 ヒータ
16 加熱フィルム
18 サーミスタ
30 定着ローラ
40 温度ヒューズ(加熱ユニット側)
41 温度ヒューズ(加圧ユニット側)
50 加圧ユニット
51 加圧フィルム
63 安全回路
N1 定着ニップ部
P 記録材
T トナー像

Claims (10)

  1. 熱源を有していないローラと、
    電力供給により発熱し、前記ローラの外部から前記ローラを加熱する加熱ユニットと、
    熱源を有していないユニットであって、前記ローラと共にニップ部を形成するバックアップユニットと、
    前記加熱ユニットの温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部の検知温度が目標温度になるように前記加熱ユニットに供給する電力を制御する制御部と、
    を備え、前記ニップ部で画像が形成された記録材を搬送しながら加熱し前記画像を記録材に定着する定着装置において、
    所定の作動温度に達すると回路を開放するように作動する安全素子、又は温度検知素子、を用いて前記加熱ユニットへの電力供給を遮断する安全装置を有し、前記安全素子又は前記温度検知素子が前記バックアップユニットの異常昇温による熱を受ける位置又は前記バックアップユニットの温度を検知する位置に設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記検知温度が前記目標温度よりも高い所定温度に達したときに前記加熱ユニットに供給する電力を遮断する他の安全装置を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記他の安全素子の作動温度は、前記所定温度よりも低いことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記安全装置は前記安全素子を有し、
    前記安全素子を第1の安全素子とすると、
    前記加熱ユニットが異常温度になったときに作動し前記加熱ユニットに供給する電力を遮断する第2の安全素子が前記加熱ユニットに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記第1の安全素子の作動温度は、前記第2の安全素子の作動温度よりも低いことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記バックアップユニットは、筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するニップ部形成部材と、を有し、前記ニップ部形成部材は、前記フィルムを介して前記ローラと共に前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記安全装置は前記安全素子を有し、前記安全素子は、前記フィルムの内部に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記フィルムの基層は、熱可塑性樹脂で形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の定着装置。
  9. 前記安全素子は、温度ヒューズ又はサーモスイッチであり、前記温度検知素子はサーミスタであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記加熱ユニットは、筒状の加熱フィルムと、前記加熱フィルムの内面に接触するヒータと、を有し、前記ヒータは前記加熱フィルムを介して前記ローラに押圧されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
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