JP2000257111A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2000257111A
JP2000257111A JP11060694A JP6069499A JP2000257111A JP 2000257111 A JP2000257111 A JP 2000257111A JP 11060694 A JP11060694 A JP 11060694A JP 6069499 A JP6069499 A JP 6069499A JP 2000257111 A JP2000257111 A JP 2000257111A
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JP
Japan
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wiring
bed
main frame
fixed
beds
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JP11060694A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tamane
敦司 玉根
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気配線の端部側を捩ることなく安全な場所
に容易に固定することができ、メインフレーム、左,右
のベッドを組立てるときの作業性を向上する。 【解決手段】 左ベッド4には、キャブベッド6の右側
面板6Dに位置して溶接ナット30を設け、メインフレ
ーム用配線と切離された左ベッド用配線22の接続配線
部22Aを保持している配線固定具25を、溶接ナット
30にボルト29を螺着して固定することにより、接続
配線部22Aをキャブベッド6の右側面板6Dに沿って
支持する。これにより、左ベッド用配線22の接続配線
部22Aを上部旋回体の組立作業時に安全な位置に予め
固定でき、接続配線部22Aがメインフレームと左ベッ
ド4との間に挟まれるような事態を防止し、上部旋回体
の組立作業時の作業性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、油
圧クレーン等の建設機械に関し、特に、上部旋回体がメ
インフレーム、左,右のベッドに分割可能となった大型
の建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
能に設けられた上部旋回体とによって構成され、前記上
部旋回体には、キャブボックス、原動機、カウンタウェ
イト等が設けられている。
【0003】また、建設機械のうち、大型の建設機械
は、上部旋回体等の幅寸法が道路交通法に基づく輸送可
能な幅寸法を越えてしまうため、上部旋回体等を、前側
に作業装置が取付けられるメインフレームと、該メイン
フレームの左,右両側に分割可能に取付けられる左,右
のベッドとによって構成している。これにより、メイン
フレーム、左,右のベッドの幅寸法を規定された幅寸法
内に納めている。
【0004】ここで、上部旋回体には、キャブボック
ス、原動機等が搭載され、また、これらに関連するセル
モータ、点火プラグ、バッテリ、各種センサ、表示器、
ラジオ等が設けられている。そして、これらの電気部品
は、メインフレーム、左,右のベッドに亘って設けられ
た電気配線によって接続され、該電気配線は、メインフ
レーム、左,右のベッドの分割位置の近傍で接続、切離
し可能となっている。また、電気配線は、隣り合う配線
との干渉、フレーム等との干渉を防止するために、配線
固定具を介してメインフレーム、左,右のベッドに固定
されている。
【0005】このような大型の建設機械は、電気配線を
切離し、上部旋回体等をメインフレームと左,右のベッ
ドに分割した状態でそれぞれ別個にトラック等に搭載さ
れ、作業現場に運ばれる。そして、作業現場では、メイ
ンフレーム、左,右のベッドを組立てて、電気配線等を
接続することにより上部旋回体を形成する構成となって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による大型の建設機械では、メインフレームと
左,右のベッドとを接続し、上部旋回体を組立てるとき
に、メインフレームとベッドとの間に切離した電気配線
の端部側を挟んで損傷する虞れがあるため、電気配線の
端部側を丸めて安全な場所に格納するなどの方法がとら
れている。
【0007】しかし、大型の建設機械に用いられる電気
配線は、原動機のセルモータに給電するための配線、各
種センサに接続された細い配線を多数本束ねた配線等が
あり、これらの配線は直径寸法が例えば25mm程度と
なっている。このため、配線を丸めるのが困難な上に、
誤って配線を捩ってしまうと、電気配線が元の形状に戻
らなくなってしまう。そして、電気配線が元の形状に戻
らないと、電気配線を伸ばしたときの長さ寸法が短くな
り、相手側の電気配線に接続することができなくなると
いう問題がある。
【0008】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明の目的は、電気配線の端部側を
捩ることなく安全な場所に容易に固定することができ、
メインフレーム、左,右のベッドを組立てるときの作業
性を向上することができるようにした建設機械を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による建設機械は、前側に作業
装置が取付けられるメインフレームと、該メインフレー
ムの左,右両側に分割可能に取付けられる左,右のベッ
ドと、前記メインフレームに設けられるメインフレーム
用配線および前記左,右のベッドに設けられて該メイン
フレーム用配線に接続されるベッド用配線からなる電気
配線と、前記メインフレーム、左,右のベッドに該電気
配線を固定する配線固定具と、前記ベッドに設けられ、
前記メインフレームとベッドとを分割したときにベッド
用配線を前記配線固定具を介してベッドに仮止めする配
線仮止め部とによって構成してなる。
【0010】このように構成したことにより、メインフ
レームと左,右のベッドとを分割するときには、メイン
フレーム用配線とベッド用配線とを切離すと共に、ベッ
ド用配線をメインフレームに固定している配線固定具を
該メインフレームから取外す。そして、ベッド用配線を
配線固定具を介してベッドに設けられた配線仮止め部に
固定することにより、該ベッド用配線をベッドの安全な
場所に仮止め状態に固定することができる。
【0011】請求項2の発明によると、配線仮止め部
は、ベッドに固着された雌ねじ部材と、配線固定具をメ
インフレームまたはベッドから取外すときに外される雄
ねじ部材とからなり、該雄ねじ部材を前記雌ねじ部材に
螺着することによって配線固定具を仮止めする構成とし
たことにある。
【0012】このように構成したことにより、メインフ
レームと左,右のベッドとを分割するときには、配線固
定具をメインフレームまたはベッドに固定していた雄ね
じ部材を外す。そして、外した雄ねじ部材を配線固定具
を介してベッドに設けられた雌ねじ部材に螺着すること
により、該雄ねじ部材と雌ねじ部材とによってベッド用
配線を安全な場所に仮止め状態に固定することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として大型の油圧ショベルを例に挙げ、図1な
いし図10に従って詳細に説明する。
【0014】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体で、下
部走行体1、上部旋回体2は複数の分割体に分割可能と
なっており、例えば上部旋回体2は、図2、図3に示す
ように、メインフレーム3、左ベッド4、右のベッド8
等によって構成されている。
【0015】3は上部旋回体2の中央に設けられたメイ
ンフレームで、該メインフレーム3は、左,右に離間し
て配設され、前,後方向に延びる一対の縦板3A,3A
と、該各縦板3Aの上面側に固着された上板3Bと、前
記各縦板3Aの下面側に固着された下板3Cとによって
大略構成されている。また、メインフレーム3の左,右
両側面には、図4に示す如く、前,後方向に離間して3
箇所ずつベッド4,8を接続するための衝合板3D,3
D,…(片方のみ図示)が設けられている。さらに、縦
板3Aには、後述の電気配線20や油圧配管(図示せ
ず)を通すための通し穴3E,3F,3Gが形成されて
いる。
【0016】4はメインフレーム3の左側に分割可能に
取付けられる左ベッドで、該左ベッド4は、図5に示す
ように、前,後方向に延びて設けられた下部フレーム5
と、該下部フレーム5の前側に設けられたキャブベッド
6と、該キャブベッド6の後側に位置して前記下部フレ
ーム5上に設けられた建屋カバー7とによって大略構成
されている。
【0017】また、下部フレーム5には、メインフレー
ム3の縦板3Aに対面する側板5Aと、メインフレーム
3の各衝合板3Dに衝合する衝合板5B,5B,…とが
設けられ、前記側板5Aには、メインフレーム3の通し
穴3E,3F,3Gに対応する位置に通し穴5C,5
D,5Eが形成されている。さらに、キャブベッド6
は、前面板6A、後面板6B、左,右の側面板6C,6
D等によって箱体状に形成されている。
【0018】8はメインフレーム3の右側に分割可能に
取付けられる右ベッドで、該右ベッド8は、図6に示す
如く、前,後方向に延びて設けられた下部フレーム9
と、該下部フレーム9上に設けられた建屋カバー10と
によって大略構成されている。また、下部フレーム9に
は、メインフレーム3の縦板3Aに対面する側板9A
と、メインフレーム3の各衝合板3Dに衝合する衝合板
9B,9B,…とが設けられ、前記側板9Aには、メイ
ンフレーム3の通し穴3E,3F,3Gに対応する位置
に通し穴9C,9D,9Eが形成されている。
【0019】そして、メインフレーム3と左ベッド4
は、図7に示すように、各衝合板3D,5Bを衝合した
状態で複数のボルト・ナット11,11,…によって分
割可能に接続される。また、メインフレーム3と右ベッ
ド8も各衝合板3D,9Bを衝合した状態でボルト・ナ
ット(図示せず)によって分割可能に接続される。
【0020】ここで、メインフレーム3の前側には、各
縦板3Aに作業装置12が俯仰動可能に取付けられると
共に4個の旋回装置13,13,…が設けられ、後側に
は燃料タンク14が搭載され、後端部にはカウンタウェ
イト15が取付けられている。また、左ベッド4の前側
にはキャブベッド6上にキャブボックス16が搭載さ
れ、建屋カバー7内には原動機17、バッテリ18等が
配設されている。さらに、右ベッド8の前側には制御弁
装置19,19が設けられ、後側には原動機17等が配
設されている。
【0021】20は上部旋回体2に設けられた電気配線
で、該電気配線20は、図7に示すように、給電用配
線、制御用信号配線等によって構成されている。また、
電気配線20は、メインフレーム3の前側に位置して
左,右方向に延び、両側の端部が端子接続部21A,2
1A,…となったメインフレーム用配線21と、左ベッ
ド4に位置してキャブボックス16内の各種操作装置、
表示器、ラジオ、原動機17のセルモータ、点火プラグ
(いずれも図示せず)、バッテリ18等を電気的に接続
する左ベッド用配線22と、右ベッド8に位置して原動
機17、制御弁装置19等に電気的に接続された右ベッ
ド用配線23とによって大略構成されている。また、メ
インフレーム用配線21は、前記左ベッド用配線22と
右ベッド用配線23とを接続する中継配線等により構成
されている。
【0022】ここで、左ベッド用配線22は、メインフ
レーム用配線21と接続される複数本の接続配線部22
A,22A,…が下部フレーム5の通し穴5C、メイン
フレーム3の通し穴3Eを通り、先端の接続端子22B
がメインフレーム用配線21の各端子接続部21Aに接
続可能な位置まで延びている。また、右ベッド用配線2
3は、メインフレーム用配線21と接続される複数本の
接続配線部23Aが下部フレーム9の通し穴9C、メイ
ンフレーム3の通し穴3Eを通り、先端の接続端子23
Bがメインフレーム用配線21の各端子接続部21Aに
接続可能な位置まで延びている。
【0023】24,25,26は左ベッド用配線22の
各接続配線部22Aを整列状態で支持する配線固定具
で、該配線固定具24は、左ベッド4の下部フレーム5
に設けられたブラケット27,27に後述のボルト29
を介して着脱可能に固定されている。また、配線固定具
25は、メインフレーム3の縦板3Aに設けられたブラ
ケット28,28にボルト29を介して着脱可能に固定
されている。さらに、配線固定具26は、前述した配線
固定具24,25とほぼ同様に下部フレーム5に固定さ
れている。このように、各配線固定具24,25,26
は、左ベッド用配線22の接続配線部22Aの長さ方向
に例えば40cm程度の間隔をもって配置されている。
【0024】そして、配線固定具24は、図9に示す如
く、例えば2本の接続配線部22A,22Aを囲繞する
クランプ24Aと、1本の接続配線部22Aを囲繞する
2個のクランプ24B,24Bと、該各クランプ24
A,24Bが取付けられた長板状の取付板24Cとによ
って構成されている。また、取付板24Cは、長さ寸法
が通し穴3E,5Cの直径寸法よりも小さく設定され、
これにより、左ベッド用配線22の接続配線部22Aを
保持した状態で通し穴3E,5Cを通過することができ
る。一方、配線固定具25,26も配線固定具24と同
様に構成されている。
【0025】29,29,…は配線固定具24,25,
26をブラケット27,28等に固定する雄ねじ部材を
なす複数本のボルトで、該各ボルト29のうち、配線固
定具24,25を固定するのに用いられている2本のボ
ルト29,29は、後述の溶接ナット30と一緒に配線
仮止め部31を構成するもので、左ベッド用配線22の
接続配線部22Aを左ベッド4に仮止めするときに用い
られる。
【0026】30はキャブベッド6の右側面板6Dに設
けられた雌ねじ部材をなす2個の溶接ナット(1個のみ
図示)で、該各溶接ナット30は、配線固定具24,2
5を左ベッド4のブラケット27、メインフレーム3の
ブラケット28に固定するのに用いるボルト29と共に
配線仮止め部31を構成している。また、溶接ナット3
0は、キャブベッド6の右側面板6Dに溶接等の固着手
段によって固着されている。
【0027】そして、溶接ナット30、ボルト29から
なる配線仮止め部31は、左ベッド用配線22から延び
た各接続配線部22Aの先端側(接続端子22B側)に
取付けられた配線固定具25をキャブベッド6の右側面
板6Dに固定することにより、自由端となった接続配線
部22Aを該右側面板6Dに沿って仮止め状態に固定す
るものである。
【0028】本実施の形態による大型の油圧ショベル
は、上述の如き構成を有するもので、次に、上部旋回体
2の分割作業、組立作業について説明する。
【0029】まず、上部旋回体2の分割作業について説
明する。このときには、ブラケット27,28に配線固
定具24,25を固定している各ボルト29を外すと共
に、左ベッド用配線22の各接続端子22Bをメインフ
レーム用配線21の端子接続部21Aから切離す。次
に、各接続配線部22Aが自由端となるから、この接続
配線部22Aを配線固定具24と一緒にメインフレーム
3に形成された通し穴3E、左ベッド4の下部フレーム
5に形成された通し穴5Cから引き抜き、キャブベッド
6の右側面板6Dに沿って上方に持ち上げる。
【0030】そして、接続配線部22Aの先端側をキャ
ブベッド6の右側面板6Dに沿って持ち上げたら、配線
固定具24を各溶接ナット30にあてがい、ボルト29
を溶接ナット30に螺着することにより、図10に示す
ように、自由端となっていた各接続配線部22Aをキャ
ブベッド6の右側面板6Dに仮止め状態に固定する。ま
た、右ベッド用配線23についても、前述した作業と同
様の作業で接続配線部23Aを右ベッド8側に仮止め状
態に固定する。
【0031】このように、左ベッド用配線22の接続配
線部22Aを左ベッド4に固定し、右ベッド用配線23
の接続配線部23Aを右ベッド8に固定したら、左,右
のベッド4,8をメインフレーム3に固定している各ボ
ルト・ナット11を取外すことにより、図3に示す如
く、メインフレーム3、左ベッド4、右ベッド8を分割
することができる。
【0032】次に、メインフレーム3、左ベッド4、右
ベッド8の組立作業について説明する。この場合には、
まずメインフレーム3の左,右両側に左,右のベッド
4,8を配置し、図7に示すように、各ボルト・ナット
11によってメインフレーム3と左,右のベッド4,8
とを固定する。
【0033】ここで、メインフレーム3と左,右のベッ
ド4,8とを固定するときには、左ベッド4に設けられ
た左ベッド用配線22の各接続配線部22Aがキャブベ
ッド6の右側面板6Dに予め仮止め状態に固定され、右
ベッド8に設けられた右ベッド用配線23の各接続配線
部23Aが右ベッド8側に予め仮止め状態に固定されて
いる。従って、配線22,23の接続配線部22A,2
3Aは、メインフレーム3と左,右のベッド4,8とが
衝合または接近する位置から離れた安全な位置に固定さ
れているから、該配線22,23がメインフレーム3と
ベッド4,8との間に挟まれるような事態を防止するこ
とができる。
【0034】そして、メインフレーム3と左,右のベッ
ド4,8とを固定したら、キャブベッド6の右側面板6
Dに配線固定具24を固定しているボルト29を溶接ナ
ット30から外すことにより、左ベッド用配線22の接
続配線部22Aを自由状態にし、通し穴3E、5Cを通
して該接続配線部22Aをメインフレーム3側に延ば
す。次に、前記各接続配線部22Aの接続端子22Bを
メインフレーム用配線21に接続し、図8に示すよう
に、接続配線部22Aに取付けられた各配線固定具2
4,25をブラケット27,28にボルト29によって
固定する。また、右ベッド用配線23についても、前述
した作業と同様にメインフレーム用配線21に接続して
固定することにより、メインフレーム3、左,右のベッ
ド4,8を組立てることができる。
【0035】かくして、本実施の形態によれば、左ベッ
ド4には、キャブベッド6の右側面板6Dに位置して溶
接ナット30を設け、メインフレーム用配線21と切離
された左ベッド用配線22の各接続配線部22Aを保持
している配線固定具24を、前記溶接ナット30にボル
ト29を螺着することにより、配線固定具24を介して
接続配線部22Aをキャブベッド6の右側面板6Dに沿
って支持することができる。これにより、左ベッド用配
線22の接続配線部22Aを、上部旋回体2の組立作業
時に安全な位置に固定することができ、接続配線部22
Aがメインフレーム3と左ベッド4との間に挟まれるよ
うな事態を防止することができる。この結果、上部旋回
体2の組立作業時の作業性を向上することができる。
【0036】また、複数本の接続配線部22Aをキャブ
ベッド6に沿って持ち上げるときには、該各接続配線部
22Aは配線固定具24,25によって保持された状態
のままであるから、接続配線部22Aの捩れを防止する
ことができ、再組立時には接続配線部22Aをメインフ
レーム用配線21に確実に接続することができ、配線接
続作業を容易に行なうことができる。
【0037】さらに、配線固定具24を溶接ナット30
に固定するのに、配線固定具24,25をメインフレー
ム3側に固定していたボルト29を利用しているから、
部品点数の増大を抑えることができ、また、ボルト29
の紛失を防止することができる。
【0038】なお、実施の形態では、配線仮止め部31
は、配線固定具24,25をメインフレーム3側に固定
していた雄ねじ部材をなすボルト29と、キャブベッド
6の右側面板6Dに固着された雌ねじ部材をなす溶接ナ
ット30とによって構成した場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、例えば、雌ねじ
部材として雌ねじが刻設された板体を溶接、ねじ止め等
の手段でキャブベッド6の右側面板6Dに固着する構成
としてもよく、また、キャブベッド6の右側面板6Dに
直接雌ねじを刻設する構成としてもよい。一方、雄ねじ
部材としてボルト29と別の専用のボルト、蝶ねじ等を
用いてもよい。
【0039】また、実施の形態では、建設機械として大
型の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば、油圧クレーン等の建設機械にも広
く適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、前側に作業装置が取付けられるメインフレーム
と、該メインフレームの左,右両側に分割可能に取付け
られる左,右のベッドと、前記メインフレームに設けら
れるメインフレーム用配線および前記左,右のベッドに
設けられて該メインフレーム用配線に接続されるベッド
用配線からなる電気配線と、前記メインフレーム、左,
右のベッドに該電気配線を固定する配線固定具と、前記
ベッドに設けられ、前記メインフレームとベッドとを分
割したときにベッド用配線を前記配線固定具を介してベ
ッドに仮止めする配線仮止め部とによって構成してい
る。これにより、メインフレームと左,右のベッドとを
分割するときには、メインフレーム用配線とベッド用配
線とを切離すと共に、ベッド用配線をメインフレームに
固定している配線固定具を該メインフレームから取外
し、ベッド用配線を配線固定具を介してベッドに設けら
れた配線仮止め部に固定することにより、該ベッド用配
線をベッドの安全な場所に仮止め状態に固定することが
でき、配線の挟み込みによる損傷を防止でき、また組立
作業性を向上することができる。
【0041】請求項2の発明によれば、配線仮止め部
は、ベッドに固着された雌ねじ部材と、配線固定具をメ
インフレームまたはベッドから取外すときに外される雄
ねじ部材とからなり、該雄ねじ部材を前記雌ねじ部材に
螺着することによって配線固定具を仮止めする構成とし
ているから、メインフレームと左,右のベッドとを分割
するときには、配線固定具をメインフレームまたはベッ
ドに固定していた雄ねじ部材を外し、この外した雄ねじ
部材を配線固定具を介してベッドに設けられた雌ねじ部
材に螺着することにより、該雄ねじ部材と雌ねじ部材と
によってベッド用配線を安全な場所に仮止め状態に固定
することができる。これにより、従来からある雄ねじ部
材を利用することができ、構成を簡略化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
正面図である。
【図2】図1中の上部旋回体の内部構造を示す平面図で
ある。
【図3】メインフレーム、左,右のベッド、カウンタウ
ェイトを分解した状態で示す分解平面図である。
【図4】メインフレームを示す図3中の矢示IV−IV方向
からみた正面図である。
【図5】左ベッドを示す図3中の矢示V−V方向からみ
た正面図である。
【図6】右ベッドを示す図3中の矢示VI−VI方向からみ
た正面図である。
【図7】図2中の矢示A部を拡大して示す一部破断の要
部拡大平面図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図で
ある。
【図9】配線固定具、ブラケット等を拡大して示す図7
中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。
【図10】左ベッドをメインフレームと切離した状態で
示す図8と同様位置からみた断面図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 3 メインフレーム 4 左ベッド 8 右ベッド 12 作業装置 20 電気配線 21 メインフレーム用配線 22 左ベッド用配線 23 右ベッド用配線 24,25,26 配線固定具 29 ボルト(雄ねじ部材) 30 溶接ナット(雌ねじ部材) 31 配線仮止め部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側に作業装置が取付けられるメインフ
    レームと、該メインフレームの左,右両側に分割可能に
    取付けられる左,右のベッドと、前記メインフレームに
    設けられるメインフレーム用配線および前記左,右のベ
    ッドに設けられて該メインフレーム用配線に接続される
    ベッド用配線からなる電気配線と、前記メインフレー
    ム、左,右のベッドに該電気配線を固定する配線固定具
    と、前記ベッドに設けられ、前記メインフレームとベッ
    ドとを分割したときにベッド用配線を前記配線固定具を
    介してベッドに仮止めする配線仮止め部とによって構成
    してなる建設機械。
  2. 【請求項2】 前記配線仮止め部は、前記ベッドに固着
    された雌ねじ部材と、前記配線固定具を前記メインフレ
    ームまたはベッドから取外すときに外される雄ねじ部材
    とからなり、該雄ねじ部材を前記雌ねじ部材に螺着する
    ことによって前記配線固定具を仮止めする構成としてな
    る請求項1に記載の建設機械。
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