JPH1155814A - 閉鎖配電盤の外箱 - Google Patents

閉鎖配電盤の外箱

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JPH1155814A
JPH1155814A JP9201977A JP20197797A JPH1155814A JP H1155814 A JPH1155814 A JP H1155814A JP 9201977 A JP9201977 A JP 9201977A JP 20197797 A JP20197797 A JP 20197797A JP H1155814 A JPH1155814 A JP H1155814A
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JP
Japan
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plate
bent
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bent portion
bottom plate
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JP9201977A
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Inventor
Masaru Mihara
優 三原
Masaaki Takeshita
昌昭 武下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の形状精度を有する箱体を、溶接作業を
必要とすることなく構成し、製造コストの低減を図る。 【解決手段】 両側縁に屈曲部4a,4bを備える左側面パ
ネル4の両側に、両側縁に屈曲部3a,3bを備える左側面
パネル3と、両側縁に屈曲部5a,5bを備える左側面パネ
ル5とを並べ、これらを、屈曲部3b,4a及び屈曲部4b,
5aを突き当て、この突き当て部を、ボルト,ナット、リ
ベット等の締結部材を用いて締着して側板を構成する。
この側板を、屈曲部3a〜5bを上下に向けた状態で底板2
の両側に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉鎖配電盤の外箱
に関する。
【0002】
【従来の技術】閉鎖配電盤は、接地金属製の箱体として
構成された外箱の内部を、接地金属又は絶縁材からなる
仕切り板により隔絶して複数のコンパートメントを形成
し、これらのコンパートメントの夫々に、共通母線に接
続された母線側分岐導体、他の電気室、負荷機器等の負
荷への送電のための送電ケーブルに接続された負荷側導
体、両導体を接離する開閉装置、監視制御に必要な制御
機器等の内部機器を収納した構成となっている。
【0003】以上の如き閉鎖配電盤の外箱は、内部事故
の発生に伴う内圧上昇に耐える構造であることが必要で
あり、従来においては、底板の周囲の4隅を含めた必要
か所に、その基部を溶接により固定して支柱を立設し、
これらの支柱間に側板を架設して箱体となし、これらの
側板間に仕切り板を架設して、各コンパートメントを形
成すると共に、前記側板の曲げ強度を確保した構成とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
構成された従来の閉鎖配電盤の外箱においては、箱体と
しての形状精度が、底板の周囲に立設された支柱により
支配されることから、これらの支柱の取り付けに際し、
前記底板上での垂直度を保つために大掛かりな溶接治工
具を用いた溶接作業がなされており、この溶接作業に高
度の熟練を有する技能者を要し、閉鎖配電盤の製造コス
トの増大を招くという問題があった。
【0005】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、溶接作業を必要とすることなく所望の形状精度
を有する箱体を構成でき、製造コストの大幅な低減を実
現する閉鎖配電盤の外箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る閉
鎖配電盤の外箱は、両側縁を厚さ方向に屈曲させて支柱
部を一体形成してある一対の側板を、支柱部を上下に向
けて底板の両側に固定し、これらの側板の対向面間に仕
切り板を架設したものである。
【0007】本発明においては、両側縁の折り曲げによ
り支柱部を予め一体形成し、曲げ強度を高めた側板を用
い、この側板を底板の周縁に、リベット、ボルト等の締
結部材の締め付けにより接合して箱体としての形状精度
を確保し、両側板の対向面間に仕切り板を架設して、各
コンパートメントを形成すると共に、側板の曲げ強度を
確保する。
【0008】請求項2の発明に係る閉鎖配電盤の外箱
は、両側縁を厚さ方向に屈曲させてある複数枚の板材
を、夫々の屈曲部を突き当て、この突き当て部を締着し
て側板を構成したものである。
【0009】この発明においては、側縁を屈曲させてあ
る複数の板材を屈曲部の締着により一体化せしめ、底板
の両側に締着固定される側板を構成して、各板材間の屈
曲部も支柱として利用し、形状精度及び強度を高め、ま
た、サイズに制限がある板材によっても側板を構成でき
るようにし、更に、内部事故の発生に伴う内圧上昇時に
おける各板材の接合部からの放圧を防ぐ。
【0010】請求項3の発明に係る閉鎖配電盤の外箱
は、側板と底板とを、夫々の縁部を屈曲させ、この屈曲
部を突き当てて締着したものである。
【0011】この発明においては、側板と底板との間に
おいても、夫々の縁部に屈曲部を設け、この屈曲部を突
き当てて締着することにより、内部事故の発生に伴う内
圧上昇時における側板と底板との接合部からの放圧を防
ぐ。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る閉鎖
配電盤の外箱の分解斜視図である。
【0013】図示の如く本発明に係る外箱1は、基台と
なる矩形平板状をなす底板2の長手方向に沿った両側縁
に、左側面パネル3,4,5及び右側面パネル6,7,
8の下部を夫々取り付け、底板2上に立設されて相対向
する両側面パネル3,4,5及び6,7,8の上縁間
に、幅方向フレーム9a,9b,9cを夫々架設して構成され
ている。
【0014】左側面パネル3は、矩形の板材であり、長
手方向に沿って互いに平行をなす両側縁には、これを所
定幅に亘って厚さ方向に屈曲させて屈曲部3a,3bが形成
されており、他の2つの側縁にもまた、所定幅に亘って
厚さ方向に屈曲させた屈曲部3c,3dが形成されている。
【0015】他の左側面パネル4,5においても、その
周縁部には、左側面パネル3における前記屈曲部3a〜3d
と同様の屈曲部4a〜4d及び5a〜5dが夫々形成されてい
る。このような左側面パネル3,4,5は、広幅の左側
面パネル4を中央として、同一面内に並べ、該左側面パ
ネル4の一側縁に形成された屈曲部4aを左側面パネル3
の他側縁に形成された屈曲部3bに、また、他側縁に形成
された屈曲部4bを左側面パネル5の他側縁に形成された
屈曲部5aに夫々突き当て、これらを厚さ方向に貫通して
形成された各複数の接合孔10,10…に、リベット、ボル
ト等の締結部材を差し込み、これらにより締着して相互
に接合され、左側の側板を構成している。
【0016】図2は、この接合部の種々の実施の形態を
示す左側面パネル3,4の接合部近傍の拡大断面図であ
る。図2(a)において、左側面パネル3の屈曲部3b及
び左側面パネル4の屈曲部4aは、共に厚さ方向に略直角
に折り曲げてL字形の断面を有しており、両側面パネル
3,4は、屈曲部3b,4aの外面同士を相互に突き合わ
せ、この突き合わせ部を貫通する接合孔10(図1参照)
に差し込まれたボルト30とこれに螺合するナット40と
を、屈曲部3b,4aの夫々の内面に締め付けて接合されて
いる。
【0017】図2(b)において、左側面パネル3の屈
曲部3b及び左側面パネル4の屈曲部4aは、共に厚さ方向
に略直角に折り曲げ、再度同向きに略直角に折り曲げて
なるコの字形の断面を有しており、両側面パネル3,4
は、屈曲部3b,4aにおけるコの字の縦辺同士を突き合わ
せ、この突き合わせ部を貫通する前記接合孔10に差し込
まれたボルト30とこれに螺合するナット40とを、前記縦
辺の内面に締め付けて接合されている。なお、互いに逆
向きに延びる屈曲部3b,4aの横辺は、後述する仕切り
板、又は内部機器の接合部として利用されている。
【0018】図2(c)において、左側面パネル3の屈
曲部3b及び左側面パネル4の屈曲部4aは、図2(a)に
おけると同様、共に厚さ方向に略直角に折り曲げてL字
形の断面を有するが、一方の屈曲部3bの曲げ幅は、他方
の屈曲部4aのそれよりも大としてあり、前述の如く、ボ
ルト30とこれに螺合するナット40とを、相互に突き合わ
された屈曲部3b,4aの夫々の内面に締め付けた後、広幅
の屈曲部3bの先端側の余剰部分を、他方の屈曲部4bの先
端側を挾むように折り返して接合されている。
【0019】図2(d)においては、左側面パネル3の
屈曲部3bがL字形、左側面パネル4の屈曲部4aがコの字
形の断面を夫々有しており、これらは、両者の縦辺同士
を突き合わせ、この突き合わせ部にボルト30とナット40
とを締め付けて接合されている。
【0020】図2(e)においては、左側面パネル4の
屈曲部4aがL字形の断面を有する一方、左側面パネル3
の屈曲部3bは、厚さ方向に略直角に折り曲げ、再度逆向
きに略直角に折り曲げてなるクランク形の断面を有して
おり、両側面パネル3,4は、屈曲部3bの縦辺と屈曲部
4bとを突き合わせ、この突き合わせ部にボルト30とナッ
ト40とを締め付けて接合されている。
【0021】図2(f)においては、左側面パネル3の
屈曲部3bがクランク形、左側面パネル4の屈曲部4aがコ
の字形の断面を夫々有しており、これらは、両者の縦辺
同士を突き合わせ、この突き合わせ部にボルト30とナッ
ト40とを締め付けて接合されており、屈曲部3b4aの横辺
は、厚さ方向に重ねて屈曲部4b側に延在させてある。な
おこの延在部、及び図2(d),(e)における同様の
延在部は、図2(b)におけると同様、後述する仕切り
板の支持部として利用されている。また以上の各図にお
いて、ボルト30及びナット40に代えてリベット等の他の
締結部材を用い得ることも可能である。同様の接合は、
左側面パネル4の他方の側縁の屈曲部4bと、左側面パネ
ル5の一方の屈曲部5aとの間においても実現されてい
る。
【0022】このように左側面パネル3,4,5を接合
して得られる左側板は、互いに接合された屈曲部3b,4a
及び4b,5aと、他と接合されていない屈曲部3a,5bと
が、これらが延在する長手方向の曲げ強度を高め、自身
を支える支柱としての機能を果たす。即ち、左側板は、
これを構成する左側面パネル3,4,5の互いに平行を
なす両側縁を厚さ方向に屈曲させてなる屈曲部3a,3b,
4a,4b,5a,5bが、支柱部として一体形成されたものと
なっており、この状態で底板2の一側に接合することに
より、強固な側板を構成することができる。
【0023】なお、他と接合されていない前記屈曲部3
a,5bは、図2(b)に示す屈曲部3b,4aと同様、コの
字形断面をなして形成され、断面2次モーメントを増し
て単独での曲げ強度を確保するようにしてある。また、
この実施の形態においては、3枚の板材(左側面パネル
3,4,5)を接合して左側板を構成してあるが、2
枚、又は4枚以上の板材を同様に接合して左側板を構成
することもでき、更には、単一の板材の両側縁を屈曲さ
せて左側板を構成することもできる。
【0024】左側面パネル3,4,5と底板2との接合
は、例えば、左側面パネル3においては、短辺に沿って
形成された一方の屈曲部3cを利用して行われている。図
3は、この接合態様を示す拡大断面図である。
【0025】図示の如く左側面パネル3の屈曲部3cは、
端縁から適宜の長さ部分を、前記屈曲部3a,3bと同じ側
に向けて厚さ方向に略直角に折り曲げ、再度同向きに略
直角に折り曲げてなるコの字形の断面を有しており、底
板2の接合縁部は、略直角に立ち上がるL字形の屈曲部
2aが形成されている。底板2と左側面パネル3とは、前
者の屈曲部2aに後者の屈曲部3cにおけるコの字の横辺を
突き当て、この突き当て部の対応する部位に形成された
接合孔11(図1参照)に差し込まれたボルト30と、これ
に螺合するナット40とを、突き当て部の内面に締め付け
て接合されている。他の左側面パネル4,5においても
同様の接合がなされている。なおこの接合においても、
左側面パネル3,4,5相互間の接合におけると同様、
前記ボルト30及びナット40に代えてリベット等の他の締
結部材を用い得ることは言うまでもない。
【0026】このように底板2に接合された左側面パネ
ル3,4,5からなる左側板は、底板2を基台として立
設された状態となり、両者間の垂直度は、両者の接合に
供される屈曲部2a,3cの形状精度を高めることにより確
保される。このように、左側面パネル3,4,5からな
る左側板は、相互間の接合により高い曲げ剛性を有する
上、底板2に対する前述した接合により、該底板2を基
台として高い垂直度を有して立設された状態となる。同
様の接合は、図1中に2点鎖線により示す右側面パネル
6,7,8においても実現されている。
【0027】本発明に係る閉鎖配電盤の外箱1は、底板
2の両側に左側板と右側板とを以上の如く締着して得ら
れる箱体の内部に、機器配置のためのコンパートメント
に仕切るための仕切り板を架設して構成されている。図
4は、外箱1内部における仕切り板の架設態様の一例を
示す平面断面図である。
【0028】本図において、左側面パネル3,4,5か
らなる左側板と、右側面パネル6,7,8からなる右側
板との間には、前後方向に3枚の仕切り板12,13,14が
架設されており、これらにより外箱1の内部は、前部
(図における下部)から後部にかけて4つのコンパート
メントが形成されている。
【0029】前部の仕切り板12の前側のコンパートメン
トは、監視制御に必要な制御機器を収納する制御機器室
15として、前記仕切り板12と中央の仕切り板13との間の
コンパートメントは、遮断器を収納する遮断器室16とし
て、前記仕切り板13と後部の仕切り板14との間のコンパ
ートメントは、共通母線との接続のための母線側分岐導
体を取り付ける母線室17として、更に、前記仕切り板14
の後側のコンパートメントは、送電ケーブルとの接続の
ための負荷側導体を取り付けるケーブル室18として夫々
利用されている。
【0030】なお、遮断器室16と母線室17との間を仕切
る仕切り板13には、母線室17側への突出端に母線側分岐
導体との接続部を有し、また、遮断器室16内に接続用の
開口を有して断路部20,20,20が固設されており、ま
た、ケーブル室18の前壁となる仕切り板14には、負荷側
導体の支持体としての碍子21,21,21と、負荷側導体中
を流れる電流を変成するための変成器22,22が支持され
ている。
【0031】前記仕切り板12,13,14の内、前部の仕切
り板12は、左側面パネル3と左側面パネル4との接合部
を利用し、また後部の仕切り板14は、左側面パネル4と
左側面パネル5との接合部を利用して架設されている。
これらの接合部には、前記図2(d)に示す如き接合態
様が用いられており、仕切り板12及び仕切り板14の架設
には、コの字形断面を有する一方の屈曲部の横辺が利用
されている。
【0032】一方、中央の仕切り板13は、中央の左側面
パネル4及び右側面パネル7のパネル面に直接的に接合
された架設リブ23,23間に架設されており、前記パネル
面に対する架設リブ23,23の接合には、ボルト及びナッ
ト、又はリベット等の締結部材が用いられている。
【0033】図5は、この接合部の望ましい構成を示す
要部拡大断面図である。本図に示す如く、左側面パネル
4には、内面における架設リブ23の取り付け相当位置
に、外面からのエンボス加工により形成された凹所41が
設けてあり、架設リブ23は、前記凹所41の内面に突き当
てられ、該凹所41の中心に形成された接合孔42に外側か
ら挿通されたボルト30と、これに螺合するナット40と
を、凹所41の底面及び架設リブ23の内面に夫々締め付け
て固定されている。
【0034】前記凹所41の深さAは、固定用のボルト30
の頭部の厚さB以上に設定されている。従って、前述し
た締め付けの後のボルト30の頭部は、前記凹所41内に埋
没せしめられ、図示の如く、左側面パネル4の外面から
突出せず、同種の外箱1を用いた閉鎖配電盤を複数個並
べて列盤として設置するとき、側板同士を密着せしめた
配置が可能となる。
【0035】なお列盤としての使用においては、左側パ
ネル4の外側に締め付けられたボルト30の締め直しが不
可能であり、左側面パネル4への架設リブ23の固定に
は、前記ボルト30及びナット40に代えて、取り付け後に
緩みを生じる虞れのないリベットを用いる方が望まし
い。更に、架設リブ23の固定にボルト30及びナット40を
用いた場合、これらの締め付けに際し、左側面パネル4
の両側からの作業が必要であり、この点からも片側での
作業により固定状態が得られるリベットを用いるのが望
ましい。
【0036】以上の如く構成された外箱1において、閉
鎖配電盤としての使用中に内部事故に伴う内圧上昇が生
じた場合、この内圧は、図2に示す如く得られている左
側面パネル3,4,5又は右側面パネル6,7,8間の
接合部、及び図3に示す如く得られている底板2と側板
との接合部に対し、これらの接合面と略平行をなす方向
に作用する。従って、前記接合面の夫々は、離反せしめ
られることなく接合状態を保つことができる。更には、
外箱1の側板を構成する左側面パネル3,4,5及び右
側面パネル6,7,8に、支柱としての作用をなす屈曲
部が一体形成されていることから、前記内圧上昇に対す
る耐性が高く、列盤間からのアーク噴出を防止すること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明に係る
閉鎖配電盤の外箱においては、両側縁の折り曲げにより
支柱部を予め一体形成してある側板を用い、これを底板
の両側に締着により接合し、両側の側板の対向面間に仕
切り板を架設した構成としたから、溶接作業を必要とす
ることなく所望の強度及び形状精度を有する箱体が得ら
れ、製造コストを大幅に低減することができる。
【0038】また請求項2の発明に係る閉鎖配電盤の外
箱においては、側縁を屈曲させてある複数の板材を屈曲
部の締着により一体化せしめて側板を構成したから、各
板材間の接合部も支柱としての作用をなし、形状精度及
び強度を一層向上させることができ、また、サイズに制
限がある板材によって奥行きの大きい閉鎖配電盤の側板
を構成することができる。更には、内部事故に伴う内圧
上昇時においても各板材の接合部からの放圧を防ぐこと
ができ、また、列盤間からのアーク噴出を防止すること
ができる。
【0039】更に請求項3の発明に係る閉鎖配電盤の外
箱においては、側板と底板とが、夫々の縁部に設けた屈
曲部を突き当てて締着せしめてあるから、内部事故に伴
う内圧上昇時に、側板と底板との接合部から放圧される
虞れがない等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る閉鎖配電盤の外箱の分解斜視図
である。
【図2】 側板を構成する板材の接合部の種々の実施の
形態を示す拡大断面図である。
【図3】 側板と底板との接合態様を示す拡大断面図で
ある。
【図4】 外箱内部における仕切り板の架設態様の一例
を示す平面断面図である。
【図5】 側板と仕切り板との接合部の望ましい構成を
示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 外箱、2 底板、3,4,5 左側面パネル、6,
7,8 右側面パネル、3a〜3d,4a〜4d,5a〜5d 屈曲
部、12,13,14 仕切り板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向への屈曲により曲げ強度を高め
    た支柱部を、互いに平行をなす両側縁に一体形成してあ
    る一対の側板と、前記支柱部を上下に向けた状態にて前
    記一対の側板の下部を、その両側縁部に夫々締着してあ
    る底板と、前記一対の側板の対向面間に架設された仕切
    り板とを具備することを特徴とする閉鎖配電盤の外箱。
  2. 【請求項2】 互いに平行をなす両側縁を厚さ方向に屈
    曲せしめてある複数枚の板材を、夫々の屈曲部を突き当
    てて一面内に並べ、各突き当て部を締着して側板を構成
    してある請求項1記載の閉鎖配電盤の外箱。
  3. 【請求項3】 側板と底板とは、夫々の縁部を屈曲させ
    た屈曲部を備え、この屈曲部を突き当てて締着してある
    請求項1又は請求項2記載の閉鎖配電盤の外箱。
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