JP2840568B2 - バスダクト用の導体接続ユニット、該ユニットを用いたバスダクトの接続構造及び該接続構造を用いたバスダクトの設置方法 - Google Patents

バスダクト用の導体接続ユニット、該ユニットを用いたバスダクトの接続構造及び該接続構造を用いたバスダクトの設置方法

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JP2840568B2
JP2840568B2 JP15483295A JP15483295A JP2840568B2 JP 2840568 B2 JP2840568 B2 JP 2840568B2 JP 15483295 A JP15483295 A JP 15483295A JP 15483295 A JP15483295 A JP 15483295A JP 2840568 B2 JP2840568 B2 JP 2840568B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバスダクト用の導体接続
ユニット、該ユニットを用いたバスダクトの接続構造及
び該接続構造を用いたバスダクトの設置方法、特にハウ
ジング内の複数の平板導体相互を簡易な動作で電気的に
接続するユニット、そのユニットを用いてバスダクトユ
ニット相互を簡易に接続する接続構造並びにその構造を
用いて行われる簡易なバスダクト設置方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】工場施設やビルなどにおける主電力供給
ラインを構成するバスダクトは、所定長さを有するハウ
ジング内に200〜5000A程度の大電流を導通可能
な導体を装填したものであり、このようなバスダクトの
設置は、通常、電力供給ラインを形成すべき設置領域に
所定長さに形成された複数のバスダクトユニットを順次
接続しつつ行われる。このようなバスダクトの接続にお
いては、ハウジング内に装填された導体それぞれを接続
する相手方のバスダクトユニット内の導体に電気的に接
続する作業が行われている。
【0003】図18〜21は、バスダクトユニットの一
般的構成例並びにそのようなバスダクトユニットの接続
部分の構成を示している。
【0004】図18(A)及び(B)は、絶縁密着形の
バスダクトユニット10−1及び10−2の長手方向に
直交する方向の断面図を示しており、同図(A)は、2
本の平板導体12を装填したバスダクトユニット、同図
(B)は4本の平板導体12を上下2段に装填した例が
示されている。
【0005】このような絶縁密着形バスダクトユニット
10は、平板導体12を絶縁被覆層14にて被覆し、そ
れらを密着させた状態でハウジング16内に装填してい
る。ハウジング16は、平板導体12の左右両側面をカ
バーするように対向配置された2枚の側板18及びそれ
ら側板18の上下開放部を覆う上面板20及び下面板2
2にて構成されている。側板18は平板導体12を被覆
する絶縁被覆層14に密着した状態、すなわち平板導体
12を挟持した状態でそれらをカバーしている。対向す
る側板18、18は締結部材24で固定され、上面板2
0及び下面板22はそれぞれ締結部材26で側板18に
固定されている(図において下面板を固定する締結部材
26は示されていない)。なお、図示のように側板1
8、上面板20、下面板22は、それぞれ断面コ字状に
形成されている。
【0006】また、ハウジング16内において導体の上
下方向位置を安定保持するため、ハウジング16内には
スペーサ28が図示した所定箇所に設置されている。特
に、同図(B)の2段式導体設置構造の場合には、上下
を仕切るスペーサ28も設けられている。バスダクトユ
ニット10−1及び10−2の1つのユニットの長さは
一般に2〜3mで、このようなバスダクトユニットを複
数接続して所定設置領域に電力供給ラインを構成してい
る。
【0007】図19は、このようなバスダクトユニット
の接続のための端部構成を示しており、上記図18
(B)に示したバスダクトユニットの一部切欠平面図で
ある。
【0008】図示のように、それぞれの端部は、4つの
平板導体12を所定間隔を開けてハウジング16の長手
方向外方に突出させている。それぞれ他のバスダクトユ
ニットの端部と連結接続を行うために、左右の端部でそ
の構成を異にしている。すなわち、図上左側端部では、
4つの平板導体12を2つの対に分離し、それぞれの対
の中間に絶縁セパレータ30を挟んでいる。
【0009】他方、図上右側の端部は、同じく平板導体
12を所定間隔毎に分離し、両外側の平板導体12、1
2は、それぞれ1枚の絶縁セパレータ30、30を介し
てハウジング16の追加された接続用側板19、19と
絶縁隔離され、中央の2つの平板導体12、12は、絶
縁セパレータ30を挟んで絶縁隔離した状態で対向配置
されている。
【0010】すなわち、バスダクトユニット10の左右
の端部構成は、互いに重ね合わせ連結接続可能な構成と
なっている。従って、左側端部2対の平板導体12は、
右側端部の左右2枚ずつの平板導体12間に挿入可能
で、その挿入状態で平板導体12相互が当接される構成
となっている。
【0011】図20は、上記左右のバスダクトユニット
10の端部の重ね合わせ接続が終了した状態の部分平面
図で、図21はその側面図である。
【0012】図示のように、バスダクトユニット10の
左右の端部が上述のように連結接続され、その接続部の
ほぼ中央位置が締結固定部材である締付ボルト32及び
ナット34によって締め付け付固定されている。締付ボ
ルト32は、締結すべき各部材に予め形成されている貫
通穴33に挿通された状態で締結されている。すなわ
ち、接続部各部材が適正位置にて連結された状態でその
貫通孔の位置が直線状に並ぶように調整されている。
【0013】このように、バスダクトユニット10相互
をそれぞれの端部で平板導体相互を重ね合わせた状態で
接続し(導体重ね合わせ接続方式)、所定設置領域への
バスダクトの設置作業が行われている。なお、図21に
示したように、接続部分には開口部分を塞ぐために上下
方向から接続部カバー部材36、36が設置されてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなバスダク
トの所定領域への設置作業は、一般に高所で行われ、周
囲に障害物が存在していて、作業しづらいことが多い。
加えて、1個のバスダクトユニットの重量が大きいこと
から一層困難な作業となっている。また、バスダクトの
布設にあたっては、ハウジングの側板を直立した状態と
して設置する縦配置あるいは側板を床面あるいは天井面
に略平行にして設置する横配置の設置方式があり、特に
横配置の場合には、高所あるいは障害物が存在する場所
では締結するバスダクトユニットを上方から落し込むよ
うに設置することができないので作業の困難性が高い。
【0015】さらに、バスダクトは配電盤内に布設され
る場合もあり、そのような場合背面が壁面に近接してス
ペースがない場合や近傍領域に障害物の存在することが
多いことから手前側からのみバスダクトユニットの布
設、接続動作を行わなければならないことが多く作業は
非常に煩雑なものとなっている。
【0016】また、バスダクトの所定の設置領域に複数
本のバスダクトユニットを布設する場合、所要時間をよ
り短縮するため、設置領域の両端側から中央に向って順
次バスダクトユニットを設置し最終的に最後のバスダク
トユニットを、布設されたバスダクトユニット間に設置
してその設置作業を終了させることが行われる。
【0017】このような設置方法の場合、両側から逐次
バスダクトユニットを設置する工程では、1箇所の接続
部を順次接続する作業を行っていけば足りるが、最後の
バスダクトユニットを設置する際には、既に布設された
左右のバスダクトユニットの端部間に同時に導体接続動
作等を行いつつ装填する作業を行う必要がある。そし
て、バスダクトユニットの重量が大きいことなどからそ
の作業は通常4名程度の作業員によって行われている。
【0018】例えば、バスダクトの横配置の場合には、
数名の作業員により接続すべき双方の同相導体端部を同
時に接合させるようにバスダクトユニットを横方向から
挿入し、所定位置まで平行移動させながら接続するとい
う困難な作業を行っている。このような作業を5〜10
mの高さの場所や周りに障害物があり十分な作業スペー
スがとれない場所で行うことは危険であり作業性も非常
に悪いものとなっている。
【0019】さらに、バスダクトユニット10が図18
(B)に示したような2段式の導体設置構成あるいは3
段式以上の構成になるとその重量もより大重量となり、
連結作業の困難性もより増加する。例えば、上記2段式
の導体設置構成のバスダクトユニット10を縦配置する
場合の設置作業を例にとると、両側から布設されたバス
ダクトユニット相互間の空間に最後の連結すべきバスダ
クトユニット10を設置する際、その最後のバスダクト
ユニット10の左右両端の下段側の導体部分を既に布設
されている左右のバスダクトユニット10の上段側の導
体部分にまず挿入してその部分を通過させ、下側の導体
部分に接合させる。その時、最後のバスダクトユニット
10の上側の導体も同時に左右のバスダクトユニット1
0の上側の導体部分に挿入され接合されていなければな
らない。このような非常に困難な動作を行う必要があ
る。導体の設置構成が3段式になった場合にはその作業
の困難性はより大きなものとなる。
【0020】次に、上記配電盤へのバスダクトの設置に
おける具体的問題を説明する。配電盤は、その組立及び
設置の容易化のために配電盤内に所定数、所定長さのバ
スダクトユニット10を予め布設し、配電盤ユニットと
して出荷されることが行われている。そして、このよう
な配電盤ユニットを所定箇所に設置し、その状態でバス
ダクトユニット10相互の接続動作を行うことは配電盤
の壁部やその他の設置部材が邪魔になりその接続作業は
非常に困難である。状況によってはバスダクトユニット
を予め設置した状態ではバスダクトユニット相互の接続
が困難になる場合もある。
【0021】本発明は、上記諸問題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、バスダクトユニット相互の接続の
容易化、安全化を図り、バスダクトの設置作業の効率化
を達成することのできるバスダクト用の導体接続ユニッ
ト、該ユニットを用いたバスダクトの接続構造及び該接
続構造を用いたバスダクトの設置方法を提供することに
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るバスダクト用の導体接続ユニット
は、接続側端部を対向させて配置したバスダクトユニッ
ト相互間に装填され双方のバスダクトユニット内の2本
の平板導体を電気的に接続するバスダクト用の導体接続
ユニットにおいて、導電性部材にて形成され所定幅、所
定長さ及び所定厚さを有する対面配置された2枚の接続
用導電板と、これら接続用導電板間に配置された絶縁セ
パレータと、前記2枚の接続用導電板を前記絶縁セパレ
ータを挟んだ状態で固定する絶縁性を有する締結固定部
と、を備え、前記各接続用導電板の前記外側面の前記締
結固定部の存在しない長さ方向両端領域が前記バスダク
トの平板導体への接続領域とされ、一端側の前記接続領
域が前記接続対象である一方のバスダクトの前記2本の
平板導体間に、他端側の前記接続領域が他方のバスダク
トの前記2本の平板導体間に装填され前記各接続領域が
それぞれ前記平板導体に当接した状態とされて固定設置
されている。
【0023】請求項2に係るバスダクト用の導体接続ユ
ニットは、前記締結固定部が、前記接続導電板の非対向
面であるそれぞれの外側面の中央部領域を外方から挟ん
だ状態で設置され、その締結固定状態で前記接続用導電
板の側辺から幅方向に突出した大きさを有している。
【0024】また、請求項3に係るバスダクトの接続構
造は、所定長さのハウジング内に複数本かつ同数本の平
板導体を収納させたバスダクトユニット相互を前記平板
導体それぞれを電気的に接続した状態でつなぐバスダク
トの接続構造において、各バスダクトユニットの接続側
端部の構成が、前記ハウジング端部から2本ずつ所定間
隔をもって対向した状態でハウジング長手方向に突出し
た少なくとも1以上の平板導体対と、前記ハウジングの
2つの側板の端部にそれぞれ前記平板導体に平行にかつ
それより前記長手方向外方へ突出した前記側板とほぼ等
しい幅を有する接続用側板と、を備えた構成とされ、前
記接続用側板の幅とほぼ等しい長さの第1の側片部とこ
れにほぼ平行で等しい長さの第2の側片部とそれら側片
部端部をつなぐ下片部とからなる結合補助部材が、接続
すべきバスダクトユニットの突き合わされた一方側の前
記接続用側板の内側面間に前記第1の側片部の外側面を
当接させ、かつ突き合わされた他方側の前記接続用側板
の内側面間に前記第2の側片部の外側面を当接させて架
設固定され、前記請求項1に係る導体接続ユニットが前
記架設固定された結合補助部材の開放端側から双方のバ
スダクトユニットの前記平板導体対間にそれらを電気的
に接続するように挿入設置され、前記バスダクトユニッ
トの接続部分の上下開放部には、これを覆うために両バ
スダクトユニットの前記ハウジングの両側板端部間に上
下方向から上面カバー部材及び下面カバー部材がそれぞ
れ架設固定されている。
【0025】更に、請求項4に係るバスダクトの設置方
法は、前記複数本かつ同数本の平板導体が収納されたハ
ウジングを有するバスダクトユニットをその設置領域の
両端側から順に前記複数本の平板導体相互を電気的に接
続した状態で設置し、最終設置空間に最後のバスダクト
ユニットを設置して前記設置領域におけるバスダクト全
体の設置を行うバスダクト設置方法において、前記最終
設置空間が、前記請求項1に係る導体接続ユニットのサ
イズに適合した間隔となるようにバスダクトユニットの
サイズ調整並びに前記設置領域両端側からのバスダクト
ユニットの設置動作を行い、前記最終設置空間の両側の
バスダクトユニットの接続端部間に請求項2に係るバス
ダクトの接続構造を配して前記設置領域へのバスダクト
の設置を行うようにしている。
【0026】
【作用】請求項1に係るバスダクト用の導体接続ユニッ
トによれば、2枚の接続用導電板によって接続すべきバ
スダクトユニットに装填されている2本の平板導体相互
を簡単な装填動作で電気的に接続することができる。す
なわち、2枚の接続用導電板は、それらの間に絶縁セパ
レータが設けられ互いに絶縁された状態で締結固定部材
にて挟持固定されている。この固定状態では、2枚の接
続用導電板の少なくとも長さ方向の両端側には締結固定
部材は存在しておらず、露出した状態にある。従って、
このような構成を有する導体接続ユニットの長さ方向両
端の両外側面の合計4箇所が接続すべき導体に接触する
接続領域となっている。
【0027】このような機能を有する導体接続ユニット
は、接続すべきバスダクトユニットの2本の平板導体間
にそれぞれ上記両端部の接続領域を挿入設置してセッテ
ィングされる。従って接続すべきバスダクトユニット相
互間にこの導体接続ユニットを設置するだけの間隔を空
けておくことにより、最終的にこの導体接続ユニットを
装填するという簡単な動作でバスダクトユニット相互の
接続の基本的動作を終了することができる。
【0028】そして、このバスダクト用の導体接続ユニ
ットでは、1つのユニットによりその両面で2本の平板
導体相互を接続することができるので、多数の平板導体
を接続する必要が有る場合でも、この導体接続ユニット
をそれぞれ2本ずつの平板導体に対応させて複数設置す
ることでそれらの接続を簡単に行うことができる。特
に、偶数本の平板導体の場合には、この導体接続ユニッ
トのみで接続が完了する。奇数本の平板導体の場合に
は、残りの一本を従来の接続方式、或いはその他の方式
(後述)で接続することとなる。
【0029】また、多段式の平板導体設置構造において
も、下段側から導体接続ユニットを順次装填していくこ
とで各段における平板導体相互の接続を簡単に行うこと
ができる。このように、バスダクトユニットに比べ非常
に軽量な導体接続ユニットをバスダクトユニット間に装
填することによってバスダクトユニット相互の基本的接
続動作を行うことができ、接続作業の容易化を達成する
ことができる。
【0030】請求項2に係るバスダクト用の導体接続ユ
ニットによれば、2枚の接続用導電板の締結固定部材に
よる固定は、2枚の接続用導電板をその外側面の中央部
領域で外方から挟んだ状態でなされている。従って、絶
縁性を有する締結固定部材は、2枚の接続用導電板から
その厚さ方向外方に突出した状態にある。更に、特徴的
構成として締結固定部材は接続用導電板の両側辺から幅
方向に突出した大きさを有している。これにより、本発
明に係る複数の導体接続ユニットをその幅方向に重ねて
設置した場合、或いは厚さ方向に重ねて設置した場合で
も接続用導電板相互が直接接触することがなく、締結固
定部同士が接触して接続用導電板相互を絶縁した状態に
保つことができるという作用を生じる。
【0031】従って、多数の平板導体相互を接続する場
合にも、この導体接続ユニットを厚さ方向に又は幅方向
に互いに当接させて連続設置することで、これに簡単に
対応することができる。例えば、多段式の平板導体設置
構造のものにおいても、導体接続ユニットを幅方向に重
ねながら順次装填していくことで対応することができ
る。
【0032】請求項3に係るバスダクトの接続構造によ
れば、接続されるバスダクトユニット双方の2つの側板
にバスダクトの長さ方向に突出した接続用側板にまず結
合補助部材が取り付けられる。すなわち、結合補助部材
の第1の側辺部及びこれにほぼ平行な第2の側辺部の外
側面が、接続されるべくそれぞれ突き合わされた双方の
バスダクトユニットの接続用側板の内側面間に架設固定
される。これにより、この結合補助部材によって接続さ
れるべき2つのバスダクトユニットのハウジング相互が
連結される。そして、この結合補助部材の開放端側から
上記バスダクトの導体接続ユニットを上記電気的接続状
態を得るように挿入する。この場合、既に結合補助部材
によって2つのバスダクトユニットが連結されているの
で、作業は非常にスムースである。
【0033】更に、開放している接続部分を上面カバー
部材及び下面カバー部材を取り付けることによって閉鎖
し、上記バスダクトの導体接続ユニットを用いた接続が
終了する。これにより、バスダクトユニットの接続動作
がより容易なものとなり、かつ接続部が上記断面コ字形
状の結合補助部材及び上面カバー部材、下面カバー部材
によってカバーされるので、接続部でのハウジング内へ
の異物の侵入も確実に防止される。
【0034】なお、本発明においても、接続すべき平板
導体が奇数本の場合には、最後の1本については、従来
の何れかの接続方法或いは後述するようなその他の方式
で接続がなされる。
【0035】請求項4に係るバスダクトの設置方法によ
れば、設置の効率化を考慮して設置領域の両端側から順
にバスダクトユニットを設置して最終設置空間に最後の
バスダクトユニットを設置する設置方法を行う場合に、
最後のバスダクトユニットの代りにより軽量でより簡単
な動作で設置することのできる導体接続ユニットを用い
ることができる。これにより、高所や狭い場所でのバス
ダクトの設置がより容易になり、設置作業の効率化が達
成される。
【0036】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1〜図4は、実施例に係る導体接
続ユニットの構成を示しており、図1は平面図、図2は
正面図、図3は側面図、図4は図1のA−A矢視断面図
をそれぞれ示している。
【0037】導体接続ユニット40はその基本構成部材
として2枚の対向配置された接続用導電板42、42を
有している。この接続用導電板42は、略長方形状の板
状体であり、その中央部分は絶縁被覆層44で予め被覆
されている。そして、対向する接続用導電板42、42
の長手方向両端側にはそれらの間に絶縁セパレータ46
がそれぞれ設置されており、この状態で絶縁被覆層44
の部分で締結固定されている。この締結固定状態では接
続用導電板42、42が絶縁セパレータ46を挟持した
状態となっている。
【0038】接続用導電板42の締結固定部は、例えば
絶縁被覆層44の部分を外方から挟むように設けられた
板状挟持部材48、48その内側に配された間隔保持部
材50さらに2つの板状挟持部材48、48の外側にそ
れぞれ配された剛性板材52、52とそれらを貫通して
締結するねじ部材54、54にて構成される。係る締結
固定部では、間隔保持部材50の機能によって安定した
間隔で接続用導電板42、42を挟持固定している。
【0039】図からも理解されるように、この構成状態
では、導体接続ユニット40の長手方向両端の外側面領
域は接続用導電板42が露出した状態にある。なお、本
実施例では、接続用導電板42の絶縁被覆層44部分の
対向部分には空間100が形成されている。
【0040】また、本実施例における他の特徴的事項と
しては、締結固定部を構成する部材、本実施例では剛性
板材52、52がこの導体接続ユニット40の厚さ方向
において最も外方に突出しており、かつ導体接続ユニッ
ト40の側辺において幅方向に最も外方に突出してい
る。かかる構成により、例えばこの導体接続ユニット4
0を幅方向あるいは厚さ方向に積層した場合、この剛性
板材52の部分相互が当接され、接続用導電板42相互
が電気的に接続されるおそれがない。すなわち、導体接
続ユニット40相互間の電気的絶縁状態が保たれる。
【0041】また、接続用導電板42の露出した長手方
向の両端領域のほぼ中心位置にはボルト貫通用の楕円形
の貫通穴56が中央に1個あるいは、上下に2個形成さ
れる。この貫通穴56は、接続用導電板42、絶縁セパ
レータ46全ての共通位置に形成されている。
【0042】図5は、上記実施例に係る導体接続ユニッ
ト40によって接続されるべきバスダクトユニット20
0の端部構成が示されており、同図(A)が平面図、同
図(B)が側面図をそれぞれ示している。図示のよう
に、これらバスダクトユニット200、200は2線式
絶縁密着形バスダクトで、平板導体12を2本のみを有
している。
【0043】すなわち、バスダクトユニット200の端
部は、2本の平板導体12がそれぞれ絶縁セパレータ3
0を介して接続用側板58と絶縁隔離されている。すな
わち、平板導体12の対向面は露出した状態にあり、そ
の背面側が絶縁セパレータ30により絶縁隔離されてい
る。このような端部構成は、バスダクトユニット200
の左右両端側共通の構成であり、従来技術のように左右
端部を互いに重ね合わせ結合可能な凹凸構成にする必要
はない。
【0044】接続用側板58は、バスダクトユニット2
00の側板膨出部60の長手方向端部にネジにて固定さ
れており、その側板膨出部60とほぼ同様の幅を有して
いる(尚、図においてネジ止め部は、図面簡略化のため
「+」又は「実線直線」のみにて示している。以下の図
において同様)。そして、接続されるバスダクトユニッ
ト200は、この接続用側板58の相互間に間隔Sを空
けた状態で相互に突き合わせて対向された状態となって
いる。この間隔Sは、誤差吸収のために予め設定された
間隔である。なお、接続用側板58の側面には上下に2
つの貫通穴50が形成され、所定位置に配置された絶縁
セパレータ30および平板導体12の適正設置状態にお
ける共通位置にも貫通穴が形成されている。
【0045】図6は、図5に示した接続すべきバスダク
トユニット200、200の実際の接続動作を示す概略
斜視図である。尚、図面簡略化のため導体接続ユニット
40の外形は凹凸の少ない抽象形状にて示している。実
際は、導体接続ユニット40は図1に示した形状を有す
る。以下、本図を用いて接続構造の組立て手順を示す。
【0046】1)下面カバー部材82をバスダクトユニ
ット200の下面板22の突き合わせ側の端部及び接続
用側板58に掛け渡して被せ、その下面カバー部材82
の両外側端部を下面板22に締結固定し、その両内側端
部を接続用側板58の図上奥側のねじ穴74にて締結固
定する 2)結合補助部材72を第1の側片部72a及び第2の
側片部72bがそれぞれ突き合わされた2つのバスダク
トユニット200、200に取り付けられた接続用側板
58、58に掛け渡すように挿入する 3)結合補助部材72の第1の側片部72a及び第2の
側片部72bを接続用導電板58の図上手前側のねじ穴
74に締結固定する 4)導体接続ユニット40を装填する 5)上面カバー部材80を取り付ける なお、結合補助部材72の第1の側片部72a及び第2
の側片部72bの長さは、それぞれ接続用側板58の幅
にほぼ等しい長さとされているので、上記各側片部の固
定状態では接続用側板58内にきっちりと収まった状態
となる。
【0047】これにより、2つのバスダクトユニット2
00、200は結合補助部材72によって位置決めされ
た状態で連結された状態となる。すなわち、この位置決
め状態で導体接続ユニット40の両外側面の接続用導電
板42の接続領域とバスダクトユニット200の平板導
体12の位置が適合するように調整されている。なお、
結合補助部材72は、例えば2.3mm、3.2mmな
どの十分な厚さの板材が用いられており、ねじ止めした
際にねじの先端が内方に突出することのないようにその
厚さの確保が行われている。
【0048】次に、導体接続ユニット40が結合補助部
材72の開放端側から挿入され、その長手方向両端の露
出した接続用導電板42の部分が平板導体12間に挿入
設置される。この状態で2つのバスダクトユニット20
0、200のそれぞれつき合わされた平板導体12、1
2は当接接続された接続用導電板42を介して電気的に
接続された状態となる。
【0049】更に、図7(A)には、導体接続ユニット
40が装填され、図6に示したボルト貫通穴50及び導
体接続ユニット40の貫通穴56に締結部材76が貫通
され締結固定された状態の平面図が示されている。図示
のように、導体接続ユニット40は結合補助部材72の
2つの側片部72a、72b間にそれぞれ剛性板材52
を当接させた状態で収められ、接続用導電板42の接続
領域はバスダクトユニット200の平板導体12にしっ
かりと当接されている状態が理解される。また、間隔S
の部分は、結合補助部材72の側片部72a、72bに
より塞がれている。
【0050】この状態で、この接続部分の上部開放部分
を覆うために図6に示したように上面カバー部材80が
上方から被せられ、それぞれバスダクトユニットのハウ
ジングにねじ部材にて締結固定される。
【0051】図7(B)には、この上面カバー部材80
及び下面カバー部材82を固定した状態の接続部の側面
図が示されている。本実施例では、下面カバー部材82
は2つのピースから構成され、取り付けられた状態でそ
れらピース間には調整裕度のための若干の隙間Dが設け
られている。しかし、その隙間Dの部分には結合補助部
材72の下片部72cが存在するので、接続部分に隙間
ができることはなく、間隔S及び隙間Dから接続部内へ
ごみ等の異物が侵入することはない。
【0052】また、それぞれの下面カバー部材82の突
き合わせ側の端部領域は、折曲げ突出部82aが形成さ
れ、その部分で接続用側板58とのねじ止めを行うよう
にしている。
【0053】図8は、上記の様な実施例に係る導体接続
ユニット40を用いて、一定の設置領域Xに通常のバス
ダクトユニット10を複数接続して設置する場合の好適
な設置方法を示している。
【0054】まず、設置領域Xの両端からバスダクトユ
ニット10を各々の平板導体を接続しつつ設置してい
く。この場合、各導体の接続は、それぞれ重ね合わせ接
続等の従来方式にて行うか、あるいは、本実施例にかか
る導体接続ユニット40を個々の接続部に装填すること
により行うことも可能である。そして、ほぼ中央位置に
所定間隔を残した状態でつき合わせ設置されたバスダク
トユニット200−Aと200−B間に導体接続ユニッ
ト40を上記接続状態を得るように装填し、かつ図6に
示した接続構造物を設置することにより、接続工程の最
終段階を行うことができる。
【0055】これにより、従来の様に、例えば高所で中
央の空間に重量の大きい最後のバスダクトユニット10
をその両端を同時に接続しつつ設置するという困難な作
業を行うことなく、軽量な導体接続ユニット40及び所
定の軽量な部材を簡単な動作で順次装着して行くことに
より、バスダクトの設置を終了させることができる。
【0056】次に、図9〜図11に基づいて第2の実施
例について説明する。
【0057】本実施例は、上記第1の実施例と異なり、
ハウジング内部に4本の平板導体12を装填した4線式
絶縁密着形のバスダクトユニット300の例を示してお
り、上記第1の実施例が横配置であったのに対し縦配置
としたものを例示している。縦配置は、バスダクトユニ
ットの側板18が床面あるいは天井面に対しほぼ垂直と
なるように配置されるものである。
【0058】導体接続ユニット40の設置動作及び設置
構造については上記図6に示した設置方式並びに設置構
造とほぼ同様である。
【0059】本実施例では、接続すべき平板導体12が
それぞれ4本存在することから、導体接続ユニット40
は2個並列設置される。すなわち、図10に示したよう
に、バスダクトユニット300の端部から突出する平板
導体12は2枚ずつ対とされ、互いに対向する面が絶縁
部材の存在しない露出面となっている。本実施例では4
本の平板導体12の外側の2本の平板導体12が接続用
側板58に絶縁セパレータ30を介して絶縁隔離され、
中央の2本の平板導体12が絶縁セパレータ30を挟ん
で相互絶縁隔離された状態となっている。
【0060】また、結合用補助部材72の第1の側片部
72aと第2の側片部72bの間隔は、接続用側板58
の内側面に両者の外側面が当接し得る間隔に設定され、
かつその内側に2個装填される導体接続ユニット40が
厚さ方向に2個密着した状態で装填できる幅とされてい
る。本実施例では、導体接続ユニット40の装填状態
で、剛性板材52が厚さ方向の最も外側に位置している
ので、それら剛性板材52が互いに当接され、さらに結
合補助部材72の内側面にも当接した状態となってい
る。
【0061】導体接続ユニット40及びその他の構成部
材の設置については、上記図6に示した設置工程とほぼ
同様であり、(イ)下面カバー部材83の取付(本実施
例では一体構成とされている)、(ロ)断面コ字形状の
結合補助部材72の接続用側板58内側面への取付、
(ハ)2個の導体接続ユニット40の装填、(ニ)上面
カバー部材80の取付という基本的動作で行われる。
【0062】このように、縦配置式のバスダクトユニッ
トの設置方式においては、下面カバー部材83及び結合
補助部材72を装着した後、導体接続ユニット40をそ
れぞれ上方から落し込むように装填することができるの
で接続作業はより容易である。
【0063】図11(A)及び(B)は、接続動作の終
了したバスダクトユニット300の接続部の状態が示さ
れており、同図(A)は上面カバー部材80の一部を切
り欠いた平面図、同図(B)は側面図がそれぞれ示され
ている。図示のように接続作業の最終工程は、締結部材
による接続部の結合固定であり、接続用側板58、平板
導体12、所定位置に配置された絶縁セパレータ30、
導体接続ユニット40の適正設置状態における共通位置
に形成されたボルト貫通穴に一括締付ボルト90を貫通
させてナット92で固定して行われる。
【0064】この状態で、2個の導体接続ユニット40
は、一方の剛性板材52を互いに密着させた状態で装填
され、他方の剛性板材52は、それぞれ結合補助部材7
2に当接された状態となっており、これにより幅方向の
位置ずれが防止され、長手方向の位置ずれは上記一括締
付ボルト90によって規制されている。
【0065】次に、図12は、第3の実施例における導
体接続ユニット40及びその他の接続用部材の設置構造
が示されている。 本実施例は、上記図9の第2の実施
例と同様に4本の平板導体12を有するバスダクトユニ
ット400の接続例が示されており、図9の例と異なる
点は、床面あるいは天井面に対し側板18がほぼ水平に
設置される横配置とされている点及び下面カバー部材8
2が図6に示した第1の実施例と同様に長手方向のほぼ
中央部分で2分割されている点である。
【0066】このような横配置において本発明における
特徴的構成物である導体接続ユニットト40を用いるこ
とにより、配電盤などの背面側にほとんど作業空間がな
いような場合においても極めて容易にバスダクトユニッ
ト相互の接続を行うことができる。すなわち、2分割さ
れた下面カバー部材82を予め双方のバスダクトユニッ
ト400に設置しておき、その後設置された双方のバス
ダクトユニット400の横方向、図上手前方向から結合
補助部材72等の他の部材を簡単に装填して取り付けて
いくことが可能である。
【0067】なお、図13に示した接続部の底面図から
理解されるように、2分割された下面カバー部材82の
双方の間の隙間Dは、上記実施例と同じく結合補助部材
72の装着によりその下片部72cにより塞がれてい
る。
【0068】最後に第4の実施例を図14に基づいて説
明する。
【0069】本実施例では、4本の平板導体12を2段
にして計8本装填したバスダクトユニット500相互を
接続する例が示されている。
【0070】本実施例における接続動作は、上記各実施
例のものとほぼ同様であるが、導体12が2段式とされ
ていることから、それに対応する構成部材の調整が行わ
れている。すなわち、バスダクトユニット500の側板
18の幅が2段式に対応する大きな幅とされ、これに対
応して接続用側板58及び結合補助部材72の各側辺部
の長さが大きく設定されている。
【0071】上記構成に対応して、導体接続ユニット4
0は合計4個装填されるが、まず奥側の装填箇所への設
置のため、各導体接続ユニット40の剛性板材52が結
合補助部材72の下辺部72cに接するまで押し込む動
作が行われ、その位置が適正設置位置である。この状態
で導体接続ユニット40の接続用導電板(図示せず)の
接続領域が接続すべき平板導体12に当接された状態と
なっている。
【0072】次に、手前側の接続部分への導体接続ユニ
ット40の設置は、既に設置された奥側の導体接続ユニ
ット40の剛性板材52の上面に手前側の導体接続ユニ
ット40の剛性板材52下面が衝突するまで押込み動作
を行えば良い。すなわち、各導体接続ユニット40の剛
性板材52は、その導体接続ユニット40の厚さ方向だ
けでなく導体接続ユニット40の幅方向へも最も外方へ
突出しているので、装填された4個の導体接続ユニット
40は、それぞれの剛性板材52によって絶縁された状
態が保たれる。そして、同時に剛性板材52の厚さ並び
に幅方向のサイズによって微調整がなされそれぞれ適正
位置に設置された状態となっている。
【0073】このように、複数かつ偶数の多段式の平板
導体12の接続を行う場合にもコンパクトな導体接続ユ
ニット40を個々に装填していく作業により接続の基本
的工程が終了し、剛性板材52の存在により位置決めの
微調整等も不要であり接続作業の簡略化が達成される。
なお、本実施例の最終工程である一括締付ボルトによる
接続部の締結固定作業等は上記実施例と同様でありその
説明を省略する。
【0074】上記各実施例において、装填された導体接
続ユニット40の取外しは、上記一括締付ボルト及び上
面カバー部材80を取り外し、1ユニットずつ引き抜く
作業を行えば良い。また、多段式の場合には、上記上面
カバー部材80及び一括締付ボルトの取り外しの後、上
面カバー部材側にセットされた導体接続ユニット40を
まず取り外し、結合補助部材72を固定しているねじ部
材を取り外して、その結合補助部材72と同時に奥側に
セットされた導体接続ユニット40を引き抜くことによ
り簡単に取り外すことができる。
【0075】次に、図15〜17には、他の実施例とし
て3線式絶縁密着形のバスダクトユニット600相互の
接続を本発明に係る導体接続ユニット40並びに導体を
1本のみ接続するための簡易導体接続ユニットを用いて
行った例を示している。
【0076】図15に示したように、それぞれのハウジ
ングから突出した3本の平板導体12−1〜12−3
は、12−1と12−2とが導体接続ユニット40を装
填する間隔を開けて直接対向設置され、他の1本12−
3が12−2との間に絶縁セパレータ30を挟んだ状態
で配置されている。従って、平板導体12−3は接続用
側板58に対向した状態となっている。
【0077】図16は、接続が終了した状態を上面板8
0を一部切り欠いて示した平面図である。図示のよう
に、平板導体12−1と12−2との間には、導体接続
ユニット40が上述実施例と同様の接続状態で装填さ
れ、平板導体12−3と接続用側板58との間には、1
本接続用の簡易導体接続ユニット41(図17に示す)
が装填されている。
【0078】図17は、この簡易導体接続ユニット41
の構成を示しており、図1の実施例の構成要素と同様の
要素には、同一の符号を付している。図示の様に、接続
用導電板42が1枚のみ設けられ、その中央領域は絶縁
被覆層44で覆われている。そして、両端部の一方の面
はそれぞれ絶縁部材31に形成された凹部31aに嵌入
され、凹部31aの底面に接着剤で固着される。この構
成により、接続用導電板42の両端部の一方の面のみが
接続領域となっている。この構成により、上記図16の
装填状態では、その接続領域側の面が上記平板導体12
−3に当接されている。
【0079】なお、上記各実施例に用いたバスダクト
は、一般に各定格電流容量によって平板導体12の厚さ
及び幅のサイズが異なるが本発明における導体接続ユニ
ット40を構成する各部品の寸法は、その平板導体12
のサイズに合わせて適宜選択される。
【0080】また、本発明は上記各実施例の構成に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形
が可能であり、例えば、上記実施例中バスダクトユニッ
トの横配置の場合に、分割された下面カバー部材82相
互間及び接続用側板58相互間に誤差を吸収調整するた
めの隙間D及び間隔Sを設けたが、この間隙を常に設け
る必要はなく、当初から相互に当接させた状態で設置し
ても良い。
【0081】また、接続用側板58については、バスダ
クトユニットのハウジングの側板18と別体の構成とし
てその側板膨出部60にねじ等で固定した例を示した
が、ハウジングの側板18自体をその長手方向に膨出突
出さてハウジングと一体の構成をとることも可能であ
る。更に、双方のバスダクトユニットの接続部の締結固
定手段として実施例では、接続用側板58、平板導体1
2、絶縁セパレータ30及び導体接続ユニット40にボ
ルト貫通穴を設けてボルトを貫挿した一括締付方式を用
いたが、これに限られず、接続用側板58の外側にそれ
らを締め付ける方向に付勢力を発揮するばね板を当接
し、このばね板をバスダクトユニット接続部の上下領域
で接続用側板58と共に締結用部材を用いて固定するよ
うにしても良い。
【0082】上記第1〜第4の各実施例では、導体接続
ユニット40の機能を最も効率良く発揮させるため、ハ
ウジング16内に偶数本の平板導体12を有するバスダ
クトの例のみを示したが、図15〜17に示したよう
に、3本の平板導体12を有するバスダクトに本発明を
適用することも可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバス
ダクトの導体接続ユニット、該ユニットを用いたバスダ
クトの接続構造及び該接続構造を用いたバスダクトの設
置方法によれば、複数の平板導体を有するバスダクト相
互の接続をバスダクトユニットに比べて短尺かつ軽量で
ある導体接続ユニットを用いて行うことにより接続作業
の簡略化を図ることができる。これにより、高所あるい
は周囲に障害物のある場所におけるバスダクト設置作業
の安全性の向上と容易化が達成され、バスダクト設置作
業の効率化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る導体接続ユニットの平面図であ
る。
【図2】実施例に係る導体接続ユニットの正面図であ
る。
【図3】実施例に係る導体接続ユニットの側面図であ
る。
【図4】図1に示した導体接続ユニットのA−A矢視断
面図である。
【図5】(A)及び(B)は接続されるバスダクトユニ
ットの端部構成を示す平面図及び側面図である。
【図6】第1の実施例の接続部構成説明図である。
【図7】(A)及び(B)は第1実施例の接続状態を示
す平面図及び側面図である。
【図8】実施例に係る導体接続ユニットを用いた所定領
域へのバスダクト設置方法を示す説明図である。
【図9】第2の実施例の接続部の構成説明図である。
【図10】第2実施例により接続されるバスダクトユニ
ットの端部構成を示す平面図である。
【図11】(A)及び(B)は第2実施例による接続動
作終了時の接続部の構成を示す一部切欠平面図及び側面
図である。
【図12】第3の実施例の接続部の構成を示す説明図で
ある。
【図13】第3実施例により接続された接続部の底面図
である。
【図14】第4実施例の接続構成を示す説明図である。
【図15】3線式の絶縁密着形バスダクトユニットの接
続側端部の平面図である。
【図16】3線式の絶縁密着形バスダクトユニットが実
施例に係る接続ユニットで接続された状態を示す一部切
欠き平面図である。
【図17】3線式の絶縁密着形バスダクトユニットの接
続に用いられる簡易導体接続ユニットの構成説明図であ
る。
【図18】(A)及び(B)は絶縁密着形のバスダクト
の一般的構成例を示す構成説明図である。
【図19】従来の導体重ね合わせ方式のバスダクトユニ
ットの接続側端部の構造説明図である。
【図20】従来の接続方式により接続された接続部の構
成を示す一部切欠平面図である。
【図21】従来方式により接続された接続部の側面図で
ある。
【符号の説明】
40 導体接続ユニット 41 簡易導体接続ユニット 42 接続用導電板 44 絶縁被覆層 46 絶縁セパレータ 52 剛性板材 50 56 ボルト貫通穴 58 接続用側板 72 結合補助部材 80 上面板 82 下面板 83 一体式下面板 200、300、400、500、600 バスダクト
ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−87369(JP,U) 実開 昭61−113380(JP,U) 実公 昭36−22413(JP,Y1) 実公 昭45−32174(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/24 - 4/46 H02G 5/00 - 5/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続側端部を対向させて配置したバスダ
    クトユニット相互間に装填され双方のバスダクトユニッ
    ト内の2本の平板導体を電気的に接続するバスダクト用
    の導体接続ユニットにおいて、 導電性部材にて形成され所定幅、所定長さ及び所定厚さ
    を有する対面配置された2枚の接続用導電板と、 前記接続用導電板間に配置された絶縁セパレータと、 前記2枚の接続用導電板を前記絶縁セパレータを挟んだ
    状態で固定する絶縁性を有する締結固定部と、を備え、 前記各接続用導電板の前記外側面の前記締結固定部の存
    在しない長さ方向両端領域が前記バスダクトの平板導体
    への接続領域とされ、 一端側の前記接続領域が前記接続対象である一方のバス
    ダクトの前記2本の平板導体間に、他端側の前記接続領
    域が他方のバスダクトの前記2本の平板導体間に装填さ
    れ前記各接続領域がそれぞれ前記平板導体に当接した状
    態とされて固定設置されることを特徴とするバスダクト
    用の導体接続ユニット。
  2. 【請求項2】 前記締結固定部は、 前記接続導電板の非対向面であるそれぞれの外側面の中
    央部領域を外方から挟んだ状態で設置され、前記固定状
    態で前記接続用導電板の側辺から幅方向に突出した大き
    さを有することを特徴とする請求項1に記載のバスダク
    ト用の導体接続ユニット。
  3. 【請求項3】 所定長さのハウジング内に複数本かつ同
    数本の平板導体を収納したバスダクトユニット相互を前
    記平板導体それぞれを電気的に接続した状態でつなぐバ
    スダクトの接続構造において、 各バスダクトユニットの接続側端部の構成が、 前記ハウジング端部から2本ずつ所定間隔をもって対向
    した状態でハウジング長手方向に突出した少なくとも1
    以上の平板導体対と、前記ハウジングの2つの側板の端
    部にそれぞれ前記平板導体に平行にかつそれより前記長
    手方向外方へ突出した前記側板とほぼ等しい幅を有する
    接続用側板と、を備えた構成とされ、 前記接続用側板の幅とほぼ等しい長さの第1の側片部と
    これにほぼ平行で等しい長さの第2の側片部とそれら側
    片部端部をつなぐ下片部とからなる結合補助部材が、接
    続すべきバスダクトユニットの突き合わされた一方側の
    前記接続用側板の内側面間に前記第1の側片部の外側面
    を当接させ、かつ突き合わされた他方側の前記接続用側
    板の内側面間に前記第2の側片部の外側面を当接させて
    架設固定され、 前記請求項1に係る導体接続ユニットが前記架設固定さ
    れた結合補助部材の開放端側から双方のバスダクトユニ
    ットの前記平板導体対間にそれらを電気的に接続するよ
    うに挿入設置され、 前記バスダクトユニットの接続部分の上下開放部には、
    これを覆うために両バスダクトユニットの前記ハウジン
    グの両側板端部間に上下方向から上面カバー部材及び下
    面カバー部材がそれぞれ架設固定されたことを特徴とす
    るバスダクトの接続構造。
  4. 【請求項4】 前記複数本かつ同数本の平板導体が収納
    されたハウジングを有するバスダクトユニットをその設
    置領域の両端側から順に前記複数本の平板導体相互を電
    気的に接続した状態で設置し、最終設置空間に最後のバ
    スダクトユニットを設置して前記設置領域におけるバス
    ダクト全体の設置を行うバスダクト設置方法において、 前記最終設置空間が、前記請求項1に係る導体接続ユニ
    ットのサイズに適合した間隔となるようにバスダクトユ
    ニットのサイズ調整並びに前記設置領域両端側からのバ
    スダクトユニットの設置動作を行い、 前記最終設置空間の両側のバスダクトユニットの接続端
    部間に請求項2に係るバスダクトの接続構造を配して前
    記設置領域へのバスダクトの設置を行うようにしたこと
    を特徴とするバスダクトの設置方法。
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