JP2736802B2 - 箱状構造体 - Google Patents

箱状構造体

Info

Publication number
JP2736802B2
JP2736802B2 JP1108271A JP10827189A JP2736802B2 JP 2736802 B2 JP2736802 B2 JP 2736802B2 JP 1108271 A JP1108271 A JP 1108271A JP 10827189 A JP10827189 A JP 10827189A JP 2736802 B2 JP2736802 B2 JP 2736802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
box
shaped structure
honeycomb core
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1108271A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02296644A (ja
Inventor
辰郎 天谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP1108271A priority Critical patent/JP2736802B2/ja
Publication of JPH02296644A publication Critical patent/JPH02296644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2736802B2 publication Critical patent/JP2736802B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、箱状構造体に関する。すなわち、直交する
金属製のフレーム枠にサンドイッチパネルが各々壁とし
て組み付けられ、内部に、高精度で電磁波障害発生の危
険がある電子機器が積み込まれる、移動用シェルタ,電
子機器ラック,コンテナ等の箱状構造体、に関するもの
である。
「従来の技術」 この種箱状構造体は、従来、次のごとくなっていた。
第3図は、従来例の箱状構造体の要部の断面図である。
まず、そのフレーム枠1は、断面ロ字形の正四角筒状の
型材が用いられ、平行に対向する保持板2が2組、互い
に直交する関係で突設されている。そして、この保持板
2間にそれぞれ、ハニカムコア3の両面に正確に同寸法
の表面板4が添着されたサンドイッチパネル5の端部6
が、嵌挿されると共に樹脂系の接着剤Aにより接着固定
されてなる。このようにして、フレーム枠1に各サンド
イッチパネル5が組み付けられ、もって、全体が箱状に
形成されている。
ところで第1に、従来のこのような箱状構造体にあっ
ては、サンドイッチパネル5のフレーム枠1への組み付
けを容易にするため、一般に、保持板2の突設長さより
サンドイッチパネル5の嵌挿される端部6の長さが短く
なるように、サンドイッチパネル5の長さ・幅等が設定
されている。そこで、第3図に示すごとく組み付け後に
おいて、サンドイッチパネル5の嵌挿された端部6とフ
レーム枠1間には、空隙部7が存在することになる。
又第2に、このような箱状構造体において、フレーム
枠1の保持板2とサンドイッチパネル5の端部6とを接
合する接着剤Aとしては、コスト面等の理由から従来よ
り一般に、樹脂系のものが用いられている。又、サンド
イッチパネル5のハニカムコア3も、従来より一般に樹
脂系の接着剤を用いて成形され、更に、ハニカムコア3
への表面板4の添着にも、従来より一般に樹脂系の接着
剤が用いられている。
第3に、そしてこのような移動用シエルタ,電子機器
ラック,コンテナ等の箱状構造体のうち、特に、内部に
電子機器を積み込み目的の場所に輸送して使用される、
大きな容積を備えたものにあっては、その構造材として
のサンドイッチパネル5について、高い強度が要求され
ると共に軽量性も重視される。そこで、このようなサン
ドイッチパネル5としては、通常、アルミ製のハニカム
コア3の両面に、アルミ合金板その他の軽金属板製の表
面板4を、添着したものが用いられている。又、フレー
ム枠1としても、アルミ型材のような金属製のものが多
用されている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、このような従来の移動用シェルタ等の箱状
構造体にあっては、次の問題が指摘されていた。
第1に、このような移動用シェルタ等に、レーダー等
の通信用機器その他の高精度な電子機器を積み込んだ場
合、十分な電磁波シールド機能を果たすことができず、
問題となっていた。すなわち、そのサンドイッチパネル
5のアルミ合金等の軽金属製の薄い表面板4は、若干の
電磁波シールド特性を有している。
しかしながら前述したごとく、、サンドイッチパネ
ル5の嵌挿された端部6と金属製のフレーム枠1間に
は、空隙部7が存在し、、同端部6の表面板4とフレ
ーム枠1の保持板2間には、導電性のない樹脂系の接着
剤Aが介在し、、サンドイッチパネル5のハニカムコ
ア3と両表面板4間にも、導電性のない樹脂系の接着剤
が介在し、、サンドイッチパネル5のアルミ製のハニ
カムコア3も、導電性のない樹脂系の接着剤を用いて成
形されている。
そこで移動用シェルタ等は、このように各部材間の各
所で電気的に遮断された絶縁状態にあり、全体が一体的
な電気的導体とはならず、十分な電磁波シールド機能を
果たすことができなかった。従って、従来の移動用シェ
ルタ等にあっては、そのままでは、積み込まれたレーダ
ー等の高精度な電子機器が、外部からの不用意な電磁波
により、突発的に誤動作してしまう懸念があった。
第2に、そこでこのような電磁波障害発生の防止対策
として、従来まず、移動用シェルタ等の内周面に、全体
的に電気的導体であり電磁波シールド特性に優れた銅材
製のメッシュ材を、全面的に添設することが行われてい
た。
そして、このような防止対策を講じることにより、十
分な電磁波シールド機能が発揮され電磁波障害の発生を
防止できる反面、銅メッシュ材の添設に費用を要し、移
動用シェルタ等が極めてコスト高になる、という難点が
あった。
第3に、そこで電磁波障害発生の防止対策として、従
来通り樹脂系の接着剤を用いて、成形されたアルミ製の
ハニカムコア3や表面板4が添着されたサンドイッチパ
ネル5を使用しつつ、このようなアルミ製のハニカムコ
ア3の各セル壁を、その展張方向に沿って電気的導体た
る導通用バーで、貫通することも行われていた。
そして、このような防止対策が講じられた移動用シェ
ルタ等においては、確かに個々の壁たるサンドイッチパ
ネル5つまりそのハニカムコア3は、それぞれ一体的な
電気的導体として機能し、優れた電磁波シールド特性を
有している。しかしながら前述のごとく、各サンドイッ
チパネル5とフレーム枠1間が、電気的に遮断され絶縁
状態となっているため、全体的には一体的な電気的導体
となっていなかった。
従って、このような防止対策が講じられた移動用シェ
ルタ等にあっては、十分な電磁波シールド機能を備え電
磁波障害の発生を確実に防止するためには、更に、個々
の壁たるサンドイッチパネル5毎にアースを施すことを
要する、という欠点が指摘されていた。又、このような
サンドイッチパネル5は、導通用バーの貫通に費用を要
する等、通常のサンドイッチパネル5を用いた場合に比
し、コスト高で重量も重いという欠点があった。
第4に、更に電磁波障害発生の防止対策として、上述
の第1や第3の点で述べたハニカムコア3等のサンドイ
ッチパネル5を用いつつ、サンドイッチパネル5の嵌挿
された端部6とフレーム枠1間の各空隙部7に、特殊な
導電性材を充填することも行われていた。
そして、このような防止対策を講じることにより、各
サンドイッチパネル5とフレーム枠1間が、従来、空隙
部7により電気的に遮断され、絶縁状態となっていた点
は解消される。そしてこの移動用シェルタ等は、全体が
一体的な電気的導体となり、十分な電磁波シールド機能
を備え電磁波障害の発生を防止できるものの、特殊な導
電性材が高価で重量も重いため、全体的にもコスト高で
重量も重い、という欠点が指摘されていた。従来例で
は、このような点が指摘されていた。
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の問題
点を解決すべくなされたものであって、壁たるサンドイ
ッチパネルについて、その芯材たるアルミハニカムコア
のリボン方向の少なくとも一方の端部を、両表面板より
突出させて、金属製のフレーム枠に当接させてなること
により、第1に、壁を構成する電気的導体たる各サンド
イッチパネルのアルミハニカムコア間が、電気的導体た
るフレーム枠を介し一体的な電気的導体となり、もって
全体的にも一体的な電気的導体となり、優れた電磁波シ
ールド機能を果たすことができ、第2に、しかもこれ
が、コスト面に優れ重量も重くなることなく実現され
る。箱状構造体を提案することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この目的を達成する本発明の技術的手段は、次のとお
りである。まず、請求項1については次のとおり。すな
わち、この請求項1の箱状構造体は、直交する金属製の
フレーム枠にサンドイッチパネルが各々壁として組み付
けられ、内部に電子機器が積み込まれる。
そして該電子機器は、レーダー等の通信用機器,その
他の高精度な電子機器であって、電磁波障害発生の危険
があるものよりなる。又、該フレーム枠は、角筒状をな
し、前後,左右,上下にそれぞれ平行に配されると共
に、直交する相互の端部どうしが連結固定され、もって
全体が一体的な電気的導体となると共に、箱状構造体の
骨組構造を形成している。該サンドイッチパネルは、そ
れぞれアルミハニカムコアの両面に表面板が添着されて
なると共に、前後,左右,上下から各々端部にて、該フ
レーム枠に組み付けられている。
かつ、該フレーム枠の隅部には、該フレーム枠の内
面,外面をそれぞれ同一方向に延出する形態で、平行に
対向する2枚1組の保持板が2組、組相互間で直交する
位置関係で突設されている。そして該サンドイッチパネ
ルは、該フレーム枠の平行な該保持板間に端部がそれぞ
れ嵌挿され、その該両表面板の端部が、該保持板間に接
着固定されると共に、芯材たる該アルミハニカムコアの
リボン方向の少なくとも一方の端部が、該両表面板より
突出して該フレーム枠に当接している。
もって、このような各該サンドイッチパネルの該アル
ミハニカムコアと該フレーム枠とにより、箱状構造体全
体が、一体的な電気的導体となり電磁波シールド機能を
果たすこと、を特徴とする。
次に、請求項2については次のとおり。すなわち、こ
の請求項2の箱状構造体は、請求項1に記載した箱状構
造体において、該サンドイッチパネルは、該フレーム枠
の該保持板間に嵌挿,接着固定される該両表面板の端部
の長さが、該保持板の突設長さより短く設定され、か
つ、芯材たる該アルミハニカムコアの端部が、このよう
な該両表面板より突出すべく設定されていること、を特
徴とする。
「作用」 本発明に係る箱状構造体は、このような手段よりなる
ので、次のごとく作用する。この移動用シェルタにおい
て、その壁たる各サンドイッチパネルは、その芯材たる
アルミハニカムコアのリボン方向の少なくとも一方の端
部を、例えば保持板の突設長さより短く設定された両表
面板の端部より突出させて、金属製のフレーム枠に当接
させてなる。
つまり、壁たる各サンドイッチパネルは、フレーム枠
の保持板間に端部が嵌挿され、もって、その両表面板の
端部が、保持板間に導電性のない接着剤について接着さ
れるが、芯材たるアルミハニカムコアの端部が、フレー
ム枠に当接している。
このようにして、電気的導体たる各サンドイッチパネ
ルのアルミハニカムコアが、全体の骨組構造をなしかつ
全体に電気的導体たるフレーム枠に対し、壁として組み
付けら、もって箱状構造体が形成されている。そして内
部に、電磁波障害発生の危険があるレーダー等の高精度
な電子機器が、積み込まれることになる。さてそこで、
この箱状構造体にあっては、次の第1,第2のようにな
る。
第1に、各サンドイッチパネルの芯材たるアルミハニ
カムコアについて、成形用の接着剤にて電気的に遮断さ
れていない電気的導体たるリボン方向の端部が、両表面
板より突出して、一体的な電気的導体たるフレーム枠に
当接されている。つまり、電気的導体どうしが直接的に
接続され、両者間には従来例のごとく空隙部は介在して
いない。もって、各アルミハニカムコアそしてサンドイ
ッチパネルは、それぞれフレーム枠を介し一体的な電気
的導体となっている。
従って箱状構造体全体も、一体的な電気的導体となっ
て、優れた電磁波シールド機能を果たすようになる。そ
こで、積み込まれたレーダー等の高精度な電子機器は、
このような箱状構造体により、外部からの電磁波から確
実に保護される。つまり、外部からの不用意な電磁波に
より突発的に誤動作してしまうようなことはなく、電磁
波障害の発生は確実に防止される。
第2に、しかもこれは、何ら新たな手段の付加等を要
すことなく、単に従来より用いられているサンドイッチ
パネルのアルミハニカムコアについて、そのリボン方向
の少なくとも一方の端部を突出させるという簡単な構成
により、容易に実現される。つまり、コスト面に優れ、
重量が重くなることもなく、実現される。
「実施例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて、詳
細に説明する。まず、その構成等について、移動用シェ
ルタの概要,フレーム枠,サンドイッチパネル,その端
部等の順に説明する。
移動用シェルタの概要は、次のとおり。第4図は、箱
状構造体の1例たる移動用シェルタの全体斜視図であ
る。箱状構造体としては、このような移動用シェルタの
外、電子機器ラック,コンテナ,その他が考えられる。
そして、第4図の移動用シェルタは、直交する金属製
のフレーム枠8に、サンドイッチパネル9が各々壁とし
て組み付けられている。すなわちフレーム枠8は、前
後,左右,上下にそれぞれ平行に配されるとともに直交
する相互の端部どうしが連結固定され、もって全体の骨
組構造を形成している。そして、このようなフレーム枠
8に対し、各サンドイッチパネル9が、前後,左右,上
下から各々組み付けられて、壁を形成している。移動用
シェルタは、このようにして全体が箱状をなし大きな容
積を備え、その内部に、レーダー等の通信用機器その他
の電子機器(図示せず)が積み込まれて装備され、例え
ば、目的の場所に輸送されて設置,使用される。
なお第4図中、10は扉であり、11は補強のため8箇所
の隅部に付設された隅金具である。この隅金具11は、フ
レーム枠8への各サンドイッチパネル9の組み付け後、
フレーム枠8の直交する端部どうし間に外側から固設さ
れ、それらの連結固定をより強固に補強している。移動
用シェルタの概要は、このようになっている。
次に、フレーム枠8について述べる。第1図および第
2図は、本発明の実施例を示し、第1図は、その組み付
け前の要部の断面図であり、第2図は、組み付け後の要
部の断面図である。
フレーム枠8は、強度および軽量性等の面からアルミ
型材等の金属製型材が用いられ、断面ロ字形の正四角筒
状をなしている。なお、このフレーム枠8の断面形状等
は、その他各種のものが可能であり、例えば、その下側
に用いられるフレーム枠8としては、断面長方形の角筒
状のものを用いた方が強度により優れることが考えられ
る。フレーム枠8の各隅部には、平行に対向する2枚の
保持板12が、互いに直交する関係で2組突設されてい
る。すなわち各保持板12は、フレーム枠8の内面および
外面をそれぞれ同一方向に向け延出することにより、突
出形成されている。フレーム枠8は、このようになって
いる。
次に、サンドイッチパネル9について述べる。サンド
イッチパネル9は、強度および軽量性等を勘案し、芯材
たるアルミハニカムコア13の両面に、アルミ合金板その
他軽合金板製の表面板14が、樹脂系の接着剤等を用い添
着されている。アルミハニカムコア13は、正六角形等の
中空柱状のセルの平面的集合体よりなり、重量比強度に
優れ高い強度とともに軽量性を備え、成形も容易でコス
ト面にも優れている。
ところで、このようなアルミハニカムコア13の製造
は、素材を重積し所定間隔を置いて接合した後展張して
成形する展張方式によるか、又は、予め所定波形に形成
された波板材を所定の位置関係、すなわち隣接する波板
材の一方の凹部と他方の凸部とが対応当接する位置関係
に、重積し接合して成形する方式により行われる。
なお、前者の展張方式の場合、その展張方向(いわゆ
るW方向)に対し、これと直交する方向をリボン方向
(いわゆるL方向)と言うが、ここでは、後者の波板材
を用いる方式の場合もこれに準じ、その重積方向を展張
方向と称し、これと直交する接合方向をリボン方向と称
する。又、このようなアルミハニカムコア13の成形に用
いられる接合材としては、各種のろう材や樹脂系の接着
剤が用いられる。サンドイッチパネル9は、このように
なっている。
次に、その端部等について述べる。このようなサンド
イッチパネル9は、第1図の状態から第2図の状態へ
と、その端部が前述のフレーム枠11の平行な保持板12間
に嵌挿されるとともに、介装された接着剤Aにより接着
固定され、もって、各サンドイッチパネル9がフレーム
枠1に組み付けられる。
このような、サンドイッチパネル9の端部等につい
て、更に詳述する。まず第2図に示すごとく、サンドイ
ッチパネル9の芯材たるアルミハニカムコア13の端部15
と両表面板14の端部16とが、保持板12間に嵌挿され、も
って、両表面板14の端部16と両保持板12とが、それぞれ
従来通り、樹脂系の接着剤Aにより接着固定されてい
る。そして、これと共に図示のごとく、芯材たるアルミ
ハニカムコア13は、リボン方向の一方の端部15が両表面
板14の端部16より突出して形成され、フレーム枠8に当
接している。
すなわちまず、上述のフレーム枠1への組み付けを容
易にするため、サンドイッチパネル9の両表面板14の嵌
挿,接着固定される端部16の長さが、保持板12の突設長
さより短くなるように、表面板14の全体の長さ・幅等は
設定されている。これに対し、サンドイッチパネル9の
芯材たるアルミハニカムコア13は、そのリボン方向の一
方の端部15が、両表面板14の端部16より若干突出してフ
レーム枠8に当接すべく、全体の長さ・幅等が設定され
ている。
なお、図示例のアルミハニカムコア13のリボン方向の
端部15は、両表面板14の端部16より大きく突出して形成
されており、嵌挿に際しフレーム枠8に圧接され座屈さ
れて、第2図に示すごとくクラッシュ部15′となり、も
って、フレーム枠8に対し、より十分かつ確実に当接さ
れるようになっている。
又、図示例ではアルミハニカムコア13について、その
リボン方向の一方の端部15のみが、両表面板14の端部16
より突出して形成されているが、更に、リボン方向の他
方の端部も同様に突出して形成するようにしてもよく、
又これらに加え、その展張方向の一方の端部更には他方
の端部も、同様に突出するようにしてもよく、これらの
場合には、それぞれの端部もフレーム枠8に当接され
る。サンドイッチパネル9の端部等は、このようになっ
ている。以上が構成等の説明である。
以下、その作動等について説明する。この移動用シェ
ルタにおいて、その壁たる各サンドイッチパネル9は、
芯材たるアルミハニカムコア13のリボン方向の少なくと
も一方の端部15を、両表面板14の端部16より突出させ
て、金属製のフレーム枠8に当接させてなる。つまり、
壁たる各サンドイッチパネル9は、フレーム枠8の保持
板12間に端部が嵌挿され、もって、その両表面板14の端
部16が、保持板12間に導電性のない樹脂系の接着剤Aに
て接着されるが、芯材たるアルミハニカムコア13の端部
15は、フレーム枠8に当接している。
このようにして、電気的導体たる各サンドイッチパネ
ル9が、全体の骨組構造をなし全体に電気的導体たるフ
レーム枠8に、壁として組み付けられ、もって移動用シ
ェルタが形成されている。そしてその内部に、レーダー
等の高精度な電子機器が積み込まれることになる。
そこで、第1に、各サンドイッチパネル9の芯材たる
アルミハニカムコア13の端部15においては、成形用の樹
脂系の接着剤にて電気的に、断されていない電気的導体
たるリボン方向の各セル壁の端部が、それぞれ電気的導
体たるフレーム枠8に当接されている。つまり、電気的
導体どうしが直接的に接続され、両者間には従来例のご
とく空隙部7(第3図参照)は介在していない。もっ
て、電気的導体たる各アルミハニカムコア13は、それぞ
れ一体的な電気的導体たるフレーム枠8を介し、一体的
な電気的導体となっている。
従って移動用シェルタ全体も、一体的な電気的導体と
なっており、優れた電磁波シールド機能を果たすように
なる。そこで、積み込まれたレーダー等の高精度な電子
機器は、このような移動用シェルタにより、外部からの
電磁波から確実に保護される。
第2に、しかもこれは、何ら新たな手段の付加等を要
すことなく、単に、従来より用いられているサンドイッ
チパネル9のアルミハニカムコア13について、そのリボ
ン方向の少なくとも一方の端部15を突出させる、という
簡単な構成により、容易に実現される。以上が作動等の
説明である。
「発明の効果」 本発明に係る箱状構造体は、以上説明したごとく、壁
たるサンドイッチパネルについて、その芯材たるアルミ
ハニカムコアのリボン方向の少なくとも一方の端部を、
両表面板より突出させて、金属製のフレーム枠に当接さ
せてなることにより、次の効果を発揮する。
第1に、この箱状構造体は、壁を構成する電気的導体
たる各サンドイッチパネルのアルミハニカムコア間が、
電気的導体たるフレーム枠を介し一体的な電気的導体と
なるので、全体的にも一体的な電気的導体となり、優れ
た電磁波シールド機能を果たす。そこで、積み込まれた
レーダー等の高精度な電子機器が、外部からの不用意な
電磁波により突発的に誤動作してしまうようなことはな
く、電磁波障害の発生は確実に防止される。
第2に、しかもこれは、従来例のごとく銅メッシュ材
の添設や導電性バーの貫通等の新たな手段の付加等を要
することなく、簡単な構成により容易に、コスト面に優
れ重量が重くなることもなく実現される。
このように、この種従来例に存した問題点が一掃され
る等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるもの
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明に係る箱状構造体の実施
例を示し、第1図は、その組み付け前の要部の断面図で
あり、第2図は、組み付け後の要部の断面図である。第
3図は、従来例の箱状構造体を示し、その組み付け後の
要部の断面図である。第4図は、箱状構造体たる移動用
シェルタの全体斜視図である。 8……フレーム枠 9……サンドイッチパネル 12……保持板 13……アルミハニカムコア 14……表面板 15……端部 16……端部 A……接着剤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直交する金属製のフレーム枠にサンドイッ
    チパネルが各々壁として組み付けられ、内部に電子機器
    が積み込まれる箱状構造体であって、 該電子機器は、レーダー等の通信用機器,その他の高精
    度な電子機器であって、電磁波障害発生の危険があるも
    のよりなり、 該フレーム枠は、角筒状をなし、前後,左右,上下にそ
    れぞれ平行に配されると共に、直交する相互の端部どう
    しが連結固定され、もって全体が一体的な電気的導体と
    なると共に、箱状構造体の骨組構造を形成しており、 該サンドイッチパネルは、それぞれアルミハニカムコア
    の両面に表面板が添着されてなると共に、前後,左右,
    上下から各々端部にて、該フレーム枠に組み付けられて
    おり、 かつ、該フレーム枠の隅部には、該フレーム枠の内面,
    外面をそれぞれ同一方向に延出する形態で、平行に対向
    する2枚1組の保持板が2組、組相互間で直交する位置
    関係で突設されており、 該サンドイッチパネルは、該フレーム枠の平行な該保持
    板間に端部がそれぞれ嵌挿され、その該両表面板の端部
    が、該保持板間に接着固定されると共に、芯材たる該ア
    ルミハニカムコアのリボン方向の少なくとも一方の端部
    が、該両表面板より突出して該フレーム枠に当接してお
    り、 もって、このような各該サンドイッチパネルの該アルミ
    ハニカムコアと該フレーム枠とにより、箱状構造体全体
    が、一体的な電気的導体となり電磁波シールド機能を果
    たすこと、を特徴とする箱状構造体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した箱状構造体において、
    該サンドイッチパネルは、該フレーム枠の該保持板間に
    嵌挿,接着固定される該両表面板の端部の長さが、該保
    持板の突設長さより短く設定され、かつ、芯材たる該ア
    ルミハニカムコアの端部が、このような該両表面板より
    突出すべく設定されていること、を特徴とする箱状構造
    体。
JP1108271A 1989-04-27 1989-04-27 箱状構造体 Expired - Fee Related JP2736802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1108271A JP2736802B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 箱状構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1108271A JP2736802B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 箱状構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02296644A JPH02296644A (ja) 1990-12-07
JP2736802B2 true JP2736802B2 (ja) 1998-04-02

Family

ID=14480415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1108271A Expired - Fee Related JP2736802B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 箱状構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2736802B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5852037A (ja) * 1981-09-21 1983-03-28 セテツク・コ−ポレ−シヨン 箱構造
JPS602624U (ja) * 1983-05-20 1985-01-10 三島製紙株式会社 ハニカム芯材を有する外装用ケ−ス
JPH0621487B2 (ja) * 1987-02-18 1994-03-23 日雄 木下 パネル材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02296644A (ja) 1990-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3920315A1 (en) Battery pack and vehicle
US9758028B2 (en) Vehicle panel structure
EP3723158B1 (en) Battery module
EP1872418B1 (en) Battery system
CN109216608B (zh) 电池模块
CN109148757B (zh) 电池模块
EP3783728B1 (en) Battery module
US20220216555A1 (en) Box body, battery pack, and device
CN215184361U (zh) 电池组及电池包
CN215070183U (zh) 电池包箱体与电池包
JP2736802B2 (ja) 箱状構造体
US11527813B2 (en) Communication system
JP6958422B2 (ja) 燃料電池収容ケース
WO2001001533A1 (en) Frame structure for an enclosure for electrical equipment
JP6766517B2 (ja) 蓄電装置
US20010026199A1 (en) Directional coupler
US4736277A (en) Metal printed circuit panels including mesas for coupling circuitry thereon to signal ground
CN210157588U (zh) 电路板组件及电子设备
US5126705A (en) Rf partitioning network for array antennae
JPH1155814A (ja) 閉鎖配電盤の外箱
JP2003208880A (ja) バッテリー
WO1999034494A1 (fr) Boite de jonction electrique
CN220984672U (zh) 储能电源系统
WO2019142838A1 (ja) リアクトル
JPH07172437A (ja) 段ボール製ハニカムより成るパネルシート及びパレッ ト

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees