JP5549706B2 - ハイブリッド建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに接続された発電電動機と、前記発電電動機により発電された電力を蓄電可能な蓄電器、及び、エンジンの動力又は前記蓄電器の電力により前記発電電動機を作動させるように前記発電電動機の駆動を制御する制御器を含むハイブリッド機器とを有するハイブリッド建設機械に関するものである。
従来から、前記ハイブリッド建設機械として、例えば、特許文献1に記載の建設機械が知られている。
特許文献1に記載の建設機械は、エンジンに接続された電動発電機と、電動発電機により発電された電力を蓄電可能な蓄電手段と、電動発電機の駆動を制御するインバータ回路及びコントローラとを備えている。
前記電動発電機は、旋回体の右後部に設けられている。前記インバータ回路及びコントローラは、旋回体の右前部に設けられている。また、前記インバータ回路及びコントローラと前記電動発電機とは、インバータ側ケーブルにより接続されている。前記インバータ側ケーブルは、旋回体の底部フレームの近接位置で当該底部フレームに沿って配索されている。
特開2011−20833号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインバータ側ケーブルは、旋回体の底部フレームの近接位置に配索されているため、建設機械の作業時に旋回体が下から突き上げられた場合等にインバータ側ケーブルが破損するおそれがある。
本発明の目的は、発電電動機と蓄電器及び制御器を含むハイブリッド機器とを接続するケーブルの破損を抑制することができるハイブリッド建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明者等は、作業アタッチメントを支持するためにアッパーフレーム上に立設された一対の縦板にケーブルを保持させることにより、アッパーフレームの上方にケーブルを配索することができる点に着目した。その結果、本願発明者等は、ケーブルを保持するための保持部材を、縦板の上端面に固定された背板に対して溶接する発明に想到した。
図6に示すように、背板14Aは、縦板12Aを補強するために縦板12Aの上端面に取り付けられたものである。ここで、図6に示すように、前記保持部材25を背板14Aの上面14cに溶接箇所M3で溶接することが考えられるが、このようにした場合、溶接の強度を確保することは困難である。具体的に、背板14Aは、縦板12Aに沿って前後方向に延びているため、建設機械に生じる振動に伴い、背板14Aを側方から見る視点において背板14Aを上下方向に曲げる方向の応力が背板14Aに生じる。これにより、前記振動に伴う背板14Aの上面14cの変位量は大きい。したがって、背板14Aの上面14cに対する保持部材の溶接強度を確保することは困難である。また、背板14Aの上面14cは、建設機械の製造時において、作業員の足場として、又は、機器の一時的な置き場として利用される。そのため、背板14Aの上面14cに保持部材を取り付けた場合、背板14Aの上面14cと作業員の足又は機器との間でケーブルが挟持されることにより、ケーブルが破損するおそれがある。
これらの問題を解消するために、本発明は、ハイブリッド建設機械であって、下部走行体と、下部走行体上に設けられたアッパーフレームと、前後方向に延びるとともに左右方向に並ぶように前記アッパーフレーム上に立設された一対の縦板と、前記一対の縦板の前部に揺動可能に支持された作業アタッチメントと、前記一対の縦板の上端面にそれぞれ取り付けられた一対の背板と、前記アッパーフレーム上に設けられたエンジンと、前記アッパーフレーム上に設けられているとともに前記エンジンに接続された発電電動機と、前記発電電動機により発電された電力を蓄電可能な蓄電器、及び、前記エンジンの動力又は前記蓄電器の電力により前記発電電動機を作動させるように前記発電電動機の駆動を制御する制御器を含むとともに、前記アッパーフレーム上で前記発電電動機よりも前に設けられたハイブリッド機器と、前記発電電動機と前記ハイブリッド機器とを電気的に接続する少なくとも1本のケーブルと、前記一対の背板のうちの一方の保持用背板の側面に溶接されているとともに、前記保持用背板の上面を上方に開放した状態で前記ケーブルを前記アッパーフレームの上方で保持する少なくとも1つの保持部材と、を備えている、ハイブリッド建設機械を提供する。
本発明では、保持用背板の側面に保持部材が溶接されている。これにより、背板に対する保持部材の溶接強度を充分に確保することができる。具体的に、建設機械に生じる振動に伴い背板に生じる曲げ応力による変位量は、背板の上面に比べて背板の側面の方が小さいため、この側面に保持部材を溶接することにより、保持部材を背板の上面に溶接する場合よりも大きな溶接強度を確保することができる。
これに加えて、本発明では、保持部材により保持用背板の上面を上方に開放した状態でケーブルがアッパーフレームの上方で保持されている。これにより、背板の上面と作業員の足又は機器との間でケーブルが挟持されるのを回避しながらアッパーフレームの上方でケーブルを保持することができるため、ケーブルの破損をより有効に抑制することができる。
したがって、本発明によれば、発電電動機とハイブリッド機器とを接続するケーブルの破損を有効に抑制することができる。
前記ハイブリッド建設機械において、前記保持部材は、前記保持用背板の上面よりも下の位置で前記ケーブルを保持することが好ましい。
この態様では、ケーブルが保持用背板の上面よりも下の位置で保持される。これにより、保持用背板の上面よりも大きな面積を持つ作業員の足や機器が保持用背板の上面に載った場合であっても、作業員の足や機器がケーブルに接触するのを抑制することができる。したがって、前記態様によれば、より確実にケーブルの破損を抑制することができる。
前記ハイブリッド建設機械において、前記保持部材は、上から見る視点で前記保持用背板から側方に外れた位置で前記ケーブルを保持することが好ましい。
この態様では、上から見る視点でケーブルが保持用背板から側方に外れた位置で保持されている。これにより、上から見た視点において、保持用背板が邪魔にならずに保持用背板の側方にケーブルを目視することができるため、ケーブルの状態を確認する作業や特定のケーブルを探し出す作業の効率化を図ることができる。
前記ハイブリッド建設機械において、前記保持部材は、上からの操作によって前記ケーブルを前記保持用背板に対して着脱可能となるように前記ケーブルを保持することが好ましい。
この態様では、上からの操作によって保持用背板に対するケーブルの着脱が可能となる。これにより、ハイブリッド建設機械の組立作業時やメンテナンス時において、ケーブルの着脱作業が容易となる。例えば、背板を足場として作業を行う作業員は、その足元にある保持部材に対してケーブルを上から着脱することができる。
前記ハイブリッド建設機械において、前記発電電動機と前記ハイブリッド機器との間には、前記ケーブルが複数本設けられ、前記保持部材は、前記複数本のケーブルを上下方向に1列に並べた状態で保持することが好ましい。
この態様では、保持部材が複数本のケーブルを上下方向に1列に並べた状態で保持する。これにより、複数本のケーブルを保持するための水平方向の空間を小さくすることができるため、アッパーフレーム上の機器のレイアウトの自由度を大きく確保しつつ複数本のケーブルを配索することができる。
前記ハイブリッド建設機械において、前記アッパーフレーム上で前記保持用背板の側方に配置された燃料タンクをさらに備え、前記保持部材は、前記燃料タンクと前記保持用背板との間の隙間において、前記複数本のケーブルを上下方向に1列に並べた状態で保持することが好ましい。
この態様では、燃料タンクと保持用背板との間の隙間において複数本のケーブルが上下方向に1列に並べた状態で保持されている。これにより、複数本のケーブルを水平方向に並べて保持する場合と比較して、燃料タンクと保持用背板との間の隙間を狭く設定することができる。したがって、アッパーフレームの水平方向の小型化を図りながら、複数本のケーブルを配索することができる。
前記ハイブリッド建設機械において、前記燃料タンクと前記エンジンとを接続する燃料配管をさらに備え、前記保持部材は、前記燃料配管よりも高い位置で前記各ケーブルを保持することが好ましい。
この態様では、保持部材によって燃料配管よりも高い位置で各ケーブルが保持されている。これにより、燃料配管及びケーブルの双方の破損を想定した場合における出火の可能性を低減することができる。具体的に、燃料配管が破損することにより燃料漏れが生じている場合であっても、ケーブルは、燃料配管よりも上に配置されているため、ケーブルの破損部分と漏れた燃料との接触を回避することができる。したがって、前記態様によれば、アッパーフレームの水平方向の小型化を図りながらも、想定される異常時の出火の可能性を低減しつつ複数本のケーブルを保持することができる。
前記ハイブリッド建設機械において、前記保持部材は、前記保持用背板に対して溶接により固定された固定部材と、前記固定部材に着脱可能で、かつ、前記ケーブルを保持する着脱部材と、前記固定部材に対して上から螺合することによって前記着脱部材を前記固定部材に対して取り外し可能に取り付けることか可能なボルトとを有することが好ましい。
この態様によれば、固定部材に対して上からボルトを螺合することによって着脱部材を固定部材に取り付けることができるとともに、固定部材から上にボルトを抜き取ることによって着脱部材を固定部材から取り外すことができる。
本発明によれば、発電電動機とハイブリッド機器とを接続するケーブルの破損を有効に抑制することができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッドショベルの全体構成を示す左側面図である。 図1に示す上部旋回体の一部を省略して示す平面図である。 図2の一部を拡大して示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態に対する比較例を示す図5相当図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1を参照して、ハイブリッド建設機械の一例であるハイブリッドショベル1は、クローラ2aを有する下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に対して起伏可能に取り付けられた作業アタッチメント4とを備えている。なお、上部旋回体3のキャブ15内に着座したオペレータから見た前後方向、上下方向、及び左右方向を用いて以下説明する。
作業アタッチメント4は、上部旋回体3に揺動可能に取り付けられた基端部を有するブーム5と、ブーム5の先端部に対して揺動可能に取り付けられた基端部を有するアーム6と、アーム6の先端部に対して揺動可能に取り付けられたバケット7とを備えている。また、作業アタッチメント4は、上部旋回体3に対してブーム5を起伏させるブームシリンダ8と、ブーム5に対してアーム6を揺動させるアームシリンダ9と、アーム6に対してバケット7を揺動させるバケットシリンダ10とを備えている。
図2及び図3を参照して、上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取り付けられたアッパーフレーム11と、アッパーフレーム11上に立設された一対の縦板12A、12Bと、各縦板12A、12Bの上端面にそれぞれ取り付けられた一対の背板14A、14Bと、アッパーフレーム11の左前部に設けられたキャブ15と、アッパーフレーム11上のキャブ15の後方にエンジンルームR1を区画する仕切り板16と、エンジンルームR1内に設けられたエンジン17と、エンジン17に接続された油圧ポンプ18及び発電電動機19と、発電電動機19の前方に設けられた作動油タンク20、燃料タンク21、及びハイブリッド機器22と、燃料タンク21とエンジン17とを接続する燃料配管23(図3参照)と、発電電動機19とハイブリッド機器22とを電気的に接続するケーブル24(図3参照)と、ケーブル24を保持する3個の保持部材25(図3参照)とを備えている。
一対の縦板12A、12Bは、前後方向に延びるとともに左右方向に並ぶようにアッパーフレーム11の略中央位置に設けられている。前記ブーム5の基端部は、各縦板12A、12Bの前部同士の間に配置されているとともに、各縦板12A、12Bによって左右方向に沿った軸回りに揺動可能に支持されている。
背板14Aは、縦板12Aを補強するためのものである。具体的に、背板14Aは、図4に示すように、縦板12Aと直交する姿勢で縦板12Aの上端面に溶接されている。換言すると、縦板12Aは、背板14Aの下面14aの左右方向の略中央位置に対して突合せ溶接されている。同様に、背板14Bは、縦板12Bを補強するものである。背板14Bは、背板14Aと同様の機能を有するため、背板14Bの説明は省略する。
また、各背板14A、14Bは、作動油タンク20及び燃料タンク21の前後方向の全範囲に亘り作動油タンク20及び燃料タンクの側方(本実施形態では左側方)に配置可能な長さを有する。詳しくは後述するが、これにより、作動油タンク20及び燃料タンク21と背板14Aとの間で、背板14Aに沿ってケーブル24を配索することができる。
図2及び図3を参照して、仕切り板16は、アッパーフレーム11の左縁部から右側の縦板12A付近まで延び、そこから後方に延びる略L字型に形成されている。
エンジン17は、その出力軸が右側に向くように横向きに配置されている。
油圧ポンプ18は、エンジン17の動力を受けて作動することにより、作動油を吐出する。具体的に、油圧ポンプ18は、例えば、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、及びバケットシリンダ10等の油圧アクチュエータに作動油を供給する。また、油圧ポンプ18は、エンジン17の右側に配置され、エンジン17の出力軸に接続されている。
発電電動機19は、エンジン17の動力を受けて発電機として作動可能であり、かつ、後述する蓄電器22aからの電力を受けて電動機として作動可能である。具体的に、発電電動機19は、油圧ポンプ18の右側に配置され、エンジン17の出力軸に接続されている。より具体的に、発電電動機19は、アッパーフレーム11上における両縦板12A、12Bに対する左右方向の外側の2つの空間のうちの右側の空間である機器空間S1に設けられている。
作動油タンク20は、前記機器空間S1において油圧ポンプ18及び発電電動機19の前で、かつ、ハイブリッド機器22の後ろに配置されている。また、作動油タンク20は、アッパーフレーム11の右縁部から右側の背板14Aまでの範囲に配置可能な横長の平面形状を有する。
燃料タンク21は、アッパーフレーム11上で背板14Aの側方(右側方)に配置されている。具体的に、燃料タンク21は、前記機器空間S1において作動油タンク20の前で、かつ、ハイブリッド機器22の後ろに配置されている。また、燃料タンク21は、アッパーフレーム11の右縁部から右側の背板14Aまでの範囲に配置可能な横長の平面形状を有する。
ハイブリッド機器22は、前記機器空間S1において発電電動機19と前後方向に並んで配置されている。具体的に、本実施形態に係るハイブリッド機器22は、燃料タンク21の前、つまり、発電電動機19の前に配置されている。また、ハイブリッド機器22は、発電電動機19により発電された電力を蓄電可能な蓄電器22aと、エンジン17の動力又は蓄電器22aの電力により発電電動機19を作動させるように発電電動機19の駆動を制御する制御器22bとを含む。制御器22bは、例えば、インバータを含んだ構成により実現可能である。
燃料配管23は、燃料タンク21から左側に導かれ、そこから右側の縦板12Aに沿って後方に導かれ、そこから縦板12A又は仕切り板16を貫通してエンジン17に接続されている。より具体的に、燃料配管23の途中部は、図4に示すように、上から見た視点で背板14Aに覆われる位置で縦板12Aに沿って配索されている。本実施形態では、2本の燃料配管23が設けられている。
図2及び図3を参照して、ケーブル24は、ハイブリッド機器22から左側に導かれ、そこから右側の背板14Aに沿って後方に導かれ、そこから作動油タンク20と油圧ポンプ18及び発電電動機19との間を右方向に導かれて、発電電動機19に接続されている。ケーブル24のうち背板14Aに沿って配索された部分は、各保持部材25により保持されている。本実施形態では、図4に示すように、3本のケーブル24が設けられている。なお、3本のケーブル24は、それぞれ三層交流電力を伝送するためのケーブルである。
3つの保持部材25は、図3に示されるように作動油タンク20及び燃料タンク21と背板14Aとの間の隙間C1において、図4に示すように各ケーブル24を上下方向に1列に並べた状態で保持する。これにより、作動油タンク20及び燃料タンク21と背板14Aとの間の隙間C1を小さく設定しながら、背板14Aに沿って3本のケーブル24を効果的に保持させることが可能となる。なお、各保持部材25は、それぞれ同様の構成を有するため、図3の最前に配置された保持部材25を説明し、それ以外の保持部材25の説明を省略する。
保持部材25は、図3〜図5に示すように、一対の背板14A、14Bのうち機器空間S1に近い方の背板14A(保持用背板)における機器空間S1側に向く右側面14bに溶接されている。また、保持部材25は、上からの操作によって各ケーブル24を背板14Aに対して着脱可能となるように各ケーブル24を保持する。具体的に、保持部材25は、背板14Aに固定された固定部材26と、固定部材26に着脱可能で、かつ、各ケーブル24を保持する着脱部材27と、固定部材26に対して上から螺合することによって着脱部材27を固定部材26に対して取り外し可能に取り付けることが可能なボルト28とを備えている。
固定部材26は、ボルト28を螺合可能な雌ねじ26aが形成された部材である。固定部材26は、例えば、所定方向に延びるナット(いわゆる、ハイナット)により構成することができる。また、固定部材26は、雌ねじ26aを上下方向に沿わせた姿勢で、図3に示す溶接箇所M1及びM2において背板14Aの右側面14bに溶接されている。具体的に、固定部材26の前側面は、溶接箇所M1により背板14Aの右側面14bに溶接されている。また、固定部材26の後側面は、溶接箇所M2により背板14Aの右側面14bに溶接されている。そして、雌ねじ26aが上下方向に沿って配置されているため、固定部材26に対して上からボルト28を螺合可能となる。
着脱部材27は、固定部材26に取り付けられた状態で、背板14Aの上面14cを上方に開放した状態で各ケーブル24をアッパーフレーム11の上方に保持する。本実施形態に係る着脱部材27は、固定部材26に取り付けられた状態で、背板14Aの上面14cよりも下の位置で各ケーブル24を保持する。また、着脱部材27は、固定部材26に取り付けられた状態で、上から見る視点で背板14Aから側方に外れた位置(背板14Aよりも右側の位置)で各ケーブル24を保持する。さらに、着脱部材27は、固定部材26に取り付けられた状態で、各ケーブル24を上下方向に1列に並べた状態で保持する。さらに、着脱部材27は、図4に示すように、固定部材26に取り付けられた状態で、各ケーブル24を燃料配管23よりも高い位置で保持する。以下、着脱部材27の構成について説明する。
着脱部材27は、各ケーブル24を保持する保持部27aと、前記固定部材26に取り付けられる取付部27bとを有する。本実施形態に係る着脱部材27は、1列に配置された3本のケーブル24を挟持するための隙間が形成されるように、1枚の金属板を2つ折りにすることにより構成されている。保持部27aは、2つ折りにされた金属板を展開することにより、各ケーブル24を着脱可能である。また、保持部27aの長さは、図4に示されるように着脱部材27が固定部材26に取り付けられた状態で各ケーブル24が燃料配管23よりも高い位置で保持されるように設定されている。取付部27bは、保持部27aに対して約90°の角度で屈曲した部分である。また、取付部27bには、ボルト28を挿通可能な取付穴27cが形成されている。図5に示すように、保持部27aを背板14Aの右側に配置した状態で、取付部27bを固定部材26の上面に取り付けることにより、背板14Aの上面14cが上方に開放された状態で、各ケーブル24が背板14Aに保持される。具体的に、各ケーブル24は、背板14Aの右側面14bよりも右側位置で、上下方向に一列に並んだ状態で保持されている。
以上説明したように、前記実施形態では、背板14Aの右側面14bに保持部材25が溶接されている。これにより、背板14Aに対する保持部材25の溶接強度を充分に確保することができる。
具体的に、背板14Aは、縦板12Aに沿って前後方向に延びているため、ハイブリッドショベル1に生じる振動に伴い、背板14Aを側方から見る視点において背板14Aを上下方向に曲げる方向の応力が背板14Aに生じる。これにより、前記振動に伴う背板14Aの上面14cの変位量は大きくなる。したがって、図6に示すように、保持部材25を背板14Aの上面14cに溶接箇所M3で溶接した場合、溶接強度を確保することは困難である。そして、ハイブリッドショベル1に生じる振動に伴い背板14Aに生じる曲げ応力による変位量は、背板14Aの上面14cに比べて背板14Aの右側面14bの方が小さいため、この右側面14bに対して保持部材25を溶接することにより、保持部材25を背板14Aの上面14cに溶接する場合よりも大きな溶接強度を確保することができる。
これに加えて、前記実施形態では、保持部材25により背板14Aの上面14cを上方に開放した状態でケーブル24がアッパーフレーム11の上方に保持されている。これにより、背板14Aの上面14cと作業員の足又は機器との間でケーブル24が挟持されるのを回避しながらアッパーフレーム11の上方で各ケーブル24を保持することができるため、ケーブル24の破損をより有効に抑制することができる。
したがって、前記実施形態によれば、発電電動機19とハイブリッド機器22とを接続するケーブル24の破損を有効に抑制することができる。
前記実施形態では、各ケーブル24が背板14Aの上面よりも下の位置で保持される。これにより、背板14Aの上面よりも大きな面積を持つ作業員の足や機器が背板14Aの上面に載った場合であっても、作業員の足や機器が各ケーブル24に接触するのを抑制することができる。したがって、前記実施形態によれば、より確実にケーブル24の破損を抑制することができる。
前記実施形態では、上から見る視点で各ケーブル24が背板14Aから側方(右側方)に外れた位置で保持されている。これにより、上から見た視点において、背板14Aが邪魔にならずに背板14Aの側方に各ケーブル24を目視することができるため、各ケーブル24の状態を確認する作業や特定のケーブル24を探し出す作業の効率化を図ることができる。
なお、前記実施形態では、上から見る視点で背板14Aから側方に外れた位置で各ケーブル24を保持する保持部材25について説明したが、各ケーブル24が保持される位置は、これに限定されない。保持部材25による各ケーブル24の保持位置は、背板14Aの上面が上方に開放される範囲で適宜設定可能である。例えば、保持部材25は、背板14Aの下方位置や、背板14Aに対して機器空間S1と反対側(左側)に突出した位置で各ケーブル24を保持するものでもよい。
前記実施形態では、上からの操作によって背板14Aに対するケーブル24の着脱が可能となる。これにより、ハイブリッドショベル1の組立作業時やメンテナンス時において、ケーブル24の着脱作業が容易となる。例えば、背板14A、14Bを足場として作業を行う作業員は、その足元にある保持部材25に対してケーブル24を上から着脱することができる。
前記実施形態では、保持部材25が複数本のケーブル24を上下方向に1列に並べた状態で保持する。これにより、複数本のケーブル24を保持するための水平方向の空間を小さくすることができるため、アッパーフレーム11上の機器のレイアウトの自由度を大きく確保しつつ複数本のケーブル24を配索することができる。
前記実施形態では、燃料タンク21と背板14Aとの間の隙間において複数本のケーブル24が上下方向に1列に並べた状態で保持されている。これにより、複数本のケーブル24を水平方向に並べて保持する場合と比較して、燃料タンク21と背板14Aとの間の隙間を狭く設定することができる。したがって、アッパーフレーム11の水平方向の小型化を図りながら、複数本のケーブル24を配索することができる。
前記実施形態では、保持部材25によって燃料配管23よりも高い位置で各ケーブル24が保持されている。これにより、燃料配管23及びケーブル24の双方の破損を想定した場合における出火の可能性を低減することができる。具体的に、燃料配管23が破損することにより燃料漏れが生じている場合であっても、ケーブル24は、燃料配管23よりも上に配置されているため、ケーブル24の破損部分と漏れた燃料との接触を回避することができる。したがって、前記実施形態によれば、アッパーフレーム11の水平方向の小型化を図りながらも、想定される異常時の出火の可能性を低減しつつ複数本のケーブル24を保持することができる。
前記実施形態では、複数の保持部材25によって燃料タンク21及び作動油タンク20と背板14Aとの間の隙間C1において複数本のケーブル24が上下方向に1列に並べた状態で保持されている。これにより、複数本のケーブル24を水平方向に並べて保持する場合と比較して、燃料タンク21及び作動油タンク20と背板14Aとの間の隙間C1を狭く設定することができる。さらに、複数の保持部材25によって背板14Aに沿って各ケーブル24を保持することが可能となり、燃料タンク21及び作動油タンク20をまとめて迂回するように各ケーブル24を配索することができる。したがって、アッパーフレーム11の水平方向の小型化を図りながら、複数本のケーブル24を効率的に配索することができる。
前記実施形態では、保持部材25が固定部材26と着脱部材27とボルト28とを備えている。これにより、固定部材26に対して上からボルト28を螺合することによって着脱部材27を固定部材26に取り付けることができるとともに、固定部材26から上にボルト28を抜き取ることによって着脱部材27を固定部材26から取り外すことができる。
なお、前記実施形態では、発電電動機19が設けられた機器空間S1内にハイブリッド機器が設けられた例について説明したが、ハイブリッド機器22の配置は、これに限定されない。例えば、発電電動機19がキャブ15の後方に設けられる場合、つまり、縦板12Bの左側に機器空間S1が形成される場合がある。この場合であっても、ハイブリッド機器22は、各縦板12A、12Bを基準としてキャブ15と反対側に設けられる。
また、前記実施形態では、機器空間S1に近い背板14Aに溶接された保持部材25について説明したが、保持部材25は、背板14Bに溶接してもよい。さらに、保持部材25の溶接位置は、背板14A、14Bの左右方向の両側面の中から少なくとも1つの側面を選択することができる。
さらに、前記実施形態では、3つの保持部材25を開示しているが、保持部材25は、少なくとも1つ設けられていればよい。少なくとも1つの保持部材25によってケーブル24をアッパーフレーム11の上方に保持することにより、アッパーフレーム11に対する下からの突き上げによるケーブル24の破損を抑制することができる。
また、前記実施形態では、各保持部材25が3本のケーブル24を保持しているが、保持部材25は、少なくとも1本のケーブル24を保持すればよい。ここで、燃料配管23との距離を確保すべきケーブル24は、高電圧が印加される動力線を構成するケーブルであるため、前記少なくとも1本のケーブル24は、動力線を構成するケーブルであることが好ましい。
さらに、前記実施形態では、キャブ15がアッパーフレーム11の左前部に配置された構成について説明したが、キャブ15は、アッパーフレーム11の右前部に設けられていてもよい。この場合、機器空間S1は、各縦板12A、12Bの左側に設定される。
C1 燃料タンクと保持用背板との間の隙間
S1 機器空間
1 ハイブリッドショベル(ハイブリッド建設機械)
2 下部走行体
4 作業アタッチメント
11 アッパーフレーム
12A、12B 縦板
14A、14B 背板
14b 右側面
17 エンジン
18 油圧ポンプ
19 発電電動機
20 作動油タンク
21 燃料タンク
22 ハイブリッド機器
22a 蓄電器
22b 制御器
23 燃料配管
24 ケーブル
25 保持部材
26 固定部材
27 着脱部材
28 ボルト

Claims (8)

  1. ハイブリッド建設機械であって、
    下部走行体と、
    下部走行体上に設けられたアッパーフレームと、
    前後方向に延びるとともに左右方向に並ぶように前記アッパーフレーム上に立設された一対の縦板と、
    前記一対の縦板の前部に揺動可能に支持された作業アタッチメントと、
    前記一対の縦板の上端面にそれぞれ取り付けられた一対の背板と、
    前記アッパーフレーム上に設けられたエンジンと、
    前記アッパーフレーム上に設けられているとともに前記エンジンに接続された発電電動機と、
    前記発電電動機により発電された電力を蓄電可能な蓄電器、及び、前記エンジンの動力又は前記蓄電器の電力により前記発電電動機を作動させるように前記発電電動機の駆動を制御する制御器を含むとともに、前記アッパーフレーム上で前記発電電動機よりも前に設けられたハイブリッド機器と、
    前記発電電動機と前記ハイブリッド機器とを電気的に接続する少なくとも1本のケーブルと、
    前記一対の背板のうちの一方の保持用背板の側面に溶接されているとともに、前記保持用背板の上面を上方に開放した状態で前記ケーブルを前記アッパーフレームの上方で保持する少なくとも1つの保持部材と、を備えている、ハイブリッド建設機械。
  2. 前記保持部材は、前記保持用背板の上面よりも下の位置で前記ケーブルを保持する、請求項1に記載のハイブリッド建設機械。
  3. 前記保持部材は、上から見る視点で前記保持用背板から側方に外れた位置で前記ケーブルを保持する、請求項1又は2に記載のハイブリッド建設機械。
  4. 前記保持部材は、上からの操作によって前記ケーブルを前記保持用背板に対して着脱可能となるように前記ケーブルを保持する、請求項1〜3の何れか1項に記載のハイブリッド建設機械。
  5. 前記発電電動機と前記ハイブリッド機器との間には、前記ケーブルが複数本設けられ、
    前記保持部材は、前記複数本のケーブルを上下方向に1列に並べた状態で保持する、請求項1〜4の何れか1項に記載のハイブリッド建設機械。
  6. 前記アッパーフレーム上で前記保持用背板の側方に配置された燃料タンクをさらに備え、
    前記保持部材は、前記燃料タンクと前記保持用背板との間の隙間において、前記複数本のケーブルを上下方向に1列に並べた状態で保持する、請求項5に記載のハイブリッド建設機械。
  7. 前記燃料タンクと前記エンジンとを接続する燃料配管をさらに備え、
    前記保持部材は、前記燃料配管よりも高い位置で前記各ケーブルを保持する、請求項6に記載のハイブリッド建設機械。
  8. 前記保持部材は、前記保持用背板に対して溶接により固定された固定部材と、前記固定部材に着脱可能で、かつ、前記ケーブルを保持する着脱部材と、前記固定部材に対して上から螺合することによって前記着脱部材を前記固定部材に対して取り外し可能に取り付けることか可能なボルトとを有する、請求項4に記載のハイブリッド建設機械。
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