JP2000256677A - 軽油の水素化処理方法 - Google Patents

軽油の水素化処理方法

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JP2000256677A
JP2000256677A JP11061668A JP6166899A JP2000256677A JP 2000256677 A JP2000256677 A JP 2000256677A JP 11061668 A JP11061668 A JP 11061668A JP 6166899 A JP6166899 A JP 6166899A JP 2000256677 A JP2000256677 A JP 2000256677A
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oil
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light
gas oil
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Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Akira Iino
明 飯野
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質の高い低硫黄軽油を効率よく生産する
ことのできる軽油の水素化処理方法を提供すること。 【解決手段】原料油軽油LGOを水素化処理する軽油の
水素化処理システムは、原料油軽油LGOを水素化処理
する第1水素化処理装置10と、この第1水素化処理装
置10で得られる第1生成油を水素化処理する第2水素
化処理装置20と、第2水素化処理装置20で得られる
第2生成油を軽質留分および重質留分に分離するフラク
ショネータ30を備えている。重質留分の一部を第1生
成油と混合して、再度第2水素化処理装置20に供給す
るとともに、重質留分の他の一部を軽質留分と混合して
脱硫軽油DGOとすることにより、品質の高い低硫黄軽
油が効率よく生産される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽油の水素化処理
方法に係り、特に、硫黄分0.0050wt%以下の深
度脱硫軽油を製造するのに好適な軽油の水素化処理方法
に関する。
【0002】
【背景技術】都市部で大気環境汚染が深刻化するなか、
ディーゼル機関等に用いられる軽油は、該軽油中の硫黄
含有量を極力少なくすることが要望され、具体的には、
硫黄含有量が500ppmから100ppm、さらには
50ppm以下の軽油が切望されている。このため、従
来より、水素化処理触媒を用いて軽油を水素化処理する
際、反応温度を上げて処理することにより、硫黄分の少
ない軽油を得る軽油の水素化処理方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の軽油の水素化処理方法では、反応温度が高す
ぎるため、脱硫して得られる低硫黄軽油の色相が悪化
し、製品軽油の品質が確保できないという問題がある。
また、反応温度を上げて水素化処理を行うと、処理に際
して用いられる水素化処理触媒の寿命が短くなってしま
うので、水素化処理工程における水素化処理触媒の交換
回数が増加し、低硫黄軽油を効率的に生産できないとい
う問題がある。すなわち、上述した従来の軽油の水素化
処理法では、品質の高い低硫黄軽油を効率よく生産する
ことが困難であるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、品質の高い低硫黄軽油を
効率よく生産することのできる軽油の水素化処理方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る軽油の水素化処理方法は、硫黄分0.
5〜2.5wt%、沸点150〜400℃の原料油軽油
を、水素化処理触媒の存在下で水素と接触させる第1水
素化処理工程と、この第1水素化処理工程で得られる第
1生成油を、複数の水素化処理触媒の存在下で水素と接
触させて第2生成油を得る第2水素化処理工程とを含ん
で構成される軽油の水素化処理方法であって、前記第2
生成油を軽質留分および重質留分に分離する分離工程
と、この重質留分の一部を前記第1生成油と混合して前
記第2水素化処理工程に供給する混合工程とを備えてい
ることを特徴とする。
【0006】ここで、上述した硫黄分0.5〜2.5w
t%、沸点150〜400℃の原料油軽油としては、原
油を常圧蒸留して得られる直留軽油LGO、原油を常圧
蒸留して得られる残渣油をさらに減圧蒸留して得られる
減圧蒸留軽油VGO、接触分解によって得られる接触分
解軽油LCO、熱分解によって得られる熱分解軽油CG
O、さらには、これらの混合物を原料油軽油として採用
することができる。要するに、原料油軽油としては、原
油を精製して種々の石油製品を売る石油精製システム内
で中間留分として生成される種々の軽油を採用すること
ができる。
【0007】また、第1水素化処理工程および第2水素
化処理工程は、原料油軽油または第1生成油が供給され
る反応塔と、この反応塔内部に配置される触媒とを含ん
で構成される水素化処理装置、例えば、軽油脱硫装置等
で行うことができる。さらに、分離工程はセパレータま
たはフラクショネータで行うことができる。そして、例
えばフラクショネータであれば、中段から採取される留
分が軽質留分とされ、残渣分が重質留分とされる。
【0008】このような本発明によれば、第2水素化処
理工程による第2生成油を、軽質留分および重質留分に
分離する分離工程により、原料油軽油に含まれる難脱硫
性の硫黄分、および原料油軽油中に偏在する芳香族分
は、重質留分として分離され、硫黄分が極めて少なく、
かつ偏在する芳香族分の少ない軽質留分を得ることがで
きる。
【0009】そして、混合工程により、難脱硫性の硫黄
分および偏在する芳香族分を含む重質留分は、第1生成
油と混合されて第2水素化処理工程で再度の水素化処理
が行われる。従って、これらの工程により、重質留分中
の硫黄分が除去されるとともに、偏在する芳香族分が分
解(水素化)され、硫黄分、芳香族分の少ない軽油を得
ることが可能となる。
【0010】また、このように第1水素化処理工程およ
び第2水素化処理工程、さらに、重質留分の再度の水素
化処理工程を経て軽油を得ているので、脱硫反応、芳香
族分の分解反応を段階的に行うことができ、各水素化処
理工程における反応温度を必要以上に上げることなく製
品軽油を得ることができ、製品軽油の色相が劣化するこ
ともない。
【0011】以上において、上述した分離工程における
他の重質留分は、軽質留分と混合されるのが好ましい。
すなわち、上述した硫黄分、芳香族分の少ない重質留分
と軽質留分とを所定の割合で混合できるので、硫黄分、
芳香族分の少ない製品軽油を所望の比重、沸点等に調整
することが可能となる。
【0012】また、上述した分離工程は、終点320〜
360℃以下の留分を軽質留分として採取し、この残渣
油を重質留分として採取するのが好ましい。すなわち、
軽質留分として終点320〜360℃以下の留分を採取
し、この残渣油を重質留分として採取しているので、原
料油軽油中の難脱硫性硫黄分、偏在する芳香族分は、終
点320〜360℃を超える重質留分に含まれることと
なる。従って、フラクショネータ等のカット温度を設定
するだけで、硫黄分、偏在する芳香族分の少ない軽質留
分を容易に採取することができる。
【0013】さらに、上述した第1水素化処理工程にお
ける触媒としては、クロム、モリブデン、タングステン
のうち少なくとも一種の金属と、コバルト、ニッケルの
うち少なくとも一種の金属とを、アルミナからなる多孔
性無機酸化物担体に担持させたものを採用するのが好ま
しい。 一方、第2水素化処理工程における複数の触媒
は、クロム、モリブデン、タングステンのうち少なくと
も一種の金属、およびコバルト、ニッケルのうち少なく
とも一種の金属を、アルミナ担体に担持させた触媒と、
クロム、モリブデン、タングステンのうち少なくとも一
種の金属、およびコバルト、ニッケルのうち少なくとも
一種の金属を、シリカ−アルミナ担体および/またはゼ
オライト担体に担持させた触媒とを含んで構成するのが
好ましい。
【0014】すなわち、第1および第2水素化処理工程
においてこのような触媒を採用することにより、各水素
化処理工程における脱硫率を向上することができるう
え、触媒寿命の向上をも図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態に
係る軽油の水素化処理システムが示され、この軽油の水
素化処理システムは、原料油軽油となる直留軽油LGO
を脱硫し、脱硫軽油DGOを得るシステムであり、第1
水素化処理工程を行う第1水素化処理装置10と、第2
水素化処理工程を行う第2水素化処理装置20と、分離
工程を行うフラクショネータ30とを含んで構成され
る。
【0016】原料油軽油としては、前記直留軽油LGO
の他、石油精製システム内で中間留分として生成される
種々の軽油を採用することができ、例えば、減圧蒸留軽
油VGO、接触分解軽油LCO、熱分解軽油CGO、さ
らには、これらの混合物を採用することができる。具体
的には、本実施形態に係る軽油の水素化処理システムに
は、表1に示される原油から得られる石油蒸留留出油を
採用することができる。
【0017】
【表1】
【0018】第1水素化処理装置10は、原料油軽油と
なる直留軽油LGOを水素化処理する装置であり、直留
軽油LGOが供給される反応塔10Aと、この反応塔1
0A内部に配置される触媒10Bとを備えている。この
第1水素化処理装置10に用いられる触媒としては、ク
ロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン
(W)のうち少なくとも一種の金属と、コバルト(C
o)、ニッケル(Ni)のうち少なくとも一種の金属と
をアルミナ担体に担持させた触媒が採用される。
【0019】第2水素化処理装置20は、第1水素化処
理装置10で水素化処理された第1生成油を、さらに水
素化処理する装置であり、第1水素化処理装置10と同
様に反応塔20Aおよび触媒20Bを備えている。この
第2水素化処理装置20に用いられる触媒20Bは、担
体が異なる2種類の触媒から構成されている。そのうち
の一方の触媒は、アルミナ担体にクロム(Cr)、モリ
ブデン(Mo)、タングステン(W)のうち少なくとも
一種の金属、およびコバルト(Co)、ニッケル(N
i)のうち少なくとも一種の金属を担持させた触媒であ
り、他の触媒は、シリカ−アルミナ担体および/または
ゼオライト担体にクロム(Cr)、モリブデン(M
o)、タングステン(W)のうち少なくとも一種の金
属、およびコバルト(Co)、ニッケル(Ni)のうち
少なくとも一種の金属を担持させた触媒である。
【0020】このような第1および第2水素化処理装置
10、20における水素化処理反応は、以下の表2に示
される範囲で、適宜条件設定を行って行われる。
【0021】
【表2】
【0022】フラクショネータ30は、第2水素化処理
装置20で処理された第2生成油を重質留分および軽質
留分に分離する装置であり、フラクショネータ30にお
ける終点320〜360℃、好ましくは330〜350
℃以下の留分を軽質留分として採取し、該終点を超える
留分を重質留分として採取する。尚、フラクショネータ
30における重質留分および軽質留分の分離は、90%
留出温度を、300〜340℃、好ましくは310〜3
30℃に設定することで行われる。そして、軽質留分
は、終点320〜360℃以下の留分としてフラクショ
ネータ30の中段から採取され、重質留分は、残渣油と
してフラクショネータ30の底部から採取される。
【0023】フラクショネータ30で分離された重質留
分は、その一部が第1生成油と混合されて第2水素化処
理装置20に供給され、他の一部は、軽質留分と混合さ
れて製品軽油である脱硫軽油DGOとなる。ここで、重
質留分のうち、第1生成油と混合されて第2水素化処理
装置20に供給される体積量をA、軽質留分と混合され
る体積量をBとすると、第1生成油と混合される体積量
Aは、重質留分として採取される全量(A+B)に対し
て、10〜70vol%の範囲で変更可能とされてい
る。
【0024】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、第2水素化処理装置20で
生成した第2生成油を、軽質留分および重質留分に分離
するフラクショネータ30により、原料油軽油に含まれ
る難脱硫性の硫黄分、および原料油軽油中に偏在する芳
香族分は、重質留分として分離され、硫黄分が極めて少
なく、かつ偏在する芳香族分の少ない軽質留分を得るこ
とができる。
【0025】そして、重質留分の一部が第1生成油と混
合されて第2水素化処理装置20に供給されることによ
り、難脱硫性の硫黄分および偏在する芳香族分を含む重
質留分は、第1生成油と混合されて第2水素化処理装置
20で再度の水素化処理が行われる。従って、重質留分
中の硫黄分が除去されるとともに、偏在する芳香族分が
水素化され、この重質留分および前記軽質留分を混合す
ることにより、硫黄分、芳香族分の極めて少ない脱硫軽
油DGOを得ることができる。
【0026】また、第1水素化処理装置10および第2
水素化処理装置20による水素化処理工程、さらに第2
水素化処理装置20による重質留分の再度の水素化処理
工程を経て脱硫軽油DGOを得、第1水素化処理装置1
0、および第2水素化処理装置20における反応を表2
に示すような条件で行っているので、脱硫反応、芳香族
分の水素化を段階的に行うことができ、各水素化処理工
程における反応温度を必要以上に上げることなく脱硫軽
油DGOを得ることができ、高温下の水素化処理により
脱硫軽油DGOの色相が悪化することもない。
【0027】さらに、フラクショネータ30からの重質
留分の一部が軽質留分と混合されるので、硫黄分、芳香
族分の少ない重質留分と軽質留分とを所定の割合で混合
することにより、硫黄分、芳香族分の少ない脱硫軽油D
GOを所望の比重、沸点等に調整することができる。そ
して、フラクショネータ30で終点320〜360℃の
留分を軽質留分として採取しているので、原料油軽油中
の難脱硫性硫黄分は、終点320〜360℃を超える重
質留分に含まれることとなり、極めて硫黄分の少ない軽
質留分を採取することができる。
【0028】また、第1水素化処理装置10の触媒10
Bおよび第2水素化処理装置20の触媒20Bとして上
述したものを採用しているので、各水素化処理装置1
0、20における脱硫率を向上することができ、さらに
触媒寿命の向上をも図ることができる。
【0029】
【実施例】(実施例1)図1における軽油の水素化処理
システムにより、原料油軽油となる直留軽油LGOを、
第1水素化処理装置10および第2水素化処理装置20
で水素化処理を行った後、フラクショネータ30により
重質留分および軽質留分に分離し、軽質留分と重質留分
の一部とを混合して脱硫軽油DGOを得た。原料油軽油
となる直留軽油LGOは、沸点180〜380℃、硫黄
分1.4wt%、全芳香族分26.0vol%である。
また、第1水素化処理装置10および第2水素化処理装
置20における反応条件、触媒10B、20Bは表3に
示される通りである。
【0030】
【表3】
【0031】尚、表3において、第2水素化処理装置2
0における水素化処理の液空間速度(LHSV)は、重
質留分が混合されていないフレッシュ原料におけるもの
であり、この場合の第1水素化処理装置10および第2
水素化処理装置20の全工程におけるLHSVは1.5
-1である。また、重質留分を混合した状態における第
2水素化処理装置20のLHSVは、3.1h-1であ
る。
【0032】また、第2水素化処理装置20による第2
生成油は、フラクショネータ30にて、IBP330℃
以下の軽質留分と、IBP330〜380℃の重質留分
とに分留される。第2生成油の40vol%が重質留分
として得られ、そのうちの約50vol%が第1生成油
と混合され、他の約50vol%が軽質留分と混合され
て脱硫軽油DGOとなる。尚、原料油軽油である直留軽
油LGO、重質留分、軽質留分、脱硫軽油DGOのマテ
リアルバランスは、図1のかっこ書き数値に示される通
りである。
【0033】(比較例1)実施形態の図1に示される軽
油の水素化処理システムにおいて、第1水素化処理装置
10および第2水素化処理装置20によって水素化処理
された生成油を所定の方法で処理して脱硫軽油を得た。
第1および第2水素化処理装置10、20における水素
化処理反応は、以下の表4に示される通りである。
【0034】
【表4】
【0035】実施例1および比較例1で得られた脱硫軽
油を硫黄分、全芳香族分、および色相(ASTM)で評
価したところ、表5のような結果が得られた。比較例1
に対して、実施例1では、硫黄分および芳香族分が減少
し、色相も0.5以下と極めて品質の高い脱硫軽油が得
られることが判り、本発明の効果を確認することができ
た。
【0036】
【表5】
【0037】
【発明の効果】前述のような本発明によれば、第2水素
化処理工程による第2生成油を、軽質留分および重質留
分に分離する分離工程により、原料油軽油に含まれる難
脱硫性の硫黄分、および原料油軽油中に偏在する芳香族
分は、重質留分として分離され、硫黄分が極めて少な
く、かつ偏在する芳香族分の少ない軽質留分を得ること
ができる。そして、混合工程により、難脱硫性の硫黄分
および偏在する芳香族分を含む重質留分は、第1生成油
と混合されて第2水素化処理工程で再度の水素化処理が
行われる。従って、これらの工程により、重質留分中の
硫黄分が除去されるとともに、偏在する芳香族分が分解
され、硫黄分、芳香族分の少ない軽油を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る軽油の水素化処理方法
を実施する軽油の水素化処理システムの構造を表すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 第1水素化処理装置(第1水素化処理工程) 20 第2水素化処理装置(第2水素化処理工程) 30 フラクショネータ(分離工程)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA01A BA01B BA03A BA07A BA07B BC58A BC59A BC59B BC60A BC67A BC67B BC68A CC02 CC05 DA05 4H029 CA00 DA00 DA01 DA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫黄分0.5〜2.5wt%、沸点150
    〜400℃の原料油軽油を、水素化処理触媒の存在下で
    水素と接触させる第1水素化処理工程と、この第1水素
    化処理工程で得られる第1生成油を、複数の水素化処理
    触媒の存在下で水素と接触させて第2生成油を得る第2
    水素化処理工程とを含んで構成される軽油の水素化処理
    方法であって、 前記第2生成油を軽質留分および重質留分に分離する分
    離工程と、 この重質留分の一部を前記第1生成油と混合して前記第
    2水素化処理工程に供給する混合工程とを備えているこ
    とを特徴とする軽油の水素化処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の軽油の水素化処理方法に
    おいて、 前記分離工程における他の重質留分は、前記軽質留分と
    混合されることを特徴とする軽油の水素化処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の軽油の水
    素化処理方法において、 前記分離工程は、終点320〜360℃以下の留分を軽
    質留分として採取し、この残渣油を重質留分として採取
    していることを特徴とする軽油の水素化処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の軽
    油の水素化処理方法において、 前記第1水素化処理工程における触媒は、クロム、モリ
    ブデン、タングステンのうち少なくとも一種の金属と、
    コバルト、ニッケルのうち少なくとも一種の金属とを、
    アルミナからなる多孔性無機酸化物担体に担持させたも
    のであり、 前記第2水素化水素化処理工程における複数の触媒は、
    クロム、モリブデン、タングステンのうち少なくとも一
    種の金属、およびコバルト、ニッケルのうち少なくとも
    一種の金属を、アルミナ担体に担持させた触媒と、クロ
    ム、モリブデン、タングステンのうち少なくとも一種の
    金属、およびコバルト、ニッケルのうち少なくとも一種
    の金属を、シリカ−アルミナ担体および/またはゼオラ
    イト担体に担持させた触媒とを含んで構成されているこ
    とを特徴とする軽油の水素化処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102757818A (zh) * 2011-04-29 2012-10-31 中国石油化工股份有限公司 一种生产无硫汽油的方法
WO2014044195A1 (zh) * 2012-09-21 2014-03-27 中国石油化工股份有限公司 一种重整生成油加氢处理方法
US9862896B2 (en) 2012-09-21 2018-01-09 China Petroleum & Chemical Corporation Hydrocarbon oil hydrotreating method

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