JP2000255128A - キャリッジ動作異常監視機能付きプリンタ、プリンタのキャリッジ動作異常検出方法および駆動方法 - Google Patents

キャリッジ動作異常監視機能付きプリンタ、プリンタのキャリッジ動作異常検出方法および駆動方法

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JP2000255128A
JP2000255128A JP11063526A JP6352699A JP2000255128A JP 2000255128 A JP2000255128 A JP 2000255128A JP 11063526 A JP11063526 A JP 11063526A JP 6352699 A JP6352699 A JP 6352699A JP 2000255128 A JP2000255128 A JP 2000255128A
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Yasushi Akatsuka
靖 赤塚
Takayuki Okuda
高行 奥田
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Seiko Epson Corp
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
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    • B41J19/205Position or speed detectors therefor
    • B41J19/207Encoding along a bar

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外的要因によりキャリッジの動作が強制停止
した場合に、速やかにキャリッジ移動機構の動作を停止
し、またはプリンタ使用者からのプリント再開指示を待
ちプリントの再開を行うようにする。 【解決手段】 プリントヘッド2が搭載されたキャリッ
ジ3と、キャリッジ3をパルスモータ41の駆動より主
走査方向に往復移動させるキャリッジ駆動機構4と、プ
リント媒体を副走査方向に搬送する媒体搬送機構5と、
キャリッジの停止実際位置を検出するエンコーダユニッ
ト6と、プリントヘッド、キャリッジ駆動機構及び媒体
搬送機構5を制御する制御手段とを有するプリンタであ
って、キャリッジ移動機構4の動作中におけるキャリッ
ジ3の停止実際位置についての情報とエンコーダユニッ
ト6から取得した停止実際位置についての情報とを比較
することで、キャリッジ3が所定位置に停止したか否か
を判定するキャリッジ停止位置異常判定手段を有してな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体詰まり,プリ
ンタ使用者の不注意等の外的要因によりキャリッジの動
作が強制停止したような場合に、速やかにキャリッジ移
動機構の動作を停止し、あるいはプリンタ使用者からの
プリント再開指示を待ってプリントの再開を行うことが
できる、キャリッジ動作異常監視機能付きプリンタ、プ
リンタのキャリッジ動作異常検出方法および駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式プリンタや、ドットイ
ンパクト式プリンタ等の、いわゆるシリアルプリンタ
(プリンタヘッドが搭載されたキャリッジが主走査方向
に往復移動するプリンタ)では、プリントヘッドが搭載
されたキャリッジを、キャリッジ移動機構により、主走
査方向に往後移動させてプリントを行う。
【0003】図3に示すように、従来のこの種のプリン
タ91は、プリントヘッド92が搭載されたキャリッジ
93と、キャリッジ移動用のパルスモータ941,ベル
ト機構942,キャリッジガイドロッド943からなる
キャリッジ移動機構94と、媒体搬送用のパルスモータ
951,ギヤユニット952,搬送ローラ953からな
る媒体搬送機構95と、リニヤスケール961,光セン
サ部962とからなる光学式のリニヤエンコーダユニッ
ト96と、制御手段97とからなる。
【0004】図3において、キャリッジ93にはロッド
受け部932が設けられており、当該キャリッジ93は
キャリッジガイドロッド943に、主走査方向への往復
移動ができるように取り付けられている。
【0005】ベルト944はキャリッジ93に固着され
ている。また、ベルト944は、駆動プーリー945
(パルスモータ941の軸心に取り付けられている)と
従動プーリー946間に懸架され、一定距離の範囲内で
ループ動作することで、キャリッジ93を移動させる。
【0006】エンコーダユニット96の光センサ部96
2は、キャリッジ93に取り付けられており、光センサ
部962は、キャリッジ93が移動したときにはリニヤ
スケール961に微小等間隔に形成されたスリットの個
数を検出する。
【0007】制御手段97は、媒体搬送用のパルスモー
タ951を駆動して副走査方向にプリント媒体100を
搬送するとともに、キャリッジ移動用のパルスモータ9
41を駆動してキャリッジ93を主走査方向に往復移動
させる一方、プリントヘッド92をキャリッジ93の往
復移動に応じて駆動している(すなわち、プリントヘッ
ド92の図示しないノズル群を駆動している)。
【0008】キャリッジ移動用のパルスモータ941
は、制御手段97からの駆動信号に応じて、所定角の回
転を行い、ベルト944を介して、キャリッジ93を主
走査方向に往復移動させる。プリントヘッド92は制御
手段97からの駆動信号に基づき、キャリッジ93の位
置(プリントヘッド92の位置)に応じて、ドット形成
要素(インクジェット式のプリンタではインクノズル、
ドットインパクト式のプリンタではインパクトピン)に
よりインクドットをプリント媒体に形成する。
【0009】ところで、通常は、プリント動作中に、移
動しているキャリッジ93が外的な要因により強制的に
停止されるとことはないが、たとえば、プリント媒体1
00として、形状,厚み,または材質が一般的ではない
ものを使用したような場合に、媒体詰まり(プリント媒
体が紙の場合には、ペーパージャムと称される)が生
じ、当該プリント媒体100が、パルスモータ941の
駆動力に抗して、キャリッジ93を強制的に停止させる
ことがある。
【0010】プリンタによっては、図示しない媒体送り
監視手段により、媒体搬送機構95の動作を監視し、当
該媒体搬送機構95が異常な動作を行ったとき(たとえ
ば、パルスモータ951が脱調したようなとき)には、
媒体詰まりが生じたと判断し、媒体搬送機構95による
媒体100の搬送を停止するものがある。また、これと
ともに、キャリッジ移動機構94によるキャリッジ93
の移動を停止させるようにすることもできよう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】媒体送り監視手段は、
たとえばプリント媒体が重送(複数のプリント媒体10
0が重なってフィードされること)ような媒体詰まりの
ような、プリント媒体のフィードが引き続きなされない
場合についての異常検出には好適である。
【0012】しかし、プリント媒体100の先端側がプ
リントヘッド92やキャリッジ93に絡んだような場
合、プリント媒体100が、プリントヘッド92やキャ
リッジ93部分で停止しているにもかかわらず、媒体搬
送機構が媒体送り動作を続けてしまうような事態が生ず
る。このような場合には、媒体送り監視手段は、媒体詰
まりを検出することができず、媒体100の搬送が不能
になるまで媒体搬送動作を継続することになり、この
間、キャリッジ移動機構94は、キャリッジ93を移動
させるべく動作し続け、またプリントヘッド2は引き続
き停止位置でのプリント動作をし続ける。
【0013】このため、プリンタ使用者が媒体詰まりに
気づいたとき(すなわち、キャリッジ移動機構や、媒体
搬送機構等が発する異音を聴取したとき)には、プリン
トヘッド93等に絡み付いたプリント媒体100の除去
が容易ではなくなることがある。またプリントヘッド9
3はその停止位置でプリント動作をしているために、イ
ンクジェット式プリンタの場合には、インクがプリント
媒体100の一点に過剰に着滴され、プラテンを汚す等
の問題が生じる。しかも、上記の媒体詰まりが発生した
ときには、パルスモータ941,ベルト944等に過大
な負荷がかかる等、機械的な損傷が生じることもある。
【0014】また、通常、プリント動作中には、プリン
タ91の筐体は開けられることはないが、プリンタ使用
者、あるいは当該プリンタ使用者以外の者が、プリンタ
の筐体を開け、手をキャリッジ93にぶつけてしまう
等、不慮の行為によりキャリッジ93を強制停止させて
しまうこともある。このような場合には、前記媒体送り
監視手段は、その異常を検出することができないので、
プリントヘッドはプリント動作を引き続き行うことにな
り、上記媒体詰まりと同様、インクジェット式プリンタ
の場合には、インクがプラテンを汚す等の問題が生じた
り、パルスモータ941,ベルト944等に過大な負荷
がかかり、機械的な損傷が生じることがある。しかも、
上記のプリンタ91では、幼児等の手や指がキャリッジ
等に挟まった場合には、キャリッジ移動機構は駆動を続
行するので、安全面への配慮を欠いているという問題も
ある。
【0015】本発明は、上記のような媒体詰まり,プリ
ンタ使用者の不注意等の外的要因によりキャリッジの動
作が強制停止したような場合であっても、速やかにキャ
リッジ移動機構の動作を停止し、あるいは更にプリンタ
による全体的な動作をも考慮して、プリントの実行再開
を行うことができる、キャリッジ動作異常監視機能付き
プリンタ、キャリッジ動作異常検出方法およびプリンタ
の駆動方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者は、
従来のシリアルプリンタでは、プリント中にキャリッジ
が、媒体詰まりやプリンタ使用者の手や指との接触等の
外的要因により強制停止した場合については、特別の手
段が講じられていないことに注目した。
【0017】そして、必要最小限のハードウェア的な改
良を従来の制御機構に施すこと、または/および最小限
のソフトウェア的な改良を従来の制御プログラムに施す
ことにより、上記のような事態が生じた場合にも、速や
かに、プリント動作を停止させかつ正常な状態でのプリ
ント再開を行うようにできるとの確信のもとに、本発明
をなすに至った。
【0018】すなわち、本発明のキャリッジ動作異常監
視機能付きプリンタ(以下、「プリンタ」と言う)は、
インクジェット式,ドットインパクト式のプリンタに代
表されるシリアルプリンタにかかり、従来のプリンタと
同様、プリントヘッドが搭載されたキャリッジ、このキ
ャリッジをパルスモータの駆動により主走査方向に往復
移動させるキャリッジ移動機構、プリント媒体を副走査
方向に搬送する媒体搬送機構、これらを制御する制御手
段、およびキャリッジの停止実際位置を検出するエンコ
ーダユニットを有している。このエンコーダユニット
は、通常はリニヤ式であり、この場合には従来のシリア
ルプリンタに使用されているもの、すなわちプリントヘ
ッドの駆動タイミングを制御するために用いられている
リニヤエンコーダユニットがそのまま使用できる。もち
ろん、本発明のプリンタでは、キャリッジがパルスモー
タの実際の回転角に対して「すべり」を生ずることなく
移動することを前提に、エンコーダユニットとして、パ
ルスモータ等に設けたロータリーエンコーダを使用する
こともできる。
【0019】発明のプリンタでは、上記構成に加えて、
キャリッジ停止位置異常判定手段が設けられる。このキ
ャリッジ停止位置異常判定手段は、キャリッジ移動機構
の動作中における、キャリッジの停止目標位置について
の情報と、前記エンコーダユニットから取得した停止実
際位置についての情報とを比較することで、前記キャリ
ッジが所定位置に停止したか否かを判定する機能を有し
ている。
【0020】本発明では、キャリッジ停止位置異常判定
手段は、エンコーダユニットのカウントアップ値と、パ
ルスモータの駆動パルスのカウントアップ値とを比較し
て、キャリッジ駆動用のパルスモータの脱調を検出する
ことができる。この脱調の検出は、キャリッジの停止位
置異常、すなわち媒体詰まりやプリンタ使用者の手や指
との衝突等の外的要因によるキャリッジの強制停止を判
定することができる。
【0021】エンコーダユニットのカウントアップ値
は、連続する2回のキャリッジ停止動作のうち、先の回
のキャリッジ停止動作における前記エンコーダユニット
のカウント値に対する、後の回のキャリッジ停止動作に
おける前記エンコーダユニットのカウント値の増加分で
あり、パルスモータの駆動パルスのカウントアップ値
は、先の回のキャリッジ停止動作(すなわち、上記2回
のキャリッジ停止動作のうちの最初の停止動作)におけ
るパルスモータの駆動パルスのカウント値に対する、次
のキャリッジ停止目標位置に相当するパルスモータの駆
動パルスのカウント値の増加分である。
【0022】エンコーダユニットのカウントアップ値
と、パルスモータの駆動パルスのカウントアップ値との
比較に際しては、規格化されたカウントアップ値により
両カウントアップ差を求める必要がある。すなわち、パ
ルスモータの駆動パルスの1カウントが、エンコーダユ
ニットの1カウントに相当していない場合には、両カウ
ントアップ値を比較せずに、たとえばパルスモータの3
カウント分の駆動パルスによりキャリッジが移動した場
合に、エンコーダユニットが2カウントだけカウントア
ップするような場合には、パルスモータの駆動パルスの
カウントアップ値に2/3を乗算した値とエンコーダユ
ニットのカウントアップ値との差を求め、あるいは逆に
エンコーダユニットのカウントアップ値に3/2を乗算
した値とパルスモータの駆動パルスのカウントアップ値
との差を求める等の処理が必要となる。
【0023】本発明のプリンタは、上述したようにエン
コーダユニットのカウントアップ値と、パルスモータの
駆動パルスのカウントアップ値との比較により、パルス
モータの脱調を検出している。パルスモータでは脱調が
生じた場合、たとえば少なくとも4ステップ分の「すべ
り」が生じる(本明細書では、最低の「すべり」での脱
調を「最低脱調」と称する)。一方、正常にキャリッジ
移動機構が動作している場合であっても、エンコーダユ
ニットの機械誤差により、エンコーダユニットのカウン
トアップ値と、パルスモータの駆動パルスのカウントア
ップ値との間に誤差が生じることがあるが、このような
誤差はキャリッジ動作異常として検出されるべきではな
い。
【0024】このようなことから、本発明のプリンタで
は、キャリッジ停止位置異常判定手段は、キャリッジの
停止目標位置についてのカウントアップ値(パルスモー
タの駆動パルスのカウントアップ値)と、キャリッジの
停止実際位置についてのカウントアップ値(エンコーダ
ユニットのカウントアップ値)との規格化された差の絶
対値が、最低脱調に相当する値以上であるときに、前記
キャリッジが所定位置に停止していないと判定するよう
にもできる。
【0025】キャリッジを進行方向にさらに進ませるよ
うに強制停止させた場合と、キャリッジを進行方向とは
逆に遅らせるように強制停止した場合とでは、「すべ
り」の向きが逆になり、2つのカウントアップ値の規格
化された差は、正の値になることもあるし負の値になる
こともある。したがって、当該規格化された差は、「絶
対値」として判定する必要がある。
【0026】本発明のプリンタでは、プリント媒体への
所定イメージのプリント中に、キャリッジ停止位置異常
判定手段が、異常を検知したときは、前記制御手段は、
前記プリントヘッド、前記キャリッジ移動機構および前
記媒体搬送機構の動作をリセットして、前記所定イメー
ジのプリント開始前の状態にプリンタを後帰させる。
【0027】本発明のキャリッジ動作異常検出方法は、
シリアルプリンタの、キャリッジの動作異常の検出ため
の方法であり、エンコーダユニットにより、前記キャリ
ッジの停止実際位置を検出するステップ、前記キャリッ
ジの停止目標位置についての情報と、前記エンコーダユ
ニットから取得した情報とを比較することで、前記キャ
リッジが所定位置に停止したか否かを判定するステッ
プ、を有してなることを特徴とする。
【0028】本発明のキャリッジ動作異常検出方法で
も、前述したように(すなわち、本発明のプリンタと同
様に)、典型的には、前記キャリッジの停止実際位置に
ついての情報は、連続する2回のキャリッジ停止動作の
うち、先の回のキャリッジ停止動作における前記エンコ
ーダユニットのカウント値に対する、後の回のキャリッ
ジ停止動作における前記エンコーダユニットのカウント
アップ値であり、前記キャリッジの停止目標位置につい
ての情報は、前記先の回のキャリッジ停止動作における
パルスモータの駆動パルスのカウント値に対する、次の
キャリッジ停止目標位置に相当するパルスモータの駆動
パルスのカウントアップ値である。
【0029】本発明のプリンタの駆動方法は、上記キャ
リッジ動作異常検出する方法の応用にかかるもので、プ
リント媒体への所定イメージのプリント中に、キャリッ
ジ停止位置の異常が生じたときは、プリント動作を停止
し、プリンタ使用者からの再開指示を待って、前記所定
イメージのプリント開始前の状態にプリンタを復帰させ
ること、および/またはプリンタ使用者に警告を発する
ことを特徴としている。
【0030】
【発明の実施の形態】インクジェット式プリンタに適用
した本発明の実施例を以下に説明する。
【0031】図1は、本発明が適用されるプリンタ1の
概略を示す図であり、プリントヘッド2が搭載されたキ
ャリッジ3と、キャリッジ移動用のパルスモータ41,
ベルト機構42,キャリッジガイドロッド43からなる
キャリッジ移動機構4と、媒体搬送用のパルスモータ5
1,ギヤユニット52,搬送ローラ53からなる媒体搬
送機構5と、リニヤスケール61,光センサ部62とか
らなる光学式のリニヤエンコーダユニット6と、制御手
段7と、キャリッジ停止位置異常判定手段8とからな
る。
【0032】図1において、キャリッジ3にはロッド受
け部32が設けられており、当該キャリッジ3はキャリ
ッジガイドロッド43に、主走査方向への往復移動がで
きるように取り付けられている。
【0033】ベルト421はキャリッジ3に固着されて
おり、パルスモータ41は、駆動プーリー422(パル
スモータ41の軸心に取り付けられている)と従動プー
リー423間に懸架されたベルト421を一定距離の範
囲内でループ動作させることで、キャリッジ3を移動さ
せる。
【0034】エンコーダユニット6の光センサ部62
は、キャリッジ3に取り付けられており、光センサ部6
2は、キャリッジ3が移動したときにはリニヤスケール
61に微小等間隔に形成されたスリットの個数を検出す
る。
【0035】制御手段7は、媒体搬送用のパルスモータ
51を駆動して副走査方向にプリント媒体100を搬送
するとともに、キャリッジ移動用のパルスモータ41を
駆動してキャリッジ3を主走査方向に往復移動させる一
方、プリントヘッド2をキャリッジ3の往復移動に応じ
て駆動している(すなわち、プリントヘッド2の図示し
ないノズル群を駆動している)。
【0036】キャリッジ停止位置異常判定手段8は、光
センサ部62からの検出パルスを受信するとともに、制
御手段7がパルスモータ41に送出する駆動パルスを受
信している。
【0037】本実施例では、キャリッジ停止位置異常判
定手段8は、光センサ部62からの検出パルスP1を計
数するカウンタ81と、制御手段7がパルスモータ41
に送出する駆動パルスP2を計数するカウンタ82と、
こららカウンタ81,82のカウント値を規格化して比
較する比較器84と、比較器84からの比較値(すなわ
ち、カウンタ81のカウント値と、カウンタ82のカウ
ント値との差のデータ)を取り込んで、当該比較値(絶
対値)が所定の閥値以上となったときに、キャリッジ停
止位置異常を示す信号Iを制御手段7に出力する異常判
定回路85とが設けられている。さらに、キャリッジ停
止位置異常判定手段8には、光センサ部62からの検出
パルスを一定期間受信しないとき(すなわちキャリッジ
3が、正常動作により一時停止したとき、または異常動
作により停止したとき)に、各カウンタ81,82にリ
セット信号を送出するキャリッジ停止検出部86が設け
られている。
【0038】なお、本実施例では、キャリッジ停止検出
部86は、カウンタ81,82をリセットしてそれぞれ
のカウント値をカウントアップ値とするように構成した
が、たとえば連続する2回のキャリッジ停止動作におけ
るカウント値をそれぞれレジスタに記憶し、この差をと
ることでカウントアップ値を求めることもできる。
【0039】また、言うまでもないが、制御手段7とキ
ャリッジ停止位置異常判定手段8は、それぞれ単一機能
ブロックで示してあるが、単一のプロセッサにより各機
能を奏するようにもできるし、複数の回路を組み合わせ
て制御手段7あるいはキャリッジ停止位置異常判定手段
8を構成することもできる。
【0040】以下、図1のプリンタの動作を、図2のフ
ローチャートにより説明する。
【0041】プリンタ1によりプリントが起動すると処
理が開始され(S01)、光センサ部62からの検出パ
ルスP1を計数するカウンタ81とパルスモータ41に
送出する駆動パルスP2を計数するカウンタ82とがと
もにリセットされる(S02)。そして、キャリッジ3
の移動が開始されると、カウンタ81および82のカウ
ントアップが開始される。
【0042】キャリッジ停止検出部86は、光センサ部
62からの検出パルスP1が継続して受信されているか
否かを監視しており(S03)、検出パルスP1の受信
が所定期間ない場合(すなわち、キャリッジ3が停止し
たと判断した場合)には、比較器84が停止時点におけ
るカウンタ81のカウント値C1とカウンタ82のカウ
ント値C2とを規格化し、その差を算出する(S0
4)。異常判定回路85は、カウント値C1とC2との
差の絶対値が最低脱調相当値D以上か否か、すなわち、 |C1−C2|≧D を求め、これが真でないときには、ステップS02に処
理を移し、真であるときに次のステップS06に処理を
移す(S05)。ここで、最低脱調相当値Dは、上記カ
ウント値C1,C2と同様に規格化されている。たとえ
ば、4極のステップモータではD=4とすることができ
る。なお、上記絶対値は、既に述べたように、キャリッ
ジ3を進行方向にさらに進ませるように強制停止させた
場合と、キャリッジ3を進行方向とは逆に遅らせるよう
に強制停止させた場合とでは、ステッピングモータの脱
調の方向(「すべり」の向き)が逆になることを考慮し
たものである。
【0043】ステップ06では、異常判定回路85は制
御手段7に異常検出信号Iを送出し、制御手段7は、キ
ャリッジ移動機構4、媒体搬送機構5およびプリントヘ
ッド2への動作信号の送出を停止する。このとき制御手
段7は、少なくともプリントジョブについての情報、す
なわちプリント開始時にコンビュータからダウンロード
した情報、あるいはプリントデータ(通常、プリンタ内
のメモリに記憶されている)の消去は行わない。これと
ともに、プリンタに設けられた図示しないディスプレイ
やスピーカを介して、あるいはプリンタに接続された図
示しないコンピュータのディスプレイやスピーカを介し
て、プリンタ使用者にキャリッジ動作異常を伝え、待機
状態となる(S07)。そして、プリンタ使用者がキャ
リッジ動作異常の原因を取り除き、プリンタのリセット
スイッチをオンする等、プリンタ使用者の意思表示がな
されると、制御手段7は、ステップ01に処理を戻す。
このとき、制御手段7は、消去せずに残しておいたプリ
ントジョブについての情報をもとに、プリンタを、動作
異常が生じた頁についてのプリント開始時の状態に戻
す。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外的要
因によりキャリッジが強制停止された場合には、その原
因によらず、これをキャリッジ停止位置異常判定手段停
止が直ちに検出し、速やかに、プリントヘッドの駆動、
キャリッジ移動機構の駆動、媒体搬送機構の駆動の動作
を、停止することができるので、上記プリントヘッド,
キャリッジ移動機構,媒体搬送機構等の機械的な損傷を
防止することができる。もちろん、キャリッジが強制停
止した場合にプリントヘッドの継続動作によりプラテン
等が汚れる、といった不都合は生じないし、幼児等の手
や指がキャリッジ等に挟まった場合でも、キャリッジ移
動機構の駆動、媒体搬送機構の駆動は、上述したように
速やかに停止されるので、安全性の高いプリンタを提供
できる。
【0045】また、本発明によればキャリッジが強制停
止された場合には、プリンタ使用者に警告を発すること
ができるので、従来のように、異音を聴取して始めてキ
ャリツジの異常停止に気づくといった問題も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるプリンタの概略を示す説明
図である。
【図2】図1に示したプリンタの動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】従来のプリンタの概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 プリントヘッド 3 キャリッジ 4 キャリッジ移動機構 5 媒体搬送機構 6 リニヤエンコーダユニット 7 制御手段 8 キャリッジ停止位置異常判定手段 41 キャリッジ移動用のパルスモータ 42 ベルト機構 43 キャリッジガイドロッド 51 媒体搬送用のパルスモータ 52 ギヤユニット 53 搬送ローラ 61 リニヤスケール 62 光センサ部 421 ベルト 422 駆動プーリー 423 従動プーリー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドが搭載されたキャリッジ
    と、 前記キャリッジをパルスモータの駆動により主走査方向
    に往復移動させるキャリッジ駆動機構と、 プリント媒体を副走査方向に搬送する媒体搬送機構と、 前記キャリッジの停止実際位置を検出するためのエンコ
    ーダユニットと、 前記プリントヘッド、前記キャリッジ駆動機構および前
    記媒体搬送機構を制御する制御手段と、を有するプリン
    タであって、 前記キャリッジ移動機構の動作中における、前記キャリ
    ッジの停止実際位置についての情報と、前記エンコーダ
    ユニットから取得した停止実際位置についての情報とを
    比較することで、前記キャリッジが所定位置に停止した
    か否かを判定するキャリッジ停止位置異常判定手段、を
    有してなるキャリッジ動作異常監視機能付きプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジの停止実際位置について
    の情報が、連続する2回のキャリッジ停止動作のうち、
    先の回のキャリッジ停止動作における前記エンコーダユ
    ニットのカウント値に対する、後の回のキャリッジ停止
    動作における前記エンコーダユニットのカウントアップ
    値であり、 前記キャリッジの前記停止目標位置についての情報が、
    前記先の回のキャリッジ停止動作におけるパルスモータ
    の駆動パルスのカウントアップ値に対する、次のキャリ
    ッジ停止目標位置に相当するパルスモータの駆動パルス
    のカウントアップ値である、ことを特徴とする請求項1
    に記載のキャリッジ動作異常監視能付きプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記エンコーダユニットが、リニヤ式で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のキャリ
    ッジ動作異常監視機能付きプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジ停止位置異常判定手段
    は、前記キャリッジの停止実際位置についての前記カウ
    ントアップ値と、前記キャリッジの停止目標位置につい
    ての前記カウントアップ値との規格化された差の絶対値
    が、最低脱調に相当する値以上であるときに、前記キャ
    リッジが所定位置に停止していないと判定することを特
    徴とする請求項2または3に記載のキャリッジ動作異常
    監視機能付きプリンタ。
  5. 【請求項5】 プリント媒体への所定イメージのプリン
    ト中に、前記キャリッジ停止位置異常判定手段が、異常
    を検知したときは、前記制御手段は、前記プリントヘッ
    ド、前記キャリッジ移動機構および前記媒体搬送機構の
    動作をリセットして、前記所定イメージのプリント開始
    前の状態にプリンタを復帰させること、および/または
    プリンタ使用者に警告を発することを特徴とする請求項
    1〜4の何れかに記載のキャリッジ動作異常監視機能付
    きプリンタ。
  6. 【請求項6】 プリントヘッドが搭載されたキャリッジ
    を、パルスモータの駆動により主走査方向に往復移動さ
    せるとともに、プリント媒体を副走査方向に搬送して、
    プリント媒体へのプリントを行うプリンタの、前記キャ
    リッジの動作異常を検出するための方法において、 前記エンコーダユニットにより、前記キャリッジの停止
    実際位置を検出するステップ、 キャリッジの停止目標位置についての情報と、前記エン
    コーダユニットから取得した情報とを比較することで、
    前記キャリッジが所定位置に停止したか否かを判定する
    ステップ、を有してなる、プリンタのキャリッジ動作異
    常検出方法。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジの停止実際位置について
    の情報が、連続する2回のキャリッジ停止動作のうち、
    先の回のキャリッジ停止動作における前記エンコーダユ
    ニットのカウント値に対する、後の回のキャリッジ停止
    動作における前記エンコーダユニットのカウントアップ
    値であり、 前記キャリッジの停止目標位置についての情報が、前記
    先の回のキャリッジ停止動作におけるパルスモータの駆
    動パルスのカウント値に対する、次のキャリッジ停止目
    標位置に相当するパルスモータの駆動パルスのカウント
    アップ値である、ことを特徴とする請求項6に記載のプ
    リンタのキャリッジ動作異常検出方法。
  8. 【請求項8】 プリンタのキャリッジ動作異常を請求項
    6または7に記載の方法により検出するプリンタの駆動
    方法であって、 プリント媒体への所定イメージのプリント中に、キャリ
    ッジ停止位置の異常が生じたときは、プリント動作を停
    止し、プリンタ使用者からの再開指示を待って、前記所
    定イメージのプリント開始前の状態にプリンタを復帰さ
    せること、および/またはプリンタ使用者に警告を発す
    ることを特徴とするプリンタの駆動方法。
JP11063526A 1999-03-10 1999-03-10 キャリッジ動作異常監視機能付きプリンタ、プリンタのキャリッジ動作異常検出方法および駆動方法 Withdrawn JP2000255128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050077574A (ko) * 2004-01-28 2005-08-03 삼성전자주식회사 용지의 크기를 자동 판독하는 화상형성장치
JP2014240141A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 キヤノン株式会社 駆動装置、駆動装置の異常判別方法、および記録装置

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