JP2000252347A - 基板搬送方法及び基板搬送装置並びに基板搬送アーム - Google Patents

基板搬送方法及び基板搬送装置並びに基板搬送アーム

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JP2000252347A
JP2000252347A JP5290899A JP5290899A JP2000252347A JP 2000252347 A JP2000252347 A JP 2000252347A JP 5290899 A JP5290899 A JP 5290899A JP 5290899 A JP5290899 A JP 5290899A JP 2000252347 A JP2000252347 A JP 2000252347A
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transfer arm
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俊明 吉田
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隆志 田口
Naokatsu Nishiguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受取位置の基板を受け取って搬送する基板搬
送を好適に行う。 【解決手段】 規格最大サイズの基板Wをガイドして保
持し得るように形成したガイド部5A、5Bとガイド部
5Bから外側に向かって高くするように形成された傾斜
部6とを有する基板搬送アーム2を受取位置に置かれた
基板Wの下方の所定位置に位置させ、基板搬送アーム2
と基板Wとを相対的に上下動させて基板Wがガイド部5
A、5Bに保持された状態か基板Wの一部が傾斜部6に
載置された状態で基板Wを基板搬送アーム2に受け取
る。ガイド部5A、5Bを傾斜部6が形成された側に移
動させる方向YBに基板搬送アーム2を所定の加速度で
移動させる。この基板搬送アーム2の加速時に基板Wに
働く慣性力Fで一部が傾斜部6に載置された基板Wも傾
斜部6を滑り落ちてガイド部5A、5Bで保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カセットなどの基
板収容器内における基板の収容位置や、基板受け渡し台
に立設された基板支持ピンなどの基板の載置位置などの
受取位置に置かれた、半導体ウエハや液晶表示器用のガ
ラス基板、フォトマスク用のガラス基板、光ディスク用
の基板などの基板を受け取って搬送する基板搬送方法及
び基板搬送装置並びに基板搬送に用いられる基板搬送ア
ームに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の基板搬送では、受取位置に置か
れる基板の位置は常に一致しているとは限らない。例え
ば、図15の上段に示す基板Wの位置を、受取位置にお
ける正常位置とする。この正常位置に対して、同図の中
段及び下段に示すように、受取位置において図の左右方
向、例えば、アーム基台に対して基板搬送アームが前進
後退して受取位置に置かれた基板Wを受け取る場合に
は、アーム基台から離れる方向及びアーム基台に近づく
方向にそれぞれ最大でα1、α2(α1≧0、α2≧
0)ズレた位置に基板Wが置かれる可能性があるとする
と、受取位置における基板Wの最大位置ズレ量は(α1
+α2)であり、図15に示すαEが受取位置における
基板Wの最大位置ズレ範囲である。
【0003】そのため、受取位置における最大位置ズレ
範囲αE内のどこに基板Wが置かれていても、その基板
Wを受け取って保持し得るように、従来の基板搬送装置
は、以下のように構成されている。
【0004】〔第1従来例〕この第1従来例は、図16
に示すような基板搬送アーム110が、図示しないアー
ム基台に対して前進後退可能に設けられている。この基
板搬送アーム110には、一対のガイド部材111A、
111Bが接離可能に設けられている。各ガイド部材1
11A、111Bの内壁面112A、112Bが基板W
を挟持するためのガイド部となっている。
【0005】この第1従来例は、以下のような動作で、
受取位置に置かれた基板Wを受け取って搬送する。
【0006】まず、図16の実線で示すように、ガイド
部112A、112Bの離間幅が最大離間幅BMax にな
るようにガイド部材111A、111Bを離間させ、そ
の状態で、基板搬送アーム110をアーム基台から前進
させて、受取位置に置かれた基板Wの下方に進入させ
る。次に、基板搬送アーム110と基板Wとを相対的に
上下動させて基板搬送アーム110で基板Wをすくい上
げるようにして、最大離間幅BMax に離間されたガイド
部112A、112Bの間に基板Wを収容して基板搬送
アーム110で基板Wを受け取る。そして、図16の二
点鎖線で示すように、ガイド部112A、112Bの離
間幅が基板Wの規格最大サイズWLMAX になるまでガイ
ド部材111A、111Bを近接させて受け取った基板
Wをガイド部112A、112Bで挟持する。
【0007】ガイド部112A、112Bで基板Wを挟
持すると、基板搬送アーム110をアーム基台に向けて
後退させ、以後、必要に応じて、ガイド部112A、1
12Bで基板Wを挟持した状態で、アーム基台を移動さ
せたり、基板搬送アーム110をアーム基台から前進さ
せたりして基板Wが搬送される。
【0008】〔第2従来例〕図17に示すように、この
第2従来例も、アーム基台100に対して前進後退可能
に基板搬送アーム120が設けられている。第2従来例
では、基板Wを挟持するためのガイド部121A、12
1Bが形成された一対のガイド部材122A、122B
が、基板搬送アーム120とアーム基台100とに分離
されて設けられている。そして、ガイド部材122A、
122B(ガイド部121A、121B)の接離を、ア
ーム基台100に対する基板搬送アーム120の後退と
前進で行うようにしている。
【0009】この第2従来例は、以下のような動作で、
受取位置に置かれた基板Wを受け取って搬送する。
【0010】まず、図17の実線で示すように、ガイド
部材122A(ガイド部121A)を有する基板搬送ア
ーム120をアーム基台100から前進させて、受取位
置に置かれた基板Wの下方に進入させる。次に、基板搬
送アーム120と基板Wとを相対的に上下動させて基板
搬送アーム120で基板Wをすくい上げるようにして、
ガイド部121Aの内側に基板Wを位置させて基板搬送
アーム120で基板Wを受け取る。そして、図17の二
点鎖線で示すように、ガイド部121A、121Bの幅
が基板Wの規格最大サイズWLMAX になるまで、基板搬
送アーム120をアーム基台100に向けて後退させて
基板搬送アーム120で受け取った基板Wをガイド部1
21A、121Bで挟持する。
【0011】以後、必要に応じて、ガイド部121A、
121Bで基板Wを挟持した状態で、アーム基台100
を移動させたりして基板Wが搬送される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。
【0013】第1従来例では、基板Wを受け取ってすぐ
に基板Wをガイド部112A、112Bで挟持するの
で、受取位置から基板搬送アーム110をアーム基台に
向けて後退する基板Wの搬送を含めて、受け取った基板
Wを脱落などすることなく、基板Wの搬送を安全に行う
ことができる。
【0014】しかしながら、この第1従来例の構成で
は、ガイド部材111A、111Bを接離させる機構が
必要になるので、構成の複雑化やコスト高を招くという
問題がある。また、ガイド部材111A、111Bを接
離させる機構を組み込む関係で基板搬送装置が大型化
し、コンパクトに構成しようとする基板処理装置などに
この第1従来例に係る基板搬送装置を搭載することがで
きないという問題もある。さらに、この第1従来例で
は、受取位置から基板搬送アーム110をアーム基台に
向けて後退させる前に、ガイド部材111A、111B
を接離させて基板Wをガイド部112A、112Bで挟
持する工程が必要になるので、スループットの向上を図
る上での妨げになる。
【0015】一方、第2従来例では、基板搬送アーム1
20の後退動作を利用して基板Wをガイド部121A、
121Bで挟持するので、第1従来例のようなガイド部
材を接離するための特別な機構が不要となり、構成の簡
略化やコスト低減、基板搬送装置の小型化を図ることが
できる。
【0016】しかしながら、第2従来例の構成では、基
板搬送アーム120が後退し終えた段階で基板Wがガイ
ド部121A、121Bで挟持されるので、基板Wを受
け取った基板搬送アーム120の受取位置からの後退は
基板Wを非保持状態で行っている。そのため、基板搬送
アーム120を受取位置から後退させる途中で、基板W
を脱落などする危険が大きいという問題がある。また、
基板搬送アーム120の受取位置からの後退を低速で行
えば、基板Wの脱落をある程度抑制することが可能であ
るが、一方で、スループットが低下するという別意の問
題を引き起こすことになる。さらに、基板Wをガイド部
121A、121Bで挟持した後の基板Wの搬送におい
て、基板搬送アーム120をアーム基台100から前進
させる必要がある場合、第2従来例の構成では、必然的
に、ガイド部121A、121Bによる基板Wの挟持が
解除されて、基板Wを非保持状態で、基板搬送アーム1
20をアーム基台100から前進させて基板Wを搬送す
ることになり、上述した基板搬送アーム120の受取位
置からの後退時と同様の問題が発生することになる。
【0017】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、上述した各従来例の不都合を解消して
受取位置に置かれた基板を受け取って搬送する基板搬送
を好適に行うことができる基板搬送方法及び基板搬送装
置並びに基板搬送アームを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、受取位置に置かれた基板
を受け取って搬送する基板搬送方法であって、規格最大
サイズの基板をガイドして保持し得るように形成したガ
イド部と、前記ガイド部の一部から外側に向かって高く
するように形成された傾斜部とを有する基板搬送アーム
を、前記受取位置に置かれた基板の下方の所定位置に位
置させる第1工程と、前記基板搬送アームと基板とを相
対的に上下動させて基板を前記基板搬送アームに受け取
る第2工程と、前記ガイド部を前記傾斜部が形成された
側に移動させる方向に、基板を受け取った前記基板搬送
アームを所定の加速度で移動させる第3工程と、を含む
ことを特徴とするものである。
【0019】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板搬送方法において、前記基板搬送アームは、
アーム基台に対して前進後退可能であり、前記傾斜部
は、前記アーム基台に対して前記基板搬送アームが前進
されるときに後尾となる側に形成されており、前記第1
工程では、前記基板搬送アームを前記アーム基台から前
進させて、前記基板搬送アームを前記受取位置に置かれ
た基板の下方の所定位置に位置させ、前記第3工程で
は、基板を受け取った前記基板搬送アームを所定の加速
度で前記アーム基台に向けて後退させることを特徴とす
るものである。
【0020】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の基板搬送方法において、前記第1工程な
いし前記第3工程によって基板収容器に収容された基板
を前記基板搬送アームで受け取って取り出すことを特徴
とするものである。
【0021】請求項4に記載の発明は、受取位置に置か
れた基板を受け取って搬送する基板搬送装置であって、
規格最大サイズの基板をガイドして保持し得るように形
成したガイド部と、前記ガイド部の一部から外側に向か
って高くするように形成された傾斜部とを有する基板搬
送アームと、前記基板搬送アームを移動させるアーム移
動手段と、前記受取位置に置かれた基板と前記基板搬送
アームとを相対的に上下動させる上下動手段と、前記基
板搬送アームを前記受取位置に置かれた基板の下方の所
定位置に位置させる第1工程と、前記基板搬送アームと
基板とを相対的に上下動させて基板を前記基板搬送アー
ムに受け取る第2工程と、前記ガイド部を前記傾斜部が
形成された側に移動させる方向に、基板を受け取った前
記基板搬送アームを所定の加速度で移動させる第3工程
とを含む制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴と
するものである。
【0022】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の基板搬送装置において、前記アーム移動手段は、
前記基板搬送アームをアーム基台に対して前進後退させ
るように前記基板搬送アームを移動させるものであり、
前記傾斜部は、前記アーム基台に対して前記基板搬送ア
ームが前進されるときに後尾となる側に形成されてお
り、前記制御手段は、前記第1工程で、前記基板搬送ア
ームを前記アーム基台から前進させて、前記基板搬送ア
ームを前記受取位置に置かれた基板の下方の所定位置に
位置させるとともに、前記第3工程で、基板を受け取っ
た前記基板搬送アームを所定の加速度で前記アーム基台
に向けて後退させることを特徴とするものである。
【0023】請求項6に記載の発明は、上記請求項4ま
たは5に記載の基板搬送装置において、前記制御手段
は、前記第1工程ないし前記第3工程によって基板収容
器に収容された基板を前記基板搬送アームで受け取って
取り出すことを特徴とするものである。
【0024】請求項7に記載の発明は、受取位置に置か
れた基板を受け取って搬送する基板搬送に用いられる基
板搬送アームであって、規格最大サイズの基板をガイド
して保持し得るように形成したガイド部と、前記ガイド
部の一部から外側に向かって高くするように形成された
傾斜部と、を有することを特徴とするものである。
【0025】なお、基板の規格最大サイズとは、基板の
規格サイズに対して許容されている規格誤差範囲のうち
の最大側のサイズである。例えば、200mmの半導体ウ
エハの場合、(200mm−(200mm×ed%))〜
(200mm+(200mm×eu%))の規格誤差範囲が
許容されている。ed、euは、コンマ以下数%であ
る。例えば、ed=eu=0.0015%であれば、規
格誤差範囲は199.7mm〜200.3mmであり、基板
の規格最大サイズは200.3mmとなり、本発明におけ
るガイド部は、200.3mmの基板をガイドして保持し
得るように形成している。
【0026】
【作用】請求項1に記載の発明に係る基板搬送方法の作
用は次のとおりである。まず、第1工程で、規格最大サ
イズの基板をガイドして保持し得るように形成したガイ
ド部と、ガイド部の一部から外側に向かって高くするよ
うに形成された傾斜部とを有する基板搬送アームを、受
取位置に置かれた基板の下方の所定位置に位置させる。
【0027】この所定位置は、次の第2工程で、受取位
置における基板の最大位置ズレ範囲内のどこに基板が置
かれていても、傾斜部が形成されていないガイド部の内
側に基板を位置させて受け取ることが可能な位置であ
る。
【0028】次に、第2工程で、基板搬送アームと基板
とを相対的に上下動させて基板を基板搬送アームに受け
取る。基板搬送アームを上述した所定位置に位置させ
て、基板搬送アームと基板とを相対的に上下動させるの
で、傾斜部が形成されていないガイド部の内側に基板を
位置させて受け取ることができる。このとき、基板とガ
イド部の位置が合っていれば、基板はガイド部全体で保
持されるが、基板とガイド部の位置が合っていなけれ
ば、基板の一部が傾斜部に載置された状態で受け取られ
ることになる。
【0029】そして、第3工程で、ガイド部を傾斜部が
形成された側に移動させる方向に、基板を受け取った基
板搬送アームを所定の加速度で移動させる。これによ
り、基板の一部が傾斜部に載置された状態で受け取られ
ていても、上記基板搬送アームの加速時に基板に働く慣
性力より、基板が傾斜部を滑り落ちてガイド部全体で保
持されることになる。
【0030】以後、基板がガイド部全体で保持された状
態で、脱落などを起こさずに、基板の搬送を安全に行う
ことができる。
【0031】なお、第2工程で、基板がガイド部全体で
保持された場合には、第3工程を含む基板の搬送を、基
板の脱落などを起こさずに安全に行うことができる。
【0032】請求項2に記載の発明に係る基板搬送方法
によれば、まず、第1工程では、基板搬送アームをアー
ム基台から前進させて、基板搬送アームを前記受取位置
に置かれた基板の下方の所定位置に位置させ、次に、第
2工程で、基板搬送アームと基板とを相対的に上下動さ
せて基板を基板搬送アームに受け取る。これにより、基
板がガイド部全体で保持された状態か、基板の一部が傾
斜部に載置された状態で、基板が基板搬送アームに受け
取られることになる。
【0033】そして、第3工程で、基板を受け取った基
板搬送アームを所定の加速度でアーム基台に向けて後退
させる。傾斜部は、アーム基台に対して基板搬送アーム
が前進されるときに後尾となる側に形成されているの
で、基板搬送アームをアーム基台に向けて後退させるこ
とにより、ガイド部を傾斜部が形成された側に移動させ
る方向に、基板搬送アームが移動されることになる。従
って、この第3工程によって、基板の一部が傾斜部に載
置された状態で受け取られていても、基板をガイド部全
体で保持させることができる。
【0034】請求項3に記載の発明に係る基板搬送方法
によれば、受取位置である基板収容器内に収容された基
板の収容位置に置かれた基板を、第1工程ないし第3工
程によって基板搬送アームで受け取って取り出す。
【0035】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板搬送方法を好適に実施する基板搬送装置であ
って、その作用は次のとおりである。
【0036】すなわち、制御手段は、まず、基板搬送ア
ームを受取位置に置かれた基板の下方の所定位置に位置
させる第1工程を行い、次に、上下動手段を駆動制御し
て基板搬送アームと基板とを相対的に上下動させて基板
を基板搬送アームに受け取る第2工程を行い、そして、
アーム移動手段を駆動制御してガイド部を傾斜部が形成
された側に移動させる方向に、基板を受け取った基板搬
送アームを所定の加速度で移動させる第3工程を行っ
て、受取位置に置かれた基板を受け取るとともに基板を
保持する。
【0037】請求項5に記載の発明は、上記請求項2に
記載の基板搬送方法を好適に実施する基板搬送装置であ
って、その作用は次のとおりである。
【0038】すなわち、制御手段は、まず、アーム移動
手段を駆動制御して基板搬送アームをアーム基台から前
進させて、基板搬送アームを受取位置に置かれた基板の
下方の所定位置に位置させて第1工程を行い、次に、上
下動手段を駆動制御して基板搬送アームと基板とを相対
的に上下動させて基板を基板搬送アームに受け取る第2
工程を行い、そして、アーム移動手段を駆動制御して基
板を受け取った基板搬送アームを所定の加速度でアーム
基台に向けて後退させる第3工程を行って、受取位置に
置かれた基板を受け取るとともに基板を保持する。
【0039】請求項6に記載の発明は、上記請求項3に
記載の基板搬送方法を好適に実施する基板搬送装置であ
って、その作用は次のとおりである。
【0040】すなわち、制御手段は、受取位置である基
板収容器内に収容された基板の収容位置に置かれた基板
を、第1工程ないし第3工程によって基板搬送アームで
受け取って取り出す。
【0041】請求項7に記載の発明に係る基板搬送アー
ムを用いることで、上記請求項1に記載の基板搬送方法
を実施したり、上記請求項4に記載の基板搬送装置を実
現したりすることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施例に係る
基板搬送装置の構成を示す平面図と縦断面図であり、図
2は第1実施例に係る基板搬送アームの拡大平面図と拡
大縦断面図である。
【0043】この基板搬送装置は、アーム基台1に対し
て前進後退可能な基板搬送アーム2を備えている。
【0044】図に示す基板搬送アーム2は、平面視で略
「I」の字型の形状を有し、バランスをとって半導体ウ
エハなどの円形基板Wを載置支持する複数(図では4
個)の突起3が形成されている。また、前進後退する方
向に分離して対向配備されたガイド部材4A、4Bの内
壁面が、規格最大サイズWLMAX の基板Wをガイドして
保持し得るガイド部5A、5Bとして形成され、このガ
イド部5A、5Bの一部から外側に向かって高くするよ
うに傾斜部6が形成されている。この第1実施例では、
傾斜部5は、基板搬送アーム2が前進されるときに後尾
となる側であるガイド部5Bから外側に向かって高くす
るように形成されている。
【0045】先にも説明したように、基板Wの規格最大
サイズWLMAX は、規格誤差範囲のうちの最大側のサイ
ズであるので、規格最大サイズWLMAX 以下の規格誤差
範囲内の各サイズの基板Wをガイド部5A、5Bで保持
することができる。このガイド部5A、5Bによる基板
Wの保持は、ガイド部材4A、4Bに形成される凹部内
に基板Wを収容して基板Wの外周端縁をガイド部5A、
5Bでガイドすることで行う。なお、規格最大サイズW
MAX よりも小さい規格誤差範囲内のサイズの基板Wを
ガイド部5A、5Bで保持したとき、基板Wの外周端縁
とガイド部5A、5Bとの間に若干の「遊び」が形成さ
れるが、規格誤差範囲は僅かであるので、このような基
板Wであっても十分に保持することができる。
【0046】傾斜部6の水平方向の長さTLは、図15
で説明した受取位置における基板Wの最大位置ズレ量
(α1+α2)以上(TL≧(α1+α2))としてい
る。
【0047】ガイド部材4Aは、傾斜部6を滑り落ちた
基板Wの外周端縁がガイド部5Aに衝突した際に基板W
を破損させないような緩衝性を有する材料、例えば、フ
ッ素樹脂などで形成されている。一方、傾斜部6が形成
されたガイド部材4Bは、傾斜部6を基板Wが滑り落ち
る際に、基板Wを磨耗させたり、傾斜部6側が磨耗しな
いような材料、例えば、ベスペルなどで形成されてい
る。なお、ガイド部材4Bに関しては、保持した基板W
の外周端縁をガイドするガイド部5B部分を緩衝性を有
するフッ素樹脂などで形成し、傾斜部6部分を磨耗し難
いベスペルなどで形成するようにしてもよい。
【0048】なお、傾斜部6と基板Wとの接触面積を少
なくするために、例えば、図3に示すように、傾斜部6
を複数本の突起列で形成してもよい。なお、図3は傾斜
部6をガイド部5Aから見た図である。
【0049】オリエンテーションフラット(以下「オリ
フラ」と略す)OFが形成された基板Wを搬送する際に
は、ガイド部5A、5Bの周方向の長さを、オリフラO
Fによって欠けた基板Wの外周部の周方向の長さよりも
大きく形成する。これにより、保持した基板Wのオリフ
ラOFがどの位置にあってもガイド部5A、5B内で基
板Wが変動して保持が不完全になるような不都合を防止
することができる。
【0050】図1に示すアーム移動機構7は、多関節型
の機構であり、基板搬送アーム2を含めて合計で3本以
上の奇数本(図では3本であるが、5本、7本、…であ
ってもよい)のアームセグメント2、11、12の連結
体で構成している。
【0051】このアーム移動機構7は、アーム基台1に
設けられた電動モーターなどの回転駆動装置13によっ
て、基端側の第3アームセグメント12を水平面内で回
動自在にアーム基台1に支持し、中間の第2アームセグ
メント11を水平面内で回動自在に第3アームセグメン
ト12に支持し、先端側の第1アームセグメントである
基板搬送アーム2を水平面内で回動自在に第2アームセ
グメント11に支持している。
【0052】そして、基板搬送アーム2の基端部に下方
に向けて垂設固定され、第2アームセグメント11の先
端部で軸受けされた第1回動軸14の回動中心と、第2
アームセグメント11の基端部に下方に向けて垂設固定
され、第3アームセグメント12の先端部で軸受けされ
た第2回動軸15の回動中心との間の長さ(第2アーム
セグメント11の有効長)と、第2回動軸15の回動中
心と、第3アームセグメント12の基端部に下方に向け
て垂設固定され、回転駆動装置13の回転力が伝達され
る第3回動軸16の回動中心との間の長さ(第3アーム
セグメント12の有効長)とを同じ長さRに設定してい
る。
【0053】また、第3回動軸16と第2回動軸15と
の間に設けられたベルト伝達機構と、第2回動軸15と
第1回動軸14との間に設けられたベルト伝達機構(い
ずれも図示せず)とによって、図4の動作概念図に示す
ように、回転駆動装置13が第3回動軸16を介して、
例えば、第3アームセグメント12を角度θ1だけ所定
方向に回動させたとき、第2回動軸15が第3回動軸1
6の2倍の角度θ2(=2×θ1)だけ第3回動軸16
と逆方向に回動され、第1回動軸14は、第2回動軸1
5の1/2倍の角度θ3(=θ1)だけ第2回動軸15
と逆方向(第3回動軸16と同じ方向)に回動させるよ
うに動力を伝達させている。
【0054】これにより、回転駆動機構13によって第
3回動軸16を正逆方向に回転させることで、アーム基
台1に対する基板搬送アーム2の姿勢を維持しながらア
ーム基台1に対して基板搬送アーム2を前進後退させる
ことができる。
【0055】なお、アーム移動機構7は、上述した多関
節型の機構に限らず、例えば、図5、図6に示すように
スライド型の機構で構成してもよい。なお、図5は、基
板搬送アーム2の前進後退のストロークを延ばすため
に、アーム基台1に対してスライド可能なスライド部材
1aに対して基板搬送アーム2をスライドさせるように
構成した例であり、図6は、アーム基台1に対して基板
搬送アーム2を直接スライド可能に構成した例である。
【0056】図7は、実施例装置の制御系の構成を示す
ブロック図である。図に示すように、アーム移動機構7
(回転駆動装置13)や、上下動機構8、基台移動機構
9は、制御部10によって制御され、以下のような動作
が実現される。この制御部10は、例えば、コンピュー
ターなどによって構成されている。
【0057】なお、上下動機構8は、基板搬送アーム2
と受取位置に置かれた基板Wとを相対的に上下動させる
ための機構であり、受取位置に置かれた基板Wに対して
基板搬送アーム2側を上下動させるものでもよいし、基
板搬送アーム2に対して受取位置に置かれた基板W側を
上下動させるものでもよいし、基板搬送アーム2と受取
位置に置かれた基板Wとを共に上下動させるものでもよ
い。また、基板搬送アーム2を上下動させる場合には、
アーム基台1を上下動させてアーム基台1とともに基板
搬送アーム2を上下動させてもよいし、アーム基台1に
対して基板搬送アーム2を上下動させてもよい。上下動
機構8の具体的な機構図は省略しているが、このような
上下動機構8は、例えば、ボールネジやコンベア、シリ
ンダなどの周知の1軸方向駆動機構で構成される。
【0058】また、基台移動機構9は、必要に応じて設
けられるもので、アーム基台1を上下動させたり、鉛直
方向の軸芯周りで旋回動させたり、水平移動させたりし
て、アーム基台1を適宜に移動させるものである。この
ような基台移動機構9は、受取位置に置かれた基板Wを
取り出す前の、基板Wに対する基板搬送アーム2の位置
合わせや、受取位置に置かれた基板Wを受け取ってガイ
ド部5A、5Bに保持した後、その基板Wを所望の場所
に搬送するような場合に用いられる。
【0059】従って、受取位置に置かれた基板Wに対す
る基板搬送アーム2の位置合わせが固定され、受取位置
に置かれた基板Wを受け取って取り出す基板Wの搬送以
外の搬送を行わない基板搬送装置は、この基台移動機構
9は省略される。
【0060】次に、上記構成を有する第1実施例装置を
用いた基板搬送方法を図8を参照して説明する。なお、
受取位置における基板Wの位置ズレに関しては、図15
で説明したので、重複する説明は省略する。また、基板
Wに対する基板搬送アーム2の位置合わせが必要な場合
には、以下の第1工程の前に行っておく。
【0061】まず、第1工程として、制御部10は、ア
ーム移動機構7を駆動制御して、基板搬送アーム2をア
ーム基台1から前進させて、基板搬送アーム2を受取位
置に置かれた基板Wの下方の所定位置に位置させる(図
8(a))。
【0062】この所定位置は、次の第2工程で、受取位
置における基板Wの最大位置ズレ範囲αE内のどこに基
板Wが置かれていても、傾斜部6が形成されていないガ
イド部5Aの内側に基板Wを位置させて受け取ることが
可能な位置である。具体的には、例えば、受取位置にお
ける基板Wの最大位置ズレ範囲αEのうち、アーム基台
1から離れた側の基板Wの最大ズレ位置EP1と、ガイ
ド部5Aとが略一致する位置である。
【0063】次に、第2工程として、制御部10は、上
下動機構8を駆動制御して、基板搬送アーム2と基板W
とを相対的に上下動させて基板Wを基板搬送アーム2に
受け取る(図8(b)、(c))。基板搬送アーム2を
図8(a)に示す所定位置に位置させて、基板搬送アー
ム2と基板Wとを相対的に上下動させるので、傾斜部6
が形成されていないガイド部5Aの内側に基板Wを位置
させて基板搬送アーム2に基板Wを受け取ることができ
る。ここで、図8(a)の二点鎖線で示すように、基板
Wがアーム基台1から最も離れた側のズレ位置に置かれ
ていた場合、この基板Wとガイド部5A、5Bの位置と
が合っているので、基板Wはガイド部5A、5B内に収
容されて保持される(図8(b))。また、それ以外の
位置に基板Wが置かれていれば、基板Wの一部が傾斜部
6に載置された状態で基板Wが基板搬送アーム2に受け
取られることになる(図8(c))。
【0064】そして、第3工程として、制御部10は、
アーム移動機構7を駆動制御して、基板Wを受け取った
基板搬送アーム2を所定の加速度でアーム基台1に向け
て後退、すなわち、ガイド部5A、5Bを傾斜部6が形
成された側に移動させる方向YBに、基板搬送アーム2
を所定の加速度で移動させる(図8(d))。これによ
り、基板Wの一部が傾斜部6に載置された状態で受け取
られていても、上記基板搬送アーム2の加速時に基板W
に働く慣性力Fより、基板Wが傾斜部6を滑り落ちてガ
イド部5A、5B内に収容されて保持されることにな
る。
【0065】なお、上記所定の加速度は、基板Wと傾斜
部6との接触部分に働いている摩擦力によって基板Wの
一部の傾斜部6への載置を維持する状態を失わせるだけ
の慣性力Fを基板Wに働かせ得る加速度である。この加
速度は、基板Wの重量や基板Wと傾斜部6との摩擦係
数、傾斜部6の傾斜角度などによって決まる値であり、
実験や計算などによって決めることができる。
【0066】以後、基板Wがガイド部5A、5B内に収
容されて保持された状態で、脱落などを起こさずに、基
板Wの搬送を安全に行うことができる。
【0067】なお、第2工程で、基板Wがガイド部5
A、5Bに収容されて保持された場合には、第3工程を
含む基板Wの搬送を、基板Wの脱落などを起こさずに安
全に行うことができる。
【0068】ところで、従来例でも説明したが、アーム
基台1(100)に対して前進後退可能な基板搬送アー
ム2(110、120)を備えた基板搬送装置を用いた
基板搬送方法は、一般的に、基板搬送アーム2(11
0、120)をアーム基台1(100)から前進させ
て、基板搬送アーム2(110、120)を受取位置に
置かれた基板Wの下方の所定位置に位置させ、基板搬送
アーム2(110、120)と基板Wとを相対的に上下
動させて基板Wを基板搬送アーム2(110、120)
に受け取り、基板Wを受け取った基板搬送アーム2(1
10、120)をアーム基台1(100)に向けて後退
させる工程からなる。従って、この実施例装置及び図8
に示す基板搬送方法によれば、アーム基台1(100)
に対して前進後退可能な基板搬送アーム2(110、1
20)を備えた基板搬送装置を用いた基板搬送方法にお
いて、最も少ない動作工程で、受取位置に置かれた基板
Wを受け取るとともに、基板Wを保持して搬送すること
ができる。よって、第1従来例のように、ガイド部材1
11A、111Bを接離させて基板Wをガイド部112
A、112Bで挟持する工程や、後述する第2実施例の
ように、基板Wを受け取った基板搬送アーム2をさらに
所定の加速度で所定の移動量だけ前進させて基板Wをガ
イド部5A、5B内に収容して保持する工程などの無駄
な工程をなくすことができ、スループットの向上を図る
ことができる。
【0069】また、この実施例は、規格最大サイズWL
MAX の基板Wをガイドして保持し得るように形成したガ
イド部5A、5Bと、ガイド部5A、5Bの一部から外
側に向かって高くするように形成された傾斜部6を基板
搬送アーム2に設け、その基板搬送アーム2の移動制御
と、基板搬送アーム2と受取位置に置かれた基板Wの相
対的な上下動の制御とによって、受取位置に置かれた基
板Wを受け取るとともに、基板Wを保持することがで
き、第1従来例のようなガイド部材111A、111B
を接離させるための特別な機構を必要とせず、構成の簡
略化やコスト低減、基板搬送装置の小型化を図ることが
できる。
【0070】図9は、上記実施例装置が受取位置からア
ーム基台1まで後退する際の基板搬送アーム2の後退速
度(SP1)と、第2従来例が受取位置からアーム基台
100まで後退する際の基板搬送アーム120の後退速
度(SP2)とを比較したのである。第2従来例では、
受け取った基板Wを脱落させないために、後退開始時の
加速と後退終了時の減速を小さくするとともに、後退時
の後退速度を遅くしなければならない。これに対して、
上記実施例では、一部が傾斜部6に載置された基板Wを
ガイド部5A、5B内に収容して保持するために、後退
開始時の加速をある程度大きくし、また、以後は基板W
を保持しているので、後退時の後退速度をある程度速く
することも可能である。その結果、図9からも明らかな
ように、上記実施例によれば、第2従来例よりも基板搬
送アーム2の受取位置からアーム基台1までの後退動作
に要する時間を大幅に短縮することができ、スループッ
トの向上を図ることができる。
【0071】また、規格最大サイズWLMAX の基板Wを
ガイドして保持し得るように形成したガイド部5A、5
Bに基板Wを保持して搬送するので、結果的に、基板W
を所定の位置に位置決めすることもできる。従って、特
別な基板Wの位置決め機構を別途設けることなく、基板
Wの位置決めも行うことができる。
【0072】次に、上記構成を有する第1実施例装置を
用いた別の基板搬送方法を図10を参照して説明する。
【0073】この基板搬送方法では、第1工程で基板搬
送アーム2を位置させる所定位置を図10(a)に示す
位置としたものである。
【0074】すなわち、受取位置における基板Wの最大
位置ズレ範囲αEのうち、アーム基台1から離れた側の
基板Wの最大ズレ位置EP1よりも、ガイド部5Aがさ
らにアーム基台1から離れる側に配置された位置を所定
位置としている。なお、この基板搬送方法を行う場合
は、傾斜部6の水平方向の長さTLを、受取位置におけ
る基板Wの最大位置ズレ量(α1+α2)に、最大ズレ
位置EP1とガイド部5Aとのズレ量βを加算した結果
以上(TL≧(α1+α2+β))とする。
【0075】図10(a)の状態で、制御部10が、上
下動機構8を駆動制御して、基板搬送アーム2と基板W
とを相対的に上下動させて基板Wを基板搬送アーム2に
受け取る(図10(b)、(c))と、基板Wが最大位
置ズレ範囲αE内のどこに置かれていても、常に、傾斜
部6が形成されていないガイド部5Aの内側に基板Wが
位置されるとともに、基板Wの一部が傾斜部6に載置さ
れた状態で基板Wが基板搬送アーム2に受け取られるこ
とになる。なお、図10(b)は、アーム基台1から最
も離れた側のズレ位置に置かれた基板Wを基板搬送アー
ム2で受け取った場合を、図10(c)は、アーム基台
1に最も近い側のズレ位置に置かれた基板Wを基板搬送
アーム2で受け取った場合をそれぞれ示している。
【0076】以後は図8の基板搬送方法と同様に、制御
部10は、アーム移動機構7を駆動制御して、基板Wを
受け取った基板搬送アーム2を所定の加速度でアーム基
台1に向けて後退させると、図8の基板搬送方法で説明
したように、傾斜部6に一部が載置された基板Wは傾斜
部6を滑り落ちてガイド部5A、5B内に収容されて保
持されることになる。
【0077】このような基板搬送方法であっても、図8
で説明した基板搬送方法と同様の効果を得ることができ
る。
【0078】次に、本発明に係る第2実施例を図11を
参照して説明する。図11は本発明の第2実施例に係る
基板搬送アームの拡大平面図と拡大縦断面図である。
【0079】この第2実施例装置は、基板搬送アーム2
が前進されるときに先頭となる側であるガイド部5Aか
ら外側に向かって高くするように傾斜部6を形成したこ
とを特徴とするもので、それ以外の構成は第1実施例と
同じであるのでその詳述を省略する。
【0080】次に、この第2実施例装置を用いた基板搬
送方法を図12を参照して説明する。
【0081】まず、第1工程として、制御部10は、ア
ーム移動機構7を駆動制御して、基板搬送アーム2をア
ーム基台1から前進させて、基板搬送アーム2を受取位
置に置かれた基板Wの下方の所定位置に位置させる(図
12(a))。
【0082】この所定位置は、次の第2工程で、受取位
置における基板Wの最大位置ズレ範囲αE内のどこに基
板Wが置かれていても、傾斜部6が形成されていないガ
イド部5Bの内側に基板Wを位置させて基板搬送アーム
2で基板Wを受け取ることが可能な位置である。具体的
には、例えば、受取位置における基板Wの最大位置ズレ
範囲αEのうち、アーム基台1に近い側の基板Wの最大
ズレ位置EP2と、ガイド部5Bとが略一致する位置で
ある。
【0083】次に、第2工程として、制御部10は、上
下動機構8を駆動制御して、基板搬送アーム2と基板W
とを相対的に上下動させて基板Wを基板搬送アーム2に
受け取る(図12(b)、(c))。基板搬送アーム2
を図12(a)に示す所定位置に位置させて、基板搬送
アーム2と基板Wとを相対的に上下動させるので、傾斜
部6が形成されていないガイド部5Bの内側に基板Wを
位置させて基板Wを基板搬送アーム2に受け取ることが
できる。ここで、図12(a)の二点鎖線で示すよう
に、基板Wがアーム基台1に最も近い側のズレ位置に置
かれていた場合、この基板Wとガイド部5A、5Bの位
置とが合っているので、基板Wはガイド部5A、5B内
に収容されて保持される(図12(b))。また、それ
以外の位置に基板Wが置かれていれば、基板Wの一部が
傾斜部6に載置された状態で基板Wが基板搬送アーム2
に受け取られることになる(図12(c))。
【0084】そして、第3工程として、制御部10は、
アーム移動機構7を駆動制御して、基板Wを受け取った
基板搬送アーム2を所定の加速度で所定の移動量だけア
ーム基台1からさらに前進、すなわち、ガイド部5A、
5Bを傾斜部6が形成された側に移動させる方向YF
に、基板搬送アーム2を所定の加速度で移動させる(図
12(d))。これにより、基板Wの一部が傾斜部6に
載置された状態で受け取られていても、上記基板搬送ア
ーム2の加速時に基板Wに働く慣性力Fにより、基板W
が傾斜部6を滑り落ちてガイド部5A、5B内に収容さ
れて保持されることになる。
【0085】なお、上記所定の移動量は、一部が傾斜部
6に載置された基板Wをガイド部5A、5B内に収容し
て保持し得るだけのごく僅かな移動量であり、実験など
によって決めておく。
【0086】最後に制御部10は、アーム移動機構7を
駆動制御して、ガイド部5A、5Bで基板Wを保持した
基板搬送アーム2をアーム基台1に向けて後退させる。
【0087】この第2実施例装置を用いた基板搬送方法
では、上記第1実施例装置を用いた基板搬送方法に比べ
て、基板Wを受け取った基板搬送アーム2をさらに所定
の加速度で所定の移動量だけ前進させて基板Wをガイド
部5A、5B内に収容して保持する工程が必要になる
が、それ以外は、上記第1実施例装置を用いた基板搬送
方法と同様の効果を得ることができる。
【0088】なお、上記構成を有する第2実施例装置を
用いた基板搬送方法としては、以下のような方法で行う
こともできる。
【0089】すなわち、第1工程での基板搬送アーム2
を位置させる所定位置を、受取位置における基板Wの最
大位置ズレ範囲αEのうち、アーム基台1に近い側の基
板Wの最大ズレ位置EP2(図12参照)よりも、ガイ
ド部5Bがさらにアーム基台1に近い側に配置された位
置とする。なお、この基板搬送方法を行う場合は、傾斜
部6の水平方向の長さTLを、受取位置における基板W
の最大位置ズレ量(α1+α2)に、最大ズレ位置EP
2とガイド部5Bの内壁面5Baとのズレ量(γとす
る)を加算した結果以上(TL≧(α1+α2+γ))
とする。
【0090】これにより、制御部10が、上下動機構8
を駆動制御して、基板搬送アーム2と基板Wとを相対的
に上下動させて基板Wを基板搬送アーム2に受け取る
と、基板Wが最大位置ズレ範囲αE内のどこに置かれて
いても、常に、傾斜部6が形成されていないガイド部5
Bの内側に基板Wが位置されるとともに、基板Wの一部
が傾斜部6に載置された状態で基板Wが基板搬送アーム
2に受け取られることになる。
【0091】そして、制御部10が、アーム移動機構7
を駆動制御して、基板Wを受け取った基板搬送アーム2
を所定の加速度で所定の移動量だけアーム基台1からさ
らに前進させると、図12の基板搬送方法で説明したよ
うに、傾斜部6に一部が載置された基板Wは傾斜部6を
滑り落ちてガイド部5A、5B内に収容されて保持され
ることになる。
【0092】最後に制御部10は、アーム移動機構7を
駆動制御して、ガイド部5A、5Bで基板Wを保持した
基板搬送アーム2をアーム基台1に向けて後退させる。
【0093】このような基板搬送方法であっても、図1
2で説明した基板搬送方法と同様の効果を得ることがで
きる。
【0094】なお、上記各実施例では、ガイド部5A、
5Bを曲面で形成して、ガイド部5A、5Bによる基板
Wの保持を基板Wの外周端縁と線接触させて行うように
構成したが、ガイド部を複数本のピンで構成し、このガ
イド部としてのピンに基板Wの外周端縁の複数箇所を点
接触させて保持するように構成してもよい。
【0095】また、上記各実施例では、平面視で略
「I」の字型の基板搬送アームを例に採り説明したが、
その他の形状の基板搬送アーム、例えば、図13に示す
ような平面視で略「U」の字型の基板搬送アームであっ
ても本発明は同様に適用することができる。なお、図1
3(a)は、基板搬送アームの変形例の拡大平面図であ
り、図13(b)は図13(a)のA−A矢視断面図で
ある。また、図13ではガイド部材4B(前進させたと
きの後尾側となる)に傾斜部6を形成した場合を示して
いるが、ガイド部材4A側に傾斜部6を形成した構成で
あってもよい。
【0096】次に、上記実施例装置の具体的な適用例を
図14に示す基板処理装置を例に採り説明する。
【0097】この基板処理装置は、レジスト塗布処理や
熱処理(加熱処理、冷却処理を含む)、現像処理などの
各種の基板処理を行うための装置であり、 基板搬入搬
出部IDと、各種の基板処理を行う処理ユニットSC、
TP、SDが配設された処理ユニット部PUと、処理ユ
ニット部PUと露光装置EPとの間で基板Wを受け渡す
インターフェース部IFとを備えている。
【0098】基板搬入搬出部IDには、複数枚の基板W
を所定間隔で積層収容する基板収容器としてのカセット
Cを載置するカセット載置台21と、カセットCと処理
ユニット部PUとの間で基板Wを搬送する第1の基板搬
送装置TR1と、第1の基板搬送装置TR1の搬送路2
2とを備えている。
【0099】第1の基板搬送装置TR1は、カセットC
に収容された基板Wを受け取って取り出し、搬送して処
理ユニット部PU内に搭載された第2の基板搬送装置T
R2に引き渡すとともに、一連の基板処理を終えた基板
Wを第2の基板搬送装置TR2から受け取ってカセット
Cに収容する。
【0100】この第1の基板搬送装置TR1は、上下動
可能で図のY方向への(搬送路22に沿った)水平移動
が可能な図示しないアーム基台とこのアーム基台に対し
て前進後退可能な図示しない基板搬送アームとを備えて
いる。そして、アーム基台を水平移動させて所望のカセ
ットCの前にアーム基台を位置させ、アーム基台を上下
動させて所望のカセットCにおける目的とする基板Wの
収容位置に対する基板Wの取り出し・収容高さに基板搬
送アームを位置させ、カセットCに対する基板Wの取り
出しや収容が行われる。また、第2の基板搬送装置TR
2との間の基板Wの受け渡しは、処理ユニット部PUに
配設された第2の基板搬送装置TR2の搬送路31の前
にアーム基台を位置させるとともに基板搬送アームを所
定の高さに位置させて行われる。
【0101】処理ユニット部PUは、第2の基板搬送装
置TR2の配送路31を挟んで一方側にレジスト塗布処
理用のスピンコーターSC、他方側に現像処理用のスピ
ンデベロッパーSDが配設され、また、スピンコーター
SCやスピンデベロッパーSDの上方に熱処理部TPが
配設されている。
【0102】第2の基板搬送装置TR2は、基板搬入搬
出部ID内の第1の基板搬送装置TR1から未処理の基
板Wを受け取って、各処理ユニットSC、TP、SDの
間を循環搬送させ、所定の処理順序に従って、各処理ユ
ニットSC、TP、SDに対する基板Wの受け渡しを行
う。この循環搬送の途中で、インターフェイス部IF内
に搭載された第3の基板搬送装置TR3に露光処理前の
基板処理を終えた基板Wを引き渡すとともに、第3の基
板搬送装置TR3から露光処理済の基板Wを受け取る。
【0103】この第2の基板搬送装置TR2は、上下動
可能で、かつ、鉛直方向の軸芯周りの旋回動も可能な図
示しないアーム基台とこのアーム基台に対して前進後退
可能な図示しない基板搬送アームとを備えている。そし
て、アーム基台を適宜に上下動や旋回動させて、基板搬
送アームを所定の高さに位置させるとともに、基板搬入
搬出部IDに向けて基板搬送アームを前進後退できるよ
うにして、基板搬入搬出部ID寄りの基板受け渡し位置
において、第1の基板搬送装置TR1との間で基板Wの
受け渡しが行われる。また、アーム基台を適宜に上下動
や動旋回させて、基板搬送アームを所定の高さに位置さ
せるとともに、受渡しを行う処理ユニットSC、TP、
SDに向けて基板搬送アームを前進後退できるようにし
て、その処理ユニットSC、TP、SDとの間で基板W
の受け渡しが行われる。さらに、アーム基台を適宜に上
下動や旋回動させて、基板搬送アームを所定の高さに位
置させるとともに、インターフェイス部IFに向けて基
板搬送アームを前進後退できるようにして、インターフ
ェイス部IF寄りの基板受け渡し位置において、第3の
基板搬送装置TR3との間で基板Wの受け渡しが行われ
る。
【0104】インターフェイス部IFは、第3の基板搬
送装置TR3の他に、露光装置EPとの間で基板Wを受
け渡しするための複数本の基板支持ピン41が立設され
た受け渡し台42A、42Bや、処理ユニット部PUで
の処理時間と、露光装置EPでの処理時間のズレを吸収
するためにインターフェイス部IFで基板Wを一時的に
待機収容する基板収容器43、第3の基板搬送装置TR
3の搬送路44などを備えている。
【0105】第3の基板搬送装置TR3は、処理ユニッ
ト部PU内の第2の基板搬送装置TR2から露光処理前
の基板処理を終えた基板Wを受け取って、一方側の受け
渡し台42Aに立設された基板支持ピン41にその基板
Wを載置させるとともに、他方側の受け渡し台42Bに
立設された基板支持ピン41に載置された露光処理済の
基板Wを受け取って、処理ユニット部PU内の第2の基
板搬送装置TR2にその基板Wを引き渡す。なお、第2
の基板搬送装置TR2から受け渡し台42Aへの基板W
の搬送時に、前に搬送した基板Wが受け渡し台42Aに
残留している状態であれば、今回搬送してきた基板Wを
基板収容器43に収容する。そして、受け渡し台42A
に残留している基板Wが露光装置EPに取り込まれて受
け渡し台42Aが空くと基板収容器43に収容した基板
Wを取り出して受け渡し台42Aに立設された基板支持
ピン41に載置させる。同様に、受け渡し台42Bから
第2の基板搬送装置TR2への基板Wの搬送時に、第2
の基板搬送装置TR2が基板Wの受け取り状態にないと
きには、今回搬送してきた基板Wを基板収容器43に収
容し、第2の基板搬送装置TR2が基板Wの受け取り状
態になると、基板収容器43に収容した基板Wを取り出
して第2の基板搬送装置TR2に引き渡す。
【0106】この第3の基板搬送装置TR3は、上下動
可能で図のY方向への(搬送路44に沿った)水平移動
が可能、かつ、鉛直方向の軸芯周りの旋回動も可能な図
示しないアーム基台とこのアーム基台に対して前進後退
可能な図示しない基板搬送アームとを備えている。そし
て、アーム基台を適宜に移動させて、処理ユニット部P
U内の搬送路31の前にアーム基台を位置させ、基板搬
送アームを所定の高さに位置させて、第2の基板搬送装
置TR2との間で基板Wの受け渡しが行われる。また、
アーム基台を適宜に移動させて、受け渡し台42A、4
2Bの前にアーム基台を位置させ、基板搬送アームを所
定の高さに位置させるとともに、受け渡し台42A、4
2Bに向けて基板搬送アームを前進後退できるようにし
て、受け渡し台42Aに立設された基板支持ピン41へ
の基板Wの載置や、受け渡し台42Bに立設された基板
支持ピン41に載置された基板Wの受け取りが行われ
る。さらに、アーム基台を適宜に移動させて、基板収容
器43の前にアーム基台を位置させ、基板搬送アームを
所定の高さに位置させるとともに、基板収容器43に向
けて基板搬送アームを前進後退できるようにして、基板
収容器43に対する基板Wの収容・取り出しが行われ
る。
【0107】なお、露光装置EPにも露光装置EP内に
おける基板Wの搬送を行う図示しない基板搬送装置を備
えている。そして、この基板搬送装置によって、インタ
ーフェイス部IF内の受け渡し台42Aに立設された基
板支持ピン41に載置された露光処理前の基板処理を終
えた基板Wを受け取って露光装置EP内に取り込んだ
り、露光処理済の基板Wをインターフェイス部IF内の
受け渡し台42Bに立設された基板支持ピン41に載置
したりする。
【0108】また、上記装置において、第1の基板搬送
装置TR1の基板搬送アームと第2の基板搬送装置TR
2の基板搬送アームとが干渉せずに、これら基板搬送ア
ーム間の基板Wの受け渡しが行えるとともに、第2の基
板搬送装置TR2の基板搬送アームと第3の基板搬送装
置TR3の基板搬送アームとが干渉せずに、これら基板
搬送アーム間の基板Wの受け渡しが行えるようにするた
めには、例えば、第1の基板搬送装置TR1の基板搬送
アームと基板搬送装置TR3の基板搬送アームとを上記
実施例のような平面視で「I」の字型の形状とし、一方
で、第2の基板搬送装置TR2の基板搬送アームを図1
3の変形例のような平面視で「U」の字型の形状とすれ
ばよい。
【0109】上記構成の基板処理装置において、例え
ば、第1の基板搬送装置TR1を、上述した実施例やそ
の変形例などに係る基板搬送装置で構成し、カセットC
から基板Wを受け取って取り出す基板Wの搬送を、上述
した実施例で説明した基板搬送方法で行うことができ
る。
【0110】なお、この場合、第1の工程では、目的と
する基板Wとその下に収納された基板Wとの間に基板搬
送アーム2を挿入させ、目的とする基板Wの下方の所定
位置に位置させ、第2工程では目的とする基板Wがその
上に収納された基板Wと干渉しない高さ位置まで基板搬
送アーム2と基板Wとの上下動を行い、目的とする基板
Wの上に収納された基板Wの下方において第3工程を行
う。
【0111】カセットC内に収容された各基板Wの収容
位置(受取位置)は、各基板Wごとでバラツキがある
が、上述した実施例で説明した基板搬送方法によれば、
全ての基板Wに対して同じ動作で基板Wを保持してカセ
ットCから取り出すことができる。
【0112】なお、第1の基板搬送装置TR1のアーム
基台を鉛直方向の軸芯周りで旋回動可能に構成し、第1
の基板搬送装置TR1のアーム基台に対して第1の基板
搬送装置TR1の基板搬送アームを前進後退させて第2
の基板搬送装置TR2に対する基板Wの受け渡しを行う
場合には、第2の基板搬送装置TR2から基板Wを受け
取る基板Wの搬送を、上述した実施例で説明した基板搬
送方法で行うこともできる。
【0113】また、第2の基板搬送装置TR2を、上述
した実施例やその変形例などに係る基板搬送装置で構成
し、第1の基板搬送装置TR1から基板Wを受け取る際
の基板Wの搬送や、各処理ユニットSC、TP、SDか
ら基板Wを受け取る際の基板Wの搬送、第3の基板搬送
装置TR3から基板Wを受け取る際の基板Wの搬送を上
述した実施例で説明した基板搬送方法で行うこともでき
る。
【0114】さらに、第3の基板搬送装置TR3を、上
述した実施例やその変形例などに係る基板搬送装置で構
成し、基板収容器43から基板Wを受け取って取り出す
基板Wの搬送や、基板受け渡し台42Bから基板Wを受
け取る際の基板Wの搬送を上述した実施例で説明した基
板搬送方法で行うこともできる。なお、第3の基板搬送
装置TR3のアーム基台に対して第3の基板搬送装置T
R3の基板搬送アームを前進後退させて第2の基板搬送
装置TR2に対する基板Wの受け渡しを行う場合には、
第2の基板搬送装置TR2から基板Wを受け取る際の基
板Wの搬送も、上述した実施例で説明した基板搬送方法
で行うこともできる。
【0115】なお、基板収容器43は、通常、カセット
Cと同様に複数枚の基板Wを積層収納可能に構成されて
いるので、基板収容器43から基板Wを受け取って取り
出す基板Wの搬送を実施例で説明した基板搬送方法で行
うことにより、カセットCから基板Wを受け取って取り
出す基板Wの搬送を上述した実施例で説明した基板搬送
方法で行う場合と同様に、基板収容器43内に収容され
た各基板Wに対して全て同じ動作で基板Wを保持して基
板収容器43から取り出すことができる。
【0116】また、露光装置EPに設けられた図示しな
い基板搬送装置を、上述した実施例やその変形例などに
係る基板搬送装置で構成し、基板受け渡し台42Aから
基板Wを受け取る際の基板Wの搬送を上述した実施例で
説明した基板搬送方法で行うこともできる。
【0117】なお、本発明に係る基板搬送方法及び基板
搬送装置は、その他の構成の基板処理装置における基板
搬送や、その他の工程を行う基板処理装置における基板
搬送にも適用することができる。
【0118】また、基板処理装置内の基板搬送以外であ
っても、受取位置に置かれた基板を受け取って搬送する
基板搬送に本発明を適用することができる。
【0119】さらに、上記実施例などでは、半導体ウエ
ハのような円形基板の搬送を例に採り説明したが、液晶
表示器用のガラス基板のような角型の基板の搬送にも本
発明は同様に適用することができる。
【0120】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明に係る基板搬送方法によれば、規格最大
サイズの基板をガイドして保持し得るように形成したガ
イド部と、ガイド部の一部から外側に向かって高くする
ように形成された傾斜部とを有する基板搬送アームを用
いて、基板の下方の所定位置から基板をすくい上げるよ
うに基板搬送アームに基板を受け取って、基板がガイド
部全体に保持された状態か、基板の一部が傾斜部に載置
された状態にし、基板の一部が傾斜部に載置された状態
でも、慣性力を利用して基板をガイド部全体に保持する
ようにしたので、基板搬送アームに基板を受け取ってす
ぐにガイド部で基板を保持した状態で、以後の基板の搬
送を行うことができ、基板の脱落などを防止して基板の
搬送を安全に行うことができる。
【0121】また、第1従来例のようなガイド部を接離
させるための特別な機構を必要としないので、構成の簡
略化やコスト低減、基板搬送装置の小型化を図ることが
できる。
【0122】従って、第1、第2従来例の不都合を解消
して受取位置に置かれた基板を受け取って搬送する基板
搬送を好適に行うことができる。
【0123】また、規格最大サイズの基板をガイドして
保持し得るように形成したガイド部に基板を保持して搬
送するので、特別な基板の位置決め機構を別途設けるこ
となく、基板の受け取り動作中の基板の保持によって、
結果的に、基板を所定の位置に位置決めすることもでき
る。
【0124】請求項2に記載の発明に係る基板搬送方法
によれば、アーム基台に対して前進後退可能な基板搬送
アームが、アーム基台に対して前進されるときに後尾と
なる側に傾斜部を形成し、第1工程では、基板搬送アー
ムをアーム基台から前進させて、基板搬送アームを受取
位置に置かれた基板の下方の所定位置に位置させ、第3
工程では、基板を受け取った基板搬送アームを所定の加
速度でアーム基台に向けて後退させ、基板の一部が傾斜
部に載置された状態でも、この後退時にガイド部で基板
を保持するようにしたので、アーム基台に対して前進後
退可能な基板搬送アームを備えた基板搬送装置を用いた
基板搬送において、最も少ない動作工程で、受取位置に
置かれた基板を受け取るとともに、基板を保持して搬送
することができる。また、基板搬送アームの後退自体を
高速で行うこともできる。従って、スループットの一層
の向上を図ることができる。
【0125】請求項3に記載に発明によれば、基板収容
器に収容された基板を受け取って取り出す基板の搬送を
好適に行うことができる。また、基板収容器に複数枚の
基板が収容されている場合でも、全ての基板に対して同
じ動作で基板を保持して取り出すことができる。
【0126】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の基板搬送方法を好適に実施する基板搬送装置を
実現することができる。
【0127】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の基板搬送方法を好適に実施する基板搬送装置を
実現することができる。
【0128】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
に記載の基板搬送方法を好適に実施する基板搬送装置を
実現することができる。
【0129】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
に記載の基板搬送方法や請求項4に記載の基板搬送装置
に用いる基板搬送アームを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る基板搬送装置の要部
構成を示す平面図と縦断面図である。
【図2】第1実施例に係る基板搬送アームの拡大平面図
と拡大縦断面図である。
【図3】傾斜部の変形例を示す図である。
【図4】多関節型のアーム移動機構の動作概念図であ
る。
【図5】スライド型のアーム移動機構の平面図と縦断面
図である。
【図6】別の種類のスライド型のアーム移動機構の平面
図と縦断面図である。
【図7】実施例装置の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】第1実施例装置を用いた基板搬送方法を示す図
である。
【図9】実施例装置が受取位置からアーム基台まで後退
する際の基板搬送アームの後退速度と、第2従来例が受
取位置からアーム基台まで後退する際の基板搬送アーム
の後退速度とを比較した図である。
【図10】第1実施例装置を用いた別の基板搬送方法を
示す図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る基板搬送アームの
拡大平面図と拡大縦断面図である。
【図12】第2実施例装置を用いた基板搬送方法を示す
図である。
【図13】基板搬送アームの変形例の構成を示す拡大平
面図とA−A矢視断面図である。
【図14】本発明に係る基板搬送装置及び基板搬送方法
の具体的な適用例である基板処理装置の平面図である。
【図15】受取位置における基板の位置ズレ範囲を説明
するための図である。
【図16】第1従来例に係る基板搬送装置に備えた基板
搬送アームの拡大平面図と拡大縦断面図である。
【図17】第2従来例に係る基板搬送装置の平面図と縦
断面図である。
【符号の説明】
1:アーム基台 2:基板搬送アーム 5A、5B:ガイド部 6:傾斜部 7:アーム移動機構 8:上下動機構 10:制御部 43:基板収容器 W:基板 C:カセット WLMAX :基板の規格最大サイズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 幸彦 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 田口 隆志 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 西口 直克 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 FA01 FA11 GA06 GA07 GA38 GA43 GA48 KA13 LA12 LA13 MA27 PA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受取位置に置かれた基板を受け取って搬
    送する基板搬送方法であって、 規格最大サイズの基板をガイドして保持し得るように形
    成したガイド部と、前記ガイド部の一部から外側に向か
    って高くするように形成された傾斜部とを有する基板搬
    送アームを、前記受取位置に置かれた基板の下方の所定
    位置に位置させる第1工程と、 前記基板搬送アームと基板とを相対的に上下動させて基
    板を前記基板搬送アームに受け取る第2工程と、 前記ガイド部を前記傾斜部が形成された側に移動させる
    方向に、基板を受け取った前記基板搬送アームを所定の
    加速度で移動させる第3工程と、 を含むことを特徴とする基板搬送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板搬送方法におい
    て、 前記基板搬送アームは、アーム基台に対して前進後退可
    能であり、 前記傾斜部は、前記アーム基台に対して前記基板搬送ア
    ームが前進されるときに後尾となる側に形成されてお
    り、 前記第1工程では、前記基板搬送アームを前記アーム基
    台から前進させて、前記基板搬送アームを前記受取位置
    に置かれた基板の下方の所定位置に位置させ、 前記第3工程では、基板を受け取った前記基板搬送アー
    ムを所定の加速度で前記アーム基台に向けて後退させる
    ことを特徴とする基板搬送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の基板搬送方法
    において、 前記第1工程ないし前記第3工程によって基板収容器に
    収容された基板を前記基板搬送アームで受け取って取り
    出すことを特徴とする基板搬送方法。
  4. 【請求項4】 受取位置に置かれた基板を受け取って搬
    送する基板搬送装置であって、 規格最大サイズの基板をガイドして保持し得るように形
    成したガイド部と、前記ガイド部の一部から外側に向か
    って高くするように形成された傾斜部とを有する基板搬
    送アームと、 前記基板搬送アームを移動させるアーム移動手段と、 前記受取位置に置かれた基板と前記基板搬送アームとを
    相対的に上下動させる上下動手段と、 前記基板搬送アームを前記受取位置に置かれた基板の下
    方の所定位置に位置させる第1工程と、前記基板搬送ア
    ームと基板とを相対的に上下動させて基板を前記基板搬
    送アームに受け取る第2工程と、前記ガイド部を前記傾
    斜部が形成された側に移動させる方向に、基板を受け取
    った前記基板搬送アームを所定の加速度で移動させる第
    3工程とを含む制御を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする基板搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板搬送装置におい
    て、 前記アーム移動手段は、前記基板搬送アームをアーム基
    台に対して前進後退させるように前記基板搬送アームを
    移動させるものであり、 前記傾斜部は、前記アーム基台に対して前記基板搬送ア
    ームが前進されるときに後尾となる側に形成されてお
    り、 前記制御手段は、前記第1工程で、前記基板搬送アーム
    を前記アーム基台から前進させて、前記基板搬送アーム
    を前記受取位置に置かれた基板の下方の所定位置に位置
    させるとともに、前記第3工程で、基板を受け取った前
    記基板搬送アームを所定の加速度で前記アーム基台に向
    けて後退させることを特徴とする基板搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の基板搬送装置
    において、 前記制御手段は、前記第1工程ないし前記第3工程によ
    って基板収容器に収容された基板を前記基板搬送アーム
    で受け取って取り出すことを特徴とする基板搬送装置。
  7. 【請求項7】 受取位置に置かれた基板を受け取って搬
    送する基板搬送に用いられる基板搬送アームであって、 規格最大サイズの基板をガイドして保持し得るように形
    成したガイド部と、 前記ガイド部の一部から外側に向かって高くするように
    形成された傾斜部と、 を有することを特徴とする基板搬送アーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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