JP2000247175A - 車両用灰皿装置 - Google Patents

車両用灰皿装置

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JP2000247175A
JP2000247175A JP11052395A JP5239599A JP2000247175A JP 2000247175 A JP2000247175 A JP 2000247175A JP 11052395 A JP11052395 A JP 11052395A JP 5239599 A JP5239599 A JP 5239599A JP 2000247175 A JP2000247175 A JP 2000247175A
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JP
Japan
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damper
pinion
storage body
rack
vehicle
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Application number
JP11052395A
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English (en)
Inventor
Masuo Yoshida
眞素夫 吉田
Masahiko Mochida
昌彦 持田
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用灰皿装置において、ヤニ付きや吸い殻
により収納体の摺動抵抗が増しても確実に収納体が出入
りするようにすることを、品質感を損なうことなく達成
すること。 【解決手段】 車体側に取り付けられたケース9に対し
て出し入れ可能に保持された収納体2と、収納体2に設
けられたラック1aを有したラック部材1と、ケース9
に設けられて収納体2の出し入れに従ってラック1aと
噛み合って回転するとともにこの回転速度を制限するダ
ンパを有したダンパ付きピニオン5と、ダンパ付きピニ
オン5に噛合されて収納体2を押出方向に付勢する巻き
ばねを有した巻ばね付き歯車6と、収納体2を収納位置
に係止するとともに係止解除可能なロックピン3および
カム部材4と、を有する車両用灰皿装置において、収納
体2の開き始めの初期のみ収納体2を押出方向に付勢す
る板ばね8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用灰皿装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用灰皿装置として、例えば実
開平1−112129号公報に記載のものが知られてい
る。この従来技術は、車体側のケースに出し入れ可能に
保持される収納体と、該収納体の出し入れ方向に連続し
て延びるラックを備えたラック部材と、収納体の出し入
れに従って回転されるダンパ付きピニオンと、該ダンパ
付きピニオンに噛合されて同時に回転させられる巻ばね
付き歯車と、前記収納体を収納位置に係止するとともに
係止解除可能な係止機構とで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の車両用灰皿装置にあっては、長期間の使用に伴っ
て、ケース内のレールにヤニが付着したり、また、収納
体内の吸い殻が一杯になってケースと接触したりする
と、ケース内のレールと収納体との摺動抵抗が増し、収
納体の出し入れの動きが悪くなるという問題があった。
また、上記問題を解決するには付勢手段である巻きばね
の付勢力を強くすることが考えられるが、このように付
勢力を強くすると、収納体が押し出される速度が早くな
ってしまい、ダンパ付きピニオンのダンパにより収納体
の押出速度を制限することで得ようとしていた品質感が
損なわれてしまうという問題が有るとともに、収納体が
全開位置に達した時の衝撃も大きくなり、これによって
も品質感が損なわれてしまうという問題があった。加え
て、従来、収納体が全開状態となると、ケース側の支持
幅が狭くなり、収納体がぐらつくおそれがあり、品質感
を損なうという問題も有った。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ヤニ付きや吸い殻により収納体の
摺動抵抗が増しても確実に収納体が出入りするようにす
ることを、品質感を損なうことなく達成することを目的
とし、さらには、品質感の向上を図ることを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに請求項1記載の本発明は、車体側に取り付けられた
ケースと、該ケースに対して出し入れ可能に保持された
収納体と、前記ケースを含む車体側の部材と前記収納体
との何れか一方に設けられて該収納体のし入れ方向に連
続して延びるラックを有したラック部材と、前記ケース
を含む車体側の部材と収納体との何れか他方に設けられ
て前記収納体の出し入れに従って前記ラックと噛み合っ
て回転するとともにこの回転速度を制限するダンパを有
したダンパ付きピニオンと、該ダンパ付きピニオンに噛
合されて前記ダンパ付きピニオンを収納体押出方向に付
勢する巻きばねを有した巻ばね付き歯車と、前記収納体
を収納位置に係止するとともに係止解除可能な係止機構
と、を有する車両用灰皿装置において、前記収納体の開
き始めの初期のみ収納体を押出方向に付勢する初期付勢
手段が設けられていることを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明では、係止機構の係止
を解除して収納体を全閉位置から押し出す際には、摺動
開始の初期には初期付勢手段と巻きばねとの2つの付勢
手段の付勢力が作用し、その後、収納体が所定量摺動し
たら初期付勢手段の付勢力が作用しなくなり、付勢力は
巻きばねの付勢力のみとなる。それに対して、ダンパ付
きピニオンのダンパによる減衰力は、収納体の摺動範囲
の全域で一定である。よって、収納体は、初期付勢手段
の付勢力が作用する範囲では速い速度で摺動するが、初
期付勢手段の付勢力が作用しない範囲になると、ゆっく
りとした速度になる。したがって、長期の使用により収
納体の摺動部分にヤニが付いたり、吸い殻がいっぱいに
なったりして摺動抵抗が大きくなっても、係止機構の係
止を解除して収納体を全閉位置から押し出す際には、初
期付勢手段の付勢力を加えた強い力により確実に収納体
がケースに対する摺動を開始し、その後、ダンパ付きピ
ニオンのダンパによる減衰力で、所定のゆっくりとした
速度で収納体が摺動する。よって、収納体の摺動抵抗が
増しても確実に収納体が出入りするようにすることを、
品質感を損なうことなく達成できる。
【0007】また、上述の目的を達成するために、請求
項2に記載の発明は、車体側に取り付けられたケース
と、該ケースに対して出し入れ可能に保持された収納体
と、前記ケースを含む車体側の部材と前記収納体との何
れか一方に設けられて該収納体の出し入れ方向に連続し
て延びるラックを有したラック部材と、前記ケースを含
む車体側の部材と収納体との何れか他方に設けられて前
記収納体の出し入れに従って前記ラックと噛み合って回
転するとともにこの回転速度を制限するダンパを有した
ダンパ付きピニオンと、該ダンパ付きピニオンに噛合さ
れて前記ダンパ付きピニオンを収納体押出方向に付勢す
る巻きばねを有した巻ばね付き歯車と、前記収納体を収
納位置に係止するとともに係止解除可能な係止機構と、
を有する車両用灰皿装置において、前記ケースを含む車
体側の部材と前記収納体との何れか一方に設けられて該
収納の出し入れ方向に連続して延びるサブラックを有し
たサブラック部材が設けられているとともに、前記収納
体の初期スライド範囲を越えた所定位置から全開位置ま
での範囲でサブラックと噛み合うとともに、この回転速
度を制限するダンパを有したサブダンパ付きピニオンが
設けられ、前記巻きばねは、前記ダンパ付きピニオンな
らびにサブダンパ付きピニオンと噛み合った状態で、所
望の速度で収納体を押し出すことができる付勢力に設定
されていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明では、係止機構の係止
を解除して収納体を全閉位置から押し出す際には、摺動
開始の初期の初期スライド範囲では、サブラックとサブ
ダンパ付きピニオンとが噛合しないため、ダンパ付きピ
ニオンのダンパによる減衰力のみが得られ、収納体が初
期スライド範囲を超えると、サブラックとサブダンパ付
きピニオンとが噛合して、サブダンパ付きピニオンのダ
ンパによる減衰力が加わる。よって、巻きばねの付勢力
を従来よりも強く設定して確実に作動するようにして
も、サブダンパ付きピニオンのダンパによる減衰力が加
われば、収納体の摺動速度がゆっくりとなり、品質感を
確保できる。
【0009】したがって、長期の使用により収納体の摺
動部分にヤニが付いたり、吸い殻がいっぱいになったり
して摺動抵抗が大きくなった場合でも確実に作動するよ
うに巻きばねの付勢力を設定しても、初期スライドを行
った後は、所定のゆっくりとした速度で収納体が摺動
し、品質感を損なうことがない。
【0010】なお、請求項3に記載のように、請求項2
記載の車両用灰皿装置において、前記ラック部材とサブ
ラック部材とを一体に形成されて、ラックとサブラック
とを平行に形成し、前記ダンパ付きピニオンとサブダン
パ付きピニオンとを、ラック部材を挟んで対向して設け
るのが好ましい。したがって、サブラック部材と一体の
ラック部材は、収納体が初期スライドを行った後は、ダ
ンパ付きピニオンとサブダンパ付きピニオンとに挟まれ
て噛合されるため、収納体がケースに対してぐらつくの
が防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)まず初めに、実施の形態1の構成を説
明する。図1は実施の形態1の車両用灰皿装置を示す斜
視図である。
【0012】図において、1はラック部材、2は収納
体、3はロックピン、4はカム部材、5はダンパ付きピ
ニオン、6は巻ばね付き歯車、7はレール、8は板ば
ね、9はケースである。
【0013】前記ケース9は、車体に取り付けられるも
ので、左右にレール7,7が設けられている。前記収納
体2は、前記レール7,7にスライド可能に支持されて
ケース9に対して出し入れ可能に保持されている。
【0014】前記ラック部材1は、収納体2とケース9
を含む車体側の部材との何れか一方に設けるもので、本
実施の形態では、ラック部材1は、収納体2の裏面にお
いて収納体2の出し入れ方向に延在され、その一側面に
ラック1aが連続して形成されている。前記ロックピン
3は、前記収納体2の裏面に突出され、収納体2を全閉
状態まで押し込んだ時にケース9に設けられたカム部材
4と係合して、全閉状態が維持される。また、収納体2
を出す時には、収納体2を押し込むとカム部材4との係
合が解除されるよう構成されている。
【0015】前記ダンパ付きピニオン5は、ケース9に
設けられ、収納体2の全スライド範囲で前記ラック1a
と噛合するよう構成されている。また、このダンパ付き
ピニオン5内には、回転速度を制限するダンパとしての
シリコンが充填されている。前記巻ばね付き歯車6は、
ダンパ付きピニオン5に噛合されており、収納体2を押
し出す方向にダンパ付きピニオン5を回転させるように
付勢する巻きばね(図示省略)が設けられている。前記
板ばね8は、請求の範囲の初期付勢手段に相当するもの
で、ケース9の後端部においてレール7と同じ高さに設
けられ、収納体2の開き始めの初期のみ収納体2を押出
方向に付勢するよう構成されている。
【0016】次に実施の形態1の作用を説明する。
【0017】車両用灰皿装置の使用時には、収納体2を
一度押し込む。これにより、ケース9に設けられたカム
部材4と収納体2に設けられたロックピン3との係合が
解除され、収納体2は、板ばね8の付勢力と、巻きばね
付き歯車6の巻きばねの付勢力との合力である強い付勢
力により押し出される。そして、収納体2がある程度押
し出されると、板ばね8による付勢力が作用しなくな
り、初動の慣性力と巻ばね付き歯車6の巻きばねの付勢
力とで全開位置まで引き続き押し出される。
【0018】図2は収納体2の開き位置と、付勢力(ス
プリングトルク)と、摺動抵抗の関係を示す特性図であ
る。図2において、太い実線が本実施の形態の付勢力の
平均値、細い実線がその平均値の上限および下限を示
し、aがヤニ付着後灰が付着した場合の摺動抵抗を示
し、bが従来のスプリングトルク平均値、cが従来のス
プリングトルク平均値の上限(+3σ)、dが従来のス
プリングトルク平均値の下限(−3σ)を示している。
【0019】この図に示すように、ヤニなどが付着した
場合、収納体2の全閉付近で特に摺動抵抗が大きくな
り、また、全開付近でも摺動抵抗が高くなっている。こ
れに対して、従来の付勢力(スプリングトルク)の下限
値(誤差許容範囲の下限値)の場合、全閉および全開付
近で摺動抵抗よりも付勢力が低くなっている。よって、
このような場合、収納体2が出てこないという不具合が
生じる。それに対して、本実施の形態では、収納体2の
初期スライド領域(0−20mmの範囲)において、板
ばね8の付勢力が作用するため、付勢力(スプリングト
ルク)が摺動抵抗よりも確実に高くなっており、初期の
摺動が必ず実行される。したがって、収納体2が確実に
押し出される。ちなみに、この押出がなされた後に、付
勢力が摺動抵抗よりも低くなっても、初期摺動の慣性力
により、摺動が停止されることなく続行されるものであ
る。なお、実施の形態1では、板ばね8をケース9のレ
ール7と同じ高さに設けたため、板ばね8の付勢力が収
納体2に対してねじれ力を及ぼすことなく効率よく伝達
される。そして、収納体2が初期スライド領域を越える
と、板ばね8の付勢力が作用しなくなり、収納体2は、
巻きばねとダンパとにより設定された速度で、ゆっくり
と押し出され、高い品質感がえられる。
【0020】以上説明したように、実施の形態1にあっ
ては、レール7にヤニが付いたり、吸い殻が一杯にな
り、レール7と収納体2の摺動抵抗が増した時でも、確
実に収納体2が押し出されるようにしながら、初期スラ
イドの後は、ゆっくりと押し出されて品質感を損ねるこ
となく開くことができるという効果が得られる。さら
に、実施の形態1にあっては、従来品との変更点は、板
ばね8を追加するだけで済み、ダンパ付きピニオン5の
ダンパ機能や巻きばね付き歯車6の巻きばねのばね力な
どは変更する必要がないため、安価に製造できる。
【0021】(実施の形態2)次に、実施の形態2の車
両用灰皿装置について説明する。この実施の形態2の装
置は、付勢手段としては板ばね8を設けることなく巻き
ばね付き歯車12のみを設け、ダンパ付きピニオン5に
加えてサブダンパ付きピニオン10を設けた点が実施の
形態1と構成が相違する。なお、実施の形態1と共通す
る構成については実施の形態1と同じ符号を付けて説明
を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。
【0022】まず、構成を説明する。図3は実施の形態
2の車両用灰皿装置を示す底面図である。図において1
1はラック部材であり、このラック部材11の一側には
実施の形態1と同様のラック1aが形成されているとと
もに、他側にはサブラック11bが形成されている。前
記ラック1aがラック部材1の全長に亘って形成されて
いるのに対して、前記サブラック11bは、ラック部材
1の基端(図中下端)から所定の範囲、例えば半分程度
に形成されている。
【0023】そして、前記ラック部材11を挟んでダン
パ付きピニオン5と対向する位置にサブダンパ付きピニ
オン10が設けられている。すなわち、このサブダンパ
付きピニオン10内には、前記サブラック11bに噛合
して回転するピニオンが設けられるとともに、この回転
速度を制限するサブダンパとしてのシリコンが充填され
ている。
【0024】また、図において12は巻ばね付き歯車で
あり、構造的には実施の形態1の巻きばね付き歯車6と
同様であるが、内部の巻ばねの付勢力が、実施の形態1
の巻ばね付き歯車6の付勢力よりも強化されており、例
えば、実施の形態1における巻ばねと板ばね8とを合わ
せた付勢力と同等の付勢力に設定している。
【0025】次に、作用を説明する。実施の形態2で
は、灰皿使用時には、ロックピン3とカム部材4との係
合を解除すると、強化された巻ばね付き歯車12の付勢
力により収納体2が押し出されるもので、この場合、付
勢力が強いため、ヤニや吸い殻により摺動抵抗が増加し
ていても確実に摺動を開始する。
【0026】そして、収納体2が全閉位置から全ストロ
ーク量の略半分までは、ダンパ付きピニオン5のみが回
転して、これによるダンパ機能のみが得られ、収納体2
のスライド速度は早いが、その後、サブラック11bが
サブダンパ付きピニオン10の位置に達して、このサブ
ダンパ付きピニオン10が回転を開始し、サブダンパに
よるダンパ機能が得られることになり、収納体2は、減
速されてゆっくりと摺動する。したがって、高い品質感
が得られる。ちなみに、図2に示すように、収納体2の
摺動抵抗は初期スライド領域を越えると低くなるため、
摺動途中でサブダンパによる減衰力が加わっても、摺動
が停止することはない。
【0027】さらに、実施の形態2では、サブダンパ付
きピニオン10がサブラック11bと噛合した収納体2
の摺動後半領域では、ラック部材11が2つのピニオン
5,10に挟まれて支持されることになるため、摺動が
安定してガタツキがない。
【0028】以上説明したように、実施の形態2にあっ
ても、実施の形態1と同様に、ヤニや吸い殻により摺動
抵抗が増加した状態でも確実に作動させることを、品質
感を低下させることなく達成することができるという効
果が得られる。さらに、ラック部材11の両側にラック
1aとサブラック11bを設け、2つのピニオン5,1
0を対向させて配置しているため、収納体2の摺動が安
定してガタツキを防止できるという効果が得られる。ま
た、既存装置に対して、巻ばね付き歯車12の付勢力の
変更とサブダンパ付きピニオン10の追加だけであるの
で、全体構成の変更が少なく、コスト的に有利である。
【0029】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の車両用灰皿装置にあっては、収納体の開き始めの初
期のみ収納体を押出方向に付勢する初期付勢手段を設け
た構成としたため、長期の使用により収納体の摺動部分
にヤニが付いたり、吸い殻がいっぱいになったりして摺
動抵抗が大きくなっても、係止機構の係止を解除して収
納体を全閉位置から押し出す際には、初期付勢手段の付
勢力を加えた強い力により確実に収納体がケースに対す
る摺動を開始し、その後、ダンパ付きピニオンのダンパ
による減衰力で、所定のゆっくりとした速度で収納体が
摺動するもので、収納体の摺動抵抗が増しても確実に収
納体が出入りするようにすることを、品質感を損なうこ
となく達成できるという効果が得られる。さらに、従来
装置に初期付勢手段を追加するだけの構成であるから、
製造容易であるとともにコスト的にも有利である。
【0031】また、請求項2に記載の車両用灰皿装置に
あっては、サブラックを有したサブラック部材を設ける
とともに、収納体の初期スライド範囲を越えた所定位置
から全開位置までの範囲でサブラックと噛み合うととも
に、この回転速度を制限するダンパを有したサブダンパ
付きピニオンを設け、巻きばねは、ダンパ付きピニオン
ならびにサブダンパ付きピニオンと噛み合った状態で、
所望の速度で収納体を押し出すことができる付勢力に設
定した構成としたため、長期の使用により収納体の摺動
部分にヤニが付いたり、吸い殻がいっぱいになったりし
て摺動抵抗が大きくなった場合でも確実に作動するよう
に巻きばねの付勢力を設定しても、初期スライドを行っ
た後は、所定のゆっくりとした速度で収納体が摺動し、
品質感を損なうことがなく、収納体の摺動抵抗が増して
も確実に収納体が出入りするようにすることを、品質感
を損なうことなく達成できるという効果が得られる。
【0032】さらに、請求項3に記載の車両用灰皿装置
にあっては、ラック部材とサブラック部材とを一体に形
成し、ラックとサブラックとを平行に形成し、前記ダン
パ付きピニオンとサブダンパ付きピニオンとを、ラック
部材を挟んで対向して設けたため、収納体が初期スライ
ドを行った後は、ダンパ付きピニオンとサブダンパ付き
ピニオンとにラック部材が挟まれて噛合されるため、収
納体を全開状態とした時に収納体がケースに対してぐら
つくのが防止され、品質感の向上を図ることができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の車両用灰皿装置を示す
斜視図である。
【図2】実施の形態1ならびに従来技術の作動特性図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態2の車両用灰皿装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 ラック部材 1a ラック 2 収納体 3 ロックピン 4 カム部材 5 ダンパ付きピニオン 6 巻ばね付き歯車 7 レール 8 板ばね(初期付勢手段) 9 ケース 10 サブダンパ付きピニオン 11 ラック部材 11b サブラック 12 巻ばね付き歯車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に取り付けられたケースと、該ケ
    ースに対して出し入れ可能に保持された収納体と、前記
    ケースを含む車体側の部材と前記収納体との何れか一方
    に設けられて該収納体の出し入れ方向に連続して延びる
    ラックを有したラック部材と、前記ケースを含む車体側
    の部材と収納体との何れか他方に設けられて前記収納体
    の出し入れに従って前記ラックと噛み合って回転すると
    ともにこの回転速度を制限するダンパを有したダンパ付
    きピニオンと、該ダンパ付きピニオンに噛合されて前記
    ダンパ付きピニオンを収納体押出方向に付勢する巻きば
    ねを有した巻ばね付き歯車と、前記収納体を収納位置に
    係止するとともに係止解除可能な係止機構と、を有する
    車両用灰皿装置において、 前記収納体の開き始めの初期のみ収納体を押出方向に付
    勢する初期付勢手段が設けられていることを特徴とする
    車両用灰皿装置。
  2. 【請求項2】前記ケースを含む車体側の部材と前記収納
    体との何れか一方に設けられて該収納体の出し入れ方向
    に連続して延びるサブラックを有したサブラック部材が
    設けられているとともに、前記収納体の初期スライド範
    囲を越えた所定位置から全開位置までの範囲でサブラッ
    クと噛み合うとともに、この回転速度を制限するダンパ
    を有したサブダンパ付きピニオンが設けられ、 前記巻きばねは、前記ダンパ付きピニオンならびにサブ
    ダンパ付きピニオンと噛み合った状態で、所望の速度で
    収納体を押し出すことができる付勢力に設定されている
    ことを特徴とする車両用灰皿装置。
  3. 【請求項3】 前記ラック部材とサブラック部材とが一
    体に形成されて、ラックとサブラックとが平行に形成さ
    れ、 前記ダンパ付きピニオンとサブダンパ付きピニオンと
    が、ラック部材を挟んで対向して設けられていることを
    特徴とする請求項2記載の車両用灰皿装置。
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