JP2000246851A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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Abstract
加工時に破断や白化等が発生することのない化粧シート
を提供することにある。 【解決手段】高結晶性ポリプロピレン95〜100重量
%とポリエチレン0〜5重量%とから構成される樹脂組
成物からなり、曲げ初期弾性率が10000kgf/c
m2 以上25000kgf/cm2 以下であり、引張破
断伸びが200%以上である高結晶性ポリプロピレン系
透明樹脂層を少なくとも具備し、かつ総厚が80μm以
上250μm以下の化粧シートである。
Description
の表面、家電品の表面材等に用いられる化粧シートに関
するもので、木質ボード類、無機系ボード類、金属板等
に貼り合わせて化粧板として用いられるものである。
電品の表面材等に用いられる化粧シートとしては塩化ビ
ニル製のシートが多く用いられてきた。しかし、塩化ビ
ニル樹脂は焼却時に塩化水素ガスが発生し、酸性雨やダ
イオキシンの要因になるとも言われており、さらにはシ
ートに添加された可塑剤のブリードアウト問題も浮上し
ており、近年環境問題の観点から塩化ビニル樹脂を用い
ない化粧シートが要求されつつある。
ートに替わる化粧シートとしてオレフィン系樹脂を使用
した化粧シートが数多く提案されている。例えば、特開
平2−128843号、特開平5−278137号、特
開平6−1881号、特開平6−198831号、特開
平9−328562号等が挙げられる。しかし、これら
の方法では塩化ビニル樹脂を使用しないことにより、焼
却時の有毒ガス等の発生は無くなるが、一般的なポリプ
ロピレンシートもしくは軟質ポリプロピレンシートを使
用しているため表面の耐傷付き性が悪く、従来の塩化ビ
ニル化粧シートの表面傷付き性と比較すると遙に劣って
いるものであった。
弾性率が10000kgf/cm2以上である高結晶性
ポリプロピレンを検討し傷付き性で優れた利点を見いだ
したが、後加工でVカット等を行った場合、フィルムの
破断や外周部に割れが生じることがあった。また、検討
においてはシートの生産性を重視し、樹脂の製膜性の向
上(ネックイン及び引取ムラの抑制)を目的として、5
〜15%程度のポリエチレンを添加していたが、ポリエ
チレンの過度の添加はポリプロピレンとの相溶性を悪化
させ、Vカット加工時に白化を生じる原因となることが
判明した。
ころは、耐傷付き性に優れ、しかもVカット加工時に破
断や白化等が発生することのない化粧シートを提供する
ことにある。
するためになされたもので、高結晶性ポリプロピレン9
5〜100重量%とポリエチレン0〜5重量%とから構
成される樹脂組成物からなり、曲げ初期弾性率が100
00kgf/cm2 以上25000kgf/cm2 以下
であり、引張破断伸びが200%以上である高結晶性ポ
リプロピレン系透明樹脂層を少なくとも具備し、かつ総
厚が80μm以上250μm以下の化粧シートである。
なお、本発明において、前記「高結晶性ポリプロピレン
系透明樹脂層」の透明とは、半透明をも包含するものと
する。
を少なくとも具備する化粧シートであって、この透明樹
脂層を構成する樹脂組成物が、高結晶性ポリプロピレン
95〜100重量%とポリエチレン0〜5重量%、より
好ましくは高結晶性ポリプロピレン100%から構成さ
れ、透明樹脂層の曲げ初期弾性率が10000kgf/
cm2以上、より好ましくは12000kgf/cm2
以上、25000kgf/cm 2 以下であり、引張破断
伸びが200%以上、より好ましくは300%以上10
00%以下であり、なお且つ、化粧シートの総厚が80
μm以上250μm以下、より好ましくは100μm以
上160μm以下であることが重要である。
き性が低下し、高結晶性ポリプロピレンを使用する目的
が達せられなくなる。また、曲げ初期弾性率が高すぎる
とVカット時にフィルム破断が起き易くなる傾向が見ら
れる。また、引張破断伸度が200%未満であるとVカ
ット時にフィルムの破れや破断が起こり易くなり、10
00%超であるとルーター等を用いた切削加工時のバリ
が多くなる。また、フィルムの総厚が80μm未満であ
ると木質ボード等に貼り合わせた際に、表面の凹凸や糊
の凹凸をひろって意匠上好ましくないことが多く、フィ
ルム総厚が250μm超であるとVカット時のフィルム
の外周部での伸びが大きくなり、白化や破断する傾向が
強くなる。さらには、ポリエチレンの添加量が5%を越
えると、高結晶性ポリプロピレンを用いたときは特に低
温時のVカットの白化が顕著である。
レンの単独重合体すなわちホモポリマーでも良いし、エ
チレン、ブテン等と共重合した二元、三元のランダム共
重合体でも良い。なお、本発明において高結晶性ポリプ
ロピレンとは、沸騰ヘプタン可溶残分が95%以上のポ
リプロピレンを指す。
基づき詳細に説明する。
粧シートであり、高結晶性ポリプロピレン95〜100
重量%とポリエチレン0〜5重量%とから構成される樹
脂組成物からなり、曲げ初期弾性率が10000kgf
/cm2 以上25000kgf/cm2 以下であり、引
張破断伸びが200%以上である高結晶性ポリプロピレ
ン系透明樹脂層1に、必要に応じて片面又は両面にコロ
ナ放電処理、プラズマ処理、電子線処理、紫外線処理、
重クロム酸処理等の活性化のための処理を施した後、一
方の面に絵柄層2を、反対側の面にトップコート層4を
設けた構成の化粧シートである。一般に化粧シートには
被貼着基材の表面に対する隠蔽性が必要とされる場合が
多いので、通常は絵柄層2の裏側に隠蔽層3が設けられ
る。また、隠蔽層3の被貼着基材に対する接着性に問題
があれば重ねてプライマー層5を適宜設けても構わな
い。さらに、意匠性を向上させるためにトップコート層
4側にエンボス模様(図示はしない)を適宜設けても良
い。
リプロピレン系透明樹脂層1に直接付与されるもので、
その方法は製膜されたシートを凹凸模様を有するエンボ
ス版を用いて熱及び圧力によりエンボス模様を付与する
方法や、押出機を用いて製膜する際に凹凸模様を有する
冷却ロールを用いて冷却と同時にエンボスを設ける方法
などがある。ここではエンボス部にインキを埋め込みさ
らに意匠性を向上させることも可能である。
成形方法は特に製膜できれば問題なく、限定されるもの
ではないが、押出機を用いる方法が最も一般的である。
方法は高結晶性ポリプロピレン系透明樹脂層1に直接グ
ラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、フレキ
ソ印刷、静電印刷、インキジェット印刷等がある。ま
た、特に隠蔽層3を施す場合はコンマコーター、ナイフ
コーター、リップコーター、金属蒸着或いはスパツタ法
等を用いても良い。
や絵柄層2等を設ける方法と同様で何ら限定されるもの
ではない。
系透明樹脂層1には必要に応じて熱安定剤、難燃剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、ブロッキング防止剤、触媒捕捉
剤、透明性を維持する範囲での着色剤、半透明化のため
の光散乱剤、艶調整剤等を添加することもできる。熱安
定剤としてはヒンダーフェノール系、硫黄系、ヒドラジ
ン系等があり、難燃剤としては水酸化アルミニューム、
水酸化マグネシューム等、紫外線吸収剤としてはベンゾ
トリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、
トリアジン系等、光安定剤としてはヒンダートアミン系
等を任意の組み合わせで添加するのが一般的である。特
に本用途に用いる場合は、耐候性を考慮する必要があ
り、紫外線吸収剤と光安定剤は必須となり添加量はそれ
ぞれ0.1〜1.0%が適量である。
ダーとしては硝化綿、セルロース、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、
アクリル、ポリエステル系等の単独若しくは各変性物の
中から適宜選定すれば良い。これらは水性、溶剤系、エ
マルジョンタイプのいずれでも問題なく、また一液タイ
プでも硬化剤を使用した二液タイプでも任意に選定可能
である。さらに紫外線や電子線等の照射によりインキを
硬化させることも可能である。なかでも最も一般的な方
法はウレタン系のインキでイソシアネートで硬化させる
方法である。これらバインダー以外には通常のインキに
含まれている顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤、
各種添加剤が添加されている。特によく用いられる顔料
には縮合アゾ、不溶性アゾ、キナクリドン、イソインド
リン、アンスラキノン、イミダゾロン、コバルト、フタ
ロシアニン、カーボン、酸化チタン、酸化鉄、雲母等の
パール顔料等がある。また、インキの塗布とは別に各種
金属の蒸着やスパッタリングで意匠を施すことも可能で
ある。
柄層2と同じものでよいが、目的として隠蔽性を持たせ
る必要があるために顔料としては不透明な顔料、酸化チ
タン、酸化鉄等を使用する。また、隠蔽性を上げるため
に金、銀、銅、アルミ等の金属を添加することも可能で
ある。一般的にはフレーク状のアルミを添加させること
が多い。塗布の厚みは2μm以下では隠蔽性が低く、1
0μm以上では樹脂層の凝集力が弱くなるため2μm〜
10μmが妥当である。
限定されるものではないがポリウレタン系、アクリル
系、アクリルシリコン系、フッソ系、エポキシ系、ビニ
ル系、ポリエステル系、メラミン系、アミノアルキッド
系、尿素系等から適宜選択できる。形態も水性、エマル
ジョン、溶剤系のいずれでも可能で、かつ一液タイプで
も硬化剤を用いた二液タイプでもよい。中でもイソシア
反応は利用したウレタン系のトツプコートが作業性、価
格、樹脂自体の凝集力等の観点からも望ましい。イソシ
アネートにはトリレンジイソシアネート(TDI)、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)、メタジイソシアネート
(MDI)、リジンジイソシアネート(LDI)、イソ
ホロジイソシアネート(IPDI)、メチルヘキサンジ
イソシアネート(HTDI)、メチルシクロヘキサノン
ジイソシアネート(HXDI)、トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネート(TMDI)等から適宜選定でき
るが耐候性を考慮すると二重結合を持つタイプよりも直
鎖状の構造を持つタイプ、特にヘキサメチレンジイソシ
アネート(HMDI)が最適である。なお、表面の硬度
をさらに向上させるためには紫外線や電子線照射で硬化
する樹脂の使用も可能である。さらに耐候性を向上させ
るために紫外線吸収材及び光安定材を適宜添加してもよ
い。また、各種機能を付与するために抗菌材、防カビ材
等の機能性添加材の添加も任意に行うことができる。さ
らに、表面の意匠性から艶の調整のため或いはさらに耐
磨耗性を付与するためにアルミナ、シリカ、窒化珪素、
炭化珪素、ガラスビーズ等の添加も任意に行える。塗布
厚みは通常2μm〜10μmが妥当である。
には絵柄層2ね隠蔽層3と同じものでよいが、シート裏
面にほどこされるためにウエブ状で巻き取りを行うこと
を考慮するとブロッキングを避け、かつ接着剤との密着
を高めるためにシリカ、アルミナ、マグネシア、酸化チ
タン、硫酸バリウム等の無機充填剤を添加させてもよ
い。塗布厚みは基材との密着を確保することを目的とし
ているので0.1μm〜3.0μmが妥当である。
7と高結晶性ポリプロピレン系透明樹脂層1との積層に
より構成された積層化粧シートの一例を示す。ここで積
層方法及び透明層の層数は任意に選択できる。重要なこ
とは複数の合成樹脂シートを積層した多層構成の化粧シ
ートの内、少なくとも最表面の合成樹脂シートを本発明
において規定した高結晶性ポリプロピレン系透明樹脂層
1で構成することである。
上から順にトッププコート層4、高結晶性ポリプロピレ
ン系透明樹脂層1、接着層6(感熱接着層、アンカーコ
ート層、ドライラミ接着剤層等)、絵柄層2、基材シー
ト7、プライマー層5と積層された化粧シートの構成の
一例である。ここでトップコート層4、エンボスは必要
であれば設ければよく、プライマー層5も基材シート7
がオレフィン系樹脂のように表面不活性な場合には設け
ておくことが好ましいが、表面が活性な基材シート7を
使用する場合は特に設けなくてもよい。また、基材シー
ト7にオレフィン系樹脂のように表面が不活性な基材を
用いる場合は、基材の表裏にコロナ処理、プラズマ処
理、オゾン処理、電子線処理、紫外線処理、重クロム酸
処理等の表面処理を施しておくことがのぞましい。ま
た、化粧シートに隠蔽性を付与したい場合には、基材シ
ート7として隠蔽性の着色シートを使用してもよいし、
基材シート7と絵柄層2との間に隠蔽層(図示はせず)
を設けても良い。さらに基材シート7と絵柄層2等との
間の密着性を確保するために、基材シート7と絵柄層2
又は隠蔽層との間にプライマー層(図示はせず)を設け
ることもできる。
ン紙、樹脂含浸紙等の紙や、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルアルコール、アクリル等の合成樹
脂、或いはこれら合成樹脂の発泡体、エチレン−プロピ
レン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジェン共重合
ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合ゴム、スチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合ゴム、ポリウレタン
等のゴム、有機若しくは無機系の不織布、合成紙、アル
ミニウム、鉄、金、銀等の金属箔等から任意に選定可能
である。また、基材シート7は高結晶性ポリプロピレン
系透明樹脂層1と同一の樹脂組成物からなるシートであ
つてもかまわない。
透明樹脂層1、絵柄層2、トップコート層4、プライマ
ー層5は、図1の構成の場合と同様の材料から構成する
ことができる。
シート7とその表面上に設けられる高結晶性ポリプロピ
レン系透明樹脂層1との層間密着性の確保を目的として
必要に応じて設けられるもので、その接着剤の種類は接
着方法に応じて任意の材料選択が可能であり、例えばア
クリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系等の材料か
ら選択できる。通常はその凝集力からイソシアネートを
用いたポリオールとの反応の二液硬化タイプのウレタン
系が望ましい。
した方法(熱ラミネート)、押し出しラミネート法及び
ドライラミネート法等が一般的である。またエンボス模
様を施す場合には、一旦各種方法でラミネートした後か
ら熱圧によりエンボスを入れる方法、冷却ロールに凹凸
模様を設け押し出しラミネートと同時にエンボスを施す
方法、押し出しと同時にエンボスを施した高結晶性ポリ
プロピレン系透明樹脂層1と基材シート7とを熱ラミネ
ートする方法或いはドライラミネート法で貼り合わせる
方法等がある。絵柄層2及び接着層6は、基材シート7
側に予め設けておくのが一般的であるが、高結晶性ポリ
プロピレン系透明樹脂層1側に設けておいてもよい。
より着色インキを埋め込んで意匠性を向上させることも
可能である(図示はせず)。
ート構成の一例を示す。プライマー層5、基材シート
7、絵柄層2、高結晶性ポリプロピレン系透明樹脂層
1、トップコート層4、接着剤層6等は図2の場合と全
く同様であるが、異なる所は接着剤層6と高結晶性ポリ
プロピレン系透明樹脂層1の間に接着性樹脂層8が設け
られているところである。この接着性樹脂層8は、特に
押し出しラミネート方法でさらなるラミネート強度を求
める場合に設けるものであり、高結晶性ポリプロピレン
系透明樹脂層1と接着性樹脂8との共押し出し法でラミ
ネートを行う。
リエチレン、アクリル系樹脂等に酸変性を施したもの
で、厚みは接着力向上の目的から2μm以上が望まし
く、厚すぎるとせっかく高結晶性ポリプロピレン系透明
樹脂層1によつて向上させた表面硬度が接着性樹脂層8
の具有する柔軟性によつて相殺されてしまうので、20
μm以下が望ましい。
前記のようにトップコート層4及び高結晶性ポリプロピ
レン系透明樹脂層1に耐候性処方を施すだけでなく、接
着剤層6に紫外線吸収剤及び/又は光安定剤を添加して
もよい。
みは、基材シート7としては印刷作業性、コストを考慮
して30μm〜150μm、高結晶性ポリプロピレン系
透明樹脂層1としては意匠性、後加工性、コスト等を考
慮して30μm〜150μmとすることが望ましい。な
おかつ、積層化粧シート全体の総厚は80μm〜250
μmの範囲とすることが望ましい。
する樹脂には塩化ビニル樹脂を使用しないため、焼却等
の際に有毒ガスの発生もなく環境に優しいだけでなく、
塩ビ製化粧シート同等以上の耐傷付き性を持ち、Vカツ
ト加工が可能な優れた化粧シートとなつた。
gf/cm2 、引張破断伸び500%の高結晶性ポリプ
ロピレン樹脂(沸騰ヘプタン可溶残分98%)にヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス101
0.チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPM
、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン32
8.チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PP
M 、ヒンダートアミン系光安定剤(キマソープ944.
チバスペシャリティケミカルズ社製)2000PPM を添
加した樹脂を押し出し機を用いて溶融押し出しを行い、
厚さ80μmの高結晶性透明樹脂シートを製膜し、シー
トの両面にコロナ処理を施し、表面の濡れを40dyn
/cm以上とした。一方、隠蔽性のある70μmのシー
トに二液型ウレタンインキ(V180.東洋インキ社
製)にて柄印刷を施し、また、裏面にプライマーコート
を施した基材シートを用意した。しかる後、前記基材シ
ートの柄印刷面に前記高結晶性透明樹脂シートをドライ
ラミネート用接着剤(タケラツクA540.武田薬品工
業製、塗布量2g/m2 )を介してドライラミネート法
にて貼り合わせた。このシートの高結晶性透明樹脂シー
トの面にエンボスを施し後、二液型ウレタントップコー
ト(W184.大日本インキ社製)を3g/m2 塗布し
て総厚154μmの図2に示す化粧シートを得た。
gf/cm2 、引張破断伸び500%の高結晶性ポリプ
ロピレン樹脂(沸騰ヘプタン可溶残分98%)にヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス101
0.チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPM
、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン32
8.チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PP
M 、ヒンダートアミン系光安定剤(キマソープ944.
チバスペシャリティケミカルズ社製)2000PPM を添
加した樹脂をポリエチレン系の易接着樹脂と押し出し機
を用いて共押出しにて、80μmの厚みで、隠蔽性のあ
る70μmのシートに二液型ウレタンインキ(V18
0.東洋インキ社製)にて柄印刷を施し、また、裏面に
プライマーコートを施した基材シートとエクストルージ
ョンラミネートにて貼り合わせ、このシートの高結晶性
透明樹脂シートの面にエンボスを施した後、二液型ウレ
タントップコート(W184.大日本インキ社製)を3
g/m2 塗布して総厚155μmの図3に示す化粧シー
トを得た。
gf/cm2 、引張破断伸び500%の高結晶性ポリプ
ロピレン樹脂(沸騰ヘプタン可溶残分98%)にヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス101
0.チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPM
、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン32
8.チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PP
M 、ヒンダートアミン系光安定剤(キマソープ944.
チバスペシャリティケミカルズ社製)2000PPM を添
加した樹脂を押し出し機を用いて溶融押し出し行い、厚
さ100μmの透明な高結晶性ポリプロピレンシートを
得た。得られたシートの両面にコロナ処理を施し、表面
の濡れを40dyn/cm以上に保ち、二液型ウレタン
インキ(V180.東洋インキ社製)にて柄印刷を施
し、重ねて二液型ウレタンインキ(V180.東洋イン
キ社製)の隠蔽層を6g/m2 塗布し、またこれに重ね
てプライマーとして二液型ウレタンインキ(PET−E
レジウサー.大日精化製)を1g/m2 塗布した。この
シートの高結晶性ポリプロピレンシートの面にエンボス
を施した後、二液型ウレタントップコート(W184.
大日本インキ社製)を3g/m2 塗布して総厚110μ
mの図1の化粧シートを得た。
初期弾性率20000kgf/cm2 、引張破断伸び5
00%の高結晶性ポリプロピレン樹脂の代わりに、曲げ
初期弾性率8000kgf/cm2 、引張破断伸び80
0%のランダムポリプロピレン樹脂(沸騰ヘプタン可溶
残分83%)を使用し、その他は同様の方法で比較例1
の化粧シートを得た。
初期弾性率20000kgf/cm2 、引張破断伸び5
00%の高結晶性ポリプロピレン樹脂(沸騰ヘプタン可
溶残分98%)にポリエチレンを10%添加して、その
他は同様の方法で比較例2の化粧シートを得た。
初期弾性率20000kgf/cm2 、引張破断伸び5
00%の高結晶性ポリプロピレン樹脂の代わりに、曲げ
初期弾性率20000kgf/cm2 、引張破断伸び2
5%の高結晶性ポリプロピレン樹脂(沸騰ヘプタン可溶
残分98%)を使用し、その他は同様の方法で比較例3
の化粧シートを得た。
出しを行う樹脂の厚みを200μmとして、このシート
総厚を275μmとし、その他は同様の方法で比較例4
の化粧シートを得た。
トをウレタン系の接着剤を用いて木質基材に貼り合わせ
た後、鉛筆硬度試験にて表面硬度を、Vカット試験にて
Vカット適性の有無を評価した。結果を表1に示す。
リプロピレンを使用した化粧シートは、従来の化粧シー
トに比べて表面の耐傷付き性に優れ、かつVカット加工
が可能な化粧シートであると言える。
示す如き効果がある。すなわち、本発明の化粧シート
は、塩化ビニル樹脂を一切使用していないために環境に
優しいだけでなく、表面の耐傷付き性に優れ、かつVカ
ット加工が可能な化粧シートを提供することができる等
の、種々の優れた効果を奏する。
図である。
面図である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】高結晶性ポリプロピレン95〜100重量
%とポリエチレン0〜5重量%とから構成される樹脂組
成物からなり、曲げ初期弾性率が10000kgf/c
m2以上25000kgf/cm2 以下であり、引張破
断伸びが200%以上である高結晶性ポリプロピレン系
透明樹脂層を少なくとも具備し、かつ総厚が80μm以
上250μm以下であることを特徴とする化粧シート。 - 【請求項2】基材シート上に、絵柄層と前記高結晶性ポ
リプロピレン系透明樹脂層とを少なくともこの順に具備
することを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5464099A JP2000246851A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5464099A JP2000246851A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 化粧シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000246851A true JP2000246851A (ja) | 2000-09-12 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5464099A Pending JP2000246851A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000246851A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009262532A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2009271084A (ja) * | 2002-07-03 | 2009-11-19 | Abbott Lab | 分析のために流体を処理する装置および方法 |
JP2011067975A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート及び化粧材 |
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