JP2000245552A - 引出しの取付構造 - Google Patents

引出しの取付構造

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JP2000245552A
JP2000245552A JP11051937A JP5193799A JP2000245552A JP 2000245552 A JP2000245552 A JP 2000245552A JP 11051937 A JP11051937 A JP 11051937A JP 5193799 A JP5193799 A JP 5193799A JP 2000245552 A JP2000245552 A JP 2000245552A
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Katsuaki Tateishi
勝章 立石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造で、引出しを前後にガタつきなく、
また下方からの蹴り上げ力によって一挙に抜脱すること
がないように可動受部に取り付ける。 【請求項1】引出し2Bをサスペンションレール3の先
端レール3に設けた可動受部たるブラケット4に取り付
けるに際して、引出し2Bの後端部とブラケット4の対
応位置との間に、引出し2Bを後方へスライド移動させ
ることによって後端部をブラケット4に上動不能に係止
する後係合部Yを設けるとともに、引出し2Bの前端部
とブラケット4の対応位置との間に、前述したスライド
移動時に引出し2Bを段階的に操作することによって前
端部をブラケット4に前後動不能に係止する前係合部X
を設け、この前係合部Xを、引出しの上動動作のみでは
ブラケット4との係合を解除し得ないものにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワゴンやキャビネ
ット、デスク等に広く適用可能な引出しの取付構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワゴンの構造の一つとして、ワ
ゴン本体の左右両側壁の内面にサスペンションレール機
構を配設し、このサスペンションレール機構の先端レー
ルに引出しを取り付けて、該引出しを、サスペンション
レール機構の作動を利用してワゴン本体における収納位
置から前方へ大きく引き出せるようにしたものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記サスペ
ンションレール機構への引出しの取り付けには、従来よ
り引出しを先端レールにねじ止めすることにより行って
いるのが通例である。その理由は、引出しは少なくとも
先端レールに対して前後不動であり、且つ引出しが不慮
に蹴り上げられた場合等に先端レールから外れてしまう
ことがないようにしておく必要があるからである。すな
わち、引出しと先端レールの間に単に前後方向に密接に
係合する開口窓及び突部からなる係合部を設けておくだ
けでは、引出しが先端レールから簡単に浮き上がって外
れてしまう恐れがあるし、逆に引出しと先端レールの間
に単に引出しを前後相対移動させることによって係合す
る開口窓及び係合爪からなる係合部を設けておくだけで
は、引出しが先端レールに対して反係合方向に付勢され
た際に前後方向のガタつきを生じることとなるからであ
る。
【0004】このような事情で、従来は引出しの多数箇
所を先端レールにねじ止めすることにより引出しの前後
移動及び抜脱の防止を図っているのが通例である。この
ため、取り付け作業の煩雑化を招いているという問題が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、簡単な係合構造を採用しながら、引
出しを先端レール等の可動受部に前後にガタつきなく取
り付けることができ、しかも下方からの力に対して引出
しが一挙に可動受部から外れてしまう事がないようにし
た引出しの取付構造を提供しようとするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】そのために、本発明に係る引出し
の取付構造は、引出しを可動受部に取り付けるに際し
て、引出しの後端部と可動受部の対応位置との間に、引
出しを前後何れかの方向へスライド移動させることによ
って該引出しを可動受部に上動不能に係止する後係合部
を設けるとともに、引出しの前端部と可動受部の対応位
置との間に、前記スライド移動時に引出しを段階的に操
作することによって該引出しを可動受部に前後動不能に
係止する前係合部を設け、この前係合部を、引出しの上
動動作のみでは可動受部との係合を解除し得ないものに
したことを特徴とする。
【0007】このように構成すれば、引出しは可動受部
への所定取付位置で、後端部を後係合部を介して上動不
能に係止され、また前端部を前係合部を介して前後動不
能に係止され、更にこの前係合部は引出しを上動動作の
みでは可動受部から解離し得ない状態にするため、引出
しを前後方向に操作すると前係合部を介して引出しが可
動受部と共にガタつきなく一体的に作動し、また引出し
が下方から蹴り上げられても可動受部から一挙に抜脱す
ることが前後の係合部によって有効に禁止されることと
なる。
【0008】しかも、引出しを可動受部に取り付ける際
は、引出しをスライドさせ、その間に前端部側を段階的
に操作することによって両係合部を構成することができ
るので、多数箇所をねじ止めするといった煩雑な取付作
業を要さずに引出しを可動受部に有効に取り付けること
ができる。また、逆の操作を行えば、両係合部を簡単に
可動受部から解離することができる。
【0009】その上、このようにねじ止めを必要としな
いものにすれば、所定取付位置で両係合部が周辺から完
全に覆われてしまうような構造にすることもできるの
で、着脱容易性を損なうことなく、外観をより好ましい
ものにすることも可能となる。具体的な実施の態様とし
ては、前係合部を、引出し若しくは可動受部の何れか一
方に開口する透孔と、他方に設けられ前記透孔に対して
前後方向に緊密に嵌合する突出部と、この突出部の突出
端より前後方向に延出して前記透孔から偏位した位置に
位置づけられる前係合爪とから構成しているものが挙げ
られる。
【0010】この場合、突出部の突出量と、係合時にお
ける前係合爪から透孔が設けられている面までの距離と
を略等しく設定しているのが望ましい。外観を棄損せ
ず、また引出しを使い易いものにするためには、透孔を
可動受部側に設け、突出部を引出し側に設けていること
が好ましい。また、他の具体的な実施の態様としては、
後係合部を、引出し若しくは可動受部の何れか一方の後
端部に設定した係合片と、他方に突設され前記係合片に
対して前後方向から係合して上動を禁止する後係合爪と
から構成しているものが挙げられる。
【0011】後係合部に左右方向の位置決め機能を付加
するためには、係合片に、後端側に開放されたテーパ溝
を設け、引出しの所定取付位置でこのテーパ溝内に後係
合爪を進入させるようにしていることが望ましい。引出
しを後方へスライドさせて後係合部を形成できるように
するためには、係合片を引出し側に設定し、後係合爪を
可動受部側に設けていることが好都合である。
【0012】本発明の好適な適用例としては、可動受部
が、サスペンションレール機構の先端レール若しくは該
レールに取着したブラケットである場合が挙げられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1は、本実施例が適用されたワゴンAを示
している。このワゴンAは、ワゴン本体1に上段の引出
し2A、中段の引出し2B及び下段の引出し2Cを出し
入れ自在に装填した3段構造のもので、上段の引出し2
Aにはロック機構を構成するキー操作部21が設けら
れ、このキー操作部21を操作することによって、上段
の引出し2Aを収納位置にロックできるようにしてい
る。また、中段の引出し2B及び下段の引出し2Cに
は、前記上段の引出し2Aのロック機構に連動して作動
する図示しないセーフティロック機構が設けてある。こ
のセーフティロック機構は、前述したロック機構に連動
して中段の引出し2B及び下段の引出し2Cの双方を同
時に収納位置にロックするとともに、ロック機構が解除
されている間も、中段の引出し2B、下段の引出し2C
の何れか一つを引き出した際には他を引き出し不能にロ
ックして前方への転倒防止を図り得るものである。
【0014】このような構成において、ワゴン本体1を
構成する左右の側壁11には、各引出し2A、2B、2
Cの対応位置にサスペンションレール機構3が配設して
あり、これらサスペンションレール機構3の先端レール
31(図2、図3参照)にそれぞれ可動受部たるブラケ
ット4を介して引出し2A、2B、2Cを取り付けるよ
うにしている。
【0015】中段の引出し2Bを例にとってその取付構
造を具体的に説明すると、サスペンションレール機構3
は、図2及び図3に示すように、基端レール32と先端
レール31を長手方向に相対スライド可能に連設したも
ので、先端レール31を、収納位置でワゴン本体1の収
納空間に格納し、引出位置で略全体を前記収納空間から
前方へ突出させ得るように構成している。
【0016】ブラケット4は、前記先端レール31の収
納空間に面する鉛直壁に溶接など適宜の手段によって取
着されたもので、起立片41と水平片42からなる逆L
字状をなしている。そして、水平片42から起立片41
の一部に亘ってその前端部に平面視矩形状の透孔42a
を設け、水平片42の後端部に前上方へ屈曲する後係合
爪42bを設けている。
【0017】一方、引出し2Bは、上方に開放された筐
形の引出し本体21と、この引出し本体21の前壁21
aに取着される鏡板22とから構成されるもので、引出
し本体21の側壁21bの外面に、前記ブラケット4の
水平片42に長手方向に沿って載荷される突条23を設
けている。この突条23は、板金素材を少なくとも外表
面が断面コ字形をなすように塑性変形加工して引出し本
体21の側壁21bに溶接等により固設したもので、引
出し2Bの前記ブラケット4への所定取付位置で、該突
条23の底壁23aにおける前記透孔42aの対応位置
に、図2、図4及び図6に示すように下向きの突出部2
3b及びこの突出部23bの突出端より後方に延出する
前係合爪23cを一体に作り込み、また前記底壁23a
を本発明の係合片として前記後係合爪42bのその対応
位置に後端側へ開放されたテーパ溝23dを切り欠いて
設けている。
【0018】すなわち、前記所定取付位置で、図6に示
すように突出部23bは透孔42aに対して前後方向に
緊密に嵌合し得るように設定され、前係合爪23cはそ
の位置から透孔42aよりも後方に偏位した位置におい
て水平片42の下方空間に位置づけられ、その際に突出
部23bの底壁23aの下面からの突出量L1と、係合
爪23cの上縁から透孔42aが設けられている面すな
わち水平片42の下面までの距離L2とが略等しくなる
ように設定されていて、これら透孔42a、突出部23
b及び前係合爪23cが、引出し2Bの前端部をブラケ
ット4に前後動不能に、且つ引出し2Bの上動動作のみ
ではブラケット4から解離しないように該引出し2Bの
前端部を係止する本発明の前係合部Xを形成するように
している。
【0019】また、図6及び図9に示すように、テーパ
溝23dの内方端23d1の開口幅d1を予め後係合爪
42bの基端42bの幅寸法d2に略等しく設定して、
前記所定取付位置で、後係合爪42bの基端42b1が
このテーパ溝23dの内方端23d1にまで進入できる
ようにしており、これらテーパ溝23dを有する係合片
23aと後係合爪42bとが、引出し2Bの後端部をブ
ラケット4に上動不能に係止する本発明の後係合部Yを
形成するようにしている。なお、図において符号51で
示すものはレールカバーであり、52はレールカバー5
1を引出し2Bの側壁21bの上縁に取り付けるための
取付部材である。
【0020】次に、以上の構成において引出し2Bをブ
ラケット4に取り付ける手順を説明する。予めサスペン
ションレール機構3の先端レール31を収納位置に押し
込んでおき、引出し2Bを図4に示すように若干後傾さ
せて、その側壁21bに設けた突条23の底壁23aを
先端レール31に固設したブラケット4の水平片42に
当接させ、該引出し2Bの荷重の一部を載荷させる。こ
のために、引出し2Bは予めその本体21の左右の側壁
21b、21b間の外法寸法が左右の先端レール31に
設けたブラケット4の起立片41、41間の内法寸法よ
りも僅かに小さくなるように設定してあり、また側壁2
1bに設けた突条23の底壁23aがそのブラケット4
の水平片42上に位置するように設定してあって、ブラ
ケット4、4間に引出し2Bを無造作に差し込んでも、
引出し本体21がブラケット4の起立片41にガイドさ
れて、突条23が自ずと係合に適した位置に配設される
ようにしてある。そして、そのまま引出し2Bを図中矢
印で示すように後方にスライド移動させ、図4及び図7
に示すようにテーパ溝23dを後係合爪42bに一部係
合させて、更にその位置から前係合爪23cを透孔42
aの上方に位置づける。次に、この状態から引出し2B
の前端側を若干落とし込むことにより、前係合爪23c
を透孔42aの内部に図5に示す位置まで進入させる。
この状態は、突出部23bの前部23b1がブラケット
4の水平片42上に当接することによって自然と得られ
る。しかる後、その位置から引出し2Bを更に後方にス
ライド移動させ、図8→図9のようにテーパ溝23dの
内方端23d1に後係合爪42bの基端42b1が当接
する近傍で引出し2Bの前端側をもう1段落とし込むこ
とにより、最終的に図6に示すように突出部23bが透
孔42aに前後方向に緊密に嵌合して、引出し2Bのブ
ラケット4への取り付けが完了する。
【0021】このようなものであれば、引出し2Bはブ
ラケット4への所定取付位置で、後端部を後係合部Yを
介して上動不能に係止され、また前端部を前係合部Xを
介して前後動不能かつ上動動作のみでは前係合爪23c
が水平片42の下面に当接してブラケット4から解離し
得ない状態になるため、引出し2Bを前後方向に操作す
ると前係合部Xを介して引出し2Bがブラケット4を介
して先端レール31と共にガタつきなく一体的に作動で
き、また引出し2Bが下方から蹴り上げられてもブラケ
ット4から一挙に抜脱することが前後の係合部X、Yに
よって有効に禁止されることとなる。
【0022】しかも、引出し2Bのブラケット4への取
り付けに際しては、上述したように引出し2Bをスライ
ドさせ、その間に引出し2Bの前端側を図4〜図6に矢
印で示すように段階的に操作することによって両係合部
X、Yを構成することができるので、多数箇所をねじ止
めするといった煩雑な取付作業を要さずに引出し2Bを
ブラケット4に有効に取り付けることができる。また、
逆の操作時にも、両係合部X、Yのブラケット4からの
解離を容易にして、着脱に係る作業の便を著しく向上さ
せることが可能となる。
【0023】その上、このようにねじ止めを必要としな
い取付構造にすれば、本実施例のように所定取付位置で
両係合部X、Yが周辺から完全に覆われてしまうような
状態にすることもできるので、着脱容易性を損なうこと
なく、外観をより好ましいものにすることができる。特
に、具体的構造として、前係合部Xを、ブラケット4に
開口する透孔42aと、この透孔42aに緊密に嵌合す
るように引出し2Bに設けた突出部23bと、この突出
部23bの突出端より透孔42aから外れた位置まで延
出させた前係合爪23cとから構成しており、板金素材
のプレス加工や折り曲げ加工程度でそれらを作ることが
できるので、構造および製造工程の簡素化を図ることが
できる。
【0024】この場合、突出部23bの突出量L1と、
係合時における前係合爪23cから水平片42の下面ま
での距離L2とを略等しく設定しているので、下からの
蹴り上げ力に対して引出し4の前端側の浮き上がり量を
極力小さく抑えて、引出し2Bの取付状態をより安定し
たものにすることができる。特に、透孔42aをブラケ
ット4側に設け、突出部23bを引出し2B側に設けて
いるので、その逆の構造を採用した場合と比べて引出し
2Bの上面に透孔42aや突出部23b、前係合爪23
c等を露呈させることがなく、外観の棄損を防ぎ、また
引出しの良好な使い勝手を担保することができる。
【0025】以上に加え、本実施例は、後係合部Yを、
引出し2Bに設定した係合片23aと、この係合片23
aに前後方向から係合して係合片23aの上動動作を禁
止するようにブラケット4に突設した後係合爪42bと
から構成しており、これらも板金素材のプレス加工や折
り曲げ加工程度で作ることができるので、構造および製
造工程の簡素化を図ることができる。
【0026】この場合、係合片23aに後端側に開放さ
れたテーパ溝23dを設け、このテーパ溝23d内に後
係合爪42bを進入させるようにしているので、後係合
部Yに左右方向の位置決め機能を付加して、引出し2B
の取付状態をより確実なものにすることができる。特
に、係合片23aを引出し2B側に設定し、後係合爪4
2bをブラケット4側に設けているので、引出し2Bを
後方へスライドさせるだけで後係合部Yを形成すること
が可能となっているものである。
【0027】本実施例は、以上のような構成であるか
ら、サスペンションレール機構3の先端レール31のよ
うに引出し位置ではグラグラして不安定なものを安定位
置に押し込んだ状態で的確に引出しを取り付けることが
できるという、ねじ止め構造においては決して得られな
い極めて実用的な効果が奏されるものとなる。なお、以
上は他の引出し2A、2Cをブラケットに取り付ける際
にも全く同様である。その他、各部の具体的な構成は、
図示実施例のものに限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例え
ば、前係合部については、引出し側に透孔を設け、ブラ
ケット側に上向きに突出部及び前係合爪を設けることを
妨げるものではなく、後係合部については、ブラケット
の水平片を本発明の係合片とし、この係合片に引出し側
に設けた下向きの後係合爪を係合させることを妨げるも
のではない。その際、引出しを後方にスライドさせるの
ではなく、前方にスライドさせて取り付ける態様も可能
である。また、上記実施例はブラケットを、引出しを取
り付けるための可動受部としているが、先端レール自身
を可動受部としてこれに直接引出しを取り付けるように
しても構わない。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に記載されるような効果を奏する。すなわち、
本発明に係る引出しの取付構造は、引出しをサスペンシ
ョンレールの先端レールのような可動受部に取り付ける
に際して、引出しの後端部をスライド動作を通じて形成
される後係合部を介して可動受部に上動不能に係止する
とともに、引出しの前端部を段階的な操作を通じて形成
される前係合部を介して前後動不能かつ一定以上の上動
動作を禁止した状態で係止するようにしたものである。
このため、着脱にねじ操作を必要としない構造であるに
も拘わらず、可動受部に対する引出しの前後方向のガタ
をなくし、且つ引出しを引き出した状態で不慮に下方か
ら蹴り上げられた場合にも引出しが一挙に浮き上がって
外れてしまう恐れをなくして、安定した使用状態を確保
することができる。
【0029】しかも、このような構成であれば、両係合
部を外部から完全に隠蔽してしまう構造も可能であるた
め、取付時の外観を簡単かつ有効に向上させることがで
きる。以上に加えて、前係合部を、引出し若しくは可動
受部の一方に開口する透孔と、他方にあってこの透孔に
緊密に嵌合する突出部と、この突出部の突出端より透孔
と重合しない位置にまで延出する前係合爪とから構成し
ておけば、これらを板金素材等を用いて簡素、安価に製
造することが可能となる。
【0030】この場合、突出部の突出量と、係合時にお
ける前係合爪から透孔が設けられている面までの距離と
を略等しく設定しておけば、下からの蹴り上げ力に対し
て引出しの前端部側の浮き上がり量を極力小さく抑える
ことができ、引出しの取付状態をより安定なものにする
ことができる。特に、透孔を可動受部側に設け、突出部
を引出し側に設けておけば、引出し上面の外観を整え、
良好な使い勝手も担保することができる。
【0031】また、後係合部を、引出し若しくは可動受
部の一方に設定した係合片と、他方にあってこの係合片
に前方から係合して係合片の上動動作を禁止する後係合
爪とから構成した場合にも、これらを板金素材等を用い
て簡素、安価に製造することができる。この場合、係合
片に後端側に開放されたテーパ溝を設け、このテーパ溝
内に後係合爪を進入させるようにしておけば、後係合部
に左右方向の位置決め機能を付加して引出しの同方向の
収まりをより良好なものにすることができる。
【0032】特に、係合片を引出し側に設定し、後係合
爪を可動受部側に設けておけば、引出しを後方へスライ
ドさせるだけで後係合部を形成することが可能となる。
本実施例は、以上のような構成であるから、サスペンシ
ョンレール機構の先端レールに引出しを取り付ける場合
に特に有用なものとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したワゴンの斜視図。
【図2】同要部分解斜視図。
【図3】同要部正断面図。
【図4】同左側面図。
【図5】同実施例の作用説明図。
【図6】同実施例の作用説明図。
【図7】図4に対応した部分平面図。
【図8】同実施例の作用説明図。
【図9】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
2A、2B、2C…引出し 4…可動受部(ブラケット) 23a…係合片 23b…突出部 23c…前係合爪 23d…テーパ溝 42a…透孔 42b…後係合爪 X…前係合部 Y…後係合部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引出しを可動受部に取り付けるための取付
    構造であって、 引出しの後端部と可動受部の対応位置との間に、引出し
    を前後何れかの方向へスライド移動させることによって
    該引出しを可動受部に上動不能に係止する後係合部を設
    けるとともに、引出しの前端部と可動受部の対応位置と
    の間に、前記スライド移動時に引出しを段階的に操作す
    ることによって該引出しを可動受部に前後動不能に係止
    する前係合部を設け、この前係合部を、引出しの上動動
    作のみでは可動受部との係合を解除し得ないものにした
    ことを特徴とする引出しの取付構造。
  2. 【請求項2】前係合部を、引出し若しくは可動受部の何
    れか一方に開口する透孔と、他方に設けられ前記透孔に
    対して前後方向に緊密に嵌合する突出部と、この突出部
    の突出端より前後方向に延出して前記透孔から偏位した
    位置に位置づけられる前係合爪とから構成していること
    を特徴とする請求項1記載の引出しの取付構造。
  3. 【請求項3】突出部の突出量と、係合時における前係合
    爪から透孔が設けられている面までの距離とを略等しく
    設定していることを特徴とする請求項2記載の引出しの
    取付構造。
  4. 【請求項4】透孔を可動受部側に設け、突出部を引出し
    側に設けていることを特徴とする請求項2又は3記載の
    引出しの取付構造。
  5. 【請求項5】後係合部を、引出し若しくは可動受部の何
    れか一方の後端部に設定した係合片と、他方に突設され
    前記係合片に前後方向から係合して該係合片の上動を禁
    止する後係合爪とから構成していることを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載の引出しの取付構造。
  6. 【請求項6】係合片に、後端側に開放されたテーパ溝を
    設け、引出しの所定取付位置でこのテーパ溝内に後係合
    爪を進入させるようにしていることを特徴とする請求項
    5記載の引出しの取付構造。
  7. 【請求項7】係合片を引出し側に設定し、後係合爪を可
    動受部側に設けていることを特徴とする請求項5又は6
    記載の引出しの取付構造。
  8. 【請求項8】可動受部が、サスペンションレール機構の
    先端レール若しくは該先端レールに取着したブラケット
    であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
    又は7記載の引出しの取付構造。
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JP2013533033A (ja) * 2010-06-29 2013-08-22 ポール ヘティッヒ ゲーエムベーハー ウント ツェーオー. カーゲー 引抜き部分を有するキャビネット家具
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