JP2000242836A - プリペイドカードシステム及び判定用読書装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 更新エラーとなったカードに対して適切な救
済措置を取る。 【解決手段】 プリペイドカード６Ａは、所定のカード
情報の記憶領域の他に、カードＩＤを記憶する所定領域
を備え、その領域と同じトラックにはパンチ孔が穿孔さ
れている。読書装置１は、カード情報を記録更新する際
に更新エラーが発生すると、カードＩＤと更新後の金額
情報を中継装置３に登録する。判定用読書装置２は、更
新エラーとなったカードを受け付ける。この際カードは
読書装置１に挿入する向きと逆向きに挿入される。判定
用読書装置２は、カードの所定領域からカードＩＤを読
み取り、パンチ孔を確認し、そのカードが、更新エラー
となったカードであるかを中継装置３に問い合わせる。
中継装置３は、受信したカードＩＤが登録されている場
合、カードＩＤに対応する金額情報を判定用読書装置２
に通知する。判定用読書装置２は、通知された金額情報
を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、読書装置で更新エ
ラーとなったプリペイドカードを処理するプリペイドカ
ードシステム、判定用読書装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】金銭的価値を有する金額情報を記憶する
プリペイドカードを、遊技媒体等の貸出の対価の支払い
等に用いるプリペイドカードシステムが実現されてい
る。このプリペイドカードシステムでは、例えば、店舗
内にプリペイドカードを処理するための読書装置が複数
台設置されている。

【０００３】読書装置は、挿入されたプリペイドカード
に記録されているカード情報を読み取り、使用金額に応
じて、カードから読み取ったカード情報（残高情報等）
を更新し、カード排出時に、更新後のカード情報をカー
ドに記録更新するとともに、更新後の残高に応じて必要
な残高パンチ孔を穿孔する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のようなシステム
では、読書装置の磁気ヘッドの摩耗等の原因により、プ
リペイドカードのカード情報を更新することができず、
更新エラーが生じる場合がある。この場合には、例えば
利用者が更新エラーとなったプリペイドカードを店内の
カウンターに持参し、店員がそのプリペイドカードに穿
孔されている残高パンチ孔の位置からおおよその残額を
判断し、残額相当のカード等を利用者に返却している。
この際のカードの残額の判断は大まかなものであるた
め、店舗が実際のカードの残額よりも多額の金額を利用
者に支払うことも多い。

【０００５】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、読書装置で更新エラーとなったプリペイドカー
ドについて適切な救済処理を行うことができるプリペイ
ドカードシステム及び判定用読書装置を提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第１の観点に係るプリペイドカードシステ
ムは、金銭的価値を有する金額情報を含むカード情報を
磁気的に記憶するプリペイドカードを処理する読書装置
と、店舗内の各前記読書装置と通信により接続されてい
る中継装置と、前記読書装置にて更新エラーとなったプ
リペイドカードを処理するための判定用読書装置と、を
備えるプリペイドカードシステムであって、前記プリペ
イドカードは、前記識別符号を記憶する所定領域をさら
に備え、前記読書装置は、前記プリペイドカードに記憶
されているカード情報を読み取り、消費金額に応じて、
読み取ったカード情報を更新するとともに、更新後のカ
ード情報を該プリペイドカードに記録する記録更新手段
と、前記記録更新手段によるカード情報の記録更新の際
に更新エラーが発生した場合、該プリペイドカードの識
別符号と、更新後のカード情報中の金額情報と、を中継
装置に送信する更新エラー通知手段と、を備え、前記中
継装置は、前記読書装置の前記更新エラー通知手段から
識別符号と金額情報を受信して記憶する更新エラー情報
記憶手段と、前記判定用読書装置からの問い合わせに応
じて、受信した識別符号が前記更新エラー情報記憶手段
に記憶されている識別符号のいずれかと一致するか否か
を判別する判別手段と、前記判別手段により、判定用読
書装置から受信した識別符号が前記更新エラー情報記憶
手段に記憶されている識別符号のいずれかと一致すると
判別された場合、前記更新エラー情報記憶手段において
該識別符号とともに記憶されている金額情報を前記判定
用読書装置に送信する残高通知手段と、を備え、前記判
定用読書装置は、挿入されたプリペイドカードの前記所
定領域から識別符号を読み取る読取手段と、前記読取手
段により読み取られた前記識別符号が登録されているか
否かを前記中継装置に問い合わせる問い合わせ手段と、
前記問い合わせた識別符号が前記中継装置に登録されて
いる場合に該中継装置から通知される金額情報を出力す
る手段と、を備える。

【０００７】このような構成によれば、読書装置で更新
後のカード情報を記録する際に更新エラーとなったプリ
ペイドカードについて、その識別符号（カードＩＤ）と
更新後の金額情報を、中継装置に登録する。そして、更
新エラーとなったカードを判定用読書装置に挿入したと
きに、判定用読書装置が、挿入されたカードの所定領域
に記録されている識別符号を読みとって、その識別符号
が更新エラーとなったカードであるか否かを中継装置に
問い合わせ、適正に登録されている場合に中継装置から
通知される金額情報を表示等により出力する。これによ
り、更新エラーとなったカードの正確な残高の把握が可
能となり、カードの更新エラーに対して適切な救済措置
を取ることができる。

【０００８】前記プリペイドカードにおける前記所定領
域は、前記プリペイドカードを、前記読書装置に挿入す
るときの向きと逆向きにして前記判定用読書装置に挿入
した場合に前記読取手段によって読み取り可能なトラッ
クに設けられてもよい。

【０００９】前記プリペイドカードは、前記所定領域が
設けられているトラック上にパンチ孔をさらに備えても
よく、前記判定用読書装置の前記問い合わせ手段は、前
記パンチ孔の検出を行い、パンチ孔が検出された場合
に、前記識別符号を問い合わせる手段をさらに備えても
よい。

【００１０】また、本発明の第２の観点に係る判定用読
書装置は、金銭的価値を有する金額情報とを含むカード
情報を磁気的に記憶するプリペイドカードを処理する読
書装置と、店舗内の各前記読書装置と通信により接続さ
れている中継装置と、を備えるシステムにおける前記読
書装置にて更新エラーとなったプリペイドカードを処理
するための判定用読書装置であって、前記プリペイドカ
ードは、識別符号を記憶する所定領域をさらに備え、該
判定用読書装置は、挿入されたプリペイドカードの前記
所定領域に記憶されている識別符号を読み取る読取手段
と、前記読取手段により読み取られた前記識別符号が、
前記読書装置にて更新エラーとなったプリペイドカード
の識別符号として登録されているか否かを前記中継装置
に問い合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせた識
別符号が前記中継装置に登録されている場合に該中継装
置から通知される金額情報を出力する手段と、を備え
る。

【００１１】このような構成によれば、例えば、読書装
置が、更新エラーとなったプリペイドカードについて、
その識別符号（カードＩＤ）と更新後の金額情報を、中
継装置に登録する場合、更新エラーとなったカードを判
定用読書装置に挿入したときに、判定用読書装置が、挿
入されたカードの所定領域に記録されている識別符号を
読みとって、その識別符号が更新エラーとなったカード
であるか否かを中継装置に問い合わせる。そして、例え
ば、適正に登録されている場合に中継装置から通知され
る金額情報を受信して、表示等により出力する。これに
より、更新エラーとなったカードの正確な残高の把握が
可能となり、カードの更新エラーに対して適切な救済措
置を取ることができる。

【００１２】前記プリペイドカードにおける前記所定領
域は、前記プリペイドカードを、前記読書装置に挿入す
るときの向きと逆向きにして前記判定用読書装置に挿入
した場合に前記読取手段によって読み取り可能なトラッ
クに設けられてもよい。

【００１３】前記プリペイドカードは、前記所定領域が
設けられているトラック上にパンチ孔をさらに備えても
よく、前記判定用読書装置の前記問い合わせ手段は、前
記パンチ孔の検出を行い、パンチ孔が検出された場合
に、前記識別符号を問い合わせる手段をさらに備えても
よい。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るプ
リペイドカードシステムについて、図面を参照して説明
する。このプリペイドカードシステムは、例えば、遊技
機において使用される遊技媒体の貸出の対価の支払処理
をプリペイドカードを用いて行うシステムであり、図１
に示すように、読書装置１と、判定用読書装置２と、中
継装置３と、センタ５と、を備える。センタ５は、カー
ド発行元に設置されており、読書装置１と判定用読書装
置２と中継装置３は、各店舗に設置されている。各店舗
の中継装置３とセンタ５とは例えば専用線、公衆回線等
により接続され、店舗内の中継装置３と、読書装置１又
は判定用読書装置２と、は光通信により接続される。

【００１５】本システムにおいて使用されるプリペイド
カード６は、図２に示すように、カードＩＤ、券面額情
報、残高情報等を含むカード情報を記憶するカード情報
記憶部と、残高に応じてパンチ孔が穿孔されるパンチ孔
部と、プリペイドカード６が判定用読書装置２等に挿入
された際に、カードの挿入の向きを判別するために使用
される向き判別用パンチ孔と、向き判別用パンチ孔が穿
孔されている列（トラック）に設けられ、カードＩＤを
記憶するカードＩＤ記憶部と、を備える。

【００１６】なお、プリペイドカード６における向き判
別用パンチ孔は、例えば、カードの上辺から穿孔位置ま
での距離と、カードの下辺から穿孔位置までの距離と、
が異なるように設けられている。また、本システムで
は、図３に示すように、プリペイドカード６を判定用読
書装置２に挿入する向きは、通常プリペイドカード６を
使用するために読書装置１に挿入する向きとは逆向きと
する。そして、カードを逆向きにして判定用読書装置２
に挿入した場合に、該判定用読書装置２がカード上の向
き判別用パンチ孔を検出するように、該判定用読書装置
２の磁気ヘッドが走査する位置に対応させて、カード上
の所定のトラックに、向き判別用パンチ孔を設けること
が望ましい。この場合、読書装置１へ挿入する場合の向
きと同じ向きで判定用読書装置２にカードを挿入する
と、該判定用読書装置２の磁気ヘッドが走査するトラッ
ク上には、向き判別用パンチ孔が検出されないため、判
定用読書装置２は、例えば挿入されたカードの向きが逆
向きでないことを検知できる。なお、カード挿入時の判
定用読書装置２の動作等については後述する。

【００１７】読書装置１は、例えば遊技媒体の貸出等を
行う物販機（図示せず）に接続されており、物販機が利
用者に貸し出した遊技媒体の対価に応じて、プリペイド
カード６に記憶されている残高情報等を更新するための
装置である。読書装置１は、図４に示すように、データ
読書部１１と、穿孔部１２と、制御部１３と、記憶部１
５と、通信部１７と、を備える。

【００１８】データ読書部１１は、磁気ヘッドを含み、
制御部１３からの指示に従って、プリペイドカード６に
おける磁気情報の読み取り／書き込み等を行う。穿孔部
１２は、制御部１３からの指示に従って、該読書装置１
に挿入されたプリペイドカード６の所定箇所にパンチ孔
を穿孔する。

【００１９】制御部１３は、例えば読書装置１に挿入さ
れたプリペイドカード６に記憶されているカード情報を
読み取って所定のチェック（例えば、残高が券面額以下
か、パンチ孔の穿孔位置が残高に適正に対応している
か、等）を行う。制御部１３は、チェック結果が適正で
あれば、図示せぬ物販機からの消費通知等に応じて、プ
リペイドカード６から読み取ったカード情報（残高情報
等）を更新し、例えば図示せぬカード排出ボタンの押下
に応じて、更新後のカード情報をデータ読書部１１を介
して、プリペイドカード６のカード情報記憶部に記録更
新する。また、制御部１３は、更新後の残高に応じて、
プリペイドカード６のパンチ孔部に、穿孔部１２を介し
て必要なパンチ孔を穿孔する。

【００２０】このプリペイドカード６へのカード情報の
記録更新において、制御部１３は、例えば、カード情報
が正しく記録更新されたことを確認するためのベリファ
イ処理を行う。ベリファイ処理の結果、制御部１３は、
カード情報の記録更新が適正にされたと判別した場合、
プリペイドカード６を読書装置１から排出する。また、
制御部１３は、カード情報が正しく記録更新されていな
い、すなわち、更新エラーと判別した場合、処理対象の
プリペイドカード６のカードＩＤ、更新後の残高情報等
を、更新エラーが発生したことを示す通知とともに中継
装置３に送信し、プリペイドカード６を読書装置１から
排出する。

【００２１】また、制御部１３は、プリペイドカード６
に記憶されているカード情報を更新する際、カードＩ
Ｄ、消費金額、カード使用日時等の情報を含む売上情報
を生成し、記憶部１５に蓄積して記憶するとともに、所
定のタイミング（中継装置３からの要求信号を受信した
時、等）で中継装置３に送信する。記憶部１５は、プリ
ペイドカード６の使用に伴う売上情報、動作プログラム
等を記憶する。通信部１７は、該読書装置１と中継装置
３との間の光通信を制御する。

【００２２】判定用読書装置２は、店内のカウンター等
に設置されており、読書装置１で更新エラーとなったプ
リペイドカード６を処理するための装置である。判定用
読書装置２は、図５に示すように、データ読書部２１
と、制御部２３と、表示部２４と、記憶部２５と、通信
部２７と、を備える。

【００２３】データ読書部２１は、磁気ヘッドを含み、
制御部２３からの指示に従って、プリペイドカード６に
おける磁気情報の読み取り等を行う。

【００２４】制御部２３は、データ読書部２１における
磁気ヘッド等を介して、挿入されたプリペイドカード６
の所定トラックを走査し、カードＩＤ記憶部に記憶され
ているカードＩＤを読み取る。また、同一トラック上に
穿孔されている向き判別用パンチ孔を検出して、挿入さ
れたカードの向きが逆向きであることを確認する。ま
た、制御部２３は、プリペイドカード６から読み取った
カードＩＤが、読書装置１で更新エラーとなったカード
のカードＩＤとして登録されているか否かを中継装置３
に問い合わせる。

【００２５】この問い合わせに応じて中継装置３から正
常信号と残高情報を受信した場合、すなわち、プリペイ
ドカード６から読み取ったカードＩＤが、読書装置１で
更新エラーとなったカードのカードＩＤとして登録され
ている場合、制御部２３は、中継装置３から受信した残
高情報を、プリペイドカード６の残高として表示部２４
に表示する。また、問い合わせに応じて中継装置３から
エラー信号を受信した場合、すなわち、プリペイドカー
ド６から読み取ったカードＩＤが、更新エラーとなった
カードのカードＩＤとして登録されていない場合、制御
部２３は、所定のエラーコードを表示部２４に表示して
カードを排出する等のエラー処理を行う。

【００２６】また、挿入されたプリペイドカード６から
カードＩＤが読み取れない場合、又は、向き判別用パン
チ孔を検出できない場合、制御部２３は、例えば、エラ
ー表示をしてカードを排出する。記憶部２５は、該判定
用読書装置２の動作プログラム等を記憶する。通信部２
７は、該判定用読書装置２と中継装置３との間の光通信
を制御する。

【００２７】中継装置３は、店舗内の読書装置１及び判
定用読書装置２を制御・管理するための装置である。中
継装置３は、店舗内の各読書装置１から、更新エラーが
発生したプリペイドカード６のカードＩＤ、残高情報等
を受信し、更新エラー情報として図示せぬ記憶部に記憶
する。また、中継装置３は、店舗内の判定用読書装置２
から送信されてきた問い合わせに応じて、その問い合わ
せとともに受信したカードＩＤが、更新エラー情報とし
て自己の記憶部に記憶されているか否かを判別する。こ
の判別において、受信したカードＩＤが更新エラー情報
として記憶されている場合、中継装置３は、該カードＩ
Ｄに対応して記憶されている残高情報を、正常信号とと
もに判定用読書装置２に送信する。また、受信したカー
ドＩＤが更新エラー情報として記憶されていない場合、
中継装置３は、エラー信号を判定用読書装置２に送信す
る。また、中継装置３は、店舗内の各読書装置１に所定
のタイミング（例えば、２０分毎等）で情報要求を送信
して売上情報等を収集し、センタ５に送信する。

【００２８】センタ５は、本システム全体を制御するた
めのコンピュータであり、各店舗の中継装置３から受信
した売上情報等を記憶管理する。

【００２９】本システムは、読書装置１で更新後のカー
ド情報を記録する際に更新エラーとなったプリペイドカ
ード６について、そのカードＩＤと更新後の残高情報
を、中継装置３に登録する。そして、更新エラーとなっ
たカードを店内の判定用読書装置２に挿入させ、判定用
読書装置２が、挿入されたカードの所定領域（カードＩ
Ｄ記憶部）に記録されているカードＩＤを読みとるとと
もに、向き判別用パンチ孔が穿孔されていることを判別
した後、そのカードＩＤが更新エラーとなったカードで
あるか否かを中継装置３に問い合わせる。なお、プリペ
イドカード６のカードＩＤ記憶部及び向き判別用パンチ
孔は同一トラック上に設けられており、これらは、カー
ドを判定用読書装置２に逆さに挿入した場合に、該判定
用読書装置２の磁気ヘッドにより読み取られる位置に記
憶されている。中継装置３は、判定用読書装置２から受
信したカードＩＤが更新エラー情報として登録されてい
るならば、そのカードＩＤに対応する残高情報を判定用
読書装置２に通知する。これにより、更新エラーとなっ
たカードの正確な残高の把握が可能となり、カードの更
新エラーに対して適切な救済措置を取ることができる。
以下、このようなシステムの特徴部分の動作を、ある読
書装置１で更新エラーが発生し、その更新エラーとなっ
たカードを判定用読書装置２で処理する場合を例に、図
６を参照して説明する。

【００３０】例えば、ある利用者が店内の読書装置１
に、残高が「３０００円」のプリペイドカード６Ａ（カ
ードＩＤ：１００２）を挿入して使用し、使用金額が
「２０００円」となったとき、カード排出ボタンを押下
し、これに応じて、読書装置１が、更新後の残高情報
（この場合、１０００円（＝３０００円−２０００
円））を含むカード情報をプリペイドカード６Ａに記録
しようとして、更新エラーが発生したこととする（Ｓ
１）。読書装置１は、このプリペイドカード６Ａのカー
ドＩＤ「１００２」と更新後の残高「１０００円」を示
す残高情報を、更新エラーが発生した旨の通知とともに
中継装置３に送信する（Ｓ２）とともに、所定のエラー
表示を行い、プリペイドカード６Ａを排出する。中継装
置３は、更新エラー発生の通知に応じて、読書装置１か
ら受信したカードＩＤと残高情報を更新エラー情報とし
て記憶する（Ｓ３）。

【００３１】利用者は、更新エラーとなったプリペイド
カード６Ａを、店内のカウンターにいる店員等に渡す。
更新エラーとなったプリペイドカード６Ａを受け取った
店員等は、該カードの向きを、通常読書装置１に挿入す
る際の向きと逆にして、判定用読書装置２に挿入する。

【００３２】判定用読書装置２は、逆さの向きで挿入さ
れたプリペイドカード６ＡのカードＩＤ記憶部からカー
ドＩＤ「１００２」を読み取るとともに、向き判別用パ
ンチ孔を検出する。次に、判定用読書装置２は、読み取
ったカードＩＤ「１００２」が、更新エラーとなったカ
ードのカードＩＤとして登録されているか否かを中継装
置３に問い合わせる（Ｓ４）。

【００３３】中継装置３は、判定用読書装置２からの問
い合わせに応じて、その問い合わせとともに受信したカ
ードＩＤ「１００２」が、自己が記憶する更新エラー情
報に登録されているか否かを判別する（Ｓ５）。この場
合、カードＩＤ「１００２」は更新エラー情報として登
録されているため、中継装置３は、そのカードＩＤ「１
００２」に対応して登録されている残高情報「１０００
円」を、正常信号とともに判定用読書装置２に送信する
（Ｓ６）。

【００３４】判定用読書装置２は、問い合わせの返答と
して、中継装置３から正常信号と残高情報「１０００
円」を受信し、プリペイドカード６Ａの残高が「１００
０円」である旨を表示部２４に表示する（Ｓ７）。

【００３５】これにより、更新エラーとなったプリペイ
ドカード６Ａの正確な残高の把握が可能となり、例えば
店員が、判定用読書装置２の表示部２４に表示された金
額相当の新たなプリペイドカード６を利用者に渡す等の
適切な救済措置を取ることができる。

【００３６】また、プリペイドカード６におけるカード
ＩＤ記憶部を、通常使用しない領域に設けることによ
り、カード資源の有効利用を図ることができる。また、
カードＩＤ記憶部を向き判別用パンチ孔と同じトラック
に設け、判定用読書装置２によりカードが逆さに挿入さ
れたことが判別されたカードのみを処理対象とすること
から、使用者（店員等）の判定用読書装置２の使用意志
を確認することができる。なお、プリペイドカード６に
おけるカードＩＤ記憶部の位置は、上記説明に限定され
ず任意であり、例えば、向き判別用パンチ孔とは異なる
トラックに設けられてもよい。

【００３７】また、上記説明では判定用読書装置２が更
新エラーとなったプリペイドカード６の残高を店員等に
知らせるために、その残高を表示部２４に表示するよう
にしているが、残高を示す手段はこれに限定されず、例
えば、更新エラーとなったプリペイドカード６又は紙に
残高を印字するようにしてもよい。

【００３８】また、このプリペイドカードシステムは、
プリペイドカードを、遊技媒体の貸出等の対価の支払い
に使用するシステムに限定されず、種々の用途に適用可
能である。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
読書装置で更新後のカード情報を記録する際に更新エラ
ーとなったプリペイドカードについて、その識別符号
（カードＩＤ）と更新後の残高情報を、中継装置に登録
する。そして、更新エラーとなったカードを判定用読書
装置に挿入したときに、判定用読書装置が、挿入された
カードの識別符号記憶領域に記録されている識別符号を
読みとって、その識別符号が更新エラーとなったカード
であるか否かを中継装置に問い合わせ、適正に登録され
ている場合に中継装置から通知される残高情報を表示等
により出力する。これにより、更新エラーとなったカー
ドの正確な残高の把握が可能となり、カードの更新エラ
ーに対して適切な救済措置を取ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係るプリペイドカードシス
テムの構成を模式的に示す図である。

【図２】図１のプリペイドカードシステムで使用される
プリペイドカードの構造を説明するための図である。

【図３】図２のプリペイドカードを図１のプリペイドカ
ードシステムの読書装置と判定用読書装置に挿入する際
のカードの向きを説明するための図である。

【図４】図１のプリペイドカードシステムで使用される
読書装置の構成を模式的に示すブロック図である。

【図５】図１のプリペイドカードシステムで使用される
判定用読書装置の構成を模式的に示すブロック図であ
る。

【図６】更新エラーとなったプリペイドカードを判定用
読書装置で処理する場合におけるプリペイドカードシス
テムの動作を説明するための図である。

【符号の説明】

１ 読書装置 ２ 判定用読書装置 ３ 中継装置 ５ センタ ６ プリペイドカード １１ データ読書部 １２ 穿孔部 １３ 制御部 １５ 記憶部 １７ 通信部 ２１ データ読書部 ２３ 制御部 ２４ 表示部 ２５ 記憶部 ２７ 通信部

フロントページの続き (72)発明者 長谷川 仁 東京都江東区豊洲三丁目３番３号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 Ｆターム(参考） 3E044 AA05 AA06 BA06 CA01 CA05 DA03 DA10 DB02 DB05 DC01 DC05 DD04 DE01 DE02 EA06 EB01 5B072 BB00 CC22 CC27

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】金銭的価値を有する金額情報を含むカード
   情報を磁気的に記憶するプリペイドカードを処理する読
   書装置と、店舗内の各前記読書装置と通信により接続さ
   れている中継装置と、前記読書装置にて更新エラーとな
   ったプリペイドカードを処理するための判定用読書装置
   と、を備えるプリペイドカードシステムであって、 前記プリペイドカードは、前記識別符号を記憶する所定
   領域をさらに備え、 前記読書装置は、前記プリペイドカードに記憶されてい
   るカード情報を読み取り、消費金額に応じて、読み取っ
   たカード情報を更新するとともに、更新後のカード情報
   を該プリペイドカードに記録する記録更新手段と、前記
   記録更新手段によるカード情報の記録更新の際に更新エ
   ラーが発生した場合、該プリペイドカードの識別符号
   と、更新後のカード情報中の金額情報と、を中継装置に
   送信する更新エラー通知手段と、を備え、 前記中継装置は、前記読書装置の前記更新エラー通知手
   段から識別符号と金額情報を受信して記憶する更新エラ
   ー情報記憶手段と、前記判定用読書装置からの問い合わ
   せに応じて、受信した識別符号が前記更新エラー情報記
   憶手段に記憶されている識別符号のいずれかと一致する
   か否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、判
   定用読書装置から受信した識別符号が前記更新エラー情
   報記憶手段に記憶されている識別符号のいずれかと一致
   すると判別された場合、前記更新エラー情報記憶手段に
   おいて該識別符号とともに記憶されている金額情報を前
   記判定用読書装置に送信する残高通知手段と、を備え、 前記判定用読書装置は、挿入されたプリペイドカードの
   前記所定領域から識別符号を読み取る読取手段と、前記
   読取手段により読み取られた前記識別符号が登録されて
   いるか否かを前記中継装置に問い合わせる問い合わせ手
   段と、前記問い合わせた識別符号が前記中継装置に登録
   されている場合に該中継装置から通知される金額情報を
   出力する手段と、を備える、 ことを特徴とするプリペイドカードシステム。
2. 【請求項２】前記プリペイドカードにおける前記所定領
   域は、前記プリペイドカードを、前記読書装置に挿入す
   るときの向きと逆向きにして前記判定用読書装置に挿入
   した場合に前記読取手段によって読み取り可能なトラッ
   クに設けられる、 ことを特徴とする請求項１に記載のプリペイドカードシ
   ステム。
3. 【請求項３】前記プリペイドカードは、前記所定領域が
   設けられているトラック上にパンチ孔をさらに備え、 前記判定用読書装置の前記問い合わせ手段は、前記パン
   チ孔の検出を行い、パンチ孔が検出された場合に、前記
   識別符号を問い合わせる手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項１又は２に記載のプリペイドカ
   ードシステム。
4. 【請求項４】金銭的価値を有する金額情報とを含むカー
   ド情報を磁気的に記憶するプリペイドカードを処理する
   読書装置と、店舗内の各前記読書装置と通信により接続
   されている中継装置と、を備えるシステムにおける前記
   読書装置にて更新エラーとなったプリペイドカードを処
   理するための判定用読書装置であって、 前記プリペイドカードは、識別符号を記憶する所定領域
   をさらに備え、 該判定用読書装置は、 挿入されたプリペイドカードの前記所定領域に記憶され
   ている識別符号を読み取る読取手段と、 前記読取手段により読み取られた前記識別符号が、前記
   読書装置にて更新エラーとなったプリペイドカードの識
   別符号として登録されているか否かを前記中継装置に問
   い合わせる問い合わせ手段と、 前記問い合わせた識別符号が前記中継装置に登録されて
   いる場合に該中継装置から通知される金額情報を出力す
   る手段と、 を備えることを特徴とする判定用読書装置。
5. 【請求項５】前記プリペイドカードにおける前記所定領
   域は、前記プリペイドカードを、前記読書装置に挿入す
   るときの向きと逆向きにして前記判定用読書装置に挿入
   した場合に前記読取手段によって読み取り可能なトラッ
   クに設けられる、 ことを特徴とする請求項４に記載の判定用読書装置。
6. 【請求項６】前記プリペイドカードは、前記所定領域が
   設けられているトラック上にパンチ孔をさらに備え、 前記判定用読書装置の前記問い合わせ手段は、前記パン
   チ孔の検出を行い、パンチ孔が検出された場合に、前記
   識別符号を問い合わせる手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項４又は５に記載の判定用読書装
   置。