JP2000242208A - 画像表示装置、電子線発生装置及びマルチ電子ビーム源の駆動装置 - Google Patents

画像表示装置、電子線発生装置及びマルチ電子ビーム源の駆動装置

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JP2000242208A
JP2000242208A JP4401599A JP4401599A JP2000242208A JP 2000242208 A JP2000242208 A JP 2000242208A JP 4401599 A JP4401599 A JP 4401599A JP 4401599 A JP4401599 A JP 4401599A JP 2000242208 A JP2000242208 A JP 2000242208A
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Osamu Sagano
治 嵯峨野
Naoto Abe
直人 阿部
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純マトリックス状に接続された表示素子に
実効的に印加される電圧のばらつきを防止できるように
する。 【解決手段】 m本の行配線及びn本の列配線により
(m*n)個のマトリクス状に接続された表示素子に電
圧を加える際に、配線抵抗を考慮した値で加えるように
して、上記配線抵抗による実効的な電圧のばらつきを補
償して、表示素子をマトリクス配線した表示パネルを備
えた画像表示装置や、冷陰極素子をマトリクス配線した
電子線発生装置、あるいはマルチ電子ビーム源の駆動装
置において、表示に寄与しない無効な電力を低減するこ
とができ、装置全体としての消費電力を低減できるよう
にするとともに、装置全体としての発熱を低減できるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像表示素
子をマトリクス配線した表示パネルを備える画像表示装
置や、冷陰極素子をマトリクス配線したマルチ電子源を
備える電子線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、たとえば表面伝導型放出素子や、電解放出
型素子(以下FE型と記す)や、金属/絶縁層/金属型
放出素子(以下MIM型と記す)、なとが知られてい
る。
【0003】表面伝導型放出素子としては、たとえば、
M.I.Elinson,Radio E−ng.El
ectron Phys.,10,1290,(196
5)や、後述する他の例が知られている。
【0004】表面伝導型放出素子は、基板上に形成され
た小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより
電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面
伝導型放出素子としては、上記エリンソン等によるSn
O2 薄膜を用いたものの他に、Au薄膜によるもの
(G.Dittmer:“Thin Solid Fi
lms”,9,317(1972))や、In2 O3 /
SnO2 薄膜によるもの(M.Hartwell an
d C.G.Fonstad:“IEEE Tran
s.ED Conf.”,519(1975))や、カ
ーボン薄膜によるもの(荒木久 他:真空、第26巻、
第1号、22(1983))等が報告されている。
【0005】これらの表面伝導型放出素子の素子構成の
典型的な例として、図30に前述のM.Hartwel
lらによる素子の平面図を示す。図30において、30
01は基板で、3004はスパッタで形成された金属酸
化物よりなる導電性薄膜である。導電性薄膜3004は
図示のようにH字形の平面形状に形成されている。該導
電性薄膜3004に後述の通電フォーミングと呼ばれる
通電処理を施すことにより、電子放出部3005が形成
される。
【0006】図中の間隔Lは、0.5〜1(mm),W
は、0.1(mm)で設定されている。尚、図示の便宜
から、電子放出部3005は導電性薄膜3004の中央
に矩形の形状で示したが、これは模式的なものであり、
実際の電子放出部の位置や形状を忠実に表現しているわ
けではない。
【0007】M.Hartwellらによる素子をはじ
めとして上述の表面伝導型放出素子においては、電子放
出を行う前に導電性薄膜3004に通電フォーミングと
呼ばれる通電処理を施すことにより電子放出部3005
を形成するのが一般的であった。
【0008】すなわち、通電フォーミングとは、上記導
電性薄膜3004の両端に一定の直流電圧、もしくは、
例えば1V/分程度の非常にゆっくりとしたレートで昇
圧する直流電圧を印加して通電し、導電性薄膜3004
を局所的に破壊もしくは変形もしくは変質せしめ、電気
的に高抵抗な状態の電子放出部3005を形成すること
である。尚、局所的に破壊もしくは変形もしくは変質し
た導電性薄膜3004の一部には、亀裂が発生する。上
記通電フォーミング後に導電性薄膜3004に適宜の電
圧を印加した場合には、上記亀裂付近において電子放出
が行われる。
【0009】また、FE型の例は、たとえば、W.P.
Dyke&W.W.Dolan,“Fie−ld em
ission”,Advance in Electr
onPhysics,8,89(1956)や、あるい
は、C.A.Spindt,“Physical pr
operties of thin−film fie
ld emission cathodes with
molybdenum cones”,J.App
l.Phys.,47,5248(1976)などが知
られている。
【0010】FE型の素子構成の典型的な例として、図
31に前述のC.A.Spindtらによる素子の断面
図を示す。図31において、3010は基板で、301
1は導電材料よりなるエミッタ配線、3012はエミッ
タコーン、3013は絶縁層、3014はゲート電極で
ある。本素子は、エミッタコーン3012とゲート電極
3014の間に適宜の電圧を印加することにより、エミ
ッタコーン3012の先端部より電界放出を起こさせる
ものである。
【0011】また、FE型の他の素子構成として、図3
1のような積層構造ではなく、基板上に基板平面とほぼ
平行にエミッタとゲート電極を配置した例もある。
【0012】また、MIM型の例としては、たとえば、
C.A.Mead,“Operation of tu
nnel−emission Devices,J.A
ppl.Phys.,32,646(1961)などが
知られている。MIM型の素子構成の典型的な例を図3
2に示す。
【0013】図32は断面図であり、図32において、
3020は基板で、3021は金属よりなる下電極、3
022は厚さ100オングストローム程度の薄い絶縁
層、3023は厚さ80〜300オングストローム程度
の金属よりなる上電極である。MIM型においては、上
電極3023と下電極3021の間に適宜の電圧を印加
することにより、上電極3023の表面より電子放出を
起こさせるものである。
【0014】上述の冷陰極素子は、熱陰極素子と比較し
て低温で電子放出を得ることができるため、加熱用ヒー
ターを必要としない。したがって、熱陰極素子よりも構
造が単純であり、微細な素子を作成可能である。また、
基板上に多数の素子を高い密度で配置しても、基板の熱
溶融などの問題が発生しにくい。また、熱陰極素子がヒ
ーターの加熱により動作するため応答速度が遅いのとは
異なり、冷陰極素子の場合には応答速度が速いという利
点もある。
【0015】このため、冷陰極素子を応用するための研
究が盛んに行われてきている。たとえば、表面伝導型放
出素子は、冷陰極素子のなかでも特に構造が単純で製造
も容易であることから、大面積にわたり多数の素子を形
成できる利点がある。そこで、たとえば本出願人による
特開昭64−31332号公報において開示されるよう
に、多数の素子を配列して駆動するための方法が研究さ
れている。
【0016】また、表面伝導型放出素子の応用について
は、たとえば、画像表示装置、画像記録装置などの画像
形成装置や、荷電ビーム源、等が研究されている。
【0017】特に、画像表示装置への応用としては、た
とえば本出願人によるUSP 5,066,883や特
開平2−257551号公報や特開平4−28137号
公報において開示されているように、表面伝導型放出素
子と電子ビームの照射により発光する蛍光体とを組み合
わせて用いた画像表示装置が研究されている。
【0018】表面伝導型放出素子と蛍光体とを組み合わ
せて用いた画像表示装置は、従来の他の方式の画像表示
装置よりも優れた特性が期待されている。たとえば、近
年普及してきた液晶表示装置と比較しても、自発光型で
あるためバックライトを必要としない点や、視野角が広
い点が優れていると言える。
【0019】また、FE型を多数個ならべて駆動する方
法は、たとえば本出願人による米国特許4,904,8
95に開示されている。また、FE型を画像表示装置に
応用した例として、たとえば、R.Meyer らによ
り報告された平板型表示装置が知られている(R.Me
yer:“Recent Developmenton
Microtips Display at LET
I”,Tech.Digest of 4th In
t.Vacuun Microelele−ctron
ics Conf.,Nagahama,pp.6〜9
(1991))。
【0020】また、MIM型を多数個並べて画像表示装
置に応用した例は、たとえば本出願人による特開平3−
55738号公報に開示されている。
【0021】また、電界を加えることにより発光する現
象を利用したエレクトロ・ルミネッセンス(EL)を、
プラズマディスプレイパネル、液晶ディスプレイパネル
等の表示素子として用いる研究も行われている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に記載し
たものをはじめとして、さまざまな材料、製法、構造の
電子放出素子を試みてきた。さらに、多数の電子放出素
子を配列したマルチ電子ビーム源、ならびにこのマルチ
電子源を応用した画像表示装置について研究を行ってき
た。
【0023】すなわち、複数の行配線及び列配線の交点
に電子放出素子を2次元的に多数配列したマルチ電子ビ
ーム源について研究してきた。上記行配線及び列配線
は、実際には有限の電気抵抗を有している。
【0024】電子放出素子を単純マトリクス配線したマ
ルチ電子ビーム源においては、所望の電子ビームを出力
させるため、行配線及び列配線に適宜の電気信号を印加
する。たとえば、マトリクスの中の任意の1行の電子放
出素子を駆動するには、選択する行の行配線には選択電
圧Vsを印加し、同時に非選択の行の行配線には非選択
電圧Vnsを印加する。
【0025】これと同期して列配線に電子ビームを出力
するための駆動電圧Veを印加する。この方法によれ
ば、配線抵抗による電圧降下を無視すれば、選択する行
の電子放出素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、ま
た非選択行の電子放出素子にはVe−Vnsの電圧が印
加される。
【0026】これらの電圧Ve,Vs,Vnsを適宜の
大きさにすれば、選択する行の電子放出素子だけから所
望の強度の電子ビームが出力されるはずであり、また列
配線の各々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択す
る行の素子の各々から異なる強度の電子ビームが出力さ
れるはずである。また、冷陰極素子の応答速度は高速で
あるため、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれ
ば、電子ビームが出力される時間の長さも変えることが
できるはずである。
【0027】しかしながら、実際に電圧源をマルチ電子
ビーム源に接続し上記の電圧印加方法で駆動した場合に
は、配線抵抗によって電圧降下が生じるために各電子放
出素子に実効的に印加される電圧がばらつくという問題
が発生していた。
【0028】各電子放出素子に印加される電圧にばらつ
きが発生すると、各電子放出素子から出力される電子ビ
ーム強度が所望の値からずれる不都合があった。たとえ
ば、画像表示装置に応用した場合には、表示画像の輝度
が不均一になったり、表示画像パターンによって輝度が
変動してしまう不都合があった。そして、このような不
都合は、単純マトリクスの規模が大きくなるほど顕著に
なる傾向があるため、画像表示装置の場合には画素数を
制限する要因となった。
【0029】本発明は上述の問題点にかんがみ、マトリ
クス状に接続された各表示素子に実効的に印加される電
圧のばらつきを防止できるようにすることを目的とす
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、m本の行配線及びn本の列配線により(m*n)個
の表示素子がマトリクス状に接続された表示パネルと、
上記行配線に接続された走査手段と、上記列配線に接続
された変調手段とを有する画像表示装置であって、上記
変調手段は、電流源制御手段と、複数の制御電流源と、
上記複数の制御電流源に電源電圧をそれぞれ供給する電
圧源とを備え、上記電圧源が供給する電源電圧が、上記
複数の制御電流源によりそれぞれ異なることを特徴とし
ている。また、本発明の画像表示装置のの他の特徴とす
るところは、上記制御電流源へ電源電圧を供給する電圧
源の電圧値は、上記制御電流源の出力電流により発生す
る電圧の大きさに基いて決定することを特徴としてい
る。また、本発明の画像表示装置のその他の特徴とする
ところは、上記制御電流源へ電源電圧を供給する電圧源
の電圧値は、上記行配線の配線抵抗により発生する電圧
分布に基いて決定することを特徴としている。また、本
発明の画像表示装置のその他の特徴とするところは、上
記制御電流源へ電源電圧を供給する電圧源の電圧値は、
上記制御電流源の出力電流により発生する電圧の大きさ
と、制御電流源が電流源として動作するのに必要とする
飽和電圧とに基いて決定することを特徴としている。ま
た、本発明の画像表示装置のその他の特徴とするところ
は、上記電流源制御手段は、上記制御電流源の電流出力
時間を制御することを特徴としている。また、本発明の
画像表示装置のその他の特徴とするところは、上記制御
電流源は、可変電流源と電流スイッチとを備えることを
特徴としている。また、本発明の画像表示装置のその他
の特徴とするところは、上記制御電流源は、定電流源と
電流スイッチとを備えることを特徴としている。また、
本発明の画像表示装置のその他の特徴とするところは、
上記制御電流源は、V/I変換回路であることを特徴とし
ている。また、本発明の画像表示装置のその他の特徴と
するところは、上記制御電流源は、複数のICから構成
され、上記制御電流源へ電源電圧を供給する電圧源の電
圧値は、上記ICを単位として決定することを特徴とし
ている。また、本発明の画像表示装置のその他の特徴と
するところは、上記電流源制御手段は、上記制御電流源
の出力電流量を制御することを特徴としている。また、
本発明の画像表示装置のその他の特徴とするところは、
上記電流源制御手段は、D/Aコンバータであることを
特徴としている。また、本発明の画像表示装置のその他
の特徴とするところは、上記走査手段が上記行配線の両
端に接続されている際には、上記電圧源の供給する電圧
の絶対値は、中央の列の制御電流源ほど大きいことを特
徴としている。また、本発明の画像表示装置のその他の
特徴とするところは、上記走査手段が上記行配線の片側
に接続されている場合には、上記電圧源の供給する電圧
の絶対値は、接続されている側の列配線ほど小さく、接
続されていない側の列配線ほど大きいことを特徴として
いる。また、本発明の画像表示装置のその他の特徴とす
るところは、上記電圧源は、スイッチングレギュレータ
であることを特徴としている。また、本発明の画像表示
装置のその他の特徴とするところは、上記電圧源は、シ
リーズレギュレータであることを特徴としている。ま
た、本発明の画像表示装置のその他の特徴とするところ
は、上記表示素子は、冷陰極素子と、上記冷陰極素子か
らの電子ビームの照射により画像を形成する画像形成部
材とを備えることを特徴としている。また、本発明の画
像表示装置のその他の特徴とするところは、上記冷陰極
素子は、表面伝導型放出素子であることを特徴としてい
る。また、本発明の画像表示装置のその他の特徴とする
ところは、上記冷陰極素子は、電界放出型素子であるこ
とを特徴としている。また、本発明の画像表示装置のそ
の他の特徴とするところは、上記冷陰極素子は、MIM
型素子であることを特徴としている。また、本発明の画
像表示装置のその他の特徴とするところは、上記表示素
子は、エレクトロ・ルミネッセンス素子であることを特
徴としている。また、本発明の画像表示装置のその他の
特徴とするところは、上記変調手段は、パルス幅変調を
行うことを特徴としている。
【0031】本発明の電子線発生装置は、m本の行配
線、n本の列配線により(m*n)個の冷陰極素子がマ
トリクス状に接続されたマルチ電子源と、上記行配線に
接続された走査手段と、上記列配線に接続された変調手
段とを有する電子線発生装置であって、上記変調手段
は、電流源制御手段と、複数の制御電流源と、上記複数
の制御電流源に電源電圧をそれぞれ供給する電圧源とを
備え、上記電圧源が供給する電源電圧は上記複数の制御
電流源により異なることを特徴としている。また、本発
明の電子線発生装置の他の特徴とするところは、上記制
御電流源へ電源電圧を供給する電圧源の電圧値は、上記
制御電流源の出力電流により発生する電圧の大きさに基
いて決定することを特徴としている。また、本発明の電
子線発生装置のその他の特徴とするところは、上記制御
電流源へ電源電圧を供給する電圧源の電圧値は、上記行
配線の配線抵抗により発生する電圧分布に基いて決定す
ることを特徴としている。また、本発明の電子線発生装
置のその他の特徴とするところは、上記複数の制御電流
源のそれぞれへ電源電圧を供給する電圧源の電圧値は、
上記制御電流源の出力電流により発生する電圧の大きさ
と、上記制御電流源が電流源として動作するのに必要と
する飽和電圧とに基いて決定することを特徴としてい
る。また、本発明の電子線発生装置のその他の特徴とす
るところは、上記電流源制御手段は、上記複数の制御電
流源のそれぞれの電流出力時間を制御することを特徴と
している。また、本発明の電子線発生装置のその他の特
徴とするところは、上記電流源制御手段は、制御電流源
の出力電流量を制御することを特徴としている。また、
本発明の電子線発生装置のその他の特徴とするところ
は、上記電流源制御手段は、D/Aコンバータであるこ
とを特徴としている。また、本発明の電子線発生装置の
その他の特徴とするところは、上記制御電流源は、可変
電流源と電流スイッチとを備えることを特徴としてい
る。また、本発明の電子線発生装置のその他の特徴とす
るところは、上記制御電流源は、定電流源と電流スイッ
チとを備えることを特徴としている。また、本発明の電
子線発生装置のその他の特徴とするところは、上記制御
電流源は、V/I変換回路であることを特徴としている。
また、本発明の電子線発生装置のその他の特徴とすると
ころは、上記制御電流源は、複数のICから構成され、
上記制御電流源へ電源電圧を供給する電圧源の電圧値
は、上記ICを単位として決定することを特徴としてい
る。また、本発明の電子線発生装置のその他の特徴とす
るところは、上記走査手段が上記行配線の両端に接続さ
れている際には、上記電圧源の供給する電圧の絶対値
は、中央の列の制御電流源ほど大きいことを特徴として
いる。また、本発明の電子線発生装置のその他の特徴と
するところは、上記走査手段が上記行配線の片側に接続
されている場合には、上記電圧源の供給する電圧の絶対
値は、接続されている側の列配線ほど小さく、接続され
ていない側の列配線ほど大きいことを特徴としている。
また、本発明の電子線発生装置のその他の特徴とすると
ころは、上記電圧源は、スイッチングレギュレータであ
ることを特徴としている。また、本発明の電子線発生装
置のその他の特徴とするところは、上記電圧源は、シリ
ーズレギュレータであることを特徴としている。また、
本発明の電子線発生装置のその他の特徴とするところ
は、上記冷陰極素子は、表面伝導型放出素子であること
を特徴としている。また、本発明の電子線発生装置のそ
の他の特徴とするところは、上記冷陰極素子は、電界放
出型素子であることを特徴としている。また、本発明の
電子線発生装置のその他の特徴とするところは、上記冷
陰極素子は、MIM型素子であることを特徴としてい
る。また、本発明の電子線発生装置のその他の特徴とす
るところは、上記冷陰極素子は、エレクトロ・ルミネッ
センス素子であることを特徴としている。また、本発明
の電子線発生装置のその他の特徴とするところは、上記
変調手段は、パルス幅変調を行うことを特徴としてい
る。
【0032】本発明のマルチ電子ビーム源の駆動装置
は、m本の行配線及びn本の列配線により(m*n)個
の表面伝導型放出素子を単純マトリクス状に配線したマ
ルチ電子ビーム源の駆動装置にであって、上記表面伝導
型放出素子のそれぞれに印加される電界強度を、上記行
配線の配線抵抗により発生する電圧分布に基いて決定す
ることを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】まず、最初に本発明の画像表示装
置、電子線発生装置及びマルチ電子ビーム源の駆動装置
の前提となる技術について説明する。本出願人らは、上
述した従来技術に記載したものをはじめとして、さまざ
まな材料、製法、構造の電子放出素子を試みてきた。さ
らに、多数の電子放出素子を配列したマルチ電子ビーム
源、ならびにこのマルチ電子源を応用した画像表示装置
について研究を行ってきた。
【0034】たとえば図33に示す電気的な配線方法に
よるマルチ電子ビーム源を試みてきた。すなわち、電子
放出素子を2次元的に多数配列し、これらの素子を図示
のようにマトリクス状に配線したマルチ電子ビーム源で
ある。
【0035】図33中、4001は電子放出素子を模式
的に示したもの、4002は行配線、4003は列配線
である。行配線4002および列配線4003は、実際
には有限の電気抵抗を有するものであるが、図33にお
いては配線抵抗4004および4005として示されて
いる。上述のような配線方法を、単純マトリクス配線と
呼ぶ。
【0036】なお、図示の便宜上、6×6のマトリクス
で示しているが、マトリクスの規模はむろんこれに限っ
たわけではなく、たとえば画像表示装置用のマルチ電子
ビーム源の場合には、所望の画像表示を行うのに足りる
だけの素子を配列し配線するものである。
【0037】電子放出素子を単純マトリクス配線したマ
ルチ電子ビーム源においては、所望の電子ビームを出力
させるため、行配線4002および列配線4003に適
宜の電気信号を印加する。たとえば、マトリクスの中の
任意の1行の電子放出素子を駆動するには、選択する行
の行配線4002には選択電圧Vsを印加し、同時に非
選択の行の行配線4002には非選択電圧Vnsを印加
する。
【0038】これと同期して列配線4003に電子ビー
ムを出力するための駆動電圧Veを印加する。この方法
によれば、配線抵抗4004および4005による電圧
降下を無視すれば、選択する行の電子放出素子には、V
e−Vsの電圧が印加され、また非選択行の電子放出素
子にはVe−Vnsの電圧が印加される。
【0039】電圧Ve,Vs,Vnsを適宜の大きさに
すれば、選択する行の電子放出素子だけから所望の強度
の電子ビームが出力されるはずであり、また列配線の各
々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択する行の素
子の各々から異なる強度の電子ビームが出力されるはず
である。また、冷陰極素子の応答速度は高速であるた
め、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれば、電
子ビームが出力される時間の長さも変えることができる
はずである。
【0040】したがって、電子放出素子を単純マトリク
ス配線したマルチ電子ビーム源にはいろいろな用途が考
えられており、たとえば画像情報に応じた電圧信号を適
宜印加すれば、画像表示装置用の電子源として応用でき
るものと期待される。
【0041】しかしながら、実際に電圧源をマルチ電子
ビーム源に接続し上記の電圧印加方法で駆動した場合に
は、配線抵抗で電圧降下が発生するために各電子放出素
子に実効的に印加される電圧がばらつくという問題が発
生していた。
【0042】各素子に印加される電圧がばらつく原因と
して、まず第1に、単純マトリクス配線では各電子放出
素子ごとに配線長が異なる(すなわち、配線抵抗の大き
さが素子ごとに異なる)ことが挙げられる。
【0043】第2に、行配線の各部分の配線抵抗400
4で発生する電圧降下の大きさが一様でないことが挙げ
られる。これは、選択する行の行配線から上記行に接続
された各電子放出素子に電流が分岐して流れるため、配
線抵抗4004の各々に流れる電流の大きさが一様でな
いために起こるものである。
【0044】第3に、駆動するパターン(画像表示装置
の場合には表示する画像パターン)によって配線抵抗で
生じる電圧降下の大きさが変化することが挙げられる。
これは、駆動するパターンによって、配線抵抗に流れる
電流が変化するために起きるものである。
【0045】以上のような原因により、各電子放出素子
に印加される電圧にばらつきが発生すると、各電子放出
素子から出力される電子ビーム強度が所望の値からずれ
ることになり、応用上不都合であった。たとえば、画像
表示装置に応用した場合には、表示画像の輝度が不均一
になったり、表示画像パターンによって輝度が変動した
りした。
【0046】また、電圧のばらつき単純マトリクスの規
模が大きくなるほど顕著になる傾向があるため、画像表
示装置の場合には画素数を制限する要因ともなった。
【0047】このような点に鑑みて鋭意研究した結果、
本出願人らは上記の電圧印加方法とは異なる駆動方法を
すでに試みている。すなわち、電子放出素子を単純マト
リクス配線したマルチ電子ビームを駆動する際、列配線
には駆動電圧Veを印加するための電圧源を接続するの
ではなく、所望の電子ビームを出力するのに必要な電流
を供給するための電流源を接続して駆動する方法であ
る。この方法は、素子電流Ifの大きさを制御すること
により放出電流Ieの大きさを制御するものである。
【0048】つまり、電子放出素子の(素子電流If)
対(放出電流Ie)特性を参照して各電子放出素子に流
す素子伝量Ifの大きさを決定し、列方向配線に接続し
た電流源からこれを供給するのである。具体的には、
(素子電流If)対(放出電流Ie)特性を記憶させた
メモリや、流すべき素子電流Ifを決定するための演算
器や、制御電流などの電気回路を組合わせることにより
駆動回路を構成すればよい。このうち、制御電流源に
は、流すべき素子電流Ifの大きさを一旦電圧信号にし
た後、電圧/電流変換回路で電流に変換するような回路
形式を用いても良い。
【0049】この方法によれば、前述の電圧源を接続し
て駆動する方法と比較して、配線抵抗で電圧降下が発生
したとしてもその影響を受けにくいため、出力される電
子ビーム強度のばらつきや変動を低減するのに大きな効
果が認められた(EPA 688 035)。
【0050】しかしながら、電流源を接続して駆動する
方法には全く問題がないわけではなく、以下に述べるよ
うな問題が発生していた。非常に多数の電子放出素子を
マトリクス配線したマルチ電子源に対して、列配線に電
流源から電流を出力すると、電子放出素子に電流を通電
するために必要な電圧が、列配線端発生する。この発生
する電圧は、上述してきた配線抵抗(配線長)や、その
電流の大きさに応じた値となる。
【0051】電流源の電源電圧とこの出力電圧との差が
大きくなると、電流源での消費電力が大きくなってしま
い、マルチ電子源や画像表示装置としては、電子放出以
外に使用される無効電力が大きくなってしまい、非常に
不都合であった。
【0052】さらに、前述の無効電力が大きくなってし
まうと、電流源での発熱が大きくなってしまい、電流源
を備えたICの発熱が大きくなり、上記ICの熱設計が
困難になるなど、非常に不都合であった。
【0053】以下、本発明の画像表示装置、電子線発生
装置及びマルチ電子ビーム源の駆動装置の好適な実施の
形態を説明する。 (第1の実施の形態)第1の実施の形態は、マルチ電子
源を備えた表示装置において、所望の画像を得るため
に、制御電流源の出力をパルス幅変調により変調した例
である。図1は、その回路構成の概略を示すブロック図
である。
【0054】図1において、1はマルチ電子源を内蔵し
た表示パネル、Dx1 〜DxM'はマルチ電子源の行配線の端
子、Dy1 〜DyN'はマルチ電子源の列配線の端子、Hvは
蛍光体に加速電圧を印加するための高圧端子、Vaは加
速電圧印加用の高圧電源、2は走査回路、3は同期信号
分離回路、4はタイミング発生回路、5は画像データ1
ライン分のシフトレジスタ、6は画像データ1ライン分
のラインメモリ、8はパルス幅変調回路、10は制御電
流源である。
【0055】また、11a〜11eは制御電流源10の
内部にある定電流源に電源電圧を供給するための電源で
ある。電源11a〜11eと制御電流源10との接続は
以降で説明する。なお、本実施の形態では、マルチ電子
源の電子放出素子として表面伝導型放出素子を用いてお
り、その表示パネル1の構造、製法ならびに内蔵された
マルチ電子源の構造、製法、特性については後で詳しく
説明する。
【0056】(同期分離回路、タイミング発生回路)本
実施の形態は、NTSC方式のテレビ信号を表示する装
置であり、外部から入力されるNTSCコンポジット信
号に基づいて動作する。まず、同期信号分離回路3は、
NTSCコンポジット信号を画像データDATAと同期
信号TSYNCとに分離する。同期信号TSYNC には、垂直同
期信号と水平同期信号が含まれているが、タイミング発
生回路4はこれらを基準にして各部の動作タイミングを
決定する。
【0057】すなわち、タイミング発生回路4はシフト
レジスタ5の動作タイミングを制御するTsft 、ライン
メモリ6の動作タイミングを制御するTmry 、走査回路
2の動作を制御するTscanなどの信号を発生する。
【0058】(走査回路)走査回路2は、マルチ電子源
を順次1行ずつ走査するために、接続端子Dx1 〜DxM'に
対して選択電圧Vsまたは非選択電圧Vns を出力する回路
で、たとえば図2に示すようにM個のスイッチを内蔵し
ている。なお、これらのスイッチはトランジスタやFE
Tにより構成するのが好ましい。
【0059】走査回路2の出力する選択電圧Vsと非選択
電圧Vns の大きさや、後述する定電流回路100 の出力電
流の大きさは、用いる冷陰極素子の(Vf対Ie)特性
および(Vf対If)特性にもとづいて決定すればよ
い。
【0060】(シフトレジスタ、ラインメモリ、パルス
幅変調回路)同期信号分離回路3で分離された画像デー
タは、シフトレジスタ5でシリアル/パラレル変換さ
れ、ラインメモリ6に1水平走査期間の間記憶される。
パルス幅変調回路8は、ラインメモリ6に記憶されてい
る画像データに基づいて、パルス幅変調した電圧信号P
W1〜PWNを出力する。
【0061】制御電流源10は、このパルス幅変調信号
PW1〜PWNに基づいて出力する電流を制御する。な
お、本実施の形態では、各列のパルス幅変調信号PW1
〜PWNは一水平走査期間の開始と同期して同時に
“L”から“H”へ立ち上がり、各列の画像データに相
当する時間経過後、“L”になる信号である。
【0062】(制御電流源の構成)図3及び図4は、制
御電流源10の等価回路である。図3は制御電流源10
の全系である。また、図4は、100(a)で制御電流
源Aと示した部分の拡大図である。
【0063】図3に示したように、本実施の形態では列
配線本数nを3000とし、制御電流源10は3000個の定電
流源100 を備えている。3000個の定電流源は、600 個ず
つ5つのブロックに分割されており、制御電流源10へ
は、ブロック毎にVcc1〜Vcc5の異なる電源から電源電圧
が供給されている。
【0064】すなわち、 列1〜列600 の電流源の電源 = Vcc1 列601 〜列1200の電流源の電源 = Vcc2 列1201〜列1800の電流源の電源 = Vcc3 列1801〜列2400の電流源の電源 = Vcc4 列2401〜列3000の電流源の電源 = Vcc5 とした(図3参照)。なお、電源Vcc1〜Vcc5はスイッチ
ング電源であり、それぞれ電圧値Vcc1〜Vcc5を出力す
る。
【0065】図4は図3の制御電流源Aの拡大図であ
る。図4において100は定電流源、101はFET スイ
ッチ、102はインバータである。
【0066】定電流源100は、表示パネル内に配置さ
れた電子放出素子を駆動するための電流源であり、電流
源の出力値は後述するように、表示装置の所望の輝度を
得るのに必要な電流を出力する。
【0067】パルス幅変調回路から供給されたパルス幅
変調データPW1〜PWNは、インバータにより極性を
反転されFET スイッチ101へ供給される。FET 101
は、パルス幅変調データPW1〜PWNが“L”である
間、オンになり、各列配線をグランド電位に接続する。
【0068】また、制御電流源10は、これに同期して
電流の供給を休止する。したがって、制御電流源10
は、パルス幅変調信号PW1〜PWNが“H”である
間、表示パネルに電流を供給し、“L”である間は、表
示パネルに電流は供給されない。
【0069】図5に、図4で示した定電流源B の回路を
示す。定電流源100 は、図5のようなカレントミラー回
路のほか、定電流ダイオードなど他のものであってもか
まわない。また、本実施の形態では定電流源を用いた
が、出力電流値の大きさを可変できる可変電流源を用い
てもかまわない。
【0070】(制御電流源の出力)図6は、本実施の形
態の表示装置のマルチ電子源と駆動回路周辺を説明する
ための図である。図6では一つの例として、3番目の行
の電子放出素子から電子を放出している状態を表してい
る。したがって、走査回路2は、3番目の行を選択し、
Dx3 に選択電圧Vsを印加し、それ以外の行に非選択電圧
Vnsを印加している。また各列配線端子Dy1 〜Dyn に
は、制御電流源により、映像信号に基づいて変調された
パルス幅をもつ駆動電流パルスが供給されている。
【0071】本実施の形態のマルチ電子源は、図7に示
す特性を有する表面伝導型放出素子を備えている。そこ
で、たとえば表示装置の所望が輝度を達成するために表
面伝導型放出素子から1.5(μA)の放出電流Ieを出力させ
る必要があると仮定する。この場合、図7の特性図から
明らかなように、表面伝導型放出素子には素子電流If
を1.2(mA) 流せば良い。
【0072】そこで、定電流回路100の出力電流を1.
2(mA) に設定した。さらに走査回路2の選択電圧Vsを-7
(V) に、非選択電圧Vns を0(V) に設定した。仮に配線
抵抗がないとすれば定電流回路100の出力部の電位は
どの列の電圧も7(V)になるはずである。
【0073】素子電流Ifを1.2(mA) 流すためには、電
子放出素子の両端には14(V) 印加する必要がある。選択
電圧Vs が-7(V) なので、定電流回路100の出力電位
は7(V)となる。しかし、実際には配線での電圧降下はゼ
ロではないため、配線上で電圧降下が生じ、その電圧降
下分を補償するように定電流回路100の出力電圧が上
昇する。
【0074】図8は、図6で説明した選択状態での、3
行目の行配線での電圧降下の様子を示した図である。図
8において横軸は列番号を表しており、縦軸は電圧であ
る。したがって、図8によれば行配線上の任意の列の位
置での電圧を参照することができる。
【0075】図8によれば、端子Dx3に近い列1では電
圧はほぼ-7(V) であるが、列1から遠ざかるとともに電
圧は上昇してしまい、一番離れた列Nではおよそ-5(V)
となっている。なお、配線抵抗での電圧降下の量は、配
線抵抗の大きさや、電子放出素子の個数、素子電流の大
きさ、表示パネルの点灯状態などによって当然変化する
値である。
【0076】本実施の形態では、図2に記載した行配線
抵抗の一区間分の抵抗rは0.37(mΩ) であり列配線本数
Nは3000である。また、図8は、選択行の全電子放出素
子から電子放出を行っている状態であり、選択行の全電
子放出素子に素子電流If(1.2(mA)) を供給している状
態での行配線上の電圧分布である。
【0077】制御電流源の出力は、電子放出素子に一定
の素子電流Ifが流れるよう動作するため、結果として配
線抵抗での電圧降下分を補償するように動作する。制御
電流源の駆動電流パルスにより発生する出力電圧を図9
の曲線Lに示す。図9にあるように、配線抵抗による電
圧降下の少ない列1 では、制御電流源の出力は+7(V)で
あるのに対し、列3000ではおよそ+9(V) の出力となって
いる。
【0078】制御電流源がこのように動作することによ
り、選択された行配線上の電子放出素子にはパルス幅変
調回路の出力パルスのパルス幅に応じた期間、素子の両
端に14(V) が印加され、1.2(mA) の電流が供給される。
その結果として電子放出素子から1.5(μA)の放出電流が
パルス幅に応じた期間出力され、所望の画像が表示され
る。
【0079】また、本実施の形態の電子放出素子である
表面伝導型放出素子の閾値電圧Vthは9(V)であるため、
選択されていない行の電子放出素子には、非選択電圧Vn
s を0(V)に設定しておけば、定電流回路100 の出力電位
が8(V)に上昇したとしても、非選択行の素子から電子が
放出してしまうことはない。
【0080】(制御電流源の電源電圧)上述してきたよ
うに、制御電流源は、配線抵抗による電圧降下を補償
し、電子放出素子に一様な電流Ifが流れるように電圧
を発生する。この時発生する電圧の絶対値が最大値とな
るのは、配線抵抗での電圧降下が最大になっている時、
すなわち、選択されている行の全素子に素子電流が供給
されているときである。(この状態が図9の曲線Lであ
ることは言うまでもない。)
【0081】制御電流源は上述のようにカレントミラー
により素子電流Ifを発生しており、トランジスタTr2
において電圧降下を生じる。このTr2で消費される電力
は、画像の表示には関与しない無効な電力であり、それ
はトランジスタTr2での電圧降下量と素子電流Ifとの
積で表すことができる。しかし電子放出素子に電子を供
給し、電子を放出させ、画像を形成するためには、素子
電流Ifを所望の電流量にしなければならず、これを減
少させることはできない。
【0082】したがって、この無効電力を低減するため
には、制御電流源が定電流動作をする範囲内で電流源に
供給する電源電圧と電流源の出力電圧との電位差を最小
にすることが望ましい。
【0083】上述したように、制御電流源の出力電圧の
最大値は、上述したように配線抵抗での電圧降下が最大
になっている時、すなわち、選択されている行の全素子
に素子電流Ifが供給されているときである。この時i番
目の列配線に発生する電圧値Vx[i](i=1,2,...n、iは列
番号)は、以下の(1式)により表すことができる。
【0084】
【数1】
【0085】但し、上記(1式)において、Vtotalは電
子放出素子の両端に印加する電圧(上述の例では14(V)
)、Vsは選択行配線の電圧(上述の例では7(V)) 、rxt
は行配線の引き出し部の抵抗(本例では0.01Ω)、Ifは
電流源の出力電圧、nは列配線の総数(本例では3000と
した)、rは行配線の一区間分の配線抵抗である。(な
お、(1式)は図9の曲線Lであることは言うまでもな
い)
【0086】一般に、カレントミラーや定電流ダイオー
ドなどの定電流源は、正しく定電流動作をするために
は、電源と出力の間の電位差が十分なければならない。
定電流動作のために必要となる電圧差(飽和電圧)をVs
atとすると、定電流源に供給する電源電圧としては以下
の(2式)を満たすことが必要となる。
【0087】
【数2】
【0088】なお、(2式)においてVspl[i](i=1,
2....n、iは列番号)はi列目の定電流源に電源電圧を供
給するための電圧源の出力電圧である。同式の右辺を図
示すると図10の点線のようになる。なお、図10では
Vsatは1.5(V)とした。もちろんVsatはカレントミラーや
定電流ダイオードの特性により変わる量である。
【0089】したがって、定電流源に電源電圧を供給す
るための電圧源の出力電圧が、式(2) に近いほど無効な
電力を省くことができる。すべての定電流源に供給する
電源の出力を図10の点線のように設定すれば、もっと
も無効電力を省くことができるため、消費電力的には好
ましい。しかし、多数の電圧源を用意することは、回路
の部品点数が増加してしまったり、電源を配置するため
の場所が大きくなったりするという見地からあまり好ま
しくなかった。
【0090】そこで、本実施の形態では、上述のように
Vcc1〜Vcc5の5つの出力の異なる電圧源を用意し、それ
により定電流源に電源電圧を供給することとした。な
お、Vcc1〜Vcc5の電圧値は、図10にも示したが以下の
ように決定した。 Vspl[i] = Vcc1 = 9.22(V) (1 ≦ i ≦ n/5, iは列番号) Vcc2 = 9.78(V) (n/5+1≦ i ≦ 2n/5) Vcc3 = 10.18(V) (2n/5+1 ≦ i≦ 3n/5) Vcc4 = 10.42(V) (3n/5+1 ≦ i≦ 4n/5) Vcc5 = 10.5(V) (4n/5+1 ≦ i≦ n )
【0091】なお、Vcc1は(2式)の不等式の右辺のi=
n/5における値、Vcc2はi=2n/5における値、Vcc3はi=3n/
5における値、Vcc4はi=4n/5における値、Vcc5はi=n に
おける値に相当する。
【0092】また、上述のように、Vcc1〜Vcc5を供給す
る電圧源は、スイッチングレギュレータを採用し、5つ
の電源はすべて従来と同等の電源効率ηで作製すること
ができた。
【0093】従来は、図10に示したように、配線抵抗
での電圧降下により制御電流源の出力が上昇する分を見
込んで、全制御電流源に同一の電源Vcc5(電圧10.5(V))
を供給していた。
【0094】それに対し本実施の形態では、電源電圧を
もつ5つの電源により定電流源に電源電圧を供給したと
ころ、電源電圧と電流源の出力電圧との差を小さくする
ことができ、本発明の課題である無効電力を大きく減少
させることができた。さらに別の効果として、制御電流
源自体の発熱も押さえることができ、回路を安定に動作
させることができるとともに、画像表示装置全体の発熱
を押さえるなど非常に大きな効果があった。また、本実
施の形態の画像表示装置に画像を表示したところ、従来
の場合と同様に画像を表示することができた。
【0095】以上のように、本実施の形態の電圧源及び
制御電流源を備えた画像表示装置においては、制御電流
源内部で消費される無効な電力を低減し、画像表示装置
全体の消費電力を低減することができ、さらには回路だ
けでなく画像表示装置全体の発熱も押さえることができ
るなど優れた効果があった。
【0096】なお、本実施の形態では制御電流源10を
600 個ずつに5つのブロックに分割しているが、特にこ
れにこだわることはなく、少なくとも2つ以上に分割す
ることにより同様な効果が得られた。また分割数を多く
していくことにより無効電力を更に低減することができ
るが、その一方で、上述のように回路定数が増えてしま
うことが懸念されるため、これらの兼ね合いを考えなが
ら最適な分割数を決定することが望ましい。
【0097】また分割する間隔を本実施の形態では列配
線600 本を単位として均等に分割したが、特にこれにこ
だわることはない。行配線の配線抵抗による電圧降下が
曲線Lのようになることから、走査回路の接続されてい
る側の分割間隔を細かく分割し、さらに走査回路の接続
されていない側の分割間隔を荒くしたほうが、制御電流
源の出力と電源電圧との電圧差を小さくでき無効電力を
さらに低減することがある。
【0098】また、本発明の出願人らは、本実施の形態
の制御電流源10を作製するのにあたり、上記制御電流源
10を分割し、複数の制御電流源を備えたIC(Integrate
d Circuit)を複数個用いることにより構成した。この際
に、制御電流源に供給する電源電圧は、ICを一つの単
位とし、上記IC内では電源電圧を同じ電圧にしたほう
が、IC内部のパターンの引き回しを簡単にすることが
でき、好ましかった。またそのためには、制御電流源を
分割する間隔が1つのICの中に備えられる制御電流源
の倍数となるように、1ICの中の制御電流源の個数を
決定することが好ましかった。
【0099】また、本実施の形態では上述のように制御
電流源に電源電圧を供給する電圧源をスイッチングレギ
ュレータにより構成したが、シリーズレギュレータによ
って構成してもよい。この場合には、無効電力の低減に
はさほど効果がないが、制御電流源を配置したICの発
熱を押さえることができ、上記ICの設計(熱設計)を
容易にすることができるという効果があった。
【0100】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、マルチ電子源を備えた表示装置において、制御電流
源の出力電流の波高値を変調し、画像を形成した例であ
る。図11は、その回路構成の概略を示すブロック図で
ある。図11において、20は振幅変調回路、21は制御電
流源である。また、11a〜11eは制御電流源の内部
にある可変電流源に電源電圧を供給するための電源であ
る。電源11a〜eと可変電流源との接続は以降で説明
する。
【0101】なお、本実施の形態では、マルチ電子源の
電子放出素子として表面伝導型放出素子を用いている。
本実施の形態の同期分離回路、タイミング発生回路、走
査回路の動作は、第1の実施の形態と同様のため、同一
の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0102】(シフトレジスタ、ラインメモリ、振幅変
調回路)同期信号分離回路3で分離された画像データ
は、シフトレジスタ5でシリアル/パラレル変換され、
ラインメモリ6に1水平走査期間の間記憶される。振幅
変調回路20は、ラインメモリ6に記憶されている画像
データに基づいて、出力電圧値の大きさを変調した変調
信号AM1〜AMNを出力する。制御電流源21は、この
振幅変調信号AM1〜AMNに基づいて出力する電流の
大きさを制御する。なお、振幅変調回路20は各列に対応
したN個の電圧出力型D/Aコンバータなどにより簡単に
構成できる。
【0103】(制御電流源の構成)図12及び図13
は、制御電流源21の等価回路である。図12は、制御電
流源21の全系である。また、図13は図12で制御電流
源A’と示した部分の拡大図である。
【0104】図12にあるように、本実施の形態では列
配線本数n を3000とし、制御電流源21は3000個の可変電
流源を備えている。3000個の可変電流源は、600 個ずつ
5つに分けられており、可変電流源の出力電流はそれぞ
れVcc1〜Vcc5の5つの電源から供給されている。
【0105】すなわち、 列1〜列600 の電流源の電源 = Vcc1 列601 〜列1200の電流源の電源 = Vcc2 列1201〜列1800の電流源の電源 = Vcc3 列1801〜列2400の電流源の電源 = Vcc4 列2401〜列3000の電流源の電源 = Vcc5 とした(図12参照)。なお、電源Vcc1〜Vcc5はスイッ
チング電源であり、それぞれ電圧値Vcc1〜Vcc5を出力す
る。
【0106】図13は、図12の制御電流源A’の拡大
図である。図13において、200 は可変電流源である。
上記可変電流源200 は、表示パネル内に配置された電子
放出素子を駆動するための電流源であり、電流源の出力
値は、表示装置の所望の輝度を得るのに必要な電流を出
力する。
【0107】上述したように、本発明の電子放出素子で
ある表面伝導型放出素子は、図7のような特性を有す
る。図7の素子電流Ifを横軸、放出電流Ieを縦軸に
してグラフ化すると、図14のようになる。
【0108】図14によれば、素子電流Ifの大きさを
大きくすると、それに従って放出電流も増えることがわ
かる。したがって、素子電流の大きさを変調することに
よっても電子の放出量を制御することができ、これを画
像表示装置に適用しても好適に画像を表示させることが
できる。
【0109】振幅変調回路から供給された(電圧)振幅
変調信号AM1〜AMNは、可変電流源200 へ供給され
る。可変電流源200 では、いわゆるV/I変換を行い、
振幅変調信号AM1〜AMNの電圧値に応じて、出力電
流I1〜INの大きさを制御する。
【0110】本実施の形態で用いた可変電流源200 の構
成は、図15の回路を用いた。なお、列番号iの可変電
流源200 は、振幅変調信号AMi(i=1,2,...N) の値が最
小のときに出力電流Ifmin を出力し、AMi(i=1,2,....
N)の値が最大のときに出力電流Ifmax(本実施の形態で
は1.2mA)を出力するようにAMi(i=1,2...N)の出力電圧値
のスイング量とRc2の値を決定した。(Ifmax, Ifminの
値については図14を参照。)。
【0111】(制御電流源の出力)本実施の形態の駆動
回路では、上述したように可変電流源の出力電流量を可
変して放出される電子の量を制御し、所望の画像を表示
するものである。第1の実施の形態と同様に、配線抵抗
はゼロではないため、配線上で電圧降下が生じ、その電
圧降下分を補償するように制御電流源21の出力電圧が上
昇する。
【0112】配線抵抗での電圧降下が最大になるのは、
制御電流源のすべての列からIfmax(1.2(mA))の電流が出
力されたときであり、それは図8と同様になる(本例で
も、配線抵抗r,列配線本数n,配線取り出し抵抗rxtなど
は第1の実施の形態と同様とする。)。
【0113】制御電流源の出力は、電子放出素子に一定
の素子電流Ifが流れるよう動作するため、結果として配
線抵抗での電圧降下分を補償するように動作する。制御
電流源がすべてIfmaxを出力している際の電流源の出力
電圧は図9の曲線Lと同様になる。
【0114】(制御電流源に供給する電源電圧)制御電
流源は上述のようにカレントミラーにより素子電流If
を発生しており、トランジスタTr2において電圧降下を
生じる。このTr2で消費される電力は、画像の表示には
関与しない無効な電力であり、それはトランジスタTr2
での電圧降下量と素子電流Ifとの積で表すことができ
る。
【0115】しかし、電子放出素子に電子を供給し、電
子を放出させ、画像を形成するためには、素子電流If
の電流量を上述のIfmin 〜Ifmaxの間で変調させなけれ
ばならず、これを減少させることはできない。
【0116】したがって、この無効電力を低減するため
には、制御電流源が電流源として動作をする範囲内で電
流源に供給する電圧源の出力と電流源の出力電圧との電
位差を最小にすることが望ましい。
【0117】上述したように、制御電流源の出力電圧の
最大値は、上述したように配線抵抗での電圧降下が最大
になっている時、すなわち、選択されている行の全素子
に素子電流Ifmaxが供給されているときである。この時i
番目の列配線に発生する電圧値Vx[i](i=1,2,...n、iは
列番号)は、上述の式(1)により表すことができる。
【0118】一般に、カレントミラーなどの電流源が、
電流源として動作をするためには、電源と出力の間の電
位差が十分なければならない。電流源としての動作のた
めに必要となる電圧差(いわゆる飽和電圧)をVsatとす
ると、電流源に電源電圧を供給する電圧源としては上述
の式(2)を満たすことが必要となる。
【0119】そこで本実施の形態では、上述のようにVc
c1〜Vcc5の5つの出力の異なる電圧源を用意し、それに
より電流源に電源電圧を供給することとした。なお、Vc
c1〜Vcc5の電圧値は第1の実施の形態と同様、以下のよ
うに決定した(図10に図示)。 Vspl[i] = Vcc1 = 9.22(V) (1 ≦ i ≦ n/5, iは列番号) Vcc2 = 9.78(V) (n/5+1≦ i ≦ 2n/5) Vcc3 = 10.18(V) (2n/5+1 ≦ i≦ 3n/5) Vcc4 = 10.42(V) (3n/5+1 ≦ i≦ 4n/5) Vcc5 = 10.5(V) (4n/5+1 ≦ i≦ n )
【0120】なお、Vcc1は曲線Lのi=n/5における値、V
cc2はi=2n/5における値、Vcc3はi=3n/5における値、Vcc
4はi=4n/5における値、Vcc5はi=n における値に相当す
る。また、上述のように、Vcc1〜Vcc5を供給する電圧源
は、スイッチングレギュレータを採用し、5つの電源は
すべて従来と同等の電源効率ηで作製することができ
た。
【0121】従来は、図10に示したように、配線抵抗
での電圧降下により制御電流源の出力電圧が上昇する分
を見込んで、全制御電流源に同一の電源Vcc5(電圧10.5
(V))を供給していた。
【0122】それに対し本実施の形態では、5つの電源
により電流源に電源電圧を供給したところ、電源電圧と
電流源の出力電圧との差を小さくすることができ、本発
明の課題である無効電力を大きく減少させることができ
た。
【0123】さらに別の効果として、制御電流源自体の
発熱も押さえることができ、回路を安定に動作させるこ
とができるとともに、画像表示装置全体の発熱を押さえ
るなど非常に大きな効果があった。また、本実施の形態
の画像表示装置に画像を表示したところ、従来の場合と
同様に画像を表示することができた。
【0124】以上のように本実施の形態の電圧源及び制
御電流源を備えた画像表示装置においては、制御電流源
内部で消費される無効な電力を低減し、画像表示装置全
体の消費電力を低減することができ、さらには回路だけ
でなく画像表示装置全体の発熱も押さえることができる
など優れた効果があった。
【0125】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、マルチ電子源を備えた表示装置において、所望の画
像を得るために、制御電流源の出力をパルス幅変調によ
り変調する別の例である。本実施の形態では、マルチ電
子源の行配線の両端に走査回路を接続し、それらの走査
回路により、行配線を順次選択し駆動を行った場合の例
である。図16はその回路構成の概略を示すブロック図
である。
【0126】図16において、1はマルチ電子源を内蔵
した表示パネル、Dx1 〜DxM'はマルチ電子源の行配線の
一方の端子、Dx1'〜Dxm'はマルチ電子源の行配線のもう
一方の端子、Dy1 〜Dyn はマルチ電子源の列配線の端
子、Hvは蛍光体に加速電圧を印加するための高圧端
子、Vaは加速電圧印加用の高圧電源、2及び2’は走
査回路、3は同期信号分離回路、4はタイミング発生回
路、5は画像データ1ライン分のシフトレジスタ、6は
画像データ1ライン分のラインメモリ、8はパルス幅変
調回路、10は制御電流源である。また11a〜11e
は制御電流源の内部にある定電流源に電源電圧を供給す
るための電源である。
【0127】また、同期分離回路、タイミング発生回
路、シフトレジスタ、ラインメモリ、パルス幅変調回路
などの動作は第1の実施の形態と同様なので省略する。
【0128】(走査回路)走査回路2及び2’は、マル
チ電子源を順次1行ずつ走査するために、接続端子Dx1
〜DxM'及びDx1'〜DxM'に選択電圧Vsまたは非選択電圧Vn
s を出力する回路で、たとえば図2に示すようにそれぞ
れM個のスイッチを内蔵している。なお、これらのスイ
ッチはトランジスタやFETにより構成するのが好まし
い。なお、走査回路2及び2’は同一の行配線を同期し
て選択する。
【0129】(制御電流源)第1の実施の形態で述べた
ように、本実施の形態でも図3及び図4に示した制御電
流源を使用した。また本実施の形態のマルチ電子源は電
子放出素子として、図7に示す特性を有する表面伝導型
放出素子を備えている。
【0130】本実施の形態では表面伝導型放出素子から
1.5(μA)の放出電流Ieを出力させるため、素子電流I
fを1.2(mA) を通電するため、定電流源100の出力電
流を1.2(mA) にした。さらに走査回路2の選択電圧Vsを
-7(V) に、非選択電圧Vns を0(V) に設定した。
【0131】図17は、上記走査回路2及び2’により
選択された行配線での電圧降下の様子を示した図であ
る。このときの状態は選択行の全電子放出素子から電子
放出を行っている状態であり、選択行の全電子放出素子
に素子電流If(1.2(mA)) を通電している状態の行配線上
の電圧分布である。また、本実施の形態において、マル
チ電子源の各パラメータは以下のとおりである。 列配線の総数 N=3000 行配線−区間分抵抗 r=1(mΩ) 行配線引き出し部の抵抗rxt =0.01(Ω)
【0132】図17によれば、走査回路2及び2’に近
い列1及び列3000では電圧はほぼ-7(V) であるが、中央
の列に向かうほど行配線電位は上昇してしまい、走査回
路と走査回路の中間である列1500ではおよそ-5.65(V)と
なっている。
【0133】制御電流源の出力は、電子放出素子に一定
の素子電流Ifが流れるよう動作するため、結果として配
線抵抗での電圧降下分を補償するように動作する。選択
された行の全電子放出素子に電流If(1.2mA) を通電して
いる際の制御電流源の出力電圧を図18の曲線L’に示
す。
【0134】図17にあるように、配線抵抗による電圧
降下の少ない列1 及び列3000では、制御電流源の出力は
+7(V) であるのに対し、配線抵抗による電圧降下が最大
になる列1500ではおよそ+8.35(V)の電圧になっている。
【0135】制御電流源がこのように動作することによ
り、選択された行配線上の電子放出素子にはパルス幅変
調回路の出力パルスのパルス幅に応じた期間、素子の両
端に14(V) が印加され、1.2(mA) の電流が供給される。
その結果として電子放出素子から1.5(μA)の放出電流が
パルス幅に応じた期間出力され、所望の画像が表示され
る。
【0136】(制御電流源の電源電圧)上述してきたよ
うに、制御電流源は、配線抵抗による電圧降下を補償
し、電子放出素子に一様な電流Ifが流れるように電圧
を発生する。この時発生する電圧の絶対値が最大値とな
るのは、配線抵抗での電圧降下が最大になっている時、
すなわち、選択されている行の全素子に素子電流が供給
されているときである。この状態が、図17及び図18
の状態であることは上述のとおりである。
【0137】制御電流源は、上述のようにカレントミラ
ーにより素子電流Ifを発生しており、トランジスタTr2
において電圧降下を生じる。このTr2で消費される電力
は、画像の表示には関与しない無効な電力であり、それ
はトランジスタTr2での電圧降下量と素子電流Ifとの積
で表すことができる。しかし電子放出素子に電子を供給
し、電子を放出させ、画像を形成するためには、素子電
流Ifを所望の電流量にしなければならず、これを減少さ
せることはできない。
【0138】したがって、この無効電力を低減するため
には、制御電流源が電流源として動作をする範囲内で電
流源に供給する電源電圧と電流源の出力電圧との電位差
を最小にすることが望ましい。
【0139】上述したように、制御電流源の出力電圧の
最大値は、上述したように配線抵抗での電圧降下が最大
になっている時、すなわち、選択されている行の全素子
に素子電流Ifが供給されているときである。この時i番
目の列配線に発生する電圧値Vx[i](i=1,2,...n、iは列
番号)は、以下の(3式)により表すことができる。
【0140】
【数3】
【0141】なお、(3式)において、Vtotalは電子放
出素子の両端に印加する電圧(上述の例では14(V) )、
Vsは選択行配線の電圧(上述の例では7(V)) 、rxtは行配
線の引き出し部の抵抗(本例では0.01Ω)、Ifは電流源
の出力電圧、nは列の個数(本例では3000とした)、r
は行配線の一区間分の配線抵抗である。(なお、(1
式)は、図17の曲線L’である。)
【0142】一般に、カレントミラーや定電流ダイオー
ドなどの定電流源は、定電流源として動作をするために
は、電源と出力の間の電位差が十分なければならない。
定電流源として動作のために必要となる電圧差をVsatと
すると、定電流源に供給する電源電圧としては以下の
(4式)及び(5式)を満たすことが必要となる。
【0143】
【数4】
【0144】
【数5】
【0145】なお、(4式)においてVspl[i](i=1,
2....n、iは列番号)はi列目の定電流源に供給する電源
電圧である。同式の右辺を図示すると図19の点線のよ
うになる。なお、本例ではVsatは1.5(V)とした。もちろ
んVsatはカレントミラーや定電流ダイオードの特性によ
り変わる量である。
【0146】したがって、定電流源に供給する電源電圧
が、(4式)に近いほど無効な電力を省くことができ
る。すべての定電流源に供給する電源電圧を図19の点
線のように設定すれば、もっとも無効電力を省くことが
できるため、消費電力的には好ましい。
【0147】しかし、多数の電圧源を用意することは、
回路の部品点数が増加してしまったり、電源を配置する
ための場所が大きくなったりするという見地からあまり
好ましくなかった。
【0148】そこで本実施の形態では、上述のようにVc
c1〜Vcc5の5つの出力の異なる電圧源を用意し、それに
より定電流源に電源電圧を供給することとした。なお、
Vcc1〜Vcc5の電圧値は図19にも示したが以下のように
決定した。
【0149】 Vspl[i] = Vcc1 = 9.36(V) (1 ≦ i ≦ n/5, iは列番号) Vcc2 = 9.79(V) (n/5+1 ≦ i ≦ 2n/5) Vcc3 = 9.85(V) (2n/5+1≦ i≦ 3n/5) Vcc4 = 9.79(V) (3n/5+1≦ i≦ 4n/5) Vcc5 = 9.36(V) (4n/5+1≦ i≦ n )
【0150】なお、Vcc1は(4式)の不等式の右辺のi=
n/5における値、Vcc2はi=2n/5における値、Vcc3はi=n/2
における値、Vcc4はi=3n/5における値、Vcc5はi=4n/5
における値に相当する。
【0151】また上述のように、Vcc1〜Vcc5を供給する
電圧源は、スイッチングレギュレータを採用し、5つの
電源はすべて従来と同等の電源効率ηで作製することが
できた。
【0152】従来は、図19のように、配線抵抗での電
圧降下により制御電流源の出力が上昇する分を見込ん
で、全制御電流源に同一の電源Vcc3(電圧9.85(V))を供
給していた。
【0153】それに対し本実施の形態では、電源電圧を
もつ5つの電源により定電流源に電源電圧を供給したと
ころ、電源電圧と電流源の出力電圧との差を小さくする
ことができ、本発明の課題である無効電力を大きく減少
させることができた。さらに別の効果として、制御電流
源自体の発熱も押さえることができ、回路を安定に動作
させることができるとともに、画像表示装置全体の発熱
を押さえるなど非常に大きな効果があった。また、本実
施の形態の画像表示装置に画像を表示したところ、従来
の場合と同様に画像を表示することができた。
【0154】以上のように本発明の電圧源及び制御電流
源を備えた画像表示装置においては、制御電流源内部で
消費される無効な電力を低減し、画像表示装置全体の消
費電力を低減することができ、さらには回路だけでなく
画像表示装置全体の発熱も押さえることができるなど優
れた効果があった。
【0155】(表示パネルの構成と製造法)次に、上記
第1の実施の形態〜実施の形態2の画像表示装置の表示
パネル1の構成と製造法について、具体的な例を示して
説明する。
【0156】図20は、実施の形態に用いた表示パネル
の斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの1部を
切り欠いて示している。図20中、1005はリアプレ
ート、1006は側壁、1007はフェースプレートで
あり、1005〜1007により表示パネルの内部を真
空に維持するための気密容器を形成している。
【0157】気密容器を組み立てるにあたっては、各部
材の接合部に十分な強度と気密性を保持させるため封着
する必要があるが、たとえばフリットガラスを接合部に
塗布し、大気中あるいは窒素雰囲気中で、摂氏400〜
500度で10分以上焼成することにより封着を達成し
た。気密容器内部を真空に排気する方法については後述
する。
【0158】リアプレート1005には、基板1001
が固定されているが、該基板上には冷陰極素子1002
がN×M個形成されている。(N,Mは2以上の正の整
数であり、目的とする表示画素数に応じて適宜設定され
る。
【0159】たとえば、高品位テレビジョンの表示を目
的とした表示装置においては、N=3000,M=10
00以上の数を設定することが望ましい。本実施の形態
においては、N=3072,M=1024とした)。
【0160】上記N×M個の冷陰極素子は、M本の行配
線1003とN本の列配線1004により単純マトリク
ス配線されている。上記、1001〜1004によって
構成される部分をマルチ電子源と呼ぶ。なお、マルチ電
子源の製造方法や構造については、後で詳しく述べる。
【0161】本実施の形態においては、気密容器のリア
プレート1005にマルチ電子源の基板1001を固定
する構成としたが、マルチ電子源の基板1001が十分
な強度を有するものである場合には、気密容器のリアプ
レートとして電子源の基板1001自体を用いてもよ
い。
【0162】また、フェースプレート1007の下面に
は、蛍光膜1008が形成されている。本実施の形態は
カラー表示装置であるため、蛍光膜1008の部分には
CRTの分野で用いられる赤、緑、青、の3原色の蛍光
体が塗り分けられている。各色の蛍光体は、たとえば図
21の(a)に示すようにストライプ状に塗り分けら
れ、蛍光体のストライプの間には黒色の導電体1010
が設けてある。
【0163】黒色の導電体1010を設ける目的は、電
子ビームの照射位置に多少のずれがあっても表示色にず
れが生じないようにする事や、外光の反射を防止して表
示コントラストの低下を防ぐ事、電子ビームによる蛍光
膜のチャージアップを防止する事などである。黒色の導
電体1010には、黒鉛を主成分として用いたが、上記
の目的に適するものであればこれ以外の材料を用いても
良い。
【0164】また、3原色の蛍光体の塗り分け方は上記
図21(a)に示したストライプ状の配列に限られるも
のではなく、たとえば図21(b)に示すようなデルタ
状配列や、それ以外の配列であってもよい。
【0165】なお、モノクロームの表示パネルを作成す
る場合には、単色の蛍光体材料を蛍光膜1008に用い
ればよく、また黒色導電材料は必ずしも用いなくともよ
い。また、蛍光膜1008のリアプレート側の面には、
CRTの分野では公知のメタルバック1009を設けて
ある。メタルバック1009を設けた目的は、蛍光膜1
008が発する光の一部を鏡面反射して光利用率を向上
させる事や、負イオンの衝突から蛍光膜1008を保護
する事や、電子ビーム加速電圧を印加するための電極と
して作用させる事や、蛍光膜1008を励起した電子の
導電路として作用させる事などである。
【0166】メタルバック1009は、蛍光膜1008
をフェースプレート基板1007上に形成した後、蛍光
膜表面を平滑化処理し、その上にA1を真空蒸着する方
法により形成した。なお、蛍光膜1008に低電圧用の
蛍光体材料を用いた場合には、メタルバック1009は
用いない。
【0167】また、本実施の形態では用いなかったが、
加速電圧の印加用の蛍光膜の導電性向上を目的として、
フェースプレート基板1007と蛍光膜1008との間
に、たとえばITOを材料とする透明電極を設けてもよ
い。
【0168】また、Dx1〜DxmおよびDy1〜Dynおよび
Hvは、当該表示パネルと不図示の電気回路とを電気的
に接続するために設けた気密構造の電気接続用端子であ
る。Dx1〜Dxmはマルチ電子源の行配線1003と、D
y1〜Dynはマルチ電子ビーム源の列配線1004と、H
vとフェースプレートのメタルバック1009と電気的
に接続している。
【0169】また、気密容器内部を真空に排気するに
は、気密容器を組み立てた後、不図示の排気管と真空ポ
ンプとを接続し、気密容器内を10のマイナス7乗(T
orr)程度の真空度まで排気する。
【0170】その後、排気管を封止するが、気密容器内
の真空度を維持するために、封止の直前あるいは封止後
に気密容器内の所定の位置にゲッター膜(不図示)を形
成する。ゲッター膜とは、たとえばBaを主成分とする
ゲッター材料をヒーターもしくは高周波加熱により加熱
し蒸着して形成した膜であり、該ゲッター膜の吸着作用
により気密容器内は1×10マイナス5乗ないしは1×
10マイナス7乗(Torr)の真空度に維持される。
以上、本発明の実施の形態の表示パネルの基本構成と製
法を説明した。
【0171】次に、上記実施の形態の表示パネルに用い
たマルチ電子源50の製造方法について説明する。本発
明の画像表示装置に用いるマルチ電子源は、冷陰極素子
を単純マトリクス配線した電子源であれば、冷陰極素子
の材料や形状あるいは製法に制限はない。したがって、
たとえば表面伝導型放出素子やFE型、あるいはMIM
型などの冷陰極素子を用いることができる。
【0172】ただし、表示画面が大きくてしかも安価な
表示装置が求められる状況のもとでは、これらの冷陰極
素子の中でも、表面伝導型放出素子が特に好ましい。す
なわち、FE型ではエミッタコーンとゲート電極の相対
位置や形状が電子放出特性を大きく左右するため、極め
て高精度の製造技術を必要とするが、これは大面積化や
製造コストの低減を達成するには不利な要因となる。
【0173】また、MIM型では、絶縁層と上電極の膜
厚を薄くてしかも均一にする必要があるが、これも大面
積化や製造コストの低減を達成するには不利な要因とな
る。その点、表面伝導型放出素子は、比較的製造方法が
単純なため、大面積化や製造コストの低減が容易であ
る。
【0174】また、発明者らは、表面伝導型放出素子の
中でも、電子放出部もしくはその周辺部を微粒子膜から
形成したものがとりわけ電子放出特性に優れ、しかも製
造が容易に行えることを見いだしている。
【0175】したがって、高輝度で大画面の画像表示装
置のマルチ電子源に用いるには、最も好適であると言え
る。そこで、上記実施の形態の表示パネルにおいては、
電子放出部もしくはその周辺部を微粒子膜から形成した
表面伝導型放出素子を用いた。そこで、まず好適な表面
伝導型放出素子について基本的な構成と製法および特性
を説明し、その後で多数の素子を単純マトリクス配線し
たマルチ電子源の構造について述べる。
【0176】(表面伝導型放出素子の好適な素子構成と
製法)電子放出部もしくはその周辺部を微粒子膜から形
成する表面伝導型放出素子の代表的な構成には、平面型
と垂直型の2種類があげられる。
【0177】(平面型の表面伝導型放出素子)まず最初
に、平面型の表面伝導型放出素子の素子構成と製法につ
いて説明する。図22に示すのは、平面型の表面伝導型
放出素子の構成を説明するための平面図(a)および断
面図(b)である。
【0178】図22中、1101は基板、1102と1
103は素子電極、1104は導電性薄膜、1105は
通電フォーミング処理により形成した電子放出部、11
13は通電活性化処理により形成した薄膜である。
【0179】基板1101としては、たとえば、石英ガ
ラスや青板ガラスをはじめとする各種ガラス基板や、ア
ルミナをはじめとする各種セラミクス基板、あるいは上
述の各種基板上にたとえばSiO2 を材料とする絶縁層
を積層した基板、などを用いることができる。
【0180】また、基板1101上に基板面と平行に対
向して設けられた素子電極1102と1103は、導電
性を有する材料によって形成されている。たとえば、N
i,Cr,Au,Mo,W,Pt,Ti,Cu,Pd,
Ag等をはじめとする金属、あるいはこれらの金属の合
金、あるいはIn2 O3 −SnO2 をはじめとする金属
酸化物、ポリシリコンなどの半導体、などの中から適宜
材料を選択して用いればよい。
【0181】電極を形成するには、たとえば真空蒸着な
どの製膜技術とフォトリソグラフィー、エッチングなど
のパターニング技術を組み合わせて用いれば容易に形成
できるが、それ以外の方法(たとえば印刷技術)を用い
て形成してもさしつかえない。
【0182】素子電極1102と1103の形状は、当
該電子放出素子の応用目的に合わせて適宜設計される。
一般的には、電極間隔Lは通常は数百オングストローム
から数百マイクロメーターの範囲から適当な数値を選ん
で設計されるが、なかでも表示装置に応用するために好
ましいのは数マイクロメーターより数十マイクロメータ
ーの範囲である。また、素子電極の厚さdについては、
通常は数百オングストロームから数マイクロメーターの
範囲から適当な数値が選ばれる。
【0183】また、導電性薄膜1104の部分には、微
粒子膜を用いる。ここで述べた微粒子膜とは、構成要素
として多数の微粒子を含んだ膜(島状の集合体も含む)
のことをさす。微粒子膜を微視的に調べれば、通常は、
個々の微粒子が離間して配置された構造か、あるいは微
粒子が互いに隣接した構造か、あるいは微粒子が互いに
重なり合った構造が観測される。
【0184】微粒子膜に用いた微粒子の粒径は、数オン
グストロームから数千オングストロームの範囲に含まれ
るものであるが、なかでも好ましいのは10オングスト
ロームから200オングストロームの範囲のものであ
る。また、微粒子膜の膜厚は、以下に述べるような諸条
件を考慮して適宜設定される。
【0185】すなわち、素子電極1102あるいは11
03と電気的に良好に接続するのに必要な条件、後述す
る通電フォーミングを良好に行うのに必要な条件、微粒
子膜自身の電気抵抗を後述する適宜の値にするために必
要な条件、などである。具体的には、数オングストロー
ムから数千オングストロームの範囲のなかで設定する
が、なかでも好ましいのは10オングストロームから5
00オングストロームの間である。
【0186】また、微粒子膜を形成するのに用いられう
る材料としては、たとえば、Pd,Pt,Ru,Ag,
Au,Ti,In,Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,T
a,W,Pb,などをはじめとする金属や、PdO,S
nO2,In2 O3 ,PbO,Sb2 O3 ,などをはじめ
とする酸化物や、HfB2 ,ZrB2 ,LaB6 ,Ce
B6 ,YB4 ,GdB4 ,などをはじめとする硼化物
や、TiC,ZrC,HfC,TaC,SiC,WC,
などをはじめとする炭化物や、TiN,ZrN,Hf
N,などをはじめとする窒化物や、Si,Ge,などを
はじめとする半導体や、カーボン、などがあげられ、こ
れらの中から適宜選択される。
【0187】以上述べたように、導電性薄膜1104を
微粒子膜で形成したが、そのシート抵抗値については、
10の3乗から10の7乗(オーム/sq)の範囲に含
まれるよう設定した。
【0188】なお、導電性薄膜1104と素子電極11
02および1103とは、電気的に良好に接続されるの
が望ましいため、互いの一部が重なりあうような構造を
とっている。その重なり方は、図22の例においては、
下から、基板、素子電極、導電性薄膜の順序で積層した
が、場合によっては下から基板、導電性薄膜、素子電
極、の順序で積層してもさしつかえない。
【0189】また、電子放出部1105は、導電性薄膜
1104の一部に形成された亀裂状の部分であり、電気
的には周囲の導電性薄膜よりも高抵抗な性質を有してい
る。亀裂は、導電性薄膜1104に対して、後述する通
電フォーミングの処理を行うことにより形成する。
【0190】上記亀裂内には、数オングストロームから
数百オングストロームの粒径の微粒子を配置する場合が
ある。なお、実際の電子放出部の位置や形状を精密かつ
正確に図示するのは困難なため、図22においては模式
的に示した。
【0191】また、薄膜1113は、炭素もしくは炭素
化合物よりなる薄膜で、電子放出部1105およびその
近傍を被覆している。薄膜1113は、通電フォーミン
グ処理後に、後述する通電活性化の処理を行うことによ
り形成する。
【0192】薄膜1113は、単結晶グラファイト、多
結晶グラファイト、非晶質カーボン、のいずれかか、も
しくはその混合物であり、膜厚500(オングストロー
ム)以下とするが、300(オングストローム)以下と
するのがさらに好ましい。
【0193】なお、実際の薄膜1113の位置や形状を
精密に図示するのは困難なため、図22においては模式
的に示した。また、図22(a)においては、薄膜11
13の一部を除去した素子を図示した。以上、好ましい
素子の基本構成を述べたが、実施の形態においては以下
のような素子を用いた。
【0194】すなわち、基板1101には青板ガラスを
用い、素子電極1102と1103にはNi薄膜を用い
た。素子電極の厚さdは1000(オングストロー
ム)、電極間隔Lは2(マイクロメーター)とした。
【0195】微粒子膜の主要材料としてPdもしくはP
dOを用い、微粒子膜の厚さは約100(オングストロ
ーム)、幅Wは100(マイクロメータ)とした。
【0196】次に、好適な平面型の表面伝導型放出素子
の製造方法について説明する。図23の(a)〜(d)
は、表面伝導型放出素子の製造工程を説明するための断
面図で、各部材の表記は上記図23と同一である。ま
ず、図23(a)に示すように、基板1101上に素子
電極1102および1103を形成する。
【0197】上記素子電極1102および1103を形
成するにあたっては、あらかじめ基板1101を洗剤、
純水、有機溶剤を用いて十分に洗浄後、素子電極の材料
を堆積させる(堆積する方法としては、たとえば、蒸着
法やスパッタ法などの真空成膜技術を用いればよ
い。)。その後、堆積した電極材料を、フォトリソグラ
フィー・エッチング技術を用いてパターニングし、
(a)に示した一対の素子電極(1102と1103)
を形成する。
【0198】次に、図23(b)に示すように、導電性
薄膜1104を形成する。形成するにあたっては、まず
上記(a)の基板に有機金属溶液を塗布して乾燥し、加
熱焼成処理して微粒子膜を成膜した後、フォトリソグラ
フィー・エッチングにより所定の形状にパターニングす
る。
【0199】ここで、有機金属溶液とは、導電性薄膜に
用いる微粒子の材料を主要元素とする有機金属化合物の
溶液である(具体的には、本実施の形態では主要元素と
してPdを用いた。また、実施の形態では塗布方法とし
て、ディッピング法を用いたが、それ以外のたとえばス
ピンナー法やスプレー法を用いてもよい。)。
【0200】また、微粒子膜で作られる導電性薄膜の成
膜方法としては、本実施の形態で用いた有機金属溶液の
塗布による方法以外の、たとえば真空蒸着法やスパッタ
法、あるいは化学的気相堆積法などを用いる場合もあ
る。
【0201】3)次に、図23(c)に示すように、フ
ォーミング用電源1110から素子電極1102と11
03の間に適宜の電圧を印加し、通電フォーミング処理
を行って、電子放出部1105を形成する。
【0202】通電フォーミング処理とは、微粒子膜で作
られた導電性薄膜1104に通電を行って、その一部を
適宜に破壊、変形、もしくは変質せしめ、電子放出を行
うのに好適な構造に変化させる処理のことである。
【0203】微粒子膜で作られた導電性薄膜のうち電子
放出を行うのに好適な構造に変化した部分(すなわち、
電子放出部1105部分)においては、薄膜に適当な亀
裂が形成されている。なお、電子放出部1105が形成
される前と比較すると、形成された後は素子電極110
2と1103の間で計測される電気抵抗は大幅に増加す
る。
【0204】通電方法をより詳しく説明するために、図
24に、フォーミング用電源1110から印加する適宜
の電圧波形の一例を示す。微粒子膜で作られた導電性薄
膜をフォーミングする場合には、パルス状の電圧が好ま
しく、本実施の形態の場合には、図24に示したように
パルス幅T1の三角波パルスをパルス間隔T2で連続的
に印加した。その際には、三角波パルスの波高値Vpf
を、順次昇圧した。また、電子放出部1105の形成状
況をモニターするためのモニターパルスPmを適宜の間
隔で三角波パルスの間に挿入し、その際に流れる電流を
電流計1111で計測した。
【0205】実施の形態においては、たとえば10のマ
イナス5乗(torr)程度の真空雰囲気下において、
たとえばパルス幅T1を1(ミリ秒)、パルス間隔T2
を10(ミリ秒)とし、波高値Vpfを1パルスごとに
0.1(V)ずつ昇圧した。そして、三角波を5パルス
印加するたびに1回の割りで、モニターパルスPmを挿
入した。フォーミング処理に悪影響を及ぼすことがない
ように、モニターパルスの電圧Vpmは0.1(V)に
設定した。
【0206】そして、素子電極1102と1103の間
の電気抵抗が1×10の6乗(オーム)になった段階、
すなわちモニターパルス印加時に電流計1111で計測
される電流が1×10のマイナス7乗(A)以下になっ
た段階で、フォーミング処理にかかわる通電を終了し
た。
【0207】なお、上記の方法は、本実施の形態の表面
伝導型放出素子に関する好ましい方法であり、たとえば
微粒子膜の材料や膜厚、あるいは素子電極間隔Lなど表
面伝導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応
じて通電の条件を適宜変更するのが望ましい。
【0208】次に、図23の(d)に示すように、活性
化用電源1112から素子電極1102と1103の間
に適宜の電圧を印加し、通電活性化処理を行って、電子
放出特性の改善を行う。
【0209】通電活性化処理とは、上記通電フォーミン
グ処理により形成された電子放出部1105に適宜の条
件で通電を行って、その近傍に炭素もしくは炭素化合物
を堆積せしめる処理のことである(図23においては、
炭素もしくは炭素化合物よりなる堆積物を部材1113
として模式的に示した。)。なお、通電活性化処理を行
うことにより、行う前と比較して、同じ印加電圧におけ
る放出電流を典型的には100倍以上に増加させること
ができる。
【0210】具体的には、10のマイナス4乗ないし1
0のマイナス5乗(torr)の範囲内の真空雰囲気中
で、電圧パルスを定期的に印加することにより、真空雰
囲気中で存在する有機化合物を起源とする炭素もしくは
炭素化合物を堆積させる。堆積物1113は、単結晶グ
ラファイト、多結晶グラファイト、非晶質カーボン、の
いずれかか、もしくはその混合物であり、膜厚は500
(オングストローム)以下、より好ましくは300(オ
ングストローム)以下である。
【0211】通電方法をより詳しく説明するために、図
25の(a)に、活性化用電源1112から印加する適
宜の電圧波形の一例を示す。本実施の形態においては、
一定電圧の矩形波を定期的に印加して通電活性化処理を
行ったが、具体的には、矩形波の電圧Vacは14
(V),パルス幅T3は1(ミリ秒),パルス間隔T4
は10(ミリ秒)とした。なお、上述の通電条件は、本
実施の形態の表面伝導型放出素子に関する好ましい条件
であり、表面伝導型放出素子の設計を変更した場合に
は、それに応じて条件を適宜変更するのが望ましい。
【0212】図23の(d)に示す1114は該表面伝
導型放出素子から放出される放出電流Ieを捕捉するた
めのアノード電極で、直流高電圧電源1115および電
流計1116が接続されている(なお、基板1101
を、表示パネルの中に組み込んでから活性化処理を行う
場合には、表示パネルの蛍光面をアノード電極1114
として用いる。)。
【0213】活性化用電源1112から電圧を印加する
間、電流計1116で放出電流Ieを計測して通電活性
化処理の進行状況をモニターし、活性化用電源1112
の動作を制御する。電流計1116で計測された放出電
流Ieの一例を図25(b)に示すが、活性化電源11
12からパルス電圧を印加しはじめると、時間の経過と
ともに放出電流Ieは増加するが、やがて飽和してほと
んど増加しなくなる。このように、放出電流Ieがほぼ
飽和した時点で活性化用電源1112からの電圧印加を
停止し、通電活性化処理を終了する。
【0214】なお、上述の通電条件は、本実施の形態の
表面伝導型放出素子に関する好ましい条件であり、表面
伝導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じ
て条件を適宜変更するのが望ましい。
【0215】以上のようにして、図23(e)に示す平
面型の表面伝導型放出素子を製造した。
【0216】(垂直型の表面伝導型放出素子)次に、電
子放出部もしくはその周辺を微粒子膜から形成した表面
伝導型放出素子のもうひとつの代表的な構成、すなわち
垂直型の表面伝導型放出素子の構成について説明する。
【0217】図26は、垂直型の基本構成を説明するた
めの模式的な断面図であり、図26中の1201は基
板、1202と1203は素子電極、1206は段差形
成部材、1204は微粒子膜を用いた導電性薄膜、12
05は通電フォーミング処理により形成した電子放出
部、1213は通電活性化処理により形成した薄膜であ
る。
【0218】垂直型が先に説明した平面型と異なる点
は、素子電極のうちの片方(1202)が段差形成部材
1206上に設けられており、導電性薄膜1204が段
差形成部材1206の側面を被覆している点にある。し
たがって、上記図22の平面型における素子電極間隔L
は、垂直型において段差形成部材1206の段差高Ls
として設定される。
【0219】なお、基板1201、素子電極1202お
よび1203、微粒子膜を用いた導電性薄膜1204、
については、上記平面型の説明中に列挙した材料を同様
に用いることが可能である。また、段差形成部材120
6には、たとえばSiO2 のような電気的に絶縁性の材
料を用いる。
【0220】次に、垂直型の表面伝導型放出素子の製法
について説明する。図27の(a)〜(f)は、製造工
程を説明するための断面図で、各部材の表記は上記図2
6と同一である。
【0221】1)まず、図27(a)に示すように、基
板1201上に素子電極1203を形成する。次に、図
27(b)に示すように、段差形成部材を形成するため
の絶縁層を積層する。絶縁層は、たとえばSiO2 をス
パッタ法で積層すればよいが、たとえば真空蒸着法や印
刷法などの他の成膜方法を用いてもよい。
【0222】次に、図27(c)に示すように、絶縁層
の上に素子電極1202を形成する。次に、図27
(d)に示すように、絶縁層の一部を、たとえばエッチ
ング法を用いて除去し、素子電極1203を露出させ
る。
【0223】次に、図27(e)に示すように、微粒子
膜を用いた導電性薄膜1204を形成する。形成するに
は、上記平面型の場合と同じく、たとえば塗布法などの
成膜技術を用いればよい。
【0224】次に、上記平面型の場合と同じく、通電フ
ォーミング処理を行い、電子放出部を形成する(図23
(c)を用いて説明した平面型の通電フォーミング処理
と同様の処理を行えばよい。)。
【0225】次に、上記平面型の場合と同じく、通電活
性化処理を行い、電子放出部近傍に炭素もしくは炭素化
合物を堆積させる(図23(d)を用いて説明した平面
型の通電活性化処理と同様の処理を行えばよい。)。以
上のようにして、図27(f)に示す垂直型の表面伝導
型放出素子を製造した。
【0226】(表示装置に用いた表面伝導型放出素子の
特性)以上、平面型と垂直型の表面伝導型放出素子につ
いて素子構成と製法を説明したが、次に表示装置に用い
た素子の特性について述べる。
【0227】図7に、表示装置に用いた素子の、(放出
電流Ie)対(素子印加電圧Vf)特性、および(素子
電流If)対(素子印加電圧Vf)特性の典型的な例を
示す。なお、放出電流Ieは素子電流Ifに比べて著し
く小さく、同一尺度で図示するのが困難であるため、2
本のグラフは各々異なる尺度で図示した。
【0228】表示装置に用いた素子は、放出電流Ieに
関して以下に述べる3つの特性を有している。第1に、
ある電圧(これを閾値電圧Vthと呼ぶ)以上の大きさ
の電圧を素子に印加すると急激に放出電流Ieが増加す
るが、一方、閾値電圧Vth未満の電圧では放出電流I
eはほとんど検出されない。図7の場合、Vthは8ボ
ルトである。
【0229】すなわち、放出電流Ieに関して、明確な
閾値電圧Vthを持った非線形素子である。第2に、放
出電流Ieは素子に印加する電圧Vfに依存して変化す
るため、電圧Vfで放出電流Ieの大きさを制御でき
る。
【0230】第3に、素子に印加する電圧Vfに対して
素子から放出される電流Ieの応答速度が速いため、電
圧Vfを印加する時間の長さによって素子から放出され
る電子の電荷量を制御できる。
【0231】以上のような特性を有するため、表面伝導
型放出素子を表示装置に好適に用いることができた。た
とえば多数の素子を表示画面の画素に対応して設けた表
示装置において、第1の特性を利用すれば、表示画面を
順次走査して表示を行うことが可能である。
【0232】すなわち、駆動中の素子には所望の発光輝
度に応じて閾値電圧Vth以上の電圧を適宜印加し、非
選択状態の素子には閾値電圧Vth未満の電圧を印加す
る。駆動する素子を順次切り替えてゆくことにより、表
示画面を順次走査して表示を行うことが可能である。
【0233】また、第2の特性かまたは第3の特性を利
用することにより、発光輝度を制御することができるた
め、諧調表示を行うことが可能である。
【0234】(多数素子を単純マトリクス配線したマル
チ電子源の構造)次に、上述の表面伝導型放出素子を基
板上に配列して単純マトリクス配線したマルチ電子源の
構造について述べる。
【0235】図28に示すのは、上記図28の表示パネ
ルに用いたマルチ電子源の平面図である。基板上には、
上記図22で示したものと同様な表面伝導型放出素子が
配列され、これらの素子は行配線電極1003と列配線
電極1004により単純マトリクス状に配線されてい
る。行配線電極1003と列配線電極1004の交差す
る部分には、電極間に絶縁層(不図示)が形成されてお
り、電気的な絶縁が保たれている。
【0236】図28のA−A′に沿った断面を、図29
に示す。なお、このような構造のマルチ電子源は、あら
かじめ基板上に行配線電極1003、列配線電極100
4、電極間絶縁層(不図示)、および表面伝導型放出素
子の素子電極と導電性薄膜を形成した後、行配線電極1
003および列配線電極1004を介して各素子に給電
して通電フォーミング処理と通電活性化処理を行うこと
により製造した。
【0237】(第4の実施の形態)本実施の形態の画像
表示装置は、これまで述べてきたように複数の制御電流
源に供給する電源電圧を制御電流源によって変えること
により、制御電流源内部で消費される無効電力を低減す
ることができる。
【0238】一方、発明者らは、本発明をエレクトロ・
ルミネッセンス(EL)を用いた画像表示装置に適用し
た場合についても検討を行っており、同様な効果を得る
ことができた。
【0239】(第5の実施の形態)上述した第1の実施
の形態〜第3の実施の形態では、冷陰極素子をマトリク
ス状に配置した画像表示装置について述べてきた。一
方、発明者らは、本発明を冷陰極素子をマトリクス状に
配置したマルチ電子源に適用した場合についても検討を
行っており、すでに第1〜第3の実施の形態と同様、優
れた効果を得ることができた。
【0240】また、別の発明として発明者らは、本発明
を冷陰極素子MIM型(金属/絶縁層/金属)素子や、
FE型(Field Emitter型)素子に適用した場合におい
ても検討を行っており、同様な効果を得ている。
【0241】
【発明の効果】本発明によれば、m本の行配線及びn本
の列配線により(m*n)個のマトリクス状に接続され
た表示素子に電圧を加える際に、配線抵抗を考慮した値
で加えるようにしたので、上記配線抵抗による実効的な
電圧のばらつきを補償することができ、表示素子をマト
リクス配線した表示パネルを備えた画像表示装置や、冷
陰極素子をマトリクス配線した電子線発生装置、あるい
はマルチ電子ビーム源の駆動装置において、変調手段の
制御電流源内部で消費される画像表示に寄与しない無効
な電力を低減することができ、装置全体としての消費電
力を低減することができる。
【0242】また、本発明の他の特徴によれば、制御電
流源自体の発熱も押さえることができるので、装置全体
としての発熱も低減できるとともに、回路を安定に動作
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の画像表示装置のブロック図
である。
【図2】本実施の形態の走査回路を説明するための図で
ある。
【図3】第1の実施の形態の制御電流源を説明するため
の図である。
【図4】第1の実施の形態の制御電流源を説明するため
の図である。
【図5】第1の実施の形態の定電流源の例を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態である画像表示装置のマル
チ電子源と駆動回路の周辺を説明するための図である。
【図7】実施の形態で用いた表面伝導型放出素子の典型
的な特性を示す図である。
【図8】行配線上の電圧降下を説明するための図であ
る。
【図9】全点灯時の電流源の出力電圧を説明するための
図である。
【図10】実施例で定めた複数の電圧源の電圧を説明す
るための図である。
【図11】第2の実施の形態の画像表示装置のブロック
図である。
【図12】第2の実施の形態の制御電流源を説明するた
めの図である。
【図13】第2の実施の形態の制御電流源を説明するた
めの図である。
【図14】第2の実施の形態の冷陰極素子である表面伝
導型放出素子の素子電流Ifと放出電流Ieの例を示す
図である。
【図15】第2の実施の形態の可変電流源の例を示す図
である。
【図16】実施の形態3の画像表示装置のブロック図で
ある。
【図17】行配線上の電圧降下を説明するための図であ
る。
【図18】全点灯時の電流源の出力電圧を説明するため
の図である。
【図19】実施の形態3で定めた、電圧源Vcc1〜Vcc5の
電圧を説明するための図である。
【図20】本発明の実施の形態である画像表示装置の、
表示パネルの一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図21】表示パネルのフェ−スプレ−トの蛍光体配列
を例示した平面図である。
【図22】(a)は実施の形態で用いた平面型の表面伝
導型放出素子の平面図、(b)は断面図である。
【図23】平面型の表面伝導型放出素子の製造工程を示
す断面図である。
【図24】通電フォ−ミング処理の際の印加電圧波形図
である。
【図25】(a)は通電活性化処理の際の印加電圧波形
図、(b)は放出電流Ieの変化を示す図である。
【図26】実施の形態で用いた垂直型の表面伝導型放出
素子の断面図である。
【図27】垂直型の表面伝導型放出素子の製造工程を示
す断面図である。
【図28】実施の形態で用いたマルチ電子ビ−ム源の基
板の平面図である。
【図29】実施の形態で用いたマルチ電子ビ−ム源の基
板の一部断面図である。
【図30】従来例を示し、表面伝導型放出素子の一例を
示す図である。
【図31】従来例を示し、FEの一例を示す図である。
【図32】従来例を示し、MIMの一例を示す図である。
【図33】従来例を示し、マルチ電子源の電気的な接続
を示す図である。
【符号の説明】
1 表示パネル 2 走査回路 3 同期信号分離回路 4 タイミング発生回路 5 シフトレジスタ 6 ラインメモリ 8 パルス幅変調回路 10 制御電流源 11a 〜11e 電流源用電源 20 振幅変調回路 21 制御電流源 101 スイッチ 102 インバータ 200 可変電流源 1001 素子基板 1002 冷陰極素子 1003 行方向配線 1004 列方向配線 1005 リアプレート 1006 側壁(枠) 1007 フェースプレート 1008 蛍光膜 1009 メタルバック 1010 黒色導電体 1101 基板 1102 素子電極 1103 素子電極 1104 導電性薄膜 1105 電子放出部 1110 フォーミング用電源 1111 電流計 1112 活性化用電源 1113 薄膜 1114 アノード電極 1115 直流高電圧電源 1116 電流計 1201 基板 1202 素子電極 1203 素子電極 1204 導電性薄膜 1205 電子放出部 1206 段差形成部材 1213 薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C080 AA06 AA08 BB05 CC03 DD05 DD26 EE28 EE30 FF03 FF12 GG08 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m本の行配線及びn本の列配線により
    (m*n)個の表示素子がマトリクス状に接続された表
    示パネルと、上記行配線に接続された走査手段と、上記
    列配線に接続された変調手段とを有する画像表示装置で
    あって、 上記変調手段は、電流源制御手段と、複数の制御電流源
    と、上記複数の制御電流源に電源電圧をそれぞれ供給す
    る電圧源とを備え、 上記電圧源が供給する電源電圧が、上記複数の制御電流
    源によりそれぞれ異なることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 上記制御電流源へ電源電圧を供給する電
    圧源の電圧値は、上記制御電流源の出力電流により発生
    する電圧の大きさに基いて決定することを特徴とする請
    求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記制御電流源へ電源電圧を供給する電
    圧源の電圧値は、上記行配線の配線抵抗により発生する
    電圧分布に基いて決定することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記制御電流源へ電源電圧を供給する電
    圧源の電圧値は、上記制御電流源の出力電流により発生
    する電圧の大きさと、制御電流源が電流源として動作す
    るのに必要とする飽和電圧とに基いて決定することを特
    徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像表示装
    置。
  5. 【請求項5】 上記電流源制御手段は、上記制御電流源
    の電流出力時間を制御することを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 上記制御電流源は、可変電流源と電流ス
    イッチとを備えることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か1項に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記制御電流源は、定電流源と電流スイ
    ッチとを備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    1項に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記制御電流源は、V/I変換回路である
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画
    像表示装置。
  9. 【請求項9】 上記制御電流源は、複数のICから構成
    され、上記制御電流源へ電源電圧を供給する電圧源の電
    圧値は、上記ICを単位として決定することを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか1項に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 上記電流源制御手段は、上記制御電流
    源の出力電流量を制御することを特徴とする請求項1〜
    9の何れか1項に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 上記電流源制御手段は、D/Aコンバ
    ータであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項
    に記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 上記走査手段が上記行配線の両端に接
    続されている際には、上記電圧源の供給する電圧の絶対
    値は、中央の列の制御電流源ほど大きいことを特徴とす
    る請求項1〜11の何れか1項に記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 上記走査手段が上記行配線の片側に接
    続されている場合には、上記電圧源の供給する電圧の絶
    対値は、接続されている側の列配線ほど小さく、接続さ
    れていない側の列配線ほど大きいことを特徴とする請求
    項1〜11の何れか1項に記載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 上記電圧源は、スイッチングレギュレ
    ータであることを特徴とする請求項1〜13の何れか1
    項に記載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】 上記電圧源は、シリーズレギュレータ
    であることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に
    記載の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 上記表示素子は、冷陰極素子と、上記
    冷陰極素子からの電子ビームの照射により画像を形成す
    る画像形成部材とを備えることを特徴とする請求項1〜
    15の何れか1項に記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 上記冷陰極素子は、表面伝導型放出素
    子であることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項
    に記載の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 上記冷陰極素子は、電界放出型素子で
    あることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記
    載の画像表示装置。
  19. 【請求項19】 上記冷陰極素子は、MIM型素子であ
    ることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載
    の画像表示装置。
  20. 【請求項20】 上記表示素子は、エレクトロ・ルミネ
    ッセンス素子であることを特徴とする請求項1〜16の
    何れか1項に記載の画像表示装置。
  21. 【請求項21】 上記変調手段は、パルス幅変調を行う
    ことを特徴とする請求項1〜20の何れか1項に記載の
    画像表示装置。
  22. 【請求項22】 m本の行配線、n本の列配線により
    (m*n)個の冷陰極素子がマトリクス状に接続された
    マルチ電子源と、上記行配線に接続された走査手段と、
    上記列配線に接続された変調手段とを有する電子線発生
    装置であって、上記変調手段は、電流源制御手段と、複
    数の制御電流源と、上記複数の制御電流源に電源電圧を
    それぞれ供給する電圧源とを備え、上記電圧源が供給す
    る電源電圧は上記複数の制御電流源により異なることを
    特徴とする電子線発生装置。
  23. 【請求項23】 上記制御電流源へ電源電圧を供給する
    電圧源の電圧値は、上記制御電流源の出力電流により発
    生する電圧の大きさに基いて決定することを特徴とする
    請求項22に記載の電子線発生装置。
  24. 【請求項24】 上記制御電流源へ電源電圧を供給する
    電圧源の電圧値は、上記行配線の配線抵抗により発生す
    る電圧分布に基いて決定することを特徴とする請求項2
    2または23に記載の電子線発生装置。
  25. 【請求項25】 上記複数の制御電流源のそれぞれへ電
    源電圧を供給する電圧源の電圧値は、上記制御電流源の
    出力電流により発生する電圧の大きさと、上記制御電流
    源が電流源として動作するのに必要とする飽和電圧とに
    基いて決定することを特徴とする請求項22〜24の何
    れか1項に記載の電子線発生装置。
  26. 【請求項26】 上記電流源制御手段は、上記複数の制
    御電流源のそれぞれの電流出力時間を制御することを特
    徴とする請求項22〜25の何れか1項に記載の電子線
    発生装置。
  27. 【請求項27】 上記電流源制御手段は、制御電流源の
    出力電流量を制御することを特徴とする請求項22〜2
    5の何れか1項に記載の電子線発生装置。
  28. 【請求項28】 上記電流源制御手段は、D/Aコンバ
    ータであることを特徴とする請求項22〜25の何れか
    1項に記載の電子線発生装置。
  29. 【請求項29】 上記制御電流源は、可変電流源と電流
    スイッチとを備えることを特徴とする請求項22〜28
    の何れか1項に記載の電子線発生装置。
  30. 【請求項30】 上記制御電流源は、定電流源と電流ス
    イッチとを備えることを特徴とする請求項22〜28の
    何れか1項に記載の電子線発生装置。
  31. 【請求項31】 上記制御電流源は、V/I変換回路であ
    ることを特徴とする請求項22〜28の何れか1項に記
    載の電子線発生装置。
  32. 【請求項32】 上記制御電流源は、複数のICから構
    成され、上記制御電流源へ電源電圧を供給する電圧源の
    電圧値は、上記ICを単位として決定することを特徴と
    する請求項22〜28の何れか1項に記載の電子線発生
    装置。
  33. 【請求項33】 上記走査手段が上記行配線の両端に接
    続されている際には、上記電圧源の供給する電圧の絶対
    値は、中央の列の制御電流源ほど大きいことを特徴とす
    る請求項22〜32の何れか1項に記載の電子線発生装
    置。
  34. 【請求項34】 上記走査手段が上記行配線の片側に接
    続されている場合には、上記電圧源の供給する電圧の絶
    対値は、接続されている側の列配線ほど小さく、接続さ
    れていない側の列配線ほど大きいことを特徴とする請求
    項22〜32の何れか1項に記載の電子線発生装置。
  35. 【請求項35】 上記電圧源は、スイッチングレギュレ
    ータであることを特徴とする請求項22〜34の何れか
    1項に記載の電子線発生装置。
  36. 【請求項36】 上記電圧源は、シリーズレギュレータ
    であることを特徴とする請求項22〜34の何れか1項
    に記載の電子線発生装置。
  37. 【請求項37】 上記冷陰極素子は、表面伝導型放出素
    子であることを特徴とする請求項22〜36の何れか1
    項に記載の電子線発生装置。
  38. 【請求項38】 上記冷陰極素子は、電界放出型素子で
    あることを特徴とする請求項22〜37の何れか1項に
    記載の電子線発生装置。
  39. 【請求項39】 上記冷陰極素子は、MIM型素子であ
    ることを特徴とする請求項22〜37の何れか1項に記
    載の電子線発生装置。
  40. 【請求項40】 上記冷陰極素子は、エレクトロ・ルミ
    ネッセンス素子であることを特徴とする請求項22〜3
    7の何れか1項に記載の電子線発生装置。
  41. 【請求項41】 上記変調手段は、パルス幅変調を行う
    ことを特徴とする請求項22〜40の何れか1項に記載
    の電子線発生装置。
  42. 【請求項42】 m本の行配線及びn本の列配線により
    (m*n)個の表面伝導型放出素子を単純マトリクス状
    に配線したマルチ電子ビーム源の駆動装置にであって、
    上記表面伝導型放出素子のそれぞれに印加される電界強
    度を、上記行配線の配線抵抗により発生する電圧分布に
    基いて決定することを特徴とするマルチ電子ビーム源の
    駆動装置。
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