JP2000242096A - 画像形成装置及び転写電圧印加方法 - Google Patents

画像形成装置及び転写電圧印加方法

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JP2000242096A JP11042880A JP4288099A JP2000242096A JP 2000242096 A JP2000242096 A JP 2000242096A JP 11042880 A JP11042880 A JP 11042880A JP 4288099 A JP4288099 A JP 4288099A JP 2000242096 A JP2000242096 A JP 2000242096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の像担持体上にそれぞれ形成されたトナ
ー像を、該各像担持体にそれぞれ臨む位置に配置された
複数の転写部材にそれぞれ転写電圧を印加することで、
被転写体に転写するときの転写電圧印加方法であって、
各転写領域における転写電流の干渉を抑制して、各転写
領域においてそれぞれ良好な転写を行うことができる転
写電圧印加方法を提供する。 【解決手段】 各転写部材には、電圧V11と、電圧V21
(=0volt)が交互に入れ替わる周期T1 の矩形パ
ルス交流電圧を印加する。各転写部材には、この矩形パ
ルス交流電圧を、90°ずつ位相をずらして印加する。
二以上の転写部材には、同時には電圧V11を印加しな
い。四つの転写部材のうちいずれか一つの転写部材に電
圧V11が印加されているときには、残りの転写部材には
電圧V21(=0volt)を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の像担持体上
にそれぞれ形成されたトナー像を、各像担持体にそれぞ
れ臨む複数の転写部材にそれぞれ転写電圧を印加するこ
とで、像担持体とこれに臨む転写部材の間に通す被転写
体上に転写するときの転写電圧印加方法に関する。
【0002】また、本発明は、複数の像担持体上にそれ
ぞれ形成されたトナー像が、各像担持体にそれぞれ臨む
複数の転写部材にそれぞれ転写電圧を印加することで、
像担持体とこれに臨む転写部材の間に通される被転写体
上に転写される画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来のカラー画像形成装置の一例の概略
構成図を図15に示す。図15に示す画像形成装置Ap
は、電子写真方式のタンデム方式のカラー画像形成装置
である。画像形成装置Apは、四つの作像ユニットP
C、PM、PY及びPKを備えている。作像ユニットP
C、PM、PY及びPKは、それぞれシアン色、マゼン
タ色、イエロー色、黒色のトナー像を記録シート上に形
成することができる。
【0004】作像ユニットPC、PM、PY及びPK
は、記録シートを担持して、搬送することができるシー
ト搬送ベルト98の外周面に臨む位置に配置されてい
る。作像ユニットPCは、感光体91Cを有している。
感光体91Cの周囲には、帯電チャージャー92C、レ
ーザ露光装置93C、シアン色のトナーを収納する現像
装置94C、転写ローラ95C、クリーニング装置96
C、イレーサーランプ97Cが順に配置されている。
【0005】作像ユニットPM、PY、PKもそれぞれ
感光体91M、91Y、91Kを有しており、これら各
感光体の周囲には作像ユニットPCと同様の機器が順に
配置されている。画像形成装置Apにおいては、次のよ
うにして原稿画像に基づくカラートナー像が記録シート
上に形成される。
【0006】感光体91C、91M、91Y、91K上
にそれぞれシアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の
トナー像を形成し、これらトナー像を順にシート搬送ベ
ルト98で搬送される記録シートR上に転写すること
で、記録シートR上にカラートナー像が形成される。感
光体91C、91M、91Y、91K上にそれぞれ形成
されたトナー像は、転写ローラ95C、95M、95
Y、95Kに転写電圧を印加することで、記録シート上
に静電転写される。転写時には、記録シートRは、シー
ト搬送ベルト98によって、感光体と転写ローラの間に
通して搬送される。
【0007】これら転写ローラには、例えば直流電圧が
転写電圧として印加される。転写電圧として、直流電圧
に重畳した正弦波交流電圧(中心電圧が0voltから
シフトしている正弦波交流電圧)を印加することも提案
されている。また、転写電圧として、直流電圧に重畳し
たパルス交流電圧を印加することも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら転写
ローラに転写電圧を印加することで、各感光体上にそれ
ぞれ形成されたトナー像を記録シートに転写するとき、
各転写領域(感光体に転写ローラが臨む領域)におい
て、記録シートを介して転写電流が干渉してしまうこと
がある。特に、記録シートが記録用紙である場合であっ
て、その記録用紙が吸湿しているときには、転写電流の
干渉が発生しやすい。転写電流が干渉しあうと、転写む
らなどの転写不良が起こり、記録シート上に良好なカラ
ートナー像を形成することは難しい。
【0009】このような転写電流の干渉による転写不良
は、画像形成装置Apのように各感光体上に形成された
トナー像が直接記録シート上に転写される画像形成装置
だけでなく、各感光体上に形成されたトナー像が中間転
写体に一旦転写された後、一括して記録シート上に二次
転写される画像形成装置においても発生する。そこで、
本発明は、複数の像担持体上にそれぞれ形成されたトナ
ー像を、各像担持体にそれぞれ臨む複数の転写部材にそ
れぞれ転写電圧を印加することで、像担持体とこれに臨
む転写部材の間に通す被転写体上に転写するときの転写
電圧印加方法であって、転写領域間における転写電流の
干渉を抑制して、各転写領域においてそれぞれ良好な転
写を行うことができる転写電圧印加方法を提供すること
を課題とする。
【0010】また、本発明は、複数の像担持体上にそれ
ぞれ形成されたトナー像が、各像担持体にそれぞれ臨む
複数の転写部材にそれぞれ転写電圧を印加することで、
像担持体とこれに臨む転写部材の間に通される被転写体
上に転写される画像形成装置であって、転写領域間にお
ける転写電流の干渉を抑制して、各転写領域においてそ
れぞれ良好な転写を行うことができ、それだけ良好なト
ナー像を記録シート上に形成することができる画像形成
装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)転写電圧印加方法 前記課題を解決するために本発明は、画像形成装置にお
いて、複数の像担持体上にそれぞれ形成されたトナー像
を、該各像担持体にそれぞれ臨む複数の転写部材にそれ
ぞれ転写電圧を印加することで、該像担持体とこれに臨
む該転写部材の間に通す被転写体上に転写するときの転
写電圧印加方法であって、前記各転写部材にはそれぞれ
所定の交流電圧を印加し、そのとき順次隣合う少なくと
も二つの前記転写部材には互いに位相をずらして該交流
電圧を印加し、順次隣合う少なくとも二つの前記転写部
材には、該交流電圧の絶対値において最大電圧を同時に
は印加しないことを特徴とする転写電圧印加方法を提供
する。
【0012】本発明の転写電圧印加方法は、プリンタ、
複写機、ファクシミリ装置などの画像形成装置において
利用することができる。本発明の転写電圧印加方法は、
複数の像担持体上にそれぞれ形成されたトナー像を、一
つの被転写体上に転写する画像形成装置において利用す
ることができる。本発明の転写電圧印加方法は、さらに
詳しく言うと、複数の像担持体それぞれに臨む複数の転
写部材を備え、像担持体上に形成されたトナー像を、そ
の像担持体に臨む転写部材に転写電圧を印加すること
で、被転写体上に転写する画像形成装置において利用す
ることができる。像担持体上のトナー像は、どのような
方式で形成されたものでもよい。像担持体上のトナー像
は、例えば電子写真法、直接記録法によって形成された
ものである。像担持体は、例えば感光体である。被転写
体は、例えば、記録シート、記録シート上に転写するた
めのトナー像を一旦保持するための中間転写体である。
転写時には、像担持体とこれに臨む転写部材の間に被転
写体が通される。転写時には、像担持体と転写部材の間
に被転写体は配置される。転写時において、転写部材
は、被転写体を介して像担持体に接触する部材であって
も、像担持体及び被転写体に間をあけて配置される非接
触部材であってもよい。いずれにしても、転写時には、
転写部材に所定の転写電圧を印加することで、その転写
部材に臨む像担持体上のトナー像は被転写体上に静電転
写される。
【0013】本発明の転写電圧印加方法においては、各
転写部材にはそれぞれ所定の交流電圧を印加する。各転
写部材には、代表的には、それぞれ同じ周期で同じ波形
の交流電圧を印加すればよい。各転写部材にそれぞれ印
加する交流電圧の相互の位相関係については後述する。
【0014】交流電圧は、周期的にその値が変化する電
圧である。交流電圧は、正弦波交流電圧だけを指すもの
ではない。交流電圧は、例えば、正弦波状交流電圧、非
正弦波状交流電圧である。非正弦波状交流電圧は、例え
ば、三角波状交流電圧、パルス状交流電圧である。パル
ス状交流電圧は、例えば、矩形パルス状交流電圧(方形
パルス状交流電圧)、三角パルス状交流電圧、半波正弦
波パルス状交流電圧である。
【0015】各転写部材には、像担持体上のトナーの極
性と逆極性の交流電圧(0[volt]を含む)を印加
すればよい。像担持体上のトナーの極性が正のときは、
0[volt]以下の交流電圧を転写部材に印加すれば
よい。像担持体上のトナーの極性が負のときは、0[v
olt]以上の交流電圧を転写部材に印加すればよい。
【0016】本発明の転写電圧印加方法においては、順
次隣合う少なくとも二つの転写部材には互いに位相をず
らして交流電圧を印加し、そのとき順次隣合う少なくと
も二つの転写部材には、該交流電圧の絶対値において最
大電圧を同時には印加しない。すなわち、順次隣合う少
なくとも二つの転写部材に、交流電圧の絶対値において
最大電圧が同時に印加されないように、順次隣合う少な
くとも二つの転写部材には互いに位相をずらして交流電
圧をそれぞれ印加する。
【0017】さらに別の言い方をすると、順次隣合う少
なくとも二つの転写部材には互いに位相をずらして交流
電圧を印加し、順次隣合う少なくとも二つの転写部材の
うちいずれか一つの転写部材に交流電圧の絶対値におい
て最大電圧を印加しているときには、残りの転写部材に
は交流電圧の絶対値において最大電圧より小さい絶対値
電圧を印加する。すなわち、順次隣合う少なくとも二つ
の転写部材のうちいずれか一つの転写部材に交流電圧の
絶対値において最大電圧が印加されているときには、残
りの転写部材には交流電圧の絶対値において最大電圧よ
り小さい絶対値電圧が印加されるように、互いに位相を
ずらして交流電圧を順次隣合う少なくとも二つの転写部
材に印加する。
【0018】順次隣合う少なくとも二つの転写部材に
は、同時には交流電圧の絶対値において最大電圧が印加
されないので、これら転写部材に同位相の交流電圧が印
加され、同時に交流電圧の絶対値において最大電圧が印
加される場合に比べると、また、これら転写部材のいず
れにも直流電圧が印加される場合に比べると、これら転
写領域間での転写電流の干渉を抑制でき、転写むらなど
の転写不良を抑制できる。
【0019】順次隣合う少なくとも二つの転写部材に
は、どれか一つの転写部材に、交流電圧の絶対値におい
て最大電圧近くの電圧が印加されているときに、残りの
転写部材には絶対値においてできるだけ小さい電圧(0
[volt]に近い電圧、0[volt]も含む)が印
加されるように、位相をずらした交流電圧をこれら各転
写部材に印加することが好ましい。例えば、順次隣合う
少なくとも二つの転写部材には、交流電圧の絶対値にお
いて最大電圧の80%(好ましくは50%、さらに好ま
しくは20%)より大きい絶対値電圧を同時には印加し
ないように、位相をずらした交流電圧を各転写部材に印
加すればよい。換言すれば、例えば、順次隣合う少なく
とも二つの転写部材のうちいずれか一つの転写部材に交
流電圧の絶対値において最大電圧の80%より大きい絶
対値電圧が印加されているときには、残りの転写部材に
は交流電圧の絶対値において最大電圧の80%以下の絶
対値電圧が印加されるように、位相をずらして交流電圧
をこれら各転写部材に印加すればよい。
【0020】このようにすれば、さらに転写電流の干渉
を抑制でき、転写むらなどの転写不良を抑制できる。例
えば、各転写部材にそれぞれ同じ周期のパルス状交流電
圧を印加するときには、上記述べた関係を満たすように
各転写部材に印加する交流電圧の位相関係を設定しやす
い。パルス状交流電圧のパルス波形は、前述のように、
例えば矩形状、三角状、半波正弦波状などを採用でき
る。
【0021】本発明の転写電圧印加方法においては、少
なくとも被転写体が同時に臨む全ての転写部材について
上記述べたように位相をずらした交流電圧を印加するこ
とが好ましい。画像形成装置が有する全ての転写部材
(像担持体から被転写体にトナー像を転写するための一
次転写部材)について、上記述べたように位相をずらし
た交流電圧を印加してもよい。しかしながら、被転写体
が同時に臨む複数の転写部材のうちのいずれの隣合う二
つの転写部材についても、上記述べたように位相をずら
した交流電圧を印加するだけでも、転写むらなどの転写
不良を抑制できる。
【0022】被転写体が同時に全ての転写部材に臨まな
い場合などおいて、隣合う二つ転写部材の組が複数組あ
るときには、そのうちの少なくとも一組について上記述
べたように位相をずらした交流電圧を印加してもよい。
また、被転写体が同時に全ての転写部材に臨まない場合
などおいて、順次隣合う三以上の転写部材の組が複数組
あるときには、そのうちの少なくとも一組について上記
述べたように位相をずらした交流電圧を印加してもよ
い。
【0023】各転写部材には、具体的には、例えば次の
(1−A)、(1−B)に示すように転写交流電圧を印
加すればよい。 (1−A)各転写部材には、例えば、V1 ・V2 ≧0の
関係及び|V1 |>|V 2 |の関係を満たす電圧V1
電圧V2 が交互に入れ替わる(電圧V1 と電圧V 2 が交
互に現れる)所定周期の矩形パルス状交流電圧をそれぞ
れ印加すればよい。そして、順次隣合う少なくとも二つ
の転写部材には、互いに該電圧V1 が同時に印加されな
いように位相をずらした矩形パルス状交流電圧を印加す
ればよい。換言すれば、順次隣合う少なくとも二つの転
写部材うちの一つの転写部材に電圧V1 が印加されてい
るときには、残りの転写部材に電圧V2 が印加されるよ
うに位相をずらした矩形パルス状交流電圧を印加すれば
よい。
【0024】V1 ・V2 ≧0の関係を満たす矩形パルス
状交流電圧は、電圧V1 と電圧V2が逆極性でない交流
電圧である。換言すれば、この関係を満たす矩形パルス
状交流電圧は、電圧V1 が正であるときには、電圧V2
が正又は0である交流電圧である。或いは、この関係を
満たす矩形パルス状交流電圧は、電圧V1 が負であると
きには、電圧V2 が負又は0である交流電圧である。|
1 |>|V2 |の関係を満たしているので、この矩形
パルス状交流電圧の絶対値における最大電圧は、|V1
|である。
【0025】順次隣合う少なくとも二つの転写部材に、
電圧V1 が同時に印加されないように位相をずらした矩
形パルス状交流電圧を印加することで、隣合う二つの転
写領域間での被転写体を介した転写電流の干渉を抑制で
き、これら各転写部材がそれぞれ臨む像担持体上のトナ
ー像を、それぞれ転写むらなどなく良好に被転写体に転
写することができる。
【0026】電圧V2 の絶対値|V2 |を、電圧V1
絶対値|V1 |の80%(好ましくは50%、さらに好
ましくは20%)以下にすれば、隣合う二つの転写領域
間での転写電流の干渉を抑制でき、それだけ良好なトナ
ー像の転写を各転写領域で行うことができる。電圧V2
を、0[volt]とすれば、隣合う二つの転写領域間
での転写電流の干渉がほとんど起こらず、それだけさら
に良好な転写を行うことができる。
【0027】順次隣合う少なくとも二つの転写部材に
は、電圧V1 が同時に印加されなければよいので、これ
ら転写部材には同時に電圧V2 を印加してもよい。各転
写部材に印加する矩形パルス状交流電圧のデューティー
比は、転写部材の数などに応じて定めればよい。 (1−B)各転写部材には、例えば、中心電圧が0[v
olt]からピーク・トゥー・ピーク電圧の1/2以上
シフトした所定周期の正弦波交流電圧をそれぞれ印加す
ればよい。そして、隣合う二つの転写部材には、該正弦
波交流電圧を互いに180°位相をずらして印加すれば
よい。いずれの隣合う二つの転写部材についても、該正
弦波交流電圧を互いに180°位相をずらして印加すれ
ばよい。
【0028】中心電圧が0[volt]からピーク・ト
ゥー・ピーク電圧の1/2以上シフトした正弦波交流電
圧は、別の言い方をすると、ピーク・トゥー・ピーク電
圧の1/2以上の直流電圧に、中心電圧を0[vol
t]とする正弦波交流電圧を重畳した交流電圧である。
上記のように正弦波交流電圧の位相を180°ずらし
て、隣合う二つの転写部材に印加することで、一方の転
写部材に絶対値において最大電圧近くの電圧が印加され
ているときには、他方の転写部材には絶対値において最
小電圧近くの電圧が印加される。これにより、隣合う二
つの転写領域間での転写電流の干渉を抑制できる。した
がって、これら隣合う二つの転写領域でそれぞれ良好な
転写を行うことができる。
【0029】各転写部材に印加する正弦波交流電圧の絶
対値における最小電圧を0[volt]とすれば、これ
ら転写部材に同時に絶対値における最大電圧の50%よ
り大きい絶対値電圧が同時に印加されることがなくな
る。また、隣合う二つの転写部材のうちの一方の転写部
材に最大電圧近くの電圧が印加されているときには、他
方の転写部材には絶対値において0[volt]近くの
電圧が印加される。これらにより、正弦波交流電圧の絶
対値における最小電圧を0[volt]とすれば、さら
に転写むらなどの転写不良を抑制できる。
【0030】以上説明した本発明の転写電圧印加方法に
おいて、各転写部材に印加する交流電圧の周期は、例え
ば次の周期とすればよい。各転写部材に印加する交流電
圧の周期は、例えば像担持体に転写部材が臨む転写領域
を、被転写体上に任意の一点が通過するのに要する時間
以下とすればよい。このようにすれば、被転写体上の任
意の一点が、転写領域を通過する間に、少なくとも一度
は、トナー像を被転写体に転写するのに必要十分な電圧
を転写部材に印加することができる。これにより、転写
電圧の印加不足などによるトナー像の転写むらを防止で
きる。
【0031】転写部材が像担持体に接触している場合、
或いは、転写部材が被転写体を介して像担持体に接触し
ている場合、転写領域は、例えば、転写部材と像担持体
のニップ部分、或いは、転写部材と被転写体のニップ部
分である。この場合、転写部材に印加する交流電圧の周
期はT[sec]は、T≦W/Vの関係を満たすように
すればよい。ここで、W[mm]は、転写部材と像担持
体のニップ部分の幅、又は転写部材と被転写体のニップ
部分の幅である。V[mm/sec]は、転写時に被転
写体が転写部材と像担持体の間を移動するときの被転写
体表面移動速度である。W/Vは、被転写体上の一点が
ニップ部分を通過する時間、換言すれば、転写領域を通
過するのに要する時間を表していると考えることができ
る。したがって、T≦W/Vとすれば、被転写体上の任
意の一点がニップ部分を通過する間に、少なくとも一度
は、トナー像を被転写体に転写するのに必要十分な大き
さの電圧を転写部材に印加することができる。 (2)画像形成装置 前記課題を解決するために本発明は、原稿画像に基づく
トナー像を記録シート上に形成するための画像形成装置
であって、複数の像担持体と、前記各像担持体それぞれ
に対して設けらており、それぞれが前記像担持体上にト
ナー像を形成することができる複数の作像装置と、前記
各像担持体それぞれに対して設けられており、それぞれ
が前記像担持体に臨む転写部材を含み、それぞれが該転
写部材に転写電圧を印加することで、該転写部材に臨む
該像担持体上のトナー像を、該像担持体と該転写部材の
間に通す被転写体上に転写することができる複数の転写
装置と、前記各転写部材それぞれに所定の交流電圧を印
加することができる転写電源装置とを備えており、前記
転写電源装置は、順次隣合う少なくとも二つの前記転写
部材には互いに位相をずらして前記交流電圧を印加し、
順次隣合う少なくとも二つの前記転写部材には、該交流
電圧の絶対値において最大電圧を同時には印加しないこ
とを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0032】本発明の画像形成装置は、本発明に係る転
写電圧印加方法を実施することができる画像形成装置で
ある。先の(1)の転写電圧印加方法の説明の中で述べ
たことは、本発明の画像形成装置でも同じことが言え
る。本発明の画像形成装置は、例えば、プリンタ、複写
機、ファクシミリ装置などとして利用することができ
る。
【0033】本発明の画像形成装置は、複数の像担持体
と、複数の作像装置と、複数の転写装置とを備えてい
る。像担持体の数、作像装置の数及び転写装置の数は同
じである。転写装置は、それぞれ転写部材を有してい
る。複数の作像装置は、複数の像担持体それぞれに対し
て設けられている。複数の転写装置は、複数の像担持体
それぞれに対して設けられている。すなわち、本発明の
画像形成装置は、像担持体、作像装置及び転写装置を一
つのグループとする作像ユニットを、複数ユニット備え
ている。
【0034】像担持体上には、その像担持体に対して設
けられた作像装置によって、トナー像を形成することが
できる。像担持体上に形成されたトナー像は、その像担
持体に対して設けられた転写装置によって、被転写体に
転写することができる。転写装置の転写部材に電圧を印
加することで、像担持体上のトナー像を被転写体上に転
写することができる。転写時には、被転写体は、像担持
体と転写部材の間を通す。
【0035】作像装置が像担持体上にトナー像を形成す
る方式は、どのような方式でもよい。作像装置は、例え
ば電子写真法によって像担持体上にトナー像を形成する
ことができる電子写真方式の作像装置とすればよい。電
子写真方式の作像装置を採用するときには、像担持体
は、例えば、感光体である。作像装置は、静電潜像を形
成せずに、像担持体上に直接トナー像を形成することが
できる直接記録方式の作像装置としてもよい。直接記録
方式の作像装置としては、例えば、特許第268750
6号公報、特開昭60−192652号公報、特開昭6
1−286164号公報、特開昭62−248662号
公報が教える作像装置を挙げることができる。
【0036】転写装置の転写部材としては、従来より知
られているものを採用することができる。転写部材とし
ては、例えば、ブラシ、ローラ、ブレード、シートなど
を採用することができる。ブラシ、ローラ、ブレード、
シートなどの転写部材は、例えば、転写時には、被転写
体を介して像担持体に接触させればよい。転写装置を例
えばコロトロンチャージャー、スコロトロンチャージャ
ーなどの放電チャージャとして、転写部材は、転写時
に、転写部材と像担持体の間に配置される被転写体に向
けて放電するための放電電極を含む部材としてもよい。
【0037】被転写体は、例えば記録シートである。被
転写体が記録シートであるときには、画像形成装置に、
各像担持体に臨む位置へ順に記録シートを搬送するため
のシート搬送装置を設けておけばよい。記録シートは、
シート搬送装置によって、像担持体とその像担持体に対
して設けられた転写装置の転写部材の間を通して搬送す
ればよい。シート搬送装置は、例えば、外周面が全ての
像担持体に臨むシート搬送回転体を有するものとすれば
よい。シート搬送回転体は、例えば、2以上のローラに
巻き掛けられた無端ベルトである。シート搬送回転体外
周面に記録シートを静電吸着させるなどして、記録シー
トを担持させ、シート搬送回転体を回すことで記録シー
トを各像担持体に臨む位置へ順に搬送することができ
る。
【0038】被転写体は、記録シートに転写するための
トナー像を一旦担持するための中間転写体としてもよ
い。中間転写体は、例えば無端ベルトのように回転体形
状である。各像担持体から中間転写体上にそれぞれ転写
された複数のトナー像を、記録シートに転写すること
で、記録シート上にトナー像を形成することができる。
各像担持体上のトナー像は、代表的には、既に転写され
たトナー像に重なるように順に中間転写体上に転写すれ
ばよい。
【0039】本発明の画像形成装置においては、複数の
作像装置が、それぞれ互いに異なる色のトナー(例え
ば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒色の四色のトナ
ー)を用いてトナー像を形成すれば、記録シート上にカ
ラートナー像を形成することができる。本発明の画像形
成装置は、複数の像担持体、複数の作像装置及び複数の
転写装置の他に、さらに、転写電源装置を備えている。
【0040】転写電源装置は、各転写装置の転写部材に
それぞれ所定の交流電圧を印加することができる。転写
電源装置は、例えば、各転写部材それぞれに対して設け
られた複数の電源を含むものである。転写電源装置は、
複数の転写部材のうち、二以上の転写部材に共通の電源
を含むものであってもよい。転写電源装置が、転写時
に、各転写部材へ印加する交流電圧は、前記(1)の説
明で述べたように、例えば、正弦波交流電圧、非正弦波
交流電圧である。各転写部材には、代表的には、同じ周
期の、同じ波形の交流電圧を印加すればよい。
【0041】転写電源装置は、各転写部材に、前記
(1)の転写電圧印加方法の説明の中で述べたように交
流電圧を印加する。これにより、本発明の画像形成装置
においては、転写領域間での転写電流の干渉を抑制し
て、各転写領域において良好な転写を行うことができ
る。したがって、記録シート上に転写むらなどない良好
なトナー像を形成することができる。
【0042】前述のように被転写体が記録シートであ
り、画像形成装置が記録シートを搬送するためのシート
搬送回転体を含むシート搬送装置を備えているときに
は、画像形成装置には、さらに次の吸着装置と、吸着用
電源を設けてもよい。吸着装置は、シート搬送回転体に
臨む吸着用部材を含み、吸着用部材に吸着用電圧を印加
することで、吸着用部材とシート搬送回転体の間を通す
記録シートを、シート搬送回転体外周面に吸着させるこ
とができる。吸着用電源は、吸着用部材に所定の吸着用
交流電圧を印加することができる。吸着用部材として
は、転写部材として例示したものを採用することができ
る。吸着用電源は、各転写部材に交流電圧を印加するた
めの転写電源装置がその機能を兼ねていてもよい。
【0043】順次隣合う少なくとも二つの転写部材に転
写電圧を印加するときと同様に、吸着用電源が吸着用部
材に吸着用交流電圧の絶対値における最大電圧を印加し
ているとき、吸着用部材に隣合う転写部材に、転写用交
流電圧(転写電圧としての交流電圧)の絶対値における
最大電圧が印加されないように、転写電源装置は転写部
材に転写用交流電圧を印加してもよい。吸着用交流電圧
と転写用交流電圧は、例えば、同じ周期で同じ波形の交
流電圧とすればよい。吸着用電源が吸着用部材に吸着用
交流電圧の絶対値における最大電圧の80%より大きい
絶対値電圧を印加しているとき、転写電源装置は吸着用
部材に隣合う転写部材に、転写用交流電圧の絶対値にお
ける最大電圧の80%より大きい絶対値電圧を印加しな
いようにしてもよい。このように吸着用部材とこれに隣
合う転写部材に交流電圧を印加することで、隣合う二つ
の転写領域間での転写電流の干渉を抑制して、転写不良
を抑制できるのと同様に、吸着用部材に隣合う転写領域
での吸着用電流の干渉による転写不良を抑制できる。
【0044】前述のように被転写体が記録シートであ
り、画像形成装置が記録シートを搬送するためのシート
搬送回転体を含むシート搬送装置を備えているときに
は、画像形成装置には、さらに次の分離装置と、分離用
電源を設けてもよい。分離装置は、シート搬送回転体に
臨む分離用部材を含み、分離用部材に分離用電圧を印加
することで、シート搬送回転体上の記録シートを、シー
ト搬送回転体から分離するための、或いは、記録シート
がシート搬送回転体から分離しやすい状態にするための
ものである。分離用電源は、分離用部材に所定の分離用
交流電圧を印加することができるものである。分離用部
材としては、転写部材として例示したものを採用するこ
とができる。分離用電源は、各転写部材に交流電圧を印
加するための転写電源装置がその機能を兼ねていてもよ
い。順次隣合う少なくとも二つの転写部材に転写電圧を
印加するときと同様に、分離用電源が分離用部材に分離
用交流電圧の絶対値における最大電圧を印加していると
き、分離用部材に隣合う転写部材に、転写用交流電圧の
絶対値における最大電圧を印加しないように、転写電源
装置は転写部材に転写用交流電圧を印加してもよい。分
離用交流電圧と転写用交流電圧は、例えば、同じ周期で
同じ波形の交流電圧とすればよい。分離用電源が分離用
部材に分離用交流電圧の絶対値における最大電圧の80
%より大きい絶対値電圧を印加しているとき、転写電源
装置は分離用部材に隣合う転写部材に、転写用交流電圧
の絶対値における最大電圧の80%より大きい絶対値電
圧を印加しないようにしてもよい。このように分離用部
材とこれに隣合う転写部材に交流電圧を印加すること
で、分離用部材に隣合う転写領域での分離用電流の干渉
による転写不良を抑制できる。
【0045】前述のように被転写体が、記録シートへ転
写するためのトナー像を一旦担持するための中間転写体
であるときには、画像形成装置には、次の二次転写装置
と、二次転写電源をさらに設けてもよい。二次転写装置
は、中間転写体に臨む二次転写部材を含み、二次転写部
材に二次転写電圧を印加することで、中間転写体上のト
ナー像を、中間転写体と二次転写部材の間を通す記録シ
ート上に転写することができるものである。二次転写電
源は、二次転写部材に二次転写電圧として所定の交流電
圧を印加することができるものである。二次転写部材と
しては、転写部材(像担持体から被転写体にトナー像を
転写すための一次転写部材)として例示したものを採用
することができる。二次転写電源は、各一次転写部材に
交流電圧を印加するための転写電源装置がその機能を兼
ねていてもよい。
【0046】順次隣合う少なくとも二つの一次転写部材
に転写電圧を印加するときと同様に、二次転写電源が二
次転写部材に二次転写交流電圧の絶対値における最大電
圧を印加しているとき、二次転写部材に隣合う一次転写
部材に、一次転写交流電圧の絶対値における最大電圧を
印加しないように、転写電源装置は一次転写部材に一次
転写交流電圧を印加してもよい。二次転写交流電圧と一
次転写交流電圧は、例えば、同じ周期で同じ波形の交流
電圧とすればよい。二次転写電源が二次転写部材に二次
転写交流電圧の絶対値における最大電圧の80%より大
きい絶対値電圧を印加しているとき、転写電源装置は二
次転写部材に隣合う一次転写部材に、一次転写用交流電
圧の絶対値における最大電圧の80%より大きい絶対値
電圧を印加しないようにしてもよい。二次転写部材とこ
れに隣合う一次転写部材にこのように交流電圧を印加す
ることで、二次転写部材に隣合う一次転写領域での二次
転写電流の干渉による転写不良を抑制できる。また、二
次転写領域での一次転写電流の干渉による転写不良を抑
制できる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (1) 図1に、本発明に係る画像形成装置の一例の概
略構成図を示す。 図1に示す画像形成装置A1は、次に述べるように電子
写真方式のタンデム方式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置A1は、原稿画像に基づくトナー像を記録
シート上に形成するための装置である。
【0048】画像形成装置A1は、シアン色用作像ユニ
ットPC、マゼンタ色用作像ユニットPM、イエロー色
用作像ユニットPY及び黒色用作像ユニットPKの四つ
の作像ユニットを備えている。四つの作像ユニットP
C、PM、PY及びPKは、記録シートを担持して搬送
することができるシート搬送ベルト6の外周面に臨む位
置に配置されている。
【0049】シアン色用作像ユニットPCは、ドラム状
の感光体1Cを有している。感光体1Cは接地されてい
る。感光体1Cの周囲には、帯電チャージャー21C、
レーザ装置LDC、シアン色のトナーを収納する現像装
置31C、転写ブラシ41C、クリーニング装置51
C、イレーサーランプ53Cが順に配置されている。転
写ブラシ41Cは、感光体1C上に形成されるトナー像
を記録シート上に転写するための、転写電圧が印加され
る転写部材である。転写ブラシ41Cは、シート搬送ベ
ルト6の内周面側に配置されており、感光体1Cに臨ん
でいる。転写ブラシ41Cは、シート搬送ベルト6を介
して、感光体1Cに当接している。
【0050】マゼンタ色用作像ユニットPM、イエロー
色用作像ユニットPY、黒色用作像ユニットPKもそれ
ぞれ感光体1M、1Y、1Kを有しており、これら各感
光体の周囲にはシアン色用作像ユニットPCと同様の機
器が順に配置されている。感光体1M、1Y、1Kは、
それぞれ接地されている。感光体1M、1Y、1Kに
は、それぞれ転写ブラシ41M、41Y、41Kが臨ん
でいる。転写ブラシ41M、41Y、41Kは、シート
搬送ベルト6を介して、それぞれ感光体1M、1Y、1
Kに当接している。
【0051】各作像ユニットの転写ブラシ41C、41
M、41Y、41Kは、これら転写ブラシそれぞれに転
写電圧を印加するための転写電源装置PSDに接続され
ている。転写電源装置PSDは、転写ブラシ41C、4
1M、41Y、41Kにそれぞれ接続された電源PS
C、PSM、PSY、PSKを有している。転写電源装
置PSDは、図2に示すように転写制御部CTRに接続
されており、各電源から各転写ブラシへの転写電圧の印
加は、転写制御部CTRによって制御される。
【0052】シート搬送ベルト6は、二つのローラr
1、r2に巻き掛けられた無端ベルトである。シート搬
送ベルト6の外周面側であって、ローラr2に臨む位置
には、クリーニングブレード52が配置されている。ク
リーニングブレード52は、シート搬送ベルト6に接触
する位置と、シート搬送ベルト6から離間した位置の間
を揺動させることができる。シート搬送ベルト6上のト
ナーを除去するときだけ、クリーニングブレード52は
シート搬送ベルト6に接触する位置に配置される。
【0053】シート搬送ベルト6は、記録シートをその
外周面に吸着して、担持することができる。ローラr2
を図示を省略した駆動装置によって図1中反時計回りに
回転駆動することで、シート搬送ベルト外周面に担持さ
れた記録シートを作像ユニットPC、PM、PY、PK
の各感光体に順に臨ませながら搬送することができる。
【0054】作像ユニットPC〜PKは、次のようにし
て原稿画像に基づくカラートナー像を記録シート上に形
成することができる。シアン、マゼンタ、イエロー、黒
色の各色成分原稿画像のトナー像を、記録シート上に重
ねて形成することで、原稿画像に基づくカラートナー像
が記録シート上に形成される。シアン色用作像ユニット
PCを例にとって、シアン色トナー像の記録シートへの
形成手法を説明する。
【0055】画像形成時には、感光体1Cは図1中時計
回りに回転駆動され、シート搬送ベルト6は図1中反時
計回りに回転駆動される。このとき、感光体1Cは、そ
の外周面が所定の周速度V[mm/sec]で移動する
ように回転駆動される。他の作像ユニットの感光体も、
同じ周速度Vにて回転駆動される。シート搬送ベルト6
も、感光体と同じ周速度V[mm/sec]にて回転駆
動される。
【0056】感光体1Cは、イレーサーランプ53Cか
らの照射光で、光除電される。次いで、感光体1Cは帯
電チャージャー21Cで帯電される。帯電した感光体1
Cをレーザー装置LDCで露光することで、感光体1C
上にシアン色成分原稿画像の静電潜像が形成される。シ
アン色原稿画像データは、図示を省略したホスト機器か
ら入力される。静電潜像は現像装置31Cでシアン色ト
ナーを用いて現像されて、感光体1C上にシアン色トナ
ー像が形成される。現像装置31Cは、本例では、負に
帯電したシアン色トナーを用いて現像を行う。他の作像
ユニットの現像装置も、本例では、負に帯電したトナー
を用いて現像を行う。感光体1C上のシアン色トナー像
は、シート搬送ベルト6に担持された記録シート上に、
転写ブラシ41Cによって転写される。転写ブラシ41
Cに電源PSCから転写電圧を印加することで、感光体
1C上のシアン色トナー像は、記録シート上に静電転写
される。転写ブラシ41Cへの転写電圧の印加手法につ
いては後に詳述する。
【0057】同様にして、作像ユニットPM、PY、P
Kにおいても、マゼンタ、イエロー、黒色のトナー像が
それぞれ感光体上に形成され、これらトナー像は順にシ
ート搬送ベルト6に担持された記録シート上に、既に転
写されたトナー像に重ねて転写される。トナー像が多重
転写された記録シートは、シート搬送ベルト6から分離
され、定着装置FDでトナー像の定着が行われた後、装
置外に排出される。
【0058】本発明の画像形成装置A1においては、転
写ブラシ41C、41M、41Y、41Kには、次のよ
うに転写電圧が印加される。図3に、転写時に各転写ブ
ラシへ印加される転写電圧の波形、位相を示す。転写ブ
ラシ41C、41M、41Y、41Kには、それぞれ電
源PSC、PSM、PSY、PSKから、同じ周期、同
じ波形の交流電圧が印加される。本例では、各転写ブラ
シには、矩形パルス交流電圧が印加される。
【0059】各転写ブラシに印加される矩形パルス交流
電圧は、電圧V11と電圧V21が交互に入れ替わる交流電
圧である。電圧V11は、本例では+1.5k[vol
t]である。電圧V11の極性は、感光体上のトナーの帯
電極性(本例では、負極性)とは、逆の極性に設定され
ている。電圧V11は、感光体上のトナー像を記録シート
上に転写するのに必要十分な大きさの電圧である。電圧
21は、本例では0[volt]である。矩形パルス交
流電圧の周期は、T1 [sec]である。矩形パルス交
流電圧のデューティー比は、本例では16%に設定され
ている。転写ブラシに電圧V11、V21が印加されている
時間をそれぞれT11、T12とすると、デューティー比
は、(T11/(T11+T12))×100[%]である。
【0060】転写制御部CTRは、このような矩形パル
ス交流電圧を、転写ブラシ41C、41M、41Y、4
1Kに、その位相を90°ずつずらして印加させる。こ
れにより、二以上の転写ブラシに同時には、電圧V11
印加されない。換言すれば、転写ブラシ41C、41
M、41Y、41Kのうちのいずれか一つの転写ブラシ
に電圧V11が印加されているときには、他の転写ブラシ
には電圧V12(本例では、0volt)が印加される。
すなわち、四つの転写ブラシのうちのいずれか一つの転
写ブラシに電圧V11が印加されているときには、他の転
写ブラシには電圧が印加されない。隣合う二つの転写ブ
ラシに電圧V11が印加されるタイミング間には、これら
転写ブラシいずれにも電圧が印加されないインターバル
タイムTiが設けられている。
【0061】本発明の画像形成装置A1においては、ト
ナー像を転写するのに必要十分な大きさの電圧V11が、
二以上の転写ブラシに同時には印加されないので、たと
え高湿環境下においても、各転写領域(感光体に転写ブ
ラシが臨む領域)において転写電流の干渉が発生せず、
トナー像の転写むらなどの転写不良を防止できる。ま
た、各転写ブラシに印加する矩形パルス交流電圧の周期
1 は、次のように設定されているため、転写電圧の印
加不足などによる転写むらも防止できる。各転写ブラシ
に印加する交流電圧の周期T1 は、T1 ≦(ニップ幅W
/速度V)の関係を満たすように設定されている。ここ
で、速度V[mm/sec]は、前述のように、画像形
成時の各感光体及びシート搬送ベルトの周面移動速度で
ある。速度Vは、シート搬送ベルト上に担持された記録
シートが感光体と転写ブラシの間を通過するときの、記
録シートの移動速度である。また、ニップ幅W[mm]
は、記録シート移動方向における、転写ブラシがシート
搬送ベルト6を介して感光体に接触しているニップ部分
の幅である。記録シート上の任意の一点の、ニップ部分
の通過時間は、(ニップ幅W/速度V)である。したが
って、上記関係を満たす周期T1 の交流電圧を各転写ブ
ラシに印加すれば、記録シート上の任意の一点が、感光
体と転写ブラシのニップ部分を通過する間に、少なくと
も一回は電圧V11がその転写ブラシに印加される。ま
た、記録シート上の任意の一点が、ニップ部分を通過す
る間に、少なくとも時間T11だけは、電圧V11がその転
写ブラシに印加される。したがって、各転写ブラシに間
欠的にパルス電圧を印加しても、転写電圧印加不足など
による転写むらを防止することができる。
【0062】これらにより、本発明の画像形成装置A1
においては、各色トナー像を記録シート上に良好に転写
することができ、良好なカラートナー像を記録シート上
に形成することができる。 (2) 転写ブラシに印加する電圧の立ち上がり時間な
どを考慮して、図3に示す矩形パルス交流電圧に代え
て、図4に示す矩形パルス交流電圧を各転写ブラシに印
加しても、転写電流の干渉による転写むらなどの転写不
良を抑制できる。
【0063】図4に示す矩形パルス交流電圧は、電圧V
12と電圧V22が交互に入れ替わる周期T2 の交流電圧で
ある。電圧V12は、本例では+1.5k[volt]で
ある。電圧V12は、感光体上のトナー像を記録シート上
に転写するのに必要十分な大きさの電圧である。電圧V
22は、本例では電圧V12の80%の+1.2k[vol
t]である。各転写部材には、このような矩形パルス交
流電圧を90°ずつ位相をずらして印加する。
【0064】これにより、転写時には、二以上の転写ブ
ラシに同時には、電圧V12(電圧V 12と電圧V22のう
ち、絶対値が大きい方の電圧)は印加されない。四つの
転写ブラシのうちのいずれか一つの転写ブラシに電圧V
12が印加されているときには、他の転写ブラシには電圧
22が印加される。電圧V22が電圧V12の80%に設定
されているため、従来のように全ての転写ブラシに電圧
12の直流電圧を印加するときと比べると、転写領域間
での転写電流の干渉を抑制できる。その結果、従来より
転写むらなどの転写不良を抑制して、良好なトナー像の
転写を行うことができる。 (3) 各転写部材(画像形成装置A1においては、転
写ブラシ)に印加する交流電圧は、矩形パルス交流電圧
に代えて、例えば、図5に示す半波正弦波パルス交流電
圧としてもよい。
【0065】図5に示す半波正弦波パルス交流電圧は、
最大電圧V13、最小電圧0[volt]の周期T3 の交
流電圧である。電圧V13は、本例では+1.5k[vo
lt]である。各転写ブラシには、このような半波正弦
波パルス交流電圧を、90°ずつずらして印加する。こ
れにより、転写時には、二以上の転写ブラシに同時には
電圧が印加されない。したがって、転写領域間での転写
電流の干渉を抑制でき、良好なトナー像の転写を行うこ
とができる。 (4) 少なくとも隣合う二つの転写部材に、同時に電
圧が印加されないようにするだけでも、転写領域間での
転写電流の干渉による転写むらなどの転写不良を抑制で
きる。また、少なくとも隣合う二つの転写部材に、同時
にトナー像転写に必要な大きさ以上の電圧が印加されな
いようにするだけでも、転写領域間での転写電流の干渉
による転写むらなどの転写不良を抑制できる。
【0066】例えば、次の(4−1)、(4−2)に示
す交流電圧を各転写部材に印加しても、従来より転写不
良を抑制できる。 (4−1) 例えば、図6に示す矩形パルス交流電圧を
各転写ブラシに印加しても、転写電流の干渉による転写
むらなどの転写不良を抑制できる。 図6に示す矩形パルス交流電圧は、電圧V14と電圧V24
が交互に入れ替わる周期T4 の交流電圧である。電圧V
14は、本例では+1.5k[volt]である。電圧V
24は、0[volt]である。
【0067】各転写ブラシには、このような矩形パルス
交流電圧を次のように位相をずらして印加する。シアン
色用の転写ブラシ41Cと、イエロー色用の転写ブラシ
41Yには、同位相で矩形パルス交流電圧を印加する。
マゼンタ色用の転写ブラシ41Mと、黒色用の転写ブラ
シ41Kには、同位相で矩形パルス交流電圧を印加す
る。転写ブラシ41Cと、転写ブラシ41Yには、18
0°位相をずらして矩形パルス交流電圧を印加する。
【0068】これらにより、隣合う二つの転写ブラシに
は、同時には電圧が印加されない。隣合う二つの転写ブ
ラシに同時に電圧を印加しないだけでも、従来のように
全ての転写ブラシに同時に直流電圧を印加するときに比
べると、或いは、隣合う二つの転写ブラシに、同位相で
交流電圧を印加するときに比べると、転写電流の干渉を
抑制でき、転写むらなどの転写不良を抑制することがで
きる。
【0069】転写ブラシ41Cと転写ブラシ41Yに
は、同位相の矩形パルス交流電圧を印加するので、これ
ら転写ブラシそれぞれに対して電源PSC、PSYを接
続することに代えて、これら転写ブラシに共通の電源を
接続してもよい。転写ブラシ41Mと転写ブラシ41K
についても、同位相の矩形パルス交流電圧を印加するの
で、これら転写ブラシに共通の電源を接続してもよい。
例えば、図7に示す画像形成装置A2のようにしてもよ
い。
【0070】図7に示す画像形成装置A2においては、
転写ブラシ41Cと41Yには、電源PS1が接続され
ている。転写ブラシ41Mと41Kには、電源PS2が
接続されている。このように、二つの転写ブラシに共通
の電源を採用することで、転写電源装置PSDをコンパ
クト、低コストにできる。ひいては、画像形成装置全体
をコンパクト、低コストにできる。 (4−2) 例えば、図8に示す正弦波交流電圧を各転
写ブラシに印加しても、転写電流の干渉による転写むら
などの転写不良を抑制できる。
【0071】図8に示す交流電圧は、最大値がV15、最
小値が0[volt]の、周期T5の正弦波交流電圧で
ある。V15は、本例では1.5k[volt]である。
別の言い方をすると、この正弦波交流電圧は、ピーク・
トゥー・ピーク電圧Vppの1/2の電圧(=V15
2)だけ、中心電圧Vcが0[volt]から正方向に
シフトした正弦波交流電圧である。転写ブラシ41C
と、転写ブラシ41Yには、同位相でこの正弦波交流電
圧を印加する。転写ブラシ41Mと、転写ブラシ41K
には、同位相でこの正弦波交流電圧を印加する。転写ブ
ラシ41Cと、転写ブラシ41Yには、180°位相を
ずらしてこの正弦波交流電圧を印加する。
【0072】これらにより、隣合う二つの転写ブラシに
は、同時には電圧V15の50%にあたる0.75k[v
olt]より大きい電圧は印加されない。また、隣合う
二つの転写ブラシのうちの一方の転写ブラシに、最大電
圧V15に近い電圧が印加されているときには、他方の転
写ブラシには、最小電圧0voltに近い電圧が印加さ
れる。したがって、全ての転写ブラシに同位相の正弦波
交流電圧を印加するときに比べれば、転写電流の干渉を
抑制でき、転写むらなどの転写不良を抑制することがで
きる。 (5) 図9に、本発明に係る画像形成装置の他の例の
概略構成図を示す。
【0073】図9に示す画像形成装置A3は、図1に示
す画像形成装置A1に、さらに次の吸着装置71と分離
装置72を設けたものである。吸着装置71は、記録シ
ートRをシート搬送ベルト6の外周面に静電吸着させる
ために設けられている。吸着装置71は、シート搬送方
向においてシアン色用の作像ユニットPCの上流側に配
置されている。吸着装置71は、シート搬送ベルト6に
臨んでいる。吸着装置71は、本例では、いわゆるコロ
ナチャージャーである。吸着装置71は、感光体の軸方
向に延びるワイヤ状の放電電極711を有している。放
電電極711には、電源PS3が接続されている。電源
PS3から放電電極711に電圧印加することで、放電
電極711からシート搬送ベルト6に向けて放電させる
ことができる。この放電により供給された電荷で、記録
シートはシート搬送ベルト6に静電吸着する。
【0074】分離装置72は、シート搬送ベルト6上に
吸着した記録シートRを、シート搬送ベルト6から分離
するときにおいて、記録シートをシート搬送ベルト6か
ら分離しやすい状態にするために設けられている。分離
装置72は、シート搬送方向において、黒色用の作像ユ
ニットPKの下流側に配置されている。分離装置72
は、シート搬送ベルト6に臨んでいる。分離装置72
は、本例では、いわゆるコロナチャージャーである。分
離装置72は、放電電極721を有している。放電電極
721には、電源PS4が接続されている。電源PS4
から放電電極721に電圧印加することで、放電電極7
21からシート搬送ベルト6に向けて放電させることが
できる。この放電により供給された電荷で、シート搬送
ベルト6に静電吸着している記録シートから除電するこ
とができる。これにより、記録シートはシート搬送ベル
ト6から分離しやすい状態となり、ローラr1により形
成されているベルト曲面と、記録シート自身のこしなど
によって、記録シートをシート搬送ベルト6から分離す
ることができる。
【0075】画像形成装置A3においては、吸着装置7
1からの放電電流及び(又は)分離装置72からの放電
電流と、各転写部材からの転写電流が干渉して、各転写
領域で転写むらなどの転写不良が発生しないように、吸
着装置71の放電電極711、分離装置72の放電電極
721及び各転写ブラシへの電圧印加は次のように制御
される。
【0076】これら放電電極及び転写ブラシにそれぞれ
接続された電源は、図10に示すように転写制御部CT
Rに接続されている。これら放電電極及び転写ブラシへ
の電圧印加は、転写制御部CTRにより制御される。こ
れら放電電極及び転写ブラシには、図11に示すように
交流電圧が印加される。吸着用放電電極711には、電
圧V16と0[volt]が交互に入れ替わる周期T6
矩形パルス交流電圧が印加される。
【0077】転写ブラシ41C、41M、41Y、41
Kには、電圧V17と0[volt]が交互に入れ替わる
周期T6 の矩形パルス交流電圧が印加される。分離用放
電電極721には、電圧V18と0[volt]が交互に
入れ替わる周期T6 の矩形パルス交流電圧が印加され
る。吸着用放電電極711、転写ブラシ41C、41
M、41Y、41K、分離用放電電極721には、この
順に位相を60°ずつずらして矩形パルス交流電圧が印
加される。
【0078】これらにより、二以上の転写ブラシに同時
には転写電圧が印加されない。また、吸着用放電電極7
11と、いずれの転写ブラシにも同時には電圧が印加さ
れない。さらに、分離用放電電極721と、いずれの転
写ブラシにも同時には電圧が印加されない。したがっ
て、転写領域間での転写電流の干渉を抑制できる。吸着
用放電電極711からの吸着用放電電流と、転写電流の
干渉も抑制できる。分離用放電電極721からの分離用
放電電流と、転写電流の干渉も抑制できる。これらによ
り、画像形成装置A3においても、転写むらなどの転写
不良を抑制して、良好なトナー像の転写を行うことがで
きる。 (6) 記録シートは、シート搬送ベルトで各感光体に
臨む位置へ順に搬送することに代えて、次のようにして
搬送してもよい。例えば、図12に示す画像形成装置A
4のようにしてもよい。
【0079】画像形成装置A4においては、図12中点
線で示すシート搬送経路の下側に、記録シートを搬送す
るためのローラr31〜r43の13個のローラが配置
されている。シート搬送ローラr31〜r43は、それ
ぞれ図示を省略した駆動装置によって、図12中半時計
回りに回転駆動することができる。これらシート搬送ロ
ーラを回転駆動することで、記録シートを順に各感光体
に臨む位置に搬送することができる。
【0080】画像形成装置A4においては、転写電圧を
印加する転写部材として、転写ブラシに代えて、転写ロ
ーラが採用されている。感光体1C、1M、1Y、1K
には、それぞれ転写ローラ42C、42M、42Y、4
2Kが当接している。各転写ブラシに交流電圧を印加し
たときと同様に、各転写ローラに交流電圧を印加するこ
とで、各転写領域での転写不良を抑制できる。転写部材
としては、転写ブラシ、転写ローラの他に、例えば、転
写ブレード、転写シートを採用してもよい。また、転写
部材は、コロナーチャージャー、スコロトロンチャージ
ャーなどの放電チャージャーの放電電極としてもよい。 (7) 図13に、本発明に係る画像形成装置のさらに
他の例の概略構成図を示す。
【0081】図13に示す画像形成装置A5も、画像形
成装置A1と同様に、四つの作像ユニットPC、PM、
PY、PKを有している。各感光体ユニットにおいて
は、それぞれ感光体1C、1M、1Y、1K上にトナー
像が形成される。各感光体ユニットに臨む位置には、中
間転写ベルト8が配置されている。中間転写ベルト8
は、二つのローラr5、r6に巻き掛けられた無端ベル
トである。
【0082】各感光体上に形成されたトナー像を中間転
写ベルト8上に転写するために、感光体1C、1M、1
Y、1Kに臨む位置には、転写ブラシ41C、41M、
41Y、41Kがそれぞれ配置されている。各転写ブラ
シは、中間転写ベルト8の内周面側に配置されている。
転写ブラシ41C、41M、41Y、41Kには、それ
ぞれ電源PSC、PSM、PSY、PSKが接続されて
いる。
【0083】中間転写ベルト8に臨む位置には、二次転
写ローラ43が配置されている。二次転写ローラ43
は、中間転写ベルト8のローラr6に巻き掛けられた部
分において、中間転写ベルト8に当接している。二次転
写ローラ43には、電源PS5が接続されている。画像
形成装置A5においては、各感光体上に形成されたトナ
ー像は、直接記録シート上に転写されるのではなく、一
旦中間転写ベルト8上に転写される。各感光体上に形成
されたトナー像は、各転写ブラシに転写電圧を印加する
ことで、中間転写ベルト8上に静電転写される。中間転
写ベルト8上のトナー像は、二次転写ローラ43に転写
電圧を印加することで、中間転写ベルト8と二次転写ロ
ーラ43の間を通す記録シートR上に、一括して転写さ
れる。トナー像が転写された記録シートは、定着装置F
Dにおいて定着が行われた後、装置外に排出される。
【0084】各一次転写用転写ブラシと、二次転写用の
転写ローラ43には、図14に示すように交流電圧が印
加される。一次転写ブラシ41C、41M、41Y、4
1Kには、電圧V19と0[volt]が交互に入れ替わ
る周期T9 の矩形パルス交流電圧が印加される。二次転
写ローラ43には、電圧V31と0[volt]が交互に
入れ替わる周期T9 の矩形パルス交流電圧が印加され
る。
【0085】一次転写ブラシ41C、41M、41Y、
41K、二次転写ローラ43には、この順に位相を72
°ずつずらして矩形パルス交流電圧が印加される。これ
らにより、二以上の一次転写ブラシに同時には転写電圧
が印加されない。また、二次転写ローラ43と、いずれ
の一次転写ブラシにも同時には電圧が印加されない。
【0086】したがって、一次転写領域間での転写電流
の干渉を抑制できる。二次転写ローラ43からの二次転
写電流と、一次転写電流の干渉も抑制できる。これらに
より、画像形成装置A5においても、一次転写(感光体
から中間転写ベルト8への転写)及び二次転写(中間転
写ベルト8から記録シートへの転写)のいずれについて
も、転写むらなどの転写不良を抑制することができる。
したがって、記録シート上に良好なカラートナー像を形
成することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明は、複数の像担持体上にそれぞれ
形成されたトナー像を、各像担持体にそれぞれ臨む複数
の転写部材にそれぞれ転写電圧を印加することで、像担
持体とこれに臨む転写部材の間に通す被転写体上に転写
するときの転写電圧印加方法であって、転写領域間にお
ける転写電流の干渉を抑制して、各転写領域においてそ
れぞれ良好な転写を行うことができる転写電圧印加方法
を提供することができる。
【0088】また、本発明は、複数の像担持体上にそれ
ぞれ形成されたトナー像が、各像担持体にそれぞれ臨む
複数の転写部材にそれぞれ転写電圧を印加することで、
像担持体とこれに臨む転写部材の間に通される被転写体
上に転写される画像形成装置であって、転写領域間にお
ける転写電流の干渉を抑制して、各転写領域においてそ
れぞれ良好な転写を行うことができ、それだけ良好なト
ナー像を記録シート上に形成することができる画像形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図
である。
【図2】図1の画像形成装置において、トナー像の転写
に関係する機器の概略ブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置が有する複数の転写部材に
それぞれ印加する交流電圧の一例の波形及び位相関係を
示す図である。
【図4】図1の画像形成装置が有する複数の転写部材に
それぞれ印加する交流電圧の他の例の波形及び位相関係
を示す図である。
【図5】図1の画像形成装置が有する複数の転写部材に
それぞれ印加する交流電圧のさらに他の例の波形及び位
相関係を示す図である。
【図6】図1の画像形成装置が有する複数の転写部材に
それぞれ印加する交流電圧のさらに他の例の波形及び位
相関係を示す図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構成
図である。
【図8】図1の画像形成装置が有する複数の転写部材に
それぞれ印加する交流電圧のさらに他の例の波形及び位
相関係を示す図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の概
略構成図である。
【図10】図9の画像形成装置において、トナー像の転
写に関係する機器の概略ブロック図である。
【図11】図9の画像形成装置が有する複数の転写部
材、吸着用放電電極及び分離用放電電極にそれぞれ印加
する交流電圧の一例の波形及び位相関係を示す図であ
る。
【図12】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の
概略構成図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の
概略構成図である。
【図14】図13の画像形成装置が有する複数の転写部
材及び二次転写部材にそれぞれ印加する交流電圧の一例
の波形及び位相関係を示す図である。
【図15】従来の画像形成装置の一例の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
A1、A2、A3、A4、A5 画像形成装置 PC、PM、PY、PK 作像ユニット 1C、1M、1Y、1K 感光体(像担持体) 21C 帯電チャージャー LDC レーザー装置 31C 現像装置 41C、41M、41Y、41K 転写ブラシ(転写部
材) 42C、42M、42Y、42K 転写ローラ(転写部
材) PSD 転写電源装置 PSC、PSM、PSY、PSK 電源 CTR 転写制御部 43 二次転写ローラ(二次転写部材) PS5 電源(二次転写電源) 51C クリーニング装置 6 シート搬送ベルト(シート搬送回転体) 71 吸着装置 711 吸着装置の放電電極(吸着用部材) PS3 電源(吸着用電源) 72 分離装置 721 分離装置の放電電極(分離用部材) PS4 電源(分離用電源) 8 中間転写ベルト(中間転写体) R 記録シート FD 定着装置

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置において、複数の像担持体上
    にそれぞれ形成されたトナー像を、該各像担持体にそれ
    ぞれ臨む複数の転写部材にそれぞれ転写電圧を印加する
    ことで、該像担持体とこれに臨む該転写部材の間に通す
    被転写体上に転写するときの転写電圧印加方法であっ
    て、 前記各転写部材にはそれぞれ所定の交流電圧を印加し、
    そのとき順次隣合う少なくとも二つの前記転写部材には
    互いに位相をずらして該交流電圧を印加し、順次隣合う
    少なくとも二つの前記転写部材には、該交流電圧の絶対
    値において最大電圧を同時には印加しないことを特徴と
    する転写電圧印加方法。
  2. 【請求項2】順次隣合う少なくとも二つの前記転写部材
    には、前記交流電圧の絶対値において最大電圧の80%
    より大きい絶対値電圧を同時には印加しない請求項1記
    載の転写電圧印加方法。
  3. 【請求項3】前記各転写部材には、それぞれ同じ周期
    で、同じ波形の交流電圧を印加する請求項1又は2記載
    の転写電圧印加方法。
  4. 【請求項4】前記各転写部材には、V1 ・V2 ≧0の関
    係及び|V1 |>|V2 |の関係を満たす電圧V1 と電
    圧V2 が交互に入れ替わる所定周期の矩形パルス状交流
    電圧をそれぞれ印加し、順次隣合う少なくとも二つの前
    記転写部材には互いに位相をずらして該矩形パルス状交
    流電圧を印加し、順次隣合う少なくとも二つの前記転写
    部材には、該電圧V1 を同時には印加しない請求項1記
    載の転写電圧印加方法。
  5. 【請求項5】前記電圧V2 が、0[volt]である請
    求項4記載の転写電圧印加方法。
  6. 【請求項6】前記電圧V2 の絶対値|V2 |が、前記電
    圧V1 の絶対値|V1 |の80%以下である請求項4記
    載の転写電圧印加方法。
  7. 【請求項7】前記各転写部材には、中心電圧が0[vo
    lt]からピーク・トゥー・ピーク電圧の1/2以上シ
    フトした所定周期の正弦波交流電圧をそれぞれ印加し、
    隣合う二つの前記転写部材には、該正弦波交流電圧を互
    いに180°位相をずらして印加する請求項1記載の転
    写電圧印加方法。
  8. 【請求項8】前記正弦波交流電圧の絶対値における最小
    電圧が0[volt]である請求項7記載の転写電圧印
    加方法。
  9. 【請求項9】前記転写部材に印加する交流電圧の周期
    は、前記像担持体に前記転写部材が臨む転写領域を、前
    記被転写体上の一点が通過するのに要する時間以下であ
    る請求項1から8のいずれかに記載の転写電圧印加方
    法。
  10. 【請求項10】前記各転写部材はそれぞれ前記各像担持
    体に接触しており、該転写部材と該像担持体のニップ部
    分の幅がW[mm]であり、前記被転写体は該転写部材
    と該像担持体の間を表面速度V[mm/sec]で移動
    し、該転写部材に印加する交流電圧の周期T[sec]
    は、T≦W/Vの関係を満たしている請求項1から8の
    いずれかに記載の転写電圧印加方法。
  11. 【請求項11】原稿画像に基づくトナー像を記録シート
    上に形成するための画像形成装置であって、 複数の像担持体と、 前記各像担持体それぞれに対して設けらており、それぞ
    れが前記像担持体上にトナー像を形成することができる
    複数の作像装置と、 前記各像担持体それぞれに対して設けられており、それ
    ぞれが前記像担持体に臨む転写部材を含み、それぞれが
    該転写部材に転写電圧を印加することで、該転写部材に
    臨む該像担持体上のトナー像を、該像担持体と該転写部
    材の間に通す被転写体上に転写することができる複数の
    転写装置と、 前記各転写部材それぞれに所定の交流電圧を印加するこ
    とができる転写電源装置とを備えており、 前記転写電源装置は、順次隣合う少なくとも二つの前記
    転写部材には互いに位相をずらして前記交流電圧を印加
    し、順次隣合う少なくとも二つの前記転写部材には、該
    交流電圧の絶対値において最大電圧を同時には印加しな
    いことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】前記転写電源装置は、順次隣合う少なく
    とも二つの前記転写部材には、前記交流電圧の絶対値に
    おいて最大電圧の80%より大きい絶対値電圧を同時に
    は印加しない請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記転写電源装置は、前記各転写部材に
    それぞれ同じ周期で、同じ波形の交流電圧を印加する請
    求項11又は12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記転写電源装置は、前記各転写部材に
    1 ・V2 ≧0の関係及び|V1 |>|V2 |の関係を
    満たす電圧V1 と電圧V2 が交互に入れ替わる所定周期
    の矩形パルス状交流電圧をそれぞれ印加し、順次隣合う
    少なくとも二つの前記転写部材には互いに位相をずらし
    て該矩形パルス状交流電圧を印加し、順次隣合う少なく
    とも二つの前記転写部材には、該電圧V1 を同時には印
    加しない請求項11記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】前記電圧V2 が、0[volt]である
    請求項14記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記電圧V2 の絶対値|V2 |が、前記
    電圧V1 の絶対値|V1 |の80%以下である請求項1
    4記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】前記転写電源装置は、前記各転写部材に
    中心電圧が0[volt]からピーク・トゥー・ピーク
    電圧の1/2以上シフトした所定周期の正弦波交流電圧
    をそれぞれ印加し、隣合う二つの前記転写部材には、該
    正弦波交流電圧を互いに180°位相をずらして印加す
    る請求項11記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】前記正弦波交流電圧の絶対値における最
    小電圧が0[volt]である請求項17記載の画像形
    成装置。
  19. 【請求項19】前記転写部材に印加する交流電圧の周期
    は、前記像担持体に前記転写部材が臨む転写領域を、前
    記被転写体上の一点が通過するのに要する時間以下であ
    る請求項11から18のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】前記各転写部材はそれぞれ前記各像担持
    体に接触しており、該転写部材と該像担持体のニップ部
    分の幅がW[mm]であり、前記被転写体は該転写部材
    と該像担持体の間を表面速度V[mm/sec]で移動
    し、該転写部材に印加する交流電圧の周期T[sec]
    は、T≦W/Vの関係を満たしている請求項11から1
    8のいずれかに記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】前記転写部材は、ブラシ、ローラ、ブレ
    ード又はシートである請求項11から20のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】前記転写装置は、前記被転写体に向けて
    放電するための放電チャージャーであり、前記転写部材
    は放電電極を含んでいる請求項11から20のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】前記被転写体が記録シートである請求項
    11から22のいずれかに記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】前記記録シートを前記各像担持体に臨む
    位置へ順に搬送するためのシート搬送装置をさらに備え
    ている請求項23記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】前記シート搬送装置は、外周面が前記全
    ての像担持体に臨むシート搬送回転体を含んでおり、前
    記各転写部材はそれぞれ該シート搬送回転体を介して前
    記像担持体に臨んでいる請求項24記載の画像形成装
    置。
  26. 【請求項26】前記シート搬送回転体に臨む吸着用部材
    を含み、該吸着用部材に吸着用電圧を印加することで、
    該吸着用部材と該シート搬送回転体の間を通す記録シー
    トを、該シート搬送回転体外周面に吸着させることがで
    きる吸着装置と、前記吸着用部材に所定の吸着用交流電
    圧を印加することができる吸着用電源とをさらに備えて
    おり、 前記吸着用電源が前記吸着用部材に前記吸着用交流電圧
    の絶対値における最大電圧を印加しているときには、前
    記転写電源装置は前記吸着用部材に隣合う前記転写部材
    に、前記交流電圧の絶対値における最大電圧を印加しな
    い請求項25記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】前記吸着用電源が前記吸着用部材に前記
    吸着用交流電圧の絶対値における最大電圧の80%より
    大きい絶対値電圧を印加しているときには、前記転写電
    源装置は前記吸着用部材に隣合う前記転写部材に、前記
    交流電圧の絶対値における最大電圧の80%より大きい
    絶対値電圧を印加しない請求項26記載の画像形成装
    置。
  28. 【請求項28】前記シート搬送回転体に臨む分離用部材
    を含み、該分離用部材に分離用電圧を印加することで、
    該シート搬送回転体上の記録シートを、該シート搬送回
    転体から分離するための分離装置と、前記分離用部材に
    所定の分離用交流電圧を印加することができる分離用電
    源とをさらに備えており、 前記分離用電源が前記分離用部材に前記分離用交流電圧
    の絶対値における最大電圧を印加しているときには、前
    記転写電源装置は前記分離用部材に隣合う前記転写部材
    に、前記交流電圧の絶対値における最大電圧を印加しな
    い請求項25から27のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  29. 【請求項29】前記分離用電源が前記分離用部材に前記
    分離用交流電圧の絶対値における最大電圧の80%より
    大きい絶対値電圧を印加しているときには、前記転写電
    源装置は前記分離用部材に隣合う前記転写部材に、前記
    交流電圧の絶対値における最大電圧の80%より大きい
    絶対値電圧を印加しない請求項28記載の画像形成装
    置。
  30. 【請求項30】前記被転写体が、記録シートへ転写する
    ためのトナー像を一旦担持するための中間転写体である
    請求項11から22のいずれかに記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】前記中間転写体に臨む二次転写部材を含
    み、該二次転写部材に二次転写電圧を印加することで、
    該中間転写体上のトナー像を、該中間転写体と該二次転
    写部材の間に通す記録シート上に転写することができる
    二次転写装置と、前記二次転写部材に二次転写電圧とし
    て所定の交流電圧を印加することができる二次転写電源
    とをさらに備えており、 前記二次転写電源が前記二次転写部材に前記二次転写交
    流電圧の絶対値における最大電圧を印加しているときに
    は、前記転写電源装置は前記二次転写部材に隣合う前記
    転写部材には、前記交流電圧の絶対値における最大電圧
    を印加しない請求項30記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】前記二次転写電源が前記二次転写部材に
    前記二次転写交流電圧の絶対値における最大電圧の80
    %より大きい絶対値電圧を印加しているときには、前記
    転写電源装置は前記二次転写部材に隣合う前記転写部材
    には、前記交流電圧の絶対値における最大電圧の80%
    より大きい絶対値電圧を印加しない請求項31記載の画
    像形成装置。
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