JP2005234482A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クリーニングロールから吐き出された蓄積残トナーを帯電手段及び現像手段に付着させることなく除去する。
【解決手段】 画像形成モードでは、感光体ドラム16を順方向(図6(A)の矢印F方向)へ回転させて、クリーニングロール26へ反転トナーT3の暫定回収を行う。
クリーニングモードでは、感光体ドラム16を画像形成モードと逆方向(図6(B)の矢印G方向)へ回転させることにより、クリーニングロール26から吐き出された反転トナーT3が帯電ンロール18、現像器22を通過することが無くなりトナーの付着を発生させることなく除去できる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、周面を所定の極性で一様に帯電した像担持体へ静電潜像を形成し、当該像担持体の静電潜像へ電位差に基づいてトナー付着させることで前記像担持体上にトナー像を形成し、中間転写体を介して前記トナー像を記録媒体へ転写して記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来、レーザープリンタや電子写真複写機等の、光ビームを感光体に照射して画像を形成する画像形成装置が普及している。このような画像形成装置では、帯電ロール等の帯電器により像担持体としての感光体ドラムを帯電させ、帯電した感光体ドラムへ露光器から光ビームを照射して静電潜像を形成し、静電潜像が形成された感光体ドラムに現像器からトナーを付着させ、転写器により用紙等の画像記録媒体上へトナーを転写している。また、カラーレーザープリンタ等の画像形成装置では、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に感光体ドラムを設け、各感光体ドラム上に静電潜像を形成して各色のトナーを付着させ、中間転写体上に各色のトナーを重ねてカラーのトナー像を形成し、中間転写体から画像記録媒体へカラーのトナー像をさらに転写している。
この転写の際、画像記録媒体には全てのトナーが転写されず、感光体ドラム及び中間転写体に付着したまま残るトナーがある。また、カラーレーザープリンタでは、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順にトナーを中間転写体に転写すると、2段目以降のマゼンタ、シアン、ブラックを転写する際にすでに転写された他色のトナー(例えば、ブラックを転写する際にはイエロー、マゼンタ、シアンのトナー)が中間転写体から感光体ドラムへ逆に転写されることもある。このように、画像形成装置では感光体ドラム上にトナーが残り、又トナーが逆に転写されると印刷した画像にゴースト等が発生して画質が低下する。このため、感光体ドラム毎に残トナーを回収するクリーナーとトナー回収ボックスが必要であり、画像形成装置を小型化することが困難であった。
そこで、本出願人は、特許文献1に残トナーを一時的に回収するクリーニングロールを設けた画像形成装置を開示した。このクリーニングロールは、その周面にブラシ毛が植毛されており、トナーの極性と逆極性の電圧が印加されると静電気力によりトナーを吸着し、トナーの極性と同極性の電圧が印加されるとトナーを吐き出す。特許文献1記載の画像形成装置には画像形成モードとクリーニングモードがあり、画像形成モードでは、画像データに基づき用紙へ画像形成を行う共に、感光体ドラムからクリーニングロールへ残トナーを暫定的に回収し、クリーニングモードでは、クリーニングロールから感光体ドラム上へ蓄積した残トナーを吐き出し、吐き出した蓄積残トナーを現像器へ戻したり、中間転写体上に集めて一括して回収したりしている。このため、感光体ドラム毎にトナー回収ボックスを設ける必要がなくなり、画像形成装置を小型化することができる。
特開2001−75448公報
しかしながら、前記クリーニングモードにおいて、クリーニングロールから蓄積残トナーを吐き出して感光体ドラム上に付着させ、中間転写体上へ集めて回収する場合、蓄積残トナーが帯電器を通過すると帯電器に蓄積残トナーが付着して帯電不良が発生する。また、カラーの画像形成装置の場合は、2段目以降の蓄積残トナーに他色のトナーが含まれるため、2段目以降の現像器に蓄積残トナーが付着すると混色することもある。このため、クリーニングモードでは帯電器及び現像器をリトラクト(感光体ドラムから離す)させ、蓄積残トナーが付着しない状態とする必要があり、リトラクトさせる機構を設けると装置が複雑化し、画像形成装置の製造コストが高くなる。
本発明は上記事実を考慮し、暫定トナー回収手段から吐き出された蓄積残トナーを帯電手段及び現像手段に付着させることなく、除去できる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、帯電手段により像担持体の周面を所定の極性で一様に帯電し、前記周面に対して露光手段によって光ビームを照射することで静電潜像を形成し、現像手段によって前記像担持体の静電潜像へ電位差に基づいてトナーを付着させることで前記像担持体上にトナー像を形成し、前記像担持体に対して所定の圧力で接触することで追従して周回する中間転写体へ前記トナー像を転写手段による静電気力で転写することを一連の工程として、当該工程を繰り返すように前記像担持体を一方向へ周回させる駆動手段を備え、前記中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体へ転写することで、前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記像担持体の周面に対して、前記転写手段による前記中間転写体への転写位置よりも前記一方向周回下流側かつ、前記帯電手段よりも上流側に接触配置され、前記像担持体に付着している残トナーを静電気力で暫定的に回収する暫定トナー回収手段と、前記一連の工程の所定のインターバル時に実行され、前記像担持体を前記駆動手段より他方向へ周回させながら、前記暫定トナー回収手段で回収した蓄積残トナーを前記回収時とは異なる極性の電圧印加によって吐出し、前記像担持体を介して前記中間転写体へ蓄積残トナーを再度転写する蓄積残トナー転写手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、所定のインターバルとなると、像担持体は画像形成時と逆の他方向へ周回するため、像担持体へ吐き出された蓄積残トナーは帯電手段、現像手段を通過せずに中間転写体へ転写される。よって、帯電手段及び現像手段には、蓄積残トナーが付着しない。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記中間転写体に対応して配設され、前記中間転写体へ再度転写された蓄積残トナーを恒久的に回収する恒久トナー回収手段をさらに有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、蓄積残トナーは中間転写体へ転写されるため、恒久トナー回収手段を中間転写体に配設したことにより蓄積残トナーを恒久的に回収できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記暫定トナー回収手段が、周面にブラシ毛が植毛されたブラシローラであり、毛先が前記像担持体の表面に接触していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、トナー回収手段がブラシローラであるため像担持体と接触しても像担持体を傷めることがない。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記ブラシローラが、残トナーを回収するときには前記像担持体と相対移動するように正回転し、蓄積残トナーを中間転写体へ再転写するときには前記像担持体の前記他方向への周回に追従するように逆回転することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、ブラシローラは、残トナーを回収するとき像担持体と相対移動するように正回転すると残トナーの回収効率が良くなり、また、蓄積残トナーを中間転写体へ再転写するとき像担持体の他方向への周回に追従するように逆回転すると蓄積残トナーの像担持体への吐き出しが良くなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の発明において、前記蓄積残トナー転写手段による前記中間転写体への再転写時に、前記像担持体の周回方向を他方向とし、かつ前記中間転写体の周回方向を画像形成時の方向とする第1のモード、前記像担持体の周回方向を他方向とし、かつ前記中間転写体の周回方向を画像形成時と逆方向とする第2のモード、並びに、前記像担持体の周回方向を他方向とし、かつ前記中間転写体の周回を蓄積残トナーが再度転写されるまで停止させた後画像形成時の周回方向とする第3のモード、を適宜選択して実行することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、蓄積残トナーの中間転写体への再転写時に、像担持体の周回方向と中間転写体の周回方向を3つのモードから適宜選択することができる。
第1のモードでは、中間転写体の周回方向が画像形成時と同一であるため特別な制御を必要としない。
第2のモードでは、蓄積残トナーの中間転写体への再転写時に、像担持体の周回方向及び中間転写体の周回方向が共に画像形成時と逆向きとなるため、像担持体及び中間転写体を周回させる駆動系を同一にできる。
第3のモードでは、中間転写体の周回を蓄積残トナーが再度転写されるまで停止させた後画像形成時の周回方向させるため制御が容易である。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の発明において、前記像担持体がドラム形状であり、当該ドラム周面の前記一方向に沿って、前記帯電手段、前記露光手段、前記現像手段、前記中間転写への転写位置、暫定トナー回収手段、がそれぞれ配置されて1ユニットが形成され、当該ユニットが、前記中間転写体の適宜位置に複数配列することで、多色画像形成を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、複数のユニットが中間転写体に配列されているため、多色画像を形成できる。また、各ユニットは蓄積残トナーを帯電手段、現像手段を通過せずに中間転写体へ転写できるため、各ユニットの帯電手段及び現像手段に蓄積残トナーが付着せず、混色が発生しない。
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記各ユニットに、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色トナーが適用され、前記中間転写体上でそれぞれのトナー像が重ねて転写されることで、フルカラー画像を形成することを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、各ユニットの現像手段で混色が発生しないため、フルカラー画像においても画質が低下しない。
請求項7に記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明において、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上へ異なる色のトナー像と重ならずに転写するユニットでは、前記蓄積残トナー転写手段による前記中間転写体への再転写時に前記像担持体の周回方向を一方向とすることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、トナー像を異なる色のトナー像へ重ねずに転写するユニットでは、蓄積残トナーに異なる色のトナーが含まれない。よって、現像手段では、蓄積残トナーの再転写時に像担持体の周回方向を一方向として蓄積残トナーが付着しても、混色が発生しない。
以上説明したように、本発明によれば、蓄積残トナーが露光手段及び現像手段を通過することがない。このため、暫定トナー回収手段から吐き出された蓄積残トナーを帯電手段及び現像手段に付着させることなく除去できる画像形成装置を提供できるという優れた効果を有する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(全体構成)
図1には、本実施の形態に係る画像形成装置10が示されている。
この画像形成装置10は、フルカラータイプであり4個の画像形成ユニット15を備えている。これら画像形成ユニット15は中間転写体ベルト14の長手方向に沿って所定の間隔で配置されている。中間転写体ベルト14は複数の巻きかけローラ12に張架され、中間転写体駆動用モータ80(図3参照)の駆動により図1の矢印E方向に搬送される無端ベルト状形状である。
4個の画像形成ユニット15を詳細に説明すると、前記画像形成ユニット15がそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応している(以下、画像形成ユニット15Y、15M、15C、15Kと言う)。なお、以下では、画像形成ユニット15の構成部品のそれぞれに対して、符号の末尾に各々の色を示すアルファベット(Y/M/C/K)を付与して示すが、特に色を区別せずに説明する場合は、この符号末尾のアルファベットを省略して説明する。
画像形成ユニット15には像担持体としての円筒状の感光体ドラム16が配設されており、感光体駆動用モータ82(図3参照)の駆動により図1の矢印F方向又は矢印G方向へ回転する。また、各感光体ドラム16の周囲には感光体ドラム16の表面を一様に帯電させる帯電手段としての帯電ロール18が配置されている。この帯電ロール18による感光体ドラム16への帯電が一連の画像形成工程の初段階となる。さらに、各感光体ドラム16の回転方向(図1の矢印F方向)に沿って帯電ロール18より下流側には、帯電ロール18により一様に帯電された感光体ドラム16の軸線方向に、所望の画像に基づく光ビームを照射し、感光体ドラム16上に静電潜像を形成する露光器20が配置されている。本実施の形態では、露光器20として感光体ドラム16の軸線方向に一列(複数列でもよい)に配列されたLEDアレイ40(発光ダイオード)(図2参照)が適用されている。
また、各感光体ドラム16の周囲には、感光体ドラム16の回転方向(図1の矢印F方向)に沿って露光器20よりも下流側に、感光体ドラム16上に形成された静電潜像をそれぞれが受け持つ(イエロー/マゼンタ/シアン/ブラック)トナーによって現像してトナー像を形成させる現像器22が配設されている。この現像器22の下流側に前記中間転写体ベルト14との接触点(転写位置)が位置しており、この中間転写体ベルト14を感光体ドラム16とで挟持するように第1の転写器24が配設されている。第1の転写器24は、所定の電圧がトナーの極性と逆極性で印加され、感光体ドラム16上のトナー像を中間転写体ベルト14に転写する役目を有している。この転写位置よりも下流側、かつ帯電ロール18よりも上流側には転写後に感光体ドラム16に付着している残トナーを一時的に回収する暫定トナー回収手段としてのクリーニングロール26が配置されている。
各感光体ドラム16上に形成された互いに異なる色のトナー像は、中間転写体ベルト14のベルト面上で、互いに重なり合うように(同じ領域に)中間転写体ベルト14に各々転写される。これにより、中間転写体ベルト14上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、本実施の形態では、このようにして4色のトナー像が重ねて転写されたトナー像を最終トナー像と称する。
中間転写体ベルト14の感光体ドラム16からのトナー像転写位置よりも搬送方向(図1の矢印E方向)下流側には、一対のローラ29A、29Bからなる第2の転写器29が配設されている。この第2の転写器29のローラ29A、29Bの間には中間転写体ベルト14上に形成された最終トナー像領域が挟持されるようになっており、この時期に同期して用紙トレイ30から給紙ローラ32と図示しない用紙捌き手段によって取り出されて2組の搬送ローラ33により搬送される記録媒体としての用紙28が挟持されるようになっており、この挟持搬送によって中間転写体ベルト14から用紙28へトナー像が転写される構成となっている。
最終トナー像が転写された用紙28は、加圧ローラ34Aと加熱ローラ34Bからなる定着器34に搬送されて定着処理が施される。これにより、最終トナー像が定着されて、用紙28上に所望の画像(カラー画像)が形成される。画像が形成された用紙28は定着器34の搬送方向下流側に配置された一対の排紙ローラ35によって装置外へ排出される。
ここで、第2の転写器29よりも中間転写体ベルト14の搬送方向下流側(1段目の画像形成ユニット15Cの上流側近傍)には、クリーニングブレード37を備えたクリーナー38が配設されており、クリーナー38の第1の目的は、第2の転写器29により最終トナー像を用紙28に転写した後、中間転写体ベルト14上に付着した残トナーをクリーニングブレード37で摺接することにより除去することにある。
(画像形成ユニット15の詳細構成)
次に、図2を参照して、4個の画像形成ユニット15の1個を代表して、その構成の詳細を説明する。なお、他の画像形成ユニット15は、同一構成であるため、構成の説明を省略する。
図2に示すように、感光体ドラム16の下方に配設された帯電ロール18は、所定のDC電圧(本実施の形態では、−800V)が印加され、帯電ロール駆動用モータ84(図3参照)の駆動力により感光体ドラム16の回転と同期して図2の矢印J方向へ回転して帯電ロール18から感光体ドラム16の表面を約−500Vに一様に帯電させる。なお、この所定の電圧はDC成分にAC成分を重畳したものが好ましい。すなわち、DC成分で−800Vを印加し、この−800Vレベルを基準として、サインカーブのAC成分が重畳されたものである。
前記露光器20は、感光体ドラム16の軸線方向に沿って一列又は複数列に配設されたLEDアレイ40から構成されており、約−500Vに帯電した感光体ドラム16に対して、画像データに基づきLEDアレイ40から光ビームを出力して露光する。この感光体ドラム16の露光された領域の電圧は約−200Vに降圧され、露光されない領域とにより静電潜像が形成される。
前記現像器22は、その一部を構成する現像ロール42が感光体ドラム16に接触している。現像ロール42は現像ロール駆動用モータ86(図3参照)の駆動力により図2の矢印K方向へ回転し、マイナス極性であるトナー及びプラス極性であるキャリアの二成分を含む現像剤により静電潜像を現像させる。また、現像器22は、現像ロール42の他に、現像ロール42に現像剤を搬送する現像剤搬送部材44と、現像剤を攪拌する現像剤攪拌部材46とを備えている。この現像器22では、マイナスの電圧(本実施の形態では−300V)が印加されて反転現像が行われ、現像剤のマイナス極性の成分であるトナーが感光体ドラム16のLEDアレイ40により露光されなかった領域に付着する。
前記第1の転写器24は、通常の用紙28へ画像形成する画像形成モードではプラスの電圧(本実施の形態では、+500V)が印加される。また、クリーニングロール26に暫定回収されたトナーの吐き出すクリーニングモードではマイナスの電圧(本実施の形態では、−500V)が印加される。よって、画像形成モードでは第1の転写器24が+500Vであり、感光体ドラム16上のトナーはマイナス極性を持つため感光体ドラム16から中間転写体ベルト14へ転写される。
しかし、第1の転写器24では全てのトナーを転写できず、感光体ドラム16にわずかに残留するトナーがあり、また、第1の転写器24が帯電されたことにより極性がプラスに反転するトナー(反転トナー)が存在することがわかっている。また、感光体ドラム16K、16Y、16M(図1参照)では、すでに転写された他色のトナーが中間転写体ベルト14から逆に転写されることもある。
前記クリーニングロール26は、表面に導電性のブラシ毛が植毛されており、クリーニングロール駆動用モータ88(図3参照)の駆動により図2の矢印H方向、又は矢印I方向に回転可能となっている。クリーニングロール26は感光体ドラム16の回転に対して相対移動であり、ブラシ毛が感光体ドラム16との接触面を摺動する方向に回転する構成となっており、画像形成モードではマイナス(本実施の形態では、−500V)に帯電され、感光体ドラム16の表面をブラシ毛で擦ることにより感光体ドラム16に付着した残トナーを吸着する役目を有している。なお、画像形成モードでは、クリーニングロール26のブラシ毛により残トナーを吸着させるため、クリーニングロール26と感光体ドラム16の回転速度が異なることが好ましいが、回転速度の差が大きすぎると吸着した残トナーが感光体ドラム16の表面に擦り付けられるため、回転速度差を2%以内に留めている。
また、クリーニングロール26は、クリーニングモードではプラス(本実施の形態では、+500V)に帯電されクリーニングロール26に蓄積された残トナーを感光体ドラム16上へ吐き出す。なお、クリーニングモードでは、クリーニングロール26に吸着したトナーを吐き出し感光体ドラム16に吸着させるため、クリーニングロール26と感光体ドラム16の回転速度を同一として、感光体ドラム16に追従回転するようにしている。
ここで、クリーニングモード実行の際、感光体ドラム16は画像形成時の回転方向と同一方向に回転し、クリーニングロール26から受けた蓄積残トナーが付着した状態で帯電ロール18、現像器22の現像ロール42を通過して中間転写体ベルト14との接触位置へと至り中間転写体ベルト14へ転写させるのが一般的である。この場合、蓄積残トナーが帯電ロール18に付着すると帯電不良の原因となり、また、現像器22K、22Y、22M(図1参照)に蓄積残トナーが付着すると前段の異なる色のトナーが混入して混色が発生する(画像形成ユニット15Cの現像器22Cは、中間転写体ベルト14の搬送方向(図1の矢印E方向)最上段に位置するため、蓄積残トナーに異なる色が含まれないので混色が発生しない)。そこで、本実施の形態では、クリーニングモード時に感光体ドラム16を逆回転して、帯電ロール18、現像器22を通過せずに中間転写体ベルト14との接触位置へ到達する構成とした。
また、クリーニングモードでは、感光体ドラム16及び中間転写体ベルト14の駆動方向について以下の3つのモードが考えられる。
第1のモードは、感光体ドラム16を画像形成時と逆回転とし、中間転写体ベルト14の回転を画像形成時の方向(図1の矢印E方向)へ駆動させる。この第1のモードによれば、中間転写体ベルト14の駆動方向が画像形成時と同一となるため制御が容易である。また、クリーナー38のクリーニングブレード37を中間転写体ベルト14の逆方向への駆動に対応させる必要がない。
第2のモードは、感光体ドラム16を画像形成時と逆回転とし、中間転写体ベルト14の回転を画像形成時と逆方向(図1の矢印L方向)へ駆動させる。この第2のモードによれば、クリーニングモードで感光体ドラム16の回転方向及び中間転写体ベルト14の回転方向が共に画像形成時と逆向きとなるため、感光体ドラム16及び中間転写体ベルト14を駆動させる駆動系(モータ等)を同一にできる。
第3のモードは、感光体ドラム16を画像形成時と逆回転とし、中間転写体ベルト14を蓄積残トナーが転写されるまで停止し、その後画像形成時の方向(図1の矢印E方向)へ駆動させる。この第3のモードによれば、蓄積残トナーが転写されるまで中間転写体ベルト14を停止させ、その後の駆動方向が画像形成時と同一であるため制御が容易である。また、停止時に感光体ドラム16が中間転写体ベルト14で摺擦(拭き取り)されることにより放電生成物が除去されてデリーションを防止できる。
ここで、本実施の形態では感光体ドラム16及び中間転写体ベルト14の駆動方向に第1のモードを適用して説明するが、適宜他のモードを選択して実行するようにしてもよい。
(制御部50の詳細構成)
次に、図3を用いて画像形成装置10の制御を行う制御部50の構成を説明する。
制御部50は、外部ホストコンピュータ(図示省略)等から画像データが入力されると後述する印刷制御部52により画像形成処理(画像形成モード)の制御を行い、また、所定のインターバル毎に後述するクリーニング制御部58により本発明の特徴であるクリーニングロール26に回収された蓄積残トナーの吐き出し処理(クリーニングモード)の制御を行う。
印刷制御部52は、不揮発性メモリ54、中間転写体制御部60、第2の転写器帯電制御部62、第1の転写器帯電制御部64、感光体回転制御部70、点灯制御部72、帯電ロール制御部74、現像器制御部76、及びクリーニングロール制御部78と接続されている。
印刷制御部52は画像データが入力されると、以下の各種の指示を出力して用紙28への画像形成処理(画像形成モード)の制御を行う。なお、感光体回転制御部70、点灯制御部72、帯電ロール制御部74、現像器制御部76、及びクリーニングロール制御部78は画像形成ユニット制御部66として画像形成ユニット15の各色毎に設けられているが、4個の画像形成ユニット15への制御が同一あるため、1個の画像形成ユニット15への制御を代表として説明する。
まず、印刷制御部52は、中間転写体制御部60へ駆動の指示を出力して中間転写体ベルト14を図1(図2)の矢印E方向へ駆動させる。
次に、印刷制御部52は、画像形成ユニット制御部66の感光体回転制御部70へ感光体ドラム16を図2の矢印F方向へ回転させる順回転指示を出力する。
感光体ドラム16が回転すると、印刷制御部52は、帯電ロール制御部74へ帯電ロール18を−800Vに帯電させ、並びに図2の矢印J方向へ回転させる帯電ロール帯電指示を出力して感光体ドラム16を帯電させる。また、画像データに基づき点灯制御部72へ点灯指示を出力して露光器20のLEDアレイ40を点灯させ、感光体ドラム16上に静電潜像を形成させる。さらに、現像器制御部76へ現像器22の現像ロール42に−300Vの電圧を発生させ、並びに図2の矢印K方向へ回転させる現像指示を出力し、静電潜像にトナーを付着させて現像を行いトナー像を形成させる。
また、印刷制御部52は、第1の転写器帯電制御部64(図3参照)へトナー転写指示を出力して第1の転写器24に+500V、第2の転写器帯電制御部62へ最終トナー転写指示を出力して第2の転写器29Bに+1000Vの電圧を発生させ、感光体ドラム16上のトナー像を中間転写体ベルト14を介して用紙28へ転写させる。
さらに、クリーニングロール制御部78へクリーニングロール26を−500Vに帯電させ、並びに図2の矢印H方向へ回転させる暫定回収指示を出力して、転写により感光体ドラム16に付着している残トナーの暫定回収を行わせる。
またさらに、画像形成処理が完了すると後述する不揮発性メモリ54へ累計枚数カウントアップ指示を出力し、不揮発性メモリ54に記憶されているクリーニング後累計印刷枚数をカウントアップさせる。
不揮発性メモリ54は、印刷制御部52、クリーニング判断部56、及びクリーニング制御部58と接続されている。不揮発性メモリ54にはクリーニングモードのインターバルを定めるクリーニング条件が記憶されており、本実施の形態ではクリーニング条件を30枚印刷する毎にクリーニングモードが実行される。さらに、不揮発性メモリ54にはクリーニングモードを実施してからのクリーニング後累計印刷枚数が記憶されている。このクリーニング後累計印刷枚数は印刷制御部52より累計枚数カウントアップ指示を受けるとカウントアップされ、後述するクリーニング制御部58から累計枚数初期化指示を受けるとゼロに初期化される。つまり、クリーニング後累計印刷枚数には直近のクリーニングモードを実施してからの累計印刷枚数が記憶されている。
クリーニング判断部56は、クリーニング制御部58及び不揮発性メモリ54と接続されている。クリーニング判断部56は、不揮発性メモリ54からクリーニング条件及びクリーニング後累計印刷枚数を読み込み、画像形成処理を行った結果、前記クリーニング後累計印刷枚数がクリーニング条件となったかを判断し、クリーニング条件となるとクリーニング制御部58へクリーニング指示を出力してクリーニングロール26に蓄積された残トナーの吐き出し処理を行わせる。
クリーニング制御部58は、不揮発性メモリ54、クリーニング判断部56、中間転写体制御部60、第1の転写器帯電制御部64、感光体回転制御部70、及びクリーニングロール制御部78と接続されている。
クリーニング制御部58は、クリーニング判断部56よりクリーニング指示を受けると、以下の各種の指示を出力してクリーニングモードの制御を行う。
ここで、本発明はクリーニングモードにおいて、クリーニング制御部58が感光体ドラム16の回転を画像形成モードと逆方向へ制御する点を特徴としている。なお、各画像形成ユニット15の制御は同一であるため、1個の画像形成ユニット15への制御を代表として説明する。
まず、クリーニング制御部58は、中間転写体制御部60へ駆動の指示を出力して中間転写体ベルト14を図1(図2)の矢印E方向へ駆動させる。
次に、クリーニング制御部58は、クリーニングロール制御部78へクリーニングロール26を+500Vに帯電させ、並びに図2の矢印I方向へ回転させる吐き出し指示を出力し、クリーニングロール26へ蓄積残トナーを感光体ドラム16上に吐き出させる。
また、クリーニング制御部58は、感光体回転制御部70へ感光体ドラム16を画像形成時とは逆となる図2の矢印G方向へ回転させる逆回転指示を出力する。これにより、感光体ドラム16が逆回転され、クリーニングロール26へ吐き出された蓄積残トナーが帯電ロール18及び現像器22を通過すること無く第1の転写器24との接触点へ運ばれる。
さらに、第1の転写器帯電制御部64へ蓄積残トナー転写指示を出力して、第1の転写器24に−500Vの電圧を発生させ、クリーニングロール26上の蓄積残トナーを中間転写体ベルト14へ転写させる。
また、クリーニングモードが完了すると不揮発性メモリ54へ累計枚数初期化指示を出力し、不揮発性メモリ54に記憶されているクリーニング後累計印刷枚数をゼロに初期化させる。
中間転写体制御部60は、印刷制御部52及びクリーニング制御部58と接続されている。中間転写体制御部60は、印刷制御部52及びクリーニング制御部58から駆動の指示を受けると、中間転写体駆動用モータ80を制御して中間転写体ベルト14を図1(図2)の矢印E方向へ駆動させる。
なお、中間転写体制御部60は、クリーニング制御部58からの駆動の指示を受けた場合に、上述したように中間転写体ベルト14の駆動方向を、画像形成時の方向(図1の矢印E)へ駆動させる第1のモード、画像形成時と逆方向(図1の矢印L方向)へ駆動させる第2モード、蓄積残トナーが転写されるまで停止し、その後画像形成時の方向(図1の矢印E方向)へ駆動させる第3モードから適宜選択するようにしてもよい。
第2の転写器帯電制御部62は、印刷制御部52と接続されている。第2の転写器帯電制御部62は、印刷制御部52から最終トナー転写指示を受けると第2の転写器29の電圧を+1000Vとする。
第1の転写器帯電制御部64は、印刷制御部52及びクリーニング制御部58と接続されている。第1の転写器帯電制御部64は、印刷制御部52からトナー転写指示を受けると第1の転写器24の電圧を+500Vの電圧を発生させ、クリーニング制御部58から蓄積残トナー転写指示を受けると−500Vの電圧を発生させる。なお、第1の転写器帯電制御部64は各第1の転写器24Y、24M、24C、24K毎に設けられており、それぞれ別々に制御することができる。
感光体回転制御部70は、印刷制御部52及びクリーニング制御部58と接続されている。感光体回転制御部70は、印刷制御部52から順回転指示を受けると感光体駆動用モータ82を制御して感光体ドラム16を図2の矢印F方向へ回転させる。また、クリーニング制御部58から逆回転指示を受けると感光体ドラム16を図2の矢印G方向へ回転させる。感光体回転制御部70は、クリーニングモードにおいて、クリーニング制御部58から逆回転指示を受けて感光体駆動用モータ82を逆回転させるため、感光体ドラム16の回転方向を画像形成時と逆に切り替えることができる。
点灯制御部72は、印刷制御部52と接続されている。点灯制御部72は、印刷制御部52より点灯指示を受けると露光器20のLEDアレイ40を点灯させる。
帯電ロール制御部74は、印刷制御部52と接続されている。帯電ロール制御部74は、印刷制御部52から帯電ロール帯電指示を受けると、帯電ロール18を−800Vに帯電させ、並びに帯電ロール駆動用モータ84を制御して帯電ロール18を図2の矢印J方向へ回転させる。
現像器制御部76は、印刷制御部52と接続されている。現像器制御部76は、印刷制御部52から現像指示を受けると、現像ロール42に−300Vの電圧を発生させ、並びに現像ロール駆動用モータ86を制御して現像ロール42を図2の矢印K方向へ回転させて感光体ドラム16上の静電潜像にトナーを付着させて現像を行う。
クリーニングロール制御部78は、印刷制御部52及びクリーニング制御部58と接続されている。クリーニングロール制御部78は、印刷制御部52から暫定回収指示を受けると、クリーニングロール26を−500Vに帯電させ、並びにクリーニングロール駆動用モータ88を制御してクリーニングロール26を図2の矢印H方向へ感光体ドラム16との回転速度差が2%以内となるように回転させ、感光体ドラム16上の残トナーの暫定回収を行う。一方、クリーニング制御部58から吐き出し指示を受けると、クリーニングロール26を+500Vに帯電させ、並びにクリーニングロール26を図2の矢印I方向へ感光体ドラム16の回転を追従するように回転させ、感光体ドラム16上の蓄積した残トナーの吐き出しを行う。
(作用)
次に、本実施の形態の作用を図4のフローチャートに従い説明する。
図4は、制御部50へ画像データが入力された際の処理の流れを示すフローである。
ステップ100では、画像データが入力されると画像形成処理が開始され、印刷制御部52より駆動指示が出力されて中間転写体ベルト14が図5(A)の矢印E方向へ駆動し、ステップ102へ移行する。
ステップ102では、印刷制御部52より順回転指示が出力されて感光体ドラム16Y、16M、16C、16Kが図5(A)の矢印F方向へ回転して、ステップ104へ移行する。
ステップ104では、印刷制御部52より帯電ロール帯電指示が出力されて各帯電ロール18Y、18M、18C、18Kが−800Vに帯電し、感光体ドラム16Y、16M、16C、16Kと同期して回転することにより帯電ロール18が感光体ドラム16Y、16M、16C、16Kの表面を約−500Vに帯電させ(図5(A)参照)、ステップ106へ移行する。
ステップ106では、印刷制御部52で画像データをイエロー/マゼンタ/シアン/ブラックの各色毎のデータに変換し、変換したデータに基づき各色毎の画像形成ユニット制御部66Y、66M、66C、66Kの点灯制御部72Y、72M、72C、72Kへ点灯指示を出力して各画像形成ユニット15のLEDアレイ40Y、40M、40C、40Kを点灯させる。感光体ドラム16Y、16M、16C、16KにはLEDアレイ40Y、40M、40C、40Kからの光ビームにより露光されて各色毎の静電潜像を形成され、ステップ108へ移行する。ここで、上述したように、感光体ドラム16上のLEDアレイ40により露光された領域の電圧は約−200Vとなっている。
ステップ108では、印刷制御部52より現像指示が出力されて現像ロール42Y、42M、42C、42Kに−300Vの電圧が発生し、図5(A)の矢印K方向に回転して感光体ドラム16Y、16M、16C、16K上の静電潜像に各色のトナーT1を付着(図5(A)参照)させて現像を行い、ステップ110へ移行する。
ステップ110では、印刷制御部52よりトナー転写指示が出力されて第1の転写器24Y、24M、24C、24Kに+500Vが発生し、現像器22Y、22M、22C、22Kにより現像された感光体ドラム16Y、16M、16C、16K上の互いに異なる色のトナー像を、中間転写体ベルト14のベルト面上で、互いに重なり合うように中間転写体ベルト14へ転写して最終トナー像を形成し、ステップ112へ移行する。
ここで、図5(A)に示すように、感光体ドラム16上のトナーT1は全て中間転写体ベルト14に転写されるわけではなく、転写されないトナー(転写残トナー)T2、第1の転写器24に発生した電圧により極性がプラスに反転したトナー(反転トナー)T3が感光体ドラム16上に残ることがある。また、感光体ドラム16M、16Y、16K(図1参照)のように、中間転写体ベルト14に既に異なる色のトナー像(例えば、感光体ドラム16Mであればシアンのトナー像)が転写されている上に、トナーT1を重ねて転写する場合、既に転写されている異なる色のトナーT4の極性が第1の転写器24M、24C、24Kの電圧によりプラスに反転して反転トナーT3となり、感光体ドラム16C、16M、16Yに逆に転写されることがある。つまり、反転トナーT3には異なる色のトナーT4も含まれている。
ステップ112では、印刷制御部52より暫定回収指示が出力されてクリーニングロール26が−500Vに帯電し、さらに、図5(A)の矢印H方向へ感光体ドラム16との回転速度差が2%以内となるように回転させ、感光体ドラム16上の極性がプラスに反転した反転トナーT3の暫定的に回収し、ステップ114へ移行する。また、転写残トナーT2は、マイナス極性であるため、図5(B)に示すようにクリーニングロール26に回収されず、感光体ドラム16の回転に伴い帯電ロール18に到達する。しかし、帯電ロール18は−800Vに帯電しているため図6(A)に示すように、転写残トナーT2は帯電ロール18にも吸着されず、感光体ドラム16が−500Vに再度帯電される。帯電ロール18を通過した転写残トナーT2は現像ロール42に到達して現像ロール42に取り込まれる。ここで、転写残トナーT2は、現像ロール42に付着したトナーT1の内、第1の転写器24で転写されなかったトナーT1であるため、混色は発生しない。
ステップ114では、印刷制御部52より最終トナー転写指示が出力されて第2の転写器29(図1参照)が+1000Vの電圧が発生し、中間転写体ベルト14に転写された最終トナー像がローラ29A、29Bの間に送り込まれ、用紙トレイ30から取り出されて、同じくローラ29A、29Bの間に搬送されてきた用紙28に転写される。
最終トナー像が転写された用紙28は、加圧ローラ34Aと加熱ローラ34Bからなる定着器34に搬送されて定着処理が施される。これにより、最終トナー像が定着されて、用紙28上に所望の画像(カラー画像)が形成される。画像形成処理が完了すると、印刷制御部52より累計枚数カウントアップ指示が出力され不揮発性メモリ54に記憶されているクリーニング後累計印刷枚数をカウントアップされる。
ここで、画像形成処理が終了した状態は、クリーニングロール26に反転トナーT3が暫定回収されて蓄積された状態となっている(図6(A)参照)。
ステップ116では、不揮発性メモリ54に記憶されているクリーニング条件及びクリーニング後累計印刷枚数に基づき、前回クリーニングロール26のクリーニングを行ってからの印刷枚数が30枚未満であるかを判定する。印刷枚数が30枚未満の場合は、肯定判定されクリーニングモードを行わずエンドへ移行する。
一方、ステップ116では、印刷枚数が30枚となると否定判定され、ステップ118へ移行してクリーニング処理となる。
ステップ118では、クリーニング制御部58より駆動の指示が出力されて、中間転写体ベルト14は図6(B)の矢印E方向へ駆動し、ステップ120へ移行する。
ステップ120では、クリーニング制御部58より逆回転指示が出力されて、感光体ドラム16が画像形成時と逆の方向(図6(B)の矢印G方向)へ回転してステップ122へ移行する。
ステップ122では、クリーニング制御部58より吐き出し指示が出力されて、クリーニングロール26が+500Vに帯電し並びに図6(B)の矢印I方向に回転し、ステップ124へ移行する。
ここで、クリーニングロール26上の反転トナーT3はプラスの極性であるため、クリーニングロール26が+500Vに帯電するとクリーニングロール26上から吐き出され、感光体ドラム16上に吸着される。感光体ドラム16上に吸着された反転トナーT3は、感光体ドラム16の回転に伴って移動するが、回転方向が画像形成時と逆(図6の矢印G方向)であるため、現像ロール42を通過すること無く第1の転写器24に達する。
ステップ124では、クリーニング制御部58より蓄積残トナー転写指示が出力されて、第1の転写器24が−500Vの電圧を発生させており、第1の転写器24に達した反転トナーT3を中間転写体ベルト14へ転写して感光体ドラム16から除去される。この中間転写体ベルト14上に転写された反転トナーT3は、中間転写体ベルト14の駆動に伴ってクリーナー38(図1参照)に達して中間転写体ベルト14上から除去される。
また、クリーニング制御部58より不揮発性メモリ54へ累計枚数初期化指示が出力されて、不揮発性メモリ54に記憶されているクリーニング後累計印刷枚数をゼロに初期化して、エンドに移行する。
このように、クリーニングモードでは、感光体ドラム16を画像形成モードと逆方向(図6の矢印G方向)へ回転させるため、クリーニングロール26から吐き出された反転トナーT3が帯電ロール18及び現像ロール42を通過することが無くなり、吐き出されたトナーの付着が無くなる。
以上説明したように、クリーニングモードにおいて、感光体ドラム16を画像形成モードと逆方向(図6(B)の矢印G方向)へ回転させることにより、クリーニングロール26から吐き出された反転トナーT3を帯電ロール18及び現像ロール42に付着させることなく、除去することができる。
これにより、画像形成装置10は、帯電ロール18及び現像ロール42を感光体ドラム16から離す(リトラクト)必要が無くなるため構造が容易となり、製造コストが安くなる。
なお、本実施の形態では、クリーニングモードにおいて、4個の感光体ドラム16Y、16M、16C、16K(図1参照)を画像形成モード時と逆方向に回転させたが、感光体ドラム16Cは中間転写体ベルト14へトナー像の転写を行う最上流部に位置し、異なる色のトナー像へ重ねて転写を行わないため、クリーニングロール26Cに蓄積される残トナーに異なる色のトナーが含まれない。このため、クリーニングロール26Cから吐き出された蓄積残トナーが現像ロール42に付着して混入しても混色が発生しない。よって、クリーニングモードにおいて感光体ドラム16Cを画像形成モード時と同じ方向に回転させてもよい。
また、本実施の形態では、露光器20としてLEDアレイ40を用いたが、感光体ドラム16上に光ビームを走査して静電潜像を形成する光ビーム走査装置等を用いてもよい。
本実施の形態の画像形成装置の概略構成図である。 画像形成ユニットの詳細構成図である。 画像形成装置の制御部を示すブロック図である。 制御の流れ示すフローである。 画像形成モードでのトナーの流れを示す図である。 画像形成モード、及びクリーニングモードでのトナーの流れを示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
14 中間転写体ベルト(中間転写体)
15、15Y、15M、15C、15K 画像形成ユニット
16、16Y、16M、16C、16K 感光体ドラム(像担持体)
18、18Y、18M、18C、18K 帯電ロール(帯電手段)
20、20Y、20M、20C、20K 露光器
22、22Y、22M、22C、22K 現像器
24、24Y、24M、24C、24K 第1の転写器(転写手段)
26、26Y、26M、26C、26K クリーニングロール(暫定トナー回収手段)
28 用紙
29、29A、29B 第2の転写器、ローラ(転写手段)
30 用紙トレイ
32 給紙ローラ
33 搬送ローラ33
34、34A、34B 定着器、加圧ローラ、加熱ローラ
35 排紙ローラ
37 クリーニングブレード
38 クリーナー(恒久トナー回収手段)
40、40Y、40M、40C、40K LEDアレイ(露光手段)
42、42Y、42M、42C、42K 現像ロール(現像手段)
44 現像剤搬送部材
46 現像剤攪拌部材
50 制御部
52 印刷制御部
54 不揮発性メモリ
56 クリーニング判断部
58 クリーニング制御部(蓄積残トナー転写手段)
60 中間転写体制御部
62 第2の転写器帯電制御部
64、64Y、64M、64C、64K 第1の転写器帯電制御部
66、66Y、66M、66C、66K 画像形成ユニット制御部
70、70Y、70M、70C、70K 感光体回転制御部
72、72Y、72M、72C、72K 点灯制御部
74、74Y、74M、74C、74K 帯電ロール制御部
76、76Y、76M、76C、76K 現像器制御部
78、78Y、78M、78C、78K クリーニングロール制御部
80、80Y、80M、80C、80K 中間転写体駆動用モータ
82、82Y、82M、82C、82K 感光体駆動用モータ(駆動手段)
84、84Y、84M、84C、84K 帯電ロール駆動用モータ
86、86Y、86M、86C、86K 現像ロール駆動用モータ
88、88Y、88M、88C、88K クリーニングロール駆動用モータ

Claims (8)

  1. 帯電手段により像担持体の周面を所定の極性で一様に帯電し、前記周面に対して露光手段によって光ビームを照射することで静電潜像を形成し、現像手段によって前記像担持体の静電潜像へ電位差に基づいてトナーを付着させることで前記像担持体上にトナー像を形成し、前記像担持体に対して所定の圧力で接触することで追従して周回する中間転写体へ前記トナー像を転写手段による静電気力で転写することを一連の工程として、当該工程を繰り返すように前記像担持体を一方向へ周回させる駆動手段を備え、前記中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体へ転写することで、前記記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記像担持体の周面に対して、前記転写手段による前記中間転写体への転写位置よりも前記一方向周回下流側かつ、前記帯電手段よりも上流側に接触配置され、前記像担持体に付着している残トナーを静電気力で暫定的に回収する暫定トナー回収手段と、
    前記一連の工程の所定のインターバル時に実行され、前記像担持体を前記駆動手段より他方向へ周回させながら、前記暫定トナー回収手段で回収した蓄積残トナーを前記回収時とは異なる極性の電圧印加によって吐出し、前記像担持体を介して前記中間転写体へ蓄積残トナーを再度転写する蓄積残トナー転写手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体に対応して配設され、前記中間転写体へ再度転写された蓄積残トナーを恒久的に回収する恒久トナー回収手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記暫定トナー回収手段が、周面にブラシ毛が植毛されたブラシローラであり、毛先が前記像担持体の表面に接触していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記ブラシローラが、残トナーを回収するときには前記像担持体と相対移動するように正回転し、蓄積残トナーを中間転写体へ再転写するときには前記像担持体の前記他方向への周回に追従するように逆回転することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記蓄積残トナー転写手段による前記中間転写体への再転写時に、前記像担持体の周回方向を他方向とし、かつ前記中間転写体の周回方向を画像形成時の方向とする第1のモード、前記像担持体の周回方向を他方向とし、かつ前記中間転写体の周回方向を画像形成時と逆方向とする第2のモード、並びに、前記像担持体の周回方向を他方向とし、かつ前記中間転写体の周回を蓄積残トナーが再度転写されるまで停止させた後画像形成時の周回方向とする第3のモード、を適宜選択して実行することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体がドラム形状であり、当該ドラム周面の前記一方向に沿って、前記帯電手段、前記露光手段、前記現像手段、前記転写手段による前記中間転写への転写位置、暫定トナー回収手段、がそれぞれ配置されて1ユニットが形成され、当該ユニットが、前記中間転写体の適宜位置に複数配列することで、多色画像形成を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記各ユニットに、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色トナーが適用され、前記中間転写体上でそれぞれのトナー像が重ねて転写されることで、フルカラー画像を形成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上へ異なる色のトナー像と重ならずに転写するユニットでは、前記蓄積残トナー転写手段による前記中間転写体への再転写時に前記像担持体の周回方向を一方向とすることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の画像形成装置。
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