JP2000240662A - コンロッド用保持器付き針状ころ - Google Patents
コンロッド用保持器付き針状ころInfo
- Publication number
- JP2000240662A JP2000240662A JP11320966A JP32096699A JP2000240662A JP 2000240662 A JP2000240662 A JP 2000240662A JP 11320966 A JP11320966 A JP 11320966A JP 32096699 A JP32096699 A JP 32096699A JP 2000240662 A JP2000240662 A JP 2000240662A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retainer
- needle roller
- connecting rod
- outer diameter
- cage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/44—Needle bearings
- F16C19/46—Needle bearings with one row or needles
- F16C19/463—Needle bearings with one row or needles consisting of needle rollers held in a cage, i.e. subunit without race rings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/54—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
- F16C33/542—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal
- F16C33/543—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part
- F16C33/546—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part with a M- or W-shaped cross section
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C9/00—Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
- F16C9/04—Connecting-rod bearings; Attachments thereof
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
滑性が向上でき、かつ保持器にバリの発生しない生産性
の良い加工方法が採用できるものとする。 【解決手段】 コンロッド23の大端または小端に用い
られる保持器付き針状ころであって、保持器2が外径面
案内のものに適用される。保持器2の柱部5の外径面と
ポケット4の内側面とで成す角部を面だらし部6とす
る。この面だらし部6は、柱幅の中心に近づくに従って
次第に曲率半径が大きくなる断面形状とする。面だらし
部6は、タンブラ加工で形成する。
Description
けるコンロッドの大端とクランクピンの間、または小端
とピストンピンとの間に用いられるコンロッド用保持器
付き針状ころに関する。
の高速回転化に伴い、コンロッドの大端とクランクピン
の間や、小端とピストンピンとの間に転がり軸受が用い
られている。この転がり軸受としては、クランクピンま
たはピストンピンを内輪とし、コンロッドの大端または
小端を外輪とする保持器付き針状ころが採用される。保
持器付き針状ころは、保持器と針状ころとでなる。コン
ロッドに使用される保持器付き針状ころの保持器は、一
般に外径案内方式とされるが、コンロッドと保持器外径
面との接触により発熱を伴う。本来、潤滑により、この
発熱が抑えられるが、近年の一層の高速化に伴い、油滑
性を向上し、油膜形成ができ、発熱を抑制することが課
題となっている
として、図13に示すように、保持器51の柱部52の
外径面52aを、保持器外径面よりも曲率半径の小さな
円弧状の断面形状に形成し、これにより柱部52のポケ
ット開口縁が凹むようにしたものが提案されている。こ
れによれば、保持器外径面52aの凹み部分に油が溜め
られ、油膜を形成する。
向上効果がいま一つ十分でなく、高速回転の場合に、十
分に満足できる潤滑性を確保することが難しい。また、
柱部外径面52aの円弧形状の成形は、生産性の確保の
ため、プレス加工で行われるが、このように柱部外径面
52aをプレス加工すると、ポケット内側へ突出するバ
リが発生する。このようなバリが発生すると、軸受使用
中などにバリが取れて軌道面等に侵入し、回転の障害に
なる。
も、保持器外径面の油滑性が向上し、かつ保持器にバリ
の発生しない生産性の良い加工方法が採用できるコンロ
ッド用保持器付き針状ころを提供することである。この
発明の他の目的は、上記保持器を生産性良く製造するこ
とのできるコンロッド用保持器付き針状ころの製造方法
を提供することである。
状ころは、コンロッドの大端または小端に用いられる保
持器付き針状ころであって、円周方向複数箇所にポケッ
トを有する円筒状の保持器と、この保持器の前記各ポケ
ット内に保持された針状ころとを備え、前記保持器は、
外径面で前記コンロッドの大端または小端の内径面によ
り案内されるものに適用される。この保持器付き針状こ
ろにおいて、前記保持器の隣合うポケット間で形成され
る各柱部の外径面とポケット内側面とで成す角部を、凸
曲面の面だらし部とする。この明細書で言う「面だらし
部」とは、外径面が次第に沈み込む部分のことである。
この面だらし部となる柱部外径面部分の断面形状を、柱
部の幅の中心に近づくに従って次第に曲率半径が大きく
なる形状とする。このように、保持器外径面のポケット
開口縁に面だらし部を設けたため、この面だらし部で油
が溜められ、外径面案内とされる保持器が油膜切れを起
こすことがなく、円滑な回転が維持される。特に、面だ
らし部は、柱部の幅の中心に近づくに従って次第に曲率
半径が大きくなる断面形状としたため、高速回転の場合
の潤滑性が良く、潤滑油の温度上昇が低く抑えられる。
この面だらし部の上記形状による潤滑油温度の上昇抑制
効果は、試験により確認された。また、面だらし部の形
状が、上記のように柱部の幅の中心に近づくに従って次
第に曲率半径が大きくなる断面形状であると、タンブラ
加工が採用できる。タンブラ加工は、多数の保持器を攪
拌容器内で同時に加工する方法であるため、生産性が良
く、タンブラ加工の採用により、面だらし部の形成が生
産性良く行える。
だらし部がタンブラ加工面であっても良い。上記のよう
に、タンブラ加工を採用することで、上記のような形状
の面だらし部が生産性良く加工できる。
ット内側面に沿って延ばした線との交点をA、点Aから
前記柱部の幅の中心線に直交する方向に0.25mm離
れた位置に前記中心線と平行に引いた線をCとしたと
き、前記線C上における、前記保持器外径面と前記面だ
らし部の外径面との距離である前記面だらし部のドロッ
プ量が、0.010mm〜0.050mmである。ま
た、前記点Aから前記柱部の幅の中心線に直交する方向
に0.15mm離れた位置に前記中心線と平行に引いた
線を線Bとしたとき、前記線B上における、前記保持器
外径面と前記面だらし部の外径面との距離である前記面
だらし部のドロップ量が、0.030mm〜0.100
mmである。
持器付き針状ころの製造方法であって、前記保持器の熱
処理工程の後、前記面だらし部を、粒径の異なる複数種
類の粒状の研磨材を用いてタンブラ加工する方法であ
る。このように大きさの異なる複数種類の研磨材を用い
ると、粒径の大きな研磨材により外径面が削られ、また
この大きな研磨材で外径面を削ることに伴ってポケット
内面に突出した返りや、ポケットのプレス打ち抜き時に
生じたバリ等が、粒径の小さな研磨材で除去される。そ
のため、保持器の柱部が、上記面だらし部の形状、すな
わち柱部の幅の中心に近づくに従って次第に曲率半径が
大きくなる断面形状に、タンブラ加工で良好に加工され
る。したがって生産性良く保持器の柱部形状を形成する
ことができる。
し図10と共に説明する。図4は、この保持器付き針状
ころをコンロッドに用いた内燃機関の一例を示し、例え
ば2輪車に用いられる。シリンダ21内のピストン22
は、コンロッド23を介してクランク軸24に連結され
ており、クランク軸24は軸受25でケース26に支持
されている。コンロッド23は、大端23aおよび小端
23bを有し、大端23aはクランク軸24のクランク
ピン27に軸受28を介して連結され、小端23bはピ
ストン22のピストンピン29に軸受30を介して連結
されている。これら大端23aおよび小端23bの軸受
28,30のいずれか一方、または両方に、この実施形
態の保持器付き針状ころが用いられる。
付き針状ころ1は、円筒状の保持器2と、この保持器2
の円周方向複数箇所に形成された各ポケット4内に保持
された針状ころ3とで構成される。保持器2は、円筒状
のものであれば良いが、この例では断面形状がM字状の
ものとされている。すなわち、保持器2の幅方向の両側
部は中央部よりも大径となった大径円筒部2aに形成さ
れ、中央部は小径円筒部2bに形成され、両円筒部2
a,2bは傾斜部2cを介して続いている。保持器2の
幅方向の両側縁には、内側に突出する鍔部2dが設けら
れている。ポケット4は、保持器2の両側の大径円筒部
2a,傾斜部2c,および小径円筒部2bにわたって形
成されている。保持器2の隣合うポケット4間の部分
は、柱部5となる。保持器2は、軸受鋼等の鋼材の削り
出し保持器であるが、プレス成形品であっても良い。
ろ1は、クランクピン27またはピストンピン29の外
径面、およびコンロッド23の大端23aまたは小端2
3bの内径面が、それぞれ針状ころ3の転走する軌道面
a,bとなる。また、保持器2は、外径面が軌道面bで
案内される外径案内のものである。
内側面とで成す角部が、凸曲面の面だらし部6とされて
いる。この面だらし部6とされる範囲は、この例では両
側の大径円筒部2a(図3)のポケット開口縁に沿う部
分としてある。この面だらし部6となる柱部外径面部分
の断面形状は、図1(B)に拡大して示すように、柱部
5の幅の中心に近づくに従って次第に曲率半径が大きく
なる形状とする。換言すれば、面だらし部6は、柱部中
央寄りからポケット4に向かって、その外径面Gがなだ
らかに沈み込む形状とされている。
ろ1について詳細に説明する。図2,3において、例え
ば、保持器付き針状ころ1の外観寸法は、内径φ26m
m、外径φ31mm、幅13.8mmであり、針状ころ
3は、径φ2.5mm、長さ10.8mm、20本で、
保持器2は、外径φ30.9mm、柱部5の幅2.30
mmである。各柱部5の面だらし部6は、以下のような
形状になっている。
面Hと、ポケット4の内側面Kに沿って延ばした線との
交点をAとする。点Aから柱部5の幅の中心線Oに直交
する方向に0.15mm,0.25mm離れた位置に中
心線Oと平行に引いた線を、それぞれB,Cとする。面
だらし部6の外径面Gが沈み込む起点であって、柱部中
央の幅の略中央部分を示す点をDとする。このとき、本
実施形態に係る面だらし部6は、線C上における、保持
器外径面Hと面だらし部6の外径面Gとの距離である面
だらし部6のドロップ量(面だらし量)61が、0.0
10mm〜0.050mmである。また、線B上におけ
る、保持器外径面Hと面だらし部6の外径面Gとの距離
である面だらし部6のドロップ量(面だらし量)62
が、0.030mm〜0.100mmである。この線B
上における面だらし量62の0.030mm〜0.10
0mmは、線C上における面だらし量61を0.010
mm〜0.050mmとしたときに、面だらし部6の外
径面Gが上記曲率半径の変化に従って滑らかな形状とな
る範囲である。
確にするため、比較例と比較して説明する。比較例1と
なる低回転用の保持器は、面だらし部の断面形状を符号
Eで示す曲線に沿う丸め形状としたものであり、線B上
における面だらし量62は形成されていない。比較例2
となる高回転用の保持器は、角を大きくすべく、面だら
し部の断面形状を、符号Fで示す曲線に沿う丸め形状と
したものであり、線B上における面だらし量62は少し
形成されているが、線C上における面だらし量61は形
成されていない。本実施形態は、面だらし部6の外径面
Gを、線C上においても面だらし量61が発生する形状
としている。すなわち、面だらし部6は、ポケット側縁
から柱幅の1/5〜1/3程度の幅まで広がる幅に形成
してある。
保持器付き針状ころ1が示す特性について、以下のよう
な各種試験を行った。まず、線C上における面だらし部
6のドロップ量(面だらし量)61を0〜0.060m
m(60μm)と順次変化させた場合に、それぞれ表1
に示す試験条件の下で、保持器付き針状ころ(軸受)1
を運転した後で、潤滑油の温度上昇に伴う保持器付き針
状ころ1の温度上昇の変化を測定した。
持器付き針状ころ1の温度上昇の関係を評価したとこ
ろ、図6に示す結果が得られた。横軸は面だらし量(μ
m)、縦軸は温度(°C)である。図6において、面だ
らし量が0.010mm(10μm)〜0.050mm
(50μm)のとき、保持器付き針状ころ1の温度上昇
が適正であり、潤滑油温度の上昇抑制効果が確認され
た。また、面だらし量が0.030mm(30μm)の
とき、最も温度上昇が小さい。
ップ量(面だらし量)61を0〜0.060mm(60
μm)と順次変化させた場合に、それぞれ表2に示す試
験条件の下で保持器付き針状ころ1を運転した後で、保
持器外径面Hと保持器付き針状ころ1を支持するハウジ
ングとの金属接触率を測定した。
持器付き針状ころ1の保持器外径面と支持ハウジングと
の金属接触率の関係を評価したところ、図7に示す結果
が得られた。横軸は面だらし量(μm)、縦軸は金属接
触率(%)である。図7において、面だらし量が0.0
10mm(10μm)〜0.050mm(50μm)の
とき、金属接触率が適正であり、0.030mm(30
μm)のとき、最も金属接触率が小さいことが確認され
た。
る面だらし部6の線C上における面だらし量61を一定
量に設定したとき、適正な潤滑性が得られることが確認
された。
ロップ量(面だらし量)61を0〜0.060mm(6
0μm)と順次変化させた場合に、面だらし部6の点A
からの測定位置とその各位置での面だらし量との関係を
示す。横軸は測定位置(mm)、縦軸は面だらし量(μ
m)である。この図8の結果に基づいて、線B,線Cの
位置を適正に決定することができる。
うに行う。すなわち、保持器2の面だらし部6が未加工
で、他の形状が仕上がった状態の保持器中間製品を、削
り出し加工やプレス加工で製造する。この保持器中間製
品を熱処理した後、図9に示すように、タンブラ加工し
て面だらし部6を形成する。タンブラ加工は、保持器中
間製品6Aと粒状の研磨材11とを攪拌容器12に入
れ、攪拌容器12を回転させることにより攪拌して保持
器中間製品6Aを削る方法である。この場合に、研磨材
11として、粒径の大きな研磨材11A と小さな研磨材
11 Bとを混合したものを用いる。粒径は、例えば、大
きな研磨材11 A はころ径の3倍程度とし、小さな研磨
材11 Bはころ径の80%程度のものを用いる。
11 Bを混合して用いると、大きな研磨材11A により
図10(A)のように柱部5の外径面が削られ、またこ
の大きな研磨材11A で外径面を削ることに伴ってポケ
ット内面に突出した返り9や、ポケット4のプレス打ち
抜き時に生じたバリ等が、粒径の小さな研磨材11 Bに
より同図(B)のように除去される。そのため、保持器
2の柱部5が、上記の面だらし部6の曲線形状、すなわ
ち柱部5の幅の中心に近づくに従って次第に曲率半径が
大きくなる断面形状に、タンブラ加工で良好に加工され
る。なお、粒径の異なる研磨材11A ,11 Bを混合し
て用いると、タンブラ加工の時間を長くして面だらし量
を増やしても返りが出ない。
と、保持器外径面のポケット開口縁に面だらし部6を設
けたため、この面だらし部6で油が溜められ、外径面案
内とされる保持器2が油滑性が向上し、円滑な回転が維
持される。特に、面だらし部6は、柱部2の幅の中心に
近づくに従って次第に曲率半径が大きくなる断面形状と
したため、高速回転の場合の潤滑性が良く、潤滑油の温
度上昇が低く抑えられる。また、面だらし部の形状6
が、上記のように柱部の幅の中心に近づくに従って次第
に曲率半径が大きくなる断面形状であると、上記のよう
にタンブラ加工が採用できるため、生産性が良い。
は、前記の形状に限らず、円筒状のものであれば良く、
種々の形状のものを採用できる。例えば、図11に示す
ような溶接保持器であっても良く、また図12に示すよ
うに内径面のみが幅方向の中間部分で凹み、外径面は全
幅に渡って同一径とされた削り出し保持器であっても良
い。図11の保持器2は、図2の保持器2において鍔部
2dをなくした形状のものであって、帯状の板を円筒状
に丸めて溶接した溶接保持器である。面だらし部6は、
図11の例の保持器2では、図1,図2の例と同様に大
径円筒部2aに設けられ、図12の例ではポケット開口
縁の全幅にわたって設けられる。
ロッドの大端または小端に用いられる保持器付き針状こ
ろにおいて、保持器の柱部に面だらし部を設け、この面
だらし部を、柱部の幅の中心に近づくに従って次第に曲
率半径が大きくなる形状としたため、高速回転で使用さ
れても、保持器外径面の油滑性が向上し、良好な油膜が
形成され、発熱が抑制される。また、上記の面だらし部
の断面形状であると、タンブラ加工が採用でき、そのた
め生産性が良く、バリの発生も無くすことができる。こ
の発明の製造方法は、上記の保持器付き針状ころを製造
する方法であって、保持器の面だらし部を、粒径の異な
る複数種類の研磨材を用いてタンブラ加工で成形するよ
うにしたため、上記形状の面だらし部を良好に、かつ生
産性良く成形することができる。
付き針状ころの軸方向に垂直な部分断面図、(B)はそ
の保持器の部分拡大断面図である。
面図である。
側面図である。
す破断側面図である。
す特性図である。
示す特性図である。
関係を示す特性図である。
る。
(B)は同保持器を用いた保持器付き針状ころの部分断
面図である。
…柱部、6…面だらし部、11,11A ,11 B…研磨
材、23…コンロッド、23a…大端、23b…小端。
Claims (5)
- 【請求項1】 コンロッドの大端または小端に用いられ
る保持器付き針状ころであって、円周方向複数箇所にポ
ケットを有する円筒状の保持器と、この保持器の前記各
ポケット内に保持された針状ころとを備え、前記保持器
は、外径面で前記コンロッドの大端または小端の内径面
により案内されるものとし、前記保持器の隣合うポケッ
ト間で形成される各柱部の外径面とポケット内側面とで
成す角部を、凸曲面の面だらし部とし、この面だらし部
となる柱部外径面部分の断面形状を、柱部の幅の中心に
近づくに従って次第に曲率半径が大きくなる形状とした
ことを特徴とするコンロッド用保持器付き針状ころ。 - 【請求項2】 前記保持器は、前記面だらし部がタンブ
ラ加工面である請求項1記載のコンロッド用保持器付き
針状ころ。 - 【請求項3】 前記保持器外径面と前記ポケット内側面
に沿って延ばした線との交点をA、点Aから前記柱部の
幅の中心線に直交する方向に0.25mm離れた位置に
前記中心線と平行に引いた線をCとしたとき、 前記線C上における、前記保持器外径面と前記面だらし
部の外径面との距離である前記面だらし部のドロップ量
が、0.010mm〜0.050mmである請求項1記
載のコンロッド用保持器付き針状ころ。 - 【請求項4】 前記点Aから前記柱部の幅の中心線に直
交する方向に0.15mm離れた位置に前記中心線と平
行に引いた線を線Bとしたとき、 前記線B上における、前記保持器外径面と前記面だらし
部の外径面との距離である前記面だらし部のドロップ量
が、0.030mm〜0.100mmである請求項3記
載のコンロッド用保持器付き針状ころ。 - 【請求項5】 請求項1記載の保持器付き針状ころを製
造する方法であって、前記保持器は、熱処理工程の後、
前記面だらし部を、粒径の異なる複数種類の粒状の研磨
材を用いてタンブラ加工するコンロッド用保持器付き針
状ころの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32096699A JP4094192B2 (ja) | 1998-12-21 | 1999-11-11 | コンロッド用保持器付き針状ころ |
DE19961905.0A DE19961905B4 (de) | 1998-12-21 | 1999-12-20 | Verfahren zur Herstellung eines Nadellager für Pleuel |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36207598 | 1998-12-21 | ||
JP10-362075 | 1998-12-21 | ||
JP32096699A JP4094192B2 (ja) | 1998-12-21 | 1999-11-11 | コンロッド用保持器付き針状ころ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000240662A true JP2000240662A (ja) | 2000-09-05 |
JP4094192B2 JP4094192B2 (ja) | 2008-06-04 |
Family
ID=26570299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32096699A Expired - Lifetime JP4094192B2 (ja) | 1998-12-21 | 1999-11-11 | コンロッド用保持器付き針状ころ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4094192B2 (ja) |
DE (1) | DE19961905B4 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009174559A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-08-06 | Ntn Corp | コンロッドの大端部支持構造および二輪用エンジン |
WO2013105448A1 (ja) * | 2012-01-10 | 2013-07-18 | Ntn株式会社 | チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 |
JP2013142422A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-07-22 | Ntn Corp | チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 |
JP2013142421A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-07-22 | Ntn Corp | チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 |
DE102021100987A1 (de) | 2021-01-19 | 2022-07-21 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Außenringbefestigte Rollenhülse |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007044901B4 (de) * | 2007-09-19 | 2016-02-25 | Ab Skf | Zylinderrollenlagerkäfig und Rollenlagerung |
DE102010045875A1 (de) * | 2010-09-17 | 2012-03-22 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Lagerung einer Welle, insbesondere Massenausgleichswelle mittels Wälzlagern |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US603869A (en) * | 1898-05-10 | Roller-bearing | ||
US1004738A (en) * | 1906-06-01 | 1911-10-03 | Hessbright Mfg Company | Ball-bearing. |
FR1332286A (fr) * | 1961-07-28 | 1963-07-12 | Rothe Erde Eisenwerk | Cages pour grandes couronnes de roulements |
DE2121679C2 (de) | 1971-03-03 | 1983-09-15 | INA Wälzlager Schaeffler KG, 8522 Herzogenaurach | Aus Stegen und Stirnringen bestehender Radialkäfig für zylindrische Wälzkörper |
US3712694A (en) | 1971-03-08 | 1973-01-23 | Garrett Corp | Antifriction bearing spacer |
DE9417601U1 (de) * | 1994-11-03 | 1994-12-15 | Schaeffler Waelzlager Kg | Massivfensterkäfig für ein Nadellager |
-
1999
- 1999-11-11 JP JP32096699A patent/JP4094192B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1999-12-20 DE DE19961905.0A patent/DE19961905B4/de not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009174559A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-08-06 | Ntn Corp | コンロッドの大端部支持構造および二輪用エンジン |
WO2013105448A1 (ja) * | 2012-01-10 | 2013-07-18 | Ntn株式会社 | チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 |
JP2013142422A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-07-22 | Ntn Corp | チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 |
JP2013142421A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-07-22 | Ntn Corp | チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 |
US9587720B2 (en) | 2012-01-10 | 2017-03-07 | Ntn Corporation | Chain tensioner and chain transmission device |
DE102021100987A1 (de) | 2021-01-19 | 2022-07-21 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Außenringbefestigte Rollenhülse |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE19961905B4 (de) | 2019-05-16 |
JP4094192B2 (ja) | 2008-06-04 |
DE19961905A1 (de) | 2000-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3735160B2 (ja) | 針状ころ軸受用保持器およびその製造方法 | |
JP3668274B2 (ja) | 保持器付きころ | |
JP2000240662A (ja) | コンロッド用保持器付き針状ころ | |
JP2006220221A (ja) | 転がり軸受、軸受ユニット | |
JP2016532835A (ja) | 滑り面 | |
JP4710263B2 (ja) | 摺動装置 | |
JP2006250327A (ja) | スラストころ軸受およびスラストころ軸受の保持器の製造方法 | |
EP1344953B1 (en) | Roller bearing | |
CN105051386A (zh) | 滑动面 | |
JP3984972B2 (ja) | ころ軸受およびその保持器の製造方法 | |
JP2000094087A (ja) | クランク軸の製造技術 | |
JP4483803B2 (ja) | スラスト円筒ころ軸受 | |
JP2999544B2 (ja) | スタータ用針状ころ軸受 | |
JP5163873B2 (ja) | 回転軸、これを用いた摺動装置、回転軸の加工装置、回転軸の加工方法、クランクシャフト、カムシャフト及びエンジン | |
JP2007071344A (ja) | 船外機エンジンのクランク軸支持構造および船外機エンジン | |
JP6244959B2 (ja) | 円すいころ軸受 | |
JPH076524U (ja) | ころ軸受用保持器 | |
JPH05154536A (ja) | 厚肉細径管の製造方法 | |
JP2010025350A (ja) | シェル型針状ころ軸受 | |
JPH07103243A (ja) | 転がり軸受 | |
CN112959204B (zh) | 汽车发动机气缸内孔网纹的专用珩磨加工材料及加工工艺 | |
EP3693626B1 (en) | Retainer for rolling bearing | |
US5214850A (en) | Method of making a cage for use in a roller bearing | |
JP2005090588A (ja) | シェル型針状ころ軸受 | |
JP2005249091A (ja) | コネクティングロッド大端用ころ軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070309 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071214 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20071221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080305 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4094192 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |