JP2000240479A - 吸排気弁の異物噛み込みを検出し得る内燃機関 - Google Patents

吸排気弁の異物噛み込みを検出し得る内燃機関

Info

Publication number
JP2000240479A
JP2000240479A JP11041948A JP4194899A JP2000240479A JP 2000240479 A JP2000240479 A JP 2000240479A JP 11041948 A JP11041948 A JP 11041948A JP 4194899 A JP4194899 A JP 4194899A JP 2000240479 A JP2000240479 A JP 2000240479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
foreign matter
engine
valve
caught
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11041948A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Iwade
純 岩出
Kimitaka Saito
公孝 斎藤
Yasuyuki Sato
靖之 佐藤
Hironao Kishi
宏尚 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP11041948A priority Critical patent/JP2000240479A/ja
Publication of JP2000240479A publication Critical patent/JP2000240479A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の吸排気弁に異物が噛み込まれたと
きに、その事実を確実に検出すると共に、機関が始動不
良等に陥ることがないように対応する。 【解決手段】 ポペット型の吸排気弁9,10のシート
部に異物が噛み込まれたことを検出するために、機関の
振動、各気筒の圧縮行程における回転速度、始動時にス
タータに流れる電流値、吸排気管内の温度のうちの少な
くとも一つの変化量を検出する異物噛み込み検出手段の
一部にノックセンサ19や回転数センサ17等を備えて
いる。異物噛み込みが検出されると、マイクロコンピュ
ータ20が点火時期進角、燃料噴射量減量、吸気量増
加、始動時や低速回転時の吸気弁タイミング進角、高速
回転時の吸気弁タイミング遅角、排気弁タイミングの進
角、のうちの少なくとも一つの制御を実行し、機関の出
力トルクを増大させて、機関停止や始動不良に陥ること
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリンエンジン
やディーゼルエンジンのような往復動式の内燃機関にお
けるポペット弁型の吸排気弁に異物が噛み込まれて完全
に閉弁することができなくなった場合に、その事実を確
実に検出することができる検出手段と、異物の噛み込み
が検出された場合に、それに対応して機関の運転を継続
するために作動される運転制御手段とを備えている内燃
機関に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−100693号公報に記載さ
れているように、一般にガソリンエンジンやディーゼル
エンジンのようなポペット弁型の吸排気弁を有する往復
動式の内燃機関においては、長期間の運転によって燃焼
室の内面やピストンの表面にオイルや燃料の変成物であ
るデポジットが付着するが、それが剥がれたものや、そ
の他の異物が吸排気弁のシート部へ噛み込まれることに
よってシート部に隙間が生じ、吸排気弁が完全に閉弁す
ることができなくなった場合に、圧縮行程や膨張行程に
おいて高圧の筒内ガスが吸気通路や排気通路へ漏れ出る
ことによって、所謂「圧縮漏れ」が発生することがあ
る。
【0003】このようにして圧縮漏れが発生すると筒内
圧力が低下するために機関の出力トルクが減少するだけ
でなく、定常運転中よりも異物の噛み込みが起こり易い
始動時においてはトルク上昇が得られないために始動不
能に陥ることもある。この問題に対応して従来は燃料や
オイルに清浄剤等を添加して、デポジットのような吸排
気弁に噛み込まれ易い異物がなるべく筒内に付着しない
ようにするとか、ポペット弁型の吸排気弁が開閉運動を
する際に同時にそのステムの回りに回転する構造とし
て、シート部に噛み込まれた異物をバルブ自体の回転に
よって排除する等の方法がとられている。
【0004】また、前掲の特開平8−100693号公
報には、デポジットのような異物が吸排気弁のシート部
に噛み込まれたことを検出するための方法として、バッ
テリー電圧の変動、吸気管圧力とその変動、所定の時間
内における始動完了の有無、連爆状態の成立の有無、膨
張行程における回転数の上昇の有無等を検出して、機関
の始動時において異物の噛み込みがあったか否かを判定
し、異物の噛み込みがあったと判定された場合には、そ
れに対応して燃料噴射弁からの燃料噴射量を減少させる
ように作動する燃料の供給制御装置を設けることが提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
においても内燃機関の吸排気弁のシート部における異物
噛み込みの検出、判定方法と、異物噛み込みが検出され
たときの対策については或る程度の解決手段が提示され
てはいるが、異物の噛み込みを直接に検出することが実
際には困難であるために、この問題については必ずしも
それらの手段だけで十分であるとは言えない面がある。
そこで、本発明はこれらの従来技術を補完する意味で、
更に確実な異物噛み込みの検出手段と、異物噛み込みが
検出された時に作動される有効な運転制御手段を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載されたような、吸排気弁における異物噛み込みを
検出してそれに対応することができる内燃機関を提供す
る。
【0007】本発明の内燃機関においては、請求項1に
記載したように、それに設けられた異物噛み込み検出手
段が、機関の振動、いずれかの気筒の圧縮行程における
回転速度、クランキング時にスタータに流れる電流値、
吸排気管内の温度、のうちの少なくとも一つの状態量の
変化に基づいて異物の噛み込みの有無を判定する。そし
て、これらの状態量の異常な変化に基づいて、吸排気弁
のシート部に異物が噛み込まれたと判定されたときは、
直ちに運転制御手段を作動させて出力トルクを増大させ
る方向に機関を制御することにより、出力トルクの低下
による機関の停止や、クランキング時において始動不良
に陥ることを防止することができる。
【0008】請求項2に記載された発明によれば、異物
噛み込み検出手段によって吸排気弁に異物が噛み込まれ
たことが検出された場合は、直ちに運転制御手段が作動
されて、点火時期の進角、燃料噴射量の減量、吸気量の
増加、始動時及び低速回転時における吸気弁の閉弁タイ
ミングの進角、高速回転時における吸気弁の閉弁タイミ
ングの遅角、同じく高速回転時における排気弁の開弁タ
イミングの進角のうちの少なくとも一つの制御を実行し
て、機関の出力トルクを増大させる。
【0009】請求項3に記載された発明によれば、異物
噛み込み検出手段として振動センサを用いて機関の振動
を検出することにより、吸排気弁が異物を噛み込んだこ
とを判定する。この場合は機関の振動として特に吸排気
弁の着座に伴って発生する閉弁振動を検出する。そし
て、請求項4に記載された発明によれば、振動センサと
して特別のものを新設しないで、内燃機関に設けられて
いるノックセンサをそのまま利用することができる。
【0010】具体的に、請求項5に記載された発明によ
れば、ノックセンサのような振動センサによって検出さ
れる機関の振動には多くのノイズが含まれているので、
検出された機関の全ての振動のうちで、経験的に吸排気
弁の閉弁振動が含まれている周波数帯域に属する振動の
みを分離することによって判定に供する。請求項6に記
載された発明によれば、吸排気弁の閉弁振動のタイミン
グの予測値と実測値とのズレ量に基づいて異物噛み込み
の有無を判定する。所定の大きさ以上の大きなズレ量が
4回以上連続して発生したときは、吸排気弁に異物噛み
込みがあったと判定することができる。
【0011】請求項7に記載された発明においては、各
気筒の圧縮行程におけるクランクシャフトの回転速度の
変化量を検出して吸排気弁の異物噛み込みの有無を判定
する。圧縮行程においては回転速度の低下があるのが正
常であるが、異物の噛み込みによって圧縮漏れが生じる
と、クランクシャフトの仕事量が減少するために回転速
度の低下が少なくなる。この場合に、請求項8に記載さ
れた発明のように、各気筒の圧縮行程の上死点における
回転速度を気筒相互間で比較して異物噛み込みの有無を
判定すると、回転速度低下の程度の相違を鮮明に検出す
ることができる。
【0012】請求項9に記載された発明においては、ク
ランキング時にスタータに流れる電流値に基づいて吸排
気弁における異物の噛み込みの判定を行うが、特に各気
筒の圧縮行程におけるスタータ電流値を検出して比較す
る。圧縮行程においては筒内の圧縮仕事の増加に伴って
スタータ電流値が増大するのが正常であるが、異物の噛
み込みによって圧縮漏れが生じると、スタータ電流値の
上昇が正常な気筒の圧縮行程に比べて小さくなるので、
それによって吸排気弁に異物の噛み込みが生じた事実
と、その気筒を判定することができる。
【0013】請求項10に記載された発明においては、
各気筒の圧縮行程または膨張行程における各気筒の吸気
管内または排気管内の温度のいずれか一つ以上を検出し
て、各気筒間で相互に比較することにより、吸排気弁に
おける異物噛み込みの有無を判定する。異物の噛み込み
によって吸排気弁に隙間が生じると、その気筒の圧縮行
程または膨張行程において筒内の高温のガスが吸気管内
または排気管内へ漏れ出るので、吸気管内または排気管
内の温度が異常に上昇する。従って、他の正常な気筒の
それらの温度と比較することによって、異常が認められ
た気筒の吸排気弁に異物の噛み込みがあると判定するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用される往復動
式内燃機関の一例として、吸気ポート内燃料噴射式のガ
ソリンエンジンの一部を示すもので、図中、1はシリン
ダブロック、2はその内部に形成された一つのシリンダ
(気筒)、3はその中へ摺動可能に挿入されているピス
トン、4はピストン3とクランクシャフト5を連結する
コンロッド、6は全気筒に共通のシリンダヘッド、7は
その内部に形成された一つの気筒のための吸気ポート、
8は同じく排気ポート、9は同じく吸気弁、10は排気
弁、11は吸排気弁9および10の図示しないカムシャ
フトに設けられたバルブタイミング可変機構、12は吸
気ポート7に設けられた燃料噴射弁、13は吸気ポート
7からその上流側のエアフローメータ14まで延びる吸
気マニホルドを含む吸気通路であって、その一部には吸
気絞り弁(スロットル弁)15が設けられている。
【0015】運転者によって操作されるアクセルペダル
16に関連して設けられた図示しないアクセル開度セン
サと、クランクシャフト5の一部に対向して設けられた
回転数センサ17と、吸気マニホルドのような吸気通路
13内に設けられた吸気温センサ18と、シリンダブロ
ック1に取り付けられた振動センサ、この場合は機関の
ノッキングを検出するための既設のノックセンサ19の
各出力信号が、エアフローメータ14のそれと共にマイ
クロコンピュータ20に入力されている。
【0016】また、マイクロコンピュータ20からの制
御信号によって、前述のバルブタイミング可変機構11
や燃料噴射弁12、吸気絞り弁15等が制御されるよう
になっており、点火プラグ21の放電時期も決定される
ようになっている。なお、燃料タンク22は図示しない
燃料ポンプによって加圧された燃料を燃料噴射弁12へ
供給する。
【0017】図2は、吸気弁9(または排気弁10)と
環状のバルブシート23との間に、燃焼室24の壁面に
付着していて振動等によって剥がれたデポジットのよう
な異物25が噛み込まれた状態を示している。異物25
が噛み込まれたために、動弁カム25が図示のような回
転位置にあって本来は吸気弁9が閉弁状態となるべきと
きでも、バルブスプリング27の弾性力だけでは吸気弁
9が完全には閉弁することができないで隙間28を生じ
る。
【0018】この状態における吸排気弁9または10の
リフト曲線は図3の(a)において細い線によって示し
たようになる。即ち、太い線によって示された異物の噛
み込みがない正常な状態のリフト曲線の閉弁状態に比べ
て、異物の噛み込みがあるときは異物に接触することに
よって時間εだけ早く吸排気弁が閉弁作動を停止するの
で、閉弁位置でも隙間28の分だけリフトが残っている
状態となる。従って、吸排気弁がバルブスプリング27
によって付勢されて移動しているときに、固定のバルブ
シート23に着座して強制的に停止させられることによ
って発生する振動(閉弁振動)の発生タイミングも早く
なり、閉弁振動が図3の(b)に示すように正常な場合
よりも時間ε’だけ早く発生する。
【0019】図3(b)に示したような閉弁振動は、本
発明の第1実施例においては、本来は機関のノッキング
状態発生を検出するためにシリンダブロック1に取り付
けられているノックセンサ19によって検出される。ノ
ックセンサ19は図3(b)のような出力信号を発生す
るので、第1実施例においては、ノックセンサ19の出
力信号をマイクロコンピュータ20によって処理するこ
とにより、異物の噛み込みの有無を判定している。勿
論、ノックセンサ19は一般的な振動センサであっても
よい。
【0020】図4の下段に示したようなノックセンサ1
9の出力信号においては吸排気弁9または10が閉弁す
るときに波高が急に高くなる。このように閉弁振動に対
応して間欠的に発生するきわめて顕著なパルスのタイミ
ング(時期)を一般的にTm(mは発生する閉弁振動の
うちで基準とするものに付した正の整数の番号)とした
場合に、次回に発生する閉弁振動がノックセンサ19に
よって実際に検出されてパルスを発生するタイミングT
m+1 までの時間間隔ΔTm+1 の長さを予測するために、
「検出時間間隔予測値ΔYm+1 」を、今回の閉弁振動の
タイミングTmと前回の閉弁振動のタイミングTm-1
の間の時間間隔ΔTm と、前回の閉弁振動のタイミング
m-1 と更にその前回の閉弁振動のタイミングTm-2
の間の時間間隔ΔTm-1 という2つの実測値に基づいて
次の式(1) のように定義する。 ΔYm+1 =ΔTm +(ΔTm −ΔTm-1 ) …(1) 現時点(タイミングTm )において、次回の閉弁振動が
検出されると予測されるタイミングである「検出予測値
m+1 」は、次の式(2) によって算出される。 Ym+1 =Tm +ΔYm+1 …(2)
【0021】従って、定義式(1) における検出時間間隔
予測値ΔYm+1 と、次回の閉弁振動が実際に検出された
タイミングTm+1 において算出される検出時間間隔ΔT
m+1との間の差、即ち、次の式(3) の値を「ズレ量ΔX
m+1 」と呼ぶことにする。 ΔXm+1 =ΔYm+1 −ΔTm+1 …(3) このような予測値と実測値との間のズレは、吸排気弁9
または10に異物25の噛み込みが生じたときに発生す
るだけでなく、内燃機関が加速されたり、吸排気弁9ま
たは10のバルブタイミングが変更された場合にも生じ
るし、ズレ量の大きさは一定ではないから、ズレが発生
したことを検出しただけでは異物の噛み込みが生じたも
のと判断することはできない。
【0022】そこで閉弁振動のタイミングを検出すると
共に、予測タイミングとのズレ量を算出することによっ
て異物の噛み込みを正確に判定するために、機関の回転
変動等によっても小さな値のズレ量が発生することを考
慮して、ノイズを排除するための閾値αを比較的大きな
値として設定する。そして、一般的なズレ量ΔXm のう
ちで閾値αを越えている比較的大きなものだけを取り上
げて異物噛み込みの有無の判定を行う。しかしそれで
も、内燃機関に大きなノッキングが発生したり、内燃機
関が加速されたり、吸排気弁のバルブタイミングが変更
されたような場合にはズレ量ΔXm が、比較的大きく設
定された閾値αでもそれを越える場合があり得るので、
判定の際にはそれらを排除しなければならない。そのた
めに機関における次のような性質に着眼してその性質を
利用する。
【0023】まず、ノッキングの発生によるズレ量ΔX
m の増大については、ノックセンサ19の出力信号を、
図示しないバンドパスフィルタ回路を通すことによって
処理する。一般に機関のノッキングは7.8〜8.1k
Hzの周波数帯域の振動を伴っているのに対して、吸排気
弁の閉弁振動は3〜4kHzの周波数帯域に分布してお
り、両者の周波数帯域は明らかに異なっている。従っ
て、ノックセンサ19の出力信号の中で3〜4kHzの周
波数帯域に属するものだけを通過させるバンドパスフィ
ルタを使用すれば、機関のノッキングによるノイズを確
実に排除することができる。
【0024】次に、ノックセンサ19によって一定以上
の高さの閉弁振動のパルスが図4に示したように検出さ
れた場合には、図5に示すように、連続して爆発する各
気筒に対応する閉弁振動のタイミング毎にマイクロコン
ピュータ20が算出する白丸によって示した検出時間間
隔の予測値Ym が、黒丸によって示した実測値ΔTm
重なって、全て一定の高さの直線上に並ぶようになる。
従って、この場合は予測値と実測値との間のズレ量ΔX
m は、前述のように設定された大きめの閾値αよりも全
て小さくなるので、マイクロコンピュータ20は、この
機関について吸排気弁9および10のシート部には異物
の噛み込みがない正常な運転状態であると判定すること
ができる。
【0025】これと反対に、図6に示すようにノックセ
ンサ19によって検出される閉弁振動のパルスのタイミ
ングのうちで、タイミングTm から後に予測された各回
の閉弁振動のタイミングの時間間隔の予測値ΔYm+1
m+2,ΔYm+3,ΔYm+4 …と、ノックセンサ19によっ
て検出された実際のタイミングの時間間隔ΔTm+1,ΔT
m+2,ΔTm+3,ΔTm+4 …との間のズレ量ΔXm+1,ΔX
m+2,ΔXm+3,ΔXm+4 …がいずれも大きくなって、4回
以上連続して閾値αを越えた場合には、同じ領域におい
て図7に示すように黒丸と白丸が一致することがなくな
る。このような状態が検出された場合は、マイクロコン
ピュータ20はタイミングTm から後に吸排気弁9また
は10に異物の噛み込みが生じたものと判定することが
できる。
【0026】また、機関の加速あるいは減速時や、バル
ブタイミング可変機構11を作動させて吸排気弁9また
は10のバルブタイミングを変更した時にもズレ量ΔX
m が閾値αを越えることがあるが、その場合でもズレ量
ΔXm が連続して4回以上も閾値αを越えることはな
く、図8および図9に示すように、大抵の場合は変化の
直後に1回ずれる程度で収束する。勿論、機関の加速あ
るいは減速やバルブタイミングの変更に加えて、吸排気
弁9または10に異物の噛み込みがあったときには、図
10および図11に示すように、ズレ量ΔXm が連続し
て4回以上閾値αを越えるようになる。また、図12お
よび図13に示すように、機関の加速あるいは減速やバ
ルブタイミングの変更が行われたが、タイミングTm+1
以降は定常運転の状態に移行したような場合でも、同じ
タイミングTm+1 において異物の噛み込みがあると、ズ
レ量ΔXm は連続して4回以上閾値αを越える。
【0027】従って、マイクロコンピュータ20がノッ
クセンサ19の出力信号に基づいて演算を行って、ズレ
量ΔXm が連続して4回以上閾値αを越えることを条件
として異物噛み込みの判定を行えば、小さな振動の検出
によるノイズを排除することができるだけでなく、閾値
αを越える比較的大きい検出時間間隔のズレ量ΔXm
生じる機関の加速あるいは減速や、バルブタイミングの
変更による紛らわしいノイズをも排除して、異物の噛み
込みを正確に判定することができる。
【0028】図14および図15は第1実施例の変形例
としての第2実施例を示すもので、前述の第1実施例に
おいてはノックセンサ19の出力信号に基づいて、吸排
気弁9または10の閉弁振動が発生するタイミングを時
間的に予測および検出して、それらの間のズレ量から異
物噛み込みの有無を判定しているが、第2実施例におい
てもノックセンサ19のような振動センサが出力する閉
弁振動の信号に基づいて異物噛み込みの有無を判定する
点は同じである。しかし、基準として時間の代わりにク
ランクシャフト5の回転角度、即ちクランク角Cを使用
している点が異なっている。この場合のクランク角Cは
通常の機関に殆ど必ず設けられている回転数(回転角)
センサ17によって検出される。また、図14において
は、4気筒の機関の点火順が#1−#3−#4−#2で
あり、#3気筒の吸排気弁9または10の閉弁時に異物
の噛み込みが生じて、その閉弁振動の発生時期が進角し
たものとして表示している。
【0029】第1実施例についての詳細な説明から明ら
かなように、第2実施例において基準をクランク角Cと
しても、マイクロコンピュータ20は第1実施例の場合
と類似の手法によって異物の噛み込みを判定することが
できる。但し、この実施例では、図14に示したよう
に、正常な場合は一般的にクランク角Cにおいて発生す
る各気筒の閉弁振動が、異物噛み込みのあった#3気筒
のところでずれて進角するために、図15に示したよう
に、#3気筒の吸排気弁9または10の閉弁振動のタイ
ミングがm以降において毎回クランク角ΔCだけずれる
ので、それを検出することによって、マイクロコンピュ
ータ20は#3気筒の吸排気弁9または10に異物の噛
み込みがあったものと判定する。
【0030】図16は本発明の第3実施例を示すもの
で、この場合は回転数センサ17によって検出されるク
ランクシャフト5の回転数(回転速度)の出力信号をマ
イクロコンピュータ20によって監視していて、その時
間的な変化から吸排気弁9または10のシート部におけ
る異物噛み込みを判定するものである。前述の従来技術
においては、膨張行程における回転速度の変化(増加)
があるか否かによって判定する例を挙げているが、本発
明では圧縮行程における回転速度の変化(減少)がある
か否かによって吸排気弁9または10に異物噛み込みが
あったか否かを判定している点が異なる。
【0031】つまり、従来技術の場合は、膨張行程にお
いて燃焼による筒内圧の上昇が異物噛み込みによる圧力
抜けによって阻害される結果、回転速度が予測通りに上
昇しないという点に着目して異物噛み込みの有無を判定
しているのに対して、本発明の場合は、異物噛み込みに
よって圧縮行程において圧縮漏れが生じたときは圧縮圧
力が上昇しないために、クランクシャフト5がする圧縮
仕事が小さくなる結果、異物噛み込みを生じた気筒の圧
縮行程における回転速度の低下が、他の気筒のそれより
も少なくなるか、あるいは予測値よりも少なくなること
に着目して、各気筒の圧縮行程におけるクランクシャフ
ト5の回転速度の低下の程度をマイクロコンピュータ2
0によって監視することにより、他の気筒における回転
速度の低下の程度あるいは正常な場合の所定値と比較し
ているのである。
【0032】従って、例えば#3気筒の吸排気弁9また
は10に異物噛み込みがあった場合には、図16に示す
ように、#3気筒の圧縮上死点におけるクランクシャフ
ト5の回転速度が少なくとも他の気筒のそれよりも高く
なるから、マイクロコンピュータ20は正確に#3気筒
の吸排気弁9または10における異物噛み込みを判定す
ることができる。
【0033】図17は本発明の第4実施例を示すもの
で、この場合は、特定の気筒における吸排気弁9または
10のシート部における異物噛み込みの事実を、機関の
始動時(クランキング時)に通電して駆動されるスター
タ(始動用電動機)における電流値(スタータ電流値)
を検出し、マイクロコンピュータ20によってその時間
的変化を監視していて、特定の気筒が圧縮行程となると
きにスタータ電流値の異常な低下が検出された場合は、
その気筒の吸排気弁9または10に異物噛み込みが生じ
たものと判定するのである。
【0034】従って、具体的にはマイクロコンピュータ
20は各気筒の圧縮行程の上死点におけるスタータ電流
値を比較していて、図17に示したように、本来は全て
の気筒の圧縮上死点において同様に増加すべきスタータ
電流値が、#3気筒だけ増加しなかった場合は、#3気
筒の吸排気弁9または10に異物噛み込みがあり、#3
気筒だけに圧縮漏れが生じた結果、クランクシャフト5
がする#3気筒に対する圧縮仕事が小さくなったものと
考えられるので、#3気筒の吸排気弁9または10に異
物の噛み込みが生じたものと判定するのである。
【0035】図18は本発明の第5実施例を示すもの
で、この場合は機関のいずれかの気筒の吸気弁9への異
物噛み込みを判定する。図18は機関の定常運転状態に
おいて吸気マニホルドのような吸気通路13に設けられ
た吸気温センサ18が検出するガス温度の時間的な変化
を示している。吸気マニホルド内のガス温度は、微視的
には図18に示すように、吸気弁9が開弁して気筒内へ
空気を吸入する吸気行程において低下し、特に吸気行程
の中期において最低となる。
【0036】しかしながら、例えば#3気筒の吸気弁9
に異物の噛み込みが生じると、#3気筒の圧縮行程や膨
張行程において高温となった圧縮ガスや燃焼ガスが吸気
弁9の隙間28から吸気ポート7や吸気マニホルドを含
む吸気通路13内へ逆流するので、#3気筒の圧縮行程
や膨張行程に対応する時期に吸気温センサ18の検出す
る吸気通路13内の温度が異常に上昇する。従って、吸
気温センサ18の出力信号が異常に上昇する時期が#3
気筒の圧縮行程および膨張行程に当たっていることか
ら、マイクロコンピュータ20は、#3気筒の吸気弁9
に異物の噛み込みがあったものと判定することができ
る。
【0037】図19は本発明の第6実施例を示すもの
で、この場合は機関のいずれかの気筒の排気弁10への
異物噛み込みを第5実施例と類似の手法によって判定す
る。即ち、排気ポート8あるいはそれに接続される排気
マニホルドには図示しない排気温センサが設けられてお
り、排気温センサの出力信号も他のセンサ類と同様にマ
イクロコンピュータ20に入力される。図19は機関の
定常運転状態において、排気温センサによって検出され
る排気ガス温度の時間的な変化を示している。
【0038】機関の正常な運転状態の場合、排気マニホ
ルド内の排気ガス温度は微視的には図19に示すよう
に、どれかの気筒の排気弁10が開弁して気筒内の燃焼
ガスが排気ポート8から排気マニホルドへ排出される排
気行程において上昇する。しかしながら、例えば#3気
筒の排気弁10に異物の噛み込みが生じると、#3気筒
の膨張行程においても高温、高圧となった燃焼ガスが排
気弁10の隙間から排気ポート8へ漏れ出るので、排気
マニホルドの温度が破線で示すように異常に上昇する。
従って、排気マニホルドの温度が異常に上昇する時期か
ら、マイクロコンピュータ20は#3気筒の排気弁10
における異物の噛み込みを判定することができる。
【0039】以上の説明における第1実施例から第6実
施例までの各実施例は、いずれも吸排気弁9または10
に異物の噛み込みが生じたときに、各種のセンサの出力
信号に基づいてマイクロコンピュータ20が異物噛み込
みの事実を検出、判定するための手法を示したものであ
る。そして、本発明の内燃機関においては、これらの実
施例に示されたいずれかの手法によって吸排気弁9また
は10における異物の噛み込みが検出されると、それに
対応してマイクロコンピュータ20は機関の出力トルク
が増加する方向の運転制御を実行する。それによって、
吸排気弁9または10に異物の噛み込みがあっても出力
トルクの低下を抑制して運転の継続を可能とし、始動時
には機関が始動不良に陥ることを防止することができ
る。
【0040】この際にマイクロコンピュータ20によっ
て実行される機関の運転制御を列挙すると、ガソリンエ
ンジン等の火花点火式機関においては、まず点火プラグ
21へ高電圧を印加する時期を早めること、即ち点火時
期を進角させることである。点火時期の進角によって出
力トルクが増大することは良く知られている。次に、デ
ィーゼルエンジンのような筒内噴射圧縮点火機関を含め
て燃料噴射弁(12)へ供給する燃料量を減少させて燃
料噴射量を減量することである。これは、吸排気弁9ま
たは10における異物噛み込みによって筒内の空気量が
減少している状態において通常の量の燃料噴射を行う
と、燃料過多となって出力トルクが低下するため、反対
に燃料噴射量を減少させて適正な空燃比として出力トル
クを増大させるものであり、前述の従来技術においても
この手法をとっている。
【0041】次に、ガソリンエンジン等に設けられてい
る吸気絞り弁15の開度を大きくするというような方法
で吸気量を増加させることである。これは、異物噛み込
みによって生じる隙間28から空気が漏れ出る結果、筒
内の空気量が減少するのを補って、筒内の空燃比が燃料
過多に傾くのを補正するもので、空燃比を適正な値の方
へ近づけて出力トルクを増大させる効果がある。また、
これによって少なくとも吸気絞り弁15よりも下流側の
吸気通路13内の吸気圧が高くなるので、筒内から隙間
28を通じて吸気通路13側へ漏れ出る空気の量が減少
する。
【0042】さらに、バルブタイミング可変機構11を
制御して始動時および低速回転時における吸気弁9の閉
弁のタイミングを進角させることにより吹き返しを低減
させたり、高速回転時において吸気弁9の閉弁タイミン
グを遅角させることにより慣性過給等の動的効果を得た
り、高速回転時において排気弁10の開弁タイミングを
進角させて排気効率を高めることがいずれも有効であ
る。すなわち、これらはいずれも筒内の空気量を確保し
て、出力トルクの低下を防ぐ働きをする。
【0043】従って、以上列挙した運転制御の手法の少
なくとも一つ、あるいは二つ以上を適宜に組み合わせて
実行することによって、機関の出力トルクを確実に増大
させることができ、機関停止や始動不良に陥ることを防
止して、前述の本発明の目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される内燃機関のシステム構成を
示す縦断正面図である。
【図2】吸排気弁のシート部における異物の噛み込み状
態を示す縦断正面図である。
【図3】(a)は吸排気弁のバルブリフトの時間的変化
を示す線図、(b)は振動センサの出力信号における振
動波形の時間的変化を示す線図である。
【図4】吸排気弁に異物噛み込みのない正常な機関の定
常運転状態における閉弁振動の検出状態を示す線図であ
る。
【図5】吸排気弁に異物噛み込みのない正常な機関の定
常運転状態における閉弁振動の検出時間間隔予測値と実
測値との関係を示す線図である。
【図6】第1実施例に関連して、吸排気弁に異物噛み込
みがある異常な機関の定常運転状態における閉弁振動の
検出状態を示す線図である。
【図7】吸排気弁に異物噛み込みがある異常な機関の定
常運転状態における閉弁振動の検出時間間隔予測値と実
測値との関係を示す線図である。
【図8】吸排気弁に異物噛み込みのない正常な機関の加
速またはバルブタイミングを変更する運転状態における
閉弁振動の検出状態を示す線図である。
【図9】吸排気弁に異物噛み込みのない正常な機関の加
速またはバルブタイミングを変更する運転状態における
閉弁振動の検出時間間隔予測値と実測値との関係を示す
線図である。
【図10】吸排気弁に異物噛み込みがある異常な機関の
加速またはバルブタイミングを変更する運転状態におけ
る閉弁振動の検出状態を示す線図である。
【図11】吸排気弁に異物噛み込みがある異常な機関の
加速またはバルブタイミングを変更する運転状態におけ
る閉弁振動の検出時間間隔予測値と実測値との関係を示
す線図である。
【図12】吸排気弁に異物噛み込みがある異常な機関の
加速またはバルブタイミングを変更する運転状態におけ
る閉弁振動の検出状態を示す線図である。
【図13】吸排気弁に異物噛み込みがある異常な機関の
加速またはバルブタイミングを変更する運転状態におけ
る閉弁振動の検出時間間隔予測値と実測値との関係を示
す線図である。
【図14】第2実施例に関連して、吸排気弁に異物噛み
込みがある異常な機関の運転状態における閉弁振動の検
出状態を示すクランク角線図である。
【図15】吸排気弁に異物噛み込みがある機関の特定の
気筒における吸排気弁の閉弁タイミングを示す線図であ
る。
【図16】第3実施例に関連して、吸排気弁に異物噛み
込みがある異常な機関の運転状態における回転速度の変
化と、それに対応する各気筒の行程を示す線図である。
【図17】第4実施例に関連して、吸排気弁に異物噛み
込みがある異常な機関の始動時の運転状態におけるスタ
ータ電流値の変化と、それに対応する各気筒の行程を示
す線図である。
【図18】第5実施例に関連して、吸排気弁に異物噛み
込みがある異常な機関の運転状態における吸気マニホル
ド内の吸気温度の変化と、それに対応する各気筒の行程
を示す線図である。
【図19】第6実施例に関連して、吸排気弁に異物噛み
込みがある異常な機関の運転状態における排気マニホル
ド内のガス温度の変化と、それに対応する各気筒の行程
を示す線図である。
【符号の説明】
7…吸気ポート 9…吸気弁 10…排気弁 13…吸気通路 17…回転数センサ 18…吸気温センサ 19…ノックセンサ 20…マイクロコンピュータ 23…バルブシート 25…異物 28…隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02P 5/15 F02P 5/15 Z (72)発明者 斎藤 公孝 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 佐藤 靖之 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 岸 宏尚 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G022 DA01 GA01 GA05 GA06 GA08 GA10 GA12 GA13 GA14 3G084 BA02 BA04 BA13 BA17 BA23 CA01 DA00 EB22 FA02 FA07 FA10 FA25 FA27 FA34 FA36 3G092 AA01 AA05 AA11 AB02 BA01 BA09 BB01 DA01 DA02 DA08 DE01S EA01 EA02 EA03 EA04 EA08 EB04 EB07 FA00 GA17 GA18 HA01X HA01Z HA04Z HA06X HA12Z HA13X HB01X HC04Z HC05Z HC09X HD01Z HE02Z HF05Z HF08Z 3G301 HA01 HA19 JA00 LA03 LA07 LB02 MA11 NB07 NE01 NE06 NE11 NE12 NE23 PA01A PA01Z PA10Z PA11A PC06Z PC08Z PD11Z PE02Z PE09A PE10A PF03Z PG02Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポペット型の吸排気弁のシート部に異物
    が噛み込まれたときにそれを検出することができる異物
    噛み込み検出手段と、前記異物噛み込み検出手段によっ
    て異物の噛み込みが検出されたときに出力トルクを増大
    させる方向に作動する運転制御手段とを備えていると共
    に、前記異物噛み込み検出手段が、機関の振動、いずれ
    かの気筒の圧縮行程における回転速度、クランキング時
    にスタータに流れる電流値、吸排気管内の温度、のうち
    の少なくとも一つの状態量の変化に基づいて異物の噛み
    込みの有無を判定することを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記吸排気弁が異物
    を噛み込んだことが前記異物噛み込み検出手段によって
    検出されたときに、前記運転制御手段が、点火時期の進
    角、燃料噴射量の減量、吸気量の増加、始動時及び低速
    回転時における吸気弁の閉弁タイミングの進角、高速回
    転時における吸気弁の閉弁タイミングの遅角、同じく高
    速回転時における排気弁の開弁タイミングの進角、のう
    ちの少なくとも一つの制御を実行することによって、前
    記機関の出力トルクを増大させる方向に作動することを
    特徴とする内燃機関。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記吸排気
    弁が異物を噛み込んだことを前記異物噛み込み検出手段
    が前記機関の振動に基づいて検出、判定する場合に、前
    記吸排気弁の着座に伴って発生する開弁振動を検出する
    ことを特徴とする内燃機関。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記異物噛み込み検
    出手段が、前記機関のノッキングによる振動を検出する
    ノックセンサを利用して構成されていることを特徴とす
    る内燃機関。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記異物噛
    み込み検出手段が、検出される前記機関の振動のうちで
    所定の周波数帯域に属する振動のみを分離することによ
    って、前記吸排気弁の着座に伴って発生する振動を検出
    することを特徴とする内燃機関。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかにおいて、
    前記吸排気弁の着座に伴って発生する振動のタイミング
    のズレ量に基づいて、前記吸排気弁が異物を噛み込んだ
    ことを検出、判定することを特徴とする内燃機関。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、前記吸排気
    弁が異物を噛み込んだことを前記異物噛み込み検出手段
    が検出する各気筒の圧縮行程におけるクランクシャフト
    の回転速度に基づいて判定する場合に、前記各気筒の圧
    縮行程における回転速度の変動量を検出して比較するこ
    とを特徴とする内燃機関。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記異物噛み込み検
    出手段が検出する前記各気筒の圧縮行程の上死点におけ
    る回転速度を比較して、異物噛み込みの有無を判定する
    ことを特徴とする内燃機関。
  9. 【請求項9】 請求項1または2において、前記吸排気
    弁が異物を噛み込んだことを前記異物噛み込み検出手段
    が始動のためのクランキング時にスタータに流れる電流
    値に基づいて判定する場合に、各気筒の圧縮行程におけ
    るスタータ電流値を検出して比較することを特徴とする
    内燃機関。
  10. 【請求項10】 請求項1または2において、前記吸排
    気弁が異物を噛み込んだことを前記異物噛み込み検出手
    段が吸排気管内の温度に基づいて判定する場合に、各気
    筒の圧縮行程または膨張行程における前記各気筒の吸気
    管内または排気管内の温度のいずれか一つを検出して、
    各気筒間で比較することによって判定することを特徴と
    する内燃機関。
JP11041948A 1999-02-19 1999-02-19 吸排気弁の異物噛み込みを検出し得る内燃機関 Pending JP2000240479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11041948A JP2000240479A (ja) 1999-02-19 1999-02-19 吸排気弁の異物噛み込みを検出し得る内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11041948A JP2000240479A (ja) 1999-02-19 1999-02-19 吸排気弁の異物噛み込みを検出し得る内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000240479A true JP2000240479A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12622442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11041948A Pending JP2000240479A (ja) 1999-02-19 1999-02-19 吸排気弁の異物噛み込みを検出し得る内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000240479A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299989A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Mazda Motor Corp 水素エンジンの制御装置
JP2010065590A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Mazda Motor Corp エンジンの排気バルブ制御方法およびその装置
JP2011256833A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Chiyoda Kako Kensetsu Kk 内燃機関の状態監視方法及び装置
JP2014047628A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2014066208A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2018184890A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184892A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184888A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184889A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184891A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2019132196A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299989A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Mazda Motor Corp 水素エンジンの制御装置
JP2010065590A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Mazda Motor Corp エンジンの排気バルブ制御方法およびその装置
JP2011256833A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Chiyoda Kako Kensetsu Kk 内燃機関の状態監視方法及び装置
JP2014047628A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2014066208A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2018184890A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184892A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184888A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184889A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2018184891A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンの制御装置
JP2019132196A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2048341B1 (en) Control for internal combustion engine provided with cylinder deactivating mechanism
JP5748838B2 (ja) 自動車の内燃機関における無制御燃焼に対応する方法及び装置
CN100535419C (zh) 内燃机系统和内燃机控制方法
JP6135580B2 (ja) エンジンの制御装置
JP2015034524A (ja) エンジンのブローバイガス還元装置のための故障検出装置
JP2008014198A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2000240479A (ja) 吸排気弁の異物噛み込みを検出し得る内燃機関
EP3184786B1 (en) Controlling device for internal combustion engines
JP4244866B2 (ja) ディーゼルエンジンのオイル希釈検出装置及び制御装置
US10690067B2 (en) Waste gate valve control method and control device
JP5842891B2 (ja) 内燃機関の制御装置
GB2526322A (en) Method of diagnosing clogged fuel injectors
JP2004293520A (ja) バルブタイミング制御システムの異常診断装置
JP2006299929A (ja) 内燃機関の制御装置
US9951711B2 (en) Control device of engine
JP6287349B2 (ja) 内燃機関の制御装置
CN113187614B (zh) 一种电子节气门控制方法及电子控制单元
JP2019027402A (ja) エンジンの制御装置
JP2910380B2 (ja) エンジンの制御装置
US9863330B2 (en) Systems and methods of controlling valve timing in an engine
JP3826853B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007056785A (ja) 内燃機関の運転制御装置
JP2979872B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置における暖機制御方法
JPH06264803A (ja) 燃料噴射装置の異常診断装置
JP2012184661A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080219