JP2000239831A - 真空蒸着用ルツボ装置 - Google Patents

真空蒸着用ルツボ装置

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JP2000239831A
JP2000239831A JP11047453A JP4745399A JP2000239831A JP 2000239831 A JP2000239831 A JP 2000239831A JP 11047453 A JP11047453 A JP 11047453A JP 4745399 A JP4745399 A JP 4745399A JP 2000239831 A JP2000239831 A JP 2000239831A
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JP
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crucible
heater
vacuum evaporation
container
thin film
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JP11047453A
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Toru Sasaki
亨 佐々木
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱応答性の良好なものとし、少ない消費電力
で熱効率を高め、レート制御も容易に行えて均一な薄膜
形成を図れる真空蒸着用のルツボ装置を構成する。 【解決手段】 上部が開放された有底筒形のルツボ容器
1と、ルツボ容器1の外周に組付け配置する加熱ヒータ
2とを備え、ルツボ容器1を熱伝導性の良好なセラミッ
ク材料で形成すると共に、フレキシブルな薄膜状の加熱
ヒータ2をルツボ容器1の外周に直巻きした直接加熱型
のものに組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空蒸着用の炉内
で蒸発源として薄膜形成用の金属材料を収容装備するの
に用いられるルツボ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の蒸着用ルツボ装置は、
図3,4で示すような上部が開放された有底筒形のルツ
ボ容器10と、そのルツボ容器10の外周に組付け配置
する加熱ヒータ11とを備えて組み立てられている。
【0003】従来、その真空蒸着用のルツボ装置はグラ
ファイトで形成したルツボ容器10を備え、加熱ヒータ
として巻き線状のシースヒータ11をヒータホルダー1
2で保持することによりルツボ容器10の外周に嵌挿
し、更に、熱反射筒13を最外周に組み付けて構成され
ている。
【0004】その真空蒸着用のルツボ装置はシースヒー
タによる間接加熱型のものであり、消費電力の割りには
熱応答性乃至は熱効率が悪い。このため、レート制御
(温度制御)が難しく、材料効率が悪くて膜厚管理も難し
いところから製品にバラ付きが生じ易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱応答性の
良好なものとし、少ない消費電力で熱効率を高め、レー
ト制御も容易に行えて均一な薄膜形成を図れる真空蒸着
用のルツボ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明の請求項1に係る真空蒸
着用ルツボ装置においては、上部が開放された有底筒形
のルツボ容器と、ルツボ容器の外周に組付け配置する加
熱ヒータとを備え、ルツボ容器を熱伝導性の良好なセラ
ミック材料で形成すると共に、フレキシブルな薄膜状の
加熱ヒータをルツボ容器の外周に直巻きした直接加熱型
に組み立てることにより構成されている。
【0007】本発明の請求項2に係る真空蒸着用ルツボ
装置においては、窒化ホウ素,窒化アルミ,炭化シリコ
ンのいずれかのセラミック材料で形成したルツボ容器を
備えることにより構成されている。
【0008】本発明の請求項3に係る真空蒸着用ルツボ
装置においては、薄膜状のステンレスヒータをルツボ容
器の外周に直巻きすることにより構成されている。
【0009】本発明の請求項4に係る真空蒸着用ルツボ
装置においては、熱伝導率の低い石英ガラスの絶縁膜を
ルツボ容器に直巻きした加熱ヒータに被せることにより
構成されている。
【0010】本発明の請求項5に係る真空蒸着用ルツボ
装置においては、装置全体を外回りから緊締バンドで締
付け固定することにより構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して説明
すれば、図示実施の真空蒸着用ルツボ装置は上部が開放
された有底筒形のルツボ容器1と、ルツボ容器1の外周
に組付け配置する加熱ヒータ2とを備えて熱応答性の良
好なものに構成することを主眼とし、ルツボ容器1を熱
伝導性の良好なセラミック材料で形成すると共に、フレ
キシブルな薄膜の加熱ヒータ2をルツボ容器1の外周に
直巻きすることにより直接加熱型のものに構成されてい
る。
【0012】そのルツボ容器1は、窒化ホウ素,窒化ア
ルミ,炭化シリコンのいずれかのセラミック材料で形成
することにより熱伝導率を50W/mK以上と良好なも
のに形成できる。加熱ヒータ2としては防錆性を有する
ステンレスヒータを用いるとよく、このステンレスヒー
タはフレキシブルな薄膜状のものとしてルツボ容器1の
外周に緊密に直巻きできる。
【0013】このように構成する真空蒸着用ルツボ装置
では、ルツボ容器1それ自体を熱伝導率の高い材質のも
ので形成すると共に、加熱ヒータ2をルツボ容器1の外
周に緊密に直巻きする直接加熱型のものに組み立てられ
ている。これにより、熱応答性が良好で少ない消費電力
により熱効率を高め、レート制御も容易に行えるため、
均一な薄膜形成を確実に行えるよう構成できる。
【0014】その各部の構成に加えて、熱伝導率の低い
石英ガラスの絶縁膜3を加熱ヒータ2に被せるとよい。
この絶縁膜3は加熱ヒータ2の絶縁性を保つと共に、石
英ガラスの材質から熱伝導率を低くしかも熱容量を低く
抑えられるため、直接加熱型の加熱ヒータ2によるルツ
ボ容器1の熱応答性乃至は熱効率をより高められるよう
構成できる。
【0015】その絶縁膜3は、薄膜状の加熱ヒータ2を
巻装したルツボ容器1の外周に対する組付け性から二分
割程度に分割形成した筒形のものを用いるとよい。ま
た、この絶縁膜3で被覆することから、電流の導入部と
してステンレスヒータの端末を端子2a,2bとして絶
縁膜3の外方に折曲げ突出させればよい。
【0016】その絶縁膜3を組み付けて、装置全体は外
回りから緊締バンド4で締付け固定するとよい。この緊
締バンド4としては、防錆性を有するステンレスバンド
を用いるのがよい。その緊締バンド4により、真空蒸着
用ルツボ装置としてユニット化できると共に、薄膜の加
熱ヒータ2並びに絶縁膜3を緊密に密着できるから各部
機能をより効果的に発揮することができる。
【0017】その他に、膜厚モニター,温度制御器,ヒ
ータコントローラ等を装備し、真空炉の炉内に挿置され
るワークの下方に配置させて電流を導入すると共に、膜
厚モニターの情報に基づいて加熱ヒータを制御すること
により蒸着膜厚をコントロールすることができる。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る真
空蒸着用ルツボ装置に依れば、ルツボ容器を熱伝導性の
良好なセラミック材料で形成すると共に、フレキシブル
な薄膜状の加熱ヒータをルツボ容器の外周に直巻きした
直接加熱型のものに組み立てるため、熱応答性が良好で
少ない消費電力により熱効率を高め、レート制御も容易
に行えて均一な薄膜形成を確実に行えるよう構成でき
る。
【0019】本発明の請求項2に係る真空蒸着用ルツボ
装置に依れば、窒化ホウ素,窒化アルミ,炭化シリコン
のいずれかのセラミック材料で形成したルツボ容器を備
えることにより、熱伝導率を50W/mK以上のルツボ
容器を備えて熱応答性の良好なものに構成できる。
【0020】本発明の請求項3に係る真空蒸着用ルツボ
装置に依れば、薄膜のステンレスヒータをルツボ容器の
外周に直巻きすることにより、錆が発生しない加熱ヒー
タとしてルツボ容器の外周に緊密に直巻きでき、熱伝導
率乃至は熱応答性のより良好なものに構成できる。
【0021】本発明の請求項4に係る真空蒸着用ルツボ
装置に依れば、熱伝導率の低い石英ガラスの絶縁膜を加
熱ヒータに被せることにより、石英ガラスの材質から熱
伝導率を低くしかも熱容量を低く抑え、直接加熱型の加
熱ヒータによるルツボ容器の熱応答性乃至は熱効率をよ
り高めるよう構成できる。
【0022】本発明の請求項5に係る真空蒸着用ルツボ
装置に依れば、装置全体を外回りから緊締バンドで締付
け固定することにより、薄膜状の加熱ヒータ,絶縁膜を
緊密に密着させられて各部機能をより効果的に発揮させ
られるよう構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空蒸着用のルツボ装置を示す側
断面図である。
【図2】本発明に係る真空蒸着用のルツボ装置を各構成
部に分解させて示す説明図である。
【図3】本発明に係る真空蒸着用のルツボ装置を側断面
で部分的に拡大させて示す説明図である。
【図4】従来例に係る真空蒸着用のルツボ装置を示す側
断面図である。
【図5】従来例に係る真空蒸着用のルツボ装置を各構成
部に分解させて示す説明図である。
【符号の説明】
1 ルツボ容器 2 薄膜状の加熱ヒータ 3 絶縁膜 4 緊締バンド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空蒸着による薄膜形成用の金属材料を
    収容するルツボ装置であって、上部が開放された有底筒
    形のルツボ容器と、ルツボ容器の外周に組付け配置する
    加熱ヒータとを備え、ルツボ容器を熱伝導性の良好なセ
    ラミック材料で形成すると共に、フレキシブルな薄膜状
    の加熱ヒータをルツボ容器の外周に直巻きした直接加熱
    型に組み立ててなることを特徴とする真空蒸着用ルツボ
    装置。
  2. 【請求項2】 窒化ホウ素,窒化アルミ,炭化シリコン
    のいずれかのセラミック材料で形成したルツボ容器を備
    えてなることを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着用
    ルツボ装置。
  3. 【請求項3】 薄膜状のステンレスヒータをルツボ容器
    の外周に直巻きしてなることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の真空蒸着用ルツボ装置。
  4. 【請求項4】 熱伝導率の低い石英ガラスの絶縁膜をル
    ツボ容器に直巻きした加熱ヒータに被せてなることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の真空蒸着用ル
    ツボ装置。
  5. 【請求項5】 装置全体を外回りから緊締バンドで締付
    け固定してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の真空蒸着用ルツボ装置。
JP11047453A 1999-02-25 1999-02-25 真空蒸着用ルツボ装置 Withdrawn JP2000239831A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111965A (ja) * 2004-09-14 2006-04-27 Showa Shinku:Kk 有機材料蒸発源及びこれを用いた蒸着装置
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KR101241071B1 (ko) * 2003-07-31 2013-03-11 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 증착 용기 및 기상 증착 장치

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