JP2000239642A - 反応性ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents
反応性ホットメルト接着剤組成物Info
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- JP2000239642A JP2000239642A JP11045138A JP4513899A JP2000239642A JP 2000239642 A JP2000239642 A JP 2000239642A JP 11045138 A JP11045138 A JP 11045138A JP 4513899 A JP4513899 A JP 4513899A JP 2000239642 A JP2000239642 A JP 2000239642A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分長い可使時間を持ち、耐久性等に優れた
反応性ホットメルト接着剤を提供する 【解決手段】 ウレトジオン環を100eq/T以上有
する化合物を10〜100%と、分子末端に活性水素基
を有する化合物を0〜90%、グリシジル基を有する化
合物を0〜90%含有し、かつ(ア)、(イ)、(ウ)
いずれの化合物にも分子末端にイソシアネート基を含ま
ないことを特徴とする反応性ホットメルト接着剤組成
物。
反応性ホットメルト接着剤を提供する 【解決手段】 ウレトジオン環を100eq/T以上有
する化合物を10〜100%と、分子末端に活性水素基
を有する化合物を0〜90%、グリシジル基を有する化
合物を0〜90%含有し、かつ(ア)、(イ)、(ウ)
いずれの化合物にも分子末端にイソシアネート基を含ま
ないことを特徴とする反応性ホットメルト接着剤組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温又は比較的低
温では熱可塑性を維持し、ホットメルト接着剤として加
工・接着が行えるが、特定の温度を超えると急速に硬化
反応が進行し、優れた耐熱性、接着性を発揮する反応性
接着剤組成物に関するものである。
温では熱可塑性を維持し、ホットメルト接着剤として加
工・接着が行えるが、特定の温度を超えると急速に硬化
反応が進行し、優れた耐熱性、接着性を発揮する反応性
接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホットメルト型や溶液型の接着剤は、色
々な分野で使用されているが、環境対応型の接着剤とし
てのホットメルトは、有機溶剤処理による環境悪化や水
処理によるコストアップも必要とせず、自動車部品の接
着や電子部品組立用、繊維用接着剤だけでなく、今後も
用途が拡大すると考えられる優れた接着剤である。しか
し、熱可塑性樹脂をベースとしているが故に、硬化型の
溶液型接着剤に比べると、接着力や耐久性・耐熱性・耐
薬品性等に劣ることが多い。
々な分野で使用されているが、環境対応型の接着剤とし
てのホットメルトは、有機溶剤処理による環境悪化や水
処理によるコストアップも必要とせず、自動車部品の接
着や電子部品組立用、繊維用接着剤だけでなく、今後も
用途が拡大すると考えられる優れた接着剤である。しか
し、熱可塑性樹脂をベースとしているが故に、硬化型の
溶液型接着剤に比べると、接着力や耐久性・耐熱性・耐
薬品性等に劣ることが多い。
【0003】例えば、繊維用途の接着剤として、接着芯
地用途に結晶性ポリエステルやポリアミドの熱可塑性樹
脂が使用されており、特にポリエステル系の樹脂は、ポ
リエステル衣料への接着性が良く、柔軟で黄変しない等
の特長を有し、衣料用接着剤に適している。しかし、ポ
リエステル系の樹脂は、ポリエステルの繊維には比較的
よくつくが、他の繊維相手では接着性が劣る。またポリ
アミド系の樹脂は比較的様々な種類の繊維につくが、耐
クリーニング性や耐洗濯性(耐水性)において、接着性
の経時低下の問題がある。また、いずれにしても、縮合
系高分子である為に、経時的な加水分解による劣化は避
け難い。また熱可塑性である為に、その融点よりも10
〜30℃以上低い温度域でしか使用できない制約を持
ち、耐熱性が不十分である。
地用途に結晶性ポリエステルやポリアミドの熱可塑性樹
脂が使用されており、特にポリエステル系の樹脂は、ポ
リエステル衣料への接着性が良く、柔軟で黄変しない等
の特長を有し、衣料用接着剤に適している。しかし、ポ
リエステル系の樹脂は、ポリエステルの繊維には比較的
よくつくが、他の繊維相手では接着性が劣る。またポリ
アミド系の樹脂は比較的様々な種類の繊維につくが、耐
クリーニング性や耐洗濯性(耐水性)において、接着性
の経時低下の問題がある。また、いずれにしても、縮合
系高分子である為に、経時的な加水分解による劣化は避
け難い。また熱可塑性である為に、その融点よりも10
〜30℃以上低い温度域でしか使用できない制約を持
ち、耐熱性が不十分である。
【0004】そこで近年、各種性能の向上を目的とし
て、経時的に接着性が低下しない反応性ホットメルト接
着剤の開発が求められている。例えば、特公平07−1
7890等にてポリエステルのウレタンプレポリマーに
よる湿気硬化系が提案されている。湿気硬化反応形式の
末端イソシアネートプレポリマー型接着剤は、自動車用
途を中心にいくつかの分野で検討されている。しかし、
湿気硬化型接着剤は大気中の水分と反応するので、特別
な保存容器にて流通させる必要があるばかりでなく、接
着剤の適用時も完全密閉式のホットメルトコーターのよ
うな特別な装置を必要とするので初期コストが大きく、
作業性・コスト面で問題がある。さらに接着芯地用途の
ように、芯地への塗布直後は硬化せず、アイロン等によ
る二次加熱で硬化することが望まれるような系には不適
当である。また特開平03−93877,特開平04−
253785等にてブロックイソシアネートを使用した
反応性接着剤が提案されている。このような系は加熱に
よりイソシアネートのブロックが外され、湿気硬化が始
まるので、硬化のタイミングを調整することができる。
しかしブロックを外す温度が比較的高温であり、繊維に
悪影響を与える。解離温度の低い系であっても、解離し
たブロック剤の環境への悪影響及び接着性への悪影響は
避けられない。
て、経時的に接着性が低下しない反応性ホットメルト接
着剤の開発が求められている。例えば、特公平07−1
7890等にてポリエステルのウレタンプレポリマーに
よる湿気硬化系が提案されている。湿気硬化反応形式の
末端イソシアネートプレポリマー型接着剤は、自動車用
途を中心にいくつかの分野で検討されている。しかし、
湿気硬化型接着剤は大気中の水分と反応するので、特別
な保存容器にて流通させる必要があるばかりでなく、接
着剤の適用時も完全密閉式のホットメルトコーターのよ
うな特別な装置を必要とするので初期コストが大きく、
作業性・コスト面で問題がある。さらに接着芯地用途の
ように、芯地への塗布直後は硬化せず、アイロン等によ
る二次加熱で硬化することが望まれるような系には不適
当である。また特開平03−93877,特開平04−
253785等にてブロックイソシアネートを使用した
反応性接着剤が提案されている。このような系は加熱に
よりイソシアネートのブロックが外され、湿気硬化が始
まるので、硬化のタイミングを調整することができる。
しかしブロックを外す温度が比較的高温であり、繊維に
悪影響を与える。解離温度の低い系であっても、解離し
たブロック剤の環境への悪影響及び接着性への悪影響は
避けられない。
【0005】以上のように、従来の技術では、従来のホ
ットメルト接着剤用の設備を使用でき、さらに接着芯地
用途のように、適用後に十分長い可使時間を必要とする
ような系に適用できる反応性ホットメルト接着剤は提案
されていない。
ットメルト接着剤用の設備を使用でき、さらに接着芯地
用途のように、適用後に十分長い可使時間を必要とする
ような系に適用できる反応性ホットメルト接着剤は提案
されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題点を解決しながら、十分長い可使時間を持ち、耐
久性等に優れた反応性ホットメルト接着剤組成物を提供
することを目的とする。
な問題点を解決しながら、十分長い可使時間を持ち、耐
久性等に優れた反応性ホットメルト接着剤組成物を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
本発明者等は鋭意検討し以下の発明を提案するに至っ
た。
本発明者等は鋭意検討し以下の発明を提案するに至っ
た。
【0008】即ち本発明は、(ア)ウレトジオン環を1
00eq/T以上有する化合物を10〜100%と、
(イ)分子末端に活性水素基を有する化合物を0〜90
%、(ウ)グリシジル基を有する化合物を0〜90%含
有し、かつ(ア)、(イ)、(ウ)いずれの化合物にも
分子末端にイソシアネート基を含まないことを特徴とす
る反応性ホットメルト接着剤組成物である。
00eq/T以上有する化合物を10〜100%と、
(イ)分子末端に活性水素基を有する化合物を0〜90
%、(ウ)グリシジル基を有する化合物を0〜90%含
有し、かつ(ア)、(イ)、(ウ)いずれの化合物にも
分子末端にイソシアネート基を含まないことを特徴とす
る反応性ホットメルト接着剤組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる、(ア)ウレトジ
オン環を100eq/T以上有する化合物は、分子末端
にイソシアネート基を持たず、常温では安定であるが、
加熱によりウレトジオン環が解離し、イソシアネート基
を発生する。同時に、(イ)分子末端に活性水素基を有
する化合物の活性水素基、又は化合物(ア)が有する活
性水素基と即座に反応することで分子延長又は硬化し、
接着性を向上させ、長期に渡って接着性能を保持する。
活性水素基は、アミノ基、OH基、チオール基等の官能
基が挙げられる。これらの官能基はウレトジオン環が安
定に存在する環境では何ら活性を持たない、又は活性を
生じないようにブロック化やマイクロカプセル化等の処
理を施されたものである。本発明の反応性ホットメルト
接着剤組成物は、化合物(ア)又は(イ)、(ウ)いず
れかに結晶性のポリエステル、ポリアミド、ポリエチレ
ン等の骨格を有することが必要とされるが、変性の容易
さやコストから、結晶性ポリエステルを使用することが
好ましい。特に化合物(ア)においては、ポリエステル
ポリオールと、ウレトジオン環を有するポリイソシアネ
ートと、必要により鎖延長剤を、OH/NCOモル比が
1以上で反応させることにより得られる結晶性ポリエス
テルウレタンが望まれる。この場合、ウレトジオン環を
有する化合物(ア)に活性水素基が含まれるが、この場
合は活性水素基を有する化合物(イ)としては配合計算
に含まないものとする。
オン環を100eq/T以上有する化合物は、分子末端
にイソシアネート基を持たず、常温では安定であるが、
加熱によりウレトジオン環が解離し、イソシアネート基
を発生する。同時に、(イ)分子末端に活性水素基を有
する化合物の活性水素基、又は化合物(ア)が有する活
性水素基と即座に反応することで分子延長又は硬化し、
接着性を向上させ、長期に渡って接着性能を保持する。
活性水素基は、アミノ基、OH基、チオール基等の官能
基が挙げられる。これらの官能基はウレトジオン環が安
定に存在する環境では何ら活性を持たない、又は活性を
生じないようにブロック化やマイクロカプセル化等の処
理を施されたものである。本発明の反応性ホットメルト
接着剤組成物は、化合物(ア)又は(イ)、(ウ)いず
れかに結晶性のポリエステル、ポリアミド、ポリエチレ
ン等の骨格を有することが必要とされるが、変性の容易
さやコストから、結晶性ポリエステルを使用することが
好ましい。特に化合物(ア)においては、ポリエステル
ポリオールと、ウレトジオン環を有するポリイソシアネ
ートと、必要により鎖延長剤を、OH/NCOモル比が
1以上で反応させることにより得られる結晶性ポリエス
テルウレタンが望まれる。この場合、ウレトジオン環を
有する化合物(ア)に活性水素基が含まれるが、この場
合は活性水素基を有する化合物(イ)としては配合計算
に含まないものとする。
【0010】ポリエステルポリオールとしては、ホット
メルト接着剤として、50℃未満の低融点から生じる樹
脂のブロッキングを避ける為と、130℃以上の高融点
化合物を溶融させるのに必要な加熱による繊維等の被着
体へのダメージ発生を避ける為、ウレタン化後に融点5
0〜130℃の十分な結晶性を保つものが好ましい。ま
た、接着剤適用直後の初期接着性を得る為には、数平均
分子量が2,000以上の結晶性ポリエステルポリオー
ルが望ましい。
メルト接着剤として、50℃未満の低融点から生じる樹
脂のブロッキングを避ける為と、130℃以上の高融点
化合物を溶融させるのに必要な加熱による繊維等の被着
体へのダメージ発生を避ける為、ウレタン化後に融点5
0〜130℃の十分な結晶性を保つものが好ましい。ま
た、接着剤適用直後の初期接着性を得る為には、数平均
分子量が2,000以上の結晶性ポリエステルポリオー
ルが望ましい。
【0011】結晶性ポリエステルポリオールの二塩基酸
成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフ
タル酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェ
ニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸等の芳香族二塩基酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族や脂環
族二塩基酸が挙げられ、特に、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、アジピン酸が望ましい。
成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフ
タル酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェ
ニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸等の芳香族二塩基酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族や脂環
族二塩基酸が挙げられ、特に、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、アジピン酸が望ましい。
【0012】グリコール成分としては、エチレングリコ
−ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ−
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−
ブタンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘ
キサンジオ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、
ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオ−ル、シクロヘキサンジメタノ−
ル、トリシクロデカンジメタノール、ネオペンチルヒド
ロキシピバリン酸エステル、ビスフェノ−ルAのエチレ
ンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加
物、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサスド付加物、1,9−ノナン
ジオール、2−メチルオクタンジオール、1,10−ド
デカンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プ
ロパンジオール、トリシクロデカンジメタノール等の低
分子量ジオールが挙げられ、これらのうち1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオ−ルが結晶性を保つ
上で好ましい。また高分子量ジオ−ルとしてはポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のポリエーテルポリオールやポ
リカプロラクトン、ポリカーボネートジオ−ル等のポリ
エステルポリオールが挙げられるが、良好な結晶性か
ら、ポリカプロラクトンが好ましい。
−ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ−
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−
ブタンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘ
キサンジオ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、
ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオ−ル、シクロヘキサンジメタノ−
ル、トリシクロデカンジメタノール、ネオペンチルヒド
ロキシピバリン酸エステル、ビスフェノ−ルAのエチレ
ンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加
物、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサスド付加物、1,9−ノナン
ジオール、2−メチルオクタンジオール、1,10−ド
デカンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プ
ロパンジオール、トリシクロデカンジメタノール等の低
分子量ジオールが挙げられ、これらのうち1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオ−ルが結晶性を保つ
上で好ましい。また高分子量ジオ−ルとしてはポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のポリエーテルポリオールやポ
リカプロラクトン、ポリカーボネートジオ−ル等のポリ
エステルポリオールが挙げられるが、良好な結晶性か
ら、ポリカプロラクトンが好ましい。
【0013】ウレトジオン環を有するポリイソシアネー
トは、ウレトジオン環を含有していれば、一種または二
種以上の混合物であってもよい。例えば、ジイソシアネ
ートと、その二量体(ウレトジオン)と、その三量体
(イソシアヌレート)の混合物であってもよい。ポリイ
ソシアネートを構成するジイソシアネート成分として
は、2,4−トリレンジイソシアネ−ト、2,6−トリ
レンジイソシアネ−ト、p−フェニレンジイソシアネ−
ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、m−フェニレ
ンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−
ト、テトラメチレンジイソシアネ−ト、3,3’−ジメ
トキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネ−ト、
1,5−ナフタレンジイソシアネ−ト、2,6−ナフタ
レンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’
−ジイソシアネ−ト、4,4’−ジイソシアネ−トジフ
ェニルエ−テル、1,5−キシリレンジイソシアネ−
ト、1,3−ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、
1,4−ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、4,
4’−ジイソシアネ−トシクロヘキサン、4,4’−ジ
イソシアネ−トシクロヘキシルメタン、イソホロンジイ
ソシアネ−ト等が挙げられるが、繊維用途等では黄変性
が問題となる場合が多いので、脂肪族・脂環族のジイソ
シアネートであるヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イ
ソホロンジイソシアネ−ト等が好ましい。特にウレトジ
オン環を形成するジイソシアネートとして、そのウレト
ジオン環の低温解離性からヘキサメチレンジイソシアネ
−トが好ましい。
トは、ウレトジオン環を含有していれば、一種または二
種以上の混合物であってもよい。例えば、ジイソシアネ
ートと、その二量体(ウレトジオン)と、その三量体
(イソシアヌレート)の混合物であってもよい。ポリイ
ソシアネートを構成するジイソシアネート成分として
は、2,4−トリレンジイソシアネ−ト、2,6−トリ
レンジイソシアネ−ト、p−フェニレンジイソシアネ−
ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、m−フェニレ
ンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−
ト、テトラメチレンジイソシアネ−ト、3,3’−ジメ
トキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネ−ト、
1,5−ナフタレンジイソシアネ−ト、2,6−ナフタ
レンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’
−ジイソシアネ−ト、4,4’−ジイソシアネ−トジフ
ェニルエ−テル、1,5−キシリレンジイソシアネ−
ト、1,3−ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、
1,4−ジイソシアネ−トメチルシクロヘキサン、4,
4’−ジイソシアネ−トシクロヘキサン、4,4’−ジ
イソシアネ−トシクロヘキシルメタン、イソホロンジイ
ソシアネ−ト等が挙げられるが、繊維用途等では黄変性
が問題となる場合が多いので、脂肪族・脂環族のジイソ
シアネートであるヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イ
ソホロンジイソシアネ−ト等が好ましい。特にウレトジ
オン環を形成するジイソシアネートとして、そのウレト
ジオン環の低温解離性からヘキサメチレンジイソシアネ
−トが好ましい。
【0014】本発明で使用する鎖延長剤としては、ポリ
エステルポリオールを合成する際のグリコール成分とし
ての低分子量ジオールや、ジメチロールプロピオン酸、
ジメチロールブタン酸等のカルボキシル基含有低分子量
ジオール等が挙げられる。
エステルポリオールを合成する際のグリコール成分とし
ての低分子量ジオールや、ジメチロールプロピオン酸、
ジメチロールブタン酸等のカルボキシル基含有低分子量
ジオール等が挙げられる。
【0015】該ポリエステルポリオール及び該ポリイソ
シアネート、必要により鎖延長剤をOH/NCOモル比
が1以上で反応させることにより得られる結晶性ポリエ
ステルウレタンの分子量は、数平均分子量で5,000
〜100,000の範囲が好ましい。分子量5,000
未満では初期接着強度が低下する。さらに、硬化に要す
る加熱時間を長く必要とするので、接着芯地用途のよう
な、比較的速い硬化性を必要とする用途には適さない。
また、分子量が100,000を越えると溶融粘度が高
くなり過ぎてホットメルト接着剤としての適用を困難に
する場合がある。
シアネート、必要により鎖延長剤をOH/NCOモル比
が1以上で反応させることにより得られる結晶性ポリエ
ステルウレタンの分子量は、数平均分子量で5,000
〜100,000の範囲が好ましい。分子量5,000
未満では初期接着強度が低下する。さらに、硬化に要す
る加熱時間を長く必要とするので、接着芯地用途のよう
な、比較的速い硬化性を必要とする用途には適さない。
また、分子量が100,000を越えると溶融粘度が高
くなり過ぎてホットメルト接着剤としての適用を困難に
する場合がある。
【0016】(ア)ウレトジオン環を100eq/T以
上有する化合物、好ましくはウレトジオン環を含有する
ポリエステルウレタン中のウレトジオン環濃度は、10
0〜600eq/Tとなるよう該ポリイソシアネートの
仕込み量を調整する。ウレトジオン環濃度が100eq
/T以下だと、耐久性等の反応硬化による特性を得るに
は架橋密度が不十分となる。600eq/T以上は、結
晶性ポリエステルを導入することが困難になり、初期接
着性が期待できない。
上有する化合物、好ましくはウレトジオン環を含有する
ポリエステルウレタン中のウレトジオン環濃度は、10
0〜600eq/Tとなるよう該ポリイソシアネートの
仕込み量を調整する。ウレトジオン環濃度が100eq
/T以下だと、耐久性等の反応硬化による特性を得るに
は架橋密度が不十分となる。600eq/T以上は、結
晶性ポリエステルを導入することが困難になり、初期接
着性が期待できない。
【0017】該ポリエステルウレタンの反応方法として
は、該ポリエステルポリオール及び該ポリイソシアネー
ト、必要により鎖延長剤を一括して反応容器に仕込んで
も良いし、分割して仕込んでも良いが、ウレトジオン環
が解離する温度以下にて注意深く制御する必要がある。
またこの反応は、イソシアネート基に対して不活性な溶
媒の存在下または非存在下に反応させることにより製造
することができる。その溶媒としては、エステル系溶媒
(酢酸エチル、酢酸ブチル、酪酸エチルなど)、エーテ
ル系溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテルなど)、ケトン系溶媒(シクロヘキサノン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、芳
香族炭化水素系溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレンな
ど)およびこれらの混合溶媒が挙げられる。反応装置と
しては、撹拌装置の具備した反応缶や、ニーダー、二軸
押出機のような混合混練装置が挙げられる。
は、該ポリエステルポリオール及び該ポリイソシアネー
ト、必要により鎖延長剤を一括して反応容器に仕込んで
も良いし、分割して仕込んでも良いが、ウレトジオン環
が解離する温度以下にて注意深く制御する必要がある。
またこの反応は、イソシアネート基に対して不活性な溶
媒の存在下または非存在下に反応させることにより製造
することができる。その溶媒としては、エステル系溶媒
(酢酸エチル、酢酸ブチル、酪酸エチルなど)、エーテ
ル系溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテルなど)、ケトン系溶媒(シクロヘキサノン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、芳
香族炭化水素系溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレンな
ど)およびこれらの混合溶媒が挙げられる。反応装置と
しては、撹拌装置の具備した反応缶や、ニーダー、二軸
押出機のような混合混練装置が挙げられる。
【0018】ウレタン反応を促進させる為、通常のウレ
タン反応において用いられる触媒、たとえば錫系触媒
(トリメチルチンラウレート、ジメチルチンジラウレー
ト、トリメチルチンヒドロキサイド、ジメチルチンジヒ
ドロキサイド、スタナスオクトエートなど)、鉛系触媒
(レッドオレート、レッド−2−エチルヘキソエートな
ど)アミン系触媒(トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、モルホリン、ジアザビシクロオクタンなど)等を使
用することができるが、ウレタン製造中及び製造後のウ
レトジオン環の安定性から、無触媒での反応が望まし
い。
タン反応において用いられる触媒、たとえば錫系触媒
(トリメチルチンラウレート、ジメチルチンジラウレー
ト、トリメチルチンヒドロキサイド、ジメチルチンジヒ
ドロキサイド、スタナスオクトエートなど)、鉛系触媒
(レッドオレート、レッド−2−エチルヘキソエートな
ど)アミン系触媒(トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、モルホリン、ジアザビシクロオクタンなど)等を使
用することができるが、ウレタン製造中及び製造後のウ
レトジオン環の安定性から、無触媒での反応が望まし
い。
【0019】本発明の反応性ホットメルト接着剤は、化
合物(ア)として、ウレトジオン環を含有する結晶性ポ
リエステルウレタン単独による構成でも良いが、(イ)
分子末端に活性水素基を有し、かつ分子末端にイソシア
ネート基を含まない化合物を含有することができる。該
化合物(イ)としては、接着性と反応性より、分岐OH
基を有する結晶性ポリエステルウレタンが好ましい。該
結晶性ポリエステルウレタンは、分岐OH基濃度が20
0eq/T以上、数平均分子量が5,000〜100,
000、示差走査熱量測定(DSC)による融点が50
〜130℃の結晶性ポリエステルウレタンであって、化
合物(ア)と(イ)との重量比が10/1〜1/10で
あることが望ましい。
合物(ア)として、ウレトジオン環を含有する結晶性ポ
リエステルウレタン単独による構成でも良いが、(イ)
分子末端に活性水素基を有し、かつ分子末端にイソシア
ネート基を含まない化合物を含有することができる。該
化合物(イ)としては、接着性と反応性より、分岐OH
基を有する結晶性ポリエステルウレタンが好ましい。該
結晶性ポリエステルウレタンは、分岐OH基濃度が20
0eq/T以上、数平均分子量が5,000〜100,
000、示差走査熱量測定(DSC)による融点が50
〜130℃の結晶性ポリエステルウレタンであって、化
合物(ア)と(イ)との重量比が10/1〜1/10で
あることが望ましい。
【0020】化合物(イ)の分岐OH基濃度が200e
q/T以下だと、充分な架橋密度が得られない。また分
子量・融点については化合物(ア)と同じ理由で、上記
範囲が好ましい。化合物(ア)と(イ)の混合方法は、
粉体同士の混合でもよいし、溶融または溶液による混合
でも良い。化合物(ア)と(イ)の重量比は、10/1
〜1/10の範囲で、各々の官能基濃度を加味して決定
される。すなわち、解離するウレトジオン環がフリーの
NCO基として分岐のOH基と反応できるのに充分な分
岐OH基を配合する。
q/T以下だと、充分な架橋密度が得られない。また分
子量・融点については化合物(ア)と同じ理由で、上記
範囲が好ましい。化合物(ア)と(イ)の混合方法は、
粉体同士の混合でもよいし、溶融または溶液による混合
でも良い。化合物(ア)と(イ)の重量比は、10/1
〜1/10の範囲で、各々の官能基濃度を加味して決定
される。すなわち、解離するウレトジオン環がフリーの
NCO基として分岐のOH基と反応できるのに充分な分
岐OH基を配合する。
【0021】化合物(イ)への分岐OH基の導入方法
は、例えば特公平4−8856に示されるようにアミノ
基と水酸基を有する鎖延長剤のアミノ基だけを反応させ
てOH基を残存させる方法や、特開平5−307733
に示されるようにOH基多官能化合物をポリエステルウ
レタンに導入する方法が挙げられる。なお、ウレトジオ
ン環を有する化合物(ア)が活性水素を有していてもか
まわない。この場合はウレトジオン環を有する化合物
(ア)として配合計算をし、活性水素を有する化合物
(イ)としては計算に入れない。
は、例えば特公平4−8856に示されるようにアミノ
基と水酸基を有する鎖延長剤のアミノ基だけを反応させ
てOH基を残存させる方法や、特開平5−307733
に示されるようにOH基多官能化合物をポリエステルウ
レタンに導入する方法が挙げられる。なお、ウレトジオ
ン環を有する化合物(ア)が活性水素を有していてもか
まわない。この場合はウレトジオン環を有する化合物
(ア)として配合計算をし、活性水素を有する化合物
(イ)としては計算に入れない。
【0022】本発明の反応性ホットメルト接着剤は、化
合物(イ)がウレタン触媒やウレトジオン環解離触媒
を、あらかじめ溶融混合された形で、またはマイクロカ
プセルの芯物質として含有することが好ましい。これに
より、接着剤として塗布されて加熱硬化する時に、速や
かな硬化反応進行を助ける。触媒としては、一般的に知
られている錫系触媒、アミン系触媒、有機リン系等が使
用できる。
合物(イ)がウレタン触媒やウレトジオン環解離触媒
を、あらかじめ溶融混合された形で、またはマイクロカ
プセルの芯物質として含有することが好ましい。これに
より、接着剤として塗布されて加熱硬化する時に、速や
かな硬化反応進行を助ける。触媒としては、一般的に知
られている錫系触媒、アミン系触媒、有機リン系等が使
用できる。
【0023】本発明の反応性ホットメルト接着剤は、
(ウ)グリシジル基を有する化合物を含有しても良い。
化合物(ア)ウレトジオン環を100eq/T以上有す
る化合物と、(イ)分子末端に活性水素基を有する化合
物の両方又はいずれかにカルボキシル基を、化合物
(ウ)のグリシジル基に対しモル比で10/5〜3/1
0の割合で含有することで、ウレトジオン環解離による
硬化が不十分な場合、より高い硬化度を実現することが
できる。ブロッキングを避ける為、フェノールノボラッ
クまたはクレゾールノボラック型のエポキシ樹脂が好ま
しい。
(ウ)グリシジル基を有する化合物を含有しても良い。
化合物(ア)ウレトジオン環を100eq/T以上有す
る化合物と、(イ)分子末端に活性水素基を有する化合
物の両方又はいずれかにカルボキシル基を、化合物
(ウ)のグリシジル基に対しモル比で10/5〜3/1
0の割合で含有することで、ウレトジオン環解離による
硬化が不十分な場合、より高い硬化度を実現することが
できる。ブロッキングを避ける為、フェノールノボラッ
クまたはクレゾールノボラック型のエポキシ樹脂が好ま
しい。
【0024】さらに、本発明の反応性ホットメルト接着
剤に、反応性を阻害しない範囲で、シリカのような滑剤
等の添加剤が、その使用目的に応じて、配合されても良
い。
剤に、反応性を阻害しない範囲で、シリカのような滑剤
等の添加剤が、その使用目的に応じて、配合されても良
い。
【0025】さらに、本発明の反応性ホットメルト接着
剤は、ホットメルトコーターによる溶融塗布やパウダー
ドット塗布、水系ペースト塗布など、全く従来のホット
メルト接着剤用の塗布方法で適用することができる。
剤は、ホットメルトコーターによる溶融塗布やパウダー
ドット塗布、水系ペースト塗布など、全く従来のホット
メルト接着剤用の塗布方法で適用することができる。
【0026】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。
る。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。
【0027】<ウレトジオン環を含有するポリエステル
ウレタンの合成例1>温度計、攪拌機、還流式冷却管お
よび蒸留管を具備した反応容器に、表−1の略号の説明
に記載したポリエステル(A)100部、2,2−ジメ
チロールブタン酸9部を仕込み110℃にて加温溶融
後、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下HDI略
す)の二量体・三量体等の混合物(住友バイエルウレタ
ン製、「Desmodur N−3400」)を15部
加えた。125℃にて15分反応させ、結晶性ポリエス
テルウレタン(1)を得た。該ポリエステルウレタンの
特性を表1に示す。表−1中、数平均分子量はテトラハ
イドロフランを溶媒としてゲル浸透クロマトグラフィー
により、融点は昇温速度20℃/分の条件で示差走査熱
量計により測定した。ウレトジオン環濃度はFT−IR
の1770cm−1のピークにより定量した。
ウレタンの合成例1>温度計、攪拌機、還流式冷却管お
よび蒸留管を具備した反応容器に、表−1の略号の説明
に記載したポリエステル(A)100部、2,2−ジメ
チロールブタン酸9部を仕込み110℃にて加温溶融
後、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下HDI略
す)の二量体・三量体等の混合物(住友バイエルウレタ
ン製、「Desmodur N−3400」)を15部
加えた。125℃にて15分反応させ、結晶性ポリエス
テルウレタン(1)を得た。該ポリエステルウレタンの
特性を表1に示す。表−1中、数平均分子量はテトラハ
イドロフランを溶媒としてゲル浸透クロマトグラフィー
により、融点は昇温速度20℃/分の条件で示差走査熱
量計により測定した。ウレトジオン環濃度はFT−IR
の1770cm−1のピークにより定量した。
【0028】<ウレトジオン環を含有するポリエステル
ウレタンの合成例2〜4>合成例1と同様にして、表1
の略号の説明に記載したポリエステル(B)〜(C)等
の原料を用いて結晶性ポリエステルウレタン(2)〜
(4)を得た。該ポリエステルウレタンの特性を1に示
す。
ウレタンの合成例2〜4>合成例1と同様にして、表1
の略号の説明に記載したポリエステル(B)〜(C)等
の原料を用いて結晶性ポリエステルウレタン(2)〜
(4)を得た。該ポリエステルウレタンの特性を1に示
す。
【0029】<ポリエステルウレタンの比較合成例1〜
3>合成例1と同様にして、表1の略号の説明に記載し
たポリエステル(A)〜(C)等の原料を用いて結晶性
ポリエステルウレタン(R1)〜(R3)を得た。該ポ
リエステルウレタンの特性を表3に示す。比較合成例1
〜2はウレトジオン環濃度が100eq/T以下と少
く、本発明の範囲外である。比較合成例3は分子量が本
発明の範囲外である。
3>合成例1と同様にして、表1の略号の説明に記載し
たポリエステル(A)〜(C)等の原料を用いて結晶性
ポリエステルウレタン(R1)〜(R3)を得た。該ポ
リエステルウレタンの特性を表3に示す。比較合成例1
〜2はウレトジオン環濃度が100eq/T以下と少
く、本発明の範囲外である。比較合成例3は分子量が本
発明の範囲外である。
【0030】<分岐OH基を含有するポリエステルウレ
タンの合成例5>温度計、攪拌機、還流式冷却管および
蒸留管を具備した反応容器に、表1の略号の説明に記載
したポリエステル(A)100部、HDI9部を仕込み
120℃にて5分間溶融反応後、メタキシリレンジアミ
ンのEO2モル付加物(三菱ガス化学製、「MXDA−
EO2」)を15部加えた。これを120℃にて5分間
反応させ、最後にジブチル錫ラウレートを5部投入し、
充分混合させた後で樹脂を取り出し、結晶性ポリエステ
ルウレタン(5)を得た。該ポリエステルウレタンの特
性を表2に示す。なお、分岐OH基濃度は仕込み組成よ
り計算して求めた。
タンの合成例5>温度計、攪拌機、還流式冷却管および
蒸留管を具備した反応容器に、表1の略号の説明に記載
したポリエステル(A)100部、HDI9部を仕込み
120℃にて5分間溶融反応後、メタキシリレンジアミ
ンのEO2モル付加物(三菱ガス化学製、「MXDA−
EO2」)を15部加えた。これを120℃にて5分間
反応させ、最後にジブチル錫ラウレートを5部投入し、
充分混合させた後で樹脂を取り出し、結晶性ポリエステ
ルウレタン(5)を得た。該ポリエステルウレタンの特
性を表2に示す。なお、分岐OH基濃度は仕込み組成よ
り計算して求めた。
【0031】<分岐OH基を含有するポリエステルウレ
タンの合成例6〜8>合成例5と同様にして、表1の略
号の説明に記載したポリエステル(B)〜(C)等の原
料を用いて結晶性ポリエステルウレタン(6)〜(8)
を得た。該ポリエステルウレタンの特性を表2に示す。
タンの合成例6〜8>合成例5と同様にして、表1の略
号の説明に記載したポリエステル(B)〜(C)等の原
料を用いて結晶性ポリエステルウレタン(6)〜(8)
を得た。該ポリエステルウレタンの特性を表2に示す。
【0032】<ポリエステルウレタンの比較合成例4〜
6>合成例1と同様にして、表1の略号の説明に記載し
たポリエステル(A)〜(C)等の原料を用いて結晶性
ポリエステルウレタン(R4)〜(R6)を得た。該ポ
リエステルウレタンの特性を表4に示す。比較合成例4
〜5は分岐OH基濃度が200eq/T以下と少く、本
発明の範囲外である。比較合成例6は分子量が本発明の
範囲外である。
6>合成例1と同様にして、表1の略号の説明に記載し
たポリエステル(A)〜(C)等の原料を用いて結晶性
ポリエステルウレタン(R4)〜(R6)を得た。該ポ
リエステルウレタンの特性を表4に示す。比較合成例4
〜5は分岐OH基濃度が200eq/T以下と少く、本
発明の範囲外である。比較合成例6は分子量が本発明の
範囲外である。
【0033】<表中の略号の説明>以下、表中の略号は
次の通りとする。 ポリエステルポリオール ポリエステル(A):テレフタル酸/アジピン酸//
1,4−ブタンジオール(35/65//100モル
比、数平均分子量 10,000、融点 83℃) ポリエステル(B):テレフタル酸/アジピン酸//
1,6−ヘキサンジオール(50/50//100モル
比、数平均分子量 7,000、融点 72℃) ポリエステル(C):ポリカプロラクトン、数平均分子
量 3、000、融点60℃) 鎖延長剤 DMBA:2,2−ジメチロールブタン酸 NPG:ネオペンチルグリコール MXDA−EO2:メタキシリレンジアミンのエチレン
オキサイド2モル付加物 PETOL:ペンタエリスリトール ポリイソシアネート HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート N−3400:HDIの二量体・三量体等の混合物(住
友バイエルウレタン製、「Desmodur N−34
00」) 触媒 TPP:トリフェニルフォスフィン
次の通りとする。 ポリエステルポリオール ポリエステル(A):テレフタル酸/アジピン酸//
1,4−ブタンジオール(35/65//100モル
比、数平均分子量 10,000、融点 83℃) ポリエステル(B):テレフタル酸/アジピン酸//
1,6−ヘキサンジオール(50/50//100モル
比、数平均分子量 7,000、融点 72℃) ポリエステル(C):ポリカプロラクトン、数平均分子
量 3、000、融点60℃) 鎖延長剤 DMBA:2,2−ジメチロールブタン酸 NPG:ネオペンチルグリコール MXDA−EO2:メタキシリレンジアミンのエチレン
オキサイド2モル付加物 PETOL:ペンタエリスリトール ポリイソシアネート HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート N−3400:HDIの二量体・三量体等の混合物(住
友バイエルウレタン製、「Desmodur N−34
00」) 触媒 TPP:トリフェニルフォスフィン
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】<実施例1>合成例1で得られた結晶性ポ
リエステルウレタンを100部(化合物(ア))と、合
成例5で得られた結晶性ポリエステルウレタンを50部
(化合物(イ))、トリフェニルフォスフィンを5部、
アエロジル#300(日本アエロジル社製)を0.1部
加え、フリーザーミル(SPEX industrie
s, Inc社製「6750」)にて液体窒素と共に冷
凍粉砕を行い、粒径250μm以下の微粉体を得た。こ
れを1インチ当たり1列のドット数が10個のスクリー
ンにてドット上にポリエステル製芯地(70g/m2)
へ15g/m2塗布し、95℃で1分間オーブンにて仮
付けした。仮付け一日後の接着芯地に、ポリエステルの
表地(150g/m2)を重ねて、130℃で30秒
間、300g/m2の圧力でアイロン接着した。接着直
後、または一日経過後、引張り速度100mm/min
にてT剥離強度を測定した。同様に、仮付け三週間後の
接着芯地についても、接着一日後のT剥離強度を測定し
た。また温度40℃x15分間水洗後の剥離強度(洗濯
テスト)、ドライクリーニング液(パークロロエチレ
ン)に浸漬して30℃×15分間スターラーにて撹拌後
の剥離強度(クリーニングテスト)も測定した。結果を
表5に示す。なお、表5中の組成は微粉体中の重量組成
比を示す。
リエステルウレタンを100部(化合物(ア))と、合
成例5で得られた結晶性ポリエステルウレタンを50部
(化合物(イ))、トリフェニルフォスフィンを5部、
アエロジル#300(日本アエロジル社製)を0.1部
加え、フリーザーミル(SPEX industrie
s, Inc社製「6750」)にて液体窒素と共に冷
凍粉砕を行い、粒径250μm以下の微粉体を得た。こ
れを1インチ当たり1列のドット数が10個のスクリー
ンにてドット上にポリエステル製芯地(70g/m2)
へ15g/m2塗布し、95℃で1分間オーブンにて仮
付けした。仮付け一日後の接着芯地に、ポリエステルの
表地(150g/m2)を重ねて、130℃で30秒
間、300g/m2の圧力でアイロン接着した。接着直
後、または一日経過後、引張り速度100mm/min
にてT剥離強度を測定した。同様に、仮付け三週間後の
接着芯地についても、接着一日後のT剥離強度を測定し
た。また温度40℃x15分間水洗後の剥離強度(洗濯
テスト)、ドライクリーニング液(パークロロエチレ
ン)に浸漬して30℃×15分間スターラーにて撹拌後
の剥離強度(クリーニングテスト)も測定した。結果を
表5に示す。なお、表5中の組成は微粉体中の重量組成
比を示す。
【0039】<実施例2〜5、比較例1〜4>表5に記
載した組成にて、実施例1と同様に冷凍粉砕にて微粉体
を得、剥離強度の評価を実施した。結果を表5と表6に
示す。実施例においては、初期より良好な接着性が、仮
付け三週間後も良好に得られた。さらに洗濯やドライク
リーニングによっても接着性低下はほとんど見られなか
った。しかし比較例では良好な接着性及び耐久性が発現
されなかった。
載した組成にて、実施例1と同様に冷凍粉砕にて微粉体
を得、剥離強度の評価を実施した。結果を表5と表6に
示す。実施例においては、初期より良好な接着性が、仮
付け三週間後も良好に得られた。さらに洗濯やドライク
リーニングによっても接着性低下はほとんど見られなか
った。しかし比較例では良好な接着性及び耐久性が発現
されなかった。
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ホットメルト
樹脂として溶融する温度では反応性が発現しないので通
常のポリエステル系ホットメルト樹脂として適用でき、
より高温での再加熱によりウレトジオン環が解離して反
応性が発現することで、接着性、耐久性に優れた反応性
ホットメルト接着剤組成物を提供することができる。
樹脂として溶融する温度では反応性が発現しないので通
常のポリエステル系ホットメルト樹脂として適用でき、
より高温での再加熱によりウレトジオン環が解離して反
応性が発現することで、接着性、耐久性に優れた反応性
ホットメルト接着剤組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J040 EC001 EC002 EC071 EC072 EF031 EF032 EF101 EF102 EF111 EF112 EF131 EF132 EF321 EF322 HB44 JA08 JB01 JB02 KA16 LA01 LA06 LA07 MA10 MB02 NA10
Claims (5)
- 【請求項1】 (ア)ウレトジオン環を100eq/T
以上有する化合物を10〜100%と、(イ)分子末端
に活性水素基を有する化合物を0〜90%、(ウ)グリ
シジル基を有する化合物を0〜90%含有し、かつ
(ア)、(イ)、(ウ)いずれの化合物にも分子末端に
イソシアネート基を含まないことを特徴とする反応性ホ
ットメルト接着剤組成物 - 【請求項2】 (ア)ウレトジオン環を100eq/T
以上有し、かつ分子末端にイソシアネート基を含まない
化合物が、ポリエステルポリオールと、ウレトジオン環
を有するポリイソシアネートと、必要により鎖延長剤を
反応させることにより得られる結晶性ポリエステルウレ
タンであって、化合物(ア)の数平均分子量が5,00
0〜100,000、ウレトジオン環濃度が100〜6
00eq/Tであることを特徴とする請求項1に記載の
反応性ホットメルト接着剤組成物 - 【請求項3】 (イ)分子末端に活性水素基を有し、か
つ分子末端にイソシアネート基を含まない化合物が、分
岐OH基濃度が200eq/T以上、数平均分子量が
5,000〜100,000である結晶性ポリエステル
ウレタンであって、かつ(ア)ウレトジオン環を100
eq/T以上有する化合物と、化合物(イ)の重量比が
10/1〜1/10であることを特徴とする請求項1〜
2に記載の反応性ホットメルト接着剤組成物。 - 【請求項4】 結晶性ポリエステルウレタン製造に使用
するポリイソシアネートが脂肪族又は脂環族であること
を特徴とする請求項1〜3に記載の反応性ホットメルト
接着剤組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4に記載の接着芯地用反応性
ホットメルト接着剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11045138A JP2000239642A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 反応性ホットメルト接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11045138A JP2000239642A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 反応性ホットメルト接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000239642A true JP2000239642A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12710934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11045138A Pending JP2000239642A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 反応性ホットメルト接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000239642A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007294927A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-11-08 | Kyocera Corp | 配線基板、実装構造体、および配線基板の製造方法 |
JP2010153882A (ja) * | 2010-01-27 | 2010-07-08 | Hitachi Chem Co Ltd | 回路接続材料、回路部材の接続構造及び回路部材の接続方法。 |
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WO2020196768A1 (ja) | 2019-03-28 | 2020-10-01 | アイシン精機株式会社 | モーターコアの製造方法 |
WO2021065614A1 (ja) | 2019-09-30 | 2021-04-08 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ロータコアの製造方法およびロータコアの製造システム |
WO2021065613A1 (ja) | 2019-09-30 | 2021-04-08 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ロータコアの製造方法およびロータコアの製造システム |
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WO2023210274A1 (ja) | 2022-04-28 | 2023-11-02 | 株式会社アイシン | 巻線界磁式回転電機 |
-
1999
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