JP3241009B2 - ポリウレタンの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリウレタ
ンの製造方法に関するものである。本発明により得られ
るポリウレタンはは、各種プラスチック成形品、金属、
木材、ゴム等に対し優れた密着性を持ち、かつ高い耐性
を有する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品等の包装材として、セロファ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエ
ステル、塩ビ、エチレン−ビニルアルコール共重合体等
のプラスチックフィルムとアルミ箔などの金属箔とを数
層にラミネートした多層複合フィルムが開発され広く使
用されている。該多層複合フィルムの製造に際しては、
ポリウレタン系接着剤がよく使用されているが、必ずし
も接着強度などの点で十分でないことが指摘されてい
る。
【0003】上記ポリウレタン系接着剤においては、そ
れに用いるポリウレタン樹脂が一般にポリエチレンフィ
ルムやポリプロピレンフィルムなどの汎用フィルムに対
する接着力が不十分なため、接着力を向上させるために
ロジンエステル樹脂、ケトン樹脂、スチレンオリゴマー
等の粘着付与剤が通常使用されている。しかしながら、
これら粘着付与剤を併用した場合には、通常その分子量
が低いため、接着剤としての物性、例えば耐油性、耐熱
性等を低下させるという不利があった。
【0004】エステル結合により側鎖に導入されたカル
ボキシル基を有するイソシアネート末端のウレタンプレ
ポリマーを、ロジンと多価アルコールから得られるロジ
ンエステルと反応させて前記粘着付与剤の欠点を改良し
ようとする試み(特開平2−155978)もあるが、
ロジンエステルを完全にポリウレタン分子中に組み込む
ことができず、やはり低分子量物が相当残存するため接
着剤としての物性がまだ不十分なものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリエステ
ル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各
種プラスチック成形品に対し優れた接着性、耐熱性、耐
油性などを有する新規なポリウレタンを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく、ロジン類を単に混合する手段ではなく、積極
的にポリウレタン分子中に導入すべく鋭意検討を重ね
た。その結果、特定の高分子ポリオールを使用すること
により構成される、ロジン骨格が分子中に規則的に導入
された特定ポリウレタンをバインダーとして使用した場
合には、意外にも粘着付与剤を併用することなく前記課
題を悉く解決しうることを見い出した。本発明はかかる
知見に基づき完成されたものである。
【0007】本発明は、高分子ポリオールおよびジイソ
シアネート化合物を反応させてポリウレタンを製造する
方法において、高分子ポリオール成分として、ジエポキ
シ化合物1分子とロジン類2分子との反応物を含有する
ことを特徴とするポリウレタンの製造方法;高分子ポリ
オールおよびジイソシアネート化合物を反応させてポリ
ウレタンを製造する方法において、高分子ポリオール成
分として、ジエポキシ化合物1分子とロジン類2分子と
の反応物を開始剤としてなるアルキレンオキサイドまた
はラクトン類の開環重合体を含有することを特徴とする
ポリウレタンの製造方法、に係る。
【0008】本発明を特徴づける高分子ポリオールは、
下記ジエポキシ化合物1分子とロジン類2分子とから構
成される反応物である。
【0009】該ジエポキシ化合物としては、特に制限な
く各種公知のジエポキシ化合物を使用できる。具体的に
は、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチ
レングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジル
エーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルなどの
非環状脂肪族ジグリシジルエーテル類;2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジグリシジルエー
テル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジグリシ
ジルエーテル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタンジグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−
ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンジグリシジルエー
テル、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−
ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、2,
2′−ビス(4−(β−ヒドロキシプロポキシ)フェニ
ル)プロパンジグリシジルエーテルなどの芳香族または
環状脂肪族ジグリシジルエーテル類;3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル、3,4−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジオキシド
等の環状脂肪族環状オキシラン類が挙げられる。
【0010】該ロジン類としては、ガムロジン、トール
油ロジン、ウッドロジン、不均化ロジン及び水素添加ロ
ジン等が挙げられる。また、これらロジンを蒸留し不鹸
化物や夾雑物を除いた精製ロジンを使用すれば、なお好
ましい。
【0011】上記ジエポキシ化合物とロジン類の反応
は、特に制限されず公知の反応条件を採用して容易に行
うことができる。例えば、ジエポキシ化合物1モルとロ
ジン類2モルとを触媒存在下、120〜200℃で酸価
5以下、好ましくは3以下となるまで開環付加反応を続
行すれば良い。該触媒としては、例えばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ベンジルジ
メチルアミン、ピリジン、2−メチルイミダゾールなど
のアミン系触媒、ベンジルトリメチルアンモニウムクロ
ライドなどの第4アンモニウム塩、ルイス酸、ホウ酸エ
ステル、有機金属化合物、有機金属塩などを使用でき
る。該方法で得られる反応物は、2個のロジン骨格と2
個の水酸基を分子中に有する分子量分布の狭いジオール
化合物である(以下、ロジン変性高分子ポリオールと
いう)。また、本化合物を開始剤として、エチレンオキ
サイドやプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイ
ド、あるいはε−カプロラクトン等のラクトン類を開環
重合させて得られる重合体(以下、ロジン変性高分子ポ
リオールという)も、上記ロジン変性高分子ポリオー
ルと同様に使用できる。
【0012】次に本発明における他の構成成分について
説明する。本発明では、各種公知の高分子ポリオール
を、前記ロジン変性高分子ポリオール又はと併用す
ることができる。その併用比率は、前記ロジン変性高分
子ポリオール又はが生成ポリウレタン固形分あたり
ロジン類の含有量に換算して3〜60重量%の範囲とな
るよう適宜決定すればたりる。ポリウレタン分子中に含
まれるロジン類の含有量が3重量%未満では、プラスチ
ック成型品に対する密着性や顔料分散性が十分でなく、
60重量%を越える場合にはポリウレタン骨格が硬くな
り過ぎ、柔軟性に乏しくなり好ましくない。
【0013】上記で併用可能な各種公知の高分子ジオー
ルとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパ
ンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ペンタンジール、、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクタン
ジオール、1,4−ブチンジオール、ジプロピレングリ
コール等の飽和及び不飽和の各種公知のグリコール類、
n−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグ
リシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル類、
バ−サテイ ック酸グリシジルエステル等のモノカルボン
酸グリシジルエステル類と、アジピン酸、マレイン酸、
フマル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、ピメ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の二
塩基酸もしくはこれらに対応する酸無水物やダイマー酸
などとの縮合反応により得られるポリエステルジオ−ル
類、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフラ
ン等の重合体もしくは共重合体等のポリエーテルジオー
ル類、環状エステル化合物を開環重合して得られるポリ
エステル類、その他、ポリカーボネートポリオール類、
ポリブタジエングリコ−ル類、ビスフェノールAに酸化
エチレンもしくは酸化プロピレンを付加して得られたグ
リコール類等があげられる。
【0014】前記ロジン変性高分子ポリオール及び、こ
れと併用可能な高分子ジオールの数平均分子量はいずれ
も通常、700〜10000のものが好適に用いられ
る。
【0015】前記ポリウレタンの製造に用いるポリイソ
シアネート化合物としては、芳香族、脂肪族または脂環
族の各種公知のジイソシアネート類があげられる。例え
ば、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェ
ニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4′−ジベ
ンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジ
イソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイ
ソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、
1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル
ヘキサメチレンジイソシネート、2,4,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−
1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネ
ート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、m−
テトラメチルキシリレンジイソシアネートやダイマー酸
のカルボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマ
ージイソシアネート等がその代表例としてあげられる。
さらには本発明接着剤においては、硬化剤成分として、
上記ジイソシアネート類の他、三官能以上のイソシアネ
ート類、例えば上記イソシアネートとグリセリンやトリ
メチロールプロパン等のポリオール類との付加体等を単
独また混合使用しても良い。
【0016】また、ポリウレタンの合成においては、通
常は鎖伸長剤として2個以上の活性水素原子を有する低
分子化合物が使用されているが、本発明においてもこれ
らの活性水素原子化合物を使用することができる。これ
ら活性水素原子含有化合物の代表例として、例えばエチ
レンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミ
ン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジアミンなどがあげられる。その他、2−ヒ
ドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチ
ルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチ
レンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジ
アミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジ
−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子内
に水酸基を有するジアミン類及び前記したポリエステル
ジオールの項で説明した低分子グリコールやダイマー酸
のカルボキシル基をアミノ基に転化したダイマージアミ
ン等もその代表例としてあげられる。
【0017】さらに必要により鎖長停止剤を用いること
もできる。かかる鎖長停止剤としては、たとえば、ジ−
n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類やエタノール
イソプロピルアルコール等のアルコール類があげられ
る。
【0018】本発明に用いられるポリウレタンの製造方
法に関しては、公知のウレタン化反応の技術が用いられ
る。たとえば、前記ロジン変性高分子ポリオール及び、
必要に応じて、高分子ポリオール、活性水素原子を有す
る低分子化合物を混合し、約40〜100℃に加熱す
る。次いで、これらの化合物の活性水素原子数とNCO
基の比率が(NCO基の当量数)/(活性水素原子を有
する化合物の活性水素の当量数)=2〜0.8となる割
合のポリイソシアネート化合物を加え50〜150℃で
反応させ、末端にイソシアネート基または水酸基を有す
るポリウレタンを得る。
【0019】これらの反応は種々の有機溶媒中あるいは
無溶媒下で行うことができる。たとえば、ある程度の高
分子量が必要とされるポリウレタン系接着剤の場合に
は、毒性の小さい低沸点の溶媒の使用が好ましく、その
例として酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、
トルエン、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソ
ルブアセテート、シクロヘキサン、メチルイソブチルケ
トン、ジオキサン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルホルムアミド等があげられる。溶媒の使
用量は得られるポリウレタン固形分に対して1〜15重
量倍が好ましい。
【0020】本発明の製造方法により得られるポリウレ
タンは、塗料、インキ等のコーフィング剤、接着剤等と
して使用できる。たとえば、接着剤として使用する場合
には、被着体の種類、用途などに応じてその配合を適宜
に決定できる。例えば、食品包装用フイルムに用いる接
着剤等では、溶媒の使用が好ましくないため、鎖伸長前
の液状プレポリマーと前記硬化剤とを混合塗布したの
ち、硬化反応と接着とを同時に行う方法が採用できる。
ここで、該液状プレポリマーの末端基が水酸基であると
きは、トリイソシアネート(トリメチロールプロパンと
トリレンジイソシアネートの1:3付加物)等を添加
し、硬化させる方法等が採用される。また液状プレポリ
マーが末端イソシアネート基である場合にはアミン、ト
リオール等を添加し硬化させる方法が用いられる。
【0021】前記接着剤は構造用接着剤として使用する
こともできる。例えば木材用等の用途では、湿気硬化型
に近いプレポリマーを採用するのが良く、一般には一液
型とされるが、必要によりアミンまたはポリオールとの
組み合わせによる二液型を使用しても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られるポリウ
レタンは、高分子ポリオール成分として前記ロジン変性
高分子ポリオールを必須構成成分として含有するため、
ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどの各種プラスチック成型品に対し優れた密着性、
耐油性および耐熱性を示す。
【0023】本発明の製造方法により得られるポリウレ
タンが上記効果を発現する理由は定かではないが、前記
特定高分子ポリオールからなるポリウレタンが、その側
鎖に粘着付与効果が高くしかも疎水性の強いロジン骨格
をほぼ均一に有しているためと推察する。
【0024】
【実施例】以下に製造例、実施例、および比較例をあげ
て本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。以下、部および%は特記し
ない限り重量基準である。
【0025】製造例1 撹拌機、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を備えた
丸底フラスコに、中国産ガムロジン(WG級、酸価16
6.1)200部を仕込み、窒素気流下で加熱し完全に
溶融させた後、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンジグリシジルエーテル108.9部を撹拌
しながら投入し、140℃にて2−メチルイミダゾール
0.058部を添加し、150℃にて5時間反応させる
ことにより、水酸基価113.0、酸価1.4KOHm
g/g、数平均分子量993のジオール化合物(A)3
08.6部を得た。
【0026】製造例2 製造例1と同様の丸底フラスコに、ジオール化合物
(A)308.6部、ε−カプロラクトン313部およ
びジブチルスズラウレート0.06部を仕込み、窒素気
流下に170℃で5時間反応させることにより、ジオー
ル化合物(A)を開始剤とし更にε−カプロラクトンを
開環重合させてなる、水酸基価56.8KOHmg/
g、酸価0.9KOHmg/g、数平均分子量1975
のジオール化合物(B)を得た。
【0027】実施例1 製造例1と同様の丸底フラスコに、製造例1で得られた
ジオール化合物(A)500部、分子量2000のポリ
ブチレンアジペートジオール500部、イソホロンジイ
ソシアネート267.6部、を仕込み、窒素気流下に1
00℃で6時間反応させることにより、遊離イソシアネ
ート含量2.70%のプレポリマーを得た。該樹脂固形
分中のロジン類含有量は25.5%である。
【0028】実施例2 製造例1と同様の丸底フラスコに、製造例2で得られた
ジオール化合物(B)1000部、イソホロンジイソシ
アネート202.3部、を仕込み、窒素気流下に100
℃で6時間反応させることにより、遊離イソシアネート
含量2.56%のプレポリマーを得た。該樹脂固形分中
のロジン類含有量は26.7%である。
【0029】実施例3 製造例1と同様の丸底フラスコに、製造例2で得られた
ジオール化合物(B)500部、分子量2000のポリ
(3−メチル−1,5−ペンタンアジペート)ジオール
500部、イソホロンジイソシアネート202.3部、
を仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させるこ
とにより、遊離イソシアネート含量2.65%のプレポ
リマーを得た。該樹脂固形分中のロジン類含有量は1
3.4%である。
【0030】比較例1 製造例1と同様の丸底フラスコに、分子量2000のポ
リブチレンアジペートジオール1000部、イソホロン
ジイソシアネート200部を仕込み、窒素気流下に10
0℃で6時間反応させることにより、遊離イソシアネー
ト含量2.60%のプレポリマーを得た。
【0031】比較例2 比較例1で得たジイソシアネートプレポリマー1000
部に更にロジンエステル(商品名:スーパーエステルS
−115、不均化ロジンのペンタエリスリトールエステ
ル)430.6部を加え、100℃で1時間撹拌混合を
行って遊離イソシアネート含量1.75%のプレポリマ
ーを得た。該樹脂固形分中のロジン類含有量は26.7
%である。
【0032】実施例1〜3及び比較例1〜2のプレポリ
マーを使用し、塗布量が20g/m2となるようにコロ
ナ放電処理ポリプロピレン(0.3mm)を貼り合わ
せ、室温30分後の接着剥離と室温10日放置後(湿度
60%)の剥離強度及び耐熱クリープ(環境温度70
℃、1Kg荷重)を以下の条件で評価した。評価結果は
表1に示す。
【0033】(接着性の評価) 引張り速度:100mm/分、測定:T型剥離強度 耐熱クリープ1mm剥れるまでの日数
【0034】
【表1】

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子ポリオールおよびジイソシアネー
    ト化合物を反応させてポリウレタンを製造する方法にお
    いて、高分子ポリオール成分として、ジエポキシ化合物
    1分子とロジン類2分子との反応物を含有することを特
    徴とするポリウレタンの製造方法。
  2. 【請求項2】 高分子ポリオールおよびジイソシアネー
    ト化合物を反応させてポリウレタンを製造する方法にお
    いて、高分子ポリオール成分として、ジエポキシ化合物
    1分子とロジン類2分子との反応物を開始剤としてなる
    アルキレンオキサイドまたはラクトン類の開環重合体を
    含有することを特徴とするポリウレタンの製造方法。
  3. 【請求項3】 ジエポキシ化合物1分子とロジン類2分
    子との反応物の含有量が生成ポリウレタン固形分あたり
    ロジン類の含有量に換算して3〜60重量%である請求
    項1または2記載のポリウレタンの製造方法。
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