JP2000239503A - 難燃化液晶性樹脂組成物 - Google Patents

難燃化液晶性樹脂組成物

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JP2000239503A
JP2000239503A JP11311728A JP31172899A JP2000239503A JP 2000239503 A JP2000239503 A JP 2000239503A JP 11311728 A JP11311728 A JP 11311728A JP 31172899 A JP31172899 A JP 31172899A JP 2000239503 A JP2000239503 A JP 2000239503A
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Koji Yamauchi
幸二 山内
Hideki Matsumoto
英樹 松本
Hideyuki Umetsu
秀之 梅津
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高度な難燃性、機械特性、耐熱性、成形流動
性、耐湿性、白色性を有する難燃化液晶ポリエステル組
成物を得ることを課題とする。 【解決手段】(A)エチレンジオキシ単位を含有する液
晶性樹脂100重量部に対して、(B)シリコーンゴム
および/またはシリコーン樹脂を0.1〜20重量部配
合してなる難燃化液晶性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半芳香族液晶性樹脂
本来の機械的特性(強度、衝撃強度)、耐熱性、流動性
を損なうことなく難燃性に優れ、耐湿性に優れ、さらに
成形品の白色性に優れた難燃化液晶性組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年プラスチックの高性能化に対する要
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発され、市場に供されているが、中でも分子鎖
の平行な配列を特徴とする光学異方性の液晶ポリマが優
れた成形性と機械的性質を有する点で注目され、機械部
品、電気・電子部品などに用途が拡大されつつある。
【0003】一方、これらの工業材料には、一般の化学
的、物理的諸特性のバランス以外に、火炎に対する安全
性、すなわち難燃性が強く要求されている。特に難燃性
に関しては、近年成形品の軽量化・小型化に伴い成形品
の薄肉化が進んでおり、高度な難燃性が要求されてい
る。
【0004】一般に液晶性樹脂は、耐燃焼性を持ってお
り、直接火炎にさらされると自己発泡的に炭化層を形成
する性質があることが知られている。
【0005】しかしながら、液晶性樹脂の中でも液晶性
ポリエステルとして代表的なアルキレングリコールとジ
カルボン酸から得られるポリエステルにアシルオキシ芳
香族カルボン酸を共重合した半芳香族液晶ポリエステル
(例えば特公昭56−18016号公報記載のポリマ)
は薄肉成形品(厚み0.8mm)での難燃性が不十分で
あることがわかった。
【0006】特公昭56−18016号公報記載のポリ
マに難燃性を付与する方法としては、有機臭素化合物と
アンチモン化合物を併用する方法(特開平1−1185
67号公報)などが知られている。しかしながら、この
方法には、燃焼の際の発煙量が多いといった問題点を有
していた。
【0007】そこで、近年これらハロゲン系難燃剤の持
つ欠点を克服するためにハロゲンを全く含まない難燃剤
を用いることが強く望まれるようになった。
【0008】ハロゲン系難燃剤を用いずに前記ポリマを
難燃化する方法としては、リン化合物の共重合(特開平
3−134021号公報)やエチレンテレフタレート単
位とp−ヒドロキシ安息香酸残基単位からなる液晶ポリ
エステルのような半芳香族液晶ポリエステルに赤リンを
特定量添加する方法(特開平6−299050号公
報)、特定構造の液晶性ポリエステルに未粉砕赤燐を熱
硬化性樹脂により被覆した赤燐を少量添加する方法(特
開平10−237276号公報)が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平3−
134021号公報に記載の方法では十分な耐熱性が得
られなかった。また、特開平6−299050号公報の
半芳香族ポリエステルからなる難燃性樹脂組成物は耐熱
性や成形流動性に劣るといった問題点だけでなくUL9
4試験における難燃性評価では、厚み0.8mmでは難
燃性V−0となるものの、さらに薄肉の成形品に加工し
た場合難燃性が不十分であり、また難燃性樹脂組成物が
赤色に着色するという問題点や高温湿熱処理により赤リ
ン分解物がブリードアウトするなどの問題点を有してい
た。
【0010】特開平10−237276号公報の特定構
造を有する液晶性ポリエステルからなる難燃性樹脂組成
物は、導電率の低い赤燐の使用により、少量の赤燐によ
り高度な難燃性が得られ、耐熱性に優れ、さらに高温湿
熱処理による耐ブリードアウト特性や赤燐による着色が
改良されるものの、さらなる耐湿特性、非着色性の向上
が求められるようになってきた。
【0011】よって本発明は薄肉成形品においても高度
な難燃性を有し、かつ耐熱性、機械的性質、耐湿性およ
び流動性に優れると共に、難燃性樹脂組成物の白色性に
優れた難燃化液晶性ポリエステル組成物を得ることを課
題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは以上の状況
を鑑み、鋭意検討を重ねた結果、エチレンジオキシ単位
を含有する液晶性樹脂に、シリコーンゴムおよび/また
はシリコーン樹脂を配合することで、薄肉成形品におい
ても高度な難燃性を有し、かつ耐熱性、機械的性質、耐
湿性および流動性に優れると共に、難燃性樹脂組成物の
白色性に優れた難燃化液晶性組成物が得られることを見
いだし、本発明に到達した。
【0013】すなわち本発明は、(1)(A)エチレン
ジオキシ単位を含有する液晶性樹脂100重量部に対し
て、(B)シリコーンゴムおよび/またはシリコーン樹
脂を0.1〜20重量部配合してなる難燃化液晶性樹脂
組成物、(2)液晶性樹脂(A)が下記構造単位(I)、
(III)および(IV)からなる液晶性ポリエステル、ならび
に下記構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)からなる液
晶性ポリエステル樹脂から選択された1種以上である上
記難燃化液晶性樹脂組成物、
【0014】
【化4】
【0015】(ただし式中のR1
【0016】
【化5】
【0017】から選ばれた1種以上の基を示し、R2
【0018】
【化6】
【0019】から選ばれた1種以上の基を示す。ただし
式中Xは水素原子または塩素原子を示す。) (3)液晶ポリエステル樹脂が構造単位(I)、(II)、(II
I)および(IV)からなる液晶ポリエステル樹脂であって、
構造単位(I)および(II)の合計が構造単位(I)、(II)およ
び(III)の合計に対して30〜95モル%、構造単位(II
I)が構造単位(I)、(II)および(III)の合計に対して70
〜5モル%であり、構造単位(I)の(II)に対するモル比
[(I)/(II)]が75/25〜95/5であり、構造単位(I
V)と構造単位(II)および(III)の合計とが実質的に等モ
ルである上記難燃化液晶性樹脂組成物、(4)液晶性樹
脂(A)100重量部に対して、さらにシリカを0.1
〜10重量部配合してなる上記難燃化液晶性樹脂組成
物、および本発明は、上記難燃化液晶性樹脂組成物から
なる成形品であって、該成形品が機械機構部品、電気・
電子部品または自動車部品である成形品である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の樹脂組成物につい
て具体的に説明する。
【0021】本発明の液晶性樹脂(A)は、エチレンジ
オキシ単位を含有する樹脂で、異方性溶融相を形成し得
る樹脂であり、例えばエチレンジオキシ単位を必須と
し、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単
位、芳香族ジカルボニル単位などから選ばれた構造単位
からなり、かつ異方性溶融相を形成する液晶性ポリエス
テル、あるいは、上記構造単位と芳香族イミノカルボニ
ル単位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位
などから選ばれた構造単位からなるのものである。
【0022】芳香族オキシカルボニル単位としては、例
えば、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸などから生成した構造単位、芳香族ジオキシ
単位としては、例えば、4,4´−ジヒドロキシビフェ
ニル、ハイドロキノン、3,3’,5,5’−テトラメ
チル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、t−ブチル
ハイドロキノン、フェニルハイドロキノン、2,6−ジ
ヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
および4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルなど
から生成した構造単位、芳香族ジカルボニル単位として
は、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボ
ン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−
ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロルフェノキシ)
エタン−4,4’−ジカルボン酸および4,4’ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸などから生成した構造単位、
芳香族イミノオキシ単位としては、例えば、4−アミノ
フェノールなどから生成した構造単位が挙げられる。
【0023】液晶性ポリエステルの具体例としては、p
−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、6−ヒド
ロキシ−2−ナフトエ酸から生成した構造単位、エチレ
ングリコールから生成した構造単位、芳香族ジヒドロキ
シ化合物から生成した構造単位および脂肪族ジカルボン
酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエステル、
p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、エチレ
ングリコールから生成した構造単位、テレフタル酸およ
びイソフタル酸から生成した構造単位からなる液晶性ポ
リエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造
単位、エチレングリコールから生成した構造単位、4,
4’−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単位、
テレフタル酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリ
エステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単
位、エチレングリコールから生成した構造単位、ハイド
ロキノンから生成した構造単位、4,4’−ジヒドロキ
シビフェニルから生成した構造単位、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、テレフタル酸から生成した構造単位か
らなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸か
ら生成した構造単位、エチレングリコールから生成した
構造単位、芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造
単位、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸から生成した
液晶性ポリエステルなどが挙げられる。
【0024】異方性溶融相を形成する液晶性樹脂の好ま
しい例としては、下記(I)、(II)、(III)および(IV)の構
造単位からなる液晶性ポリエステル、または、(I)、(II
I)および(IV)の構造単位からなる異方性溶融相を形成す
る液晶性ポリエステルなどが挙げられる。なかでも特に
(I)、(II)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性
ポリエステルが好ましい。
【0025】
【化7】
【0026】(ただし式中のR1
【0027】
【化8】
【0028】から選ばれた1種以上の基を示し、R2
【0029】
【化9】
【0030】から選ばれた1種以上の基を示す。ただし
式中Xは水素原子または塩素原子を示す。) 上記構造単位(I)はp−ヒドロキシ安息香酸から生成
した構造単位であり、構造単位(II)は4,4’−ジヒド
ロキシビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノ
ン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒドロキシナフ
タレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび4,4’
−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ばれた一種以
上の芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位
を、構造単位(III)はエチレングリコールから生成した
構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフタル
酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタ
ン−4,4’−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸および
4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれ
た一種以上の芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位
を各々示す。これらのうちR1
【0031】
【化10】
【0032】であり、R2
【0033】
【化11】
【0034】であるものが特に好ましい。
【0035】本発明に好ましく使用できるエチレンジオ
キシ単位を含有する液晶性ポリエステルは、上記したよ
うに構造単位(I)、(III)、(IV)からなる共重合体および
上記構造単位(I)、(II)、(III)、(IV)からなる共重合体
から選択された1種以上である。上記構造単位(I)、(I
I)、(III)および(IV)の共重合量は任意である。しか
し、本発明の特性を発揮させるためには次の共重合量で
あることが好ましい。
【0036】すなわち、上記構造単位(I)、(II)、(II
I)、(IV)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I)
および(II)の合計は構造単位(I)、(II)および(III)の合
計に対して30〜95モル%が好ましく、40〜90モ
ル%がより好ましい。また、構造単位(III)は構造単位
(I)、(II)および(III)の合計に対して70〜5モル%が
好ましく、60〜10モル%がより好ましい。また、構
造単位(I)の(II)に対するモル比[(I)/(II)]は好まし
くは75/25〜95/5であり、より好ましくは78
/22〜93/7である。また、構造単位(IV)は構造単
位(II)および(III)の合計と実質的に等モルであること
が好ましい。
【0037】一方、上記構造単位(II)を含まない場合は
流動性の点から上記構造単位(I)は構造単位(I)および(I
II)の合計に対して40〜90モル%であることが好ま
しく、60〜88モル%であることが特に好ましく、構
造単位(IV)は構造単位(III)と実質的に等モルであるこ
とが好ましい。
【0038】また液晶性ポリエステルアミドとしては、
上記構造単位(I)〜(IV)以外にp−アミノフェノールか
ら生成したp−イミノフェノキシ単位、p−アミノ安息
香酸から生成したp−アミノオキシ単位などを含有した
異方性溶融相を形成するポリエステルアミドが好まし
い。
【0039】上記好ましく用いることができるエチレン
ジオキシ単位を含有する液晶性ポリエステル、液晶性ポ
リエステルアミドは、上記構造単位(I)〜(IV)を構成す
る成分以外に3,3’−ジフェニルジカルボン酸、2,
2’−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレ
フタル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキ
ノン、3,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、3,4’−ジヒドロキシビフェニル等の
芳香族ジオール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオ
ールおよびm−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ヒドロキ
シナフトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸などを
液晶性を損なわない程度の範囲でさらに共重合せしめる
ことができる。
【0040】本発明で使用するエチレンジオキシ単位を
含有する液晶性樹脂(A)は、ペンタフルオロフェノー
ル中で対数粘度を測定することが可能である。その際、
0.1g/dlの濃度で60℃で測定した値で0.5〜
15.0dl/gが好ましく、1.0〜3.0dl/g
が特に好ましい。
【0041】また、本発明におけるエチレンジオキシ単
位を含有する液晶性樹脂(A)の溶融粘度は0.5〜2
00Pa・sが好ましく、特に1〜100Pa・sがより好まし
い。また、流動性により優れた組成物を得ようとする場
合には、溶融粘度を50Pa・s以下とすることが好まし
い。
【0042】なお、この溶融粘度は融点(Tm)+10
℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下で
高化式フローテスターによって測定した値である。
【0043】ここで、融点(Tm)とは示差熱量測定に
おいて、重合を完了したポリマを室温から20℃/分の
昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(T
m1)の観測後、Tm1 +20℃の温度で5分間保持し
た後、20℃/分の降温条件で室温まで一旦冷却した
後、再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測され
る吸熱ピーク温度(Tm2 )を指す。
【0044】液晶性樹脂の融点は、特に限定されない
が、熱可塑性樹脂への分散性の点から好ましくは330
℃以下、より好ましくは320℃以下である。
【0045】本発明において使用する上記液晶性樹脂の
基本的な製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエス
テルの重縮合法に準じて製造できる。
【0046】例えば、上記エチレンジオキシ単位を含有
する液晶ポリエステルの製造において、次の製造方法が
好ましく挙げられる。 (1)p−ヒドロキシ安息香酸などオキシカルボニル単
位形成性単量体を除く成分のみから得られたエチレンジ
オキシ単位を含有するポリエステルとp−アセトキシ安
息香酸とを乾燥窒素気流下で加熱溶融し、アシドリシス
反応によって共重合ポリエステルフラグメントを生成さ
せ、次いで減圧し増粘させる方法。 (2)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
のポリマー、オリゴマーまたはビス(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン酸のビス
(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下、p−アセ
トキシ安息香酸および4,4’−ジアセトキシビフェニ
ル、ジアセトキシベンゼンなどの芳香族ジヒドロキシ化
合物のジアシル化物と2,6−ナフタレンジカルボン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボ
ン酸から脱酢酸縮重合反応によって製造する方法。 (3)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
のポリマー、オリゴマーまたはビス(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン酸のビス
(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下、p−ヒド
ロキシ安息香酸および4,4’−ジヒドロキシビフェニ
ル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物と
2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸などの芳香族ジカルボン酸に無水酢酸を反応さ
せて、フェノール性水酸基をアシル化した後、脱酢酸重
縮合反応によって製造する方法。
【0047】エチレンジオキシ単位を含有する液晶性ポ
リエステルの重縮合反応は無触媒でも進行するが、酢酸
第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウムおよび
酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン、金属マグネシウム
などの金属化合物を使用することもできる。
【0048】本発明に使用される(B)シリコーンゴム
および/またはシリコーン樹脂とは、下記一般式(1)
〜(7)で表される単位およびこれらの混合物から選ば
れる化学的に結合されたシロキサン単位(ここで、Rは
それぞれ飽和または不飽和一価炭化水素基、水素原子、
ヒドロキシル基、アルコキシル基、アリール基、ビニル
またはアリル基から選ばれる基を表す。)からなるポリ
オルガノシロキサン樹脂状重合体または共重合体であ
る。
【0049】ここで、Rはそれぞれ飽和または不飽和一
価炭化水素基、水素原子、ヒドロキシル基、アルコキシ
ル基、アリール基、ビニルまたはアリル基から選ばれる
基を表すが、好ましくは、メチル基、フェニル基であ
る。またRがメチル基とフェニル基からなるポリオルガ
ノシロキサン共重合体を使用することもできる。
【0050】またこのようなポリオルガノシロキサン樹
脂状重合体または共重合体は、さらに分子中あるいは分
子末端に反応性の官能基として、エポキシ基、アクリロ
キシ基、メタクリロキシ基、ビニル基、フェニル基、N
−β−(N−ビニルベンジルアミノ)エチル−γ−アミ
ノアルキルヒドロクロリド基、ヒドロキシル基を含有し
たものを使用することができるが、なかでもエポキシ
基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基を含有したもの
を好ましく使用することができる。
【0051】特にシリコーンゴムの場合、室温で粉末
状、粉末ゴム状のものが好ましく、シリコーン樹脂の場
合、粉末状、フレーク状のものが好ましい。
【0052】
【化12】
【0053】さらに本発明の効果、特に難燃性、衝撃強
度の向上効果の面から、本発明に使用される(B)シリ
コーンゴムおよび/またはシリコーン樹脂は、空気中で
の示差熱熱重量同時測定装置(セイコー電子工業社製、
TG/DTA−200)を用いて、100〜900℃の
温度領域を40℃/分の昇温速度で行った加熱試験にお
いて、800℃での重量減量が60%以下のものが好ま
しく、とりわけ50%以下のものが好ましい。
【0054】本発明ではシリコーンゴムとシリコーン樹
脂を併用することもできる。
【0055】このような(B)シリコーンゴムまたはシ
リコーン樹脂は、通常公知の方法により製造したものを
使用することができる。
【0056】上記のエチレンジオキシ単位を含有する液
晶性樹脂にシリコーンゴムおよび/またはシリコーン樹
脂を配合することにより、特異的に難燃性が付与でき、
さらに衝撃強度が向上する。
【0057】上記シリコーンゴムおよび/またはシリコ
ーン樹脂の添加量は、エチレンジオキシ単位を含有する
液晶性樹脂(A)100重量部に対して、0.1〜20
重量部であり、好ましくは0.3〜15重量部、さらに
好ましくは0.5〜10重量部である。
【0058】また本発明の難燃化液晶性樹脂組成物は、
さらに難燃性、衝撃強度向上効果の面から、さらにシリ
カを配合することができる。
【0059】本発明で使用されるシリカは、微粉末シリ
カであれば、特に制限はないが、ヒュームドシリカ、沈
降シリカ、シリカエーロゾから得られる微粉末を使用す
ることができる。
【0060】これらのシリカはその表面積が900m2
/gのものが好ましく、より好ましくは50〜400m
2/gである。
【0061】シリカの配合量は、難燃性、衝撃強度、成
形品の白色性の点からエチレンジオキシ単位を含有する
液晶性樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部で
あることが好ましく、より好ましくは0.1〜8重量
部、特に好ましくは0.1〜5重量部である。
【0062】このようにシリカを配合する場合、(B)
シリコーンゴムおよび/またはシリコーン樹脂にあらか
じめシリカを配合したものも使用することができる。特
にシリコーンゴムにシリカを配合すると、シリコーンゴ
ムの粉体化が可能となり、生産性、ハンドリング性およ
び樹脂組成物中のシリコーンゴムの分散性が向上するこ
と、シリカとシリコーンゴムの相乗効果により、難燃性
が向上し、さらにシリカの補強効果により耐熱性が向上
するため好ましい。特にシリコーンゴム粉末の場合はよ
り効果的である。
【0063】シリコーンゴムとシリカの混合方法は通常
公知の方法を適用することができ、さらにシリコーンゴ
ムとシリカからなる組成物には、アルコキシシランカッ
プリング剤を配合することもできる。
【0064】このようなシランカップリング剤として
は、分子中に炭素原子が1〜4のアルコキシ基を少なく
とも一つ、さらにエポキシ基、アクリロキシ基、メタク
リロキシ基、ビニル基、フェニル基、N−β−(N−ビ
ニルベンジルアミノ)エチル−γ−アミノアルキルヒド
ロクロリド基、ヒドロキシル基を含有したシランカップ
リング剤を使用することができるが、なかでもエポキシ
基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基を含有したシラ
ンカップリング剤を好ましく使用することができる。
【0065】さらに本発明の難燃化液晶性樹脂組成物
は、難燃性、耐衝撃特性が向上するだけでなく、流動
性、耐熱性が向上し、かつ従来の技術に比べ、湿熱処理
により表面ブリードアウト物が発生せず、さらに液晶性
樹脂の白色化も可能であることを見いだした。
【0066】一方、シリコーンオイルでは十分な難燃性
を付与することができず、また湿熱処理によりブリード
アウト物が発生したり、接点汚染性を低下させるため好
ましくない。
【0067】また本発明の難燃化液晶性樹脂組成物はさ
らに充填材を添加することにより、強度、剛性、耐熱
性、成形収縮、燃焼時のポリマー融液の落下現象などを
大幅に向上させることができる。充填材の形状としては
粒状などの非繊維状、繊維状のいずれでもよく、併用す
ることも可能である。
【0068】本発明において用いることができる充填剤
としては、ガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊
維、チタン酸カリウム繊維、石膏繊維、黄銅繊維、ステ
ンレス繊維、スチール繊維、セラミック繊維、ボロンウ
ィスカー繊維、アスベスト繊維、グラファイト、マイ
カ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、
ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、クレー、ワ
ラステナイト、酸化チタン、二硫化モリブデン、等の繊
維状、粉状、粒状あるいは板状の無機フィラーが挙げら
れる。又、これらの充填剤についてはシラン系、チタネ
ート系などのカップリング剤、その他の表面処理剤で処
理されたものを用いてもよい。
【0069】これらの添加量はエチレンジオキシ単位を
含有する液晶性樹脂(A)100重量部に対して5〜1
40重量部が好ましく、特に好ましくは5〜100重量
部である。
【0070】また本発明では、難燃性をさらに向上せし
める目的でさらに燐系難燃剤を併用することができる。
燐系難燃剤としては、燐を含有する有機または無機化合
物であれば特に制限はなく、例えば赤燐、ポリ燐酸アン
モニウム、ポリホスファゼン、燐酸エステル、ホスホネ
ート、ホスフィネート、ホスフィンオキシドなどが挙げ
られる。中でも赤燐、ホスフェートが好ましく使用する
ことができるが、特に赤燐、燐酸エステルを好ましく使
用することができる。
【0071】赤燐をさらに配合する場合、赤燐はそのま
までは不安定であり、また、水に徐々に溶解したり、水
と徐々に反応する性質を有するので、これを防止する処
理を施したものが好ましく用いられる。このような赤燐
の処理方法としては、特開平5−229806号公報に
記載の赤燐の粉砕を行わず、赤燐表面に水や酸素との反
応性が高い破砕面を形成させずに赤燐を微粒子化する方
法、赤燐に水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウ
ムを微量添加して赤燐の酸化を触媒的に抑制する方法、
赤燐をパラフィンやワックスで被覆し、水分との接触を
抑制する方法、ε−カプロラクタムやトリオキサンと混
合することにより安定化させる方法、赤燐をフェノール
系、メラミン系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系な
どの熱硬化性樹脂で被覆することにより安定化させる方
法、赤燐を銅、ニッケル、銀、鉄、アルミニウムおよび
チタンなどの金属塩の水溶液で処理して、赤燐表面に金
属リン化合物を析出させて安定化させる方法、赤燐を水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化チタ
ン、水酸化亜鉛などで被覆する方法、赤燐表面に鉄、コ
バルト、ニッケル、マンガン、スズなどで無電解メッキ
被覆することにより安定化させる方法およびこれらを組
合せた方法が挙げられるが、好ましくは、赤燐の粉砕を
行わずに赤燐表面に破砕面を形成させずに赤燐を微粒子
化する方法、赤燐をフェノール系、メラミン系、エポキ
シ系、不飽和ポリエステル系などの熱硬化性樹脂で被覆
することにより安定化させる方法、赤燐を水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、水酸化チタン、水酸化亜
鉛、などで被覆することにより安定化させる方法であ
り、特に好ましくは、赤燐の粉砕を行わず、表面に破砕
面を形成させずに赤燐を微粒子化する方法、赤燐をフェ
ノール系、メラミン系、エポキシ系、不飽和ポリエステ
ル系などの熱硬化性樹脂で被覆することにより安定化さ
せる方法あるいはこれらの両者を組み合わせた方法であ
る。これらの熱硬化性樹脂の中で、フェノール系熱硬化
性樹脂、エポキシ系熱硬化性樹脂で被覆された赤燐が耐
湿性の面から好ましく使用することができ、特に好まし
くはフェノール系熱硬化性樹脂で被覆された赤燐であ
る。
【0072】なお、本発明において用いることができる
赤燐として好ましい赤燐である未粉砕赤燐は、破砕面を
形成させずに製造された赤燐を指す。
【0073】また樹脂に配合される前の赤燐の平均粒径
は、難燃性、機械特性、耐湿熱特性およびリサイクル使
用時の粉砕による赤燐の化学的・物理的劣化を抑える点
から35〜0.01μmのものが好ましく、さらに好ま
しくは、30〜0.1μmのものである。
【0074】なお赤燐の平均粒径は、一般的なレーザー
回折式粒度分布測定装置により測定することが可能であ
る。粒度分布測定装置には、湿式法と乾式法があるが、
いずれを用いてもかまわない。湿式法の場合は、赤燐の
分散溶媒として、水を使用することができる。この時ア
ルコールや中性洗剤により赤燐表面処理を行ってもよ
い。また分散剤として、ヘキサメタ燐酸ナトリウムやピ
ロ燐酸ナトリウムなどの燐酸塩を使用することも可能で
ある。また分散装置として超音波バスを使用することも
可能である。
【0075】また本発明で使用される赤燐の平均粒径は
上記のごとくであるが、赤燐中に含有される粒径の大き
な赤燐、すなわち粒径が75μm以上の赤燐は、難燃
性、機械的特性、耐湿熱性、リサイクル性を著しく低下
させるため、粒径が75μm以上の赤燐は分級等により
除去することが好ましい。粒径が75μm以上の赤燐含
量は、難燃性、機械的特性、耐湿熱性、リサイクル性の
面から、10重量%以下が好ましく、さらに好ましくは
8重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。下
限に特に制限はないが、0に近いほど好ましい。
【0076】ここで赤燐に含有される粒径が75μm以
上の赤燐含量は、75μmのメッシュにより分級するこ
とで測定することができる。すなわち赤燐100gを7
5μmのメッシュで分級した時の残さ量A(g)より、
粒径が75μm以上の赤燐含量は(A/100)×100
(%)より算出することができる。
【0077】また、本発明で使用できる赤燐の熱水中で
抽出処理した時の導電率(ここで導電率は赤燐5gに純
水100mLを加え、例えばオートクレーブ中で、12
1℃で100時間抽出処理し、赤燐ろ過後のろ液を25
0mLに希釈した抽出水の導電率を測定する)は、得ら
れる成形品の耐湿性、機械的強度、電気特性、およびリ
サイクル性の点から通常0.1〜1000μS/cmで
あり、好ましくは0.1〜800μS/cm、さらに好
ましくは0.1〜500μS/cmである。
【0078】このような好ましい赤燐の市販品として
は、燐化学工業社製“ノーバエクセル140”、“ノー
バエクセルF5”およびこれらの市販品と同等品が挙げ
られる。
【0079】赤燐としては、特開平5−229806号
公報に記載の方法により得られる被覆赤燐などを使用す
ることができ、例えば燐化学工業社製“ノーバエクセル
140”、“ノーバエクセルF5”および同等品が挙げ
られる。
【0080】また本発明で使用できる燐酸エステルとし
ては、下記式(5)で表されるものである。
【0081】
【化13】
【0082】(上記式中、R3〜R10は、同一または相
異なる水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表
す。またAr1、Ar2、Ar3、Ar4は同一または相異
なるフェニル基あるいはハロゲンを含有しない有機残基
で置換されたフェニル基を表す。また、Yは直接結合、
O、S、SO2、C(CH32、CH2、CHPhを表
し、Phはフェニル基を表す。またnは0以上の整数で
あり、異なるnの混合物であってもよい。またk、mは
それぞれ0以上2以下の整数であり、かつk+mは0以
上2以下の整数である。) まず前記式(5)で表される難燃剤の構造について説明
する。前記式(5)の式中nは0以上の整数であり、好
ましくは0〜10、特に好ましくは0〜5である。上限
は難燃性の点から40以下が好ましい。またnは異なる
nの混合物であってもよい。
【0083】またk、mは、それぞれ0以上2以下の整
数であり、かつk+mは、0以上2以下の整数である
が、好ましくはk、mはそれぞれ0以上1以下の整数、
特に好ましくはk、mはそれぞれ1である。
【0084】また前記式(5)の式中、R3〜R10は同
一または相異なる水素または炭素数1〜5のアルキル基
を表す。ここで炭素数1〜5のアルキル基の具体例とし
ては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチ
ル、tert−ペンチル基、tert−ペンチル基など
が挙げられるが、水素、メチル基、エチル基が好まし
く、とりわけ水素が好ましい。
【0085】またAr1、Ar2、Ar3、Ar4は同一ま
たは相異なる芳香族基あるいはハロゲンを含有しない有
機残基で置換された芳香族基を表す。かかる芳香族基と
しては、ベンゼン骨格、ナフタレン骨格、インデン骨
格、アントラセン骨格を有する芳香族基が挙げられなか
でもベンゼン骨格、あるいはナフタレン骨格を有するも
のが好ましい。これらはハロゲンを含有しない有機残基
(好ましくは炭素数1〜8の有機残基)で置換されてい
てもよく、置換基の数にも特に制限はないが、1〜3個
であることが好ましい。具体例としては、フェニル基、
トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ナフ
チル基、インデニル基、アントリル基などの芳香族基が
挙げられるが、フェニル基、トリル基、キシリル基、ク
メニル基、ナフチル基が好ましく、特にフェニル基、ト
リル基、キシリル基が好ましい。
【0086】またYは直接結合、O、S、SO2、C
(CH32、CH2、CHPhを表し、Phはフェニル
基を表す。
【0087】このような燐酸エステルとしては、大八化
学社製PX−200、PX−201、PX−130、C
R−733S、TPP、CR−741、CR747、T
CP、TXP、CDP、およびこれら市販品の相当品か
ら選ばれる1種または2種以上が使用することができ、
好ましくはPX−200、TPP、CR−733S、C
R−741、CR747、およびこれらの市販品相当品
から選ばれる1種または2種以上、特に好ましくはPX
−200、CR−733S、CR−741を使用するこ
とができるが、この中で特に好ましくはPX−200で
ある。
【0088】上記燐系難燃剤の使用量は難燃性、衝撃強
度、非着色性、湿熱時の耐ブリード特性の点からエチレ
ンジオキシ単位を含有する液晶性樹脂(A)100重量
部に対して0.1〜10重量部であることが好ましく、
より好ましくは0.2〜5重量部、特に好ましくは0.
3〜2重量部である。
【0089】また本発明の難燃化液晶性樹脂組成物は必
要に応じて、フッ素系樹脂、ノボラック型フェノール樹
脂、クレゾール型フェノール樹脂、熱硬化性フェノール
樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポ
リフェニレンスルフィド、トリアジン系化合物、金属水
酸化物、加熱膨張性黒鉛、金属錯体などの難燃助剤を配
合することができる。
【0090】さらに本発明の難燃性樹脂樹脂組成物に対
して本発明の目的を損なわない範囲でヒンダードフェノ
ール系、リン系、イオウ系酸化防止剤などの酸化防止剤
や熱安定剤、紫外線吸収剤(例えばレゾルシノール、サ
リシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンな
ど)、滑剤および離型剤(モンタン酸およびその塩、そ
のエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコー
ル、ステラアマイドおよびエチレンワックスなど)、着
色防止剤(亜リン酸塩、次亜リン酸塩など)、核剤、可
塑剤、難燃剤、帯電防止剤、および染料・顔料を含む着
色剤(硫化カドミウム、フタロシアニンなど)などの通
常の添加剤を1種以上添加することができる。
【0091】これらの添加量は通常、エチレンジオキシ
単位を含有する液晶性樹脂(A)100重量部に対し
0.01〜3重量部、好ましくは0.02〜2重量部、
更に好ましくは0.03〜0.5重量部である。
【0092】また本発明の難燃化液晶性樹脂組成物は通
常公知の方法で製造される。例えば、(A)エチレンジ
オキシ単位を含有する液晶性樹脂、(B)シリコーンゴ
ムおよび/またはシリコーン樹脂およびその他の必要な
添加剤を予備混合してまたはせずに押出機などに供給し
て、150℃〜350℃の温度範囲において十分溶融混
練することにより調製される。この場合例えば”ユニメ
ルト”タイプのスクリューを備えた単軸押出機、二軸、
三軸押出機およびニーダタイプの混練機などを用いるこ
とができ、特に充填材を配合する場合、充填剤のアスペ
クト比をコントロールすることから、スクリューにニー
ディングエレメントを数個挿入あるいは挿入なしで使用
することが好ましい。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は
難燃性だけでなく、機械特性、耐熱性、さらに成形加工
性にも優れ、溶融成形可能であるため押出成形、射出成
形、プレス成形などが可能であり、フィルム、管、ロッ
ドや希望する任意の形状と大きさを持った成形品に成形
し使用することができる。さらに難燃性を活かして電気
・電子部品、自動車部品、機械機構部品、OA機器、家
電機器などのハウジングおよびそれらの部品類など種々
の用途に用いることができる。
【0093】例えば、各種ギヤー、各種ケース、センサ
ー、LEPランプ、コネクター、ソケット、抵抗器、リ
レーケーススイッチコイルボビン、コンデンサー、バリ
コンケース、光ピックアップ、発振子、各種端子板、変
成器、プラグ、プリント配線板、チューナー、スピーカ
ー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モーター、磁
気ヘッドベース、パワーモジュール、ハウジング、半導
体、液晶、FDDキャリッジ、FDDシャーシ、モータ
ーブラッシュホルダー、パラボラアンテナ、コンピュー
ター関連部品などに代表される電気・電子部品;VTR
部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライヤー、炊飯
器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーディオ・レー
ザーディスク・コンパクトディスクなどの音声機器部
品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タイプライ
ター部品、ワードプロセッサー部品などに代表される家
庭、事務電気製品部品、オフィスコンピューター関連部
品、電話機関連部品、ファクシミリ関連部品複写機関連
部品、パチンコ部品、洗浄用治具、オイルレス軸受、船
尾軸受、水中軸受、などの各種軸受、モーター部品、ラ
イター、タイプライターなどに代表される機械関連部
品、顕微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光
学機器、精密機械関連部品;オルタネーターターミナ
ル、オルタネーターコネクター、ICレギュレーター、
ライトディヤー用ポテンショメーターベース、排気ガス
バルブなどの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸気系各
種パイプ、エアーインテークノズルスノーケル、インテ
ークマニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイ
ント、キャブレターメインボディー、キャブレタースペ
ーサー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油温セン
サー、ブレーキパットウェアーセンサー、スロットルポ
ジションセンサー、クランクシャフトポジションセンサ
ー、エアーフローメーター、ブレーキバット磨耗センサ
ー、エアコン用サーモスタットベース、暖房温風フロー
コントロールバルブ、ラジエーターモーター用ブラッシ
ュホルダー、ウォーターポンプインペラー、タービンべ
イン、ワイパーモーター関係部品、デュストリビュタ
ー、スタータースィッチ、スターターリレー、トランス
ミッション用ワイヤーハーネス、ウィンドウオッシャー
ノズル、エアコンパネルスィッチ基板、燃料関係電磁気
弁用コイル、ヒューズ用コネクター、ホーンターミナ
ル、電装部品絶縁板、ステップモーターローター、ラン
プソケット、ランプリフレクター、ランプハウジング、
ブレーキピストン、ソレノイドボビン、エンジンオイル
フィルター、点火装置ケース、パソコン、プリンター、
ディスプレー、CRTディスプレー、ファックス、コピ
ー、ワープロ、ノートパソコン、DVDドライブ、PD
ドライブ、フロッピーディスクドライブなどの記憶装置
のハウジングなどの電気・電子部品、自動車部品、機械
機構部品、OA機器、家電機器、その他各種用途に有用
である。
【0094】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の骨子は以下の実施例にのみ限定されるも
のではない。
【0095】参考例1 液晶性樹脂の製造 <LCP1>p−ヒドロキシ安息香酸994重量部、
4,4´−ジヒドロキシビフェニル126重量部、テレ
フタル酸112重量部、固有粘度が約0.6dl/gの
ポリエチレンテレフタレ−ト216重量部及び無水酢酸
960重量部を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込
み、次の条件で脱酢酸重合を行い、下記の理論構造式を
有する融点314℃の液晶ポリエステル(LCP1)を
得た。
【0096】
【化14】
【0097】 k/l/m/n=80/7.5/12.5/20(モル比)(A−1) <LCP2>p−ヒドロキシ安息香酸1216重量部、
固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテレフタレ
−ト432重量部を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に
仕込み、重合を行い、融点246℃の液晶性樹脂を得
た。
【0098】
【化15】
【0099】 k/l/m=75/25/25(モル当量) 参考例2 シリコーンゴム、シリコーン樹脂 <B−1>反応性の官能基としてメタクリル基を含有
し、かつ粉末化するためにシリカを30重量%含有した
メチルシロキサンタイプのシリコーンゴム粉末である
“DC4−7081”(東レダウコーニング・シリコー
ン(株)製)を使用した。800℃での重量減量は2
6.9%であった。 <B−2>反応性の官能基を有さないフェニルシロキサ
ンタイプのシリコーン樹脂フレークである“KS−05
1”(東レダウコーニング・シリコーン(株)製)を使
用した。800℃での重量減量は42.4%であった。 <B−3>反応性の官能基を有さないメチルシロキサン
タイプのシリコーン樹脂粉末である“トスパール”20
00B(東芝シリコーン(株)製)を使用した。800
℃での重量減量は14.7%であった。 <B−4>反応性の官能基を有さないメチルシロキサン
タイプのシリコーンオイルである“SH200”(東レ
・ダウコーニング・シリコーン(株)製)を使用した。
同様に測定した加熱試験において、800℃での重量減
量は77%であった。
【0100】参考例3 シリカ <C−1>アドマテック社製S025Rを使用した。
【0101】各評価については、次に述べる方法にした
がって測定した。
【0102】参考例4 燐酸エステル <D−1>燐酸エステルとして下記構造からなる大八化
学社製“PX−200”を使用した。
【0103】
【化16】
【0104】<D−2>燐酸エステルとして下記構造か
らなる大八化学社製“CR−733S”を使用した。
【0105】
【化17】
【0106】<D−3>燐酸エステルとして下記構造か
らなる大八化学社製“CR−741”を使用した。
【0107】
【化18】
【0108】(1)難燃性評価 UL−94に従い、0.5mm×12.7mm×127
mm試験片の難燃性評価を行った。
【0109】(2)引張強度 ASTM D638規格に従った。
【0110】(3)耐衝撃性 下記成形機を用いて1/2インチIzod衝撃試験片を成形
し、ASTM D256に従い、衝撃強度を測定した。
【0111】(4)色調 スガ試験機(株)製SMカラーコンピューター装置を用
いて赤色度(a値)を測定した。
【0112】(5)荷重たわみ温度 ASTMD648規格に従い、荷重1.8MPaで測定
した。
【0113】(6)流動性 シリンダー温度を融点+10℃、金型温度90℃、射出
速度99%、射出圧力500kgf/cm2 の条件で
0.5mm厚×12.7mm巾の試験片の流動長(棒流
動長)を測定した。
【0114】(7)耐湿熱処理時のブリードアウト 耐湿熱特性(ブリードアウト)は燃焼試験片を温度12
1℃、湿度100%RHの条件下で200時間処理した
後、試験片表面を目視で観察した。ブリードアウトのレ
ベルは、◎:析出物は観察されない、○:ほとんど観察
されない、△:多少観察される、×:多量に観察される
の順に低下する。
【0115】(8)湿熱処理時の接点汚染性 100mlの三口フラスコに、1cm四方の銀板をペレ
ット上に置き、ペレット50gを投入し、三口フラスコ
を密閉し、121℃、湿度100%RHで100時間処
理した際の銀板の変色を目視で観察し、下記指標により
接点汚染性を判定した。 ◎:湿熱処理前と変化なし。 ○:銀板がわずかに変色している部分がある。 △:銀板が変色している部分がある。 ×:銀板全体が変色している。
【0116】一連の配合処方および結果を表1および表
2に示す。
【0117】実施例1〜5、比較例1〜4 参考例1で得られた液晶性樹脂<LCP1>100重量
部に対し、表1に示した配合処方で、シリコーン系化合
物、ガラス繊維(6μm径、長さ3mm長)およびその
他の配合剤をドライブレンドし、30mmφの2軸押出
機を用いて融点+10℃で溶融混練してペレットとし
た。このペレットを住友ネスタール射出成形機プロマッ
ト40/25(住友重機械工業(株)製)に供し、シリ
ンダー温度を融点+10℃、金型温度90℃の条件で各
評価項目ごとの方法で試験片を成形した。
【0118】なおガラス繊維配合量は、樹脂組成物中の
ガラス繊維含量がほぼ35%になるように配合した。
【0119】一連の配合処方および結果を表1に示す。
【0120】
【表1】
【0121】実施例1〜3と比較例1の比較から、本発
明の(I)、(II)、(III)および、(IV)からなる構造単位を
有する液晶性樹脂(A)と本発明のシリコーンゴム、ま
たはシリコーン樹脂を添加した場合において、特異的に
高度な難燃性が得られ、かつ機械特性、耐熱性、流動
性、耐湿性(ブリードアウト、接点汚染性)に優れ、さ
らにシリコーンゴム、シリコーン樹脂の配合により白色
性が向上することがわかる。
【0122】また実施例4のシリコーンゴムとシリコー
ン樹脂の併用でも、本発明の効果が得られる。
【0123】また実施例5のシリコーンゴムにさらにシ
リカを配合した場合でも、本発明の効果が得られること
がわかる。
【0124】比較例2、3より本発明以外のシリコーン
オイルでは、難燃性は得られず、添加量の増量によりむ
しろ難燃性は低下する。またシリコーンオイルの配合に
より機械特性、耐熱性が低下し、特に耐湿熱特性が顕著
に低下することがわかる。
【0125】実施例6〜13、比較例5、6 参考例2で得られた液晶性樹脂<LCP2>100重量
部に対し、表2に示した配合処方で、シリコーン系化合
物、ガラス繊維(6μm径、長さ3mm長)およびその
他の添加剤をドライブレンドし、30mmφの2軸押出
機を用いて融点+10℃で溶融混練してペレットとし
た。このペレットを住友ネスタール射出成形機プロマッ
ト40/25(住友重機械工業(株)製)に供し、シリ
ンダー温度を融点+10℃、金型温度90℃の条件で各
評価項目ごとの方法で試験片を成形した。
【0126】なおガラス繊維配合量は、樹脂組成物中の
ガラス繊維含量がほぼ35%になるように配合した。
【0127】一連の配合処方および結果を表2、表3に
示す。
【0128】
【表2】
【0129】実施例6〜9と比較例5の比較から、本発
明の(I)、(III)、(IV)からなる構造単位を有する液晶
性樹脂(A)と本発明のシリコーンゴム、またはシリコ
ーン樹脂を添加した場合においても、同様に特異的に高
度な難燃性が得られ、かつ機械特性、耐熱性、流動性、
耐湿性(ブリードアウト、接点汚染性)に優れ、さらに
シリコーンゴム、シリコーン樹脂の配合により白色性が
向上することがわかる。
【0130】また実施例10からシリコーン樹脂にさら
にシリカを配合しても、本発明の効果が得られることが
わかる。
【0131】また比較例6より本発明以外のシリコーン
オイルでは、難燃性は得られず、添加量の増量によりむ
しろ難燃性は低下する。またシリコーンオイルの添加に
より機械特性、耐熱性が低下し、特に耐湿熱特性が顕著
に低下することがわかる。
【0132】また実施例11〜13からシリコーン樹脂
にさらに燐酸エステルを配合すると、本発明の効果を損
なうことなく、難燃性をさらに向上できるだけでなく、
流動性や剛性が向上する傾向が認められる。 比較例7、8 比較例7では特開平6−299050号公報に開示され
た方法に従い、参考例2で製造した液晶ポリエステル1
00重量部に対し、燐化学工業社製赤リン”ノーバレッ
ド”120(平均粒径24.7μ、赤リン5gに純水1
00mLを加え、オートクレーブ中、121℃で100
時間抽出処理し、赤リンをろ過した後ろ液を250mL
に希釈し導電率計(横河電機社製、パーソナルSCメー
ター)を用いて測定した時の導電率導電率1500μm
S/cm)を1.0重量部およびガラス繊維(6μm
径、長さ3mm長)をドライブレンドし、窒素フローを
行いながら、30mmφの2軸押出機を用いて融点+1
0℃で溶融混練してペレットとした。このペレットを住
友ネスタール射出成形機プロマット40/25(住友重
機械工業(株)製)に供し、シリンダー温度を融点+1
0℃、金型温度90℃の条件で各評価項目ごとの方法で
試験片を成形した。
【0133】なおガラス繊維配合量は、樹脂組成物中の
ガラス繊維含量がほぼ35%になるように配合した。結
果を表4に示す。
【0134】特開平6−299050号公報開示の方法
により得られる技術では、0.5mm厚の難燃性が不十
分であり、かつ衝撃特性、流動性が低下し、特に、赤燐
の配合により赤色化し、さらに赤燐の配合により湿熱特
性が低下することがわかる。 比較例9 赤燐として、燐化学工業社製“ノーバエクセル”140
(平均粒径29.7μ、赤リン5gに純水100mLを
加え、オートクレーブ中、121℃で100時間抽出処
理し、赤リンをろ過した後ろ液を250mLに希釈し導
電率計(横河電機社製、パーソナルSCメーター)を用
いて測定した時の導電率200μm S/cm)を使用し
た以外は比較例7、8と同様に行った。
【0135】結果を表4に示す。
【0136】
【表3】
【0137】赤燐の種類を変更することで、難燃性は向
上するが、衝撃特性、流動性が低下し、特に赤燐の配合
により赤色化し、さらに赤燐の配合により湿熱特性が低
下することがわかる。
【0138】以上の実施例、比較例が示すように本発明
の難燃化液晶性樹脂組成物は、高度な難燃性(超薄肉成
形品における難燃性)を有するだけでなく、優れた機械
特性(強度、衝撃)、耐熱性、良流動性、湿熱処理時の
耐ブリードアウト性、耐湿処理時の耐接点汚染性に優
れ、さらに成形品の白色度に優れる。そのため、薄肉小
型成形品に好適であり、特に精密成形部品である機械機
構部品、電気電子部品または自動車部品の要求特性を満
足する材料である。特に金属との接触面を有し、かつ過
酷な高温、高電圧条件下で使用されるコネクター、コイ
ルボビン、リレー、スイッチ部品は高度な難燃性、機械
特性、耐熱性、良流動性、耐湿熱電気特性が要求される
が、本発明の難燃化液晶性樹脂組成物はこれらの用途に
好適である。
【0139】
【発明の効果】本発明の難燃化液晶ポリエステル組成物
は高度な難燃性を有し、かつ耐熱性、機械的性質、成形
流動性、耐湿性および成形品の非着色性のすべての特性
に優れた樹脂組成物である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エチレンジオキシ単位を含有する液
    晶性樹脂100重量部に対して、(B)シリコーンゴム
    および/またはシリコーン樹脂を0.1〜20重量部配
    合してなる難燃化液晶性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】液晶性樹脂(A)が下記構造単位(I)、(II
    I)および(IV)からなる液晶ポリエステル樹脂、ならびに
    下記構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)からなる液晶
    ポリエステル樹脂から選択される1種以上である請求項
    1記載の難燃化液晶性樹脂組成物。 【化1】 (ただし式中のR1は 【化2】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2は 【化3】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
    原子または塩素原子を示す。)
  3. 【請求項3】液晶ポリエステル樹脂が構造単位(I)、(I
    I)、(III)および(IV)からなる液晶ポリエステル樹脂で
    あって、構造単位(I)および(II)の合計が構造単位(I)、
    (II)および(III)の合計に対して30〜95モル%、構
    造単位(III)が構造単位(I)、(II)および(III)の合計に
    対して70〜5モル%であり、構造単位(I)の(II)に対
    するモル比[(I)/(II)]が75/25〜95/5であり、
    構造単位(IV)と構造単位(II)および(III)の合計とが実
    質的に等モルである請求項2に記載の難燃化液晶性樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】液晶性樹脂(A)100重量部に対して、
    さらにシリカを0.1〜10重量部配合してなる請求項
    1〜3いずれか記載の難燃化液晶性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の難燃化液晶
    性樹脂組成物からなる成形品であって、該成形品が機械
    機構部品、電気・電子部品または自動車部品である成形
    品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041128A (ja) * 2001-05-24 2003-02-13 Toray Ind Inc 錠剤型樹脂組成物、その製造方法およびそれから得られる成形品
KR20190091208A (ko) 2018-01-26 2019-08-05 우에노 세이야쿠 가부시키 가이샤 액정 폴리에스테르 수지 조성물
JP2021505732A (ja) * 2017-12-05 2021-02-18 ティコナ・エルエルシー 液晶ポリマー組成物

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