JP2000238060A - 装飾模様付きｆｒｐ成形品の製造方法 - Google Patents
装飾模様付きｆｒｐ成形品の製造方法Info
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- JP2000238060A JP2000238060A JP11048545A JP4854599A JP2000238060A JP 2000238060 A JP2000238060 A JP 2000238060A JP 11048545 A JP11048545 A JP 11048545A JP 4854599 A JP4854599 A JP 4854599A JP 2000238060 A JP2000238060 A JP 2000238060A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形サイクルを長くすることなく、ＦＲＰ成
形品の一部に装飾模様を形成し、透明で深みがあり意匠
性が高い装飾模様付きＦＲＰ成形品を得る。 【解決手段】 ＦＲＰ成形材料と装飾部材とを重ね金型
内で加圧成形することにより、ＦＲＰ成形品の一部に装
飾模様を形成した装飾模様付きＦＲＰ成形品を成形する
方法において、上記装飾部材として、透明もしくは半透
明の合成樹脂からなる表面層と、透明もしくは半透明の
合成樹脂にガラス粉末及びシランカップリング剤が混入
されてなる層と、透明もしくは半透明の合成樹脂にガラ
ス繊維及びシランカップリング剤が混入されてなる層
と、透明もしくは半透明の合成樹脂に模様付与細片が混
入されてなる層との積層体を用いる。
形品の一部に装飾模様を形成し、透明で深みがあり意匠
性が高い装飾模様付きＦＲＰ成形品を得る。 【解決手段】 ＦＲＰ成形材料と装飾部材とを重ね金型
内で加圧成形することにより、ＦＲＰ成形品の一部に装
飾模様を形成した装飾模様付きＦＲＰ成形品を成形する
方法において、上記装飾部材として、透明もしくは半透
明の合成樹脂からなる表面層と、透明もしくは半透明の
合成樹脂にガラス粉末及びシランカップリング剤が混入
されてなる層と、透明もしくは半透明の合成樹脂にガラ
ス繊維及びシランカップリング剤が混入されてなる層
と、透明もしくは半透明の合成樹脂に模様付与細片が混
入されてなる層との積層体を用いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＦＲＰ成形品の一
部に装飾模様を形成した意匠性が高い装飾模様付きＦＲ
Ｐ成形品の製造方法に関する。
部に装飾模様を形成した意匠性が高い装飾模様付きＦＲ
Ｐ成形品の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】洗い場付き浴槽などのＦＲＰ成形品にお
いて、例えば、洗い場床面の一部に装飾模様を付する場
合がある。従来、この種の装飾模様付きＦＲＰ成形品の
製造方法としては、ＦＲＰ成形材料と装飾部材とを重ね
金型内で加圧成形することにより、ＦＲＰ成形品の一部
に装飾模様を形成した装飾模様付きＦＲＰ成形品を成形
する方法が知られている。
いて、例えば、洗い場床面の一部に装飾模様を付する場
合がある。従来、この種の装飾模様付きＦＲＰ成形品の
製造方法としては、ＦＲＰ成形材料と装飾部材とを重ね
金型内で加圧成形することにより、ＦＲＰ成形品の一部
に装飾模様を形成した装飾模様付きＦＲＰ成形品を成形
する方法が知られている。
【０００３】例えば、特開平５−２８５９７３号公報に
は、金型内に模様柄を付したチタン紙にジアリルフタレ
ート樹脂を含浸した厚さ１００〜２００μｍ程度のプリ
プレグシートを載せ、その上にＦＲＰ成形材料を載せ、
これを加圧成形することにより、ＦＲＰ成形品の一部に
模様部を備えた装飾模様付きＦＲＰ成形品、例えば風呂
場の防水パンを製造する方法が開示されている。
は、金型内に模様柄を付したチタン紙にジアリルフタレ
ート樹脂を含浸した厚さ１００〜２００μｍ程度のプリ
プレグシートを載せ、その上にＦＲＰ成形材料を載せ、
これを加圧成形することにより、ＦＲＰ成形品の一部に
模様部を備えた装飾模様付きＦＲＰ成形品、例えば風呂
場の防水パンを製造する方法が開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装飾
模様付きＦＲＰ成形品の製造方法にあって、装飾部材と
して、模様柄を付したチタン紙のジアリルフタレート樹
脂を含浸したプリレグシートを用いる場合は、プリプレ
グシートの厚さが薄いためプリレグシートの破れやしわ
等が発生しやすく、これを防止するには型締め速度を遅
くして成形せねばならず、そのため成形サイクルが長く
なり、しかもこのような紙材を使用すると、透明で深み
のある装飾模様が得られないという問題がある。
模様付きＦＲＰ成形品の製造方法にあって、装飾部材と
して、模様柄を付したチタン紙のジアリルフタレート樹
脂を含浸したプリレグシートを用いる場合は、プリプレ
グシートの厚さが薄いためプリレグシートの破れやしわ
等が発生しやすく、これを防止するには型締め速度を遅
くして成形せねばならず、そのため成形サイクルが長く
なり、しかもこのような紙材を使用すると、透明で深み
のある装飾模様が得られないという問題がある。
【０００５】本発明は、上記の問題を解決するもので、
その目的とするところは、成形サイクルを長くすること
なく、ＦＲＰ成形品の一部に装飾模様を形成し、透明で
深みがあり意匠性が高い装飾模様付きＦＲＰ成形品の成
形方法を提供することにある。
その目的とするところは、成形サイクルを長くすること
なく、ＦＲＰ成形品の一部に装飾模様を形成し、透明で
深みがあり意匠性が高い装飾模様付きＦＲＰ成形品の成
形方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１の発明では、ＦＲＰ成形材料と装飾部材
とを重ね金型内で加圧成形することにより、ＦＲＰ成形
品の一部に装飾模様を形成した装飾模様付きＦＲＰ成形
品を成形する方法において、上記装飾部材として、透明
もしくは半透明の合成樹脂からなる表面層と、透明もし
くは半透明の合成樹脂にガラス粉末及びシランカップリ
ング剤が混入されてなる層と、透明もしくは半透明の合
成樹脂にガラス繊維及びシランカップリング剤が混入さ
れてなる層と、透明もしくは半透明の合成樹脂に模様付
与細片が混入されてなる層との積層体を用いることを特
徴とする装飾模様付きＦＲＰ成形品の成形方法が提供さ
れる。
めに、請求項１の発明では、ＦＲＰ成形材料と装飾部材
とを重ね金型内で加圧成形することにより、ＦＲＰ成形
品の一部に装飾模様を形成した装飾模様付きＦＲＰ成形
品を成形する方法において、上記装飾部材として、透明
もしくは半透明の合成樹脂からなる表面層と、透明もし
くは半透明の合成樹脂にガラス粉末及びシランカップリ
ング剤が混入されてなる層と、透明もしくは半透明の合
成樹脂にガラス繊維及びシランカップリング剤が混入さ
れてなる層と、透明もしくは半透明の合成樹脂に模様付
与細片が混入されてなる層との積層体を用いることを特
徴とする装飾模様付きＦＲＰ成形品の成形方法が提供さ
れる。
【０００７】また、請求項２の発明では、ＦＲＰ成形材
料と装飾部材とを熱硬化性プライマーを介して重ねるこ
とを特徴とする請求項１に記載の装飾模様付きＦＲＰ成
形品の成形方法が提供される。
料と装飾部材とを熱硬化性プライマーを介して重ねるこ
とを特徴とする請求項１に記載の装飾模様付きＦＲＰ成
形品の成形方法が提供される。
【０００８】さらに、請求項３の発明では、低温低圧で
成形可能なＦＲＰ成形材料を用い、成形温度５０〜１２
０℃、成形圧力１〜１２０ｋｇ／ｃｍ2 で加圧成形する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の装飾模様付き
ＦＲＰ成形品の成形方法が提供される。
成形可能なＦＲＰ成形材料を用い、成形温度５０〜１２
０℃、成形圧力１〜１２０ｋｇ／ｃｍ2 で加圧成形する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の装飾模様付き
ＦＲＰ成形品の成形方法が提供される。
【０００９】本発明において、ＦＲＰ成形材料として
は、シートモールディングコンパウンド（ＳＭＣ）やバ
ルクモールディングコンパウンド（ＢＭＣ）が好適に用
いられる。特に、成形性の点からＳＭＣを用いるのが好
ましく、これ等のＳＭＣの厚さは、一般に１〜１０ｍｍ
のものが用いられ、特に１〜５ｍｍが好ましい。このよ
うなＳＭＣやＢＭＣは市販されている。例えば、高温高
圧成形用ＳＭＣ ポリマールマット ＴＭ−６８９（武
田薬品工業社製）、低温低圧成形用ＳＭＣ セレクティ
マット Ｒ−１０１（武田薬品工業社製）などが挙げら
れる。
は、シートモールディングコンパウンド（ＳＭＣ）やバ
ルクモールディングコンパウンド（ＢＭＣ）が好適に用
いられる。特に、成形性の点からＳＭＣを用いるのが好
ましく、これ等のＳＭＣの厚さは、一般に１〜１０ｍｍ
のものが用いられ、特に１〜５ｍｍが好ましい。このよ
うなＳＭＣやＢＭＣは市販されている。例えば、高温高
圧成形用ＳＭＣ ポリマールマット ＴＭ−６８９（武
田薬品工業社製）、低温低圧成形用ＳＭＣ セレクティ
マット Ｒ−１０１（武田薬品工業社製）などが挙げら
れる。
【００１０】また、上記ＳＭＣやＢＭＣは、不飽和ポリ
エステル樹脂に、硬化触媒、収縮防止用樹脂、無機充填
剤、化学増粘剤、内部離型剤、安定剤、流動性調整剤、
顔料などの公知の配合剤を必要に応じて適量混合してペ
ースト状の樹脂組成物を調製し、さらにこのような樹脂
組成物を補強用繊維チョップ層に適量含浸させるか或い
上記樹脂組成物の調製の際に補強用繊維チョップと混合
し、これを所定の温度及び時間で熟成増粘して製造する
ことができる。このようなＳＭＣやＢＭＣの製造技術は
広く知られている（例えば、特開平５−７０６７６号公
報、特開平６−２００１３６号公報及び特開平９−２７
２７９５号公報参照）。
エステル樹脂に、硬化触媒、収縮防止用樹脂、無機充填
剤、化学増粘剤、内部離型剤、安定剤、流動性調整剤、
顔料などの公知の配合剤を必要に応じて適量混合してペ
ースト状の樹脂組成物を調製し、さらにこのような樹脂
組成物を補強用繊維チョップ層に適量含浸させるか或い
上記樹脂組成物の調製の際に補強用繊維チョップと混合
し、これを所定の温度及び時間で熟成増粘して製造する
ことができる。このようなＳＭＣやＢＭＣの製造技術は
広く知られている（例えば、特開平５−７０６７６号公
報、特開平６−２００１３６号公報及び特開平９−２７
２７９５号公報参照）。
【００１１】また、本発明において、装飾部材として
は、透明もしくは半透明の合成樹脂からなる表面層と、
透明もしくは半透明の合成樹脂にガラス粉末及びシラン
カップリング剤が混入されてなる層と、透明もしくは半
透明の合成樹脂にガラス繊維及びシランカップリング剤
が混入されてなる層と、透明もしくは半透明の合成樹脂
に模様付与細片が混入されてなる層との積層体を使用す
る。なお、模様付与細片が混入されてなる層には、さら
に着色透明もしくは半透明の合成樹脂層又はガラス繊維
で補強された着色透明もしくは半透明の合成樹脂層から
なる背面層を積層してもよい。このような積層体は、例
えば、特公昭６０−３８２７３号公報に記載された方法
により製造することができる。
は、透明もしくは半透明の合成樹脂からなる表面層と、
透明もしくは半透明の合成樹脂にガラス粉末及びシラン
カップリング剤が混入されてなる層と、透明もしくは半
透明の合成樹脂にガラス繊維及びシランカップリング剤
が混入されてなる層と、透明もしくは半透明の合成樹脂
に模様付与細片が混入されてなる層との積層体を使用す
る。なお、模様付与細片が混入されてなる層には、さら
に着色透明もしくは半透明の合成樹脂層又はガラス繊維
で補強された着色透明もしくは半透明の合成樹脂層から
なる背面層を積層してもよい。このような積層体は、例
えば、特公昭６０−３８２７３号公報に記載された方法
により製造することができる。
【００１２】ここで、透明もしくは半透明の合成樹脂と
しては、メチルエチルケトンパーオキサイドなどの硬化
触媒を含有する不飽和ポリエステル樹脂又はこれにポリ
スチレンなどの収縮防止用樹脂を配合してなる熱硬化不
飽和ポリエステル樹脂が好適に用いられる。また、シラ
ンカップリング剤としては、γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシランなどが好適に用いられる。さらに、模
様付与細片としては、天然石、人造石などの砕片、着色
マイカ（白マイカや黒白マイカ）、着色アルミフレー
ク、着色ポリカーボネート樹脂や着色ポリエステル樹脂
などのフイルム裁断片や着色樹脂粒子が用いられる。
しては、メチルエチルケトンパーオキサイドなどの硬化
触媒を含有する不飽和ポリエステル樹脂又はこれにポリ
スチレンなどの収縮防止用樹脂を配合してなる熱硬化不
飽和ポリエステル樹脂が好適に用いられる。また、シラ
ンカップリング剤としては、γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシランなどが好適に用いられる。さらに、模
様付与細片としては、天然石、人造石などの砕片、着色
マイカ（白マイカや黒白マイカ）、着色アルミフレー
ク、着色ポリカーボネート樹脂や着色ポリエステル樹脂
などのフイルム裁断片や着色樹脂粒子が用いられる。
【００１３】さらに、本発明において、熱硬化性プライ
マーを用いる場合は、この熱硬化性プライマーとして
は、液状不飽和ポリエステル樹脂又は液状ビニルエステ
ル樹脂に硬化触媒を配合してなる熱硬化性プライマーが
使用される。ここで、液状不飽和ポリエステル樹脂と
は、不飽和ポリエステルを、これと重合するスチレンの
ような架橋用ビニルモノマーに溶解して調製される。ま
た、液状ビニルエステル樹脂とは、エポキシ樹脂と（メ
タ）アクリル酸とを反応させて得られるエポキシアクリ
レートを、これと重合するスチレンのような着色架橋用
ビニルモノマーに溶解して調製される。
マーを用いる場合は、この熱硬化性プライマーとして
は、液状不飽和ポリエステル樹脂又は液状ビニルエステ
ル樹脂に硬化触媒を配合してなる熱硬化性プライマーが
使用される。ここで、液状不飽和ポリエステル樹脂と
は、不飽和ポリエステルを、これと重合するスチレンの
ような架橋用ビニルモノマーに溶解して調製される。ま
た、液状ビニルエステル樹脂とは、エポキシ樹脂と（メ
タ）アクリル酸とを反応させて得られるエポキシアクリ
レートを、これと重合するスチレンのような着色架橋用
ビニルモノマーに溶解して調製される。
【００１４】上記熱硬化性プライマーに用いる硬化触媒
としては、有機過酸化物もしくはこの有機過酸化物に必
要に応じて硬化促進剤を配合したもので、約４０〜１３
０℃の低温で分解する有機過酸化物が使用される。ここ
で、有機過酸化物としては、ｔ−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ｔ−ブ
チルパーオキシ−２−エチルヘキサノエート、１，１−
ジ−ｔ−ブチルパーオキシシクロヘキサン、ｔ−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート等が使用される。
また、硬化促進剤としては、主にナフテン酸コバルトや
ジメチルアニリンが使用される。
としては、有機過酸化物もしくはこの有機過酸化物に必
要に応じて硬化促進剤を配合したもので、約４０〜１３
０℃の低温で分解する有機過酸化物が使用される。ここ
で、有機過酸化物としては、ｔ−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ｔ−ブ
チルパーオキシ−２−エチルヘキサノエート、１，１−
ジ−ｔ−ブチルパーオキシシクロヘキサン、ｔ−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート等が使用される。
また、硬化促進剤としては、主にナフテン酸コバルトや
ジメチルアニリンが使用される。
【００１５】本発明において、装飾模様付きＦＲＰ成形
品を製造するには、例えば、凹状の可動上金型と凸状の
固定下金型とからなる金型（マッチドダイ）を有する加
圧成形機を用い、この金型を所望の成形温度に加熱した
後、固定下金型の凸部に装飾部を形成するに必要な寸法
に裁断された上記装飾部材を載置し、その上に成形品を
得るに必要な寸法及び枚数の上記ＦＲＰ成形材料を重
ね、可動上金型を降下させて金型を締める。この際、Ｆ
ＲＰ成形材料と装飾部材とを熱硬化性プライマーを介し
て重ねると、ＦＲＰ成形材料と装飾部材との接着性が良
くなり、得られる成形品の耐久性がさらに改善される。
品を製造するには、例えば、凹状の可動上金型と凸状の
固定下金型とからなる金型（マッチドダイ）を有する加
圧成形機を用い、この金型を所望の成形温度に加熱した
後、固定下金型の凸部に装飾部を形成するに必要な寸法
に裁断された上記装飾部材を載置し、その上に成形品を
得るに必要な寸法及び枚数の上記ＦＲＰ成形材料を重
ね、可動上金型を降下させて金型を締める。この際、Ｆ
ＲＰ成形材料と装飾部材とを熱硬化性プライマーを介し
て重ねると、ＦＲＰ成形材料と装飾部材との接着性が良
くなり、得られる成形品の耐久性がさらに改善される。
【００１６】成形温度は、高温成形の場合は一般に１２
０〜１６０℃、低温成形の場合は一般に５０〜１２０
℃、好ましくは８０〜１００℃に設定される。金型の型
締めは、一般に油圧プレスで行われる。型締め速度は、
上金型が降下しはじめて下金型上の成形材料に接する時
点からの型締め速度が重要で、例えば０．５〜５０ｍｍ
／秒或いはそれ以上に設定される。成形圧力は、高圧成
形の場合は一般は２０〜１５０ｋｇ／ｃｍ2 、低圧成の
場合は一般は１〜２０ｋｇ／ｃｍ2 に設定される。好ま
しい成形圧力は１０〜３０ｋｇ／ｃｍ2 であある。型締
め終了後の最小保圧時間は使用する硬化触媒の種類及び
量により異なるが、一般に３００秒以下で充分である。
特に、低温低圧で成形可能なＦＲＰ成形材料を用い、成
形温度５０〜１２０℃、好ましくは８０〜１００℃、成
形圧力１〜１２０ｋｇ／ｃｍ2 好ましくは１０〜３０ｋ
ｇ／ｃｍ2 で加圧成形すると、得られる成形品の寸法安
定性が改善される。
０〜１６０℃、低温成形の場合は一般に５０〜１２０
℃、好ましくは８０〜１００℃に設定される。金型の型
締めは、一般に油圧プレスで行われる。型締め速度は、
上金型が降下しはじめて下金型上の成形材料に接する時
点からの型締め速度が重要で、例えば０．５〜５０ｍｍ
／秒或いはそれ以上に設定される。成形圧力は、高圧成
形の場合は一般は２０〜１５０ｋｇ／ｃｍ2 、低圧成の
場合は一般は１〜２０ｋｇ／ｃｍ2 に設定される。好ま
しい成形圧力は１０〜３０ｋｇ／ｃｍ2 であある。型締
め終了後の最小保圧時間は使用する硬化触媒の種類及び
量により異なるが、一般に３００秒以下で充分である。
特に、低温低圧で成形可能なＦＲＰ成形材料を用い、成
形温度５０〜１２０℃、好ましくは８０〜１００℃、成
形圧力１〜１２０ｋｇ／ｃｍ2 好ましくは１０〜３０ｋ
ｇ／ｃｍ2 で加圧成形すると、得られる成形品の寸法安
定性が改善される。
【００１７】型締めの後、一定の保圧時間を維持するこ
とにより、金型内の成形材料を熱硬化させ、その後金型
を開いて成形されたＦＲＰ成形品を脱型する。こうし
て、ＦＲＰ成形品の一部に装飾模様（例えば、大理石調
や御影石調）が形成され、透明で深みがあり、意匠性が
高い装飾模様付きＦＲＰ成形品が得られる。
とにより、金型内の成形材料を熱硬化させ、その後金型
を開いて成形されたＦＲＰ成形品を脱型する。こうし
て、ＦＲＰ成形品の一部に装飾模様（例えば、大理石調
や御影石調）が形成され、透明で深みがあり、意匠性が
高い装飾模様付きＦＲＰ成形品が得られる。
【００１８】（作用）このように、ＦＲＰ成形材料と装
飾部材とを重ね金型内で加圧成形することにより、ＦＲ
Ｐ成形品の一部に装飾模様を形成した装飾模様付きＦＲ
Ｐ成形品を成形する方法において、上記装飾部材とし
て、上述のような特定の積層体を用いると、このような
積層体は強度があり、型締め速度を速くしても積層体が
破れやしわ等が発生することがなく、決められた装飾部
にきちんと収まる。
飾部材とを重ね金型内で加圧成形することにより、ＦＲ
Ｐ成形品の一部に装飾模様を形成した装飾模様付きＦＲ
Ｐ成形品を成形する方法において、上記装飾部材とし
て、上述のような特定の積層体を用いると、このような
積層体は強度があり、型締め速度を速くしても積層体が
破れやしわ等が発生することがなく、決められた装飾部
にきちんと収まる。
【００１９】しかも、上記積層体を構成する各層には、
透明もしくは半透明の合成樹脂が使用されているので、
模様付与細片は表面層側から透視することができ、立体
感があり深みのある模様が現出される。また、シランカ
ップリング剤により合成樹脂と補強用のガラス繊維やガ
ラス粉末との結合が強くなり長期にわたり強度及び透明
度が保持され、耐久性が向上する。
透明もしくは半透明の合成樹脂が使用されているので、
模様付与細片は表面層側から透視することができ、立体
感があり深みのある模様が現出される。また、シランカ
ップリング剤により合成樹脂と補強用のガラス繊維やガ
ラス粉末との結合が強くなり長期にわたり強度及び透明
度が保持され、耐久性が向上する。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を示す。 （実施例１） ＜ＦＲＰ成形材料（ＳＭＣ）の作製＞ 不飽和ポリエステル樹脂 ・水添ビスフェノールＡ系（スチレンモノマー４０重量％含有）３０重量部 （武田薬品社製のポリマール９３０５Ｚ） ・イソフタル酸系（スチレンモノマー４０重量％含有） ２０重量部 （日本ユピカ社製のユピカ７６５０） ・イソフタル酸系（スチレンモノマー４０重量％含有） ２０重量部 （日本ユピカ社製のユピカ７０１５） 収縮防止用樹脂 ・スチレン−酢酸ビニル共重合樹脂溶液（スチレンモノマー ３０重量部 ４０重量％含有）（日本油脂社製のモディパーＳＶ−１０Ｂ） 硬化触媒（有機過酸化物） ・ｔ−ブチルパーオキシベンゾエート １．４重量部 （化薬アクゾ社製のカヤブチルＢ） 化学増粘剤 ・酸化マグネシウム（キョーワマグ１５０：協和化学社製） １．５重量部 無機充填剤 ・炭酸カルシウム（ＮＳ−１００）：日東粉化社製） １３５重量部 内部離型剤 ・ステアリン酸亜鉛（堺化学社製） ５重量部 着色剤 ・酸化チタン（ＳＲ−１：堺化学社製） ６重量部 安定剤 ・パラベンゾキノン ０．０２５重量部
を示す。 （実施例１） ＜ＦＲＰ成形材料（ＳＭＣ）の作製＞ 不飽和ポリエステル樹脂 ・水添ビスフェノールＡ系（スチレンモノマー４０重量％含有）３０重量部 （武田薬品社製のポリマール９３０５Ｚ） ・イソフタル酸系（スチレンモノマー４０重量％含有） ２０重量部 （日本ユピカ社製のユピカ７６５０） ・イソフタル酸系（スチレンモノマー４０重量％含有） ２０重量部 （日本ユピカ社製のユピカ７０１５） 収縮防止用樹脂 ・スチレン−酢酸ビニル共重合樹脂溶液（スチレンモノマー ３０重量部 ４０重量％含有）（日本油脂社製のモディパーＳＶ−１０Ｂ） 硬化触媒（有機過酸化物） ・ｔ−ブチルパーオキシベンゾエート １．４重量部 （化薬アクゾ社製のカヤブチルＢ） 化学増粘剤 ・酸化マグネシウム（キョーワマグ１５０：協和化学社製） １．５重量部 無機充填剤 ・炭酸カルシウム（ＮＳ−１００）：日東粉化社製） １３５重量部 内部離型剤 ・ステアリン酸亜鉛（堺化学社製） ５重量部 着色剤 ・酸化チタン（ＳＲ−１：堺化学社製） ６重量部 安定剤 ・パラベンゾキノン ０．０２５重量部
【００２１】上記各原料を充分に混練して上記組成から
なる不飽和ポリエステル樹脂組成物のペーストを調製し
た。次に、慣用のＳＭＣ製造装置を用い、一方のキャリ
ヤーフィルム（ポリエチレンフィルム）の片面に、上記
樹脂組成物のペーストを塗布し、他方のキャリヤーフィ
ルム（ポリエチレンフィルム）の片面にも上記樹脂組成
物のペーストを塗布し、この両方のキャリヤーフィルム
の塗布面同士をガラス繊維チョップ層（ＥＲ４６３０Ｌ
ＢＤ１６６Ｗの２５ｍｍカット品：旭ファイバーグラス
社製）を介して挟着し、このガラス繊維チョップ層に上
記両方の上記樹脂組成物のペーストを含浸させ、これを
４０℃で２４時間熟成増粘させて、厚さ３ｍｍのシート
モールディングコンパウンド（ＳＭＣ）を作製した。な
お、ガラス繊維チョップ層は成形材料全体の２０重量％
となるように調節した。
なる不飽和ポリエステル樹脂組成物のペーストを調製し
た。次に、慣用のＳＭＣ製造装置を用い、一方のキャリ
ヤーフィルム（ポリエチレンフィルム）の片面に、上記
樹脂組成物のペーストを塗布し、他方のキャリヤーフィ
ルム（ポリエチレンフィルム）の片面にも上記樹脂組成
物のペーストを塗布し、この両方のキャリヤーフィルム
の塗布面同士をガラス繊維チョップ層（ＥＲ４６３０Ｌ
ＢＤ１６６Ｗの２５ｍｍカット品：旭ファイバーグラス
社製）を介して挟着し、このガラス繊維チョップ層に上
記両方の上記樹脂組成物のペーストを含浸させ、これを
４０℃で２４時間熟成増粘させて、厚さ３ｍｍのシート
モールディングコンパウンド（ＳＭＣ）を作製した。な
お、ガラス繊維チョップ層は成形材料全体の２０重量％
となるように調節した。
【００２２】＜装飾部材（積層体）の作製＞ 層１（表面層）の形成 不飽和ポリエステル（平均分子量２，５００）６０重量
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部及び収縮防止用樹脂（ポ
リスチレン）６重量部を配合した樹脂組成物を、７５℃
に余熱され内面に離型剤を塗布した成形型の内面に吹き
付け塗装し硬化させて、厚さ０．５ｍｍの透明な層１
（表面層）を形成した。
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部及び収縮防止用樹脂（ポ
リスチレン）６重量部を配合した樹脂組成物を、７５℃
に余熱され内面に離型剤を塗布した成形型の内面に吹き
付け塗装し硬化させて、厚さ０．５ｍｍの透明な層１
（表面層）を形成した。
【００２３】層２（ガラス粉末混入層）の形成 不飽和ポリエステル（平均分子量２，５００）６０重量
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部、ガラス粉末（平均粒径
１ｍｍ）１５重量部及びγ−メタクリルオキシロピルト
リメトキシシラン１．５重量部を配合した樹脂組成物
を、上記層１（表面層）の上面に塗布し硬化させて、厚
さ０．６ｍｍの透明な層２（ガラス粉末混入層）を形成
した。
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部、ガラス粉末（平均粒径
１ｍｍ）１５重量部及びγ−メタクリルオキシロピルト
リメトキシシラン１．５重量部を配合した樹脂組成物
を、上記層１（表面層）の上面に塗布し硬化させて、厚
さ０．６ｍｍの透明な層２（ガラス粉末混入層）を形成
した。
【００２４】層３（ガラス繊維混入層）の形成 不飽和ポリエステル（平均分子量２，５００）６０重量
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部及びγ−メタクリルオキ
シロピルトリメトキシシラン１．５重量部を配合した樹
脂組成物を、ガラス繊維マット（２００ｇ／ｍ2 ）に含
浸させた繊維樹脂組成物を、上記層２（ガラス粉末混入
層）の上面に形成し硬化させて、厚さ１ｍｍの透明な層
３（ガラス繊維混入層）を形成した。
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部及びγ−メタクリルオキ
シロピルトリメトキシシラン１．５重量部を配合した樹
脂組成物を、ガラス繊維マット（２００ｇ／ｍ2 ）に含
浸させた繊維樹脂組成物を、上記層２（ガラス粉末混入
層）の上面に形成し硬化させて、厚さ１ｍｍの透明な層
３（ガラス繊維混入層）を形成した。
【００２５】層４（模様付与細片混入層）の形成 不飽和ポリエステル（平均分子量２，５００）６０重量
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部からなる樹脂組成物を、
上記層３（ガラス繊維混入層）の上に塗布し、その全面
に黒御影石細片（１０メッシュ）をばらまき、その上に
上記と同じ組成の樹脂組成物を塗布し硬化させて、層４
（模様付与細片混入層）を形成した。なお、この層４
（模様付与細片混入層）には、さらに着色（グレー色）
不飽和ポリエステル樹脂層からなる背面層を積層接着さ
せた。こうして形成された層１（表面層）と層２（ガラ
ス粉末混入層）と層３（ガラス繊維混入層）と層４（模
様付与細片混入層）と背面層とからなる積層体を上記成
形型から脱型し、厚さ５ｍｍの装飾部材（積層体）を作
製した。
部とスチレンモノマー４０重量部とからなる不飽和ポリ
エステル樹脂１００重量部に、硬化剤（メチルエチルケ
トンパーオキサイド）２重量部からなる樹脂組成物を、
上記層３（ガラス繊維混入層）の上に塗布し、その全面
に黒御影石細片（１０メッシュ）をばらまき、その上に
上記と同じ組成の樹脂組成物を塗布し硬化させて、層４
（模様付与細片混入層）を形成した。なお、この層４
（模様付与細片混入層）には、さらに着色（グレー色）
不飽和ポリエステル樹脂層からなる背面層を積層接着さ
せた。こうして形成された層１（表面層）と層２（ガラ
ス粉末混入層）と層３（ガラス繊維混入層）と層４（模
様付与細片混入層）と背面層とからなる積層体を上記成
形型から脱型し、厚さ５ｍｍの装飾部材（積層体）を作
製した。
【００２６】＜ＦＲＰ成形品の製造＞ 凹状の上金型と凸の下金型とからなる防水パン成形用の
金型（縦１８００ｍｍ×横１４００ｍｍ）（マッチドダ
イ）を用い、上金型を１５５℃、下金型を１５０℃に加
熱し、この下金型上に縦７５０ｍｍ×横７５０ｍｍに裁
断した上記装飾部材（積層体）を、その層１（表面層）
が下金型面に接するように載置し、その上に縦９００ｍ
ｍ×横１０００ｍｍに裁断したＦＲＰ成形材料（ＳＭ
Ｃ）の７枚（高さ２１ｍｍ）を重ねて載置し、これに上
金型を８００ｍｍ／秒で降下させる。
金型（縦１８００ｍｍ×横１４００ｍｍ）（マッチドダ
イ）を用い、上金型を１５５℃、下金型を１５０℃に加
熱し、この下金型上に縦７５０ｍｍ×横７５０ｍｍに裁
断した上記装飾部材（積層体）を、その層１（表面層）
が下金型面に接するように載置し、その上に縦９００ｍ
ｍ×横１０００ｍｍに裁断したＦＲＰ成形材料（ＳＭ
Ｃ）の７枚（高さ２１ｍｍ）を重ねて載置し、これに上
金型を８００ｍｍ／秒で降下させる。
【００２７】上金型が下金型上のＦＲＰ成形材料（ＳＭ
Ｃ）に接する時点から型締めが終了する時点までの型締
め速度を、それぞれ０．５ｍｍ／秒、１．０ｍｍ／秒、
３．０ｍｍ／秒、５．０ｍｍ／秒に設定して型締めを行
った。型締め終了後の成形圧力は全て８０ｋｇ／ｃ
ｍ2 、保圧時間は全て２４０秒に設定した。その後、金
型を開いて脱型し、厚さ８ｍｍの防水パンを製造した。
それぞれの型締め速度において、得られた防水パンの装
飾部の外観を観察し、その結果を表１に示した。
Ｃ）に接する時点から型締めが終了する時点までの型締
め速度を、それぞれ０．５ｍｍ／秒、１．０ｍｍ／秒、
３．０ｍｍ／秒、５．０ｍｍ／秒に設定して型締めを行
った。型締め終了後の成形圧力は全て８０ｋｇ／ｃ
ｍ2 、保圧時間は全て２４０秒に設定した。その後、金
型を開いて脱型し、厚さ８ｍｍの防水パンを製造した。
それぞれの型締め速度において、得られた防水パンの装
飾部の外観を観察し、その結果を表１に示した。
【００２８】また、得られた防水パンの耐久性を評価す
るために、防水パンの耐熱水性試験（８０℃×５００ｈ
ｒ及び８０℃×１０００ｈｒ）を行った。さらに、防水
パンの冷熱繰返し試験（−５℃×２４ｈｒと６０℃×２
４ｈｒとの１００サイクル繰返し）及び乾湿繰返し試験
（２０℃×５０％ＲＨ×２４ｈｒと５０℃×９８％ＲＨ
×２４ｈｒとの１００サイクル繰返し）を行った。これ
等の結果を表１に示した。
るために、防水パンの耐熱水性試験（８０℃×５００ｈ
ｒ及び８０℃×１０００ｈｒ）を行った。さらに、防水
パンの冷熱繰返し試験（−５℃×２４ｈｒと６０℃×２
４ｈｒとの１００サイクル繰返し）及び乾湿繰返し試験
（２０℃×５０％ＲＨ×２４ｈｒと５０℃×９８％ＲＨ
×２４ｈｒとの１００サイクル繰返し）を行った。これ
等の結果を表１に示した。
【００２９】（実施例２）実施例１のＦＲＰ成形品の製
造において、装飾部材（積層体）に、不飽和ポリエステ
ル樹脂（ネオポール ８３５５：日本ユピカ社製）とｔ
−ブチルパーオキシベンゾエートとナフテン酸コバルト
とからなる熱硬化性プライマー（硬化温度８０℃）を塗
布し、その上にＦＲＰ成形材料（ＳＭＣ）の７枚（高さ
２１ｍｍ）を重ねて載置した。それ以外は実施例１と同
様に行った。その結果を表１に示した。
造において、装飾部材（積層体）に、不飽和ポリエステ
ル樹脂（ネオポール ８３５５：日本ユピカ社製）とｔ
−ブチルパーオキシベンゾエートとナフテン酸コバルト
とからなる熱硬化性プライマー（硬化温度８０℃）を塗
布し、その上にＦＲＰ成形材料（ＳＭＣ）の７枚（高さ
２１ｍｍ）を重ねて載置した。それ以外は実施例１と同
様に行った。その結果を表１に示した。
【００３０】（比較例１）実施例１のＦＲＰ成形品の製
造において、装飾部材（積層体）に換えて、模様柄を付
したチタン紙にジアリルフタレート樹脂を含浸したプリ
レグシート（縦７５０ｍｍ×横７５０ｍｍ）を使用し
た。それ以外は実施例１と同様に行った。その結果を表
１に示した。
造において、装飾部材（積層体）に換えて、模様柄を付
したチタン紙にジアリルフタレート樹脂を含浸したプリ
レグシート（縦７５０ｍｍ×横７５０ｍｍ）を使用し
た。それ以外は実施例１と同様に行った。その結果を表
１に示した。
【００３１】
【表１】
【００３２】（実施例３）
【００３３】＜ＦＲＰ成形材料（ＳＭＣ）＞厚さ２ｍｍ
の低温低圧成形用ＳＭＣ セレクティマットＲ−１０１
（武田薬品工業社製）（ＳＭＣ）を用意した。
の低温低圧成形用ＳＭＣ セレクティマットＲ−１０１
（武田薬品工業社製）（ＳＭＣ）を用意した。
【００３４】＜装飾部材（積層体）＞実施例１と同じ方
法により作製した厚さ５ｍｍの装飾部材（積層体）を用
意した。
法により作製した厚さ５ｍｍの装飾部材（積層体）を用
意した。
【００３５】＜熱硬化性プライマー＞不飽和ポリエステ
ル樹脂（ネオポール ８３５５：日本ユピカ社製）とｔ
−ブチルパーオキシベンゾエートとナフテン酸コバルト
とからなる熱硬化性プライマー（硬化温度８０℃）を用
意した。
ル樹脂（ネオポール ８３５５：日本ユピカ社製）とｔ
−ブチルパーオキシベンゾエートとナフテン酸コバルト
とからなる熱硬化性プライマー（硬化温度８０℃）を用
意した。
【００３６】＜ＦＲＰ成形品の製造＞凹状の上金型と凸
状の下金型とからなる平板成形用の金型（５００ｍｍ×
５００ｍｍ）を用い、上金型を９０℃、下金型を９５℃
に加熱し、この下金型上に縦３００ｍｍ×横３００ｍｍ
に裁断した上記装飾部材（積層体）を、その層１（表面
層）が下金型面に接するように載置し、これに上記熱硬
化性プライマーを塗布し、その上に縦４００ｍｍ×横４
００ｍｍに裁断した上記ＦＲＰ成形材料（ＳＭＣ）の５
枚（高さ１０ｍｍ）を重ねて載置し、これに上金型を８
００ｍｍ／秒で降下させる。
状の下金型とからなる平板成形用の金型（５００ｍｍ×
５００ｍｍ）を用い、上金型を９０℃、下金型を９５℃
に加熱し、この下金型上に縦３００ｍｍ×横３００ｍｍ
に裁断した上記装飾部材（積層体）を、その層１（表面
層）が下金型面に接するように載置し、これに上記熱硬
化性プライマーを塗布し、その上に縦４００ｍｍ×横４
００ｍｍに裁断した上記ＦＲＰ成形材料（ＳＭＣ）の５
枚（高さ１０ｍｍ）を重ねて載置し、これに上金型を８
００ｍｍ／秒で降下させる。
【００３７】上金型が下金型上のＦＲＰ成形材料（ＳＭ
Ｃ）に接する時点から型締めが終了する時点までの型締
め速度を２．０ｍｍ／秒に設定して型締めを行った。型
締め終了後の成形圧力は２０ｋｇ／ｃｍ2 、保圧時間は
２４０秒に設定した。その後、金型を開いて脱型し、平
板（縦５００ｍｍ×横５００ｍｍ×厚さ８ｍｍ）を製造
した。得られた平板（成形品）及び装飾部の外観を観察
し、その結果を表２に示した。
Ｃ）に接する時点から型締めが終了する時点までの型締
め速度を２．０ｍｍ／秒に設定して型締めを行った。型
締め終了後の成形圧力は２０ｋｇ／ｃｍ2 、保圧時間は
２４０秒に設定した。その後、金型を開いて脱型し、平
板（縦５００ｍｍ×横５００ｍｍ×厚さ８ｍｍ）を製造
した。得られた平板（成形品）及び装飾部の外観を観察
し、その結果を表２に示した。
【００３８】また、得られた平板の寸法安定性を評価す
るために、得られた防水パン（縦５００ｍｍ×横５００
ｍｍ×厚さ８ｍｍ）の寸法安定性を評価するために、反
り（水平面に対する両端部の隙間の平均値）及び寸法変
化（縦及び横の長さの平均値）を測定した。その結果を
表２に示した。
るために、得られた防水パン（縦５００ｍｍ×横５００
ｍｍ×厚さ８ｍｍ）の寸法安定性を評価するために、反
り（水平面に対する両端部の隙間の平均値）及び寸法変
化（縦及び横の長さの平均値）を測定した。その結果を
表２に示した。
【００３９】（実施例４）実施例３のＦＲＰ成形品の製
造において、熱硬化性プライマーを使用しなかった。そ
れ以外は実施例３と同様に行った。その結果を表２に示
した。
造において、熱硬化性プライマーを使用しなかった。そ
れ以外は実施例３と同様に行った。その結果を表２に示
した。
【００４０】（実施例５）実施例３のＦＲＰ成形品の製
造において、ＦＲＰ成形材料として、厚さ２ｍｍの高温
高圧成形用ＳＭＣ ポリマールマットＴＭ−６８９（武
田薬品工業社製）を使用し、上金型を１４０℃、下金型
を１５０℃に加熱し、型締め終了後の成形圧力は１５０
ｋｇ／ｃｍ2 に設定した。それ以外は実施例３と同様に
行った。その結果を表２に示した。
造において、ＦＲＰ成形材料として、厚さ２ｍｍの高温
高圧成形用ＳＭＣ ポリマールマットＴＭ−６８９（武
田薬品工業社製）を使用し、上金型を１４０℃、下金型
を１５０℃に加熱し、型締め終了後の成形圧力は１５０
ｋｇ／ｃｍ2 に設定した。それ以外は実施例３と同様に
行った。その結果を表２に示した。
【００４１】（実施例６）実施例５のＦＲＰ成形品の製
造において、熱硬化性プライマーを使用しなかった。そ
れ以外は実施例５と同様に行った。その結果を表２に示
した。
造において、熱硬化性プライマーを使用しなかった。そ
れ以外は実施例５と同様に行った。その結果を表２に示
した。
【００４２】
【表２】
【００４３】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、ＦＲＰ成
形品の一部に装飾模様が形成され、透明で深みがあり意
匠性が高く、さらに耐久性及び寸法安定性の良好な装飾
模様付きＦＲＰ成形品を得ることができる。したがっ
て、本発明により得られる装飾模様付きＦＲＰ成形品例
えば、洗い場付き浴槽、防水パン、キッチンカウンタ
ー、洗面化粧台などに好適に使用することができる。
形品の一部に装飾模様が形成され、透明で深みがあり意
匠性が高く、さらに耐久性及び寸法安定性の良好な装飾
模様付きＦＲＰ成形品を得ることができる。したがっ
て、本発明により得られる装飾模様付きＦＲＰ成形品例
えば、洗い場付き浴槽、防水パン、キッチンカウンタ
ー、洗面化粧台などに好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｂ２９Ｋ 105:06 Ｂ２９Ｌ 9:00 Ｆターム(参考） 4F100 AG00B AG00C AG00H AH06B AH06C AH06H AK01A AK01B AK01C BA04 BA07 BA10A BA10D CA23B CA23C CA30B CA30C DE01B DE01H DG01C DG01H DH02D EJ20 EJ42 EJ65D GB08 GB81 HB00 JL00 JL04 JN01A JN01B JN01C 4F204 AB22 AC04 AD04 AD05 AD08 AD16 AD19 AD34 AG03 AH49 AR02 AR06 FA01 FB01 FB22 FG02 FN11 FN15 FQ15
Claims (3)
- 【請求項１】 ＦＲＰ成形材料と装飾部材とを重ね金型
内で加圧成形することにより、ＦＲＰ成形品の一部に装
飾模様を形成した装飾模様付きＦＲＰ成形品を成形する
方法において、上記装飾部材として、透明もしくは半透
明の合成樹脂からなる表面層と、透明もしくは半透明の
合成樹脂にガラス粉末及びシランカップリング剤が混入
されてなる層と、透明もしくは半透明の合成樹脂にガラ
ス繊維及びシランカップリング剤が混入されてなる層
と、透明もしくは半透明の合成樹脂に模様付与細片が混
入されてなる層との積層体を用いることを特徴とする装
飾模様付きＦＲＰ成形品の成形方法。 - 【請求項２】 ＦＲＰ成形材料と装飾部材とを熱硬化性
プライマーを介して重ねることを特徴とする請求項１に
記載の装飾模様付きＦＲＰ成形品の成形方法。 - 【請求項３】 低温低圧で成形可能なＦＲＰ成形材料を
用い、成形温度５０〜１２０℃、成形圧力１〜１２０ｋ
ｇ／ｃｍ2 で加圧成形することを特徴とする請求項１又
は２に記載の装飾模様付きＦＲＰ成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11048545A JP2000238060A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 装飾模様付きｆｒｐ成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11048545A JP2000238060A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 装飾模様付きｆｒｐ成形品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000238060A true JP2000238060A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12806353
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11048545A Pending JP2000238060A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 装飾模様付きｆｒｐ成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000238060A (ja) |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP11048545A patent/JP2000238060A/ja active Pending
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