JP2000237674A - 建築物壁面の塗装方法、塗装ローラ及びその製造方法 - Google Patents

建築物壁面の塗装方法、塗装ローラ及びその製造方法

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JP2000237674A
JP2000237674A JP11365825A JP36582599A JP2000237674A JP 2000237674 A JP2000237674 A JP 2000237674A JP 11365825 A JP11365825 A JP 11365825A JP 36582599 A JP36582599 A JP 36582599A JP 2000237674 A JP2000237674 A JP 2000237674A
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pattern
concavo
convex pattern
coating
photosensitive material
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JP11365825A
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Hironori Kobayashi
広典 小林
Satoshi Makimura
聡 牧村
Shinji Kubo
眞治 久保
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイルやサイディング材等の貼り合わせなど
からなる凹凸を有した建築物壁面に対して高度な意匠性
を付与しながら塗装する。 【解決手段】 周面に凹凸パターン32,33が形成さ
れた円筒状ローラ部31と、周面部が塗料を含浸できる
素材からなり、該周面部が円筒状ローラ部31の周面と
接することにより、円筒状ローラ部31の凹凸パターン
31,32の凸部32上に塗料を付着させて供給する塗
料供給部34とを備える塗装ローラ30を用い、下塗り
塗膜が形成された建築物壁面の突出面部に該塗装ローラ
30を押し当てながら回転させることにより、凹凸パタ
ーンの凸部32の模様を突出面部上に形成することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイルやサイディ
ング材等の貼り合わせなどからなる凹凸を有した建築物
壁面の塗装方法並びに該塗装方法に用いる塗装ローラ及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、住宅等の建築物の外壁には、タイルやサイディング
材等を貼り合わせることが行われている。このような壁
面の施工が行われ始めてから長期が経過しており、壁面
において汚れが目立つなどにより、このような壁面のリ
フォームの要望が出てきている。
【0003】このような建築物壁面においては、壁面に
塗料を塗装してリフォームする方法が考えられるが、こ
のような方法によればタイルやサイディング材等が有す
る凹凸や模様の意匠性が失われ、リフォームにより意匠
性が低下してしまう場合があった。
【0004】本発明の目的は、タイルやサイディング材
等の貼り合わせなどからなる凹凸を有した建築物壁面に
対して高度な意匠性を付与しながら塗装することができ
る建築物壁面の塗装方法並びに該塗装方法に用いる塗装
ローラ及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の塗装方法は、突
出面部を有する建築物壁面を塗装する方法であり、建築
物壁面上に下塗り塗膜を形成する工程と、円筒状ローラ
部の周囲に凹凸パターンが形成された塗装ローラを用
い、円筒状ローラ部の凹凸パターンの凸部上に塗料を付
着させ、該円筒状ローラ部を上記下塗り塗膜が形成され
た突出面部に押し当てながら回転させることにより、凹
凸パターンの凸部の模様を突出面部上に形成する工程と
を備えることを特徴としている。
【0006】本発明における突出面部を有する建築物壁
面は、上記のようなタイルやサイディング材の貼り合わ
せ、あるいはレンガや石積みなどで形成された壁面が具
体例として挙げられる。しかしながら、これらのものに
限定されるものではなく、後述する塗装ローラによって
模様を形成することができるような程度の平滑な突出面
部を有する建築物壁面であればよい。
【0007】本発明の塗装方法によれば、所定の模様を
目地部などの凹部に付与することなく、突出面部のみに
付与することができるので、タイルやサイディング材な
ど壁面基材が本来有する意匠性を損なうことなく、高度
な意匠性を壁面に付与することができる。
【0008】従って、本発明の塗装方法は、建築物壁面
のリフォームのための塗装に適した塗装方法である。本
発明において下塗り塗膜を形成するための塗料は、特に
限定されるものではなく、建築物の外壁や内壁等の壁面
に塗装される一般的な塗料を用いることができる。塗料
の形態は特に限定されるものではなく、溶剤型や水性塗
料等を用いることができるが、特に好ましくはエマルシ
ョン塗料が用いられる。また、塗装方法も特に限定され
るものではなく、ローラやスプレーなど一般的な塗装方
法を採用することができる。
【0009】本発明の塗装方法によれば、下塗り塗膜形
成後、例えば目地部などにマスキングテープ等を貼り付
けて目地部と突出面部とを塗り分ける必要がなくなる。
従って、簡易にかつ効率的に塗装による模様を付与する
ことができるようになる。
【0010】本発明の塗装ローラは、上記本発明の塗装
方法において用いることができる塗装ローラであり、周
面に凹凸パターンが形成された円筒状ローラ部と、周面
部が塗料を含浸できる素材からなり、該周面部が円筒状
ローラの周面と接することにより、円筒状ローラの凹凸
パターンの凸部上に塗料を付着させて供給する塗料供給
部とを備えることを特徴としている。
【0011】塗料供給部の周面部を形成する塗料を含浸
できる素材としては、布や綿、スポンジウール等の素材
が挙げられる。円筒状ローラ部は、一般に、樹脂または
ゴムなどの可撓性を有する材料で所望の凹凸パターンが
形成されたシートを作成し、このシートを円筒状の基材
に巻き付けることにより製造することができる。このよ
うなシートとしては、金型を用いたプレス成形または射
出成形等の成形方法で凹凸パターンとともに成形したシ
ートを用いてもよいが、後述する本発明の製造方法によ
り製造した凹凸パターンを形成した感光性材料層を用い
てもよい。このような感光性材料層を用いる方法によれ
ば、簡易にかつ低コストで生産することができ、少量生
産にも適しているので、ユーザー等の要望に応じて種々
のパターンの塗装ローラを製造することができる。
【0012】本発明の第1の局面に従う製造方法は、上
記本発明の塗装ローラを製造することができる方法であ
り、感光性材料層を選択的に露光することにより、該感
光性材料層に前記凹凸パターンに対応した露光領域と未
露光領域を形成する工程と、該感光性材料層に現像処理
を施すことにより、露光領域または未露光領域のいずれ
かを除去して感光性材料層に凹凸パターンを形成する工
程と、凹凸パターンを形成した感光性材料層を円筒状基
材の周面に巻き付けることにより円筒状ローラ部を製造
する工程とを備えることを特徴としている。
【0013】第1の局面によれば、感光性材料層に直接
凹凸パターンを形成し、これを円筒状基材の周面に巻き
付けて円筒状ローラ部を製造する。従って、塗装ローラ
を少量生産する場合に適している。
【0014】第1の局面によれば、従来のように金型を
製作する必要がないので、簡易にかつ低コストで塗装ロ
ーラを製造することができる。また、低コストで製造す
ることができるので、多種多様の凹凸パターンに対応さ
せて塗装ローラを製造することができる。
【0015】本発明の第2の局面に従う製造方法は、上
記本発明の塗装ローラを製造することができる方法であ
り、感光性材料層を選択的に露光することにより、該感
光性材料層に前記凹凸パターンの型となる第2の凹凸パ
ターンに対応した露光領域と未露光領域を形成する工程
と、該感光性材料層に現像処理を施すことにより、露光
領域または未露光領域のいずれかを除去して感光性材料
層に第2の凹凸パターンを形成する工程と、第2の凹凸
パターンを形成した感光性材料層を型として用いて、樹
脂またはゴムを成形することにより凹凸パターンを有し
た成形体を成形する工程と、凹凸パターンを有した成形
体を円筒状基材の周面に巻き付けることにより円筒状ロ
ーラ部を製造する工程とを備えることを特徴としてい
る。
【0016】第2の局面によれば、円筒状ローラ部の周
面に形成する凹凸パターンの型となる第2の凹凸パター
ンを感光性材料層に形成し、この感光性材料層を型とし
て用いて、樹脂またはゴムを成形することにより凹凸パ
ターンを有した成形体を成形し、この成形体を円筒状基
材の周面に巻き付けて円筒状ローラ部を製造する。感光
性材料層を型として用いて成形する場合の成形方法は、
特に限定されるものではないが、射出成形、注型成形、
ブロー成形などの成形方法が挙げられる。成形する樹脂
またはゴムは、感光性材料層を型として用いて成形する
ことができる樹脂またはゴムであれば特に限定されるも
のではないが、例えば、発泡ウレタン樹脂や液状ゴム等
の樹脂及びゴムが挙げられる。型として用いられる感光
性材料層は、必ずしも成形体全体を成形する型でなくと
もよく、少なくとも凹凸パターン部分を成形する型であ
ればよい。従って、成形体全体を成形する金型内に感光
性材料層を配置し、該感光性材料層によって凹凸パター
ン部のみを成形してもよい。この場合、金型は他の凹凸
パターンに対しても共通して使用することができるので
経済的である。
【0017】第2の局面によれば、感光性材料層からな
る型を成形し、この型を用いて凹凸パターンを有した成
形体を成形するので、同一のローラを多量に生産する場
合に適している。第2の局面では、感光性材料層からな
る型を製造するが、従来の金型に比べ、感光性材料層か
らなる型は、低コストで製造することができるので、従
来に比べ経済的に塗装ローラを製造することができる。
また、低コストでローラを製造することができるので、
多種多様の凹凸模様に対応させて塗装ローラを製造する
ことができる。
【0018】以下、本発明の第1の局面及び第2の局面
に従う製造方法に共通の事項については、「本発明の製
造方法」として説明する。本発明の製造方法において用
いる感光性材料層は、露光領域が現像液に不溶化し現像
処理で未露光領域を除去するネガ型の感光性材料であっ
てもよいし、露光領域が可溶化し露光領域を現像処理で
除去するポジ型の感光性材料であってもよい。解像度や
凹凸パターンの鮮明性などの点からは、ネガ型の感光性
材料が好ましい。以下、ネガ型感光性材料について説明
する。
【0019】本発明の製造方法において用いるネガ型感
光性材料としては、例えば、重合性モノマーの重合物ま
たはクロロプレンゴム、エチレン−クロロプレンゴム、
ブチルゴム、シリンーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴ
ム、多硫化ゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、これらのゴムの発泡体またはこれらのゴム成分
と、光硬化性モノマーとの反応物、光硬化開始剤等の材
料で形成されたものが挙げられる。具体的には、従来よ
り印刷板やその他のフォトレジストなどに用いられるも
のが挙げられ、基本的にはアクリルモノマー、不飽和ポ
リエステル等の液状版や液状のモノマー成分が多い同型
の感光性材料がより好適に用いられる。具体的に液状版
としては、米国特許第4,209,581号、米国特許
第4,234,676号等に記載されたものが挙げられ
る。感光性材料は水現像型のものが好ましく、例えば特
開昭61−223395号公報及び特開昭61−246
742号公報に記載のものが挙げられる。また、溶剤現
像型のものであってもよく、例えば米国特許第4,32
3,637号、同第4,234,676号、同4,26
4,705号、特開昭52−64301号公報などに記
載されているものが挙げられる。さらに具体的に説明す
ると、同型の感光性材料は熱可塑性的に加工可能な重合
体、光重合性エチレン系不飽和モノマー及び光重合開始
剤を少なくとも含有する。
【0020】熱可塑性的に加工可能な重合体の例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
スチレン重合体、特にスチレン−ジエン共重合体、ブタ
ジエン及び/またはイソプレン重合体、ブタジエン/ア
クリルニトリル共重合体(ニトリルゴム)、エラストマ
ーのポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミ
ドイミド、(メタ)アクリレート重合体、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン重合体、ビニルエ
ステル−特にビニルアセテート−またはビニルプロピオ
ネート重合体、ポリビニルアルコール及びその他であ
る。使用する熱可塑性的に加工可能な重合体の種類に基
づき、該重合体に関して自体公知の一般的加工条件、例
えば温度負荷性、可塑化、助剤添加等が考慮される。熱
可塑性的に加工可能な重合体としては、ポリウレタン及
びビニルアルコール重合体の他に、エラストマーのゴム
状重合体、例えば特にブタジエン及びイソプレンの一成
分重合体、ブタジエン及びイソプレン相互の並びにその
他の共重合可能な単量体との共重合体、例えばニトリル
ゴム、例えば重合されたアクリルニトリル15〜45重
量%を有するブタジエン/アクリルニトリル共重合体、
カルボキシル基を有するニトリルゴム、塩化ビニル含有
のニトリルゴム及びスチレン、ブタジエン及び/または
イソプレンからなる多ブロック共重合体、例えばAB−
2ブロック共重合体、ABA−3ブロック共重合体、A
BC−3ブロック共重合体(これらは例えばドイツ連邦
共和国特許出願公開第2942183号明細書に記載さ
れている)、星型ブロック共重合体、上記種類の部分的
もしくは完全に水素化されたブロック共重合体などが挙
げられる。
【0021】光重合性エチレン系不飽和モノマーは、エ
チレン系不飽和基を有する化合物である。特定の例とし
ては不飽和カルボン酸エステル(例えば、n−ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジアリルイタコネート、グリセロー
ルジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)
アクリレート、1,3−プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,2,4−ブタントリオール
トリ(メタ)アクリレート、グリセロールポリプロピレ
ングリコールトリ(メタ)アクリレート、1、4ベンゼ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート)、不飽和アミド(例えば、
メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス
(メタ)アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス
(メタ)アクリルアミド、ジエチレントリアミントリス
(メタ)アクリルアミド、N−(ヒドロキシメチル)ア
クリルアミド、N−(ヒドロキシメチル)メタクリルア
ミド、N−(β−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、
N−(β−ヒドロキシエチル)メタクリルアミド、N,
N’−ビス(β−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、
N,N’−ビス(β−ヒドロキシエチル)メタクリルア
ミド)、ジビニルエステル(例えば、ジビニルアジペー
ト、ジビニルフタレート)、アクリル化またはメタクリ
ル化ウレタン(ヒドロキシアルキルアクリレートまたは
ヒドロキシアルキルメタクリレートとイソシアネート化
合物から誘導される)、ジアクリルまたはジメタクリル
エステル、または芳香族化合物とポリアルコール、例え
ばビスフェノールまたはノボラック化合物とから誘導さ
れるジエポキシポリエーテル等が挙げられる。これらの
化合物の1種またはそれ以上が用いられ、一般に非水溶
性モノマーが好ましい。
【0022】光重合性開始剤の例としては、ベンゼンエ
ーテル類(例えば、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル)、ベンゾフェノン類
(例えば、ベンゾフェノン、メチル−o−ベンゾイルベ
ンゾエート)、キサントン類(例えば、キサントン、チ
オキサントン、2−クロロチオキサントン)、アセトフ
ェノン類(例えば、アセトフェノン、トリクロロアセト
フェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン)、ベンジ
ル、2−エチルアントラキノン、メチルベンゾイルホル
メート、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−4’−イソプロピル
−イソプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン等が挙げられる。これらは単独または
組み合わせて使用してもよい。
【0023】上記感光性材料にはさらに必要に応じて、
コアシェルまたはマイクロゲルからなるもの、例えば部
分内部架橋共重合体または/及び塩基性窒素原子含有化
合物を配合してもよい。
【0024】具体例としては、例えば、ブタジエン/メ
タクリル酸/ジビニルベンゼン/メタクリル酸メチルか
らなる部分架橋共重合体、スチレン/イソプレン/スチ
レン共重合体、マレイン酸モノエステル変性イソプレン
共重合体、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリル
アミド、メタクリル酸ラウリル及び2−エチレンアント
ラキノンからなるゴム成形体(例えば、商品名「フレキ
シード SDA187」、硬化後硬度JIS A40
°、4.8mm:日本ペイント社製)、スチレン/イソ
プレン/スチレン共重合体を主成分とするゴム成形体
(例えば、商品名「サイレンTDR」:Du Pont
社製)などが挙げられる。
【0025】この他、アクリル系液状注型用のゴム成形
体(商品名「APR」:旭化成工業社製)も使用でき
る。本発明の製造方法において用いる感光性材料層は、
ベースフィルム上に設けられていてもよい。特に感光性
材料層がそれ自体十分な強度を有さず、取り扱いが困難
な場合には、ベースフィルムの上に設けられていること
が好ましい。ベースフィルムとしては、特に限定される
ものではないが、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)などのような支持フィルムとして十分な強度を有す
るプラスチックフィルムが好ましい。また、ベースフィ
ルムを設けることにより、凹部がベースフィルムに達す
るような凹凸パターンを形成することが可能になる。
【0026】また、感光性材料層の選択的露光に際し
て、ベースフィルム側から露光する場合には、ベースフ
ィルムは、露光する光を実質的に透過するベースフィル
ムが用いられる。
【0027】本発明において、感光性材料層の厚みは、
製造する塗装ローラのローラ部の凹凸パターン等により
適宜設定されるものであるが、一般には0.1〜30m
m、好ましくは、1〜20mm程度である。
【0028】本発明の製造方法において用いるベースフ
ィルムの厚みは、特に限定されるものではないが、50
〜200μm程度である。本発明の製造方法において、
感光性材料層に照射する光は、感光性材料層を露光し
て、化学反応を生じさせ、現像剤に対し不溶化させる
か、あるいは現像剤に対し可溶化させる波長の光が用い
られる。一般には、感光性材料層に照射する光として、
紫外線が用いられる。
【0029】本発明の製造方法における好ましい実施態
様においては、感光性材料層の選択的露光が、マスクフ
ィルムを用いて感光性材料層を部分的に遮蔽することに
より行われる。すなわち、マスクフィルムに透過領域と
非透過領域を形成し、透過領域を透過した光により感光
性材料層を露光する。従って、マスクフィルムの透過領
域に対応する部分は感光性材料層の露光領域となり、非
透過領域に対応する部分は未露光領域となる。透過領域
には、完全に光を透過する領域のみならず、透過率を変
化させた領域を設け、階調を有するマスクフィルムとし
てもよい。このような階調を有するマスクフィルムを用
いることにより、後述するように、マスクフィルムの階
調に対応する高さ勾配を有する凹凸パターンを形成する
ことができ、複雑な凹凸パターンの形状を形成すること
ができる。
【0030】本発明の製造方法において用いるマスクフ
ィルムは、光を遮蔽する非透過領域を形成することがで
きるフィルムであれば特に限定されるものではないが、
例えば、銀塩フィルムや非銀塩フィルムなどの印刷板や
その他のフォトレジストを感光する際に用いるマスクフ
ィルムを用いることができる。
【0031】本発明の製造方法において、ベースフィル
ム層上に設けられた感光性材料層を、マスクフィルムを
用いて露光する場合、以下のようにマスクフィルムを配
置して露光する方法が挙げられる。
【0032】(1)感光性材料層のベースフィルム側に
マスクフィルムを配置し、マスクフィルム及びベースフ
ィルムを透過した光を感光性材料層に露光する。 (2)マスクフィルムを、感光性材料層のベースフィル
ム側と反対側に配置し、マスクフィルムを介して感光性
材料層を露光する。
【0033】(3)感光性材料層のベースフィルム側ま
たはその反対側のいずれか一方側にマスクフィルムを配
置し、該マスクフィルムを介して感光性材料層を露光し
た後、感光性材料層の他方側にマスクフィルムを配置
し、該マスクフィルムを介して感光性材料層を露光す
る。なお、マスクフィルムは、予め両側に配置し、露光
のみを順次行ってもよい。
【0034】(4)感光性材料層のベースフィルム側及
びその反対側の両側にマスクフィルムを配置し、両側か
ら同時に感光性材料層を露光する。ネガ型感光性材料を
用いる場合、上記(2)の露光方法では、光が感光性材
料層のベースフィルム近傍にまで到達せず、従って露光
領域がベースフィルムまで達しないため、現像した際に
露光領域が脱離し、凹凸パターンを形成できない場合が
ある。従って、上記(2)の露光方法は、比較的厚みの
薄い感光性材料層を露光する場合や、露光強度が強い場
合に採用することができる。
【0035】ネガ型感光性材料を用い、上記(1)の方
法で露光する場合、感光性材料層においては、ベースフ
ィルム側から露光され硬化するので、上記(2)のよう
に露光部分が脱離するおそれがない。また、階調を有す
るマスクフィルムを用いて露光する場合には、マスクフ
ィルムの階調に対応する高さ勾配を有する凹凸パターン
を形成することができる。
【0036】上記(3)の露光方法では、感光性材料層
のベースフィルム側及びその反対側の両側から露光する
ので、比較的厚みの厚い感光性材料層を露光する場合
や、露光強度が弱い場合、短時間で露光した場合などに
適している。なお、通常ベースフィルム側及びその反対
側に配置するマスクフィルムは、同一パターンのマスク
フィルムが用いられ、これらのマスクフィルムを位置合
わせして露光する。
【0037】上記(4)の露光方法も、上記(3)の露
光方法と同様に、両側から露光する方法であり、感光性
材料層の厚みが比較的厚い場合、露光強度が弱い場合、
あるいは短時間で露光させたい場合に適している。この
方法においても、上記(3)の方法と同様に、マスクフ
ィルムとして通常同一パターンのマスクフィルムを用
い、マスクフィルムの位置合わせを行い、両側から同時
に露光する。
【0038】本発明の製造方法において用いるマスクフ
ィルムは、例えば、ディジタル画像データから第2原図
として作成することができる。ディジタル画像データ
は、いわゆる白黒の画像データのみならず、中間調を有
する、すなわち階調を有するディジタル画像データであ
ってもよい。このような階調を有するディジタル画像デ
ータから第2原図を作成する場合は、ディジタル画像デ
ータに対して階調再現処理を行い得られる画像データに
基づいて第2原図を作成することが好ましい。このよう
な階調再現処理としては、誤差拡散ディザ法、濃度パタ
ーン法、網点法、及び濃度階調圧縮分割法等が挙げられ
る。これらの階調再現処理は、単独で用いてもよいし、
組み合わせて用いてもよい。
【0039】また、凹凸パターンのディジタル画像デー
タにおける凹凸の情報を、露光後の現像処理により実現
される感光性材料層における凹凸パターンの凹凸と一致
させるため、階調修正処理(階調補正処理)をディジタ
ル画像データに対して施すことができる。このような階
調修正処理は、上記の階調再現処理の前または後のいず
れで行ってもよい。
【0040】本発明の製造方法に従う他の実施態様にお
いては、レーザ光を感光性材料層に照射し、このレーザ
光を走査することにより、感光性材料層を選択的に露光
する。すなわち、レーザ光を走査して感光性材料層の露
光すべき領域のみを選択的に照射することにより、感光
性材料層に凹凸パターンまたは第2の凹凸パターンに対
応した露光領域及び未露光領域を形成する。マスクフィ
ルムによる露光の場合と同様に、レーザ光照射による露
光の場合においても、レーザ光の走査及びレーザ光の照
射強度等を、ディジタル画像データに基づいて制御する
ことができる。また、ディジタル画像データから作成さ
れた第2原図に基づいてレーザ光の走査及びレーザ光の
照射強度等を制御してもよい。ディジタル画像データが
階調を有するディジタル画像データである場合には、上
述のように、階調再現処理及び/または階調修正処理を
行ってもよい。
【0041】上述のように、本発明の製造方法によれ
ば、簡易にかつ低コストで塗装ローラを製造することが
できる。従って、塗装後の塗膜に対し、種々の模様を付
与したシミュレーション画像を作成し、これらのシミュ
レーション画像を比較検討して、塗膜に付与すべき模様
を決定し、決定した模様に対応する凹凸パターンを有す
る塗装ローラを製造することができる。
【0042】すなわち、本発明の第3の局面に従う製造
方法は、下塗り塗膜を形成した建築物壁面である塗装済
基材のディジタル画像データを準備し、選択した凹凸パ
ターンのディジタル画像データから、該凹凸パターンの
凸部により形成される模様のディジタル画像データを作
成し、塗装済基材のディジタル画像データと凹凸パター
ンによる模様のディジタル画像データを合成して、塗装
済基材の突出面部の塗膜の上に凹凸パターンによる模様
が形成された状態を示すシミュレーション画像を作成
し、凹凸パターンの選択とシミュレーション画像の作成
を繰り返して、塗装ローラに付与する凹凸パターンを決
定し、決定した凹凸パターンのディジタル画像データを
用いて感光性材料層を選択的に露光することを特徴とし
ている。
【0043】本発明の第3の局面において、決定した凹
凸パターンのディジタル画像データを用いて、感光性材
料層を選択的に露光した後は、上記本発明の第1の局面
または第2の局面に従い塗装ローラを製造する。
【0044】塗装済基材のディジタル画像データには、
塗装後の塗膜の模様及び塗装によって生じた塗膜表面の
模様の情報が含まれており、さらには、塗装下地となる
基材の凹凸形状も反映されている。
【0045】第3の局面によれば、塗膜に凹凸パターン
による模様を付与したシミュレーション画像を作成し、
ユーザーまたはデザイナーが望む凹凸パターンを選択す
ることができる。従って、ユーザー等は、数多くの凹凸
パターンの中から、好みの凹凸パターンを選択し、塗膜
の上に凹凸模様が形成された最終的な状態を確認した上
で、凹凸パターンを決定することができる。従って、第
3の局面によれば、効率的に凹凸パターンを選択するこ
とができ、決定した凹凸パターンを有する塗装ローラを
効率的に製造することができる。
【0046】マスクフィルムを用いて感光性材料層を選
択的に露光する場合、上記凹凸パターンのディジタル画
像データから第2原図としてのマスクフィルムを作成す
ることができる。この際、上述のように、凹凸パターン
のディジタル画像データに対して階調再現処理や階調修
正処理を行うことができる。
【0047】また、上述のように、レーザ光を走査する
ことにより感光性材料層を選択的に露光してもよい。ま
た、第3の局面においては、塗装済基材のディジタル画
像データと凹凸パターンによる模様のディジタル画像デ
ータを合成したシミュレーション画像を、塗装見本とし
て出力してもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の塗装ローラの一
実施例を示す斜視図である。塗装ローラ30は、円筒状
ローラ部31と、塗料供給部34を、それぞれ支持棒3
5及び支持棒36により回転可能に支持することにより
構成されている。支持棒35及び36は取っ手37に連
結されている。
【0049】円筒状ローラ部31の周面には凸部32及
び凹部33が設けられ、凹凸パターンが形成されてい
る。図1に示す実施例においては、周面の回転方向に沿
って延びる凸部32と凹部33が形成されている。
【0050】塗料供給部34は、その周面部が布や綿、
スポンジウール等の塗料を含浸できる素材から形成され
ている。塗料供給部34はその周面部が、円筒状ローラ
31の周面と接着するように設けられている。このた
め、円筒状ローラ部31の回転により、塗料供給部34
は反対方向に回転する。この塗料供給部34に塗料を含
浸させておくことにより、円筒状ローラ部31の凸部3
2の上に塗料を付着させ供給することができる。この塗
装ローラ30を用いて塗装する際、円筒状ローラ31を
回転させながら塗装する。回転により被塗装材の上に接
した凸部32上の塗料は、被塗装材上に転写される。塗
料が転写された後の凸部32は、さらに回転して塗料供
給部34の周面と接するようになり、再び塗料供給部3
4の周面部から塗料が供給され凸部32上に塗料が付着
する。なお、塗料供給部34は、本実施例のように回転
するローラでなくともよく、例えばスポンジのようなも
のからなる固定された部材であってもよい。
【0051】以上のように、塗装ローラ30によれば、
円筒状ローラ部31の周面に形成された凹凸パターンの
凸部32の模様を被塗装物に転写して塗装することがで
きるとともに、転写後の凸部32上に塗料供給部34か
ら塗料を供給することができるので、円筒状ローラ部3
1を被塗装物に押し当てながら回転させることにより、
所定の模様を連続して塗布することができる。
【0052】図2は、建築物壁面に用いられるサイディ
ング材パネルの表面に、図1に示す塗装ローラを用いて
塗装するときの状態を示す平面図であり、サイディング
材のパネル1つ分の領域を示している。図2(a)に示
すように、パネル60の周囲には凹部である目地部62
が形成されており、目地部62の内側には突出面部61
が形成されている。本発明の塗装方法においては、この
ようなサイディング材パネル60の突出面部61及び目
地部62に下塗り塗装が施され、下塗り塗膜63がまず
形成される。
【0053】次に、図1に示す塗装ローラ30の円筒状
ローラ部31の周面を突出面部61の上にあて、塗装ロ
ーラを押しながら突出面部61上を回転させて移動させ
ることにより、図2(b)に示すように、突出面部61
の下塗り塗膜63上に、塗装ローラ30の凸部32に対
応した模様である、ストライプ状の模様64が塗布され
る。
【0054】図2(b)に示すように、突出面部61上
にのみ連続してストライプ状の模様64を形成すること
ができる。従って、従来のように目地部62上をマスキ
ングテープなどで隠蔽する必要がなく、簡易にかつ効率
的に高度な意匠性を有する模様塗膜を形成することがで
きる。
【0055】図3は、円筒状ローラ部周面の凹凸パター
ンの凸部の模様をスポット状の模様とした塗装ローラを
用いて、サイディング材のパネル上に模様塗膜を形成す
る工程を示す平面図である。本工程では、塗装ローラを
用いて模様塗膜を2回形成している。
【0056】図3(a)に示すパネル60の突出面部6
1の下塗り塗膜63の上に、塗装ローラを用いて1回目
の模様塗膜を形成する。図3(b)に示すように、スポ
ット状の模様65が突出面部61の下塗り塗膜63上に
形成される。次に、再び塗装ローラを用いてスポット状
模様65が形成された下塗り塗膜63の上に模様塗膜を
形成する。2回目の模様塗膜の模様は1回目の模様と同
一であってもよいし、色彩を異ならせたものであっても
よいし、異なる模様及び色彩のものであってもよい。
【0057】図3(c)は、このようにして2回目の模
様が形成された状態を示しており、突出面部61の下塗
り塗膜63の上に1回目の模様塗膜と2回目の模様塗膜
が合わされた新たな模様66が形成されている。
【0058】図4及び図5は、図3を参照して説明した
以上の塗装工程をさらに詳細に説明するための概略断面
図である。まず、図4(a)に示すサイディング材のパ
ネル60の突出面部61及び目地部62の上に、すなわ
ち壁面全体の上に、図4(b)に示すように下塗り塗膜
63を形成する。
【0059】次に、図4(c)に示すように、塗装ロー
ラ30の円筒状ローラ部31の周面を下塗り塗膜63の
上に当接させた状態で、円筒状ローラ部31を矢印に示
す方向に回転させながら移動させる。円筒状ローラ部3
1の周面は、塗料供給部34の周面と接しているので、
塗料供給部34中に含浸されている塗料が、円筒状ロー
ラ部31の周面の凸部32の上に付着して供給される。
凸部32上の塗料は、円筒状ローラ部31の回転によ
り、下塗り塗膜63の上に接する状態となると、下塗り
塗膜63上に転写される。このようにして、凸部32の
模様が下塗り塗膜63上に転写され形成される。
【0060】図5(d)は、以上のようにして下塗り塗
膜63の上に凸部32の模様65が形成された状態を示
している。このようにして1回目の模様塗膜65を形成
した後、再び、図5(e)に示すように、塗装ローラ3
0を下塗り塗膜63の上に配置し、2回目の模様塗膜の
形成を行う。上記と同様に、塗料供給部34から凸部3
2上に塗料が供給され、凸部32上の塗料は、下塗り塗
膜63の上に転写され模様塗膜を形成する。下塗り塗膜
63の上には、既に1回目の塗装により模様塗膜65が
形成されており、このような模様塗膜65の上にさらに
新たな模様塗膜が形成される。
【0061】図5(f)は、1回目の模様塗膜と2回目
の模様塗膜との重ね合わせにより形成される新たな模様
塗膜66が下塗り塗膜63上に形成された状態を示して
いる。
【0062】以上のように、本発明の塗装方法によれ
ば、突出面部の上にのみ模様塗膜を形成することができ
る。従って、目地部などにマスキングテープ等を貼り付
ける作業が不要であり、簡易にかつ効率的に塗装を行う
ことができる。
【0063】また、円筒状ローラ部周面の凹凸パターン
の凸部の模様を種々選択することができ、上述のように
複数回の模様塗膜の形成が可能であるので、建築物壁面
に対して高度な意匠性を付与することができる。
【0064】上記の実施例では、被塗装物としてサイデ
ィング材のパネルを例にして説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、タイル、レンガ、石積みな
ど凹凸を有する種々の建築物壁面に適用することができ
るものである。
【0065】また、図6(a)〜(d)に示すように、
種々のパターンの突出面部61及び目地部62に対して
適用することができ、しかもこれらのパターン模様を十
分に反映した状態で高度な意匠性を付与することができ
る。
【0066】図7は、サイディング材の一例を示す平面
図であり、サイディング材パネル70には、複雑なパタ
ーン形状の突出面部71と、凹部72が形成されてい
る。このような複雑な形状の突出面部71に対しても、
本発明の塗装方法を適用することができ、ユーザーの要
望や好み等に合わせて、種々の模様を突出面部71の上
に形成することができる。
【0067】以上のように、本発明によれば、タイルや
サイディング材等の貼り合わせなどからなる凹凸を有し
た建築物壁面に対して高度な意匠性を付与しながら塗装
することができる。従って、本発明の塗装方法は、建築
物壁面のリフォーム等に適した塗装方法である。
【0068】以下、本発明の第1の局面〜第3の局面に
従う製造方法により、感光性材料を用いて塗装ローラの
円筒状ローラ部の凹凸パターンを形成する方法について
説明する。
【0069】図8は、本発明の第1の局面に従う製造方
法の一実施例を示す断面図である。図9に示すように、
感光性材料層を有するマスクフィルム1は、ベースフィ
ルム3の上に感光性材料層2を設け、感光性材料層2の
上に保護層4を設けることにより構成されている。感光
性材料層2は、高分子結合剤と、エチレン性不飽和二重
結合を有するモノマーと、光硬化開始剤とを含み、紫外
線等が照射された露光領域において、光硬化が生じる。
未露光領域においては、比較的柔らかく、例えばブラシ
等で擦ることにより水中で容易に除去することができ
る。
【0070】図8(a)に示すように、本実施例では、
ベースフィルム3側にマスクフィルム5を配置してい
る。マスクフィルム5は、透明フィルムの一方面側にマ
スク画像6を形成することにより構成されている。マス
ク画像6が設けられた領域では紫外線等の光が遮蔽さ
れ、マスク画像6が設けられていない領域において紫外
線等の光が透過する。このようなマスクフィルム5は、
銀塩フィルムまたは非銀塩フィルムなどから形成され
る。
【0071】マスク画像6がベースフィルム3側に位置
するようにマスクフィルム5をベースフィルム3の上に
載せ、この状態で図8(b)に示すように、紫外線等を
照射し、露光する。図8(b)に示すように、マスク画
像6が存在しない露光領域7においては、紫外線等が照
射され光硬化する。未露光領域8においては、マスク画
像6で紫外線等が遮蔽されるため、紫外線等が照射され
ない状態となっている。
【0072】次に、図8(c)に示すように、水中に浸
漬しブラシ等で擦ることにより、未露光領域8の部分を
除去する。以上のようにして、図8(d)に示すよう
に、ベースフィルム3の上には露光領域7のみが残り、
マスクフィルム5のマスク画像6のパターンに対応した
凹凸パターンがベースフィルム3の上に形成される。
【0073】以上のようにして得られた凹凸パターンが
形成されたベースフィルム3を、円筒状基材の上に巻き
付けることにより、所望の凹凸パターンを有した円筒状
ローラ部を製造することができ、これによって本発明の
塗装ローラを製造することができる。
【0074】図10〜図12は、本発明の第2の局面に
従う製造方法の一実施例を示す断面図である。本発明の
第2の局面では、感光性材料層を用いて一旦凹凸パター
ンの型となる第2パターンを有する感光性材料層を形成
し、これを型として用いて樹脂またはゴムを成形するこ
とにより、所望の凹凸パターンを有する成形体を成形
し、これを円筒状基材に巻き付けて本発明の塗装ローラ
を製造する。
【0075】図10(a)に示すように、ベースフィル
ム13上に設けられた感光性材料層12の上に、マスク
フィルム15を配置する。なお、感光性材料層12及び
ベースフィルム13は、図9に示す感光性材料層2及び
ベースフィルム3と同様のものを用いることができる。
マスクフィルム15に形成されたマスク画像16は、塗
装ローラの円筒状ローラ部の周面に形成する凹凸パター
ンの型となる第2パターンを形成するようにパターニン
グされている。
【0076】図10(b)に示すように、マスクフィル
ム15を介して紫外線等を照射することにより、感光性
材料層12を露光し、露光領域17を形成する。マスク
画像16が設けられている領域においては、紫外線等が
遮蔽され、未露光領域18となる。
【0077】次に、図10(c)に示すように、水中に
浸漬してブラシ等をかけることにより、未露光領域18
を除去して現像処理を行う。以上のようにして、図11
(d)に示すように、ベースフィルム13の上に、露光
領域17のみを残し、第2のパターンを有する型19を
形成することができる。
【0078】図11(e)に示すように、型19の表面
に、シリコン樹脂、フッ素樹脂等の離型処理剤を塗布
し、離型処理層20を形成する。次に、図12(f)に
示すように、型19に発泡ウレタン樹脂を流し込んだ
後、発泡成形させて、成形体21を得る。
【0079】次に、この成形体21を型19から取り出
し、図12(g)に示すように、所望の凹凸パターンを
有する成形体21を製造することができる。以上のよう
にして得られる成形体を、円筒状基材に巻き付けること
により、円筒状ローラ部を製造し、本発明の塗装ローラ
を製造することができる。
【0080】なお、本発明の第2の局面における感光性
材料層の露光においても、上記の第1の局面に従う各種
の露光方法を適用することができる。図13は、本発明
に従う一実施例の塗装ローラの凹凸パターンのディジタ
ル画像22を示す図である。図14は、図13に示すデ
ィジタル画像22のデータから作成された第2原図とし
てのマスク画像のパターン23を示す図である。このよ
うなマスクパターン23を有するマスクフィルムを作成
し、該マスクフィルムを用いて、例えば、図8に示す露
光方法に従い、ベースフィルム3側から露光する。
【0081】図15は、このようにして感光性材料層を
露光した後、現像処理して得られるベースフィルム24
上の凹凸パターンを有する感光性樹脂層を示す斜視図で
ある。ベースフィルム24上に凸部25が形成され、図
13に示すパターン画像22に対応する凹凸パターンが
ベースフィルム24上に形成されている。
【0082】図14に示すマスクパターン23は、本発
明の第1の局面に従い、かつ感光性材料層としてのネガ
型の感光性材料層を用いる場合のマスクパターンであ
る。第1の局面に従いかつポジ型の感光性材料層を用い
る場合や、第2の局面に従いネガ型の感光性材料層を用
いて型を作成する場合には、図13に示すパターンと同
様なマスクパターンが用いられる。
【0083】図16は、図15に示す凹凸パターンが形
成されたベースフィルム24を、紙筒やプラスチック筒
などの円筒状基材26の上に巻き付けた状態を示す斜視
図である。円筒状基材26の上に巻き付け、例えば接着
剤等により接着することにより固定し、円筒状ローラ部
を製造することができる。円筒状基材26のまわりに
は、所望の凹凸パターンとなるように凸部25が形成さ
れている。このようにして、本発明の塗装ローラの円筒
状ローラ部を製造することができる。
【0084】以上のようにして得られた円筒状ローラ部
を、例えば、図1に示すように支持棒35に取り付け、
塗料供給部34と接するように組み合わせて本発明の塗
装ローラとすることができる。
【0085】図17は、本発明の塗装ローラで塗装する
際の塗装補助具を示す側面図である。すなわち、本発明
の塗装ローラを用いて塗装が困難な部分、例えば、壁と
天井とが交わる部分等(一般に「入り隅部」と呼ばれる
部分)において、本発明の塗装ローラと同じ凹凸パター
ンによる模様を転写し塗装するためのものである。この
塗装補助具29は、断面が円弧状の支持板27の上に、
上記の凹凸パターンを形成したシートと同じシート24
を貼り付け、支持板27の端部に取っ手28が取り付け
られて構成されている。
【0086】図18は、この塗装補助具29を用いて凹
凸パターンによる模様を壁面に付与するときの状態を説
明するための模式図である。図18に示すように、壁と
天井とが交わる部分に、この塗装補助具29を配置し、
凹凸パターンのシート24の上に塗料を載せ付着させた
後、すでに形成されている塗膜パターンの模様と合うよ
うに位置合わせをする。取っ手28を持ち、凹凸パター
ンのシート24を壁面に押し付けながら支持板27の曲
面に沿って回転させることにより、シート24の凹凸パ
ターンの凸部の模様を壁面上に転写し模様塗膜を形成す
ることができる。
【0087】また、入り隅部を塗装するその他の方法と
して、塗装ローラの凹凸パターンを90°回転させたパ
ターンを有する別の塗装ローラ(以下、「入り隅部用塗
装ローラ」という)を用意し、この入り隅部用塗装ロー
ラを用いて入り隅部を塗装しても良い。すなわち、入り
隅部以外の部分を通常の塗装ローラを用いて塗装した
後、入り隅部用塗装ローラを用い、それまでの通常の塗
装ローラの塗装方向と垂直な方向に入り隅部用塗装ロー
ラを回転移動させて入り隅部を塗装する。この際、入り
隅部以外の部分に付与した模様と合致するように位置合
わせした後、入り隅部を塗装する。また、入り隅部の一
方の壁面を塗装する際には、この壁面と垂直な他方の壁
面に塗装ローラの端部を近接させるように位置させ、こ
の他方の壁面の延びる方向に沿って塗装する。このよう
な入り隅部用塗装ローラを用いれば、入り隅部に対して
も、入り隅部以外の部分に付与された模様と同様の模様
を塗装ローラで形成することができる。
【0088】また、入り隅部以外の部分を塗装する通常
の塗装ローラのローラ部の径を小さくすれば、入り隅部
の奥の方まで通常の塗装ローラで塗装することが可能と
なり、上記塗装補助具や入り隅部用塗装ローラによる入
り隅部の塗装面積を少なくすることができる。
【0089】図19は、本発明の第3の局面に従う製造
方法を示すフローチャートである。図19に示すよう
に、本発明の第3の局面に従う製造方法においては、ま
ず塗装済基材(基材上に塗装した塗膜模様)のディジタ
ル画像データを入力する(ステップS1)。次に、塗装
ローラの凹凸パターンを選択する(ステップS2)。次
に、選択した凹凸パターンのディジタル画像から、該凹
凸パターンを転写して形成される模様のディジタル画像
データを作成し、この模様のディジタル画像データと、
塗装済基材のディジタル画像データとを合成して、塗装
済基材の塗膜の上に模様が形成された状態を示すシミュ
レーション画像を作成する(ステップS3)。
【0090】次に、シミュレーション画像に表された塗
膜の意匠性について検討し、ユーザーまたはデザイナー
等がディジタル画像データに表された塗膜の意匠が不適
切であると判断する場合には、再びステップS2に戻
り、他の凹凸パターンを選択する。
【0091】ユーザー、デザイナー等がシミュレーショ
ン画像に表された塗膜の意匠を適当と判断する場合に
は、塗装ローラに付与する凹凸パターンとして、この選
択したパターンを決定する(ステップS5)。次に、決
定した凹凸パターンの画像データを準備し(ステップS
6)、凹凸パターンの画像データに対し階調再現処理を
行い(ステップS7)、さらに階調修正処理を行う(ス
テップ8)。必要に応じて、階調修正処理は、階調再現
処理の前に行ってもよい。
【0092】次に、このようにして得られた画像データ
に基づいて、マスクフィルムを作成する(ステップS
9)。凹凸パターンの種類によっては、上記の階調再現
処理または階調修正処理を行わず、直接マスクフィルム
を作成してもよい。
【0093】次に、作成したマスクフィルムを用いて、
上記で説明したように感光性材料層を選択的に露光し、
感光性材料層に凹凸パターンを形成する(ステップS1
0)。
【0094】次に、得られた感光性材料層の凹凸パター
ンを、円筒状基材に巻き付け円筒状ローラ部を作製する
(ステップS11)。図20及び図21は、図19のフ
ローチャートにおけるマスクフィルム作成までのコンピ
ュータグラフィックシステム(CGシステム)を示す模
式図である。
【0095】図20及び図21に示すように、本実施例
のCGシステムは、凹凸パターンデータベース部41、
塗装済基材データ作成部42、シミュレーション画像作
成部43、プリント部44、凹凸パターンデータ変換処
理部45、及びマスクフィルム作成部46から構成され
ている。
【0096】凹凸パターンデータベース部41には、多
数の凹凸パターンの画像データを格納(記憶)し、所望
の凹凸パターンの画像データを利用することができるデ
ータベース用コンピュータ47が設けられている。
【0097】塗装済基材データ作成部42には、塗料を
塗装した基材の写真等を撮影し、この画像を取り込んで
アナログ型の電気信号に変換するスキャナ20と、該ス
キャナ20から出力された電気信号を処理してディジタ
ル画像の画像データに変換する塗装済基材データ用コン
ピュータ48が設けられている。
【0098】スキャナ20に代えて、ディジタルカメ
ラ、CD−ROM等の画像情報提供装置を設けてもよ
い。シミュレーション画像作成部43には、凹凸パター
ンデータベース部41から入力された凹凸パターンのデ
ィジタル画像データから、該凹凸パターンを転写して形
成される模様のディジタル画像データを作成すると共
に、該模様のディジタル画像データと、塗装済基材デー
タ作成部42から入力された塗装済基材ディジタル画像
データとを合成して、塗装済基材の塗膜の上に模様が形
成された状態を示すシミュレーション画像を作成するシ
ミュレーション用コンピュータ50が設けられている。
【0099】プリント部44には、シミュレーション画
像作成部43によって作成されたシミュレーション画像
を、所定のプリント用紙にプリントして塗装見本として
出力する印画紙プリンタ51が設けられている。
【0100】以上のようにして、シミュレーション画像
作成部43で、塗装済基材の塗膜の上に凹凸パターンに
よる模様が形成されたシミュレーション画像を見ること
ができ、必要に応じて、対象となる建築物にこのような
凹凸パターンによる模様が形成された塗膜が塗装された
シミュレーション画像を見ることができる。このような
シミュレーション画像から、デザイナー、ユーザー等が
意図するイメージに合致する意匠を有する塗膜であるか
否かを判断することができる。
【0101】このようなシミュレーション画像から、選
択した凹凸パターンを採用する旨決定した場合には、凹
凸パターンの画像データを、図21に示す凹凸パターン
データ変換処理部45に送る。
【0102】凹凸パターンデータ変換処理部45には、
凹凸パターンの画像データをデータ変換処理するための
凹凸パターンデータ変換処理用コンピュータ52が設け
られている。この凹凸パターンデータ変換処理用コンピ
ュータ52では、凹凸パターンの画像データに対し、階
調再現処理や、階調修正処理等のデータ変換処理が行わ
れる。階調再現処理としては、上述のように、誤差拡散
ディザ法(平均誤差最小ディザ法)等のディザ法、濃度
パターン法、網点法(AMスクリーン法)、濃度階調分
割法、FMスクリーン法等が挙げられる。
【0103】ディザ法は、濃淡画像の各画像をそれぞれ
実質的に異なるしきい値で白または黒に振り分けて二値
化する階調再現手法である。濃度パターン法は、中間調
で表現された原画像の各画像を、それぞれ、例えばn×
n(nは自然数)のドット領域(点)で構成した上で、
各ドット領域を白または黒に設定することができるよう
にし、各画像中における白ドット領域(白点)と黒ドッ
ト領域(黒点)の数の比率を変えることにより中間調を
表現する手法である。この濃度パターン法は、画像の解
像度をある程度犠牲にして良好な中間調を有する画像を
得るのに適した階調再現処理手法である。
【0104】網点法は、濃淡原画像の1つの画素の濃度
レベルに対して、表示画素として所定の大きさの画素を
割り当て、濃淡原画像の濃度レベルに比例するように、
表示画素中の黒の占有部分を増加させることにより、擬
似的な中間調を作成する手法であり、主として印刷の技
術分野で用いられている階調再現処理手法である。
【0105】濃度階調分割法は、濃淡(中間調)あるい
は色調(多色)を表現する手法の1つであり、複数の版
材を用いて、塗色の構成により濃淡ないし色調を表現を
する手法である。網点法などとは異なり、網点分解を行
わないので、ドットゲインによる濃度変化が起こらず、
特にハイライト付近での階調再現性が高いといった利点
がある。
【0106】凹凸パターンの画像データが階調を有する
画像データの場合には、必要に応じて凹凸パターンデー
タ変換処理用コンピュータ52を用いて、上述のような
階調再現処理を行う。また、感光性材料層に形成される
凹凸パターンと、凹凸パターンデータとを対応させるた
め、必要に応じて階調修正処理を行う。以上のようにし
てマスクフィルムを作成するためのマスクパターンのデ
ータを作成し、これをマスクフィルム作成部46に出力
する。また、格納(保存)する必要がある場合には、M
Oディスク53に保存する。
【0107】マスクフィルム作成部46には、マスクフ
ィルム作成用コンピュータ54と、自動現像機55が設
けられている。マスクフィルム作成用コンピュータ54
は、自動現像機55の各種制御を行う。また、凹凸パタ
ーンデータ変換処理用コンピュータ52で行う階調再現
処理及び階調修正処理を、マスクフィルム作成用コンピ
ュータ54で行ってもよい。
【0108】自動現像機55は、マスクフィルム作成用
コンピュータ54から入力されるマスクパターンデータ
に基づいて、マスクフィルム(ネガフィルムあるいはホ
ジフィルム)を作成する。
【0109】以上のようにして得られたマスクフィルム
を用いて、上述の方法で感光性材料層を選択的に露光
し、本発明の第1の局面または第2の局面に従い、塗装
ローラを製造することができる。
【0110】図19に示すフローチャート及び図20〜
21に示す模式図においては、マスクフィルムを用いて
感光性材料層を選択的に露光する方法を例にして説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、上述のように、得られた画像データまたはマスクパ
ターンデータに基づいて、レーザ光を選択的に照射して
感光性材料層に凹凸パターンに対応した露光領域及び未
露光領域を形成し、塗装ローラを製造することができ
る。
【0111】
【発明の効果】本発明の塗装方法よれば、凹凸を有した
建築物壁面の突出面部に種々の模様塗膜を形成すること
ができるので、高度な意匠性を付与しながら塗装するこ
とができる。また、目地部などの凹部にマスキングテー
プ等を貼り付けて塗装する必要がないので、簡易にかつ
効率的に塗装を行うことができる。従って、本発明の塗
装方法は建築物壁面のリフォーム等に適した塗装方法で
ある。
【0112】本発明の第1の局面〜第3の局面の製造方
法によれば、簡易にかつ低コストで種々の凹凸パターン
を有する塗装ローラを製造することができる。また、豊
富なデザインの中から凹凸パターンの模様を選択するこ
とができるので、凹凸パターンの模様選択における範囲
を従来に比べ著しく拡大させることができ、需要者の要
望や好みに対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の塗装ローラを示す斜視図。
【図2】図1に示す実施例の塗装ローラを用いて塗装し
た状態を示す平面図。
【図3】本発明の塗装方法の一実施例における塗装工程
を示す平面図。
【図4】本発明の塗装方法の一実施例における塗装工程
を示す概略断面図。
【図5】本発明の塗装方法の一実施例における塗装工程
を示す概略断面図。
【図6】建築物壁面の例を示す斜視図。
【図7】建築物壁面に用いられるサイディング材パネル
の一例を示す平面図。
【図8】本発明の第1の局面に従う製造方法の一実施例
の製造工程を示す断面図。
【図9】本発明における感光性材料層の一例を示す断面
図。
【図10】本発明の第2の局面に従う製造方法の一実施
例における製造工程を示す断面図。
【図11】本発明の第2の局面に従う製造方法の一実施
例における製造工程を示す断面図。
【図12】本発明の第2の局面に従う製造方法の一実施
例における製造工程を示す断面図。
【図13】本発明における円筒状ローラ部周辺に形成す
る凹凸パターンの画像の一例を示す図。
【図14】図13に示す凹凸パターンの画像データに基
づいて作成されたマスクフィルムのマスクパターンを示
す図。
【図15】図14に示すマスクパターンを有するマスク
フィルムを用いて露光し現像処理した後の感光性材料層
を示す斜視図。
【図16】図15に示す感光性材料層を円筒状基材の上
に巻き付けた状態を示す斜視図。
【図17】本発明における塗装補助具を示す側面図。
【図18】図17に示す塗装補助具を使用するときの状
態を示す模式図。
【図19】本発明の第3の局面に従う製造方法のフロー
チャートを示す図。
【図20】本発明におけるCGシステムを示す模式図。
【図21】本発明におけるCGシステムを示す模式図。
【符号の説明】
30…塗装ローラ 31…円筒状ローラ部 32…凸部 33…凹部 34…塗料供給部 35,36…支持棒 37…取っ手 60…パネル 61…突出面部 62…目地部 63…下塗り塗膜 64,65,66…模様塗膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突出面部を有する建築物壁面を塗装する
    方法であって、 建築物壁面上に下塗り塗膜を形成する工程と、 円筒状ローラ部の周面に凹凸パターンが形成された塗装
    ローラを用い、円筒状ローラ部の凹凸パターンの凸部上
    に塗料を付着させ、該円筒状ローラ部を前記下塗り塗膜
    が形成された突出面部に押し当てながら回転させること
    により、凹凸パターンの凸部の模様を突出面部上に形成
    する工程とを備える建築物壁面の塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記塗装ローラとして、周面に凹凸パタ
    ーンが形成された円筒状ローラ部と、周面部が塗料を含
    浸できる素材からなり、該周面部が前記円筒状ローラ部
    の周面と接することにより、前記円筒状ローラ部の凹凸
    パターンの凸部上に塗料を付着させて供給する塗料供給
    部とを備える塗装ローラを用いることを特徴とする請求
    項1に記載の建築物壁面の塗装方法。
  3. 【請求項3】 該塗装が、建築物壁面のリフォームのた
    めの塗装であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の建築物壁面の塗装方法。
  4. 【請求項4】 周面に凹凸パターンが形成された円筒状
    ローラ部と、 周面部が塗料を含浸できる素材からなり、該周面部が前
    記円筒状ローラ部の周面と接することにより、前記円筒
    状ローラ部の凹凸パターンの凸部上に塗料を付着させて
    供給する塗料供給部とを備える塗装ローラ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の塗装ローラを製造する
    方法であって、 感光性材料層を選択的に露光することにより、該感光性
    材料層に前記凹凸パターンに対応した露光領域と未露光
    領域を形成する工程と、 前記感光性材料層に現像処理を施すことにより、前記露
    光領域または未露光領域のいずれかを除去して前記感光
    性材料層に凹凸パターンを形成する工程と、 前記凹凸パターンを形成した感光性材料層を円筒状基材
    の周面に巻き付けることにより円筒状ローラ部を製造す
    る工程とを備える塗装ローラの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の塗装ローラを製造する
    方法であって、 感光性材料層を選択的に露光することにより、該感光性
    材料層に前記凹凸パターンの型となる第2の凹凸パター
    ンに対応した露光領域と未露光領域を形成する工程と、 前記感光性材料層に現像処理を施すことにより、前記露
    光領域または未露光領域のいずれかを除去して前記感光
    性材料層に前記第2の凹凸パターンを形成する工程と、 前記第2の凹凸パターンを形成した感光性材料層を型と
    して用いて、樹脂またはゴムを成形することにより前記
    凹凸パターンを有した成形体を成形する工程と、 前記凹凸パターンを有した成形体を円筒状基材の周面に
    巻き付けることにより円筒状ローラ部を製造する工程と
    を備える塗装ローラの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の塗装ローラを製造する
    方法であって、 下塗り塗膜を形成した建築物壁面である塗装済基材のデ
    ィジタル画像データを準備し、 選択した凹凸パターンのディジタル画像データから、該
    凹凸パターンの凸部により形成される模様のディジタル
    画像データを作成し、 前記塗装済基材のディジタル画像データと前記凹凸パタ
    ーンによる模様のディジタル画像データを合成して、塗
    装済基材の突出面部の塗膜の上に凹凸パターンによる模
    様が形成された状態を示すシミュレーション画像を作成
    し、 前記凹凸パターンの選択とシミュレーション画像の作成
    を繰り返して、塗装ローラに付与する凹凸パターンを決
    定し、 前記決定した凹凸パターンのディジタル画像データを用
    いて感光性材料層を選択的に露光することを特徴とする
    請求項5または6に記載の塗装ローラの製造方法。
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