JP2003025749A - シームレススリーブ印刷版構成体 - Google Patents

シームレススリーブ印刷版構成体

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JP2003025749A
JP2003025749A JP2001212695A JP2001212695A JP2003025749A JP 2003025749 A JP2003025749 A JP 2003025749A JP 2001212695 A JP2001212695 A JP 2001212695A JP 2001212695 A JP2001212695 A JP 2001212695A JP 2003025749 A JP2003025749 A JP 2003025749A
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JP2001212695A
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Tadashi Kawamoto
忠志 川本
Hiroharu Suzuki
弘治 鈴木
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状継ぎ目のないスリーブ版において、網
点やベタ図柄など大小画像が混在した連続図柄を印刷す
る際に問題となるベタ図柄などの端部掠れや、網点図柄
の印刷太りが少ないバランスのとれた高印刷再現を可能
とするシームレススリーブ印刷版構成体を提供する。 【解決手段】 シームレススリーブ印刷版構成体を、ス
リーブコア層、クッション層、適度な弾性を有する剛性
層、及び継ぎ目の無い印刷レリーフ層の順で構成され、
スリーブコア層、クッション層、剛性層のいずれも間
隙、極端な凹凸の無い均一な表面形状を有するものとす
ることで、高印刷再現性が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は連続模様のデザイ
ンの印刷を可能とするシームレススリーブ印刷版を用い
たフレキソ印刷において、高印刷再現品質を与えるスリ
ーブ印刷版の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキソ印刷ではゴム版やそれに代わる
感光性樹脂版など、軟質の版が一般的に用いられる。そ
のため他の印刷方式と比べ軽い印刷圧で印刷できること
から、段ボールのような表面粗度の高い弱い被印刷体へ
の印刷や、また、低いフィルムテンションで印刷できる
ためポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムや
ポリエチレンフィルムなどの薄いフィルム材を被印刷体
とした印刷分野で好んで用いられる。
【0003】通常、フレキソ印刷版はシリンダー上に両
面粘着テープなどで固定されて印刷に使用されるが、最
近では印刷品目の切り替え時間の節約からニッケルなど
の金属やケブラー繊維やガラス繊維強化プラスチック、
ポリエステルフィルムなどプラスチックからなる円筒状
スリーブを用い、そのスリーブコア層の表面に粘着剤を
介して取り付けられて使用される形態も増えてきてい
る。更に高品質の印刷仕上がりが要求されるものについ
ては、印刷版自体に弾性発泡体などのクッション層を予
め一体化させた版を用いることや、印刷版をシリンダー
やスリーブコア層に取り付ける際にポリウレタンやポリ
エチレン弾性発泡体シートの両面に粘着剤を配した両面
粘着剤付きのクッションテープを用いて印刷版のスリー
ブコア層への固定することが行われる。
【0004】このような従来使用されているシート状に
製版して得られたフレキソ印刷版を、円筒状スリーブコ
ア層上に両面粘着テープや両面粘着剤付きのクッション
テープなどで貼りつけることにより固定したものは、シ
ート状印刷版端部間に生じる隙間のため、連続図柄のよ
うな継ぎ目のない印刷物の印刷には使用することが出来
なかった。そのため、どうしても連続図柄の印刷が要求
される場合にはスリーブコア層上に貼り付けた後、連続
図柄を構成するシート状印刷版端部間の間隙に液体状の
感光性樹脂を流し込み、当該部を後処理するなどの加工
を施して印刷に用いられるが複雑な図柄では対応できな
かったり、当該継ぎ部が印刷でムラを生じたりして高品
質の継ぎ品質の要求を満足することはできなかった。
【0005】また、特開平8−305030に開示され
ているような、予め赤外線感受性層を感光性樹脂表面に
設けたシート状の感光性樹脂生版をスリーブコア層上に
粘着テープなどで貼り付け、YAGレーザーなどで印刷
画像を描画し画像マスクを作成し、次いで活性光線によ
る露光、現像処理するスリーブ版の製版方法も行われて
いるが、優れた解像性は得られるもののシート状の材料
をスリーブ状に巻き付けたものであるため出来上がった
印刷版には継ぎ目が避けられず、連続図柄の印刷物を得
ることはできなかった。
【0006】最近ではフレキソ印刷においても連続図柄
印刷の要求が高く、その要求に答えるためシート状の感
光性樹脂エラストマーを前記スリーブコア層の上にクッ
ション層と共に接着剤を介して巻き付けた後、シート状
の樹脂端部を樹脂の軟化温度以上に加熱して融着させた
ものが利用されている。加熱融着された継ぎ部は研磨砥
石などで表面を研磨して均すと共に、所定の印刷周長に
なるように全体を研磨して仕立てて作る継ぎ目のないシ
ームレス感光性樹脂スリーブ版(例えばシーメックスプ
ロセスによるもの)が使用されている。このようなシー
メックスプロセスなどによって作られたシームレス感光
性樹脂スリーブ版は、ネガフィルムのような画像マスク
をその表面に巻き付けて紫外線などの活性光線を照射し
た後、現像溶剤などを用いて洗浄を行い、乾燥、後露光
することによって継ぎ目のないフレキソ印刷版として仕
上げられる。
【0007】更には、前記シームレス感光性樹脂スリー
ブ版の表面に特開平8−305030に開示されている
ような紫外線遮断性の優れた赤外線感受性層を継ぎ目な
く塗工し、880又は1016nmの波長を有するYAG
レーザーなどを照射し、当該照射部を焼き飛ばしてネガ
フィルムに代わる極めて精度の高い連続した継ぎ目のな
い画像マスクを作成することができる。このようにして
作られたレーザー描画後の画像マスク付き感光性樹脂ス
リーブ版は、ネガフィルムを用いたのと同様の工程、す
なわち画像マスクを通して活性光線による露光、現像、
乾燥、後露光を経て、継ぎ目のないシームレススリーブ
版を作成することができる。
【0008】このような方法により製作されたシームレ
ススリーブ版により、継ぎ目のない連続図柄は印刷でき
るようになったものの、より高品質の印刷再現性が要求
されるような印刷用途については十分満足できるもので
なかった。例えば、網点画像やベタ・白抜き画像から構
成される印刷図柄などをプラスチックフィルムなど特に
インキ浸透性がないか、あるいは、あっても極めて低い
被印刷体を用いて印刷する様な場合、網点画像など微細
な図柄の印刷仕上がりを十分に満足する印刷条件下で
は、ベタ部や白抜き画像、特にそれらの画像の端部に見
られる局部的なインキ掠れの現象が避けられない一方、
ベタや白抜き図柄の印刷仕上がりを満足する印刷条件で
は、網点図柄などの印刷太りや網点の変形が避けられな
かった。このように、従来の方法では、継ぎ目のない印
刷物は得られるものの網点とベタ画像が混在する図柄に
おいてはバランスのとれた高品質の印刷物を得ることは
困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは継ぎ目の
ない円筒状印刷版におけるフレキソ印刷の上記印刷課題
を解決し、印刷物上で連続図柄の継ぎ目部分の不連続性
がなく且つ網点とベタが混在する印刷図柄に於いて、高
い印刷品質を与えることができるフレキソ印刷用シーム
レススリーブ印刷版に好適な版構成体を提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは継ぎ目のな
い円筒状印刷版において極めて優れた印刷再現特性を与
える版構成体として、継ぎ目のない印刷レリーフ層の下
に、更に、各々均一な表面形状を有する剛性層、クッシ
ョン層、及びスリーブコア層、が配されたものが、極め
て優れた印刷再現特性を与えることを見出し、本発明に
至ったものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のスリーブコア層は、例え
ばニッケルスリーブ、プラスチックスリーブ、ガラス繊
維強化プラスチックスリーブ(以下FRP)や高分子フ
ィルムスリーブ等を用いることができる。また、これら
のスリーブコア層を2重にしその間に弾性発泡体などの
クッション層を配しスリーブそのものを多層にしたもの
や、これらのスリーブコア層の表面に弾性発泡体を継ぎ
目なく配したクッションスリーブコア層などが使用でき
る。
【0012】これらのスリーブコア層の厚みは薄いもの
では0.1mmから、厚いものでは5mm以上のものも
使用される。本発明で一般的に使用できるスリーブコア
層は例えば、6バール程度の圧縮空気圧でスリーブコア
層の内径が膨張拡大でき、当該圧縮空気圧が解放された
後に元の内径に戻るような特性を有し、これらスリーブ
コア層が有する巻き締まり特性が印刷胴上で機能するこ
とによって版胴上で固定され、印刷上支障なく使用でき
るものである。
【0013】スリーブコア層の上に配置するクッション
層とは、例えば、ウレタン樹脂、オレフィン樹脂、エチ
レン・プロピレンゴムなどの連続及び/又は単独の微細
な気泡を有する弾性発泡体からなり、その密度は0.1
〜0.6g/cm3、ショアーA硬度が10〜60度程
度(特開昭57−210341、特開昭62−2291
27、特開平2−56554、特開平3−192359
や特願平9−353631等に開示されているもの)の
ものが使用できる。クッション層の硬度や厚みは、使用
される樹脂版の材質特性、印刷目的や印刷時の胴径調整
などそれぞれの目的によって必要に応じ選択され、後述
する方法により接着剤などを介してスリーブコア層表面
に均一な厚みで貼り付けられる。
【0014】本発明におけるシームレススリーブ版構成
体には、クッション層と印刷レリーフ層の間に剛性層が
配置される。この剛性層は適度な弾力性及び剛性を有し
ているものでありこの剛性層をレリーフ層とクッション
層の間に配することにより、凸画像で構成されるフレキ
ソ印刷版がインキを受理する際に当該版とアニロックス
ロール間に発生するアニ圧、更には印刷版からインキを
転移する際に発生する印圧等、いわゆる印刷時のストレ
スを分散、均一化することができる。
【0015】一般に、網点のシャドウ部やベタ部などの
大画像部においては、前記の印刷時に受けるアニ圧や印
圧のストレスはそれら画像の端部に於いて大きく変化す
る。当該剛性層は画像端部で生ずるこのアニ圧や印圧の
大きな変化を分散、均一化する効果が得られるため、
印刷レリーフ層が受けたストレスがクッション層に直接
伝わることにより生ずる画像端部のショックを緩和する
ことができる。そのため、アニロックスロールからの安
定した均一なインキ受理性と同時に、その結果、版表面
に均一に受理されたインキ皮膜による、均一化された印
圧下での安定したインキ転移が実現できる。
【0016】このように、クッション層と印刷レリーフ
層の間に設けた剛性層によりシャドウ網点やベタ画像部
端部におけるアニ圧、印圧ストレスの安定化、均一化が
図れるため、ハイライト網点などの小画像レリーフ部に
対する過度なアニ圧、印圧が解消でき且つベタや白抜き
大画像レリーフ部にも十分な印刷圧が与えることができ
るため、印刷図柄全体として優れた高品質の印刷再現性
を得ることができる。ここで、優れた印刷再現性とは、
ハイライト網点や細線の微小画像やシャドウ網点やベ
タ、ベタ内の白抜き大画像などが混在する連続した印刷
図柄において、微小画像の印刷太りが小さくベタ及びベ
タ内白抜き図柄が十分な濃度で且つ抜き図柄やベタ端部
でのインキ掠れ(圧抜け)などが見られない、シャープ
で均一なバランスのとれた印刷品質を言う。
【0017】この剛性層に要求される、適度な弾力性及
び剛性としては、具体的には二軸延伸されたポリエステ
ルフィルム、ポリプロピレンフィルムや硬質塩化ビニル
フィルムなどが有する硬さや曲げ剛性程度の剛性を有し
ているものであれば十分である。これらのフィルムなど
はその厚みを調整することにより、容易にその剛性を調
整でき、また加工性にも優れている点で好適である。ま
た、このようなフィルム材料以外にも、他の適度な剛性
を有する素材として、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂
や感光性樹脂のような材料からなる剛性層を用いること
もできる。
【0018】本発明の剛性層の全厚みとしてはニ軸延伸
ポリエステルフィルムの場合には30μmから250μ
m程度が望ましい。これより薄いと、印刷する図柄によ
っては、ベタやシャドウ部など大きな画像の端部で生ず
る印刷時のアニ圧や印圧のストレスを、当該剛性層を介
してクッション層に十分に分散、均一化することが難し
くなり、画像端部でのインキ転移不良すなわち端部擦れ
が生じやすくなる。他方剛性層が厚すぎると、印刷する
図柄によっては、下部層のクッション層の弾性効果が十
分に機能せず、大きな画像の端部の擦れは生じない代わ
りに、ハイライト・細線などの小画像の印刷太りが大き
くなる等、バランスの取れた高い印刷品質を達成するの
が難しくなることがある。剛性層の特に好ましい厚み
は、75μmから200μmである。
【0019】本発明の印刷レリーフ層の形成には、シー
ト状感光性樹脂版(例えば、常温で固体状を呈する感光
性樹脂組成物からなるシート状フレキソ印刷版として公
知のもの)を利用することができる。該組成物として
は、一般的にはバインダーポリマーと可塑剤、少なくと
も一種類のエチレン性不飽和モノマーと光開始剤、熱重
合安定剤からなる組成物が用いられる。更に、必要に応
じ増感剤や着色剤などの添加剤を含むことが出来る。
【0020】バインダーポリマーとしては、例えばモノ
ビニル置換芳香族炭化水素モノマーと共役ジェンモノマ
ーを重合して得られる熱可塑性エラストマーが用いられ
る。モノビニル置換芳香族炭化水素モノマーとしては、
スチレン、α―メチルスチレン、p−メトキシスチレン
などが、また共役ジェンモノマーとしてはブタジェン−
スチレンブロック共重合体や、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体などを上げることが出きる。
可塑剤はバインダーポリマーに可塑性、すなわち軟粘性
を与えて他の配合剤の分散性を改善すると共に、成型時
の流動性や皮膜形成特性を調節するのに用いられる。好
適な可塑剤としては、脂肪族炭化水素油(例えばナフテ
ン酸及びパラフィン油)、液状ポリブタジェン、同ポリ
イソプレン、ポリテルペン樹脂などが上げられる。
【0021】少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマ
ーとしては、バインダーポリマーと相溶性のあるもの
で、例えばt−ブチルアルコールやラウリルアルコール
とアクリル酸、メタクリル酸とのエステル、或いはラウ
リルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、ベンジル
マレイミドなどのマレイミド誘導体、又はジオクチルフ
マレートなどのアルコールとフマール酸のエステル、更
にはヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートなどの多
価アルコールとアクリル酸、メタアクリル酸とのエステ
ルなどを上げることができる。
【0022】光開始剤としては、ベンゾフェノンのよう
な芳香族ケトン類やベンゾインメチルエ−テル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、α−メチロールベンゾインメチルエーテル、α−メ
トキシベンゾインメチルエーテル、2,2−ジエトキシ
フェニルアセトフェノンなどのベンゾインエーテル類な
ど公知の光開始剤の中から選択し、また組み合わせて使
用される。上記感光性樹脂組成物から、様々な方法でシ
ート状感光性樹脂版を調製することができる。例えば上
記感光性樹脂組成物を適当な溶媒、例えばクロロホル
ム、テトラクロルエチレン、メチルエチルケトン、トル
エンなどの溶剤に溶解させて混合し、型枠の中に流し込
み溶剤を蒸発させてシート状にすることができる。また
溶剤を用いずに、ニーダー或いはロールミルで混練り
し、押し出し機、射出成型機、プレスなどにより所望の
厚さのシートに成型することができる。
【0023】本発明の継ぎ目のない印刷レリーフ層は、
上記シート状感光性樹脂版から得られる、継ぎ目のない
シームレススリーブ感光性樹脂層を用いるのが一般的で
ある。該シームレススリーブ感光性樹脂層を作成する方
法としては、例えば、後述する方法により形成された剛
性層の表面に接着剤を塗布し、加熱オーブン等で乾燥・
硬化させ、この後、シーメックス(Seamex)プロ
セスに代表されるように、シート状感光性樹脂版を前記
剛性層に巻き付ける。この際、剛性層とシート状感光性
樹脂版を密着配置する方法として、特開昭59−114
099に記載されている通気機構を有したプラスチック
繊維のマルチフィラメント層を介して巻き付け、境界面
に残留した空気溜まりは当該フィラメントにより作られ
た隙間を利用して真空排除することもできる。
【0024】剛性層に貼り付けられたシート状感光性樹
脂版の継ぎ目部分となるシートの端部同志は、使用され
る感光性樹脂の軟化温度以上、例えば120℃の加熱オ
ーブン中で数十分加熱することで融着接着される。融着
接着されたシート状感光性樹脂版は室温下一夜放置した
後、前記クッション層表面を研磨したグラインダーで表
面を研磨し、継ぎ部の厚みムラを除去し継ぎ目のない所
定の印刷面長、即ちシームレススリーブ版直径に仕立て
上げることで、継ぎ目のないシームレススリーブ感光性
樹脂層が得られる。
【0025】上記方法において、シート状感光性樹脂版
はスリーブコア層、クッション層、及び剛性層の順で配
置されたスリーブ構成体の外周長に合わせ正確に断裁し
たものが使われるが、当該シート状感光性樹脂版を必要
に応じ、予め剛性層に貼り付ける側の樹脂表面から活性
光線を所定量照射(以下、バック露光)したものを使用
しても良い。この後、特開平8−305030号公報や
特開平9−166875号公報などに記載されている赤
外線レーザー光による切除が可能で、且つ感光性樹脂を
硬化させる活性光線を遮蔽する性質を有する赤外線感受
性層を前述のシームレススリーブ感光性樹脂層表面に設
け、当該赤外線感受性層を赤外線レーザーで描画除去し
て画像マスクを形成する。次いでこの画像マスクを通し
て紫外線などの活性光線を照射し画像露光を行う。画像
露光後、当該感光性樹脂層は活性光線により重合硬化
し、活性光線が照射された部分では樹脂の不溶化を生じ
る。当該感光性樹脂の未露光部分は溶剤で現像除去さ
れ、乾燥・後露光などを行った後、本発明の継ぎ目のな
い印刷レリーフ層が得られる。
【0026】本発明の印刷版構成体においては、高印刷
品質を達成するために、上記、スリーブコア層、クッシ
ョン層、及び剛性層が、いずれも、均一な表面形状を有
していなければならない。ここで言う均一な表面形状と
は、例えば、シート状のスリーブコア材、剛性材、及び
クッション材、をスリーブ状に加工した場合などに、該
シート材の端部間に発生する可能性のある間隙、及び、
その他、表面の特定の部分におけるクラック、隆起、陥
没等、が目視により認められず、かつ、該表面に印圧に
相当する圧力が加えられた状態に於いても、これら間
隙、クラック、隆起、及び陥没等の不連続な状態を示す
ことのない表面均一性を保っていることを意味する。
【0027】すなわち、例えば、剛性層にこのようなシ
ート端部間の間隙が認められる場合、たとえ、その上に
継ぎ目のない印刷レリーフ層が配されていたとしても、
その間隙部に対応する印刷版部分の印刷効果への影響が
避けられず、このため、図柄として見かけ上連続した印
刷物が得られても、この間隙部分に対応する印刷個所に
は、ベタ図柄又は網点図柄部分に薄い濃淡部分がスジ様
に現れたり、ムラが生じたりして、高印刷品質の印刷に
支障をきたす。
【0028】本発明の印刷構成体の均一な表面形状を有
するスリーブコア層は、例えば、製作しようとする所定
のスリーブコア内径のシリンダー表面に、熱硬化性のウ
レタン樹脂やポリエステル樹脂を含浸させた広幅のリボ
ン状のガラス織布をらせん状に何回か目的とする厚み以
上になるまで巻き重ねた後、高温のキュアリングオーブ
ン中で硬化させる。その後冷却され、その表面を研磨し
て目的とする厚み及びその表面の平滑化を整えた後、当
該シリンダー表面から取り外して製作することができ
る。本発明で用いるこれらスリーブコア材には、多くの
スリーブ材メーカーにより提供されているものをそのま
ま使用することができる。
【0029】また、本発明の印刷構成体の、上記、均一
な表面形状を有するスリーブコア層の上に配置される、
均一な表面形状を有するクッション層は、例えば以下の
方法により得ることができる。即ち、上記、スリーブコ
ア層表面に接着剤を塗布し、所定の厚み、及び幅のシー
ト状クッション材をスリーブコア層の両端部より、らせ
ん状に巻き付ける。この際、該シート状クッション材の
端部間を互いに押し付けるようにしながら、クッション
材端部間に間隙が生じないように巻きつける。この後、
加熱オーブン中で、スリーブコア層表面に塗布した接着
剤の硬化と共にクッション材との接着を行う。次いで得
られたクッション層表面をグラインダー等で研磨し、表
面を均一化すると共に所定の厚みに調整する。
【0030】本発明の印刷構成体の、上記、均一な表面
形状を有するクッション層の上に配置される、均一な表
面形状を有する剛性層は、例えば、以下の方法により得
ることができる。即ち、片面に粘着剤が薄く塗られた、
所定の幅、厚みを有するシート状剛性材(例えば、短冊
状二軸延伸ポリエステルフィルム)を上記クッション層
表面に、らせん状に巻き付ける。この際、該シート状剛
性材の端部間を互いに突き合わせるようにしながら、剛
性材端部間に間隙が生じないように巻きつける。このよ
うにして、剛性層の一層目の貼り込みが終わったら、そ
の上に二層目として、一層目とは逆らせん方向に一層目
のときと同じ角度で同様にらせん状に空気溜まりを生じ
ないように剛性材を貼り込む。この操作を繰り返すこと
で、剛性層を一体化すると共に所定の厚みに調整するこ
とができる。
【0031】また、剛性材が薄いフィルム等であって、
その端部を互いに隙間なく付き合わせることが作業上困
難な場合、上記、剛性材をらせん状に巻き付ける際、該
剛性材の端部間を互いに重ね合わせるようにして、剛性
材端部間に間隙が生じないようにすることもできる。こ
の場合、重ね合わせることによる剛性層の厚みの増加が
50μm以下であることが好ましい。この部分が50μ
mより大きいときは、フィルムの重なり合い部分の隆起
により、剛性層の表面均一性が失われ、印刷図柄によっ
ては、印刷効果に影響することがある。より好ましく
は、30μm以下である。
【0032】上記方法以外にも、継ぎ目のない剛性層を
得る別法として、円筒状印刷版の全幅サイズ相当に仕立
てた剛性材フィルムをクッション層に巻き付けたり、あ
るいは、熱収縮性のフィルム、例えばヒシペットLX−
60Sやヒシレックス503−S(商品名、いずれも三
菱樹脂(株)製)、スペースクリーンS5653(商品
名、東洋紡(株)製)のような一方向に熱収縮性の大き
なフィルムを予め大きめに筒状に仕立てたものをクッシ
ョン付きのスリーブコア層上に被せ、当該フィルムの加
熱収縮特性を利用して設けることもできる。
【0033】更には、剛性フィルムに限らず、ポリウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂や感光性樹脂等の剛性材料を熱
や光エネルギーなどで硬化させて当該剛性層を設け、必
要に応じその厚みを整えるためにその表面を研磨するな
どの方法も有効な手段である。このようにして得られ
た、剛性層の上に、前述した方法で継ぎ目のないレリー
フ印刷層を配することにより、本発明のシームレススリ
ーブ印刷版構成体が完成する。完成した印刷版構成体
は、印刷機の版胴シャフトに圧縮空気圧をかけて挿入さ
れる。その後、当該圧縮空気圧を解放することで版胴上
に締まり填めの状態に装着され印刷に使用される。以下
に本発明の実施形態を実施例に基づいて具体的に説明す
る。
【0034】
【実施例】エアーシリンダー径213.384mmで使
用する、継ぎ目のない市販の外周671.12mm、長
さ1250mmのニッケルスリーブコア層外面に接着剤
メガム3370(商品名、ケンタール社(独)製)をウ
エットの塗工量100g/m2で均一にスプレー塗布
し、60℃で5分間乾燥した。その後、その上から更に
メガム11658(商品名、ケンタール社(独)製)を
ウエット塗工量100g/m2で均一に重ね塗りし、そ
の上から厚み約1mm、幅130mmの弾性発泡体シー
ト(商品名:ソフトバック、ケンタール社(独)製)を
スリーブ両端部30mm以内の全面に、らせん状に発泡
体シート端部間の隙間が生じないよう巻き付け、その状
態で60℃で15分間熱処理した。その弾性発泡体シー
トを巻き付けたクッション付きスリーブをエアーシリン
ダーに装着し、グラインダー(型式SA6/2UX20
0/シュライフ・マシーネンベルグ社独製)でそのクッ
ション材表面を研磨し0.8mm厚みに調整した。研磨
が終わったクッション材表面の研磨カスを綺麗に取り除
きクッション層を得た。
【0035】その後、そのクッション層表面に接着剤K
U822−S(商品名、コニシ(株)製)を均一に塗布
し、次いでその接着剤が塗布された表面に幅23mm、
厚み30μmの片面に接着剤が塗布された二軸延伸ポリ
エステルテープを、まず最初は、上記らせん状に巻きつ
けられたクッション層と逆らせん方向にテープ端部間に
隙間が発生せず、かつ、エアーが入らないようにして、
該クッション層に巻き付けた。次いで、このようにして
巻きつけられたテープの上に、更に同じテープを一回目
と逆らせん方向にらせん状にエアーが入らないよう、隙
間なく巻き付けた。以後この操作を繰り返し、最終的に
合計4回当該テープをらせん状に巻き付け、その合計厚
みが120μmの本発明の剛性層を仕立てた。
【0036】この剛性層表面に接着剤KU822−S
(商品名、コニシ(株)製)を均一に塗布し、60℃で
15分間乾燥した。その後、この接着剤が薄く塗布され
た剛性層表面にTGIストッキング(商品名、アンダー
ソン・アンド・ブリーランド社(和蘭)製)を、繊維の
重なりがないように引き伸ばしながら被せた。フレキソ
印刷用感光性樹脂シートAFP/HD−11(商品名、
旭化成(株)製、厚み3.18mm、サイズ762*1
016mm)のスリップ層のない側にある支持体フィル
ムを剥がし、バック露光装置(アンダーソン・アンド・
ブリーランド社(和蘭)製)でその剥離面からバック露
光を35秒実施した。バック露光を終えた後、先に剥が
した支持体フィルムをゴミが付かないように再貼付し、
次いで当該シートの短い辺を上記剛性層及びクッション
層付きスリーブの円周長の寸法になるように正確に切断
した。
【0037】TGIストッキングが配置された前記スリ
ーブの表面と前記感光性樹脂シートを真空密着させるた
めの隙間を作るため、前記スリーブ状の剛性層の内側1
5mmからスリーブコア層の端部に届くように、短冊状
に切った100ミクロン厚みのポリエステルフィルムを
円周に沿って巻き付けた。スリーブ両端部に巻き付けた
それぞれの当該フィルムの重なり部はテープでシールし
た。
【0038】所定の長さに正確に切断したバック露光後
の感光性樹脂シートに再貼付された支持体フィルムを剥
がし、TGIストッキングが配置された前記剛性層表面
に当該フィルムを剥がした面を下にして、短尺側が円周
方向に沿うように弛みなく巻き付けたところ樹脂シート
の両端部間に僅かな間隙を生じた。50mm幅の片面粘
着テープ用い樹脂シートの両端部を引き寄せるようにし
ながらこの間隙をなくし、樹脂シートをスリーブ上に固
定した。次いで、貼り付けた感光性樹脂シートをスリー
ブ上の剛性層に完全に密着させるため、先にスリーブ両
端部に配したポリエステルフィルムの厚みに相当する、
剛性層と感光性樹脂シート間の隙間に減圧装置を用いて
−0.8バールの真空圧を与えた状態で、感光性樹脂シ
ートが貼り付けられた前記構成体を120℃のオーブン
中で30分間加熱処理した。その後、オーブンから取り
出して感光性樹脂シートの継ぎ部を観察したところ継ぎ
部は識別できない程度に融着していた。
【0039】一晩室温下で放置した前記感光性樹脂スリ
ーブを、グラインダー(型式:SA6/2U*200、
シュライフ・マシーネンベルク社(独)製)で当該スリ
ーブの外周長が690mmになるまで研磨した。次い
で、グラビアシリンダーを製造する際の感光液塗工方法
として良く知られたリングコーターを用い、研磨後の樹
脂表面に合成ゴムとカーボンブラックからなる赤外線感
受性層(商品名:XBL−960、旭化成(株)製)を
塗工した。感光性樹脂スリーブの表面には均一な塗膜が
得られ、室温下5時間乾燥させた。
【0040】その後、赤外線感受性層を塗工した前記ス
リーブの表面に、YAGレーザーを光源とするレーザー
セッターで150線/インチの網点及び白抜き図柄を含
む連続図柄の画像データを描画したところ、当該画像デ
ータを忠実に再現した赤外線感受性層の画像マスクが形
成できた。この画像マスクを通し、370nmに主波長
を有する紫外線ランプの円筒露光装置で照射面UV強度
10mW/cm2の下、8,000mJの露光量を照射
した。その後、ソルベッソ150(商品名:芳香族炭化
水素/ベンジルアルコール=4:1体積比、エクソン化
学社製)を用いてブラシによる洗い出しを行い60℃で
2時間乾燥した。その後、感光性樹脂スリーブ版面の粘
着を除去するため、254nmの波長を有する殺菌線ラ
ンプと前記370nmを主波長とする紫外線ランプを交
互に配した円筒後露光装置で15分間露光を行い、継ぎ
目のない印刷レリーフ層が得られた。
【0041】以上の操作により得られた、本発明の剛性
層等を配したシームレススリーブ印刷版構成体を用い
て、印刷性評価試験として、ドクターチャンバー付きの
800線/インチのアニロックスロールを装備したフレ
キソ印刷機で、溶剤インキを用いてOPPフィルムへの
印刷を行った。その結果、当該連続画像部の継ぎ目は見
られないばかりか、150線/インチの網点画像のハイ
ライト網点は印刷太りが少ない明るいシャープな印刷再
現を示す共に、ベタ部分、白抜き画像周辺のベタ部やゴ
チック文字などの画像も、局部的な掠れのない均一なイ
ンキ転移を示す良好かつシャープな再現性の高い印刷物
が得られた。
【0042】
【比較例1】実施例と同様の方法で作成した0.8mm
厚みのクッション層表面に接着剤メガム11658(商
品名、ケンタール社(独)製)をウエット塗工量100
g/m2でスプレーで均一に塗布し、60℃のオーブン
中で15分乾燥した。この後、最終印刷版としてのレリ
ーフ高さが実施例のものと同じになるよう、そのバック
露光時間を38秒間とした以外は、実施例の方法に準じ
て感光性樹脂シートAFP/HD−11から継ぎ目のな
い印刷レリーフ層を、直接、上記クッション層表面上に
形成することにより、シームレススリーブ版構成体
(1)(層配置構成:スリーブコア層/クッション層/
印刷レリーフ層)を得た。この構成体を用いて、実施例
と同様の条件下で、印刷性評価試験を行った。その結
果、150線/インチ網点画像やベタなどの連続図柄部
の継ぎ目は識別できなかったものの、ベタ部や白抜き画
像端部及びゴチック文字には局部的なインキ掠れ現象が
見られると共に網点、特にハイライトから中間調部の太
りが大きくシャープさにかける印刷物であった。
【0043】
【比較例2】エアーシリンダー径213.384mmで
使用するスリーブコア層が、外周688.08mm、長
さ1250mm、及び肉厚約3mmでその構成が、内側
から約1mm厚みのガラス繊維強化プラスチック(以下
FRP)層、約0.8mmの弾性発泡層と約1mm厚み
のガラス繊維強化プラスチック(以下FRP)層の順に
配置された3層構造からなるクッションスリーブコア層
で、このスリーブコア層表面に実施例と同様接着剤メガ
ム3370(商品名、ケンタール社(独)製)をウエッ
トの塗工量100g/m2で均一にスプレー塗布し、6
0℃で5分間乾燥した。その後、その上からメガム11
658(商品名、ケンタール社(独)製)をウエット塗
工量100g/m2で均一に重ね塗りし60℃で15分
間加熱乾燥した。
【0044】この後、実施例の方法に準じて感光性樹脂
シートAFP/HD−11から継ぎ目のない印刷レリー
フ層を、直接、上記クッションスリーブコア層表面上に
形成することにより、シームレススリーブ版構成体
(2)(層配置構成:スリーブコア層/印刷レリーフ
層)を得た。この構成体を用いて、実施例と同様の条件
下で、印刷性評価試験を行った。その結果、150線/
インチ網点画像やベタなどの連続図柄部の継ぎ目やベタ
部端部や白抜き画像周辺及びゴチック文字は特に問題な
かったものの、網点図柄、特にハイライトから中間調部
の太りが大きく実施例と比べシャープさにかける印刷物
であった。
【0045】
【比較例3】エアーシリンダー径213.384mmで
使用する、厚さ約2.0mmのFPR製スリーブコア層
表面に約0.8mmの厚みの弾性発泡体からなる、表面
形状が均一な、クッション層が巻き付けられた構成体を
用いて、最終印刷版としてのレリーフ高さが実施例のも
のと同じになるよう、そのバック露光時間を調整したこ
と以外は、実施例の方法に準じて感光性樹脂シートAF
P/HD−11から継ぎ目のない印刷レリーフ層を、直
接、上記クッション層表面上に形成することにより、シ
ームレススリーブ版(3)(層配置構成:スリーブコア
層/クッション層/印刷レリーフ層)を得た。この構成
体を用いて、実施例と同様の条件下で、印刷性評価試験
を行った。その結果、得られたOPPフィルム印刷物は
継ぎ部は良好であったが、ベタ端部や白抜き端部、ゴチ
ック文字の図柄端部にはインキ掠れが目立ち、網点で構
成された図柄は太り気味でシャープさにかけるものであ
った。
【0046】
【比較例4】実施例において、複数の二軸延伸ポリエス
テルテープを交互にクッション層上にらせん状に巻き付
ける代わりに、クッション層を有するスリーブ構成体の
長さ方向に等しい幅を有する、厚み100μmの1枚の
二軸延伸ポリエステルフィルムを、該フィルムの幅を、
スリーブ構成体の長さ方向に沿わせて、クッション層の
周りに、エアーを巻き込まないようにしながら、該クッ
ション層表面全面に貼り付けて剛性層を形成した。この
時、当該ポリエステルフィルムの端部同志を、端部間に
間隙が生じないように、互いに、密接に配置した状態と
した。
【0047】このようにして得られた剛性層には、フィ
ルム端部間には明らかな間隙は認められなかったもの
の、両端部が接触する部分を指で軽く押すとこのフィル
ム端部の接触部分が変形し、端部間に間隙が発生するの
が認められた。この後、実施例の方法に準じて、シーム
レススリーブ印刷版構成体(4)(層配置構成:スリー
ブコア層/クッション層/剛性層(表面形状不均一)/
印刷レリーフ層)を得た。この構成体を用いて、実施例
と同様の条件下で、印刷性評価試験を行った。
【0048】その結果、得られたOPPフィルム印刷物
には、網点図柄やベタ部の連続図柄の当該部にスジ様の
ムラが見られたものの、ベタ部や白抜き画像、ゴチック
文字の端部にはインキ掠れはなく網点もシャープに印刷
されて網点図柄はシャープな仕上がりであった。以上、
実施例、比較例1〜4の結果を表1及び2に示した。印
刷レリーフ層とクッション層の間に均一な表面形状を有
し、かつ、適度な剛性を有する剛性層を配したシームレ
ススリーブ印刷版構成体が、継ぎ目の無い連続図柄の印
刷において優れた印刷再現性を与えることが確認され
た。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明の円筒状スリーブ版構成体によ
り、継ぎ目のない高印刷品質の安定した印刷物が生産で
き、フレキソ印刷分野の連続図柄印刷品質向上の強いニ
ーズに対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける継ぎ目のないスリーブ版構成体
の構造を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、スリーブコア層、クッショ
    ン層、剛性層および継ぎ目のない印刷レリーフ層がこの
    順番に配置され、かつ、スリーブコア層、クッション
    層、及び剛性層が、いずれも均一な表面形状を有するこ
    とを特徴とするフレキソ印刷用シームレススリーブ印刷
    版構成体。
  2. 【請求項2】 剛性層がプラスチックフィルムからな
    り、かつ、その厚みが30μmから250μmである請
    求項1記載のフレキソ印刷用シームレススリーブ印刷版
    構成体。
  3. 【請求項3】 剛性層がクッション層の周りにらせん状
    に巻きつけられた互いに重なり合う、複数のプラスチッ
    クフィルムからなり、かつ、隣接して重なり合う2枚の
    フィルムのらせん方向が互いに逆方向である、請求項2
    記載のフレキソ印刷用シームレススリーブ印刷版構成
    体。
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