JP4130325B2 - シームレススリーブ印刷版の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキソ印刷に用いられるシームレススリーブ印刷版の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のフレキソ印刷版は、特開昭55−48744号公報や特開平−134410号公報などに記載されているように、感光性エラストマー組成物を用い、それにネガフィルムを通して画像露光し、未露光部を現像液で洗い出すことにより製造されている。得られたフレキソ印刷版は、印刷機のシリンダー上に貼り付けられて印刷に用いられるが、多色印刷など多くの印刷版を用いる印刷では、それぞれの印刷版の画像を精度良く位置決めして貼り付ける作業に多くの熟練と労力を要しており、このシリンダー上に精度良く貼り付ける面付け作業の簡略化、もしくはなくす方法が望まれている。
【0003】
また、切れ目のない連続模様図柄の印刷、いわゆるシームレス図柄を印刷する場合は、シリンダーに貼り付けられた印刷版の継ぎ目部分で図柄の連続性が損なわれないことが必要である。そのため、従来から感光性樹脂印刷版を印刷機のシリンダーや版胴となるシリンダーに装着されるスリーブなどに巻き付けるように貼り付けた後、樹脂版と樹脂版端部の継ぎ目に、当該樹脂と化学的に類似の液状樹脂或いは感光性エラストマー組成物を溶剤に溶かした液などを、当該継ぎ目部分に注入する方法が行われていた。継ぎ目部での盛り上がりは印刷上支障をきたすため、継ぎ目部に生じた盛り上がり部分は削るなどして、シームレス状態の図柄にする方法がとられてきた。しかしこのような作業は熟練と長時間の作業が避けられない上に、複雑なデザインではこれらの方法では完全に継ぎ目をなくすことが難しく、より完璧なシームレス図柄の印刷を可能とするシームレススリーブ印刷版の製作が求められていた。
【0004】
「シームレス」とは、印刷部材の感光性エラストマー層の継ぎ目部などに境界が認められない連続体を形成し、印刷品質に影響する欠陥が印刷面に表れないことを意味する。完全に継ぎ目のないスリーブ印刷版を作成する方法としては、シーメックス(Seamex)プロセスに代表されるように、常温で固体状を有するシート状の感光性樹脂をスリーブに巻き付けた後、当該感光性樹脂を軟化温度以上に加温して継ぎ目を融着させ、次いで砥石などを用いグラインダーで表面を研磨することで所定の印刷長さを有する継ぎ目のない感光性樹脂層を得る方法が提案されている。継ぎ目のないスリーブ状の感光性樹脂版を作る方法としては、一般的には金属、プラスチックなどのスリーブ状の材料の表面に粘着テープや接着剤を介してシート状の感光性樹脂を巻き付け、赤外線ヒーターなどを用いて加熱することにより、感光性樹脂層の端部同志を溶融接着させる方法が知られている。
【0005】
次いで、特開平8−305030号公報や特開平9−166875号公報などに記載されている、感光性樹脂表面に赤外線レーザーによる切除が可能で、非赤外線を遮蔽する性質を有する赤外線感受性層を感光性樹脂層上に設け、赤外線レーザーで描画することで画像マスクを形成し、ついでこのマスクを通して画像露光する。画像露光の後、該感光性樹脂層は活性光線により光重合され、それにより感光性樹脂の露光された領域で光重合による樹脂の不溶化が生じる。感光性樹脂の未露光領域は、溶媒などで現像することにより除去され、スリーブ状印刷版が完成する。
【0006】
しかしながらこの方法では、砥石などのグラインダーにより所望の印刷長さに仕上げた感光性樹脂研磨表面の僅かな荒れは、前記赤外線感応層を付与した後のレーザー描画・画像露光・現像プロセスを経て得られたシームレススリーブ印刷版でも解消されないため、印刷適性上望ましくないばかりでなく、その表面粗度のために印刷版そのものの解像力にも問題を抱えていた。
すなわち、フレキソ印刷では画像の印刷時の太り(以下、印刷ゲインと言う)を抑えるため、印刷時の印圧は可能な限り軽いタッチが望ましいが、印刷表面となる研磨面の粗度が大きいとその粗度によるベタ面の微小なスヌケ様のインキムラが避けられず、それを解消するために過剰な印圧が必要となる。その結果、ベタ図柄の印面品質は満足されるもののより微小な網点は印圧過剰となり、当該図柄にとっては大きな印刷ゲインの発生が避けられず、調子再現性は低下し階調性に富んだ高品質の印刷物を得ることができない。
【0007】
一方、研磨後の樹脂面の粗度は、最終シームレススリーブ印刷版の解像力にも悪影響を与える。研磨後にその樹脂表面に設ける赤外線感応層も継ぎ目がないことが必要なため、研磨後の感光性樹脂表面に対しスプレーや、ロールコーターなどで赤外線感応材料を溶液の状態で当該表面に直接塗布する方法が一般に行われる。感光性樹脂表面に荒れがあった場合その粗度部分にはマスクとなる赤外線感応層が不均一な厚みで塗布されることになり、レーザー描画後の画像マスクの抜けが悪くなるためより微小な画像の解像力低下が避けがたい。
【0008】
他方、特開2000−263744号公報ではシート状の感光性樹脂を用いたシームレススリーブ印刷版の作成方法について、グラインディング工程と赤外線感応層を設ける工程の間に、当該感光性樹脂を軟化温度以上に加温する工程を設ける方法が開示されている。
当該公報では感光性樹脂シートの端部溶融接着に130℃20分、その後グラインディングマシンSA6/2U×200(シュライフ・マシーネンヴェルク社/独製)で研磨し得られた樹脂スリーブ全体を130℃30分加熱処理し、当該樹脂表面のすじ状の模様が消え光沢のある透明な外観となることが示されている。しかし、樹脂表面の加熱方法については、単に樹脂の軟化温度以上に全体を加熱する以外は何ら具体的に示されていない。
【0009】
このように、シームレススリーブ印刷版における印刷表面の粗度を改善することは、より高い製版時の解像性とより優れた印刷効果の発現にとって、極めて重要な課題であると言える。
また、特開平9−169060号公報や特開2001−109137号公報には、シームレススリーブ印刷版の表面のつや出しを与える方法について開示されている。これらの方法では、スリーブ上に実質的に感光性樹脂材料を所定の印刷リピート長になるように一定の厚みで供給し、表面平滑度の高い回転ロールでその表面を加熱下直接カレンダリングする方法である。これらの方法では、所定の印刷リピート長のスリーブ版直径に仕上げるための研磨工程や印刷版表面の平滑化工程が省略できるものの、定量樹脂の供給機構や精度の高いカレンダリング機構を必要とするなど設備が大がかりで高コストが避けられないばかりか、異なる印刷リピート長のスリーブ印刷版直径を得るためにはそのための生産切替時間と材料ロスが避けられず、少量多品種生産には不向きなものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術であるシート状の感光性樹脂をスリーブ上に巻き付け、当該端部同志を融着接合した後、研磨により所望の印刷リピート長に仕上げるシームレススリーブ印刷版の製造方法において、製版・印刷解像品質を高め且つ高い生産性を与えることのできるシームレススリーブ印刷版の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シームレススリーブ印刷版の製造工程において、研磨により所望の印刷リピート長に仕上げた熱可塑性を有する感光性樹脂層または非感光性である熱可塑性エラストマー層の表面を、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱単独又は流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱と電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱を併用し、印刷版の表面となる熱可塑性樹脂面を直接接触することなく加熱することにより、製版・印刷解像性に優れ且つ高い生産性を与えるシームレススリーブ印刷版の製造方法を着想し、本発明を完成させた。
【0012】
すなわち、本発明は下記の通りである。
1.スリーブ上に感光性樹脂層を積層し、感光性樹脂層のつなぎ目を溶融接着し、感光性樹脂層を研磨した後、赤外線感応層を設け、赤外線レーザー描画によりマスクを形成し、さらにマスクを通して露光、現像する感光性樹脂シームレススリーブ印刷版を製造する方法であって、赤外線感応層を設ける前に当該感光性樹脂表面に対し非接触下、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱により、当該樹脂を軟化温度以上に加温する工程を設けることを特徴とする感光性樹脂シームレススリーブ印刷版の製造方法。
2.加温する工程が、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱と電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱とを併用して行われることを特徴とする1.記載のシームレススリーブ印刷版の製造方法。
【0013】
3.スリーブ上に熱可塑性樹脂層を積層し、熱可塑性樹脂層のつなぎ目を溶融接着し、熱可塑性樹脂層を研磨した後、直接レーザー描画により熱可塑性樹脂シームレススリーブ印刷版を製造する方法であって、当該熱可塑性樹脂表面に対し非接触下、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱により、当該樹脂を軟化温度以上に加温する工程を設けることを特徴とする熱可塑性樹脂シームレススリーブ印刷版の製造方法。
4.加温する工程が、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱と電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱とを併用して行われることを特徴とする3.記載のシームレススリーブ印刷版の製造方法。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明、特にその好ましい実施態様について詳細に説明する。
本発明で用いられるスリーブは、フレキソ印刷用スリーブとして一般に使用されているものであればよく、例えばニッケルスリーブ、プラスチックスリーブ、グラスファイバースリーブや高分子フィルムスリーブなどを用いることができる。
また必要に応じてスリーブ上にウレタンフォームなどのクッション層を設け、感光性樹脂層または熱可塑性エラストマー層を積層して用いることができる。またスリーブ、クッション材、感光性樹脂層または熱可塑性エラストマー層などの間には公開特許公報59−114099に記載されている通気機構を有したプラスチック繊維のマルチフィラメント層を粘着テープまたは接着剤を介して巻き付ける方法が、上記各層の接合強度を向上させるためには好ましい方法である。
【0015】
本発明において用いる感光性組成物は、フレキソ印刷版用として公知のもの等が使用できる。一般的にはバインダーポリマーと可塑剤、すくなくとも一種のエチレン性不飽和モノマーと光開始剤を構成成分とする組成物が好適に用いられる。
更に、この感光性樹脂層に要求される特性に応じて増感剤、熱重合禁止剤、可塑剤、着色剤などの添加剤を含むことができる。
【0016】
バインダーポリマーとしては、例えばモノビニル置換芳香族炭化水素モノマーと共役ジエンモノマーを重合して得られる熱可塑性エラストマーが用いられる。モノビニル置換芳香族炭化水素モノマーとしては、スチレン、α―メチルスチレン、p―メチルスチレン、p―メトキシスチレン等が、また共役ジエンモノマーとしてはブタジエン、イソプレン等があげられる。具体例としてはスチレンーブタジエンースチレンブロック共重合体や、スチレンーイソプレンースチレンブロック共重合体などをあげることができる。
可塑剤はバインダーポリマーに可塑性すなわち軟粘性を与えて、他の配合剤の分散性を改善すると共に、成型流動性や皮膜形成特性を調節するのに用いられる。好適な可塑剤としては、脂肪族炭化水素油(例えばナフテン酸及びパラフィン油)、液状ポリブタジェン、同ポリイソプレン、ポリテルペン樹脂などが挙げられる。
【0017】
少なくとも一種のエチレン性不飽和モノマーとしては、バインダーポリマーと相溶性のあるもので、例えばt−ブチルアルコールやラウリルアルコールなどのアルコールとアクリル酸、メタクリル酸とのエステル、或いはラウリルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、ベンジルマレイミドなどのマレイミド誘導体、又はジオクチルフマレートなどのアルコールとフマール酸のエステル、さらにはヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ナノジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの多価アルコールとアクリル酸、メタアクリル酸とのエステルなどを挙げることができる。
【0018】
光開始剤としては、ベンゾフェノンのような芳香族ケトン類やベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α―メチロールベンゾインメチルエーテル、α―メトキシベンゾインメチルエーテル、2、2―ジエトキシフェニルアセトフェノン等のベンゾインエーテル類など公知の光重合開始剤等の中から選択し、また組み合わせて使用される。
感光性樹脂層はさまざまな方法で調製することができる。例えば配合される原料を適当な溶媒、例えばクロロホルム、テトラクロルエチレン、メチルエチルケトン、トルエン等溶剤に溶解させて混合し、型枠の中に流し込み溶剤を蒸発させ、そのまま板状にすることができる。また溶剤を用いず、ニーダー或いはロールミルで混練し、押し出し機、射出成型機、プレスなどにより所望の厚さの板に成型することができる。
【0019】
本発明において用いる印刷部材としての樹脂組成物は、熱可塑性を有しているものであれば感光性を有しない樹脂組成物であってもよい。熱可塑性エラストマー材料としては天然ゴム、フルオロエラストマー、SBR(スチレンブタジェンゴム)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレンゴム)、ブチルゴム、ネオプレン、ニトリルゴム、ポリウレタン、クロロプレンなど、またはそれらの混合物を主成分として構成されるもので、可塑剤や不飽和モノマー、加硫剤などと組み合わせて使用される。本発明では硬化前の熱可塑性を有する状態で使用されるものである。
【0020】
感光性樹脂シートや熱可塑性エラストマーのシートをスリーブに巻き付けるにあたっては、該シートの端部同士に隙間ができないよう、正確にシートを切断して用いることが好ましい。また、スリーブ表面に粘着テープや接着剤を予め塗布しておくことは、スリーブと該シートの接合強度を向上するためには好ましい方法である。スリーブに巻き付けた後、感光性樹脂または熱可塑性エラストマーの軟化温度以上に加熱して、該シートの端部同士を溶融接着させる。
【0021】
溶融接着のための加熱方式としては、遠赤外線ヒーターを用いたアンダーソン& ブリーランド社(オランダ)製のキュアリングオーブン装置で、スリーブ上に巻き付けられた熱可塑性樹脂表面から一定の距離で並行に配置したヒーターにより加熱される。この時、樹脂が巻き付けられたスリーブ、遠赤外線ヒーターに対し正転、逆転を繰り返えしながら樹脂表面全体の加熱を行い、接合部分が溶融接着される。
【0022】
次いで、グラインダーで樹脂表面を研磨して継ぎ目を完全に無くすと同時に、要求される印刷リピート長に合わせ所定のスリーブ印刷版直径に仕上げる。樹脂表面の研磨には通常砥石が用いられ、130〜180メッシュの粗さのものが使用される。そのため、研磨後に仕上がった樹脂表面は砥石の粗さの影響を受け、平滑な表面状態を得ることは実質的に不可能である。
【0023】
一般に感光性樹脂の画像露光は、予め所望の画像を有するネガフィルムを樹脂表面に密着させ、活性光線、もっとも好ましい活性光線としては紫外線である。最近は、特開平11−073017に記載されているように、グラインダー研磨終了後の感光性樹脂表面に赤外線感受性層を設け、赤外線レーザー描画により当該感受性層の一部を焼き飛ばして画像マスクを形成し、次いで焼き飛ばされた当該感受層部を通して紫外線による画像露光を行う方法が普及しつつある。
【0024】
このレーザー描画工程で使用される赤外線レーザーとしては波長が750〜2000ナノメートルのものを用いることができる。このタイプの赤外線レーザーとしては750〜880ナノメートルの半導体レーザーや1064ナノメートルのNd―YAGレーザーなどが一般的である。
レーザーによる画像描画が終了した後、感光性樹脂層を光重合させるのに用いられる化学線は、紫外線が好ましい。この工程で使用される紫外線光源としては、高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、太陽光などがあるが、最も好適な光源は、350〜380ナノメートルの発光中央波長を有する紫外線蛍光灯である。紫外線を画像面から露光することにより所望のレリーフ像を得ることができる。
【0025】
感光性樹脂層に紫外線を照射して画像を形成させた後、感光性樹脂層の未露光部を洗い出すのに用いられる現像溶剤としては、感光性樹脂層を溶解する性質を持つものであればいずれも可能であるが、例えばへプチルアセテート、3―メトキシブチルアセテート等のエステル類、石油留分、トルエン、デカリン等の炭化水素類、テトラクロルエチレンなどの塩素系溶剤等が好適に用いられる。またこれらの溶剤にプロパノール、ブタノール、ペンタノール等のアルコール類を混合したものも用いることも可能である。
【0026】
未露光部の洗い出しはノズルからの噴射、またはブラシによるブラッシングで実施される。得られた印刷版はリンス洗浄し、乾燥後に後露光や粘着性除去のための表面処理を実施して仕上げを行う。
本発明では、研磨後の樹脂表面を、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱単独又は流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱と電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱を併用し、短時間に且つ均質でスリーブ印刷版としての寸法精度を損なうことのない、鏡面のような平滑なつやのある表面を安定的に加工することができる。流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱の流体としては空気が取り扱い易く、空気を加熱した熱風加熱が好ましい。電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱の電磁波が高エネルギーの電磁波の場合、照射された樹脂の中で好ましくない化学構造変化が起きることがあるので、低エネルギーの電磁波である赤外線又は遠赤外線が好ましい。特に遠赤外線は高分子化合物への熱伝達率が高いことから、効率の良い加熱方法として産業用の加熱源として用いられる。
【0027】
既述のキュアリングオーブン装置(アンダーソン & ブリーランド社製/オランダ)が印刷分野でよく知られており、シームレススリーブ版製作時の感光性樹脂端部融着用に非接触の下で加熱できる装置として一般的に使用されている。この装置では本発明で言う電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱方式である遠赤外線ヒーターが使用されている。当該装置の遠赤外線ヒーターは、樹脂スリーブ版表面に近接した距離で版表面と並行に樹脂スリーブ全幅に配置され、ヒーター加熱中の樹脂スリーブ版は約180度の正転、逆転を約1分サイクルで繰り返しながら当該樹脂表面全体を加熱処理する。
【0028】
この装置での加熱は、熱可塑性感光性樹脂などの版端継ぎ部を溶融接着させる目的には十分であるが、研磨後の樹脂表面をスリーブ印刷版としての精度を損なうことなく、均一且つムラのない鏡面状態の表面に仕上げることはできない。鏡面のように見かけ上仕上がって見えるものでも、その表面に蛍光灯の様な細長い多数のパターンを映して見ると、蛍光灯様のパターン輪郭部が小波様に歪んだ状態が観察され、鏡面熱ロールなどによるカレンダリング法で仕上げたものと比べると劣るものであった。
【0029】
この原因は、次のように考えられる。すなわち、樹脂スリーブ版は、当該装置における正転・逆転の回転を受けながら1本の遠赤外線ヒーターで加熱処理される。樹脂スリーブ版表面温度は、遠赤外線ヒーターに照射されている時と回転により遠赤外線ヒーターの反対側にある時で、その樹脂表面は10℃以上の温度変化を約1分サイクルで繰り返し受けていることが分かった。このことは加熱処理の間のスリーブ版表面樹脂は、繰り返し短いサイクルでこの温度変化のストレス、すなわち温度差による表面樹脂の膨張/収縮作用の影響を繰り返し受けており、この温度ストレスが樹脂表面の鏡面均一性不良の一因となっていると考えられる。
【0030】
本発明者らは、この加熱方法と表面状態の関係について鋭意検討した結果、サンダーやグラインディングなど研磨により所定の印刷リピート長に仕上げられた感光性樹脂スリーブ版の表面でも、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱又は流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱と電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱熱源を併用した加熱処理装置等を用い、当該樹脂の軟化温度以上に加熱処理することで、短時間でつやのある且つムラも殆どない均一な鏡面を有する表面状態を達成した。この方法によれば、加熱鏡面ロールなどによるカレンダリング処理表面にも匹敵する優れた表面状態が、安定的に且つ安価な設備を用い短時間で生産することができ、各種印刷リピート長や異なる樹脂タイプのスリーブ印刷版の少量多品種生産要求に対応できる。
【0031】
本発明の方法によれば、シート状の感光性樹脂材料が使えるため、予め厚みの違った異なる樹脂タイプのシートを準備しておけば、仕上げ時の研磨量を変えるだけで極めて容易に所望する樹脂タイプを任意の印刷リピート長で、所望するスリーブ印刷版を殆どロスすることなく簡単に製作することができる。また、スリーブ印刷版の表面の平滑化は熱風又は熱風及び遠赤外線加熱熱源を用い、樹脂表面に接触することなく行えるため、厚みの違う樹脂スリーブでもそのたびに厚み調整をすることなく処理することができ、多品種少量生産には極めて優れた製造方法である。
【0032】
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0033】
【実施例1】
内径213.384mm、肉厚0.90mm、長さ1000mmのプラスチックスリーブの外面に、ウレタン樹脂系接着剤KU822S(商品名、コニシ株式会社)をプラスチックドクターにより薄く広げながら均一に塗工し、1mm厚みのスキン層を有するクッションシートR−bak Uタイプ(商品名、ロジャーズ社製/米国)を螺旋状にスキン層側を接着剤に密着させながら隙間なく巻き付けたあと、50℃オーブン中で接着剤のキュアリングを1時間行った。その後、プラスチックスリーブ状に設けられたクッションスリーブをグラインダー型式SA6/2UX200(シュライフ・マシーネンベルク社(独)製)にセットし、クッション材表面を研磨し、その216.384mmの外径に仕上げた。
【0034】
フレキソ印刷用感光性樹脂固体版AFP/HD―11(商品名、旭化成(株)製、版厚2.10mm、サイズ762mmX1016mm)の両辺を切って、700mmX679.5mmの大きさとした。次に、このシートのスリップ層のある面とは反対側のフィルムを剥がしてから、バック露光機(アンダーソン・アンド・ブリーランド(和蘭)製)にてバック露光を35秒実施した。バック露光を終えた後、先に剥がしたフィルムをゴミが付かないように再貼付した。
【0035】
前記研磨が終わったクッション付きプラスチックスリーブのクッション表面に、接着剤MEGUM11658(商品名、ケンタール社製/独)をウエット塗工量で200gr/m2をスプレー塗布し50℃オーブン中で接着剤の乾燥を10分行った。その後、前記の感光性樹脂版の巻付けを行うためにニッケルスリーブの両端にアルミフランジをセットした。
感光性樹脂版のスリップ層のある面と反対側のフィルムを剥離除去した後、前述のスリーブ上にフィルムを除去した面を下にして、679.5mmに切った辺を円周方向として弛みなく巻き付けたところ、シートの長さはスリーブの周囲よりわずかに短くなった。この間隔を50mm幅の片面粘着テープで引き寄せるようにして、隙間部がなくなるようスリーブ幅方向5カ所を固定した。
【0036】
その後、感光性樹脂シートの表面に配置されているフィルムを、その両端からそれぞれ約10mm幅で円周方向にカッターで切り剥ぎ取る。100ミクロンPETフィルムを130mm幅、690mm長さで2枚予め準備し、当該部のスリーブ面の接着剤塗布面と樹脂の隙間に、このフィルムを前記露出した樹脂部を持ち上げながらスリーブ面に差し込み巻き付けた。その後、片面粘着テープを用い当該樹脂端面と当該フィルム、スリーブ面に巻き付けた当該フィルムの重なり部端面、アルミフランジ部とスリーブ表面に巻き付けた当該フィルムの円周方向端部を貼付けシールした。
【0037】
次に樹脂とスリーブ面間に差し込んだフィルムとスリーブ間より−0.8バールの真空圧になるようにアルミフランジの真空ラインから真空引きし、感光性樹脂シートとスリーブの間を密着させた状態にした。その後、前記キュアリングオーブン装置(アンダーソン&ブリーランド社製/オランダ)を用い、25分間加熱処理した。熱処理終了後の樹脂スリーブの表面温度は110℃で、樹脂端部の接合部分は殆ど見えない状態に融着した。
【0038】
一夜放置してから、当該樹脂スリーブを前記グラインダー型式SA6/2UX200(シュライフ・マシーネンベルク社製/独)にセットし、感光性樹脂の外周長が690mmになるまで研磨した。研磨終了後の樹脂スリーブは、表面の樹脂カスを粘着テープで除去した後、クリーンな室温環境下に5時間放置した。
次いで、本発明の表面熱処理装置を用い、研磨終了後の樹脂スリーブの表面を平滑化するための熱処理を行った。表面熱処理装置は、その炉内に遠赤外線ヒーターによる電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱と熱風による流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱熱源を有したもので、遠赤外線ヒーターは2.2KWで樹脂スリーブ表面に並行にスリーブ中心から270mmの位置に配置。熱風熱源は5KWのダクトヒーターを用い、1KWの熱風循環ファンを使用して樹脂スリーブの上面から吹き出し、炉内循環可能な構造とし、遠赤外線ヒーター及びダクトヒーターは共に温度制御可能なものである。また、熱処理中の樹脂スリーブは約1分サイクルで約180度の正転、逆転させた。
【0039】
研磨終了後の樹脂スリーブの表面熱処理は、熱風加熱単独及び熱風と遠赤外線加熱併用の2方式で行い、熱処理温度は120℃設定でその処理時間をそれぞれ10,15,20分と変えて行った。その後、それらの樹脂スリーブは表面平滑度と樹脂スリーブの寸法精度を比較評価した。その結果は別表の通りで、本発明による熱風又は熱風及び遠赤外線ヒーター加熱併用の加熱処理方法によって得られたものは、均一性に優れたつやのある表面平滑性が得られ、樹脂スリーブ印刷版としての真円度も支障のないものであった。
【0040】
次いで研磨後の各スリーブ表面に赤外線感受性層を設けるため、リングコーターを使って塗工した。このリングコーターはグラビアシリンダーに感光液を塗工する方法としてよく知られた方法で、赤外線感受性層には合成ゴムとカーボンブラックからなる溶液XBL−960(商品名、旭化成製)を使用した。感光性樹脂スリーブの表面には均一な赤外線感受性層を得ることができ、その状態で5時間室温下乾燥させた。
【0041】
赤外線感受性層をコーティングした前述のそれぞれの感光性樹脂スリーブを用い、YAGレーザーを光源とするレーザーセッターで133線/インチ網点を含む画像データを描画したところ、当該画像データを忠実に再現した赤外線感受性層のマスクを形成することができた。
この感光性樹脂スリーブ表面に370nmに主波長を有する紫外線蛍光灯のUV強度12mw/cm2下、8,000mJの露光量を円筒露光装置で照射した。その後、ソルベッソ150(商品名、エクソン化学社製、芳香族炭化水素/ベンジルアルコール=4:1(体積)の混合溶剤を用いてブラシによる洗い出しを行った。その後、60℃で2時間乾燥した後、感光性樹脂スリーブ面の粘着を除去するため、前記露光装置で用いたものと同じタイプの光源と254nmを主波長とする殺菌線ランプを交互に配置した露光装置内で、版表面全体に15分間後露光を行った。
【0042】
このようにして前記熱処理条件をそれぞれ変えて作った樹脂スリーブ版を使って、溶剤インキによるOPPフィルム印刷を行った。フレキソ印刷機には650lpi、セル容量2.8cm3/m2のアニロックスロールがセットされ、印刷速度は100m/minで行った。それぞれの樹脂スリーブ版の印刷物について比較した結果、表1に示すとおりいずれのものも良好な印刷再現が得られた。
【0043】
【比較例1】
実施例で用いた同じ材料、手順、方法で作成した樹脂スリーブを4本準備し、実施例で使用した本発明の表面熱処理装置を用い遠赤外線ヒーターのみを単独で使用して表面熱処理を行った。遠赤外線ヒーターによる熱処理時間はそれぞれ10,20,30,40分間行い、それらの樹脂スリーブ表面の仕上がり状態を実施例と同じ基準、方法で評価した。
【0044】
その結果は別表の通りで、樹脂スリーブ表面に室内蛍光灯を映したときその蛍光灯の輪郭部に小波様に見え、つやはあるもののその均一性は十分なものではなかった。また、熱処理時間が40分のものは樹脂スリーブの真円度が低下してきており、実用上問題となるものであった。表面熱処理後のこれらの樹脂スリーブを、実施例と同じ材料、手順、方法で赤外線感応層を設け、同じ装置及び条件の下で露光、現像、乾燥、後露光を行い、フレキソ印刷物を得た。いずれの処理時間のものもフィルム印刷物の仕上がりは最小ハイライトの印刷ゲインが大きく、満足の行くものは得られなかった。
【0045】
【比較例2】
実施例で用いた同じ材料、手順、方法で作成した表面熱処理前の樹脂スリーブを準備し、実施例で版継ぎ用に使用した前記キュアリングオーブン装置(アンダーソン&ブリーランド社製/オランダ)を用いて表面熱処理を30分間行った。表面熱処理後の樹脂スリーブの表面状態はつやのある外観を有していたが、室内蛍光灯をその表面にかざして映したその蛍光灯輪郭部には僅かながら小波が観察された。印刷版としての真円度には特に問題は見られなかった。
【0046】
表面熱処理後のこの樹脂スリーブを、実施例と同じ材料、手順、方法で赤外線感応層を設け、同じ装置及び条件の下で露光、現像、乾燥、後露光を終えた後、フレキソ印刷物を得た。その結果、フィルム印刷物の仕上がりで最小ハイライトの印刷ゲインが大きく、満足の行くものは得られなかった。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、スリーブ上の樹脂表面をスリーブ印刷版としての精度を損なうことなく、均一かつムラのない鏡面状態の表面に仕上げることができる。その結果、製版・印刷解像品質を高め且つ高い生産性を与えることのできるシームレススリーブ印刷版の製造方法を提供することができる。
Claims (4)
- スリーブ上に感光性樹脂層を積層し、感光性樹脂層のつなぎ目を溶融接着し、感光性樹脂層を研磨した後、赤外線感応層を設け、赤外線レーザー描画によりマスクを形成し、さらにマスクを通して露光、現像する感光性樹脂シームレススリーブ印刷版を製造する方法であって、赤外線感応層を設ける前に当該感光性樹脂表面に対し非接触下、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱により、当該樹脂を軟化温度以上に加温する工程を設けることを特徴とする感光性樹脂シームレススリーブ印刷版の製造方法。
- 加温する工程が、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱と電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱とを併用して行われることを特徴とする請求項1記載のシームレススリーブ印刷版の製造方法。
- スリーブ上に熱可塑性樹脂層を積層し、熱可塑性樹脂層のつなぎ目を溶融接着し、熱可塑性樹脂層を研磨した後、直接レーザー描画により熱可塑性樹脂シームレススリーブ印刷版を製造する方法であって、当該熱可塑性樹脂表面に対し非接触下、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱により、当該樹脂を軟化温度以上に加温する工程を設けることを特徴とする熱可塑性樹脂シームレススリーブ印刷版の製造方法。
- 加温する工程が、流体を媒体としてエネルギーを伝達する加熱と電磁波を照射してエネルギーを伝達する加熱とを併用して行われることを特徴とする請求項3記載のシームレススリーブ印刷版の製造方法。
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