JP2000236742A - コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置 - Google Patents

コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置

Info

Publication number
JP2000236742A
JP2000236742A JP11046645A JP4664599A JP2000236742A JP 2000236742 A JP2000236742 A JP 2000236742A JP 11046645 A JP11046645 A JP 11046645A JP 4664599 A JP4664599 A JP 4664599A JP 2000236742 A JP2000236742 A JP 2000236742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
spiral
extendable
fixed
grain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11046645A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Imamura
英一 今村
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Tomoyuki Ichimaru
智之 市丸
Atsushi Mizushima
淳 水島
Kazuo Toyoda
和男 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP11046645A priority Critical patent/JP2000236742A/ja
Publication of JP2000236742A publication Critical patent/JP2000236742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来型の伸縮式排出オ−ガ装置は、伸縮駆動
装置を搬送筒の外部に配置していたから、必然的に大型
となり、外観を損なう構成となっていた。更に、移動排
出筒は、その中心部分から側方に隔った位置にある前記
伸縮駆動装置から連結腕を介して押し引きの駆動力が伝
達される構成であるから、曲げモ−メントが発生して円
滑な伸縮摺動ができない課題があった。 【解決手段】 本発明は、上述した課題を解決するため
に、つぎの如き解決手段を講じた。すなわち、グレンタ
ンク1に貯留した穀粒を機外に搬出する排出オ−ガ装置
2において、基部を揚穀装置3に連結した固定搬送筒4
に、先端部に穀粒排出口5を開口した移動排出筒6を摺
動自由に挿入嵌合して構成する。該移動排出筒6には伸
縮搬送螺旋7を内装する。前記固定搬送筒4には内部に
搬送螺旋8を設ける。前記移動排出筒6を、前記固定搬
送筒4に対して、伸縮自由に移動する伸縮駆動装置9
を、前記固定搬送筒4の搬送螺旋8に内装して構成した
コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのグレ
ンタンクに装備した排出オ−ガ装置に関し、農業機械の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインは、刈取穀稈を脱穀
する脱穀装置と、脱穀後の穀粒を収納貯溜するためのグ
レンタンクとを併設して刈取脱穀作業を連続的に行うこ
とができる構成としている。そして、グレンタンクは、
作業の進行にともなって順次貯溜される穀粒が満杯に達
すると、端部に装備した揚穀装置と排出オ−ガ装置を利
用して、貯溜穀粒を待機中のトラックのタンクに搬出す
る構成としている。
【0003】そして、排出オ−ガ装置は、基部側の搬送
筒に、穀粒排出口を設けた先端側の排出筒を、伸縮自由
に挿入嵌合して摺動する構成にして、先端の穀粒排出口
を移動調節してトラックのタンクに合わせ易く構成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来からグレンタンク
に連結装備して、貯溜している穀粒を機外に排出する排
出オ−ガ装置は、排出作業時に畦際の農道に待機してい
るトラックのタンクまで先端の穀粒排出口が届くように
移動排出筒を伸長する構成のものがあった。そして、こ
の伸縮式排出オ−ガ装置は、不使用時には移動排出筒を
短く縮小して脱穀装置の上方か、グレンタンクの上方に
収納する構成であった。
【0005】上述の如き伸長・短縮可能な排出オ−ガ装
置は、移動排出筒を伸縮駆動する装置が固定搬送筒の外
側に沿わせた状態に配置され、それから連結腕を介して
移動排出筒に摺動可能に連結する構成をとっていた。し
たがって、このような従来型の伸縮式排出オ−ガ装置
は、伸縮駆動装置が外部にあるから、必然的に大型とな
り、外観を損なう構成となっていた。更には、摺動する
移動排出筒は、その中心部分から側方に隔った位置の伸
縮駆動装置から連結腕を介して押し引きの駆動力が伝達
される構成であるから、曲げモ−メントが発生し、円滑
な伸縮摺動ができ難い課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、グレンタンク1に貯留した穀粒を機外に
搬出する排出オ−ガ装置2において、基部を揚穀装置3
に連結した固定搬送筒4に、先端部に穀粒排出口5を開
口した移動排出筒6を摺動自由に挿入嵌合して設け、該
移動排出筒6には伸縮搬送螺旋7を内装し、前記固定搬
送筒4の内部には搬送螺旋8を設け、前記移動排出筒6
を、前記固定搬送筒4に対して、伸縮自由に移動する伸
縮駆動装置9を前記固定搬送筒4の搬送螺旋8に内装し
て構成したコンバインの伸縮式排出オ−ガ装置としたも
のである。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上のように、移動排出筒を
押し引き駆動する伸縮駆動装置を内装した構成であるか
ら、従来に比較して小型になり、優美な外観を呈するコ
ンバインを提供することになった。更に、移動排出筒
は、その中心部分から押し引きの駆動力が伝達される構
成であるから、曲げモ−メントが発生せず、円滑な伸縮
摺動ができる効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、その構成について述べる。
コンバイン10は、図16に示すように、走行車体11
上に脱穀装置12を搭載し、その前側に、刈取前処理装
置13を上下昇降自由に連結して設け、刈り取り・脱穀
作業を行なうように構成している。
【0009】そして、グレンタンク1は、上記脱穀装置
12の側部に併設して前述した走行車体11上に搭載
し、その脱穀装置12から一番揚穀装置を介して搬送さ
れてきた脱穀・選別後の穀粒を貯溜できる構成としてい
る。そして、グレンタンク1は、図面では省略している
が、従来から周知のように、その底部に排出螺旋を軸装
して設け、この排出螺旋の一端部を揚穀装置3の下部ま
で延長し、内装している揚穀螺旋14の下部に接続して
構成している。
【0010】そして、排出オ−ガ装置2は、図1および
図2に示すように、上記揚穀装置3の上部に上下回動自
由に連結された固定搬送筒4と移動排出筒6とから構成
され、固定搬送筒4には搬送螺旋8が、移動排出筒6に
は伸縮搬送螺旋7がそれぞれ内装軸架して設けられ、グ
レンタンク1に貯溜されている穀粒を機外に搬出できる
構成としている。
【0011】まず、固定搬送筒4は、基部を前記揚穀装
置3の上部に連結し、先端部を外方に延長して設け、そ
の筒内には、始端部を前記揚穀螺旋14に接続した搬送
螺旋8を内装して、揚穀装置3から受け継いだ穀粒を搬
送する構成としている。なお、固定搬送筒4は、図面で
は具体的に示さないが、従来から周知のように、基部を
支点にして上下方向に回動できるとともに、揚穀装置3
を回転中心として360度旋回できるように枢着連結し
た構成としている。
【0012】つぎに、移動排出筒6は、先端部に穀粒排
出口5を開口して基部側を、前記固定搬送筒4の先端側
から摺動自由に挿入嵌合して連結している。そして、移
動排出筒6は、図1、図2、図3に示すように、基部側
において、上側に1つの支持ロ−ル15aを軸架し、下
側に3個の支持ロ−ル15bを軸架して内側の固定搬送
筒4の外面を転動しながら支持されるように構成してい
る。
【0013】このように、移動排出筒6は、固定搬送筒
4から先端側に伸びれば伸びるほど重量のかかる下側に
3個の支持ロ−ル15bを設けて支持され、円滑に伸縮
摺動ができる構成になっている。更に、固定搬送筒4
は、図1、図2、図4に示すように、先端部分の上側に
軸架した案内ロ−ル16に、移動排出筒6の上側に設け
ている長手方向の案内レ−ル17を嵌合状態にして案内
可能に構成している。したがって、移動排出筒6は、固
定搬送筒4に対して円周方向に旋回することなく、筒の
方向に規制、案内されながら摺動することができる。
【0014】つぎに、伸縮駆動装置9は、図1および図
2に示すように、前記固定搬送筒4の内部に設けている
搬送螺旋8の内部に軸架した螺旋軸18を、端部に連結
しているモ−タ19により強制駆動する構成としてい
る。実施例の場合、モ−タ19は、図5に示すように、
揚穀装置3の上部に設け、減速装置から傘歯車20、2
0’を介して前記螺旋軸18に伝動可能に連結して構成
している。そして、移動装置21は、図6に示すよう
に、中空状に形成して、基端部に前記螺旋軸18に連続
して形成している螺旋溝18aに係合する係合部材22
を設け、先端部に連杆23を連結して構成している。そ
して、連杆23は、図7および図8に示すように、一方
の端部を伸縮搬送螺旋7を挿通して支持する六角中空軸
24の内部を通して先端方向に延長し、移動排出筒6の
先端部分(穀粒排出口5の上方位置)に固着連結して構
成している。
【0015】なお、モ−タ19は、図示はしていない
が、操縦席の操作パネル上に設けたスイッチの切換操作
に基づいて、正転又は逆転方向に駆動され、螺旋軸18
を回転駆動する構成としている。この場合、伸縮駆動装
置9は、螺旋軸18が正転すれば、螺合している係合部
材22から移動装置21、連杆23を介して移動排出筒
6を伸長し、逆転すれば、縮小方向に強制的に移動する
構成としている。
【0016】このようにして、移動排出筒6は、固定搬
送筒4に嵌合した状態で筒に沿って伸び縮みして、先端
部の穀粒排出口5の位置を、基部の揚穀装置3に対し
て、遠ざけたり、近ずけたりして穀粒の落下位置を選択
しながら調節できる構成としている。つぎに、伸縮搬送
螺旋7は、図2に示すように、移動排出筒6内におい
て、先端部を穀粒排出口5の上方位置に軸受(図8参
照)して後部を固定搬送筒4側に延長して搬送螺旋8に
移動自由に挿入(図7参照)した六角中空軸24を軸架
して設け、この六角中空軸24に多数の分割した1ピッ
チ分割螺旋(「一巻き螺旋」以下同じ)7aと2ピッチ
分割螺旋(「二巻き螺旋」以下同じ)7bとを交互に摺
動自由に嵌合(図2参照)して構成している。そして、
各分割螺旋7a、7bは、六角中空軸24に対して、軸
方向には摺動自由で伸縮可能であるが、回転方向には軸
24に係合されて回転駆動されながら穀粒の搬送を行う
構成である。
【0017】以下、伸縮搬送螺旋7の具体的な構成につ
いて述べる。一般的に、排出オ−ガ装置2は、大型コン
バインの場合、必然的に長尺物にせざるを得ないが、そ
のとき、従来の如く、1ピッチ分割螺旋7aのみを順次
連結して構成すると、分割螺旋の数が多くなって全体と
して重量が増大し、また、2ピッチ分割螺旋7bのみを
組み合わせて構成すると、伸縮長さが不足して作業性が
悪くなる欠点があった。
【0018】本発明では、上述のような欠点を解消する
ために、伸縮搬送螺旋7は、以下のように構成した1ピ
ッチ分割螺旋7aと2ピッチ分割螺旋7bとを交互に組
み合わせて連結した構成にしている。まず、伸縮搬送螺
旋7は、図1および図2に示すように、搬送螺旋8側の
伝動筒体25にねじ26によって固着(図7参照)した
基部側の基端部螺旋7cと、移動排出筒6の先端部の定
位置に回転可能に軸受した先端側(穀粒排出口5側)の
先端部螺旋7dと、その間に設けた1ピッチ分割螺旋7
aと2ピッチ分割螺旋7bとから構成している。
【0019】そして、基端部螺旋7cは、図9に示すよ
うに、円筒28の外面に螺旋29を巻き付け、その円筒
28の端部から先端側に取付杆30を延長して螺旋29
を1ピッチ分延長し、下手側に隣接する分割螺旋7aが
挿入できる空間部分を形成した構成としている。そし
て、上記円筒28は、内部に六角孔を穿設した伝動板3
1を固着して、前記六角中空軸24を摺動自由に挿通し
て伝動する構成としている。そして、先端部螺旋7d
は、図10に示すように、内部に伝動板31を有する円
筒28から上手側に取付杆30を1ピッチ分延長して螺
旋29を取り付け、隣接の分割螺旋7aを内側に挿入で
きる空間部を有する構成としている。
【0020】つぎに、1ピッチ分割螺旋7aは、図11
に示すように、内部に六角孔を穿設した前後2つの伝動
板31によって固定した取付杆30に1ピッチの長さに
形成した螺旋29を連結して構成している。そして、1
ピッチ分割螺旋7aは、図13および図14に示す実施
例の場合、螺旋29を60度長く延長した構成(図13
参照)とし、螺旋29の先端部が、伝動板31にある六
角孔のつぎの角まで延びた構成としている。なお、螺旋
29は、更に、60度長く延長した構成(図15参照)
として伝動板31にある六角孔のつぎの角まで延びた構
成としてもよい。
【0021】このように、分割螺旋7a、7bは、内側
に六角孔を形成した伝動板に固着した構成では、60度
あるいは120度以内に螺旋を1ピッチ以上に伸ばした
構成にすると、隣接の分割螺旋との係合部位が60度変
位することになる。つぎに、2ピッチ分割螺旋7bは、
図12に示すように、2ピッチに形成した螺旋29を、
内側に2つの伝動板31を固着した取付杆30に取り付
けて一体的に連結して構成している。この場合、取付杆
30は、180度の対向した位置に配置して構成してい
る。そして、2ピッチ分割螺旋7bは、前後両側に隣接
の分割螺旋7aが挿入状態で重合できる空間部が形成さ
れている。
【0022】そして、伸縮搬送螺旋7は、以上のように
構成した1ピッチ分割螺旋7aと2ピッチ分割螺旋7b
とを交互に組み合わせ、その両端部に基端部螺旋7c
と、先端部螺旋7dとを配置して、それぞれの中心部に
取り付けている伝動板31を六角中空軸24に挿通して
一連の伸縮できる搬送螺旋を構成している。そして、上
記した基端部螺旋7c、1ピッチ分割螺旋7aと2ピッ
チ分割螺旋7b、先端部螺旋7dは、それぞれの螺旋2
9の先端部に搬送上手側に連結部33を設け、搬送下手
側に係合部34を設けて、最大に伸長した状態で各螺旋
が離脱しないように連結状態を確保できる構成にしてい
る。
【0023】なお、伸縮搬送螺旋7は、図17乃至図1
9に示す別の実施例のように、螺旋29の搬送上手側の
連結部33と、搬送下手側の係合部34とを、軸方向
(図19参照)の同一位相上に配置した構成にする。す
ると、伸縮搬送螺旋7は、伸長するとき、同一位相上を
引っ張るから六角中空軸24に倒れ方向のモ−メントが
働かず、円滑に伸長できる。
【0024】つぎに、伸縮搬送螺旋7の伝動経路を説明
すると、回転動力は、図5に示すように、グレンタンク
1側の揚穀螺旋14から2つの傘歯車32、32’を経
て搬送螺旋8が伝動され、更に、搬送螺旋8の終端部
に、前記伝動筒25(図7参照)が固着されている。そ
して、伸縮搬送螺旋7は、図7に示すように、上述した
伝動筒25がねじ26によって基端部螺旋7cの円筒2
8に伝動可能に固着されている。そして、六角中空軸2
4は、上記基端部螺旋7cの円筒28に固着している伝
動板31の六角孔に摺動可能で、伝動される構成として
いる。
【0025】つぎにその作用について説明する。まず、
コンバイン10は、エンジンを始動して機体の回転各部
を駆動しながら走行車体11を前進させると、圃場の穀
稈は、刈取前処理装置13によって刈り取られ、脱穀装
置12に供給される。そして、穀稈は、脱穀処理作用を
受けた後、選別されて精選された穀粒が一番揚穀装置に
より揚穀され、グレンタンク1に順次供給されて貯溜さ
れる。
【0026】このようにして、脱穀作業が進むと、グレ
ンタンク1は、脱穀作業に伴って処理された穀粒が貯溜
されて一定量に達し、タンク内部に装備されている満杯
センサ−の検出によって警報が発せられ、穀粒排出作業
に移る。そこで、オペレ−タ−は、走行車体11を畦際
まで移動して農道に待機しているトラックに近ずける。
つぎに、排出オ−ガ装置2は、その先端の穀粒排出口5
をトラックのタンクの上方に臨ませ、穀粒排出作業の準
備をする。
【0027】このような準備作業中において、伸縮駆動
装置9は、操縦席からのスイッチ操作によりモ−タ19
を駆動して螺旋軸18を正転させながら、螺旋溝18a
に螺合している係合部材22を、移動装置21と一体的
に強制的に前方(先端側)に移動する。すると、移動装
置21は、先端側に連結している連杆23を介して移動
排出筒6を、固定搬送筒4に対して先端方向に伸長させ
ながら、先端部分の穀粒排出口5をトラックのタンクの
上方位置に合わせることになる。
【0028】このとき、移動装置21および連杆23
は、固定搬送筒4に内装されている搬送螺旋8の内部に
ある螺旋軸18から押圧力が伝えられ、移動排出筒6の
中心部分に達するから曲げモ−メントがほとんど生じな
い。したがって、移動排出筒6は、押されても、引かれ
ても固定搬送筒4の外周において、円滑に摺動し伸縮す
ることができる。
【0029】なお、移動排出筒6は、縮小するときには
前記モ−タ19を逆転すれよい。このようにして、排出
オ−ガ装置2は、穀粒排出口5の位置決めを完了して、
排出レバ−を入りに操作すると、グレンタンク1の底部
にある排出螺旋から揚穀装置3内の揚穀螺旋14、固定
搬送筒4内の搬送螺旋8、移動排出筒6内の伸縮搬送螺
旋7の順番で伝動されて回転を開始する。
【0030】すると、グレンタンク1内の穀粒は、揚穀
装置3から固定搬送筒4に送られ、更に、移動排出筒6
に受け継がれて穀粒排出口4から機外に放出され、トラ
ックのタンクに搬出されるものである。以上のように、
排出オ−ガ装置2は、一連の穀粒搬出作業中が完了する
と、伸びた状態で使用していた移動排出筒6を固定搬送
筒4側に縮小して脱穀装置12の上方に復帰して支持具
に支持させる待機位置に収納する。
【0031】以上説明したように本発明の実施例におい
て、伸縮駆動装置9は、移動排出筒6を押し、引きする
連杆23を六角中空軸24の内部に設けたコンパクトな
構成でありながら、数々の効果がある。すなわち、固定
搬送筒4は、構成の項で述べたように、先端部分の上側
に軸架した案内ロ−ル16に、移動排出筒6に長手方向
に設けている案内レ−ル17を嵌合状態にして案内する
ように構成しているから、移動排出筒6は、伸縮摺動す
るとき、固定搬送筒4に対して旋回することなく、筒の
方向に規制、案内されながら円滑に摺動することができ
る。
【0032】また、移動排出筒6は、構成の欄で説明し
たように、基部側において、上側に1つの支持ロ−ル1
5aを軸架し、下側に3個の支持ロ−ル15bを軸架し
て内側の固定搬送筒4の外表面を転動しながら支持され
るように構成している。したがって、移動排出筒6は、
固定搬送筒4から先端側に伸びれば伸びるほど筒体の重
量が基部側にかかるが、下側に設けた3個の支持ロ−ル
15bによって強固に支持され、伸縮摺動の円滑性が損
なわれることはない。なお、支持ロ−ル15a、15b
は、樹脂を素材として構成しておくと固定搬送筒4の外
表面を損傷することがない。
【0033】つぎに、実施例の伸縮搬送螺旋7は、その
構成部材である各分割螺旋7a、7bを、六角孔の伝動
板31と、取付杆30と、螺旋29とを連結して構成し
ているから、全体として軽量にできており、内側に挿入
している六角中空軸24との間に充分な間隔を確保でき
る。したがって、伸縮搬送螺旋7は、従来型のように、
藁屑や塵埃が蓄積することがない利点がある。
【0034】更に、伸縮搬送螺旋7は、実施例に場合、
1ピッチ分割螺旋7aと2ピッチ分割螺旋7bとを交互
に組み合わせた構成にしているから、比較的軽量であり
ながら伸縮長さが長くとれる効果がある。それに加え
て、実施例の構成は、縮小したとき相互に内側の空間部
に挿入して重なって短縮され、螺旋29が3重の状態に
なることによって、穀粒を円滑に搬送できる特徴もあ
る。
【0035】そして、1ピッチ分割螺旋7aは、実施例
に示すように、螺旋29を60度、または、120度長
く延長して構成した場合、連結部33と係合部34の位
置が周方向に変位することになるから、伸縮搬送螺旋7
が延びきった位置での連結状態が確実となる効果があ
る。そして、基端部螺旋7cと先端部螺旋7dは、円筒
の端部から取付杆30を延長して螺旋29を装着したか
ら、螺旋29の内空に隣接の分割螺旋7a、7bが挿入
できて短縮距離を長くできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、破断側面図である。
【図2】本発明の実施例であって、破断側面図である。
【図3】本発明の実施例であって、断面図である。
【図4】本発明の実施例であって、断面図である。
【図5】本発明の実施例であって、拡大側断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例であって、拡大側断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例であって、拡大側断面図であ
る。
【図8】本発明の実施例であって、拡大側断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図10】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図11】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図12】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図13】本発明の実施例であって、正面図である。
【図14】本発明の実施例であって、側面図である。
【図15】本発明の実施例であって、正面図である。
【図16】本発明の実施例であって、側面図である。
【図17】本発明の実施例であって、側面図である。
【図18】本発明の実施例であって、側面図である。
【図19】本発明の実施例であって、正面図である。
【符号の説明】
1 グレンタンク 2 排出オ−ガ装置 3
揚穀装置 4 固定搬送筒 5 穀粒排出口 6
移動排出筒 7 伸縮搬送螺旋 8 搬送螺旋
9 伸縮駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水島 淳 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 豊田 和男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B396 JA04 JC07 KC02 LA07 LE02 LE04 LE18 LG16 LJ01 LR02 LR08 LR13 3F040 AA10 BA01 CA06 EA01 EA03 FA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレンタンク1に貯留した穀粒を機外に
    搬出する排出オ−ガ装置2において、基部を揚穀装置3
    に連結した固定搬送筒4に、先端部に穀粒排出口5を開
    口した移動排出筒6を摺動自由に挿入嵌合して設け、該
    移動排出筒6には伸縮搬送螺旋7を内装し、前記固定搬
    送筒4の内部には搬送螺旋8を設け、前記移動排出筒6
    を、前記固定搬送筒4に対して、伸縮自由に移動する伸
    縮駆動装置9を前記固定搬送筒4の搬送螺旋8に内装し
    て構成したコンバインの伸縮式排出オ−ガ装置。
JP11046645A 1999-02-24 1999-02-24 コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置 Pending JP2000236742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11046645A JP2000236742A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11046645A JP2000236742A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000236742A true JP2000236742A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12753059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11046645A Pending JP2000236742A (ja) 1999-02-24 1999-02-24 コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000236742A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421092B1 (ko) * 2001-01-31 2004-03-04 이세키노우키가부시키가이샤 작업차의 낟알 이송장치
CN102061925A (zh) * 2010-12-29 2011-05-18 上海隧道工程股份有限公司 可轴向伸缩的螺杆式泥土输送机
CN102658962A (zh) * 2012-05-15 2012-09-12 李凯 倾斜式砼料螺旋输送机
CN103121577A (zh) * 2013-03-01 2013-05-29 周标 传送布料机
JP2015093776A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 廣翔科技開發有限公司 内螺旋ユニット

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421092B1 (ko) * 2001-01-31 2004-03-04 이세키노우키가부시키가이샤 작업차의 낟알 이송장치
CN102061925A (zh) * 2010-12-29 2011-05-18 上海隧道工程股份有限公司 可轴向伸缩的螺杆式泥土输送机
CN102061925B (zh) * 2010-12-29 2013-11-20 上海隧道工程股份有限公司 可轴向伸缩的螺杆式泥土输送机
CN102658962A (zh) * 2012-05-15 2012-09-12 李凯 倾斜式砼料螺旋输送机
CN103121577A (zh) * 2013-03-01 2013-05-29 周标 传送布料机
JP2015093776A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 廣翔科技開發有限公司 内螺旋ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000236742A (ja) コンバインの伸縮式排出オ−ガ装置
JP2000201526A (ja) 伸縮式の穀粒排出オ―ガ装置
JP4110261B2 (ja) 伸縮式の穀粒排出オーガ装置
JPH11196661A (ja) コンバインの穀粒搬出装置
JP3755330B2 (ja) コンバインの伸縮式オーガ
JP2000300052A (ja) コンバインの伸縮式オ−ガ装置
JP3358579B2 (ja) コンバインにおける伸縮式の排出オ−ガ
JPH11168961A (ja) コンバインの穀粒搬出装置
JP2000300051A (ja) コンバインの伸縮式オ−ガ装置
JP2001340014A (ja) コンバインの伸縮式オ−ガ装置
JP3846096B2 (ja) コンバイン
JP2001314115A (ja) 穀粒排出装置
JP4110263B2 (ja) コンバイン
JP2001238530A (ja) コンバインの伸縮式オ−ガ装置
JP2001186811A (ja) コンバインの伸縮式オ−ガ装置
JP3734558B2 (ja) コンバインの排出オーガの伸縮機構
JP2000300050A (ja) コンバインの伸縮式オ−ガ装置
JP3989490B2 (ja) コンバインの排出オーガの伸縮機構
JP2000014233A (ja) コンバインの伸縮式穀粒搬出装置
JP3675021B2 (ja) コンバインの排穀装置
JPH09248053A (ja) 排出オーガの伸縮機構
JP2001224232A (ja) 伸縮式の穀粒排出オ−ガ装置
JPH0956248A (ja) コンバインの排出オーガ
JP2001128537A (ja) コンバインの伸縮式オ−ガ装置
JP2009005633A (ja) 穀粒排出装置